JP2003186120A - 被露光媒体のスキャン方法 - Google Patents

被露光媒体のスキャン方法

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JP2003186120A JP2001380659A JP2001380659A JP2003186120A JP 2003186120 A JP2003186120 A JP 2003186120A JP 2001380659 A JP2001380659 A JP 2001380659A JP 2001380659 A JP2001380659 A JP 2001380659A JP 2003186120 A JP2003186120 A JP 2003186120A
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Hidetoshi Nishikawa
英利 西川
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも被露光媒体の感光剤層側の面に付
いた傷による傷画像がないまたは目立たないスキャン画
像を得ることができる、被露光媒体のスキャン方法を提
供する。 【解決手段】 まず、現像工程を終了したネガフィルム
(被露光媒体)12に付着する現像液28を除去する。
次に、現像液28が除去されたネガフィルム28の両面
に屈折補償媒体として例えば水34を付与する。これに
よって傷44の中に水34が入り込むと水34が乾燥す
る前にネガフィルム12をスキャンする。尚、ネガフィ
ルム12のベース材14側の面と感光剤層16側の面と
にそれぞれ異なる屈折率の屈折補償媒体を付与してスキ
ャンしてもよい。また、屈折補償媒体はネガフィルム1
2の感光剤層16側の面にのみ付与してもよい。ネガフ
ィルム12としては、例えば発色現像工程を経たあと漂
白工程および定着工程のうち少なくともいずれか一方の
工程を経ていないものが用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被露光媒体のス
キャン方法に関し、より特定的には現像工程を経たあと
漂白工程や定着工程を経ていないネガフィルム等をスキ
ャンする、被露光媒体のスキャン方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ネガフィルムは、ベース材とベース材の
一方主面に設けられる感光剤層とを備え、感光剤層に画
像情報が記録される。ネガフィルムに記録された画像情
報を光電的に読み取り、デジタルデータとしての画像デ
ータを得るために、従来では以下のような方法でスキャ
ンされている。すなわち、光源から発せられる光をネガ
フィルムに照射し、ネガフィルムを透過した光をCCD
センサ等で受光することによって画素信号を得て、この
画素信号に所定の変換処理を施して画像データを得てい
る。
【0003】ネガフィルムは、カメラに装填され撮影し
たあと現像処理され、印画紙への焼き付けまたはフィル
ムスキャン等される過程で、様々な物と接触し傷を発生
することがある。図5を参照して、傷1が付いたネガフ
ィルム2を従来のスキャン方法でスキャンすると、傷1
のない部位を透過する光3a,3b,3e,3f,3i
および3jはネガフィルム2をそのまま透過して、光路
上に配置されるCCDセンサに到達するが、傷1の部位
を透過する光3c,3d,3gおよび3hは傷1の部位
で屈折するため、CCDセンサに到達しない。このた
め、傷1に対応する傷画像(たとえば白抜け)が、スキ
ャンして得られた画像(スキャン画像)に現れてしまい
問題である。傷画像を消す方法として、特開昭47−4
1730号や特開平9−281678号の方法が知られ
ている。これらの従来の傷消し法は、所定の傷消し剤を
ネガフィルム2の裏面(ベース材側の面)に付いた傷の
部位に塗布するというものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ネガフィル
ム2は、裏面よりも表面(感光剤層側の面)の方が柔ら
かく傷付きやすい。にもかかわらず、上述の方法で用い
られる傷消し剤は、ネガフィルム2の表面に付いた傷の
ために用いることはできない。もしこのような傷消し剤
をネガフィルム2の表面に塗布すると、傷消し剤が感光
剤層中に含まれる色素に影響を及ぼし画像を損なってし
まうからである。したがって、従来のこれらの方法で
は、ネガフィルム2の裏面に付いた傷による傷画像を消
すことができたとしても、表面に付いた傷による傷画像
までは消すことはできない。
【0005】また、上述の方法で傷消し剤として用いら
れる有機系物質は、容易に入手することができず、さら
に調合や取り扱いのために化学的な専門知識を必要とす
る。さらに、上述の方法は、一般的な現像処理をすべて
完了したあとにネガフィルム2を印画紙にプリントする
ときに用いられるものであって、スキャンして画像デー
タを得るために用いることを想定していない。それゆえ
にこの発明の主たる目的は、少なくとも被露光媒体の感
光剤層側の面に付いた傷による傷画像がないまたは目立
たないスキャン画像を得ることができる、被露光媒体の
スキャン方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の被露光媒体のスキャン方法は、ベ
ース材とベース材の一方主面に設けられる感光剤層とを
備え少なくとも現像工程を終了した被露光媒体をスキャ
ンする被露光媒体のスキャン方法であって、被露光媒体
の両面のうち少なくとも感光剤層側の面に屈折補償媒体
を付与してスキャンする。請求項2に記載の被露光媒体
のスキャン方法は、請求項1に記載の被露光媒体のスキ
ャン方法において、被露光媒体のベース材側の面と感光
剤層側の面とにそれぞれ異なる屈折率を有する屈折補償
媒体を付与してスキャンすることを特徴とする。
【0007】請求項3に記載の被露光媒体のスキャン方
法は、請求項1または2に記載の被露光媒体のスキャン
方法において、少なくとも現像工程を終了した被露光媒
体に付着する液体を乾燥または除去した後に被露光媒体
に屈折補償媒体を付与し、屈折補償媒体が乾燥する前に
被露光媒体をスキャンすることを特徴とする。請求項4
に記載の被露光媒体のスキャン方法は、請求項1から3
のいずれかに記載の被露光媒体のスキャン方法におい
て、被露光媒体は、現像工程を経たあと漂白工程および
定着工程のうち少なくともいずれか一方の工程を経てい
ないフィルムであることを特徴とする。
【0008】ここで、屈折補償媒体とは、被露光媒体の
感光剤層側の面やベース材側の面に付着させることによ
って、被露光媒体を透過する光が被露光媒体に付いた傷
の部位で屈折しないようにするまたは屈折する角度を小
さくするためのものをいい、ベース材または感光剤層と
同等または近似する屈折率を有する材質のものが選択さ
れる。具体的には、たとえば水、または一般的にスキャ
ナ装置に用いられるニュートンリング防止剤等の液体が
用いられる。
【0009】請求項1に記載のスキャン方法では、少な
くとも感光剤層側の面に屈折補償媒体を付与して被露光
媒体をスキャンするので、被露光媒体を透過する光が、
少なくとも感光剤層側の面に付いた傷の部位で屈折しな
いようにするまたは屈折する角度を小さくすることがで
きる。これによって、被露光媒体の傷の部位を透過した
全部またはほとんどの光はCCDセンサ等の検出手段に
到達するため、傷画像のないまたは目立たないスキャン
画像を得ることができる。また、スキャンするときに屈
折補償媒体を被露光媒体に付与するだけで容易に傷画像
のないスキャン画像を得ることができる。
【0010】請求項2に記載のスキャン方法では、被露
光媒体のベース材側の面にはベース材と同等または近似
する屈折率を有する屈折補償媒体を付与し、感光剤層側
の面には感光剤層と同等または近似する屈折率を有する
屈折補償媒体を付与してスキャンすれば、被露光媒体の
両面にそれぞれ付いた傷の部位を透過する光の屈折角度
を0にするまたはたとえ屈折したとしてもいっそう小さ
くすることができる。したがって、傷画像のないまたは
ほとんど目立たないスキャン画像を得ることができる。
【0011】請求項3に記載のスキャン方法では、被露
光媒体に付与した屈折補償媒体が乾燥する前に被露光媒
体をスキャンするので、屈折補償媒体を乾燥させるため
の待ち時間を必要とせず、迅速にスキャンできる。
【0012】一般的な現像処理では、感光したハロゲン
化銀を金属銀にするとともにカラーカプラーから色素を
生成する発色現像工程、金属銀をハロゲン化銀に戻す漂
白工程、ハロゲン化銀をフィルムから洗い流す定着工
程、フィルムに付着した薬品を洗浄して経時変化を抑制
する安定工程、およびフィルムを乾燥させる乾燥工程の
すべてを経て現像処理される。ここで、漂白工程および
定着工程の両方が行われて脱銀される。
【0013】近頃ではこのような従来の一般的な現像処
理に対して、迅速に現像処理する方法(この明細書では
以下「迅速現像処理」という。)が提案されている。迅
速現像処理では、発色現像工程を経たあと、漂白工程お
よび定着工程のうち少なくともいずれか一方の工程を経
ずに現像処理される。また、安定工程や乾燥工程が省か
れる場合もある。具体的には主に、(1)現像工程の
み、(2)現像工程および漂白工程、(3)現像工程お
よび定着工程、の3タイプが挙げられる。本来では、漂
白工程および定着工程の両方が行われて脱銀されるが、
迅速現像処理されたフィルムは、脱銀されておらず濃度
が高い。
【0014】ところで、可視光はフィルムの傷の部位を
透過すると上述のように屈折してしまいCCDセンサに
到達しないのに対して、赤外線は傷の部位を透過しても
ほとんど屈折せずにCCDセンサに到達する。従来で
は、可視光および赤外線の両者によって得られた画像デ
ータの差を分析することによって傷の位置を検出し、デ
ジタル画像処理によって傷消し処理を行っている。しか
し、迅速現像処理されたフィルムに赤外線を照射する
と、傷といっしょに銀の画像もCCDセンサに投影され
てしまうため、傷の識別ができなくなる。したがって、
従来のような赤外線を利用した方法では、迅速現像処理
されたフィルムの傷画像を消すことはできない。
【0015】請求項4に記載のスキャン方法では、屈折
補償媒体を被露光媒体に付与することによって光学的に
補償されるので、その状態でスキャンすると脱銀されて
いないフィルムからでも容易に傷画像のないまたは目立
たないスキャン画像を得ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。図1を参照して、この
発明の一実施形態のスキャナ装置10は、たとえば図1
に示すようにして迅速現像処理されたネガフィルム12
から、傷画像のないスキャン画像を得るために用いられ
る。ここで、ネガフィルム12は、図2に示すように、
シート状のベース材14、およびベース材14の一方主
面に設けられる感光剤層16を備える。感光剤層16
は、赤色光に感光する赤色光感光剤層18、緑色光に感
光する緑色光感光剤層20、および青色光に感光する青
色光感光剤層22を含む。
【0017】この実施形態ではネガフィルム12は、発
色現像工程のみで迅速現像処理が終了される。具体的に
は、パトローネ24から引き出されたネガフィルム12
は、感光剤層16側の面に現像液塗布ヘッド26から吐
出された現像液28が塗布されて発色現像され、スキャ
ナ装置10に搬送される。以下、ネガフィルム12の搬
送方向Aと同方向側を下流側、逆方向側を上流側と記載
する。なお、ネガフィルム12は、必要に応じてカッタ
30によって切断される。
【0018】スキャナ装置10は、一対のスクイズロー
ラ32aおよび32bと、ネガフィルム12の両面に屈
折補償媒体としての水34を塗布する一対の屈折補償媒
体塗布ヘッド36aおよび36bと、ネガフィルム12
に光を照射してスキャン画像を得るスキャナ部38とを
備える。一対のスクイズローラ32aおよび32bは、
現像液塗布ヘッド26の下流側にネガフィルム12を上
下から挟み込むように配置され、ネガフィルム12を圧
搾してネガフィルム12に付着する現像液28を除去す
る。
【0019】スクイズローラ32aおよび32bの下流
側であってネガフィルム12の上下両側に、屈折補償媒
体塗布ヘッド36aおよび36bがそれぞれ配置され
る。屈折補償媒体塗布ヘッド36aおよび36bは、現
像液28が除去されたネガフィルム12の両面にそれぞ
れ水34を塗布する。
【0020】屈折補償媒体塗布ヘッド36aおよび36
bの下流側に、スキャナ部38が配置される。スキャナ
部38は、一対のネガ押えガラス40および42を含
む。ネガ押えガラス40は、ネガフィルム12の感光剤
層16側(上側)に上下方向に移動可能に設けられ、ネ
ガフィルム12の搬送時には、ネガフィルム12の上方
にネガフィルム12から離間して配置される。このと
き、ネガフィルム12の感光剤層16側の面には、上側
の屈折補償媒体塗布ヘッド36aから吐出された水34
が付着している。そして、ネガ押えガラス40は、スキ
ャン時にはネガフィルム12に上側から接近し、ネガ押
えガラス42との間でネガフィルム12を所定圧力で挟
み込みネガフィルム12に圧着される。すると、水34
は、図3に示すようにネガフィルム12の傷44の中に
も入り込み、ネガ押えガラス40とネガフィルム12と
の間に水34が一様に介在される。すなわち、ネガフィ
ルム12の上面に水34が一様に付与される。
【0021】ネガ押えガラス42は、ネガフィルム12
のベース材14側(下側)に近接して配置される。ネガ
押えガラス42の上流側端面42aは、上り傾斜するよ
うに形成され、下側の屈折補償媒体塗布ヘッド36bに
近接して配置される。ネガフィルム12のベース材14
側の面には屈折補償媒体塗布ヘッド36bから吐出され
た水34が付与され、傷44の部位がネガ押えガラス4
2上に搬送されると、傷44の中には水34が入ったま
ま保持される。
【0022】ネガ押えガラス40の上方には光源46が
配置される。光源46にはたとえば複数のLED素子を
有するLEDユニットが用いられる。光源46は、ネガ
フィルム12に向けて光を発する。光源46からネガフ
ィルム12に向けて発せられた光の光路上にはCCDセ
ンサ48が配置される。CCDセンサ48とネガ押えガ
ラス42との間には投影用レンズ50が配置される。投
影用レンズ50は、ネガフィルム12を透過した光をC
CDセンサ48に投影する。CCDセンサ48は、受光
した光を電気信号である画素信号に変換する。この画素
信号に所定の変換処理が施されて画像データが得られ
る。
【0023】つぎに、スキャナ装置10を用いたネガフ
ィルム12のスキャン方法について説明する。スキャナ
装置10では、まず、ネガフィルム12の現像工程で塗
布された現像液28がスクイズローラ32aおよび32
bによって圧搾され除去される。つぎに、現像液28が
除去されたネガフィルム12の両面に水34が付与され
る。ネガフィルム12に水34が付与され傷44の中に
水34が入り込むと、水34が乾燥する前にスキャナ部
38でネガフィルム12がスキャンされる。具体的に
は、両面に水34が付与されたネガフィルム12には、
ネガ押えガラス40が降下することによって両面にそれ
ぞれネガ押えガラス40と42とが圧着され、光源46
から発せられた光が照射される。
【0024】図3を参照して、傷44のない部位を透過
する光52a,52b,52e,52f,52iおよび
52jは、ネガフィルム12をそのまま透過して光路上
に配置されるCCDセンサ48に到達する。また、傷4
4の中には空気(屈折率1.00)よりもネガフィルム
12に近似する屈折率(1.33)を有する水34が入
り込んでおり、傷44の部位を透過する光52c,52
d,52gおよび52hは、傷44の部位で略屈折する
ことなくCCDセンサ48に到達する。これによって、
傷44に対応する傷画像がないまたは目立たないスキャ
ン画像が得られる。
【0025】この実施形態のスキャナ装置10によれ
ば、ネガフィルム12の両面に水34を付与してスキャ
ンするので、ネガフィルム12を透過する光が傷44に
よって屈折しないようにするまたは屈折する角度を小さ
くすることができる。これによって、ネガフィルム12
の傷44の部位を透過した光はCCDセンサ48に到達
し、傷画像のないまたは目立たないスキャン画像を得る
ことができる。また、スキャンするときにネガフィルム
12に水34を付与するだけで容易に傷画像のないスキ
ャン画像を得ることができる。さらに、水34は、感光
剤層16側の面に付着させても感光剤層16に影響を及
ぼすことがなく、スキャン画像を損なうことがない。
【0026】また、ネガフィルム12に付与した水34
が乾燥する前にネガフィルム12をスキャンするので、
従来のように、ネガフィルム12に付着する傷消し剤等
を乾燥させるための待ち時間を必要とせず、迅速にスキ
ャンすることができる。さらに、脱銀されていないネガ
フィルム12でも、スキャンするときにネガフィルム1
2に水34を付与してスキャンするだけで傷画像のない
または目立たないスキャン画像を得ることができる。こ
のため、従来のように、赤外線と可視光とを用いてそれ
ぞれ画像データを得てそれぞれの差を分析することで傷
画像の位置を検出しデジタル画像処理で傷消しをすると
いうような面倒な作業が必要なくなる。たとえば、赤外
線を用いた従来の技術では、スキャンした後に傷消しの
ための処理を別途行っていたが、スキャナ装置10で
は、スキャンしたときには傷消しのための処理が完了し
ている。
【0027】なお、ネガフィルム12に現像液28等を
付与する手段は、たとえば図4に示すように発色現像槽
54の現像液56にネガフィルム12を浸漬させる手段
でもよく、他にもたとえば、刷毛やローラで塗布した
り、スプレーで噴霧したり、または布等に染み込ませた
ものを用いて塗布してもよい。また、発色現像処理され
た(発色現像工程)後、漂白槽58の漂白液60に浸漬
されて漂白処理が施される(漂白工程)ことによって迅
速現像処理されたネガフィルム12をスキャンする場合
にもスキャナ装置10を適用でき、上述と同様の効果を
得ることができる。図4において、漂白工程に代えて定
着工程を行った場合も金属銀がハロゲン化銀に戻されて
いないために脱銀されず、ネガフィルムの濃度が高くな
るが、このようなネガフィルムをスキャニングする場合
にもスキャナ装置10を適用でき、同様の効果を得るこ
とができる。
【0028】さらに、スキャナ装置10は、上述のよう
に迅速現像処理されたネガフィルム12をスキャンする
場合に限定されず、一般的な現像処理をされたネガフィ
ルムをスキャンする場合にも適用でき、同様の効果を得
ることができる。また、スキャンする被露光媒体は、ネ
ガフィルムに限定されず、ポジフィルムでもよい。
【0029】さらに、ネガフィルム12のベース材14
側の面と感光剤層16側の面とにそれぞれ異なる屈折率
を有する屈折補償媒体を付与してもよい。ネガフィルム
12のベース材14側の面にはベース材14と同等また
は近似する屈折率を有する屈折補償媒体を付与し、感光
剤層16側の面には感光剤層16と同等または近似する
屈折率を有する屈折補償媒体を付与してスキャンすれ
ば、ネガフィルム12の両面にそれぞれ付いた傷44の
部位を透過する光の屈折角度を0にするまたはたとえ屈
折したとしてもいっそう小さくすることができる。した
がって、傷画像のないまたはほとんど目立たないスキャ
ン画像を得ることができる。屈折補償媒体として、水3
4の他に、たとえば一般的にスキャナ装置に用いられる
ニュートンリング防止剤を用いてもよい。
【0030】また、屈折補償媒体は、ネガフィルム12
の感光剤層16側の面にのみ付与するようにしてもよ
い。ベース材14よりも感光剤層16の方が柔らかく傷
付きやすいので、感光剤層16側にのみ付与するだけで
も効果的である。さらに、スクイズローラ32aおよび
32bに代えて、たとえば所定の温風装置を用いてもよ
い。この場合、ネガフィルム12に温風が吹き付けられ
現像液28等が乾燥される。
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、被露光媒体を透過す
る光が、少なくとも感光剤層側の面に付いた傷の部位で
屈折しないようにするまたは屈折する角度を小さくする
ことができる。これによって、被露光媒体の傷の部位を
透過した全部またはほとんどの光はCCDセンサ等の検
出手段に到達するため、傷画像のないまたは目立たない
スキャン画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態を示す図解図である。
【図2】ネガフィルムの構造を示す図解図である。
【図3】この発明を適用した場合に光源から発せられた
光がネガフィルムを透過する様子を示す図解図である。
【図4】この発明が適用されるネガフィルムの迅速現像
処理の他の例を示す図解図である。
【図5】傷が付いたネガフィルムを透過する光の様子を
示す図解図である。
【符号の説明】
10 スキャナ装置 12 ネガフィルム 14 ベース材 16 感光剤層 26 現像液塗布ヘッド 28 現像液 32a,32b スクイズローラ 34 水 36a,36b 屈折補償媒体塗布ヘッド 38 スキャナ部 44 傷 54 発色現像槽 56 現像液 58 漂白槽 60 漂白液

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース材と前記ベース材の一方主面に設
    けられる感光剤層とを備え少なくとも現像工程を終了し
    た被露光媒体をスキャンする被露光媒体のスキャン方法
    であって、 前記被露光媒体の両面のうち少なくとも前記感光剤層側
    の面に屈折補償媒体を付与してスキャンする、被露光媒
    体のスキャン方法。
  2. 【請求項2】 前記被露光媒体の前記ベース材側の面と
    前記感光剤層側の面とにそれぞれ異なる屈折率を有する
    屈折補償媒体を付与してスキャンする、請求項1に記載
    の被露光媒体のスキャン方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも現像工程を終了した前記被露
    光媒体に付着する液体を乾燥または除去した後に前記被
    露光媒体に屈折補償媒体を付与し、前記屈折補償媒体が
    乾燥する前に前記被露光媒体をスキャンする、請求項1
    または2に記載の被露光媒体のスキャン方法。
  4. 【請求項4】 前記被露光媒体は、現像工程を経たあと
    漂白工程および定着工程のうち少なくともいずれか一方
    の工程を経ていないフィルムである、請求項1から3の
    いずれかに記載の被露光媒体のスキャン方法。
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