JP2003192586A - IL−1β抑制剤 - Google Patents

IL−1β抑制剤

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JP2003192586A
JP2003192586A JP2001397492A JP2001397492A JP2003192586A JP 2003192586 A JP2003192586 A JP 2003192586A JP 2001397492 A JP2001397492 A JP 2001397492A JP 2001397492 A JP2001397492 A JP 2001397492A JP 2003192586 A JP2003192586 A JP 2003192586A
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arginine
1beta
adult
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JP2001397492A
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English (en)
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Hidehiko Kamiya
英彦 神谷
Yoshiaki Hanaoka
良晃 花岡
Hirosuke Hara
浩祐 原
Itsuhito Suga
逸人 須賀
Norimitsu Umehara
典光 楳原
Shuichi Kasai
收一 笠井
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SSP Co Ltd
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SSP Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 グルタミン及びアルギニンを含有するI
L-1β抑制剤。 【効果】 本発明のIL−1β抑制剤を用いれば、外科
手術後、感染症、熱傷などの患者の血中IL−1βレベ
ルを低下させ、これらの疾患の回復を促進させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は炎症性サイトカイン
の一つであるインターロイキン−1β(1L−1β)の
増加を抑制する医薬又は栄養剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】IL−
1は免疫反応の引き金を引く多様な活性を持つ生理活性
蛋白であり、免疫応答に関与するマクロファージから分
泌される。インターロイキン2の産生を誘導し、免疫応
答を促進する。好中球走化因子や単球走化活性化因子
(MCAF)の産生を刺激する作用があることも明らか
になっている。IL−1産生の誘導には、細菌抗原や細
胞抗原のマクロファージ自体に対する刺激による抗原特
異性のない誘導と、抗原特異的な刺激でT細胞がリンホ
カインを分泌することにより誘導される場合とがある。
また炎症反応の作用物質であり、内因性発熱因子の一つ
であると考えられている。
【0003】このうちIL−1βはガンや各種の感染症
及び炎症に深く関与することから、血中のIL−1βを
低下させる薬剤の開発が望まれている。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は種々の
アミノ酸についてのIL−1βに対する作用を検討して
きたところ、外科手術後のマウスにグルタミンとアルギ
ニンを組み合せて使用すると、血中IL−1βレベルが
顕著に抑制されることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0005】すなわち、本発明はグルタミン及びアルギ
ニンを含有するIL−1β抑制剤を提供するものであ
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いるグルタミン及びア
ルギニンとしては、L−グルタミン及びL−アルギニン
が好ましい。グルタミン及びアルギニンはいずれも必須
アミノ酸であり、体外から摂取する必要のあるアミノ酸
であるが、これらのアミノ酸にIL−1β抑制作用のあ
ることは全く知られていない。
【0007】グルタミン及びアルギニンを組み合せて外
科手術後のマウスに投与すると非投与群に比べてIL−
1β血中レベルが顕著に低下する。従って、本発明のI
L−1β抑制剤は、IL−1βの増加に起因する疾患、
例えばガン、慢性関節性リウマチ、ライム病、川崎病、
痛風、中毒性ショック症候群(toxic shock syndrome)、
急性骨髄性白血病、閉経後骨粗、DIC(汎発性血管内
凝固症候群)、サルコイドーシス等の疾患の治療薬、癌
患者、外科的手術前後の患者、熱傷患者に対する栄養
剤、免疫賦活剤として有用である。
【0008】本発明のIL−1β抑制剤には、上記成分
以外に、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキ
サエン酸(DHA)等の脂肪酸;β−カロチン、ビタミ
ンC、ビタミンEなどのビタミン類;グルコマンナン、
ペクチン、アラビヤガム、ペクチン質、アルギン酸、マ
ンナン、コンニャクマンナン、グリコマンナン、グアー
ガム、コラーゲン、カラギーナン、寒天、難消化性デキ
ストリン、ヘミセルロース由来のもの、カルボキシメチ
ルセルロース、ポリデキストロース、グアーガム分解
物、セルロース、ヘミセルロース、リグニン、不溶性ペ
クチン質、大豆皮、大豆ふすま、とうもろこしふすま、
小麦ふすま、米糠、シリウム、コンブ末、アップルファ
イバー、ビートファイバー、コーンファイバー、小麦フ
ァイバー、さつまいもファイバー、パインファイバー、
キサンタンガム、プルラン、マルチトール、ガラクトオ
リゴ糖、乾燥オカラ、キチン、キトサン、結晶セルロー
ス等の食物繊維;亜鉛、銅、マンガン、セレン、クロム
等の食物繊維;亜鉛、銅などのミネラルを配合するのが
好ましい。
【0009】グルタミンは成人1日投与量として0.5
〜30mg、特に0.54〜20.4mgが好ましい。アル
ギニンは成人1日投与量として0.4〜20mg、特に
0.424〜15.9mgが好ましい。EPAは成人1日
投与量として40〜2,000mg、特に44〜1,65
4mgが好ましい。DHAは成人1日投与量として30〜
1,500mg、特に34〜1,260mgが好ましい。β
−カロチンは成人1日投与量として50〜5,000m
g、特に90〜3,360mgが好ましい。ビタミンCは
成人1日投与量として10〜1,000mg、特に16〜
600mgが好ましい。ビタミンEは成人1日投与量とし
て1〜600mg、特に2.6〜96.0mgが好ましい。
食物繊維は成人1日投与量として0.5〜25.0mg、
特に1.0〜18.0mgが好ましい。亜鉛は成人1日投
与量として0.5〜30mg、特に1.0〜29mgが好ま
しい。銅は成人1日投与量として0.1〜9.0、特に
0.2〜6.0mgが好ましい。マンガンは成人1日投与
量として0.1〜10mg、特に0.2〜9.0mgが好ま
しい。セレンは成人1日投与量として4〜250μg、
特に4.5〜168μgが好ましい。クロムは成人1日
投与量として3.5〜250μg、特に3.8〜144
μgが好ましい。
【0010】本発明のIL−1β抑制剤は、乳化型もし
くは懸濁型の液状物、流動物、半流動物、固形物、顆
粒、粉末等の形態で医薬又は食品等として用いることが
できる。
【0011】医薬として用いる場合、投与形態としては
経口及び経腸等が挙げられるが、経口投与用医薬が好ま
しい。具体的には散剤、顆粒剤、カプセル剤、丸剤、錠
剤等の固形製剤、懸濁剤、乳剤等の液剤等が挙げられ
る。これらの経口投与剤は、上記成分の他、経口投与剤
の形態に応じて一般に用いられる、賦形剤、崩壊剤、結
合剤、滑沢剤、界面活性剤、アルコール類、水、水溶性
高分子、甘味料、矯味剤、酸味料等を添加し、常法に従
って製造することができる。
【0012】食品としては、健康食品、機能性食品、特
定保健用食品等が挙げられる。かかる食品は、上記の他
に、食品の種類に応じて一般に用いられる食品原料を添
加し、常法に従って製造することができる。
【0013】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
【0014】実施例1 表1の処方の液剤を製造した。
【0015】
【表1】
【0016】試験例1 6週令のBALB/c系雄性マウスに試験物質を2日間
自由摂取させ、その後ラットに外科的な侵襲を与えるた
め、麻酔下(ネンブタール0.07mg/g)にてマウス
の腹部を、約4cm開腹し30分間開放した。その後腹膜
部分を外科用アロンアルファで接着させ、外科用ステー
プラーで腹部縫合を行った。縫合後、6時間、12時
間、24時間、48時間後の炎症性サイトカインである
IL−1βを測定し、侵襲の程度を確認した。得られた
結果を表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】表2から明らかなように、本発明のIL−
1β抑制剤は、外科手術後の血中IL−1βレベルを顕
著に低下させることがわかる。
【0019】
【発明の効果】本発明のIL−1β抑制剤を用いれば、
外科手術後、感染症、熱傷などの患者の血中IL−1β
レベルを低下させ、これらの疾患の回復を促進させるこ
とができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月28日(2001.12.
28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】試験例16週令のBALB/c系雄性マウ
スに試験物質を2日間自由摂取させ、その後マウスに外
科的な侵襲を与えるため、麻酔下(ネンブタール0.0
7mg/g)にてマウスの腹部を、約4cm開腹し30分間
開放した。その後腹膜部分を外科用アロンアルファで接
着させ、外科用ステープラーで腹部縫合を行った。縫合
後、6時間、12時間、24時間、48時間後の炎症性
サイトカインであるIL−1βの血中濃度を測定し、侵
襲の程度を確認した。得られた結果を表2に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 7/00 A61P 7/00 7/02 7/02 17/02 17/02 19/02 19/02 19/06 19/06 19/10 19/10 29/00 101 29/00 101 35/00 35/00 37/02 37/02 43/00 111 43/00 111 (72)発明者 須賀 逸人 千葉県千葉市花見川区宮野木台3−18−6 (72)発明者 楳原 典光 埼玉県所沢市上安松1000−4 (72)発明者 笠井 收一 千葉県成田市吾妻2−2−11−102 Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 BA09 BA18 MA01 MA02 MA03 MA04 MA09 MA10 MA22 MA23 MA35 MA36 MA37 MA41 MA43 MA52 NA14 ZA51 ZA54 ZA89 ZA96 ZA97 ZB02 ZB07 ZB15 ZB26 ZB27 ZC41 4C206 AA01 AA02 BA04 DA05 GA20 HA32 MA01 MA02 MA03 MA04 MA10 MA13 MA42 MA43 MA55 MA56 MA57 MA61 MA63 MA72 NA14 ZA51 ZA54 ZA89 ZA96 ZA97 ZB02 ZB07 ZB15 ZB26 ZB27 ZC41

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グルタミン及びアルギニンを含有するI
    L-1β抑制剤。
  2. 【請求項2】 さらにエイコサペンタエン酸及び/又は
    ドコサヘキサエン酸を含有するものである請求項1記載
    のIL−1β抑制剤。
  3. 【請求項3】 さらにβ−カロチン、ビタミンC及びビ
    タミンEを含有するものである請求項1又は2記載のI
    L−1β抑制剤。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1841445A4 (en) * 2004-12-21 2010-06-02 Critical Care Connections Inc THERAPEUTIC NUTRIENT COMPOSITIONS OR COMBINATIONS AND METHODS OF USE
JP2011105632A (ja) * 2009-11-16 2011-06-02 Api Co Ltd グルタミン含有栄養組成物

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