JP2003221761A - 織機における緯糸切断装置 - Google Patents

織機における緯糸切断装置

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JP2003221761A
JP2003221761A JP2002018650A JP2002018650A JP2003221761A JP 2003221761 A JP2003221761 A JP 2003221761A JP 2002018650 A JP2002018650 A JP 2002018650A JP 2002018650 A JP2002018650 A JP 2002018650A JP 2003221761 A JP2003221761 A JP 2003221761A
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weft
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detecting
cutting
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JP2002018650A
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Hirohiko Ishikawa
洋彦 石川
Masao Shiraki
雅雄 白木
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Toyota Industries Corp
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Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】緯糸を確実に切断でき、かつ耐久性に優れた緯
糸切断装置を提供する。 【解決手段】制御装置32は、回転位置検出器26から
の回転位置検出情報に基づいて出力軸221の回転位置
を把握すると共に、出力軸221の回転速度を算出す
る。又、制御装置32は、織機回転角度検出器33から
の織機回転角度検出情報に基づいて織機の回転角度を把
握する。制御装置32は、これらの把握に基づいてロー
タリソレノイド22に対する電流の供給の指令制御を行
う。制御装置32は、回転位置が所定の範囲にあるとき
の出力軸221の回転速度を算出している。回転速度が
所定の回転速度以下の場合、制御装置32は、電流供給
値を増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、緯入れされた緯糸
を緯入れ毎に可動刃の切断動作によって切断分離する緯
糸切断装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の緯糸切断装置としては、特開平
3−241041号公報、特開平10−77549号公
報に開示されるロータリソレノイド駆動式の緯糸切断装
置がある。ロータリソレノイドの励磁は、まず過励磁電
圧印加を行なった後に保持用の通常電圧印加を行なう。
このような励磁方法により可動刃の切断動作の高速化が
可能となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、可動刃の切断
動作速度が速過ぎると、緯糸を切断する際に刃こぼれす
るおそれがある。励磁電圧を下げるとトルクが不足し、
緯糸を切断できないおそれがある。
【0004】本発明は、緯糸を確実に切断でき、かつ耐
久性に優れた緯糸切断装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、緯
入れされた緯糸を緯入れ毎に可動刃の切断動作によって
切断する緯糸切断装置の切断動作を電磁駆動手段の電磁
駆動力によってもたらすようにした緯糸切断装置を対象
とし、請求項1の発明では、前記電磁駆動手段へ供給さ
れる電流の値が増大する駆動力増強部を選択可能な選択
手段を備えた緯糸切断装置を構成し、前記駆動力増強部
の時間的範囲が緯糸を切断するタイミングを包含するよ
うにした。
【0006】駆動力増強部が選択された場合、緯糸は、
電磁駆動手段に対する供給電流値を増大する状態のもと
で切断作用を受ける。駆動力増強部は、緯糸切断時の可
動刃の速度の抑制を可能にし、かつ緯糸の確実な切断を
もたらす。
【0007】請求項2の発明では、請求項1において、
前記選択手段は、前記可動刃の移動位置を検出する位置
検出手段と、前記可動刃における移動抵抗を検出する移
動抵抗検出手段と、前記位置検出手段から得られる位置
検出情報と、前記移動抵抗検出手段から得られる移動抵
抗検出情報とに基づいて、前記駆動力増強部の選択の是
非を判断する判断手段とを備え、前記位置検出手段が前
記可動刃を所定の位置範囲で検出し、かつ前記移動抵抗
検出手段が前記可動刃における移動抵抗を所定の移動抵
抗範囲で検出したときには、前記判断手段は、前記駆動
力増強部を選択するという判断を行うようにした。
【0008】移動抵抗検出手段は、緯糸を切断する際に
可動刃に掛かる切断抵抗を検出する。可動刃の移動抵抗
となる切断抵抗が所定の移動抵抗範囲内にあり、かつ可
動刃が所定の移動範囲内にある場合、判断手段は、駆動
力増強部を選択し、可動刃が電磁駆動手段に対する供給
電流値を増大する状態で駆動される。
【0009】請求項3の発明では、請求項2において、
前記移動抵抗検出手段は、前記可動刃の移動速度を検出
する速度検出手段であり、前記位置検出手段が前記可動
刃を所定の位置範囲で検出し、かつ前記速度検出手段が
前記可動刃の移動速度を所定の速度範囲で検出したとき
には、前記判断手段は、前記駆動力増強部を選択すると
いう判断を行うようにした。
【0010】緯糸を切断する際に可動刃に掛かる切断抵
抗が大きい場合には、可動刃の移動速度が落ちる。従っ
て、可動刃の移動速度を検出すれば移動抵抗を把握する
ことができる。速度検出手段は、移動抵抗検出手段とし
て好適である。
【0011】請求項4の発明では、請求項1において、
前記選択手段は、前記可動刃の移動位置を検出する位置
検出手段と、前記駆動力増強部を含むように予め設定さ
れた電流供給パターンを記憶する記憶手段と、前記位置
検出手段から得られる位置検出情報に基づいて、前記可
動刃の移動位置に応じた供給電流値を前記電流供給パタ
ーンから読み取る供給電流値決定手段とを備え、前記電
流供給パターンに含まれる前記駆動力増強部の時間的範
囲が緯糸を切断するタイミングを包含するようにした。
【0012】緯糸が切断されるタイミングは、予め予測
できる。従って、電流供給パターンは、駆動力増強部の
時間的範囲が緯糸を切断するタイミングを包含するよう
にように設定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した第1の
実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
【0014】図3に示すように、織機の固定部11には
ベース12がねじ13によって締め付け固定されてい
る。ベース12にはガイド板14が止着されている。図
1に示すように、ガイド板14には固定刃15が止着さ
れている。
【0015】図2に示すように、ベース12には支軸1
6が回動可能に支持されている。支軸16の一端部は、
ガイド板14を貫通して突出しており、この突出端部に
は被動レバー17が止着されている。被動レバー17の
上端には可動刃18が止着されている。支軸16にはば
ね受け19がねじ20によって締め付け固定されてお
り、ばね受け19とベース12との間には圧縮ばね21
が介在されている。可動刃18の刃先は、圧縮ばね21
のばね力によって固定刃15の刃先に圧接されている。
【0016】ベース12の下部にはロータリソレノイド
22がねじ23によって締め付け固定されている。電磁
駆動手段であるロータリソレノイド22の出力軸221
の先端部には駆動力伝達レバー24がねじ25により締
め付け固定されている。
【0017】図3に示すように、ロータリソレノイド2
2の後端にはロータリエンコーダ型の回転位置検出器2
6が取り付けられている。回転位置検出器26は、出力
軸221の回転位置を検出する。可動刃18の移動位置
を検出する位置検出手段としての回転位置検出器26
は、キャップ27によって被覆されている。
【0018】図2に示すように、被動レバー17の下端
部には段付ボルト28が取り付けられており、段付ボル
ト28の段差が被動レバー17の側面に当接している。
段付ボルト28はナット29の締め付けによって被動レ
バー17に固定される。段付ボルト28の頭部281と
段差との間の大径部282には円筒形状のローラ30が
遊嵌されている。ローラ30は大径部282上で回動可
能である。
【0019】図1に示すように、駆動力伝達レバー24
の先端部には係合溝241が形成されており、この係合
溝241にはローラ30が係合している。ロータリソレ
ノイド22の出力軸221は往復回動し、この往復回動
は、駆動力伝達レバー24、ローラ30及び段付ボルト
28を介して被動レバー17に伝達され、被動レバー1
7は支軸16を中心にして往復揺動する。ガイド板14
の上縁は、緯入れされた緯糸Yを固定刃15と可動刃1
8との切断作用領域へ案内し、緯糸Yが可動刃18と固
定刃15との協働によって切断される。図1の可動刃1
8の実線位置は、待機位置を表す。このときの出力軸2
21の回転位置は、ω1〔図4(a),(b)に図示〕
とする。図1の可動刃18の鎖線位置は、切断遂行後の
切断遂行位置を表す。このときの出力軸221の回転位
置は、ω2〔図4(a),(b)に図示〕とする。
【0020】ロータリソレノイド22は、駆動回路31
を介して制御装置32の指令制御を受ける。制御装置3
2には回転位置検出器26が信号接続されており、回転
位置検出器26によって得られる回転位置検出情報が制
御装置32に送られる。又、制御装置32は、織機の回
転角度θを検出するロータリエンコーダ型の織機回転角
度検出器33が制御装置32に信号接続されている。織
機回転角度検出器33によって得られる織機回転角度検
出情報は、制御装置32に送られる。制御装置32は、
回転位置検出器26からの回転位置検出情報に基づいて
出力軸221の回転位置を把握すると共に、出力軸22
1の回転速度を算出する。又、制御装置32は、織機回
転角度検出器33からの織機回転角度検出情報に基づい
て織機の回転角度θを把握する。制御装置32は、出力
軸221の回転位置、出力軸221の回転速度、及び織
機回転角度θの各把握に基づいて駆動回路31に指令信
号を出力する。駆動回路31は、制御装置32からの指
令信号に基づいてロータリソレノイド22に対する電流
の供給を行う。
【0021】緯糸Yの切断は、筬打ち後に行われる。織
機回転角度θが筬打ち後の所定角度θ1になると、制御
装置32は、図4(a)の曲線Eにおける定常出力部E
1で示す値の電流供給を指令する。駆動回路31は、こ
の指令に基づいて定常出力部E1で示す値の電流供給を
ロータリソレノイド22に対して開始する。この電流供
給は、図1に実線で示す可動刃18の待機位置から図1
に鎖線で示す可動刃18の切断遂行位置に向けて可動刃
18を移動させる。図4(a)における曲線D1は、出
力軸221の回転位置ωの変化を表す。
【0022】制御装置32は、ロータリソレノイド22
の出力軸221の回転位置ωの情報に基づいて出力軸2
21の回転位置を把握している。そして、制御装置32
は、回転位置ωが所定の範囲〔ω3,ω4〕にあるとき
の出力軸221の回転速度Vを算出している。所定の範
囲〔ω3,ω4〕は、緯糸Yが切断されると予想される
可動刃18の回転位置範囲として設定されている。回転
速度Vが所定の回転速度Voを越える場合、制御装置3
2は、定常出力部E1で示す値の電流供給を継続する。
回転速度Vが所定の回転速度Vo以下の場合、制御装置
32は、図4(b)の曲線Fにおける駆動力増強部F1
で示す値の電流供給をロータリソレノイド22に対して
開始する。回転速度Vが所定の回転速度Vo以下になる
と、制御装置32は、定常出力部E1で示す値の電流供
給に戻る。図4(b)における曲線D2は、出力軸22
1の回転位置ωの変化を表す。
【0023】出力軸221の回転位置ωが所定の回転位
置ω2になると、制御装置32は、ロータリソレノイド
22に対する電流供給を停止する。織機回転角度θが所
定角度θ2になると、制御装置32は、図4(a),
(b)に定常出力部E2,F2で示す値の電流供給をロ
ータリソレノイド22に対して開始する。この電流供給
は、切断遂行位置から待機位置に向けて可動刃18を移
動させる。出力軸221の回転位置ωが所定の回転位置
ω1になると、制御装置32は、ロータリソレノイド2
2に対する電流供給を停止する。制御装置32は、回転
位置検出器26と共に、可動刃18における移動抵抗を
検出する移動抵抗検出手段(即ち、速度検出手段)を構
成する。又、制御装置32は、回転位置検出器26から
得られる回転位置検出情報と、前記移動抵抗検出手段か
ら得られる移動抵抗検出情報(即ち、速度検出情報)と
に基づいて、駆動力増強部の選択の是非を判断する判断
手段となる。即ち、制御装置32及び回転位置検出器2
6は、電磁駆動手段へ供給される電流の値が増大してゆ
く駆動力増強部を選択可能な選択手段を構成する。
【0024】第1の実施の形態では以下の効果が得られ
る。 (1−1)緯糸Yを切断する際の切断抵抗が大きい場
合、定常出力部E1の値の電流供給によって待機位置か
ら切断遂行位置に向けて移動している可動刃18の移動
速度が落ちる。切断抵抗が大きいということは、緯糸Y
が切れにくい状態にあるということである。所定の範囲
〔ω3,ω4〕での可動刃18の移動速度の低下は、切
断抵抗によるものである。図3は、緯糸Yを切断するタ
イミングに略対応した可動刃18の位置を表す。所定の
回転速度Voは、定常出力部E1で示す値の電流供給に
おいて緯糸Yの切断に失敗するおそれのある可動刃18
の速度限界として設定されている。所定の範囲〔ω3,
ω4〕での可動刃18の移動速度が所定の回転速度Vo
以下になった場合には、制御装置32は、定常出力部E
1で示す値の電流供給からこれより大きい値の駆動力増
強部F1の電流供給に切り換える。駆動力増強部F1で
示す値の電流供給の場合のロータリソレノイド22のト
ルクは、定常出力部E1で示す値の電流供給の場合のト
ルクよりも大きい。従って、可動刃18の移動速度が低
下した場合にも、可動刃18は、ロータリソレノイド2
2に対する駆動力増強部F1の電流供給による大きなト
ルク、即ち大きな駆動力によって緯糸Yを確実に切断す
る。
【0025】(1−2)可動刃18の移動速度が所定の
回転速度Vo以下の場合にも、緯糸Yの切断は確実に行
われる。従って、可動刃18の移動速度の低速化を図る
ことができ、可動刃18の高速移動による可動刃18の
刃こぼれといった事態を回避することができる。即ち、
可動刃18の耐久性が向上する。
【0026】(1−3)緯糸Yを切断する際に可動刃1
8に掛かる切断抵抗が大きい場合には、可動刃18の移
動速度が落ちる。従って、可動刃18の移動速度を検出
すれば移動抵抗を把握することができる。制御装置32
は、回転位置検出器26から得られる出力軸221の回
転位置情報に基づいて出力軸221の回転速度(即ち、
可動刃18の移動速度)を算出する。回転位置検出器2
6及び制御装置32は、可動刃18の移動速度を検出す
る速度検出手段を構成する。このような速度検出手段
は、移動抵抗検出手段として好適である。
【0027】(1−4)出力軸221が所定の範囲〔ω
3,ω4〕内にある場合には、緯糸Yを切断するタイミ
ングが緯入れ1サイクル毎にずれても、緯糸Yの切断が
確実に行われる。
【0028】(1−5)本実施の形態では、切断遂行位
置から待機位置へ可動刃18を復帰させるための復帰ば
ねが用いられていない。緯糸Yを切断した後に可動刃1
8を待機位置に復帰させるための駆動力は、ロータリソ
レノイド22の電磁駆動力である。そのため、待機位置
から切断遂行位置へ可動刃18を移動する際に前記復帰
ばねのバネ力に対抗するための余分なトルクが不要とな
る。
【0029】次に、図5及び図6の第2の実施の形態を
説明する。装置構成は、第1の実施の形態の場合と同じ
であるが、記憶手段321と供給電流値決定手段322
とを備えた制御装置32Aの制御機能が第1の実施の形
態における制御装置32と異なる。
【0030】制御装置32Aにおける記憶手段321
は、図5のグラフにおける曲線Gで示す電流供給パター
ンを記憶している。供給電流値決定手段322は、織機
回転角度検出器33から得られる織機回転角度情報、及
び回転位置検出器26から得られる出力軸221の回転
位置情報に基づいて記憶手段321から電流供給パター
ンを読み出して供給電流値を決定する。織機回転角度が
筬打ち後の所定角度θ1になると、制御装置32Aは、
曲線Gにおける駆動力増強部G1で示す値の電流供給を
指令してゆく。駆動回路31は、この指令に基づいて駆
動力増強部G1で示す値の電流供給をロータリソレノイ
ド22に対して開始する。この電流供給は、待機位置か
ら切断遂行位置に向けて可動刃18を移動させる。
【0031】出力軸221の回転位置ω〔図4(a),
(b)の例参照〕が所定の回転位置ω4になると、制御
装置32Aは、曲線Gにおける定常出力部G2で示す値
の電流供給を指令する。出力軸221の回転位置ωが所
定の回転位置ω2になると、制御装置32Aは、ロータ
リソレノイド22に対する電流供給を停止する。織機回
転角度が所定角度θ2になると、制御装置32Aは、定
常出力部G3で示す値の電流供給をロータリソレノイド
22に対して開始する。この電流供給は、切断遂行位置
から待機位置に向けて可動刃18を移動させる。出力軸
221の回転位置ωが所定の回転位置ω1になると、制
御装置32Aは、ロータリソレノイド22に対する電流
供給を停止する。制御装置32Aは、回転位置検出器2
6と共に選択手段を構成する。
【0032】緯糸Yが切断されるタイミングは、予め予
測できる。曲線Gで示す電流供給パターンは、駆動力増
強部G1の時間的範囲が緯糸Yを切断するタイミングを
包含するように設定されている。即ち、駆動力増強部G
1で示す値の電流供給によってロータリソレノイド22
のトルクが増大しつつあるときに緯糸Yの切断が行われ
る。従って、第2の実施の形態においても、第1の実施
の形態における(1−1)項と同様の効果が得られる。
【0033】次に、図7(a),(b)の第3の実施の
形態を説明する。第1の実施の形態と同じ構成部には同
じ符号が用いてある。図7(a)の光電センサ41,4
2は、可動刃18(図示略)の位置〔即ち、出力軸22
1(図示略)の回転位置〕を検出する位置検出手段であ
る。光電センサ41は、出力軸221が回転位置ω3
〔図7(b)に図示〕にきたときの検出情報を制御装置
32Bに出力する。光電センサ42は、出力軸221が
回転位置ω4〔図7(b)に図示〕にきたときの検出情
報を制御装置32Bに出力する。図7(b)の曲線H
は、制御装置32Bの指令による電流供給を表す。制御
装置32Bは、出力軸221が回転位置ω3から回転位
置ω4に移行するまでにかかる時間が所定時間t〔図7
(b)に図示〕を越える場合にのみ、曲線Hにおける駆
動力増強部H1で示す値の電流供給を指令する。
【0034】第3の実施の形態においても、第1の実施
の形態における(1−1)項と同様の効果が得られる。
次に、図8の第4の実施の形態を説明する。第1の実施
の形態と同じ構成部には同じ符号が用いてある。
【0035】電磁駆動手段であるロータリソレノイド3
4の出力軸341にはカム35が止着されている。ロー
タリソレノイド34は、出力軸341の回転位置を検出
するロータリエンコーダ型の回転位置検出器39を備え
ている。駆動力伝達レバー36に取り付けられたカムフ
ォロア361は、引っ張りばね40のばね力によってカ
ム35に押接されている。駆動力伝達レバー36は、カ
ム35の回転によって支軸362を中心にして往復揺動
される。可動刃37は、駆動力伝達レバー36の往復揺
動によって支軸38を中心とした回動切断動作を行う。
制御装置32Bは、カム35を一方方向へのみ回動させ
るように電流供給の制御を行う。又、制御装置32B
は、回転位置検出器39から得られる回転位置情報に基
づいて出力軸341の回転位置及び回転速度を把握し、
第1の実施の形態における駆動力増強部F1で示す値の
電流供給と同様の電流供給を行う。制御装置32Bは、
回転位置検出器39と共に選択手段を構成する。
【0036】第4の実施の形態では、第1の実施の形態
と同様の効果が得られる。又、出力軸341の回転方向
が一方方向であるため、カム35の回転の加減速が緩や
かになる。カム35の回転の加減速を緩やかにする構成
は、可動刃37の加減速を穏やかにする上で有利であ
る。可動刃37の加減速が穏やかであるほど、ロータリ
ソレノイド34から可動刃37に至る駆動力伝達系の耐
久性が向上する。
【0037】本発明では以下のような実施の形態も可能
である。 (1)切断遂行位置から待機位置へ可動刃を復帰させる
ための復帰ばねを用いること。この場合、ロータリソレ
ノイド22に対して供給される電流の流れ方向は、一方
向であり、電流供給制御が第1の実施の形態の場合に比
べて容易になる。
【0038】(2)電磁駆動手段として電動モータを用
いること。 (3)リニアアクチュエータ型の電磁駆動手段によって
可動刃を往復直線移動させる緯糸切断装置に本発明を適
用すること。
【0039】(4)一対の可動刃の協働によって緯糸を
切断する緯糸切断装置に本発明を適用すること。 (5)第3の実施の形態において、位置検出手段として
リミットスイッチを用いること。
【0040】(6)タイマによるタイムアップ時に電流
増加を行って緯糸を切断するようにすること。この場
合、タイマは、例えば可動刃の作動開始時期と同じ時に
動作開始してもよいし、織機回転角度の適当なタイミン
グで動作開始してもよい。
【0041】前記した実施の形態から把握できる請求項
記載以外の発明について以下に記載する。 〔1〕請求項1乃至請求項4のいずれか1項において、
緯糸を切断した後に可動刃を待機位置に復帰させるため
の駆動力を前記電磁駆動手段の電磁駆動力とした織機に
おける緯糸切断装置。
【0042】〔2〕請求項1乃至請求項4、及び前記
〔1〕項において、前記緯糸切断装置は、前記可動刃と
固定刃とを備えている織機における緯糸切断装置。
【0043】
【発明の効果】本発明では、電磁駆動手段へ供給される
電流の値が増大してゆく駆動力増強部を選択できるよう
にし、駆動力増強部の時間的範囲が緯糸を切断するタイ
ミングを包含するようにしたので、緯糸を確実に切断で
き、かつ緯糸切断装置の耐久性を向上し得るという優れ
た効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す一側面図。
【図2】一部破断背面図。
【図3】他側面図。
【図4】(a),(b)は、電流供給を説明するための
グラフ。
【図5】第2の実施の形態を示す電流供給を説明するた
めのグラフ。
【図6】ブロック図。
【図7】第3の実施の形態を示し、(a)はブロック
図。(b)は、電流供給を説明するためのグラフ。
【図8】第4の実施の形態を示す側面図。
【符号の説明】
18…可動刃。22…電磁駆動手段としてのロータリソ
レノイド。221…出力軸。26…速度検出手段を構成
し、位置検出手段としての回転位置検出器。32,32
B…速度検出手段を構成し、選択手段としての制御装
置。32A…選択手段を構成する制御装置。321…記
憶手段。322…供給電流値決定手段。34…ロータリ
ソレノイド。37…可動刃。39…位置検出手段として
の回転位置検出器。
フロントページの続き Fターム(参考) 4L050 AA11 AB09 CB21 CB22 CB25 EA09 EA10 EA11 EA16 EC01 ED19 EE01 EE05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】緯入れされた緯糸を緯入れ毎に可動刃の切
    断動作によって切断する緯糸切断装置の切断動作を電磁
    駆動手段の電磁駆動力によってもたらすようにした緯糸
    切断装置において、 前記電磁駆動手段へ供給される電流の値が増大する駆動
    力増強部を選択可能な選択手段を備え、前記駆動力増強
    部の時間的範囲が緯糸を切断するタイミングを包含する
    ようにした織機における緯糸切断装置。
  2. 【請求項2】前記選択手段は、前記可動刃の移動位置を
    検出する位置検出手段と、前記可動刃における移動抵抗
    を検出する移動抵抗検出手段と、前記位置検出手段から
    得られる位置検出情報と、前記移動抵抗検出手段から得
    られる移動抵抗検出情報とに基づいて、前記駆動力増強
    部の選択の是非を判断する判断手段とを備え、前記位置
    検出手段が前記可動刃を所定の位置範囲で検出し、かつ
    前記移動抵抗検出手段が前記可動刃における移動抵抗を
    所定の移動抵抗範囲で検出したときには、前記判断手段
    は、前記駆動力増強部を選択するという判断を行う請求
    項1に記載の織機における緯糸切断装置。
  3. 【請求項3】前記移動抵抗検出手段は、前記可動刃の移
    動速度を検出する速度検出手段であり、前記位置検出手
    段が前記可動刃を所定の位置範囲で検出し、かつ前記速
    度検出手段が前記可動刃の移動速度を所定の速度範囲で
    検出したときには、前記判断手段は、前記駆動力増強部
    を選択するという判断を行う請求項2に記載の織機にお
    ける緯糸切断装置。
  4. 【請求項4】前記選択手段は、前記可動刃の移動位置を
    検出する位置検出手段と、前記駆動力増強部を含むよう
    に予め設定された電流供給パターンを記憶する記憶手段
    と、前記位置検出手段から得られる位置検出情報に基づ
    いて、前記可動刃の移動位置に応じた供給電流値を前記
    電流供給パターンから読み取る供給電流値決定手段とを
    備え、前記電流供給パターンに含まれる前記駆動力増強
    部の時間的範囲が緯糸を切断するタイミングを包含する
    ようにした請求項1に記載の織機における緯糸切断装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP2083104A3 (en) * 2008-01-23 2010-01-06 Tsudakoma Kogyo Kabushiki Kaisha Weft cutting device for loom
CN101492854B (zh) * 2008-01-23 2012-01-11 津田驹工业株式会社 织机的纬纱切断装置

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