JP2003198947A - 画像撮像回路 - Google Patents

画像撮像回路

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JP2003198947A
JP2003198947A JP2001390555A JP2001390555A JP2003198947A JP 2003198947 A JP2003198947 A JP 2003198947A JP 2001390555 A JP2001390555 A JP 2001390555A JP 2001390555 A JP2001390555 A JP 2001390555A JP 2003198947 A JP2003198947 A JP 2003198947A
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JP2001390555A
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Yutaka Abe
豊 阿部
Kunihiko Hara
邦彦 原
Yoji Kubo
洋士 久保
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ容量のばらつきが存在しても低照度時
での列間の出力電位のばらつきが発生しないようにする
こと。 【解決手段】 制御回路105は、メモリ書込Tr14
3をオンさせて画素101の出力電気信号をメモリ素子
145に一時保持させる。次いで、メモリ読み出しTr
144をオフさせた状態で短絡Tr148をオンさせ、
その後、短絡Tr148をオフさせ、メモリ読み出しT
r144をオンさせる。メモリ素子145に記憶された
信号が読み出しアンプ146の出力に読み出される。こ
のとき、デジタル演算回路150にて、暗時におけるメ
モリ素子145に蓄積されたメモリ電位と読み出しアン
プ146に与えるアンプ基準電位との差が検出され、ア
ンプ基準電位を暗時のメモリ電位、あるいはその近傍電
位に演算設定することが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、画像撮像回路に
係り、特に列状の固定パターンノイズが小さく、低照度
での画像撮像に有用な画像撮像回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】撮像素子の各画素が光電変換機能に加え
て信号増幅機能を有する画像撮像回路は、例えば、図4
に示すように、画素回路がフォトダイオードとMOSト
ランジスタとを用いて構成されている。以下、図4を参
照して、従来の画像撮像回路の概要を説明する。
【0003】図4は、従来の画像撮像回路の構成例であ
る。図4において、この画像撮像回路は、2次元状に配
列された複数の画素401と、垂直走査回路402と、
水平走査回路403と、読み出し出力回路404とを備
えている。
【0004】複数の画素401のうち、同一行の画素が
垂直走査回路402の行選択線421で共通に接続さ
れ、また同一列の画素が行読み出し線441で共通に接
続されている。各画素は、1個のフォトダイオード41
1と3個のMOSトランジスタ412,413,414
とで構成されている。3個のMOSトランジスタ41
2,413,414のうち、MOSトランジスタ412
は、リセット用のトランジスタ(以下「リセットTr」
という)であり、MOSトランジスタ413は、駆動用
のトランジスタ(以下「駆動Tr」という)であり、M
OSトランジスタ414は、選択用のトランジスタ(以
下「選択Tr」という)である。
【0005】フォトダイオード(以下「PD」という)
411は、アノードが接地され、カソードがリセットT
r412のソースと駆動Tr413のゲートとに接続さ
れている。リセットTr412は、ゲートが図示しない
リセット線に接続され、ドレインがリセット電源415
に接続されている。駆動Tr413は、ドレインが動作
電源416に接続され、ソースが選択Tr414のドレ
インに接続されている。選択Tr414は、ゲートが行
選択線421に接続され、ソースが行読み出し線441
に接続されている。
【0006】読み出し出力回路404は、各行読み出し
線441に設けられるMOSトランジスタ442,44
3,444,メモリ素子445と、読み出しアンプ44
6とを備えている。MOSトランジスタ442は、行読
み出し線441のリセット用トランジスタ(以下「行読
み出し線リセットTr」という)である。MOSトラン
ジスタ443は、メモリ書込用トランジスタ(以下「メ
モリ書込Tr」という)である。MOSトランジスタ4
44は、メモリ読み出し用トランジスタ(以下「メモリ
読み出しTr」という)である。
【0007】行読み出し線リセットTr442は、ゲー
トが図示しないリセット線に接続され、ドレインが行読
み出し線441に接続され、ソースが接地されている。
メモリ書込Tr443は、ゲートが水平走査回路403
に接続され、ドレインが行読み出し線441に接続さ
れ、ソースがメモリ読み出しTr444のドレインに接
続されている。メモリ読み出しTr444は、ゲートが
水平走査回路403に接続されている。メモリ素子44
5は、メモリ書込Tr443のソースとメモリ読み出し
Tr444のドレインとの接続点と接地間に設けられて
いる。そして、各行読み出し線441におけるメモリ読
み出しTr444のソースは、共通に列読み出し線44
7を介して読み出しアンプ446に接続されている。な
お、列読み出し線447と接地間には、リセット用のM
OSトランジスタ448が設けられ、また寄生容量44
9が存在する。MOSトランジスタ448のゲートは、
図示しないリセット線に接続されている。
【0008】次に、画像撮像動作を説明する。画像撮像
動作は、PDリセット動作と、電荷蓄積動作と、信号読
み出し動作とからなる。PDリセット動作では、画素4
01のリセットTrを順次オンさせる。これによって、
各画素におけるPD411のカソード電位(PD電位)
がリセット電源415のリセット電位に設定される。電
荷蓄積動作では、PD411において照射される光から
生成される電荷の蓄積が行われる。光照射量が多いほ
ど、PD電位は低くなる。このPD電位の大きさに応じ
て駆動Tr413のドレイン・ソース間に流れる電流が
増幅される。
【0009】信号読み出し動作では、行読み出し線リセ
ットTr442をオンさせて行読み出し線441を接地
電位にリセットした後、読み出し行画素の選択Tr41
4とメモリ書込Tr445とをオンさせる。その結果、
各画素401のPD電位に対応した電位(具体的には、
PD電位から駆動Tr413のしきい値電圧を差し引い
た値)が、行単位でメモリ素子445に書き込まれる。
さらに、MOSトランジスタ448をオンさせて列読み
出し線447を接地電位にリセットした後、各メモリ読
み出しTr444を順次オンさせる。これによって、各
メモリ素子445の蓄積電荷(メモリ電位に比例した
量)が読み出され、列読み出し線447を介して読み出
しアンプ446に出力される。
【0010】読み出しアンプ446では、この画像信号
が増幅され外部に出力される。読み出し行を順次選択し
ながら、行単位の書き込み、シリアルなメモリ読み出し
を繰り返すことによって全ての画素信号が出力される。
このようにして、光パターンとして入力される画像の各
画素信号が時系列に検出される。
【0011】ところで、この種の画像撮像回路では、画
素回路を構成するMOSトランジスタの特性ばらつき、
図4の例で言えば、増幅器である駆動Tr413の特性
ばらつきに起因する固定パターンノイズが発生する。こ
の固定パターンノイズを抑制した画像撮像回路として
は、従来、例えば文献「CMOSイメージセンサにおけ
るノイズキャンセル回路」(松長、遠藤、映像情報メデ
ィア学会技術報告、Vol.22,No.3,PP.7-11,1998)に記載
されたものが知られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像撮像回路では、上記文献に示されるノイズキャンセ
ル回路を付加してMOSトランジスタの特性ばらつきを
抑制できたとしても、各メモリ容量のばらつきによっ
て、光照射されていない黒レベル時の出力電位が列ごと
に異なることが生ずるので、低照度時での固定パターン
ノイズが低減できないという問題点があった。以下に式
を用いて説明する。
【0013】図4において、読み出しアンプ446の出
力電位Voutは、メモリ素子445のメモリ容量をCm、
メモリ電位をVm、寄生容量449の容量をCpとする
と、次式(1)で表せる。
【0014】 Vout=Vm(Cm/(Cm+Cp)) ・・・(1) そして、メモリ電位Vmは、上記したように、PD電位
Vpdから駆動Tr413のしきい値電圧Vthを差し引い
た値であり、次式(2)で表せる。
【0015】 Vm=Vpd−Vth ・・・(2) また、各列のメモリ素子445のメモリ容量Cmの基準
値Cm0からのばらつきをΔCmとすると、メモリ容量Cm
は、 Cm=Cm0+ΔCm ・・・(3) と表せる。式(2)(3)を式(1)に代入し、Cm=
Cpとすると、出力電位Voutは、次式(4)で表せる。
【0016】 Vout=0.5(Vpd−Vth)+(ΔCm/Cm0)(Vpd−Vth) ・・・(4) すなわち、リセット電源415のリセット電位をVrst
とし、例えばVpd=Vrst=2V、Vth=0.6V、(ΔCm
/Cm0)=0.02として、式(4)から黒レベル時の出力
電位のばらつきΔVoutを求めると、ΔVout=28mV
となり、28mVもずれることが生ずる。
【0017】この発明は、上記に鑑みてなされたもの
で、メモリ容量のばらつきが存在しても低照度時での列
間の出力電位のばらつきが発生しない機構を備えた画像
撮像回路を得ることを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明にかかる画像撮像回路は、2次元状に配列
され光電変換機能を有する画素回路と、各列の前記画素
回路の出力が共通に接続される第一読み出し線に第一ス
イッチを介して接続され、同一列の画素回路の出力電気
信号が蓄積されるメモリ素子と、各列の前記メモリ素子
毎に設けられ、対応するメモリ素子に蓄積された電気信
号を共通の第二読み出し線に送出する第二スイッチと、
正負2つの入力端子と出力端子を有し、負の入力端子に
は前記第二読み出し線が接続され、正の入力端子にはア
ンプ基準電位が印加され、負の入力端子と出力端子の間
には容量素子と第三スイッチが並列に接続されている差
動アンプと、前記差動アンプの出力をデジタル信号に変
換するアナログデジタルコンバータと、制御信号を受け
て、暗時における前記アナログデジタルコンバータの出
力から得られる前記メモリ素子に蓄積されたメモリ電位
と前記差動アンプに与えるアンプ基準電位との差を検出
し、前記アンプ基準電位を暗時のメモリ電位、あるいは
その近傍電位に演算設定するデジタル演算回路と、前記
デジタル演算回路の出力値に応じたアンプ基準電位を前
記差動アンプに供給するデジタルアナログコンバータ
と、前記第一スイッチをオンさせて前記画素回路の出力
電気信号を前記メモリ素子に電圧値として一時保持させ
ること、前記第二スイッチをオフさせた状態で前記第三
スイッチをオンさせ、その後前記第三スイッチをオフさ
せ、前記第二スイッチをオンさせることによって、前記
メモリ素子に記憶された信号を前記差動アンプの出力に
読み出させること、ならびに暗時に前記アンプ基準電位
の演算を指示する前記制御信号を前記デジタル演算回路
に出力することを行う制御回路とを備えたことを特徴と
する。
【0019】この発明によれば、2次元状に配列され光
電変換機能を有する画素回路と、各列の画素回路の出力
が共通に接続される第一読み出し線に第一スイッチを介
して接続されるメモリ素子と、各列のメモリ素子毎に設
けられ、対応するメモリ素子に蓄積された電気信号を共
通の第二読み出し線に送出する第二スイッチと、正負2
つの入力端子と出力端子を有し、負の入力端子には第二
読み出し線が接続され、正の入力端子にはアンプ基準電
位が印加され、負の入力端子と出力端子の間には容量素
子と第三スイッチが並列に接続されている差動アンプ
と、差動アンプの出力をデジタル信号に変換するアナロ
グデジタルコンバータと、アナログデジタルコンバータ
の出力を受けるデジタル演算回路と、デジタル演算回路
の出力値に応じたアンプ基準電位を差動アンプに供給す
るデジタルアナログコンバータと、全体の動作タイミン
グを制御する制御回路とを備えた構成において、制御回
路は、第一スイッチをオンさせて画素回路の出力電気信
号をメモリ素子に電圧値として一時保持させる。次い
で、第二スイッチをオフさせた状態で第三スイッチをオ
ンさせ、差動アンプの出力電位と第二読み出し線の電位
とをアンプ基準電位に設定する。その結果、その後、第
三スイッチをオフさせ、第二スイッチをオンさせると、
メモリ素子の電位はアンプ基準電位になる。この状態
で、メモリ素子に記憶された信号が差動アンプの出力に
読み出される。メモリ素子の出力電荷は、アンプ基準電
位と黒レベル時電位との差にメモリ素子容量を掛けた関
係をもって変化する。このとき、メモリ素子への電荷供
給が差動アンプの容量素子を介して行われるので、適切
に設定されたアンプの基準電位が差動アンプに供給され
てなければ、黒レベル時における差動アンプの出力電位
は、列毎のメモリ素子の容量ばらつきによって列間でば
らつく。そこで、制御回路は、黒レベルの期間において
デジタル演算回路にアンプ基準電位の演算を指示する。
その結果、デジタル演算回路にて、暗時におけるメモリ
素子に蓄積されたメモリ電位と差動アンプに与えるアン
プ基準電位との差が検出され、アンプ基準電位を暗時の
メモリ電位、あるいはその近傍電位に演算設定すること
が行われる。
【0020】つぎの発明にかかる画像撮像回路は、2次
元状に配列され光電変換機能を有する画素回路と、各列
の前記画素回路の出力が共通に接続される第一読み出し
線にそれぞれ第一スイッチ第二スイッチを介して接続さ
れ、同一列の画素回路の出力電気信号が蓄積される第一
メモリ素子および第二メモリ素子と、各列の前記第一メ
モリ素子毎に設けられ、対応するメモリ素子に蓄積され
た電気信号を共通の第二読み出し線に送出する第三スイ
ッチ、および各列の前記第二メモリ素子毎に設けられ、
対応するメモリ素子に蓄積された電気信号を共通の第三
読み出し線に送出する第四スイッチと、正負2つの入力
端子と出力端子を有し、負の入力端子には前記第二読み
出し線が接続され、正の入力端子には第一アンプ基準電
位が印加され、負の入力端子と出力端子の間には容量素
子と第五スイッチが並列に接続されている第一差動アン
プ、および正負2つの入力端子と出力端子を有し、負の
入力端子には前記第三読み出し線が接続され、正の入力
端子には第二アンプ基準電位が印加され、負の入力端子
と出力端子の間には容量素子と第六スイッチが並列に接
続されている第二差動アンプと、出力オフセットレベル
として第三アンプ基準電位が供給され、前記第一差動ア
ンプの出力と第二差動アンプの出力の差を出力する減算
器と、前記第三アンプ基準電位を発生する減算器基準電
源と、前記減算器の出力をデジタル信号に変換するアナ
ログデジタルコンバータと、制御信号を受けて、暗時に
おける前記アナログデジタルコンバータの出力から得ら
れる前記第一メモリ素子に蓄積されたメモリ電位と前記
第一差動アンプに与える第一アンプ基準電位との差を検
出し、前記第一アンプ基準電位を暗時における前記第一
メモリ素子のメモリ電位、あるいはその近傍電位に演算
設定すること、ならびに暗時における前記アナログデジ
タルコンバータの出力から得られる前記第二メモリ素子
に蓄積されたメモリ電位と前記第二差動アンプに与える
第二アンプ基準電位との差を検出し、前記第二アンプ基
準電位を暗時における前記第二メモリ素子のメモリ電
位、あるいはその近傍電位に演算設定することを行うデ
ジタル演算回路と、前記デジタル演算回路の出力値に応
じた前記第一アンプ基準電位および前記第二アンプ基準
電位を前記第一差動アンプおよび前記第二差動アンプに
供給するデジタルアナログコンバータと、前記第一スイ
ッチをオンさせて光照射時における前記画素回路の第一
出力電気信号を前記第一メモリ素子に電圧値として一時
保持させること、前記第二スイッチをオンさせて、光照
射なしの状態での前記第一出力電気信号のレベルを表す
第二出力電気信号を出力させ、前記第二メモリ素子に電
圧値として一時保持させること、前記第三スイッチをオ
フさせた状態で前記第五スイッチをオンさせ、その後前
記第五スイッチをオフさせ、前記第三スイッチをオンさ
せることによって、前記第一メモリ素子に記憶された信
号を前記第一差動アンプの出力に読み出させること、前
記第四スイッチをオフさせた状態で前記第六スイッチを
オンさせ、その後前記第六スイッチをオフさせ、前記第
四スイッチをオンさせることによって、前記第二メモリ
素子に記憶された信号を前記第二差動アンプの出力に読
み出させること、ならびに暗時に前記第一アンプ基準電
位と前記第二アンプ基準電位の演算を指示する前記制御
信号を前記デジタル演算回路に出力することを行う制御
回路とを備えたことを特徴とする。
【0021】この発明によれば、2次元状に配列され光
電変換機能を有する画素回路と、各列の画素回路の出力
が共通に接続される第一読み出し線にそれぞれ第一スイ
ッチ第二スイッチを介して接続される第一メモリ素子お
よび第二メモリ素子と、各列の第一メモリ素子毎に設け
られ、対応するメモリ素子に蓄積された電気信号を共通
の第二読み出し線に送出する第三スイッチ、および各列
の第二メモリ素子毎に設けられ、対応するメモリ素子に
蓄積された電気信号を共通の第三読み出し線に送出する
第四スイッチと、正負2つの入力端子と出力端子を有
し、負の入力端子には第二読み出し線が接続され、正の
入力端子には第一アンプ基準電位が印加され、負の入力
端子と出力端子の間には容量素子と第五スイッチが並列
に接続されている第一差動アンプ、および正負2つの入
力端子と出力端子を有し、負の入力端子には第三読み出
し線が接続され、正の入力端子には第二アンプ基準電位
が印加され、負の入力端子と出力端子の間には容量素子
と第六スイッチが並列に接続されている第二差動アンプ
と、出力オフセットレベルとして第三アンプ基準電位が
供給され、前記第一差動アンプの出力と第二差動アンプ
の出力の差を出力する減算器と、第三アンプ基準電位を
発生する減算器基準電源と、減算器の出力をデジタル信
号に変換するアナログデジタルコンバータと、アナログ
デジタルコンバータの出力を受けるデジタル演算回路
と、デジタル演算回路の出力値に応じた第一アンプ基準
電位および第二アンプ基準電位を第一差動アンプおよび
第二差動アンプに供給するデジタルアナログコンバータ
と、全体の動作タイミングを制御する制御回路とを備え
た構成において、制御回路は、第一スイッチをオンさせ
て光照射時における画素回路の第一出力電気信号を第一
メモリ素子に電圧値として一時保持させる。また、第二
スイッチをオンさせて、光照射なしの状態での第一出力
電気信号のレベルを表す第二出力電気信号を出力させ、
第二メモリ素子に電圧値として一時保持させる。次い
で、制御回路は、第三スイッチをオフさせた状態で第五
スイッチをオンさせ、第一差動アンプの出力電位と第二
読み出し線の電位とを第一アンプ基準電位に設定する。
その結果、その後、第五スイッチをオフさせ、第三スイ
ッチをオンさせると、第一メモリ素子の電位は第一アン
プ基準電位になる。この状態で、第一メモリ素子に記憶
された信号が第一差動アンプの出力に読み出される。同
時に、制御回路は、第四スイッチをオフさせた状態で第
六スイッチをオンさせ、第二差動アンプの出力電位と第
三読み出し線の電位とを第二アンプ基準電位に設定す
る。その結果、その後、第六スイッチをオフさせ、第四
スイッチをオンさせると、第二メモリ素子の電位は第二
アンプ基準電位になる。この状態で、第二メモリ素子に
記憶された信号が第二差動アンプの出力に読み出され
る。このとき、制御回路は、黒レベルの期間においてデ
ジタル演算回路に第一アンプ基準電位と第二アンプ基準
電位の演算を指示する。その結果、デジタル演算回路に
て、暗時におけるアナログデジタルコンバータの出力か
ら得られる第一メモリ素子に蓄積されたメモリ電位と第
一差動アンプに与える第一アンプ基準電位との差が検出
され、第一アンプ基準電位を暗時における第一メモリ素
子のメモリ電位、あるいはその近傍電位に演算設定する
こと、ならびに暗時におけるアナログデジタルコンバー
タの出力から得られる第二メモリ素子に蓄積されたメモ
リ電位と第二差動アンプに与える第二アンプ基準電位と
の差が検出され、第二アンプ基準電位を暗時における第
二メモリ素子のメモリ電位、あるいはその近傍電位に演
算設定することが行われる。したがって、第一差動アン
プの出力と第二差動アンプの出力とには、メモリ容量の
ばらつきが補正された信号が得られる。ここで、第一差
動アンプの出力と第二差動アンプの出力は、それぞれ、
アンプ基準電位と黒レベル時の電位の差になるが、黒レ
ベル時の電位には光電変換素子の変換電荷を取り出す能
動素子のしきい値電圧が含まれている。このしきい値電
圧にもばらつきがある。そこで、第一差動アンプの出力
と第二差動アンプの出力の差を求める減算器では、減算
器電源からの第三アンプ基準電位を用いて出力のオフセ
ット操作が行われ、能動素子のしきい値電圧に依存しな
い出力が得られる。
【0022】つぎの発明にかかる画像撮像回路は、2次
元状に配列され光電変換機能を有する画素回路と、各列
の前記画素回路の出力が共通に接続される第一読み出し
線にそれぞれ第一スイッチ第二スイッチを介して接続さ
れ、同一列の画素回路の出力電気信号が蓄積される第一
メモリ素子および第二メモリ素子と、各列の前記第一メ
モリ素子毎に設けられ、対応するメモリ素子に蓄積され
た電気信号を共通の第二読み出し線に送出する第三スイ
ッチ、および各列の前記第二メモリ素子毎に設けられ、
対応するメモリ素子に蓄積された電気信号を共通の第三
読み出し線に送出する第四スイッチと、正負2つの入力
端子と出力端子を有し、負の入力端子には前記第二読み
出し線が接続され、正の入力端子には第一アンプ基準電
位が印加され、負の入力端子と出力端子の間には容量素
子と第五スイッチが並列に接続されている第一差動アン
プ、および正負2つの入力端子と出力端子を有し、負の
入力端子には前記第三読み出し線が接続され、正の入力
端子には第二アンプ基準電位が印加され、負の入力端子
と出力端子の間には容量素子と第六スイッチが並列に接
続されている第二差動アンプと、出力オフセットレベル
として第三アンプ基準電位が供給され、前記第一差動ア
ンプの出力と第二差動アンプの出力の差を出力する減算
器と、前記減算器の出力をデジタル信号に変換するアナ
ログデジタルコンバータと、制御信号を受けて、暗時に
おける前記アナログデジタルコンバータの出力から得ら
れる前記第一メモリ素子に蓄積されたメモリ電位と前記
第一差動アンプに与える第一アンプ基準電位との差を検
出し、前記第一アンプ基準電位を暗時における前記第一
メモリ素子のメモリ電位、あるいはその近傍電位に演算
設定すること、暗時における前記アナログデジタルコン
バータの出力から得られる前記第二メモリ素子に蓄積さ
れたメモリ電位と前記第二差動アンプに与える第二アン
プ基準電位との差を検出し、前記第二アンプ基準電位を
暗時における前記第二メモリ素子のメモリ電位、あるい
はその近傍電位に演算設定すること、ならびに前記第一
アンプ基準電位と前記第二アンプ基準電位の設定後に暗
時の前記減算器出力レベルと所定の基準レベルとの差を
検出し、暗時の減算器出力レベルが所定の基準レベルと
同じあるいは近傍のレベルになるように前記第三アンプ
基準電位を設定することを行うデジタル演算回路と、前
記デジタル演算回路の出力値に応じた前記第一アンプ基
準電位、前記第二アンプ基準電位および前記第三アンプ
基準電位を前記第一差動アンプ、前記第二差動アンプお
よび前記減算器に供給するデジタルアナログコンバータ
と、前記第一スイッチをオンさせて光照射時における前
記画素回路の第一出力電気信号を前記第一メモリ素子に
電圧値として一時保持させること、前記第二スイッチを
オンさせて、光照射なしの状態での前記第一出力電気信
号のレベルを表す第二出力電気信号を出力させ、前記第
二メモリ素子に電圧値として一時保持させること、前記
第三スイッチをオフさせた状態で前記第五スイッチをオ
ンさせ、その後前記第五スイッチをオフさせ、前記第三
スイッチをオンさせることによって、前記第一メモリ素
子に記憶された信号を前記第一差動アンプの出力に読み
出させること、前記第四スイッチをオフさせた状態で前
記第六スイッチをオンさせ、その後前記第六スイッチを
オフさせ、前記第四スイッチをオンさせることによっ
て、前記第二メモリ素子に記憶された信号を前記第二差
動アンプの出力に読み出させること、ならびに暗時に前
記第一アンプ基準電位と前記第二アンプ基準電位と前記
第三アンプ基準電位の演算を指示する前記制御信号を前
記デジタル演算回路に出力することを行う制御回路とを
備えたことを特徴とする。
【0023】この発明によれば、2次元状に配列され光
電変換機能を有する画素回路と、各列の画素回路の出力
が共通に接続される第一読み出し線にそれぞれ第一スイ
ッチ第二スイッチを介して接続される第一メモリ素子お
よび第二メモリ素子と、各列の第一メモリ素子毎に設け
られ、対応するメモリ素子に蓄積された電気信号を共通
の第二読み出し線に送出する第三スイッチ、および各列
の第二メモリ素子毎に設けられ、対応するメモリ素子に
蓄積された電気信号を共通の第三読み出し線に送出する
第四スイッチと、正負2つの入力端子と出力端子を有
し、負の入力端子には第二読み出し線が接続され、正の
入力端子には第一アンプ基準電位が印加され、負の入力
端子と出力端子の間には容量素子と第五スイッチが並列
に接続されている第一差動アンプ、および正負2つの入
力端子と出力端子を有し、負の入力端子には第三読み出
し線が接続され、正の入力端子には第二アンプ基準電位
が印加され、負の入力端子と出力端子の間には容量素子
と第六スイッチが並列に接続されている第二差動アンプ
と、出力オフセットレベルとして第三アンプ基準電位が
供給され、前記第一差動アンプの出力と第二差動アンプ
の出力の差を出力する減算器と、減算器の出力をデジタ
ル信号に変換するアナログデジタルコンバータと、アナ
ログデジタルコンバータの出力を受けるデジタル演算回
路と、デジタル演算回路の出力値に応じた第一アンプ基
準電位、第二アンプ基準電位および第三アンプ基準電位
を第一差動アンプ、第二差動アンプおよび減算器に供給
するデジタルアナログコンバータと、全体の動作タイミ
ングを制御する制御回路とを備えた構成において、制御
回路は、第一スイッチをオンさせて光照射時における画
素回路の第一出力電気信号を第一メモリ素子に電圧値と
して一時保持させる。また、第二スイッチをオンさせ
て、光照射なしの状態での第一出力電気信号のレベルを
表す第二出力電気信号を出力させ、第二メモリ素子に電
圧値として一時保持させる。次いで、制御回路は、第三
スイッチをオフさせた状態で第五スイッチをオンさせ、
第一差動アンプの出力電位と第二読み出し線の電位とを
第一アンプ基準電位に設定する。その結果、その後、第
五スイッチをオフさせ、第三スイッチをオンさせると、
第一メモリ素子の電位は第一アンプ基準電位になる。こ
の状態で、第一メモリ素子に記憶された信号が第一差動
アンプの出力に読み出される。同時に、制御回路は、第
四スイッチをオフさせた状態で第六スイッチをオンさ
せ、第二差動アンプの出力電位と第三読み出し線の電位
とを第二アンプ基準電位に設定する。その結果、その
後、第六スイッチをオフさせ、第四スイッチをオンさせ
ると、第二メモリ素子の電位は第二アンプ基準電位にな
る。この状態で、第二メモリ素子に記憶された信号が第
二差動アンプの出力に読み出される。このとき、制御回
路は、黒レベルの期間においてデジタル演算回路に第一
アンプ基準電位と第二アンプ基準電位と第三アンプ基準
電位の演算を指示する。その結果、デジタル演算回路に
て、暗時におけるアナログデジタルコンバータの出力か
ら得られる第一メモリ素子に蓄積されたメモリ電位と第
一差動アンプに与える第一アンプ基準電位との差が検出
され、第一アンプ基準電位を暗時における第一メモリ素
子のメモリ電位、あるいはその近傍電位に演算設定する
こと、ならびに暗時におけるアナログデジタルコンバー
タの出力から得られる第二メモリ素子に蓄積されたメモ
リ電位と第二差動アンプに与える第二アンプ基準電位と
の差が検出され、第二アンプ基準電位を暗時における第
二メモリ素子のメモリ電位、あるいはその近傍電位に演
算設定することが行われる。したがって、第一差動アン
プの出力と第二差動アンプの出力とには、メモリ容量の
ばらつきが補正された信号が得られる。ここで、自動的
に設定された第一アンプ基準電位と第二アンプ基準電位
に変動があると、それに応じて減算器の出力レベルが変
動する。つまり、チップ毎にあるいは動作環境が変動す
る毎に黒レベルが変動し、画質が変化する事態を招来す
る。そこで、デジタル演算回路にて、第一アンプ基準電
位と第二アンプ基準電位の設定後に暗時の減算器出力レ
ベルと所定の基準レベルとの差が検出され、暗時の減算
器出力レベルが所定の基準レベルと同じあるいは近傍の
レベルになるように第三アンプ基準電位を設定すること
が行われる。その結果、減算器の出力には、光電変換素
子の変換電荷を取り出す能動素子のしきい値電圧に依存
せず、かつ黒レベルが第一アンプ基準電位と第二アンプ
基準電位の値に依存せず、常に所定の基準レベルとなる
信号が得られる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる画像撮像回路の好適な実施の形態を詳細に
説明する。
【0025】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1である画像撮像回路の構成を示す図である。図1
において、この画像撮像回路は、2次元状に配列された
複数の画素101と、垂直走査回路102と、水平走査
回路103と、読み出し出力回路104と、制御回路1
05とを備えている。なお、複数の画素101には、遮
光画素101aが含まれている。
【0026】複数の画素101のうち、同一行の画素が
垂直走査回路102の行選択線121で共通に接続さ
れ、また同一列の画素が行読み出し線141で共通に接
続されている。各画素は、1個のフォトダイオード11
1と3個のMOSトランジスタ112,113,114
とで構成されている。3個のMOSトランジスタ11
2,113,114のうち、MOSトランジスタ112
は、リセット用のトランジスタ(以下「リセットTr」
という)であり、MOSトランジスタ113は、駆動用
のトランジスタ(以下「駆動Tr」という)であり、M
OSトランジスタ114は、選択用のトランジスタ(以
下「選択Tr」という)である。
【0027】フォトダイオード(以下「PD」という)
111は、アノードが接地され、カソードがリセットT
r112のソースと駆動Tr113のゲートとに接続さ
れている。リセットTr112は、ゲートが制御回路1
05からの図示しないリセット線に接続され、ドレイン
がリセット電源115に接続されている。駆動Tr11
3は、ドレインが動作電源116に接続され、ソースが
選択Tr114のドレインに接続されている。選択Tr
114は、ゲートが行選択線121に接続され、ソース
が行読み出し線141に接続されている。
【0028】読み出し出力回路104は、各行読み出し
線141に設けられるMOSトランジスタ142,14
3,144,メモリ素子145と、差動構成の読み出し
アンプ146と、容量素子147と、MOSトランジス
タ148と、アナログデジタルコンバータ(以下「AD
C」という)149と、デジタル演算回路150と、デ
ジタルアナログコンバータ(以下「DAC」という)1
51とを備えている。
【0029】MOSトランジスタ142は、行読み出し
線141のリセット用トランジスタ(以下「行読み出し
線リセットTr」という)である。MOSトランジスタ
143は、メモリ書込用トランジスタ(以下「メモリ書
込Tr」という)である。MOSトランジスタ144
は、メモリ読み出し用トランジスタ(以下「メモリ読み
出しTr」という)である。
【0030】行読み出し線リセットTr142は、ゲー
トが制御回路105からの図示しないリセット線に接続
され、ドレインが行読み出し線141に接続され、ソー
スが接地されている。メモリ書込Tr143は、ドレイ
ンが行読み出し線141に接続され、ゲートが水平走査
回路103に接続され、ソースがメモリ読み出しTr1
44のドレインに接続されている。メモリ読み出しTr
144は、ゲートが水平走査回路103に接続されてい
る。メモリ素子145は、メモリ書込Tr143のソー
スとメモリ読み出しTr144のドレインとの接続点と
接地間に設けられている。そして、各行読み出し線14
1におけるメモリ読み出しTr144のソースは、共通
に列読み出し線152を介して読み出しアンプ146の
負入力端(−)に接続されている。
【0031】読み出しアンプ146の負入力端(−)と
出力端との間には、容量素子147とMOSトランジス
タ148とが並列に接続されている。MOSトランジス
タ148は、短絡用トランジスタ(以下「短絡Tr」と
いう)であって、ゲートには制御回路105から制御信
号が印加されるようになっている。読み出しアンプ14
6の出力端には、ADC149が接続され、ADC14
9の出力端には、デジタル演算回路150が接続されて
いる。デジタル演算回路150の出力端には、DAC1
51が接続され、DAC151の出力端は、読み出しア
ンプ146の正入力端(+)に接続されている。
【0032】すなわち、デジタル演算回路150は、制
御回路105の制御下に、ADC149の出力デジタル
値に基づき適切なアンプ基準電位の演算を行うようにな
っている。そして、DAC151がデジタル演算回路1
50にて求められたデジタル基準電位をアナログ基準電
位に変換し、読み出しアンプ146の正入力端(+)に
アンプ基準電位として供給することにしている。
【0033】なお、列読み出し線152と接地間には、
寄生容量153が存在する。また、列読み出し線152
と接地間には、従来例(図4)と同様に、リセット用の
MOSトランジスタが設けられている。しかし、これ
は、通常の構成であること、およびこの発明との直接的
な関わりがないので、図示および説明を省略した。この
点は、以下に示す実施の形態2,3においても同様であ
る。
【0034】制御回路105は、垂直走査回路102お
よび水平走査回路103の動作制御を行う他、リセット
Tr112,行読み出し線リセットTr142,短絡T
r148のオン・オフ制御およびデジタル演算回路15
0の動作制御を行い、従来例と同内様の画像撮像動作の
制御に加え、実施の形態1に関わる動作の制御として、
画像撮像動作の過程で行われる信号読み出し動作の制御
と並行して、黒レベル時に取得された画素信号を用いて
黒レベル時における列間の出力電圧のばらつきをなくす
ための調整動作の制御を行うようになっている。
【0035】信号読み出し動作の制御では、遮光画素1
01aを含む画素101の出力電気信号(画素信号)を
列毎のメモリ素子145に電圧値として一時保持させ
る。そして、メモリ読み出しTr144がオフの状態で
短絡Tr148をオンさせ、その後短絡Tr148をオ
フさせ、メモリ読み出しTr144をオンさせることに
よって、各メモリ素子145に記憶された画素信号が差
動構成の読み出しアンプ146の出力に読み出されるよ
うにすることが行われる。
【0036】また、調整動作の制御では、暗時にデジタ
ル演算回路150を起動する。その結果、デジタル演算
回路150では、ADC149の出力から得られた暗時
における各メモリ素子145に蓄積されたメモリ電位
と、アンプ基準電位との差を検出し、そのアンプ基準電
位を暗時のメモリ電位、あるいはその近傍電位に設定す
る演算が行われる。これによって、読み出しアンプ14
6に適切なアンプ基準電位が供給される。この調整動作
の制御は、信号読み出し動作の制御と並行して、適宜な
時間間隔で、ないしは所定の周期等、任意のタイミング
で行われる。
【0037】次に、動作について説明する。この画像撮
像回路では、上述したように、従来例と同内容の画像撮
像動作に加え、黒レベル時における列間の出力電圧のば
らつきをなくすための調整動作が行われる。まず、画像
撮像動作を説明する。画像撮像動作は、PDリセット動
作と、電荷蓄積動作と、信号読み出し動作とからなる。
【0038】PDリセット動作では、遮光画素101a
を含む画素101のリセットTr112を順次オンさせ
る。これによって、各画素におけるPD111のカソー
ド電位(PD電位)がリセット電源115のリセット電
位に設定される。電荷蓄積動作では、PD111におい
て照射される光から生成される電荷の蓄積が行われる。
光照射量が多いほど、PD電位は低くなる。このPD電
位の大きさに応じて駆動Tr113のドレイン・ソース
間に流れる電流が増幅される。
【0039】信号読み出し動作では、行読み出し線リセ
ットTr142をオンさせて行読み出し線141を接地
電位にリセットした後、読み出し行画素の選択Tr11
4とメモリ書込Tr143とをオンさせる。その結果、
各画素101のPD電位に対応した電位(具体的には、
PD電位から駆動Tr413のしきい値電圧を差し引い
た値)が、行単位でメモリ素子145に書き込まれる。
さらに、各メモリ読み出しTr144を順次オンさせ
る。これによって、各メモリ素子145の蓄積電荷(メ
モリ電位に比例した量)が読み出され、列読み出し線1
52を介して読み出しアンプ146の負入力端(−)に
出力される。その際、制御回路105では、メモリ読み
出しTr144をオンさせる前の段階で、短絡Tr14
8をオンさせて読み出しアンプ146の出力電位と列読
み出し線152の電位とをアンプ基準電位に設定し、そ
の後短絡Tr148をオフさせることが行われる。
【0040】読み出しアンプ146では、メモリ電荷信
号を電圧信号に変換し、ADC149に出力する。AD
C149は、この電圧信号をデジタル値に変換し、デジ
タル演算回路150に出力する。読み出し行を順次選択
しながら、行単位の書き込み、シリアルなメモリ読み出
しを繰り返すことによって全ての画素信号が出力され
る。このようにして、光パターンとして入力される画像
の各画素信号が時系列に検出される。
【0041】ここで、PD電位Vpdに対応する読み出し
アンプ146の出力電位Voutを導出する。まず、短絡
Tr148がオンで、出力電位Voutと列読み出し線1
52の電位Vreadがアンプ基準電位Vdrkに設定される時
のメモリ電荷Qmと出力電荷Qeoは、メモリ素子145
のメモリ容量をCm、メモリ電位をVm、駆動Tr113
のしきい値電圧をVth、容量素子147の容量(出力容
量)をCeoとすると、次式(5)(6)で表せる。
【0042】 Qm=Cm×Vm=Cm(Vpd−Vth) ・・・(5) Qeo=Ceo(Vread−Vout)=0 ・・・(6) そして、短絡Tr148をオフにし、メモリ読み出しT
r144をオンにすると、メモリ電位はアンプ基準電位
Vdrkになるので、メモリ電荷Qmlは、次式(7)に示
す値となる。
【0043】 Qml=Cm×Vdrk ・・・(7) したがって、メモリ電荷Qmの変化量ΔQmは、 ΔQm=Qml−Qm=Cm(Vdrk−Vpd+Vth) ・・・(8) である。この時、メモリ素子145への電荷の供給は、
容量素子147からのみ行われるので、出力電荷Qeoの
変化量ΔQeoは−ΔQmである。したがって、出力電荷
Qeoは、 Qeol=Qeo+ΔQeo=−Cm(Vdrk−Vpd+Vth) ・・・(9) となる。以上から、出力電位Voutとして次式(10)
が導かれる。
【0044】 Vout=Vread−(Qeol/Ceo) =Vdrk+(Cm/Ceo)(Vdrk−Vpd+Vth) ・・・(10) そして、Ceo=Cm、Cm=Cm0+ΔCmとすると、出力
電位Voutは、 Vout=2Vdrk−Vpd+Vth+(ΔCm/Cm0)(Vdrk−Vpd+Vth) ・・(11) となる。
【0045】したがって、式(11)から、PD電位V
pdがリセット電位Vrstである時、すなわち黒レベル時
における列間の出力電位のばらつきは、Vdrk=Vrst−
Vthと設定すれば、なくすことができる。そこで、以下
のような調整動作を行うようにしている。
【0046】調整動作時では、デジタル演算器150に
て、ADC149からの信号のうち、遮光画素101a
からの信号から、暗時に蓄積されたメモリ電位を検出
し、また、アンプ基準電位Vdrkの値を計算し、両者の
差を検出し、暗時におけるメモリ電位、あるいはその近
傍の電位を有するアンプ基準電位Vdrkを生成するのに
必要なデジタル値を求め、DAC151に保持供給す
る。これによって、読み出しアンプ146では、適切な
アンプ基準電位Vdrkが設定されることになる。
【0047】次に、演算の内容を説明する。今、アンプ
基準電位Vdrkが、目標値Vrst−VthからVkずれている
とすると、アンプ基準電位Vdrkは、 Vdrk=Vrst−Vth+Vk ・・・(12) と表せる。短絡Tr148がオフの時、すなわち読み出
しアンプ146が遮光画素101aからの信号を増幅し
て出力する時の出力電位Voutは、式(12)を式(1
1)に代入し、 Vout=Vrst−Vth+2Vk+(ΔCm/Cm0)Vk ・・・(13) である。また、短絡Tr148がオンの時、すなわちア
ンプ基準電位をそのまま出力する時の出力電位VFは、 VF=Vdrk=Vrst−Vth+Vk ・・・(14) である。
【0048】補正値Vcor=VF−Voutを計算すると、 Vcor=−Vk−(ΔCm/Cm0)Vk ・・・(15) であり、アンプ基準電位VdrkをVdrk+Vcorに補正す
ると、 Vdrk=Vrst−Vth−(ΔCm/Cm0)Vk ・・・(16) となる。式(16)は、アンプ基準電位Vdrkが暗時の
メモリ電位、あるいはその近傍電位に調整されることを
示すが、これは、VdrkとVrst−Vthとの差がVkから
(ΔCm/Cm0)×Vkに低減することを意味する。つま
り、暗時での列間の出力電位のばらつきが減少する。上
記の調整動作を複数回繰り返すことにより、更にずれが
小さくなることは、式(13)〜(16)から明らかで
ある。
【0049】このように、実施の形態1によれば、メモ
リ容量のばらつきが存在しても、アンプ基準電位を暗時
のメモリ電位、あるいはその近傍電位に調整し保持する
機構を設けたので、黒レベルでの列間の出力電位のばら
つきが発生しないようにすることが可能となる。
【0050】このとき、最適なアンプ基準電位を画像撮
像回路自体で計算し、設定するので、しきい値電圧など
回路パラメータのチップ間ばらつきや、温度、電源電圧
などの動作環境の変化による回路特性の変化が存在する
場合でも、黒レベルでの列間の出力電位のばらつきは発
生しないことになる。したがって、暗時の列状固定パタ
ーンノイズを低減することができ、低照度時での撮像に
好適な画像撮像回路が得られる。
【0051】実施の形態2.図2は、この発明の実施の
形態2である画像撮像回路の構成を示す図である。な
お、図2では、図1に示した構成要素と同一である要素
には同一の符号が付されている。ここでは、実施の形態
2に関わる部分を中心に説明する。
【0052】実施の形態1では、読み出しアンプ146
のアンプ基準電位を適切に設定することによって、出力
電位Voutを、Vout=2Vdrk−Vrst+Vthとし、メモ
リ素子の容量ばらつきによる列間ばらつきの発生を防止
できたが、駆動Tr113のしきい値電圧Vthのばらつ
きによる影響が残っている。そこで、実施の形態2で
は、さらに駆動Tr113のしきい値電圧Vthのばらつ
きを補正する構成例が示されている。
【0053】図2に示すように、この実施の形態2で
は、図1に示した読み出し出力回路104に代えて読み
出し出力回路204が設けられ、それに伴い、制御回路
105に代えて制御回路205が設けられている。読み
出し出力回路204は、読み出し出力回路104におけ
る読み出しアンプ146の出力までを2系統設けた構成
となっている。一方の系統は信号側回路、他方の系統は
リセット側回路と称している。
【0054】すなわち、読み出し出力回路204では、
各行読み出し線141における読み出し線リセットTr
142のドレインに並列に,MOSトランジスタ(以下
「信号側メモリ書込Tr」という)241,MOSトラ
ンジスタ(以下「信号側メモリ読み出しTr」という)
242、信号側メモリ素子243および差動構成の信号
側読み出しアンプ244からなる信号側回路と、MOS
トランジスタ(以下「リセット側メモリ書込Tr」とい
う)251,MOSトランジスタ(以下「リセット側メ
モリ読み出しTr」という)252、リセット側メモリ
素子253および差動構成のリセット側読み出しアンプ
254からなるリセット側回路とが設けられている。
【0055】そして、信号側読み出しアンプ244とリ
セット側読み出しアンプ254の出力が、減算器260
に接続され、減算器の260の出力が、ADC149,
デジタル演算回路270およびDAC271を介して信
号側読み出しアンプ244とリセット側読み出しアンプ
254の正入力端(+)にそれぞれフィードバックされ
るようになっている。
【0056】信号側回路では、信号側メモリ書込Tr2
41は、ドレインが行読み出し線141に接続され、ゲ
ートが水平走査回路103に接続され、ソースが信号側
メモリ読み出しTr242のドレインに接続されてい
る。信号側メモリ読み出しTr242は、ゲートが水平
走査回路103に接続されている。信号側メモリ素子2
43は、信号側メモリ書込Tr241のソースと信号側
メモリ読み出しTr242のドレインとの接続点と接地
間に設けられている。そして、各行読み出し線141に
おける信号側メモリ読み出しTr242のソースは、共
通に信号側列読み出し線247を介して信号側読み出し
アンプ244の負入力端(−)に接続されている。
【0057】信号側読み出しアンプ244の負入力端
(−)と出力端との間には、容量素子245とMOSト
ランジスタ246とが並列に接続されている。MOSト
ランジスタ246は、短絡用トランジスタ(以下「短絡
Tr」という)であって、ゲートには制御回路205か
ら制御信号が印加されるようになっている。なお、信号
側列読み出し線247と接地間には、寄生容量248が
存在する。
【0058】リセット側回路では、リセット側メモリ書
込Tr251は、ドレインが行読み出し線141に接続
され、ゲートが水平走査回路103に接続され、ソース
がリセット側メモリ読み出しTr252のドレインに接
続されている。リセット側メモリ読み出しTr252
は、ゲートが水平走査回路103に接続されている。リ
セット側メモリ素子253は、リセット側メモリ書込T
r251のソースとリセット側メモリ読み出しTr25
2のドレインとの接続点と接地間に設けられている。そ
して、各行読み出し線141におけるリセット側メモリ
読み出しTr252のソースは、共通にリセット側列読
み出し線257を介してリセット側読み出しアンプ25
4の負入力端(−)に接続されている。
【0059】リセット側読み出しアンプ254の負入力
端(−)と出力端との間には、容量素子255とMOS
トランジスタ256とが並列に接続されている。MOS
トランジスタ256は、短絡用トランジスタ(以下「短
絡Tr」という)であって、ゲートには制御回路205
から制御信号が印加されるようになっている。なお、リ
セット側列読み出し線257と接地間には、寄生容量2
58が存在する。
【0060】減算器260は、減算用差動アンプ261
と、一端が信号側読み出しアンプ244の出力端に接続
される負入力端(−)側の抵抗素子262と、負帰還用
の抵抗素子263と、一端がリセット側読み出しアンプ
254の出力端に接続される正入力端(+)側の抵抗素
子264と、正入力端(+)と減算器基準電源267と
の間に設けられる抵抗素子265とで構成されている。
【0061】減算器260の出力は、ADC149にて
デジタル変換され、デジタル演算回路270に入力され
る。デジタル演算回路270では、制御回路205の制
御下に、信号側読み出しアンプ244とリセット側読み
出しアンプ254とに与えるアンプ基準電位がそれぞれ
演算され、DAC271に出力される。DAC271で
は、入力される各アンプ基準電位がアナログ変換され、
制御回路205の制御下に、信号側読み出しアンプ24
4の正入力端(+)に信号側アンプ基準電位を供給し、
リセット側読み出しアンプ254の正入力端(+)にリ
セット側アンプ基準電位を供給する。
【0062】制御回路205は、垂直走査回路102お
よび水平走査回路103の動作制御を行う他、リセット
Tr112,行読み出し線リセットTr142,短絡T
r246,256のオン・オフ制御、デジタル演算回路
270およびDAC271の動作制御を行い、従来例と
同内様の画像撮像動作の制御に加え、実施の形態2に関
わる動作の制御として、画像撮像動作の過程で行われる
信号読み出し動作の制御と並行して、黒レベル時に取得
された画素信号を用いて黒レベル時における列間の出力
電圧のばらつきをなくす実施の形態1の動作の過程で、
駆動Tr113のしきい値電圧のばらつきを補正する調
整動作の制御を行うようになっている。
【0063】信号読み出し動作の制御では、照射時にお
いて遮光画素101aを含む画素101の出力電気信号
(画素信号)を列毎の信号側メモリ素子243に電圧値
として一時保持させる。また、暗時において遮光画素1
01aを含む画素101の出力電気信号(画素信号)を
列毎のリセット側メモリ素子253に電圧値として一時
保持させる。このとき、リセット側メモリ素子253に
取り込まれる電気信号のレベルは、信号側メモリ素子2
43に取り込まれる電気信号のレベルと同じである。
【0064】そして、信号側メモリ読み出しTr242
がオフの状態で短絡Tr246をオンさせ、その後短絡
Tr246をオフさせ、信号側メモリ読み出しTr24
2をオンさせることによって、各信号側メモリ素子24
3に記憶された画素信号が信号側読み出しアンプ244
の出力に読み出されるようにする。また、同時にリセッ
ト側メモリ読み出しTr252がオフの状態で短絡Tr
256をオンさせ、その後短絡Tr256をオフさせ、
リセット側メモリ読み出しTr252をオンさせること
によって、各リセット側メモリ素子253に記憶された
画素信号がリセット側読み出しアンプ254の出力に読
み出されるようにすることが行われる。
【0065】また、調整動作の制御では、暗時に信号側
とリセット側とを区別してデジタル演算回路270を起
動する。その結果、デジタル演算回路270では、AD
C149の出力から得られた暗時における各信号側メモ
リ素子243に蓄積されたメモリ電位と、計算で求めた
信号側アンプ基準電位との差を検出し、その信号側基準
電位を暗時の信号側メモリ素子243のメモリ電位、あ
るいはその近傍電位に設定する演算が行われる。また、
デジタル演算回路270では、ADC149の出力から
得られた暗時における各リセット側メモリ素子253に
蓄積されたメモリ電位と、計算で求めたリセット側アン
プ基準電位との差を検出し、そのリセット側アンプ基準
電位を暗時のリセット側メモリ素子253のメモリ電
位、あるいはその近傍電位に設定する演算が行われる。
【0066】その結果、制御回路205からの指示を受
けたDAC271から、信号側アンプ基準電位が信号側
読み出しアンプ244に供給され、リセット側アンプ基
準電位がリセット側読み出しアンプ254に供給され
る。これによって、減算器260の出力には、メモリ容
量のばらつきと駆動Tr113のしきい値電圧のばらつ
きの双方が補正された画素信号が得られるようになって
いる。
【0067】次に、動作について説明する。まず、画像
撮像動作を説明する。画像撮像動作は、PDリセット動
作と、電荷蓄積動作と、信号読み出し動作とからなる。
PDリセット動作では、遮光画素101aを含む画素1
01のリセットTr112を順次オンさせる。これによ
って、各画素におけるPD111のカソード電位(PD
電位)がリセット電源115のリセット電位に設定され
る。電荷蓄積動作では、PD111において照射される
光から生成される電荷の蓄積が行われる。光照射量が多
いほど、PD電位は低くなる。このPD電位の大きさに
応じて駆動Tr113のドレイン・ソース間に流れる電
流が増幅される。
【0068】信号読み出し動作では、行読み出し線リセ
ットTr142をオンさせて行読み出し線141を接地
電位にリセットした後、読み出し行画素の選択Tr11
4と信号側メモリ書込Tr241とをオンさせる。その
結果、各画素のPD電位に対応した電位が行単位で信号
側メモリ素子243に書き込まれる。その後、暗時の画
素信号を、信号側メモリ素子243に取り込んだ画素信
号と同一のレベルでリセット側メモリ素子253に取り
込む。すなわち、各画素のリセットTr112をオンさ
せ、PD電位をリセット電源115のリセット電位Vrs
tに設定した後、リセット側メモリ書込Tr251をオ
ンさせる。これによって、各画素のPD電位が行単位で
リセット側メモリ素子253に書き込まれる。
【0069】さらに、各信号側メモリ読み出しTr24
2を順次オンさせる。その結果、各信号側メモリ素子2
43の蓄積電荷が読み出され、信号側列読み出し線24
7を介して信号側読み出しアンプ244の負入力端
(−)に出力される。その際、制御回路105では、信
号側メモリ読み出しTr241をオンさせる前の段階
で、短絡Tr246をオンさせて信号側読み出しアンプ
244の出力電位と信号側列読み出し線247の電位と
を信号側アンプ基準電位に設定し、その後短絡Tr24
6をオフさせることが行われる。信号側読み出しアンプ
244では、信号側メモリ素子243の蓄積電荷信号が
電圧信号に変換され、抵抗素子262を介して減算用差
動アンプの負入力端(−)に出力される。
【0070】それと同時に、各リセット側メモリ読み出
しTr252をオンさせる。その結果、各リセット側メ
モリ素子243の蓄積電荷が読み出され、リセット側列
読み出し線257を介してリセット側読み出しアンプ2
54の負入力端(−)に出力される。その際、制御回路
105では、リセット側メモリ読み出しTr252をオ
ンさせる前の段階で、短絡Tr256をオンさせてリセ
ット側読み出しアンプ254の出力電位とリセット側列
読み出し線257の電位とをリセット側アンプ基準電位
に設定し、その後短絡Tr256をオフさせることが行
われる。リセット側読み出しアンプ254では、リセッ
ト側メモリ素子253の蓄積電荷信号が電圧信号に変換
され、抵抗素子264を介して減算用差動アンプの正入
力端(+)に出力される。
【0071】減算器260では、減算器基準電源267
の減算アンプ基準電位に基づき出力オフセット操作が行
われ、信号側読み出しアンプ244の出力信号とリセッ
ト側読み出しアンプ254の出力信号との差が出力され
る。読み出し行を順次選択しながら、行単位の書き込
み、シリアルなメモリ読み出しを繰り返すことによっ
て、全ての画素信号が出力される。このようにして、光
パターンとして入力される画像の各画素信号が時系列に
検出される。
【0072】次に、減算器260の出力Voを表す式を
導出する。ただし、リセット側アンプ基準電位Vdrkr
は、予めVdrkr=Vrst−Vthに設定され、信号側アン
プ基準電位Vdrksは、予めVdrks=Vrst−Vthに設定
されているものとする。その設定手順は、実施の形態1
で示した手順と同様であり、再記すれば、読み出しアン
プ146の出力電位Voutは、 Vout=2Vdrk−Vrst+Vth ・・・(17) である。式(17)から、リセット側読み出しアンプ2
54の出力電位Voutrと信号側読み出しアンプ244の
出力電位Voutsは、次式(18)(19)で表される。
【0073】 Voutr=2Vdrk−Vrst+Vth ・・・(18) Vouts=2Vdrk−Vpd+Vth ・・・(19) 減算用差動アンプ261の正入力端(+)への入力電位
をVin1、負入力端(−)への入力電位をVin2、減算用
差動アンプ261の増幅率をAdとすると、出力電位Vo
は、 Vo=Ad(Vin1−Vin2) ・・・(20) と表せる。
【0074】また、4個の抵抗素子の抵抗値が全て等し
い時、入力電位Vin1、Vin2は、減算器基準電源267
の減算アンプ基準電位をVrefとすると、次式(21)
(22)で表せる。 Vin1=(Vref+Voutr)/2 ・・・(21) Vin2=(Vouts+Vo)/2 ・・・(22) したがって、出力電位Voは、式(21)(22)を式
(20)に代入して次式(23)と表せる。
【0075】 Vo=(Vref+Voutr−Vouts)/(1+2/Ad) ・・・(23) そして、増幅率Adを∞と近似し、式(18)(19)
を代入すると、出力電位Voは、 Vo=Voutr−Vouts =Vref+2Vdrkr−2Vdrks+(Vpd−Vret) ・・・(24) として求まり、駆動Tr113のしきい値電圧Vthのば
らつきに依存しないようになる。
【0076】このように、実施の形態2によれば、メモ
リ容量のばらつきが存在しても、黒レベルの列間ばらつ
きが発生しないとともに、駆動Tr113のしきい値電
圧のばらつきによる各画素間の黒レベルの出力電位のば
らつきも発生しないようにすることができ、固定パター
ンノイズの一層の低減が行えるようになる。
【0077】実施の形態3.図3は、この発明の実施の
形態3である画像撮像回路の構成を示す図である。な
お、図3では、図2に示した構成要素と同一である要素
には同一の符号が付されている。ここでは、実施の形態
3に関わる部分を中心に説明する。
【0078】実施の形態2では、式(24)に示される
ように自動設定された信号側アンプ基準電位Vdrksとリ
セット側アンプ基準電位Vdrkrのレベルに応じて出力レ
ベルが変動する。これは、チップ毎にあるいは動作環境
が変動する毎に黒レベルが変動し、画質が変わることを
意味する。そこで、実施の形態3では、さらにこの出力
レベルの変動を補正する構成例が示されている。
【0079】図3に示すように、この実施の形態3で
は、図2に示した読み出し出力回路204に代えて読み
出し出力回路304が設けられ、それに伴い、制御回路
205に代えて制御回路305が設けられている。読み
出し出力回路304では、減算器基準電源267が削除
され、それに伴い、デジタル演算回路270に代えてデ
ジタル演算回路341が設けられ、DAC271に代え
たDAC341が設けられ、減算用差動アンプ261の
正入力端(+)が抵抗素子265を介してDAC341
の出力端に接続されている。その他は、図2に示した構
成と同様である。
【0080】制御回路305は、実施の形態2の動作に
加えて、デジタル演算回路341に対して、信号側アン
プ基準電位とリセット側アンプ基準電位の演算後に、減
算用アンプ基準電位を演算させる制御信号を出力するよ
うになっている。その結果、デジタル演算回路341で
は、ADC149の出力から得られた暗時における各信
号側メモリ素子243に蓄積されたメモリ電位と、計算
で求めた信号側アンプ基準電位との差を検出し、その信
号側リセット基準電位を暗時の信号側メモリ素子243
のメモリ電位、あるいはその近傍電位に設定する演算が
行われる。
【0081】また、デジタル演算回路341では、AD
C149の出力から得られた暗時における各リセット側
メモリ素子253に蓄積されたメモリ電位と、計算で求
めたリセット側アンプ基準電位との差を検出し、そのリ
セット側アンプ基準電位を暗時のリセット側メモリ素子
253のメモリ電位、あるいはその近傍電位に設定する
演算が行われる。その後、暗時における減算器260の
出力レベルと所定の基準レベルとの差を検出し、暗時に
おける減算器260の出力レベルを所定の基準レベルと
同じレベルあるいは近傍のレベルにする減算用アンプ基
準電位Vrefを演算することが行われる。
【0082】その結果、制御回路305からの指示を受
けたDAC342から、信号側アンプ基準電位Vdrksが
信号側読み出しアンプ244に供給され、リセット側ア
ンプ基準電位Vdrkrがリセット側読み出しアンプ254
に供給され、減算用アンプ基準電位Vrefが減算用差動
アンプ261に供給される。これによって、減算器26
0の出力は、レベルの変動が抑制され、一定画質の画素
信号が得られる。
【0083】以下に、減算器260の出力レベルを所定
の基準レベルVref0にするための補正動作を説明する。
まず、暗時の出力レベルVodを検出する。暗時の出力レ
ベルVodは、次式(25)で表される. Vod=Vref−2Vdrkr+2Vdrks ・・・(25)
【0084】次に、現在の減算用アンプ基準電位Vref
を検出する。式(25)から、検出した現在の減算用ア
ンプ基準電位Vrefと暗時の出力レベルVodの差を求め
ることで、2Vdrkr−2Vdrksが求まる。最後に、検出
した減算用アンプ基準電位Vrefを次式(26)で表さ
れるレベルに更新する。
【0085】 Vref=Vref0−2Vdrkr+2Vdrks ・・・(26) その結果、減算器260の出力Voは、次式(27)で
示す値となる。 Vo=Vref0+(Vpd−Vrst) ・・・(27) 式(27)から、黒レベルが信号側アンプ基準電位Vdr
ksやリセット側アンプ基準電位Vdrkrの値に依存せず、
常に所定の基準レベルVref0になることが理解できる。
【0086】したがって、実施の形態3によれば、黒レ
ベルの列間ばらつきを低減するためにアンプ基準電位を
調整しても回路全体の黒レベルは変動しないようにする
ことができる。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、2次元状に配列され光電変換機能を有する画素回路
と、各列の画素回路の出力が共通に接続される第一読み
出し線に第一スイッチを介して接続されるメモリ素子
と、各列のメモリ素子毎に設けられ、対応するメモリ素
子に蓄積された電気信号を共通の第二読み出し線に送出
する第二スイッチと、正負2つの入力端子と出力端子を
有し、負の入力端子には第二読み出し線が接続され、正
の入力端子にはアンプ基準電位が印加され、負の入力端
子と出力端子の間には容量素子と第三スイッチが並列に
接続されている差動アンプと、差動アンプの出力をデジ
タル信号に変換するアナログデジタルコンバータと、ア
ナログデジタルコンバータの出力を受けるデジタル演算
回路と、デジタル演算回路の出力値に応じたアンプ基準
電位を差動アンプに供給するデジタルアナログコンバー
タと、全体の動作タイミングを制御する制御回路とを備
えた構成において、制御回路は、第一スイッチをオンさ
せて画素回路の出力電気信号をメモリ素子に電圧値とし
て一時保持させる。次いで、第二スイッチをオフさせた
状態で第三スイッチをオンさせ、差動アンプの出力電位
と第二読み出し線の電位とをアンプ基準電位に設定す
る。その結果、その後、第三スイッチをオフさせ、第二
スイッチをオンさせると、メモリ素子の電位はアンプ基
準電位になる。この状態で、メモリ素子に記憶された信
号が差動アンプの出力に読み出される。メモリ素子の出
力電荷は、アンプ基準電位と黒レベル時電位との差にメ
モリ素子容量を掛けた関係をもって変化する。このと
き、メモリ素子への電荷供給が差動アンプの容量素子を
介して行われるので、適切に設定されたアンプの基準電
位が差動アンプに供給されてなければ、黒レベル時にお
ける差動アンプの出力電位は、列毎のメモリ素子の容量
ばらつきによって列間でばらつく。そこで、制御回路
は、黒レベルの期間においてデジタル演算回路にアンプ
基準電位の演算を指示する。その結果、デジタル演算回
路にて、暗時におけるメモリ素子に蓄積されたメモリ電
位と差動アンプに与えるアンプ基準電位との差が検出さ
れ、アンプ基準電位を暗時のメモリ電位、あるいはその
近傍電位に演算設定することが行われる。このように、
黒レベルの期間において、アンプ基準電位を適切な値に
設定できるので、各列のメモリ素子に容量のばらつきが
存在しても、黒レベルでの列間の出力電位にばらつきが
発生せず、メモリ容量のばらつきによる列状の固定パタ
ーンノイズの発生を抑制することができ、低照度時での
撮像に好適な画像撮像回路が得られる。
【0088】つぎの発明によれば、2次元状に配列され
光電変換機能を有する画素回路と、各列の画素回路の出
力が共通に接続される第一読み出し線にそれぞれ第一ス
イッチ第二スイッチを介して接続される第一メモリ素子
および第二メモリ素子と、各列の第一メモリ素子毎に設
けられ、対応するメモリ素子に蓄積された電気信号を共
通の第二読み出し線に送出する第三スイッチ、および各
列の第二メモリ素子毎に設けられ、対応するメモリ素子
に蓄積された電気信号を共通の第三読み出し線に送出す
る第四スイッチと、正負2つの入力端子と出力端子を有
し、負の入力端子には第二読み出し線が接続され、正の
入力端子には第一アンプ基準電位が印加され、負の入力
端子と出力端子の間には容量素子と第五スイッチが並列
に接続されている第一差動アンプ、および正負2つの入
力端子と出力端子を有し、負の入力端子には第三読み出
し線が接続され、正の入力端子には第二アンプ基準電位
が印加され、負の入力端子と出力端子の間には容量素子
と第六スイッチが並列に接続されている第二差動アンプ
と、出力オフセットレベルとして第三アンプ基準電位が
供給され、前記第一差動アンプの出力と第二差動アンプ
の出力の差を出力する減算器と、第三アンプ基準電位を
発生する減算器基準電源と、減算器の出力をデジタル信
号に変換するアナログデジタルコンバータと、アナログ
デジタルコンバータの出力を受けるデジタル演算回路
と、デジタル演算回路の出力値に応じた第一アンプ基準
電位および第二アンプ基準電位を第一差動アンプおよび
第二差動アンプに供給するデジタルアナログコンバータ
と、全体の動作タイミングを制御する制御回路とを備え
た構成において、制御回路は、第一スイッチをオンさせ
て光照射時における画素回路の第一出力電気信号を第一
メモリ素子に電圧値として一時保持させる。また、第二
スイッチをオンさせて、光照射なしの状態での第一出力
電気信号のレベルを表す第二出力電気信号を出力させ、
第二メモリ素子に電圧値として一時保持させる。次い
で、制御回路は、第三スイッチをオフさせた状態で第五
スイッチをオンさせ、第一差動アンプの出力電位と第二
読み出し線の電位とを第一アンプ基準電位に設定する。
その結果、その後、第五スイッチをオフさせ、第三スイ
ッチをオンさせると、第一メモリ素子の電位は第一アン
プ基準電位になる。この状態で、第一メモリ素子に記憶
された信号が第一差動アンプの出力に読み出される。同
時に、制御回路は、第四スイッチをオフさせた状態で第
六スイッチをオンさせ、第二差動アンプの出力電位と第
三読み出し線の電位とを第二アンプ基準電位に設定す
る。その結果、その後、第六スイッチをオフさせ、第四
スイッチをオンさせると、第二メモリ素子の電位は第二
アンプ基準電位になる。この状態で、第二メモリ素子に
記憶された信号が第二差動アンプの出力に読み出され
る。このとき、制御回路は、黒レベルの期間においてデ
ジタル演算回路に第一アンプ基準電位と第二アンプ基準
電位の演算を指示する。その結果、デジタル演算回路に
て、暗時におけるアナログデジタルコンバータの出力か
ら得られる第一メモリ素子に蓄積されたメモリ電位と第
一差動アンプに与える第一アンプ基準電位との差が検出
され、第一アンプ基準電位を暗時における第一メモリ素
子のメモリ電位、あるいはその近傍電位に演算設定する
こと、ならびに暗時におけるアナログデジタルコンバー
タの出力から得られる第二メモリ素子に蓄積されたメモ
リ電位と第二差動アンプに与える第二アンプ基準電位と
の差が検出され、第二アンプ基準電位を暗時における第
二メモリ素子のメモリ電位、あるいはその近傍電位に演
算設定することが行われる。したがって、第一差動アン
プの出力と第二差動アンプの出力とには、メモリ容量の
ばらつきが補正された信号が得られる。ここで、第一差
動アンプの出力と第二差動アンプの出力は、それぞれ、
アンプ基準電位と黒レベル時の電位の差になるが、黒レ
ベル時の電位には光電変換素子の変換電荷を取り出す能
動素子のしきい値電圧が含まれている。このしきい値電
圧にもばらつきがある。そこで、第一差動アンプの出力
と第二差動アンプの出力の差を求める減算器では、減算
器電源からの第三アンプ基準電位を用いて出力のオフセ
ット操作が行われ、メモリ容量のばらつきに依存せず、
かつ能動素子のしきい値電圧に依存しない出力が得られ
る。したがって、固定パターンノイズの一層の低減が行
えるようになる。
【0089】つぎの発明によれば、2次元状に配列され
光電変換機能を有する画素回路と、各列の画素回路の出
力が共通に接続される第一読み出し線にそれぞれ第一ス
イッチ第二スイッチを介して接続される第一メモリ素子
および第二メモリ素子と、各列の第一メモリ素子毎に設
けられ、対応するメモリ素子に蓄積された電気信号を共
通の第二読み出し線に送出する第三スイッチ、および各
列の第二メモリ素子毎に設けられ、対応するメモリ素子
に蓄積された電気信号を共通の第三読み出し線に送出す
る第四スイッチと、正負2つの入力端子と出力端子を有
し、負の入力端子には第二読み出し線が接続され、正の
入力端子には第一アンプ基準電位が印加され、負の入力
端子と出力端子の間には容量素子と第五スイッチが並列
に接続されている第一差動アンプ、および正負2つの入
力端子と出力端子を有し、負の入力端子には第三読み出
し線が接続され、正の入力端子には第二アンプ基準電位
が印加され、負の入力端子と出力端子の間には容量素子
と第六スイッチが並列に接続されている第二差動アンプ
と、出力オフセットレベルとして第三アンプ基準電位が
供給され、前記第一差動アンプの出力と第二差動アンプ
の出力の差を出力する減算器と、減算器の出力をデジタ
ル信号に変換するアナログデジタルコンバータと、アナ
ログデジタルコンバータの出力を受けるデジタル演算回
路と、デジタル演算回路の出力値に応じた第一アンプ基
準電位、第二アンプ基準電位および第三アンプ基準電位
を第一差動アンプ、第二差動アンプおよび減算器に供給
するデジタルアナログコンバータと、全体の動作タイミ
ングを制御する制御回路とを備えた構成において、制御
回路は、第一スイッチをオンさせて光照射時における画
素回路の第一出力電気信号を第一メモリ素子に電圧値と
して一時保持させる。また、第二スイッチをオンさせて
光照射なしの状態での第一出力電気信号のレベルを表す
第二出力電気信号を出力させ、第二メモリ素子に電圧値
として一時保持させる。次いで、制御回路は、第三スイ
ッチをオフさせた状態で第五スイッチをオンさせ、第一
差動アンプの出力電位と第二読み出し線の電位とを第一
アンプ基準電位に設定する。その結果、その後、第五ス
イッチをオフさせ、第三スイッチをオンさせると、第一
メモリ素子の電位は第一アンプ基準電位になる。この状
態で、第一メモリ素子に記憶された信号が第一差動アン
プの出力に読み出される。同時に、制御回路は、第四ス
イッチをオフさせた状態で第六スイッチをオンさせ、第
二差動アンプの出力電位と第三読み出し線の電位とを第
二アンプ基準電位に設定する。その結果、その後、第六
スイッチをオフさせ、第四スイッチをオンさせると、第
二メモリ素子の電位は第二アンプ基準電位になる。この
状態で、第二メモリ素子に記憶された信号が第二差動ア
ンプの出力に読み出される。このとき、制御回路は、黒
レベルの期間においてデジタル演算回路に第一アンプ基
準電位と第二アンプ基準電位と第三アンプ基準電位の演
算を指示する。その結果、デジタル演算回路にて、暗時
におけるアナログデジタルコンバータの出力から得られ
る第一メモリ素子に蓄積されたメモリ電位と第一差動ア
ンプに与える第一アンプ基準電位との差が検出され、第
一アンプ基準電位を暗時における第一メモリ素子のメモ
リ電位、あるいはその近傍電位に演算設定すること、な
らびに暗時におけるアナログデジタルコンバータの出力
から得られる第二メモリ素子に蓄積されたメモリ電位と
第二差動アンプに与える第二アンプ基準電位との差が検
出され、第二アンプ基準電位を暗時における第二メモリ
素子のメモリ電位、あるいはその近傍電位に演算設定す
ることが行われる。したがって、第一差動アンプの出力
と第二差動アンプの出力とには、メモリ容量のばらつき
が補正された信号が得られる。ここで、自動的に設定さ
れた第一アンプ基準電位と第二アンプ基準電位に変動が
あると、それに応じて減算器の出力レベルが変動する。
つまり、チップ毎にあるいは動作環境が変動する毎に黒
レベルが変動し、画質が変化する事態を招来する。そこ
で、デジタル演算回路にて、第一アンプ基準電位と第二
アンプ基準電位の設定後に暗時の減算器出力レベルと所
定の基準レベルとの差が検出され,暗時の減算器出力レ
ベルが所定の基準レベルと同じあるいは近傍のレベルに
なるように第三アンプ基準電位を設定することが行われ
る。その結果、減算器の出力には、メモリ容量のばらつ
きや光電変換素子の変換電荷を取り出す能動素子のしき
い値電圧に依存せず、かつ黒レベルが第一アンプ基準電
位と第二アンプ基準電位の値に依存せず、常に所定の基
準レベルとなる信号が得られる。したがって、黒レベル
の列間ばらつきを低減するためにアンプ基準電位を調整
しても回路全体の黒レベルは変動しないようにすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である画像撮像回路
の構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態2である画像撮像回路
の構成を示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態3である画像撮像回路
の構成を示す図である。
【図4】 従来の画像撮像回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
101 画素、101a 遮光画素、102 垂直走査
回路、103 水平走査回路、104,204,304
読み出し出力回路、105,205,305制御回
路、111 フォトダイオード(PD)、112 MO
Sトランジスタ(リセットTr)、113 MOSトラ
ンジスタ(駆動Tr)、114 MOSトランジスタ
(選択Tr)、115 リセット電源、116 動作電
源、121行選択線、141 行読み出し線、142
MOSトランジスタ(行読み出し線リセットTr)、1
43 MOSトランジスタ(メモリ書込Tr)、144
MOSトランジスタ(メモリ読み出しTr)、145
メモリ素子、146 読み出しアンプ、147,24
5,255 容量素子、148,246,256MOS
トランジスタ(短絡Tr)、149 アナログデジタル
コンバータ(ADC)、150,270,341 デジ
タル演算回路、151,271,342デジタルアナロ
グコンバータ(DAC)、152 列読み出し線、24
1 MOSトランジスタ(信号側メモリ書込Tr)、2
42 MOSトランジスタ(信号側メモリ読み出しT
r)、243 信号側メモリ素子、244 信号側読み
出しアンプ、247 信号側列読み出し線、251 M
OSトランジスタ(リセット側メモリ書込Tr)、25
2 MOSトランジスタ(リセット側メモリ読み出しT
r)、253 リセット側メモリ素子、254 リセッ
ト側読み出しアンプ、257 リセット側列読み出し
線、260 減算器、261 減算用差動アンプ、26
2〜265 抵抗素子、267 減算器基準電源。
フロントページの続き (72)発明者 久保 洋士 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5C024 CX04 CX21 GX03 GY31 GY38 HX57

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2次元状に配列され光電変換機能を有す
    る画素回路と、 各列の前記画素回路の出力が共通に接続される第一読み
    出し線に第一スイッチを介して接続され、同一列の画素
    回路の出力電気信号が蓄積されるメモリ素子と、 各列の前記メモリ素子毎に設けられ、対応するメモリ素
    子に蓄積された電気信号を共通の第二読み出し線に送出
    する第二スイッチと、 正負2つの入力端子と出力端子を有し、負の入力端子に
    は前記第二読み出し線が接続され、正の入力端子にはア
    ンプ基準電位が印加され、負の入力端子と出力端子の間
    には容量素子と第三スイッチが並列に接続されている差
    動アンプと、 前記差動アンプの出力をデジタル信号に変換するアナロ
    グデジタルコンバータと、 制御信号を受けて、暗時における前記アナログデジタル
    コンバータの出力から得られる前記メモリ素子に蓄積さ
    れたメモリ電位と前記差動アンプに与えるアンプ基準電
    位との差を検出し、前記アンプ基準電位を暗時のメモリ
    電位、あるいはその近傍電位に演算設定するデジタル演
    算回路と、 前記デジタル演算回路の出力値に応じたアンプ基準電位
    を前記差動アンプに供給するデジタルアナログコンバー
    タと、 前記第一スイッチをオンさせて前記画素回路の出力電気
    信号を前記メモリ素子に電圧値として一時保持させるこ
    と、前記第二スイッチをオフさせた状態で前記第三スイ
    ッチをオンさせ、その後前記第三スイッチをオフさせ、
    前記第二スイッチをオンさせることによって、前記メモ
    リ素子に記憶された信号を前記差動アンプの出力に読み
    出させること、ならびに暗時に前記アンプ基準電位の演
    算を指示する前記制御信号を前記デジタル演算回路に出
    力することを行う制御回路と、 を備えたことを特徴とする画像撮像回路。
  2. 【請求項2】 2次元状に配列され光電変換機能を有す
    る画素回路と、 各列の前記画素回路の出力が共通に接続される第一読み
    出し線にそれぞれ第一スイッチ第二スイッチを介して接
    続され、同一列の画素回路の出力電気信号が蓄積される
    第一メモリ素子および第二メモリ素子と、 各列の前記第一メモリ素子毎に設けられ、対応するメモ
    リ素子に蓄積された電気信号を共通の第二読み出し線に
    送出する第三スイッチ、および各列の前記第二メモリ素
    子毎に設けられ、対応するメモリ素子に蓄積された電気
    信号を共通の第三読み出し線に送出する第四スイッチ
    と、 正負2つの入力端子と出力端子を有し、負の入力端子に
    は前記第二読み出し線が接続され、正の入力端子には第
    一アンプ基準電位が印加され、負の入力端子と出力端子
    の間には容量素子と第五スイッチが並列に接続されてい
    る第一差動アンプ、および正負2つの入力端子と出力端
    子を有し、負の入力端子には前記第三読み出し線が接続
    され、正の入力端子には第二アンプ基準電位が印加さ
    れ、負の入力端子と出力端子の間には容量素子と第六ス
    イッチが並列に接続されている第二差動アンプと、 出力オフセットレベルとして第三アンプ基準電位が供給
    され、前記第一差動アンプの出力と第二差動アンプの出
    力の差を出力する減算器と、 前記第三アンプ基準電位を発生する減算器基準電源と、 前記減算器の出力をデジタル信号に変換するアナログデ
    ジタルコンバータと、 制御信号を受けて、暗時における前記アナログデジタル
    コンバータの出力から得られる前記第一メモリ素子に蓄
    積されたメモリ電位と前記第一差動アンプに与える第一
    アンプ基準電位との差を検出し、前記第一アンプ基準電
    位を暗時における前記第一メモリ素子のメモリ電位、あ
    るいはその近傍電位に演算設定すること、ならびに暗時
    における前記アナログデジタルコンバータの出力から得
    られる前記第二メモリ素子に蓄積されたメモリ電位と前
    記第二差動アンプに与える第二アンプ基準電位との差を
    検出し、前記第二アンプ基準電位を暗時における前記第
    二メモリ素子のメモリ電位、あるいはその近傍電位に演
    算設定することを行うデジタル演算回路と、 前記デジタル演算回路の出力値に応じた前記第一アンプ
    基準電位および前記第二アンプ基準電位を前記第一差動
    アンプおよび前記第二差動アンプに供給するデジタルア
    ナログコンバータと、 前記第一スイッチをオンさせて光照射時における前記画
    素回路の第一出力電気信号を前記第一メモリ素子に電圧
    値として一時保持させること、前記第二スイッチをオン
    させて、光照射なしの状態での前記第一出力電気信号の
    レベルを表す第二出力電気信号を出力させ、前記第二メ
    モリ素子に電圧値として一時保持させること、前記第三
    スイッチをオフさせた状態で前記第五スイッチをオンさ
    せ、その後前記第五スイッチをオフさせ、前記第三スイ
    ッチをオンさせることによって、前記第一メモリ素子に
    記憶された信号を前記第一差動アンプの出力に読み出さ
    せること、前記第四スイッチをオフさせた状態で前記第
    六スイッチをオンさせ、その後前記第六スイッチをオフ
    させ、前記第四スイッチをオンさせることによって、前
    記第二メモリ素子に記憶された信号を前記第二差動アン
    プの出力に読み出させること、ならびに暗時に前記第一
    アンプ基準電位と前記第二アンプ基準電位の演算を指示
    する前記制御信号を前記デジタル演算回路に出力するこ
    とを行う制御回路と、 を備えたことを特徴とする画像撮像回路。
  3. 【請求項3】 2次元状に配列され光電変換機能を有す
    る画素回路と、 各列の前記画素回路の出力が共通に接続される第一読み
    出し線にそれぞれ第一スイッチ第二スイッチを介して接
    続され、同一列の画素回路の出力電気信号が蓄積される
    第一メモリ素子および第二メモリ素子と、 各列の前記第一メモリ素子毎に設けられ、対応するメモ
    リ素子に蓄積された電気信号を共通の第二読み出し線に
    送出する第三スイッチ、および各列の前記第二メモリ素
    子毎に設けられ、対応するメモリ素子に蓄積された電気
    信号を共通の第三読み出し線に送出する第四スイッチ
    と、 正負2つの入力端子と出力端子を有し、負の入力端子に
    は前記第二読み出し線が接続され、正の入力端子には第
    一アンプ基準電位が印加され、負の入力端子と出力端子
    の間には容量素子と第五スイッチが並列に接続されてい
    る第一差動アンプ、および正負2つの入力端子と出力端
    子を有し、負の入力端子には前記第三読み出し線が接続
    され、正の入力端子には第二アンプ基準電位が印加さ
    れ、負の入力端子と出力端子の間には容量素子と第六ス
    イッチが並列に接続されている第二差動アンプと、 出力オフセットレベルとして第三アンプ基準電位が供給
    され、前記第一差動アンプの出力と第二差動アンプの出
    力の差を出力する減算器と、 前記減算器の出力をデジタル信号に変換するアナログデ
    ジタルコンバータと、 制御信号を受けて、暗時における前記アナログデジタル
    コンバータの出力から得られる前記第一メモリ素子に蓄
    積されたメモリ電位と前記第一差動アンプに与える第一
    アンプ基準電位との差を検出し、前記第一アンプ基準電
    位を暗時における前記第一メモリ素子のメモリ電位、あ
    るいはその近傍電位に演算設定すること、暗時における
    前記アナログデジタルコンバータの出力から得られる前
    記第二メモリ素子に蓄積されたメモリ電位と前記第二差
    動アンプに与える第二アンプ基準電位との差を検出し、
    前記第二アンプ基準電位を暗時における前記第二メモリ
    素子のメモリ電位、あるいはその近傍電位に演算設定す
    ること、ならびに前記第一アンプ基準電位と前記第二ア
    ンプ基準電位の設定後に暗時の前記減算器出力レベルと
    所定の基準レベルとの差を検出し、暗時の減算器出力レ
    ベルが所定の基準レベルと同じあるいは近傍のレベルに
    なるように前記第三アンプ基準電位を設定することを行
    うデジタル演算回路と、 前記デジタル演算回路の出力値に応じた前記第一アンプ
    基準電位、前記第二アンプ基準電位および前記第三アン
    プ基準電位を前記第一差動アンプ、前記第二差動アンプ
    および前記減算器に供給するデジタルアナログコンバー
    タと、 前記第一スイッチをオンさせて光照射時における前記画
    素回路の第一出力電気信号を前記第一メモリ素子に電圧
    値として一時保持させること、前記第二スイッチをオン
    させて、光照射なしの状態での前記第一出力電気信号の
    レベルを表す第二出力電気信号を出力させ、前記第二メ
    モリ素子に電圧値として一時保持させること、前記第三
    スイッチをオフさせた状態で前記第五スイッチをオンさ
    せ、その後前記第五スイッチをオフさせ、前記第三スイ
    ッチをオンさせることによって、前記第一メモリ素子に
    記憶された信号を前記第一差動アンプの出力に読み出さ
    せること、前記第四スイッチをオフさせた状態で前記第
    六スイッチをオンさせ、その後前記第六スイッチをオフ
    させ、前記第四スイッチをオンさせることによって、前
    記第二メモリ素子に記憶された信号を前記第二差動アン
    プの出力に読み出させること、ならびに暗時に前記第一
    アンプ基準電位と前記第二アンプ基準電位と前記第三ア
    ンプ基準電位の演算を指示する前記制御信号を前記デジ
    タル演算回路に出力することを行う制御回路と、 を備えたことを特徴とする画像撮像回路。
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