JP2003196275A - 自然言語処理装置及びその方法 - Google Patents

自然言語処理装置及びその方法

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JP2003196275A JP2002324456A JP2002324456A JP2003196275A JP 2003196275 A JP2003196275 A JP 2003196275A JP 2002324456 A JP2002324456 A JP 2002324456A JP 2002324456 A JP2002324456 A JP 2002324456A JP 2003196275 A JP2003196275 A JP 2003196275A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】自然言語による入力の解釈において、複数の解
釈候補が残り、曖昧性が生じた場合に、正しい解釈を選
択するための仮説を生成し、その仮説の真偽を利用者に
尋ねる質問を生成、応答に応じて、適切な解釈を決定す
る。 【解決手段】入力された自然言語文を統語的な要素に分
解し、係受け構造候補を抽出する構文解析手段202
と、自然言語中に現れる統語的な要素間の係受け関係に
関する制約知識を記録した選択制約知識記憶手段204
と、係受け構造候補の曖昧性を解消し、制約知識に適合
する解釈候補を選択する解釈候補選択手段205と、選
択された解釈候補の集合を受け取り、曖昧性を解消する
仮説を生成する曖昧性解消仮説生成手段217と、この
生成された仮説の真偽を問うための質問を生成し利用者
に提示する仮説確認手段219と、この提示された質問
に対する応答を受け取り、利用者の自然言語入力文に対
する解釈を選択する応答解釈手段213とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自然言語対話装置等に
用いられる自然言語処理装置及びその方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、日本語ワードプロセッサや機械翻
訳システム等のいわゆる自然言語処理技術を応用した計
算機が出てきている。また、データベースへの自然言語
インタフェース、自然言語によるプログラミング等も実
用化の期待が高くなってきている。
【0003】そこで本発明は、自然言語によって利用者
と対話する自然言語対話装置に関するものを提案する。
【0004】情報データベースサービスの検索などの計
算機を利用した各種サービスの普及にともない、一般の
利用者が、直接計算機を利用する機会が多くなってきて
いる。しかし、計算機を利用するためには、専用のコマ
ンドなどによる操作を行なう必要があり、この操作方法
の習得が一般に困難である。そのため、専門家でない一
般の利用者でも計算機を容易に利用できるようにするた
めのインターフェース方法の開発が求められている。
【0005】その一つの解決方法として、自然言語によ
る対話によって、一般の利用者が計算機を利用できるよ
うにする自然言語対話装置がある。
【0006】この自然言語対話装置を実現するために
は、利用者の自然言語文での入力を計算機によって処理
し、計算機で処理可能な命令へと変換する必要がある。
しかし、この変換の過程において、複数の解釈候補が考
えられ、曖昧性が生じてしまい、一意に解釈を決定でき
ず、入力を計算機処理可能な命令に変換できない場合が
ある。
【0007】このような複数の解釈候補を生じさせる原
因の一つとして、入力文に現れる構成要素間の係受け関
係の曖昧性がある。ここでいう係受け関係とは、構成要
素間の修飾/被修飾関係などを指す。
【0008】例えば、「大きな家の庭」という入力で
は、その構成要素として、「大きな」、「家」、および
「庭」が含まれ、最初の要素「大きな」が、「家」に係
る場合と、「庭」に係る場合の2通りの係受けの候補が
考えられる。前者の係受け候補をとると、入力は、「大
きな家」の「庭」を意味すると解釈される。一方、後者
の係受け候補をとると、入力は、「大きな」「家の庭」
つまり、「家」の「大きな庭」を意味すると解釈され
る。
【0009】上述の例は、名詞句の中の修飾句の修飾先
に関する係受け関係の曖昧性を示しているが、例えば、
文「東京で鞄を買った男に会った」では、場所を表す後
置詞句「東京で」の係り先が、動詞「買った」である
か、あるいは動詞「会った」であるかという曖昧性があ
る。つまり、「会った男が鞄を買った場所」が「東京」
であるのか、あるいは、「鞄を買った男に会った場所」
が「東京」であったかという曖昧性があり、これは、文
中に現れる後置詞句「東京で」の係り先の動詞句の曖昧
性に起因するものである。
【0010】以上示したように、係受け関係の曖昧性の
問題は、自然言語入力の解析の様々な段階で生じるもの
であり、自然言語対話装置を実現するためには、このよ
うな利用者の入力の係受けの曖昧性を解消する必要があ
る。
【0011】従来、このような係受け関係の曖昧性を解
消するための方法として、(1)選択制約知識の利用に
よる方法と、(2)解釈候補の列挙による曖昧性解消方
法が開発されている。
【0012】(1)選択制約知識の利用による方法 選択制約知識の利用による方法とは、統語的な知識でな
い各単語の意味的な知識をあらかじめ用意しておき、そ
の知識に基づいて、正しい意味を成さない、係受け候補
を排除することによって、係受け関係の曖昧性を解消し
ようという方法である 例えば、「木造」、「家」、および「住人」を構成要素
として含む名詞句「木造の家の住人」は、統語的には前
述の例「大きな家の庭」と全く同じ構造を持っている。
そして、「木造」の「家」は存在し得るが、「木造」の
「住人」はあり得ないという言語外の知識を選択制約知
識としてあらかじめ用意しておけば、その知識によっ
て、「木造の」が「住人」に係る誤った候補を削除し
て、「木造の家」が「住人」に係る正しい解釈を得るこ
とができる。
【0013】しかし、利用者からの自然言語入力では、
多様な表現が可能であり、そこに現れる構成要素の数は
膨大なものとなる、考え得る選択制約知識の数は、その
構成要素の組合せによって規定されるものである。その
ため、係受け関係の曖昧性を解消するための選択制約知
識を、あらかじめ十分に用意することは、事実上不可能
であるという問題点がある。
【0014】(2)解釈候補の列挙による曖昧性解消方
法 解釈候補の列挙による曖昧性解消方法は、利用者の自然
言語入力に対して解析を行ない、生じた解釈の候補をす
べて列挙して利用者に提示し、その中から、正しい係受
け関係を持つものを利用者に選択させるという方法であ
る。
【0015】しかし、係受け関係の曖昧性によって生じ
る解釈候補の数は、係受け先が曖昧である候補の数に関
して組合せ的に増加するものであり、解釈候補の数は非
常に多くなる可能性がある。例えば、構成要素の数が6
個の場合、図1に示すような係受け構造の候補が存在
し、この中から正しい構造を選択させることは、利用者
に大きな負担を与える。さらに、この候補は、要素数が
増えるにつれて増加し、例えば要素数が7となると、可
能な係受け構造は、図2に示すように、組合せは爆発的
に増加することになる。そのため、このような候補の中
から、正しい係受け関係を持つ候補を選択することは非
常に難しく、利用者に大きな負担を強いる問題点があ
る。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】自然言語対話装置にお
いて、問題点をまとめると下記のようになる。
【0017】(1) 利用者の入力文の解釈における曖
昧性を解消するための選択制約知識を予め充分用意でき
ないという問題点。
【0018】(2) 選択制約知識を予め充分用意でき
ないと、曖昧性が残り解釈を一意に決定できないという
問題点。
【0019】(3) 一意に決定できないと、その結果
生じた曖昧な候補をすべて列挙して解釈を選択させるこ
とになり、利用者が非常に多くの解釈候補の正誤の判断
をしなくてはいけないという問題点。
【0020】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、自然言語による利用者の入力の解釈におい
て、複数の解釈候補が残り、曖昧性が残り、曖昧性が生
じた場合に、それらの解釈候補から正しい解釈を選択す
るための選択制約規則の仮説を動的に生成し、その仮説
の真偽を利用者に尋ねる質問を生成して、その質問に対
する利用者の応答に応じて、適切な解釈を決定すること
のできる自然言語処理装置を提供する。
【0021】また、本発明にかかる自然言語処理装置で
は、曖昧性解消のために生成した選択制約の仮説の真偽
についての質問への利用者の応答に応じて、その結果得
られた知識を自動的に登録することによって、効率的に
選択制約知識を蓄積することができる自然言語処理装置
をも提供する。
【0022】さらに、解釈候補の曖昧性解消のための質
問の提示順序を適切に決定することによって、利用者の
負担がもっとも少なくなるようにして、曖昧性解消と選
択制約知識の抽出を行なうことができる自然言語処理装
置及びその方法を提供する。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、入力
された自然言語文を統語的な要素に分解し、各要素間の
係受け関係を解析し係受け構造候補を抽出する構文解析
手段と、自然言語中に現れる統語的な要素間の係受け関
係に関する制約知識を記録した制約知識記憶手段と、前
記構文解析手段によって抽出された各係受け構造候補に
対し、制約知識記憶手段に記憶されている知識を適用し
て、係受け構造候補の曖昧性を解消し、制約知識に適合
する解釈候補を選択する解釈候補選択手段と、この解釈
候補選択手段によって選択された解釈候補の集合を受け
取り、それら候補間の曖昧性を解消するための選択制約
の仮説を生成する仮説生成手段と、この仮説生成手段に
よって生成された仮説の真偽を利用者に問うための質問
を生成し利用者に提示する仮説確認手段と、この仮説確
認手段によって提示された質問に対する利用者の応答を
受け取り、受理された利用者の応答を解釈し、前記解釈
候補選択手段により選択されている解釈候補から利用者
の自然言語入力文に対する解釈を選択する応答解釈手段
とを有したことを特徴とする自然言語処理装置である。
【0024】請求項2の発明は、前記仮説生成手段によ
って生成された仮説と、前記応答解釈手段によって利用
者の応答から得られるその仮説の真偽を受け取り、その
仮説と真偽の組を、制約知識として新たに制約知識記憶
手段に追加登録する制約知識学習手段を有したことを特
徴とする請求項1記載の自然言語処理装置である。
【0025】請求項2の発明の自然言語処理装置は、請
求項1の発明に制約知識学習手段を付加する。
【0026】これによって、仮説確認手段からの質問に
対する利用者の応答によって判明した曖昧性解消仮説の
真偽を制約知識記憶手段に追加登録し、以後の自然言語
対話処理で利用する。
【0027】請求項3の発明は、前記解釈候補選択手段
によって選択された解釈候補と、前記仮説生成手段によ
って生成される仮説の集合を受け取り、前記仮説確認手
段によって生成される質問の提示順序の評価を行う評価
手段と、この評価手段によって決定された順序に沿っ
て、仮説確認質問を行う質問提示手段とを有したことを
特徴とする請求項1または請求項2記載の自然言語処理
装置である。
【0028】請求項3の発明の自然言語処理装置は、下
記のようなものである。
【0029】まず、請求項1の発明に評価手段と質問提
示手段を付加した場合には、解釈候補選択手段によって
選択された解釈候補と、曖昧性解消仮説生成手段によっ
て生成される選択制約仮説の集合を受取り、仮説確認手
段によって生成される質問の提示順序の評価を行ない、
質問提示手段で、評価手段によって決定された順序に沿
って、仮説確認質問を行なう。
【0030】また、請求項2の発明に評価手段と質問提
示手段を付加した場合には、解釈候補選択手段によって
選択された解釈候補と、仮説生成手段によって生成され
る選択制約仮説の集合を受取り、仮説確認手段によって
生成される質問の提示順序の評価を行ない、質問提示手
段で、評価手段によって決定された順序に沿って、仮説
確認質問を行なうとともに、仮説確認手段からの質問に
対する利用者の応答によって判明した曖昧性解消仮説の
真偽を制約知識記憶手段に追加登録し、以後の自然言語
対話処理で利用する。
【0031】請求項4の発明は、入力された自然言語文
を統語的な要素に分解し、各要素間の係受け関係を解析
し係受け構造候補を抽出する構文解析ステップと、この
構文解析ステップによって抽出された各係受け構造候補
に対し、自然言語中に現れる統語的な要素間の係受け関
係に関する制約知識を記録した制約知識記憶手段に記憶
されている知識を適用して、係受け構造候補の曖昧性を
解消し、制約知識に適合する解釈候補を選択する解釈候
補選択ステップと、この解釈候補選択ステップによって
選択された解釈候補の集合を受け取り、それら候補間の
曖昧性を解消するための選択制約の仮説を生成する仮説
生成ステップと、この仮説生成ステップによって生成さ
れた仮説の真偽を利用者に問うための質問を生成し利用
者に提示する仮説確認ステップと、この仮説確認ステッ
プによって提示された質問に対する利用者の応答を受け
取り、受理された利用者の応答を解釈し、前記解釈候補
選択ステップにおいて選択されている解釈候補から利用
者の自然言語入力文に対する解釈を選択する応答解釈ス
テップとを有したことを特徴とする自然言語処理方法で
ある。
【0032】
【作 用】請求項1から3の発明の自然言語処理装置の
具体的な説明を行なうため、利用者から「転写式のプリ
ンタ付きの携帯型ワープロの品番を、表示せよ」という
入力が成され、その入力のうちの「転写式のプリンタ付
きの携帯型ワープロの品番」の部分の解釈を行なう場合
を考えることとする。
【0033】まず、処理対象の自然言語入力文に対し、
構文解析などを施し、統語的な構成要素に分解し、各構
成要素間の係受け関係を解析し、その係受け構造候補を
生成する。
【0034】具体的には、構成要素として、「転写式
(の)」、「プリンタ(付きの)」、「携帯型」、「ワ
ープロ(の)」、および「品番」が抽出される。なお、
ここで、これらの構成要素の括弧部分は、助詞および助
詞相当語部分を表す。これらの構成要素間の係受け関係
について、「係受けは後方の要素に対してのみ行なわれ
る」という統語的規則によって、まず、最後から2つめ
の要素「ワープロ(の)」は、最後の要素「品番」に係
ることが決定する。さらに、「係受け関係は非交差であ
る」という統語的知識によって、係受け関係の候補は図
3に示すような候補が考えられる。
【0035】なお、「係受け関係が非交差である」と
は、i番目の要素が、後方にあるj(i<j)番目の要
素に係っている場合、その両者にはさまれた要素k(i
<k<j)が存在する場合、その係り先は、(k+1)
番目からj番目の要素に限定され、(j+1)番目以降
の要素には係らないということを意味しており、係受け
関係を表す矢印に図3の(X)の矢印部のような交差が
無いということを意味している。
【0036】(1)では、構成要素「転写式(の)」が
「プリンタ(付き)の」に係り、「プリンタ(付き
の)」が、「携帯型」に係り、「携帯型」が「ワープロ
(の)」に係り、「ワープロ(の)」が「品番」に係る
ことを表している。
【0037】さらに、3番目の構成要素「携帯型」が他
の名詞と連接することによって複合名詞を構成する要素
であるという統語的な知識と、そのような要素には係受
けが行なわれず、複合名詞を構成する「携帯型」に連接
する要素に係受けが行なわれるという統語的な規則か
ら、構文解析手段によって、「転写式(の)」が「携帯
型」に係らないことと、「プリンタ(付きの)」が「携
帯型」に係らないことなどが決定され、図4の5つの係
受け構造候補が得られたとする。
【0038】続いて、選択制約知識手段に記憶されてい
る、例えば「ワープロ(の)」は「キーボード」に係り
得るが、「木造(の)」は「ワープロ」に係り得ないと
いったような選択制約知識を利用して、構文解析手段に
よって生成された係受け構造候補を絞り込み、解釈候補
を選択する。ここでは、適応可能な制約知識がなかった
と仮定し、図4の候補がそのまま解釈候補となったとす
る。
【0039】続いて、仮説生成手段によって、解釈候補
から曖昧性を解消するための制約の仮説が生成される。
例えば、ここでは、「転写式(の)」が「プリンタ」に
係り得る、あるいは係り得ないという制約の仮説や、
「プリンタ(付きの)」が「品番」に係るかどうかとい
った制約の仮説のような、現在残っている解釈候補の曖
昧性を解消するのに利用可能な制約の仮説が生成され
る。
【0040】続いて、生成された仮説の真偽を利用者に
問う質問が、仮説確認手段によって生成され、利用者に
提示される。
【0041】なお、仮説確認質問の生成と提示におい
て、質問の提示順序の評価を行ない、より効率的で、利
用者の負担の少なくなる順番で質問が行なわれる。
【0042】続いて、質問に対する利用者の応答を、応
答解釈手段によって受取り、そこで得られる仮説の真偽
に応じて解釈候補の選択を行なうことによって、入力の
係受けに関する曖昧性の解消を行なう。
【0043】なお、請求項2及び3の発明の自然言語処
理装置では、この利用者の応答の解釈の結果得られた仮
説の真偽を、新たな制約知識として、制約知識記憶手段
に追加登録し、本自然言語処理装置での以後の対話処理
で利用する。
【0044】本発明によれば、自然言語による利用者の
入力の解釈において、複数の解釈候補が残り、曖昧性が
生じた場合にも、それらの解釈候補から正しい解釈を選
択するための選択制約規則の仮説を動的に生成し、その
仮説の真偽を利用者に尋ねる質問を生成して、その質問
に対する利用者の応答を解釈することによって、適切な
解釈を決定することが可能となる。
【0045】また、本発明の自然言語処理装置では、曖
昧性解消のために生成した選択制約の仮説の真偽につい
ての質問への利用者の応答に応じて、その結果得られた
知識を自動的に登録することによって、この知識を以後
の対話における曖昧性解消に利用することが可能とな
る。また、この方法によって、選択制約知識を効率的に
抽出/蓄積することが可能となる。
【0046】さらに、解釈候補の曖昧性解消のための質
問の提示順序を適切に決定することによって、曖昧性解
消と選択制約知識の抽出における利用者の負担を、軽減
することが可能となる。
【0047】
【実施例】図5から図18に基づいて本発明の一実施例
に係る自然言語対話装置について説明する。
【0048】図5は、同実施例の回路構成を示すブロッ
ク図である。
【0049】図5の入力手段201は、例えば、キーボ
ードなどからなり、本実施例にかかる自然言語対話装置
へ利用者から自然言語文からなる入力が行なわれる。ま
た、該入力手段201は、本装置を、例えば、音声認識
入力装置などの他の自然言語処理装置と組合わせて使用
する場合のインターフェースとして機能するようにして
いる。この入力手段201から入力される自然言語文デ
ータは、構文解析手段202へと送られる。
【0050】図5の構文解析手段202は、入力手段2
01から入力される自然言語文データを受取り、自然言
語文データを統語的な構成要素に分解するとともに、予
め用意した文法と辞書を用いて構文解析を行ない、その
解析結果を構文解析結果記憶手段203に記録するとと
もに、解析において生じた係受け関係の曖昧性のすべて
の候補を解釈候補記憶手段206に記録するようにして
いる。なお、ここでは、「係受け関係は非交差である」
という制約に合致しない係受け関係の候補の刈り込みも
行なわれる、係受け関係が非交差である候補のみ解釈候
補記憶手段206に記録される。
【0051】図5の構文解析結果記憶手段203は、構
文解析手段202によって行なわれた自然言語入力文に
対する構文解析結果を記録する。この構文解析結果記憶
手段203に記録されている情報は、解釈候補を生成す
るために解釈候補洗濯手段205から参照される。
【0052】図6は、構文解析結果記憶手段203の内
容例を表し、文内位置情報A、要素表層情報B、要素品
詞情報C、助詞相当語情報Dなどが、分類され、記録さ
れる。なお、Eは格納アドレスである。
【0053】構文解析結果記憶手段203の各エントリ
は、構文解析手段202によって抽出された入力文の構
成要素を表しており、文内位置情報Aはその構成要素の
出現位置の情報を表している。また、要素表層情報B
は、その構成要素の助詞相当語部分を除いた部分の表層
文字列の情報を表している。また、要素品詞情報Cは、
その構成要素の助詞相当語部分を除いた部分の品詞情報
を表している。また、助詞相当語情報Dは、その構成要
素に付属している助詞相当語の表層文字列などの情報を
表している。なお、この助詞相当語情報Dの欄に記号
「−」が記録されている場合は、助詞相当語が存在しな
いことを表している。
【0054】図5の選択制約知識記憶手段204は、解
釈候補洗濯手段205で利用する選択制約知識を記録す
る。なお、ここでの選択制約知識とは、自然言語文デー
タの構成要素間に係受け関係が成立し得るかどうかに関
する情報を表すものであり、あらかじめ用意され、記録
されるものである。また、本選択制約知識記憶手段20
4には、曖昧性解消仮説記憶手段208に記憶されてい
る曖昧性解消仮説の内で、選択制約学習手段214によ
って、新しい選択制約規則として抽出された知識を追加
登録することもできる。
【0055】図7は、選択制約知識記憶手段204の内
容の例を示し、係語表層情報A、係語品詞情報B、係語
助詞相当語情報C、受語表層情報D、受語品詞情報E、
受語助詞相当語情報F、係受けタイプ情報Gなどが、分
類され、記録される。なお、Hは格納アドレスである。
【0056】選択制約知識記憶手段204の各エントリ
は、それぞれ1つの係語と受語の間の選択制約知識を表
している。ここで、係語と受語とは、自然言語文データ
の構成要素間の係受け関係を考える場合において、係受
け元の構成要素を「係語(かかりご)」と呼ぶことと
し、係先の構成要素を「受語(うけご)」と呼ぶことに
する。つまり、ある構成要素Kからある構成要素Uへ係
受けがなされている場合には、Kが係語であり、Uが受
語となる。
【0057】選択制約知識記憶手段204の各エントリ
の係語表層情報Aは、各選択制約知識における係語の表
層文字列に関する情報が記録される。同様に、係語品詞
情報Bは、各選択制約知識の係語の品詞に関する情報を
記録する。また、係語助詞相当語情報Cは、係語にあた
る構成要素に付随している助詞および助詞相当語に関す
る情報を表している。
【0058】同様に、各エントリの受語表層情報Dは、
各選択制約知識における受語の表層文字列に関する情報
が記録される。同様に、受語品詞情報Eは、各選択制約
知識の係語の品詞に関する情報を記録する。また、受語
助詞相当語情報Fは、係語にあたる構成要素に付随して
いる助詞および助詞相当語に関する情報を表している。
【0059】なお、係語助詞相当語情報Cおよび受語助
詞相当語情報Fの欄に記号「−」が記録されているエン
トリは、それぞれ、係語あるいは受語にあたる構成要素
に助詞相当語がない場合を表している。また、同様に、
これらの欄に記号「*」が記録されているエントリで
は、それぞれ係語あるいは受語にあたる構成要素の助詞
相当語に対する制限がなく、どのような助詞相当語が付
随していてもよいことを表している。
【0060】選択制約知識記憶手段204の各エントリ
の係受けタイプ情報Gは、以上の係語表層情報Aから受
語助詞相当語情報Fまでの条件に合致した係受けの候補
の成否に関する情報を記録し、この値が「可能」である
係受け候補は、正しい係受けである可能性があることを
表しており、この値が「不可能」である係受け候補が正
しくないことを表している。また、この値が「困難」で
ある係受け候補は、正しい係受けである可能性はある
が、その可能性が「可能」であるものより小さいことを
表している。
【0061】図5の解釈候補洗濯手段205は、構文解
析手段202から、自然言語文入力の構成要素間の係受
けに関する曖昧性のすべての候補を受けとり、選択制約
知識記憶手段204に記憶されているすべての選択制約
知識と照合し、不可能な係受けを含まない候補を選択
し、自然言語入力文の解釈候補として、解釈候補記憶手
段206へと記録する。ここでは、同時に、各解釈候補
に含まれる係受けのうちで、選択制約知識記憶手段20
4で係受けタイプが「可能」となっているものと「困
難」となっているものの数がカウントされ、それぞれ、
対応する解釈候補記憶手段206のエントリの可能係受
け数情報Cと困難係受け数情報Dに記録される。
【0062】図5の解釈候補記憶手段206は、構文解
析手段202における解析によって生じ係受け関係の曖
昧性に関するすべての候補が記録され、さらに、解釈候
補洗濯手段205によって選択された、選択制約知識記
憶手段204に記録されている選択制約知識に違反しな
い解釈候補が記録される。この解釈候補記憶手段206
に記録される解釈候補は、曖昧性解消仮説生成手段20
7などから参照される。また、この解釈候補記憶手段2
06の内容は、利用者への質問の応答から得られる情報
によって曖昧性を解消する応答解釈手段213によって
書き換えられることによって、最終的に曖昧性を減少さ
せた解釈が残される。そして、本自然言語対話装置全体
の処理の終了時に、この解釈候補記憶手段206に残さ
れている候補が、利用者からの自然言語入力文に対する
曖昧性の減少した解釈候補であり、本装置の出力とな
る。
【0063】図8は、解釈候補記憶手段206の内容の
例を示し、解釈候補である係受けの候補の情報が、候補
記号情報A、係受け関係リスト情報B、可能係受け数情
報C、困難係受け数情報Dと分類され記録される。な
お、Eは格納アドレスである。
【0064】解釈候補記憶手段206の各エントリにお
いて、候補記号情報Aは係受け関係の候補の識別記号が
記録される。また、各エントリの係受け関係リスト情報
Bには、その解釈候補での係受け関係の情報が記録され
る。このリストの各要素は、係受け関係にある係語と受
語に対応する、構文解析結果記憶手段203でのエント
リの文内位置情報Aの内容が2つ組として記録される。
例えば、第8の格納アドレスR01のエントリでは、係
受け関係リスト情報Bの内容が、[(1、2)(2、
4)(3、4)(4、5)]である。そして、このリス
トの第1番目の要素は「(1、2)」であるので、構文
解析結果記憶手段203で文内位置情報Aが1の構成要
素「転写式(の)」が係語であり、文内位置情報Aが2
の構成要素「プリンタ(付きの)」が受語であって、前
者の「転写式(の)」が後者の「プリンタ(付きの)」
に係ることを表現している。同様に、このリストの第2
番目の要素の「(2、4)」は、構文解析結果記憶手段
203で文内位置情報Aが2の構成要素「プリンタ(付
きの)」が、文内位置情報Aが4の構成要素「ワープロ
(付きの)」に係ることを表現している。以上説明した
ようにして、解釈候補記録部6の格納アドレスR01の
係受け関係リスト情報B全体では、図4の(3)の係受
け構造を表している。同様に、第8のR02〜R05の
エントリは、それぞれ図4の(4)〜(10)の係受け
構造を表現している。また、解釈候補記憶手段206の
各エントリにおいて、可能係受け数情報Cは、そのエン
トリの係受け関係リスト情報Bに記録されている係受け
関係の内で、その係受け関係に対応する選択制約知識記
憶手段204のエントリQiが存在し、かつエントリQ
iの係受けタイプ情報Gの内容が「可能」である係受け
関係の数を記録する。同様に、解釈候補記憶手段206
の各エントリにおいて、困難係受け数情報Dは、そのエ
ントリの係受け関係リスト情報Bに記録されている係受
け関係の内で、その係受け関係に対応する選択制約知識
記憶手段204のエントリQjが存在し、かつエントリ
Qjの係受けタイプ情報Gの内容が「困難」である係受
け関係の数を記録する。
【0065】図5の曖昧性解消仮説生成手段207は、
構文解析結果記憶手段203の内容と、解釈候補記憶手
段206の内容を参照して、利用者からの自然言語文入
力の係受け関係の解釈において生じた曖昧性を解消する
ための曖昧性解消仮説を生成し、曖昧性解消仮説記憶手
段208へと記録する。この曖昧性解消仮説生成手段2
07が、第3の発明の中心的な役割を担うものであり、
ここで行なわれる処理の詳細は、後ほど説明する。
【0066】図5の曖昧性解消仮説記憶手段208は、
曖昧性解消仮説生成手段207によって生成される、自
然言語文入力の曖昧性を解消するための仮説に関する情
報を記録する。
【0067】図9は、曖昧性解消仮説記憶手段208の
内容の例を示し、曖昧性解消仮説生成手段207によっ
て生成された仮説が、仮説記号情報A、係語位置情報
B、受語位置情報C、係受け距離情報D、適合候補リス
ト情報F、および仮説真偽情報Gなどに分類され、記録
される。なお、Hは格納アドレスである。
【0068】曖昧性解消仮説記憶手段208の各エント
リにおいて、仮説記号情報Aは、生成された仮説を識別
するための記号を記録する。
【0069】また、係語位置情報Bには、生成された選
択制約の仮説の、係語に相当する解析結果記憶手段20
3のエントリの文内位置情報Aの内容が記録され、受語
位置情報Cには、生成された選択制約の仮説の、受語に
相当する解析結果記憶手段203のエントリの文内位置
情報Aの内容が記録される。以上の2つの情報が生成さ
れた仮説を表現する情報となっている。
【0070】また、各エントリの係受け距離情報Dに
は、その選択制約の仮説での係語と受語の出現位置の間
の距離を表している。
【0071】また、曖昧性解消仮説記憶手段208の各
エントリの適合候補数情報Eには、解釈候補記憶手段2
06に記録されている係受け関係の係先候補の内で、そ
の仮説に適合する候補の数が記録される。ここで、「あ
る選択候補の仮説Aにある解釈候補Cが適合する」と
は、仮説Aが正しいとした場合に、解釈候補Cが、制約
Aによって棄却されないということを意味することとす
る。
【0072】さらに、曖昧性解消仮説記録部8の各エン
トリの適合候補リスト情報Fには、解釈候補記憶手段2
06の候補の内で、その制約の仮説に適合する候補の候
補記号リストが記録される。
【0073】また、各エントリの仮説真偽情報Gには、
利用者に対する問い合わせ質問の応答によって判明する
そのエントリが表す仮説の真偽の情報が記録される。な
お、この欄に記号「−」が記録されている場合は、対応
する仮説の真偽が不明であることを表している。
【0074】続いて、以上のような情報によって構成さ
れている曖昧性解消仮説記憶手段208の内容を、例を
用いて説明する。
【0075】例えば、図9の格納アドレスS04のエン
トリでは、係語位置情報Aが2で、受語位置情報Bが4
であるので、図6の構文解析結果記憶手段203から該
当する構成要素を調べることによって、係語「プリンタ
(付きの)」が、受語「ワープロ(の)」に係受けする
という仮説A4を表現している。また、この格納アドレ
スA04のエントリは、同時に、現在処理している利用
者からの自然言語入力において、この仮説A4に関連す
る係語と受語の距離が2であることもまた表現してい
る。さらに、この選択制約の仮説A4が正しいとする
と、解釈候補の内の候補C3、およびC9の2つの候補
のいずれかが正しいことになり、この仮説A4が正しく
なかったとすると、残りの解釈候補のいずれかが正しい
ことになることもまた表現されていることになる。そし
て、仮説真偽情報Gの内容が記号「−」であることか
ら、この仮説A4の真偽が現時点では不明であることが
表現されている。
【0076】図5の仮説確認質問生成手段209は、構
文解析結果記憶手段203の内容と、曖昧性解消仮説記
憶手段208の内容を参照して、その仮説の真偽を利用
者に問うための自然言語文の質問を生成し、生成された
自然言語質問文を仮説質問記憶手段210に記録する。
【0077】図5の仮説確認質問記憶手段210は、仮
説質問生成手段209によって生成された仮説質問文に
関連する情報を記録する。
【0078】図10は、仮説確認質問記憶手段210の
内容の例を示し、利用者に、曖昧性解消仮説の真偽を問
うための質問に関する情報が、質問表層情報A、および
仮説記号情報Bなどと分類され、記録される。ここで、
Cは格納アドレスである。
【0079】図5の質問提示手段211は、ディスプレ
イやプリンタ、あるいは音声出力装置などからなり、仮
説確認質問生成手段209によって生成され、仮説確認
質問記憶手段210に記録されている自然言語の質問文
を利用者に提示し、その質問に対する応答を利用者に促
すものである。
【0080】図5の応答受理手段212は、キーボード
やマウスあるいは、音声認識装置などからなり、質問提
示手段211によって利用者に提示される質問に対する
「肯定」か「否定」の応答を受け取る。
【0081】図5の応答解釈手段213は、応答受理手
段212から得られる、曖昧性解消仮説の真偽に対する
利用者の応答を受け取り、曖昧性解消仮説記憶手段20
8の対応するエントリの仮説真偽情報Gの欄に、利用者
の応答が肯定である場合には記号「t」を記録し、応答
が否定である場合には記号「f」を記録する。さらに、
そのエントリの適合候補リスト情報Fを参照して、この
制約に適合する候補の候補記号のリストCLを得る。そ
して、判明した仮説の真偽が「真」、すなわち仮説真偽
情報Gの欄に記号「t」が記録されている場合は、解釈
候補記憶手段206のエントリの内で、候補記号情報A
の内容がリストCLに含まれないエントリを削除する。
また、判明した仮説の真偽が「偽」、すなわち仮説真偽
情報Gの欄に記号「f」が記録されている場合は、解釈
候補記憶手段206のエントリの内で候補記号情報Aの
内容がリストCLに含まれるエントリを削除することに
よって、解釈候補の曖昧性解消を行ない、絞り込みを行
なう。この応答解釈手段213で得られる曖昧性解消仮
説の真偽の情報は、選択制約学習手段214へと送られ
る。
【0082】図5の選択制約学習手段214は、応用解
釈手段213から曖昧性解消仮説の真偽の情報を受け取
り、曖昧性解消仮説記憶手段208から対応する曖昧性
解消仮説を検索して、この両者の組を新しい選択制約知
識として、選択制約知識記憶手段204に追加登録す
る。この選択制約学習手段214が、第4の発明の中心
的役割を担うものであり、ここでの処理の詳細は後に述
べることとする。
【0083】図5の仮設提示順序評価手段215は、解
釈候補記憶手段206、曖昧性解消仮説記憶手段20
8、および仮説確認質問記憶手段210の内容を参照し
て、利用者に提示すべき仮説確認質問の順番を決定す
る。この仮説提示順序評価手段215が、第5の発明の
中心的役割を担うものであり、ここでの処理の詳細は後
に述べる。
【0084】以上が本装置の構成と各構成部分の概略機
能である。
【0085】続いて、本装置における処理の流れを示
す。なお、図11は、この処理の流れを示したものであ
る。
【0086】(全体の処理の流れ) (S1) 入力手段201から、利用者の自然言語文デ
ータが入力される。
【0087】(S2) 構文解析手段202によって、
自然言語文データが解析され、結果が構文解析結果記憶
手段203と解釈候補記憶手段206に記録される。
【0088】(S3) 制約知識記憶手段204を参照
して、解釈候補洗濯手段205によって、解釈候補記憶
手段206の候補の絞り込みが行なわれる。
【0089】(S4) 曖昧性解消仮説記憶部7によっ
て、曖昧性を解消するための仮説が生成され、曖昧性解
消仮説記憶手段208に記録される。
【0090】(S5) 仮説確認質問生成手段209に
よって、曖昧性解消仮説記憶手段208に記録されてい
る各仮説に対する質問文が生成され、仮説確認質問記憶
手段210に記録される。
【0091】(S6) 利用者からの自然言語文の曖昧
性が解消するか、真偽の判明していない仮説が無くなる
まで、(S7)〜(S11)の処理を行なう。
【0092】(S7) 曖昧性解消仮説記憶手段208
に記録されている各仮説に対し、仮説提示順序評価処理
を行なう。
【0093】(S8) (S7)の処理で最優先となっ
た仮説Axに対応する質問を仮説確認質問記憶手段21
0から、質問提示手段211へ送り、利用者に応答を促
す。
【0094】(S9) 応答受理手段212で利用者の
応答を受け取り、「肯定」あるいは「否定」の情報を応
答解釈手段213へ送る。
【0095】(S10) 応答解釈手段213に「肯定」
が送られた場合は、解釈候補記憶手段206から仮説A
xに適合しない候補を削除し、「否定」が送られた場合
は、仮説Axに適合する仮説を削除する。
【0096】(S11) 選択制約学習手段214で、仮
説Axに対する制約学習処理を行なう。
【0097】以上の手順が終了した時点で、本装置の処
理によって曖昧性を軽減された解釈候補が、解釈候補記
憶手段206に記録されている。また、同時に選択制約
知識記憶手段204には、本装置の処理によって、新た
に抽出された選択制約知識が追加登録される。
【0098】続いて、曖昧性解消仮説生成手段207、
選択制約学習手段214および仮説提示順序評価手段2
15での処理の詳細について順に説明する。
【0099】曖昧性解消仮説生成手段207での処理
は、下記の仮説生成手順A〜Dによって行なわれる。
【0100】(仮説生成手順A) (a1) 構文解析結果記憶手段203に記録されてい
る、すべてのエントリPiに対して、順番に、以下の(a
2)〜(a5)の処理を行なう。
【0101】(a2) エントリPiの文位置情報Aの内
容をレジスタKに複写する。
【0102】(a3) レジスタUに記号「−」を書き込
む。
【0103】(a4) 係受け曖昧性の有無を表現するレ
ジスタZに記号「f」を記録する。
【0104】(a5) 解釈候補記憶手段206のすべて
のエントリRjについて、順番に仮説生成手順Bを行な
う。
【0105】(仮説生成手順B) (b1) エントリRjの係受け関係リスト情報Bを参照
し、最初の数字がレジスタKの内容と一致する要素Lを
検索する。
【0106】(b2) 要素Lの2つ目の数字をレジスタ
Xに複写する。
【0107】(b3) レジスタの内容が、記号「−」で
ない場合は(b5)へ進む。
【0108】(b4) レジスタXの内容をレジスタUに
複写し、エントリRjに対する仮説生成手順Bを終了す
る。
【0109】(b5) レジスタUの内容とレジスタXの
内容を比較し、その内容が等しい場合は(b9)へ進む。
【0110】(b6) 曖昧性解消仮説記憶手段208を
検索して、係語位置情報Bの内容がレジスタUの内容と
等しく、かつ受語位置情報Cの内容がレジスタXの内容
と等しいエントリSzが存在する場合は、(b9)へ進む。
【0111】(b7) エントリRjに対して仮説生成手
順Cを行なう。
【0112】(b8) エントリRjに対する仮説生成手
順Bを終了する。
【0113】(b9) エントリRjが解釈候補記憶手段
206の最後の候補でない場合は(b12) へ進む。
【0114】(b10) レジスタZの内容が「t」でない
場合は、(b12) へ進む。
【0115】(b11) 仮説生成手順Dを行なう。
【0116】(b12) エントリRjに対する仮説生成手
順Bを終了する。
【0117】(仮説生成手順C) (c1) レジスタZに記号「t」を記録する。
【0118】(c2) 仮説生成手順Dを行なう。
【0119】(c3) レジスタXの内容を、レジスタU
に複写する。
【0120】(c4) エントリRjが解釈候補記憶手段
206の最後の候補でない場合は、エントリRjに対す
る仮説生成手順Cを終了する。
【0121】(c5) 仮説生成手順Dを行なう。
【0122】(c6) エントリRjに対する仮説生成手
順Cを終了する。
【0123】(仮説生成手順D) (d1) 曖昧性解消仮説記憶手段208に、新たなエン
トリS1を生成する。
【0124】(d2) 新たな仮説記号を生成しエントリ
S1の仮説記号情報Aに記録する。
【0125】(d3) エントリS1の係語位置情報Bに
レジスタKの内容を複写する。
【0126】(d4) エントリS1の受語位置情報Cに
レジスタUの内容を複写する。
【0127】(d5) エントリS1の係受け距離情報D
に、レジスタUの内容から、レジスタLの内容を引いた
値を記録する。
【0128】(d6) 解釈候補記憶手段206の各エン
トリを調べ、係受け関係リスト情報Bに、レジスタKの
内容とレジスタUの内容の組を含むエントリの候補記号
情報Aの内容のリストRLを得る。
【0129】(d7) リストRLを、エントリS1の適
合候補リスト情報Fに記録する。
【0130】(d8) リストRLの要素の数を、エント
リS1の適合候補数情報Eに記録する。
【0131】(d9) エントリSkの仮説真偽情報G
に、記号「−」を記録する。
【0132】(d10) 仮説生成手順Dを終了する。
【0133】曖昧性解消仮説生成手段207での以上の
仮説生成手順A〜Dに沿った処理を行なうことによっ
て、構文解析結果記憶手段203の内容と、解釈候補記
憶手段206の内容から、利用者からの自然言語文入力
の係受け関係に関する曖昧性を解消するための、選択制
約の仮説が生成され、曖昧性解消仮説記憶部7へと記録
される。
【0134】選択制約学習手段214での処理は、応答
解釈手段213の処理によって、新たに仮説真偽情報G
の内容が決定された曖昧性解消仮説記憶手段208のエ
ントリSiに対する下記の制約学習手順E〜Fによって
行なわれる。
【0135】(制約学習手順E) (e1) 選択制約知識記憶手段204に、新たなエント
リQiを生成する。
【0136】(e2) エントリSiの仮説真偽情報Gの
内容が「f」である場合は、(e6)へ進む。
【0137】(e3) 制約学習手順Fを行なう。
【0138】(e4) エントリQiの係受けタイプ情報
Gに、記号「可能」を記録する。
【0139】(e5) (e8)へ進む。
【0140】(e6) 制約学習手順Fを行なう。
【0141】(e7) エントリQiの係受けタイプ情報
Gに、記号「困難」を記録する。
【0142】(e8) 解釈候補記憶手段206の各エン
トリに対して、可能係受け数情報C、困難係受け数情報
D、適合候補数情報E、および適合候補リスト情報Fの
値を再計算する。
【0143】(e9) 制約学習手順Eを終了する。
【0144】(制約学習手順F) (f1) エントリSiの係語位置情報Bを参照して、係
語の位置情報Lkを得る。
【0145】(f2) エントリSiの受語位置情報Bを
参照して、受語の位置情報Luを得る。
【0146】(f3) 構文解析結果記憶手段203か
ら、文内位置情報Aの内容がLkであるエントリPkを
検索する。
【0147】(f4) 構文解析結果記憶手段203か
ら、文内位置情報Aの内容がLuであるエントリPuを
検索する。
【0148】(f5) エントリQiの係語表層情報A
に、エントリLkの要素表層情報Bの内容を複写する。
【0149】(f6) エントリQiの係語品詞情報B
に、エントリLkの要素品詞情報Cの内容を複写する。
【0150】(f7) エントリQiの係語助詞相当語情
報Cに、エントリLkの助詞相当語情報Dの内容を複写
する。
【0151】(f8) エントリQiの受語表層情報D
に、エントリLuの要素表層情報Bの内容を複写する。
【0152】(f9) エントリQiの受語品詞情報E
に、エントリLuの要素品詞情報Cの内容を複写する。
【0153】(f10) エントリQiの受語助詞相当語情
報Fに、エントリLuの助詞相当語情報Dの内容を複写
する。
【0154】(f11) 制約学習手順Fを終了する。
【0155】仮説提示順序評価手段215での処理は、
仮説の提示順序評価処理の各時点において、適合候補リ
スト情報Fが空でない仮説と、その時点に解釈候補記憶
手段206に記録されている全ての解釈候補の候補記号
を含まない仮説との中から、順序評価手順G〜Iによっ
て、最優先の仮説を選択する。なお、図12は、順序評
価手順の処理の流れを示す。
【0156】(順序評価手順G) (g1) 曖昧性解消仮説記憶手段208に記録されてい
る仮説の内で、その真偽が不明であることを表す記号
「−」が仮説真偽情報Gに記録されている各エントリS
aに対して順序評価手順Hを施す。
【0157】(g2) 曖昧性解消仮説記憶手段208に
記録されている仮説の内で、その真偽が、 (g1)の処理
後も相変わらず不明であることを表す記号「−」が仮説
真偽情報Gに記録されている各エントリSbに対して順
序評価手順Iを施す。
【0158】(g3) 曖昧性解消仮説記憶手段208に
記録されている仮説の内で、順序評価手順Iによって、
その仮説の真偽が真である可能性が高いと判断されたこ
とを表す記号「○」が仮説真偽情報Gに記録されている
エントリScで存在する場合は、そのようなエントリの
中で、適合候補数情報Eの値が最小のエントリを、最優
先の仮説にすることを決定して、順序評価手順Gを終了
する。
【0159】(g4) 曖昧性解消仮説記憶手段208に
記録されている仮説の内で、仮説真偽情報Gに、記号
「−」が記録されているエントリSdが存在する場合
は、そのようなエントリの中で、適合候補数情報Eの内
容が、解釈候補記憶手段206に含まれる解釈候補数の
1/2に最も近いエントリを、最優先の仮説にすること
を決定し、順序評価手順Gを終了する。
【0160】(g5) 曖昧性解消仮説記憶手段208に
記録されている仮説の内で、仮説真偽情報Gに、その仮
説が可能な係受けであることを表す記号「p」が記録さ
れているエントリSeが存在する場合は、そのようなエ
ントリの中で、適合候補数情報Eの値が最小のエントリ
を、最優先の仮説にすることを決定し、順序評価手順G
を終了する。
【0161】(g6) 曖昧性解消仮説記憶手段208に
記録されている仮説の内で、仮説真偽情報Gに、その仮
説が困難な係受けであることを表す記号「u」が記録さ
れているエントリSfの中で、適合候補数情報Eの内容
が、解釈候補記憶手段206に含まれる解釈候補数情報
Eの値が最大のエントリを、最優先の仮説にすることを
決定し、順序評価手順Gを終了する。
【0162】以上の手順では、まず(g1)で、順序評価手
順Hによって、選択制約知識記憶手段204に記録され
ている制約知識によって、真偽を推定できる仮説に対し
て、記号「p」あるいは「u」が記録される。続いて、
(g2)で、この時点でも真偽が不明な仮説について、順序
評価手順Iによって、その仮説が関与する解釈候補に含
まれる他の係受け関係の確からしさを利用して、その仮
説の確信度の評価が行なわれる。以上の準備の後、真偽
が未定の仮説の内で、ある基準以上の確信度をもつ仮説
が存在する場合は、そのような仮説の内で、解釈候補を
最も絞り込める仮説が、(g3)で選択される。そのような
確信度を持つ仮説が存在しない場合は、真偽が判明して
いない仮説の内で、解釈候補をより均等に2分する仮説
が存在する場合は、そのような仮説が、(g4)で選択され
る。さらに、(g5)までの処理で適切な仮説が選択できな
かった場合には、(g1)の順序評価手順Hで、選択制約知
識を利用してなされた真偽の推定結果が誤っていること
になる。そこで、(g1)の処理で、可能な仮説であると推
定され記号「p」の記録されている仮説の内で、最も解
釈候補を絞り込める仮説が、(g5)で選択される。以上ま
ででの処理でも、最優先の伝説が選択されなかった場合
には、(g1)の処理で、困難な仮説であると推定され、記
号「u」が記録されている仮説の内で、最も適合候補数
の大きなものを、(g6)で最優先の仮説に決定する。な
お、同一の優先順位を持つ仮説が複数存在する場合に
は、曖昧性解消記憶手段208のより先頭に近いエント
リに記録されている仮説を優先させる。
【0163】(順序評価手順H) (h1) 曖昧性解消仮説記憶手段208のエントリSa
の、係語位置情報Aを参照し、係語の位置情報Lkを得
る。
【0164】(h2) 曖昧性解消仮説記憶手段208の
エントリSaの、受語位置情報Bを参照し、受語の位置
情報Luを得る。
【0165】(h3) 構文解析結果記憶手段203か
ら、文内位置情報AがLkと等しいエントリPkを得
る。
【0166】(h4) 構文解析結果記憶手段203か
ら、文内位置情報AがLuと等しいエントリPuを得
る。
【0167】(h5) 構文解析結果記憶手段203のエ
ントリPkとエントリPuを参照して、選択制約知識記
憶手段204のエントリの内で、係語表層情報A〜係語
助詞相当語情報Fの内容が、エントリPkの要素表層情
報B〜助詞相当語情報Dと、エントリPuの要素表層情
報B〜係語助詞相当語情報Dと一致するエントリQxを
検索する。
【0168】(h6) (h5)の条件に合うエントリQxが
存在しない場合は、エントリSaに対する順序評価Hを
終了する。
【0169】(h7) エントリQxの係受けタイプ情報
Gの内容が、「可能」である場合、エントリSaの仮説
真偽情報Gに、記号「p」を記録する。
【0170】(h8) エントリQxの係受けタイプ情報
Gの内容が、「困難」である場合、エントリSaの仮説
真偽情報Gに、記号「u」を記録する。
【0171】(順序評価手順I) (i1) 候補数カウンタAを0にする。
【0172】(i2) 得点カウンタPを0にする。
【0173】(i3) 曖昧性解消仮説記憶手段208の
エントリSbの、適合候補リスト情報Fに記録されてい
る各候補記号Ciについて、以下の(i4)〜(i7)を行な
う。
【0174】(i4) 解釈候補記憶手段206から、候
補記号情報Aの内容、候補記号Ciと一致するエントリ
Rbiを得る。
【0175】(i5) エントリRbiの、可能係受け情
報Cの内容に予め設定した正の重み値W1を掛けた値
を、得点カウンタPに足し込む。
【0176】(i6) エントリRbiの、困難係受け情
報Dの内容に予め設定した負の重み値W2を掛けた値
を、得点カウンタPに足し込む。
【0177】(i7) 候補数カウンタAを、1インクリ
メントする。
【0178】(i8) 得点カウンタPの内容を候補数カ
ウンタAで割り、平均を算出する。
【0179】(i9) エントリSbの、係受け距離情報
Dの内容に予め設定した負の重み値W3を掛けた値を、
得点カウンタPに足し込む。
【0180】(i10) 得点カウンタPの内容が、予め設
定した仮説評価閾値Thより大きな値である場合は、エ
ントリSbの仮説真偽情報Gに、記号「○」を記入す
る。
【0181】以上が本装置の構成とその機能である。
【0182】ここで上述した処理について、具体例を用
いて、図5〜図18を参照して更に詳しく説明する。な
お、以下でT1〜T80は時点を表す。また、図18
は、処理全体での利用者と本自然言語対話装置の間の対
話の様子と、その結果に応じて解釈候補が絞り込まれて
いく様子を表している。
【0183】T1:まず、利用者から、入力手段201
を通じて前述の自然言語文例「転写式のプリンタ付きの
携帯型ワープロの品番を、表示せよ」が入力され、その
入力のうちの名詞句1「転写式のプリンタ付きの携帯型
ワープロの品番」の部分の解釈を開始する。なお、この
時点では、選択制約知識記憶手段204の内容は、空で
あったものとする。
【0184】T2:名詞句1は入力手段201から構文
解析手段202へと渡され構文解析を施され、統語的な
要素に分解され、図6に示すように構文解析結果記憶手
段203に記録される。ここではまた、統語的知識と係
受け関係の非交差制約に適合する、構成要素間の係受け
関係の候補が抽出され、図8に示す通りに解釈候補記憶
手段206に記録される。なお、解釈候補記憶手段20
6に記録されている5つの解釈候補;C3〜10は、そ
れぞれ、図18に示した係受け構造を表している。
【0185】続いて、曖昧性解消仮説生成処理が行なわ
れる。
【0186】T3:解釈候補洗濯手段205によって、
解釈候補記憶手段206に記録されている5つの解釈候
補に対して、選択制約知識記憶手段204に記録されて
いる制約知識との照合が行なわれる。しかし、この時点
では、どの解釈候補についても関連する選択制約知識が
存在しないので、解釈候補記憶手段206の内容は不変
である。
【0187】T4:続いて、曖昧性解消仮説記憶部7に
よって曖昧性解消のための制約の仮説の生成が行なわれ
る。
【0188】T5:まず、仮説制約生成手順Aの(a1)に
よって、図6の構文解析結果記憶手段203の格納アド
レスP01から処理が行なわれる。
【0189】T6:(a2)の処理によって、レジスタKに
「1」が記録される。
【0190】T7:同様に(a3)〜(a4)で、レジスタUに
「−」が記録され、レジスタZに「f」が記録される。
なお、各時点における各レジスタの内容が図13に示さ
れている。
【0191】T8:(a5)で、まず解釈候補記憶手段20
6のエントリR01について仮説生成手順Bが開始され
る。
【0192】T9:(b1)で、エントリR01の係受け関
係リスト情報Bの内容から、要素Lとして(1、2)が
見つけられる。
【0193】T10:(b2)で、Lの2つ目の数字「2」が
レジスタXに複写される。
【0194】T11:(b3)で、レジスタUが「−」である
ので、(b4)へ進む。
【0195】T12:(b4)で、レジスタXの内容をレジス
タUに複写し、エントリR01に対する仮説生成手順B
を終了する。
【0196】T13:(a5)へ戻り、解釈候補記憶手段20
6の次のエントリR02について仮説生成手順Bを開始
する。
【0197】T14:(b1)によって、エントリR02の係
受け関係リスト情報Bの内容から、要素Lとして、
(1、2)が得られる。
【0198】T15:(b2)で、「2」がレジスタXに複写
される(この場合は不変)。
【0199】T16:(b3)で、レジスタが「−」でないの
で、(b5)へ進む。
【0200】T17:(b5)で、レジスタUとレジスタXの
内容が等しいので、(b9)へ進む。
【0201】T18:(b9)で、エントリR02は解釈候補
記憶手段206の最後の候補でないので、 (b12)へ進
み、エントリR02に対する仮説生成手順Bを終了す
る。
【0202】T19:(a5)へ戻り、解釈候補記憶手段20
6の次のエントリR03について、仮説生成手順Bを開
始する。
【0203】T20:T14〜T18までと同様の処理によっ
て、エントリR03に対する仮説生成手順Bを終了す
る。
【0204】T21:(a5)へ戻り、解釈候補記憶手段20
6の次のエントリR04について、仮説生成手順Bを開
始する。
【0205】T22:(b1)で、エントリR04の係受け関
係リスト情報Bから、要素Lとして(1、4)が得られ
る。
【0206】T23:(b2)で、要素Lの2つ目の要素
「4」をレジスタXに複写する。
【0207】T24:(b3)で、レジスタUが「−」でない
ので、(b5)へ進む。
【0208】T25:(b5)で、レジスタUとレジスタXの
内容が異なるので、(b6)へ進み、エントリSzを検索す
るが、曖昧性解消仮説記憶手段208は空なので、(b7)
へ進み、仮説生成手順Cを開始する。なお、図14は、
処理の各時点における曖昧性解消仮説記憶手段208の
内容を示している。
【0209】T26:(c1)で、レジスタZに「t」を記録
する。
【0210】T27:(c2)で、仮説生成手順Dを開始す
る。
【0211】T28:(d1)で、曖昧性解消仮説記憶手段2
08に新しいエントリS01を生成する。
【0212】T29:(d2)の処理によって、新しく仮説記
号「A1」を生成し、エントリS01の仮説記号情報A
の欄に記録する。
【0213】T30:同様に(d3)〜(d5)の処理によって、
レジスタKの内容「1」、レジスタUの内容「2」、こ
の両者の差「1」が、それぞれエントリS01の係語位
置情報B〜係受け距離情報Dに記録される。
【0214】T31:(d6)で、解釈候補記憶手段206の
内容から、レジスタKの内容「1」とレジスタUの内容
「2」の組(1、2)を、係受け関係リスト情報Bに含
んでいるエントリが検索され、エントリR01、エント
リR02およびエントリR03が得られる。さらに、こ
れら3つのエントリの候補記号情報Aを参照することに
よって、候補記号のリストRLとして[C3、C4、C
5]が得られる。
【0215】T32:(d7)で、リストRLの内容がエント
リS01の適合候補リスト情報Fに記録され、(d8)でリ
ストRLの要素の数「3」が、エントリS01の適合候
補数情報Eに記録される。
【0216】T33:(d9)で、エントリS01の仮説真偽
情報Gに記号「−」が記録される。
【0217】T34: (d10)で、仮説生成手順Dを終了
し、(c3)へ戻る。
【0218】T35:(c3)で、レジスタXの内容「4」が
レジスタUに複写される。
【0219】T36:(c4)で、エントリR04は、解釈候
補記憶手段206での最後の候補ではないので、エント
リR04に対する仮説生成手順Cを終了し(b7)に戻る。
【0220】T37:(b7)で、エントリ04に対する仮説
生成手順Bを終了する。
【0221】T38:(a8)へ戻り、解釈候補記憶手段20
6の最後のエントリR05について、仮説生成手順Bを
開始する。
【0222】T39:(b1)〜(b2)で、要素Lとして(1、
5)を得て、「5」をレジスタXに複写する。
【0223】T40:(b3)で、(b5)へ進み、レジスタXと
レジスタUの内容が異なり、かつ、(b6)で該当するエン
トリSzが混在しないので、(b7)へ進み、仮説生成手順
Cを開始する。
【0224】T41:(c1)で、レジスタZに「t」が記録
される。
【0225】T42:(c2)で、仮説生成手順Dを開始す
る。
【0226】T44:(d1)〜(d10) で、T28〜T33と同様
の処理によって、曖昧性解消仮説記憶手段208に新た
なエントリS02が生成され、図14に示す通りの情報
が記録される。
【0227】T45: (d10)で、仮説生成手順Dを終了
し、(c3)へ戻る。
【0228】T46:(c3)で、レジスタXの内容「5」
が、レジスタUに複写される。
【0229】T48:(c4)で、エントリR05は解釈候補
記憶手段206の最後の候補であるので、(c5)へ進み仮
説生成手順Dを開始する。
【0230】T48:(d1)〜(d10) で、T28〜T33と同様
の処理によって、曖昧性解消仮説記憶手段208に新た
なエントリS03が生成され、図14に示す通りの情報
が記録される。
【0231】T49: (d10)で、仮説生成手順Dを終了
し、(c6)へ戻る。
【0232】T50:(c6)で、仮説生成手順Cを終了し、
(b11) へ戻る。
【0233】T51: (b11)で、仮説生成手順Bを終了
し、(a1)へ戻る。
【0234】T51:(a1)で、構文解析結果記憶手段20
3の次のエントリP02を得て、(a2)〜(a4)で、T6〜
T7と同様の処理によって、レジスタKに「2」が、レ
ジスタUに記号「−」が、レジスタZに記号「f」が記
録される。
【0235】T52:(a5)で、解釈候補記憶手段206の
エントリR01〜エントリR05に対して、T8〜T50
と同様に、仮説生成手順Bの処理が行なわれ、曖昧性解
消仮説記憶手段208に、図14に示したように、エン
トリS04とエントリS05が記録される。
【0236】T53: (b11)で、仮説生成手順Bを終了
し、(a1)へ戻る。
【0237】T54:(a1)で、構文解析結果記憶手段20
3の次のエントリP03〜P05に対して、T51〜T53
と同様の処理が行なわれる。
【0238】以上述べた手順によって、曖昧性解消仮説
生成処理が行なわれ、最終的に図14の時点T54の欄お
よび図9に示した情報が曖昧性解消仮説記憶手段208
に記録される。
【0239】T55:仮説確認質問生成手段209によっ
て、曖昧性解消仮説記憶手段208の各エントリの真偽
を利用者に質問するための自然言語質問文が生成され、
図10に示すように仮説確認質問記憶手段210に記録
される。
【0240】続いて、仮説提示順序評価処理が行なわれ
る。なお、順序評価手順Iでの計算で利用される重み値
および仮説評価閾値の値を、W1=5、W2=−3、W
3=8−1、Th=2とする。
【0241】T56:仮説提示順序評価処理Gが開始され
る。
【0242】T57:(g1)で、曖昧性解消仮説記憶手段2
08から、仮説真偽情報Gの内容が記号「−」であるエ
ントリが検索され、エントリS01〜S07が得られ、
それぞれに対して順序評価手順Hが行なわれる。
【0243】T58:順序評価手順Hでは、その制約が
「可能」あるいは「困難」な制約であるという知識が、
選択制約知識記憶手段204に記録されているかどうか
が検査されるが、現時点では、選択制約知識記憶手段2
04は空なので、エントリS01〜S07の仮説真偽情
報Gの内容は記号「−」のままで、順序評価手順Hを終
了する。
【0244】T59:(g2)で、再び、曖昧性解消仮説記憶
手段208から、仮説真偽情報Gの内容が記号「−」の
エントリが検索され、エントリS01〜S07が得ら
れ、それぞれに対して順序評価手順Iが行なわれる。
【0245】T60:順序評価手順Iでは、(i1)〜(i9)
で、T59で選択された各エントリに記録されている各仮
説の真偽値に対する確信度の算出が行なわれ、各エント
リに対する得点が図15の通りに計算される。なお、図
16の計算式「((W1*A)+(W2*B))/C+
(W3*D)」の欄において、W1〜W3は重み値を表
す。また、Aはその仮説に適合する候補に含まれる「可
能」な係受けの総数を表し、Bはその仮説に適合する候
補に含まれる「困難」な係受けの総数を表す。また、C
はその仮説に適合する候補の数を表し、Dは、その仮説
の係受けの距離を表している。また、得点の欄には、順
序評価手順Iによって算出される得点カウンタPの内容
を表す。また、判定の欄には、算出された得点が、仮説
評価閾値Thより大きい場合は記号「○」が記入され、
仮説評価閾値Thより小さい場合には、記号「×」が記
入される。
【0246】T61: (i10)で、図15に示すように、仮
説評価閾値Thより高い得点を持つ仮説が存在しないの
で、曖昧性解消仮説記憶手段208のどのエントリの仮
説真偽情報Gの欄にも記号「○」は記入されずに、順序
評価手順Iを終了する。
【0247】T62:(g3)に戻るが、曖昧性解消仮説記憶
手段208には、記号「○」の記録されたエントリが存
在しないので、(g4)へ進む。
【0248】T63:(g4)で、現時点で解釈候補記憶手段
206に記録されているエントリ数は5であるので、曖
昧性解消仮説記憶手段208の仮説真偽情報Gが記号
「−」の7つのエントリの内で、適合候補数情報Eの内
容が、2あるいは3のエントリS01、S04、S0
5、S06、S07が優先され、これら同一の優先順位
を持つ仮説の内、曖昧性解消仮説記憶手段208の先頭
に最も近いエントリS01に記録されている仮説A1
が、最優先の仮説に決定され、順序評価手順Gを終了す
る。
【0249】以上の処理によって、最も効率的に候補を
減らすことの出来る仮説として、仮説A1が選択された
ことになる。
【0250】T64:続いて、仮説確認質問記憶手段21
0から仮説A1に対応する下記の質問文が、質問提示手
段211に送られ、利用者の回答を促す。
【0251】入力文の「転写式のプリンタ付きの携帯型
ワープロの品番」で、「転写式(の)」の係先は、「プ
リンタ」でよろしいですか? T65:この質問に対して、応答受理手段212を通じ
て、利用者からの「肯定」の応答が応答解釈手段213
へと送られる。
【0252】T66:応答解釈部12で、利用者からの回
答が「肯定」であったので、曖昧性解消仮説記憶手段2
08の仮説A1に対応するエントリS01の適合リスト
情報Fの内容を参照して、解釈候補記憶手段206から
解釈候補C3、C4およびC5以外の候補を削除する。
なお、図16に各時点における解釈候補記憶手段206
の内容を示している。
【0253】T67:以上の処理によって、真偽値が
「真」であることが判明した仮説A1に対応する曖昧性
解消仮説記憶手段206のエントリS01の、仮説真偽
情報Gに、記号「t」が記録される。
【0254】以上の処理によって解釈候補が、C3、C
4およびC5の3つに絞り込まれている。続いて、今回
真偽の判明した仮説A1に対応する曖昧性解消仮説記憶
手段208のエントリS06に対する制約知識学習処理
Eが開始される。
【0255】T68:(e1)で、選択制約知識記憶手段
204に、新たなエントリQ03が生成される。なお、
図17は、各時点における選択制約知識記憶手段204
の内容を示している。
【0256】T69:(e2)で、エントリS01の仮説
真偽情報Gが「t」であるので、(e3)へ進み制約学
習手順Fが開始される。
【0257】T70:(f1)で、Lkとして、エントリ
S01の係語位置情報Bの内容「1」が得られる。
【0258】T71:(f2)〜(f5)で、構文解析結
果記憶手段203のエントリP01の情報が、エントリ
Q03へ複写される。
【0259】T72:(f6)〜(f10)で、T70〜T71
と同様の処理によって、構文解析結果記憶手段203の
エントリP02の情報が、エントリQ03へ複写され
る。
【0260】T73:(f11)で、制約学習手順Fを終了
し、(e4)へ戻る。
【0261】T74:(e4)で、エントリQ03の係受
けタイプ情報Gに、「可能」を記録し、(e5)で、
(e8)へ進む。
【0262】T75:(e8)で、解釈候補記憶手段20
6の各エントリに対して、可能係受け数情報C、困難係
受け数情報D、適合候補数情報E、適合候補リスト情報
Fの再計算が行なわれ、(e9)で制約学習手順Eを終
了する。
【0263】以上の処理によって、新たな選択制約知識
として、選択制約知識記憶手段204のエントリQ03
の情報が学習されたことになる。
【0264】T76:続いて、仮説提示順序評価処理がT
56〜T60と同様の処理によって、行なわれ、順序評価手
順Iによって、図15の時点T76の欄に示すように、各
仮説の得点が計算される。
【0265】T77:(i10)で、曖昧性解消仮説記憶手
段208のエントリS04とエントリS05の仮説真偽
情報Gの欄に記号「○」が記入され、順序評価手順Iが
終了する。
【0266】T78:(g3)へ戻り、記号「○」の記録
されているエントリS04とエントリS05の内で、適
合候補数情報Gの比較を行ない、より小さな値「1」を
持つエントリS04に記録されている仮説A4を最優先
の仮説に決定し、順序評価手順Gを終了する。
【0267】T79:T64〜T67と同様の処理がなされ、
仮説A4が「真」であることが判明し、曖昧性解消仮説
記憶手段208のエントリS04の仮説真偽情報Gに記
号「t」が記録され、解釈候補がC1に一意に決定さ
れ、曖昧性が解消される。
【0268】T80:T68〜T75と同様の処理がなされ、
選択制約知識記憶手段204のエントリQ04が新たな
知識として学習される。
【0269】かくしてこのように構成された本装置によ
れば、自然言語による利用者の入力の解釈において、複
数の解釈候補が残り、曖昧性が生じた場合にも、それら
の解釈候補から正しい解釈を選択するための選択制約規
則の仮説を動的に生成し、その仮説の真偽を利用者に尋
ねる質問を生成して、その質問に対する利用者の応答を
解釈することによって、適切な解釈を決定することが可
能となる。また、本発明にかかる自然言語対話装置で
は、曖昧性解消のために生成した選択制約の仮説の真偽
についての質問への利用者の応答に応じて、その結果得
られた知識を自動的に登録することによって、この知識
を以後の対話における曖昧性解消に利用することが可能
となる。また、この方法によって、選択制約知識を効率
的に抽出/蓄積することが可能となる。さらに、解釈候
補の曖昧性解消のための質問の提示順序を適切に決定す
ることによって、曖昧性解消と選択制約知識の抽出にお
ける利用者の負担を、軽減することが可能となる。
【0270】なお、本発明の効果は上述した例に限定さ
れるものではない。
【0271】例えば、制約知識学習手段214での、選
択制約知識に学習において、利用者に提示した仮説が
「真」ではなかった場合にも、その情報を記録している
ので、その情報を後の処理に反映させることによって、
より効果的な処理が行なえる。
【0272】また、上述の実施例では、生成した係受け
の仮説の真偽を、利用者の自然言語文入力に関してのみ
問い合わせることによって、そのような係受けが可能で
あるかあるいは困難なものであるかを学習しているが、
さらに、一般的に言っても、そのような係受けが可能で
あるか、あるいはあり得ない係受けであるかどうかも
を、併せて利用者に問い合わせることによって、より一
般的な選択制約知識を学習することも可能となる。
【0273】また、仮説提示順序評価手段215での仮
説提示順序評価処理において、上述の評価基準Iと異な
った評価基準を用いることも可能である。
【0274】また、本実施例にかかる自然言語対話装置
を、例えば、従来の解釈候補列挙による曖昧性解消手段
と組み合わせることによって、本装置によって係受け関
係の曖昧性をある程度まで減少させた後に、その結果残
った候補を列挙して、利用者に提示し、選択させること
も可能であり、それによって、より効率的に曖昧性解消
を行なうことも可能となる。
【0275】
【発明の効果】請求項1、4の発明によれば、自然言語
による利用者の入力の解釈において、複数の解釈候補が
残り、曖昧性が生じた場合にも、それらの解釈候補から
正しい解釈を選択するための選択制約規則の仮説を動的
に生成し、その仮説の真偽を利用者に尋ねる質問を生成
して、その質問に対する利用者の応答を解釈することに
よって、適切な解釈を決定することが可能となる。
【0276】請求項2の発明によれば、曖昧性解消のた
めに生成した選択制約の仮説の真偽についての質問への
利用者の応答に応じて、その結果得られた知識を自動的
に登録することによって、この知識を以後の対話におけ
る曖昧性解消に利用することが可能となる。また、この
方法によって、制約知識を効率的に抽出/蓄積すること
が可能となる。
【0277】請求項3の発明によれば、解釈候補の曖昧
性解消のための質問の提示順序を適切に決定することに
よって、曖昧性解消と制約知識の抽出における利用者の
負担を、軽減することが可能となる等の実用上多大な効
果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要素数6の場合の係受け関係の例。
【図2】要素数7の場合の係受け関係の例。
【図3】係受け関係の例。
【図4】係受け構造候補の例。
【図5】自然言語対話装置の一実施例の回路構成を示す
ブロック図。
【図6】構文解析結果記憶手段203の内容の例。
【図7】選択制約知識記憶手段204の内容の例。
【図8】解釈候補記憶手段206の内容の例。
【図9】曖昧性解消仮説記憶手段208の内容の例。
【図10】仮説確認質問記憶手段210の内容の例。
【図11】本装置の処理の流れ。
【図12】順序評価手順の処理の流れ。
【図13】各時点におけるレジスタの内容。
【図14】各時点における曖昧性解消仮説記憶手段20
8の内容。
【図15】各時点における各仮説の得点。
【図16】各時点における解釈候補記憶手段206の内
容。
【図17】各時点における建卓制約知識記憶手段204
の内容。
【図18】利用者と本装置との対話の例。
【符号の説明】
201……入力手段 202……構文解析手段 203……構文解析結果記憶手段 204……選択制約知識記憶手段 205……解釈候補選択手段 206……解釈候補記憶手段 207……曖昧性解消仮説生成手段 208……曖昧性解消仮説記憶手段 209……仮説確認質問生成手段 210……仮説確認質問記憶手段 211……質問提示手段 212……応答受理手段 213……応答解釈手段 214……選択制約学習手段 215……仮説提示順序評価手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 克己 大阪府大阪市中央区本町4丁目2番12号 株式会社東芝関西支社内 Fターム(参考) 5B009 QA01 5B091 CA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された自然言語文を統語的な要素に分
    解し、各要素間の係受け関係を解析し係受け構造候補を
    抽出する構文解析手段と、 自然言語中に現れる統語的な要素間の係受け関係に関す
    る制約知識を記録した制約知識記憶手段と、 前記構文解析手段によって抽出された各係受け構造候補
    に対し、制約知識記憶手段に記憶されている知識を適用
    して、係受け構造候補の曖昧性を解消し、制約知識に適
    合する解釈候補を選択する解釈候補選択手段と、 この解釈候補選択手段によって選択された解釈候補の集
    合を受け取り、それら候補間の曖昧性を解消するための
    選択制約の仮説を生成する仮説生成手段と、 この仮説生成手段によって生成された仮説の真偽を利用
    者に問うための質問を生成し利用者に提示する仮説確認
    手段と、 この仮説確認手段によって提示された質問に対する利用
    者の応答を受け取り、受理された利用者の応答を解釈
    し、前記解釈候補選択手段により選択されている解釈候
    補から利用者の自然言語入力文に対する解釈を選択する
    応答解釈手段とを有したことを特徴とする自然言語処理
    装置。
  2. 【請求項2】前記仮説生成手段によって生成された仮説
    と、前記応答解釈手段によって利用者の応答から得られ
    るその仮説の真偽を受け取り、その仮説と真偽の組を、
    制約知識として新たに制約知識記憶手段に追加登録する
    制約知識学習手段を有したことを特徴とする請求項1記
    載の自然言語処理装置。
  3. 【請求項3】前記解釈候補選択手段によって選択された
    解釈候補と、前記仮説生成手段によって生成される仮説
    の集合を受け取り、前記仮説確認手段によって生成され
    る質問の提示順序の評価を行う評価手段と、 この評価手段によって決定された順序に沿って、仮説確
    認質問を行う質問提示手段とを有したことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の自然言語処理装置。
  4. 【請求項4】入力文書の構造的仕様を記憶する言語仕様
    記憶手段に記憶された構造的仕様に基づき入力文書を解
    析する入力文書解析ステップと、 この入力文書解析ステップの解析結果から得られる言語
    情報及び意味情報を、入力文書の解析のための言語情報
    を記憶する言語辞書記憶手段および入力文書の解析のた
    めの言語情報を記憶する対象知識記憶手段にそれぞれ登
    録させる登録ステップとを有したことを特徴とする自然
    言語処理方法。
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