JP2003220068A - 処置具 - Google Patents

処置具

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JP2003220068A
JP2003220068A JP2002019112A JP2002019112A JP2003220068A JP 2003220068 A JP2003220068 A JP 2003220068A JP 2002019112 A JP2002019112 A JP 2002019112A JP 2002019112 A JP2002019112 A JP 2002019112A JP 2003220068 A JP2003220068 A JP 2003220068A
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JP2002019112A
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Shuichi Kimura
修一 木村
Koji Iida
浩司 飯田
Hidetoshi Saito
秀俊 齋藤
Yoshitaka Honda
吉隆 本田
Takefumi Uesugi
武文 上杉
Toshiya Sugai
俊哉 菅井
Kenichi Kimura
健一 木村
Toru Niimura
徹 新村
Takeaki Nakamura
剛明 中村
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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  • Surgical Instruments (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】安価でかつ簡単に生体管路の閉塞や拡張を行う
ことが可能な処置具を提供すること 【解決手段】生体内に挿入可能な細長いチューブ状の挿
入部2を有する処置具1であって、この挿入部の先端の
近傍に略円筒状の発熱素子20を設け、この発熱素子の
近傍に、温度変化で少なくとも膨張する袋状体27を配
設したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体内に挿入可能
な細長いチューブ状の挿入部を有する処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、生体管路の閉塞、管路の狭窄部の
拡張、あるいは内腔を確保するための種々の処置具が開
発されている。例えば特開平7−116262号公報
は、袋状部材を膨張させるために、該袋状部材の中に、
第1の化学物質を充填した易破壊袋と、第2の化学物質
とを封入した医療用膨張体が記載されている。この医療
用膨張体は、易破壊袋を破壊して、第1の化学物質と第
2の化学物質を混合させ、このときの化学反応で発生す
るガスによって袋状部材を所望の大きさに膨張させるも
のである。また、特開平6−70975号公報では、紫
外光の非照射時は粘弾性が高く、紫外光の照射時は粘弾
性が低下して流動化する材料製の生体内留置具を用いた
卵管閉塞する処置が開示されている。
【0003】更に、特開平11−189624号公報で
は、相転移温度を境にしてこの温度以下では水を吸収し
て膨潤状態になり、逆に相転移温度以上では水を放出し
て収縮する収縮状態になる温度応答型ハイドロゲルが開
示されている。
【0004】更に、特開平5−38367号公報では、
バルーン付きカテーテルのバルーン外周に、略コイル状
に巻回された形状記憶樹脂からなる拡張具本体を備え、
流体の給排に応じてバルーンを拡張収縮させて拡張具本
体を拡張する生体管路拡張具が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平7−1
16262号公報に記載の医療用膨張体では、袋状部材
を化学反応により所望の大きさに膨張収縮させるために
は、化学物質や触媒の微量な調整が必要である。従っ
て、本膨張体の製造コストが高くなってしまう可能性が
ある。また、特開平6−70975号公報に記載の生体
内留置具では、紫外光という特殊光を用いるため、高価
で特殊な装置を必要とし、コスト高な手術となってしま
う。
【0006】更に、特開平11−189624号公報に
記載の温度応答型ハイドロゲルは、DDS(ドラッグデ
リバリーシステム)の薬物放出制御に用いるもので、手
術に用いるものではない。更に、特開平5−38367
号公報に記載の生体管路拡張具では、加温した流体の給
排水にて、形状記憶樹脂からなる拡張具本体を拡張する
ため、操作が煩雑であり、術者の負担が大きい。
【0007】いずれの技術を用いた場合も、術者の負担
が大きく、手術がコスト高となる。
【0008】本発明は、このような事情に基づいてなさ
れたもので、安価でかつ簡単に生体管路の閉塞や拡張を
行うことが可能な処置具を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の処置具は、生体内に挿入可能な細長いチューブ状の
挿入部を有する処置具であって、この挿入部の先端の近
傍に略円筒状の発熱手段を設け、この発熱手段の近傍
に、温度変化で少なくとも膨張する留置部材を配設した
ことを特徴とする。この処置具を生体内に留置する場合
は、流体部材を装着した処置具の挿入部を生体管腔の目
的部位まで挿入し、発熱手段を発熱させ、留置部材を膨
張させる。これにより、挿入部を生体から抜去し、留置
部材を生体管腔に留置する。
【0010】また、前記留置部材は、温度変化に応じて
膨張および収縮する温度応答性高分子ゲルを有し、この
膨張および収縮を通じて生体内に留置可能である場合に
は、留置部材を収縮させて回収することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1から図6
は、本発明の第1実施形態による処置具システムを示
す。 (構成)図1に示すように、本実施形態の処置具1は、
体腔内に挿入される細長で中空構造の挿入部2と、この
挿入部2の手元側に接続されて体外に配置される手元部
3とを備える。この挿入部2は、例えばシリコンあるい
はポリエチレン等のプラスチック素材から形成され、そ
の外周には、例えば10mmの間隔で配置した複数の指
標4を設けてある。これにより、オペレータあるいは術
者は、体腔内に挿入した挿入部2の長さを手元側で知る
ことができる。また、手元部3は、この挿入部2に接続
しかつ固定する把持部5と、この把持部5の手元側に配
置される操作部6とを備える。
【0012】操作部6からは操作ロッド7が延び、この
操作ロッド7は、把持部5を貫通して、挿入部2の内孔
内に挿通される。この操作ロッド7の把持部5と操作部
6との間に配置される部位の外周部には、例えばコイル
バネである弾性部材8を配置してあり、操作部6を手元
側へ付勢する。これにより、通常は、操作ロッド7の先
端部は、挿入部2から突出することなく、この挿入部2
内に引込まれた状態に配置される。
【0013】把持部5からはケーブル9が延出し、一
方、操作部6からはケーブル10が延出する。これらの
ケーブル9,10は、それぞれ電源装置本体11に設け
られた接続部A,Bに着脱可能に接続され、後述する発
熱素子に接続される。この電源本体11の前面パネルに
は、設定温度表示部12と切替えボタン13と温度設定
ボタン14とを設けてある。設定温度表示部12は、ケ
ーブル9とケーブル10とに接続した後述する発熱素子
の設定温度を表示する。切替えボタン13により、温度
設定する発熱素子すなわちケーブル9,10に接続され
た発熱素子のうち温度設定しようとする発熱素子を選択
することができる。この選択した発熱素子の温度を、2
つの設定ボタン14により所要の大きさに設定すること
ができる。
【0014】電源装置本体11から延出するケーブル1
5にフットスイッチ16が接続してあり、このフットス
イッチ16に設けられたスイッチA,Bを術者が踏むこ
とにより、ケーブル9,10の一方もしくは双方に出力
して、発熱素子を発熱させることができる。なお、図1
には2つのスイッチA,Bを記載してあるが、1つある
いは3つのスイッチとすることも可能である。
【0015】図2および図3に、挿入部2の先端部の内
部構造を拡大して示すように、挿入部2の先端側には先
端部材17を接続固定してある。この先端部材17は挿
入部2と同様な材料から形成され、挿入部2とほぼ同等
の内径を有する内孔18を備える。この先端部材17の
内孔を形成する内周面には、周方向に沿う溝部19を形
成し、この溝部19に、発熱手段としての円筒状の発熱
素子20とこの発熱素子20を取囲む断熱材21とを配
置してある。本実施形態では、この発熱素子20の径方
向に対向する位置から手元側に向けて2本のリード線2
2が延びる。本実施形態の挿入部2は1つの大径ルーメ
ンである内孔23と径方向に対向する上下の2つの小径
ルーメンとを有する3ルーメン構造を有しており、各リ
ード線22はこの挿入部2の2つの小径ルーメンを通っ
て手元側に延設される。そして、これらのリード線22
は、手元側に位置する把持部5内で一つに束ねられてケ
ーブル9内に収容され、電源装置本体11の接続部Aに
接続される(図1)。
【0016】挿入部2内に挿通される操作ロッド7は、
操作部6を押圧することにより、挿入部2の内孔23か
ら先端部材17の内孔18を通過して、先端部材17の
先端から突出させることができる。この操作ロッド7の
先端には、この操作ロッド7との間に断熱材25を介挿
した円盤状の発熱素子24を配設してあり、この発熱素
子24から一対のリード線26が操作ロッド7内を手元
側に向けて延びる。そして、これらのリード線26は、
手元側に位置する操作部6内で一つに束ねれられてケー
ブル10内に収容され、電源装置本体11の接続部Bに
接続される(図1)。
【0017】更に、先端部材17の内孔18内には、温
度応答型ハイドロゲル28を封入した袋状体27が留置
部材として保持されている。この温度応答型ハイドロゲ
ル28には、例えば特開平11−189624に記載の
温度応答型ポリビニルメチルエーテルハイドロゲルのよ
うな、相転移温度以下では水を吸収して膨潤した膨潤状
態となり、相転移温度以上では水を放出して収縮した収
縮状態になるものを用いることが好ましい。一方、この
ようなハイドロゲル28を収容する袋状体27は、ラテ
ックスやシリコンのような膨張収縮可能な弾性材料で形
成し、少なくとも水分が通過する微小孔を有することが
好ましい。
【0018】この温度応答型ハイドロゲル28の相転移
温度は20〜60℃の間で設定することができ、通常は
体温以上の温度に設定する。つまり、この先端部材17
の内孔18内では、温度応答型ハイドロゲル28を膨張
状態で保持する。この膨張状態の温度応答型ハイドロゲ
ル28は、発熱素子20で相転移温度以上に加熱される
ことにより、水分を放出して収縮し、先端部材17の内
孔18より小さくなる。この状態で操作ロッド7を先端
側に押圧すると、先端部材17したがって処置具1から
温度応答型ハイドロゲル28が押し出される。押し出さ
れた温度応答型ハイドロゲル28は温度が下がるため、
再度、周囲の水分を吸収して膨張状態となる。
【0019】(作用)図4は、避妊治療として卵管を閉
塞する状態を示す。発熱素子20,24の設定温度は、
図1に示す電源装置本体11の温度設定ボタン14を通
じて、相転移温度より数℃高めに設定しておく。そし
て、図4に示すように、経膣32的に子宮鏡31を子宮
29内に挿入する。子宮鏡31で卵管30の入り口を観
察し、この子宮鏡31の図示しない処置用チャンネルか
ら、温度応答型ハイドロゲル28を装着した処置具1の
挿入部2を挿入し、卵管30内に挿通していく。
【0020】図5に示すように、挿入部2を挿入する際
は、この挿入部2に配置した指標7を目安とすることに
より、卵管30の所望の位置まで容易に挿入することが
できる。次に、フットスイッチ16を作動させることに
より、発熱素子20を発熱させる。温度応答型ハイドロ
ゲル28は、袋状体27を介して発熱素子20で加温さ
れ、相転移温度を超えると、水分を放出して収縮し、こ
の温度応答型ハイドロゲル28を収容した袋状体27も
収縮する。
【0021】その後、図6に示すように、操作部6を先
端へ押圧して、発熱している発熱素子24を先端に持つ
操作ロッド7にて、収縮した袋状体27を先端部材17
から卵管30内に押し出す。操作部6から手を離すと、
弾性部材8の付勢力により、操作ロッド7が挿入部2内
に引込まれる。温度応答型ハイドロゲル28は温度が低
下することにより、周囲の水分を吸収して再度膨潤し、
袋状体27も膨張する。これにより、卵管30が閉塞さ
れる。
【0022】この温度応答型ハイドロゲル28を卵管3
0から回収する際は、袋状体27を破って温度応答型ハ
イドロゲル28を吸引することで体外に回収し、あるい
は、袋状体27に適宜の発熱素子を押し当てて、袋状体
27および温度応答型ハイドロゲル28を加温して収縮
させた後、把持鉗子等で体外に回収しても良い。
【0023】(効果)この実施形態の処置具1による
と、術者が特別なテクニックを用いることなく、発熱素
子で加温するだけで、極めて容易に生体管腔を閉塞する
ことができる。また、挿入部2の外周部に所定間隔で設
けた指標4により、挿入長さを知ることができ、挿入部
2の先端部を所望の位置に簡単に誘導することができ
る。
【0024】(第2実施形態)図7および図8は第2の
実施形態による処置具33を示す。なお、以下の実施形
態では、上述の実施形態と同様な部位には同様な符号を
付し、その詳細な説明を省略する。 (構成)本実施形態の処置具33は、第1実施形態の処
置具1から操作部6と操作ロッド7とを省略し、先端部
材37の外形形状が第1実施形態の先端部材17と相違
する。この処置具33は、挿入部34と把持部35とを
備える。
【0025】把持部35の手元側には、ルアー口金36
を設けてあり、このルアー口金36に例えばシリンジ等
を取付けることにより、挿入部34の内孔に送液するこ
とができる。一方、挿入部34の先端には、先端部材3
7を接続固定してある。特に図8の(B)に明瞭に示す
ように、この先端部材37は周方向に延びる溝部38を
外周部に有し、この溝部38に、例えばシリコンやラテ
ックスのような弾性材料からなる薄膜のバルーン39を
留置部材として着脱可能に装着することができる。本実
施形態のバルーン39は、リング状の厚肉部で補強され
た開口部を有し、この開口部を拡張して厚肉部を溝部3
8に挿入することにより、挿入部34の先端部材37に
装着することができる。
【0026】他の構成は第1実施形態と同様である。
【0027】(作用)第1実施形態と同様に、避妊治療
として卵管を閉塞する場合は、卵管30へ処置具22の
挿入部34を挿入する。この際、バルーン39は膨張し
ておらず、図7に示すように先端部材37の先端に平坦
状に配置される。そして、挿入部34の先端部が所望の
位置に達した後、把持部35のルアー口金36から、例
えばシリンジ等により、温度応答型ハイドロゲル28を
挿入部34の内孔内に注入していく。このとき、図8の
(A)に示すように先端部材37の内周部に配置した発熱
素子20を、所望の温度に加温しておくことにより、温
度応答型ハイドロゲノレ28は加熱されて収縮した状態
でバルーン39内に送り込まれる。
【0028】バルーン39内に送り込まれた温度応答型
ハイドロゲル28が、体温で冷却されることにより膨張
状態になると共に、このバルーン39内に温度応答型ハ
イドロゲル28が更に送り込まれてくるため、バルーン
39は図8の(A)に示すように徐々に膨張していく。
その後、図8の(B)に示すように、バルーン39が卵
管30を閉塞するまで大きくなると、バルーン39が先
端部材37から外れる。先端部材37の溝部38から外
れたバルーン39の開口部を囲む厚肉部がその弾性で収
縮し、このバルーン39の開口部が狭まり、温度応答型
ハイドロゲル28の流出が防止される。この状態で、バ
ルーン39を卵管30内に留置できる。
【0029】抜去する際は、バルーン39を例えば発熱
素子や加温生理食塩水等を用いて加温し、内部に収容さ
れた温度応答型ハイドロゲル28を収縮させる。この
後、吸引などの適宜の手段を用いて温度応答型ハイドロ
ゲル28体外に回収する。バルーン39は把持鉗子など
により回収する。
【0030】(効果)本実施形態の処置具33において
も、上述の第1実施形態と同様な効果が得られる。
【0031】(第3実施形態)図9から図13は、本発
明の第3の実施形態による処置具を示す。 (構成)図9に示すように、本実施形態の処置具40は
細長で中空構造の挿入部41と、この挿入部2の手元側
に接続固定する把持部42とを備える。
【0032】図10に示すように、挿入部41の先端側
は手元側より外径の細い細径部43となっており、この
細径部43の先端には、挿入部41の手元側の外径とほ
ぼ等しい外径を有する先端部材44を接続して固定して
ある。本実施形態の先端部材44は、略砲弾状すなわち
先端部に先細状の湾曲面を形成した円筒状の外形形状を
有し、軸方向に沿って内孔が貫通する。この挿入部41
と先端部材44とは、例えばシリコンやポリエチレン等
のプラスチック材料から形成するのが好ましい。また、
細径部43の外周面は、先端部材44と大径の手元側部
分との間の部位を、発熱手段としての円筒状の発熱素子
45で覆われ、この発熱素子45の外周部に形状記憶樹
脂や形状記憶合金からなる略密巻き状のコイル53が留
置部材として配置されている。
【0033】図11に示すように、発熱素子45から
は、一対のリード線46が挿入部41内を手元側に向け
て軸方向に延びる。これらのリード線46は、図9に示
すように、挿入部41の手元側に配置された把持部42
内を通り、この把持部42から延設されるケーブル47
により、電源装置本体48の接続部Cに着脱可能に接続
される。
【0034】図9に示す電源装置本体48の前面パネル
には、上述の実施形態と同様に、温度表示部49を設け
てあり、この温度表示部49により発熱素子45の設定
温度と測定温度とを表示することができる。この温度表
示部49に表示される発熱素子45の設定温度は、図示
の実施形態では2つの温度設定ボタン50を操作して、
調整することができる。また、発熱素子45には、白金
等の金属を用いる温度測定部(図示しない)を設けてあ
り、この温度測定部を介して測温した値を測定温度とし
て表示するようになっている。なお、本実施形態でも、
電源装置本体48から延びるケーブル51を介してフッ
トスイッチ52を接続してあり、フットスイッチ52を
作動することにより、発熱素子45を発熱させることが
できる。
【0035】発熱素子45の外周に設けられた略密巻き
状のコイル53は、発熱素子45が加熱されてない通常
の状態で先端部材44および挿入部41の手元側の部分
の外径とほぼ等しい外径を有し、発熱素子45で所定温
度に加熱されたときに所定の径に拡径するように形状記
憶されている。
【0036】更に、把持部42の手元側から突出する短
い管状部の先端にはフランジ部54を形成してあり、こ
のフランジ部54に、中心に開口を持つゴムキャップ5
5を着脱可能に取付けている。このゴムキャップ55の
開口は、処置具40の内部を先端部材44から挿入部4
1を通って把持部42まで、軸方向に延設された管路5
6に連通しており、このゴムキャップ55を介して別の
処置具を挿通し、あるいは、送水等を行うことができ
る。この処置具40は洗浄、消毒、および滅菌すること
ができ、再使用可能である。
【0037】図12は、発熱素子45の外周にコイル5
3を取付けるための取付け具57を示す。この取付け具
57は、互いに組合せ可能な2つの略円筒状部材である
保持部材58と引抜き部材59とを備える。これらの保
持部材58と引抜き部材59とを組合わせたときに形成
される内孔60の径は、処置具40の挿入部41および
先端部材44の外径より若干大きく形成してあり、挿入
部41をこの内孔60に挿通することができる。一方、
保持部材58と引抜き部材59の間に形成される円筒状
の隙間61内には、引抜き部材59の外周部でその弾性
力に抗して拡径した状態すなわち機械的あるいは力学的
に拡径した状態に保持されたコイル53を収容すること
ができる。これにより、処置具40の挿入部41および
先端部材44を、内孔60の端壁に突き当たるまで挿通
した後、引抜き部材59を保持部材58から引抜くと、
コイル53は保持部材58で移動を防止されるため、そ
の弾性力で元の状態まで縮径し、図9に示すように発熱
素子45の外周に巻き付いた状態となる。
【0038】(作用)図13は、例えば、尿道や胆管が
閉塞して、尿や胆汁が排出されない場合に、この処置具
40を用いて尿道や胆管を拡張する際の状態を示す。ま
ず、取付け具57にて、処置具40の発熱素子45の外
周にコイル53を取付ける。
【0039】この後、例えば、経内視鏡的に処置具40
の挿入部41を生体管腔62内に挿入し、生体管腔62
の狭窄部64内にガイドワイヤ63を挿通する。次に、
図13の(A)に示すように、ガイドワイヤー63をに沿
って、処置具40を狭窄部64内に前進させ、狭窄部6
4にコイル53を配置する。このとき、先端部材44の
先端が先細状の湾曲面を有するため、滑らかに挿入され
る。
【0040】発熱素子45の加熱温度を設定ボタン50
で必要な温度にし、フットスイッチ52を踏む。電源装
置本体48経由で発熱素子45を発熱させる。これによ
り、図13の(B)に示すように、コイル53が加温さ
れて形状記憶した大きさに拡径あるいは拡開され、狭窄
部64が、押し広げられる。なお、発熱素子45の加熱
温度は、挿入部41を生体管腔62内に挿入する前に設
定可能なことは明らかである。
【0041】そして、測定温度を参照して、発熱素子4
5が必要な加熱がされていることを確認する。最後に、
処置具40を生体管腔62より抜去する。
【0042】更に他の狭窄部が形成されている場合、あ
るいは、狭窄部が長いために1本のコイル53では拡張
しきれない場合は、再度、処置具40に上述のようなコ
イル53を取付け、同様の操作を行う。
【0043】所要の処置を終えた後、処置具40を洗
浄、消毒、滅菌して他の症例にて使用することができ
る。
【0044】(効果)本実施形態の処置具40によれ
ば、発熱素子45の加熱温度を設定して、フットスイッ
チ52を踏むだけで、生体管腔62の狭窄部64をコイ
ル53で拡張できるため、より簡単にストレスなく術者
が手術操作を行うことができる。この発熱素子45の温
度は、これに設けた測定部を通じて測定しているため、
所要温度まで加熱されているか否かを確実に確認でき、
より簡単かつ確実な手術操作を行うことができる。しか
も、この処置具40は再使用し、コイル53のみを使い
捨てとすることができるため、全体として、よりコスト
のかからない手術を提供できる。
【0045】なお、本発明は上述の各実施形態に限定さ
れるものではなく、種々の実施形態を適宜に組合せるこ
とが可能なことは明らかであり、更に、少なくとも以下
に示す特徴事項が得られる。 <付記項> 1)生体内に挿入可能な細長いチューブ状の挿入部を有
し、この挿入部の先端近傍の内腔に略円筒状の発熱手段
を設け、該発熱手段の近傍に温度変化により少なくとも
膨張する留置部材を配設した処置具において、留置部材
は、発熱手段の発熱により拡張する形状記憶樹脂もしく
は形状記憶合金からなることを特徴とする処置具。 <効果>術者に特別なテクニックを必要とせず、発熱素
子を発熱させるだけで、より簡単に生体管路の狭窄部を
拡開することができる。
【0046】2)上記付記1において、留置部材を処置
具に取付ける取付け手段を有することを特徴とする処置
具システム。
【0047】<効果>1つの処置具で複数の留置部材に
使用できるため、全てが使い捨てより、トータルでのコ
ストを安価にすることができる。
【0048】
【発明の効果】以上明らかなように、本発明によれば、
挿入部の先端の近傍に略円筒状の発熱手段を設け、この
発熱手段の近傍に、温度変化で少なくとも膨張する留置
部材を配設したため、術者に特別なテクニックを必要と
せず、発熱素子を発熱させるだけで、より簡単かつ低コ
ストで生体管路を閉塞したり拡開することができる。ま
た、留置部材が温度変化に応じて膨張および収縮する温
度応答性高分子ゲルを有する場合には、不要となった場
合の回収も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による処置具を用いた
処置具システムの全体を示す説明図。
【図2】図1の挿入部の先端を拡大した断面図。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図。
【図4】図1の処置具を用いて卵管を閉塞する際の説明
図。
【図5】卵管内に処置具を挿入した状態の説明図。
【図6】処置具の挿入部の先端から袋状体を卵管内に押
し出した状態の説明図。
【図7】第2の実施形態による挿入具の説明図。
【図8】図7に示す挿入具を用いて卵管を閉塞する状態
を示し、(A)はバルーンを膨張させる状態の説明図、
(B)はバルーンを留置する状態の説明図。
【図9】第3の実施形態による処置具を用いた処置具シ
ステムの説明図。
【図10】図9に示す処置具の先端の内部構造を示す断
面図。
【図11】図10のXI−XI線に沿う断面図。
【図12】図9に示す処置具の先端にコイルを取付ける
ための取付け具の断面図。
【図13】図9に示す処置具を用いて尿道や胆管を拡張
する状態を示し、(A)は狭窄部に挿入部の先端を挿入
した状態の説明図、(B)は狭窄部を拡張した状態の説
明図。
【符号の説明】
1…処置具、2…挿入部、20…発熱素子、27…袋状
体、28…温度応答型ハイドロゲル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齋藤 秀俊 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 本田 吉隆 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 上杉 武文 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 菅井 俊哉 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 木村 健一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 新村 徹 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 中村 剛明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C060 HH20 MM26 MM27 4C167 AA05 AA07 AA08 AA58 BB02 BB05 BB19 BB26 BB27 BB30 BB42 BB62 CC07 CC22 CC25 CC26 DD10 EE05 GG02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体内に挿入可能な細長いチューブ状の
    挿入部を有する処置具であって、 この挿入部の先端の近傍に略円筒状の発熱手段を設け、
    この発熱手段の近傍に、温度変化で少なくとも膨張する
    留置部材を配設したことを特徴とする処置具。
  2. 【請求項2】 前記留置部材は、温度変化に応じて膨張
    および収縮する温度応答性高分子ゲルを有し、この膨張
    および収縮を通じて生体内に留置可能であること特徴と
    する請求項1に記載の処置具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8025638B2 (en) 2004-05-21 2011-09-27 Keio University Balloon catheter, medical apparatus and method for treating living organ

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