JP2003222458A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JP2003222458A
JP2003222458A JP2002021108A JP2002021108A JP2003222458A JP 2003222458 A JP2003222458 A JP 2003222458A JP 2002021108 A JP2002021108 A JP 2002021108A JP 2002021108 A JP2002021108 A JP 2002021108A JP 2003222458 A JP2003222458 A JP 2003222458A
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evaporator
pipe
refrigerant
heat exchange
refrigerator
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JP2002021108A
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Hitoshi Aoki
均史 青木
Junichi Kubota
順一 久保田
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Sanyo Electric Co Ltd
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Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流路抵抗や風路損失を大きくすることなく、
かつ、野菜室の容積を小さくすることなく、熱交換効率
を高めて効率的に冷蔵・冷凍することができる冷蔵庫を
提供する。 【解決手段】冷媒配管27の長さ方向に複数の熱交換用
フィン28を間隔をおいて取り付けた蒸発器を備えた冷
蔵庫において、前記蒸発器の冷媒流入側の冷媒配管にお
ける熱交換用フィン28のピッチ(A1)と配管27の管
径(D1)と、前記蒸発器の冷媒流出口側の冷媒配管に
おける熱交換用フィン28のピッチ(A2)と配管27の
管径(D2)との関係が A1 A2 ・・・(1) 1 > D2 ・・・
(2) を満足するように構成されていることを特徴とする冷蔵
庫。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷媒配管の表面に
熱交換用フィンを配置した蒸発器を取り付けて成る冷蔵
庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種家庭用冷蔵庫は、例えば
特開平8−338681号公報に示される如く、鋼板製
の外箱と硬質樹脂製の内箱間に発泡ポリウレタンなどの
発泡断熱材を現場発泡方式にて充填した断熱箱体から構
成されており、この断熱箱体内(庫内)を複数に区画す
ることにより、冷凍室や冷蔵室、野菜室などを構成して
いる。そして、冷凍室の後方には蒸発器を設置して、こ
の蒸発器により冷却された冷気を各室に循環することに
より、それぞれ所定の温度に冷却している。
【0003】また、断熱箱体の下部には機械室が構成さ
れ、この機械室内には冷凍サイクルを構成する圧縮機や
凝縮器、蒸発器及び、これらを空冷するための送風機な
どが設置されている。そして、圧縮機が運転されている
間、前記送風機も運転され、圧縮機及び凝縮器に通風し
て空冷する構成とされていた。
【0004】また、前記蒸発器としては、冷媒配管の表
面に熱交換用フィンを設けた縦方向に長い熱交換器を採
用している。ところで、冷蔵庫としては、上から冷蔵
室、野菜室、冷凍室を配したものが一般的である。この
一般的な冷蔵庫では、蒸発器は冷凍室の後方の冷却室に
配置されるのが一般である。しかし、前述したように、
冷蔵庫の下部には機械室が配置されるため、冷凍室後方
だけでは容量が足りず、この冷却室が野菜室後方にも延
在してしまう。このため、野菜室の後方が冷えすぎる畏
れがあった。また、これを防止するため、野菜室後方と
冷却室との断熱壁を分厚くしたり、野菜室後方に伝熱ヒ
ーターを配置していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、縦方向の長
さを短くし、冷蔵庫の奥向き方向の長さを長くした蒸発
器を採用して、冷却室を冷凍室の後方のみとすることが
考えられる。理想的には、奥向き方向の長さを長くした
場合でも、蒸発器に戻ってくる冷気が、一様に蒸発器に
流れ込むように冷蔵庫を設計できればよい。しかし、実
際には、蒸発器の前方と後方では、流れる冷気量に差が
生じてしまう。この問題は、熱交換器の熱流速分布又は
熱交換の不均一を招来し、熱交換器全体を有効に利用す
ることができなくなって、熱交換効率が低下してしま
う。熱交換器に所定の非共沸混合冷媒を充填したような
場合、各冷媒の蒸発温度の相違から上述した問題が顕著
となって現れる。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、風路抵抗を低減し、しかも冷媒の充填量を低減で
き、かつ一様に冷気が蒸発器に戻る冷蔵庫ではなく、一
様に冷気が蒸発器に戻らなくても、冷却効率が良い冷蔵
庫を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)冷媒配管の長さ方
向に複数の熱交換用フィンを間隔をおいて取り付けた蒸
発器を備えた冷蔵庫において、前記蒸発器の冷媒流入側
の冷媒配管における熱交換用フィンのピッチ(A1)と配
管の管径(D1)と、前記蒸発器の冷媒流出口側の冷媒
配管における熱交換用フィンのピッチ(A2)と配管の管
径(D2)との関係が A1 A2 ・・・(1) 1 > D2 ・・・(2) を満足するように構成されていることを特徴とする冷蔵
庫。 (2)冷蔵用温度帯室用の冷蔵用蒸発器と、冷凍用温度
帯室用の冷凍用蒸発器とを備え、冷凍用温度帯室用の冷
凍用蒸発器の冷媒流入側の冷媒配管における熱交換用フ
ィンのピッチ(A1)と配管の管径(D1)と、前記冷凍
用蒸発器の冷媒流出口側の冷媒配管における熱交換用フ
ィンのピッチ(A2)と配管の管径(D2)との関係が A1 A2 ・・・(1) 1 > D2 ・・・(2) を満足するように構成されていることを特徴とする冷蔵
庫。 (3)冷媒配管の長さ方向に複数の熱交換用フィンを間
隔をおいて取り付けた蒸発器を備え、該蒸発器の下方よ
り戻り冷気を上方に通過させる冷蔵庫において、蒸発器
内を通過する冷気量が多い領域のフィンのピッチ(A3
と配管の管径(D 3)と、蒸発器内を通過する冷気量が
少ない領域フィンのピッチ(A4)と配管の管径(D4
との関係が A4 A3 ・・・(3) 4 > D3 ・・・(4) を満足するように構成されていることを特徴とする冷蔵
庫。 (4)冷媒配管の長さ方向に複数の熱交換用フィンを間
隔をおいて取り付けた蒸発器を備え、該蒸発器の下方よ
り戻り冷気を上方に通過させる冷蔵庫において、蒸発器
内を通過する冷気量が前方より後方に偏るようにすると
共に冷媒がこの前方より後方に流れるように冷媒配管を
蛇行させ、かつ前方側のフィンのピッチ(A5)と配管の
管径(D5)と、前記後方側のフィンのピッチ(A6)と
配管の管径(D6)との関係が A5 A6 ・・・(5) 5 > D6 ・・・(6) を満足するように構成されていることを特徴とする冷蔵
庫。 (5)冷蔵用温度帯室用の冷蔵用蒸発器と、冷凍用温度
帯室用の冷凍用蒸発器とを備え、冷凍用温度帯室用の冷
凍用蒸発器が(4)に記載の蒸発器であることを特徴と
する(4)に記載の冷蔵庫。 (6)後方下部に機械室を備え、かつ最下段に冷凍用温
度帯室を備え、この冷凍用温度帯室の後方に請求項1乃
至請求項5のいずれかに記載の蒸発器を設けた冷却室を
備え、この冷却室は冷蔵用温度帯室に延在していないこ
とを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載
の冷蔵庫。
【0008】つまり、後方下部に機械室を備え、かつ最
下段に冷凍用温度帯室を備え、この冷凍用温度帯室の後
方に冷却室を設けた冷蔵室において、この冷却室が、前
記冷凍用温度帯室の後方に納まり、上方の冷蔵用温度帯
室の後方に延在しなければ、上方の冷蔵用温度帯室が過
度に冷却されず、冷蔵庫の設計作業が容易となる。しか
しながら、通常、冷却室は冷凍用温度帯室に後方のみに
収まらず、上方の冷蔵用温度帯室に延在していた。本発
明では前述の(1)〜(5)の如く蒸発器の管径及びフ
ィンピッを変更することにより、蒸発器の冷却能力を高
めたため、蒸発器をコンパクト化ができる。従って、冷
却室が冷凍用温度帯室の後方のみに収まり、上方の冷凍
用温度帯室に延在しない。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜図5に基づき本発明の一実
施形態を詳述する。図1は冷蔵庫の正面図、図2は冷蔵
庫の縦断側面図、図3は冷蔵庫における蒸発器の要部斜
視図、図4は冷蔵庫における蒸発器の冷媒配管と熱交換
用フィンの配置例を示す要部正面図、図5は冷蔵庫にお
ける蒸発器の冷媒配管と熱交換用フィンの配置例を示す
側面図である。
【0010】冷蔵庫1は鋼板製の外箱と、ABSなどの
硬質樹脂製の内箱間に発泡ポリウレタン等の断熱材を現
場発泡方式にて充填して成る前面開口の断熱箱体2から
構成されている。この断熱箱体2の庫内は、断熱箱体2
と一体に構成された断熱壁から成る仕切壁2Aにより上
下に区画されており、更に仕切壁2Aの上方の断熱箱体
2内は上仕切部材2Bにて上下に区画されている。
【0011】そして、この上仕切部材2Bの上方を冷蔵
室3、上仕切部材2Bと仕切壁2A間を野菜室4としてい
る。更に、仕切壁2Aの下方の断熱箱体2の開口縁は下
仕切部材2Cにて上下に区画され、この下仕切部材2C
の下側が冷凍室7とされている。また、仕切壁2Aと下
仕切部材2Cの間は、更に左右に区画され、向かって左
側を製氷室5、右側をセレクト室6とされている。
【0012】上記冷蔵室3の前面開口は回動自在の断熱
扉9によって開閉自在に閉塞されると共に、冷蔵室3及
び野菜室4は、上面開口の容器3A、4Aを備えてい
る。また、野菜室4及び冷凍室4は、引き出し式の断熱
扉10、13によりそれぞれ開閉自在に閉塞されてい
る。また、製氷室5も、上面開口の容器を備えた引き出
し式の断熱扉11により開閉自在に閉塞され、前記セレ
クト室6も同様の引き出し式の断熱扉12により開閉自
在に閉塞されている。また、製氷室5には図示していな
い自動製氷機が設置されている。
【0013】また、製氷室5及びセレクト室6の奥方か
ら冷凍室7の上部奥方は仕切板16及び蒸発器前板17
にて前後に区画され、蒸発器前板17の後側に冷却室1
8が区画形成されており、この冷却室18内に冷凍室用
蒸発器19が設けられている。この冷凍室用蒸発器19
の上側には冷凍室用送風機20が設けられており、冷凍
室用蒸発器19の下側にはドレン受け21が形成されて
いる。
【0014】そして、仕切板16の上部には製氷室吐出
口やセレクト室吐出口などが形成され、ほぼ中央部には
冷凍室吐出口7Aが形成されると共に、仕切板16の下
部側には冷凍室吸込口7Bが形成されている。尚、図示
しないセレクト室吐出口はセレクト室6の温度に基づい
て流路を開閉する図示しないモータダンパーが取り付け
られている。
【0015】他方、冷蔵室3の奥部には内箱の背面と間
隔を存して背面断熱材22が取り付けられており、この
背面断熱材22と内箱2とによって冷却室23が区画形
成され、この冷却室23内に冷蔵室用蒸発器24が設け
られ、この冷蔵室用蒸発器24上に冷蔵室用送風器25
が取り付けられ、連通路26が設けられている。
【0016】冷凍室用蒸発器19は、図3〜図5に示す
ように、冷凍室7の空間部に対する冷凍室吸込口7Bを
形成する案内部29Aと29Bとを備えており、蒸発器
前板17に接する壁部30と冷蔵庫内部の背面を構成す
る断熱箱体2に接する壁部31との間に冷媒配管27及
び熱交換用フィン28が配置されている。これらの冷媒
配管27と熱交換用フィン28の下部には、冷気案内板
32とドレン水滴下防止用屋根33が設けられ、このド
レン水滴下防止用屋根33の下方には、ガラス管ヒータ
34が取り付けられている。
【0017】冷凍室用蒸発器19には、冷凍室用蒸発器
19に冷媒を供給する側にはキャピラリーチューブ35
が接続され、また、冷凍室用蒸発器19内の冷媒を流出
する側にアキュームレータ36が接続されており、これ
らのキャピラリーチューブ35、アキュームレータ36
は、それぞれ機械室内の圧縮器26Aに接続されてい
る。
【0018】冷凍室用蒸発器19は、冷媒配管27に熱
交換用フィン28が配管の長さ方向に所定の間隔をおい
て多数配置されている。キャピラリーチューブ35に接
続された冷媒配管27A側(冷媒流入側冷媒配管)の熱
交換用フィン28は、フィンピッチが大きい第1熱交換
用フィン28Aが取り付けられ、その配管の管径は大径
に形成されている。アキュームレータ36に接続された
冷媒配管27G側(冷媒出口側冷媒配管)の熱交換用フ
ィン28は、フィンピッチが第1熱交換用フィン28A
と第2熱交換用フィン28Bとからなるピッチが小さい
フィンとからなっており、その配管の管径は、小径に形
成されている。すなわち、冷媒出口側冷媒配管の管径
は、冷媒流入側冷媒配管の管径よりも小さくされてい
る。
【0019】このように管径を小さくすると、一般的に
管径が太い場合に比べ、熱交換効率がアップすることが
良く知られている。(なお、管径をあまりにも小さくす
ると圧損が大きくなり過ぎて効果が無くなることも良く
知られている。)
【0020】この圧縮機26Aで圧縮された冷媒は、図
示しないコンデンサーで冷却され、キャピラリーチュー
ブ35を介して、蒸発器19内の冷媒配管27に流入さ
れるようになっている。図4に示すように、冷媒配管2
7は、前方側では,水平方向に延設された後、上方から
下方に湾曲(湾曲27A)して、水平方向に延設された
後、再び上方から下方に湾曲(湾曲27B)して、水平
方向に延設されている。その後、最下方の冷媒配管27
は、図5に示すように、前方側から後方側に湾曲(湾曲
27C)されて水平方向に延設された後、下方から上方
に湾曲して、水平方向に延設された後、再び下方から上
方に湾曲(湾曲27D)して、水平方向に延設されてい
る。
【0021】また、同様にして、冷媒配管27は、後方
側では,前方側から後方側に湾曲した後、水平方向に延
設された後、上方から下方に湾曲(湾曲27E)して、
水平方向に延設された後、再び上方から下方に湾曲し
て、水平方向に延設されている。その後、最下方の冷媒
配管27は、後方側に湾曲(湾曲27F)されて水平方
向に延設された後、下方から上方に湾曲して、水平方向
に延設された後、再び下方から上方に湾曲(湾曲27
G)して、水平方向に延設されてアキュームレータ36
に接続されている。
【0022】この冷凍用蒸発器19では、冷媒配管27
に対してピッチの大きい第1熱交換用フィン28Aが取
り付けられ、湾曲27E、27F、27Gを有する側の
冷媒配管27(後方側)には、第1熱交換用フィン28
Aと第2熱交換用フィン28B(図中、破線で示す)に
よってピッチが小さくされており、後方側の冷媒配管2
7における熱交換用フィン28のピッチは前方側の冷媒
配管27における熱交換用フィン28のピッチの約1/
2となっている。
【0023】また、次に機械室内の冷凍サイクルの冷媒
回路を構成する圧縮器26Aが運転されると、送風器2
0、25が作動し、圧縮器26Aから吐出された冷媒
は、キャピラリーチューブ35を介して、蒸発器19内
の冷媒配管27に流入される。
【0024】冷媒配管27では、冷凍室吸込口7Bから
流入する戻り冷気は、冷媒配管27及び熱交換用フィン
28によって冷却され、冷媒配管27内の冷媒は、アキ
ュームレータ36を経て圧縮器26Aに戻される。ま
た、蒸発器24で得られる冷気は、送風機25を介して
開口部15から矢印Xで示すように野菜室4側に流入し
た後、冷却室23に導入されて冷却される。
【0025】冷媒配管27に熱交換用フィン28を均等
でピッチが取り付けた蒸発器の場合の乾き度と管内熱交
換効率との関係については、キャピラリーチューブ35
側の冷媒配管入り口よりもアキュームレータ36側の冷
媒配管出口の管内熱交換効率が約20〜30%程度高く
なる。しかしながら、管内のみ熱交換効率が向上しても
蒸発器全体としての熱交換効率はさほど向上しない。そ
こで、アキュームレータ36側の冷媒配管出口側では、
熱交換用フィンのピッチを小さくして蒸発器19の全体
的な熱交換効率を高くすることができる。
【0026】また、本発明において、冷媒配管における
熱交換用フィンのピッチを小さくする領域は、前記した
後方側の熱交換用フィンの領域に限らず、該蒸発器の下
方より戻り冷気を上方に通過させる冷蔵庫において、蒸
発器内を通過する冷気量が多い領域とすることもでき
る。この場合、蒸発器内を通過する冷気量が多い領域の
冷媒配管の管径は小径とされている。
【0027】図6は、本発明の蒸発器の他の態様を示し
ており、冷気案内板32の長さ、設置角度等より蒸発器
19の下方から上方に通過する冷気は偏流する。図中、
矢印部分は冷気の流れの中心を示しており、この場合、
破線で示す領域は、他の領域よりも冷気の通過量が多
く、この領域の熱交換用フィンのピッチが他の領域の熱
交換用フィンのピッチよりも小さくされ、冷媒配管の管
径は小径とされている。この蒸発器を備えた、冷蔵庫で
は冷気量が多い領域で熱交換用フィンのピッチが小さく
されており、管内熱交換効率が大きい領域で熱交換効率
が高められ,この蒸発器全体の熱交換効率を高めること
ができる。
【0028】前記のような図示の形態の冷蔵庫では、蒸
発器に冷気が一様に戻らなくても冷却効率がよい。した
がって、冷蔵庫の蒸発器に冷気が一様に戻るように設計
する必要がなく、設計の制約が大幅に緩和される。ま
た、この図示の形態の冷蔵庫では、冷蔵室温度帯室用蒸
発器と冷凍用温度帯室用蒸発器の2つの蒸発器を備える
冷蔵庫においては、管径変更及びピッチ変更を冷凍用温
度帯室用蒸発器に採用している。つまり、1つの蒸発器
で冷却する冷蔵庫では、冷蔵室及び野菜室を巡った水分
を含んだ冷気も唯一の蒸発器に戻るため、着霜量が多く
なり、フィンピッチを密にした領域で目詰まりのおそれ
がある。このため、この目詰まりの対策が必要になる。
これに対して図示の形態の冷蔵庫では、冷凍室を巡った
水分の少ない冷気が管径変更及びピッチ変更の蒸発器に
戻るだけであるので、フィンピッチを密にした部分でも
着霜による目詰まりの発生は問題になる程ではない。
【0029】後方側の熱交換用フィン28のピッチは、
前方側の冷媒配管27における熱交換用フィン28のピ
ッチよりも小さくすることが必要であるが、後方側の冷
媒配管27における熱交換用フィン28のピッチを余り
小さくすると、蒸発器19における風路損失が生じやす
くなるので、総合的な熱交換効率を考慮すると、後方側
の冷媒配管27における熱交換用フィン28のピッチ/
前方側の冷媒配管27における熱交換用フィン28のピ
ッチは、1/1.2〜1/5が好ましく、より好ましく
は1/2〜1/3である。また、冷気量が多い領域の熱
交換用フィンのピッチと冷気量が少ない領域の熱交換用
フィンのピッチとの関係も、ぼぼ前記のとおりである。
【0030】また、前記した冷媒出口側、冷気通過量の
多い領域,あるいは後方側の冷媒配管の管径は、前方側
の冷媒配管の管径よりも小さいことが必要であるが、こ
の冷媒配管の管径は,4〜7mm、好ましくは6mm程度
であり、大径側の冷媒配管の管径は、7〜10mm、好ま
しくは8mm程度である。
【0031】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、冷媒配管の長
さ方向に複数の熱交換用フィンを間隔をおいて取り付け
た蒸発器を備えた冷蔵庫において、前記蒸発器の冷媒流
入側の冷媒配管における熱交換用フィンのピッチ(A1
と配管の管径(D1)と、前記蒸発器の冷媒流出口側の
冷媒配管における熱交換用フィンのピッチ(A2)と配管
の管径(D2)との関係が A1 A2 ・・・(1) 1 > D2 ・・・(2) を満足するように構成されているので、冷媒配管の管径
が小さい冷気量の多い領域の風路損失を大きくすること
なく、かつ蒸発器の冷媒流出口側の管内熱交換効率が高
く、熱交換効率が高められる結果、蒸発器の容積を小さ
くでき、野菜室等の容積を確保することができると共に
消費電力を低減させることができる。請求項2に記載の
発明によれば、冷凍用温度帯室用の冷凍用蒸発器と、冷
凍用温度帯室用の冷凍用蒸発器とを備え、冷凍用温度帯
室用の冷凍用蒸発器の冷媒流入側の冷媒配管における熱
交換用フィンのピッチ(A1)と配管の管径(D1)と、
前記冷凍用蒸発器の冷媒流出口側の冷媒配管における熱
交換用フィンのピッチ(A2)と配管の管径(D2)との
関係が A1 A2 ・・・(1) 1 > D2 ・・・(2) を満足するように構成されているので、冷凍用温度帯室
用の冷凍用蒸発器の冷媒流出口側の管内熱交換効率が高
く、冷凍用温度帯室用の冷凍用蒸発器において、上記し
た効果を発揮することができる。請求項3に記載の発明
によれば、冷媒配管の長さ方向に複数の熱交換用フィン
を間隔をおいて取り付けた蒸発器を備え、該蒸発器の下
方より戻り冷気を上方に通過させる冷蔵庫において、蒸
発器内を通過する冷気量が多い領域のフィンのピッチ
(A3)と配管の管径(D3)と、蒸発器内を通過する冷
気量が少ない領域フィンのピッチ(A4)と配管の管径
(D4)との関係が A4 A3 ・・・(3) 4 >D3 ・・・(4) を満足するように構成されているので、冷蔵庫では冷気
量が多い領域で熱交換用フィンのピッチが小さくされて
おり、冷気量が多い領域で熱交換効率が高められ、蒸発
器全体の熱交換効率を高めることができるため、戻り冷
気が偏流する場合にも冷却効率が高めることができる。
請求項4に記載の発明によれば、冷媒配管の長さ方向に
複数の熱交換用フィンを間隔をおいて取り付けた蒸発器
を備え、該蒸発器の下方より戻り冷気を上方に通過させ
る冷蔵庫において、蒸発器内を通過する冷気量が前方よ
り後方に偏るようにすると共に冷媒がこの前方より後方
に流れるように冷媒配管を蛇行させ、かつ前方側のフィ
ンのピッチ(A5)と配管の管径(D5)と、前記後方側
のフィンのピッチ(A6)と配管の管径(D6)との関係
が A5 A6 ・・・(5) 5 > D6 ・・・(6) を満足するように構成されているので、後方側の蒸発器
では、冷気量が多く、かつ管内熱交換効率が高く、この
領域での熱交換効率が高められ、蒸発器の容積をより小
さくすることができる。請求項5に記載の発明によれ
ば、冷蔵用温度帯室用の冷蔵用蒸発器と、冷凍用温度帯
室用の冷凍用蒸発器とを備え、冷凍用温度帯室用の冷凍
用蒸発器が請求項4に記載の蒸発器であるので、蒸発器
に流入される戻り冷気は効率的に冷却され、この冷気が
冷凍用温度帯室に供給される。請求項6に記載の発明に
よれば、後方下部に機械室を備え、かつ最下段に冷凍用
温度帯室を備え、この冷凍用温度帯室の後方に冷却室を
設けた冷蔵庫において、管径及びピッチを変更した蒸発
器を用いたので、この蒸発器及び冷却室をコンパクト化
でき、冷却室を冷凍用温度帯室の後方のみに収め、上方
の冷蔵用温度帯室の後方には、延存しないようにでき
る。従って、設計が容易で、庫内スペースが大きな冷蔵
庫を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を示す冷蔵庫の正面図
である。
【図2】 この実施の形態の縦断側面図である。
【図3】 この実施の形態の冷蔵庫における蒸発器の要
部斜視図である。
【図4】 この実施の形態の冷蔵庫における蒸発器の冷
媒配管と熱交換用フィンの配置例を示す要部正面図であ
る。
【図5】 この実施の形態の冷蔵庫における蒸発器の冷
媒配管と熱交換用フィンの配置例を示す側面図である。
【図6】 本発明の冷蔵庫における他の実施の形態での
蒸発器の冷媒配管と熱交換用フィンの他の配置例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫 3 冷蔵室 4 野菜室 7 冷凍室 19 冷凍室用蒸発器 20 冷凍室用送風機 24 冷蔵室用蒸発器 25 冷蔵室用送風器 26A 圧縮器 27 冷媒配管 28A 熱交換用フィン 28B 熱交換用フィン 30 壁部 31 壁部 32 冷気案内板 33 ドレン水滴下防止用屋根 34 ガラス管ヒータ 35 キャピラリーチューブ 36 アキュームレータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒配管の長さ方向に複数の熱交換用フ
    ィンを間隔をおいて取り付けた蒸発器を備えた冷蔵庫に
    おいて、前記蒸発器の冷媒流入側の冷媒配管における熱
    交換用フィンのピッチ(A1)と配管の管径(D1)と、
    前記蒸発器の冷媒流出口側の冷媒配管における熱交換用
    フィンのピッチ(A2)と配管の管径(D2)との関係が A1 A2 ・・・(1) 1 > D2 ・・・(2) を満足するように構成されていることを特徴とする冷蔵
    庫。
  2. 【請求項2】 冷蔵用温度帯室用の冷蔵用蒸発器と、冷
    凍用温度帯室用の冷凍用蒸発器とを備え、冷凍用温度帯
    室用の冷凍用蒸発器の冷媒流入側の冷媒配管における熱
    交換用フィンのピッチ(A1)と配管の管径(D1)と、
    前記冷凍用蒸発器の冷媒流出口側の冷媒配管における熱
    交換用フィンのピッチ(A2)と配管の管径(D2)との
    関係が A1 A2 ・・・(1) 1 > D2 ・・・(2) を満足するように構成されていることを特徴とする冷蔵
    庫。
  3. 【請求項3】 冷媒配管の長さ方向に複数の熱交換用フ
    ィンを間隔をおいて取り付けた蒸発器を備え、該蒸発器
    の下方より戻り冷気を上方に通過させる冷蔵庫におい
    て、蒸発器内を通過する冷気量が多い領域のフィンのピ
    ッチ(A3)と配管の管径(D3)と、蒸発器内を通過す
    る冷気量が少ない領域のフィンのピッチ(A4)と配管の
    管径(D4)との関係が A4 A3 ・・・(3) 4 > D3 ・・・(4) を満足するように構成されていることを特徴とする冷蔵
    庫。
  4. 【請求項4】 冷媒配管の長さ方向に複数の熱交換用フ
    ィンを間隔をおいて取り付けた蒸発器を備え、該蒸発器
    の下方より戻り冷気を上方に通過させる冷蔵庫におい
    て、蒸発器内を通過する冷気量が前方より後方に偏るよ
    うにすると共に冷媒がこの前方より後方に流れるように
    冷媒配管を蛇行させ、かつ前方側のフィンのピッチ
    (A5)と配管の管径(D5)と、前記後方側のフィンの
    ピッチ(A6)と配管の管径(D6)との関係が A5 A6 ・・・(5) 5 > D6 ・・・(6) を満足するように構成されていることを特徴とする冷蔵
    庫。
  5. 【請求項5】 冷蔵用温度帯室用の冷蔵用蒸発器と、冷
    凍用温度帯室用の冷凍用蒸発器とを備え、冷凍用温度帯
    室用の冷凍用蒸発器が請求項4に記載の蒸発器であるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の冷蔵庫。
  6. 【請求項6】 後方下部に機械室を備え、かつ最下段に
    冷凍用温度帯室を備え、この冷凍用温度帯室の後方に請
    求項1乃至請求項5のいずれかに記載の蒸発器を設けた
    冷却室を備え、この冷却室は冷蔵用温度帯室に延在して
    いないことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれ
    かに記載の冷蔵庫。
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