JP2003190173A - 管状臓器の連結ガイド軸および接合手術方法 - Google Patents

管状臓器の連結ガイド軸および接合手術方法

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JP2003190173A JP2001347953A JP2001347953A JP2003190173A JP 2003190173 A JP2003190173 A JP 2003190173A JP 2001347953 A JP2001347953 A JP 2001347953A JP 2001347953 A JP2001347953 A JP 2001347953A JP 2003190173 A JP2003190173 A JP 2003190173A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合する作業が容易で、糸と針による縫合、
接着剤による接合も比較的容易に行うことができ、しか
も接合した後に容易に抜き取ることができる管状臓器の
連結ガイド軸および接合手術方法を提供する。 【解決手段】 医療手術室の室温より充分高くまたは低
く設定された変態温度で復元する形状記憶材料製の線材
を用いて螺旋状に造られたコイルを有する連結ガイド軸
であって、これを変態温度に加熱または冷却することに
よって元の直線状ないし緩い螺旋状に戻る、切断された
管状臓器の連結ガイド軸10。その連結ガイド軸10の
両端から、切断した血管11、12の端部を被せ、血管
11、12の端部同士を当接させ、血管11、12の端
部同士を糸13で縫合し、血管の周囲から連結ガイド軸
10を復元温度まで加熱または冷却して元の緩い螺旋状
の形状に復元させ、ついで連結ガイド軸10を血管の側
壁を貫通させて抜き取る接合手術方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は人体または動物の管
状臓器の接合手術に用いる連結ガイド軸および手術方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】血管などの管状臓器の一部を切り取り、
再度両端同士を接合するなどの、管状臓器の接合(吻
合)手術においては、管状臓器の端部同士を縫合した
り、生体吸収性接着剤により接着する方法が採られてい
る。そのような手術では、両方の管状臓器の端部同士を
当接した状態に保持しながら縫合したり、接着完了を待
つのであるが、そのような保持は忙しい手術においては
きわめて煩雑である。
【0003】このような問題を解消するための血管など
の接合の補助器具として、特開平9−38119号公報
は、図12に示すような、乳酸ポリマあるいはDMTM
Cなどの生体吸収性材料から形成された連結管101を
用い、接合すべき血管102の端部を連結管101の両
端に被せて保持させ、ついで糸103で縫合することを
提案している。このものは縫合後、連結管101が生体
に吸収されて消滅する。
【0004】他方、特開平10−309313号公報
は、乳酸系ポリマーからなる、形状記憶性および生体内
分解吸収性を合わせ持つ材料をパイプ状に形成し、ガラ
ス転移温度より低い温度で拡張成形した血管吻合用の連
結管を開示している。このものは図13に示すように、
連結管101の両端から接合すべき血管102などを挿
入し、加熱または冷却して元の形状に復元させる。それ
により収縮作用で血管102同士を外側から結合保持す
ることができる。そのため縫合が不要である。ただしフ
ェブリン糊で接着させてもよいとしている。このものも
縫合の数日後に連結管101が加水分解ないし吸収され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記生体吸収性材料か
らなる連結管は、取り出す必要がないという利点があ
る。しかし異分子である故に体内に残すと不測の事故の
危険性がある。さらに生体に吸収されるまで7〜10日
の時間が必要であり、それにより手術した部位の回復が
遅れがちである。また、その間の患者などの回復状態や
変調を監視する必要がある。
【0006】また、前述の形状記憶生体内分解吸収性材
料からなる円筒状の接合補助部材は、挿入作業が容易
で、加熱または冷却して元の形状に復元させることによ
り、直ちに生体組織の結合を接合できる利点がある。し
かし分解吸収に時間がかかる点、回復が遅れがちである
点は前述の連結管と同様である。
【0007】本発明はパイプ状の連結管や接合補助部材
における前述の問題を解消し、管状臓器を接合する作業
が容易で、糸と針による縫合、接着剤による接合も比較
的容易に行うことができ、しかも接合した後に容易に抜
き取ることができる連結ガイド軸および管状臓器の接合
手術方法を提供することを技術課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の管状臓器の連結
ガイド軸(請求項1)は、医療手術室の室温より充分高
くまたは低く設定された変態温度で復元する形状記憶材
料製の線材を用いて螺旋状に造られたコイルを有する連
結ガイド軸であって、これを変態温度に加熱または冷却
することによって元の直線状ないし緩い螺旋状に戻るも
のであることを特徴としている。本発明の管状臓器の連
結ガイド軸の第2の態様(請求項2)は、医療手術室の
室温より高く設定された変態温度で復元する形状記憶材
料製の線材を、その変態温度より低い温度で螺旋状に形
成したコイルを有する連結ガイド軸であって、その変態
温度以上に加熱することによって元の直線状ないし緩い
螺旋状に戻るものであることを特徴としている。
【0009】また、コイルを構成する線材がコイルの長
さ方向の中央部でコイルの外径から突出して突出部とな
っているものが好ましい(請求項3)。その場合、コイ
ルが、前記突出部で左右に分離し、かつ、一体に沿い合
わせたものとすることができる(請求項4)。さらに前
述のいずれかの連結ガイド軸においても、コイルの内部
に、1本または複数本の針状の芯材を嵌入させることが
できる(請求項5)。さらにその芯材として、一端をコ
イルの外に出した1本または数本の糸の束を用いること
もできる(請求項6)。前記形状記憶材料は、形状記憶
合金とするのが好ましい(請求項7)。
【0010】本発明の管状臓器の接合手術方法(請求項
8)は、管状臓器の端部同士を、前述の連結ガイド軸
(請求項1〜4)の両端から被せて端部同士を当接さ
せ、管状臓器の端部同士を接合し、連結ガイド軸を復元
温度まで加熱または冷却して元の形状に復元させ、元の
形状に復元した連結ガイド軸を管状臓器から抜き取るこ
とを特徴としている。
【0011】本発明の管状臓器の接合手術方法の第2の
態様(請求項9)は、管状臓器の端部同士を、前述の芯
材を有する連結ガイド軸(請求項5)の両端から被せて
端部同士を当接させ、管状臓器の端部同士を接合し、針
状の芯材を管状臓器の側壁を貫通させて抜き取り、つい
でコイルを復元温度まで加熱または冷却して元の形状に
復元させ、ついで元の形状に復元したコイルを管状臓器
から抜き取ることを特徴としている。前記いずれの管状
臓器の接合手術方法においても、連結ガイド軸が突出部
を有しないものである場合は、管状臓器から抜き取ると
きに、管状臓器の側壁を貫通させて抜き取ることができ
る(請求項10)。また、連結ガイド軸が突出部を有す
るものである場合は、管状臓器から抜き取るときに、突
出部を引っ張って抜き取ることができる(請求項1
1)。また前述の芯材が糸の複合タイプの連結ガイド軸
(請求項6)の場合は、切断された管状臓器の端部同士
を、その連結ガイド軸の両端から被せて、芯材の糸の束
の一端を管状臓器の外部に出した状態で端部同士を当接
させ、管状臓器の端部同士を接合し、コイルを復元温度
まで加熱または冷却して元の形状に復元させ、元の形状
に復元したコイルを管状臓器から抜き取り、ついで芯材
であった糸の束の外出した端を引っ張って抜き取ること
により、管状臓器の接合手術方法を行うことができる
(請求項12)。
【0012】
【作用および発明の効果】本発明の連結ガイド軸(請求
項1)は、接合しようとする管状臓器の内径と同径か、
いくらか大径のものを用い、管状臓器の端部からその内
部に挿入する。それにより管状臓器の両端同士を合わせ
る場合のガイド作用を奏し、その後も同心状に当接した
状態を保持することができる。それにより縫合や接着な
どの接合が容易になる。なお、管状臓器の弾力性が低い
場合など、状況によってはいくらか小径のものを用いる
場合もある。その場合は保持作用はいくらか低下する
が、挿入が一層容易である。いずれの場合も、連結ガイ
ド軸自体は管状臓器同士を連結する作用がなく、そのた
め糸と針による縫合あるいは生体適合性の接着剤で接合
する。また、この連結ガイド軸は線材を螺旋状に成形し
たコイルを用いているので、比較的可撓性が高く、その
ため管状臓器への挿入および縫合作業が容易で、管状臓
器を損傷しにくい。なお、線材の径や材質を選択するこ
とに加えて、コイルを形成するループ状線材同士の隙間
を選択することにより、可撓性を適切な範囲に調節する
ことが容易である。
【0013】縫合などの接合が完了した後、連結ガイド
軸を加熱または冷却すると、直線状あるいは緩い螺旋状
の元の形状に戻るので、管状臓器内を自由に移動させる
ことができる。その状態で、一端を管状臓器の側壁を内
側から突き刺し、側壁を貫通させて、あるいは接合部の
隙間から抜き取る。ほぼ直線状に戻る場合はそのまま抜
き取ることができる。緩い螺旋状の場合は、そのまま引
っ張ってもよいが、管状臓器から出てきた一端を摘んで
回転させると、連結ガイド軸は自然に管状臓器から出て
くる。そのため、一層抜き取りが容易である。そして抜
き取った後に異物を何も残さないので、手術した部位の
回復が速い。
【0014】本発明の第2の態様(請求項2)は、医療
手術室の室温より高い温度で復元するので、実用に有利
な連結ガイド軸を提供するものである。すなわち、連結
ガイド軸を管状臓器の内部で復元させるには、その部分
を加熱する方が冷却するより簡便でコントロールしやす
い。たとえば赤外線電球や温水などでゆっくり加熱すれ
ば、コイルはゆっくり復元し、管状臓器を傷つけるおそ
れはない。また変態温度を高く設定する方が、このガイ
ド軸を倉庫に保管中、または輸送中に地球の気温の影響
を受け難い。たとえば変態温度を50℃に設定すれば、
一般に気温の影響で保管中に復元することはない。
【0015】突出部を有する連結ガイド軸(請求項3)
の場合は、突出部で左右のコイル部を切り離し、片側ず
つ抜き取る。左右のコイル部の突出部を沿い合わせた連
結ガイド軸(請求項4)では、突出部で左右のコイル部
に解体し、同じように片側ずつ抜き取る。いずれの場合
も、あらかじめ突出部が管状臓器の外側に出ているの
で、その部分を摘んで容易に抜き取ることができる。
【0016】前記コイルの内部に1本または複数本の針
状の芯材を嵌入させている連結ガイド軸(請求項5)で
は、コイルだけの場合に比して剛性を高くすることがで
き、ガイド部材に管状臓器を被せるのを容易にするのに
有用である。針状の芯材は管状臓器の側壁を貫通して抜
き取ることができる。芯材として1本の糸、あるいは数
本の糸の束を用いる場合(請求項6)は、連結ガイド軸
の剛性を高めることができ、しかも糸ないし糸の束の端
部を接合すべき管状臓器の接合端野隙間から外部に出し
ておくことにより、容易に抜き取ることができる。前記
形状記憶材料を形状記憶合金とする場合(請求項7)
は、強度を高くすることができ、しかも元の形状と変形
加工後の形状の差を大きくすることができる。また、元
の形状への復元の速度が速い。
【0017】本発明の管状臓器の接合手術方法(請求項
8、請求項9)によれば、連結ガイド軸(および芯材)
を管状臓器から抜き取るので、あとには接合された管状
臓器のみが残る。そのため分解吸収性の材料で形成した
パイプなどの従来の接合補助具に比して、手術後の回復
が速い。また、管状臓器の内径が細くならないため、血
栓などの詰まりが生じにくい。このような手術方法にお
いて、突出部を有しない連結ガイド軸を用い、その連結
ガイド軸を管状臓器の側壁を貫通させて抜き取る場合
(請求項10)は、接合部の全体を互いに密着させるこ
とができるので、接合部の回復が速い。他方、突出部を
有する連結ガイド軸を用い、突出部を引っ張ることによ
り連結ガイド軸を管状臓器から抜き取る場合(請求項1
1)は、突出部が管状臓器の外側にあらかじめ出ている
ので、その抜き取り作業が容易である。また、ガイド軸
を管状臓器に貫通させる必要がないため、管状臓器の脆
さや硬さに関わりなく抜き取ることができる利点があ
る。芯材として糸あるいは糸の束を用いた手術方法(請
求項12)の場合は、外部に出した糸あるいは糸の束の
端部を引っ張ることにより、容易に芯材を抜き取ること
ができる。
【0018】
【発明の実施の形態】つぎに図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。図1は本発明の連結ガイド軸
を用いた手術方法の一実施形態を示す工程図、図2は本
発明の連結ガイド軸の製造法の一実施形態を示す工程
図、図3は本発明の連結ガイド軸の他の実施形態を示す
側面図、図4aは本発明の連結ガイド軸の他の実施形態
を示す側面図、図4bはその連結ガイド軸の正面図、図
5は図4の連結ガイド軸を用いた手術方法の工程図、図
6は本発明の連結ガイド軸を用いた手術方法のさらに他
の実施形態を示す工程図、図7および図8はそれぞれそ
の手術方法に用いる連結ガイド軸の製造法を示す要部工
程図、図9は本発明の連結ガイド軸のさらに他の実施形
態を示す側面図、図10aは本発明の連結ガイド軸のさ
らに他の実施形態を示す側面図、図10bおよび図10
cはその連結ガイド軸を用いた手術方法を示す要部工程
図、図11は本発明の連結ガイド軸のさらに他の実施形
態を用いた手術方法を示す要部工程図である。
【0019】図1は本発明の連結ガイド軸10を用いて
切断された血管11、12の端部同士を縫合する手術の
一実施形態を示している。このような手術は、たとえば
血管の切除、または事故、手術などによって切断された
血管を元に繋ぐためなどに行われる。この連結ガイド軸
10は形状記憶合金製のコイルであり、後述するように
緩い螺旋状態の形状(粗コイル)を記憶させ、その後、
変態温度以下で密に巻いた形状に加工している(図2参
照)。連結ガイド軸10の端部10aは針状に尖ってい
る。
【0020】血管同士を縫合するには、まず第1ステッ
プS1で切断した血管11、12のうち一方の血管11
に連結ガイド軸10の端部を嵌入し、長さ方向のほぼ半
分程度まで挿入する(第2ステップS2)。ついで他方
の血管12を連結ガイド軸10の他端側から被せ、血管
の端面同士を当接させる。そしてその状態で、血管1
1、12の端部同士を糸13と針で縫合する(第3ステ
ップS3)。そのとき、血管同士の芯がずれないように
保持され、連結ガイド軸10の本来の役割が果たされ
る。
【0021】血管同士の縫合が完了した後、役割を終え
た連結ガイド軸10を血管から抜き取ることになる。そ
の場合、まず血管の外側から加熱または冷却して、連結
ガイド軸10を元の記憶させていた緩い螺旋状の形態に
戻す(第4ステップS4)。血管の内部に温水や冷水な
どを流して加熱または冷却するようにしてもよい。つい
で緩い螺旋状に伸ばされた連結ガイド軸10の尖ってい
る端部10aを血管12の内壁から突き刺し、血管12
の側壁を貫通させる。そして出てきた連結ガイド軸10
の端部をピンセット14などで摘み、回転させながら引
き抜く(第5ステップS5)。連結ガイド軸10が通っ
た後の孔は小さいため、とくに処置する必要がないが、
生体吸収性の糊などを充填するなど、通常の処置を行う
ようにしてもよい。それにより血管内に何も残さない状
態で、縫合手術が完了する(第6ステップS6)。
【0022】上記のように連結ガイド軸10は、血管の
縫合のときは血管同士を当接した状態で保持するガイド
作用を奏し、縫合手術の完了後は加熱または冷却するだ
けで元の緩い螺旋状態に戻るので、容易に抜き取ること
ができる。そして後に何も残さないので、縫合部の後処
理も容易で、回復が速い。なお、糸13で縫合すること
に代えて、生体吸収性の糊で接着することもできる。
【0023】図2は前述の連結ガイド軸10の製造法の
一実施形態を示している。この製造法では、まず形状記
憶合金製の線材21を準備し(第11ステップS1
1)、その線材21を円柱状の支持部材22のまわりに
緩い螺旋状に巻き付け、変態温度以上の温度で保持す
る。それによりその形状が記憶される(第12ステップ
S12)。さらに変態温度より低い温度にした状態で、
太い支持部材23の周囲に密に巻き付け、その形状に成
形する(第13ステップS13)。最後に適切な長さに
切断することにより、連結ガイド軸10が得られる(第
14ステップS14)。なお、切断するときに斜めに切
断すれば、血管を貫通する程度の尖った端部10aが形
成される。ただし切断とは別個に形成するようにしても
よい。また、直線状の状態(S11)で、あるいは第1
2ステップS12の後に切断することもできる。それら
の場合は切断時、あるいは切断後に端部10aを尖らせ
ることができる。密な螺旋のコイル状にする前に尖らせ
る方が加工が容易である。
【0024】図2の場合は一端緩い螺旋状の形状を記憶
させる工程(第12ステップS12)を経ているが、直
線の状態(S11)を記憶している場合は、その状態か
ら直ちにコイル状に巻き形成することもできる(図2の
想像線の矢印Q参照)。この場合は加熱または冷却によ
りほぼ直線状に戻ることがあるが、通常は緩い螺旋状の
歪みが残る。ほぼ直線状に戻る場合は、図1の第5ステ
ップS5で連結ガイド軸10を回転させずに真っ直ぐに
抜き取ることできる。それにより抜き取り作業が一層容
易になる。また、緩い螺旋状の歪みが残る場合は、第2
ステップS2を経る場合と実質的に同じように扱うこと
ができる。
【0025】連結ガイド軸10を構成する形状記憶合金
の線材21の径やコイルの外径は、連結ガイド軸を使用
する血管の太さ、内径によって適切なものを選択する。
たとえば外径1mm程度、内径0.95mm程度の血管
同士を接合する場合は、線材21の外径0.1〜0.
5、より好ましくは0.2〜0.4mm程度で、コイル
の外径は0.5〜0.9mm程度にする。血管の内面と
連結ガイド軸の外周の間にいくらか隙間があるほうが、
縫合のときに針を通す隙間ができるので好ましい。ただ
し密着するようにしてもよい。
【0026】また、上記の連結ガイド軸は、血管以外
に、腸、食道、気道、胆管など、他の管状臓器の接合に
用いることもでき、その場合はそれらの内径や厚さ、弾
力性の有無などに応じて適切な線材およびコイル形状を
採用する。
【0027】連結ガイド軸10を構成する形状記憶合金
は、変形量の大きさ、戻りのときの残存歪みが少ない点
から、Ni−Ti系の形状記憶合金が好ましい。しかし
Ag−Cd系、Au−Cd系、Cu−Al系など、他の
形状記憶合金を採用することもできる。さらにポリノル
ボルネンなどの形状記憶合成樹脂を用いることもでき
る。いずれの場合も、手術中に患部の体温によって元の
形状に復帰しないように、変態温度は体温よりも充分に
高い方が好ましい。また、体組織を傷つけない程度の温
度で復帰する程度の変態温度が好ましい。したがって変
態温度は10〜70℃程度、とくに35〜50℃程度が
好ましい。変態温度に加熱する熱量と時間をコントロー
ルすることにより、連結ガイド軸の復元スピードを調節
することができるので、臓器を傷つけない程度のスピー
ドで、連結ガイド軸を直線または緩い螺旋状に復元する
ことが好ましい。変態温度を室温より低く、たとえば0
℃から10℃程度にする場合はあらかじめ室温以上で密
着コイル状に成形しておき、接合手術後に変態温度に冷
却することにより、元の直線ないし緩い螺旋状に復元す
ることができる。
【0028】前記実施形態では、連結ガイド軸を密着コ
イル状に形成しているが、図3に示す連結ガイド軸31
のように、隙間32をあけたコイル状に形成することも
できる。縫合方法は、1針縫うたびに糸を切って結び合
わせ、多数の縫い目で環状の接合部を囲んでいく方法
や、環状の接合部を連続的に緩く縫い合わせ、最後に糸
をきつく引っ張って接合部同士を密着させ、結び目を作
る方法などがあり、さらに接着剤で接合部同士を接合し
てもよい。連結ガイド軸の可撓性や血管との隙間は、そ
れらの縫合や接着の方法に応じて適切なものを選択すれ
ばよい。
【0029】図4aおよび図4bに示す連結ガイド軸3
4は、図1のコイル状の連結ガイド軸10と同様のコイ
ル35と、その内部に嵌入した1本または複数本の針状
の芯材36とからなる、いわば複合型の連結ガイド軸で
ある。芯材36は鋼などの金属製または合成樹脂製で、
コイル35の長さより長めにする。芯材36の本数は芯
材の太さに応じて1〜7本程度とする。この実施形態で
は中心の1本とその周囲を囲む6本の合わせて7本であ
る。このようにすると芯材36の束が安定する。ただし
抜き取り時の手間を考えると、1〜3本程度とするのが
好ましい。
【0030】この複合型の連結ガイド軸34は、たとえ
ば図2の第13ステップS13のときに芯材36の周囲
にコイル35を巻き付けることにより製造しうる。ただ
し密着コイル状に成形した後に線材36を嵌入させるこ
ともできる。前記複合型の連結ガイド軸34における血
管の接合時のガイド作用については、図1のものと実質
的に同じである。ただし芯材の剛性がかなり高くするこ
とができ、それによりコイル35は細い線材で構成しう
る。この連結ガイド軸34を抜き取るときは、図5の第
16ステップS16に示すように、まず1本の芯材36
を血管12の壁を貫通させて抜き取り、ついで順に他の
芯材36を抜き取っていく。最後に第17ステップS1
7に示すように、コイル35を加熱または冷却して元の
緩い螺旋形状に戻し、図1の場合と同じように血管12
の壁を貫通させて抜き取る。
【0031】図1の実施形態などでは、連結コイル10
の両端を針状に尖らせているが、幅広のエッジ状に鋭く
つぶしてもよい。また、いずれか片方の端部を鋭くする
だけで足りるが、両端に形成しておくと、向きを考えな
くてもよいので便利である。
【0032】図6は中央に突出部50を有する連結ガイ
ド軸51を用いたほかは、図1と実質的に同じ手術方法
を示している。突出部50は連結ガイド軸51のコイル
を構成する線材を外径より外側に突出させ、再び戻した
ものである。両端は鋭くしなくてもよい。このものは連
結ガイド軸51に血管11、12などの管状臓器を被せ
るとき、突出部50で止まるので、片側のみに深く入れ
すぎることがない(第2工程S2)。血管11、12同
士を縫い合わせるときは、そのまま、すなわち突出部5
0を外部に出した状態で縫い合わせる(第3工程S
3)。縫い合わせた後は、図1の場合と同様に、加熱あ
るいは冷却して連結ガイド軸51を緩い螺旋状に戻す。
そして突出部50を左右に切り離し、突出部50の半分
を摘みながら片方ずつ抜き取る(第5工程S5、第6工
程S6参照)。この手術方法は、突出部50があるの
で、糸で縫い合わせるときに邪魔になるが、あらかじめ
突出部50が血管11、12の外側に出ているので、抜
き取る作業が容易である。なお、突出部50には、あら
かじめVノッチなどの切り離し容易な部位を形成してお
いてもよい。それにより手で切り離すことができる。
【0033】前記突出部50を有する連結ガイド軸51
は、たとえば図7に示すように、形状記憶材料性の線材
21を緩い螺旋状に形成するときに、中央部が外側に突
出するように同時に形成しておき、そのまま緩い螺旋状
の部位のみを密着コイル状に加工することにより製造し
うる。
【0034】また、図8に示すように、左右別個に緩い
螺旋状のコイル53、54を形成し、そのときに一端を
外径から突出するように延ばして突出部50を形成して
おき、ついで突出部50を外側に出した状態で、それぞ
れの緩い螺旋状のコイル53、54を密着コイル状に形
成する。さらに左右の突出部50同士を沿い合わせてコ
イル部同士が同心となる状態で結合一体化する。なお、
左右のコイルは、緩い螺旋状の場合でも、密着コイル状
の場合でも、同心・同径としておく。突出部50同士を
結合する場合、容易に分離できるように、撚り合わせて
もよく、また接着ないし溶着により一体化してもよい。
【0035】図9は突出部50を有するコイル55に1
本または複数本の針状の芯材36を通して構成した複合
型の連結ガイド軸56である。このものは図7あるいは
図8の製造工程において、緩い螺旋状のコイルを密着コ
イル状に加工するときに芯材36の周囲に巻き付けるこ
とにより製造しうる。ただし密着巻きにしてから芯材3
6を嵌入してもよい。
【0036】図10aに示す連結ガイド軸60は、コイ
ル35の中に入れる芯材として糸61を用いたほかは、
図4の複合型の連結ガイド軸34とほぼ同様のものであ
る。糸61は1本でもよく、複数本を束にして用いても
よい。1本または数本の糸の束に合成樹脂、パラフィン
類などを含浸させてもよい。1本の場合は図10aのよ
うに左右で折り返して束にしてもよい。糸61の一方の
端部61aはコイル35の端部から出しておく。このも
のは芯材を用いないコイルのみからなる連結ガイド軸
(図1の符号10参照)の場合よりも剛性が高い。
【0037】この連結ガイド軸60を使用して管状臓器
同士を接合する場合、まず、図10bのように、接合す
べき管状臓器11、12の端部同士の隙間から糸61の
端部61aを出した状態にしておく。そして図10cの
ように、コイル35を加熱して元の緩い螺旋状の形状に
戻したとき、管状臓器11、12から出ている糸61の
端部61aを引っ張ることにより、容易に芯材を抜き出
すことができる。なお、コイル35を図1の第5ステッ
プS5の要領で先に抜き取った後、糸61を抜き取って
もよく、先に糸61を抜き取ってからコイル35を抜き
取ってもよい。なお、図10aでは糸61の端部61a
をコイル35の端から出しているが、コイルの中央部か
ら糸61の途中の部分をループ状にして出すようにして
もよい。
【0038】図11は図9の連結ガイド軸56における
芯材に代えて糸61を用いる場合を示している。コイル
55の中央部には突出部50が設けられており、同じ部
分から糸61の途中の部分62がループ状に突出してい
る。このものは管状臓器11、12の端部の隙間からコ
イル55の突出部50と共に、糸61の途中の部分62
を出しておき、コイル55を元の形状に戻した後、図6
の第5ステップS5および第6ステップS6の要領でコ
イル55を左右に分離して抜き取ると共に、糸61の途
中の部分62を引っ張って抜き取ることができる。分離
したコイルの抜き取りと糸61の抜き取りは、いずれを
先にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の連結ガイド軸を用いた手術方法の一
実施形態を示す工程図である。
【図2】 本発明の連結ガイド軸の製造法の一実施形態
を示す工程図である。
【図3】 本発明の連結ガイド軸の他の実施形態を示す
側面図である。
【図4】 図4aは本発明の連結ガイド軸の他の実施形
態を示す側面図、図4bはその連結ガイド軸の正面図で
ある。
【図5】 図4の連結ガイド軸を用いた手術方法の工程
図である。
【図6】 本発明の連結ガイド軸を用いた手術方法のさ
らに他の実施形態を示す工程図である。
【図7】 その手術方法に用いる連結ガイド軸の製造法
を示す要部工程図である。
【図8】 その手術方法に用いる連結ガイド軸の製造法
を示す要部工程図である。
【図9】 本発明の連結ガイド軸のさらに他の実施形態
を示す側面図である。
【図10】 図10aは本発明の連結ガイド軸のさらに
他の実施形態を示す側面図、図10bおよび図10cは
その連結ガイド軸を用いた手術方法を示す要部工程図で
ある。
【図11】 本発明の連結ガイド軸のさらに他の実施形
態を用いた手術方法を示す要部工程図である。
【図12】 従来の連結手術方法の一例を示す工程図で
ある。
【図13】 従来の連結手術方法の他の例を示す工程図
である。
【符号の説明】
10 連結ガイド軸 10a 端部 11、12 血管 13 糸 14 ピンセット 21 線材 22、支持部材 31 連結ガイド軸 32 隙間 34 複合型の連結ガイド軸 35 コイル 36 芯材 50 突出部 51 連結ガイド軸 53、54 コイル 55 コイル 56 複合型の連結ガイド軸 60 複合型の連結ガイド軸 61 糸 61a 糸の端部 62 途中の部分

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医療手術室の室温より充分高くまたは低
    く設定された変態温度で復元する形状記憶材料製の線材
    を用いて螺旋状に造られたコイルを有する連結ガイド軸
    であって、これを変態温度に加熱または冷却することに
    よって元の直線状ないし緩い螺旋状に戻る、切断された
    管状臓器の連結ガイド軸。
  2. 【請求項2】 医療手術室の室温より高く設定された変
    態温度で復元する形状記憶材料製の線材を、その変態温
    度より低い温度で螺旋状に形成したコイルを有する連結
    ガイド軸であって、その変態温度以上に加熱することに
    よって元の直線状ないし緩い螺旋状に戻る連結ガイド
    軸。
  3. 【請求項3】 前記コイルを構成する線材がコイルの長
    さ方向の中央部でコイルの外径から突出して突出部とな
    っている請求項1または2記載の連結ガイド軸。
  4. 【請求項4】 前記コイルが、前記突出部で左右に分離
    し、かつ、一体に沿い合わせたものである請求項3記載
    の連結ガイド軸。
  5. 【請求項5】 前記コイルの内部に嵌入される1本また
    は複数本の針状の芯材をさらに備えている請求項1、
    2、3または4記載の連結ガイド軸。
  6. 【請求項6】 前記コイル材の内部に、一部をコイルの
    外に出した1本の糸または数本の糸の束を、芯材として
    備えている請求項1、2、3または4記載の連結ガイド
    軸。
  7. 【請求項7】 前記形状記憶材料が形状記憶合金である
    請求項1、2、3、4、5または6記載の連結ガイド
    軸。
  8. 【請求項8】 切断された管状臓器の端部同士を、請求
    項1、2、3または4記載の連結ガイド軸の両端から被
    せて端部同士を当接させ、管状臓器の端部同士を接合
    し、連結ガイド軸を復元温度まで加熱または冷却して元
    の形状に復元させ、元の形状に復元した連結ガイド軸を
    管状臓器から抜き取る、管状臓器の接合手術方法。
  9. 【請求項9】 切断された管状臓器の端部同士を、請求
    項5記載の連結ガイド軸の両端から被せて端部同士を当
    接させ、管状臓器の端部同士を接合し、針状の芯材を管
    状臓器の側壁を貫通させて抜き取り、ついでコイルを復
    元温度まで加熱または冷却して元の形状に復元させ、元
    の形状に復元したコイルを管状臓器から抜き取る、管状
    臓器の接合手術方法。
  10. 【請求項10】 前記連結ガイド軸が突出部を有しない
    ものであり、管状臓器から抜き取るときに、管状臓器の
    側壁を貫通させて抜き取る、請求項8または9記載の管
    状臓器の接合手術方法。
  11. 【請求項11】 前記連結ガイド軸が突出部を有するも
    のであり、管状臓器から抜き取るときに、突出部を引っ
    張って抜き取る、請求項8または9記載の管状臓器の接
    合手術方法。
  12. 【請求項12】 切断された管状臓器の端部同士を、請
    求項6記載の連結ガイド軸の両端から被せて、芯材であ
    る糸または糸の束の一部を管状臓器の外部に出した状態
    で端部同士を当接させ、管状臓器の端部同士を接合し、
    コイルを復元温度まで加熱または冷却して元の形状に復
    元させ、元の形状に復元したコイルを管状臓器から抜き
    取り、ついで芯材であった糸または糸の束の外出した部
    分を引っ張って抜き取る、管状臓器の接合手術方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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