JP2003218929A - QoSサーバ、通信端末、および通信中継装置。 - Google Patents

QoSサーバ、通信端末、および通信中継装置。

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JP2003218929A
JP2003218929A JP2002011561A JP2002011561A JP2003218929A JP 2003218929 A JP2003218929 A JP 2003218929A JP 2002011561 A JP2002011561 A JP 2002011561A JP 2002011561 A JP2002011561 A JP 2002011561A JP 2003218929 A JP2003218929 A JP 2003218929A
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bandwidth
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qos
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Masuzo Egawa
江川  万寿三
Kazuoki Matsugaya
松ヶ谷  和沖
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークのQoS制御において、双方向
で帯域を占有して通信ができるようにする。 【解決手段】 QoSサーバQ1の管理下である端末
1、…、端末nのうちの2つの端末間の通信において、
この通信の経路を共有して使用する他の端末1、…、端
末nの送信信号の帯域をこのQoSサーバQ1が制限さ
せることにより、この2つの端末が帯域を占有して通信
できるようにする。またこの帯域を占有した通信を終え
るとき、QoSサーバQ1他の端末端末1、…、端末n
に行わせた帯域の制限を解除させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークの通
信品質を管理するQoSサーバ、このネットワーク内で
通信を行う通信端末、およびセグメント間で通信の中継
を行う通信中継装置に関するもので、インターネットお
よびLANでの通信に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】近年急激に発展し、様々な用途で利用さ
れているインターネットは、多数のセグメントをルー
タ、ゲートウエイ、スイッチ等の中継装置で繋げて構成
された通信網である。このインターネットにおける通信
データ配信は、各中継装置がルーティング情報を交換
し、それに基づいてデータの配送を行うことによって実
現されている。従来使用されている主なルーティング情
報交換のプロトコルとしては、例えばRIP(Routing
Information Protocol)やOSPF(Open ShortestPat
h First)がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなプロト
コルにおいては、通信経路の制御は行っても、通信経路
上の帯域、すなわちデータ伝送速度に関する制御は行わ
ないので、例えば音声通信や動画通信等、一定以上のデ
ータ伝送速度を維持しながら通信を行うことが望ましい
データ通信があっても対応することができない。このよ
うに、これまでのインターネットにおいてはデータ伝送
速度等の通信品質であるQoS(Qualityof Service)
の制御が行われないという問題がある。
【0004】この問題の解決手段として、特開2000
−295276号公報に記載の発明では、移動体通信網
とインターネットの接続部において、インターネットか
ら移動端末への通信データの流れを交換機と基地局の中
間装置で監視し、アプリケーションごとに伝送速度の制
御をすることでQoS制御の1つの実現としている。
【0005】しかし、この特開2000−295276
号公報に記載の発明は、ネットワークから移動端末への
ダウンリンクの場合にのみ伝送速度の制御を行うだけで
あり、移動端末がネットワーク経由でアップリンク、ダ
ウンリンクとも所定の帯域を必要とするデータ通信を行
うことができず、双方向で帯域を占有した通信ができな
いという問題がある。
【0006】本発明は上記点に鑑みて、双方向で帯域を
占有して通信ができるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載のQoSサーバは、ネットワークの
通信品質を管理するQoSサーバであって、パケット通
信において、管理下のホストである管理下ホストの送信
信号の帯域を制限させるQoS帯域制限手段と、2つの
管理下ホスト間の通信において、QoS帯域制限手段が
この通信の経路を共有して使用する他の管理下ホストに
送信信号の帯域を制限させることにより、2つの管理下
ホストが帯域を占有して通信できるように帯域を確保す
るQoS帯域確保手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0008】これにより、管理下ホストの2つが通信を
しようとしているときに、同じ経路を共有して使用する
他の管理下ホストの送信信号の帯域を制限して、2つの
管理下ホストが占有して使用できる帯域を確保すること
で、2つのホストが双方向で帯域を占有して通信を行う
ことができるようになる。
【0009】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載のQoSサーバにおいて、他の管理下ホストに
行わせた送信信号の帯域の制限を解除させることでQo
S帯域確保手段によって確保した帯域を解放するQoS
帯域解放手段を備えたことを特徴としている。
【0010】このように、2つのホストが双方向で帯域
を占有する通信を終了するときにQoSサーバが帯域を
解放して他のホストが利用できるようにするため、帯域
が効率的に利用できるようになる。
【0011】また、請求項3に記載の発明では、請求項
1または2に記載のQoSサーバにおいて、自己の管理
するセグメントである管理下セグメントの帯域使用状況
である管理下トラフィックと、管理下セグメント内の管
理下ホストの帯域利用状況と、に基づいて管理下セグメ
ント内で帯域確保可能であることを判定するQoS判定
手段を備え、このQoS判定手段の判定に応じてQoS
帯域確保手段が、2つの管理下ホストが帯域を占有して
通信することができるようにすることを特徴としてい
る。
【0012】これにより、管理下セグメント内のトラフ
ィックや管理下ホストの帯域使用状況に基づいた帯域制
限、帯域確保を行うことができるようになり、適切に双
方向での通信における帯域を確保することができる。
【0013】また、請求項4に記載の発明のように、Q
oSサーバが管理下セグメントに属し、管理下トラフィ
ックを監視する帯域監視手段を備えて、例えば管理下ト
ラフィックについて他のホストから通知を受ける必要が
無くなるようにすることもできる。
【0014】また、請求項5に記載の発明では、ネット
ワークの通信品質を管理するQoSサーバであって、管
理下のホストである管理下ホストの送信信号の帯域を制
限させるQoS帯域制限手段と、2つの管理下ホスト間
の通信において、QoS帯域制限手段がこの通信の経路
を共有して使用する他の管理下ホストに送信信号の帯域
を制限させることにより、2つの管理下ホストが帯域を
占有して通信できるように帯域を確保するQoS帯域確
保手段と、を備え、QoS帯域制限手段は、送信信号の
帯域を制限する機能を有した管理下ホストに通信帯域を
制限するよう通知する信号である帯域制限依頼メッセー
ジを送信する機能を有し、QoS帯域確保手段は、この
帯域制限依頼メッセージに対する応答に基づいて2つの
管理下ホストが帯域を占有して通信することができるよ
うに帯域を確保することを特徴としている。
【0015】このように、QoS帯域制御手段の具体的
な手続きとして、管理下ホストに帯域制限依頼メッセー
ジを送信するようになっており、またその応答に基づい
て帯域を確保することで適切に双方向での通信における
帯域を確保することができる。
【0016】また、請求項6に記載の発明では、請求項
5に記載のQoSサーバにおいて、他の管理下ホストに
行わせた送信信号の帯域の制限を解除させることでQo
S帯域確保手段によって確保した帯域を解放するQoS
帯域解放手段を備えたことを特徴としている。
【0017】このように、2つのホストが双方向で帯域
を占有する通信を終了するときにQoSサーバが帯域を
解放して他のホストが利用できるようにするため、帯域
が効率的に利用できるようになる。
【0018】また、請求項7に記載のQoSサーバにお
いては、ネットワークの通信品質を管理するQoSサー
バであって、管理下のホストである管理下ホストの送信
信号の帯域を制限させるQoS帯域制限手段と、管理下
ホストと他のQoSサーバの管理下のホストとの通信に
おいて、QoS帯域制限手段がこの通信の経路中の管理
下セグメントの管理下ホストに送信信号の帯域を制限さ
せることによって経路中の管理下セグメントにおいて帯
域を確保するQoSローカル帯域確保手段と、経路中の
管理下セグメントに接続し、通信の経路中の他のQoS
サーバの管理下のセグメントとの間で帯域を占有する通
信の中継を行う通信中継装置に、他のQoSサーバの管
理下のセグメントにおいて帯域を確保するよう要請する
信号であるリレー帯域確保依頼メッセージを送信するQ
oS帯域確保依頼手段と、を備えたことを特徴としてい
る。
【0019】このようなQoSサーバでは、自己の管理
下セグメント外に接続する通信中継装置にリレー帯域確
保依頼メッセージを送ることにより、QoSサーバ自ら
の管理下ホスト間のみならず、他のQoSサーバの管理
下セグメントも介した通信において帯域を確保し、ホス
ト間での双方向で帯域を占有した通信ができるようにな
る。
【0020】また、請求項8に記載の発明では、請求項
7に記載のQoSサーバにおいて、この通信の経路中の
管理下セグメントの管理下ホストに行わせた送信信号の
帯域の制限を解除させることでQoSローカル帯域確保
手段によって確保した帯域を解放するQoSローカル帯
域解放手段と、この通信の経路中の他のQoSサーバの
管理下のセグメントとの間で帯域を解放するための信号
の中継を行う通信中継装置に上記した他のQoSサーバ
の管理下のセグメントにおいて確保されている帯域を解
放するよう要請する信号であるリレー帯域解放依頼メッ
セージを送信するQoS帯域解放依頼手段と、を備えた
ことを特徴としている。
【0021】このように、複数のQoSサーバの管理下
セグメントを介して双方向で帯域を占有する通信を終了
するときにQoSサーバが帯域を解放して通信中継装置
に帯域を解放するよう要請する信号を送ることで、管理
下セグメント内で帯域が解放され、経路中の他の管理下
セグメントに解放の要請が伝わるので、帯域が効率的に
利用できるようになる。
【0022】また、請求項9に記載の発明では、請求項
7または8に記載のQoSサーバにおいて、自己の管理
するセグメントである管理下セグメントの帯域使用状況
である管理下トラフィックと、管理下セグメント内の管
理下ホストの帯域利用状況と、に基づいて管理下セグメ
ント内で帯域確保可能であることを判定するQoS判定
手段を備え、管理下ホストと他のQoSサーバの管理下
のホストとの通信において、このQoS判定手段の判定
に応じてQoSローカル帯域確保手段が、この通信の経
路中の管理下セグメントの管理下ホストに送信信号の帯
域を制限させ、またQoS帯域確保依頼手段がリレー帯
域確保依頼メッセージを送信することを特徴としてい
る。
【0023】このようにすれば、管理下セグメント内の
トラフィックや管理下ホストの帯域使用状況に基づいた
帯域制限、帯域確保を行うことができるようになり、適
切に双方向での通信における帯域を確保することができ
る。
【0024】また、請求項10に記載の発明のように、
QoSサーバが管理下セグメントに属し、管理下トラフ
ィックを監視する帯域監視手段を備えて、例えば管理下
トラフィックについて他のホストから通知を受ける必要
が無くなるようにすることもできる。
【0025】また、請求項11に記載の発明では、請求
項7または8に記載のQoSサーバにおいて、QoS帯
域制限手段は、送信信号の帯域を制限する機能を有した
管理下ホストに通信帯域を制限するよう通知する信号で
ある帯域制限依頼メッセージを送信する機能を有し、ロ
ーカルQoS帯域確保手段は、この帯域制限依頼メッセ
ージに対する応答に基づいて管理下ホストに送信信号の
帯域を制限させることを特徴としている。
【0026】このように、QoS帯域制御手段の具体的
な手続きとして、管理下ホストに帯域制限依頼メッセー
ジを送信するようになっており、またその応答に基づい
て帯域を確保することで適切に双方向での通信における
帯域を確保することができる。
【0027】また、請求項12に記載の通信端末は、自
己の利用可能な帯域である空き帯域を検知する空き帯域
検知手段と、通信において自己の送信の帯域を制限する
帯域サプレス手段と、を備え、使用帯域を制限すること
を要求する帯域制限依頼メッセージを受信すると、空き
帯域の量に基づいて帯域サプレス手段が送信の帯域を制
限することを特徴としている。
【0028】このような通信端末が上記したようなQo
SサーバのQoS帯域制限手段に基づいて帯域制限を行
うようにすれば、この制限によって帯域が確保され、2
つのホスト間での通信において双方向の帯域を占有した
通信を行うことができるようになる。
【0029】また、請求項13に記載の通信端末は、占
有したい帯域を要求するメッセージである帯域確保依頼
メッセージを、管理下のホストに通信の帯域を制限させ
て管理下のセグメント内の帯域を確保するQoSサーバ
に送信する帯域確保依頼手段を備え、帯域確保依頼メッ
セージに対する応答に基づいて通信を行うことを特徴と
している。
【0030】このような通信端末がQoSサーバに帯域
確保依頼メッセージを送信して帯域を確保してもらうこ
とにより、この端末が双方向で帯域を占有して通信を行
うことができるようになる。
【0031】また、請求項14の発明では、請求項12
または13に記載の通信端末において、帯域を占有して
使用するよう要求する帯域占有依頼メッセージを受信す
ると、要求された帯域を上限とする通信をすることを特
徴としている。
【0032】これによって、帯域を確保したQoSサー
バより帯域依頼メッセージを受けることで、双方向で帯
域を占有した通信を始めることができる。
【0033】また、請求項15に記載の発明では、請求
項12ないし14のいずれか1つに記載の通信端末にお
いて、管理下のホストに通信の帯域制限を解除させて管
理下のセグメント内の帯域を解放するQoSサーバに、
帯域を解放するよう要求する帯域解放依頼メッセージを
送信する帯域解放依頼手段を備えたことを特徴としてい
る。
【0034】このようにすることで、通信端末は帯域を
通信において占有していた帯域を解放したいとき、Qo
Sサーバに帯域解放依頼メッセージを送ることにより帯
域を解放することができるので、不要な帯域占有がなく
なり、帯域が効率的に利用できるようになる。
【0035】また、請求項16に記載の発明は、第1の
セグメントと第2のセグメントに接続し、セグメントを
跨る通信の中継を行う通信中継装置であって、第1のセ
グメントに属するホストに通信の帯域を制限させて帯域
を確保する第1のQoSサーバから、第2のセグメント
を介した通信端末との通信で帯域を確保しようとしてい
ることを通知するリレー帯域確保依頼メッセージを受信
すると、第2のセグメントに属するホストに通信の帯域
を制限させて帯域を確保する第2のQoSサーバに、通
信のために帯域を確保するよう要求するトランス帯域確
保依頼メッセージを送信する帯域確保依頼中継手段を備
えたことを特徴としている。
【0036】このような通信中継装置が第1のQoSサ
ーバから受けたリレー帯域確保依頼メッセージを第2の
QoSサーバにトランス帯域確保依頼メッセージとして
送信することにより、第2のQoSサーバによってこの
管理下セグメントで帯域が確保され、また次のルータに
リレー帯域確保依頼メッセージが送信され、そして更に
次のQoSサーバにトランス帯域確保依頼メッセージが
送信されるという手順において、異なるQoSサーバの
管理下のホスト同士が双方向で帯域を占有して通信を行
うことができるようになる。
【0037】また、請求項17に記載の発明では、請求
項16に記載の通信中継装置において、通信の別の経路
となりうる第3のセグメントに接続し、第2のセグメン
トを介した経路で通信の帯域を確保することができない
場合、第3のQoSサーバへトランス帯域確保依頼メッ
セージを送信する迂回帯域確保手段を備えたことを特徴
としている。
【0038】これによって、1つの経路で帯域を確保で
きない場合は、通信中継装置が別の経路で帯域を確保す
るよう試みるようになり、双方向で帯域を占有した通信
を行える可能性が増す。
【0039】また、請求項18に記載の通信中継装置で
は、第1のセグメントと第2のセグメントに接続し、セ
グメントを跨る通信の中継を行う通信中継装置であっ
て、第1のセグメントに属するホストに通信帯域の制限
を解除させて帯域を解放する第1のQoSサーバから、
第2のセグメントを介した通信端末との通信で帯域を解
放しようとしていることを通知するリレー帯域解放依頼
メッセージを受信すると、第2のセグメントに属するホ
ストに通信帯域の制限を解除させて帯域を解放する第2
のQoSサーバに、通信のために帯域を確保するよう要
請するトランス帯域解放依頼メッセージを送信する帯域
解放依頼中継手段を備えたことを特徴としている。
【0040】このように通信中継装置が第1のQoSサ
ーバから受信したリレー帯域解放依頼メッセージを受信
すると、確保帯域を解放する第2のQoSサーバにトラ
ンス帯域解放依頼メッセージを送信することにより、通
信経路での帯域の解放が行われ、不要な帯域の占有がな
くなり、帯域が効率的に利用できるようになる。
【0041】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下本発明の第
1実施形態として、1つのセグメント内において行われ
る通信の伝送速度、すなわち帯域の制御について説明す
る。図1に本実施形態で説明するネットワークの全体図
を示す。このネットワークにはセグメントS1が1つ存
在し、このセグメントS1で使用される通信データの配
送のためのプロトコルとしてはIP(Internet Protoco
l)が使用されている。このセグメントS1には、端末
1、端末2、…、端末n、およびQoSサーバQ1が属
している。
【0042】なお、本明細書の以下の記述においては、
u、v、w、x、y、zはそれぞれ1つの数をシンボリ
ックに表す記号であるとする。例えば端末1から端末5
までの内から不特定のいずれか1つを表現する時は「端
末x」の様に記述する。また、特に明確にする必要のあ
るとき以外はx=1、…、5のように適用される範囲を
記載することはしない。
【0043】端末xやQoSサーバQ1はそれぞれが固
有の識別子としてIPアドレスを有し、端末xと別の端
末yが通信を行う場合にはそれぞれが自分の有するポー
トの中の1つをその通信のための窓口として使用する。
なお、このセグメントS1内で使用することのできる通
信容量すなわち帯域は、セグメントの使用する物理ネッ
トワークの特性や通信システムの実装によって決定する
ものであり、ここではシンボリックな値としてcapSeg(b
it/sec)であるとする。
【0044】ここで、端末xの有する機能のうち主なも
のを図2に示す。この図に示された帯域サプレス手段、
空き帯域検知手段、帯域確保依頼手段、帯域解放依頼手
段はいずれもソフトウエア的に実現されている。
【0045】端末xは通信において自己の帯域を制限す
る機能として帯域サプレス手段を有している。この手段
は、例えばLinuxカーネル2.2.16に組み込ま
れた帯域制限機能を使用するアプリケーションipro
ute+tcに含まれるtcコマンド等を利用すること
で実現可能となる。なお、以下では単に自己の帯域の制
限を行うと記載するときには、それは送信データの帯域
を制限することを意味するものとする。
【0046】また端末xは、自分の利用可能な空き帯域
を検知する機能として空き帯域検知手段を有している。
端末xはこれを実現するためのものとして端末帯域テー
ブルを有している。これついて、図3に示す端末1の端
末帯域テーブルを例に説明する。
【0047】この図において、端末1は2つの通信で帯
域を占有しており、それぞれの占有する帯域はmaint1お
よびmaint2となっている。この端末帯域テーブルの項目
は、端末1の通信可能な最大量である通信容量capT1
と、QoSサーバQ1によって使用を制限された帯域で
ある制限帯域restr1と、現在行っている通信が占有して
いる帯域である確保帯域maint1およびmaint2と、これら
の値から導かれる空き帯域capT1 - restr1 - maint1 -
maint2との組から成る。また、確保帯域の項目は通信毎
に帯域と、通信の双方のIPアドレスの組と、通信ポー
トの組とから構成されている。なお、このテーブル中の
帯域および容量の単位はビット/秒(以後bit/sと記
載)となっている。
【0048】また端末xは、通信のために帯域を占有す
る必要が発生すると、QoSサーバQ1に対して帯域確
保依頼メッセージを送信する機能として帯域確保依頼手
段を有する。この帯域確保依頼メッセージは、通信元と
なる端末xのIPアドレスすなわち通信元IPと、この
通信で使用する端末xのポート番号すなわち通信元ポー
トと、通信相手の端末yのIPアドレスすなわち通信先
IPと、この通信で使用する端末yのポート番号すなわ
ち通信先ポートと、占有したい帯域と、を含んだメッセ
ージである。このメッセージ中の通信元IPと、通信元
ポートと、通信先IPと、通信先ポートとの組み合わせ
は個々の通信の識別子となりうることから、以下これら
の組からなるものをメッセージIDと呼ぶ。なお本明細
書で説明する帯域制御のための種々のメッセージは、こ
のメッセージIDを含むものとする。
【0049】また端末xは、帯域を占有した通信が終了
する等、占有の必要がなくなるとQoSサーバQ1に対
して帯域確保を終了させるための帯域解放依頼メッセー
ジを送信する機能として帯域解放依頼手段を有する。
【0050】上記した以外の機能として端末xは、Qo
SサーバQ1からこの帯域確保依頼メッセージに対する
応答を受けると、この応答が帯域確保できたことを示す
帯域確保完了メッセージであれば、必要とした帯域を占
有して通信を開始する。また、この応答が帯域確保でき
なかったことを示す帯域確保不能メッセージであれば、
帯域を占有した通信を行わない。
【0051】また端末xはQoSサーバから送信の帯域
を制限するよう要請する帯域制限依頼メッセージを受信
すると、上記した端末帯域テーブル中の空き帯域をこの
帯域制限依頼メッセージで要求される帯域であるwantCa
p1と比較し、空き帯域の方が小さい場合帯域制限不能メ
ッセージをQoSサーバQ1に送信し、空き帯域の方が
大きい場合自己にこのwantCap1の量だけ帯域制限をかけ
た後に帯域制限完了メッセージをQoSサーバQ1に送
信する。
【0052】また、この帯域制限依頼メッセージのメッ
セージIDが、先に自分がQoSサーバQ1に送信した
帯域確保依頼メッセージのメッセージIDと同じであれ
ば、このメッセージに指定された帯域を占有する準備を
行ってから帯域制限完了メッセージをQoSサーバQ1
に送信する。
【0053】また端末xは、QoSサーバQ1から帯域
制限解除メッセージを受信すると、そのメッセージに含
まれたメッセージIDに対応してかけた帯域制限を解除
し、帯域制限解除完了メッセージをQoSサーバQ1に
送信する。
【0054】また端末xは、他の端末yが自分と帯域を
確保した通信を行おうとしていることを通知し、それに
従ってQoSサーバQ1が帯域を割り当てたことを通知
する帯域占有依頼メッセージを受信すると、要求された
帯域を占有できるようにした後帯域占有完了メッセージ
をQoSサーバQ1に送信する。
【0055】次に、QoSサーバの有する機能のうち主
なものを図4に示す。この図に示されたQoS帯域制限
手段、QoS帯域確保手段、QoS帯域解放手段、Qo
S判定手段、帯域監視手段はいずれもソフトウエア的に
実現されている。
【0056】QoSサーバQ1は、端末xに帯域を制限
させる手段としてQoS帯域制限手段を有している。こ
の手段は、端末xに帯域を制限するよう通知する信号で
ある帯域制限依頼メッセージを送信する機能により実現
されている。
【0057】またQoSサーバQ1は、端末xと端末y
との通信において、このQoS帯域制限手段を使用して
セグメントS1内の他の端末zに帯域を制限させること
によって、端末xと端末yとが帯域を占有して通信でき
るように帯域を確保する機能としてQoS帯域確保手段
を有している。
【0058】またQoSサーバQ1は、端末xと端末y
との通信における帯域の占有を終了するとき、セグメン
トS1内の他の端末zに帯域制限解除依頼メッセージを
送信して帯域の制限を解除させることでQoS帯域確保
手段によって確保した帯域を解放する機能としてQoS
帯域解放手段を有している。
【0059】またQoSサーバQ1は、自分が属するセ
グメントS1と、このセグメントS1に属する端末xを
管理下に置き、セグメントS1内のトラフィックを監視
する帯域監視手段を有している。
【0060】またQoSサーバQ1は、セグメントS1
内のトラフィックと端末xの帯域利用状況により帯域確
保可能であるか否かを判定するQoS判定手段を有して
いる。この端末xの帯域利用状況とセグメントS1の空
き帯域を検知するためのものとしてQoSサーバQ1は
管理帯域テーブルを有している。
【0061】この管理帯域テーブルの具体例を図5に示
す。この管理帯域テーブルには、管理下の各端末x及び
管理下のセグメントS1についての通信容量、制限帯
域、確保帯域、空き帯域の情報が記録されている。各端
末xの情報については、図3で例示した端末1が有する
端末帯域テーブルと同形式の情報であり、セグメントS
1の情報は、このセグメントS1全体における帯域の使
用状況を監視することによって得たものである。なお、
セグメントS1の情報については、確保帯域の項では全
体のトラフィックについての情報を総合して記載してい
ることから、個々の通信の通信IP、および通信ポート
についての情報は含んでいない。
【0062】またQoSサーバQ1は、端末xと同様自
己の送信データの帯域を制限する機能も有している。
【0063】またQoSサーバQ1は、管理下の端末x
から帯域確保依頼メッセージを受信すると、管理帯域テ
ーブルを参照し、セグメント全体の空き帯域とこの帯域
制限確保依頼メッセージに含まれる帯域であるwantCap1
とを比較し、wantCap1の方が大きいとこの帯域確保依頼
メッセージを送信した端末xに対して帯域確保不能メッ
セージを送信し、空き帯域が大きいと管理下の全ての端
末zに帯域制限依頼メッセージを送信し、自分に帯域制
限をかける。
【0064】この帯域制限依頼メッセージを送信した先
の端末zの全てから帯域制限完了メッセージを受信する
と、QoSサーバQ1はこのメッセージに含まれるメッ
セージID中の通信先IPに対して通信の帯域を割り当
てたことを通知する帯域占有依頼メッセージを送信す
る。
【0065】そしてこの端末yから帯域占有完了メッセ
ージを受信すると、帯域確保可能であることを判定し
て、帯域確保依頼メッセージを送信した端末xに対して
帯域確保完了メッセージを送信して、これによりメッセ
ージID中の通信元IPと通信先IPとが帯域を占有し
た通信ができるようにする。
【0066】またQoSサーバQ1は、帯域制限依頼メ
ッセージに対する応答を受信し、その中に1つでも帯域
制限不能メッセージがあると、帯域制限完了メッセージ
を送信してきた端末xに帯域制限解除依頼メッセージを
送信し、帯域確保依頼メッセージを送信した端末xに対
して帯域確保不能メッセージを送信する。
【0067】また、端末xから帯域解放依頼メッセージ
を受信すると、帯域制限解除依頼メッセージを管理下の
全ての端末zに送信する機能を有する。
【0068】上述したような機能を有する端末1、2、
…、n、およびQoSサーバQ1が連携することによ
り、セグメントS1内で帯域を占有した通信を実現する
ことが可能になる。以下、このことを具体的な例をもっ
て示す。図6は、図1に示すようなセグメントS1にお
いて、端末1が端末2と帯域wantCap1を占有した通信を
行おうとする場合に、QoSサーバQ1が端末1と端末
2との間の帯域を占有した通信を許可して通信が行わ
れ、その後通信が終了して占有した帯域が解放されるま
での上記した各種メッセージのやりとりを示している。
この図6に従って帯域の占有と解放の手続きを順を追っ
て説明する。なお、文中の丸括弧付きの数字は、図6に
記載のメッセージあるいは手続きに付された番号に対応
するものである。
【0069】まず、端末2とwantCap1の帯域で通信を行
おうとする端末1が、その旨を帯域確保依頼メッセージ
(1)としてQoSサーバQ1に送信する。
【0070】この帯域確保依頼メッセージ(1)を受信
したQoSサーバQ1は、自己の管理帯域テーブルを参
照し、セグメント全体の空き帯域とwantCap1との大きさ
を比較し、wantCap1が大きい場合は端末1に帯域確保不
能メッセージを送信するが、ここでは空き帯域の方が大
きいとして、管理下の端末xに対して帯域制限依頼メッ
セージ(3)〜(5)を送信し、自らに帯域制限をかけ
る(2)。
【0071】この帯域制限依頼メッセージ(3)を受け
た端末1は、端末2との通信用にwantCap1だけ帯域を占
有する準備を行い、QoSサーバQ1に帯域制限完了メ
ッセージ(9)を送信する(6)。
【0072】また、この帯域制限依頼メッセージ(4)
(5)を受信した端末2、…、端末nは端末帯域テーブ
ルを参照して自分の通信容量と確保帯域から空き帯域を
算出し、その値と帯域制限依頼メッセージ(4)(5)
に記載の帯域とを比較する。空き帯域のほうが小さい場
合、帯域確保不能メッセージをQoSサーバQ1に送信
するが、今回は空き帯域の方が大きいとして、自分に帯
域制限依頼メッセージに記載の帯域だけ帯域制限をかけ
て、QoSサーバQ1に帯域制限完了メッセージ(1
0)(11)を送信する(7)(8)。
【0073】そして帯域制限依頼メッセージ(3)〜
(5)に対する応答に1つでも帯域制限不能メッセージ
があると、帯域制限完了メッセージを送信してきた端末
xに帯域制限解除依頼メッセージを送信し、端末1に対
して帯域確保不能メッセージを送信するが、ここでは全
ての端末xから帯域制限完了メッセージ(9)〜(1
1)を受けたので、端末2に帯域占有依頼メッセージ
(13)を送信する(12)。
【0074】この帯域占有依頼メッセージ(13)を受
信した端末2は、帯域制限依頼メッセージ(4)と帯域
占有依頼メッセージ(13)とに同一のメッセージID
が含まれていることを確認し、(7)として行った帯域
制限を解除し、端末1との通信用にwantCap1の帯域を占
有する準備を行い、帯域占有完了メッセージ(15)を
QoSサーバQ1に送信する(14)。
【0075】この帯域占有完了メッセージ(15)を受
信したQoSサーバQ1は、端末1に帯域確保完了メッ
セージ(17)を送信する(16)。
【0076】このようにして端末1と端末2以外の端末
xで帯域制限が完了し、端末1と端末2とはwantCap1の
帯域を占有した通信を開始する。
【0077】その後、端末1と端末2とのこの帯域を確
保した通信を終了するとき、端末1は帯域確保完了メッ
セージ(17)とメッセージIDを同一とした帯域解放
依頼メッセージ(18)をQoSサーバQ1に送信する
(17.5)。
【0078】この帯域解放依頼メッセージ(18)を受
信したQoSサーバQ1は、このメッセージに記載の帯
域制限を解除し、管理下の全ての端末xに帯域制限解除
依頼メッセージ(20)〜(22)を送信する(1
9)。
【0079】この帯域制限解除依頼メッセージ(20)
〜(22)を受けた端末xは、帯域を解放して帯域制限
解除完了メッセージ(26)〜(28)をQoSサーバ
に送信する。
【0080】上記のように、端末xが帯域制限を行う機
能を有し、端末xが通信の帯域を占有しようとするとき
に、QoSサーバQ1が可能であれば管理下の他の端末
xに対して帯域制限するように要求することでその帯域
を確保し、それにより端末x間で双方向の帯域を占有し
た通信が可能となる。すなわち、双方向で通信の帯域の
確保ができるようになる。
【0081】また、帯域を占有した通信の終了時にQo
SサーバQ1が帯域の解放を行うことで不要な帯域の占
有がなくなり、帯域が効率的に利用できるようになる。
【0082】なお、本実施形態のセグメントS1内の各
端末xにおいては、それぞれの端末管理テーブルの空き
帯域が実際のセグメントS1全体の空き帯域と等しくな
るような形で帯域制限を行っているとしてもよいし、あ
るいは例えば端末の用途や重要度に基づいて空き帯域を
実際のセグメントS1全体の空き帯域より少ない量を割
り当てることもできる。また、例えばグメントS1全体
の空き帯域を端末の数で割った値をそれぞれの空き帯域
として割り当てることもできる。このためには、QoS
サーバが全体の空き帯域に基づいて個々の端末xに対し
て制限すべき帯域を決定し、それに従って帯域制限メッ
セージを作成することになる。
【0083】(第2実施形態)次に、本発明の第2実施
形態として、通信端末が複数のセグメントを介して帯域
を占有して通信を行う例について説明する。図7に本実
施形態において帯域を確保した通信を行うネットワーク
の全体図を示す。このネットワークはセグメントS1、
…、S5の5つのセグメントから構成されており、それ
ぞれのセグメントに属する端末11、12、13、2
1、22、31、41、51、52、53はルータR
1、…、R5の中継によってセグメントSxを越えて互
いに通信を行うことが可能となっている。また、各セグ
メントSxにはそれぞれQoSサーバQ1、…、Q5が
1つ属しており、これらのQoSサーバQxは同じセグ
メントに接続する端末xuおよびルータRxを管理下の
端末として通信の帯域を制限させて帯域の確保を行うこ
とができる。
【0084】この図7におけるセグメントSxとルータ
Rxの具体的な配置としては、ルータR1はセグメント
S1、セグメントS2、セグメントS3と接続し、ルー
タR2はセグメントS2、セグメントS5と接続し、ル
ータR3はセグメントS3、セグメントS4と接続し、
ルータR4はセグメントS4、セグメントS5と接続
し、ルータR5はセグメント5と外部ネットワーク(図
示せず)と接続しているという形になっている。
【0085】以下このネットワークにおけるQoSサー
バQx、ルータRxの構成と作動について説明する。な
お、本実施形態における端末xuは、通信を行う相手が
必ずしも同一のセグメント内にいないということ以外
は、第1実施形態に記載の端末xと構成、作動は同様で
あるのでここでは説明を省略する。また、管理下となる
先のQoSサーバQxを同じくする端末xu間での帯域
を占有した通信では、QoSサーバQxは第1実施形態
におけるQoSサーバQ1と同様の作動を行い、ルータ
Rxは端末xと同様の作動を行うので、これらについて
もここでは説明を省略するものとする。また、以下に示
すこれらのネットワーク機器がやりとりする各種メッセ
ージは、第1実施形態と同様通信元IP、通信元ポー
ト、通信先IP、通信先ポートから成るメッセージID
を含んでいる。
【0086】QoSサーバQxは自分が属するセグメン
トSxと、このセグメントS1に属する端末xuおよび
ルータRxを管理下に置き、自己の送信データの帯域を
制限する機能を有している。
【0087】図8にQoSサーバQxが有する機能のう
ち主なものについて示す。本実施例のQoSサーバQx
は第1実施形態のQoSサーバQ1と同様、QoS帯域
制限手段と、QoS判定手段と、帯域監視手段とを有し
ている。これらの機能は全てソフトウエア的に実現され
ている。
【0088】また、自己の管理下のホストと他のホスト
(端末またはルータ)との通信において、このQoS帯
域制限手段によって他の管理下ホストに帯域を制限させ
ることによって管理下セグメント内で帯域を確保する機
能であるQoSローカル帯域確保手段を有している。
【0089】また、上記した通信において、通信経路と
なる隣のセグメントへ繋がるルータRxにこの隣のセグ
メントで帯域を確保するよう要請するリレー帯域確保依
頼メッセージを送信する機能であるQoS帯域確保依頼
手段を有している。
【0090】またQoSサーバQxは、管理下ホストに
対して帯域制限解除依頼メッセージを送信することによ
って、上記した通信のためにQoSローカル帯域確保手
段により確保した帯域を解放する機能であるQoSロー
カル帯域解放手段を有している。
【0091】またQoSサーバQxは、通信経路となる
隣のセグメントへ繋がるルータRxにこの隣のセグメン
トで確保されている帯域を解放するよう要請するリレー
帯域解放依頼メッセージを送信する機能であるQoS帯
域解放依頼手段を有している。
【0092】また、これら以外の機能または作動とし
て、このQoSサーバQxは、セグメントSxの空き帯
域を検知するためのものとして管理帯域テーブルを有し
ている。この管理帯域テーブルは第1実施形態に記載の
QoSサーバQ1が有するものと同形式のものである。
【0093】またQoSサーバQxは、他のQoSサー
バQyの管理下セグメントSyに属する端末yuとの通
信の帯域を確保するための帯域確保依頼メッセージであ
るトランス帯域確保依頼メッセージを管理下の端末xu
あるいはルータRxから受信すると、管理帯域テーブル
を参照し、管理下のセグメントSxの空き帯域とこの帯
域確保依頼メッセージに含まれる帯域であるwantCap1と
を比較し、wantCap1の方が大きいと、この帯域確保依頼
メッセージを送信した端末xuに対して帯域確保不能メ
ッセージを送信し、空き帯域が大きいと自らに帯域制限
をかけ、管理下の全ての端末xvとルータRz、すなわ
ち全ての管理下のホストに帯域制限依頼メッセージを送
信する機能を有する。
【0094】QoSサーバQxはこの帯域制限依頼メッ
セージに対する応答を受信し、その中に1つでも帯域制
限不能メッセージがあると、自己にかけた帯域制限を解
除し、帯域制限完了メッセージを送信してきた管理下の
ホストに帯域制限解除依頼メッセージを送信し、トラン
ス帯域確保依頼メッセージを送信した端末xuあるいは
ルータRxに対して帯域確保不能メッセージを送信す
る。
【0095】また、この帯域制限依頼メッセージを送信
した管理下のホストの全てから帯域制限完了メッセージ
を受信すると、QoSサーバQxは自己の管理下セグメ
ントSx内で帯域確保可能であると判定し、セグメント
Sxと、セグメントSxに隣接するセグメントであり且
つQoSサーバQyの管理下セグメントSyへの経路で
ある隣接経路セグメントSzと、の間を中継するルータ
Ryに、隣接セグメントSzを介した端末yzとの通信
で帯域を確保しようとしていることを通知するための信
号であるリレー帯域確保依頼メッセージを送信する。
【0096】そしてこのルータRyから端末yuまでの
経路で帯域が確保できたことを通知する帯域確保完了メ
ッセージを受信すると、このメッセージと同じメッセー
ジIDを有するトランス帯域確保依頼メッセージを送信
してきたホストに対して帯域確保完了メッセージを送信
する。
【0097】またQoSサーバQxは、経路中で帯域を
確保できなかったことを通知する帯域確保不能メッセー
ジを受信すると、自己にかけた帯域制限を解除し、帯域
制限をかけた管理下のホストに対して帯域制限解除依頼
メッセージを送信し、トランス帯域確保依頼メッセージ
を送信してきたホストすなわち端末xuあるいはルータ
Rxに対して帯域確保不能メッセージを送信する。
【0098】またQoSサーバQxは、端末xuあるい
はルータRxから通信のために確保している帯域を解放
するよう要請する帯域解放依頼メッセージであるトラン
ス帯域解放依頼メッセージを受信すると、帯域制限解除
依頼メッセージを管理下の全ての端末xuに送信し、こ
れらの端末xuから帯域制限解除完了メッセージを受信
すると、隣接経路セグメントSzへ繋がるルータRyに
リレー帯域解放依頼メッセージを送信する。
【0099】ルータRxは、2つ以上のセグメントにセ
グメント間でデータ通信の中継を行うものである。この
ルータRxが有する機能のうち主なものについて図9に
示す。これらの機能は全てソフトウエア的に実現されて
いる。
【0100】ルータRxはQoSサーバQxからリレー
帯域確保依頼メッセージを受信すると別のQoSサーバ
Qyに通信のために帯域を確保するよう要求するトラン
ス帯域確保依頼メッセージを送信する機能として帯域確
保依頼中継手段を有している。
【0101】またルータRxは、帯域の確保を終了しよ
うとしていることを通知するリレー帯域解放依頼メッセ
ージをQoSサーバQxから受信すると、このメッセー
ジに含まれたメッセージIDに記載の通信において確保
した帯域を解放し、トランス帯域解放依頼メッセージを
この通信経路となるQoSサーバQzに送信する機能と
して帯域解放依頼中継手段を有している。
【0102】またルータRxは、1つの経路で帯域が確
保できない場合は、別の経路があればそちらにトランス
帯域確保依頼メッセージを送信する機能として迂回帯域
確保依頼手段を有している。
【0103】ルータRxは所定の時間間隔で近隣のネッ
トワークに関する経路情報を更新する。この経路情報の
更新は、例えばOSPFなどの従来技術を用いることで
実現できる。
【0104】この経路情報の一例として、図10にルー
タR1が有する経路情報の一部を示す。この図10は、
ルータRx間の接続状況と、その接続に関るコストを示
したものである。図中の各四角形がルータRxであり、
丸括弧で囲まれた数字がコストである。このコストが小
さいほどより優先的に選択される経路となる。
【0105】図7のネットワークにおいてセグメントS
1からセグメントS5への経路は、図10に示されてい
るセグメントS1→セグメントS2→セグメントS5と
いう経路のほかにも、セグメントS1→セグメントS3
→セグメントS4→セグメントS5という経路がある。
ルータR1はこの2つめの経路に関する情報も有してい
るが(図示せず)、上述したコストが図10の経路より
も高いので、ここでは優先的に選択される経路はセグメ
ントS1→セグメントS2→セグメントS5である。
【0106】ルータRxが接続するセグメントの数はル
ータR1の様に3つ以上の場合もある。またルータRx
は自分の帯域テーブルとしてルータ帯域テーブルを有し
ている。上記の通りルータRxは2つ以上のセグメント
Sxに接続しており、それぞれのセグメントSxにおい
て別々のIPアドレスを有しているので、このルータ帯
域テーブルはこれらのIPアドレス毎にエントリを有
し、それぞれのエントリの形式は端末帯域テーブルと同
様である。
【0107】ただし、ルータRxを介して端末xu同士
が通信を行う場合は、各セグメントSx内で見れば実効
的には端末xuと中継を行うルータRx、あるいはRx
同士が帯域を確保して通信を行っているのと同等である
ので、確保帯域の項目には自分が中継を行う通信の確保
帯域も記述している。
【0108】ルータ帯域確保テーブルの一例として、セ
グメントS1に属する端末11とセグメント2に属する
端末21が帯域maint1を確保し、そして端末11とセグ
メント2に属する端末22と帯域maint2を確保して通信
を行うときのルータR1、ルータR2のルータ帯域テー
ブルをそれぞれ図11、図12に示す。
【0109】ルータR1はセグメントS1、セグメント
S2、セグメントS3に接続しており、ルータ帯域テー
ブルにはそれぞれにおけるIPアドレスIP13、IP
23、IP32に関するエントリが存在する。上記した
2つの通信はルータR1経由で行われるので、上記の通
り実効的にはセグメント1では端末11とIP13が、
セグメント2ではIP23と端末21、およびIP23
と端末22とが帯域を確保した通信を行っているのと同
等であるので、ルータR1のルータ帯域テーブルにおい
てはIP13とIP23の両方のエントリで確保帯域の
項にmaint1、およびmaint2が記載される。
【0110】ルータR2においては、接続するセグメン
トS2で帯域を確保した通信が行われているので、それ
による帯域制限がrestr24に反映されているが、この通
信は自身を経由したものではないので確保帯域の項目に
はこの通信については記載しない。
【0111】さらに、ルータRxは接続するセグメント
Sx内のトラフィックを監視する機能と、通信において
自己の送信データの帯域を制限する機能とを有してい
る。
【0112】またルータRxはQoSサーバQxや端末
xuと同様、帯域を占有した通信のための手続きでやり
とりする各種メッセージを処理する機能を有している。
以下ではルータRxは第1のセグメントとしてセグメン
トSxに、第2のセグメントとしてセグメントSzに接
続しているとしてこれらのメッセージに対する作動を説
明する。なお、ルータRxは端末xuと同様のメッセー
ジに対する処理を行う機能も有しているが、ここではそ
れらについての記述は省略して、ルータRxに固有の作
動についてのみ言及する。
【0113】ルータRxはセグメントSxを管理下とす
るQoSサーバQxからセグメントSzを介して端末y
uとデータ通信を行おうとしていることを通知するリレ
ー帯域確保依頼メッセージを受信すると、このメッセー
ジが確保しようとする帯域と、トラフィックを監視する
ことによって知ったセグメントSz内の空き帯域と、を
比較する。そして空き帯域の方が大きければセグメント
Szを管理下とするQoSサーバQzにトランス帯域確
保依頼メッセージを送信する。
【0114】空き帯域の方が小さい場合、ルータRxが
第3のセグメントSwに接続しており、このセグメント
Swを介した経路で端末yuと通信が行える場合は、こ
の第3のセグメントの空き帯域とリレー帯域確保依頼メ
ッセージが確保しようとする帯域とを比較し、空き帯域
が大きければセグメントSwを管理下とするQoSサー
バQwにトランス帯域確保依頼メッセージを送信する。
【0115】このように空き帯域の方が大きくかつ端末
yuへの経路となりうるセグメントSvが見つかるか、
あるいは全ての通信可能な経路で帯域が確保できないこ
とがわかるまで帯域を確保できる経路を探し、見つかれ
ばその経路のQoSサーバQvにトランス帯域確保依頼
メッセージを送信し、最終的に見つからなければリレー
帯域確保依頼メッセージを送ってきたQoSサーバQx
に帯域確保不能メッセージを送信する。
【0116】また、トランス帯域確保依頼メッセージを
送信した先のQoSサーバQzから帯域確保完了メッセ
ージを受信すると、リレー帯域確保依頼メッセージを送
ってきたQoSサーバQxに帯域確保完了メッセージを
送信し、帯域確保不能メッセージを受信すると、QoS
サーバQxに帯域確保不能メッセージを送信する。ただ
し、ルータRxが他のセグメントSwに接続しており、
このセグメントSwを介した経路で端末yuと通信が行
えるときは、上述したリレー帯域確保依頼メッセージを
受信した場合と同様に空き帯域の方が大きくかつ端末y
uへの経路となりうるセグメントSvが見つかるか、あ
るいは全ての通信可能な経路で帯域が確保できないこと
がわかるまで帯域を確保できる経路を探し、最終的に見
つからなければ帯域を確保していれば解放し、リレー帯
域確保依頼メッセージを送ってきたQoSサーバQxに
帯域確保不能メッセージを送信する。
【0117】またルータRxは、QoSサーバQxから
帯域制限依頼メッセージを受信し、このメッセージに記
載された通信が自分を経由するものであれば、自分の通
信容量と確保帯域から空き帯域を算出し、その値と帯域
制限依頼メッセージに記載の帯域とを比較し、空き帯域
が大きいと判断すると制限帯域の分だけの帯域を中継す
る準備、すなわち帯域の確保をして帯域制限完了メッセ
ージを送信し、空き帯域が小さいと判断するとQoSサ
ーバQxに帯域制限不能メッセージを送信する。
【0118】上述したような機能を有する端末xu、Q
oSサーバQx、およびルータRxが連携することによ
り、セグメントSxを跨って帯域を占有した通信を実現
することが可能になる。以下、このことを具体的な例を
もって示す。図13〜16は、図7に示したネットワー
クにおいて、端末12が端末52と帯域wantCap1を占有
する通信を行おうとする場合に、各セグメントのQoS
サーバQxが端末12と端末52との間の帯域を占有し
た通信を許可して通信が行われ、その後通信が終了して
占有した帯域が解放されるまでの各種メッセージのやり
とりを示している。
【0119】ただしこの例においては、セグメントS2
において帯域を確保することができずに端末12→ルー
タR1→ルータR2→端末52という経路を使う代わり
に、端末12→ルータR1→ルータR3→ルータR4→
端末52という通過するルータ数がより多い、故にコス
トが高い経路を使用して帯域を確保する。
【0120】この図13〜16に従って帯域の占有と解
放の手続きを順を追って説明する。なお、文中の丸括弧
付きの数字は、図13〜16に記載のメッセージあるい
は手続きに付された番号に対応するものである。
【0121】まず、端末12が端末52と帯域wantCap1
を確保した通信を行おうとしてQoSサーバQ1に帯域
確保依頼メッセージ(1)を送信する。
【0122】この帯域確保依頼メッセージを受け取った
QoSサーバQ1は管理帯域テーブルを参照し、セグメ
ント全体の空き帯域とwantCap1との大きさを比較する。
wantCap1の方が大きい場合、QoSサーバQ1は帯域確
保不能メッセージを端末12に送信する。セグメントS
1全体の空き帯域の方が大きい場合、自らに帯域制限を
かけて、セグメントS1に属するホストに帯域制限依頼
メッセージ(3)〜(5)を送信する(2)。
【0123】この帯域制限依頼メッセージを受信したセ
グメントS1に属する端末11は、自分の通信容量と確
保帯域から空き帯域を算出し、その値と帯域制限依頼メ
ッセージに記載の帯域とを比較し、空き帯域の方が多き
いと判断して自分に帯域制限依頼メッセージに記載の帯
域だけ帯域制限をかけてQoSサーバQ1に帯域制限完
了メッセージ(9)を送信する(6)。また、帯域制限
依頼メッセージを受けたルータR1は、帯域を確保しよ
うとしている通信が自己を中継する経路で行われるの
で、自分の通信容量と確保帯域から空き帯域を算出し、
その値と帯域制限依頼メッセージに記載の帯域とを比較
し、空き帯域が多きいと判断して帯域制限依頼メッセー
ジに記載された帯域を確保して帯域制限完了メッセージ
(8)を送信する(11)。
【0124】なお、端末12は端末52との通信用にwa
ntCap1だけ帯域を確保し、QoSサーバQ1に帯域制限
完了メッセージ(10)を送信する(7)。
【0125】QoSサーバQ1は帯域制限依頼メッセー
ジに対する応答メッセージが全て帯域制限完了メッセー
ジであることを受け、ルータR1にリレー帯域確保依頼
メッセージ(13)を送信する(12)。
【0126】この(2)から(13)までの、QoSサ
ーバQ1が帯域確保依頼メッセージを受信して管理下の
ホストに帯域制限をかけてルータR1にリレー帯域確保
依頼メッセージを送信するという手続きについては、以
降同様の手続きが他のQoSサーバQxで発生した場合
には説明を簡略化したものに止めるものとする。
【0127】リレー帯域確保依頼メッセージ(13)を
受信したルータR1は、まず本来の通信経路であるセグ
メントS2の空き帯域とリレー帯域確保依頼メッセージ
の要求帯域の大きさとを比較する。今回の場合要求帯域
の方が大きいので、次にルータR1はもう1つの可能な
経路であるセグメントS3の空き帯域と要求帯域とを比
べ、空き帯域の方が大きいことを判定してQoSサーバ
Q3にトランス帯域確保依頼メッセージ(15)を送信
する(14)。
【0128】このトランス帯域確保依頼メッセージを受
信したQoSサーバQ3は、(2)〜(13)でQoS
サーバQ1が行った様にセグメントS3に属するホスト
の帯域制限を行って帯域を確保してからルータR3にリ
レー帯域確保依頼メッセージ(27)を送信する(1
6)〜(26)。
【0129】このリレー帯域確保依頼メッセージを受信
したルータR3は、通信経路であるセグメントS4の空
き帯域と帯域確保依頼メッセージの要求帯域の大きさと
を比較し、空き帯域の方が大きいことを判定してQoS
サーバQ4にトランス帯域確保依頼メッセージ(29)
を送信する(28)。
【0130】このトランス帯域確保依頼メッセージを受
信したQoSサーバQ4は、(2)〜(13)でQoS
サーバQ1が行った様にセグメントS4に属するホスト
の帯域制限を行って帯域を確保してからルータR4にリ
レー帯域確保依頼メッセージ(41)を送信する(3
0)〜(40)。
【0131】このリレー帯域確保依頼メッセージを受信
したルータR4は、通信経路であるセグメントS5の空
き帯域と帯域確保依頼メッセージの要求帯域の大きさと
を比較し、空き帯域の方が大きいことを判定してQoS
サーバQ5に帯域確保依頼メッセージ(43)を送信す
る(42)。
【0132】この帯域確保依頼メッセージを受信したQ
oSサーバQ5は自己の管理帯域テーブルを参照し、セ
グメントS5全体の空き帯域とwantCap1との大きさを比
較する。そして空き帯域の方が大きいことを判定する
と、セグメントS5に属するホストに帯域制限依頼メッ
セージ(45)〜(50)を送信する(44)。
【0133】この帯域制限依頼メッセージ(46)〜
(50)を受信した端末51、端末52、端末53、ル
ータR2、ルータR3は自分の空き帯域と帯域制限依頼
メッセージ記載の制限帯域とを比較し、自分の空き帯域
の方が大きいと判定して自分にメッセージに記載の帯域
だけ帯域制限をかけてQoSサーバQ5に帯域制限完了
メッセージ(58)〜(62)を送信する(52)〜
(56)。また、帯域制限依頼メッセージ(45)を受
信したルータR4は、帯域を確保しようとしている通信
が自己を中継する経路で行われるので、自分の通信容量
と確保帯域から空き帯域を算出し、その値と帯域制限依
頼メッセージに記載の帯域とを比較し、空き帯域が多き
いと判断して帯域制限依頼メッセージに記載された帯域
を確保して帯域制限完了メッセージ(57)を送信する
(51)。
【0134】QoSサーバQ5は、帯域制限依頼メッセ
ージを送信した先のホストの全てから帯域制限完了メッ
セージを受信し、帯域確保依頼メッセージ(43)のメ
ッセージIDの通信先IPが同一セグメントにある端末
52のIPアドレスであることに応じて、端末52に帯
域占有依頼メッセージ(64)を送信し、管理帯域テー
ブルを更新する(63)。
【0135】この帯域占有依頼メッセージを受信した端
末52はこのメッセージと帯域制限依頼メッセージ(4
7)とが同一のメッセージIDを含んでいることを確認
して(48)でかけた帯域制限を解除し、メッセージI
Dの通信元IPとの通信のためにwantCap1の通信帯域を
占有して使用する準備を行い、帯域占有完了メッセージ
(66)をQoSサーバQ5に送信する(65)。
【0136】この帯域占有完了メッセージを受信したQ
oSサーバQ5は、帯域確保依頼メッセージ(43)を
送信してきたルータR4に帯域確保完了メッセージ(6
8)を送信し(67)、それを受信したルータR4は帯
域確保依頼メッセージ(41)を自分に送信した送り元
であるQoSサーバQ4に帯域確保完了メッセージ(7
0)を送信する(69)。
【0137】このように、順次帯域確保依頼メッセージ
の送り元へ帯域確保完了メッセージを転送するという手
続きを繰り返すことにより以下QoSサーバQ4→ルー
タR3→QoSサーバQ3→ルータR1→QoSサーバ
Q1→端末12へと帯域確保完了メッセージ(72)
(74)(76)(78)(80)が送信され、これに
よって端末12と端末52とで帯域wantCap1を占有した
通信を行うことが可能となる(71)〜(81)。
【0138】なお、上記のようにして帯域を確保した経
路で通信するためには、通信データを送受信するときは
セグメントS3、セグメントS4を介さなければいけな
いが、単に通信データを送出するだけでは図10に記載
の経路情報に従ってデータを送るので、セグメントS2
を介した通信となってしまう。それを防止するために、
ルータR1がQoSサーバQ1に送信する帯域確保完了
メッセージ(78)にセグメントS3経由で通信を行う
機能を使用する旨を示すメッセージを追記する。
【0139】このメッセージがQoSサーバQ1から端
末12に届くことにより、端末12はセグメントS3を
経由するよう指定して通信データを送出することができ
るようになる。また、このようにして送信される端末1
2から端末52への通信データの最初のものに、端末1
2への返信はセグメントS4経由とする機能を使用する
よう求めるデータを付加しておく。これによって端末5
2はセグメントS4を経由するよう指定して通信データ
を送出することができるようになる。
【0140】端末12および端末52が経路を指定して
通信データを送出する具体的な方法としては、例えば通
信パケットにソースルートオプションを指定しておき、
パケット自体が通過する経路を指定する情報を有するよ
うにするという方法を使用することができる。
【0141】その後、図15および図16に示すように
端末12と端末52とのこの帯域を確保した通信を終了
するとき、端末1は帯域確保完了メッセージ(80)と
メッセージIDを同一としたトランス帯域解放依頼メッ
セージ(82)をQoSサーバQ1に送信する(81.
5)。
【0142】このトランス帯域解放依頼メッセージを受
信したQoSサーバQ1はセグメントS1に属するホス
トに帯域制限解除依頼メッセージ(84)〜(86)を
送信する(83)。
【0143】この帯域制限解除依頼メッセージ(84)
〜(86)を受信した端末11、端末12、ルータR1
はこのメッセージに記してある帯域制限あるいは帯域確
保を解除し、帯域制限解除完了メッセージ(90)〜
(92)をQoSサーバQ1に送信する(87)〜(8
9)。
【0144】これらの帯域制限解除完了メッセージ(9
0)〜(92)を受信したQoSサーバQ1は、ルータ
R1にリレー帯域解放依頼メッセージ(94)を送信す
る(93)。
【0145】この(83)から(93)までの、QoS
サーバQ1がトランス帯域解放依頼メッセージを受信し
て管理下のホストの帯域制限を解除しルータR1にリレ
ー帯域確保依頼メッセージを送信するという手続きにつ
いては、以降同様の手続きが他のQoSサーバQxで発
生した場合には説明を簡略化したものに止めるものとす
る。
【0146】このリレー帯域解放依頼メッセージを受信
したルータR1は確保していた帯域を解放し、QoSサ
ーバQ3にトランス帯域解放依頼メッセージ(96)を
送信する(95)。
【0147】このトランス帯域解放依頼メッセージを受
信したQoSサーバQ3は、管理下のホストの帯域制限
を解除してルータR3にリレー帯域解放依頼メッセージ
(108)を送信する(97)〜(107)。
【0148】このリレー帯域解放依頼メッセージを受信
したルータR3は確保していた帯域を解放し、QoSサ
ーバQ4にトランス帯域解放依頼メッセージ(110)
を送信する(109)。
【0149】このトランス帯域解放依頼メッセージを受
信したQoSサーバQ4は、管理下のホストの帯域制限
を解除してルータR4にリレー帯域解放依頼メッセージ
(122)を送信する(111)〜(121)。
【0150】このリレー帯域解放依頼メッセージを受信
したルータR4は確保していた帯域を解放し、QoSサ
ーバQ5にトランス帯域解放依頼メッセージ(124)
を送信する(123)。
【0151】そしてこのトランス帯域解放依頼メッセー
ジを受信したQoSサーバQ5が管理下のホストの帯域
制限を解除することにより、最終的にこの通信に関する
全ての経路での帯域制限が解除されることになる(12
5)〜(144)。
【0152】このように、通信を開始するときに帯域を
確保していったときと同じ経路を辿って帯域を解放して
いくという手続きを経て、異なるQoSサーバQxの管
理下のホストの間での通信において帯域を確保し、通信
を終了して帯域を解放することができる。
【0153】また、(93)、(107)、(12
1)、(144)において帯域制限解除完了メッセージ
を送信してこない端末xuまたはルータRxが存在した
場合、その端末xuまたはルータRxに再度帯域制限解
除依頼メッセージを送信することで、より確実に帯域制
限を解除できる。
【0154】さらに、ここで再び帯域制限解除依頼メッ
セージを送信する場合、所定の時間が経過したのちに送
信することで、端末xuまたはルータRxがより確実に
帯域制限を解除できる可能性が向上する。というのも、
端末xuまたはルータRxは、何らかの原因で一時的に
高負荷になりパケットを受信できない場合がありうるか
らで、そのような場合に所定の時間が経過したのちに再
び帯域制限解除依頼メッセージを送ることで帯域制限の
解除を確実に実施できるようになる。
【0155】また、上記の様にセグメントS1→セグメ
ントS3→セグメントS4→セグメントS5の順序で帯
域を確保してゆく手順において、QoSサーバQx、端
末xu、ルータRxのいずれかで空き帯域が要求帯域よ
りも下回れば、ルータRxとQoSサーバQxが帯域確
保不能メッセージを帯域確保の順序を遡って転送し、そ
の際にQoSサーバQxが管理下のホストに帯域制限解
除依頼メッセージを送信することで帯域制限を解除して
いく。
【0156】例えば上記した手続き中で端末41からの
メッセージ(38)が帯域確保不能メッセージであった
とすると、それを受信したQoSサーバQ4は管理下の
ホストであるルータR3、ルータR4、端末41に帯域
制限解除依頼メッセージを送信し、その帯域制限解除依
頼メッセージを受信した各ホストは帯域制限を解除ある
いは確保帯域を解放し、QoSサーバQ4はルータ3に
帯域確保不能メッセージを送信し、それを受信したルー
タ3はQoSサーバQ3に帯域確保不能メッセージを転
送し、QoSサーバQ3は管理下のホストに帯域制限解
除メッセージを送信して帯域制限を解除または確保帯域
を解放させて帯域確保不能メッセージをルータR1に送
信し、これを受信したルータR1はQoSサーバQ1に
帯域確保不能メッセージを送信し、これを受信したQo
SサーバQ1は管理下のホストに帯域制限解除メッセー
ジを送信して帯域制限を解除または確保帯域を解放させ
てから端末12に帯域確保不能メッセージを送信する。
これによって端末12は帯域を確保した通信を行わない
ものとする。帯域が確保できない場合の手続きはこのよ
うなものとなる。
【0157】なお、本実施形態においては、1つのトラ
ンス帯域確保依頼メッセージを受信したQoSサーバQ
xが送信する帯域制限依頼メッセージ中の制限帯域の値
は同じである必要はなく、このメッセージを送信する先
の端末xuあるいはルータRx等の管理下のホスト毎に
変えてもよい。例えば管理下のホストの用途や重要度に
基づいて空き帯域を実際のセグメントSx全体の空き帯
域より少ない量を割り当てることもできるし、あるいは
例えばグメントSx全体の空き帯域を管理下のホストの
数で割った値をそれぞれの空き帯域として割り当てるこ
ともできる。
【0158】特にルータRxに対しては、このルータR
xを経由して帯域を確保する通信を行う場合にはトラン
ス帯域確保依頼メッセージ中の確保したい帯域と同じか
あるいはそれより大きい値の帯域制限依頼メッセージを
送信することで、ルータRxがこの帯域制限依頼メッセ
ージ中の制限帯域の量だけ帯域を確保することができる
ようになる。
【0159】上述したように、それぞれ管理下となる先
のQoSサーバQxの異なる端末xuと端末yuとの通
信において、この通信の経路における各QoSサーバQ
xとルータRxとが連携し、この経路中のホストが送信
データの帯域を制限することによって帯域を確保するこ
とが可能となり、双方向で帯域を確保した通信ができる
ようになる。
【0160】また、帯域を占有した通信の終了時に通信
経路中のQoSサーバQxが順次帯域の解放を行うこと
で不要な帯域の占有がなくなり、帯域が効率的に利用で
きるようになる。
【0161】なお、上記した第1および第2実施形態に
おいてはセグメントSxが管理下セグメント、端末xお
よび端末xuが管理下ホストである。またセグメントS
xのトラフィックは管理下トラフィックである。また帯
域確保完了メッセージと帯域確保不能メッセージとが帯
域確保依頼メッセージに対する応答である。また帯域制
限完了メッセージと帯域制限不能メッセージとが帯域制
限依頼メッセージに対する応答である。
【0162】また、第2実施形態においてルータRxは
通信中継装置である。
【0163】(他の実施形態)上記した第1および第2
実施形態において、QoSサーバが送信する帯域制限依
頼メッセージおよび帯域制限解除メッセージは、個々の
管理下ホストにそれぞれメッセージを送信してもよい
し、あるいはIPで既定されるブロードキャスト、ある
いはマルチキャストを利用して一度に複数のホストに送
信しても良い。後者の場合には、メッセージの送信のた
めのトラフィックが軽減されるという効果がある。
【0164】また、通信においてメッセージIDがIP
アドレスと通信ポートを有していたが、これは必ずしも
IPアドレスと通信ポートの組でなくともよく、通信を
識別する固有の識別子であればどのようなものでもよ
い。また帯域を確保する通信自体、通信ポートを使用す
るものに限らない。
【0165】また、QoS帯域テーブル、端末帯域テー
ブル、ルータ帯域テーブルにおける通信容量、例えばC
apT1、CapT2等は1つのセグメント内で同じ値
であってもよいし、あるいは個々のホストの処理能力、
重要度に合わせて違う値としてもよい。
【0166】また、図6および図13〜16において、
それぞれネットワーク内で1つの通信において帯域を確
保するときの手続きについて示したが、これはもちろん
ネットワーク内で帯域を確保する通信が1つしか行われ
ないということを含意するものではなく、例えば図5に
示したQoSサーバQ1の管理帯域テーブルにあるよう
に、帯域を確保する通信が複数存在してもよい。
【0167】また、QoSサーバの管理下セグメントに
おいては、帯域を占有した通信のみが許されるわけでは
なく、帯域制限の許す範囲において帯域を占有しない通
信が行われていてもよい。
【0168】また、QoSサーバは必ずしも管理下セグ
メントに接続している必要はなく、また複数のセグメン
トを管理下セグメントとしていてもよい。これらの場
合、接続していない管理下セグメントのトラフィックに
ついては各セグメント内の監視機器から情報を受け取る
形にすればよい。
【0169】これと同様に、通信中継装置も接続するセ
グメントのトラフィック情報をQoSサーバあるいは監
視機器から情報を受け取っても良い。
【0170】また、QoSサーバの各機能は複数のホス
トに分散されていて、それが連携して1つのQoSサー
バとして機能していてもよい。このようにすることで、
個々のホストの負荷の軽減によるパフォーマンスの向上
に繋がる。
【0171】また逆に、通信中継装置とQoSサーバと
が同一のホストであってもよい。この場合、例えば通信
中継装置とQoSサーバが1つのホスト内の別々のプロ
セスとして実現し、それぞれがやりとりするメッセージ
をプロセス間通信によって行うとすればこれらがセグメ
ント内に流れることがないので、セグメント内のトラフ
ィックの軽減に繋がる。
【0172】また、通信端末はセグメントに有線で接続
していてもよいし、無線端末とアクセスポイントとの組
み合わせによる無線接続をしていてもよい。この場合、
例えば無線端末がアクセスポイントを変える場合、この
変化に伴う制御情報を帯域を確保した通信で行うように
すれば、mobileIPの気付けアドレスやルーティ
ングテーブルの更新など重要な制御情報を確実に受け渡
しできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態におけるセグメントS1
の全体構成図である。
【図2】端末xの有する主な機能を示した図である。
【図3】端末1の端末帯域テーブルを示す図である。
【図4】QoSサーバQ1の有する主な機能を示した図
である。
【図5】QoSサーバQ1の管理帯域テーブルを示す図
である。
【図6】端末1と端末2とが帯域を占有して行う通信の
ための手続きのタイミングチャートである。
【図7】本発明の第2実施形態におけるネットワークの
全体構成図である。
【図8】QoSサーバQxの有する主な機能を示した図
である。
【図9】ルータRxの有する主な機能を示した図であ
る。
【図10】ルータR1が有する経路情報を示す図であ
る。
【図11】ルータR1のルータ帯域テーブルを示す図で
ある。
【図12】ルータR2のルータ帯域テーブルを示す図で
ある。
【図13】端末12と端末52とが帯域を占有して行う
通信のための手続きのタイミングチャートである。
【図14】端末12と端末52とが帯域を占有して行う
通信のための手続きのタイミングチャートである。
【図15】端末12と端末52との通信の帯域を解放す
るための手続きのタイミングチャートである。
【図16】端末12と端末52との通信の帯域を解放す
るための手続きのタイミングチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 GA03 HA08 HC01 JA11 LB12 LC09 MB09 MD04 5K033 CB06 CC01 DA06 DB18

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークの通信品質を管理するQo
    Sサーバであって、 パケット通信において、管理下のホストである管理下ホ
    ストの送信信号の帯域を制限させるQoS帯域制限手段
    と、 2つの管理下ホスト間の通信において、前記QoS帯域
    制限手段がこの通信の経路を共有して使用する他の管理
    下ホストに送信信号の帯域を制限させることにより、前
    記2つの管理下ホストが帯域を占有して通信できるよう
    に前記帯域を確保するQoS帯域確保手段と、を備えた
    ことを特徴とするQoSサーバ。
  2. 【請求項2】 前記他の管理下ホストに行わせた送信信
    号の帯域の制限を解除させることで前記QoS帯域確保
    手段によって確保した帯域を解放するQoS帯域解放手
    段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のQoSサ
    ーバ。
  3. 【請求項3】 自己の管理するセグメントである管理下
    セグメントの帯域使用状況である管理下トラフィック
    と、前記管理下セグメント内の管理下ホストの帯域利用
    状況と、に基づいて前記管理下セグメント内で帯域確保
    可能であることを判定するQoS判定手段を備え、 このQoS判定手段の判定に応じて前記QoS帯域確保
    手段が、前記2つの管理下ホストが帯域を占有して通信
    することができるようにすることを特徴とする請求項1
    または2に記載のQoSサーバ。
  4. 【請求項4】 前記管理下セグメントに属しており、前
    記管理下トラフィックを監視する帯域監視手段を備えた
    請求項1または2に記載のQoSサーバ。
  5. 【請求項5】 ネットワークの通信品質を管理するQo
    Sサーバであって、 管理下のホストである管理下ホストの送信信号の帯域を
    制限させるQoS帯域制限手段と、 2つの管理下ホスト間の通信において、前記QoS帯域
    制限手段がこの通信の経路を共有して使用する他の管理
    下ホストに送信信号の帯域を制限させることにより、前
    記2つの管理下ホストが帯域を占有して通信できるよう
    に前記帯域を確保するQoS帯域確保手段と、を備え、 前記QoS帯域制限手段は、送信信号の帯域を制限する
    機能を有した管理下ホストに通信帯域を制限するよう通
    知する信号である帯域制限依頼メッセージを送信する機
    能を有し、 前記QoS帯域確保手段は、この帯域制限依頼メッセー
    ジに対する応答に基づいて前記2つの管理下ホストが帯
    域を占有して通信することができるように前記帯域を確
    保することを特徴とするQoSサーバ。
  6. 【請求項6】 前記他の管理下ホストに行わせた送信信
    号の帯域の制限を解除させることで前記QoS帯域確保
    手段によって確保した帯域を解放するQoS帯域解放手
    段を備えたことを特徴とする請求項5に記載のQoSサ
    ーバ。
  7. 【請求項7】 ネットワークの通信品質を管理するQo
    Sサーバであって、 管理下のホストである管理下ホストの送信信号の帯域を
    制限させるQoS帯域制限手段と、 前記管理下ホストと他のQoSサーバの管理下のホスト
    との通信において、前記QoS帯域制限手段がこの通信
    の経路中の管理下セグメントの管理下ホストに送信信号
    の帯域を制限させることによって前記経路中の管理下セ
    グメントにおいて帯域を確保するQoSローカル帯域確
    保手段と、 前記経路中の管理下セグメントに接続し、前記通信の経
    路中の他のQoSサーバの管理下のセグメントとの間で
    帯域を占有する通信の中継を行う通信中継装置に、前記
    他のQoSサーバの管理下のセグメントにおいて帯域を
    確保するよう要請する信号であるリレー帯域確保依頼メ
    ッセージを送信するQoS帯域確保依頼手段と、を備え
    たことを特徴とするQoSサーバ。
  8. 【請求項8】 前記通信の経路中の管理下セグメントの
    管理下ホストに行わせた送信信号の帯域の制限を解除さ
    せることで前記QoSローカル帯域確保手段によって確
    保した帯域を解放するQoSローカル帯域解放手段と、 前記通信の経路中の他のQoSサーバの管理下のセグメ
    ントとの間で帯域を解放するための信号の中継を行う中
    継装置に前記他のQoSサーバの管理下のセグメントに
    おいて確保されている帯域を解放するよう要請する信号
    であるリレー帯域解放依頼メッセージを送信するQoS
    帯域解放依頼手段と、を備えたことを特徴とする請求項
    7に記載のQoSサーバ。
  9. 【請求項9】 自己の管理するセグメントである管理下
    セグメントの帯域使用状況である管理下トラフィック
    と、前記管理下セグメント内の管理下ホストの帯域利用
    状況と、に基づいて前記管理下セグメント内で帯域確保
    可能であることを判定するQoS判定手段を備え、 前記管理下ホストと他のQoSサーバの管理下のホスト
    との通信において、このQoS判定手段の判定に応じて
    前記QoSローカル帯域確保手段が、この通信の経路中
    の管理下セグメントの管理下ホストに送信信号の帯域を
    制限させ、またQoS帯域確保依頼手段が前記リレー帯
    域確保依頼メッセージを送信することを特徴とする請求
    項7または8に記載のQoSサーバ。
  10. 【請求項10】 前記管理下セグメントに属しており、
    前記管理下トラフィックを監視する帯域監視手段を備え
    た請求項9に記載のQoSサーバ。
  11. 【請求項11】 前記QoS帯域制限手段は、送信信号
    の帯域を制限する機能を有した管理下ホストに通信帯域
    を制限するよう通知する信号である帯域制限依頼メッセ
    ージを送信する機能を有し、 前記ローカルQoS帯域確保手段は、この帯域制限依頼
    メッセージに対する応答に基づいて前記管理下ホストに
    送信信号の帯域を制限させることを特徴とする請求項7
    または8に記載のQoSサーバ。
  12. 【請求項12】 自己の利用可能な帯域である空き帯域
    を検知する空き帯域検知手段と、 通信において自己の送信の帯域を制限する帯域サプレス
    手段と、を備え、 使用帯域を制限することを要求する帯域制限依頼メッセ
    ージを受信すると、前記空き帯域の量に基づいて前記帯
    域サプレス手段が送信の帯域を制限することを特徴とす
    る通信端末。
  13. 【請求項13】 占有したい帯域を要求するメッセージ
    である帯域確保依頼メッセージを、管理下のホストに通
    信の帯域を制限させて管理下のセグメント内の帯域を確
    保するQoSサーバに送信する帯域確保依頼手段を備
    え、 前記帯域確保依頼メッセージに対する応答に基づいて通
    信を行うことを特徴とする通信端末。
  14. 【請求項14】 帯域を占有して使用するよう要求する
    帯域占有依頼メッセージを受信すると、前記要求された
    帯域を上限とする通信をすることを特徴とする請求項1
    2または13に記載の通信端末。
  15. 【請求項15】 管理下のホストに通信の帯域制限を解
    除させて管理下のセグメント内の帯域を解放するQoS
    サーバに、帯域を解放するよう要求する帯域解放依頼メ
    ッセージを送信する帯域解放依頼手段を備えたことを特
    徴とする、請求項12ないし14のいずれか1つに記載
    の通信端末。
  16. 【請求項16】 第1のセグメントと第2のセグメント
    に接続し、セグメントを跨る通信の中継を行う通信中継
    装置であって、 前記第1のセグメントに属するホストに通信の帯域を制
    限させて帯域を確保する第1のQoSサーバから、前記
    第2のセグメントを介した通信端末との通信で帯域を確
    保しようとしていることを通知するリレー帯域確保依頼
    メッセージを受信すると、前記第2のセグメントに属す
    るホストに通信の帯域を制限させて帯域を確保する第2
    のQoSサーバに、通信のために帯域を確保するよう要
    請するトランス帯域確保依頼メッセージを送信する帯域
    確保依頼中継手段を備えたことを特徴とする通信中継装
    置。
  17. 【請求項17】 前記通信の別の経路となりうる第3の
    セグメントに接続し、前記第2のセグメントを介した経
    路で通信の帯域を確保することができない場合、前記第
    3のQoSサーバへ前記トランス帯域確保依頼メッセー
    ジを送信する迂回帯域確保手段を備えた請求項16に記
    載の通信中継装置。
  18. 【請求項18】 第1のセグメントと第2のセグメント
    に接続し、セグメントを跨る通信の中継を行う通信中継
    装置であって、 前記第1のセグメントに属するホストに通信帯域の制限
    を解除させて帯域を解放する第1のQoSサーバから、
    前記第2のセグメントを介した通信端末との通信で帯域
    を解放しようとしていることを通知するリレー帯域解放
    依頼メッセージを受信すると、前記第2のセグメントに
    属するホストに通信帯域の制限を解除させて帯域を解放
    する第2のQoSサーバに、通信のために帯域を確保す
    るよう要請するトランス帯域解放依頼メッセージを送信
    する帯域解放依頼中継手段を備えたことを特徴とする通
    信中継装置。
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