JP2003199554A - 酒粕の固液分離装置 - Google Patents

酒粕の固液分離装置

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JP2003199554A
JP2003199554A JP2001402094A JP2001402094A JP2003199554A JP 2003199554 A JP2003199554 A JP 2003199554A JP 2001402094 A JP2001402094 A JP 2001402094A JP 2001402094 A JP2001402094 A JP 2001402094A JP 2003199554 A JP2003199554 A JP 2003199554A
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JP2001402094A
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Kiyomitsu Hidaka
清充 日高
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KANKYO MIZUSHORI CENTER KK
KANKYO MIZUSHORI CT KK
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KANKYO MIZUSHORI CENTER KK
KANKYO MIZUSHORI CT KK
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  • Distillation Of Fermentation Liquor, Processing Of Alcohols, Vinegar And Beer (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】泡盛の製造後に残る酒粕から酒粕液を製造する
装置ならびに方法に関し、目が微細で高価な濾布や特別
な加圧装置を用いなくても、自然の力を利用して、しか
も確実に固液分離が可能な装置を安価に実現する。 【解決手段】槽tの中に、濾材の入っている濾過盤6を
着脱式にほぼ水平に配設し、前記の濾過盤6の上側に位
置している酒粕a中の水分が前記の濾過盤6を通過下降
する構造とし、濾過盤6を通過下降した液体を回収する
樋9を側壁4の外側に設けてある。固液分離後は、側壁
4を外して、濾過盤6上に残った固形分を載置板5の上
に掻き寄せ、樋14中に掻き込んで回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、泡盛の製造後に残る酒
粕から酒粕液を製造する装置ならびに方法に関する。
【0002】
【従来の技術】沖縄では、泡盛の製造後に残る酒粕から
液体成分を搾って分離し、もろみ酢として販売してい
る。このように水分と固形分が混ざった泥状ないし粥状
の半液体から水分を分離するには、濾布などに酒粕を入
れて加圧することによって、強制的に水分を絞り出す手
法が採られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
圧力を加えて強制的に水分を押し出す構造なため、水分
だけでなく、固形分まで押し出されるといった問題があ
り、固液分離が確実でない。これを防ぐには、濾布の目
をより微細にする必要があるが、その結果、ますます大
きな加圧力を要する。
【0004】つまり、固液分離をより確実に行なうに
は、より微細でより丈夫な濾布を要し、かつより大きな
加圧力を発生できる油圧や空気圧の発生装置が必要とな
る。そのため、高価な装置となる。
【0005】本発明の技術的課題は、このような問題に
着目し、目が微細で高価な濾布や特別な加圧装置を用い
なくても、自然の力を利用して、しかも確実に固液分離
が可能な装置を安価に実現することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の技術的課題は次
のような手段によって解決される。請求項1は、槽の中
に、濾材の入っている濾過盤を着脱式にほぼ水平に配設
し、前記の濾過盤の上側に位置している酒粕中の水分が
前記の濾過盤を通過下降する構造とし、濾過盤を通過下
降した液体を回収する手段を設けてなる酒粕の固液分離
装置である。
【0007】このように、槽の中に、濾材の入っている
濾過盤を着脱式にほぼ水平に配設し、前記の濾過盤の上
側に位置している酒粕中の水分が前記の濾過盤を通過下
降する構造としたため、酒粕中の水分はその重力で濾過
盤を通過し下降して、濾過盤の下側に落下する。したが
って、回収手段によって、濾過盤を通過し下降した液体
を回収すれば、飲料として製品化できる。
【0008】その結果、槽の中に水平に配置した濾過盤
の上に酒粕を投入して放置しておくだけで固液分離でき
るので、従来のような高価な加圧装置は必要なく、安価
に装置を提供できる。
【0009】重力を利用し、加圧はしないので、目が緻
密で丈夫な高価な濾布を用いる必要はなく、濾過手段も
低廉化できる。また、濾過盤は着脱構造になっているの
で、固液分離した後は、取り外して洗浄した後、再度使
用できる。その結果、ランニングコストも低廉化され
る。
【0010】請求項2は、請求項1に記載の槽は平面形
状が四角形をしており、その4辺の側壁のうちの1辺の
側壁は、上下方向に着脱できる構造になっていること、
前記の着脱式の側壁の内側に前記の濾過盤が配設されて
いること、前記の着脱式の側壁の載置面の外端部に、固
形分の回収用の樋を有していること、を特徴とする酒粕
の固液分離装置である。
【0011】このように、前記の槽は平面形状が四角形
をしており、その4辺の側壁のうちの1辺の側壁は、上
下方向に着脱できる構造になっているので、濾過盤の上
に入れた酒粕の固液分離が済んだら、側壁を上側に抜い
て開放できる。そのため、この開放した部分から、濾過
盤上に残った固形分を掻き出すことができる。また、こ
の開放部分から、固形分を除去した後の濾過盤を取り外
すこともできる。取り外した濾過盤は、洗浄して再使用
する。
【0012】さらに、前記の着脱式の側壁の載置面の外
端部に、固形分の回収用の樋を有しているので、側壁を
外して開放した状態で、濾過盤上に残った固形分を掻き
出して、樋の中に集めることができる。したがって、脱
水した後に残った固形分の回収が容易になる。
【0013】請求項3は、請求項1または請求項2に記
載の濾過盤を通過して槽の底面に落下した液体を集める
樋を、前記の着脱式の側壁より外側に配置してあり、し
かも前記の固形分回収用の樋と前記の槽との間に配置し
てある酒粕の固液分離装置である。
【0014】このように、濾過盤を通過して槽の底面に
落下した液体を集める樋を、前記の着脱式の側壁より外
側に配置してあるので、固液分離した液体を槽の側壁の
外に誘導して樋に集め、樋で容器に回収できる。
【0015】しかも、液体回収用の樋は、前記の固形分
回収用の樋と前記の槽との間に配置してあるので、この
液体回収用の樋は、固形分回収用の樋や着脱式の側壁の
載置部の下側に隠れることになる。その結果、異物や固
形分などが液体回収用の樋に混入することはなく、純粋
な液体のみを回収して製品化できる。
【0016】請求項4は、請求項1、請求項2または請
求項3に記載の濾過盤は、上下両面に配設した網体ない
し多孔板の間に無数の濾材を挟んでなり、外周に四角形
の枠体を有している酒粕の固液分離装置である。なお、
網体には、不織布その他の布類も含まれるものとする。
【0017】このように、前記の濾過盤は、上下両面に
配設した網体や布類ないし多孔板の間に無数の濾材を挟
んだ構造になっているため、濾布と違って容易にかつ安
価に製造でき、また各種の濾材を選択して使用できる。
さらに、外周に四角形の枠体を有している構造であるた
め、一度使用した後に、槽から取り外して洗浄でき、繰
り返し何度でも使用できる。このように、保守点検など
のメンテナンスや取り扱いも容易で、ランニングコスト
を低減できる。
【0018】請求項5は、請求項1から請求項4までの
いずれかの項に記載の槽の中に、濾材の入っている濾過
盤を着脱式にほぼ水平に配設して、該濾過盤の上に泡盛
の酒粕を溜めておき、水分が前記濾過盤を通過下降する
装置であって、前記の酒粕溜まりの底部において、前記
濾過盤の上を水平移動する手段を配設してなる固液分離
装置である。
【0019】このように、前記濾過盤の上の酒粕溜まり
の底部において、前記濾過盤の上を水平移動する手段を
配設してあるため、この水平移動手段が濾過盤の上面を
摺動移動することによって、濾過盤の目詰まりが解消さ
れるので、より短時間に能率的に固液分離できる。ま
た、水平移動手段によって、酒粕溜まりの底部が攪拌さ
れるので、水分がより効果的に濾過盤に導かれて、円滑
に固液分離される。
【0020】請求項6は、槽の中に、濾材の入っている
濾過盤を着脱式にほぼ水平に配設した装置において、該
濾過盤の上に泡盛の酒粕を溜めておき、濾過盤を通過し
下降した液体を回収することを特徴とする泡盛酒粕液の
製造方法である。
【0021】このように、水平の濾過盤の上に泡盛の酒
粕を溜めておき、濾過盤を通過し下降した液体を回収す
ることによって泡盛酒粕液を製造する方法によると、圧
力を加えて強制的に水分を濾布から押し出す方法に比べ
て、自然の重力だけで水分が濾過盤を通過して固液分離
されるので、強制加圧式のように固形分が混入する恐れ
はなく、純粋に液体成分のみを分離し回収できる。した
がって、固液分離がより確実に行われる。しかも、緻密
で高価な濾布や油空圧の発生装置などを必要としないの
で、安価に製造できる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明による酒粕の固液分離
装置が実際上どのように具体化されるか実施形態を説明
する。図1は本発明による酒粕の固液分離装置の一実施
形態の全容を示す斜視図である。tは酒粕を固液分離す
る処理槽であり、側壁1、2、3、4によって四角形状
に形成されている。側壁4だけは着脱式であり、上方に
抜き取ることができる。
【0023】着脱式の側壁4は、水平または外下がりに
多少傾斜した載置板5の上に、立った状態で載置されて
おり、側壁4の内側において、載置板5の上に、2枚の
濾過盤6の外枠部7が載置支持されている。濾過盤6の
他の辺の外枠部は、側壁1、2、3の内側に配設されて
いる図3のスペーサ部材S2の上に載置支持されてい
る。したがって、濾過盤6の下に、間隔をおいて、処理
槽tの底板8が存在する。
【0024】この処理槽tにおいて、濾過盤6の上に泡
盛の半液状の酒粕を入れて酒粕溜まりを形成すると、水
分だけが、酒粕溜まりの底部の濾過盤6を通過して下降
し、その下の底板8上に落下し、図2、図3の樋9に流
れ出て回収される。
【0025】図2は、前記の側壁4を外した状態を反対
側から見た斜視図である。側壁1、3の、前記側壁4側
の支柱10、11には、コ字状の縦溝12・12が形成
されている。一方、側壁4の両端には、前記の縦溝12
・12に入る突出板部13・13を有している。したが
って、図1では、両端の突出板部13・13が、前記の
支柱10、11のコ字状の縦溝12・12中に嵌入して
いる状態である。すなわち、側壁4が載置板5の上に立
った状態で載置支持されている。
【0026】このように支持された側壁4の内側に、濾
過盤6がほぼ水平に内蔵設置されている。濾過盤6上の
酒粕の水分がほぼ全部分離されたら、側壁4を上側に抜
き取り、支柱10、11間を開放すると、図2の状態と
なる。側壁4が載置支持されている載置板5の外端部に
は、樋14が設けてある。
【0027】したがって、濾過盤6上に残った酒粕の固
形分は、載置板5の上に掻き寄せ、さらに樋14の中に
掻き込んで、下流端から回収できる。なお、載置板5の
左右両端には、固形分を掻き出す際に、外にこぼれ出さ
ないように、ガイド用のサイド板20、21が立ってい
る。
【0028】図3は、図2におけるA−A位置の縦断面
図である。処理槽tの底板8の上面あるいは側壁1、
2、3の内面下部には、スペーサ部材S1、S2を配設
してある。すなわち、着脱式の側壁4側においては、底
板8上に、C型部材などの小ブロックS1を間隔をおい
て固定し、その上に、載置板5の内端を載置支持する。
そして、この載置板5の内端の上に、側壁4や濾過盤6
の側壁4側の外枠7を載置支持する。
【0029】また、固定側の側壁1、2、3の内面下部
には、複数の例えばアングル状のスペーサ部材S2…を
間隔をおいて配設し、溶接固定してある。そして、これ
らのスペーサ部材S2…の上に、濾過盤6の他の辺の外
枠7を載置支持する。
【0030】この状態で、処理槽tの濾過盤6上に半液
状の酒粕を投入すると、酒粕溜まりa中の水分が重力で
濾過盤6を下降透過し、底板8上に落下して、スペーサ
部材S1・S1の間から、側壁4の外側の樋9に流れ出
て回収される。そして、最終的には、固形分が濾過盤6
の上に残るが、側壁4を上側に抜き取った状態で、濾過
盤6上に残った固形分を載置板5上に掻き寄せ、さらに
樋14中に掻き集めてから、下流端に掻き寄せて回収す
る。なお、この固形分は、豚などの飼料にしたり、田畑
の肥料などに利用できる。
【0031】処理槽tによる酒粕の固液分離は、夜間行
なうのがよい。例えば、夕方の4時頃に、側壁4を立て
て、その内側に濾過盤6を設置し、例えば深さ15cm
程度まで、酒粕aを入れた状態で放置しておくと、約1
8時間後の翌朝10時頃には、酒粕溜まりa中の液体成
分は濾過盤6を下降し透過して、底板8上から槽外の樋
9に流れ出て回収される。
【0032】こうして固液分離した後は、側壁4を抜き
取って、濾過盤6上の固形分を槽外に掻き出した後、濾
過盤6を支柱10、11間の開放部から取り外す。そし
て、濾過盤6に付着している固形分を洗浄し除去する。
例えば、高圧の洗浄水を吹きつけると容易に洗浄でき、
再使用可能となる。
【0033】処理槽tの底板8上に落下した水分は樋9
に流れ出て回収されるが、底板8上から、側壁4より外
側の樋9に至る部分は、図2のように、側壁4の載置板
5の下に隠れる構造となる。すなわち、底板8上のスペ
ーサ部材S1の上に載置板5が位置し、この載置板5の
外端部に、固形分回収用の樋14が位置している。
【0034】したがって、濾過盤6上に残った固形分を
載置板5上や樋14に掻き寄せる場合に、固形分が下側
の液体樋9上に落下したり、固液分離処理の最中に異物
が落下して水分回収用の樋9中に混入したりすることは
ない。
【0035】前記のように、固液分離後の濾過盤6は、
高圧洗浄することにより繰り返し使用できるが、その構
造は、図4のように、四角形の外枠7の内側に網体16
を敷き、その上に例えば粒状の濾材17を所定厚に敷き
拡げてある。そして、その上から網体18を被せた状態
で、上下の網体16、18の外周を外枠7にネジ19で
固定してある。
【0036】この場合使用する濾材は、例えば無煙炭を
原料とした炭素系の材質が適している。例えば、耐薬品
性にすぐれ、酸やアルカリに対しても耐性がある。な
お、濾材は各種の材料を使用でき、特に限定はされな
い。濾材17を拡げて盤状に形成し、その上下両面を網
体16、18で挟む構造にするが、網体に代えて、無数
の小孔を開けた多孔板を用いてもよい。
【0037】上下の網体16、18には、布類も含まれ
るものとする。材質も特に限定されない。したがって、
不織布も適用できる。網体も布類も、濾材が漏れ出さな
いように収納保持でき、酒粕の液体は通過できるので、
同等の効果を奏するからである。網体16、18や布類
が、濾材17の重みで大きく弛む場合は、適当な間隔で
補強部材を配設できることは言うまでもない。
【0038】図5は、濾過盤6の目詰まり防止装置の実
施形態を示す縦断面図である。図5(1)(2)におい
て、処理槽t中の濾過盤6の上面に、幅広のベルト状体
Bが敷設されている。このベルト状体Bの幅は、処理槽
t内の横幅と同程度か多少小さい程度の寸法が適してい
る。ベルト状体Bは、例えば金網状体が適している。あ
るいは、酒粕が通過可能な無数の孔が開いておれば、例
えば人工芝状に無数のブラシ状体を有している物でもよ
い。
【0039】図5(1)においては、このベルト状体B
がエンドレスになっており、酒粕溜まりa中において、
前後のドラム22、23に巻かれている。したがって、
ドラム22または23をモーターなどで駆動すると、エ
ンドレスのベルト状体Bが酒粕溜まりa中で走行するた
め、濾過盤6の上面が擦られることによって、目詰まり
が防止される。
【0040】また、酒粕溜まりa中でベルト状体Bが上
下2か所で走行することによって、酒粕溜まりa中が攪
拌されて、水分が容易に濾過盤6上に導かれるため、濾
過盤6による固液分離が効率的に行われる。なお、この
ように、酒粕溜まりa中でベルト状体Bが走行するのに
特に大きな抵抗は発生しないので、小出力のモータで容
易に駆動できる。
【0041】図5(2)においては、処理槽tの上側の
空間に駆動ドラム24とガイドドラム25を配置してあ
り、全長の下側約半分は前記のベルト状体Bであり、上
側半分はワイヤーWやロープである。そして、ワイヤー
Wまたはロープの部分を駆動ドラム24とガイドドラム
25に巻き付け、駆動ドラム24をモータなどで往復駆
動する。
【0042】こうして、正逆回転させることによって、
ワイヤーWまたはロープを往復走行させると、ベルト状
体Bの部分のみが濾過盤6の上面で往復移動して、濾過
盤6の上面を擦って目詰まりを防止したり、攪拌を行な
うことができる。図は、ベルト状体Bが右側に移動した
状態であり、次は左側に移動する。なお、ベルト状体B
は、常時動作させてもよいし、タイマーを用いて間欠的
に動作させてもよい。
【0043】このベルト状体Bによる水平移動装置は、
各ドラム22〜25と共に全体をユニット化してあり、
固液分離が終わって各濾過盤6を洗浄する際に、処理槽
tの上側に、あるいは外側に退避させることができる。
【0044】以上の実施形態において、複数の濾過盤6
を用いる場合の隣接する濾過盤6・6同士の間の隙間や
各濾過盤6と側壁1〜4との間の隙間から酒粕が漏れる
恐れがある場合は、適当な材質のパッキンを詰めること
ができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1のように、槽の中に、濾材の入
っている濾過盤を着脱式にほぼ水平に配設し、前記の濾
過盤の上側に位置している酒粕中の水分が前記の濾過盤
を通過下降する構造としたため、酒粕中の水分はその重
力で濾過盤を通過し下降して、濾過盤の下側に落下す
る。したがって、回収手段によって、濾過盤を通過し下
降した液体を回収すれば、飲料として製品化できる。
【0046】その結果、槽の中に水平に配置した濾過盤
の上に酒粕を投入して放置しておくだけで固液分離でき
るので、従来のような高価な加圧装置は必要なく、安価
に装置を提供できる。
【0047】重力を利用し、加圧はしないので、目の緻
密な高価な濾布を用いる必要はなく、濾過手段も低廉化
できる。また、濾過盤は着脱構造になっているので、固
液分離した後は、取り外して洗浄した後、再度使用でき
る。その結果、ランニングコストも低廉化される。
【0048】請求項2のように、前記の槽は平面形状が
四角形をしており、その4辺の側壁のうちの1辺の側壁
は、上下方向に着脱できる構造になっているので、濾過
盤の上に入れた酒粕の固液分離が済んだら、側壁を上側
に抜いて開放できる。そのため、この開放した部分か
ら、濾過盤上に残った固形分を掻き出すことができる。
また、この開放部分から、固形分を除去した後の濾過盤
を取り外して洗浄することもできる。
【0049】さらに、前記の着脱式の側壁の載置面の外
端部に、固形分の回収用の樋を有しているので、側壁を
外して開放した状態で、濾過盤上に残った固形分を掻き
出して、樋の中に集めることができる。したがって、脱
水した後に残った固形分の回収が容易になる。
【0050】請求項3のように、濾過盤を通過して槽の
底面に落下した液体を集める樋を、前記の着脱式の側壁
より外側に配置してあるので、固液分離した液体を槽の
側壁の外に誘導して樋に集め、樋で容器に回収できる。
【0051】しかも、液体回収用の樋は、前記の固形分
回収用の樋と前記の槽との間に配置してあるので、この
液体回収用の樋は、固形分回収用の樋や着脱式の側壁の
載置部の下側に隠れることになる。その結果、異物や固
形分などが液体回収用の樋に混入することはなく、純粋
な液体のみを回収して製品化できる。
【0052】請求項4のように、前記の濾過盤は、上下
両面に配設した網体ないし多孔板の間に無数の濾材を挟
んだ構造になっているため、濾布と違って容易にかつ安
価に製造でき、また各種の濾材を選択して使用できる。
さらに、外周に四角形の枠体を有している構造であるた
め、一度使用した後に、槽から取り外して洗浄でき、繰
り返し何度でも使用できる。このように、保守点検など
のメンテナンスも容易で、ランニングコストを低減でき
る。
【0053】請求項5のように、前記濾過盤の上の酒粕
溜まりの底部において、前記濾過盤の上を水平移動する
手段を配設してあるため、この水平移動手段が濾過盤の
上面を摺動移動することによって、濾過盤の目詰まりが
解消されるので、より短時間に能率的に固液分離でき
る。また、水平移動手段によって、酒粕溜まりの底部が
攪拌されるので、水分がより効果的に濾過盤に導かれ
て、円滑に固液分離される。
【0054】請求項6のように、水平の濾過盤の上に泡
盛の酒粕を溜めておき、濾過盤を通過し下降した液体を
回収することによって泡盛酒粕液を製造する方法による
と、圧力を加えて強制的に水分を濾布から押し出す方法
に比べて、自然の重力だけで水分が濾過盤を通過して固
液分離されるので、強制加圧式のように固形分が混入す
る恐れはなく、純粋に液体成分のみを分離し回収でき
る。したがって、固液分離がより確実に行われる。しか
も、緻密で高価な濾布や油空圧の発生装置などを必要と
しないので、安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による酒粕の固液分離装置の一実施形
態の全容を示す斜視図である。
【図2】 着脱式の側壁を外した状態を反対側から見た
斜視図である。
【図3】 図2におけるA−A位置の縦断面図である。
【図4】 濾過盤の実施形態を示す縦断面図である。
【図5】 濾過盤の目詰まり防止装置の実施形態を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
a 酒粕(酒粕溜まり) t 処理槽 1、2、3 固定側壁 4 着脱式の側壁 5 載置板 6 濾過盤 7 外枠部 8 底板 9 樋 10・11 支柱 12 縦溝 13 突出板部 14 樋 S1・S2 スペーサ部材 16・18 網体 17 濾材 B ベルト状体 W ワイヤーまたはロープ 22〜25 ドラム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 槽の中に、濾材の入っている濾過盤を着
    脱式にほぼ水平に配設し、前記の濾過盤の上側に位置し
    ている酒粕中の水分が前記の濾過盤を通過下降する構造
    とし、濾過盤を通過下降した液体を回収する手段を設け
    てなることを特徴とする酒粕の固液分離装置。
  2. 【請求項2】 前記の槽は平面形状が四角形をしてお
    り、その4辺の側壁のうちの1辺の側壁は、上下方向に
    着脱できる構造になっていること、 前記の着脱式の側壁の内側に前記の濾過盤が配設されて
    いること、 前記の着脱式の側壁の載置面の外端部に、固形分の回収
    用の樋を有していること、を特徴とする請求項1に記載
    の酒粕の固液分離装置。
  3. 【請求項3】 前記の濾過盤を通過して槽の底面に落下
    した液体を集める樋を、前記の着脱式の側壁より外側に
    配置してあり、しかも前記の固形分回収用の樋と前記の
    槽との間に配置してあることを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の酒粕の固液分離装置。
  4. 【請求項4】 前記の濾過盤は、上下両面に配設した網
    体ないし多孔板の間に無数の濾材を挟んでなり、外周に
    四角形の枠体を有していることを特徴とする請求項1、
    請求項2または請求項3に記載の酒粕の固液分離装置。
  5. 【請求項5】 槽の中に、濾材の入っている濾過盤を着
    脱式にほぼ水平に配設して、該濾過盤の上に泡盛の酒粕
    を溜めておき、水分が前記濾過盤を通過下降する装置で
    あって、前記の酒粕溜まりの底部において、前記濾過盤
    の上を水平移動する手段を配設してなることを特徴とす
    る請求項1から請求項4までのいずれかの項に記載の酒
    粕の固液分離装置。
  6. 【請求項6】 槽の中に、濾材の入っている濾過盤を着
    脱式にほぼ水平に配設した装置において、該濾過盤の上
    に泡盛の酒粕を溜めておき、濾過盤を通過し下降した液
    体を回収することを特徴とする泡盛酒粕液の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005205016A (ja) * 2004-01-23 2005-08-04 Sera Corp:Kk ミスト発生装置
JP2008012464A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Fujifilm Corp S−アデノシルメチオニンの抽出方法

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