JP2003194739A - 基板欠陥検査装置 - Google Patents

基板欠陥検査装置

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Abstract

(57)【要約】 【目的】被検体表面の塵埃,膜厚むら等の欠陥を単純な
画像として観察することができ、従って画像処理装置と
組合わせて自動欠陥検査装置を構成するのが容易になる
表面欠陥検査装置を得ることにある。 【構成】表面に薄膜を有する被検体21の直前に配置さ
れ、かつ21の観察視野とほぼ等しい大きさであって、
光源1からの光を略平行な光束として21に照射すると
ともに、21の表面からの正反射光を通過させるコリメ
ータレンズ12と、12の焦点近傍に配置され、任意に
選択可能な複数の中心波長を持ち、12に光を入射する
狭帯域光源2〜5と、この光源からの光を反射または透
過により12を通過させて21に垂直に照射させるハー
フミラー11と、21の表面からの正反射光を12に通
過させ、11で透過または反射させ、光源2〜5と共役
な位置に入射瞳を有し、21の表面を観察する結像レン
ズ13を具備したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はウェハあるいは液晶ガラ
ス基板等の製造プロセスラインにおける該ウェハあるい
は液晶ガラス基板等のような、表面に薄膜を有する被検
体あるいは表面が平面である被検体の表面の欠陥を検査
する表面欠陥検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネル等のフォト・リソグラフィ・
プロセスラインにおいて、基板表面に塗布したレジスト
に膜厚のむら、あるいは塵埃の付着等の欠陥があると、
エッチング後にパターンの線幅不良や、パターン内のピ
ンホールなどの不良となって現れる。そこで、一般にエ
ッチング前の基板について前記欠陥の有無を全数検査す
ることが行われている。
【0003】従来、このような欠陥検査は、投光装置に
より基板(以下、被検体と呼ぶ)を照明し、目視で欠陥
を探す方法が採られていた。このような用途に適した検
査用投光装置の一例として、本出願人が先に出願した
(特願平4−31922号明細書)の装置の概要を、図
27および図28を参照して説明する。
【0004】高輝度光源201からの光束は、熱線吸収
フィルタ203を通り、拡散板204で均一照明光とさ
れた後、干渉フィルタ205でスペクトル幅を制限され
た光束(以下、狭帯域光と呼ぶ)となる。続いて、平面
鏡206で反射され、大口径フレネルレンズ207およ
び208で収束光束に変換されてから被検体211を照
明する。フレネルレンズ208の直後には液晶拡散板2
09があり、通常は拡散板として作用するので、被検体
211は大きな面光源からの拡散光で照明されることに
なる。
【0005】一方、図27に示すように電源210によ
り液晶拡散板209に電圧を印加すると無色透明にな
り、このとき被検体211は収束光で照明される。
【0006】このような構成の検査用投光装置におい
て、被検体211の膜厚のむらについては、図28に示
す拡散光照明装置の下で検査される。これは、レジスト
の膜厚が変化すると、レジスト表面と裏面からの反射光
の光路差が変化するため、準単色光で照明して観察する
と、膜厚の変化が明暗の干渉縞となり、膜厚のむらを認
識できるものである。
【0007】被検体211に対する塵埃212の付着
は、収束光照明(図27)の下で検査される。即ち、被
検体211の平面で反射した光束は、位置Sに収束する
ので、それを避けた位置に観察者の眼213を置くと、
平面以外の点つまり塵埃212で散乱された光だけが目
視で認められる。
【0008】収束光照明では次のような欠陥も検出され
る。図13はレジスト現像後の被検体断面の模式図であ
り、基板60(ガラス板あるいはウェハなど)の上に成
膜層61があり、その上にパターン化されたレジスト6
2が残っている状態を示している。図14は、図13の
一部65を拡大したもものである。このように被検体の
表面は大きく3つの部分に分けることができる。即ち、
レジスト残膜上の平らな部分Aとレジストの無い平らな
部分Bと、両者の間にある段差の側面CおよびDであ
る。このうち、平らな部分Aの膜厚むら等の欠陥は、正
反射光を観察する前述した拡散光照明装置で検出でき
る。
【0009】さて、正常な側面は図15のCようになっ
ているのに対し、欠陥部分の側面は例えば図16のCの
ように変形している。このように異なる形状は、異なる
光の散乱角度分布を示すため、収束光照明で散乱光によ
り観察すれば、側面CおよびDの欠陥が正常な部分との
輝度の違いとなって認められるのである。
【0010】一方、膜厚のむらについては、図29に示
す拡散光照明装置の下で検査される。これは、レジスト
の膜厚が変化すると、レジスト表面と裏面からの反射光
の光路差が変化するため、準単色光で照明して観察する
と、膜厚の変化が明暗の干渉縞となり、膜厚のむらを認
識できるものである。
【0011】この検査用投光装置は、本出願人が先に出
願して公開された(特開平5−109849号公報)被
検体の揺動回転機構と組合せて用いられる。つまり実際
の検査では被検体211を投光装置で照明するととも
に、揺動回転させて被検体211への光束の入・反射角
や、被検体上の周期的なパターンによる回折光の方向を
作業者が調整し、散乱光や干渉した反射光の観察が妨げ
られない状態にしながら、被検体211の全面の検査を
行うことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた作業は、作
業者の目視による検査であるため、観察の自由度が大き
く、優れた検査能力を示すことが可能である。しかし一
方、作業者の個人差や、観察状態の違いによる検出能力
のばらつきはどうしても避けることができず、特に検査
が高頻度・長時間に及ぶと作業者の疲労を引き起こし、
一定の検査能力を維持することはさらに困難になる。ま
た、作業者からの発塵も常に問題となっており、同検査
の自動化が望まれていた。
【0013】自動化の方法として容易に考えられるの
は、図27ないしは図28に示した眼213の代わり
に、結像レンズとCCD等の撮像素子を設置して検査画
面を取得し、これを画像処理して欠陥を抽出することで
ある。しかし、この方法は以下に述べる第1〜第4の問
題点を含んでいる。
【0014】<第1の問題点>被検体211に対する照
明光の入射角が、場所によって大きく異なる点である。
図29はこれを説明するためのものであり、図28を簡
略にしたもので、図中209は拡散板、211は被検
体、214は結像レンズ、215は撮像素子である。
【0015】このような構成のものにおいて、拡散板2
09を出て被検体211で反射し、結像レンズ214を
経て撮像素子215に達する光線の入射角θ0 は、基板
の両端における最大値θ0maxと最小値θ0minの間で連続
的に変化する。
【0016】ここで、膜厚むらの観察を例にとると、薄
膜(=レジスト)の屈折率をn,膜厚をh,照明光(単
色)の波長をλ0 ,(Snell の法則で決まる)薄膜内部
の光線の屈折角をθ′,薄膜下面での反射時の位相変化
をφ(0≦φ<2π)とすれば、薄膜による干渉縞が明
線になる条件は 2nhcos θ′+( φ/2π) ・λ0 =mλ0 ,m=0,±1,±2, (1) で表される(m;干渉次数)。つまり、照明光の入射角
θ0 が変化する図29の配置では、被検体211の膜厚
が全面で均一であったとしても、入射角θ0 の分布に従
って被検体上に明暗の分布ができてしまう。そして、膜
厚むらはその明暗の中に、ある場所では明るく、また別
の場所では暗く観察される。そこで、従来の検査装置で
は前述のように被検体211を揺動回転させて照明の入
射条件を変えながら被検体211全面を検査する必要が
ある。
【0017】しかし、画像処理装置を用いて膜厚むらを
抽出しようとするとき、同じ膜厚むらが場所により異な
って見えたり、入射条件を変えた複数の画像を処理しな
ければならないとすれば、その処理がたいへん複雑で困
難になるであろうことが容易に推測される。
【0018】段差側面の欠陥検出に関しても同様に、被
検体上の位置により、観察する散乱光が異なることにな
ってしまう。
【0019】なお、被検体211がウェハ程度の大きさ
であれば入射角θ0 の変化も小さいが、液晶ガラス基板
を一括あるいは2ないし4分割で検査しようとすると、
θ0の変化はかなり大きくなり、上記の問題は避けられ
なくなる。
【0020】<第2の問題点>被検体211に対して垂
直入射の照明が不可能な点である。(1) 式からわかるよ
うに、垂直入射のとき(θ0 =θ′=O°)、膜厚むら
の検出感度は最も大きくなる。
【0021】しかし、拡散板209と撮像素子215を
図30のように配置して被検体211への入射角θ0
0°に近くした場合、撮像素子215の影になる部分は
照明が当たらず、観測できない。
【0022】また、拡散板209と被検体211の間に
ハーフミラーを設けて観察光路を折り曲げれば影は無く
なるが、この場合、被検体211より大きいハーフミラ
ーが必要になり、広視野化に対応するのが難しくなる。
【0023】<第3の問題点>被検体211上の座標取
得が困難な点である。図29の配置では観察光軸に対し
て被検体211が傾いているために、全面のシャープな
像を得るためには、撮像素子215の撮像面も傾けなけ
ればならず(シャインプルーフの条件)、同時に被検体
211の結像レンズ214に近い側ほど倍率の大きな歪
んだ像になる。従って、欠陥の原因解析等のためにその
位置座標を得ようとすれば、座標を較正する手段を講じ
なければならない。
【0024】<第4の問題点>図27の装置で被検体2
11上の塵埃212を検出する場合、被検体211上の
配線パターンによる回折光で全面が光るため、散乱点の
コントラストがあまり上がらず、画像処理で抽出するの
が困難になる点である。
【0025】本発明は以上の問題点を解決するためにな
されたもので、被検体表面の塵埃,膜厚むら等の欠陥を
単純な画像として観察することができ、従って画像処理
装置と組合わせて自動欠陥検査装置を構成するのが容易
になる表面欠陥検査装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、光源と、この光源から
の光を略平行な光束として被検体の表面に照射する照射
手段と、この照射手段からの光束を被検体の表面に照射
することによりこの被検体の表面から正反射または散乱
される光を集光する集光手段と、この集光手段を介して
前記被検体の表面を観察する観察手段と、を具備した表
面欠陥検査装置である。
【0027】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、前記光源は、任意に選択可能な中心波長を
もつ狭帯域光源である、請求項1記載の表面欠陥検査装
置である。
【0028】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、前記照射手段と前記集光手段は、同一光学
部材で兼用されている、請求項1記載の表面欠陥検査装
置である。
【0029】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、前記観察手段は、前記照射手段からの光束
を前記被検体の表面に照射することによりこの被検体の
表面から正反射される光のみに基づき前記被検体の表面
を観察するものである、請求項1記載の表面欠陥検査装
置である。
【0030】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、前記観察手段は、前記照射手段からの光束
を前記被検体の表面に照射することによりこの被検体の
表面から散乱される光のうち略同一の出射方向の光束の
みに基づき前記被検体の表面を観察するものである、請
求項1記載の表面欠陥検査装置である。
【0031】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、前記光源は、中央部が遮蔽された円環状の
発光部を有するものであり、前記観察手段は、前記照射
手段、前記被検体および前記集光手段を介して前記光源
の中央部の遮蔽部と略共役な位置および形状になる入射
瞳を有するものである、請求項1記載の表面欠陥検査装
置である。
【0032】前記目的を達成するため、請求項7に対応
する発明は、前記観察手段は、前記照射手段、前記被検
体および前記集光手段を介して前記光源の発光部と略共
役な位置および形状になる遮蔽体を有するものである、
請求項1記載の表面欠陥検査装置である。
【0033】前記目的を達成するため、請求項8に対応
する発明は、被検体の観察視野外に複数個配置され、前
記被検体の表面を斜め方向から照明して散乱光を得る照
明手段と、前記被検体からの散乱光を観察する観察手段
と、を具備した表面欠陥検査装置である。
【0034】
【作用】請求項1〜請求項8に対応する発明によれば、
被検体表面の塵埃,膜厚むら等の欠陥を単純な画像とし
て観察することができ、従って画像処理装置と組合わせ
て自動欠陥検査装置を構成するのが容易になる。
【0035】特に、請求項1に対応する発明によれば、
全視野を同じ条件で観察できる。
【0036】請求項1〜4に対応する発明によれば、被
検体の膜厚むらを検出できる。
【0037】請求項1〜3および5〜7に対応する発明
によれば、被検体表面のパターン化された層の段差側面
に関する欠陥を検出できる。
【0038】さらに、請求項8に対応する発明によれ
ば、被検体の塵挨または傷を検出できる。
【0039】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0040】初めに、被検体の膜厚むらおよび塵挨、傷
を検出するための実施例を説明する。
【0041】<第1実施例>図1は本発明の表面欠陥検
査装置の第1実施例の光学系の側面図である。膜厚むら
検出用の光源であるハロゲンランプ2を出た光束は熱線
吸収フィルタ3を経て、コンデンサレンズ4で平行光束
群に変換される。これらはランプハウス1に一体となっ
ている。
【0042】回転ホルダ5には、複数の狭帯域干渉フィ
ルタ(図示せず)が収められており、これをモータ(図
示しない)で回転することにより、所望の干渉フィルタ
を光路内に挿入することができる。
【0043】観察する薄膜の屈折率nは、1.62(ポ
ジレジスト),厚さhは1.5μm程度であるから、干
渉の光路差は2nh〜5μm程度である。そこで照明光
のコヒーレント長λ0 2 /Δλ(λ0 〜0.6μm;中
心波長,Δλ;スペクトルの半値幅)が5μmより十分
大きくなるように、Δλ=10nmの干渉フィルタを使
用している。中心波長λ0 の可変範囲は、膜厚の均一な
部分の干渉次数が1だけ変化する範囲にとれば、(1) 式
の任意のφに対して、膜厚が均一な領域を干渉縞の明線
と暗線の間で自在に設定することができる。即ち、可変
範囲をλ01からλ02(λ01<λ02)とすれば(1) 式よ
り、 2nhcos θ′+( φ/2π) ・λ01=(m+1)λ01 2nhcos θ′+( φ/2π) ・λ02=mλ02 (2) が成立することであり、nとφの波長依存を無視し、
θ′=0として両式よりmを消去すれば、 1/2nh=1/λ01−1/λ02 (3) を得る。
【0044】つまり、検査する薄膜の光学的厚さnhが
小さいほど、広い可変範囲が必要になる。そこで、検査
対象となるすべての薄膜のうち、最小の光学的厚さnh
をもつものに合わせてλ0 の可変範囲を設定しておけ
ば、薄膜より下層の構成に関わらず(つまりφが変化し
ても)どの薄膜に対しても、膜厚の均一な領域を任意の
干渉縞(例えば暗線)にする中心波長λ0 を選択するこ
とができる。
【0045】本実施例ではn=1.62,h=1.1μ
mに対応できるように、λ0 の範囲を550nmから6
50nmとし、その間で10nm間隔で中心波長を選べ
るようにしている。従って、回転ホルダは5は11枚の
干渉フィルタと、白色光照明用の空穴1つを備えてい
る。干渉フィルタで狭帯域光化された光束は集光レンズ
6でファイバ束7の端面に集光される。
【0046】照明光をファイバ束7で導くのは、ランプ
ハウス1から集光レンズ6までの光源部を装置全体の下
部に設置して、調整と保守を容易にするためである。フ
ァイバ束7を出射した光束は拡散板9で強度分布を平均
化された2次光源となる。絞り10は無用な光束を遮る
ものであり、これらは2次光源部8として一体化されて
いる。拡散板9はコリメータレンズ12の焦平面上に設
置されており、ハーフミラー11で反射した光束はコリ
メータレンズ12で平行光束となり、被検体21に垂直
入射する。
【0047】コリメータレンズ12は1回の検査視野
(液晶ガラス基板の全面あるいは何分割かしたうちの1
面)を覆う径をもち、被検体21から一定の間隔をおい
て設置される。観察系(後述)の結像性能に関してはこ
の間隔は小さいほど有利であるが、コリメータレンズ表
面の塵埃を検出しないためと、後述の散乱点検出の照明
光を通すために、数cmから10数cmの間隔をとってい
る。被検体21で反射した光束は再びコリメータレンズ
12を通って収束光となり、ハーフミラー11を通過し
た成分が結像レンズ13に入射する。結像レンズ13は
被検体21表面の像をモノクロのCCD14の撮像面上
に結像する。このとき、結像レンズ13を、その入射瞳
がコリメータレンズ12の焦平面近傍(即ち、拡散板9
とほぼ共役の位置)に位置するように設置すると、被検
体21で反射した光束が効率よく集められ、均一な照度
の観察視野を得ることができる。
【0048】周期的な配線パターンをCCDで撮像する
とき、CCDの画素周期と配線パターン像の周期がほぼ
一致すると、撮像画像にモアレが発生してしまうため、
結像レンズ13の焦点距離を適当に選んで、モアレの発
生しない観察倍率にする必要がある。そこで本実施例で
は、結像レンズ13としてズームレンズを採用し、様々
な配線パターン周期に対応可能にしている。ただし、ズ
ーミングすると結像レンズ13の入射瞳位置が変わるた
め、それを相殺して入射瞳を前述した位置に戻すため、
結像レンズ13とCCD14を光軸方向へ移動する平行
移動ステージ(図示しない)を備えている。また、CC
Dの画素周期は一般に水平方向と垂直方向で異なるか
ら、CCDを光軸を回転軸として回転することにより、
モアレが消える場合もあるので、そのための回転ステー
ジを設けてもよい。板15と16は、ハーフミラー11
を透過した照明光により無用の物が照明されて被検体像
と重畳した像がCCD14撮像面上にできるのを防ぐた
めのものであり、表面に黒色塗装などの反射防止処理を
した平面板である。
【0049】一方、塵埃検出用の光源部17は図示しな
いハロゲンランプと熱線吸収フィルタ,集光レンズを内
部に含み、ライン照明18のファイバ束端面に白色光束
を入射する。ライン照明18は、出射側でファイバ束中
の各ファイバを2列直線状に30cmの長さで並べたもの
で、半円柱形状の集光レンズ19と併せて薄いシート状
の照明光をつくる。集光レンズ19の断面を図5に示
す。同レンズはアクリル円柱を半切し、その切断面にア
ルミニウムを蒸着して反斜面Bとしたものであり、ライ
ン照明18のファイバ端Aから出射した光束を平行に近
い光束Cにして出射する。集光レンズ19をこのような
形状にしたのは、被検体21への入射角を90°に近く
したときに、ライン照明18と集光レンズ19が、被検
体21およびそれを搬送するステージ(図示しない)と
干渉しないようにするためである。
【0050】さらに図2および図3によりライン照明の
配置を説明する。図2はライン照明18と被検体21,
コリメータレンズ12の位置関係を示しており、1枚の
被検体21を4分割で検査する例である。破線23は被
検体21の移動範囲である。4台のライン照明18は、
観察視野22の中心Oとの距離L を一定に保ちつつ、O
を回転軸として被検体21に対する入射方向φをΔφの
範囲で可変する移動ステージ(図示しない)に各々載置
されており、被検体21の種類毎に、配線パターンから
の回折光が観察系に最も入射しない適切な入射方向φに
設定される。
【0051】被検体21に対して同じ入射方向φになる
ように対称な位置に4台のライン照明18を設置したの
は、相補って観察視野22内をほぼ均一に照明するため
と、被検体21の表面の傷のように方向性をもった欠陥
の検出感度異方性を補うためである。
【0052】図3は入射方向φの設定をライン照明18
の中心O′を回転軸として行う別の例である。図3の方
法は可変範囲Δφを大きくとれる利点があり、図2の方
法はライン照明18による照野の中心線が常に観察視野
22の中心を通るため照明効率の点で有利である。ライ
ン照明18の設定は、被検体の種類や大きさに応じて図
2または図3ないしは両者の折衷案を採用すればよい。
【0053】ここで、再度図1に戻って説明を続ける。
ライン照明18で照明された被検体21は、膜厚むら検
出と同じ結像レンズ13とCCD14で撮像される。こ
のとき、微弱な散乱光の減衰を防ぐために、ハーフミラ
ー11を平行移動ステージ(図示しない)により、紙面
と垂直な方向へ移動し、観察光路から外す。ハーフミラ
ー11が厚く、光路長の変化が無視できないときは、材
質と厚さが等しく表面に反射防止コートを施した補償板
を、ハーフミラー11の代わりに光路に挿入すればよ
い。
【0054】また、コリメータレンズ12は被検体21
全面から等しい散乱角の、つまり被検体21に対して垂
直方向の散乱光を集めて結像レンズ13の入射瞳に導く
作用をもつ。しかし、コリメータレンズ12が無くて
も、散乱点の観察は可能であるから、もし必要なら光路
から外してもよい。被検体21の下に、被検体21とほ
ぼ平行に一定の間隔をおいて設置された背景板20は、
前述の板15,16と同様に表面に反射防止処理を施し
た平面板である。液晶ガラス基板等の一部透明な被検体
21を検査する場合、照明光の一部が被検体21を透過
して背景を照明することは避けられないが、そのような
場合にも欠陥検出を妨害しないような単純な背景をつく
るように背景板20は作用する。また、被検体21との
間隔は、被検体を通過したライン照明18の照明光が背
景板20に当たらないように数cmの距離をとっている。
【0055】次に、図4によって制御部と画像処理部の
構成を説明する。画像処理装置35はホストコンピュー
タ31の制御によりCCD14から検査画像を取込み、
画像処理を行って膜厚むらや塵埃等の欠陥を抽出し、そ
の種類,数,位置,面積等のデータをホストコンピュー
タ31へ送る。モニタTV34は検査画像と処理画像を
表示する。画像記憶装置36は必要に応じて検査画像や
処理画像を保存するものである。各制御部の制御はホス
トコンピュータ31の指示によりシーケンサ37が行
う。光学系制御部38は、干渉フィルタの回転ホルダ
5,ハーフミラー11の移動ステージなどの光学系可動
機構と光源2および17の光量を制御する。ステージ制
御部39は、被検体21を真空吸着・支持して、被検体
21を観察視野内に移動する吸着ステージと、その位置
決め機構を制御する。基板搬送制御部40は被検体を1
枚ずつストッカから取出して前記吸着ステージ上に載置
し、検査後の被検体21を同ステージからストッカへ戻
す搬送部を制御する。なお、ステージと搬送部は図示し
ていない。作業者はモニタTV30に表示されるメニュ
ー画面に従ってキーボード32を操作することにより、
検査装置に必要な指示を与える。メモリ33は、被検体
の種類毎の検査条件(光学系の設定と画像処理の条件)
や、検査データ等を保存するものである。
【0056】続いて、主に図4と図1により、本実施例
の検査装置の動作を説明する。作業者がキーボード32
により被検体21の種類とともに検査開始を指示する
と、メモリ33に予め保存されている検査条件の中か
ら、その被検体21に該当する条件がホストコンピュー
タ31に読み込まれ、シーケンサ37を介して光学系制
御部38が光学系の設定を行う。
【0057】この光学系制御部38で設定されるのは、
干渉フィルタの選択,ライン照明18の入射方向,結像
レンズ13のズーミングとそれに伴う光軸方向の移動・
位置決めである。次にストッカから搬送部によって1枚
めの被検体21が取出され、吸着ステージに載置され
る。吸着ステージは、被検体21を4分割で検査する場
合、被検体21を吸着固定した後、図2のようにその4
分の1が観察視野の中央にくるように移動し、位置決め
する。検査は初めにハロゲンランプ2を点灯し、その光
量を前記検査条件により調整する。
【0058】光量が所定値に達したらCCD14から検
査画像を画像処理装置35に取込む。このとき検査画像
101は図6のように、被検体21の縁102を含み、
被検体内は膜厚の均一な暗い領域の中に、膜厚むらの部
分104だけが明るくなった画像となっている。画像処
理装置35はこの画像から検査領域103だけをマスキ
ングで取出し、シェード補正,二値化処理等を経て膜厚
むらの部分104だけを抽出し、その位置,面積等のデ
ータをホストコンピュータ31へ送る。次にハロゲンラ
ンプ2を消灯し、光源部17を点灯すると共に、ハーフ
ミラー11を光路から外す。このとき検査画像105は
図7のようになり、暗い領域の中に、塵埃による散乱点
108だけが明るく見えている。これより同様の画像処
理により散乱点108だけを抽出し、その位置等のデー
タをホストコンピュータ31へ送る。画像処理の過程は
前記検査条件で規定されている。
【0059】なお、ハロゲンランプ2と光源部17の光
量を適当に調整して同時点灯することにより、膜厚むら
と塵埃による散乱点を同一の検査画面で取得することも
可能である。被検体21の残りの4分の3の領域も同様
に検査される。
【0060】1枚の被検体21の検査が終了すると、ホ
ストコンピュータ31は4分割で検査された被検体21
の欠陥データを総合し、欠陥の種類,数等を前記検査条
件に含まれている検査基準と照らし合わせて、被検体2
1の良否を判定する。検査された被検体21は搬送部に
より、吸着ステージから良否に分かれた検査済みストッ
カへ送られ、1枚の検査を終了する。以上の動作の中
で、ハロゲンランプ2と光源部17の点灯と消灯は、光
路中に設けたシャッタの開閉によって行ってもよい。
【0061】上記の実施例では膜厚むら検査用の準単色
光の中心波長を可変とするために、ハロゲンランプ2と
回転ホルダ5に挿入支持される干渉フィルタの組合わせ
を用いているが、干渉フィルタの代わりにモノクロメー
タなどを使用したり、あるいは元々準単色光であるレー
ザ等の光源を用いてもよい。また、干渉フィルタは光源
側ではなく結像レンズ13の前面に載置してもよい。
【0062】<第2実施例>図1の光学系は以下のよう
に変形することも可能である。
【0063】図8は本発明の第2実施例を示すもので、
照射手段および集光手段は、1つコリメータレンズ12
からなり、被検体21の直前に配置され、かつ該被検体
21の観察視野とほぼ等しい大きさであって光源すなわ
ちファイバ束7からの光を略平行な光束として該被検体
21に照射するとともに、該被検体21の表面からの反
射光を通過させる。
【0064】ファイバ束7はコリメータレンズ12の焦
平面近傍に配置され、コリメータレンズ12に狭帯域光
を入射する。
【0065】観察手段は結像レンズ13とCCD14か
らなり、コリメータレンズ12の光軸を中心にファイバ
束7と軸対称の位置に入射瞳を有し、被検体21の表面
を観察するものである。
【0066】このように構成された第2実施例において
も、被検体21の近傍に、観察視野とほぼ等しい大きさ
のコリメータレンズ12を備えたことにより、全視野を
等しい入射角で照明して、膜厚むらを等厚干渉縞として
観察できる。また、図1の実施例のハーフミラー11が
不要になるという利点がある。
【0067】<第3実施例>図9は本発明の第3実施例
の光学系を示すもので、以下に述べる光源、照射手段、
集光手段および観察手段から構成されている。照射手段
および集光手段は、ハーフミラー11と第1および第2
のコリメータレンズ12,12´からなっている。
【0068】狭帯域光束を導くファイバ束7の出射端面
がコリメータレンズ12の焦点近傍に配置されている。
ハーフミラー11は被検体21の表面に対してほぼ45
度に傾斜した状態に配置され、光を反射または透過させ
るものである。コリメータレンズ12は、ファイバ束7
からの光を略平行にしてハーフミラー11を介して被検
体21に照射する。コリメータレンズ12´は、被検体
21の表面からの反射光の光軸とその光軸が一致するよ
うに配置され、被検体21の表面からの反射光を集光さ
せる。
【0069】観察手段は結像レンズ13とCCD14か
らなり、CCD14はコリメータレンズ12´の焦点近
傍に配置され、被検体21の表面を観察するものであ
る。
【0070】この第3実施例によれば、第1実施例と同
様の効果が得られる。
【0071】<第4実施例>図10は本発明の第4実施
例の光学系を示すもので、第1のコリメータレンズ12
が被検体21の表面に対してその光軸を傾けて配置さ
れ、狭帯域光源であるファイバ束7からの光を略平行な
光束として該被検体21に照射するものである。第2の
コリメータレンズ12´が、被検体21の表面からの反
射光の光軸とその光軸が一致するように配置されるもの
である。
【0072】コリメータレンズ12´の焦点近傍に結像
レンズ13、CCD14が配置され、これにより被検体
21の表面を観察できるようになっている。
【0073】この第4実施例によれば、第3実施例と同
様な効果が得られるばかりでなく、図9の実施例のハー
フミラー11が不要になるという利点がある。
【0074】<第5実施例>次に、被検体表面のパター
ン化された層の段差側面に関する欠陥を検出するための
実施例について説明する。
【0075】図11は本発明の第5実施例の光学系を示
す図であり、図示しない光源であるハロゲンランプを出
た光束は、干渉フィルタを通して狭帯域光にされた後、
ファイバ束7に入射するようになっている。
【0076】ファイバ束7の出射端面は、コリメータレ
ンズ12の後側焦平面上の、コリメータレンズ12の光
軸上でない位置に設置されている。この出射端面は移動
ステージ(図示せず)により同焦平面上を移動できるよ
うになっており、コリメータレンズ12の光軸に対する
照明中心光線の角度θo を任意の値に設定することがで
きる。コリメータレンズ12は、その光軸が被検体に対
して垂直になるように、かつ被検体と適度な間隔をおい
て設置される。コリメータレンズ12は、被検体21の
検査領域を覆う大きさとなっている。
【0077】図11のように構成することにより、ファ
イバ束7から出射した光束はコリメータレンズ12で平
行光束となり、入射角θo で被検体21を照明する。被
検体21で正反射した光束は再びコリメータレンズ12
を通って集束点29に集束する。
【0078】第5実施例では、正反射光は不要であるの
で、散乱光の観察に悪影響を与えないようにトラップす
る(図示せず)。
【0079】一方、被検体21から垂直方向へ出射した
散乱光(図11の破線)はコリメータレンズ12で集め
られ、その後側焦点に集束する。その近傍に入射瞳が位
置するように結像レンズ13を設置し、CCD14の撮
像面に被検体21の像を結像させる。なお、前述の理由
により、結像レンズ13としてズームレンズを採用して
いる。
【0080】次に、図11の制御部と画像処理部の構成
について説明するが、図4とほぼ同じであるので、図4
を参照して説明する。画像処理装置35はホストコンピ
ュータ31の制御によりCCD14から検査画像を取込
み、画像処理を行って欠陥を抽出し、その種類、数、位
置、面積等のデータをホストコンピュータ31へ送る。
モニタTV34は検査画像と処理画像を表示する。
【0081】画像記憶装置36は必要に応じて検査画像
や処理画像を保存するものである。各制御部の制御はホ
ストコンピュータ31の指示によりシーケンサ37が行
う。光学系制御部38は、光源の光量、ファイバ束7の
出射端面位置などを制御する。ステージ制御部39は、
被検体21を真空吸着・支持して、被検体21を観察視
野内に移動する吸着ステージと、その位置決め機構を制
御する。基板搬送制御部40は被検体を1枚ずつストッ
カから取出して前記吸着ステージ上に載置し、検査後の
被検体21を同ステージからストッカへ戻す搬送部を制
御する。
【0082】なお、ステージと搬送部は図示していな
い。作業者はモニタTV30に表示されるメニュー画面
に従ってキーボード32を操作することにより、検査装
置に必要な指示を与える。メモリ33は、被検体の種類
毎の検査条件(光学系の設定と画像処理の条件)や、検
査データ等を保存するものである。
【0083】続いて、第5実施例の検査装置の動作を説
明する。作業者がキーボード32により被検体21の種
類とともに検査開始を指示すると、メモリ33に予め保
存されている検査条件の中から、その被検体21に該当
する条件がホストコンピュータ31に読み込まれ、シー
ケンサ37を介して光学系制御部38が光学系の設定を
行う。
【0084】この光学系制御部38で設定されるのは、
光源の光量、ファイバ束1の出射端面位置、結像レンズ
13のズーミングとそれに伴う光軸方向の移動・位置決
めである。次にストッカから搬送部によって1枚めの被
検体21が取出され、吸着ステージに載置される。吸着
ステージは、被検体21を吸着固定した後、観察視野の
中央にくるように移動し、位置決めする。
【0085】続いて、CCD14から検査画像を画像処
理装置35に取込む。このとき検査画像50は例えば図
12のように、被検体の縁51を含み、被検体21内は
欠陥のない均一輝度領域の中に、側面欠陥の部分53だ
けが異なる輝度になった画像となっている。画像処理装
置35はこの画像から検査領域52だけをマスキングで
取出し、シェード補正、二値化処理等を経て欠陥の部分
53だけを抽出し、その位置、面積等のデータをホスト
コンピュータ31へ送る。
【0086】このようにして1枚の被検体21の検査が
終了すると、ホストコンピュータ31は欠陥の種類、数
等を前記検査条件に含まれている検査基準と照らし合わ
せて、被検体21の良否を判定する。そして、検査され
た被検体21は搬送部により、吸着ステージから良否に
分かれた検査済みストッカへ送られる。
【0087】第5実施例では光源としてハロゲンランプ
を用いたが、その代わりにレーザやメタルハライドラン
プのような高輝度の光源を用いてもよい。さらに、照明
光をファイバ束7で導かずに光源を直接コリメータレン
ズ12の後側焦平面に設置してもよい。また、干渉フィ
ルタは光源側ではなく、結像レンズ13の前面に載置し
てもよい。
【0088】<第6実施例>図11の光学系は以下のよ
うに変形することも可能である。図17は第6実施例の
光学系を示す図であり、結像レンズ13とCCD14を
コリメータレンズ12の光軸から外した位置に設置し、
かつ、観察角度θは被検体21の正反射の方向から外し
てある。このとき結像レンズ13の入射瞳がコリメータ
レンズ12の後側焦平面の近傍に位置していることは、
第5実施例の図11と変わりない。
【0089】この実施例では、ので、図11の実施例に
比べて観察の自由度をより大きくとることができる。
【0090】<第7実施例>図18は第7実施例の光学
系を三角法で示すもので、(a)はその正面図であり、
(b)はその側面図であり、(c)はその平面図であ
る。この例では複数(図18では2個)の照明光を導く
ファイバ束7,7′を設けて、入射角θ1 ,θ2 と入射
方向φ1 ,φ2 を自由に設定できるようにしている。被
検体21上のレジストパターンは2次元的に広がってい
るから、複数の照明により異なる方向の段差側面を同時
に照明することで、欠陥検出の感度を改善することがで
きる。
【0091】<第8実施例>図19は第8実施例の光学
系を示すもので、コリメータレンズ12と結像レンズ1
3の間にハーフミラー11を設け、ファイバ束7からの
照明光はこのハーフミラー11で反射して被検体21を
照明するようにしている。この例では結像レンズ13が
コリメータレンズ12の光軸上に位置しているのに対
し、ファイバ束7の出射端面が角度θo だけ光軸から外
してある。
【0092】前述の図11の第5実施例では角度θo
小さくしていくとファイバ束7と結像レンズ13が当た
ってしまうため、θo に下限があるが、この例ではその
ような制限はなく、正反射光のごく近傍の散乱光を観察
することができる。
【0093】<第9実施例>図20は第9実施例の光学
系を示す図であり、照明光のために独立のコリメータレ
ンズ12′を設け、ファイバ束7の出射端面をその前側
焦点に設置している。コリメータレンズ12′はその光
軸に対して回転対称であり、これにより被検体21を入
射角θo の平行光束で照明する。この例は、正反射に対
して大きな角度を隔てた散乱光を観察するのに有利であ
る。
【0094】<第10実施例>図21は本発明の第10
実施例の光学系を示す側面図である。図示しない光源で
あるハロゲンランプを出た光束はファイバ束7に入射す
る。ファイバ束7の出射端面から出た光束は、ハーフミ
ラー11を介してコリメータレンズ12の後側焦点近傍
に位置する拡散板42に入射する。
【0095】この拡散板42の中心部は、図22に示す
ように後述する結像レンズ45の入射瞳よりわずかに大
きい径の光を通さない遮蔽板43で遮蔽され、以上で円
環状の光源部を構成している。
【0096】光源部を出た光束はコリメータレンズ12
の光軸に対して45℃の角度に設置されたハーフミラー
11で反射し、コリメータレンズ12により平行光束群
となって被検体21を照明する。このコリメータレンズ
12は、被検体21の検査領域を覆う大きさをもち、そ
の光軸が被検体21に対して垂直になるように、かつ被
検体21と適度な間隔をおいて設置されている。被検体
21で正反射した光は再びコリメータレンズ12を通っ
て収束光となる。
【0097】このうち、ハーフミラー11を透過した光
束は、拡散板42と共役な位置にある、図23に示す遮
蔽板44上に、光源の円環状の像をつくる。この遮蔽板
44は結像レンズ7の周囲にあり、結像レンズ45を通
らずにCCD14の撮像面に達する光を遮るはたらきを
する。従って、結像レンズ45が通常のTV撮影レンズ
のようにCCD14にねじ込まれる型式であれば、この
遮蔽板は不要である。さて、光源部の中央部に遮蔽板4
3があるので、被検体21からの正反射光は結像レンズ
45に入射せず、正反射光近傍の散乱光だけが結像レン
ズ45に入射し、被検体21の像をCCD14撮像面上
につくる。
【0098】このように第10実施例では、1つの照明
手段で、観察手段の光軸に対して回転対称な平行光束群
をつくり、被検体21を照明することができる。従って
被検体21を、正反射近傍のあらゆる方向の散乱光によ
り同時に観察できる。
【0099】なお、この実施例は後述する、結像レンズ
の中央部を遮蔽する構成に比べて、結像レンズの入射瞳
を広く使えるため検査画像の明るさの点で有利である。
【0100】以上述べた第10実施例で光源をハロゲン
ランプからメタルハライドランプ等の高輝度光源に換え
ると、より高い検出能力が得られる。また光源部はリン
グ状の光源を直接、拡散板42の代わりに置いてもよ
い。さらに光量に余裕があれば、光源部に干渉フィルタ
を挿入すると、コリメータレンズ12に色収差がある場
合にも遮蔽板43による遮蔽をうまく行うことができ
る。
【0101】<第11実施例>図24は第11実施例の
光学系を示すもので、図21とほぼ同様に構成され、光
源部を構成するファイバ束7、拡散板42、遮蔽板43
と、結像レンズ45およびCCD14をコリメータレン
ズ12の光軸から外した位置に設置している。ここで、
拡散板42および遮蔽板43と、結像レンズ45および
遮蔽板44がコリメータレンズ12の後側焦平面の近傍
にあり、互いに共役な位置関係にあることは第10実施
例と同様である。この実施例ではハーフミラーが不要で
あるため光量の点で有利であり、また照明および観察す
る角度にいくらかの自由度が与えられる。
【0102】<第12実施例>図25は第12実施例の
光学系を示すもので、照明光のために独立のコリメータ
レンズ12′を設け、拡散板42および遮蔽板43をそ
の前側焦点近傍に設置している。結像レンズ45および
遮蔽板44は、第2のコリメータレンズ12の後側焦点
近傍にあり、第1,第2のコリメータレンズ12′,1
2と被検体21を介して拡散板42および遮蔽板43と
互いに共役な位置関係にある。
【0103】この実施例では、第11実施例よりさらに
大きな入射角の照明光の下で被検体21からの正反射近
傍の散乱光を観察することができる。このような照明光
の入射角は、検査対象となる被検体21の種類(例えば
パターン段差側面の傾斜角度など)によって最適値が異
なるため、それに適した光学系を選択する必要がある。
【0104】<第13実施例>図26は本発明の第13
実施例の光学系を示す側面図である。この実施例が図2
1の光学系と異なるのは、光源部としてファイバ束7の
出射端面がコリメータレンズ12の後側焦点近傍にあ
り、結像レンズ45の直前のそれと共役な位置に遮蔽板
43を設置している点である。遮蔽板43はファイバ束
7の出射端面よりわずかに大きい径をもつ。従って、被
検体21からの正反射光はこの遮蔽板43で遮られ、正
反射光近傍の散乱光だけが結像レンズ45に入射し、C
CD14の撮像面上に被検体21の像を結ぶ。被検体2
1を正反射近傍のあらゆる方向の散乱光により同時に観
察できる点は、図21の実施例と同じであり、従って得
られる画像や効果も同様である。そして、図24ないし
は図25のように変形できる点も同様である。
【0105】なお、以上述べた第5〜第13実施例の光
学系は、第1〜第4実施例の光学系と、コリメータレン
ズと、結像レンズ、CCDを共用して組合わせることが
できる場合がある。その場合、1台の欠陥検査装置で照
明を切換えることにより被検体の膜厚むら、塵埃、傷お
よびパターン段差側面の欠陥をすべて検出することが可
能となる。
【0106】
【発明の効果】本発明によれば、全視野を等しい条件
で、即ち被検体を等しい入射角で照明し、被検体から等
しい方向に反射ないし散乱する光により被検体を観察で
きる。
【0107】また、本発明によれば、照明の狭帯域光源
の中心波長を選択することにより、被検体の種類にかか
わらず、膜厚が均一な部分と膜厚むらのある部分を任意
の輝度差にすることができる。この狭帯域光源は、被検
体からの反射ないし散乱光の波長の依存性や光学系の色
収差を除去し、画像を改善する効果もある。
【0108】なお、本発明によれば、膜厚むら、塵埃、
傷およびパターン段差側面などの各欠陥に対して最適な
観察条件を設定できる。
【0109】以上により、欠陥検査の画像が単純で高感
度になり、従って画像処理装置と組合わせて自動欠陥検
査装置を構成するのが容易になる表面欠陥検査装置を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表面欠陥検査装置の第1実施例の光学
系を示す側面図。
【図2】図1の実施例のライン照明の配置を説明するた
めの平面図。
【図3】図1の実施例のライン照明の配置を説明するた
めの平面図。
【図4】図1の制御部と画像処理部の構成を説明するブ
ロック図。
【図5】図1のライン照明用集光レンズの説明図。
【図6】図1の検査画像を説明するための図。
【図7】図1の検査画像の説明図。
【図8】本発明の表面欠陥検査装置の第2実施例の光学
系を示す側面図。
【図9】本発明の表面欠陥検査装置の第3実施例の光学
系を示す側面図。
【図10】本発明の表面欠陥検査装置の第4実施例の光
学系を示す側面図。
【図11】本発明の表面欠陥検査装置の第5実施例の光
学系を示す側面図。
【図12】図11の動作を説明するための図。
【図13】本発明の被検体を説明するための図。
【図14】本発明の被検体を説明するための図。
【図15】本発明の被検体を説明するための図。
【図16】本発明の被検体を説明するための図。
【図17】本発明の表面欠陥検査装置の第6実施例の光
学系を示す側面図。
【図18】本発明の表面欠陥検査装置の第7実施例の光
学系を示す側面図。
【図19】本発明の表面欠陥検査装置の第8実施例の光
学系を示す側面図。
【図20】本発明の表面欠陥検査装置の第9実施例の光
学系を示す側面図。
【図21】本発明の表面欠陥検査装置の第10実施例の
光学系を示す側面図。
【図22】図21の作用効果を説明するための図。
【図23】図21の作用効果を説明するための図。
【図24】本発明の表面欠陥検査装置の第11実施例の
光学系を示す側面図。
【図25】本発明の表面欠陥検査装置の第12実施例の
光学系を示す側面図。
【図26】本発明の表面欠陥検査装置の第13実施例の
光学系を示す側面図。
【図27】従来の技術を説明するための図。
【図28】従来の技術を説明するための図。
【図29】従来の技術を説明するための図。
【図30】従来の技術を説明するための図。
【符号の説明】
1…ランプハウス、2…ハロゲンランプ、3…熱線吸収
フィルタ、4…コンデンサレンズ、5…回転ホルダ、6
…集光レンズ、7…ファイバ束、8…2次光源部、9…
拡散板、10…絞り、11…ハーフミラー、12,1
2′…コリメータレンズ、13…結像レンズ、14…C
CD、15,16…板、17…光源部、18…ライン照
明、19…集光レンズ、20…背景板、21…被検体。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年11月27日(2002.11.
27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 基板欠陥検査装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウェハあるいは液晶
ガラス基板等の製造プロセスラインにおける該ウェハあ
るいは液晶ガラス基板等のような、表面に薄膜を有する
被検体あるいは表面が平面である被検体の表面の欠陥を
検査する基板欠陥検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶パネル等のフォト・リソグラフィ・
プロセスラインにおいて、基板表面に塗布したレジスト
に膜厚のむら、あるいは塵埃の付着等の欠陥があると、
エッチング後にパターンの線幅不良や、パターン内のピ
ンホールなどの不良となって現れる。そこで、一般にエ
ッチング前の基板について前記欠陥の有無を全数検査す
ることが行われている。
【0003】従来、このような欠陥検査は、投光装置に
より基板(以下、被検体と呼ぶ)を照明し、目視で欠陥
を探す方法が採られていた。このような用途に適した検
査用投光装置の一例として、本出願人が先に出願した
(特願平4−31922号明細書)の装置の概要を、図
27および図28を参照して説明する。
【0004】高輝度光源201からの光束は、熱線吸収
フィルタ203を通り、拡散板204で均一照明光とさ
れた後、干渉フィルタ205でスペクトル幅を制限され
た光束(以下、狭帯域光と呼ぶ)となる。続いて、平面
鏡206で反射され、大口径フレネルレンズ207およ
び208で収束光束に変換されてから被検体211を照
明する。フレネルレンズ208の直後には液晶拡散板2
09があり、通常は拡散板として作用するので、被検体
211は大きな面光源からの拡散光で照明されることに
なる。
【0005】一方、図27に示すように電源210によ
り液晶拡散板209に電圧を印加すると無色透明にな
り、このとき被検体211は収束光で照明される。
【0006】このような構成の検査用投光装置におい
て、被検体211の膜厚のむらについては、図28に示
す拡散光照明装置の下で検査される。これは、レジスト
の膜厚が変化すると、レジスト表面と裏面からの反射光
の光路差が変化するため、準単色光で照明して観察する
と、膜厚の変化が明暗の干渉縞となり、膜厚のむらを認
識できるものである。
【0007】被検体211に対する塵埃212の付着
は、収束光照明(図27)の下で検査される。即ち、被
検体211の平面で反射した光束は、位置Sに収束する
ので、それを避けた位置に観察者の眼213を置くと、
平面以外の点つまり塵埃212で散乱された光だけが目
視で認められる。
【0008】収束光照明では次のような欠陥も検出され
る。図13はレジスト現像後の被検体断面の模式図であ
り、基板60(ガラス板あるいはウェハなど)の上に成
膜層61があり、その上にパターン化されたレジスト6
2が残っている状態を示している。図14は、図13の
一部65を拡大したもものである。このように被検体の
表面は大きく3つの部分に分けることができる。即ち、
レジスト残膜上の平らな部分Aとレジストの無い平らな
部分Bと、両者の間にある段差の側面CおよびDであ
る。このうち、平らな部分Aの膜厚むら等の欠陥は、正
反射光を観察する前述した拡散光照明装置で検出でき
る。
【0009】さて、正常な側面は図15のCようになっ
ているのに対し、欠陥部分の側面は例えば図16のCの
ように変形している。このように異なる形状は、異なる
光の散乱角度分布を示すため、収束光照明で散乱光によ
り観察すれば、側面CおよびDの欠陥が正常な部分との
輝度の違いとなって認められるのである。
【0010】一方、膜厚のむらについては、図29に示
す拡散光照明装置の下で検査される。これは、レジスト
の膜厚が変化すると、レジスト表面と裏面からの反射光
の光路差が変化するため、準単色光で照明して観察する
と、膜厚の変化が明暗の干渉縞となり、膜厚のむらを認
識できるものである。
【0011】この検査用投光装置は、本出願人が先に出
願して公開された(特開平5−109849号公報)被
検体の揺動回転機構と組合せて用いられる。つまり実際
の検査では被検体211を投光装置で照明するととも
に、揺動回転させて被検体211への光束の入・反射角
や、被検体上の周期的なパターンによる回折光の方向を
作業者が調整し、散乱光や干渉した反射光の観察が妨げ
られない状態にしながら、被検体211の全面の検査を
行うことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた作業は、作
業者の目視による検査であるため、観察の自由度が大き
く、優れた検査能力を示すことが可能である。しかし一
方、作業者の個人差や、観察状態の違いによる検出能力
のばらつきはどうしても避けることができず、特に検査
が高頻度・長時間に及ぶと作業者の疲労を引き起こし、
一定の検査能力を維持することはさらに困難になる。ま
た、作業者からの発塵も常に問題となっており、同検査
の自動化が望まれていた。
【0013】自動化の方法として容易に考えられるの
は、図27ないしは図28に示した眼213の代わり
に、結像レンズとCCD等の撮像素子を設置して検査画
面を取得し、これを画像処理して欠陥を抽出することで
ある。しかし、この方法は以下に述べる第1〜第4の問
題点を含んでいる。
【0014】<第1の問題点>被検体211に対する照
明光の入射角が、場所によって大きく異なる点である。
図29はこれを説明するためのものであり、図28を簡
略にしたもので、図中209は拡散板、211は被検
体、214は結像レンズ、215は撮像素子である。
【0015】このような構成のものにおいて、拡散板2
09を出て被検体211で反射し、結像レンズ214を
経て撮像素子215に達する光線の入射角θ0 は、被検
体211の両端における最大値θ0maxと最小値θ0min
間で連続的に変化する。
【0016】ここで、膜厚むらの観察を例にとると、薄
膜(=レジスト)の屈折率をn,膜厚をh,照明光(単
色)の波長をλ0 ,(Snell の法則で決まる)薄膜内部
の光線の屈折角をθ′,薄膜下面での反射時の位相変化
をφ(0≦φ<2π)とすれば、薄膜による干渉縞が明
線になる条件は 2nhcos θ′+( φ/2π) ・λ0 =mλ0 ,m=0,±1,±2, (1) で表される(m;干渉次数)。つまり、照明光の入射角
θ0 が変化する図29の配置では、被検体211の膜厚
が全面で均一であったとしても、入射角θ0 の分布に従
って被検体上に明暗の分布ができてしまう。そして、膜
厚むらはその明暗の中に、ある場所では明るく、また別
の場所では暗く観察される。そこで、従来の検査装置で
は前述のように被検体211を揺動回転させて照明の入
射条件を変えながら被検体211全面を検査する必要が
ある。
【0017】しかし、画像処理装置を用いて膜厚むらを
抽出しようとするとき、同じ膜厚むらが場所により異な
って見えたり、入射条件を変えた複数の画像を処理しな
ければならないとすれば、その処理がたいへん複雑で困
難になるであろうことが容易に推測される。
【0018】段差側面の欠陥検出に関しても同様に、被
検体上の位置により、観察する散乱光が異なることにな
ってしまう。
【0019】なお、被検体211がウェハ程度の大きさ
であれば入射角θ0 の変化も小さいが、液晶ガラス基板
を一括あるいは2ないし4分割で検査しようとすると、
θ0の変化はかなり大きくなり、上記の問題は避けられ
なくなる。
【0020】<第2の問題点>被検体211に対して垂
直入射の照明が不可能な点である。(1) 式からわかるよ
うに、垂直入射のとき(θ0 =θ′=0°)、膜厚むら
の検出感度は最も大きくなる。
【0021】しかし、拡散板209と撮像素子215を
図30のように配置して被検体211への入射角θ0
0°に近くした場合、撮像素子215の影になる部分は
照明が当たらず、観測できない。
【0022】また、拡散板209と被検体211の間に
ハーフミラーを設けて観察光路を折り曲げれば影は無く
なるが、この場合、被検体211より大きいハーフミラ
ーが必要になり、広視野化に対応するのが難しくなる。
【0023】<第3の問題点>被検体211上の座標取
得が困難な点である。図29の配置では観察光軸に対し
て被検体211が傾いているために、全面のシャープな
像を得るためには、撮像素子215の撮像面も傾けなけ
ればならず(シャインプルーフの条件)、同時に被検体
211の結像レンズ214に近い側ほど倍率の大きな歪
んだ像になる。従って、欠陥の原因解析等のためにその
位置座標を得ようとすれば、座標を較正する手段を講じ
なければならない。
【0024】<第4の問題点>図27の装置で被検体2
11上の塵埃212を検出する場合、被検体211上の
配線パターンによる回折光で全面が光るため、散乱点の
コントラストがあまり上がらず、画像処理で抽出するの
が困難になる点である。
【0025】本発明は以上の問題点を解決するためにな
されたもので、照明の狭帯域光源の中心波長を選択する
ことにより、被検体の種類にかかわらず、膜厚が均一な
部分と膜厚むらのある部分を任意の輝度差にすることが
できると共に、被検体表面の塵埃、傷等の凹凸状の欠
陥、及び又は膜厚むらを良好な画像として観察すること
ができ、且つ該欠陥、及び又は膜厚むらの自動欠陥検査
が可能なる基板欠陥検査装置を提供することを目的とす
る。
【0026】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、被検体を照射する光源
と、この光源からの光束を略平行な光束として前記被検
体に照射する平行光束照射手段と、この平行光束照射手
段の平行光束により照射される前記被検体からの光を集
光する集光手段と、この集光手段を介して前記被検体か
らの正反射光を撮像する撮像手段と、この撮像手段によ
り撮像される光の波長を選択的に可変する波長可変手段
と、前記撮像手段により取り込まれた干渉画像を画像処
理して前記被検体を検査する画像処理手段とを具備した
ことを特徴とする基板欠陥検査装置である。
【0027】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、次のようにしたものである。すなわち、前
記波長可変手段は、前記光源側に設けられ、この光源か
ら出射される光束の中心波長を選択的に可変し、狭帯域
の照明光に変換することを特徴とする請求項1記載の基
板欠陥検査装置である。
【0028】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、次のようにしたものである。すなわち、前
記波長可変手段は、前記撮像手段側に設けられ、前記被
検体からの正反射光の中心波長を選択的に可変し、狭帯
域の照明光に変換することを特徴とする請求項1記載の
基板欠陥検査装置である。
【0029】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、次のようにしたものである。すなわち、前
記波長可変手段は、前記光源側に設けられ、この光源か
ら出射される光束を帯域幅が異なる複数の干渉フィルタ
を光路に挿脱可能に設けたことを特徴とする請求項1記
載の基板欠陥検査装置である。
【0030】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、次のようにしたものである。すなわち、前
記波長可変手段は、前記照明光又は検査光の中心波長を
可変するモノクロメータであることを特徴とする請求項
1記載の基板欠陥検査装置である。
【0031】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、次のようにしたものである。すなわち、前
記波長可変手段は、前記被検体の膜厚に対し、干渉次数
が1だけ変化する間隔で、中心波長を選択することを特
徴とする請求項1記載の基板欠陥検査装置である。
【0032】前記目的を達成するため、請求項7に対応
する発明は、次のようにしたものである。すなわち、前
記波長可変手段は、前記被検体の膜厚又はその膜厚の屈
折率に応じて、中心波長を選択することを特徴とする請
求項1記載の基板欠陥検査装置である。
【0033】前記目的を達成するため、請求項8に対応
する発明は、次のようにしたものである。すなわち、前
記光源は、前記被検体の表面に対して、垂直又は上方か
ら拡散光束を照射することを特徴とする請求項1記載の
基板欠陥検査装置である。
【0034】前記目的を達成するため、請求項9に対応
する発明は、次のようにしたものである。すなわち、前
記平行光束照射手段と前記集光手段は、同一のコリメー
タレンズで兼用されることを特徴とする請求項1記載の
基板欠陥検査装置である。
【0035】前記目的を達成するため、請求項10に対
応する発明は、次のようにしたものである。すなわち、
前記撮像手段は、画素を規則的に配列したCCDカメラ
からなり、この画素の周期と前記基板上に形成されたパ
ターンの周期が一致しないように倍率を変更する変倍手
段を備えたことを特徴とする請求項1の基板欠陥検査装
置である。
【0036】前記目的を達成するため、請求項11に対
応する発明は、次のようにしたものである。すなわち、
前記撮像手段は、前記集光手段の焦点面近傍に入射瞳が
位置するように結像レンズを配置させ、この結像レンズ
の倍率をモアレが発生しない倍率に変更可能にすること
を特徴とする請求項1記載の基板欠陥検査装置である。
【0037】前記目的を達成するため、請求項12に対
応する発明は、次のようにしたものである。すなわち、
前記結像レンズは、ズームレンズを用い、このズームレ
ンズのズーミング動作による入射瞳位置の変動を相殺す
るように、この変動した入射瞳位置を前記集光手段の焦
点面近傍に戻す入射瞳位置調整手段を有することを特徴
とする請求項11記載の基板欠陥検査装置である。
【0038】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0039】初めに、被検体の膜厚むらおよび塵挨、傷
を検出するための実施例を説明する。
【0040】<第1実施例>図1は本発明の基板欠陥検
査装置の第1実施例の光学系の側面図である。膜厚むら
検出用の光源であるハロゲンランプ2を出た光束は熱線
吸収フィルタ3を経て、コンデンサレンズ4で平行光束
群に変換される。これらはランプハウス1に一体となっ
ている。
【0041】回転ホルダ5には、波長可変手段例えば複
数の狭帯域干渉フィルタ(図示せず)が収められてお
り、これをモータ(図示しない)で回転することによ
り、所望の干渉フィルタを光路内に挿入することができ
る。
【0042】観察する薄膜の屈折率nは、1.62(ポ
ジレジスト),厚さhは1.5μm程度であるから、干
渉の光路差は2nh〜5μm程度である。そこで照明光
のコヒーレント長λ0 2 /Δλ(λ0 〜0.6μm;中
心波長,Δλ;スペクトルの半値幅)が5μmより十分
大きくなるように、Δλ=10nmの干渉フィルタを使
用している。中心波長λ0 の可変範囲は、膜厚の均一な
部分の干渉次数が1だけ変化する範囲にとれば、(1) 式
の任意のφに対して、膜厚が均一な領域を干渉縞の明線
と暗線の間で自在に設定することができる。即ち、可変
範囲をλ01からλ02(λ01<λ02)とすれば(1) 式よ
り、 2nhcos θ′+( φ/2π) ・λ01=(m+1)λ01 2nhcos θ′+( φ/2π) ・λ02=mλ02 (2) が成立することであり、nとφの波長依存を無視し、
θ′=0として両式よりmを消去すれば、 1/2nh=1/λ01−1/λ02 (3) を得る。
【0043】つまり、検査する薄膜の光学的厚さnhが
小さいほど、広い可変範囲が必要になる。そこで、検査
対象となるすべての薄膜のうち、最小の光学的厚さnh
をもつものに合わせてλ0 の可変範囲を設定しておけ
ば、薄膜より下層の構成に関わらず(つまりφが変化し
ても)どの薄膜に対しても、膜厚の均一な領域を任意の
干渉縞(例えば暗線)にする中心波長λ0 を選択するこ
とができる。
【0044】本実施例ではn=1.62,h=1.1μ
mに対応できるように、λ0 の範囲を550nmから6
50nmとし、その間で10nm間隔で中心波長を選べ
るようにしている。従って、回転ホルダ5は11枚の干
渉フィルタと、白色光照明用の空穴1つを備えている。
干渉フィルタで狭帯域光化された光束は集光レンズ6で
ファイバ束7の端面に集光される。
【0045】照明光をファイバ束7で導くのは、ランプ
ハウス1から集光レンズ6までの光源部を装置全体の下
部に設置して、調整と保守を容易にするためである。フ
ァイバ束7を出射した光束は拡散板9で強度分布を平均
化された2次光源となる。絞り10は無用な光束を遮る
ものであり、これらは2次光源部8として一体化されて
いる。拡散板9はコリメータレンズ12の焦平面上に設
置されており、ハーフミラー11で反射した光束はコリ
メータレンズ12で平行光束となり、被検体21に垂直
入射する。
【0046】コリメータレンズ12は1回の検査視野
(液晶ガラス基板の全面あるいは何分割かしたうちの1
面)を覆う径をもち、被検体21から一定の間隔をおい
て設置される。観察系(後述)の結像性能に関してはこ
の間隔は小さいほど有利であるが、コリメータレンズ1
2の表面の塵埃を検出しないためと、後述の散乱点検出
の照明光を通すために、数cmから10数cmの間隔をとっ
ている。被検体21で反射した光束は再びコリメータレ
ンズ12を通って収束光となり、ハーフミラー11を通
過した成分が結像レンズ13に入射する。結像レンズ1
3は被検体21表面の像をモノクロのCCD14の撮像
面上に結像する。このとき、結像レンズ13を、その入
射瞳がコリメータレンズ12の焦平面近傍(即ち、拡散
板9とほぼ共役の位置)に位置するように設置すると、
被検体21で反射した光束が効率よく集められ、均一な
照度の観察視野を得ることができる。
【0047】周期的な配線パターンをCCD14で撮像
するとき、CCD14の画素周期と配線パターン像の周
期がほぼ一致すると、撮像画像にモアレが発生してしま
うため、結像レンズ13の焦点距離を適当に選んで、モ
アレの発生しない観察倍率にする必要がある。
【0048】そこで本実施例では、結像レンズ13とし
てズームレンズを採用し、様々な配線パターン周期に対
応可能にしている。ただし、ズーミングすると結像レン
ズ13の入射瞳位置が変わるため、それを相殺して入射
瞳を前述した位置に戻すため、結像レンズ13とCCD
14を光軸方向へ移動する平行移動ステージ(図示しな
い)を備えている。また、CCD14の画素周期は一般
に水平方向と垂直方向で異なるから、CCD14を光軸
を回転軸として回転することにより、モアレが消える場
合もあるので、そのための回転ステージを設けてもよ
い。板15と16は、ハーフミラー11を透過した照明
光により無用の物が照明されて被検体21の像と重畳し
た像がCCD14の撮像面上にできるのを防ぐためのも
のであり、表面に黒色塗装などの反射防止処理をした平
面板である。
【0049】一方、塵埃検出用の光源部17は図示しな
いハロゲンランプと熱線吸収フィルタ,集光レンズ6を
内部に含み、ライン照明18のファイバ束端面に白色光
束を入射する。ライン照明18は、出射側でファイバ束
中の各ファイバを2列直線状に30cmの長さで並べたも
ので、半円柱形状の集光レンズ19と併せて薄いシート
状の照明光をつくる。集光レンズ19の断面を図5に示
す。集光レンズ19はアクリル円柱を半切し、その切断
面にアルミニウムを蒸着して反斜面Bとしたものであ
り、ライン照明18のファイバ端Aから出射した光束を
平行に近い光束Cにして出射する。集光レンズ19をこ
のような形状にしたのは、被検体21への入射角を90
°に近くしたときに、ライン照明18と集光レンズ19
が、被検体21およびそれを搬送するステージ(図示し
ない)と干渉しないようにするためである。
【0050】さらに図2および図3によりライン照明の
配置を説明する。図2はライン照明18と被検体21,
コリメータレンズ12の位置関係を示しており、1枚の
被検体21を4分割で検査する例である。破線23は被
検体21の移動範囲である。4台のライン照明18は、
観察視野22の中心Oとの距離L を一定に保ちつつ、O
を回転軸として被検体21に対する入射方向φをΔφの
範囲で可変する移動ステージ(図示しない)に各々載置
されており、被検体21の種類毎に、配線パターンから
の回折光が観察系に最も入射しない適切な入射方向φに
設定される。
【0051】被検体21に対して同じ入射方向φになる
ように対称な位置に4台のライン照明18を設置したの
は、相補って観察視野22内をほぼ均一に照明するため
と、被検体21の表面の傷のように方向性をもった欠陥
の検出感度異方性を補うためである。
【0052】図3は入射方向φの設定をライン照明18
の中心O′を回転軸として行う別の例である。図3の方
法は可変範囲Δφを大きくとれる利点があり、図2の方
法はライン照明18による照野の中心線が常に観察視野
22の中心を通るため照明効率の点で有利である。ライ
ン照明18の設定は、被検体の種類や大きさに応じて図
2または図3ないしは両者の折衷案を採用すればよい。
【0053】ここで、再度図1に戻って説明を続ける。
ライン照明18で照明された被検体21は、膜厚むら検
出と同じ結像レンズ13とCCD14で撮像される。こ
のとき、微弱な散乱光の減衰を防ぐために、ハーフミラ
ー11を平行移動ステージ(図示しない)により、紙面
と垂直な方向へ移動し、観察光路から外す。ハーフミラ
ー11が厚く、光路長の変化が無視できないときは、材
質と厚さが等しく表面に反射防止コートを施した補償板
を、ハーフミラー11の代わりに光路に挿入すればよ
い。
【0054】また、コリメータレンズ12は被検体21
の全面から等しい散乱角の、つまり被検体21に対して
垂直方向の散乱光を集めて結像レンズ13の入射瞳に導
く作用をもつ。しかし、コリメータレンズ12が無くて
も、散乱点の観察は可能であるから、もし必要なら光路
から外してもよい。被検体21の下に、被検体21とほ
ぼ平行に一定の間隔をおいて設置された背景板20は、
前述の板15,16と同様に表面に反射防止処理を施し
た平面板である。液晶ガラス基板等の一部透明な被検体
21を検査する場合、照明光の一部が被検体21を透過
して背景を照明することは避けられないが、そのような
場合にも欠陥検出を妨害しないような単純な背景をつく
るように背景板20は作用する。また、被検体21との
間隔は、被検体21を通過したライン照明18の照明光
が背景板20に当たらないように数cmの距離をとってい
る。
【0055】次に、図4によって制御部と画像処理部の
構成を説明する。画像処理装置35はホストコンピュー
タ31の制御によりCCD14から検査画像を取込み、
画像処理を行って膜厚むらや塵埃等の欠陥を抽出し、そ
の種類,数,位置,面積等のデータをホストコンピュー
タ31へ送る。モニタTV34は検査画像と処理画像を
表示する。画像記憶装置36は必要に応じて検査画像や
処理画像を保存するものである。各制御部の制御はホス
トコンピュータ31の指示によりシーケンサ37が行
う。光学系制御部38は、干渉フィルタの回転ホルダ
5,ハーフミラー11の移動ステージなどの光学系可動
機構と光源2および17の光量を制御する。ステージ制
御部39は、被検体21を真空吸着・支持して、被検体
21を観察視野内に移動する吸着ステージと、その位置
決め機構を制御する。基板搬送制御部40は被検体を1
枚ずつストッカから取出して前記吸着ステージ上に載置
し、検査後の被検体21を同ステージからストッカへ戻
す搬送部を制御する。なお、ステージと搬送部は図示し
ていない。作業者はモニタTV30に表示されるメニュ
ー画面に従ってキーボード32を操作することにより、
検査装置に必要な指示を与える。メモリ33は、被検体
の種類毎の検査条件(光学系の設定と画像処理の条件)
や、検査データ等を保存するものである。
【0056】続いて、主に図4と図1により、本実施例
の検査装置の動作を説明する。作業者がキーボード32
により被検体21の種類とともに検査開始を指示する
と、メモリ33に予め保存されている検査条件の中か
ら、その被検体21に該当する条件がホストコンピュー
タ31に読み込まれ、シーケンサ37を介して光学系制
御部38が光学系の設定を行う。
【0057】この光学系制御部38で設定されるのは、
干渉フィルタの選択,ライン照明18の入射方向,結像
レンズ13のズーミングとそれに伴う光軸方向の移動・
位置決めである。次にストッカから搬送部によって1枚
めの被検体21が取出され、吸着ステージに載置され
る。吸着ステージは、被検体21を4分割で検査する場
合、被検体21を吸着固定した後、図2のようにその4
分の1が観察視野の中央にくるように移動し、位置決め
する。検査は初めにハロゲンランプ2を点灯し、その光
量を前記検査条件により調整する。
【0058】光量が所定値に達したらCCD14から検
査画像を画像処理装置35に取込む。このとき検査画像
101は図6のように、被検体21の縁102を含み、
被検体21内は膜厚の均一な暗い領域の中に、膜厚むら
の部分104だけが明るくなった画像となっている。画
像処理装置35はこの画像から検査領域103だけをマ
スキングで取出し、シェード補正,二値化処理等を経て
膜厚むらの部分104だけを抽出し、その位置,面積等
のデータをホストコンピュータ31へ送る。次にハロゲ
ンランプ2を消灯し、光源部17を点灯すると共に、ハ
ーフミラー11を光路から外す。このとき検査画像10
5は図7のようになり、暗い領域の中に、塵埃による散
乱点108だけが明るく見えている。これより同様の画
像処理により散乱点108だけを抽出し、その位置等の
データをホストコンピュータ31へ送る。画像処理の過
程は前記検査条件で規定されている。
【0059】なお、ハロゲンランプ2と光源部17の光
量を適当に調整して同時点灯することにより、膜厚むら
と塵埃による散乱点を同一の検査画面で取得することも
可能である。被検体21の残りの4分の3の領域も同様
に検査される。
【0060】1枚の被検体21の検査が終了すると、ホ
ストコンピュータ31は4分割で検査された被検体21
の欠陥データを総合し、欠陥の種類,数等を前記検査条
件に含まれている検査基準と照らし合わせて、被検体2
1の良否を判定する。検査された被検体21は搬送部に
より、吸着ステージから良否に分かれた検査済みストッ
カへ送られ、1枚の検査を終了する。以上の動作の中
で、ハロゲンランプ2と光源部17の点灯と消灯は、光
路中に設けたシャッタの開閉によって行ってもよい。
【0061】上記の実施例では膜厚むら検査用の準単色
光の中心波長を可変とするために、ハロゲンランプ2と
回転ホルダ5に挿入支持される干渉フィルタの組合わせ
を用いているが、干渉フィルタの代わりにモノクロメー
タなどを使用したり、あるいは元々準単色光であるレー
ザ等の光源を用いてもよい。また、干渉フィルタは光源
側ではなく結像レンズ13の前面に載置してもよい。
【0062】以上述べた第1実施例によれば、波長可変
手段により照明の狭帯域光源の中心波長を選択すること
により、被検体の種類にかかわらず、膜厚が均一な部分
と膜厚むらのある部分を任意の輝度差にすることができ
る。この狭帯域光源は、被検体からの反射ないし散乱光
の波長の依存性や光学系の色収差を除去し、画像を改善
する効果もある。
【0063】<第2実施例>図1の光学系は以下のよう
に変形することも可能である。
【0064】図8は本発明の第2実施例を示すもので、
照射手段および集光手段は、1つコリメータレンズ12
からなり、被検体21の直前に配置され、かつ該被検体
21の観察視野とほぼ等しい大きさであって光源すなわ
ちファイバ束7からの光を略平行な光束として該被検体
21に照射するとともに、該被検体21の表面からの反
射光を通過させる。
【0065】ファイバ束7はコリメータレンズ12の焦
平面近傍に配置され、コリメータレンズ12に狭帯域光
を入射する。
【0066】観察手段は結像レンズ13とCCD14か
らなり、コリメータレンズ12の光軸を中心にファイバ
束7と軸対称の位置に入射瞳を有し、被検体21の表面
を観察するものである。
【0067】このように構成された第2実施例において
も、被検体21の近傍に、観察視野とほぼ等しい大きさ
のコリメータレンズ12を備えたことにより、全視野を
等しい入射角で照明して、膜厚むらを等厚干渉縞として
観察できる。また、図1の実施例のハーフミラー11が
不要になるという利点がある。
【0068】<第3実施例>図9は本発明の第3実施例
の光学系を示すもので、以下に述べる光源、照射手段、
集光手段および観察手段から構成されている。照射手段
および集光手段は、ハーフミラー11と第1および第2
のコリメータレンズ12,12´からなっている。
【0069】狭帯域光束を導くファイバ束7の出射端面
がコリメータレンズ12の焦点近傍に配置されている。
ハーフミラー11は被検体21の表面に対してほぼ45
度に傾斜した状態に配置され、光を反射または透過させ
るものである。コリメータレンズ12は、ファイバ束7
からの光を略平行にしてハーフミラー11を介して被検
体21に照射する。コリメータレンズ12´は、被検体
21の表面からの反射光の光軸とその光軸が一致するよ
うに配置され、被検体21の表面からの反射光を集光さ
せる。
【0070】観察手段は結像レンズ13とCCD14か
らなり、CCD14はコリメータレンズ12´の焦点近
傍に配置され、被検体21の表面を観察するものであ
る。
【0071】この第3実施例によれば、第1実施例と同
様の効果が得られる。
【0072】<第4実施例>図10は本発明の第4実施
例の光学系を示すもので、第1のコリメータレンズ12
が被検体21の表面に対してその光軸を傾けて配置さ
れ、狭帯域光源であるファイバ束7からの光を略平行な
光束として該被検体21に照射するものである。第2の
コリメータレンズ12´が、被検体21の表面からの反
射光の光軸とその光軸が一致するように配置されるもの
である。
【0073】コリメータレンズ12´の焦点近傍に結像
レンズ13、CCD14が配置され、これにより被検体
21の表面を観察できるようになっている。
【0074】この第4実施例によれば、第3実施例と同
様な効果が得られるばかりでなく、図9の実施例のハー
フミラー11が不要になるという利点がある。
【0075】<第5実施例>次に、被検体表面のパター
ン化された層の段差側面に関する欠陥を検出するための
実施例について説明する。
【0076】図11は本発明の第5実施例の光学系を示
す図であり、図示しない光源であるハロゲンランプを出
た光束は、干渉フィルタを通して狭帯域光にされた後、
ファイバ束7に入射するようになっている。
【0077】ファイバ束7の出射端面は、コリメータレ
ンズ12の後側焦平面上の、コリメータレンズ12の光
軸上でない位置に設置されている。この出射端面は移動
ステージ(図示せず)により同焦平面上を移動できるよ
うになっており、コリメータレンズ12の光軸に対する
照明中心光線の角度θo を任意の値に設定することがで
きる。コリメータレンズ12は、その光軸が被検体に対
して垂直になるように、かつ被検体と適度な間隔をおい
て設置される。コリメータレンズ12は、被検体21の
検査領域を覆う大きさとなっている。
【0078】図11のように構成することにより、ファ
イバ束7から出射した光束はコリメータレンズ12で平
行光束となり、入射角θo で被検体21を照明する。被
検体21で正反射した光束は再びコリメータレンズ12
を通って集束点29に集束する。
【0079】一方、被検体21から垂直方向へ出射した
散乱光(図11の破線)はコリメータレンズ12で集め
られ、その後側焦点に集束する。その近傍に入射瞳が位
置するように結像レンズ13を設置し、撮像手段例えば
CCD14の撮像面に被検体21の像を結像させる。な
お、前述の理由により、結像レンズ13としてズームレ
ンズを採用している。
【0080】次に、図11の制御部と画像処理部の構成
について説明するが、図4とほぼ同じであるので、図4
を参照して説明する。画像処理手段例えば画像処理装置
35はホストコンピュータ31の制御によりCCD14
から検査画像を取込み、画像処理を行って欠陥を抽出
し、その種類、数、位置、面積等のデータをホストコン
ピュータ31へ送る。モニタTV34は検査画像と処理
画像を表示する。
【0081】画像記憶装置36は必要に応じて検査画像
や処理画像を保存するものである。各制御部の制御はホ
ストコンピュータ31の指示によりシーケンサ37が行
う。光学系制御部38は、光源の光量、ファイバ束7の
出射端面位置などを制御する。ステージ制御部39は、
被検体21を真空吸着・支持して、被検体21を観察視
野内に移動する吸着ステージと、その位置決め機構を制
御する。基板搬送制御部40は被検体を1枚ずつストッ
カから取出して前記吸着ステージ上に載置し、検査後の
被検体21を同ステージからストッカへ戻す搬送部を制
御する。
【0082】なお、ステージと搬送部は図示していな
い。作業者はモニタTV30に表示されるメニュー画面
に従ってキーボード32を操作することにより、検査装
置に必要な指示を与える。メモリ33は、被検体の種類
毎の検査条件(光学系の設定と画像処理の条件)や、検
査データ等を保存するものである。
【0083】続いて、第5実施例の検査装置の動作を説
明する。作業者がキーボード32により被検体21の種
類とともに検査開始を指示すると、メモリ33に予め保
存されている検査条件の中から、その被検体21に該当
する条件がホストコンピュータ31に読み込まれ、シー
ケンサ37を介して光学系制御部38が光学系の設定を
行う。
【0084】この光学系制御部38で設定されるのは、
光源の光量、ファイバ束1の出射端面位置、結像レンズ
13のズーミングとそれに伴う光軸方向の移動・位置決
めである。次にストッカから搬送部によって1枚めの被
検体21が取出され、吸着ステージに載置される。吸着
ステージは、被検体21を吸着固定した後、観察視野の
中央にくるように移動し、位置決めする。
【0085】続いて、CCD14から検査画像を画像処
理装置35に取込む。このとき検査画像50は例えば図
12のように、被検体の縁51を含み、被検体21内は
欠陥のない均一輝度領域の中に、側面欠陥の部分53だ
けが異なる輝度になった画像となっている。画像処理装
置35はこの画像から検査領域52だけをマスキングで
取出し、シェード補正、二値化処理等を経て欠陥の部分
53だけを抽出し、その位置、面積等のデータをホスト
コンピュータ31へ送る。
【0086】このようにして1枚の被検体21の検査が
終了すると、ホストコンピュータ31は欠陥の種類、数
等を前記検査条件に含まれている検査基準と照らし合わ
せて、被検体21の良否を判定する。そして、検査され
た被検体21は搬送部により、吸着ステージから良否に
分かれた検査済みストッカへ送られる。
【0087】第5実施例では光源としてハロゲンランプ
を用いたが、その代わりにレーザやメタルハライドラン
プのような高輝度の光源を用いてもよい。さらに、照明
光をファイバ束7で導かずに光源を直接コリメータレン
ズ12の後側焦平面に設置してもよい。また、干渉フィ
ルタは光源側ではなく、結像レンズ13の前面に載置し
てもよい。
【0088】<第6実施例>図11の光学系は以下のよ
うに変形することも可能である。図17は第6実施例の
光学系を示す図であり、結像レンズ13とCCD14を
コリメータレンズ12の光軸から外した位置に設置し、
かつ、観察角度θは被検体21の正反射の方向から外し
てある。このとき結像レンズ13の入射瞳がコリメータ
レンズ12の後側焦平面の近傍に位置していることは、
第5実施例の図11と変わりない。
【0089】この実施例では、結像レンズ13とCCD
14を、コリメータレンズ12の光軸から外した位置に
設置されているので、図11の実施例に比べて観察の自
由度をより大きくとることができる。
【0090】<第7実施例>図18は第7実施例の光学
系を三角法で示すもので、(a)はその正面図であり、
(b)はその側面図であり、(c)はその平面図であ
る。この例では複数個(図18では2個)の照明光を導
くファイバ束7,7′を設け、ファイバ束7,7′の入
射角θ1 ,θ2 と入射方向φ1 ,φ2 を自由に設定でき
るように、図示しない入射方向設定手段を設けたもので
ある。
【0091】被検体21上のレジストパターンは2次元
的に広がっているから、複数の照明により異なる方向の
段差側面を同時に照明することで、欠陥検出の感度を改
善することができ、全視野に対しシャープな画像を得る
ことができる。
【0092】<第8実施例>図19は第8実施例の光学
系を示すもので、コリメータレンズ12と結像レンズ1
3の間にハーフミラー11を設け、ファイバ束7からの
照明光はこのハーフミラー11で反射して被検体21を
照明するようにしている。この例では結像レンズ13が
コリメータレンズ12の光軸上に位置しているのに対
し、ファイバ束7の出射端面が角度θo だけ光軸から外
してある。
【0093】前述の図11の第5実施例では角度θo
小さくしていくとファイバ束7と結像レンズ13が当た
ってしまうため、θo に下限があるが、この例ではその
ような制限はなく、正反射光のごく近傍の散乱光を観察
することができる。
【0094】<第9実施例>図20は第9実施例の光学
系を示す図であり、照明光のために独立のコリメータレ
ンズ12′を設け、ファイバ束7の出射端面をその前側
焦点に設置している。コリメータレンズ12′はその光
軸に対して回転対称であり、これにより被検体21を入
射角θo の平行光束で照明する。この例は、正反射に対
して大きな角度を隔てた散乱光を観察するのに有利であ
る。
【0095】<第10実施例>図21は本発明の第10
実施例の光学系を示す側面図である。図示しない光源で
あるハロゲンランプを出た光束はファイバ束7に入射す
る。ファイバ束7の出射端面から出た光束は、ハーフミ
ラー11を介してコリメータレンズ12の後側焦点近傍
に位置する拡散板42に入射する。
【0096】この拡散板42の中心部は、図22に示す
ように後述する結像レンズ45の入射瞳よりわずかに大
きい径の光を通さない遮蔽板43で遮蔽され、以上で円
環状の光源部を構成している。
【0097】光源部を出た光束はコリメータレンズ12
の光軸に対して45度の角度に設置されたハーフミラー
11で反射し、コリメータレンズ12により平行光束群
となって被検体21を照明する。このコリメータレンズ
12は、被検体21の検査領域を覆う大きさをもち、そ
の光軸が被検体21に対して垂直になるように、かつ被
検体21と適度な間隔をおいて設置されている。被検体
21で正反射した光は再びコリメータレンズ12を通っ
て収束光となる。
【0098】このうち、ハーフミラー11を透過した光
束は、拡散板42と共役な位置にある、図23に示す遮
蔽板44上に、光源の円環状の像をつくる。この遮蔽板
44は結像レンズ45の周囲にあり、結像レンズ45を
通らずにCCD14の撮像面に達する光を遮るはたらき
をする。従って、結像レンズ45が通常のTV撮影レン
ズのようにCCD14にねじ込まれる型式であれば、こ
の遮蔽板は不要である。さて、光源部の中央部に遮蔽板
43があるので、被検体21からの正反射光は結像レン
ズ45に入射せず、正反射光近傍の散乱光だけが結像レ
ンズ45に入射し、被検体21の像をCCD14撮像面
上につくる。
【0099】このように第10実施例では、1つの照明
手段で、観察手段の光軸に対して回転対称な平行光束群
をつくり、被検体21を照明することができる。従って
被検体21を、正反射近傍のあらゆる方向の散乱光によ
り同時に観察できる。
【0100】なお、この実施例は後述する、結像レンズ
の中央部を遮蔽する構成に比べて、結像レンズの入射瞳
を広く使えるため検査画像の明るさの点で有利である。
【0101】以上述べた第10実施例で光源をハロゲン
ランプからメタルハライドランプ等の高輝度光源に換え
ると、より高い検出能力が得られる。また光源部はリン
グ状の光源を直接、拡散板42の代わりに置いてもよ
い。さらに光量に余裕があれば、光源部に干渉フィルタ
を挿入すると、コリメータレンズ12に色収差がある場
合にも遮蔽板43による遮蔽をうまく行うことができ
る。
【0102】<第11実施例>図24は第11実施例の
光学系を示すもので、図21とほぼ同様に構成され、光
源部を構成するファイバ束7、拡散板42、遮蔽板43
と、結像レンズ45およびCCD14をコリメータレン
ズ12の光軸から外した位置に設置している。ここで、
拡散板42および遮蔽板43と、結像レンズ45および
遮蔽板44がコリメータレンズ12の後側焦平面の近傍
にあり、互いに共役な位置関係にあることは第10実施
例と同様である。この実施例ではハーフミラーが不要で
あるため光量の点で有利であり、また照明および観察す
る角度にいくらかの自由度が与えられる。
【0103】<第12実施例>図25は第12実施例の
光学系を示すもので、照明光のために独立のコリメータ
レンズ12′を設け、拡散板42および遮蔽板43をそ
の前側焦点近傍に設置している。結像レンズ45および
遮蔽板44は、第2のコリメータレンズ12の後側焦点
近傍にあり、第1,第2のコリメータレンズ12′,1
2と被検体21を介して拡散板42および遮蔽板43と
互いに共役な位置関係にある。
【0104】この実施例では、第11実施例よりさらに
大きな入射角の照明光の下で被検体21からの正反射近
傍の散乱光を観察することができる。このような照明光
の入射角は、検査対象となる被検体21の種類(例えば
パターン段差側面の傾斜角度など)によって最適値が異
なるため、それに適した光学系を選択する必要がある。
【0105】<第13実施例>図26は本発明の第13
実施例の光学系を示す側面図である。この実施例が図2
1の光学系と異なるのは、光源部としてファイバ束7の
出射端面がコリメータレンズ12の後側焦点近傍にあ
り、結像レンズ45の直前のそれと共役な位置に遮蔽板
43を設置している点である。遮蔽板43はファイバ束
7の出射端面よりわずかに大きい径をもつ。従って、被
検体21からの正反射光はこの遮蔽板43で遮られ、正
反射光近傍の散乱光だけが結像レンズ45に入射し、C
CD14の撮像面上に被検体21の像を結ぶ。被検体2
1を正反射近傍のあらゆる方向の散乱光により同時に観
察できる点は、図21の実施例と同じであり、従って得
られる画像や効果も同様である。そして、図24ないし
は図25のように変形できる点も同様である。
【0106】なお、以上述べた第5〜第13実施例の光
学系は、第1〜第4実施例の光学系と、コリメータレン
ズと、結像レンズ、CCDを共用して組合わせることが
できる場合がある。その場合、1台の欠陥検査装置で照
明を切換えることにより被検体の膜厚むら、塵埃、傷お
よびパターン段差側面の欠陥をすべて検出することが可
能となる。
【0107】
【発明の効果】本発明によれば、照明の狭帯域光源の中
心波長を選択することにより、被検体の種類にかかわら
ず、膜厚が均一な部分と膜厚むらのある部分を任意の輝
度差にすることができると共に、被検体表面の塵埃、傷
等の凹凸状の欠陥、及び又は膜厚むらを良好な画像とし
て観察することができ、且つ該欠陥、及び又は膜厚むら
の自動欠陥検査が可能なる基板欠陥検査装置を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板欠陥検査装置の第1実施例の光学
系を示す側面図。
【図2】図1の実施例のライン照明の配置を説明するた
めの平面図。
【図3】図1の実施例のライン照明の配置を説明するた
めの平面図。
【図4】図1の制御部と画像処理部の構成を説明するブ
ロック図。
【図5】図1のライン照明用集光レンズの説明図。
【図6】図1の検査画像を説明するための図。
【図7】図1の検査画像の説明図。
【図8】本発明の基板欠陥検査装置の第2実施例の光学
系を示す側面図。
【図9】本発明の基板欠陥検査装置の第3実施例の光学
系を示す側面図。
【図10】本発明の基板欠陥検査装置の第4実施例の光
学系を示す側面図。
【図11】本発明の基板欠陥検査装置の第5実施例の光
学系を示す側面図。
【図12】図11の動作を説明するための図。
【図13】本発明の被検体を説明するための図。
【図14】本発明の被検体を説明するための図。
【図15】本発明の被検体を説明するための図。
【図16】本発明の被検体を説明するための図。
【図17】本発明の基板欠陥検査装置の第6実施例の光
学系を示す側面図。
【図18】本発明の基板欠陥検査装置の第7実施例の光
学系を示す側面図。
【図19】本発明の基板欠陥検査装置の第8実施例の光
学系を示す側面図。
【図20】本発明の基板欠陥検査装置の第9実施例の光
学系を示す側面図。
【図21】本発明の基板欠陥検査装置の第10実施例の
光学系を示す側面図。
【図22】図21の作用効果を説明するための図。
【図23】図21の作用効果を説明するための図。
【図24】本発明の基板欠陥検査装置の第11実施例の
光学系を示す側面図。
【図25】本発明の基板欠陥検査装置の第12実施例の
光学系を示す側面図。
【図26】本発明の基板欠陥検査装置の第13実施例の
光学系を示す側面図。
【図27】従来の技術を説明するための図。
【図28】従来の技術を説明するための図。
【図29】従来の技術を説明するための図。
【図30】従来の技術を説明するための図。
【符号の説明】 1…ランプハウス、2…ハロゲンランプ、3…熱線吸収
フィルタ、4…コンデンサレンズ、5…回転ホルダ、6
…集光レンズ、7…ファイバ束、8…2次光源部、9…
拡散板、10…絞り、11…ハーフミラー、12,1
2′…コリメータレンズ、13…結像レンズ、14…C
CD、15,16…板、17…光源部、18…ライン照
明、19…集光レンズ、20…背景板、21…被検体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 桂司 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 神津 尚士 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2G051 AA51 AB01 AB02 BA01 BA10 BA20 BB01 BB07 BB09 BB17 BC01 BC04 CA03 CB01 CB05 CD05 DA05 EA11 EB01 ED01 4M106 AA01 BA10 CA38 CA48 CA70 DB01 DB07 DB11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、 この光源からの光を略平行な光束として被検体の表面に
    照射する照射手段と、 この照射手段からの光束を被検体の表面に照射すること
    によりこの被検体の表面から正反射または散乱される光
    を集光する集光手段と、 この集光手段を介して前記被検体の表面を観察する観察
    手段と、 を具備した表面欠陥検査装置。
  2. 【請求項2】 前記光源は、任意に選択可能な中心波長
    をもつ狭帯域光源である、 請求項1記載の表面欠陥検査装置。
  3. 【請求項3】 前記照射手段と前記集光手段は、同一光
    学部材で兼用されている、 請求項1記載の表面欠陥検査装置。
  4. 【請求項4】 前記観察手段は、前記照射手段からの光
    束を前記被検体の表面に照射することによりこの被検体
    の表面から正反射される光のみに基づき前記被検体の表
    面を観察するものである、 請求項1記載の表面欠陥検査装置。
  5. 【請求項5】 前記観察手段は、前記照射手段からの光
    束を前記被検体の表面に照射することによりこの被検体
    の表面から散乱される光のうち略同一の出射方向の光束
    のみに基づき前記被検体の表面を観察するものである、 請求項1記載の表面欠陥検査装置。
  6. 【請求項6】 前記光源は、中央部が遮蔽された円環状
    の発光部を有するものであり、 前記観察手段は、前記照射手段、前記被検体および前記
    集光手段を介して前記光源の中央部の遮蔽部と略共役な
    位置および形状になる入射瞳を有するものである、 請求項1記載の表面欠陥検査装置。
  7. 【請求項7】 前記観察手段は、前記照射手段、前記被
    検体および前記集光手段を介して前記光源の発光部と略
    共役な位置および形状になる遮蔽体を有するものであ
    る、 請求項1記載の表面欠陥検査装置。
  8. 【請求項8】 被検体の観察視野外に複数個配置され、
    前記被検体の表面を斜め方向から照明して散乱光を得る
    照明手段と、 前記被検体からの散乱光を観察する観察手段と、 を具備した表面欠陥検査装置。
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