JP2003193069A - 極めて安定なディーゼル燃料組成物 - Google Patents

極めて安定なディーゼル燃料組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱分解、沈降物生成及び着色に対して極めて
安定なディーゼル燃料組成物。 【解決手段】 ある種のヘテロ原子含有化合物を含有し
なていないかもしくは本質的に含有していないディーゼ
ル燃料組成物。その特定の有害なヘテロ原子含有化合物
の例としては、ピロール、インドール、スルフィド、ジ
スルフィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及びイ
ンドリンが挙げられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【従来の技術】
【0002】
【特許文献1】 米国特許第6,150,575号
【0003】
【特許文献2】 米国特許第5,807,413号
【0004】
【特許文献3】 米国特許第5,792,339号
【0005】
【特許文献4】 米国特許第5,389,111号
【0006】
【特許文献5】 米国特許第5,389,112号
【0007】
【特許文献6】 EP457589
【0008】
【特許文献7】 WO00/12654発明の分野 本発明は、熱分解、沈降及び着色に対して極めて安定な
ディーゼル燃料組成物に関する。本発明のディーゼル燃
料組成物は、ディーゼル燃料中に屡々存在し、そして硝
酸エステル系セタン価向上用添加剤の存在下で熱分解を
引き起こすことが発見された、ある種のヘテロ原子含有
化合物を含有しないかもしくは本質的に含有しないよう
に設計される。 発明の背景 ディーゼルエンジンを硝酸エステル系セタン価向上剤(c
etane improver)で処理したディーゼル燃料を用いて運
転することの利点は、周知のように、低温始動性の向
上、燃焼騒音の減少、より円滑なエンジンの運転及び有
毒な汚染排ガスの減少である。硝酸エステル含有セタン
価向上剤を含有するディーゼル燃料が、高温(>120
℃)に加熱されると、屡々着色及び沈降の形で不安定さ
を示すことは公知である。また、有機硝酸エステル系セ
タン価向上剤(例えば、EthylCorporati
onからHiTEC(登録商標)4103セタン価向上
剤として市販され、またDII−3としても知られてい
る、硝酸2−エチルヘキシル)が、150℃パッド(pa
d)分離安定性試験(ASTMD6468)においてディ
ーゼル燃料の着色及び沈降を悪化させることがあること
も知られている。しかしながら、この現象が起こる理由
は決して十分には説明されておらず、そして近年行われ
た数件の研究は、燃料の物理的及び化学的性質のいずれ
についてもそれと燃料の熱安定性との間の相関関係を明
確にすることができないでいる。厳密に水素化処理され
た燃料は、一般的に、通常の条件で精製された燃料より
熱分解を受けにくいことは広く観察されてきた。厳密な
水素化処理は、ディーゼル燃料中のヘテロ原子化学種
(即ち、酸素、窒素及び/又は硫黄原子を含有する化合
物)の量を減少させる。更に、多くの公表された研究
は、ヘテロ原子含有化合物が比較的低い温度(約100
℃未満)におけるディーゼル燃料の沈降と関係があると
してきた。これらの結果は、ヘテロ原子含有化合物が高
温不安定性の原因である可能性があることを暗示する。
しかしながら、これらの研究はいずれも、セタン価向上
剤のような添加剤の存在下における高温でのディーゼル
燃料の不安定性という問題を直接取り扱ってはいない。
【0009】全硫黄及び/又は全窒素量が低い、数種の
ディーゼル燃料が文献に記載されてきた。
【特許文献1】には、低硫黄ディーゼル燃料が記載され
ており、
【特許文献2】には、硫黄含量及び窒素含量が非常に低
いディーゼル燃料が記載されており、
【特許文献3】には、硫黄含量が低く、窒素含量がより
高いディーゼル燃料が記載されており、
【特許文献4】及び
【特許文献5】には、硫黄含量が低いディーゼル燃料が
記載されており、
【特許文献6】には、硫黄含量が低いディーゼル燃料が
記載されており、そして
【特許文献7】には、硫黄含量及び窒素含量が非常に低
いディーゼル燃料が記載されている。これらの文献全て
において、硫黄及び窒素の量が、燃料の全体の性質と考
えられているだけであり、ヘテロ原子含有化合物の化学
的な種類間の相違は、考慮に入っていない。我々は、異
なった種類のヘテロ原子含有分子は、燃料の、硝酸エス
テル系セタン価向上剤の存在下での高温安定性に対し
て、異なった効果を有することを発見した。
【0010】超低硫黄含量のディーゼル燃料(即ち、約
50重量ppm未満の硫黄を含有する燃料)に言及して
いる特許及び特許出願においては、硝酸エステル系セタ
ン価向上剤のような窒素含有添加剤の存在は、開示され
ている燃料組成物の、許容される又は好ましい全窒素含
有量によって、厳しく制限されている。これらの特許及
び特許出願の中のいくつかは、燃料組成物の芳香族含有
量を制限することをも要求しているが、本発明では、芳
香族含有量が低いことは必要ではない。
【0011】本明細書において引用した、特許、特許出
願及びその他の文献は、その全体が、引用することによ
って本明細書に組み込まれるものとする。
【0012】硝酸エステル系セタン価向上剤によって引
き起こされる着色及び沈降は、消費者にとって望ましく
なくそして一般石油工業試験(例えば、ASTMD18
9,”Conradson Carbon Resid
ue of Petroleum Products”
及びASTMD524,”Ramsbottom Ca
rbon Residue of Petroleum
Products”)に抵触することもあり得る。従
って、優れた熱安定性、即ち、120℃を超える温度に
加熱した際に沈降物が生成せず、着色が最小限であるこ
と、を示し得るディーゼル燃料組成物を有することが望
まれている。ディーゼル燃料中のある種の成分が、この
望ましくない結果を引き起こす原因となっていること、
そして、これらのある種の成分を除去することによって
改良されたディーゼル燃料が製造されることが発見され
た。 発明の概要 本発明の一つの特徴は、優れた熱安定性、即ち、加熱し
た際に沈降物が生成せず着色が最小限であること、を示
し得る、向上した発火性を示すディーゼル燃料組成物を
提供することである。
【0013】ある種のヘテロ原子含有化合物は、硝酸エ
ステル含有セタン価向上剤を含有するディーゼル燃料中
に存在すると、その燃料を加熱した際に、激しい着色及
び/又は沈降を引き起こすことが発見された。
【0014】これらのある種のヘテロ原子含有化合物
が、硝酸エステル含有セタン価向上剤を現に含有するか
又は後に含有する予定のディーゼル燃料中に存在しない
か、又はその化合物をそのディーゼル燃料から除去する
と、燃料の熱安定性が著しく向上しそして着色及び/又
は沈降物の生成が極小化することも発見された。
【0015】本発明の他の特徴は、主要量の、中間留分
沸騰範囲で沸騰する炭化水素燃料及び少量の硝酸エステ
ル含有セタン価向上剤を含有し、ある種のヘテロ原子含
有化合物を含有しないか又は本質的に含有しないディー
ゼル燃料組成物を提供することである。
【0016】本発明の更なる特徴は、硝酸エステル系セ
タン価向上剤を含有する中間留分燃料の沈降物生成及び
/又は着色を減少させる方法を提供することである。
【0017】従って、本発明は、主要量の中間留分沸騰
範囲で沸騰する炭化水素燃料及び少量の硝酸エステル含
有セタン価向上剤を含有し、ピロール、インドール、ス
ルフィド、ジスルフィド、メルカプタン、チオ酸、スル
ホン酸及び/又はインドリンから選ばれる1種以上のヘ
テロ原子含有化合物を含有しないか又は本質的に含有し
ないディーゼル燃料組成物に関する。
【0018】本明細書における「ヘテロ原子含有化合
物」とは、ピロール、インドール、スルフィド、ジスル
フィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及び/又は
インドリンから選ばれる1種以上のヘテロ原子含有化合
物を意味する。
【0019】本明細書における「有害な」ヘテロ原子含
有化合物とは、それがニトロ化されたセタン価向上剤を
含有するディーゼル燃料中に存在した場合、その燃料を
加熱した際に、その燃料の着色及び/又は沈降物生成を
引き起こすヘテロ原子含有化合物を意味する。
【0020】本発明における「を含有しない」とは、デ
ィーゼル燃料の色又は沈降物生成に対する悪影響が一般
に検知できないような、有害なヘテロ原子含有化合物の
量を意味する。この量は、一般的に、完成したディーゼ
ル燃料中に約2ppm未満のヘテロ原子含有化合物が存
在する量である。同様に、本明細書における「を全て除
去する」とは、有害なヘテロ原子含有化合物の残留量
が、例えあったとしても約2ppm未満であることを意
味する。
【0021】本発明における「を本質的に含有しない」
とは、完成したディーゼル燃料中のヘテロ原子含有化合
物が約5ppm未満の量であることを意味する。同様
に、本明細書における「を本質的に全て除去する」と
は、ヘテロ原子含有化合物の残留量が、たとえあったと
しても約5ppm未満であることを意味する。
【0022】本明細書における「硝酸エステル含有セタ
ン価向上剤」とは、共有結合している、イオン結合して
いる又は反応の場で生成した硝酸エステル基を含有する
化合物を意味する。本発明において有用な硝酸エステル
含有セタン価向上剤の例は、硝酸メチル、硝酸エチル、
硝酸プロピル、硝酸イソプロピル、硝酸アリル、硝酸ブ
チル、硝酸イソブチル、硝酸s−ブチル、硝酸t−ブチ
ル、硝酸アミル、硝酸イソアミル、硝酸2−アミル、硝
酸3−アミル、硝酸n−ペンチル、硝酸ヘキシル、硝酸
ヘプチル、 硝酸2−ヘプチル、硝酸オクチル、硝酸イ
ソオクチル、硝酸2−エチルヘキシル、硝酸ノニル、硝
酸デシル、硝酸ウンデシル、硝酸ドデシル、硝酸シクロ
ペンチル、硝酸シクロヘキシル、硝酸メチルシクロヘキ
シル、硝酸シクロドデシル、硝酸2−エトキシエチル、
硝酸2−(2−エトキシエトキシ)エチル、硝酸テトラ
ヒドロフラニル、二硝酸テトラエチレングリコール、そ
れらの異性体及びそれらの混合物を包含する。本発明の
一つの態様における好ましい硝酸エステル含有セタン価
向上剤は、硝酸2−エチルヘキシル(「硝酸2−E
H」)である。
【0023】上記の一般的な説明及び以下に述べる詳細
な説明の両方とも例示と説明のためのみに行っており、
そして特許請求している本発明を、詳しく説明しようと
意図しているものである。 本発明の詳細説明 本発明の一つの実施態様によれば、改良されたディーゼ
ル燃料は、主要量の中間留分燃料と少量の硝酸エステル
系セタン価向上剤を組合せ、そして、硝酸エステル系の
セタン価向上剤の添加前又は添加後に、1種以上の次の
ヘテロ原子含有化合物:ピロール、インドール、スルフ
ィド、ジスルフィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン
酸及び/又はインドリンを全て又は本質的に全て除去す
ることによって製造される。
【0024】硝酸エステル系セタン価向上剤を含有する
中間留分ディーゼル燃料は、有害なヘテロ原子含有化合
物である、ピロール、インドール、スルフィド、ジスル
フィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及び/又は
インドリンを燃料から除去又は本質的に除去すれば、こ
れらのヘテロ原子化合物を除去していない比較対照のデ
ィーゼル燃料に比較して、著しく熱安定性が改善され
る、即ち着色及び沈降物生成が著しく減少することが発
見された。上記の有害なヘテロ原子含有化学種は、水素
処理、選択的吸着又は酸化などの当業者に公知のいかな
る方法によっても除去することができる。
【0025】硝酸エステル系のセタン価向上剤は、本発
明のディーゼル燃料組成物中に、約100ppm〜約1
0000ppmの量で存在することができる。
【0026】また、ある種のヘテロ原子含有化合物は、
硝酸エステル系のセタン価向上剤を含有する中間留分燃
料の沈降物生成及び着色に関して、不利な又は有害な影
響を及ぼさないことが発見された。
【0027】ディーゼル燃料のこれらの性質に不利な又
は有害な影響を及ぼさないヘテロ原子含有化合物の例と
して、アニリン、ピリジン、キノリン、アミド、チオフ
ェン、スルホキシド、フェノール、カルボン酸、ニトリ
ル、ニトロ化合物、アルデヒド、エステル、アルコー
ル、過酸化物及びカルバゾールが挙げられる(表1参
照)。
【0028】先行技術に対する本発明の一つの利点は、
脱硫及び/又は脱窒によってディーゼル燃料から除去す
ることが困難な、ある種の化学種が、それを含んだディ
ーゼル燃料の熱安定性に関して無害であることが発見さ
れたので、燃料中に残存させることができることであ
る。例えば、殆どの窒素化合物及びチオフェン類は、ス
ルフィド及びメルカプタン等より水素化による除去がよ
り困難である。しかしながら、殆どの窒素化合物及びチ
オフェン類は、ディーゼル燃料の熱不安定性の原因とは
ならないためにそれらを燃料中に残すことができ、この
ことは、精製業者にとって実質的な費用の節減となる。
【0029】
【表1】
【0030】本発明の他の実施態様においては、以下の
物性: セタン価、ASTM D613 35〜60、好ましくは40〜55 セタン指数、ASTM D4737 <60 全芳香族、重量%、ASTM D5186 <40 多核芳香族、重量%、 ASTM D2425 <11 硫黄、重量ppm、ASTM D2622−1 <50 窒素、重量ppm、ASTM D4629 <1000 (発生源全体から) ピロール、インドール、スルフィド、ジスルフィド、メルカプタン、チオ酸、 スルホン酸及びインドリンがヘテロ原子全体の含量で、<5ppm を有する低硫黄D−2(ASTM D975)ディーゼ
ル燃料が提供される。好ましい実施態様においては、ピ
ロール、インドール、スルフィド、ジスルフィド、メル
カプタン、チオ酸、スルホン酸及びインドリンの各々の
量が5ppmを超えず、そしてより好ましい実施態様に
おいては、それは、2ppm以下を超えない。
【0031】さらに、本発明は、他の実施態様におい
て、低硫黄No.2−Dディーゼルに対するASTM
D975の要件を満たし、そしてSection 22
82(g),Title 13,California
Code of Regulationsに合致する
ディーゼル燃料に少なくとも同等の排気ガスに関する利
点をもたらすディーゼル燃料であって、芳香族を約10
容積%〜約30容積%含有し、そして(1)セタン価が
40以上60未満、そして好ましくは45〜55であ
り、(2)窒素含量が1000重量ppmを超えず、
(3)硫黄含量が50重量ppmを超えずそして(4)
ピロール、インドール、スルフィド、ジスルフィド、メ
ルカプタン、チオ酸、スルホン酸及び/又はインドリン
に含まれている窒素及び硫黄の総量が5ppmを超えな
い、好ましくは2ppmを超えないディーゼル燃料を提
供する。好ましい態様においては、ピロール、インドー
ル、スルフィド、ジスルフィド、メルカプタン、チオ
酸、スルホン酸及びインドリン の各々の量が、5pp
mを超えず、そしてより好ましい態様においては、それ
が2ppmを超えない。
【0032】次の実施例は、本発明の態様を更に具体的
に示すが、本発明を限定するものではない。
【0033】
【実施例】表2に示す検査データを有する超低硫黄のデ
ィーゼル燃料(Fuel 9041)を表1に示す各添
加剤の十分な量で別々に処理して酸素、窒素又は硫黄3
50ppmを加えた。Fuel9041の硫黄及び窒素
の含量は極めて少なかったが、他の性質の全てにおいて
は、No.2ディーゼル燃料として典型的であった。ヘ
テロ原子含有化合物を添加していないベース燃料は硝酸
2−EHの存在下で非常に安定していたので、以降の実
験で観察されたいかなる不安定性も、導入されたヘテロ
原子含有化学種が原因で発生したことは確実であった。
ヘテロ原子含有化合物は、ディーゼル燃料中に通常見出
すことが期待できる化合物の代表として選択された。各
燃料組成物の半分を硝酸2−EH2500容積ppmで
処理した。硝酸エステルを含有しない燃料組成物及び含
有する燃料組成物を、パッド(pad)分離安定性試験AS
TM D6468の記載に従って、150℃において1
80分間の熱安定性試験にかけた。
【0034】
【表2】
【0035】熱パッド分離安定性試験ASTM D64
68においては、フィルターパッド上の光の反射率が測
定され、そして、より高いパッド反射率が、燃料中で沈
降物生成がより少なかったことの現れとして、望ましい
とされている。
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】これらの結果から多くの結論を引き出すこ
とができる。第1に、酸素含有化合物は、中程度に強度
のカルボン酸でさえ、燃料に熱応力をかけた場合、硝酸
2−EHセタン価向上剤含有ディーゼル燃料に悪影響を
及ぼさない。ピロール類及びインドール類を除いて、検
討した窒素化合物について同じことが言える。対照的
に、検討した殆どの硫黄含有化学種は、硝酸2−EHを
含有するディーゼル燃料の熱安定性に強い悪影響を及ぼ
した。
【0039】本発明の他の実施態様は、本明細書に記載
した本発明の詳細な説明及び実施例を考察することによ
って、当業者にとっては明らかなことであろう。詳細な
説明及び実施例は、単に説明のためのものと考えられる
べきであり、本発明の真の範囲及び精神は「特許請求の
範囲」によって示すことを意図している。本発明は、そ
の実施形態においては、かなりの変更を受け入れること
ができる。従って、本発明は、上記した特定の実施例に
限定されるものではない。むしろ、本発明は、法律上有
効なその均等物を含む「特許請求の範囲」の精神及び範
囲内に存するのである。
【0040】本特許権者は、開示したいかなる実施態様
も公共の用に供する意図はなく、そして、開示された修
正又は変更が、字義通り厳密に解釈すると「特許請求の
範囲」の範囲内に入らない可能性があるとしても、それ
らは均等論によって、本発明の一部であると考えられ
る。
【0041】以下に、本発明の本質的な特徴及び好まし
い態様を列記する。 1. 主要量の、中間留分沸騰範囲で沸騰する炭化水素
燃料及び少量の硝酸エステル含有セタン価向上剤を含ん
で成るディーゼル燃料組成物であって、該組成物が、ピ
ロール、インドール、スルフィド、ジスルフィド、メル
カプタン、チオ酸、スルホン酸及び/又はインドリンか
ら選ばれる1種以上のヘテロ原子含有化合物を本質的に
含有しないディーゼル燃料組成物。 2. 組成物が、ピロール、インドール、スルフィド、
ジスルフィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及び
インドリンを本質的に含有しない、上記1項に記載の燃
料組成物。 3. 組成物が、ピロール、インドール、スルフィド、
ジスルフィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及び
インドリンを含有しない、上記1項に記載の燃料組成
物。 4. 硝酸エステル含有セタン価向上剤が、約100〜
約10000ppmの量で存在し、そしてヘテロ原子含
有化合物が、存在する場合には、ヘテロ原子全体で2p
pm未満の量で存在する、上記1項に記載の燃料組成
物。 5. 硝酸エステル含有セタン価向上剤が、硝酸メチ
ル、硝酸エチル、硝酸プロピル、硝酸イソプロピル、硝
酸アリル、硝酸ブチル、硝酸イソブチル、硝酸s−ブチ
ル、硝酸t−ブチル、硝酸アミル、硝酸イソアミル、硝
酸2−アミル、硝酸3−アミル、硝酸n−ペンチル、硝
酸ヘキシル、硝酸ヘプチル、 硝酸2−ヘプチル、硝酸
オクチル、硝酸イソオクチル、硝酸2−エチルヘキシ
ル、硝酸ノニル、硝酸デシル、硝酸ウンデシル、硝酸ド
デシル、硝酸シクロペンチル、硝酸シクロヘキシル、硝
酸メチルシクロヘキシル、硝酸シクロドデシル、硝酸2
−エトキシエチル、硝酸2−(2−エトキシエトキシ)
エチル、硝酸テトラヒドロフラニル、二硝酸テトラエチ
レングリコール、それらの異性体及びそれらの混合物か
ら選ばれる、上記1項に記載の組成物。 6. 硝酸エステル含有セタン価向上剤が、硝酸2−エ
チルヘキシルである、上記1項に記載の組成物。 7. 硝酸エステル含有セタン価向上剤が、硝酸2−エ
チルヘキシルであり、そして組成物が、ピロールを本質
的に含有しない、上記1項に記載の燃料組成物。 8. 硝酸エステル含有セタン価向上剤が、硝酸2−エ
チルヘキシルであり、そして組成物が、インドールを本
質的に含有しない、上記1項に記載の燃料組成物。 9. 硝酸エステル含有セタン価向上剤が、硝酸2−エ
チルヘキシルであり、そして組成物が、スルフィドを本
質的に含有しない、上記1項に記載の燃料組成物。 10. 硝酸エステル含有セタン価向上剤が、硝酸2−
エチルヘキシルであり、そして組成物が、ジスルフィド
を本質的に含有しない、上記1項に記載の燃料組成物。 11. 硝酸エステル含有セタン価向上剤が、硝酸2−
エチルヘキシルであり、そして組成物が、メルカプタン
を本質的に含有しない、上記1項に記載の燃料組成物。 12. 硝酸エステル含有セタン価向上剤が、硝酸2−
エチルヘキシルであり、そして組成物が、チオ酸を本質
的に含有しない、上記1項に記載の燃料組成物。 13. 硝酸エステル含有セタン価向上剤が、硝酸2−
エチルヘキシルであり、そして組成物が、スルホン酸を
本質的に含有しない、上記1項に記載の燃料組成物。 14. 硝酸エステル含有セタン価向上剤が、硝酸2−
エチルヘキシルであり、そして組成物が、インドリンを
本質的に含有しない、上記1項に記載の燃料組成物。 15. 主要量の、中間留分沸騰範囲で沸騰する炭化水
素燃料及び少量の硝酸エステル含有セタン価向上剤を含
んで成るディーゼル燃料において発生する着色の程度を
減少させる方法であって、該ディーゼル燃料から、本質
的に全てのピロール、インドール、スルフィド、ジスル
フィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及びインド
リンを除去することを含んで成る方法。 16. 主要量の、中間留分沸騰範囲で沸騰する炭化水
素燃料及び少量の硝酸エステル含有セタン価向上剤を含
んで成るディーゼル燃料において発生する着色の程度を
減少させる方法であって、該ディーゼル燃料から、全て
のピロール、インドール、スルフィド、ジスルフィド、
メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及びインドリンを除
去することを含んで成る方法。 17. 主要量の、中間留分沸騰範囲で沸騰する炭化水
素燃料及び少量の硝酸エステル含有セタン価向上剤を含
んで成るディーゼル燃料において発生する沈降物の量を
減少させる方法であって、該ディーゼル燃料から、本質
的に全てのピロール、インドール、スルフィド、ジスル
フィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及びインド
リンを除去することを含んで成る方法。 18. 主要量の、中間留分沸騰範囲で沸騰する炭化水
素燃料及び少量の硝酸エステル含有セタン価向上剤を含
んで成るディーゼル燃料において発生する沈降物の量を
減少させる方法であって、該ディーゼル燃料から、全て
のピロール、インドール、スルフィド、ジスルフィド、
メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及びインドリンを除
去することを含んで成る方法。 19. 下記の性質: セタン価、ASTM D613 35〜60 セタン指数、ASTM D4737 <60 全芳香族、重量%、ASTM D5186 <40 多核芳香族、重量%、 ASTM D2425 <11 硫黄、重量ppm、ASTM D2622−1 <50 窒素、重量ppm、ASTM D4629 <1000、及び ピロール、インドール、スルフィド、ジスルフィド、メルカプタン、チオ酸、 スルホン酸及びインドリンに含まれている窒素及び硫黄の総量が5ppmを 超えない を有する低硫黄D−2(ASTM D975)ディーゼ
ル燃料。 20. ヘテロ原子含有化合物である、ピロール、イン
ドール、スルフィド、ジスルフィド、メルカプタン、チ
オ酸、スルホン酸及びインドリンの各々の量が5ppm
を超えない、上記19項に記載の燃料。 21. ピロール、インドール、スルフィド、ジスルフ
ィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及びインドリ
ンの量が5ppmを超えない、上記19項に記載の燃
料。 22. 低硫黄No.2−Dディーゼルに対するAST
M D975の要件を満たし、そしてSection
2282(g),Title 13,Californ
ia Code of Regulationsに合致
するディーゼル燃料に少なくとも同等の排気ガスに関す
る利点をもたらすディーゼル燃料であって、芳香族を約
10容積%〜約30容積%含有し、そしてセタン価が4
0以上60未満であり、窒素含量が1000重量ppm
を超えず、硫黄含量が50重量ppmを超えずそしてピ
ロール、インドール、スルフィド、ジスルフィド、メル
カプタン、チオ酸、スルホン酸及び/又はインドリンに
含まれている窒素及び硫黄の総量が5ppmを超えない
ディーゼル燃料。 23. 主要量の、中間留分沸騰範囲で沸騰する炭化水
素燃料及び約100〜約10000ppmの量で存在す
る、硝酸2−エチルヘキシルセタン価向上剤を含んで成
り、そしてピロール、インドール、スルフィド、ジスル
フィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及び/又は
インドリンに含まれている、燃料中に存在する窒素及び
硫黄の総量が5ppmを超えない、ディーゼル燃料組成
物。 24. ピロール、インドール、スルフィド、ジスルフ
ィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及び/又はイ
ンドリンに含まれている、燃料中に存在する窒素及び硫
黄の総量が2ppmを超えない、上記23項に記載のデ
ィーゼル燃料組成物。 25. ピロール、インドール、スルフィド、ジスルフ
ィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及び/又はイ
ンドリンの各々の量が5ppmを超えない、上記23項
に記載のディーゼル燃料組成物。 26. ピロール、インドール、スルフィド、ジスルフ
ィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及び/又はイ
ンドリンの各々の量が2ppmを超えない、上記23項
に記載のディーゼル燃料組成物。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主要量の、中間留分沸騰範囲で沸騰する
    炭化水素燃料及び少量の硝酸エステル含有セタン価向上
    剤を含んで成るディーゼル燃料組成物であって、該組成
    物が、ピロール、インドール、スルフィド、ジスルフィ
    ド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及び/又はイン
    ドリンから選ばれる1種以上のヘテロ原子含有化合物を
    本質的に含有しないディーゼル燃料組成物。
  2. 【請求項2】 主要量の、中間留分沸騰範囲で沸騰する
    炭化水素燃料及び少量の硝酸エステル含有セタン価向上
    剤を含んで成るディーゼル燃料において発生する着色の
    程度を減少させる方法であって、該ディーゼル燃料か
    ら、本質的に全てのピロール、インドール、スルフィ
    ド、ジスルフィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸
    及びインドリンを除去することを含んで成る方法。
  3. 【請求項3】 主要量の、中間留分沸騰範囲で沸騰する
    炭化水素燃料及び少量の硝酸エステル含有セタン価向上
    剤を含んで成るディーゼル燃料において発生する着色の
    程度を減少させる方法であって、該ディーゼル燃料か
    ら、全てのピロール、インドール、スルフィド、ジスル
    フィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及びインド
    リンを除去することを含んで成る方法。
  4. 【請求項4】 主要量の、中間留分沸騰範囲で沸騰する
    炭化水素燃料及び少量の硝酸エステル含有セタン価向上
    剤を含んで成るディーゼル燃料において発生する沈降物
    の量を減少させる方法であって、該ディーゼル燃料か
    ら、本質的に全てのピロール、インドール、スルフィ
    ド、ジスルフィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸
    及びインドリンを除去することを含んで成る方法。
  5. 【請求項5】 主要量の、中間留分沸騰範囲で沸騰する
    炭化水素燃料及び少量の硝酸エステル含有セタン価向上
    剤を含んで成るディーゼル燃料において発生する沈降物
    の量を減少させる方法であって、該ディーゼル燃料か
    ら、全てのピロール、インドール、スルフィド、ジスル
    フィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及びインド
    リンを除去することを含んで成る方法。
  6. 【請求項6】 下記の性質: セタン価、ASTM D613 35〜60 セタン指数、ASTM D4737 <60 全芳香族、重量%、ASTM D5186 <40 多核芳香族、重量%、 ASTM D2425 <11 硫黄、重量ppm、ASTM D2622−1 <50 窒素、重量ppm、ASTM D4629 <1000、及び ピロール、インドール、スルフィド、ジスルフィド、メルカプタン、チオ酸、 スルホン酸及びインドリンに含まれている窒素及び硫黄の総量が5ppmを 超えない を有する低硫黄D−2(ASTM D975)ディーゼ
    ル燃料。
  7. 【請求項7】 低硫黄No.2−Dディーゼルに対する
    ASTM D975の要件を満たし、そしてSecti
    on 2282(g),Title 13,Calif
    ornia Code of Regulations
    に合致するディーゼル燃料に少なくとも同等の排気ガス
    に関する利点をもたらすディーゼル燃料であって、芳香
    族を約10容積%〜約30容積%含有し、そしてセタン
    価が40以上60未満であり、窒素含量が1000重量
    ppmを超えず、硫黄含量が50重量ppmを超えずそ
    してピロール、インドール、スルフィド、ジスルフィ
    ド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及び/又はイン
    ドリンに含まれている窒素及び硫黄の総量が5ppmを
    超えないディーゼル燃料。
  8. 【請求項8】 主要量の、中間留分沸騰範囲で沸騰する
    炭化水素燃料及び約100〜約10000ppmの量で
    存在する、硝酸2−エチルヘキシルセタン価向上剤を含
    んで成り、そしてピロール、インドール、スルフィド、
    ジスルフィド、メルカプタン、チオ酸、スルホン酸及び
    /又はインドリンに含まれている、燃料中に存在する窒
    素及び硫黄の総量が5ppmを超えない、ディーゼル燃
    料組成物。
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