JP2003194365A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 前パネルの前面側にフィルタイジェクト装置
を設けたものにおいて、前パネルの前面側に配線された
各種ケーブルの結線作業を、容易に行うことができる空
気調和装置を提供する。 【解決手段】 熱交換器、送風ファン及び電装箱を支持
するフレーム2と、このフレームに連結され、熱交換
器、送風ファン及び電装箱81を覆う前パネル4と、こ
の前パネル4の前面に連結されるフィルタイジェクト装
置40と、このフィルタイジェクト装置を覆う吸い込み
グリル11とを備え、前パネル4の前面側に配線された
フィルタイジェクト装置40の電装品のケーブルを含む
ケーブル32,58を当該前パネル4の前面側に露出し
た第1コネクタに接続し、この第1コネクタに対し電装
箱から延びるケーブルに接続された第2コネクタを当該
前パネル4の前面側で連結可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタイジェク
ト装置を備えた空気調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、フィルタイジェクト装置を備えた
空気調和装置が提案されている。従来の空気調和装置で
は、熱交換器、送風ファン及び電装箱を支持するフレー
ムと、このフレームに連結され、熱交換器、送風ファン
及び電装箱を覆う前パネルとを備え、この前パネルの内
側にフィルタイジェクト装置を設けて構成されている。
しかし、この構成では、イジェクトされるフィルタが、
前パネルの下面に設けた開口を通じて降下する。従っ
て、フィルタの清掃時以外は、この開口を塞ぐ必要があ
り、そこに開閉制御される蓋部材が設けられる。
【0003】この蓋部材を設けた場合、部品点数が増大
し、コスト増を招く。そこで、前パネルの前面側にフィ
ルタイジェクト装置を設け、フィルタを下方にイジェク
トする場合、このフィルタイジェクト装置を覆う吸い込
みグリルを前方に開き、このグリルの下方に形成された
隙間を通じて、フィルタを下方にイジェクトする方式が
提案されるに至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方式を採
用した場合、前パネルの前面側にフィルタイジェクト装
置とこれを覆う吸い込みグリルとを一体的に取り付けた
後、これらを一体のものとして、熱交換器、送風ファン
及び電装箱を支持するフレームに対しかぶせる作業が行
われることになる。この場合、前パネルの前面側にはフ
ィルタイジェクト装置の電装品や表示器等の各種ケーブ
ルが配線されており、これらケーブルを、フレーム内に
収納された電装箱から延びるケーブルに接続する結線作
業がきわめて困難になるという問題がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する課題を解消し、前パネルの前面側にフィル
タイジェクト装置を設けたものにおいて、前パネルの前
面側に配線された各種ケーブルの結線作業を、容易に行
うことができる空気調和装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明で
は、熱交換器、送風ファン及び電装箱を支持するフレー
ムと、このフレームに連結され、熱交換器、送風ファン
及び電装箱を覆う前パネルと、この前パネルの前面にヒ
ンジ連結されるフィルタイジェクト装置と、このフィル
タイジェクト装置を覆う吸い込みグリルとを備え、前記
前パネルの前面側に配線されたフィルタイジェクト装置
の電装品のケーブルを含むケーブルを当該前パネルの前
面側に露出した第1コネクタに接続し、この第1コネク
タに対し電装箱から延びるケーブルに接続された第2コ
ネクタを当該前パネルの前面側で連結可能に構成したこ
とを特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のも
のにおいて、前記前パネルが電装箱に対応した位置に開
口を備え、この開口の周縁近くに支持プレートを備え、
この支持プレートに前記第1コネクタを配置したことを
特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載のも
のにおいて、前記支持プレートに前記第1コネクタを覆
う開閉自在なカバーを設けたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づき説明する。
【0010】図1乃至図3は、壁掛け型空気調和装置の
縦断面図である。1は空気調和装置本体を示しており、
この空気調和装置本体1は壁3に据え付けられている。
この空気調和装置本体1内には、熱交換器5、送風ファ
ン7及び電装箱81(図6)が配置されている。空気調
和装置本体1は、熱交換器5、送風ファン7及び電装箱
81を支持するフレーム2と、フレーム2に連結され、
熱交換器5、送風ファン7及び電装箱81を覆う前パネ
ル4とを備えている。
【0011】この空気調和装置本体1の上部1Aには、
上部吸い込み口9が形成され、この上部1Aの前縁部1
Bには、フィルタイジェクト装置40と吸い込みグリル
11とが上端11Aを、同一軸上の支点12を中心にヒ
ンジ連結した状態で、下端11Bが空気調和装置本体1
前面から開放自在に取り付けられている。
【0012】吸い込みグリル11の内側(前パネル4の
前面側)にはフィルタイジェクト装置40が設けられ、
このフィルタイジェクト装置40によってフィルタ素材
14を有した吸い込みフィルタ13が昇降自在に取り付
けられている。
【0013】図4は、図3に対応し、フィルタ素材14
を有した吸い込みフィルタ13が、下降した状態を示す
外観斜視図である。
【0014】空気調和装置空気調和装置本体1の下部に
は、スクロール部17と舌部19とで囲まれた空気吹出
し口21が形成され、この空気吹出し口21内には風向
変更板23が配置されている。この風向変更板23は、
空気吹出し口21の下側長手方向に延材する幅狭の下側
水平板23Aと、空気吹出し口21の上側長手方向に延
材する上側水平板23Bと、空気吹出し口21の短手方
向に延材する複数枚の垂直板23Cとを備えて構成され
ている。
【0015】図5A〜図5Cは、吸い込みフィルタ13
の昇降機構を示す。
【0016】本実施形態では、この昇降機構が、吸い込
みグリル11の内面に固定されたガイド41と、このガ
イド41に案内されて昇降自在なフィルタ保持部43
と、このフィルタ保持部43に挿入自在に構成される取
り出し部45と、この取り出し部45に装着されるフィ
ルタ素材14とを備えて構成される。ガイド41は、吸
い込みグリル11の両側に配置され、フィルタ保持部4
3を両側から案内する。なお、47は上部ガイドであ
り、この上部ガイド47はフィルタ素材14の上端部1
4Aのみを案内し、図1を参照し、この上部ガイド47
は空気調和装置本体1の上部1Aと熱交換器5の上方と
の間に湾曲して延在する。
【0017】つぎに、吸い込みフィルタ13の駆動シス
テムを説明する。
【0018】この吸い込みフィルタ13は左右一対のガ
イド41を介して吸い込みグリル11の内面に固定され
ると共に、一対のガイド41の各下端には固定部51が
配置されている。各固定部51にはピニオン52が配置
され、各ピニオン52は、同期回転させるための連結軸
53で連結され、いずれか一方のピニオン52には正逆
回転可能な直流ステッピングモータが連結されている。
【0019】各ピニオン52は、フィルタ保持部43の
外壁に固定されたラック43Aに噛み合い、直流ステッ
ピングモータが駆動されると、ピニオン52が同期して
回転し、回転方向に応じてフィルタ保持部43が昇降さ
れる。
【0020】また、固定部51の上端部にはベルト54
の一端54Aが固定され、このベルト54の他端54B
は、フィルタ保持部43の上端に固定された上部ローラ
56に巻かれて下方に延出し、ベルト54のほぼ中間部
54Cが、取り出し部45の上端に固定された後、さら
に、下方に延出してフィルタ保持部43の下端に固定さ
れた下部ローラ57に巻かれて上方に延出し、固定部5
1の下端部に固定されている。これによると、直流ステ
ッピングモータが正回転された場合、上述したラック4
3Aとピニオン52の噛み合いによって、フィルタ保持
部43が下降すると共に、ベルト54のほぼ中間部54
Cが、取り出し部45の上端に固定されているため、フ
ィルタ保持部43が該フィルタ保持部43の最下点まで
降下すると同時に、図5Cに示すように、取り出し部4
5はさらに下方の該取り出し部45の最下点まで下降す
る。一方、直流ステッピングモータが逆回転された場
合、ラック43Aとピニオン52の噛み合いによって、
フィルタ保持部43が上方に引き上げられると共に、ベ
ルト54によって取り出し部45が、フィルタ保持部4
3内に引き上げられ所定の位置に格納される。
【0021】上記構成では、例えば、リモートコントロ
ーラ(図示せず)からの信号入力に応じて、上述したよ
うに、吸い込みフィルタ13が下降を開始した場合、こ
の下降動作に連動して、図2に示すように、吸い込みグ
リル11が、空気調和装置本体1の前面から開放され、
吸い込みグリル11の下端と空気調和装置本体1との間
に一定の大きさの隙間100が形成され、この隙間10
0を通じて、吸い込みフィルタ11が所定位置まで下降
する機構を備える。
【0022】従って、リモコン等からの信号入力に応じ
て、吸い込みフィルタ11が下降を開始した場合に、こ
の下降動作に連動して吸い込みグリル11を本体1前面
から開放し、この開放により生じた隙間100を通じて
吸い込みフィルタ11を所定位置まで下降させる機構を
備えたため、空気調和装置本体1の下部に吸い込みグリ
ル下降用の細長い開口部を設けたり、この開口部を塞ぐ
蓋部材を設けたりする必要がなく、構造が簡素化され、
部品点数が削減されるため、製造コストを低減すること
ができる。また、蓋部材等が外観に現れなくなるため、
美観に優れた製品が得られる、等の効果が得られる。
【0023】図6は、吸い込みグリル11を取り外した
ときの斜視図である。
【0024】上記前パネル4の電装箱81に対応した位
置に開口76が形成され、この開口76には電装箱81
が臨んでいる。電装箱81には、コントロール基板等の
電装部品(図示せず)が内蔵されており、この電装部品
から各種配線ケーブル82が複数本導出されている。電
装箱81の電装部品には、配線ケーブル82で上記熱交
換器5に流れる冷媒を圧縮する圧縮機(図示せず)、送
風ファン7のファンモータ(図示せず)が接続されてい
る。
【0025】前パネル4の開口76の周縁近くには、コ
ネクタボックス77が設けられ、このコネクタボックス
77内では、電装箱81の電装部品から延びる配線ケー
ブル82と、前パネル4の前面側に配線された各種配線
ケーブル32、58とがコネクタ接続されている。配線
ケーブル32は表示装置31のケーブルであり、配線ケ
ーブル58は、フィルタイジェクト装置40のステッピ
ングモータ55のケーブルである。51はステッピング
モータ55のカバーである。表示装置31は、図4に示
すように、吸い込みグリル11の窓75に対応して取り
付けられ、この窓75には樹脂シート等が貼設されてい
る。
【0026】上記空気調和装置の組み付けは、まず吸い
込みグリル11の内側にフィルタイジェクト装置40を
連結し、さらにこれらを前パネル4の前面側に連結す
る。ついで、この前パネル4を、熱交換器5、送風ファ
ン7及び電装箱81を収納したフレーム2に対しかぶせ
るように取り付ける。
【0027】本実施形態では、前パネル4をフレーム2
に取り付ける前に、図7を参照して、前パネル4の前面
側に配線された、フィルタイジェクト装置40の電装品
(例えば、直流ステッピングモータ)のケーブル等を含
むケーブル32、58を、前パネル4の前面側に露出し
た第1コネクタ84A、84B等に接続しておくことが
重要である。この第1コネクタ84A、84Bは、コネ
クタボックス77を構成する支持プレート77Aに固定
されている。
【0028】この状態で、前パネル4をフレーム2に取
り付けた後、電装箱81からの配線ケーブル82に接続
された第2コネクタ83A、コネクタ83Bを、開口7
6からを引き出して、前パネル4の前面側で、第1コネ
クタ84A、84Bにコネクタ接合する。この作業は容
易である。
【0029】コネクタボックス77はカバー78を含
み、上記コネクタ接続作業が完了したら、このカバー7
8が閉じられる。支持プレート77Aには、切り欠き部
77Cが設けられ、カバー78が閉じられると、配線ケ
ーブル82A,82Bが、切り欠き部77C内で束ねら
れる。
【0030】本実施形態では、前パネル4の前面側にフ
ィルタイジェクト装置40が設けられ、フィルタを下方
にイジェクトする場合、このフィルタイジェクト装置4
0を覆う吸い込みグリル11が前方に開かれ、このグリ
ル11の下方に形成された隙間100を通じて、フィル
タが下方にイジェクトされる。
【0031】この方式において、前パネル4の前面側に
配線された、ステッピングモータ55のケーブル58等
を含む各種ケーブル32、58が、前パネル4の前面側
に露出した第1コネクタ84A、84Bにあらかじめ接
続されているため、この前パネル4をフレーム2に対し
かぶせる作業を行った後、前パネル4の前面側の各種ケ
ーブル32、58と、電装箱81から延びる配線ケーブ
ル82とを接続する場合、第2コネクタ83A、コネク
タ83Bを、開口76から引き出して、前パネル4の前
面側で、第1コネクタ84A、84Bにコネクタ接合す
るだけでよいため、接続作業を容易に行うことができ
る。
【0032】なお、上記複数個のコネクタ84には、上
記モータ線58及びケーブル32の他に、図示を省略し
た湿度センサ、温度センサ、リミットスイッチ等の配線
ケーブルに接続されたコネクタが含まれる。
【0033】以上、一実施形態に基づいて、本発明を説
明したが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0034】
【発明の効果】本発明では、前パネルの前面側に配線さ
れた各種ケーブルが、前パネルの前面側に露出した第1
コネクタにあらかじめ接続されているため、この前パネ
ルをフレームに対しかぶせる作業を行った後、前パネル
の前面側の各種ケーブルと、電装箱から延びるケーブル
とを接続する場合、第2コネクタを引き出して、前パネ
ルの前面側で、第1コネクタにコネクタ接合するだけで
よいため、接続作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による壁掛け型空気調和装置の一実施形
態を示す断面図である。
【図2】吸い込みフィルタが下がり始めた状態を示す断
面図である。
【図3】吸い込みフィルタが下がりきった状態を示す断
面図である。
【図4】吸い込みフィルタが下がりきった状態を示す斜
視図である。
【図5】A〜Cは、吸い込みフィルタが下がる過程を示
す断面図である。
【図6】吸い込みグリルを取り外した時の斜視図であ
る。
【図7】前パネルの開口を示した拡大図である。
【符号の説明】
1 空気調和装置本体 2 フレーム 4 前パネル 5 室内側熱交換器 7 送風ファン 11 吸い込みグリル 13 吸い込みフィルタ 31 表示装置 32 ケーブル 40 フィルタイジェクト装置 55 ステッピングモータ 58 モータ線 77 コネクタボックス 77A 支持プレート 78 カバー 82A 配線ケーブル 82B 配線ケーブル 83A 第2コネクタ 83B 第2コネクタ 84A 第1コネクタ 84B 第1コネクタ 81 電装箱
フロントページの続き (72)発明者 木村 学 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 (72)発明者 結城 武 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 (72)発明者 青石 浩一 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 (72)発明者 北村 芳之 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 Fターム(参考) 3L051 BH04 BJ03

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱交換器、送風ファン及び電装箱を支持
    するフレームと、このフレームに連結され、熱交換器、
    送風ファン及び電装箱を覆う前パネルと、この前パネル
    の前面にヒンジ連結されるフィルタイジェクト装置と、
    このフィルタイジェクト装置を覆う吸い込みグリルとを
    備え、前記前パネルの前面側に配線されたフィルタイジ
    ェクト装置の電装品のケーブルを含むケーブルを当該前
    パネルの前面側に露出した第1コネクタに接続し、この
    第1コネクタに対し電装箱から延びるケーブルに接続さ
    れた第2コネクタを当該前パネルの前面側で連結可能に
    構成したことを特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 前記前パネルが電装箱に対応した位置に
    開口を備え、この開口の周縁近くに支持プレートを備
    え、この支持プレートに前記第1コネクタを配置したこ
    とを特徴とする請求項1記載の空気調和装置。
  3. 【請求項3】 前記支持プレートに前記第1コネクタを
    覆う開閉自在なカバーを設けたことを特徴とする請求項
    2記載の空気調和装置。
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