JP2003188021A - 電気機器の外部冷却装置 - Google Patents

電気機器の外部冷却装置

Info

Publication number
JP2003188021A
JP2003188021A JP2001382931A JP2001382931A JP2003188021A JP 2003188021 A JP2003188021 A JP 2003188021A JP 2001382931 A JP2001382931 A JP 2001382931A JP 2001382931 A JP2001382931 A JP 2001382931A JP 2003188021 A JP2003188021 A JP 2003188021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
cooling
heat
heat exchanger
storage tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001382931A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Marushima
敬 丸島
Masumi Nakatate
真澄 中楯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001382931A priority Critical patent/JP2003188021A/ja
Publication of JP2003188021A publication Critical patent/JP2003188021A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transformer Cooling (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気機器自体の高さを変更することなく、散
水器からの水の冷却効率を向上させることができる電気
機器の外部冷却装置を提供することである。 【解決手段】 熱媒体はタンクと熱交換器との間を循環
する。タンク内で電気機器本体が発熱した熱は熱媒体を
介して熱交換器で冷却され、冷却された熱媒体はタンク
に戻される。散水器は熱交換器の上部から熱交換器のフ
ィンと冷却扇との間隙に冷却水を散水する。散水された
冷却水は冷却扇からに冷却風により霧状となって熱交換
器のフィンに付着し、フィンの表面からの蒸発潜熱で熱
媒体を冷却する。散水器には水供給設備から冷却水が供
給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器またはリア
クトル等の電気機器本体をタンクに収納し外部に設置し
た冷却器によって電気機器本体の冷却を行う電気機器の
外部冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、変圧器またはリアクトル等の電気
機器は、絶縁性を有する熱媒体と共にタンクに収納され
小型化が図られている。例えば、特開平9−12091
6号公報には、低コストで冷却性能に優れた電気機器が
開示されている。この電気機器は、図9に示すように、
タンク1の内部に電気機器本体2および熱媒体3を収納
し、このタンク1の外部に熱交換器4を設け、電気機器
本体2から発生する熱により暖められた熱媒体3を配管
5を介して熱交換器4に導き外気と熱交換して冷却す
る。熱交換器4で冷却された熱媒体3は熱媒体循環装置
6によりタンク1に戻され、タンク1と熱交換器4との
間で熱媒体3を強制循環させる。
【0003】さらに、冷却を高めるために、タンク1の
上部に水を散水する散水器7を配設し、散水器7により
散水されタンク1に付着した水8により、タンク1の表
面からの蒸発潜熱を利用して、電気機器本体2から発生
する熱の一部の冷却を行うようにしている。これによ
り、低コストで冷却性能に優れた電気機器を提供してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、散水器
7をタンク1の上部に据え付けているため、電気機器自
体の高さが増すので、高さ制限のある場所での適用が不
適切となる。そこで、タンク1の上部に代えて、熱交換
器4に直接的に散水することが考えられるが、その場
合、単に熱交換器4に散水するだけでは、冷却に寄与す
ることなく熱交換器4より流れ落ちてしまう水量が多く
なり冷却効率の向上が図れない。
【0005】本発明の目的は、電気機器自体の高さを変
更することなく、散水器からの水の冷却効率を向上させ
ることができる電気機器の外部冷却装置を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
気機器の外部冷却装置は、電気機器本体が収納されたタ
ンク内に熱媒体を封入し、前記熱媒体を前記タンクと熱
交換器との間で循環させ、前記熱交換器で外気と熱交換
して前記電気機器本体を冷却する電気機器の冷却装置に
おいて、前記熱交換器のフィンに冷却風を供給する冷却
扇と、前記熱交換器の上部に設置され前記熱交換器のフ
ィンと前記冷却扇との間隙に冷却水を散水する散水器
と、前記散水器に冷却水を供給する水供給設備とを備え
たことを特徴とする。
【0007】請求項1の発明に係る電気機器の外部冷却
装置においては、熱媒体はタンクと熱交換器との間を循
環する。タンク内で電気機器本体が発熱した熱は熱媒体
を介して熱交換器で冷却され、冷却された熱媒体はタン
クに戻される。散水器は熱交換器の上部から熱交換器の
フィンと冷却扇との間隙に冷却水を散水する。散水され
た冷却水は冷却扇からに冷却風により霧状となって熱交
換器のフィンに付着し、フィンの表面からの蒸発潜熱で
熱媒体を冷却する。散水器には水供給設備から冷却水が
供給される。
【0008】請求項2の発明に係る電気機器の外部冷却
装置は、電気機器本体が収納されたタンク内に熱媒体を
封入し、前記熱媒体を前記タンクと熱交換器との間で循
環させ、前記熱交換器で外気と熱交換して前記電気機器
本体を冷却する電気機器の冷却装置において、前記熱交
換器の各々のフィンの上部から各々のフィンの側面にほ
ぼ均等に冷却水を散水する散水器と、前記散水器に冷却
水を供給する水供給設備とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2の発明に係る電気機器の外部冷却
装置においては、熱媒体はタンクと熱交換器との間を循
環する。タンク内で電気機器本体が発熱した熱は熱媒体
を介して熱交換器で冷却され、冷却された熱媒体はタン
クに戻される。散水器は、熱交換器の各々のフィンの上
部から各々のフィンの側面にほぼ均等に冷却水を散水す
る。散水された冷却水は熱交換器の各々のフィンに付着
し、各々のフィンの表面からの蒸発潜熱で熱媒体を冷却
する。散水器には水供給設備から冷却水が供給される。
【0010】請求項3の発明に係る電気機器の外部冷却
装置は、請求項1または2の発明において、前記熱交換
器のフィンから流れ落ちる水を集水する集水装置と、前
記集水装置で集水した水を貯水する貯水タンクと、前記
貯水タンクに貯水された水を前記散水器に供給する送水
装置と、前記貯水タンクに冷却水を補給する水供給設備
とを備えたことを特徴とする。
【0011】請求項3の発明に係る電気機器の外部冷却
装置においては、請求項1または2の発明の作用に加
え、熱交換器のフィンから流れ落ちる水を集水装置で集
水し、集水した水を貯水タンクに貯水する。貯水タンク
に貯水された水は送水装置により散水器に供給され、水
供給設備から貯水タンクに冷却水が補給される。熱交換
器のフィンから流れ落ちた水を再利用するので水の使用
量を軽減できる。
【0012】請求項4の発明に係る電気機器の外部冷却
装置は、請求項3の発明において、雨水を集水し前記貯
水タンクに供給する雨水集水装置を設けたことを特徴と
する。
【0013】請求項4の発明に係る電気機器の外部冷却
装置においては、請求項3の発明の作用に加え、雨水集
水装置で雨水を集水し貯水タンクに供給する。従って、
水の使用量をさらに軽減できる。
【0014】請求項5の発明に係る電気機器の外部冷却
装置は、請求項1または2の発明において、建造物屋上
の水平面または緩斜面に設置され熱放射を行う放射冷却
パネルと、断熱材で囲われ冷却水を貯水する保温貯水タ
ンクと、前記保温貯水タンクに貯水された水を前記保温
貯水タンクと前記放射冷却パネルとの間で循環させる強
制循環装置と、前記保温貯水タンクに貯水された水を前
記散水器に供給する送水装置と、前記保温貯水タンクに
冷却水を補給する水供給設備とを備えたことを特徴とす
る。
【0015】請求項5の発明に係る電気機器の外部冷却
装置においては、請求項1または2の発明の作用に加
え、強制循環装置は、保温貯水タンクに貯水された水を
保温貯水タンクと放射冷却パネルとの間で循環させる。
放熱冷却パネルは冷却水からの熱放射を行い冷却水を冷
却し、その冷却水は保温貯水タンクに戻される。一方、
保温貯水タンクに貯水された水は、送水装置により散水
器に供給され熱交換器の冷却に使用される。保温貯水タ
ンクには水供給設備から冷却水が補給される。
【0016】請求項6の発明に係る電気機器の外部冷却
装置は、請求項5の発明において、前記水供給設備より
補給される水温度より低い融点を持ち潜熱量の大きい物
質である相変化物質を封入したカプセルを、前記保温貯
水タンクに充填したことを特徴とする。
【0017】請求項6の発明に係る電気機器の外部冷却
装置においては、請求項5の発明の作用に加え、カプセ
ルに封入された相変化物質により、保温貯水タンクによ
り多くの冷熱を蓄えることができる。
【0018】請求項7の発明に係る電気機器の外部冷却
装置は、請求項6の発明において、前記カプセルに封入
される相変化物質は、NaOH・3.5HOであるこ
とを特徴とする。
【0019】請求項7の発明に係る電気機器の外部冷却
装置においては、請求項6の発明において、相変化物質
であるNaOH・3.5HOにより、約15℃の冷熱
を大量に確保できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る電気機器
の外部冷却装置の構成図であり、図2は熱交換器部分の
概略斜視図である。図1において、タンク1の内部に
は、変圧器およびリアクトル等の電気機器本体2が収納
され、絶縁油またはSFガスなどの熱媒体3が充填さ
れている。タンク1および熱交換器4は配管5を介して
環状に接続され、熱媒体3は熱媒体循環装置6により、
配管5を介して熱交換器4およびタンク1を強制循環す
ることになる。これにより、電気機器本体2からの発熱
により熱せられた熱媒体3は熱交換器4により冷却され
る。
【0021】熱交換器4の側面にはケーシング9に収納
された冷却扇10が設けられ、熱交換器4のフィンに冷
却風を供給する。また、熱交換器4の上部には散水器7
が設けられ、熱交換器4と冷却扇10との間隙に冷却水
を散水する。散水器7には水供給設備から冷却水が供給
される。水供給設備として水道配管11から弁12を介
して水道水が冷却水として供給されるようになってい
る。熱交換器4は、図2に示すように、入口配管13か
ら熱媒体3を取り入れ、フィン16で大気と熱交換して
出口配管15から熱媒体3をタンク1に戻すように構成
されている。
【0022】いま、水道水配管11の弁12を開いて水
道水を熱交換器4上部の散水器7に送ったとすると、散
水器7から冷却扇10と熱交換器4との間に冷却水が散
水され、水8は冷却扇10の風圧により霧状となり、熱
交換器4のフィン14の表面に付着する。
【0023】そして、電気機器本体2からの発熱によっ
て熱せられた熱媒体3は、熱媒体循環装置6により、熱
交換器4の入口配管13からフィン14へと流入する。
このとき、フィン14での熱交換において、フィン14
表面に付着した水8の顕熱および蒸発熱を利用すること
によって、熱媒体3は熱交換器4の冷却能力以上に冷却
されタンク1内に流入する。従って、熱交換器4が持つ
冷却能力より高い冷却能力によって電気機器本体2の冷
却を実現することができる。
【0024】以上のように、第1の実施の形態によれ
ば、散水器7から冷却扇10と熱交換器4との間に散水
することにより、熱交換器4のフィン14の表面に霧状
の水が付着し、水8の顕熱および蒸発熱により冷却能力
の向上を実現することができる。水8を霧状にしてフィ
ンに付着しているので、蒸発しやすくなり、蒸発熱によ
る冷却の効果を最大にできる。また、タンク1の上部に
散水器7を設置するものではないので、電気機器システ
ム自体の高さが制限されている場合でも適用できる。
【0025】さらに、既設の電気機器の熱交換器4に対
して、弁12を持つ水道水配管11を敷設し散水器7を
熱交換器4の上部に設置することにより、季節の電気機
器に対しても容易に適用できる。これにより、過負荷運
転時などの発熱量が通常の熱交換器4の冷却能力を超え
る場合でも対処することができる。
【0026】また、夏場の日中など過負荷運転の時間帯
が予測できる場合には、過負荷運転の時間帯の前に、散
水器7から散水を行ない冷却性能を高め、電気機器本体
2をあらかじめ過冷却し過負荷運転に対処することもで
きる。
【0027】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。図3は本発明の第2の実施の形態に係る電気機器の
外部冷却装置の構成図であり、図4は熱交換器部分の概
略斜視図である。この第2の実施の形態は、図1に示し
た第1の実施の形態に対し、ケーシング9に収納された
冷却扇10がなく熱交換器4のみの外部冷却装置に対
し、熱交換器4に冷却水を散水する場合を示している。
【0028】図3に示すように、外部冷却装置として、
水供給設備である弁12を持つ水道水配管11に散水器
7を接続し、散水器7は、図4に示すように熱交換器4
の各々のフィン14の上部にパイプ状の散水管7aを配
置した構成としている。各々の散水管7aには、一定間
隔の散水口16が設けられ、この散水口16から各々の
フィン14の側面にほぼ均等に冷却水を散水する。
【0029】いま、水道水配管11に設置している弁1
2を開いたとすると、水道水は熱交換器4の上部に設置
された散水器7に送られる。散水器7は、各々のフィン
14の上部に設置されたパイプ状の散水管7aから構成
されているので、水道水は各々の散水管7aの散水口1
6から散水される。これにより、各々のフィン14の表
面にはほぼ均等に散水されることになり、フィン14の
表面に付着した水の顕熱および蒸発潜熱により効率的に
冷却できる。
【0030】この第2の実施の形態によれば、ケーシン
グ9に収納された冷却扇10がなく熱交換器4のみの外
部冷却装置に対しても、フィン14の表面に付着した水
の顕熱および蒸発潜熱により効率的に冷却でき、外部冷
却装置の性能を向上することができる。
【0031】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。図5は本発明の第3の実施の形態に係る電気機器の
外部冷却装置の構成図である。この第3の実施の形態
は、図1に示した第1の実施の形態に対し、熱交換器4
のフィンから流れ落ちる水を濾過装置17を介して集水
する集水装置18と、集水装置18で集水した水を貯水
する貯水タンク19と、貯水タンク19に貯水された水
を7散水器に供給する送水装置20とを追加して設けた
ものである。図1に示した第1の実施の形態と同一要素
には同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0032】図5に示すように、散水装置18は、散水
器7から熱交換器4と冷却扇10との間に散水され、熱
交換器4のフィンより流れ落ちる水を集め、貯水タンク
19に貯水する。集水装置18と貯水タンク19と間の
配管には、水を濾過する濾過装置17が設けられ、配管
のつまりを防止する。
【0033】貯水タンク19には、送水装置20が設け
られ送水配管21および送水弁22を介して散水器7に
冷却水を供給する。また、熱交換器4のフィンで蒸発し
た水分を補給するために、貯水タンク19には水供給設
備である水道水配管11が設けられている。その水道水
配管11の水道水流入口には開閉弁23が取り付けら
れ、貯水タンク19の貯水量により開閉弁23を開閉す
る弁開閉装置24が設けられている。
【0034】このように、貯水タンク19に設置した水
道水配管11の水道水流入口には貯水タンク4の水位が
下限水位以下になると自動的に開閉弁23を開き、上限
水位以上になると自動的に開閉弁23を閉じるボールタ
ップなどの弁開閉装置24が設けられているので、貯水
タンク19内の水が減って所定の最低水位より低くなっ
た場合には、水道水が貯水タンク19に自動的に注入さ
れる。
【0035】第3の実施の形態によれば、熱交換器4に
散水され蒸発しなかった水を貯水タンク19に貯めるこ
とができるので、水供給設備である水道水の使用量を削
減することができる。また、熱交換器4のフィンで蒸発
した水を自動的に補給できる。
【0036】以上の説明では、図1に示した第1の実施
の形態に対し、熱交換器4のフィンから流れ落ちる水を
濾過装置17を介して集水する集水装置18と、集水装
置18で集水した水を貯水する貯水タンク19と、貯水
タンク19に貯水された水を7散水器に供給する送水装
置20とを追加して設けたものを示したが、図3に示し
た第2の実施の形態に対し適用することも可能である。
【0037】次に、本発明の第4の実施の形態を説明す
る。図6は本発明の第4の実施の形態に係る電気機器の
外部冷却装置の構成図である。この第4の実施の形態
は、図5に示した第3の実施の形態に対し、雨水25を
集水し雨水濾過装置26を介して貯水タンク19に供給
する雨水集水装置27を追加して設けたものである。図
5に示した第3の実施の形態と同一要素には同一符号を
付し重複する説明は省略する。
【0038】図6に示すように、雨水収集装置27は雨
水25を集め、雨水濾過装置26を介して貯水タンク1
9に雨水を供給する。雨水25には塵埃が含まれるので
雨水濾過装置26にて塵埃を除去する。これにより、雨
水25を貯水タンク19に貯水できるので、第3の実施
の形態に比較し、水供給設備である水道水配管11から
の水道水の使用をさらに抑制できる。
【0039】次に、本発明の第5の実施の形態を説明す
る。図7は本発明の第5の実施の形態に係る電気機器の
外部冷却装置の構成図である。この第5の実施の形態
は、図1に示した第1の実施の形態に対し、建造物屋上
の水平面または緩斜面に設置され熱放射を行う放射冷却
パネル28と、断熱材29で囲われ冷却水を貯水する保
温貯水タンク30と、保温貯水タンクに貯30水された
水を保温貯水タンク30と放射冷却パネル28との間で
循環させる強制循環装置31と、保温貯水タンク30に
貯水された水を散水器7に供給する送水装置20とを追
加して設けたものである。そして、水供給設備である水
道水配管11は保温貯水タンク30に冷却水を補給す
る。図1に示した第1の実施の形態と同一要素には同一
符号を付し重複する説明は省略する。
【0040】図7に示すように、建物屋上等の水平面ま
たは緩斜面には放射冷却パネル28が設置されている。
放射冷却パネル28は、図8に示すように、主に黒色塗
装したアルミ等の金属製パネル32の内部に水を流入さ
せるようにパイプ33が配管されている。水をこのパイ
プ33を通水させる間に熱放射を行い水を冷却する。ま
た、保温貯水タンク30の周囲には断熱材29が設けら
れ、断熱材29で囲うことにより保温性を保持してい
る。
【0041】保温貯水タンク30に貯水された水は、強
制循環装置31により放射冷却パネル28を循環し、保
温貯水タンク30内の水を冷却する。通常、強制循環装
置31は夜間に運転され、保温貯水タンク30内の水を
放射冷却パネル28に送り、放射冷却パネル28におい
て放射冷却現象を利用することで水の冷却を行い、保温
貯水タンク30内の水に冷熱を蓄える。
【0042】保温貯水タンク30内に貯水された冷却水
は、送水装置20により送水配管21および送水弁22
を介して散水器7へ送られ散水器7から散水する。これ
により、冷熱を蓄えた冷却水は熱交換器4のフィン表面
に付着することができるので、さらなる顕熱による冷却
が可能であり冷却性能の向上が実現できる。
【0043】また、保温貯水タンク30に設置された水
供給設備である水道水配管11の水道水流入口には開閉
弁23が設けられており、この開閉弁23は弁開閉装置
24により自動的に開閉が行われて冷却水の補給が行わ
れる。従って、保温貯水タンク30の水位は所定の水位
に保持される。
【0044】以上の説明では、図1に示した第1の実施
の形態に対し、放射冷却パネル28、保温貯水タンク3
0、強制循環装置31、送水装置20を追加して設けた
ものを示したが、第2の実施の形態に対し適用すること
も可能である。また、図5に示した集水装置18または
図6に示した雨水集水装置27を設け、集水装置18ま
たは雨水集水装置27で集水した水を保温貯水タンク3
0に貯水するようにすることも可能である。
【0045】また、水供給設備より補給される水温度よ
り低い融点を持ち潜熱量の大きい物質である相変化物質
を封入したカプセルを用意し、保温貯水タンク30に充
填する。すなわち、ある適当な温度を融点として持つ潜
熱量の大きい物質である相変化物質を封入した球状など
のカプセルを保温貯水タンク30に充填することによ
り、さらに多くに冷熱を蓄えることができる。これによ
り、より多くの冷却水を散水器7より熱交換器4のフィ
ン表面に散水することができる。ここで、相変化物質と
して、NaOH・3.5HOを用いることにより、約
15℃の熱を大量に利用することができる。
【0046】第5の実施の形態によれば、保温貯水タン
ク30に貯水された水は、強制循環装置31により放射
冷却パネル28を循環し、保温貯水タンク30内の水に
冷熱を蓄積できるので、冷却水の温度を低くできる。従
って、過負荷運転時などの発熱量が通常の熱交換器4で
の冷却能力を超える場合でも対処することができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
熱交換器のフィン表面に水を散水し、熱交換器のフィン
に付着した水の顕熱および蒸発熱により、電気機器本体
から発生する熱の冷却の一部を行うようにしたので、電
気機器本体を収納したタンクの上部に散水器を設ける必
要がなくなり、電気機器システム自体の高さを変更する
ことなく適正に冷却できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電気機器の外
部冷却装置の構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る電気機器の外
部冷却装置における熱交換器部分の概略斜視図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る電気機器の外
部冷却装置の構成図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る電気機器の外
部冷却装置における熱交換器部分の概略斜視図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る電気機器の外
部冷却装置の構成図。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る電気機器の外
部冷却装置の構成図。
【図7】本発明の第5の実施の形態に係る電気機器の外
部冷却装置の構成図。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る電気機器の外
部冷却装置における放射冷却パネル概略斜視図。
【図9】従来の電気機器の外部冷却装置の構成図。
【符号の説明】
1…タンク、2…電気機器本体、3…熱媒体、4…熱交
換器、5…配管、6…熱媒体循環装置、7…散水器、8
…水、9…ケーシング、10…冷却扇、11…水道水配
管、12…弁、13…入口配管、14…フィン、15…
出口配管、16…フィン、17…濾過装置、18…集水
装置、19…貯水タンク、20…送水装置、21…送水
配管、22…送水弁、23…開閉弁、24…弁開閉装
置、25…雨水、26…雨水濾過装置、27…雨水集水
装置、28…放熱冷却パネル、29…断熱材、30…保
温貯水タンク、31…強制循環装置、32…金属製パネ
ル、33…パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L044 AA04 BA06 CA12 CA13 DA01 DB01 DB02 DD03 FA02 FA03 FA04 FA09 5E050 BA05 CB05 CB06 5E322 BB10 DA01 DA02 DB11 EA11 FA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気機器本体が収納されたタンク内に熱
    媒体を封入し、前記熱媒体を前記タンクと熱交換器との
    間で循環させ、前記熱交換器で外気と熱交換して前記電
    気機器本体を冷却する電気機器の冷却装置において、前
    記熱交換器のフィンに冷却風を供給する冷却扇と、前記
    熱交換器の上部に設置され前記熱交換器のフィンと前記
    冷却扇との間隙に冷却水を散水する散水器と、前記散水
    器に冷却水を供給する水供給設備とを備えたことを特徴
    とする電気機器の外部冷却装置。
  2. 【請求項2】 電気機器本体が収納されたタンク内に熱
    媒体を封入し、前記熱媒体を前記タンクと熱交換器との
    間で循環させ、前記熱交換器で外気と熱交換して前記電
    気機器本体を冷却する電気機器の冷却装置において、前
    記熱交換器の各々のフィンの上部から各々のフィンの側
    面にほぼ均等に冷却水を散水する散水器と、前記散水器
    に冷却水を供給する水供給設備とを備えたことを特徴と
    する電気機器の外部冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記熱交換器のフィンから流れ落ちる水
    を集水する集水装置と、前記集水装置で集水した水を貯
    水する貯水タンクと、前記貯水タンクに貯水された水を
    前記散水器に供給する送水装置と、前記貯水タンクに冷
    却水を補給する水供給設備とを備えたことを特徴とする
    請求項1または2記載の電気機器の外部冷却装置。
  4. 【請求項4】 雨水を集水し前記貯水タンクに供給する
    雨水集水装置を設けたことを特徴とする請求項3に記載
    の電気機器の外部冷却装置。
  5. 【請求項5】 建造物屋上の水平面または緩斜面に設置
    され熱放射を行う放射冷却パネルと、断熱材で囲われ冷
    却水を貯水する保温貯水タンクと、前記保温貯水タンク
    に貯水された水を前記保温貯水タンクと前記放射冷却パ
    ネルとの間で循環させる強制循環装置と、前記保温貯水
    タンクに貯水された水を前記散水器に供給する送水装置
    と、前記保温貯水タンクに冷却水を補給する水供給設備
    とを備えたことを特徴とする請求項1または2記載の電
    気機器の外部冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記水供給設備より補給される水温度よ
    り低い融点を持ち潜熱量の大きい物質である相変化物質
    を封入したカプセルを、前記保温貯水タンクに充填した
    ことを特徴とする請求項5記載の電気機器の外部冷却装
    置。
  7. 【請求項7】 前記カプセルに封入される相変化物質
    は、NaOH・3.5HOであることを特徴とする請
    求項6記載の電気機器の外部冷却装置。
JP2001382931A 2001-12-17 2001-12-17 電気機器の外部冷却装置 Pending JP2003188021A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001382931A JP2003188021A (ja) 2001-12-17 2001-12-17 電気機器の外部冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001382931A JP2003188021A (ja) 2001-12-17 2001-12-17 電気機器の外部冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003188021A true JP2003188021A (ja) 2003-07-04

Family

ID=27593124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001382931A Pending JP2003188021A (ja) 2001-12-17 2001-12-17 電気機器の外部冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003188021A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005072439A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Nec Saitama Ltd 筐体の冷却構造
EP1592028A2 (de) * 2004-04-29 2005-11-02 Bosch Rexroth AG Flüssigkeitskühlung für Eisenkern und Wicklungspakete
JP2009204228A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Sawaya:Kk 冷媒管の冷却方法
JP2010025377A (ja) * 2008-07-16 2010-02-04 Panasonic Corp サーバ装置
JP2010128731A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Fujitsu Ltd 冷却システム
CN103308802A (zh) * 2013-06-06 2013-09-18 国家电网公司 一种变压器蒸发冷却实验系统
CN104376974A (zh) * 2014-11-12 2015-02-25 国家电网公司 一种强迫油循环节能低噪音的风冷变压器冷却系统
JP2016223767A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 エヌエイチエヌ エンターテインメント コーポレーションNHN Entertainment Corporation 空調システム及びそれを用いた空調方法
CN112071674A (zh) * 2020-09-14 2020-12-11 国网河南省电力公司温县供电公司 一种多级电压转换开关装置
CN112927900A (zh) * 2021-03-25 2021-06-08 南京南瑞继保电气有限公司 蒸发冷却高频变压器
CN117577422A (zh) * 2023-11-08 2024-02-20 江苏旭翔变压器有限公司 一种自调式风冷及水冷一体化干式变压器
CN118550372A (zh) * 2024-07-30 2024-08-27 深圳市硕控智能科技有限公司 一种防尘防爆的工控机

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005072439A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Nec Saitama Ltd 筐体の冷却構造
EP1592028A2 (de) * 2004-04-29 2005-11-02 Bosch Rexroth AG Flüssigkeitskühlung für Eisenkern und Wicklungspakete
EP1592028A3 (de) * 2004-04-29 2007-03-07 Bosch Rexroth AG Flüssigkeitskühlung für Eisenkern und Wicklungspakete
JP2009204228A (ja) * 2008-02-28 2009-09-10 Sawaya:Kk 冷媒管の冷却方法
JP2010025377A (ja) * 2008-07-16 2010-02-04 Panasonic Corp サーバ装置
JP2010128731A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Fujitsu Ltd 冷却システム
CN103308802A (zh) * 2013-06-06 2013-09-18 国家电网公司 一种变压器蒸发冷却实验系统
CN104376974A (zh) * 2014-11-12 2015-02-25 国家电网公司 一种强迫油循环节能低噪音的风冷变压器冷却系统
JP2016223767A (ja) * 2015-06-03 2016-12-28 エヌエイチエヌ エンターテインメント コーポレーションNHN Entertainment Corporation 空調システム及びそれを用いた空調方法
CN112071674A (zh) * 2020-09-14 2020-12-11 国网河南省电力公司温县供电公司 一种多级电压转换开关装置
CN112071674B (zh) * 2020-09-14 2022-07-26 国网河南省电力公司温县供电公司 一种多级电压转换开关装置
CN112927900A (zh) * 2021-03-25 2021-06-08 南京南瑞继保电气有限公司 蒸发冷却高频变压器
CN117577422A (zh) * 2023-11-08 2024-02-20 江苏旭翔变压器有限公司 一种自调式风冷及水冷一体化干式变压器
CN118550372A (zh) * 2024-07-30 2024-08-27 深圳市硕控智能科技有限公司 一种防尘防爆的工控机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003188021A (ja) 電気機器の外部冷却装置
US4285027A (en) Cooling system
AU604871B2 (en) Chemical energy storage system
JP3324392B2 (ja) 蓄熱材
CN210741202U (zh) 一种带冷凝回流结构的相变储能装置
CA1287045C (en) Water freezing enhancement for thermal storage brine tube
JP4247698B2 (ja) 冷却装置
GB2040033A (en) Cooling arrangements
CN109764435A (zh) 一种带冷回收的蒸发冷却冷水机组冷却系统
CN108758870A (zh) 一种新型空调室外机降温系统
JPH10223442A (ja) 変電機器冷却システム及びその運転方法
CN109443065A (zh) 一种基于主动结晶技术的大浓差吸收式蓄能装置
CN205048615U (zh) 一种冷水机组自然冷源热管式蓄冷系统
CN209246758U (zh) 一种基于主动结晶技术的大浓差吸收式蓄能装置
KR101570734B1 (ko) 얼음과 물의 잠열을 이용한 전력구 냉각시스템
CN208075634U (zh) 一种水冷复合散热器
CN105115086A (zh) 一种冷水机组自然冷源热管式蓄冷系统
CN205066002U (zh) 一种重力热管式水冷机组蓄冷系统
JPH01114638A (ja) ヒートポンプ用蓄冷槽
CN205843449U (zh) 一种利用相变换热技术的lng汽化器
CN205481609U (zh) 一种屋顶换热回收系统
JPH0318863Y2 (ja)
JP2009008382A (ja) 減圧沸騰冷却・集熱装置
JPS58178149A (ja) 潜熱型蓄熱蓄冷システム
KR200163363Y1 (ko) 수동공조장치의연간지하저장법

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20040802

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712