JP2003196216A - 電子メールアドレス処理方式 - Google Patents

電子メールアドレス処理方式

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JP2003196216A
JP2003196216A JP2001395865A JP2001395865A JP2003196216A JP 2003196216 A JP2003196216 A JP 2003196216A JP 2001395865 A JP2001395865 A JP 2001395865A JP 2001395865 A JP2001395865 A JP 2001395865A JP 2003196216 A JP2003196216 A JP 2003196216A
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Nobuhiko Ido
伸彦 井戸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メールアドレスが流出することによる、迷惑
な電子メールの受信による被害を避け、自身のメールア
ドレスを系統立てて管理する手段を与える。 【解決手段】 メールアドレス中のユーザ名に新たに可
変部を設け、この値を通信相手先ごとに変えてメールア
ドレスの通知の状況を管理し、更に、可変部の値を類推
しにくいものとすることで、具発的なメールアドレスの
流出を防ぐ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計算機や携帯電話
などの端末装置が接続されたネットワーク上で、メール
アドレスにより宛先を指定して電子メールが送受信され
る電子メールシステムにおける、メールアドレス処理方
式、および、電話交換システムにおける電話番号処理方
式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子メールシステムにおけるメー
ルアドレスは、ネットワーク上でのメールサーバの識別
名であるドメイン名と、該メールサーバにメールアカウ
ントを持つ電子メール利用者の識別名であるユーザ名と
からなっており、メールアドレス中の“@”より前の部
分がユーザ名、後の部分がドメイン名となっている。ド
メイン名については、ドメイン名の管理組織により、イ
ンターネット上で一意となるように割り振られ、ドメイ
ン名を取得した団体もしくは個人は、該ドメイン名およ
び該ドメインをルートとしたツリー構造のネームスペー
ス上に、子ドメイン名を定義出来る。それら各々のドメ
イン名の中で一意となるよう、ユーザ名を定義し、電子
メール利用者に割り振られる。一般敵なMTAソフトウ
ェアであるsendmailでは、ユーザ名が“usr
1”の電子メールが受信されると、一般的にはメールス
プールファイル“/var/spool/mail/u
sr1”に該メールが保存される。
【0003】メールアカウントに対応しないユーザ名を
持つメールアドレスが宛先となっている電子メールを受
信した場合、sendmailでは、電子メールを受信
するユーザに別名を与える手段であるメールalias
に、該当する別名があるかを調べる。メールアドレスの
ユーザ名部分がメールaliasで定義された別名であ
る場合、aliasを展開して実際のメール受信ユーザ
を調べ、そのユーザのメールスプールファイルに保存す
る。メールaliasでは、複数のユーザが同じメール
を受け取るようにすることも出来る。
【0004】迷惑な電子メールを防ぐ方法としては、
(1)メールアドレスを変更する方法、(2)指定の送
信元メールアドレスの電子メールを受信拒否する、もし
くは、指定の送信元メールアドレスの電子メールのみを
受信する方法、(3)一定範囲の送信元メールアドレス
の電子メールのみを受信する方法、(4)ある種類の電
子メールの受信を拒否する方法、(5)メールアドレス
に非公開のコード設定する方法などがある(「iモード
迷惑メール撃退方法」株式会社NTTドコモ東海発行
パンフレット、2001.09 第2版)。
【0005】従来、携帯電話に具備された電子メール機
能にては、電話番号をユーザ名とする方法が用いられて
きた。この方法では、でたらめな番号をユーザ名として
数多くの電子メールを送信すれば、ある程度の割合で実
在する電話番号の携帯電話へ偶発的に受信させることが
出来るため、迷惑な電子メールを増長させる要因となっ
てきた。前記(1)の、メールアドレスを変更する方法
は、電話番号に代わり、半角英数字、アンダーバー、ピ
リオド、および、ハイフンを用いた3文字から30文字
の任意の文字列をユーザ名として選んで使用出来るもの
である。電話番号を用いる場合に比べて、莫大な数のユ
ーザ名が使用可能となるため、でたらめなユーザ名にて
電子メールを送信しても、偶発的に受信される期待が小
さくなるものである。
【0006】前記(2)の、指定の送信元メールアドレ
スの電子メールを拒否する方法は、最大10件までのメ
ールアドレスを登録しておけば、それらを送信元メール
アドレスとする電子メールの受信を拒否するものであ
る。また、指定の送信元メールアドレスの電子メールの
みを受信する方法は、最大10件までのメールアドレス
を登録しておけば、それらを送信元メールアドレスとす
る電子メールのみを受信し、他の電子メールの受信は拒
否するものである。
【0007】前記(3)の、一定範囲の送信元メールア
ドレスの電子メールのみを受信する方法は、iモードの
携帯電話からの電子メールのみの受信を受け付ける、も
しくは、iモードの携帯電話からの電子メールは受信を
拒否するよう、設定するものである。
【0008】前記(4)の、ある種類の電子メールを拒
否する方法は、ショートメールはすべての受信を拒否す
るように設定するものである。
【0009】前記(5)の、メールアドレスに非公開の
コード設定する方法は、メールアドレスに非公開のコー
ドであるシークレットコートを設定し、該シークレット
コードが正しく入力されていない受信電子メールは拒否
するものである。
【0010】また、受信した電子メールのうちメール利
用者にとって迷惑なメールを廃棄する方法として、受信
した電子メールの内容を分析する方法がある。この方法
では、Microsoft Outlook Expr
essなどのメイラーと呼ばれるソフトウェアに具備さ
れた、受信した電子メールを該電子メールの文面に特定
の単語が現れるか否かを検索した結果により分類して蓄
積する機能を利用する。すなわち、“儲かる”や“エッ
チ”などの単語が文面に現れる電子メールは、メール利
用者にとって迷惑な電子メールと考え、このような電子
メールを前記分類機能により選び出し、廃棄する(「常
時接続時代のネットセキュリティ入門」、秋月昭彦、す
ばる舎、2001年)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のメールアドレス
処理方式とこれに基づく電子メールの送信の制限方法に
は、次のような問題点がある。
【0012】従来のメールアドレス処理方式では、電子
メールの利用者のメールアドレスが第三者の手にわた
り、該利用者にとって迷惑な電子メールが送りつけられ
る事態に対して、有効な対応策を講じることが困難であ
る。
【0013】前記の、メールアドレスを変更する方法
は、でたらめなユーザ名を用いて電子メールの着信を試
みる行為に対する対策であり、個人情報であるメールア
ドレスが流出する事態への対処とはなっていない。よっ
て、個人のメールアドレスが流出し、これが売買されて
いる今日の状況に対応できるものではない。
【0014】前記の、指定の送信元メールアドレスの電
子メールを拒否する方法は、迷惑な電子メールを送って
くる送信元が同定されていなければ意味をなさない。迷
惑な電子メールは、一般的には、未知の送信元から送信
されてくる場合が多い。仮に、迷惑な電子メールを繰り
返し送信してくる送信元に対して、該拒否機能を設定し
たとしても、送信元ではメールアドレスを変更すれば再
度電子メールを受信させることが可能となり、いたちご
っことなることを免れない。
【0015】前記の、指定の送信元メールアドレスの電
子メールのみを受信する方法は、電子メールの利用にお
ける利便性を著しく損なうものである。すなわち、この
設定がなされた場合、善意の第三者がメールアドレスを
正当に入手して電子メールを受信させようとしても、そ
れが出来ないことになってしまう。
【0016】前記の、一定範囲の送信元メールアドレス
の電子メールのみを受信する方法は、インターネット上
のアカウントから、iモード携帯電話へ迷惑な電子メー
ルが大量に送信される事態を捉えての対策と見なしえ
る。しかしながら、インターネット上のアカウントと携
帯電話との間の電子メール交換は便利な機能であり、こ
れを停止させることは、利用者の利便性を大きく損なう
こととなる。また、今後携帯電話が高度な携帯端末とし
て発展していく道筋を考えると、携帯電話とインターネ
ットアカウントとを区別すること事態が意味を成さなく
なることも予想される。
【0017】前記の、ある種類の電子メールを拒否する
方法も、利用者の利便性を損なうものであり、また、迷
惑な電子メールを送信する側が、拒否される電子メール
の種類を回避することも容易である。
【0018】前記の、非公開コードを用いる方法におい
ては、非公開コードが知られていない場合のメールアド
レスは、それを以って電子メールを送付することが出来
ない点で無意味である。よって、メールアドレスは常に
パスワードと共に他者に通知されることとなり、メール
アドレスと非公開コードのセットで第三者に渡れば、そ
の後は迷惑なメールを防ぐ有効な手立てを持たない。
【0019】前記の、電子メールの内容を分析する方法
では、迷惑な電子メールを送る側が、迷惑な電子メール
に分類されそうな単語を避けることにより、迷惑な電子
メールを送付し続ける恐れがある。これに対抗して、電
子メールの利用者である受信側が該単語の数を増やすこ
とにすれば、迷惑な電子メールでない通常の電子メール
も、迷惑な電子メールに分類される恐れが増加する。結
局のところ、完全に迷惑な電子メールを分別することは
出来ず、通常の電子メールを迷惑な電子メールと誤認し
ないよう万全を期すには、利用者が全メールをチェック
する必要が生じて、問題の解決とはならない。
【0020】迷惑な電子メールの受信頻度が高まる度
に、メールアドレスを変更するという手段も考えられ
る。しかしながら、この方法では、それまでにメールア
ドレスを通知した全ての他者に対してメールアドレスの
変更を通知する必要が生じ、煩雑な作業となる。
【0021】迷惑な電子メールを常習的に送付する側の
メールアドレスを同定し、このメールアカウントに対し
て注意やサービス停止などの措置を取る方法も考えられ
る。しかしながら、迷惑なメールを送付する側が新たな
メールアドレスを取得することは容易であり、新たなメ
ールアドレスから迷惑な電子メールを送付し続けること
に、再度対抗しなければならない。電子メールが迷惑な
電子メールであるか否かの判断は人手によらざるを得な
いため、迅速な対抗は難しい。
【0022】上記に記した問題点は、いずれも迷惑な電
子メールが受信される事象を捉えてこれを防ごうとする
方法での限界を示すものである。すなわち、電子メール
が送受信される過程自体には、技術的に該電子メールが
迷惑な電子メールであるか否かの区別はなく、この過程
を捉えて迷惑な電子メールを無効にしようとする対策を
立てても、該対策が十分に機能しないか、通常の電子メ
ールの送受信に大きな制約が加わるかのいずれかの結果
に陥らざるを得ない。本発明は、迷惑な電子メールが受
信される事象のみでなく、電子メールの利用者のメール
アドレスが他者に通知され流布されていく過程全体を捉
えることで、迷惑な電子メールへの有効な対策を取れる
仕組みを導入することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のメールアドレス処理方式では、従来用いら
れてきた「ユーザ名+ドメイン名」による電子メール受
信者のアドレス指定に代えて、該ユーザ名に固定部と可
変部とを用い、固定部については従来のユーザ名と同様
に電子メール利用者のアカウントに1対1に対応させる
文字列による名称を用い、可変部については通信相手ご
とに異なる文字列、もしくは、通信相手をグループに分
類した際の該グループごとに異なる文字列を用いる。
【0024】また、利用者が他者に通知しないメールア
ドレスを送信先メールアドレスに持つ電子メールが着信
した場合に、該電子メールは使用していない不正なメー
ルアドレスを伴うものと判断して該メールの受信を拒否
するために、他者に通知するメールアドレスの前記ユー
ザ名可変部を蓄積する記憶装置を、前記端末装置、もし
くは、前記メールサーバに設ける。
【0025】また、電子メールの利用者が他者に通知し
ていないユーザ名可変部を持つ不正なメールアドレスが
付された電子メールが、同一の送信元から複数回送付さ
れた場合に、該送信者からの電子メールを以降すべて受
信拒否するため、同一送信元からの不正なメールアドレ
スを持つ電子メールの着信回数を数えるためのカウンタ
を設ける。
【0026】また、電子メール利用者が電子メールを受
信した際に、該電子メールの送信元メールアドレスのユ
ーザ名可変部を調べ、該利用者がメールアドレスを通知
したいずれの通信相手から該メールアドレスが該送信元
の手に渡ったのかを判定するために、該利用者がメール
アドレスを通知した通信相手の名称もしくは通信相手を
グループに分類した際の該グループの名称と、メールア
ドレスのユーザ名可変部との対応とを蓄積しておく記憶
装置を、前記端末装置もしくは前記メールサーバに設け
る。
【0027】また、電子メール利用者が他者にメールア
ドレスを通知する際に、該メールアドレスのユーザ名可
変部を自動的に生成するための乱数発生機能を、前記端
末装置もしくは前記メールサーバに設ける。
【0028】また、電子メール利用者が他者に通知した
メールアドレスのうち、特定の前記ユーザ名可変部を持
つメールアドレスが付された電子メールの受信を拒否す
るために、ユーザ名可変部ごとに該当するメールアドレ
スが有効であるか無効であるかを蓄積しこれを書き換え
る機能を、前記端末装置もしくは前記メールサーバに設
ける。
【0029】また、特定の通信相手のみに使用し、他の
通信相手により使われた際には電子メールの受信を拒否
するようなユーザ名可変部を設けるために、特定の通信
相手のメールアドレスと、該通信相手が該利用者宛の電
子メールに付す受信先メールアドレスの中で用いるユー
ザ名可変部との対応を蓄積する記憶装置を前記端末装置
もしくは前記メールサーバに設ける。
【0030】また、前記メールサーバを操作・管理する
保守システムにおいて、保守者が電子メール利用者のユ
ーザ名可変部を含めたメールアドレス全体を知りえる機
会を制限するために、ユーザ名可変部を表示する操作に
対してはパスワードを設け、さらに該操作における操作
者・日時・表示対象等をログとして記憶する機能を、前
記保守システムに設ける。
【0031】また、前記ユーザ名可変部の機能を、前記
メールアドレスとは別途定義されたのコードに持たせ
る。
【0032】また、複数の電子メール利用者が、同一の
ユーザ名固定部の電子メールアカウントを共有するた
め、電子メールを読み出すソフトウェアにおいて、それ
ぞれの複数利用者が登録名とパスワードを入力して電子
メールの使用を開始する機構を設け、また、前記ユーザ
名可変部を各利用者に排他的に割り振る機構を設け、ま
た、電子メール送信の際に使用する送信元メールアドレ
ス内のユーザ名可変部を、送信時の利用者に割り振られ
たユーザ名可変部に限る機能を設け、また、受信した電
子メールを読み出す際に、読み出し時の利用者に割り振
られたユーザ名可変部を含む受信電子メールに限って読
み出し可能とする機能を設ける。
【0033】また、電話番号により通話相手を指定して
通話を行う電話システムにおいて、前記ユーザ名可変部
と同じ機能を持たせるため、電話番号内に電話番号可変
部を設ける。
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を、実装例にも
とづき図面を参照して説明する。
【0034】図1に、本発明を適用する電子メールシス
テムの実施例での、メールアドレス形式を示す。図1
中、メールアドレスは、“ユーザ名可変部”(10
1)、“ユーザ名固定部”(102)、“ドメイン名”
(103)の3つのフィールドから成り、それぞれのフ
ィールドは文字とあらかじめ定められた記号とにより構
成された文字列である。図1中、“ドメイン名”(10
3)は、従来の電子メールシステムにてのメールアドレ
スにて用いられる“ドメイン名”と同じものである。図
1中、“ユーザ名固定部”(102)は、従来の電子メ
ールシステムにてのメールアドレスにて用いられる“ユ
ーザ名”に相当するものであり、メールサーバにおいて
メールアカウントを持つ電子メール利用者の識別名であ
る。図1中、“ユーザ名可変部”(101)は、本発明
によるメールアドレス処理方式にて新たに設ける部分で
あり、特に本発明による様々な機能を実現する際に使用
される。図1に示した実施例では、前記ユーザ名可変部
は可変長とし、前記ユーザ名固定部と前記ユーザ名可変
部との境目を示す記号に、“.”を用いることとし、さ
らに、ユーザ名固定部とユーザ名可変部とには、記
号“.”を用いないという規約を設けることとしてい
る。この方法以外に、該境目を示す記号に他の記号を用
いる方法、もしくはユーザ名可変部を固定長とし、ユー
ザ名固定部との境目を表す記号を特に用いない方法など
があり、新たに設けたユーザ名可変部が他のフィールド
から区別される方法であれば、どのような方法でも問題
ない。
【0035】図2に、本発明を適用する電子メールシス
テムの実施例での、電子メールが送受信される経路での
装置およびプログラム構成を示す。図1中、送信元端末
(212)を利用する電子メール送信者は、MUA(M
ail User Agent:メール利用者エージェ
ント)(232)を用いて、電子メールを作成し、その
送信を送信元メールサーバ(202)内のMTA(Ma
il TransferAgent:メール転送エージ
ェント)(222)に依頼する。これを受けた送信元メ
ールサーバ内のMTAは、該電子メールの受信先メール
アドレスを調べ、受信先メールサーバ(201)に宛て
て該電子メールを送信する。受信先メールサーバで受信
された該電子メールは、受信先メールサーバ内のMTA
(221)により自身宛の電子メールと判断され、MD
A(Mail DeliveryAgent:メール配
送エージェント)(241)に渡される。該MDAで
は、該電子メールの受信先メールアドレスを解釈し、受
け取るべき適切なユーザのメールスプール(251)に
該電子メールを書き込む。電子メールの受信者が、利用
する受信先端末(211)内のMUA(231)を用い
て電子メールを読み出す際、受信先メールサーバ内のP
OPサーバ(261)によりメールスプールより電子メ
ールは読み出され、受信端末内のMUAに送られる。
【0036】以上のような電子メールの送受信の経路で
の装置およびプログラム構成は、従来のものと同様であ
り、本発明に基づく機能は、受信先メールサーバ内のM
DA(241)、受信先端末内のMUA(231)およ
び、送信元端末内のMUA(232)に配備される。ま
た、以下の説明では、図2に示した電子メールの送受信
の経路での装置およびプログラム構成を前提とするが、
これ以外の経路構成でも、本発明は同様に適用すること
が出来る。例えば、受信先端末(211)が受信先メー
ルサーバ(201)と分散ファイル共有が可能な場合、
受信先端末(211)内のMUA(231)が直接メー
ルスプールの電子メールを読み出す方法があり、この時
にはPOPサーバ(261)は設置されないこととなる
が、そのような構成にても、本発明は適用可能である。
【0037】図3に、本発明を適用する電子メールシス
テムの実施例での、MDAの処理概要を示す。受信先メ
ールアドレスが“xxx.yyy@zzz”である電子
メールの処理(301)が開始されると、“yyy”が
実在するユーザ名固定部であるか否かが判定され(30
2)、実在する場合は、該電子メールは、“/var/
spool/mail/yyy”のメールスプールファ
イルに保存し(303)、処理を終了する(307)。
実在しない場合は、“yyy”がメールaliasに定
義された別名か否かが判定され(304)、別名であっ
た場合は、該電子メールを別名に対応するユーザ名固定
部のメールスプールファイルに保存し(305)、別名
でない場合は、該電子メールは宛先不明として処理され
(306)、処理を終了する(307)。
【0038】図4に、本発明を適用する電子メールシス
テムの実施例での、MUAの本発明に関わる部分の内部構
成例を示す。図4中、受信電子メールファイルなど、本
発明に特に関わらない部分は省略してある。図4の内部
構成は、制御部(401)、表示入力部(402)、通
知音発生部(403)、乱数発生部(404)、通信部
(405)、受信データ記憶部(410)、送信データ
記憶部(420)、保持データ記憶部(430)に分か
れる。
【0039】制御部(401)は、通信部以外の部分と
接続されており、プログラムを実行することにより、通
信部以外の部分に対してデータの読み取り/更新・起動
・設定を行う。表示入力部(402)は、制御部からの
起動・設定・読み取りにより、MUA操作者への情報の
表示、および、MUA操作者からの入力の受け付けを行
う。通知音発生部(403)は、制御部からの起動・設
定により、MUA操作者に向けた通知音を発生する。乱
数発生部(404)は、制御部から起動され、乱数を発
生し、その値を制御部に通知する。通信部(405)
は、前記受信先メールサーバ内のPOPサーバとの通信
を行い、電子メール受信時には受信したデータを受信デ
ータ記憶部(410)に書き込み、また、送信時には送
信データ記憶部(420)より送信データを読み出して
送信を実行する。
【0040】受信データ記憶部(410)は、通信部よ
り書き込まれた受信データを保持し、制御部からの読み
出しを受け付ける。保持する受信データには、電子メー
ルの受信先メールアドレス(411)、送信元メールア
ドレス(412)、その他のデータ(413)が含まれ
る。送信データ記憶部(420)は、制御部より書き込
まれた送信データを保持し、通信部からの読み出しを受
け付ける。保持する送信データには、電子メールの受信
先メールアドレス(421)、送信元メールアドレス
(422)、その他のデータ(423)が含まれる。
【0041】保持データ記憶部(430)は、MUAが
動作する上で必要な情報を保持する。保持データ記憶部
には、アドレス帳関係のテーブル、着信履歴関係のテー
ブル、通知済みユーザ名可変部関係のテーブル、ユーザ
名固定部のテーブルが保持される。
【0042】アドレス帳関係のテーブルは、アドレス帳
テーブル(442)内に各々1つの電子メール送付相手
についての情報を保持し、それらをアドレス帳ヘッドテ
ーブル(441)内の索引ごとのヘッドにアドレスチェ
ーンとして連ねることにより構成される。各アドレス帳
テーブル(442)の中には、電子メール送信相手の
“名前”、“相手側メールアドレス”、“通知済みユー
ザ名可変部”、その他の情報・設定が保持されている。
【0043】着信履歴関係のテーブルは、着信履歴テー
ブル(452)内に着信した電子メールの送信元ごとの
情報を保持し、それらを着信履歴ヘッドテーブル(45
1)のヘッドにアドレスチェーンとして連ねることによ
り構成される。各着信履歴テーブル(452)の中に
は、“送信元メールアドレス”、“不正メールアドレス
着信回数”、その他の情報・設定が保持されている。
【0044】通知済みユーザ名可変部関係のテーブル
は、通知済みユーザ名可変部テーブル(462)内に通
知したユーザ名可変部ごとの情報を保持し、それらを通
知済みユーザ名可変部ヘッドテーブル(461)のヘッ
ドにアドレスチェーンとして連ねることにより構成され
る。各通知済みユーザ名可変部テーブル(462)の中
には、“通知済みユーザ名可変部”、“有効フラグ”、
その他の情報・設定が保持されている。
【0045】ユーザ名固定部については、ユーザ名固定
テーブル(471)のみであり、これに“ユーザ名固定
部”の値が保持される。
【0046】図5を用いて、本発明を適用する電子メー
ルシステムの実施例での、MUAの電子メール受信時の
処理概要を説明する。なお、説明においては、図4に示
したMUAの内部構成の各部分を参照する。
【0047】図5は、受信先メールアドレスが“xx
x.yyy@zzz”、送信元メールアドレスが“u.
v@w”である電子メールの受信処理(501)の流れ
を示す。本処理は、図4中の制御部(401)内のプロ
グラムにより実行される。該電子メールが着信したと
き、制御部では着信履歴テーブル(452)を手繰っ
て、“u.v@w”が送信元メールアドレスにあるか否
かを検索する(502)。この検索結果(503)にて
該当する着信履歴テーブルが無かった場合は、通知済み
ユーザ名可変部テーブル(462)を手繰って、“xx
x”が通知済みユーザ名可変部にあるかを検索する(5
10)。この検索結果(511)にて該当する通知済み
ユーザ名可変部テーブルが有った場合には、正常な電子
メール着信であり、該通知済みユーザ名可変部テーブル
の、有効フラグを判定し(520)、この判定結果(5
21)が有効の場合、通知音発生部(403)を起動し
てメール受信音を発生させ、表示入力部(402)に
“メール受信”を表示し(522)、該電子メールをフ
ァイルに保存して(523)、処理を終了する(55
0)。また、521の判定結果が無効の場合、該電子メ
ールの受信を拒否し(531)、処理を終了する(55
0)。
【0048】511の検索結果にて該当する通知済みユ
ーザ名可変部テーブルが無かった場合には、履歴に無い
新たな送信元メールアドレスから不正な受信先メールア
ドレスを用いて着信があった場合であり、新たな着信履
歴テーブルを作成して“u.v@w”を登録し、不正メ
ールアドレス着信回数を“1”に設定し(530)、該
電子メールの受信を拒否(531)して処理を終了する
(550)。
【0049】503の検索結果にて該当する着信履歴テ
ーブルが有った場合は、該着信履歴テーブル中の不正メ
ールアドレス着信回数が規定回数を超過しているかを判
定する(540)。この判定結果(541)にて規定回
数を超過していない場合、通知済みユーザ名可変部テー
ブルを手繰って、“xxx”が通知済みユーザ名可変部
にあるかを検索する(542)。この検索結果(54
3)にて該当する通知済みユーザ名可変部テーブルが有
った場合には、該電子メールは、過去に不正な受信先メ
ールアドレスにて着信した送信元メールアドレスからの
ものであるが、その回数が規定回数以下であるので、電
子メール送信者の記憶違いなどに起因するものと解釈し
て着信を受け付けることとし、該通知済みユーザ名可変
部テーブルの有効フラグを判定し(520)、この判定
結果(521)が有効の場合、通知音発生部を起動して
メール受信音を発生させ、表示入力部に“メール受信”
を表示し(522)、該電子メールをファイルに保存し
て(523)、処理を終了する(550)。また、52
1の判定結果が無効の場合、該電子メールの受信を拒否
し(531)、処理を終了する(550)。
【0050】543の検索結果にて該当する通知済みユ
ーザ名可変部テーブルが無かった場合には、過去に不正
な受信先メールアドレスを用いて着信があった送信元メ
ールアドレスからの電子メールであり、該着信履歴テー
ブル中の不正メールアドレス着信回数をインクリメント
し(544)、該電子メールの受信を拒否(531)し
て処理を終了する(550)。
【0051】541の判定結果にて規定回数を超過して
いる場合、規定回数を超えて不正な受信先メールアドレ
スを用いて着信があった送信元メールアドレスからの電
子メールであり、該電子メールの受信を拒否(531)
して処理を終了する(550)。
【0052】図6を用いて、本発明を適用する電子メー
ルシステムの実施例での、MUAのユーザ名可変部の生
成手順を説明する。図6で説明するMUAのユーザ名可
変部の生成手順は、図7での電子メールの送信処理の説
明、および、図8での他者に自身のメールアドレスを知
らせる場合の処理の説明にて、定義済みの処理として使
われる。
【0053】ユーザ名可変部の生成手順(601)で
は、既存ユーザ名可変部と新規ユーザ名可変部とのいず
れを選択するかのメニューを表示入力部(402)に表
示して、MUA使用者の選択を読み取る(602)。こ
の選択結果(603)にて既存ユーザ名可変部が選択さ
れた場合には、通知済みユーザ名可変部テーブル(46
2)を順次読み出して、通知済みユーザ名可変部・有効
フラグ・その他の情報・設定を表示入力部に順次表示
し、MUA使用者が選択したユーザ名可変部を読み取る
(610)。このユーザ名可変部に対応する通信相手の
名前・メールアドレス・その他の情報・設定の入力画面
を、表示入力に表示して、MUA使用者の入力を読み取
り(652)、新たなアドレス帳テーブル(442)
に、入力された名前・メールアドレス・その他の情報
を、ユーザ名可変部とともに、設定・登録し(65
3)、処理を終了する(660)。
【0054】603の選択結果にて新規ユーザ名可変部
が選択された場合、新規ユーザ名可変部の自動生成と手
動入力とのいずれを選択するかのメニュー画面を表示入
力部に表示して、MUA使用者の選択を読み取る(62
0)。この選択結果(621)が自動である場合には、
乱数発生部(404)を起動して乱数を取得し、該乱数
を元に文字列によるユーザ名可変部を生成し(63
0)、選択結果(621)が手動である場合には、手動
入力画面を表示入力部に表示して、ユーザ名可変部とし
てMUA使用者の入力を読み取る(640)。自動/手
動いずれの場合も、通知済みユーザ名可変部テーブルを
手繰って、生成したユーザ名可変部が既に使われている
かを判定し(631,641)、この判定結果(63
2、642)が使用済であった場合は、自動/手動のそ
れぞれの手順を再度実行する(630,640)。
【0055】自動・手動のいずれかの方法でユーザ名可
変部を得たのち、新たな通知済みユーザ名可変テーブル
に、ユーザ名可変部を登録する(651)。最後に、こ
のユーザ名可変部に対応する通信相手の名前・メールア
ドレス・その他の情報・設定の入力画面を、表示入力部
に表示して、MUA使用者の入力を読み取り(65
2)、新たなアドレス帳テーブルに、入力された名前・
メールアドレス・その他の情報を、ユーザ名可変部とと
もに、設定・登録し(653)、処理を終了する(66
0)。
【0056】図7を用いて、本発明を適用する電子メー
ルシステムの実施例での、MUAの電子メール送信処理
を説明する。図7では、図6で説明したMUAのユーザ
名可変部の生成手順を、定義済みの処理として使用す
る。
【0057】図7は、受信先メールアドレスが “u.
v@w”である電子メールの送信処理(701)を示
す。最初に、アドレス帳テーブル(442)を手繰っ
て、“u.v@w”が相手側メールアドレスにあるかを
検索する(702)。この検索結果(703)にて、
“u.v@w”が相手側メールアドレスに有った場合、
該アドレス帳テーブル中の通知済みユーザ名可変部と、
ユーザ名固定部テーブル(471)中のユーザ名固定部
を合わせて、送信元メールアドレスとし(710)、送
信データ記憶部(420)に、受信先メールアドレス・
送信元メールアドレス・その他を書き込み、送信処理実
行して(730)、処理を終了する(740)。
【0058】703の検索結果にて、“u.v@w”が
相手側メールアドレスに無かった場合、図6に示したユ
ーザ名可変部の生成手順を実行し(720)、生成した
ユーザ名可変部とユーザ名固定部とを合わせて送信元メ
ールアドレスとして(721)、送信データ記憶部に、
受信先メールアドレス・送信元メールアドレス・その他
を書き込み、送信処理実行して(730)、処理を終了
する(740)。
【0059】図8を用いて、本発明を適用する電子メー
ルシステムの実施例での、他者に自身のメールアドレス
を通知するMUAの処理を説明する。図8でも、図6で
説明したMUAのユーザ名可変部の生成手順を、定義済
みの処理として使用する。
【0060】他者に自身のメールアドレスを通知する場
合の処理(801)は、MUA使用者による表示入力部
(402)の操作を読み取り、自身のメールアドレスの
表示機能の起動を検出する(802)ことにより起動さ
れる。ここで、図6に示したユーザ名可変部の生成手順
を実行し(803)、ユーザ名可変部とユーザ名固定部
と合わせ合わせたメールアドレスを表示入力部に表示し
て(804)、処理を終了する(805)。MUA使用
者は、表示されたメールアドレスを、自身のメールアド
レスとして、他者に通知する。
【0061】図9を用いて、本発明を適用する電子メー
ルシステムの実施例での、特定の値の前記ユーザ名の可
変部を含む電子メールの有効/無効を切り替えるMUA
の処理を説明する。
【0062】特定の値の前記ユーザ名の可変部を含む電
子メールの有効/無効を切り替える処理(901)は、
MUA使用者による表示入力部(402)の操作を読み
取り、特定の値のユーザ名可変部を含む電子メールの有
効/無効を切り替える機能の起動を検出する(902)
ことにより開始する。ここで、通知済みユーザ名可変部
テーブル(462)を順次読み出して、通知済みユーザ
名可変部・有効フラグ・その他の情報・設定を表示入力
部に順次表示し、いずれの通知済みユーザ名可変部テー
ブルをMUA使用者が選択したかを読み取り(90
3)、該通知済みユーザ名可変テーブル中の、有効フラ
グの有効/無効を反転させて設定して(904)、処理
を終了する(905)。
【0063】図10、図11、および、図12を用い
て、本発明を適用する電子メールシステムの実施例で
の、特定の通信相手専用のユーザ名可変部を設ける際の
MUAの仕組みを説明する。図10、図11、および、
図12は、既出の図への変更部分を示すものであり、図
10は図4からの変更部分、図11は図5からの変更部
分、図12は図6からの変更部分をそれぞれ示す。
【0064】図10は、本発明を適用する電子メールシ
ステムの実施例での、特定の通信相手専用のユーザ名可
変部を設ける仕組みを導入する際の、図4に示したMU
Aの内部構成例への変更部分を示す。すなわち、図10
中の保持データ記憶部(1030)内の通知済みユーザ
名可変部ヘッドテーブル(1061)、および、通知済
みユーザ名可変部テーブル(1062)を、図4中の保
持データ記憶部(430)内の通知済みユーザ名可変部
ヘッドテーブル(461)、および、通知済みユーザ名
可変部テーブル(462)に代えて用いる。図10中の
通知済みユーザ名可変部テーブル(1062)には、新
たに“専用メールアドレス”のフィールドが設けられて
いる。該フィールドは、該テーブル中の通知済みユーザ
名可変部が特定の通信相手との電子メールの交換に専用
に用いられる場合に、該通信相手のメールアドレスが蓄
えられ、そうで無い場合には、“未定義”が設定され
る。
【0065】図11は、本発明を適用する電子メールシ
ステムの実施例での、特定の通信相手専用のユーザ名可
変部を設ける仕組みを導入する際の、図5に示したMU
Aの電子メール受信時の処理概要への変更部分を示す。
すなわち、特定の通信相手専用のユーザ名可変部を設け
る仕組みを導入する際には、図5内の521から522
に至る矢印線に代えて、図11を挿入する。図11中、
1101は図5中の521からの矢印線のつながり、1
106および1107は図5中の522への矢印線のつ
ながり、1108は、図5中の531への矢印線のつな
がりをそれぞれ示す。
【0066】図11中の1102へ制御がわたる際に
は、着信した電子メールの送信元メールアドレスのユー
ザ名可変部について、図5中に記した判定内容では該電
子メールを受信して良いことが判定されている。ここで
さらに、該ユーザ名可変部に対応する通知済みユーザ名
可変部テーブル(1062)内の、指定メールアドレス
を判定し(1102)、この判定結果(1103)が
“未定義”の場合、該メールは受信して良いものとして
残りの処理が実行される。
【0067】1103の判定結果が“定義済”の場合、
該専用メールアドレスが、送信元メールアドレス“u.
v@w”に一致するかを判定する(1104)。この判
定結果(1105)が一致の場合、該メールは受信して
良いものとして残りの処理が実行される。1105の判
定結果が不一致の場合は、特定の通信相手以外の通信相
手から、該特定の通信相手専用のユーザ名可変部を持つ
メールアドレスを使って該電子メールが送られてきたと
判定され、該電子メールの受信は拒否されることとして
残りの処理が実行される。
【0068】図12は、本発明を適用する電子メールシ
ステムの実施例での、特定の通信相手専用のユーザ名可
変部を設ける仕組みを導入する際の、図6に記したMU
Aのユーザ名可変部の生成手順への変更部分を示す。す
なわち、特定の通信相手専用のユーザ名可変部を設ける
仕組みを導入する際には、図6中の601から602へ
至る矢印線に代えて、図12の1201〜1205を挿
入する。図12中、1201は図6中601からの矢印
線のつながり、1204は図6中602への矢印線のつ
ながり、1205は図6中620への矢印線のつながり
をそれぞれ示す。
【0069】さらに、図6中の651から652へ至る
矢印線に代えて、図12の1211〜1216を挿入す
る。図12中、1211は図6中651からの矢印線の
つながり、1216は図6中652への矢印線のつなが
りをそれぞれ示す。
【0070】さらに、図6中の610に代えて、図12
の1221〜1223を挿入する。図12中、1221
は図6中603の既存側からの矢印線のつながり、12
23は図6中652への矢印線のつながりをそれぞれ示
す。
【0071】図12中の1202へ制御がわたるのは、
ユーザ名可変部の生成手順の最初であり、ここで特定の
通信相手専用のユーザ名可変部を生成するか否かを選択
するメニューを表示入力部(402)に表示して、MU
A使用者の選択を読み取り(1203)、この選択結果
(1203)が特定の通信相手専用で無い場合は、残り
の処理にてユーザ名可変部の設定を既存/新規のいずれ
で行うかの選択を行う。1203の選択結果が特定の通
信相手専用である場合は、ユーザ名可変部の設定を新規
であることとして残りの処理を行う。
【0072】図12中の1212へ制御がわたる際に
は、新規のユーザ名可変部の生成が済み、新たな通知済
みユーザ名可変テーブルにこれが登録されている。ここ
で再度、特定の通信相手専用のユーザ名可変部を生成す
るか否かのMUA使用者の選択結果を判定し(121
2)、この選択結果(1213)が特定の通信相手専用
で無い場合は、該通知済みユーザ名可変テーブル(10
62)中の、専用メールアドレスに“未定義”を設定し
(1214)、1213の選択結果が特定の通信相手専
用である場合は、特定の通信相手のメールアドレスを入
力させる画面を表示入力部に表示して、MUA使用者の
入力を読み取り、該通知済みユーザ名可変テーブル中の
専用メールアドレスに設定する(1215)。
【0073】図12中の1222へ制御がわたる際に
は、既存のユーザ名可変部を生成することが選択されて
いる。ここで、通知済みユーザ名可変部テーブルを順次
読み出して、該テーブル中の専用メールアドレスが“未
定義”のものについて、通知済みユーザ名可変部・有効
フラグ・その他の情報・設定を表示入力部に順次表示
し、MUA使用者が選択したユーザ名可変部を読み取る
(1222)。
【0074】図4から図12までを用いて説明した実施
例では、本発明に関わる機能・処理、および、それらを
司る装置構成部分を、端末内のMUAに配備することと
してきた。これらの機能・処理の配備は、様々な組み合
わせ方で、端末内のMUAとメールサーバとの間に分散
して配備することが可能である。
【0075】図4から図12までを用いて説明した、本
発明に関わる機能・処理を端末内のMUAに配備する方
法では、メールサーバ側には直接ユーザ可変部が記憶さ
れることはないため、正常に受信されるメールアドレス
が、メールサーバを操作・管理するシステムの側から第
3者に流失する恐れを小さくすることが出来る。
【0076】ユーザ可変部がメールサーバ側に記憶され
るような機能・処理の配備を行った場合には、メールサ
ーバを操作・管理するシステムの側から第三者にメール
アドレスが流失する恐れが生じる。
【0077】図13を用いて、本発明を適用する電子メ
ールシステムの実施例での、ユーザ可変部がメールサー
バ側に記憶されるような機能・処理の配備を行った場合
での、ユーザ名可変部を操作するコマンドの処理を説明
する。
【0078】ユーザ名可変部を操作するコマンドの処理
(1301)では、最初にメールサーバを操作・管理す
るシステムでのアカウントとパスワードとを、システム
操作者に入力させ、これを読み取る(1302)。次
に、アカウントとパスワードとが正しく入力されたかを
判定し(1303)、この判定結果(1304)にて正
しく入力されていた場合には、該コマンドの投入を許さ
れたアカウントであるかを判定する(1305)。この
判定結果(1306)にて該コマンドの投入を許された
アカウントである場合には、日時、アカウント、コマン
ドの内容等をログファイルに蓄積し(1307)、コマ
ンドを実行して(1308)、処理を終了する(131
0)。
【0079】1304の判定にて、正しく入力されてい
なかった場合には、コマンド受け付けを拒否し(130
8)、処理を終了する(1310)。1306の判定結
果にて、該コマンドの投入を許されたアカウントでなか
った場合にも、同様にコマンド受け付けを拒否し(13
08)、処理を終了する(1310)。
【0080】表1に、本発明を適用する電子メールシス
テムの実施例での、該メールアドレスとは別途定義され
たコードをユーザ名可変部の代りに用いる場合の、電子
メールのフィールドフォーマットを示す。表中、“Da
te”,“From”,“Reply To”,“T
o”,“Cc”,“Bcc”,“Subject”,
“Message ID”の各フィールドは、従来の電
子メールと同じものである。フィールド“Code”
は、本発明により新たに設けられたものであり、受信先
メールアドレスに付随するコードである。
【0081】
【表1】
【0082】表1に示したフィールド“Code”は、
これを前記ユーザ名可変部と読み替えることにより、本
発明によるメールアドレス処理方式にそのまま使用出来
る。また、その他の形式を取った場合でも、受信先メー
ルアドレスに付随するコードであれば、本発明によるメ
ールアドレス処理方式にそのまま使用出来る。
【0083】図14は、メールアドレス中に非公開コー
ドを持つメールアドレス形式を示す。すなわち、図14
のメールアドレス形式では、ユーザ名(1401)とド
メイン名(1403)以外に、英数文字列による非公開
コード(1402)が設けられている。このメールアド
レスを送信元メールアドレスとして電子メールを送信し
た場合に、受信先では非公開コードが表示されないよう
になっている。
【0084】図14に示した非公開コードも、前記ユー
ザ名可変部と読み替えることにより、送信元メールアド
レスが受信先では表示されない点を除いて、本発明によ
るメールアドレス処理方式にそのまま使用出来る。
【0085】図15、図16、図17、図18、図1
9、および、図20を用いて、本発明を適用する電子メ
ールシステムの実施例での、ひとつのユーザ名固定部に
対応する電子メールアカウントを、複数電子メール利用
者にて共有するためのMUAの仕組みを説明する。図1
5、図16、図17、図18、および、図19は、既出
の図への変更部分を示すものであり、図15は図4から
の変更部分、図16は図5からの変更部分、図17は図
6からの変更部分、図18は図7からの変更部分、図1
9は図9からの変更部分を、それぞれ示す。
【0086】図15は、本発明を適用する電子メールシ
ステムの実施例での、ひとつのユーザ名固定部に対応す
る電子メールアカウントを、複数電子メール利用者にて
共有する際の、図4に示したMUAの保持データ記憶部
を示す。
【0087】図15中、MUA登録利用者テーブル(1
582)は、MUA登録利用者ヘッドテーブル(158
1)のヘッドにアドレスチェーンとして連なり、MUA
利用者ごとの情報であるMUA登録利用者名とパスワー
ドを保持し、さらに、MUA登録利用者に対応したアド
レス帳ヘッドテーブル(1541)と通知済みユーザ名
可変部テーブル(1562)へのリンクを保持する。
【0088】図15中の保持データ記憶部(1530)
内の、アドレス帳ヘッドテーブル(1541)、アドレ
ス帳テーブル(1542)、着信履歴ヘッドテーブル
(1551)、着信履歴テーブル(1552)、通知済
みユーザ名可変部テーブル(1562)、および、ユー
ザ名固定部テーブル(1571)は、図4中の保持デー
タ記憶部(430)内の、アドレス帳ヘッドテーブル
(441)、アドレス帳テーブル(442)、着信履歴
ヘッドテーブル(451)、着信履歴テーブル(45
2)、通知済みユーザ名可変部テーブル(462)、お
よび、ユーザ名固定部テーブル(471)に、それぞれ
対応し、各々のテーブルの内部構成は一致する。このた
め、図15では、各テーブルの内部構成は省略してい
る。
【0089】図16は、本発明を適用する電子メールシ
ステムの実施例での、ひとつのユーザ名固定部に対応す
る電子メールアカウントを、複数電子メール利用者にて
共有する際の、図5に記したMUAの電子メール受信時
の処理概要への変更部分を示す。すなわち、図5中の5
10、および、542のそれぞれに代えて、図16の1
601〜1603を挿入する。図16中、1601は、
図5中503の“無”側からの矢印線、もしくは、54
1の“N”側からの矢印線のつながりを示す。図16
中、1603は、図5中511、もしくは、543への
矢印線のつながりを示す。
【0090】また、図5中の522に代えて、図16中
の1611〜1615を挿入する。図16中1611
は、図5中521の有効側からの矢印線のつながりを、
また、図16中1615は、図5中523への矢印線の
つながりを示す。
【0091】図16中の1602では、受信先メールア
ドレスのユーザ名可変部が、他者に通知したものである
かを判断する。複数のMUA登録利用者にて電子メール
アカウントを共有しているため、MUA登録利用者ごと
に保持されている登録済みユーザ名可変部をすべて調べ
る。すなわち、MUA登録利用者テーブル(1582)
を手繰り、さらにそれぞれのテーブルのリンク先に連な
る通知済みユーザ名可変部テーブル(1562)を手繰
って、“xxx”が通知済みユーザ名可変部にあるかを
検索する。
【0092】図16中の1612へ制御がわたる際に
は、着信した電子メールの受信先メールアドレスが、通
知済みユーザ名可変部テーブル中にあることの検索が終
わっており、更に該通知済みユーザ名可変部は有効であ
ることが判定済みとなっている。ここで、検索にてユー
ザ名可変部“xxx”が見つかった、通知済みユーザ名
可変部テーブルに対応するMUA登録利用者と、現在M
UAを利用する人とが一致するか否かを判定する(16
12)。この判定結果(1613)にて、一致した場合
には、通知音発生部(403)にメール受信音を起動
し、表示入力部(402)に“メール受信”を表示して
(1614)、図5中の残りの処理を続ける。1613
の判定結果が不一致の場合には、そのまま図5中の残り
の処理を続ける。
【0093】図17は、本発明を適用する電子メールシ
ステムの実施例での、ひとつのユーザ名固定部に対応す
る電子メールアカウントを、複数電子メール利用者にて
共有する際の、図6に記したMUAのユーザ名可変部の
生成手順への変更部分を示す。すなわち、図6中の61
0に代えて、図17の1701〜1703を挿入する。
図17中、1701は、図6中603の既存側からの矢
印線のつながりを、1703は、図6中652への矢印
線のつながりを示す。
【0094】また、図6中の631、および、641の
それぞれに代えて、図17の1711〜1713を挿入
する。図17中、1711は、図6中630からの矢印
線、もしくは、640からの矢印線のつながりを示す。
図16中、1713は、図6中632、もしくは、64
2への矢印線のつながりを示す。
【0095】また、図6中の651に代えて、図17中
の1721〜1723を挿入する。図17中1721
は、図6中632の未使用側と642の未使用側とから
の矢印線のつながりを、また、図17中1723は、図
6中652への矢印線のつながりを示す。
【0096】また、図6中の653に代えて、図17中
の1731〜1733を挿入する。図17中1731
は、図6中652からの矢印線のつながりを、また、図
17中1733は、図6中662への矢印線のつながり
を示す。
【0097】図17中の1702へ制御がわたる際に
は、既存のユーザ名可変部を生成することが選択されて
いる。ここで、MUA登録利用者テーブル(1582)
をたぐって、テーブル内のMUA登録利用者名が現在M
UAを利用する人と一致するものを選び、リンク先の通
知済みユーザ名可変部テーブル(1562)を順次読み
出して、通知済みユーザ名可変部・有効フラグ・その他
の情報・設定を表示入力部(402)に順次表示し、M
UA使用者が選択したユーザ名可変部を読み取る(17
02)。
【0098】図17中の1712へ制御がわたる際に
は、自動/手動のいずれかの方法にて、新規のユーザ名
可変部が生成されている。ここで、MUA登録利用者テ
ーブルを手繰り、さらにそれぞれのテーブルのリンク先
に連なる通知済みユーザ名可変部テーブルを手繰って、
生成したユーザ名可変部が既に使われているかを判定す
る(1712)。
【0099】図17中の1722へ制御がわたる際に
は、新規に生成したユーザ名可変部が、既に使われては
いないことが判定されている。ここで、MUA登録利用
者テーブルをたぐって、テーブル内のMUA登録利用者
名が現在MUAを利用する人と一致するものを選び、該
テーブル内のリンク先に、新たな通知済みユーザ名可変
テーブルを作成して、ユーザ名可変部を登録する(17
22)。
【0100】図17中の1732へ制御がわたる際に
は、ユーザ名可変部の生成自体は終了している。ここ
で、MUA登録利用者テーブルをたぐって、テーブル内
のMUA登録利用者名が現在MUAを利用する人と一致
するものを選び、該テーブル内のリンク先に、新たなア
ドレス帳テーブル(1542)を作成して、入力された
名前・メールアドレス・その他の情報を、ユーザ名可変
部とともに、設定・登録する(1732)。
【0101】図18は、本発明を適用する電子メールシ
ステムの実施例での、ひとつのユーザ名固定部に対応す
る電子メールアカウントを、複数電子メール利用者にて
共有する際の、図7に記した受信先メールアドレスが
“u.v@w”である電子メールの送信処理への変更部
分を示す。すなわち、図7中の702に代えて、図18
を挿入する。図18中、1801は、図7中701から
の矢印線のつながりを、1803は、図7中703への
矢印線のつながりを示す。
【0102】図18中の1802へ制御がわたるのは、
処理の開始直後である。ここで、現在MUAを利用する
人に対応するMUA登録利用者テーブル(1582)の
リンク先の、アドレス帳テーブル(1542)を手繰っ
て、“u.v@w”が相手側メールアドレスにあるかを
検索する(1802)。
【0103】図19は、本発明を適用する電子メールシ
ステムの実施例での、ひとつのユーザ名固定部に対応す
る電子メールアカウントを、複数電子メール利用者にて
共有する際の、図9に記した特定の値の前記ユーザ名可
変部を含む電子メールの有効/無効を切り替えるMUA
の処理への変更部分を示す。すなわち、図9中の903
に代えて、図19を挿入する。図19中、1901は、
図9中902からの矢印線のつながりを、1903は、
図9中904への矢印線のつながりを示す。
【0104】図19中の1902へ制御がわたる際に
は、特定の値のユーザ名可変部を含む電子メールの有効
/無効を切り替える機能の起動を検出している。ここ
で、現在MUAを利用する人に対応するMUA登録利用
者テーブル(1582)のリンク先の、通知済みユーザ
名可変部テーブル(1562)を順次読み出して、通知
済みユーザ名可変部・有効フラグ・その他の情報・設定
を表示入力部に順次表示し、いずれの通知済みユーザ名
可変部テーブルをMUA使用者が選択したかを読み取る
(1902)。
【0105】図20を用いて、本発明を適用する電子メ
ールシステムの実施例での、ひとつのユーザ名固定部に
対応する電子メールアカウントを、複数電子メール利用
者にて共有する際の、パスワード“ppp”を入力した
MUA利用者“rrr”の、ユーザ可変部“yyy”の
受信先メールアドレスを持つ受信電子メールに対する、
閲覧可否判定処理を説明する。
【0106】閲覧可否判定処理(2001)では、ま
ず、MUA登録利用者テーブル(1582)を手繰っ
て、“rrr”がMUA登録利用者にあるかを検索する
(2002)。この検索結果(2003)にて、“rr
r”がMUA登録利用者に無かった場合、該電子メール
は閲覧不可であると判断し(2009)、処理を終了す
る(2010)。2003の検索結果にて、“rrr”
がMUA登録利用者に有った場合、入力されたパスワー
ド“ppp”が、該当MUA登録利用者テーブル中のパ
スワードと照合して、パスワードが正しく入力されたか
を判定する(2004)。この判定結果(2005)に
て、パスワードが正しく入力されていなかった場合、該
電子メールは閲覧不可であると判断し(2009)、処
理を終了する(2010)。2005の判定結果にて、
パスワードが正しく入力されていた場合、該当MUA登
録利用者テーブルにリンクされた通知済みユーザ名可変
部テーブル(1562)を手繰って、ユーザ名可変部
“yyy”が登録されているかを検索する(200
6)。この検索結果(2007)にて、ユーザ名可変部
“yyy”が無かった場合、該電子メールは閲覧不可で
あると判断し(2009)、処理を終了する(201
0)。2007の検索結果にて、ユーザ名可変部“yy
y”が有った場合、該電子メールは閲覧可であると判断
し(2008)、処理を終了する(2010)。
【0107】アドレスの機能のうち、特定の加入者を識
別する手段する機能に限れば、メールアドレスと電話番
号とは、基本的に同一の機能を果たしている。よって、
本発明は電話番号を用いる電話システムにも適用可能で
あり、図1から図20までを用いて説明した実施例につ
いても、表2に示す読み替えにより、電話システムでの
適用例と見なしえる。
【0108】
【表2】
【0109】
【実施例】発明の実施例を、運用例にもとづき図面を参
照して説明する。
【0110】図21、および、図22は、本発明を適用
する電子メールシステムの実施例での、ある個人が使用
するMUA内の保持データ記憶部の運用状況を示す。図
21はアドレス帳テーブル、図22は通知済みユーザ名
可変部テーブルを、それぞれ示す。また、以下の説明で
は、該MUAを使用する個人を、N氏と称することと
し、N氏のメールアドレスのユーザ名固定部は“n”、
ドメイン名は“m”であるとする。
【0111】図21には、3つのアドレス帳テーブル
(2101、2102、2103)が記されており、各
アドレス帳テーブルの、名前/相手側メールアドレス/
通知済みユーザ名可変部の項には、“桜井 俊郎”/
“aaa.bbb@ccc”/“q9y8jsp”(2
101)、“汲田 利明”/“ddd.eee@ff
f”/“2w9fuxp”(2102)、および、
“(株)大垣クレジット”/“ggg.hhh@ii
i”/“m8du3ba”(2103)が、それぞれ記
憶されている。
【0112】図22には、3つの通知済みユーザ名可変
部テーブル(2201,2202,2203)が記され
ており、各通知済みユーザ名可変部テーブルの、通知済
みユーザ名可変部/有効フラグ/専用メールアドレスの
それぞれの項には、“q9y9jsp”/“有効”/
“未定義”(2201)、“2w9fuxp”/“有
効”/“未定義”(2202)、および、“m8du3
ba”/“有効”/“ggg.hhh@iii”(22
03)が、それぞれ記憶されている。
【0113】図21、および、図22では、該MUA使
用者であるN氏の2名の友人、“桜井 俊郎”と“汲田
利明”、および、N氏が利用するクレジット会社、
“(株)大垣クレジット”が、MUAのメールアドレス
帳に登録されている運用状況を想定している。
【0114】図23は、前記N氏に対して、悪意の第三
者が電子メールを受信させようとした場合の、処理の流
れを示す。該悪意の第三者は、受信先のMUAのメール
アドレスユーザ名固定部を、N氏のメールアドレスユー
ザ名固定部である“n”に狙いをつけており、ユーザ名
可変部についてはでたらめな値を順次用いて電子メール
の送信を繰り返す状況を考える。また、不正電子メール
着信回数の上限の規定値は、2であるとする。
【0115】悪意の第三者のMUA(2301)は、N
氏のMUA(2302)へ、N氏が受信を望まない電子
メール(2311)を送信する。該電子メールには、受
信先メールアドレスに、でたらめなユーザ名可変部を持
つ“aaaaaaa.n@m”が付され、また、送信元
メールアドレスには、悪意の第三者のメールアドレスで
ある送信元メールアドレス“x.y@z”が付されてい
る。
【0116】該電子メール(2311)が着信した際、
N氏のMUAは、図5に記した処理概要に従い、該電子
メールの受信先メールアドレスが不正なユーザ名可変部
を持っているため、該電子メールの受信を拒否し、新た
な着信履歴テーブルに“x.y@z”を登録し、不正電
子メール着信回数を1に設定する(2321)。
【0117】悪意の第三者のMUAは、再度、偶然の符
合を求めて、ユーザ名可変部“aaaaaab.n@
m”を持つ受信先メールアドレスが付された電子メール
(2312)を送信する。N氏のMUAは、図5に記し
た処理概要に従い、該電子メールが不正なユーザ名可変
部の受信先メールアドレスを持っているため、該電子メ
ールの受信を拒否し、“x.y@z”の着信履歴テーブ
ル中の、不正電子メール着信回数をインクリメントする
(2322)。
【0118】悪意の第三者のMUAは、さらに偶然の符
合を求めて、ユーザ名可変部“aaaaaac.n@
m”を持つメールアドレスが付された電子メール(23
13)を送付する。N氏のMUAは、図5に記した処理
概要に従い、該電子メールの送信元メールアドレスに
“x.y@z”対応する着信履歴テーブル中の、不正電
子メール着信回数が規定値である2となっているため、
該着信電子メールの受信を拒否する(2323)。
【0119】以降、悪意の第三者のMUAが、偶然の符
合を求めて何度電子メール(2314)を送信しても、
N氏のMUAは、図5に記した処理概要に従い、該電子
メールの送信元メールアドレス“x.y@z”に対応す
る着信履歴テーブル中の、不正電子メール着信回数が規
定値である2となっているため、着信電子メールの受信
を拒否する(2324)。
【0120】図24は、図23の処理により新たに登録
された着信履歴テーブルの、図23の処理後の様子を示
す。図24中の着信履歴テーブル(2401)には、送
信元メールアドレスとして、図23に示した悪意の第三
者のメールアドレスである、“x.y@z”が登録さ
れ、不正メールアドレス着信回数は、その上限の規定値
である2になっている。
【0121】図25は、前記N氏に対して、悪意の第三
者が、N氏のメールアドレスである“q9y8jsp.
n@m”をなんらかの方法で入手し、該メールアドレス
を用いてN氏への電子メールを送信した場合の、処理の
流れを示す。
【0122】悪意の第三者のMUA(2501)は、N
氏のMUA(2502)へ、N氏が受信を望まない電子
メール(2511)を、入手したメールアドレス“q9
y8jsp.n@m”を受信先メールアドレスとして送
付する。これを受信したN氏のMUAは、正当なユーザ
名可変部を持つ受信先メールアドレスにつき、該電子メ
ールをファイルに保存し、通知音と表示により操作者に
通知する(2521)。
【0123】N氏(2503)は、該通知を受けて、
“q9y8jsp.n@m”の表示を含む電子メールを
読み取る(2531)。送信元“x.y@z”がN氏に
とって不明なものであることを含め、該電子メールが迷
惑な電子メールであると判断し、“q9y8jsp.n
@m”の通知先をMUAに問い合わせる(2541)。
メールアドレス“q9y8jsp.n@m”の通知先問
い合わせ(2542)を受けて、MUAはアドレス帳テ
ーブルを検索し、通知先が桜井俊郎のみであることを判
定、結果を通知する(2522)。
【0124】メールアドレス“q9y8jsp.n@
m”の通知先として桜井俊郎が表示される(2533)
ことを受けて、N氏は桜井俊郎に対して、通知したメー
ルアドレスにより、望まない電子メールを受信する結果
を招いたことに対応して対処を行う(2542)。対処
の方法には、メールアドレス“q9y8jsp.n@
m”の使用を中止すること、故意か不注意かでメールア
ドレスを流出させる人物として桜井俊郎を扱うことなど
が考えられる。
【0125】図26は、前記N氏に対して、悪意の第三
者が、N氏のメールアドレスである“m8du3ba.
n@m”をなんらかの方法で入手し、該メールアドレス
を用いてN氏への電子メールを送信した場合の、処理の
流れを示す。
【0126】悪意の第三者のMUA(2601)は、N
氏のMUA(2602)へ、N氏が受信を望まない電子
メール(2611)を、入手したメールアドレス“m8
du3ba.n@m”を受信メールアドレスとして送付
する。該電子メールが着信した際、N氏のMUAは、ユ
ーザ名可変部“m8du3ba.n@m”が送信元メー
ルアドレス“ggg.hhh@iii”専用のユーザ名
可変部であり、受信したメールの送信元メールアドレス
がこれとは異なる“x.y@z”につき、該着信電子メ
ールの受信を拒否する(2621)。
【0127】図26に示した処理の中での“m8du3
ba.n@m”のような、通知済みユーザ名可変部テー
ブル中の専用メールアドレスが設定されたメールアドレ
スは、該メールアドレスを通知した相手からの送信以外
には使用出来ないため、メールアドレスが第三者に渡っ
たとしても、メールアドレスとしての意味を成さない。
よって、第三者が該メールアドレスを使用することを想
定しないような場合には、専用メールアドレスが設定さ
れたメールアドレスを使うことで、メールアドレスの流
出をめぐる無用なトラブルを避けることが出来る。例え
ば、ユーザ登録のために民間会社へ通知するメールアド
レスなどは、このようなアドレスを使うことが有効であ
る。
【0128】表3を用い、ユーザ名可変部にどのような
値を用いるかについて、実施例を説明する。
【0129】
【表3】
【0130】一般に、受信を希望しない電子メールが送
付されてくることを防ぐ観点からは、乱数により生成し
たユーザ名可変部を用いることが望ましい。乱数により
生成したユーザ名可変部は、容易に推定しがたく、特定
の相手からの受信のみを期待するメールアドレスに用い
る場合に好都合である。このようなユーザ名可変部の値
を、“一般”と分類することとし、表3中の項番1に記
す。
【0131】電子メールの送信においては、MUAに付
随した機能としてのアドレス帳を用いることが一般的で
あり、乱数により生成したユーザ名可変部が記憶しにく
いことによる煩雑さは、あまり問題とならない。また、
携帯電話のメールアドレスの場合であれば、メールアド
レスを通知する側・通知される側の双方の携帯電話機を
持ち寄って、接続コードもしくは近距離のみ有効な無線
を用いた通信により、記憶しにくいメールアドレスの通
知を実施するなどの対応方法により、煩雑さを解消させ
ることも可能である。固定された電子メール端末につい
ても、メールアドレスを蓄積した磁気カードを交換する
などの対応方法が考えられる。
【0132】受信を希望しない電子メールが送付されて
くることを防ぐ観点からは、上記一般のユーザ名可変部
が適当であるが、不特定多数の相手からの受信を希望す
る場合には、記憶しやすいユーザ名可変部で構わない。
不特定多数の通信相手への公開を目的としたユーザ名可
変部を、表3中、項番2の“公開”に分類する。例え
ば、Webサイトにて問い合わせを受け付けるメールアド
レスには、公開のユーザ名可変部を用いる。
【0133】一度公開されたメールアドレスは、その
後、該メールアドレスの所有者の意に添わない目的に使
用される恐れが生じる。公開を終了した時点で、該ユー
ザ名可変部を無効とすれば、そのような可能性について
も、対応することが出来る。また、メールアドレスを公
開する目的に応じて、該ユーザ名可変部を受信先メール
アドレスに持つ電子メールの受信に対しては、通知音を
鳴らさない設定や、特殊なフィルタリングを行う設定と
することなどで、悪意の電子メールに煩わされる度合い
を軽減することも出来る。
【0134】公開とは別の意味で、不特定多数の相手か
らの受信を希望する電子メールの使用方法として、送信
者は無作為に受信相手を求め、受信側はそれを取捨選択
するような場合がある。一般的にはこのような電子メー
ルは、迷惑なものと理解されているが、需要があること
も事実である。このような需要に対しては、そのような
用途に用いられることを社会的に合意する標準的なユー
ザ名可変部があれば都合が良い。これを表3では、項目
3の“標準”と分類する。
【0135】標準に分類するユーザ名可変部の値は、社
会的な合意に基づき、企業宣伝用であれば、“cm”と
いう具合に、その内容の分野に応じた名称を用いること
となる。
【0136】若年層に普及した携帯電話が、若年層の人
々を犯罪や事件に巻き込む事例が多数報道されている
が、携帯電話における電子メール利用の若年層と成人と
の住み分けに、標準のユーザ名可変部を利用出来る。す
なわち、成人向けの内容の電子メールに用いるユーザ名
可変部を、“adult”とすると、希望するものは、
このユーザ名可変部を有効として利用する。また、若年
層に買い与える携帯電話には、このユーザ名可変部“a
dult”を有効と出来ないように設定出来る機種を用
いる。
【0137】標準のユーザ名可変部の数値は、社会的な
合意に基づき定められる類のものであるため、これに反
する行動も予想される。すなわち、若年層への浸透を図
ろうとする悪意の集団の中で、“adult”とは別の
ユーザ名可変部を選んで、これを成人向けの電子メール
使用に用いることが合意される事態が想像される。若年
層をこのような動きから守る手段としては、手動による
ユーザ名可変部の生成機能を使用不可とする設定が可能
な機種を、若年層に買い与える方法がある。更に徹底し
た方法として、専用メールアドレスを伴うユーザ名可変
部のみが登録可能な機種を、若年層に買い与える方法も
ある。このような機種の携帯電話では、携帯電話以外の
方法でメールアドレスを通知しあうしかなく、若年層が
身近な人々との間でのみ電子メールを送受信する状況を
作り出すことが出来、電子メールを通じてもたらされる
有害な情報からの被害の可能性を小さくすることが期待
される。
【0138】次に、メールサーバを操作・管理するシス
テムで、利用者のメールアドレスが流出する事態を防止
する仕組みについて説明する。ここでメールサーバを操
作・管理するシステムでのメールアドレスの流出とは、
システム管理者自身がそのシステムにおける権限を利用
して、メールアドレスを外部の第三者に流出させる背信
行為を指す。メールサーバにて利用者に関する管理を行
う際、利用者を識別するキー情報として、一般に従来の
ユーザ名は欠かせないものである。このため、メールサ
ーバの操作・管理にて、ユーザ名をシステム管理者に対
して隠蔽することは、一般的には難しく、従来のユーザ
名は流出の危機に絶えずさらされている。
【0139】携帯電話におけるメールシステムでは、電
話番号がキー情報として万全であるため、ユーザ名はこ
れに付随する情報として、システム管理者に対して隠蔽
することが可能であるが、この場合は、電話番号をシス
テム管理者に対して隠蔽することが難しく、ユーザ名に
変わって、電話番号が流出の危機にさらされる。
【0140】メールアドレスに結びつかない利用者の識
別子を、従来のユーザ名に代わってキー情報とする方法
も考えられるが、利用者との問い合わせを行う際には従
来のユーザ名を使わざるを得ない。
【0141】これに対して、図1に記した本発明による
ユーザ名可変部を導入したユーザ名では、利用者を識別
するキー情報としては、ユーザ名固定部を用いること
で、メールサーバの操作・管理は問題なく行え、また、
ユーザ名固定部だけでは、電子メールとして意味を持た
ないので、ユーザ名固定部が流出することを問題とする
必要がない。よって、図13に示したように、ユーザ名
可変部を日常的にはパスワードなどによりシステム管理
者に対して隠蔽することが可能である。
【0142】次に、図27、図28、図29、図30、
および、図31を用いて、本発明を適用する電子メール
システムの実施例での、ひとつのユーザ名固定部に対応
する電子メールアカウントを、複数電子メール利用者に
て共有する際の、運用状況を説明する。図28、およ
び、図31は、複数電子メール利用者にて共有する際の
運用状況を表し、これと対比するため、図27、図2
9、および、図30は、単独の利用者が電子メールアカ
ウントを使用する際の運用状況を表す。
【0143】図27は、電子メールの利用形態を、アカ
ウントと使用するメールアドレスとにより示したもので
あり、また、図28は、ユーザ名固有部に対応した電子
メールアカウントを複数の電子メール利用者にて共有し
た場合の利用形態を、アカウント、MUA登録利用者、
および、使用するメールアドレスで示したものである。
図27と図28中、矢印に付したメールアドレスは、矢
印の元の電子メールアカウント(もしくはMUA登録利
用者)から、矢印の先への電子メールアカウント(もし
くはMUA登録利用者)への電子メールにて用いられる
受信先メールアドレス、および、送信元メールアドレス
を表す。また、表記を簡便にするため、ドメイン名につ
いては特に記さず、ユーザ名固定部・ユーザ名可変部と
も単純な値を用いている。
【0144】図27中には、3つの電子メールアカウン
ト(2701,2702,2703)があり、2701
のアカウントはユーザ名固定部“aaa”、2702の
アカウントはユーザ名固定部“bb11”、2703の
アカウントはユーザ名固有部“bb22”にそれぞれ対
応する。アカウント“bb11”がアカウント“aa
a”へ電子メールを送信する際、受信先メールアドレス
には、ユーザ名可変部“111”とユーザ名固有部“a
aa”とを合わせた“111.aaa@―――”(27
11)を、また、送信元メールアドレスには、ユーザ名
可変部“123”とユーザ名固有部“bb11”とを合
わせた“123.bb11@―――”(2712)をそ
れぞれ用いる。同様に、アカウント“bb22”がアカ
ウント“aaa”へ電子メールを送信する際、受信先メ
ールアドレスには“222.aaa@―――”(273
1)を、送信元メールアドレスには“456.bb22
@―――”(2732)をそれぞれ用いる。また、アカ
ウント“aaa”からアカウント“bb11”への電子
メールを送信する際、受信先メールアドレスは“12
3.bb11@―――”(2721)を、送信元メール
アドレスには“111.aaa@―――”(2722)
をそれぞれ用いる。アカウント“aaa”からアカウン
ト“bb22”への電子メールを送信する際、受信先メ
ールアドレスには“456.bb22@―――”(27
41)を、送信元メールアドレスには“222.aaa
@―――”(2742)をそれぞれ用いる。
【0145】図28中には、2つの電子メールアカウン
ト(2801,2802)があり、2801のアカウン
トはユーザ名固定部“aaa”、2802のアカウント
はユーザ名固定部“bbb”にそれぞれ対応する。さら
に、2802のアカウントは、複数のMUA利用者によ
り共有されており、MUA登録利用者“1”(285
2)とMUA登録利用者“2”(2853)とが登録さ
れている。MUA登録利用者“1”がアカウント“aa
a”へ電子メールを送信する際、受信先メールアドレス
には、ユーザ名可変部“111”とユーザ名固有部“a
aa”とを合わせた“111.aaa@―――”(28
11)を、また、送信元メールアドレスには、ユーザ名
可変部“123”とユーザ名固有部“bbb”とを合わ
せた“123.bbb@―――”(2812)をそれぞ
れ用いる。同様に、MUA登録利用者“2”がアカウン
ト“aaa”へ電子メールを送信する際、受信先メール
アドレスには “222.aaa@―――”(283
1)を、送信元メールアドレスには “456.bbb
@―――”(2832)をそれぞれ用いる。また、アカ
ウント“aaa”から、アカウント“bbb”内のMU
A登録利用者“1”への電子メールを送信する際、受信
先メールアドレスには“123.bbb@―――”(2
821)を、送信元メールアドレスには“111.aa
a@―――”(2822)をそれぞれ用いる。アカウン
ト“aaa”から、アカウント“bbb”内のMUA登
録利用者“2”への電子メールを送信する際、受信先メ
ールアドレスには“456.bbb@―――”(284
1)を、送信元メールアドレスには“222.aaa@
―――”(2842)をそれぞれ用いる。
【0146】図29には、図27のアカウント“bb1
1”のアドレス帳テーブル(2942)と通知済みユー
ザ名可変部テーブル(2962)とが、図5に示した構
成に従って記されている。アドレス帳テーブル(294
2)内の、名前/相手先メールアドレス/通知済みユー
ザ名可変部の項には、それぞれ、“0”/“111.a
aa@―――”/“123”がそれぞれ記されている。
通知済みユーザ名可変部テーブル(2962)内の、通
知済みユーザ名可変部/有効フラグの項には、“12
3”/“有効”がそれぞれ記されている。
【0147】図30には、図27のアカウント“bb2
2”のアドレス帳テーブル(3042)と通知済みユー
ザ名可変部テーブル(3062)とが、図5に示した構
成に従って記されている。アドレス帳テーブル(304
2)内の、名前/相手先メールアドレス/通知済みユー
ザ名可変部の項には、それぞれ、“0”/“222.a
aa@―――”/“456”がそれぞれ記されている。
通知済みユーザ名可変部テーブル(3062)内の、通
知済みユーザ名可変部/有効フラグの項には、“45
6”/“有効”がそれぞれ記されている。
【0148】図31には、図28のアカウント“bb
b”の2つのMUA登録利用者テーブル(31821、
31822)、アドレス帳ヘッドテーブル(3141
1、31412)、アドレス帳テーブル(31421、
31422)、および、通知済みユーザ名可変部テーブ
ル(31621、31622)が、図15に記した構成
に従って記されている。図31中のリンクを表す矢印線
が示すとおり、31411、31421、31621の
テーブルは、図28中のアカウント“bbb”のMUA
登録利用者“1”に対応し、31412、31422、
31622のテーブルは、図28中のアカウント“bb
b”のMUA登録利用者“2”に対応する。MUA登録
利用者テーブル31821、および、32822のMU
A登録利用者名の項には、“1”、および、“2”がそ
れぞれ記されている。アドレス帳テーブル31421、
および、31422の名前/相手先メールアドレス/通
知済みユーザ名可変部の項には、“0”/“111.a
aa@―――”/“123”(31421)、および、
“0”/“222.aaa@―――”/“456”(3
1422)がそれぞれ記されている。通知済みユーザ名
可変部テーブル31621、および、31622の通知
済みユーザ名可変部/有効フラグの項には、“123”
/“有効”(31621)、および、“456”/“有
効”(31622)がそれぞれ記されている。
【0149】図27中の電子メールアカウント“aa
a”(2701)を図28中の電子メールアカウント
“aaa”(2801)に対応させ、図27中の電子メ
ールアカウント“bb11”(2702)を図28中の
MUA登録利用者“1”(2852)に対応させ、さら
に、図27中の電子メールアカウント“bb22”(2
703)を図28中のMUA登録利用者“2”(285
3)に対応させ、図27と図28とに示した電子メール
の利用形態を比較すると、次の通りとなる。
【0150】図27中にて、アカウント“aaa”(2
701)からの送信先として見ると、アカウント“bb
11”(2702)とアカウント“bb22”(270
3)とは、受信先メールアドレスの“123.bb11
@―――”(2721)と“456.bb22@――
―”(2741)とにより区別され、一方に送信した電
子メールが他方に受信されることはない。
【0151】一方、図28中では、アカウント“aa
a”(2801)からの送信先として見ると、MUA登
録利用者“1”(2852)とMUA登録利用者“2”
(2853)とは、受信先メールアドレスの“123.
bbb@―――”(2821)と“456.bbb@―
――”(2841)とにより区別され、図20に示した
受信電子メールの閲覧可否判定処理により、一方に送信
した電子メールが他方に閲覧されることはない。
【0152】また、図27にて、アカウント“aaa”
(2701)がアカウント“bb11”(2702)に
送信した電子メールの送信元メールアドレス“111.
aaa@―――”(2722)は、アカウント“bb1
1”に通知されることになるが、この値はアカウント
“bb22”(2703)に知られることは無い。同様
に、アカウント“aaa”(2701)がアカウント
“bb22”(2703)に送信した電子メールの送信
元メールアドレス“222.aaa@―――”(274
2)もアカウント“bb11”に知られることは無い。
【0153】一方、図28では、アカウント“aaa”
(2801)がMUA登録利用者“1”(2852)に
送信した電子メールの送信元メールアドレス“111.
aaa@―――”(2822)は、MUA登録利用者
“1”に通知されることになるが、図20に示した受信
電子メールの閲覧可否判定処理により、これがMUA登
録利用者“2”(2853)に知られることは無い。同
様に、アカウント“aaa”(2801)がMUA登録
利用者“2”(2853)に送信した電子メールの送信
元メールアドレス“222.aaa@―――”(284
2)は、MUA登録利用者“1”(2852)に知られ
ることは無い。
【0154】以上のように、図27のアカウント“aa
a”(2701)、および、図28のアカウント“aa
a”(2801)が電子メールを送信する際には、図2
7と図28との利用形態において、電子メール利用者に
は同じ使い心地となる。
【0155】図27にて、アカウント“bb11”(2
702)からアカウント“aaa”(2701)へ電子
メールを送信する際には、図29中のアドレス帳テーブ
ル(2942)の相手先メールアドレス欄の“111.
aaa@―――”を受信先メールアドレスとして用い
る。同様に、アカウント“bb22”(2703)から
アカウント“aaa”(2701)へ電子メールを送信
する際には、図30中のアドレス帳テーブル(304
2)の相手先メールアドレス欄の“222.aaa@―
――”を受信先メールアドレスとして用いる。アカウン
ト“bb11”からアカウント“aaa”へ、受信先メ
ールアドレス“222.aaa@―――”の電子メール
を送ったとすれば、それは、アカウント“bb11”の
利用者がアカウント“bb22”の利用者から、メール
アドレスを入手してのことであり、そのような経緯であ
ることと、アカウント“aaa”の利用者は理解するこ
ととなる。
【0156】一方、図28にて、アカウント“bbb”
のMUA登録利用者“1”(2852)からアカウント
“aaa”(2801)へ電子メールを送信する際に
は、図18に示した処理により、MUA登録利用者ごと
のアドレス帳テーブルを使うこととなるため、図31中
のMUA登録利用者“1”のアドレス帳テーブル(31
421)の相手先メールアドレス欄の“111.aaa
@―――”を受信先メールアドレスとして用いる。同様
に、アカウント“bbb”のMUA登録利用者“2”
(2853)からアカウント“aaa”(2801)へ
電子メールを送信する際には、図31中のMUA登録利
用者“2”のアドレス帳テーブル(31422)の相手
先メールアドレス欄の“222.aaa@―――”を受
信先メールアドレスとして用いる。アカウント“bb
b”のMUA登録利用者“1”からアカウント“aa
a”へ、受信先メールアドレス“222.aaa@――
―”の電子メールを送ったとすれば、それは、アカウン
ト“bbb”のMUA登録利用者“1”の利用者が、M
UA登録利用者“2”の利用者から、メールアドレスを
入手してのことであり、そのような経緯であることと、
アカウント“aaa”の利用者は理解することとなる。
【0157】また、図27にて、アカウント“bb1
1”(2702)からアカウント“aaa”(270
1)へ送る電子メールと、アカウント“bb22”(2
703)からアカウント“aaa”(2701)へ送る
電子メールとは、詐称を意図しないかぎり、送信元メー
ルアドレスが一致することはなく、一方が他方と紛れる
ことはない。
【0158】一方、図28にて、アカウント“bbb”
(2802)のMUA登録利用者“1”(2852)か
らアカウント“aaa”(2801)へ送る電子メール
と、MUA登録利用者“2”(2853)からアカウン
ト“aaa”(2801)へ送る電子メールとは、図1
7に示した処理により、送信元メールアドレスが一致す
ることはなく、一方が他方と紛れることはない。
【0159】以上のように、図27のアカウント“aa
a”(2701)、および、図28のアカウント“aa
a”(2801)が電子メールを受信する際には、図2
7と図28との利用形態において、電子メール利用者に
は同じ使い心地となる。
【0160】図15、図16、図17、図18、図1
9、図20、図28、および、図31を用いた、ひとつ
のユーザ名固定部に対応する電子メールアカウントを、
複数電子メール利用者にて共有する実施例では、2つの
MUA登録利用者にて使用出来るユーザ名可変部と相手
先メールアドレスとを完全に分離することとした。この
ような方法以外にも、一部のユーザ名可変部、相手先メ
ールアドレスについて、複数MUA登録利用者で共通に
使用出来るようにする方法もある。また、一部のユーザ
名可変部について、あるMUA登録利用者には該ユーザ
名可変部を受信先メールアドレスに持つ電子メールの閲
覧のみを許可し、別のMUA登録利用者には該メールの
閲覧と削除を許可するという方法もある。このような許
可/非許可の項目には、閲覧/削除のほか、返信、転
送、コピーといった、受信電子メールに関するあらゆる
操作を加えることが出来る。
【0161】本発明の実施上の特徴として、本発明がひ
とつのメールサーバ単独でも適用できることは重要であ
る。すなわち、例えば図1に示したような本発明による
電子メール形式を、本発明を適用していないメールサー
バにてメールアドレスとして認識される文字列により構
成するように取り決めれば、本発明を適用したメールサ
ーバと、本発明を適用していないメールサーバとは、問
題なく電子メールのやりとりを行うことが出来、かつ、
本発明を適用したメールサーバ配下の電子メールアカウ
ントでは、本発明による効果を享受することが出来る。
また、例えば図1に示したような本発明による電子メー
ル形式を、本発明を適用していない場合のメールアドレ
スと区別が着くように取り決めれば、本発明を適用した
同一のメールサーバ配下に、本発明を適用した電子メー
ルアカウント・MUAと、本発明を適用していない電子
メールアカウント・MUAとが同時に存在していても、
問題なく電子メールの交換が可能であり、かつ、本発明
を適用した電子メールアカウント・MUAでは、本発明
による効果を享受することが出来る。このような特徴に
より、本発明を実施する場合の導入過渡期において、移
行を容易に行うことが出来る。
【0162】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果がある。
【0163】メールアドレスのユーザ名に可変部を設け
ることにより、一つの電子メールアカウントにて利用出
来るメールアドレスを、アカウント利用者の裁量により
複数設け、電子メール利用者が目的や利用範囲に従っ
て、メールアドレスを使い分けることが出来る。
【0164】また、使用していない値のユーザ名可変部
の受信先メールアドレスを持つ電子メールの受信を拒否
することにより、電子メール利用者から通知された正当
なユーザ名可変部を含むメールアドレスを知らされた送
信元からの電子メールのみに受信を限定することがで
き、そのような電子メール以外を受信することによる煩
雑さを避けることが出来る。
【0165】また、使用していない値のユーザ名可変部
の受信先メールアドレスを持つ電子メールが、同一の送
信元より既定以上の回数送付されてきた場合、その後の
該送信元からの電子メールの受信を無条件で拒否するこ
とにより、偶然の一致を狙って無作為のユーザ名可変部
のメールアドレスを用いて電子メールを受信させようと
する行為の成功確率を小さくすることが出来る。
【0166】また、電子メール利用者が予期しない送信
元から、望まない内容の電子メールを正当なユーザ名可
変部のメールアドレスにより受信した場合には、電子メ
ールの通知先の記録を参照することにより、該電子メー
ルアドレスが該送信元に渡った経緯を把握し、その経緯
を踏まえて対処することが出来る。
【0167】また、他者に通知するメールアドレスのユ
ーザ名可変部を乱数により生成することにより、慣習な
どからユーザ名可変部を類推することを困難にし、悪意
の第三者からメールアドレスを受信する恐れを低くする
ことが出来る。
【0168】また、特定の値のユーザ名可変部を含むメ
ールアドレスを受信先メールアドレスに持つ電子メール
を受信拒否する機能を持たせることにより、電子メール
利用者の期待しない内容を持つ電子メールが送付される
メールアドレスでの受信を止め、そのような電子メール
を受信することによる煩雑さを避けることが出来る。
【0169】また、メールアドレスの通知相手のうち、
通知したメールアドレスが通知相手以外の第三者に用い
られることを想定していない通知相手については、送信
元メールアドレスが該通知相手のメールアドレスの場合
にのみ受信することとしたユーザ名可変部のメールアド
レスを通知することにより、該通知相手からのメールア
ドレスの流出による煩雑さを避けることが出来る。
【0170】また、メールサーバを操作・管理するシス
テムにおいて、ユーザ名可変部の読み取りをパスワード
により制限し、ユーザ名可変部の読み取りの操作につい
てはログを残すことにより、メールサーバの保守者によ
るメールアドレスの流出の危険を低減させることが出来
る。
【0171】また、メールアドレスとは別途定義された
コードを設けて、メールアドレスのユーザ名可変部の代
わりに用いることにより、ユーザ名可変部を設ける時と
同じ効果を得ることが出来る。
【0172】また、複数の電子メール利用者が登録名と
パスワードとを入力してMUAの利用を開始することと
し、ユーザ名可変部を排他的に登録名に割り振り、MU
Aの利用中は、利用中の電子メール利用者の登録名に割
り振られたユーザ名可変部のみを送信元メールアドレス
を含むことが出来ることとし、利用中の電子メール利用
者の登録名に割り振られたユーザ名可変部を受信先メー
ルアドレスに含む電子メールのみを読み出し可能とする
ことにより、ひとつのユーザ名固定部を持つ電子メール
アカウントを複数の電子メール利用者により共有し、各
々が独立の電子メールアカウントを持つ時と同じ使い心
地とすることが出来る。
【0173】また、電話番号により通話相手を指定して
通話を行う電話システムにおいて、着信先を指定するた
めに使用する従来の電話番号に加えて電話番号可変部を
設け、該電話番号可変部を前記メールアドレスのユーザ
名可変部と同様に用いることにより、電話システムにお
いても、電子メールシステムでのユーザ名可変部による
ものと同じ効果を得ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】メールアドレス形式である。
【図2】電子メール送受信経路での装置およびプログラ
ム構成である。
【図3】図2に示したMDAの処理概要である。
【図4】図2に示したMUAの内部構成例である。
【図5】電子メール受信時のMUAの処理概要である。
【図6】ユーザ名可変部の生成手順である。
【図7】電子メール送信時のMUAの処理概要である。
【図8】他者に自身のメールアドレスを通知する際のM
UAの処理概要である。
【図9】特定の値の前記ユーザ名可変部を含む電子メー
ルの有効/無効を切り替える際のMUAの処理概要であ
る。
【図10】特定の通信相手専用のユーザ名可変部を設け
る仕組みを導入する際の、図4に示したMUAの内部構
成例への変更部分である。
【図11】特定の通信相手専用のユーザ名可変部を設け
る仕組みを導入する際の、図5に示した電子メール受信
時のMUAの処理概要への変更部分である。
【図12】特定の通信相手専用のユーザ名可変部を設け
る仕組みを導入する際の、図6に示したユーザ名可変部
の生成手順への変更部分である。
【図13】ユーザ可変部がメールサーバ側に記憶される
ような機能・処理の配備を行った場合での、ユーザ名可
変部を操作するコマンドの処理である。
【図14】メールアドレスとは別途定義された非公開の
コードをユーザ名可変部の代りに用いる場合の、メール
アドレス形式である。
【図15】ひとつのユーザ名固定部に対応する電子メー
ルアカウントを、複数電子メール利用者にて共有する際
の、図4に示したMUAの保持データ記憶部を示す。
【図16】ひとつのユーザ名固定部に対応する電子メー
ルアカウントを、複数電子メール利用者にて共有する際
の、図5に示した電子メール受信時のMUAの処理概要
への変更部分である。
【図17】ひとつのユーザ名固定部に対応する電子メー
ルアカウントを、複数電子メール利用者にて共有する際
の、図6に示したユーザ名可変部の生成手順への変更部
分である。
【図18】ひとつのユーザ名固定部に対応する電子メー
ルアカウントを、複数電子メール利用者にて共有する際
の、図7に示した電子メール送信時のMUAの処理概要
への変更部分である。
【図19】ひとつのユーザ名固定部に対応する電子メー
ルアカウントを、複数電子メール利用者にて共有する際
の、図9に示した特定の値の前記ユーザ名可変部を含む
電子メールの有効/無効を切り替える際のMUAの処理
概要への変更部分である。
【図20】ひとつのユーザ名固定部に対応する電子メー
ルアカウントを、複数電子メール利用者にて共有する際
の、受信電子メールの閲覧可否判定処理である。
【図21】MUA内の保持データ記憶部内の、アドレス
帳テーブルの運用状況である。
【図22】MUA内の保持データ記憶部内の、通知済み
ユーザ名可変部テーブルの運用状況である。
【図23】悪意の第三者が電子メールを受信させようと
した場合の、処理の流れである。
【図24】図23の処理により新たに登録された通知済
みユーザ名可変部テーブルの、図23の処理後の様子で
ある。
【図25】悪意の第三者が、メールアドレスをなんらか
の方法で入手し、該メールアドレスを用いて電子メール
を送信した場合の、処理の流れである。
【図26】悪意の第三者が、特定相手専用のメールアド
レスをなんらかの方法で入手し、該メールアドレスを用
いて電子メールを送信した場合の、処理の流れである。
【図27】アカウントと使用するメールアドレスとによ
り示した、電子メールの利用形態である。
【図28】ユーザ名固有部に対応した電子メールアカウ
ントを複数の電子メール利用者にて共有した場合の、ア
カウント、MUA登録利用者、および、メールアドレス
で示した電子メールの利用形態である。
【図29】図27のアカウント“bb11”のアドレス
帳テーブルと通知済みユーザ名可変部テーブルである。
【図30】図27のアカウント“bb22”のアドレス
帳テーブルと通知済みユーザ名可変部テーブルである。
【図31】図28のアカウント“bbb”のMUA登録
利用者テーブル、アドレス帳ヘッドテーブル、アドレス
帳テーブル、および、通知済みユーザ名可変部テーブル
である。
【符号の説明】
101 ユーザ名可変部 102 ユーザ名固有部 103 ドメイン名 201 受信先メールサーバ 202 送信元メールサーバ 211 受信先端末 212 送信元端末 221〜222 MTA 231〜232 MUA 241 MDA 251 メールスプール 261 POPサーバ 301〜307 フローチャートのブロック 401 制御部 402 表示入力部 403 通知音発生部 404 乱数発生部 405 通信部 410 受信データ記憶部 411 受信先メールアドレス 412 送信元メールアドレス 413 その他のデータ 420 送信データ記憶部 421 受信先メールアドレス 422 送信元メールアドレス 423 その他のデータ 430 保持データ記憶部 441 アドレス帳ヘッドテーブル 442 アドレス帳テーブル 451 着信履歴ヘッドテーブル 452 着信履歴テーブル 461 通知済みユーザ名可変部ヘッドテーブル 462 通知済みユーザ名可変部テーブル 471 ユーザ名固定部テーブル 501〜503、510〜511、520〜523、5
30〜531、540〜544、550 フローチャー
トのブロック 601〜603、610、620〜621、630〜6
32、640〜642、651〜653、660 フロ
ーチャートのブロック 701〜703、710、720〜721、730、7
40 フローチャートのブロック 801〜805 フローチャートのブロック 901〜905 フローチャートのブロック 1030 保持データ記憶部 1061 通知済みユーザ名可変部ヘッドテーブル 1062 通知済みユーザ名可変部テーブル 1101,1106〜1108 フローチャートの結合
子 1102〜1105 フローチャートのブロック 1201,1204〜1205 フローチャートの結合
子 1202〜1203 フローチャートのブロック 1211,1216 フローチャートの結合子 1212〜1215 フローチャートのブロック 1221,1223 フローチャートの結合子 1222 フローチャートのブロック 1301〜1310 フローチャートのブロック 1401 ユーザ名 1402 非公開コード 1403 ドメイン名 1530 保持データ記憶部 1541 アドレス帳ヘッドテーブル 1542 アドレス帳テーブル 1551 着信履歴ヘッドテーブル 1552 着信履歴テーブル 1562 通知済みユーザ名可変部テーブル 1571 ユーザ名固定部テーブル 1581 MUA登録利用者ヘッドテーブル 1582 MUA登録利用者テーブル 1601,1603 フローチャートの結合子 1602 フローチャートのブロック 1611,1615 フローチャートの結合子 1612〜1614 フローチャートのブロック 1701,1703 フローチャートの結合子 1702 フローチャートのブロック 1711,1713 フローチャートの結合子 1712 フローチャートのブロック 1721,1723 フローチャートの結合子 1722 フローチャートのブロック 1731,1733 フローチャートの結合子 1732 フローチャートのブロック 1801,1803 フローチャートの結合子 1802 フローチャートのブロック 1901,1903 フローチャートの結合子 1902 フローチャートのブロック 2001〜2010 フローチャートのブロック 2101〜2103 アドレス帳テーブル 2201〜2203 通知済みユーザ名可変部テーブル 2301〜2302 シーケンス図におけるエンティテ
ィ 2311〜2314 シーケンス図におけるイベント 2321〜2324 シーケンス図における処理 2401 着信履歴テーブル 2501〜2503 シーケンス図におけるエンティテ
ィ 2511、2531〜2533 シーケンス図における
イベント 2521〜2522、2541〜2542 シーケンス
図における処理 2601〜2602 シーケンス図におけるエンティテ
ィ 2611 シーケンス図におけるイベント 2621 シーケンス図における処理 2701〜2703 電子メールアカウント 2711,2721、2731,2741 受信先メー
ルアドレス 2712,2722、2732、2742 送信元電子
メールアドレス 2801〜2802 電子メールアカウント 2811,2821、2831,2841 受信先メー
ルアドレス 2812,2822、2832、2842 送信元電子
メールアドレス 2852,2853 MUA登録利用者 2942 アドレス帳テーブル 2962 通知済みユーザ名可変部テーブル 3042 アドレス帳テーブル 3062 通知済みユーザ名可変部テーブル 3181 MUA登録利用者ヘッドテーブル 31821、31822 MUA登録利用者テーブル 31411、31412 アドレス帳ヘッドテーブル 31421、31422 アドレス帳テーブル 31621,31622 通知済みユーザ名可変部テー
ブル

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】計算機や携帯電話などの端末装置が接続さ
    れたネットワーク上で、該端末装置間で電子メールを送
    受信する際に、ユーザ名とドメイン名とからなるメール
    アドレスを、電子メール内の受信先メールアドレスに記
    すことにより該電子メールの宛先である受信者を送信者
    が指定し、該電子メールはネットワーク内のメールサー
    バと呼ばれる機能を持つ計算機を経由して前記メールア
    ドレスのドメイン名に対応するメールサーバの計算機に
    より受信された後に蓄積され、受信者が蓄積された前記
    電子メールを読み出す電子メールシステムにおいて、前
    記メールアドレスのユーザ名部分に、前記受信者のメー
    ルアカウントに1対1に対応する固有名を用いる固定部に
    加えて、新たに可変部を設け、可変部については、受信
    者の電子メールでの通信相手ごとに異なる文字列、もし
    くは、通信相手をグループに分類した際の分類ごとに異
    なる文字列を用いることを特徴とした、メールアドレス
    処理方式。
  2. 【請求項2】電子メールの利用者が他者に通知した自身
    のメールアドレスのユーザ名可変部の値を、前記端末装
    置もしくは前記メールサーバ内の記憶装置に蓄積し、前
    記電子メールが着信した際、該着信した電子メール内の
    受信先メールアドレスの前記ユーザ名可変部を調べ、そ
    の値が前記記憶装置に蓄積されていない場合、該受信先
    メールアドレスは使用されていない前記ユーザ名可変部
    を持つ不正なメールアドレスであると判断し、該着信電
    子メールの受信を拒否することを特徴とした、請求項1
    記載のメールアドレス処理方式。
  3. 【請求項3】電子メールの利用者が他者に通知した自身
    のメールアドレスのユーザ名可変部の値を、前記端末装
    置もしくは前記メールサーバ内の記憶装置に蓄積し、前
    記電子メールが着信した際、該着信した電子メール内の
    受信先メールアドレスの前記ユーザ名可変部を調べ、そ
    の値が前記記憶装置に蓄積されていない場合、該受信先
    メールアドレスは使用されていない前記ユーザ名可変部
    を持つ不正なメールアドレスであると判断し、該着信電
    子メールの受信を拒否し、さらに、該着信電子メール内
    の送信元メールアドレスを調べ、同一の送信元メールア
    ドレスから不正なメールアドレスによる電子メールの着
    信数をカウントしておき、該カウントされた数が一定数
    を超えた場合に、以降に着信した該送信元メールアドレ
    スを持つ電子メールの受信を拒否することを特徴とし
    た、請求項1記載のメールアドレス処理方式。
  4. 【請求項4】電子メール利用者が他者に自身のメールア
    ドレスを通知する際、該メールアドレスのユーザ名可変
    部の値と、メールアドレスを通知した他者の名称もしく
    は分類との対応を、前記端末装置もしくは前記メールサ
    ーバ内の記憶装置に蓄積しておき、該利用者宛の電子メ
    ールを受信した際には、受信した電子メール内の受信先
    メールアドレスの前記ユーザ名可変部の値が、メールア
    ドレスを通知したいずれの他者の名称もしくは分類に対
    応するかを蓄積した対応から調べることが出来るように
    することを特徴とした、請求項1記載のメールアドレス
    処理方式。
  5. 【請求項5】電子メール利用者が自身のメールアドレス
    を他者へ通知する際、前記端末装置もしくは前記メール
    サーバにおいて、該メールアドレス内のユーザ名可変部
    の値を乱数により自動的に生成することを特徴とした、
    請求項1記載のメールアドレス処理方式。
  6. 【請求項6】予め前記ユーザ名可変部の特定の値を受信
    拒否する対象として前記端末装置もしくは前記メールサ
    ーバ内の記憶装置に登録・蓄積しておき、電子メールが
    着信した際には、該電子メール中の受信先メールアドレ
    ス内のユーザ名可変部を調べ、記憶装置に受信拒否する
    対象として蓄積された前記特定の値と一致する場合に
    は、該着信電子メールの受信を拒否することを特徴とし
    た、請求項1記載のメールアドレス処理方式。
  7. 【請求項7】前記メールアドレスのユーザ名可変部の特
    定値を、特定の通信相手に対して専用に用いることとし
    て、該通信相手のメールアドレスと対応を付けて前記端
    末装置もしくはメールサーバ内の記憶装置に蓄積し、受
    信先メールアドレス内のユーザ名可変部が該特定値であ
    る電子メールが着信した際には、該電子メール中の送信
    元メールアドレスが該特定値に対応付けられたメールア
    ドレスである場合のみ、該電子メールを受け付けて受信
    し、それ以外の場合は該電子メールの受信を拒否するこ
    とを特徴とした、請求項1記載のメールアドレス処理方
    式。
  8. 【請求項8】前記メールサーバを操作・管理するシステ
    ムにおいて、前記ユーザ名可変部の値の表示や可搬型蓄
    積メディアへの保存を行う操作については、パスワード
    を設定することにより制限を加え、さらにユーザ名可変
    部の値の表示や可搬型蓄積メディアへの保存を行った操
    作については、その操作者・日時・表示保存対象等をロ
    グとして記憶しておき、課金管理や通信記録管理などの
    通常の保守作業においては前記メールアドレス中の前記
    ユーザ名可変部は保守者に対して表示しないことを特徴
    とした、請求項1記載のメールアドレス処理方式。
  9. 【請求項9】前記メールアドレスのユーザ名に可変部を
    設けず、別途定義されたコードを設け、該コードを前記
    メールアドレスユーザ名の可変部の代わりとして用いる
    ことを特徴とした、請求項1記載のメールアドレス処理
    方式。
  10. 【請求項10】複数の電子メール利用者がそれぞれの登
    録名とパスワードとを入力してひとつの電子メールアカ
    ウントを利用し、前記ユーザ名可変部の値をそれぞれの
    登録名に排他的に割り振り、電子メール送信時には、送
    信する時点での前記電子メールアカウント利用者の登録
    名に割り振られた前記ユーザ名可変部の値を含む送信元
    メールアドレスのみを使えることとし、また、受信した
    電子メールの読み出し時には、読み出し時点での前記電
    子メールアカウント利用者の登録名に割り振られた前記
    ユーザ名可変部の値を受信先メールアドレスに含む電子
    メールのみを読み出し可能とすることにより、複数の電
    子メール利用者がひとつの電子メールアカウントを共有
    することを特徴とした、請求項1記載のメールアドレス
    処理方式。
  11. 【請求項11】電話番号により通話相手を指定して通話
    を行う電話システムにおいて、着呼先を指定するために
    使用する従来の電話番号に相当する電話番号固定部に加
    えて電話番号可変部を設け、該電話番号可変部を前記メ
    ールアドレスのユーザ名可変部と同様に用いて、該電話
    番号可変部については電話利用者の通信相手ごとにこと
    なる番号、もしくは、通話相手をグループに分類した際
    の分類ごとにことなる番号を用い、また、電話利用者が
    他者に通知した自身の電話番号の電話番号可変部の値
    を、電話端末もしくは電話交換機内の記憶装置に蓄積
    し、該電話利用者宛の着呼があった際、該着呼の宛先電
    話番号内の電話番号可変部を調べ、その値が前記記憶装
    置に蓄積されていない場合、該着呼は使用されていない
    電話番号可変部を持つ不正な電話番号であると判断し、
    該着呼を拒否することとし、また、前記不正な電話番号
    による着呼があった際、該着呼を拒否するとともに、該
    着呼の発呼元電話番号が分かる場合には、同一の発呼元
    電話番号から不正な電話番号による着呼の回数をカウン
    トしておき、該カウントされた数が一定数を超えた場合
    に、以降の該発呼元電話番号による着呼を拒否し、ま
    た、電話利用者が他者に自身の電話番号を通知する際、
    該電話番号の電話番号可変部の値と、電話番号を通知し
    た他者の名称もしくは分類との対応を、電話端末もしく
    は電話交換機内の記憶装置に蓄積しておき、該利用者宛
    の着呼があった際には、着呼の宛先電話番号内の電話番
    号可変部の値が、電話番号を通知したいずれの他者の名
    称もしくは分類のものかを蓄積した対応から調べること
    が出来るようにし、また、電話利用者が自身の電話番号
    を他者へ通知する際、電話端末もしくは電話交換機にお
    いて、電話番号内の電話番号可変部の値を乱数により自
    動的に生成し、また、予め電話番号可変部の特定の値を
    着呼拒否する対象として電話端末もしくは電話交換機内
    の記憶装置に登録・蓄積しておき、着呼があった際に
    は、該着呼の宛先電話番号内の電話番号可変部を調べ、
    記憶装置に拒否する対象として蓄積された前記特定の値
    と一致する場合には、該着呼を拒否し、また、電話番号
    可変部の特定値を特定の通信相手に対して専門に用いる
    こととして、該通信相手の電話番号とを対応付けて電話
    端末もしくは電話交換機内の記憶装置に蓄積し、宛先電
    話番号内の電話番号可変部が該特定値である着呼があっ
    た際には、該着呼の発呼元電話番号が分かり、かつ、該
    発呼元電話番号が該特定値に対応付けられた該通信相手
    の電話番号である場合のみ、該着呼を受け付け、それ以
    外の場合は該着呼を拒否し、また、電話交換システムを
    操作・管理するシステムにおいて、電話番号可変部の値
    の表示や可搬型蓄積メディアへの保存を行う操作につい
    ては、パスワードを設定することにより制限を加え、さ
    らに電話番号可変部の値の表示や可搬型蓄積メディアへ
    の保存を行った操作については、その操作者・日時・表
    示保存対象等をログとして蓄積しておき、課金管理や通
    信記録管理などの通常の保守作業においては電話番号内
    の電話番号可変部を保守者に対して表示しないことと
    し、また、電話利用者に着呼を通知する際に、通知に用
    いる音・表示・ランプ点灯などにおいて、該着呼の宛先
    電話番号内の電話番号可変部の値に対応付けられた別々
    の特徴を持たせることを特徴とした、電話番号処理方
    式。
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