JP2003218823A - Ofdm用サンプリング誤差検出装置、検出方法、および、ofdm用受信装置 - Google Patents

Ofdm用サンプリング誤差検出装置、検出方法、および、ofdm用受信装置

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JP2003218823A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セグメント方式を採用するOFDM伝送方式
において、サンプリング誤差を検出することにより正確
な受信信号の復元を可能とすることを目的とする。 【解決手段】 受信OFDM信号のうち、(シンボル番
号,キャリア番号)=(u,k)の制御信号(AC1信
号等)と(u−1,k)の制御信号の複素共役の値とを
第1乗算器212で乗算し、(u,k−d)の制御信号
と(u−1,k−d)の制御信号の複素共役の値を第1
乗算器212で乗算し、乗算結果のうち、前者の複素共
役の値と後者の値とを第2乗算器214で乗算し、乗算
結果から位相算出部215において位相成分Ψを抽出す
る。さらに、位相成分Ψに対してモジュラス演算部21
6においてψ=Ψ−π×round(Ψ/π)(rou
ndは四捨五入演算)なる演算を行いランダム成分(π
成分)を除去しサンプリング誤差成分を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、OFDM地上波デ
ジタルテレビ放送受信機用LSI開発における、日本規
格に適したA/D誤差検出アルゴリズムに関する。
【0002】
【発明の背景】<1.OFDM伝送の概略>地上波デジ
タル放送の送信方式として、或る帯域内に、互いに直交
する数百〜数千の多数の搬送波(サブキャリア)を多重
伝送するOFDM方式が日本や欧州などで採用されてい
る。「サブキャリアが互いに直交する」とは、任意のサ
ブキャリアのスペクトラムのピーク点が常に他のサブキ
ャリアのスペクトラムのゼロ点と一致している状態を意
味する。このようなOFDM方式は、周波数利用効率が
非常に高く、移動受信時に生じるフェージング妨害に強
いという利点をもつ。また、OFDM方式は、電波が高
層ビルや山などの障害物で反射し、複数経路から遅延し
て受信機に到達するというマルチパス現象の影響を受け
にくいという利点をもつ。
【0003】このようなOFDM方式は、地上波デジタ
ル放送のみならず、電話線や電力線を利用した有線通
信、無線LAN(Local Area Network)などの無線通信
などで採用されつつある。例えば、xDSL(x Digita
l Subscriber Line)モデムではDMT(Discrete Mult
i-Tone)と称するOFDM方式が採用されており、無線
LANではIEEE802.11a規格にOFDM方式
が定められている。
【0004】図6に示すように、OFDM方式で変調さ
れたシンボル信号は、データや制御信号などを含む有効
シンボルと、マルチパスの影響を低減させる目的のガー
ドインターバルとから構成されている。ガードインター
バルは各シンボル信号の先頭部分に設定されており、有
効シンボルの末尾部分のコピーである。マルチパスによ
る反射波の遅延時間がガードインターバル期間Tg以内
であれば、シンボル間干渉(ISI)の影響の無い完全
な1シンボル分のデータを取り出すことができる。尚、
通常、ガードインターバル期間Tgは、有効シンボル期
間Tuの1/4,1/8,1/16,1/32の何れか
に設定される。
【0005】また、図7に示すように、日本の規格で
は、6MHz〜8MHzの帯域幅をもつシンボル信号の
スペクトラムを複数の階層L1,L2,L3に分割して伝
送するという、所謂「階層伝送」が可能である。各階層
は、更に、同期変調用もしくは差動変調用の単数または
複数のセグメントS1,S2,…,S13から構成されてい
る。また、階層単位またはセグメント単位で、QPSK
やDQPSK、多値QAMなどの変調方式、もしくは誤
り訂正符号化の符号化率を個別に指定できる。
【0006】<2.A/D誤差>このような特徴をもつ
OFDM伝送において、OFDM伝送の送信データは、
送信装置側でIDFT(逆フーリエ変換)されることに
よりOFDMシンボルとなる。そして、このOFDMシ
ンボルをD/A変換することによりアナログのOFDM
シンボルが受信装置側に伝送されるのである。そして、
このD/A変換の際のサンプリング周波数(このサンプ
リング周波数は前述したIDFTのサンプリング速度に
等しい)と受信側のA/D変換の際のサンプリング周波
数が一致しない(以下、このような不一致をサンプリン
グ誤差もしくはA/D誤差と呼ぶ)と受信障害が発生す
ることとなる。A/D誤差は10-4のオーダーだが、シ
ンボル方向とキャリア方向とともに累積するので、信号
に与える影響が大きく、次のような障害が生じることと
なる。
【0007】<3.ICI(Inter-Channel Interferenc
e)の発生>送信データXk(k=0,1,・・・N−1)
がIDFT(逆フーリエ変換)により変調されるとOF
DMシンボルになる。このOFDMシンボルを数1式に
示す。
【0008】
【数1】
【0009】ここで、x(n)のサンプリング時間間隔
(DFTサンプル速度)をTとすると、数2式のように
定義できる。
【0010】
【数2】
【0011】したがって、数1式で示されるOFDMシ
ンボルはD/A変換により、数3式に示すようなアナロ
グのOFDM信号となる。数3式中のfkはサブキャリ
ア周波数を意味する。
【0012】
【数3】
【0013】一方、受信側でT+ΔT(ΔTはサンプリ
ング誤差)でサンプリングし、DFTで信号を復元しよ
うとすると、復元された受信信号は数4式で示される。
【0014】
【数4】
【0015】ただし、式中のδは数5式で表される。
【0016】
【数5】
【0017】δ=0の時には、直交性により、数6式が
成立する。つまり送信信号を完全復元することができ
る。
【0018】
【数6】
【0019】δ≠0の時には、直交性が崩れるため、I
CIが生じ、送信信号を完全復元することができない、
つまり、数7式のような関係となる。ここで、ICI
は、直交性が崩れることによって発生するキャリア間の
干渉である。
【0020】
【数7】
【0021】この場合、数4式を展開すると数8式のよ
うになる。
【0022】
【数8】
【0023】式中右辺、第1項目は希望信号、第2項目
はICIである。ここで、ΔT<10-6の場合ではIC
Iの影響が無視できるが、サンプリング誤差がそれより
大きい場合には、ICIの影響を無視することができな
い。これらの点については文献”OFDM for Wireless Mu
ltimedia Communications”(R.V.Nee & R.Prasad/Artec
h House Publishers, January2000)に記載されている。
【0024】<4.FFT窓ずれの発生>受信したアナ
ログOFDM信号x(t)に対しT+ΔTでサンプリン
グすると、OFDM信号は数9式で表される。
【0025】
【数9】
【0026】nの増加(時間が経つ)につれて、オフセ
ットΔTnがどんどん大きくなっていく。結局FFTの
窓位置にずれが発生する。つまり、図8に示すように、
T’=T+ΔTでサンプリングを行うと、FFT窓位置
が累積的にずれていくことになる。
【0027】例えばΔT=10-4、FFT長N=2048
(モード1)の場合では、5シンボルごとに1ポイント
のずれが出る。500シンボル(175msec)が経
ったら100ポイントのずれが出て、ガードインターバ
ル(1/16)を越えることとなる。
【0028】このようにA/D誤差が発生している場合
には、その累積によりFFT窓位置ずれはΔTがどんな
に小さい場合であっても発生するので、常にA/D誤差
を検出し、同期させる必要がある。
【0029】
【従来の技術】OFDM地上波デジタルテレビ放送受信
機用LSIにおいて、従来から行われているA/D誤差
検出方法には、ガードインターバルを利用した検出方法
とパイロットデータを利用した検出方法とがある。
【0030】<1.ガードインターバルを利用したA/
D誤差検出方法>前節で述べたようにA/D誤差がFF
T窓位置にずれを発生させる。したがって、窓位置のず
れを検出することにより、A/D誤差検出は可能と考え
られる。
【0031】ガードインターバルは最初にシンボル同期
用に使用される。シンボル同期とは信号をキャッチした
時点から最初に出現するシンボルの先頭までのポイント
数を検出することである。前述の如くガードインターバ
ルはシンボル後部の一部信号と同じ信号であるから、そ
の相関性を利用し、有効シンボルの始点を探し出すこと
ができる。
【0032】キャッチした信号(A/D変換される前の
信号)を数10式に示す。
【0033】
【数10】
【0034】ここで、θは信号をキャッチした時点から
最初に出現するシンボルの頭までの遅延時間である。こ
の信号に対して間隔T+Δ(Tは前述した送信側のFF
Tサンプリング速度であり、ΔはA/D誤差である。)
でサンプリングすると、数11式で表される信号とな
る。
【0035】
【数11】
【0036】数11式中、θnは検出遅延(仮の遅延ポ
イント数)である。そして、相関法によりθnを検出す
る。ここでは、2シンボル長のデータを1ブロックとし
て利用しθnを検出する。つまり、キャッチポイントか
ら2シンボル長のデータを取り出せば、その中には、必
ず1個の完全なシンボルが含まれている。そして、ガー
ドインターバルを利用した相関をとることにより、遅延
θnを出力するのである。ここで、Δ=0の場合、数1
1式は、数12式のように表される。
【0037】
【数12】
【0038】つまり、検出遅延θnは時間インデックス
nに依存せず、どのブロックで検出した場合も検出遅延
θnが同一である。しかし、Δ≠0の場合では、遅延は
−Δn+θnとなり、時間インデックスnの関数であ
る。相関器から出力される検出遅延θnは相関器に入力
したデータブロックによって異なることとなる。
【0039】そして、Δ>0なら、相関器の出力が時間
の減少関数であり、順次出力される検出遅延θnの差分
は“−”出力となる。逆に、Δ<0の場合では、差分は
“+”出力となる。従って、相関器の出力状態を常に監
視し、相関器の出力が“+”か“−”かによって、A/
D変換器のサンプリング周波数をループ制御することが
可能である。
【0040】<2.パイロットCPからの検出方法>こ
の方法は地上波デジタルテレビ放送のヨーロッパ規格に
適用されている。ヨーロッパ規格ではパイロットデータ
の配置(サブキャリア位置)は固定であり、任意のシン
ボルにおいても、必ず決まっているサブキャリアからC
P(continuous pilot)データを抽出することができる。
【0041】A/D誤差はパイロットデータの位相に含
まれるため、パイロットデータの位相を検出すること
で、A/D誤差を検出することが可能であると考えられ
る。ヨーロッパ規格のA/D誤差検出は下記の数13式
により行われている。なお、この技術に関しては、文
献”Optimum Receiver Design for OFDM-Based Broadba
ndTransmission?Part II:A Case Study”(M.Speth, S.F
ethtel, G.Fock & H.Meyer/IEEE transaction on commu
nication vol.49, No.4, April 2001)に記載されてい
る。
【0042】
【数13】
【0043】ここで、数13式中、「pu,k」は受信し
たCPパイロットの信号値、「u」はシンボル番号、
「k」はキャリア番号、「Δf」は周波数誤差、「δ」
はA/D誤差、「GI」はガードインターバル長、
「N」は有効シンボル長、「Pk」は振幅である。
【0044】数13式は、u番目およびu−1番目のシ
ンボルのそれぞれk番目のキャリアに挿入されたパイロ
ットデータを乗算(一方は複素共役)したものである。
数式で示すようにこの乗算結果の位相には周波数誤差Δ
fも含まれている。
【0045】A/D誤差と周波数誤差を分離して、とも
に検出できるようにするのは、ヨーロッパ規格のCP配
置の対称性を利用する。ヨーロッパ規格のキャリア番号
kは−(N−1)/2,…,(N−1)/2となってい
る。またk∈[−(N−1)/2,0)とk∈(0,(N
−1)/2]のそれぞれの区間に挿入されるパイロット
の数は同数である。
【0046】従って、数13式の位相部分に対するk個
の和をとると、A/D誤差の部分が消え、周波数誤差が
得る。逆に、数13式の位相に対し、k∈[−(N−
1)/2,0)部分の和とk∈(0,(N−1)/2]
部分の和の差をとると、周波数誤差が消え、A/D誤差
が得られる。
【0047】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した第1
の方法−ガードインターバルを利用したA/D誤差検出
方法には、いくつかの欠点がある。その1、検出時間が
長い。A/D誤差が小さいので、相関器はポイント単位
で出力する必要があり、1ポイントの差が出るまでは数
十シンボルに対する処理が必要となり、収束時間が長
い。
【0048】その2、検出精度が悪い。ノイズやマルチ
パスなどの影響で、遅延θnが正しく検出できない場合
がある。例えば、相関器の検出精度が±1ポイントとす
ると、1ポイントの誤差は数十シンボルのA/D誤差の
累積結果であり、極微小なA/D誤差は直ちに検出でき
ない。つまり、ガードインターバルによるA/D誤差検
出法は高速なデジタル処理には向いていない。
【0049】また、上述した第2の方法−パイロットC
Pを利用したA/D誤差検出方法では検出精度は相対的
に高く、2シンボルごとに誤差を検出したあと、すぐル
ープをかけられるので、収束時間が短縮できる。
【0050】しかし、この方法はヨーロッパ規格のOF
DM方式でしか利用することができない。なぜならば、
ヨーロッパ規格におけるCPのように、日本規格には任
意のシンボルにおいては挿入されるキャリア位置が固定
されたパイロットデータが存在しないからである。
【0051】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、日本
規格に適用可能なA/D誤差検出アルゴリズムを実現す
ることを目的とする。
【0052】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、受信したセグメント方式の
OFDM(直交周波数多重分割)信号からサンプリング
誤差を検出する装置であって、OFDM信号は、OFD
M信号の1シンボルを構成するセグメント配置に依存す
ることなく、挿入されるキャリア位置が固定している制
御信号を含んでおり、a)受信したOFDM信号のうち、
N番目のシンボルのk番目のキャリアに挿入された制御
信号と、N+m番目のシンボルのk番目のキャリアに挿
入された制御信号について、一方の信号と他方の信号の
複素共役の値とを乗算する第1演算手段と、b)受信した
OFDM信号のうち、N番目のシンボルのk+d番目の
キャリアに挿入された制御信号と、N+m番目のシンボ
ルのk+d番目のキャリアに挿入された制御信号につい
て、一方の信号と他方の信号の複素共役の値とを乗算す
る第2演算手段と、c)前記第1演算手段の出力信号と前
記第2演算手段の出力信号について、一方の信号と他方
の信号の複素共役の値とを乗算することにより、いずれ
も、周波数誤差成分およびサンプリング誤差成分を含む
前記第1演算手段および前記第2演算手段の出力信号か
ら、周波数誤差成分を除去する第3演算手段と、を備え
ることを特徴とする。
【0053】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
OFDM用サンプリング誤差検出装置において、前記制
御信号は、前記セグメント方式のOFDM伝送において
送信されるAC1信号、を含むことを特徴とする。
【0054】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2に記載のOFDM用サンプリング誤差検出装置に
おいて、前記制御信号は、前記セグメント方式のOFD
M伝送において送信されるTMCC信号、を含むことを
特徴とする。
【0055】請求項4記載の発明は、請求項3に記載の
OFDM用サンプリング誤差検出装置において、前記A
C1信号および前記TMCC信号とは、振幅が定数で、
ランダムに正負の符号をとる信号であり、このランダム
性に起因して、前記第3演算手段による出力信号の位相
成分Ψには、+πまたは−πがランダムに付加されるも
のであり、さらに、d)前記第3演算手段の出力信号から
位相成分Ψを取得する第4演算手段と、e)前記第4演算
手段から出力された位相成分Ψに対して、ψ=Ψ−π×
round(Ψ/π)なる演算(ただし、roundは
小数点以下について四捨五入演算を意味する)を行い位
相ψを出力する第5演算手段と、を備え、ランダムなπ
成分が付加されている位相成分Ψから、ランダムなπ成
分を除去した位相ψを取得することにより、ランダム成
分の除去されたサンプリング誤差成分を検出することを
特徴とする。
【0056】請求項5記載の発明は、請求項4に記載の
OFDM用サンプリング誤差検出装置において、前記第
4演算手段から出力された位相ψの符号を取得すること
により、OFDM用受信装置におけるサンプリング間隔
を正負いずれの方向に補正するかを判定する手段、を含
むことを特徴とする。
【0057】請求項6記載の発明は、請求項1ないし請
求項5のいずれかに記載のOFDM用サンプリング誤差
検出装置において、前記mは1であり、連続するシンボ
ルにおける前記制御信号を利用することにより、サンプ
リング誤差成分を抽出することを特徴とする。
【0058】請求項7記載の発明は、請求項1ないし請
求項6のいずれかに記載のOFDM用サンプリング誤差
検出装置において、複数の異なるキャリアに挿入された
複数の制御信号に対して、並行的に演算処理を実行する
ための複数の前記第1演算手段と複数の前記第2演算手
段と、複数の前記第1演算手段と前記第2演算手段とか
ら出力される複数の出力信号に対して並行的に演算処理
を行うための複数の前記第3演算手段と、複数の前記第
3演算手段から出力された信号に対して並行的に演算処
理を行い位相成分を抽出する複数の前記第4演算手段
と、複数の第4演算手段から出力された位相成分に対し
て並行的に演算処理を行いランダム成分を除去する複数
の前記第5演算手段と、複数の前記第5演算手段の出力
結果を平均化することにより平均化されたサンプリング
誤差成分を出力する第6演算手段と、を備えることを特
徴とする。
【0059】請求項8記載の発明は、セグメント方式の
OFDM(直交周波数多重分割)伝送における受信装置
であって、請求項5に記載のOFDM用サンプリング誤
差検出装置における判定結果に基づいて、サンプリング
間隔を正負いずれかの方向に補正する補正手段、を備え
ることを特徴とする。
【0060】請求項9記載の発明は、請求項8に記載の
OFDM用受信装置において、順次受信するOFDMシ
ンボル信号に対して前記補正手段による補正処理を繰り
返し実行することにより、サンプリング誤差を収束させ
ることを特徴とする。
【0061】請求項10記載の発明は、受信したセグメ
ント方式のOFDM(直交周波数多重分割)信号からサ
ンプリング誤差を検出する方法であって、OFDM信号
は、OFDM信号の1シンボルを構成するセグメント配
置に依存することなく、挿入されるキャリア位置が固定
している制御信号を含むものであって、前記制御信号
は、振幅が定数で、ランダムに正負の符号をとる信号で
あり、a)受信したOFDM信号のうち、N番目のシンボ
ルのk番目のキャリアに挿入された制御信号と、N+m
番目のシンボルのk番目のキャリアに挿入された制御信
号について、一方の信号と他方の信号の複素共役の値と
を乗算するとともに、N番目のシンボルのk+d番目の
キャリアに挿入された制御信号と、N+m番目のシンボ
ルのk+d番目のキャリアに挿入された制御信号につい
て、一方の信号と他方の信号の複素共役の値とを乗算す
る第1の工程と、b)前記第1の工程の2つの乗算結果の
出力信号について、一方の出力信号と他方の出力信号の
複素共役の値とを乗算することにより、周波数誤差成分
が除去された信号を出力する第2の工程と、c)前記第2
の工程の出力信号から位相成分Ψを取得する第3の工程
と、d)前記第3の工程の出力信号には、前記制御信号の
ランダム性に起因して、+πまたは−πがランダムに付
加されるものであり、前記第3の工程から出力された位
相成分Ψに対して、ψ=Ψ−π×round(Ψ/π)
なる演算(ただし、roundは小数点第1位について
四捨五入演算)を行い位相ψを出力する第4の工程と、
を備え、ランダムなπ成分が付加されている位相成分Ψ
から、ランダムなπ成分を除去した位相ψを取得するこ
とにより、ランダム成分の除去されたサンプリング誤差
成分を検出することを特徴とする。
【0062】請求項11記載の発明は、請求項10に記
載のOFDM用サンプリング誤差検出方法において、複
数のキャリアに挿入された複数の前記制御信号に対し
て、前記第1ないし第5の工程を同時並行的に実行し、
その結果、第5の工程から出力される複数のサンプリン
グ誤差成分を平均化することを特徴とする。
【0063】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0064】{1.OFDM用復調装置の全体構成}図
1は、本発明の実施の形態に係るOFDM用復調装置の
概略構成図である。OFDM用送信装置(図示せず)か
ら送信されたRF(Radio Frequency)信号1は伝送路
を通って受信アンテナ2で受信された後、フロントエン
ド処理部3において受信される。フロントエンド処理部
3は、RF信号1をIF(Intermediate Frequency)信
号に周波数変換するチューナー、BPF(バンドパスフ
ィルタ)、搬送波発振器から供給される信号と乗算する
ミキサー、LPF(ローパスフィルタ)などを含んでい
る。フロントエンド処理部3から出力された信号は、A
/D変換器4に出力される。
【0065】A/D変換器4は入力信号を所定のサンプ
リング周波数でデジタル信号(シンボル信号)に変換す
る。変換されたOFDM信号はミキサー5、リサンプラ
ー6を経由して直並列変換器7に出力する。
【0066】具体的には、A/D変換器4から出力され
た信号は、ミキサー5で広帯域および狭帯域の周波数誤
差などの補正を施される。次いで、リサンプラー6で信
号レートを調整された後、直並列変換器7に出力され
る。
【0067】リサンプラー6は、入力信号に対して補間
(interpolation)処理とデシメーション(decimatio
n)処理とを行うポリフェーズフィルター(polyphase f
ilter)である。後述するFFT(高速フーリエ変換)
演算器8で使用されるFFTのサンプリング周波数とA
/D変換器4におけるA/D変換のサンプリング周波数
とは異なるため、リサンプラー6は、A/D変換とFF
Tの両者のサンプリング周波数の不一致を調整する機能
を有している。
【0068】さらに、本発明においては、リサンプラー
6において、送信側のFFTサンプリング周波数と受信
側のFFTサンプリング周波数を一致させるための機
能、つまり、サンプリング誤差(もしくはA/D誤差)
を解消するための機能を有している。
【0069】一方、シンボル同期回路13は、リサンプ
ラー6からシリアルに入力するシンボル信号の時間的な
ズレを検出し、その検出信号を直並列変換器7に出力す
る。
【0070】直並列変換器7は、入力するシンボル信号
をバッファリングしつつ、検出信号を利用してFFT窓
に合わせてパラレル信号に変換し、FFT演算器8に出
力する。ここで、FFT窓とはFFT演算器8で信号を
取り込む時間領域を意味する。
【0071】FFT演算器8は、入力するN点のシンボ
ル信号に対して高速フーリエ変換を施すことで、周波数
領域のN個のOFDM復調信号を並列に出力する。
【0072】また、広帯域周波数同期回路11は、FF
T演算器8から出力されたOFDM復調信号の周波数成
分に基づいて、広帯域の周波数誤差を検出する。そし
て、広帯域周波数誤差の検出信号はミキサー5に出力さ
れ、周波数補正が行われる。
【0073】また、狭帯域周波数同期回路12は、直並
列変換器7から出力されたシンボル信号に基づいて、狭
帯域の周波数誤差を検出する。そして、狭帯域周波数誤
差の検出信号はミキサー5に出力され、周波数補正が行
われる。
【0074】A/D同期回路14は、A/D変換器4に
おけるA/D変換誤差(つまり、送信側とのサンプリン
グ誤差)を検出する機能を有する。A/D変換誤差の検
出信号はリサンプラー6に出力される。そして、前述の
如く、リサンプラー6は、A/D同期回路14から入力
する検出信号を用いて、A/D変換誤差の補正処理を行
う。
【0075】A/D変換器4におけるサンプリング周波
数f1を直接調整することで、A/D同期処理を行うこ
とも可能ではあるが、かかる場合には、回路構成が複雑
になり、サンプリング周波数f1が比較的高いためノイ
ズが混入し易く、コストが多大になり易いという問題点
がある。これに対し、リサンプラー6は、A/D変換誤
差をデジタル信号処理で補正でき、回路構成を簡素化で
きるという利点をもつ。
【0076】次いで、OFDM復調信号はフレーム同期
回路9に出力される。フレーム同期回路9においては、
204シンボル信号を1処理ブロックとするフレームの
先頭を探し出した後、等化器10において、このOFD
M復調信号は、OFDM復調信号に埋め込まれたパイロ
ット信号に基づいて等化処理を施された後出力される。
【0077】また、FFT窓調整部15は、フレーム同
期回路9から出力されるSP(Scattered Pilot)信号
に基づいてFFT窓位置のずれを検出し、検出信号をF
FT演算器8に出力する。FFT演算器8では、この検
出信号をもとにFFT窓位置を微調整する。
【0078】{2.本発明におけるA/D誤差検出の理
論}上述したように、日本規格のOFDM伝送フォーマ
ットには、任意のシンボルにおいて固定的に利用できる
CPがないが、付加情報を伝送するためのAC1(Auxil
iary Channel)と伝送制御用のTMCC(Transmission a
nd Multiplexing Configuration Control)パイロットが
利用可能である。
【0079】AC1およびTMCC信号はセグメントの
構成に左右されなく、常に同じキャリア位置に配置され
るという特徴がある。1シンボルには、複数の同期変調
セグメントと差動変調セグメントが配置されることにな
るが、AC1およびTMCC信号は、同期変調セグメン
トと差動変調セグメントの両方に挿入される信号であ
り、しかも、同期変調セグメントと差動変調セグメント
の配列によらず、一定のサブキャリア位置に挿入される
のである。
【0080】たとえば、図2に示すように、あるL番目
のセグメントにおいては、そのセグメント内のM番目の
キャリアにAC1(もしくはTMCC)信号が挿入され
るということが決まっているものとする。この場合、L
番目のセグメントが同期変調セグメントであっても、差
動変調セグメントであっても、そのM番目のキャリアに
は必ずAC1(もしくはTMCC)信号が挿入されてい
るのである。このことは、結局、1シンボル内に挿入さ
れる全AC1およびTMCC信号の挿入位置が決定して
いることとなる。そこで、本発明においては、このAC
1およびTMCC信号を利用して、A/D誤差検出を行
う。
【0081】しかし、AC1信号とTMCC信号はDB
SK変調された二値信号であるため、任意のシンボルに
おいて、その符号が“+”であるか、“−”であるかは
判明しない。そこで、AC1信号とTMCC信号を利用
し、数13式で示したヨーロッパ規格と同じ方法でA/
D誤差を検出しようとすると、数14式で示されるよう
な結果となる。
【0082】
【数14】
【0083】式中、pu,kは受信したAC1信号とTM
CC信号である。また、Ru,kは{0,1}のランダム
数であり、上述したDBSK信号の符号の不確定性を表
すものである。つまり、u番目およびu−1番目のシン
ボルにおけるそれぞれk番目のキャリアに挿入されてい
るAC1信号もしくはTMCC信号の信号値を乗算した
場合、Ru,kのランダム性により(+1)もしくは(−
1)のいずれの値が係数となるかは不明である。そし
て、このことは、乗算結果の位相に位相(±π)が付加
されないのか、付加されるのかが不明であることを示し
ている。
【0084】また、日本規格には、ヨーロッパ規格のよ
うなCP配置の対称性がないため、前述したようにCP
配置の対称性を利用して数14式から周波数誤差を消去
するという方法がとれない。つまり、ヨーロッパ規格で
説明したものと同様の方法では、A/D誤差だけを検出
することができない。そこで、本アルゴリズムでは、A
C1信号,TMCC信号の位相からA/D誤差が検出で
きるようにする。
【0085】<2−1.周波数誤差を消してA/D誤差
だけを検出>数14式の位相の中で、A/D誤差を含む
成分(δk)はキャリア番号(k)に依存しているが、
周波数誤差(Δf)はキャリア番号(k)に依存してい
ない。つまり、すべてのサブキャリアにおいて周波数誤
差(Δf)が同じである。従って、異なる2つのサブキ
ャリアの位相差分をとることで、数15式に示すように
周波数誤差を消去することができる。
【0086】
【数15】
【0087】数15式は、結局、(シンボル番号u,キ
ャリア番号k),(シンボル番号u−1,キャリア番号
k),(シンボル番号u,キャリア番号k−d),(シ
ンボル番号u−1,キャリア番号k−d),の4個のA
C1信号(もしくはTMCC信号)の信号値を乗算する
ことにより、周波数誤差成分を消去することを可能とし
ている。
【0088】そして、数15式の位相にはA/D誤差成
分のみが残っているため、A/D誤差の検出は可能であ
る。
【0089】<2−2.位相のランダム性を消す>周波
数誤差成分を消去したわけであるが、依然、数15式に
はランダム数Ru, kが存在するため、そのランダム性が
位相に影響を及ぼしている。つまり、数16式で示すよ
うに、ランダム係数が(−1)である場合には、(−
1)=e±jπより数15式の位相に影響を及ぼしてい
る。
【0090】
【数16】
【0091】一方、ランダム係数が(+1)である場合
には、数15式の位相に影響を及ぼすことはない。した
がって、数15式の位相成分よりA/D誤差を検出する
ためには、このランダム係数によって影響を受けている
位相成分を除去する必要がある。
【0092】ここで、デジタル計算領域において、一般
に、位相は−π≦ψ≦πとして出力される。したがっ
て、数15式の位相に(−1)=e±jπが付加される
場合を考えると、δ<0である場合には、位相−πを付
加すると位相が−πより小さくなるので、数17式で示
されるように、位相πが付加されていることになる。
【0093】
【数17】
【0094】逆に、δ>0である場合には、位相−πが
付加されていることになる。
【0095】
【数18】
【0096】いずれにしても、Ru,kのランダム性によ
り、位相に±πが付加されている場合と、付加されてい
ない場合があり、普通のモジュラス演算ではランダムに
付加されている±πを消去することができない。
【0097】そこで、A/D誤差δがごく小さい数値で
あることを利用して、数19式で示すようなモジュラス
演算で、π成分を取り除くことができる。
【0098】
【数19】
【0099】式中の“round”は少数点以下を四捨
五入演算することを意味する。数19式を用いる利点に
ついて説明する。A/D誤差δは非常に小さい数値(1
-4)であるので、数15式の位相成分中、Ψ0=2π
(1+GI/N)δdも非常に小さい数値となる。そう
すると、Ψ0にランダム成分が付加された位相Ψは、π
成分が付加されていなければ、やはり非常に小さな位相
である。この場合、数19式は、 ψ=Ψ となり、一致する。
【0100】これに対して、位相Ψ0にπ成分(+πも
しくは−π)が付加されている場合には、位相Ψは、+
πもしくは−πに近い値となるため、数19式は、ψ=
Ψ−π、もしくは、ψ=Ψ+πとなり、π成分が消去さ
れる。このようにして、Ru,kのランダム性を排除して
A/D誤差を検出することが可能となるのである。
【0101】{3.A/D同期回路の構成}以上説明し
た本発明におけるA/D誤差の検出理論を実現する回路
構成について説明する。図3は、図1に示すA/D同期
回路14のブロック図である。A/D同期回路14は、
A/D誤差検出回路21、ループフィルター22、係数
ROM23とから構成される。
【0102】FFT回路8からの出力されたOFDM復
調信号は、1シンボルごとにパラレルにA/D誤差検出
回路21にとりこまれる。図4は、A/D誤差検出回路
21のブロック図である。A/D誤差検出回路21は、
複素データをその共役複素データに変換する第1および
第2変換器211,213と、第1および第2乗算器2
12,214と、位相算出器215と、モジュラス演算
器216と、加算器217、および、スケール調整器2
18とを備えている。
【0103】そして、それら各構成回路がFFT回路8
から入力するパラレルのOFDM復調信号をパラレルに
演算するために、それぞれ複数並列配置されている。図
中、(xu,1,xu,2,…,xu,p)はu番目のシンボル
から取り出したAC1信号もしくはTMCC信号であ
り、(xu-1,1,xu-1,2,…,xu-1,p)はu−1番目
のシンボルから取り出したAC1信号とTMCC信号で
ある。なお、図中、xの2番目の添え字(1,2,・・
・,p)は、キャリア番号の若い順にAC1信号もしく
はTMCC信号に付された連番である。つまり、OFD
M信号に挿入されるAC1信号とTMCC信号のキャリ
ア位置は、とびとびのキャリア番号であるが、ここで
は、便宜的に連番(以下、この連番をパイロット番号と
呼ぶ)を付して取り扱うこととする。
【0104】まず、並列的に、u−1番目のシンボルの
各信号を第1変換器211,211・・・で処理し、そ
の複素共役信号を出力する。次に、出力された各複素共
役信号と、u番目のシンボルの同一のパイロット番号の
信号とを、並列的に、第1乗算器212,212・・・
で乗算処理する。この第1乗算器212,212・・・
からの出力された信号は、数14式で示される信号であ
り、周波数誤差成分およびランダム成分を含んでいる。
【0105】次に、第1乗算器212の出力信号を分岐
出力し、一方は、第2変換器213,213・・・で処
理し、その複素共役信号を出力する。そして、あるパイ
ロット番号の第1乗算器212からの出力と、隣り合う
パイロット番号の第2変換器213からの出力とを、並
列的に、第2乗算器214,214・・・で乗算処理す
る。この第2乗算器214,214・・・から出力され
た信号は、数15式で示される信号であり、周波数誤差
成分は消去されているが、ランダム成分が含まれてい
る。
【0106】次に、各第2乗算器214,214・・・
からの出力は、位相算出器215で処理され、並列的
に、各信号の位相成分が出力される。この位相成分は数
19式におけるΨに該当する。つまり、Ψには、π成分
が付加されているか、付加されていないか不明である。
【0107】次に、位相算出器215の出力は、モジュ
ラス演算器216に出力され、並列的に、π成分の除去
処理が行われる。ここで、モジュラス演算器216は、
数19式で示される演算を行う処理部である。このよう
にして、各モジュラス演算器216,216・・・から
は、並列的に、周波数誤差成分およびランダム成分が除
去され、A/D誤差成分(サンプリング誤差成分)が含
まれた位相成分が出力される。この位相成分は、数15
式における2π(1+GI/N)δdに対応する。
【0108】そして、これら各モジュラス演算器21
6,216・・・からの出力を加算器217で加算した
後、スケール調整器218においてスケール調整処理さ
れ出力される。ここでは、数15式に対応させて、π
(1+GI/N)で除算することにより、スケール調整
するようにしている。この結果、A/D誤差検出器21
からの出力は、A/D誤差δそのものではないが、A/
D誤差δの符合を判別することが可能な出力である。
【0109】図3に戻り、次に、ループフィルター22
は、A/D誤差検出器21からの出力をもとに、フィル
タ処理を行い、A/D誤差δの符号を判別するととも
に、所定の閾値との比較によりA/D誤差δのスケール
を判別する。そして、ループフィルター22は、係数R
OM23に対して、A/D誤差δの符号およびスケール
に関する情報信号を送出する。
【0110】係数ROM23は、ループフィルター22
からの情報信号に基づいて、リサンプラー6に送出すべ
きパラメータを決定し、当該パラメータをリサンプラー
6に送出する。このパラメータは、リサンプラー6がA
/D誤差を補正する際に、サンプリング間隔をいずれの
方向(+の方向or−の方向)に、どんな大きさで変化
させるかを規定する情報である。これにより、リサンプ
ラー6は、A/D誤差を補正するのである。そして、O
FDM受信装置は、このようなA/D誤差検出、A/D
誤差補正の処理を繰り返し行うことにより、順次、A/
D誤差(サンプリング誤差)を0に近づけるようにする
のである。
【0111】図5は、コンピューターを用いたシミュレ
ーション結果を示している。初期A/D誤差1.3×1
-3から、75回のループ演算(150シンボル相当)
で、A/D誤差がゼロに近づいている。このシミュレー
ションでは、1番目と2番目のシンボルでA/D誤差を
検出した後は、3番目と4番目のシンボルで検出、順
次、5番目と6番目・・・という手順で繰り返し処理を
している。ただし、1番目と2番目のシンボルでA/D
誤差検出をした後、2番目と3番目のシンボルで検出
し、順次、3番目と4番目というような手順で繰り返し
処理を行うようにしてもよい。
【0112】A/D誤差を検出するために利用するAC
1信号とTMCC信号の数は、特に限定されるものでは
ない。この数は、図4におけるパイロット番号pに対応
するものであるが、この数が多いほど検出精度が高くな
る。ただし、そのための回路の構成要素が増加するた
め、検出精度、コスト、回路構成をコンパクトにすると
いう目的などを考慮して最適な数を採用すればよい。た
とえば、3セグメント部分受信の場合であれば、取得可
能なAC1信号とTMCC信号の数は9本であり、これ
らを9本のパイロットを利用することにより、その平均
処理によってノイズなどの影響を低減することが可能で
ある。
【0113】以上、本発明の実施の形態においては、数
15式で示した計算式を利用して、A/D誤差成分(サ
ンプリング誤差成分)を抽出するようにしている。これ
は、言い換えると、(シンボル番号u,キャリア番号
k),(シンボル番号u−1,キャリア番号k),(シ
ンボル番号u,キャリア番号k−d),(シンボル番号
u−1,キャリア番号k−d),からなる4点の制御信
号(AC1信号もしくはTMCC信号)を乗算すること
によって、周波数成分を除去する方法である。ただし、
本実施の形態のように、連続するシンボル(u番目とu
−1番目)間で乗算する方法に限られず、2シンボル以
上の間隔を空けたシンボル間で上記処理を行っても良
い。
【0114】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明では、時間方向およびキャリア方向にそれぞれずらし
た4点の制御信号の乗算処理を行うことにより、容易に
周波数誤差成分を除去することが可能である。
【0115】請求項2、請求項3記載の発明では、制御
信号としてAC1信号、TMCC信号をそれぞれ利用す
るので、挿入されるサブキャリア位置が固定されてお
り、サンプリング誤差検出が可能となる。
【0116】請求項4記載の発明では、四捨五入を利用
したモジュラス演算を利用することにより、AC1信号
もしくはTMCC信号の符号のランダム性を除去するこ
とが可能となる。これにより、周波数誤差成分およびラ
ンダム成分が除去され、サンプリング誤差成分が残され
た信号を出力することが可能となる。
【0117】請求項5記載の発明では、サンプリング誤
差成分を含む位相の符号からサンプリング間隔の補正方
向(符号)を決定するので、サンプリング誤差の大きさ
について厳密な検出をすることなく、サンプリング補正
が可能となる。
【0118】請求項6記載の発明では、連続するシンボ
ルを利用してサンプリング誤差を検出するので、短時間
でサンプリング誤差を解消することが可能となる。
【0119】請求項7記載の発明では、複数のキャリア
に挿入された複数の制御信号を利用してサンプリング誤
差を検出するので、誤差検出精度が向上する。
【0120】請求項8、請求項9記載の発明は、受信装
置の発明であり、サンプリング誤差を補正して、受信信
号を正しく復元することが可能である。
【0121】請求項10、請求項11記載の発明は、サ
ンプリング誤差の検出方法に関するものであり、4点の
制御信号を利用することにより周波数誤差を除去すると
ともに、モジュラス演算によりランダム成分を除去可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態にかかるOFDM用受信装置のブロ
ック構成図である。
【図2】セグメント方式のシンボルの構成を示す図であ
る。
【図3】A/D同期回路のブロック構成図である。
【図4】A/D誤差検出回路のブロック構成図である。
【図5】シミュレーション結果を示す図である。
【図6】ガードインターバルと有効シンボルの関係を示
す図である。
【図7】OFDMシンボルを示す図である。
【図8】FFT窓ずれが発生する状態を示す図である。
【符号の説明】
6 リサンプラー 8 FFT変換回路 14 A/D同期回路 21 A/D誤差検出回路 211 第1変換器(複素共役変換器) 212 第1乗算器 213 第2変換器(複素共役変換器) 214 第2乗算器 215 位相算出器 216 モジュラス演算器 217 加算器 218 スケール調整器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信したセグメント方式のOFDM(直
    交周波数多重分割)信号からサンプリング誤差を検出す
    る装置であって、 OFDM信号は、OFDM信号の1シンボルを構成する
    セグメント配置に依存することなく、挿入されるキャリ
    ア位置が固定している制御信号を含んでおり、 a)受信したOFDM信号のうち、N番目のシンボルのk
    番目のキャリアに挿入された制御信号と、N+m番目の
    シンボルのk番目のキャリアに挿入された制御信号につ
    いて、一方の信号と他方の信号の複素共役の値とを乗算
    する第1演算手段と、 b)受信したOFDM信号のうち、N番目のシンボルのk
    +d番目のキャリアに挿入された制御信号と、N+m番
    目のシンボルのk+d番目のキャリアに挿入された制御
    信号について、一方の信号と他方の信号の複素共役の値
    とを乗算する第2演算手段と、 c)前記第1演算手段の出力信号と前記第2演算手段の出
    力信号について、一方の信号と他方の信号の複素共役の
    値とを乗算することにより、いずれも、周波数誤差成分
    およびサンプリング誤差成分を含む前記第1演算手段お
    よび前記第2演算手段の出力信号から、周波数誤差成分
    を除去する第3演算手段と、を備えることを特徴とする
    OFDM用サンプリング誤差検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のOFDM用サンプリン
    グ誤差検出装置において、 前記制御信号は、 前記セグメント方式のOFDM伝送において送信される
    AC1信号、を含むことを特徴とするOFDM用サンプ
    リング誤差検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のOFD
    M用サンプリング誤差検出装置において、 前記制御信号は、 前記セグメント方式のOFDM伝送において送信される
    TMCC信号、 を含むことを特徴とするOFDM用サンプリング誤差検
    出装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のOFDM用サンプリン
    グ誤差検出装置において、 前記AC1信号および前記TMCC信号とは、振幅が定
    数で、ランダムに正負の符号をとる信号であり、このラ
    ンダム性に起因して、前記第3演算手段による出力信号
    の位相成分Ψには、+πまたは−πがランダムに付加さ
    れるものであり、さらに、 d)前記第3演算手段の出力信号から位相成分Ψを取得す
    る第4演算手段と、 e)前記第4演算手段から出力された位相成分Ψに対し
    て、ψ=Ψ−π×round(Ψ/π)なる演算(ただ
    し、roundは小数点以下について四捨五入演算を意
    味する)を行い位相ψを出力する第5演算手段と、を備
    え、 ランダムなπ成分が付加されている位相成分Ψから、ラ
    ンダムなπ成分を除去した位相ψを取得することによ
    り、ランダム成分の除去されたサンプリング誤差成分を
    検出することを特徴とするOFDM用サンプリング誤差
    検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のOFDM用サンプリン
    グ誤差検出装置において、 前記第4演算手段から出力された位相ψの符号を取得す
    ることにより、OFDM用受信装置におけるサンプリン
    グ間隔を正負いずれの方向に補正するかを判定する手
    段、を含むことを特徴とするOFDM用サンプリング誤
    差検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
    載のOFDM用サンプリング誤差検出装置において、 前記mは1であり、連続するシンボルにおける前記制御
    信号を利用することにより、サンプリング誤差成分を抽
    出することを特徴とするOFDM用サンプリング誤差検
    出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
    載のOFDM用サンプリング誤差検出装置において、 複数の異なるキャリアに挿入された複数の制御信号に対
    して、並行的に演算処理を実行するための複数の前記第
    1演算手段と複数の前記第2演算手段と、 複数の前記第1演算手段と前記第2演算手段とから出力
    される複数の出力信号に対して並行的に演算処理を行う
    ための複数の前記第3演算手段と、 複数の前記第3演算手段から出力された信号に対して並
    行的に演算処理を行い位相成分を抽出する複数の前記第
    4演算手段と、 複数の第4演算手段から出力された位相成分に対して並
    行的に演算処理を行いランダム成分を除去する複数の前
    記第5演算手段と、 複数の前記第5演算手段の出力結果を平均化することに
    より平均化されたサンプリング誤差成分を出力する第6
    演算手段と、を備えることを特徴とするOFDM用サン
    プリング誤差検出装置。
  8. 【請求項8】 セグメント方式のOFDM(直交周波数
    多重分割)伝送における受信装置であって、 請求項5に記載のOFDM用サンプリング誤差検出装置
    における判定結果に基づいて、サンプリング間隔を正負
    いずれかの方向に補正する補正手段、を備えることを特
    徴とするOFDM用受信装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のOFDM用受信装置に
    おいて、 順次受信するOFDMシンボル信号に対して前記補正手
    段による補正処理を繰り返し実行することにより、サン
    プリング誤差を収束させることを特徴とするOFDM用
    受信装置。
  10. 【請求項10】 受信したセグメント方式のOFDM
    (直交周波数多重分割)信号からサンプリング誤差を検
    出する方法であって、 OFDM信号は、OFDM信号の1シンボルを構成する
    セグメント配置に依存することなく、挿入されるキャリ
    ア位置が固定している制御信号を含むものであって、前
    記制御信号は、振幅が定数で、ランダムに正負の符号を
    とる信号であり、 a)受信したOFDM信号のうち、N番目のシンボルのk
    番目のキャリアに挿入された制御信号と、N+m番目の
    シンボルのk番目のキャリアに挿入された制御信号につ
    いて、一方の信号と他方の信号の複素共役の値とを乗算
    するとともに、N番目のシンボルのk+d番目のキャリ
    アに挿入された制御信号と、N+m番目のシンボルのk
    +d番目のキャリアに挿入された制御信号について、一
    方の信号と他方の信号の複素共役の値とを乗算する第1
    の工程と、 b)前記第1の工程の2つの乗算結果の出力信号につい
    て、一方の出力信号と他方の出力信号の複素共役の値と
    を乗算することにより、周波数誤差成分が除去された信
    号を出力する第2の工程と、 c)前記第2の工程の出力信号から位相成分Ψを取得する
    第3の工程と、 d)前記第3の工程の出力信号には、前記制御信号のラン
    ダム性に起因して、+πまたは−πがランダムに付加さ
    れるものであり、前記第3の工程から出力された位相成
    分Ψに対して、ψ=Ψ−π×round(Ψ/π)なる
    演算(ただし、roundは小数点第1位について四捨
    五入演算)を行い位相ψを出力する第4の工程と、を備
    え、 ランダムなπ成分が付加されている位相成分Ψから、ラ
    ンダムなπ成分を除去した位相ψを取得することによ
    り、ランダム成分の除去されたサンプリング誤差成分を
    検出することを特徴とするOFDM用サンプリング誤差
    検出方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のOFDM用サンプ
    リング誤差検出方法において、 複数のキャリアに挿入された複数の前記制御信号に対し
    て、前記第1ないし第5の工程を同時並行的に実行し、
    その結果、第5の工程から出力される複数のサンプリン
    グ誤差成分を平均化することを特徴とするOFDM用サ
    ンプリング誤差検出方法。
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