JP2003214107A - 軸流タービン翼およびこれを使用したガスタービン、並びに軸流圧縮機 - Google Patents

軸流タービン翼およびこれを使用したガスタービン、並びに軸流圧縮機

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JP2003214107A
JP2003214107A JP2002017493A JP2002017493A JP2003214107A JP 2003214107 A JP2003214107 A JP 2003214107A JP 2002017493 A JP2002017493 A JP 2002017493A JP 2002017493 A JP2002017493 A JP 2002017493A JP 2003214107 A JP2003214107 A JP 2003214107A
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axial
turbine
axial flow
leading edge
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JP2002017493A
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Sumio Uchida
澄生 内田
Kazuyuki Matsumoto
和幸 松本
Hiroshi Satsuki
浩史 皐月
Yoshinori Tanaka
良典 田中
Eiichiro Watanabe
英一郎 渡辺
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸流タービン翼の空力性能を向上させるこ
と。 【解決手段】 軸流タービン翼である動翼10は、中間
部分10aにおける翼前縁半径r1を付け根部分10c
の翼前縁半径r3等よりも小さくしてある。また、先端
部分10bおよび付け根部分10cにおける翼前縁半径
2およびr3を中間部分10aにおける翼前縁半径r1
よりも大きくしてある。これによって、動翼10の先端
部分10bおよび付け根部分10cの翼前縁に生ずる二
次流れ渦を縮めることができる。また、中間部分10a
に生ずるウェイクの縮みを抑えることができる。これら
の作用によって、動翼10の空力性能を向上させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軸流タービン翼
に関し、更に詳しくは、作動流体がタービン翼を通過し
た際のエネルギー損失を低減し、翼の空力性能を向上で
きる軸流タービン翼およびこれを使用したガスタービ
ン、並びに軸流圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】軸流圧縮機や蒸気タービン、あるいはガ
スタービン等の軸流タービン機械は、作動流体が軸方向
から入り軸方向に出るものであり、代表的な流体機械と
してよく使用されている。これらのガスタービンや蒸気
タービンの熱効率をより高くしたり、軸流圧縮機の性能
をさらに高くしたりする一つの方法としては、翼の空力
性能を高くする方法がある。図13は、これまで使用さ
れてきた軸流タービン翼を示した斜視図である。同図に
示すように、これまで使用されてきた軸流タービン翼5
00は、翼の高さ方向(図中矢印Rで示す方向)に向か
ってその翼前縁半径r500が一定となっており、これま
での軸流タービン機械では動翼、静翼共にこのような形
式のタービン翼が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に軸流
タービン機械は、回転軸に取り付けられた動翼とケーシ
ング等の静止系に取り付けられた静翼との翼列が、軸方
向に対して交互に並んで配列されている。このような回
転系と静止系とが交互に存在する部分を通過する作動流
体の流れは極めて複雑であり、詳しい現象は十分に解明
されていなかった。このため、軸流タービン翼の空力性
能を改善する余地がまだ残されており、軸流タービンの
翼列を通過する作動流体のエネルギー損失を低減して、
軸流タービン機械の性能をさらに向上できる可能性があ
る。そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、作動流体がタービン翼を通過した際のエネルギ
ー損失を低減し、翼の空力性能を向上できる軸流タービ
ン翼およびこれを使用したガスタービン、並びに軸流圧
縮機を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1に係る軸流タービン翼は、軸流タービン
機械のケーシングとこのケーシング内に備えられる回転
軸との間に設けられる軸流タービン翼であって、ケーシ
ング側または回転軸側のうち少なくとも一方の翼前縁半
径を、前記ケーシング側または前記回転軸側のうち少な
くとも一方以外の部分における翼前縁半径よりも大きく
したことを特徴とする。
【0005】軸流タービンにおいてはケーシング側と回
転軸側とに二次流れ渦が発生し、両者の中間部分は上流
側翼のウェイクの影響を受ける。そして、翼の翼前縁半
径が大きい程、二次流れ渦を弱めることができ、また、
翼の翼前縁半径が小さい程、前記ウェイクの影響を小さ
くできることが新たに分かった。この発明は、この新た
な知見に基づきなされたものであって、この軸流タービ
ン翼は、翼のケーシング側または回転軸側のうち少なく
とも一方の翼前縁半径を、これ以外の部分における翼前
縁半径よりも大きくしてある。これにより、翼のケーシ
ング側または回転軸側においては二次流れ渦を弱めるこ
とによって、作動流体のエネルギー損失を低減して翼の
空力性能を向上させることができる。また、上流側翼の
ウェイクの影響を受ける翼のケーシング側および回転軸
側の中間部分においては、この影響を低減して作動流体
のエネルギー損失を低減することによって、翼の空力性
能を向上させることができる。これらの作用によって、
この軸流タービン翼は、翼前縁半径が翼の高さ方向にわ
たって一定であった従来の軸流タービン翼よりも作動流
体のエネルギー損失を低減できるので、より高い空力性
能を発揮できる。したがって、この軸流タービン翼を適
用した軸流タービン機械は、従来よりも高い性能を発揮
できる。
【0006】なお、この軸流タービン翼は軸流機械の動
翼にも静翼にも適用できる。ここで、この軸流タービン
翼を軸流タービン機械の動翼を動翼に適用するか静翼に
適用するかで、軸流タービン翼の付け根側と先端側とが
軸流タービン機械のケーシング側または回転軸側のいず
れかに該当するかが変化する。例えば動翼に適用すると
きには、動翼の付け根側が軸流タービン機械の回転軸側
に、先端側がケーシング側に該当する(以下同様)。
【0007】また、請求項2に係る軸流タービン翼は、
軸流タービン機械のケーシングとこのケーシング内に備
えられる回転軸との間に設けられる軸流タービン翼であ
って、ケーシング側と回転軸側との翼前縁半径を、前記
ケーシング側および前記回転軸側以外の部分における翼
前縁半径よりも大きくしたことを特徴とする。
【0008】この軸流タービン翼は、翼のケーシング側
と回転軸側との翼前縁半径を、これ以外の部分における
翼前縁半径よりも大きくしてある。このように、翼のケ
ーシング側と回転軸側においては両者の間よりも翼前縁
半径を大きくしてあるので、二次流れ渦の影響を受ける
翼のケーシング側と回転軸側とにおいて、二次流れ渦を
弱めることができる。その結果、この部分における作動
流体のエネルギー損失を従来よりも低減できる。また、
上流翼のウェイクの影響を受ける翼のケーシング側と回
転軸側との中間部分においては、翼のケーシング側およ
び回転軸側よりも翼前縁半径を大きくしているので、前
記ウェイクの影響を小さくできる。その結果、作動流体
のエネルギー損失を従来よりも低減できる。これらによ
って、この発明に係る軸流タービン翼は従来よりも高い
空力性能を発揮でき、当該軸流タービン翼を使用した軸
流タービン機械はこれまでよりも高い性能を発揮でき
る。例えば、蒸気タービンやガスタービン等の発動機に
おいては、従来よりも熱効率を向上させることができ、
また軸流圧縮機においては従来よりも少ない動力で同じ
圧縮性能を得ることができる。
【0009】また、請求項3に係る軸流タービン翼は、
軸流タービン機械のケーシングとこのケーシング内に備
えられる回転軸との間に設けられる軸流タービン翼であ
って、ケーシング側と回転軸側との翼前縁半径を、前記
ケーシング側および前記回転軸側以外の部分における翼
前縁半径よりも大きくし、且つ前記ケーシング側または
前記回転軸側のうちいずれか一方の翼前縁半径を他方の
翼前縁半径よりも大きくしたことを特徴とする。
【0010】この軸流タービン翼は、翼の翼前縁半径を
ケーシング側と回転軸側との中間部分を最も小さくし、
次にケーシング側または回転軸側のうちのいずれか一方
の翼前縁半径を他方の翼前縁半径よりも大きくしてあ
る。軸流タービン機械では回転軸に備えられた動翼を有
するが動翼は高速回転による遠心力の影響を受けるた
め、動翼の径方向外側における質量はできるだけ軽い方
がよい。この軸流タービンを適用した動翼は、例えば、
回転軸側の翼前縁半径、ケーシング側の翼前縁半径、両
者の中間部分における翼前縁半径の順に翼前縁半径の大
きさを小さくする。このようにすることで、動翼の径方
向外側部分であるケーシング側の質量増加を抑えつつ、
二次流れ渦を弱めて作動流体のエネルギー損失を低減し
て動翼の空力性能を向上できる。また、動翼の径方向外
側における質量増加を抑えることができるため、動翼の
付け根部分における強度を無闇に高くしなくともよく、
補強に伴う質量増加も抑えることができる。このよう
に、回転系の質量増加を抑えることができるので、動翼
の空力性能向上の効果と相まって、軸流タービン機械の
性能を向上させることができる。
【0011】また、請求項4に係るガスタービンは、ケ
ーシングと回転軸との間に設けられた空気を圧縮するた
めの動翼と静翼とを有する軸流式の圧縮機と、この圧縮
機で圧縮された空気に燃料を供給して燃焼させる燃焼器
と、ケーシングと回転軸との間に設けられた動翼と静翼
とを有し、これらに前記燃焼器からの燃焼ガスが噴射さ
れることによって駆動されるタービンと、を備え、前記
圧縮機または前記タービンの少なくとも一方が有する動
翼または静翼の少なくとも一方は、上記軸流タービン翼
であることを特徴とする。
【0012】このガスタービンは、圧縮機またはタービ
ンのうち少なくとも一方における動翼または静翼の少な
くとも一方に、上記軸流タービン翼を備えている。この
ため、タービンの動翼または静翼に上記軸流タービン翼
を使用した場合には翼の空力性能が向上するので、ガス
タービンの熱効率を向上させることができる。また、圧
縮機に上記軸流タービン翼を使用した場合には、より少
ない動力で同じ圧縮性能が得られるので、軸出力として
取り出すことのできるタービン出力を大きくできる。さ
らにタービンと圧縮機との両方に上記軸流タービンを使
用すれば、両者の性能向上により、ガスタービン全体と
して見た場合にはさらに熱効率を向上させることができ
る。
【0013】また、請求項5に係る軸流圧縮機は、気体
を圧縮するための動翼および静翼と、前記動翼が取り付
けられている回転軸と、この回転軸および前記静翼を内
部に有するケーシングと、を備え、前記動翼または静翼
のうち少なくとも一方は上記軸流タービン翼であること
を特徴とする。この圧縮機は、動翼または静翼の少なく
とも一方に、上記軸流タービン翼を備えている。このた
め、翼の空力性能が向上する結果、より少ない動力で同
じ圧縮性能が得られるので、省エネルギーの効果を得る
ことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明につき図面を参照
しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこ
の発明が限定されるものではない。また、下記実施の形
態における構成要素には、当業者が容易に想定できるも
の或いは実質的に同一のものが含まれる。
【0015】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1に係る軸流タービン翼を適用した軸流タービン
機械の動翼を示す斜視図である。この軸流タービン翼
は、翼の付け根側と翼の先端部分側との翼前縁半径を、
両者の中間部分における翼前縁半径よりも大きくした点
に特徴がある。ここで、実施の形態1においては、この
発明に係る軸流タービン翼を軸流タービン機械の動翼1
0に適用した例について説明するが、本発明の軸流ター
ビン翼は静翼にも適用できる。
【0016】また、この軸流タービン翼を動翼10に適
用しているため、回転軸側は翼の付け根部分10cに、
ケーシング側は翼の先端部分10bに、ケーシング側と
回転軸側以外の部分は中間部分10aとなる。この関係
は、本発明に係る軸流タービン翼を動翼10に適用する
場合に成立するが、場合によってはこの関係が変わる場
合もある。つぎに、この軸流タービン翼を軸流タービン
機械の動翼に適用した場合における流れについて説明す
る。なお、図1中の矢印Rは翼の高さ方向を示し、矢印
Xは作動流体の流れ方向を示す。
【0017】図2は、この発明の実施の形態1に係る軸
流タービン翼を動翼に適用した軸流タービンの翼列を流
れる作動流体の状態を示した説明図である。また、図3
は、従来の軸流タービン翼を適用した静翼と動翼とで構
成された軸流タービンの翼列を流れる作動流体の状態を
解析した結果の説明図である。なお、図3中の矢印Y
は、動翼510の回転方向を示す。また、図3中の動翼
510および静翼520には従来の軸流タービン翼50
0(図12参照)が適用されており、動翼510および
静翼520の翼前縁半径は翼の高さ方向に対して一定で
ある。
【0018】図3(a)および(b)に示すように、従
来の軸流タービン翼列では上流側の翼である静翼520
で発生するウェイク550および二次流れ渦552が、
下流側の翼である動翼510に流入する。ここで、ウェ
イク550は動翼510の中間部分510aに流入し
(図3(a))、二次流れ渦552は動翼510の付け
根部分510c近傍および翼の先端部分510b近傍に
流入する(図3(b))。なお、説明を簡単にするた
め、図3(b)においては翼の付け根部分510c側の
みを示すが、先端部分においても同様の説明が成り立
つ。図2(b)についても同様である。また、上記中間
部分510a等の位置は、図3(c)に示す通りであ
る。
【0019】ここで、ウェイクについて説明する。図4
は、ウェイクを示す説明図である。図4(a)は、上流
側の翼である静翼520のウェイク550を示してお
り、このウェイク550は、静翼520の高さ方向と平
行な方向に渦中心が向いている複数の渦550aによっ
て構成されている。なお、静翼520の高さ方向は、図
4(a)の紙面に垂直な方向である。
【0020】図4(b)に示すように、このウェイク5
50が引き伸ばされると渦度が弱まるのでウェイク55
0が弱まり、その結果、作動流体のエネルギー損失が小
さくなる。反対に何らかの物体、例えば動翼510の前
縁部分511にウェイク550が衝突した場合等には、
図4(c)に示すようにウェイク550が縮まって渦度
が大きくなる。このためウェイク550が強くなり、そ
の結果、作動流体のエネルギー損失が増大する。
【0021】図3(a)の解析結果が示すように、ウェ
イク550は、静翼520の高さ方向における中間部分
で発生し、動翼510の中間部分510aにおける前縁
部分511に流入する。そして、動翼510の前縁部分
511に静翼520のウェイク550が衝突するため、
図3(a)に示すようにウェイク550の長さが小さく
なる(図中Cで示す部分)ことが新たに分かった。その
結果、渦度が高くなってウェイク550が強まり、作動
流体のエネルギー損失が発生する。従来の動翼510に
おいては、中間部分510aにおける翼前縁半径r51
寸法が付け根部分510c等と同程度に大きかったた
め、作動流体のエネルギー損失も大きくなる。
【0022】そこで、この発明の実施の形態1に係る軸
流タービン翼を適用した動翼10は、図1に示すよう
に、中間部分10aにおける翼前縁半径r1を付け根部
分10cの翼前縁半径r3等よりも小さくしてある。そ
して、これによってウェイク50を滑らかに通過させ
て、ウェイク50の縮みを抑制する機能を持たせてあ
る。このため、図2(a)に示すように、中間部分10
a(図1参照)における前縁部分11aにウェイク50
が衝突しても、ウェイク50の縮む程度を従来よりも小
さくできるので(図2(a)中Aで示す部分)、作動流
体のエネルギー損失を従来よりも小さくできる。
【0023】図5は、動翼に流入する二次流れ渦を示す
説明図である。ここで図5(a)は、上流側の翼である
静翼520で発生した二次流れ渦552を示しており、
この二次流れ渦552は、作動流体の流れ方向に渦中心
が向いた渦である。この二次流れ渦552が引き伸ばさ
れると渦の回転速度が速くなるため、作動流体のエネル
ギー損失が大きくなる(図5(b)参照)。反対に、何
らかの物体に二次流れ渦552が衝突した場合等には二
次流れ渦552が縮まって渦の回転速度が遅くなるた
め、作動流体のエネルギー損失が増大する(図5(c)
参照)。これはつぎの理由による。
【0024】二次流れ渦552の角速度ω1=v1/rv1
=v2/rv2であり、二次流れ渦552の回転速度およ
び回転半径が変化しても一定である。図5(b)に示す
ように、二次流れ渦552が伸ばされたときは、二次流
れ渦552の回転半径rv1が小さくなる。このとき、角
速度ω1を一定に保つために、回転速度v1が大きくなる
のである。反対に、二次流れ渦552が縮まった場合に
は(図5(c)参照)、二次流れ渦552の回転半径r
v2が大きくなり、角速度ω1を一定に保つために回転速
度v2が小さくなるのである。
【0025】図3(b)の解析結果が示すように、二次
流れ渦552は静翼520の両端部付近で発生し、動翼
510の付け根部分510c等の付近に流入する。そし
て、動翼510の付け根部分510cにおける翼の前縁
に、静翼520で発生した二次流れ渦552が衝突する
ため、図3(b)に示すように、二次流れ渦552の長
さが大きくなる(図中Dで示す部分)ことが新たに分か
った。その結果、二次流れ渦552の回転速度が大きく
なって作動流体のエネルギー損失が発生する。
【0026】従来の軸流タービン翼を適用した動翼51
0においては、先端部分510bおよび付け根部分51
0cにおける翼前縁半径は十分に大きくなかったため、
二次流れ渦552を十分に縮めることができず作動流体
のエネルギー損失も大きいものとなっている(図3
(b)参照)。そこで、この発明の実施の形態1に係る
軸流タービン翼を適用した動翼10は、図1に示すよう
に、先端部分10bおよび付け根部分10cにおける翼
前縁半径r2およびr3を中間部分10aにおける翼前縁
半径r1よりも大きくしてある。そして、これによって
二次流れ渦52の長さを縮める機能を持たせてある。こ
のため、図2(b)に示すように、付け根部分10cの
前縁部分11cに二次流れ渦52が衝突しても、二次流
れ渦52の縮む程度を従来よりも大きくできるので(図
2(b)中Bで示す部分)、作動流体のエネルギー損失
を従来よりも小さくできる。
【0027】ここで、二次流れ渦552によって動翼5
10等の軸流タービン翼にエネルギー損失が生ずる領域
について説明する。図6は、この発明の実施の形態1に
係る軸流タービン翼を適用した軸流機械の動翼を示す側
面図および高さ方向に垂直な断面図である。ここで、翼
高さR=0は翼の付け根を表す。なお、図6は動翼を示
すので、翼の付け根側が回転軸側となり、翼高さが高く
なる方向に軸流タービン機械のケーシングが存在する。
静翼の場合にはこの関係が変わる場合もある。
【0028】また、図7は、従来の軸流タービン翼にお
けるエネルギー係数と翼高さとの関係を示す説明図であ
る。翼高さRは、翼の付け根から先端までの高さを10
0%として表してある。また、エネルギー係数が1.0
0よりも小さいと、翼の性能が低下する。図7に示すよ
うに、従来の軸流タービン翼では、翼高さが25〜30
%よりも小さい領域および翼高さが70〜75%を超え
る領域でエネルギー係数が低くなっている。この領域
は、上記二次流れ渦552の影響と対応する領域であ
り、従来の軸流タービン翼では、この二次流れ渦552
のエネルギー損失によって、前述した領域で翼性能を低
下させていた。
【0029】したがって、翼前縁半径r3を選択する翼
の付け根部分10c付近の領域は0%以上25%以下の
領域が、翼前縁半径r2を選択する翼の先端部分10b
付近の領域は75%以上100%以下の領域が、翼前縁
半径r1を選択する翼の中間部分10aの領域は25%
以上75%以下の領域が好ましい。さらには、翼前縁半
径r3を選択する翼の付け根部分10c付近の領域は0
%以上30%以下の領域が、翼前縁半径r2を選択する
翼の先端部分10b付近の領域は70%以上100%以
下の領域が、翼前縁半径r1を選択する翼の中間部分1
0aの領域は30%以上70%以下の領域が好ましい。
ここで、r3>r1、r2>r1である。また、翼前縁半径
3と翼前縁半径r1との比r3/r1および翼前縁半径r
2と翼前縁半径r1との比r2/r1は、翼の構造設計等の
観点から、いずれも5程度までとすることが好ましい。
【0030】上記説明のように、この発明の実施の形態
1に係る軸流タービン翼を適用した動翼10は中間部分
10aの翼前縁半径を先端部分10bおよび付け根部分
10cの翼前縁半径よりも小さくしている。このため、
翼の高さ方向全体にわたってウェイク50および二次流
れ渦52の強さを弱くすることができる。その結果、従
来の軸流タービン翼を適用した動翼510と比較して作
動流体のエネルギー損失を少なくできるので、動翼10
の空力性能を向上させて軸流タービン機械の性能を高め
ることができる。
【0031】(変形例)図8は、実施の形態1に係る軸
流タービン翼の変形例を示す斜視図である。同図(a)
または(b)に示す軸流タービン翼12または13のよ
うに、翼の先端部分12bまたは付け根部分12cのう
ちどちらか一方の翼前縁半径r2またはr3のみを、中間
部分12aの翼前縁半径r1よりも大きくしてもよい。
このようにしても、中間部分12aの翼前縁半径r1
翼の先端部分12b等の翼前縁半径r2等よりも小さく
なっているため、ウェイク50および二次流れ渦52に
よるエネルギー損失を低減して、翼の空力性能を向上さ
せることができる。なお、この軸流タービン翼を動翼に
適用するか静翼に適用するかで、軸流タービン機械のケ
ーシング側と回転軸側とが軸流タービン翼12の付け根
部分12c側か先端部分12b側のどちらに該当するか
が変化する。
【0032】ここで、軸流タービン機械の動翼にこの発
明に係る軸流タービン翼を適用する場合には、回転によ
る遠心加速度によって動翼は大きな遠心力を受ける。そ
して、遠心力は回転半径に比例して大きくなるので、翼
の先端における質量はできるだけ小さくすることが好ま
しい。したがって、軸流タービン機械の動翼にこの発明
に係る軸流タービン翼を適用する場合には、図8(a)
に示すように、翼の付け根部分12cにおける翼前縁半
径r3のみを中間部分12aにおける翼前縁半径r1より
も大きくした軸流タービン翼12を使用することが望ま
しい。
【0033】この場合には、軸流タービン翼12の先端
近傍を流れる二次流れ渦による作動流体のエネルギー損
失は十分に低減できないが、翼の付け根付近における二
次流れ渦および翼の中間部分におけるウェイクによる作
動流体のエネルギー損失は低減できる。また、軸流ター
ビン翼12の先端部分12bにおける質量が増加するこ
とはないので、軸流タービン翼12の付け根部分12c
における強度を無闇に大きくしなくてもよい。これによ
って、軸流タービン翼12の質量増加を抑え、且つ軸流
タービン翼12の空力性能改善効果によって、軸流ター
ビン機械の性能をより向上させることができる。
【0034】また、上記説明においては、この発明の実
施の形態1に係る軸流タービン翼を軸流機器の動翼に適
用した例を説明した。ところで、この軸流タービン翼は
上流翼で発生するウェイクや二次流れ渦による作動流体
のエネルギー損失低減に効果が高い。したがって、この
発明に係る軸流タービン翼を動翼の後流に配置される静
翼に適用してもよく、このようにしても静翼の空力性能
を向上させることができる。さらに、圧縮機の入り口案
内翼やガスタービンの入り口案内翼等にこの軸流タービ
ン翼を適用しても、翼端付近に発生する二次流れ渦によ
る作動流体のエネルギー損失を低減できる。したがっ
て、前記入り口案内翼等にこの発明に係るタービン翼を
適用したときにも、これらの空力性能向上という効果を
得ることができる。
【0035】なお、図9に示すように、ガスタービン等
に使用されるタービン入り口案内翼や静翼は、静翼21
を備えた断面が略I字形の分割環30を複数連結して、
環状の翼列を構成する場合がある。ここで、図8は、タ
ービン入り口案内翼や静翼の一例を示す斜視図である。
この場合においては、軸流機器のケーシング側が図中の
矢印R方向になり、回転軸側が図中の矢印Rとは反対の
方向になる。これらの関係は、静翼21の構造によって
も変化するので、場合に応じて判断する。
【0036】また、静翼には付け根部分とその反対側端
部付近とにおける翼前縁半径が、両者の中間部分におけ
る翼前縁半径よりも大きい軸流タービン翼を使用し、動
翼にはこの変形例に係る付け根部分の翼前縁半径のみを
大きくした軸流タービン翼を使用してもよい。このよう
にすると、回転系である動翼の質量増加を抑えつつ、動
静翼の空力性能を向上させることができるので好まし
い。
【0037】(実施の形態2)図10は、この発明の実
施の形態2に係る軸流タービン翼を示した説明図であ
る。この軸流タービン翼は、翼前縁半径を翼の付け根部
分、先端部分、中間部分の順に小さくした点に特徴があ
る。この軸流タービン翼14は、付け根部分14cと先
端部分14bとの翼前縁半径r3とr2とが大きいため、
この部分を通過する二次流れ渦を縮める作用がある。ま
た、中間部分14aの翼前縁半径r1は先端部分14b
の翼前縁半径r2よりも小さいので、ウェイクの縮みを
抑制して渦度を弱める作用がある。
【0038】また、先端部分14bの翼前縁半径r2
付け根部分14cの翼前縁半径r3よりも小さいので、
両者の翼前縁半径を同じ大きさにした場合と比較して軸
流タービン翼14の先端部分14bにおける質量を小さ
くできる。このため、特にこの軸流タービン翼14を動
翼に適用すると、回転による遠心力の作用を小さくでき
るので、付け根部分14cの強度を無闇に高くしなくと
もよく、軸流タービン翼14全体の質量増加を抑えるこ
とができる。
【0039】そして、先端部分14bの翼前縁半径r2
は中間部分14aの翼前縁半径r1よりも大きくしてあ
る。これによって、中間部分14aと先端部分14bと
の翼前縁半径を同じ大きさにした場合と比較して、先端
部分14bを通過する二次流れ渦による作動流体のエネ
ルギー損失を小さくできる。このように、この軸流ター
ビン翼14は、従来の軸流タービン翼と同程度の質量を
維持しつつ翼の空力性能を高くできる。
【0040】なお、静翼には付け根部分とその反対側端
部付近とにおける翼前縁半径が、両者の中間部分におけ
る翼前縁半径よりも大きい軸流タービン翼を使用し、動
翼にはこの実施の形態に係る翼前縁半径を付け根部分1
4c、先端部分14b、中間部分14aの順に小さくし
た軸流タービン翼14を使用してもよい。このようにす
ると、回転系である動翼の質量増加を抑えつつ、動静翼
の空力性能を向上させることができるので好ましい。
【0041】(実施の形態3)次に、この軸流タービン
翼をガスタービンおよび軸流圧縮機のタービン翼に適用
した例について説明するが、この軸流タービン翼の適用
対象はこれらに限られるものではない。この発明に係る
軸流タービン翼は軸流タービン機械全般に適用でき、ガ
スタービン、軸流圧縮機の他、軸流送風機あるいは蒸気
タービンその他の軸流タービン機械全般に使用する動静
翼に適用できる。
【0042】図11は、この発明に係る軸流タービン翼
をタービン動静翼として備えたガスタービンを示す説明
図である。このガスタービン100のタービン110に
備えられている動翼70〜73、静翼74〜76および
入り口案内翼77は、この発明に係る軸流タービン翼が
適用されている。空気取り入れ口120から取り込まれ
た空気は、圧縮機122によって圧縮されて高温・高圧
の圧縮空気となって燃焼器124へ送り込まれる。燃焼
器124では、この圧縮空気に天然ガス等のガス燃料、
あるいは軽油や軽重油等の液体燃料を供給して燃料を燃
焼させ、作動流体である高温・高圧の燃焼ガスを生成さ
せる。この高温・高圧の燃焼ガスはタービン110に備
えられた入り口案内翼77に噴射される。
【0043】燃焼器124から入り口案内翼77に噴射
された燃焼ガスはここで整流された後、一段目の動翼7
0および静翼74、二段目の動翼71および静翼75の
順に流れる過程でタービン110を駆動する。そしてタ
ービン110を流れ終わった燃焼ガスは、ガスタービン
100の外部へ排出される。
【0044】ここで、動翼70〜73、静翼74〜76
および入り口案内翼77には、この発明に係る軸流ター
ビン翼が使用されている。そして、静翼74〜76はケ
ーシング101側および回転軸102側の翼前縁半径
が、翼の中間部分における翼前縁半径よりも大きくなっ
ている。また、動翼70〜73は、これらの付け根側で
ある回転軸102側における翼前縁半径が最も大きく、
ついでケーシング101側の翼前縁半径、翼の中間部分
における翼前縁半径の順に小さくなっている。このた
め、ウェイクおよび二次流れ渦による作動流体のエネル
ギー損失を、これまでのタービンよりも低減できるの
で、動翼70等の空力性能を向上させて、ガスタービン
100全体の熱効率を高くすることができる。
【0045】なお、上記例においては動翼70〜73、
静翼74〜76および入り口案内翼77のすべてにこの
発明に係る軸流タービン翼を適用した場合について説明
したが、これらのうち少なくとも一つにこの発明に係る
軸流タービン翼を適用してもよい。この場合にも、ウェ
イクや二次流れ渦による作動流体のエネルギー損失を低
減して、従来よりもガスタービン100の熱効率を高く
できる。
【0046】また、圧縮機122に備えられている動静
翼のうち少なくとも一方に、この発明に係る軸流タービ
ン翼を適用してもよい。この場合は、圧縮機122にお
ける動静翼の空力性能を向上させることができるので、
圧縮機122の効率を高くすることができる。ここで、
圧縮機122はタービン110によって駆動されるが、
圧縮機122の効率が従来よりも高くなるので、その分
タービン110の軸出力として取り出すことのできるエ
ネルギーが大きくなる。これによって、ガスタービン1
00の熱効率をさらに向上させることができる。
【0047】図12は、この発明に係る軸流タービン翼
を動静翼として備えた軸流圧縮機を示す説明図である。
この軸流圧縮機200の回転軸202に備えられている
動翼群80および静翼群81のそれぞれの翼には、この
発明に係る軸流タービン翼が適用されている。この軸流
圧縮機200は、回転軸202に取り付けられた電動機
230によって駆動される。電動機230が回転すると
気体の圧縮が始まり、気体取り入れ口210から取り込
まれた気体である空気は、動翼群80および静翼群81
を通過する過程で圧縮される。そして、気体取り入れ口
210における圧力よりも高い圧力となって吐き出し口
220から吐き出される。
【0048】動翼群80を構成するそれぞれの動翼は、
これらの付け根側である回転軸202側における翼前縁
半径が最も大きく、ついでケーシング201側の翼前縁
半径、翼の中間部分における翼前縁半径の順に小さくな
っている。また、静翼群81を構成するそれぞれの静翼
は、ケーシング201側の翼前縁半径と回転軸202側
の翼前縁半径とが、両者の中間部分における翼前縁半径
よりも大きくなっている。このため、ウェイクおよび二
次流れ渦による作動流体のエネルギー損失をこれまでの
軸流圧縮機よりも低減できる。そして、動翼群80や静
翼群81を構成する翼の空力性能が向上して圧縮機の性
能が向上するので、これまでよりも少ない動力で同じ圧
縮性能を得ることができる。したがって、圧縮機を駆動
するエネルギーが低減できるので、これまでよりも省エ
ネルギー化に寄与できる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る軸
流タービン翼(請求項1)では、翼のケーシング側また
は回転軸側のうち少なくとも一方の翼前縁半径を、これ
以外の部分における翼前縁半径よりも大きくした。これ
により、翼のケーシング側または回転軸側において二次
流れ渦を弱め、また、上流側翼のウェイクの影響を受け
る翼のケーシング側および回転軸側の中間部分において
は、前記ウェイクの影響を低減する。その結果、作動流
体のエネルギー損失を低減できるので、従来の軸流ター
ビン翼よりも高い空力性能を発揮して軸流タービン機械
の性能を向上させることができる。
【0050】また、この発明に係る軸流タービン翼(請
求項2)では、翼のケーシング側と回転軸側との翼前縁
半径を、これ以外の部分における翼前縁半径よりも大き
くした。このため、二次流れ渦の影響を受ける翼のケー
シング側と回転軸側とにおいては二次流れ渦を弱めるこ
とができ、また、上流翼のウェイクの影響を受ける翼の
ケーシング側と回転軸側との中間部分においては前記ウ
ェイクの影響を小さくできる。その結果、この軸流ター
ビン翼は作動流体のエネルギー損失を従来よりも低減で
きるので従来よりも高い空力性能を発揮でき、当該軸流
タービン翼を使用した軸流タービン機械はこれまでより
も高い性能を発揮できる。
【0051】また、請求項3に係る軸流タービン翼は、
翼の翼前縁半径をケーシング側と回転軸側との中間部分
を最も小さくし、次にケーシング側または回転軸側のう
ちのいずれか一方の翼前縁半径を他方の翼前縁半径より
も大きくした。このため、特に動翼に適用した場合に
は、動翼の径方向外側における質量増加を抑えることが
できるので、動翼の付け根部分における強度を無闇に高
くしなくともよく、補強に伴う質量増加も抑えることが
できる。このように、回転系の質量増加を抑えることが
できるので、動翼の空力性能向上の効果と相まって、軸
流タービン機械の性能を向上させることができる。
【0052】また、請求項4に係るガスタービンは、圧
縮機またはタービンのうち少なくとも一方における動翼
または静翼の少なくとも一方に、上記軸流タービン翼を
備えた。このため、翼の空力性能向上によって、作動流
体の持つエネルギーを有効に出力として取り出すことが
できるので、従来よりもガスタービンの熱効率を向上さ
せることができる。
【0053】また、請求項5に係る軸流圧縮機は、動翼
または静翼の少なくとも一方に、上記軸流タービン翼を
備えた。このため、翼の空力性能が向上して効率よく作
動流体を圧縮できるので、より少ない動力で同じ圧縮性
能が得られ、圧縮機の駆動エネルギーをより有効に利用
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る軸流タービン翼
を適用した軸流タービン機械の動翼示す斜視図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る軸流タービン翼
を動翼に適用した軸流タービンの翼列を流れる作動流体
の状態を示した説明図である。
【図3】図3は、従来の軸流タービン翼を適用した静翼
と動翼とで構成された軸流タービンの翼列を流れる作動
流体の状態を解析した結果の説明図である。
【図4】ウェイクを示す説明図である。
【図5】動翼に流入する二次流れ渦を示す説明図であ
る。
【図6】この発明の実施の形態1に係る軸流タービン翼
を適用した軸流機械の動翼を示す側面図および高さ方向
に垂直な断面図である。
【図7】従来の軸流タービン翼におけるエネルギー係数
と翼高さとの関係を示す説明図である。
【図8】実施の形態1に係る軸流タービン翼の変形例を
示す斜視図である。
【図9】タービン入り口案内翼や静翼の一例を示す斜視
図である。
【図10】この発明の実施の形態2に係る軸流タービン
翼を示した説明図である。
【図11】この発明に係る軸流タービン翼をタービン動
静翼として備えたガスタービンを示す説明図である。
【図12】この発明に係る軸流タービン翼を動静翼とし
て備えた軸流圧縮機を示す説明図である。
【図13】これまで使用されてきた軸流タービン翼を示
した斜視図である。
【符号の説明】
10、70、71、510 動翼 10a、12a、14a、510a 中間部分 10b、12b、14b、510b 先端部分 10c、12c、14c、510c 付け根部分 11a、11c、511、511c 前縁部分 12、14、500 軸流タービン翼 21、74、75、520 静翼 30 分割環 50、550 ウェイク 52、552 二次流れ渦 77 入り口案内翼 80 動翼群 81 静翼群 100 ガスタービン 101、201 ケーシング 102、202 回転軸 110 タービン 120、210 空気取り入れ口 122 圧縮機 124 燃焼器 200 軸流圧縮機 220 吐き出し口 230 電動機 550a 渦
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 皐月 浩史 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 (72)発明者 田中 良典 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 渡辺 英一郎 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 Fターム(参考) 3G002 BA03 BB01 GA07 GB05 3H033 AA02 AA16 BB17 BB19 CC02 DD03 DD06 EE19 3H034 AA02 AA16 BB03 BB08 BB17 BB19 CC03 DD07 EE18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸流タービン機械のケーシングとこのケ
    ーシング内に備えられる回転軸との間に設けられる軸流
    タービン翼であって、ケーシング側または回転軸側のう
    ち少なくとも一方の翼前縁半径を、前記ケーシング側ま
    たは前記回転軸側のうち少なくとも一方以外の部分にお
    ける翼前縁半径よりも大きくしたことを特徴とする軸流
    タービン翼。
  2. 【請求項2】 軸流タービン機械のケーシングとこのケ
    ーシング内に備えられる回転軸との間に設けられる軸流
    タービン翼であって、ケーシング側と回転軸側との翼前
    縁半径を、前記ケーシング側および前記回転軸側以外の
    部分における翼前縁半径よりも大きくしたことを特徴と
    する軸流タービン翼。
  3. 【請求項3】 軸流タービン機械のケーシングとこのケ
    ーシング内に備えられる回転軸との間に設けられる軸流
    タービン翼であって、ケーシング側と回転軸側との翼前
    縁半径を、前記ケーシング側および前記回転軸側以外の
    部分における翼前縁半径よりも大きくし、且つ前記ケー
    シング側または前記回転軸側のうちいずれか一方の翼前
    縁半径を他方の翼前縁半径よりも大きくしたことを特徴
    とする軸流タービン翼。
  4. 【請求項4】 ケーシングと回転軸との間に設けられた
    空気を圧縮するための動翼と静翼とを有する軸流式の圧
    縮機と、 この圧縮機で圧縮された空気に燃料を供給して燃焼させ
    る燃焼器と、 ケーシングと回転軸との間に設けられた動翼と静翼とを
    有し、これらに前記燃焼器からの燃焼ガスが噴射される
    ことによって駆動されるタービンと、を備え、 前記圧縮機または前記タービンの少なくとも一方が有す
    る動翼または静翼の少なくとも一方は、請求項1〜3の
    いずれか一つに記載の軸流タービン翼であることを特徴
    とするガスタービン。
  5. 【請求項5】 気体を圧縮するための動翼および静翼
    と、 前記動翼が取り付けられている回転軸と、 この回転軸および前記静翼を内部に有するケーシング
    と、を備え、 前記動翼または静翼のうち少なくとも一方は請求項1〜
    3のいずれか一つに記載の軸流タービン翼であることを
    特徴とする軸流圧縮機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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