JP2003188789A - 移動体通信装置及び通信処理方法 - Google Patents

移動体通信装置及び通信処理方法

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JP2003188789A
JP2003188789A JP2001380681A JP2001380681A JP2003188789A JP 2003188789 A JP2003188789 A JP 2003188789A JP 2001380681 A JP2001380681 A JP 2001380681A JP 2001380681 A JP2001380681 A JP 2001380681A JP 2003188789 A JP2003188789 A JP 2003188789A
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Arihito Tokimoto
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 受信電波の信号強度を数値化した単なるRS
SI値に基づいてパイロットスキャンを行う場合に比べ
て消費電力を大幅に節約できるようにすると共に、単位
充電当たりのバッテリーの使用時間を長くできるように
する。 【解決手段】 地下地域1の通信可能領域で、最適送受
信可能な待ち受けチャネルを選択し該無線基地局を通じ
て通信をする装置において、送受信可能な待ち受けチャ
ネルを選択し無線基地局を通じて通信処理をする無線通
信手段13と、この無線通信手段13による受信電波の
信号強度を数値化してRSSI値を取得する処理をN
(N≧2)回分実行すると共に、N回分のRSSI値を
平均化してRSSI平均値を求め、RSSI平均値と予
め設定された閾値とを比較し、RSSI平均値が閾値を
越える場合にパイロットスキャンを開始するように無線
通信手段13の待ち受け制御する制御装置15を備える
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地下鉄駅等で使用
可能な携帯電話機に適用して好適な移動体通信装置及び
通信処理方法に関するものである。詳しくは、最適送受
信可能な待ち受けチャネルを選択し地下地域における無
線基地局を通じて通信をする場合に、無線通信手段の待
ち受け制御する制御装置を備え、地上モードのように指
標値が閾値を越える毎に無線基地局の検索を行う場合に
比べて消費電力を大幅に節約できるようにすると共に、
単位充電当たりのバッテリーの使用時間を長くできるよ
うにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、使用周波数帯域、800MHz帯
や1.5GHz帯のCDMA(CodeDivision Multi
ple Access:符号分割多元接続)方式の携帯電話機が
使用されている。また、近頃では地下駅に無線基地局用
のアンテナが配置され、地下鉄でも電波が輻射できるよ
うになっている。地下駅から地上局を経由して通話が可
能となされている。
【0003】この種の携帯電話機ではパイロットスキャ
ンと呼ばれる無線基地局の検索処理がなされ、最適な通
信可能チャネルが見出されると当該携帯電話機が待ち受
け状態になされる。このパイロットスキャンにおいては
RSSI(Receive SignalStrength Indcation)値
が使用される。RSSI値とは受信電波の信号強度を数
値化した指標をいう。従来方式の携帯電話機ではRSS
I値によってパイロットスキャンをするか否かを判断す
るようになされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式の
携帯電話機によれば、無線基地局の検索処理の際に、R
SSI値と予め設定された検索開始用の閾値とが比較さ
れ、この比較結果に基づいてRSSI値が検索開始用の
閾値を越える毎にパイロットスキャンに移行するように
なされている。このため、以下のような問題がある。
【0005】 地下鉄駅においても電波が届くように
なったが、駅間でもRSSI値(以下で指標値という)
が高く見えることがある。このような場合に、最適な通
信可能チャネルではないにも拘わらず、地上の無線基地
局を検索する場合と同様にして、突発的に高く見えたR
SSI値に基づいてパイロットスキャンに移行してしま
う。
【0006】 従って、最適な通信可能チャネルでは
ない駅間において、パイロットスキャンに移行してしま
い、著しく電力を消費してしまうことになる。このこと
で、地下鉄に入ると携帯電話機200の電池の寿命が短
くなってしまう。このような現象は都市部の地下地域で
多く発生している。
【0007】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、受信電波の信号強度を数値化
した単なる指標値に基づいて無線基地局の検索を行う場
合に比べて消費電力を大幅に節約できるようにすると共
に、単位充電当たりのバッテリーの使用時間を長くでき
るようにした移動体通信装置及び通信処理方法を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、複数の
通信可能領域が割り当てられると共に、1つの通信可能
領域毎に無線基地局が配置された地下地域で使用可能な
装置であって、最適送受信可能な待ち受けチャネルを選
択し当該無線基地局を通じて通信をする装置において、
送受信可能な待ち受けチャネルを選択し無線基地局を通
じて通信処理をする無線通信手段と、この無線通信手段
による受信電波の信号強度を数値化して指標値を取得す
る処理をN(N≧2)回分実行すると共に、N回分の指
標値を平均化して指標平均値を求め、指標平均値と予め
設定された閾値とを比較し、指標平均値が閾値を越える
場合に無線基地局の検索を開始するように無線通信手段
の待ち受け制御する制御装置を備えることを特徴とする
移動体通信装置によって解決される。
【0009】本発明に係る移動体通信装置によれば、最
適送受信可能な待ち受けチャネルを選択し地下地域にお
ける無線基地局を通じて通信をする場合に、無線通信手
段では送受信可能な待ち受けチャネルを選択し無線基地
局を通じて通信処理がなされることを前提にして、制御
装置では無線通信手段の待ち受け制御がなされる。
【0010】つまり、制御装置では受信電波の信号強度
を数値化して指標値を取得する処理をN(N≧2)回分
実行すると共に、このN回分の指標値を平均化して指標
平均値を求め、この指標平均値と予め設定された閾値と
を比較し、指標平均値が閾値を越える場合に無線基地局
の検索を開始するようになされる。
【0011】従って、N回分の指標値の中に、たまたま
閾値を越える指標値が含まれていた場合であっても、指
標平均値が閾値を越えない場合は無線基地局の検索処理
に移行されないので、地上モードのように指標値が閾値
を越える毎に無線基地局の検索を行う場合に比べて消費
電力を大幅に節約することができる。これにより、バッ
テリーの無駄な消費を抑えられるので、単位充電当たり
の移動体通信装置の使用時間を長くすることができる。
【0012】本発明に係る通信処理方法は複数の通信可
能領域が地下地域に割り当てられると共に、1つの通信
可能領域毎に無線基地局が配置され、最適送受信可能な
待ち受けチャネルを選択し該無線基地局を通じて通信を
する方法において、受信電波の信号強度を数値化して指
標値を取得する処理をN(N≧2)回分実行し、ここで
取得されたN回分の指標値を平均化して指標平均値を求
め、この指標平均値と予め設定された閾値とを比較し、
指標平均値が閾値を越える場合に無線基地局の検索を開
始することを特徴とするものである。
【0013】本発明に係る通信処理方法によれば、最適
送受信可能な待ち受けチャネルを選択し地下地域におけ
る無線基地局を通じて通信をする際に、予め取得された
N回分の指標値の中にたまたま閾値を越える指標値が含
まれていた場合であっても、指標平均値が閾値を越えな
い場合は無線基地局の検索処理に移行されないので、地
上モードのように指標値が閾値を越える毎に無線基地局
の検索を行う場合に比べて消費電力を大幅に節約するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る移動体通
信装置及び通信処理方法の一実施の形態について、図面
を参照しながら説明をする。 (1)実施形態 図1A及びBは本発明に係る実施形態としての移動体通
信装置100及び通信処理例を示すブロック図である。
この実施形態では最適送受信可能な待ち受けチャネルを
選択し地下地域における無線基地局を通じて通信をする
場合に、無線通信手段の待ち受け制御する制御装置を備
え、受信電波の信号強度を数値化して指標値を取得する
処理をN(N≧2)回分実行すると共に、このN回分の
指標値を平均化して指標平均値を求め、この指標平均値
と予め設定された閾値とを比較し、指標平均値が閾値を
越える場合に無線基地局の検索を開始するようにして、
地上モードのように指標値が閾値を越える毎に無線基地
局の検索を行う場合に比べて消費電力を大幅に節約でき
るようにすると共に、単位充電当たりのバッテリーの使
用時間を長くできるようにしたものである。
【0015】図1Aに示す移動体通信装置100は地下
鉄駅構内等の地下地域1で使用可能な装置であって、最
適送受信可能な待ち受けチャネルを選択し当該無線基地
局を通じて通信をする装置である。地下地域1には複数
の通信可能領域I,II・・・が、例えば地下鉄駅2や地
下鉄駅3毎に割り当てられると共に、1つの通信可能領
域I等には無線基地局(アンテナ6A)が配置されてい
る。これは地下地域1において、つまり、地下鉄駅2の
構内や地下鉄駅2に到着した移動体(電車等)4内にお
いても必要に応じて無線通信処理をできるようにしたた
めである。
【0016】移動体通信装置100はアンテナ26及び
無線通信手段13を有しており、送受信可能な待ち受け
チャネルを選択し無線基地局を通じて通信処理をするよ
うになされる。無線通信手段13には制御装置15が接
続されている。制御装置15には更に操作手段14が接
続されており、地下鉄モード又は地上モードのいずれか
を選択するように操作される。
【0017】ここで地下鉄モードとは受信電波の信号強
度を数値化して指標値を取得する処理をN(N≧2)回
分実行し、ここで取得されたN回分の指標値を平均化し
て指標平均値を求め、この指標平均値と予め設定された
閾値とを比較し、この指標平均値が閾値を越える場合に
無線基地局の検索を開始する動作をいう。この指標値に
はRSSI(Receive Signal Strength Indcatio
n)値が使用される。RSSI値とは受信した電波信号
の強さを数値化した指標をいう。
【0018】また、地上モードとは受信電波の信号強度
を数値化して指標値を取得する処理を1回実行し、ここ
で取得された指標値と予め設定された閾値とを比較し、
この指標値が閾値を越える場合に無線基地局の検索を開
始する動作をいう。この地下鉄モード又は地上モードの
いずれかの選択は使用者によってなされる。例えば、地
下鉄を利用する場合には地下鉄モードが選択され、地下
鉄から地上へ出たときは、地下鉄モードから地上モード
へ切り換えるように操作される。
【0019】制御装置15では地下鉄モードが選択され
ると、図2Bに示すフローチャートのステップA1で無
線通信手段13による受信電波の信号強度を数値化して
指標値を取得する処理をN(N≧2)回分実行する。そ
の後、ステップA2でN回分の指標値を平均化して指標
平均値を求める。そして、ステップA3で指標平均値と
予め設定された閾値とを比較する。
【0020】この比較結果において、指標平均値が閾値
を越える場合はステップA4に移行して無線基地局の検
索を開始するように無線通信手段13の待ち受け制御す
る。この指標平均値が閾値を越えない場合はステップA
1に戻って受信電波の信号強度を数値化して指標値を取
得する処理が繰り返される(本発明の通信処理方法)。
【0021】また、制御装置15では地上モードが選択
されると、受信電波の信号強度を数値化して指標値を取
得する処理を1回実行し、ここで取得された指標値と予
め設定された閾値とを比較し、この指標値が閾値を越え
る場合に無線基地局の検索を開始するように無線通信手
段13の待ち受け制御する。
【0022】このように、本発明に係る実施形態として
の移動体通信装置100によれば、地下鉄モードが選択
されると、N回分の指標値の中に、たまたま閾値を越え
る指標値が含まれていた場合であっても、指標平均値が
閾値を越えない場合は無線基地局の検索処理に移行しな
いようになされる。
【0023】従って、地上モードのように指標値が閾値
を越える毎に無線基地局の検索を行う場合に比べて消費
電力を大幅に節約することができる。これにより、バッ
テリーの無駄な消費を抑えられるので、単位充電当たり
の移動体通信装置の使用時間を長くすることができる。
【0024】(2)実施例 図2は本発明に係る実施例としての携帯電話機200の
構成例を示すブロック図である。この実施例では移動体
通信装置の一例となる携帯電話機200を構成し、地下
鉄モード及び地上モードを実行できるようにすると共
に、従来方式の携帯電話機に比べて消費電力を大幅に節
約できるようにすると共に、単位充電当たりのバッテリ
ーの使用時間を長くできるようにしたものである。
【0025】図2に示す携帯電話機200は地下鉄駅構
内等で使用可能な移動体通信装置であって、最適送受信
可能な待ち受けチャネルを選択し当該無線基地局(地下
駅等のアンテナ)通じて通信をする装置である。この地
下鉄駅構内には複数の通信可能領域が割り当てられると
共に、1つの通信可能領域毎に無線基地局が配置されて
いる。この例では地下鉄駅構内はもちろんのこと、地下
鉄駅に到着した電車内においても必要に応じて無線通信
処理をできるようになされている。防犯上通信が必要と
なる場合があるからである。
【0026】携帯電話機200はスペクトラム拡散通信
を応用した使用周波数帯域、800MHz帯や1.5G
Hz帯のCDMA(Code Division Multiple Ac
cess:符号分割多元接続)方式が採用され、無線通信手
段13を有しており、送受信可能な待ち受けチャネルを
選択し無線基地局を通じて通信処理をするようになされ
る。無線通信手段13は無線受信部31及び無線送信部
34を有している。
【0027】無線受信部31はアンテナ共用器51、混
合器(以下でミクサ52という)、フィルタ53、中間
増幅器(以下でIFAMP54という)、二重平衡復調
器56、フィルタ57、移相器58、RSSI検出部5
9、PN(Pseudorandom Noise)シーケンサ510,
IF単キャリア発振器511及び乗算器512を有して
いる。ミクサ52には発振部55が接続され、局部発信
周波数の源信号S0を発生するようになされる。
【0028】無線受信部31では無線電波がアンテナ2
6により受信されてアンテナ共用器51に送られる。ア
ンテナ共用器51では受信信号SINと送信信号SOUTと
が分離され、所定の搬送周波数の受信信号SINのみが選
択される。受信信号SINは図示しない無線基地局から輻
射される。受信信号SINには無線基地局固有のユニーク
なパイロット信号が含まれる。受信信号SINは低ノイズ
アンプなどにより高周波増幅してもよい。
【0029】アンテナ共用器51にはミクサ52が接続
され、高周波増幅後の受信信号SINと局部発信周波数の
源信号S0とが混合される。受信信号SINと源信号S0
とを混合した信号は混合信号Smixとなる。ミクサ52
にはフィルタ53が接続され、混合信号Smixから中間
周波数の受信信号Sifが分離される。フィルタ53には
IFAMP54が接続され、分離後の中間周波数の受信
信号Sifが中間増幅される。
【0030】IFAMP54にはスペクトル拡散方式用
の二重平衡復調器56が接続されており、スペクトル拡
散制御信号Sscに基づいて中間増幅後の受信信号Sif
が二重平衡復調(逆拡散)処理される。二重平衡復調器
56には乗算器512が接続され、この乗算器512に
はPNシーケンサ510及びIF単キャリア発振器51
1が接続される。IF単キャリア発振器511では中間
周波数の局部発振信号Sif0が発振される。
【0031】局部発振信号Sif0は乗算器512に出力
される。乗算器512にはPNシーケンサ510が接続
されており、PN系列と呼ばれる特殊な波形の信号PN
を発生し、スペクトル拡散及び逆拡散処理を制御するよ
うになされる。乗算器512では局部発振信号Sif0と
PN信号とを乗算してスペクトル拡散制御信号Sscを
二重平衡復調器56に出力するようになされる。
【0032】二重平衡復調器56にはフィルタ57が接
続され、逆拡散処理後の中間信号Iがフィルタ処理され
る。フィルタ57には移相器58が接続され、逆拡散処
理後の中間信号Iを移相処理するようになされる。移相
処理後の中間信号Iは出力信号Qとなる。
【0033】この無線受信部31には受信信号処理部3
2が接続されている。受信信号処理部32はアナログ/
デジタル(A/D)変換器61、位相補正部62、イコ
ライザ63、チャンネルデコーダ64、ボイスデコーダ
65を有している。
【0034】上述のIFAMP54及び移相器58には
A/D変換器61が接続され、受信制御データD1に基
づいてフィルタ処理後の中間信号I及び移相器58の出
力信号Qがアナログ・デジタル変換される。受信制御デ
ータD1はCPU35から出力される。A/D変換後の
中間信号I及び出力信号Qはデジタルの受信情報(音声
圧縮情報)DINとなる。
【0035】A/D変換器61には位相補正部62が接
続されており、受信制御データD1に基づいて音声圧縮
情報DINが復調される。位相補正部62にはイコライザ
63が接続されており、受信制御データD1に基づいて
復調後の音声情報DINが誤り訂正される。イコライザ6
3にはチャンネルデコーダ64が接続され、受信制御デ
ータD1に基づいて誤り訂正後の音声情報DINが伸長さ
れる。チャンネルデコーダ64にはボイスデコーダ65
が接続され、伸長後の音声情報DINがデジタル・アナロ
グ変換され、D/A変換後のアナログ音声信号Soutが
増幅して出力される。
【0036】ボイスデコーダ65には受話器を構成する
スピーカ22が接続され、増幅後のアナログ音声信号S
outに基づいて通話相手方の音声が出力される。上述の
A/D変換器61には制御装置15の一例となるCPU
35が接続されており、受信情報DINから制御メッセー
ジが抽出されて入力される。
【0037】この携帯電話機200には送話器を構成す
るマイクロフォン23が取り付けられ、発呼者の話し声
が集音される。マイクロフォン23には送信信号処理部
33が接続されている。送信信号処理部33はボイスエ
ンコーダ71、チャンネルエンコーダ72、デジタル/
アナログ(D/A)変換器73を有している。
【0038】上述のマイクロホン23にはボイスエンコ
ーダ71が接続され、発呼者(自己)の音声信号Sin
が増幅された後にアナログ・デジタル変換される。ボイ
スエンコーダ71にはチャンネルエンコーダ72が接続
され、送信制御データD2に基づいてA/D変換後の音
声情報DOUTが符号化されて圧縮される。符号化後の音
声圧縮情報DOUTはCPU35からの制御メッセージ等
と合成され更に誤り訂正符号が付加される。符号付加後
の音声圧縮情報DOUTは送信情報DOUT’となる。チャン
ネルエンコーダ72にはD/A変換器73が接続され、
送信制御データD2に基づいて送信情報DOUT’がデジ
タル・アナログ変換される。D/A変換後の送信情報D
OUT’はアナログ送信信号Sout’となる。
【0039】送信信号処理部33には無線送信部34が
接続されている。無線送信部34はドライバアンプ(以
下でD−AMP81という)、スペクトル拡散方式用の
二重平衡変調器82、ミクサ83、フィルタ84及び電
力増幅器(以下で単にP−AMP85という)を有して
いる。上述のD/A変換器73にはD−AMP81が接
続され、アナログ送信信号Sout’が増幅される。
【0040】D−AMP81には二重平衡変調器82が
接続され、スペクトル拡散制御信号Sscに基づいてア
ナログ送信信号Sout’を二重平衡変調(スペクトル拡
散)処理するようにされる。スペクトル拡散処理後のア
ナログ送信信号Sout’は送信信号SOUT’となる。二重
平衡変調器82にはミクサ83が接続され、発振部55
からの搬送周波数の源信号S0と、スペクトル拡散処理
後の送信信号SOUT’とが混合される。ミクサ83には
フィルタ84が接続され、混合処理後の送信信号SOU
T’がフィルタ処理される。フィルタ84にはP−AM
P85が接続されており、フィルタ処理後の送信信号S
OUT’が電力増幅されてアンテナ26から無線基地局に
向けて輻射される。
【0041】また、無線受信部31のIFAMP54に
はRSSI検出部59が接続されており、指標値の一例
となるRSSI値(ノイズ+電波)が検出され、RSS
I検出信号S1が発生される。RSSI検出部59には
CPU35が接続され、RSSI検出信号S1に基づい
てデータ処理をするようになされる。CPU35には更
に操作手段の一例となるI/Oインタフェース36が接
続されている。I/Oインタフェース36には数字
「0」〜「9」のテンキーや、記号「*」、「#」キー
から構成されるキーボード39、モード選択スイッチ4
0及び他の機能ボタン41が接続されている。モード選
択スイッチ40は地下鉄モード又は地上モードのいずれ
かを選択する際に操作される。
【0042】この例で地下鉄(SUBWAY)モードに
おいては、CPU35で受信電波の信号強度を数値化し
てRSSI値を取得する処理をN=3回分実行し、ここ
で取得された3回分のRSSI値を平均化してRSSI
平均値を求め、このRSSI平均値と予め設定された閾
値Lthとを比較し、このRSSI平均値が閾値Lth
を越える場合に無線基地局の検索(以下でパイロットス
キャンという)を開始するようになされる。RSSI値
の取得処理回数Nについては初期設定において書き換え
可能となされる。
【0043】なお、地上モードとはCPU35で従来方
式と同様にして受信電波の信号強度を数値化してRSS
I値を取得する処理を1回実行し、ここで取得されたR
SSI値と予め設定された閾値Lthとを比較し、この
RSSI値が閾値Lthを越える場合にパイロットスキ
ャンを開始するようになされる。この地下鉄モード又は
地上モードのいずれかの選択は使用者によってなされ
る。例えば、地下鉄を利用する場合にはモード選択スイ
ッチ40を操作して地下鉄モードが選択され、地下鉄か
ら地上へ出たときは、地下鉄モードから地上モードへ切
り換えるようにモード選択スイッチ40が操作される。
【0044】また、CPU35にはメモリ部37や液晶
ディスプレイ(以下でLCD38)が接続される。メモ
リ部37には図示しないEEPROM91やROM9
2、RAM93等が設けられる。EEPROM91には
短縮ダイヤルなどの電話番号が記録される。ROM92
にはCPU35を制御するプログラムが格納される。こ
のプログラムに関しては、地下鉄モード及び地上モード
を実行するためのソフトウエア(アプリケーション)が
記述される。
【0045】RAM93はワーキングメモリとして使用
され、無線受信部31による制御メッセージやキーボー
ド39より入力された文字情報などが一時記録される。
地下鉄モード実行時に、ROMから読み出されたアプリ
ケーションが展開され、このアプリケーションに基づい
てCPU35が制御される。LCD38には相手方及び
自局の電話番号や、相手方へ送信する文字情報を表示す
るようになされる。この他、LCD38には地下鉄モー
ド及び地上モードを区別するためのアイコン等を表示す
るようになされる。現在、当該携帯電話機200がどち
らのモードを実行しているかを目視確認できるしたため
である。
【0046】この携帯電話機200にはバッテリー電源
42が装備され、図示しない電源供給線を通じて無線受
信部31、受信信号処理部32、送信信号処理部33、
無線送信部34、CPU35、I/Oインタフェース3
6、メモリ部37及びLCD38に電源が供給される。
【0047】RSSI値の検出時にはノイズ及び無線電
波の強弱を検出する処理に留まることから、受信信号処
理部32、CPU35、I/Oインタフェース36、メ
モリ部37及びLCD38の電源が抑えられると共に、
送信信号処理部33及び無線送信部34への電源が供給
停止される。パイロットスキャン時には無線受信部31
及び受信信号処理部32はもちろんのこと、CPU3
5、I/Oインタフェース36、メモリ部37及びLC
D38への電源が通常通りに供給される。
【0048】図3A〜Cは地下鉄モードにおけるRSS
I値の検出例を示すイメージ図である。図3A〜Cにお
いて、いずれも横軸は回数Nであり、この例ではN=3
回の場合を示している。縦軸はRSSI値の信号レベル
である。閾値Lthは判定基準である。
【0049】図3Aに示すRSSI値の検出例によれ
ば、地下鉄モード選択時であって、3回のRSSI値の
検出において、いずれの場合も閾値Lthを越えるRS
SI値が検出されなかった場合である。この状態は、当
該携帯電話機200の使用者が地下鉄に乗っていて駅間
に電車が走行している場合である。つまり、図1に示し
た通信可能領域Iと通信可能領域IIの間に当該携帯電話
機200が存在している状態である。このような場合
は、RSSI平均値も閾値Lthを越えないので、パイ
ロットスキャンは開始されない。
【0050】また、図3Bに示すRSSI値の検出例に
よれば、地下鉄モード選択時であって、3回のRSSI
値の検出において、いずれの場合も閾値Lthを越える
RSSI値が検出された場合である。この状態は、当該
携帯電話機200の使用者が地下鉄駅構内で電車を待っ
ている場合等である。つまり、図1に示した通信可能領
域I等に当該携帯電話機200が存在している状態であ
る。このような場合は、RSSI平均値が閾値Lthを
越える場合であり、パイロットスキャンを開始するよう
になされる。
【0051】更に、図3Cに示すRSSI値の検出例に
よれば、地下鉄モード選択時であって、3回のRSSI
値の検出において、たまたま2回目のRSSI値の検出
において、閾値Lthを越えるRSSI値が検出された
場合であって、1回目及び3回目のRSSI値の検出の
際には閾値Lthを越えるRSSI値が検出された場合
である。この状態は、当該携帯電話機200の使用者が
地下鉄に乗っていて当該駅に電車が到着する直前又は当
該駅から出発した場合等である。
【0052】つまり、図1に示した通信可能領域Iへ当
該携帯電話機200が進入しようとしている状態又は、
当該通信可能領域Iから当該携帯電話機200が脱出し
ようとしている状態である。このような場合、たまたま
閾値Lthを越えるRSSI値が検出されても、RSS
I平均値が閾値Lthを越えないので、パイロットスキ
ャンは開始されない。因みに地下鉄モードの選択を忘れ
て地上モードを設定したまま地下鉄に乗った場合は、図
3Cに示すRSSI値の検出例において、閾値Lthを
越えるRSSI値を検出する毎に、パイロットスキャン
に開始するようになされる(従来方式)。
【0053】続いて、当該携帯電話機における処理例に
ついて説明をする。図4〜図6は携帯電話機200にお
ける処理例(その1〜3)を示すフローチャートであ
る。この実施例で携帯電話機200には地下鉄モード及
び地上モードが準備され、地下鉄に乗るときは必ず地下
鉄モードを選択する場合を前提とする。この例でCPU
35において、N=3回に設定してRSSI値の取得処
理を実行する場合を想定する。もちろん、Nは3回に限
られることはない。RSSI値の1回の取得処理時間は
100[ms]程度であり、そのサンプリング周期は圏
外の場合、4.0乃至6.0[s]程度である。
【0054】また、パイロットスキャンに関しては次の
条件に従って通信可能チャネルを検索する。 無線基地局から輻射される所定の周波数帯域のユニー
クなパイロット信号を検出する。 予め設定されたパイロット閾値(基準値)PL(R)
に基づいてパイロット信号のレベルPLを判定する。 パイロット信号の検出回数をMとしたとき、Mが予め
定めた設定値M(R)となるまで検出を繰り返す。
【0055】これを処理条件にして図4に示すフローチ
ャートのステップB1で当該携帯電話機200の電源が
オンされる。そして、ステップB2で地下鉄モード又は
地上モードのいずれかの選択によって制御が分岐する。
使用者は地下鉄に乗るときは必ず地下鉄モードを選択す
るようにする。
【0056】地下鉄モードが選択されると、CPU35
ではステップB3で無線受信部31による受信電波の信
号強度を数値化してRSSI値を取得する。この処理を
ステップB4に移行してN=3回を実行したかがチェッ
クされる。N=3回を実行していない場合はステップB
3に戻ってRSSI値が取得される。
【0057】ステップB4でN=3回を実行した場合
は、ステップB5に移行してN=3回分のRSSI値を
加算しその平均値を求める。3回分のRSSI値を加算
しその加算値をNで割った平均値を以下でRSSI平均
値という。そして、ステップB6でRSSI平均値と予
め設定された閾値Lthとを比較する。
【0058】この比較結果において、RSSI平均値が
閾値Lthを越える場合は図5に示すフローチャートの
ステップB9に移行してパイロットスキャンを開始する
ように無線受信部31の待ち受け制御を実行する。この
RSSI平均値が閾値Lthを越えない場合はステップ
B3に戻って受信電波の信号強度を数値化してRSSI
値を取得する処理が繰り返される(通信処理方法)。
【0059】また、CPU35では地上モードが選択さ
れると、受信電波の信号強度を数値化してRSSI値を
取得する処理をステップB7で1回実行し、ここで取得
されたRSSI値と予め設定された閾値Lthとをステ
ップB8で比較し、このRSSI値が閾値を越える場合
にステップB9に移行してパイロットスキャンを開始す
るように無線受信部31の待ち受け制御を実行する。
【0060】上述のステップB9でパイロットスキャン
が開始されると、ステップB10に移行して受信信号S
INに含まれるパイロット信号(Pilot)が受信され
る。先頭検出パターンのマッチング処理等をするためで
ある。パイロット信号が受信された場合はステップB1
1に移行してパイロット信号のレベルPLと閾値PL
(R)とを比較し、PL>PL(R)かがチェックされ
る。PL>PL(R)の場合はステップB12に移行す
る。PL>PL(R)ではない場合はステップB10に
戻る。
【0061】従って、PL>PL(R)の場合はステッ
プB12で検出回数M=M(R)かがチェックされる。
M<M(R)の場合はステップB10に戻って、パイロ
ット信号が受信される。上述の処理を繰り返すようにな
される。ステップB12でM=M(R)の場合はステッ
プB13〜B16でPN系列のパイロット信号のサーチ
処理(以下でPN−ROLLという)を実行する。
【0062】つまり、ステップB13では候補パイロッ
トが未知であることから、PN−ROLLの全サーチ処
理がなされる。この例でPN−ROLLのサーチ処理に
はソフトウエアによって実現される16倍サーチャーが
使用される。16倍サーチャーはCPU35によるメイ
ンコントローラ(MCタスク)や、ROM91やRAM
92等によるアプリケーションによってソフトウエア上
に構成される。
【0063】このPN−ROLLのサーチ処理に関して
は、例えば4つのステージに分けて実行される。更に、
1ステージは8又は16のブロックに分けられる。ブロ
ック単位にパイロット信号のサーチ処理をするためであ
る。
【0064】この例でPN−ROLLの分割について
は、第1ステージが8分割され、第2〜第4ステージが
いずれも16分割される。つまり、ステージ(1/2/
3/4)=分割数(8/16/16/16)となってい
る。各ブロック単位でパイロット信号をサーチ処理する
と、ブロック毎に受信強度の高い4つのパイロットパス
(通信可能チャネル候補)が得られる。以降このピーク
・パイロットを候補パイロットとして順次、同期捕捉処
理を実行するようになされる。ピーク・パイロットの最
大数は4ステージ×ブロック数である。
【0065】この16倍サーチャーでは基本シーケンス
(SS1/SS2/SS3/SS4)=(DETECT
/DWELL/VERIFY/PULL−IN)に則っ
てパイロット信号の捕捉処理がなされる。
【0066】まず、ステップB14に移行してSS1=
DETECTではDETECT用の閾値が設定され、待
ち受けチャネルの候補となるパイロット周辺がサーチさ
れる。ここでは大きいウインドウ(Window)サイズを
使用してパイロット信号を広くサーチ処理される。そし
て、ステップB15に移行してDETECT用閾値とパ
イロット信号の受信強度とが比較される。このDETE
CT用閾値以上の受信強度のパイロット信号が検出され
ると、ステップB16に移行する。
【0067】ステップB16ではSS2=DWELLに
おいて、DWELL用の閾値が設定され、DETECT
用閾値よりも、小さいウインドウサイズを使用してパイ
ロット信号のサーチ範囲の絞り込みがなされる。そし
て、ステップB17に移行してDWELL用閾値とパイ
ロット信号の受信強度とが比較される。ピーク・パイロ
ット(Peak−Pailot)信号候補を検出するた
めである。このDWELL用閾値以上の受信強度のピー
ク・パイロット信号候補が検出されると、ステップB1
8に移行する。
【0068】そして、ステップB18〜ステップB22
でピーク・パイロット信号候補に関して同期捕捉確認処
理を実行する。このときは、PN−ROLLの全サーチ
処理で得たピーク・パイロット信号を位相順に並べ換え
て(ソートして)、位相値の小さいものから、一つずつ
個別に捕捉確認処理を行う。
【0069】つまり、ステップB18でSS3=VER
IFYにおいて、VERIFY用の閾値が設定され、ピ
ーク・パイロット信号の受信強度が確認される。例え
ば、ステップB19に移行してピーク・パイロット信号
がVERIFY用閾値以上でかつFinger−RSS
I値も閾値Lth以上であれば、ステップB21へ移行
する。VERIFYでは周波数追跡(Freq−Tra
cking)のチェックと補正もなされる。
【0070】上述のステップB19でVERIFY用閾
値未満の場合はステップB20へ移行する。ステップB
20では即同期捕捉不可(NG)としないで、予め設定
された猶予回数nと比較される。このn回数分リトライ
してもピーク・パイロット信号の受信電界強度がVER
IFY用閾値を越えない場合に初めて捕捉NG処理扱い
となり、ステップB26へ移行する。この猶予回数nは
ステージにより決定され、例えば、ステージ(1/2/
3/4)=猶予回数n(3/3/3/4)が設定され
る。
【0071】そして、ステップB21ではSS4=PU
LL−INにおいてピーク・パイロット信号の同期捕捉
確定のチェックがなされる。例えば、ステップB22に
移行して、ピーク・パイロット信号の受信強度がVER
IFY用閾値より大きく、かつFreq−Tracki
ngが安定していれば、ステップB24へ移行する。こ
のとき、未処理のピーク・パイロット信号があっても他
のピーク・パイロット信号については同期捕捉確定処理
が行われない。ここで「Freq−Trackingが
安定する」とはビット区間はもちろんのこと、チップ
(Chip)区間のPN系列の時間波形(周波数)とパ
イロット信号とが同期することをいう。
【0072】上述のステップB22でFreq−Tra
ckingが安定していない場合はステップB23へ移
行する。ステップB23では即同期捕捉NGとしない
で、予め設定された猶予回数nと比較される。このn回
数分リトライしてもピーク・パイロット信号の受信電界
強度が安定しない場合に初めて捕捉NG処理扱いとな
り、ステップB26へ移行する。この猶予回数nはSS
3=VERIFYの場合と同様である。
【0073】そして、ステップB24では同期捕捉OK
を示すSRCH−ACQ−RがサーチャーからMCタス
ク(CPU35)へ通知され、同期捕捉処理を完了す
る。この同期捕捉処理完了によって、ステップB25に
移行して当該携帯電話機200が待ち受け状態となる。
この同期が取れないと、パイロット信号捕捉後の受信信
号SINの復調処理等でNGとなる。従って、この同期が
とれて捕捉OKとなる。
【0074】なお、ステップB15でDETECT用閾
値以上の受信強度のパイロット信号が検出されない場
合、ステップB17でDWELL用閾値以上の受信強度
のピーク・パイロット信号候補が検出されない場合、ス
テップB20でピーク・パイロット信号の受信強度がV
ERIFY用閾値やFinger−RSSI値を越えな
い場合及びステップB23でピーク・パイロット信号の
受信強度が安定しない場合はステップB26へ移行す
る。全ピーク・パイロット信号とも捕捉NGとなった場
合も含まれる。
【0075】このステップB26では残ピーク・パイロ
ット信号(最終ステージ)の有無が確認される。パイロ
ット信号の受信強度が不十分(NG)の場合があること
による。ここで、残ピーク・パイロット信号(次のステ
ージ)が有る場合は、ステップB13に戻って位相順で
次のピーク・パイロット信号に関して同期捕捉処理を基
本シーケンス(SS1/SS2/SS3/SS4)=
(DETECT/DWELL/VERIFY/PULL
−IN)に則って実行する。
【0076】ステップB26で残ピーク・パイロット信
号(次のステージ)が無い場合、つまり当該ステージが
LAST−STAGEの場合はステップB27に移行し
てパイロット捕捉NGとしてMCタスクにSRCH/A
CQ/FAILを通知して捕捉処理を終了する。その
後、ステップB28に移行してLCD38に「圏外」を
表示するようになされる。なお、PN−ROLLを一周
するのに要する時間は26.67[ms]である。換言
すると、拡散帯域幅が1.2288MHzである。圏外
サーチにはFULL−SCANを6回実行する。W−C
DMA方式では12回のサーチ処理を行うようになされ
る。
【0077】このように、本発明に係る実施例としての
携帯電話機200によれば、地下鉄モードが選択される
と、3回分のRSSI値の中に、たまたま閾値を越える
RSSI値が含まれていた場合であっても、RSSI平
均値が閾値Lthを越えない場合はパイロットスキャン
処理に移行されない。
【0078】つまり、RSSI値の検出時には受信信号
処理部32、CPU35、I/Oインタフェース36、
メモリ部37及びLCD38の電源が抑えられる。パイ
ロットスキャン時には無線受信部31、受信信号処理部
32、CPU35、I/Oインタフェース36、メモリ
部37及びLCD38への電源が通常通りに供給され
る。
【0079】従って、地上モードのようにRSSI値が
閾値Lthを越える毎にパイロットスキャンを行う場合
に比べて地下鉄モードでは消費電力を大幅に節約するこ
とができる。これにより、バッテリー電源42の無駄な
消費を抑えられるので、単位充電当たりの携帯電話機2
00の使用時間を長くすることができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る移動体
通信装置によれば、最適送受信可能な待ち受けチャネル
を選択し地下地域における無線基地局を通じて通信をす
る場合に、無線通信手段の待ち受け制御する制御装置を
備え、この制御装置は受信電波の信号強度を数値化して
指標値を取得する処理をN(N≧2)回分実行すると共
に、このN回分の指標値を平均化して指標平均値を求
め、この指標平均値と予め設定された閾値とを比較し、
指標平均値が閾値を越える場合に無線基地局の検索を開
始するようになされる。
【0081】この構成によって、N回分の指標値の中に
たまたま閾値を越える指標値が含まれていた場合であっ
ても、指標平均値が閾値を越えない場合は無線基地局の
検索処理に移行されないので、地上モードのように指標
値が閾値を越える毎に無線基地局の検索を行う場合に比
べて消費電力を大幅に節約することができる。これによ
り、バッテリーの無駄な消費を抑えられるので、単位充
電当たりの移動体通信装置の使用時間を長くすることが
できる。
【0082】本発明に係る通信処理方法によれば、最適
送受信可能な待ち受けチャネルを選択し地下地域におけ
る無線基地局を通じて通信をする際に、受信電波の信号
強度を数値化して指標値を取得する処理をN(N≧2)
回分実行し、ここで取得されたN回分の指標値を平均化
して指標平均値を求め、指標平均値と予め設定された閾
値とを比較し、この指標平均値が閾値を越える場合に無
線基地局の検索を開始するようになされる。
【0083】この構成によって、N回分の指標値の中に
たまたま閾値を越える指標値が含まれていた場合であっ
ても、指標平均値が閾値を越えない場合は無線基地局の
検索処理に移行されないので、地上モードのように指標
値が閾値を越える毎に無線基地局の検索を行う場合に比
べて消費電力を大幅に節約することができる。この発明
は都市部の地下地域等で使用可能な携帯電話機に適用し
て極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】A及びBは本発明に係る実施形態としての移動
体通信装置100及び通信処理例を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明に係る実施例としての携帯電話機200
の構成例を示すブロック図である。
【図3】A〜Cは地下鉄モードにおけるRSSI値の検
出例を示すイメージ図である。
【図4】携帯電話機200における処理例(その1)を
示すフローチャートである。
【図5】携帯電話機200における処理例(その2)を
示すフローチャートである。
【図6】携帯電話機200における処理例(その3)を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
13・・・無線通信手段、14・・・操作手段、15・
・・制御装置、31・・・無線受信部(無線通信手
段)、32・・・受信信号処理部、33・・・送信信号
処理部、34・・・無線送信部(無線通信手段)、35
・・・CPU(制御装置)、40・・・モード選択スイ
ッチ(操作手段)、100・・・移動体通信装置、20
0・・・携帯電話機

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の通信可能領域が割り当てられると
    共に、1つの通信可能領域毎に無線基地局が配置された
    地下地域で使用可能な装置であって、最適送受信可能な
    待ち受けチャネルを選択し当該無線基地局を通じて通信
    をする装置において、 前記送受信可能な待ち受けチャネルを選択し前記無線基
    地局を通じて通信処理をする無線通信手段と、 前記無線通信手段による受信電波の信号強度を数値化し
    て指標値を取得する処理をN(N≧2)回分実行すると
    共に、前記N回分の指標値を平均化して指標平均値を求
    め、前記指標平均値と予め設定された閾値とを比較し、
    前記指標平均値が閾値を越える場合に前記無線基地局の
    検索を開始するように前記無線通信手段の待ち受け制御
    する制御装置を備えることを特徴とする移動体通信装
    置。
  2. 【請求項2】 前記受信電波の信号強度を数値化して指
    標値を取得する処理をN(N≧2)回分実行し、 取得された前記N回分の指標値を平均化して指標平均値
    を求め、 前記指標平均値と予め設定された閾値とを比較し、 前記指標平均値が閾値を越える場合に前記無線基地局の
    検索を開始する動作を地下鉄モードとし、 前記受信電波の信号強度を数値化して指標値を取得する
    処理を1回実行し、 取得された前記指標値と予め設定された閾値とを比較
    し、 前記指標値が閾値を越える場合に前記無線基地局の検索
    を開始する動作を地上モードとしたとき、 予め前記地下鉄モード又は地上モードのいずれかを選択
    するように操作される操作手段が備えられることを特徴
    とする請求項1に記載の移動体通信装置。
  3. 【請求項3】 複数の通信可能領域が地下地域に割り当
    てられると共に、1つの通信可能領域毎に複数の無線基
    地局が配置され、最適送受信可能な待ち受けチャネルを
    選択し該無線基地局を通じて通信をする方法において、 受信電波の信号強度を数値化して指標値を取得する処理
    をN(N≧2)回分実行し、 取得された前記N回分の指標値を平均化して指標平均値
    を求め、 前記指標平均値と予め設定された閾値とを比較し、 前記指標平均値が閾値を越える場合に前記無線基地局の
    検索を開始することを特徴とする通信処理方法。
  4. 【請求項4】 前記受信電波の信号強度を数値化して指
    標値を取得する処理をN(N≧2)回分実行し、 取得された前記N回分の指標値を平均化して指標平均値
    を求め、 前記指標平均値と予め設定された閾値とを比較し、 前記指標平均値が閾値を越える場合に前記無線基地局の
    検索を開始する動作を地下鉄モードとし、 前記受信電波の信号強度を数値化して指標値を取得する
    処理を1回実行し、 取得された前記指標値と予め設定された閾値とを比較
    し、 前記指標値が閾値を越える場合に前記無線基地局の検索
    を開始する動作を地上モードとしたとき、 予め前記地下鉄モード又は地上モードのいずれかを選択
    するようになされることを特徴とする請求項3に記載の
    通信処理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005328246A (ja) * 2004-05-13 2005-11-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 携帯機器
JP2010011010A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Fujitsu Ltd 携帯端末
CN106993326A (zh) * 2016-01-21 2017-07-28 北京睿创投资管理中心(有限合伙) 无线通信基站扫描启动方法、启动装置及用户设备

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JP2010011010A (ja) * 2008-06-26 2010-01-14 Fujitsu Ltd 携帯端末
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