JP2003216723A - 電子履歴書処理装置及びそのためのコンピュータプログラム - Google Patents

電子履歴書処理装置及びそのためのコンピュータプログラム

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JP2003216723A
JP2003216723A JP2002015625A JP2002015625A JP2003216723A JP 2003216723 A JP2003216723 A JP 2003216723A JP 2002015625 A JP2002015625 A JP 2002015625A JP 2002015625 A JP2002015625 A JP 2002015625A JP 2003216723 A JP2003216723 A JP 2003216723A
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Yutaka Yone
豊 米
Etsuko Hara
悦子 原
Sanae Sakamoto
早苗 坂本
Fumio Ogino
史雄 荻野
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子履歴書において、学歴における年次を自
動的に計算及び入力するとともに、採用者側が学歴、職
歴中の年次情報の不連続箇所や空白期間に容易に気づく
ことを可能とする電子履歴書処理システムを提供する。 【解決手段】 電子履歴書処理装置は、履歴書フォーム
を読み込んで表示画面上に表示する。表示された履歴書
フォームに対して応募者が必要事項を入力することによ
り電子履歴書が作成される。ここで、応募者が電子履歴
書中の学歴欄を入力する際には、応募者が入力した生年
月日と、学校毎に規定された年次情報と、学歴パターン
情報とを利用して、学歴欄の年次情報が自動計算され、
計算結果として得られた年次情報が履歴書フォーム中に
表示される。さらに、自動計算により得られた結果が自
己の実際の学歴と異なる場合や、学歴欄に特定の事項を
追加記入したい場合などに、応募者は修正を行うことが
できる。また、採用者側においては、履歴書入力データ
の学歴欄及び職歴欄の年次情報の不連続期間や空白期間
を自動的に検出し、その旨を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを利
用して、特に求人関係の履歴書やエントリーシートなど
の電子フォーム(以下、「電子履歴書」と呼ぶ。)の処
理を行うのに好適な電子履歴書処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、官公庁や企業などに対する手続の
ペーパーレス化、電子化の流れにより、様々な書類が電
子フォームとして流通し、利用されるようになりつつあ
る。また、デジタルネットワークの進歩により、そのよ
うな電子フォームがインターネットなどのネットワーク
を通じて提供され、多くの利用者が容易に利用できる環
境が整いつつある。
【0003】このような環境下で、就職や転職などの際
に使用される履歴書、経歴書、エントリーシートなど
も、インターネットを通じて電子データとして利用者に
提供できるようになる(以下、「履歴書」の語は、履歴
書そのものの他、職務経歴書、エントリーシートなどの
求人採用関係の各種書類も含む意味とする)。即ち、利
用者が必要な電子履歴書フォームを特定のサーバに要求
し、インターネットなどを介して自己の端末にダウンロ
ードし、端末上で必要事項を入力することにより、履歴
書を電子的に作成することができる。利用者は、そのよ
うにして作成した電子履歴書を、プリント出力して紙の
履歴書として企業に提出することもできるし、電子履歴
書自体を電子データの形態でネットワークを通じて送信
することにより企業などの所定の機関に提出することも
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ほとんどの履歴書にお
いては、学歴、職歴は必須記入事項となっており、利用
者は学校の入学及び卒業の年や月(以下、「年次」とい
う。)を指定して学歴を記入し、入社及び退社の年次情
報を指定して職歴を記入するが、この作業は結構煩雑で
ある。
【0005】また、採用者側においては、学歴の年次情
報が不連続であったり、職歴において比較的長い期間に
わたり就労していない期間があるような場合には、何ら
かの事情があるものと考え、その事情に関心を持つこと
がありうる。よって、そのような学歴や職歴における不
連続やブランクがある場合には、電子履歴書を閲覧した
採用者側がそのことを容易に知ることができると便利で
ある。
【0006】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、学歴における年次を自動的に計算及び入力する
とともに、採用者側が学歴、職歴中の年次情報の不連続
箇所や空白期間に容易に気づくことを可能とする電子履
歴書処理システムを提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の1つの観点で
は、電子履歴書処理装置において、履歴書フォームを表
示画面上に表示する履歴書表示手段と、応募者が入力し
た生年月日と、学校毎に規定された年次情報と、学歴パ
ターン情報とを利用して、学歴欄の年次情報を自動計算
する標準計算手段と、標準計算手段により得られた年次
情報を前記履歴書フォーム中に表示する学歴情報表示手
段と、を備える。
【0008】上記の電子履歴書処理装置は、履歴書フォ
ームを読み込んで表示画面上に表示する。表示された履
歴書フォームに対して応募者が必要事項を入力すること
により電子履歴書が作成される。ここで、応募者が電子
履歴書中の学歴欄を入力する際には、応募者が入力した
生年月日と、学校毎に規定された年次情報と、学歴パタ
ーン情報とを利用して、学歴欄の年次情報が自動計算さ
れ、計算結果として得られた年次情報が履歴書フォーム
中に表示される。従って、電子履歴書を作成する応募者
は、生年月日などの情報を入力するだけで、標準的な年
次情報が自動計算されて履歴書フォームに入力されるの
で、履歴書フォームの作成を効率的に行うことができ
る。
【0009】上記の電子履歴書処理装置の一態様は、応
募者の入力に応じて、前記自動計算により得られた年次
情報を修正するオプション計算手段をさらに備える。こ
の態様によれば、自動計算により得られた結果が自己の
実際の学歴と異なる場合や、学歴欄に特定の事項を追加
記入したい場合などに、応募者はオプション計算手段を
利用して容易に修正を行うことができる。
【0010】上記の電子履歴書処理装置の他の一態様で
は、前記学歴パターン情報は、種類の異なる学校の組み
合わせからなる学歴パターンと、当該学歴パターンの際
に前記学歴欄に記載すべき学校毎の学歴情報の範囲を示
す表示範囲情報とを含み、前記学歴情報表示手段は、前
記表示範囲情報に従って前記学歴欄中に年次情報を表示
する。この態様によれば、学歴パターンに応じて、電子
履歴書中に記載される学歴情報の範囲、即ち、小学校か
ら記載するか、中学校から記載するかなどが自動的に決
定され、学歴欄に入力される。
【0011】本発明のさらに他の観点では、表示画面を
備える端末装置上で実行されることにより、前記端末装
置を、履歴書フォームを表示画面上に表示する履歴書表
示手段と、応募者が入力した生年月日と、学校毎に規定
された年次情報と、学歴パターン情報とを利用して、学
歴欄の年次情報を自動計算する標準計算手段と、標準計
算手段により得られた年次情報を前記履歴書フォーム中
に表示する学歴情報表示手段と、を備える電子履歴書処
理装置として機能させるコンピュータプログラムが提供
される。このコンピュータプログラムを端末装置上で実
行することにより、上述の電子履歴書処理装置を実現す
ることができる。
【0012】本発明の他の観点では、電子履歴書処理装
置において、履歴書フォームに対して応募者が入力した
履歴書入力データを、履歴書フォームとともに表示画面
上に表示する履歴書表示手段と、前記履歴書入力データ
中のうち、学歴欄及び職歴欄中の年次情報をチェックす
る年次情報チェック手段と、年次情報のチェック結果
を、前記履歴書入力データとともに前記表示画面上に表
示するチェック結果表示手段と、を備える。
【0013】上記の電子履歴書処理装置は、履歴書フォ
ームを表示するとともに、その履歴書フォームに対して
応募者が入力した履歴書入力データも同時に表示画面上
に表示する。その際、履歴書入力データ中のうち、学歴
欄及び職歴欄中の年次情報が自動的にチェックされ、チ
ェック結果が表示される。よって、企業の採用担当者な
どは、学歴欄及び職歴欄中の年次情報について、自ら計
算などする必要がなくなり、審査の効率化が図れる。
【0014】上記の電子履歴書処理装置の一態様では、
前記年次情報チェック手段は、前記学歴欄中の不連続箇
所及び空白期間を検出する。この態様によれば、留学、
留年、浪人、飛び級などに起因して年次情報に不連続箇
所や空白期間があった場合に、それが検出され、表示さ
れる。
【0015】上記の電子履歴書処理装置の他の一態様で
は、前記年次情報チェック手段は、前記職歴欄中の不連
続箇所、所定期間以上に渡る不就労期間、及び、所定期
間未満の短期就労期間を検出する。この態様によれば、
職歴欄中に、比較的長期の不就労期間があるとか、頻繁
に転職しているなどの事情を自動的に検出し、表示する
ことができる。
【0016】上記の電子履歴書処理装置のさらに他の一
態様では、前記チェック結果表示手段は、前記チェック
結果を、表示された電子履歴書フォーム中の前記履歴書
入力データと視覚的に区別された形態で表示する。この
態様によれば、チェック結果が履歴書フォーム中の実際
の入力データと視覚的に区別されるように表示されるの
で、採用担当者などはチェック結果を容易に知ることが
できる。
【0017】上記の電子履歴書処理装置のさらに他の一
態様では、前記チェック結果表示手段は、前記チェック
結果に関する応募者への問い合わせを行うための問い合
わせボタンを表示し、当該問い合わせボタンが応募者に
より操作された場合には、問い合わせ用フォームを表示
する。この態様によれば、採用担当者が学歴や職歴欄中
の内容について応募者に質問などを行いたい場合には、
問い合わせボタンを操作することにより問い合わせフォ
ームを表示させ、これを利用することができる。
【0018】本発明のさらに他の観点では、表示画面を
備える端末装置上で実行されることにより、前記端末装
置を、履歴書フォームに対して応募者が入力した履歴書
入力データを、履歴書フォームとともに表示画面上に表
示する履歴書表示手段と、前記履歴書入力データ中のう
ち、学歴欄及び職歴欄中の年次情報をチェックする年次
情報チェック手段と、年次情報のチェック結果を、前記
履歴書入力データとともに前記表示画面上に表示するチ
ェック結果表示手段と、を備える電子履歴書処理装置と
して機能させるコンピュータプログラムが提供される。
このコンピュータプログラムを端末装置上で実行するこ
とにより、上述の電子履歴書処理装置を実現することが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施の形態について説明する。以下の実施形態は、
本発明を、電子履歴書データを処理する電子履歴書処理
システムとして構成した場合を示す。なお、上述のよう
に、「履歴書」の語は、職務経歴書、エントリーシート
などの求人採用関係で使用される各種の書類を含むもの
とする。
【0020】[システム構成]図1に、本発明の実施形
態にかかる電子履歴書処理システムの概略構成を示す。
図1に示すように、履歴書処理サーバ1と、履歴書フォ
ームを使用する利用者(応募者)の利用者端末3と、利
用者が作成した電子履歴書データを使用する企業Aの端
末15とがネットワーク2を通じて通信可能に接続され
ている。ネットワークの1つの好適な例はインターネッ
トである。
【0021】なお、本明細書においては、「履歴書フォ
ーム」とは利用者による必要事項の入力が行われる以前
の状態の履歴書のデータを指し、履歴書フォームに対し
て利用者が入力した事項のデータを「履歴書入力デー
タ」と呼ぶ。また、履歴書フォームと履歴書入力データ
を合わせて「電子履歴書データ」と呼ぶ。
【0022】利用者は就職活動などのために履歴書フォ
ームを利用して電子履歴書データを作成する個人であ
り、利用者端末3はその利用者が使用する端末装置であ
る。一般的には、利用者端末3は利用者の家庭や学校、
その他の場所に設置されたパソコンなどの端末装置であ
るが、ネットワーク2への接続は有線に限らず、携帯電
話などを利用した無線による接続であっても構わない。
【0023】利用者端末3には、履歴書処理サーバ1か
ら提供される履歴書フォームを表示させ、利用者が必要
事項の入力を行って電子履歴書データを完成させるため
に使用するブラウザソフトが実装されている。利用者
は、表示画面に表示された履歴書フォームに対して、キ
ーボード、マウス、音声入力装置又は電子ペーパーなど
の入力装置を利用して必要事項を入力して電子履歴書デ
ータを作成する。利用者が入力した事項は、履歴書入力
データとして、履歴書データとは独立のデータとして作
成される。
【0024】また、利用者端末3には、必要に応じて利
用者が所持する身分証明書としてのICカードや、履歴
書フォームに添付すべき写真の画像データなどを記憶し
たMOなどの記憶媒体との間でデータを入出力するため
のドライブ装置4が設けられている。
【0025】企業Aは、求人を行っている企業であり、
企業Aの採用担当者などが端末15を操作して履歴書処
理サーバ1にアクセスし、企業Aに対する応募者の電子
履歴書データを閲覧して、選考、審査などを行うことが
できる。企業Aの端末15には、電子履歴書データを閲
覧するためのブラウザソフトが実装されている。
【0026】履歴書処理サーバ1は、主たるサービスと
して利用者に対して履歴書フォームを提供する。それに
加え、履歴書処理サーバ1は、利用者の要求に応じて利
用者が作成した電子履歴書データを求人企業Aの端末1
5へ送信する処理を代行したり、人材バンク的なサービ
スとして、利用者の電子履歴書データを保管して、利用
者の希望に合う条件で求人を行っている企業に利用者の
電子履歴書データを提供したりすることができる。
【0027】図1に示すように、履歴書処理サーバ1
は、サーバ装置10と、履歴書フォームデータベース
(DB)11と、電子履歴書DB12と、オブジェクト
ライブラリ20と、テーブルDB25とを備える。履歴
書フォームDB11は、各種の履歴書フォームを、目的
別(パート/アルバイト用、新卒用、転職用など)や企
業別(各企業が要求する電子履歴書の形式・内容に対応
している)、業界別(各業界において汎用される形式・
内容に対応している)、職種別、個人別に分類した状態
で格納している。具体的には、各履歴書フォームに対し
て履歴書IDのなどの識別情報が付され、その履歴書I
Dのもとで目的別、企業別などの分類がなされている。
また、履歴書フォームは、後述のように、応募者が電子
履歴書を作成する際に使用する応募者用履歴書フォーム
と、採用側企業が電子履歴書に基づいて人材の評価、審
査を行う際に使用する採用者用履歴書フォームという分
類も行われる。
【0028】一方、電子履歴書DB12は、利用者が履
歴書フォームを利用して作成した電子履歴書データを格
納しておくデータベースである。実際には、電子履歴書
データは履歴書フォームと利用者の入力データとにより
構成されるので、電子履歴書DB12は利用者が作成し
た履歴書入力データのみを保存しておく場合が多い。
【0029】また、オブジェクトライブラリ20は、履
歴書フォームを構成する各種オブジェクトを蓄積してい
る。履歴書フォームは、その履歴書の目的、用途、利用
者(人材側)又は求人企業(採用側)の要求、業界毎の
特徴などに応じて複数のオブジェクトを組み合わせるこ
とにより構成される。なお、1つの履歴書フォームを構
成するオブジェクトの組み合わせを規定した情報を、
「構成要素情報」と呼ぶことにする。
【0030】一方、テーブルDB25は、それらオブジ
ェクトをどのように組み合わせて1つの履歴書フォーム
を構成するか、即ち履歴書フォームの構成要素情報を示
すオブジェクトテーブルを含んでいる。前述のように履
歴書データは、その目的、用途、企業の要求、応募者の
要求、業界の特徴、履歴書フォームを使用する使用者の
立場(応募者であるか、企業の採用担当者であるかな
ど)に応じて様々に構成されるので、それら各種の履歴
書データを構成するオブジェクトを示すオブジェクトテ
ーブルも様々である。本実施形態では、テーブルDB内
には、目的別、企業別、業界別、職種別、個人別、使用
目的別などの分類で複数のオブジェクトテーブルが用意
されている。
【0031】サーバ装置10は、テーブルDB25内の
オブジェクトテーブル(構成要素情報)を参照して、履
歴書フォームを作成し、履歴書フォームDB11に保存
するとともに、利用者や企業へ提供する処理を行う。ま
た、サーバ装置10は、利用者や企業からの要求に応じ
て、オブジェクトテーブルを参照してリアルタイムで履
歴書フォームを作成して提供する処理も行う。さらに、
必要に応じて、電子履歴書DB12に蓄積されているデ
ータを利用者端末3や企業Aの端末15へ送信する。
【0032】次に、オブジェクトライブラリについて詳
しく説明する。オブジェクトライブラリ20は、履歴書
フォーム40を構成する各種のオブジェクトを蓄積して
いる。図2にオブジェクトライブラリ20の構成例を示
す。図示のように、オブジェクトライブラリ20は、基
本オブジェクトライブラリ21と、オプションオブジェ
クトライブラリ22と、全体オブジェクトライブラリ2
3とを含む。ここで、基本オブジェクトライブラリ2
1、オプションオブジェクトライブラリ22及び全体オ
ブジェクトライブラリ23は、各種オブジェクトを記憶
したライブラリである。
【0033】図3に、基本オブジェクトとオプションオ
ブジェクトの例を示す。基本オブジェクトとは、履歴書
フォームを構成する上で基本的に必要となる入力欄(入
力フィールド)や機能に対応するオブジェクトであり、
例えば図3に示すように氏名入力オブジェクト(図では
「OBJ」と略記する。)100、生年月日入力オブジェ
クト201、住所入力オブジェクト301、顔写真貼付
オブジェクト401などがある。氏名入力オブジェクト
100、生年月日入力オブジェクト201及び住所入力
オブジェクト301は、それぞれ図7に例示する履歴書
フォーム中の氏名入力フィールド81、生年月日入力フ
ィールド82及び住所入力フィールド83を構成するオ
ブジェクトである。また、顔写真貼付オブジェクト40
1は、図7に示す顔写真貼付欄84に顔写真の画像デー
タを取り込むためのオブジェクトである。
【0034】一方、オプションオブジェクトは、基本オ
ブジェクトに対して付属的かつ任意的に用意されたオブ
ジェクトであり、複数のレベルを有する階層構造で基本
オブジェクトと関連付けされている。例えば、図3にお
いて、氏名入力オブジェクト100については、その直
下の階層であるレベル1において、入力オブジェクト1
11と入力オブジェクト112とが用意されている。入
力オブジェクト111は、氏名の入力フィールド81中
のふりがな記入欄をカタカナで記入する際に使用される
オブジェクトであり、入力オブジェクト112は氏名の
入力フィールド81のふりがな記入欄をひらがなで入力
する際に使用するオブジェクトである。
【0035】このような階層構造で用意されたオプショ
ンオブジェクトを、ある1つの履歴書フォームにおいて
どこまで使用するかは、その履歴書フォームの目的、用
途、その履歴書フォームを指定フォームとする企業の方
針、その履歴書フォームを利用して企業にアピールでき
る履歴書を作成しようとする応募者の考えなどに応じて
決定される。即ち、ある基本オブジェクトに対して用意
された複数レベルのオプションオブジェクトのうち、ど
の階層レベルのどのオブジェクトまで使用するかは、そ
の履歴書の目的、企業の指定、利用者の選択などに応じ
て履歴書フォーム毎に決定される。そして、そうして決
定された内容が構成要素情報としてオブジェクトテーブ
ルに記述される。
【0036】図4に、全体オブジェクトの例を示す。前
述の基本オブジェクトは履歴書フォーム中の各部分に対
応するものとして用意されているが、全体オブジェクト
は履歴書フォーム全体についての機能などのオブジェク
トである。
【0037】これら全体オブジェクトも、前述の基本オ
ブジェクト及びオプションオブジェクトと同様に、基本
的には各履歴書フォームの目的、企業や利用者の要求な
どに応じて選択的に採用される。
【0038】次に、オブジェクトテーブルについて説明
する。前述の基本オブジェクト、オプションオブジェク
ト及び全体オブジェクトは、履歴書フォームを構成する
ために選択的に使用可能な部品としての役割を有する
が、構成要素情報は、それら部品を組み合わせて1つの
履歴書フォームを構成するための設計書又は仕様書など
に相当するものである。そして、各履歴書フォーム毎の
構成要素情報がオブジェクトテーブル中に記述されてい
る。即ち、構成要素情報は、多種のオブジェクトをどの
ように組み合わせて1つの履歴書フォームを構成するか
を記述している。
【0039】以下、オブジェクトテーブルに含まれる目
的別、企業別、業界別、個人別などのオブジェクトテー
ブルのうち、目的別オブジェクトテーブル30と企業別
オブジェクトテーブル31と利用する場合を説明する。
目的別オブジェクトテーブル30は履歴書フォームの目
的や用途などに応じて多数のオブジェクトを組み合わせ
た構成要素情報を記述している。また、企業別オブジェ
クトテーブル31は、各企業がその企業に提出すべき履
歴書の形式や内容を指定している場合に、各企業の指定
に従って多数のオブジェクトを組み合わせて履歴書フォ
ームを構成するための構成要素情報を記述している。
【0040】図5に目的別オブジェクトテーブルの一部
の例を示す。図5に示すように、目的別オブジェクトテ
ーブル30には、まず、各目的別の履歴書フォーム(パ
ート/アルバイト用、新卒用、転職用など)にどの基本
オブジェクトが含まれるかが規定されている。図5の例
では、各目的別の履歴書フォームに、氏名入力オブジェ
クト100、生年月日入力オブジェクト201、住所入
力オブジェクト301、顔写真貼付オブジェクト401
などが含まれることが記述されている。さらに、目的別
オブジェクトテーブル30は、各目的別の履歴書フォー
ム中に、どのオプションオブジェクトが含まれているか
が記述されている。そして、各目的別の履歴書フォーム
は、その目的や用途に基づいて、異なるオブジェクトの
組み合わせが含まれている。例えば、パート/アルバイ
ト用の履歴書フォームは生年月日を年号として入力さ
せ、西暦と年号の自動変換オブジェクトや年齢自動計算
オブジェクトを含まない。これに対し、新卒用の履歴書
フォームは生年月日を西暦で入力させ、年号から西暦の
自動変換オブジェクト及び年齢自動計算オブジェクトを
含んでいる。このように、目的別オブジェクトテーブル
30は各履歴書フォームの目的や用途に応じて決定され
た構成要素情報、即ち、オブジェクトの組み合わせ方法
を記述している。
【0041】図6に企業別オブジェクトテーブルの一部
の例を示す。図6に示すように、企業別オブジェクトテ
ーブル31も、各企業別の履歴書フォーム中に含まれる
基本オブジェクト及びオプションオブジェクトの組み合
わせを記述している。企業別オブジェクトテーブル31
の内容は、各企業の要求に基づいて決定される。即ち、
企業A用の履歴書フォーム中に含まれるオブジェクト
は、企業Aの指定や要求に従って決定される。
【0042】このように、複数のオブジェクトの集合体
として履歴書フォームが構成されるので、目的別、企業
別、業界別、職種別、個人別などというように、ニーズ
に応じて必要な基本オブジェクトやその下の階層のオプ
ションオブジェクトを組み合わせて、適切な内容の履歴
書フォームを構成することができる。
【0043】[期間計算処理]次に、本発明の中心部分
である期間計算処理について説明する。本発明における
期間計算処理は、大別して2つの機能を有する。第1の
機能は、利用者が電子履歴書を作成する際に、生年月日
及び進学した学校の情報などの必要な情報を入力するこ
とにより、電子履歴書側で学歴の年次情報を自動計算す
るものである。以下、これを「学歴自動計算機能」と呼
ぶ。
【0044】また、第2の機能は、利用者が提出した電
子履歴書を採用者側が採用審査などの段階で閲覧する際
に、学歴や職歴の記入データにおける年次情報の不連続
箇所や空白期間などを自動的に計算し、閲覧者に対して
表示や告知を行うものである。以下、これを「年次情報
チェック機能」と呼ぶ。なお、「年次情報」とは、学歴
の場合は学校への入学及び卒業の年度及び月、職歴の場
合は企業などの勤務先への入社及び退社の年度及び月を
示す情報である。
【0045】学歴自動計算機能及び年次情報チェック機
能の概念を図8に模式的に示す。図示のように、学歴自
動計算機能は、応募者用履歴書フォームに付属する学歴
自動計算オブジェクトにより実現される。また、年次情
報チェック機能は、採用者用履歴書フォームに付属する
年次情報チェックオブジェクトにより実現される。
【0046】利用者は、利用者端末3を使用して履歴書
サーバ1に接続することにより、応募者用履歴書フォー
ムを取得することができる。また、企業Aも履歴書サー
バ1から採用者用履歴書フォームを取得することができ
る。
【0047】図8に示すように、利用者は、利用者端末
3上で応募者用履歴書フォームを表示し、必要事項を入
力して電子履歴書を作成する。利用者が入力した事項
は、応募者用履歴書フォームとは別データである履歴書
入力データとして作成される。利用者が応募者用履歴書
フォーム中の学歴の欄を入力する際に、応募者用履歴書
フォームに付属している学歴自動計算オブジェクトが動
作する。
【0048】利用者が応募者用履歴書フォームに対して
必要事項を入力して電子履歴書の作成を終了すると、利
用者が入力した事項を含む履歴書入力データがネットワ
ーク2を介して採用者である企業Aの端末15へ送信さ
れる。なお、この際、履歴書入力データはネットワーク
を介して利用者端末から直接に企業Aの端末15へ送信
されることもあるし、履歴書処理サーバ1を経由して企
業Aの端末15へ送信されることもある。
【0049】企業Aでは、受信した履歴書入力データ
を、採用者用履歴書フォームに読み込んで端末15上に
表示する。このとき、採用者用履歴書フォームに付属す
る年次情報チェックオブジェクトが動作して必要なチェ
ック及び表示を行う。
【0050】次に、学歴自動計算オブジェクトについて
詳しく説明する。学歴自動計算オブジェクトは、図8に
示すように、標準計算オブジェクトとオプション計算オ
ブジェクトとを含む。
【0051】標準計算オブジェクトは、利用者が入力し
た生年月日と、図9(a)に示す学歴入力パターンテー
ブルと、図9(b)に示す年次計算テーブルとに基づい
て、利用者の学歴欄の年次情報を自動計算して入力支援
を提供する。学歴入力パターンテーブルは、図9(a)
に示すように、小学校、中学校、高校・高等専門学校、
及び、大学・短期大学について公立/私立などの組み合
わせからなる複数のパターンを示している。利用者は、
これら複数の組み合わせのうち、自分の学歴と一致する
パターンを選択する。なお、学歴入力パターンテーブル
の最も右側の「学歴欄一行目」は、学歴欄の最初の記載
をどの学校レベルから開始するかを規定している。ま
た、図9(b)に示す年次計算テーブルは、小学校、中
学校などの各種学校の修了までの年数を記憶している。
【0052】従って、標準計算オブジェクトは、利用者
が選択した図9(a)のいずれかの学歴パターンと、図
9(b)に示す年次計算テーブルと、利用者が入力した
生年月日とに基づいて、その利用者の学歴における年次
情報を自動計算することができる。
【0053】図10(a)〜(c)に、標準計算オブジ
ェクトによる年次情報の自動計算結果の例を示す。図1
0(a)は、電子履歴書を作成した利用者が図9(a)
に示す学歴パターンNo.2に該当する場合であり、図10
(b)は利用者が学歴パターンNo.10に該当する場合で
あり、図10(c)は利用者が学歴パターンNo.11に該
当する場合である。いずれの場合も、図9(a)に示す
いずれかの学歴パターンと、図9(b)に示す年次計算
テーブルと、生年月日の情報に基づいて各学校の入学・
卒業年度及び月が自動計算され、電子履歴書中に表示さ
れる。
【0054】次に、オプション計算オブジェクトについ
て説明する。オプション計算オブジェクトは、上記の標
準計算オブジェクトによる自動計算結果と自己の学歴の
年次情報とが一致しない場合や、自動計算結果により示
される記載内容に対して利用者が追加や変更などを加え
たい場合に、利用者が個別に修正を行うためのオブジェ
クトである。例えば、標準計算オブジェクトによる自動
計算結果が表示された後、自動計算結果を入力データと
して採用するか否かが利用者に対して質問される。利用
者は年次情報を変更したい場合には、修正ボタンなどを
押すことにより修正用入力フォームが表示される。
【0055】オプション計算オブジェクトを利用するこ
とにより、標準計算オブジェクトの学歴入力パターンテ
ーブルに用意されていないパターンについての年次情報
の入力も可能となる。例えば利用者が留学、留年、浪
人、休学、中退などした場合には年次情報が不連続とな
るが、その場合には利用者はオプション計算オブジェク
トを利用して学歴の年次情報の修正を行うことができ
る。
【0056】また、そのほかにも、例えば学歴中の特定
の情報を特に記入しておきたい場合にもオプション計算
オブジェクトを利用することができる。例えば、図9
(a)に示す学歴入力パターンテーブルに示すように、
標準計算オブジェクトによる自動計算では、学歴パター
ンNo.1〜10の場合、学歴欄には小学校の入学・卒業
についての記載はなされない。しかし、利用者が特定の
小学校(例えば特定の私立小学校)を卒業したことをあ
えて記載したいような場合は、オプション計算オブジェ
クトを利用してその小学校に関する年次情報を入力し、
その小学校を卒業したことを学歴欄に記載することがで
きる。具体的には、図11に例示するような入力補助フ
ォームが修正用入力フォームとして表示され、利用者は
これに対してその私立学校への入学・卒業年度などを入
力することができる。図11に示す入力補助フォームへ
の入力は、利用者が確定ボタンを押すことにより電子履
歴書の学歴欄に反映されることになる。
【0057】このように、学歴自動計算オブジェクトを
利用すると、まず、標準計算オブジェクトを利用して標
準的な学歴の年次情報を自動計算により電子履歴書の学
歴欄に入力することができ、さらに、利用者は個別の事
情に応じてオプション計算オブジェクトを利用して特殊
な情報を付加したり修正したりすることができる。これ
により、利用者は効率的に学歴欄の入力を行うことがで
きる。
【0058】次に、年次情報チェックオブジェクトにつ
いて詳しく説明する。図8に示すように、年次情報チェ
ックオブジェクトは、学歴年次情報チェックオブジェク
トと、職歴年次情報チェックオブジェクトとを含む。
【0059】学歴年次情報チェックオブジェクトは、履
歴書入力データに基づいて留学、留年、浪人、飛び級な
どを検出し、採用者の端末上に表示する。具体的には、
学歴年次情報チェックオブジェクトは、履歴書入力デー
タ中に含まれる生年月日の情報に基づいて、その人が留
年、留学などなくストレートで大学まで進学した場合の
年次情報(小学校、中学校、高校及び大学の入学及び卒
業年度)を計算する。そして、その計算結果を、履歴書
入力データ中に含まれる学歴情報と比較することによ
り、留年、留学、飛び級などがあったか否かを判定す
る。例えば、4年制大学への入学から卒業までに5年要
していれば、1年の留年又は留学があったと判定される
し、3年しか要していなければ飛び級があったと判定さ
れる。
【0060】その際、留年、浪人、飛び級などの種類
と、その期間を強調表示するなどして、採用担当者など
が容易に気づくような態様で表示することが望ましい。
例えば、1年の留年があった場合は赤色の数字で「1」
が表示され、1年の飛び級があった場合は青色の数字
「1」が表示されるとか、又は「1年留年/留学?」な
どのコメントが表示されるようにすることができる。
【0061】一方、職歴年次情報チェックオブジェクト
は、履歴書入力データに含まれる職歴中の年次情報に基
づいて、頻繁な転職を行ったとか、長期間にわたって不
就労期間があるといった事情を検出する。具体的には、
所定期間(例えば2年)の間に3回以上の転職歴がある
とか、職歴中に3年以上の空白期間があるなどの場合を
履歴書入力データに基づいて検出する。また、1つの企
業などに就労していた期間を算出し、その期間が所定期
間(例えば3ヶ月)未満である場合には、就労期間が短
いことを検出することもできる。そして、職歴年次情報
チェックオブジェクトも、そのようにして所定の事情が
検出された場合に、それを強調表示などして採用者に告
知するように構成する。
【0062】さらに、学歴年次情報チェックオブジェク
トや職歴年次情報チェックオブジェクトにより所定の状
況が検出された場合に、その事情説明を求める問い合わ
せフォームやメールを自動的又は採用担当者などの指示
により利用者端末へ送信するように構成することもでき
る。
【0063】図12(a)に、学歴年次情報チェックオ
ブジェクトを動作させた場合の表示例を示す。この例
は、ある利用者が作成した履歴書入力データを採用者用
履歴書フォームに読み込んだ際の学歴欄の表示画面例で
あり、学歴年次情報チェックオブジェクトが動作してい
る状態である。表示画面上には、利用者が入力した学歴
の記載がそのまま表示されるが、それに加えて、学歴年
次情報チェックオブジェクトにより、年次情報の不連続
箇所や空白期間が検出され、それを示すコメントが表示
されている。図12(a)の例では、高校入学から卒業
までに4年要しているので、1年の留年又は留学があっ
たかもしれないことを示すコメント60が表示されてい
る。また、高校卒業から大学入学までの間に空白期間が
1年あるので、1年浪人したのかもしれないことを示す
コメント61も表示されている。そして、採用担当者
は、それらについての問い合わせを行う場合には、問い
合わせボタン62を押すことにより、当該電子履歴書を
作成した利用者への問い合わせフォームが表示され、必
要な質問事項を入力して送信指示をすると、問い合わせ
フォームが利用者端末へ送信される。
【0064】図12(b)には、職歴年次情報チェック
オブジェクトを動作させた場合の表示例を示す。この例
も、利用者が作成した履歴書入力フォームを採用者側の
採用者用履歴書フォームに読み込むことにより、職歴年
次情報チェックオブジェクトが動作した際の職歴欄の表
示例である。図12(b)の例においては、B株式会社
を退社してからC商事に入社するまでに3年以上の空白
期間があることを示すコメント65と、C商事を3ヶ月
未満という短期間で退社していることを示すコメント6
6とが表示されている。また、それらに対する問い合わ
せを行うための問い合わせボタン67も表示されてい
る。
【0065】このように、学歴年次情報チェックオブジ
ェクト及び職歴年次情報チェックオブジェクトによれ
ば、学歴及び職歴の記載中に不連続箇所や空白期間など
があると、予め決定された所定の基準に基づいてそのよ
うな箇所を検出し、コメントを表示するなどして採用者
側の採用担当者などに注意喚起する。また、必要に応じ
て、問い合わせフォームを起動させることができる。よ
って、採用者側では、学歴欄や職歴欄中の年次情報を計
算してそのような不連続な箇所や空白期間を調べる手間
が省け、採用審査を効率的に進めることが可能となる。
【0066】[履歴書作成処理]次に、利用者による履
歴書作成処理の流れについて図13を参照して説明す
る。履歴書作成処理は、利用者が応募者用履歴書フォー
ムを入手して必要事項を入力することにより電子履歴書
を作成する処理であり、その作成中に学歴自動計算オブ
ジェクトが動作することになる。
【0067】図13を参照すると、まず、利用者は利用
者端末3上で履歴書フォームの閲覧及び入力作業を行う
ためのブラウザを起動する(ステップS1)。次に、利
用者は、履歴書サーバ1から取得した応募者用履歴書フ
ォームをブラウザに読み込み(ステップS2)、必要事
項の入力を行う。ここで、学歴欄の入力の際には、利用
者が生年月日を入力し、さらに必要に応じて図9(a)
に示す学歴パターンを指定すると(ステップS3)、学
歴自動計算オブジェクトが動作して学歴欄の年次情報を
自動計算して設定する(ステップS4)。次に、自動計
算された年次情報に対して修正の必要がある場合には
(ステップS5;Yes)、利用者は図9(b)に示す補
助入力フォームを起動させるなどして必要な修正を行う
(ステップS6)。
【0068】学歴欄の入力が完了すると、利用者は他の
欄の入力を行い、全ての入力項目の入力が完了すると、
作成した履歴書入力データを保存し(ステップS7)、
採用者である企業Aへ送信する(ステップS8)。こう
して、履歴書作成処理が終了し、利用者が作成した電子
履歴書の履歴書入力データが採用者側の企業Aへ提出さ
れる。なお、作成した履歴書入力データは、ネットワー
ク2を介して企業Aの端末15へ直接送信される他、履
歴書サーバ1を介して企業Aへ提出される場合もある。
【0069】[履歴書閲覧処理]次に、履歴書閲覧処理
の流れについて図14を参照して説明する。履歴書閲覧
処理は、利用者が作成した履歴書入力データを企業Aの
採用担当者などが閲覧する際の処理であり、その際に前
述の年次情報チェックオブジェクトが動作する。
【0070】図14において、企業Aの採用担当者は、
まず電子履歴書を閲覧するためのブラウザを起動し(ス
テップS10)、採用者用履歴書フォームをブラウザに
読み込む(ステップS11)。次に、利用者から提出さ
れた履歴書入力データを読み込む(ステップS12)。
採用者用履歴書フォームに履歴書入力データが読み込ま
れると、前述の年次情報チェックオブジェクトが動作
し、学歴欄及び職歴欄に記入されている年次情報に基づ
いて、年次情報の不連続箇所や空白期間などを自動検出
し(ステップS13)、図12に例示するように必要な
コメントなどを表示する(ステップS14)。その際、
図12に例示するように問い合わせボタンが表示され、
採用担当者が問い合わせボタンを操作した場合には、問
い合わせフォームの表示及び送信などの処理も実行され
る。
【0071】こうして、年次情報チェックオブジェクト
により年次情報中の不連続箇所や空白期間などが自動検
出されて表示されるので、採用担当者は電子履歴書中に
記載された年次情報を自ら計算する必要がなくなり、採
用審査などを効率的に行うことができる。
【0072】[変形例など]図8に示した例では、履歴
書入力データのみが利用者端末3から企業Aの端末15
又は履歴書サーバ1へ送信されている。その代わりに、
履歴書入力データが履歴書フォームとともに利用者端末
3から企業Aの端末15へ送信されるようにシステムを
構成することもできる。その場合には、応募者用履歴書
フォームと採用者用履歴書フォームの区別をなくし、学
歴自動計算オブジェクトと年次情報チェックオブジェク
トの両方を含んだ共通履歴書フォームを利用者と採用担
当者の両方が使用すればよい。また、その場合には、利
用者及び採用担当者は、共通履歴書フォームを開く際に
それぞれ自己の立場や個人情報などを示す識別情報(例
えばIDとパスワードなど)を入力することとし、利用
者側(即ち、電子履歴書の作成者側)の識別情報が入力
された場合は学歴自動計算オブジェクトを動作させると
ともに年次情報チェックオブジェクトの動作を禁止し、
逆に採用者側の識別情報が入力された場合には年次情報
チェックオブジェクトを動作させるとともに学歴自動計
算オブジェクトの動作を禁止するように履歴書フォーム
を構成すればよい。
【0073】また、上述の学歴自動計算オブジェクトに
おける予め用意された学歴パターンなどは、図9(a)
に示す例には限らず、留学などを含めたより多様なパタ
ーンを用意しておくこともできる。
【0074】また、年次情報チェックオブジェクトにお
ける不連続箇所や空白期間の検出基準(例えば、何ヶ月
又は何年以上の空白期間をコメントにより表示するか、
勤続期間が何ヶ月以下の場合に短期間で転職したと判断
するかなど)は、採用者側の企業毎に独自の基準を使用
し、それらを年次情報チェックオブジェクト中に設定す
ることができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
利用者が電子履歴書中の学歴欄を入力する際に、生年月
日及び必要に応じて学歴パターンを入力するのみで標準
的な年次情報が自動計算及び自動設定されるので、利用
者は効率的に学歴欄の入力を行うことができる。
【0076】一方、電子履歴書の内容を審査する採用者
側では、履歴書入力データを読み込むだけで年次情報の
チェックが自動的に行われ、所定の不連続箇所や空白期
間などが検出されてコメントとともに表示されるため、
自ら計算してそのような不連続箇所や空白期間などを見
つける必要がなくなり、採用審査などを効率的に進める
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかる電子履歴書処理シス
テムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】オブジェクトライブラリの構成例を示すブロッ
ク図である。
【図3】基本オブジェクトとオプションオブジェクトの
例を示す図である。
【図4】全体オブジェクトの例を示す図である。
【図5】目的別オブジェクトテーブルの例を示す図であ
る。
【図6】企業別オブジェクトテーブルの例を示す図であ
る。
【図7】履歴書の表示例を示す図である。
【図8】本発明による学歴自動計算機能及び年次情報チ
ェック機能の利用態様を模式的に示す。
【図9】学歴自動計算オブジェクトにより使用される学
歴パターンテーブル及び年次計算テーブルの例である。
【図10】学歴自動計算オブジェクトによる計算結果の
例を示す。
【図11】オプション計算オブジェクトの動作時に表示
される入力補助フォームの例である。
【図12】年次情報チェックオブジェクトによる年次情
報チェックの結果の表示例である。
【図13】本発明の学歴自動計算オブジェクトを使用し
た履歴書入力処理のフローチャートである。
【図14】本発明の年次情報チェックオブジェクトを利
用した履歴書閲覧処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 履歴書サーバ 2 ネットワーク 3 利用者端末 10 サーバ装置 11 履歴書フォームDB 12 電子履歴書DB 20 オブジェクトライブラリ 30 目的別オブジェクトテーブル 31 企業別オブジェクトテーブル 40 履歴書フォーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 早苗 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 (72)発明者 荻野 史雄 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 5B009 ND02

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 履歴書フォームを表示画面上に表示する
    履歴書表示手段と、 応募者が入力した生年月日と、学校毎に規定された年次
    情報と、学歴パターン情報とを利用して、学歴欄の年次
    情報を自動計算する標準計算手段と、 標準計算手段により得られた年次情報を前記履歴書フォ
    ーム中に表示する学歴情報表示手段と、を備えることを
    特徴とする電子履歴書処理装置。
  2. 【請求項2】 応募者の入力に応じて、前記自動計算に
    より得られた年次情報を修正するオプション計算手段を
    さらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電子履
    歴書処理装置。
  3. 【請求項3】 前記学歴パターン情報は、種類の異なる
    学校の組み合わせからなる学歴パターンと、当該学歴パ
    ターンの際に前記学歴欄に記載すべき学校毎の学歴情報
    の範囲を示す表示範囲情報とを含み、 前記学歴情報表示手段は、前記表示範囲情報に従って前
    記学歴欄中に年次情報を表示することを特徴とする請求
    項1又は2に記載の電子履歴書処理装置。
  4. 【請求項4】 履歴書フォームに対して応募者が入力し
    た履歴書入力データを、履歴書フォームとともに表示画
    面上に表示する履歴書表示手段と、 前記履歴書入力データ中のうち、学歴欄及び職歴欄中の
    年次情報をチェックする年次情報チェック手段と、 年次情報のチェック結果を、前記履歴書入力データとと
    もに前記表示画面上に表示するチェック結果表示手段
    と、を備えることを特徴とする電子履歴書処理装置。
  5. 【請求項5】 前記年次情報チェック手段は、前記学歴
    欄中の不連続箇所及び空白期間を検出することを特徴と
    する請求項4に記載の電子履歴書処理装置。
  6. 【請求項6】 前記年次情報チェック手段は、前記職歴
    欄中の不連続箇所、所定期間以上に渡る不就労期間、及
    び、所定期間未満の短期就労期間を検出することを特徴
    とする請求項4又は5に記載の電子履歴書処理装置。
  7. 【請求項7】 前記チェック結果表示手段は、前記チェ
    ック結果を、表示された電子履歴書フォーム中の前記履
    歴書入力データと視覚的に区別された形態で表示するこ
    とを特徴とする請求項4乃至6のいずれか一項に記載の
    電子履歴書処理装置。
  8. 【請求項8】 前記チェック結果表示手段は、前記チェ
    ック結果に関する応募者への問い合わせを行うための問
    い合わせボタンを表示し、当該問い合わせボタンが応募
    者により操作された場合には、問い合わせ用フォームを
    表示することを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一
    項に記載の電子履歴書処理装置。
  9. 【請求項9】 表示画面を備える端末装置上で実行され
    ることにより、前記端末装置を、 履歴書フォームを表示画面上に表示する履歴書表示手段
    と、 応募者が入力した生年月日と、学校毎に規定された年次
    情報と、学歴パターン情報とを利用して、学歴欄の年次
    情報を自動計算する標準計算手段と、 標準計算手段により得られた年次情報を前記履歴書フォ
    ーム中に表示する学歴情報表示手段と、を備える電子履
    歴書処理装置として機能させることを特徴とするコンピ
    ュータプログラム。
  10. 【請求項10】 応募者の入力に応じて、前記自動計算
    により得られた年次情報を修正するオプション計算手段
    をさらに備える電子履歴書処理装置として前記端末装置
    を機能させることを特徴とする請求項9に記載のコンピ
    ュータプログラム。
  11. 【請求項11】 前記学歴パターン情報は、種類の異な
    る学校の組み合わせからなる学歴パターンと、当該学歴
    パターンの際に前記学歴欄に記載すべき学校毎の学歴情
    報の範囲を示す表示範囲情報とを含み、 前記学歴情報表示手段は、前記表示範囲情報に従って前
    記学歴欄中に年次情報を表示することを特徴とする請求
    項9又は10に記載のコンピュータプログラム。
  12. 【請求項12】 表示画面を備える端末装置上で実行さ
    れることにより、前記端末装置を、 履歴書フォームに対して応募者が入力した履歴書入力デ
    ータを、履歴書フォームとともに表示画面上に表示する
    履歴書表示手段と、 前記履歴書入力データ中のうち、学歴欄及び職歴欄中の
    年次情報をチェックする年次情報チェック手段と、 年次情報のチェック結果を、前記履歴書入力データとと
    もに前記表示画面上に表示するチェック結果表示手段
    と、を備える電子履歴書処理装置として機能させること
    を特徴とするコンピュータプログラム。
  13. 【請求項13】 前記年次情報チェック手段は、前記学
    歴欄中の不連続箇所及び空白期間を検出することを特徴
    とする請求項12に記載のコンピュータプログラム。
  14. 【請求項14】 前記年次情報チェック手段は、前記職
    歴欄中の不連続箇所、所定期間以上に渡る不就労期間、
    及び、所定期間未満の短期就労期間を検出することを特
    徴とする請求項12又は13に記載のコンピュータプロ
    グラム。
  15. 【請求項15】 前記チェック結果表示手段は、前記チ
    ェック結果を、表示された電子履歴書フォーム中の前記
    履歴書入力データと視覚的に区別された形態で表示する
    ことを特徴とする請求項12乃至14のいずれか一項に
    記載のコンピュータプログラム。
  16. 【請求項16】 前記チェック結果表示手段は、前記チ
    ェック結果に関する応募者への問い合わせを行うための
    問い合わせボタンを表示し、当該問い合わせボタンが応
    募者により操作された場合には、問い合わせ用フォーム
    を表示することを特徴とする請求項12乃至15のいず
    れか一項に記載のコンピュータプログラム。
  17. 【請求項17】 電子フォームと、請求項9乃至16の
    いずれか一項に記載のコンピュータプログラムとを含む
    ことを特徴とする電子フォーム作成プログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008293458A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Hiroshi Goto 応募書類作成システムと応募書類選考システム
JP2018129099A (ja) * 2016-02-19 2018-08-16 株式会社サマデイ ポートフォリオ作成システム
JP2018173884A (ja) * 2017-03-31 2018-11-08 富士通株式会社 情報提供プログラム、情報提供方法、及び、情報提供装置

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