JP2003186057A - 多孔質体を用いた電気泳動粒子、その製造方法、及びそれを用いた電気泳動装置 - Google Patents

多孔質体を用いた電気泳動粒子、その製造方法、及びそれを用いた電気泳動装置

Info

Publication number
JP2003186057A
JP2003186057A JP2001387444A JP2001387444A JP2003186057A JP 2003186057 A JP2003186057 A JP 2003186057A JP 2001387444 A JP2001387444 A JP 2001387444A JP 2001387444 A JP2001387444 A JP 2001387444A JP 2003186057 A JP2003186057 A JP 2003186057A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrophoretic
particles
porous body
electrophoretic particles
porous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001387444A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003186057A5 (ja
Inventor
Tomonari Horikiri
智成 堀切
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2001387444A priority Critical patent/JP2003186057A/ja
Publication of JP2003186057A publication Critical patent/JP2003186057A/ja
Publication of JP2003186057A5 publication Critical patent/JP2003186057A5/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気分散媒と電気泳動粒子との比重差を解消
すること。 【解決手段】 均一かつ規則的に配列する空孔を備えた
多孔質体を含み構成されることを特徴とした電気泳動粒
子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気泳動粒子に関
するものである。より詳しくは構造を制御された多孔質
体を用いて作成された新規な電気泳動粒子、その製造方
法及びそれを用いた電気泳動装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】近年、情報機器の発達に伴い、低消費電力
且つ薄型の表示装置のニーズが増しており、これらニー
ズに合わせた表示装置の研究、開発が盛んに行われてい
る。中でも液晶表示装置は、液晶分子の配列を電気的に
制御し液晶の光学的特性を変化させる事ができ、上記の
ニーズに対応できる表示装置として活発な開発が行われ
商品化されている。しかしながら、これらの液晶表示装
置では、画面を見る角度や反射光による画面上の文字の
見づらさや、光源のちらつき・低輝度等から生じる視覚
へ負担が未だ十分に解決されていない。この為、視覚へ
の負担の少ない表示装置の研究が盛んに検討されてい
る。
【0003】低消費電力、眼への負担軽減などの観点か
ら反射型表示装置が期待されている。その1つとして、
Harold D.Lees等により発明された電気泳
動表示装置(米国特許第3612758号公報)が知ら
れている。従来の電気泳動表示装置の構成及びその動作
原理を図3に示す。この装置は、帯電した電気泳動粒子
31と着色色素が溶解された電気泳動用分散媒32とこ
の分散媒を挟んで対峙する一組の電極33、34からな
っている。各素子間には、上下基板の間隔を一定に保つ
ため及び電気泳動粒子の素子間の偏りを防止するための
スペーサー兼隔壁35が形成されている。駆動は、電極
33、34を介して泳動用分散媒32に電圧を印加する
ことにより、電気泳動粒子31を粒子自身持つ電荷と反
対極性の電極に引き寄せて行う。表示はこの電気泳動粒
子31の色と、電気泳動粒子の色相と異なり着色色素が
溶解された電気泳動用分散媒32の色によって行われ
る。
【0004】最近では、電気泳動粒子と電気分散媒を微
小なマイクロカプセルに封入し、これらを基板上に並べ
て表示装置とする方法も提案されている(米国特許第6
067185号公報)。この方法の特徴は、分散系をカ
プセル内に保持させているため、基板上に容易に塗布形
成できることにある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の電気泳動表示装置は、電気泳動粒子の比重が大きく、
重力の作用で経時的な電気泳動粒子が浮き沈みを生じて
しまう。それを防ぐために比重の重い分散媒を選択し比
重差を解消するか、添加剤を加えることで長時間安定に
分散させるかが検討されているが、いまだ良好な結果を
見出すまでには至ってない。
【0006】そこで、本発明は電気分散媒と電気泳動粒
子との比重差を解消することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明に係る電気泳動粒子は、均一かつ規則的に
配列する空孔を有する多孔質体からなることを特徴とす
る。
【0008】空孔が粒子、分子を鋳型として形成された
ものであるのが好ましい。
【0009】また、該電気泳動粒子の少なくとも内部、
表面、その周囲、または該多孔質体の孔中に、比重を調
整するための物質を有することを特徴とする。
【0010】さらに、該多孔質体を核として、無機化合
物または有機化合物がコーティングされていること、該
多孔質体中に、顔料または染料が含浸されていることを
特徴としている。
【0011】また、該多孔質体がメソ孔またはマクロ孔
を有していること、該多孔質体が無機化合物からなるこ
とを特徴としている。
【0012】さらに本発明に係る電気泳動粒子の製造方
法は、空孔の鋳型となる物質と、少なくとも1種類以上
の多孔質前駆体から多孔質体を作成する工程と、該多孔
質体から鋳型となる物質を除去して中空の構造とする工
程と、該多孔質体の空孔内へ、ガス、顔料または染料、
液体の中から少なくとも1つ以上のものを含ませ、固定
化する工程と、多孔質体を核として、その周囲にコーテ
ィング材によりコーティングする工程と、を含むことを
特徴とする。
【0013】また、本発明に係る電気泳動装置は、少な
くとも該電気泳動粒子と、該電気泳動粒子が分散された
分散媒と、電極が形成された基板を有する電気泳動装置
において、該電気泳動粒子が実質的に均一かつ規則的に
配列する空孔を有する多孔質体からなることを特徴とす
る。
【0014】また、本発明に係る電気泳動粒子は、多孔
質を含み構成され、該多孔質体が空孔の鋳型となる材料
を内部に有する多孔質前駆体から該材料を除去して形成
されていることを特徴とする。
【0015】また、本発明に係る電気泳動表示装置は、
複数の領域にそれぞれ電気泳動粒子と該電気泳動粒子が
分散された分散媒を有する電気泳動表示装置であって、
該電気泳動粒子は均一かつ規則的な空孔を有する多孔質
体を含み構成され、且つ該電気泳動粒子の比重と同一の
比重の分散媒中にそれぞれ分散されていることを特徴と
する。
【0016】なお、本発明は、電気泳動粒子に多孔質体
を用いることを特徴の一つとする。その孔径は、電気泳
動粒子として機能すれば、特に限定されるものではない
が、例えば2nm〜50nmのメソ細孔領域にあること
が好ましい。多孔質を用いることで、分散媒に対する比
重を小さくすることができる。
【0017】本発明者らは、鋭意研究の結果、上述した
ような、多孔質を有する電気泳動粒子が、効率的に分散
粒子と分散媒との比重差を十分小さくできるということ
を見いだし本願発明に至った。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。
【0019】図1に本発明の一実施形態である電気泳動
粒子とその粒子の拡大した模式図を示す。
【0020】電気泳動粒子中に、孔11が孔径が均一か
つ規則的に配列され、その状態が多孔質を形成する材料
12により保持されている。従って、孔径が均一かつ規
則的に配列させているドメインがあればよく、電気泳動
粒子中にそのドメインが1つ(モノドメイン)でも複数
でも存在して良い。
【0021】この時の孔の大きさ(孔径)は、メソ孔か
マクロ孔であることが好ましい。IUPAC(国際純正
および応用化学連合)によれば、多孔質体は、細孔径が
2nm以下のマイクロポーラス、2nm〜50nmのメ
ソポーラス、50nm以上のマクロポーラスに分類され
る。
【0022】ここで言う均一とは、多孔質体中の孔径の
分布の幅が少ない状態である。多孔質体中の99%の孔
の分布が、平均値の±60%以内、 好ましくは、−3
0%〜+30%の範囲に収まるとよい。
【0023】また、規則的とは、X線回折像などで得ら
れる規則的な周期構造を有する状態が挙げられる。ラン
ダムな細孔構造を有する構成の場合、比表面積を大きく
すると、粒子としての強度が弱まり、電気泳動粒子とし
ての耐久性に問題が生じる。規則的な構造の範囲とし
て、X線回折像のピークの面間隔値と半値幅における面
間隔値が±30%以内、好ましくは−20%〜+20%
であるとよい。
【0024】この孔11内部には1種類以上の物質を有
してもよく、多孔質体13の周囲にも物質14により被
覆されていてもよい。
【0025】空孔を均一かつ規則的に配列することで、
効率的に分散粒子と分散媒との比重差を十分小さくでき
る。さらに、比表面積を大きくすることができ、従来に
ない高濃度の着色も可能になる。
【0026】そして、本発明に係る製造方法で同時に作
成された複数の電気泳動粒子は、粒子間の比重のばらつ
きを抑えることができ、着色に於いても、高濃度かつ粒
子間の着色のばらつきを抑えることが可能となる。
【0027】とりうる孔の形状は、孔の断面の形が幾何
学的、非幾何学的な形状であればよく、好ましくは円、
四角形、六角形である。また立体的な形状も特に限定し
ないが、好ましくは、円柱状、チューブ状、球状であ
る。また、これらの配置も少なくとも1次元の方向が揃
っていれば良い。具体的にはヘキサゴナル構造、キュー
ビック構造、ラメラ構造等が挙げられ、好ましくはヘキ
サゴナル構造、キュービック構造である。
【0028】これらの配置、形状の状態を分析する方法
としては、X線回折装置、走査型電子顕微鏡(SE
M)、透過型電子顕微鏡(TEM)、細孔分布測定装置
等である。また、これらの方法により、孔径の均一性も
見積もることが可能である。例えば、X線回折におけ
る、ピーク最大値の時の面間隔値と、回折ピークの半値
幅のおける面間隔の値から均一性を見積もる方法、細孔
分布測定装置で測定してBJH細孔分布解析法を用いて
見積もる方法が挙げられるが、少なくとも何らかの分析
法により、孔径の均一性が±60%以内にあるのがよ
い。
【0029】均一な多孔質体の空孔を形成させるために
は、分子または粒子を鋳型(テンプレート)にして用い
る方法が挙げられる。多孔質体の前駆体と、鋳型になる
分子を溶媒中に混在させ、多孔質体の孔中に鋳型の分子
が入り込んだ構造体が形成された後、鋳型となる分子を
取り除く。
【0030】分子を鋳型として用いる場合には、界面活
性剤を用いることがあげられる。これらの界面活性剤の
集合体(ミセル)が鋳型となって孔が形成される。
【0031】溶媒としては、水が一般的であるが、その
他に、アルコール類、エーテル類を含む有機溶媒などを
添加したものを用いても良い。これらの添加量は、作成
条件に依存する。例えば、後述するケイ素化合物の加水
分解によりメソポーラスシリカを作成する場合は、該加
水分解に必要な量があればよく、特に限定しない。
【0032】ここで溶媒中で界面活性剤が形成するミセ
ルの種類は、層状ミセル、棒状ミセルなどがあげられ
る。さらにミセルによりリオトロピック液晶性を示すこ
とが好ましく、その際の液晶の相状態はラメラ相、ヘキ
サゴナル相などが好ましい。
【0033】粒子を鋳型として用いる場合としては、粒
径が50nm〜100nmの粒子であれば良く、特に限
定しない。しかし、粒径分布はできるだけ少ない方がよ
く、また形状も球状で、より好ましくは真球に近い形状
である。
【0034】多孔質体を形成する材料としては、有機材
料、無機材料であれば良く特に限定しないが、好ましく
は無機材料である。
【0035】多孔質体を形成する材料が有機材料である
ならば、特に限定はしないが、好ましくは高分子材料、
またはそのモノマーがあげられ、より好ましくは熱可塑
性ポリマー、モノマーである。この場合の粒子の作成す
る一例としては、規則性を持って配列している状態の分
子または粒子の鋳型中に、モノマーを溶解し、その場重
合をすることで固化させる方法である。
【0036】また、多孔質体を形成する材料が無機材料
であるならば、特に限定はしないが、好ましくは無機酸
化物、有機化合物―無機化合物のハイブリット材料が挙
げられる。また、構成される無機元素は限定しない。し
かし、好ましくは、ケイ素、ジルコニウム、アルミニウ
ム、チタン、鉄、スズ、銅、クロム、モリブデン、コバ
ルト、アンチモン、亜鉛などが挙げられる。この場合、
含有する元素は1種類でも、2種類以上含有しても良
い。
【0037】無機酸化物を形成する物質としては、加水
分解重縮合などの何らかの方法で無機酸化物を生成する
化合物であればよい。特に限定しない。ケイ素酸化物を
例にして具体的な化合物を例示すると、オルトケイ酸メ
チル、オルトケイ酸エチルなどに示される、アルコキシ
ケイ素化合物及びヘキサメトキシジシロキサンなどに代
表されるアルコキシケイ素化合物のオリゴマー、テトラ
クロロシランに代表されるクロロシラン化合物及びこれ
らのオリゴマーなどが挙げられるが、より好ましくはオ
ルトケイ酸エチルが挙げられる。
【0038】また、生成される無機酸化物中に,有機基
があるような無機−有機ハイブリット材料を用いる場合
は、ジメチルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシ
シラン等のように、重合後の無機高分子の側鎖に有機基
を有する化合物、1,2−ビス(トリクロロシリル)エ
タン、1,2−ビス(トリエトキシシリル)エタン等の
ような主鎖に有機基を有する化合物、またこれらのテト
ラ(アセチルアセトナト)チタンなどのような錯体など
が挙げられる。
【0039】この添加量は、使用する分子鋳型または粒
子鋳型との相性により変化するため、特に限定しない。
しかし、少なすぎると構造を固定化できず、また加えす
ぎると構造自体が形成されなくなる。
【0040】また、使用する化合物の種類も1種類でも
2種類以上であっても良い。
【0041】上記以外の物質以外でも必要がある場合、
添加剤を加えても良い。例示するならば、重合開始剤、
触媒、孔径調整剤等である。添加量は、適宜選択され
る。
【0042】また上記の鋳型および多孔質の材料の組み
合わせとしては、特に限定しないが、鋳型が有機材料の
場合には多孔質体が無機材料、有機材料のどちらでもよ
く、鋳型が無機材料の場合は、多孔質体が有機材料であ
る組み合わせが好ましい。これは鋳型を除去する際の除
去選択性を上げるためである。
【0043】本発明における多孔質体の一例として、径
の揃ったメソポアが蜂の巣状に配列した構造を有するメ
ソポーラスシリカ等が挙げられる。この合成方法に関し
ては、“Nature”第359巻710頁、および
“Journal of Chemical Soci
ety Chemical Communicatio
ns”の1993巻680頁に詳しく記載されている。
【0044】この両者ともに、界面活性剤の集合体が鋳
型となってシリカの構造制御が行われていると考えられ
ている。このような規則的な細孔構造を有するメソポー
ラスシリカは、種々のマクロスコピックな形態を示すこ
とが知られている。例示すると、薄膜、ファイバー、微
小球、モノリスなどが挙げられ、特に微小球において
は、”Nature”の第398巻223頁や、”Jo
urnal of Material Chemist
ry“ の第11巻951頁に記載されているような、
サブミクロンから数ミクロンのメソポーラスシリカの球
状微粒子の作成方法が挙げられる。
【0045】また、多孔質体の孔中、表面またはその周
囲に1種類以上の物質を有してもよい。
【0046】ここで言う物質は、比重を調整する、また
は着色させることを目的とする物質であり、上記の物質
が孔中にあることによって、比重を調整する、または着
色させることが可能となる。
【0047】比重を調整する場合、分散媒より比重が大
きい場合は、比重の小さい物質を孔中に含浸させ、分散
媒より小さい場合は、比重の大きい物質を含浸させる。
【0048】その場合の物質は公知のものであれば良
く、特に限定しない。
【0049】また、着色させる場合には、公知の顔料ま
たは染料であれば良く、特に限定しないが、孔に入る大
きさの分子構造を有することが必要である。
【0050】また、比重の調整や、着色を充分に行うた
めには、粒子の重心近傍まで物質が含浸する構造を有す
る多孔質体であるとよい。このような構成は、粒子の表
面から重心近傍まで貫通した孔を有することで実現可能
である。より詳しくは、粒子の表面から重心近傍を貫く
チューブ状の孔を有する多孔質体などがよい。
【0051】上記の物質が周囲にある場合、その一例と
して無機化合物または有機化合物でコーティングする場
合が挙げられる。この場合の材料は特に限定しないが、
多孔質体中に含まれる物質が周囲に溶解、拡散しないよ
うに覆う必要がある。また、このコーティング剤中に、
帯電を制御する物質、電気泳動粒子の凝集を防ぐ物質、
染料、顔料比重調整剤などが含有されていても良い。
【0052】本発明の電気泳動粒子の粒径は、50nm
から100μmあればよく、好ましくは0.1μmから
50μm、より好ましくは0.2μmから10μmであ
る。粒子の形状は特に限定しないが、好ましくは球状
で、真球に近い程、より好ましい。また、比重に関して
も、4℃の水に対する比重が0.6から2.0であれば
よく、好ましくは0.6から1.5、より好ましくは
0.7から1.2である。比重の測定法に関しては公知
の方法であればよいが、比重が既知の溶液中に分散さ
せ、沈降の度合いから判断する簡便な方法でも良い。
【0053】次に本発明に係る電気泳動粒子の製造方法
について説明をする。
【0054】本発明の1実施形態である製造方法は大き
く3つの工程がある。
【0055】まず第1の工程は、空孔の鋳型となる物質
と、少なくとも1種類以上の多孔質前駆体とを少なくと
も有し、該多孔質前駆体から多孔質体を作成する工程で
ある。
【0056】また第2の工程は、多孔質体から鋳型とな
る物質を除去して中空の構造とする工程であり、第3の
工程は、多孔質体の空孔内へ、ガス、固体、液体の中か
ら少なくとも1つ以上の物質を含ませ、担持させる工程
である。
【0057】多孔質体を形成させる第1の工程では、少
なくとも前述したような空孔の鋳型となる物質、多孔質
前駆体が必須であるが、この他に触媒、溶媒を加えても
良い。またこれらの添加(混合)する順番は特に限定し
ないが、好ましくは、反応開始剤を最後に加え、反応を
開始することが好ましい。また、反応時において、加
熱、または減圧を行うことにより反応の進行を促進して
も良い。
【0058】鋳型を除去する第2の工程では、孔中から
鋳型を除去する方法はいくつかあり、焼成、溶剤抽出、
オゾン処理、超臨界状態の流体を用いた抽出等が挙げら
れるが特に限定しない。例えば、鋳型が有機化合物であ
る場合、空気中、500℃で10時間焼成することによ
って、構造をほとんど破壊することなく多孔質体から完
全に鋳型を除去することができる。オゾン処理は、紫外
光によって生成するオゾンを用いて鋳型を酸化し、細孔
内から除去する方法で、例えば出力6.8W、波長25
4nm〜180nmの紫外光を用いて24時間室温で処
理することにより、ほぼ完全に鋳型を除去することが可
能である。オゾン処理は、試料に熱ダメージを与えない
ので、焼成に耐えられない多孔質体から鋳型成分を除去
するのに適した方法である。また、溶剤抽出を用いる
と、100%の鋳型の除去は困難ではあるものの、特殊
な装置を用いることなく、多孔体から鋳型成分を除去す
ることが可能である。また、鋳型が無機化合物である場
合、例えばフッ化水素ガスまたは水溶液中にさらすこと
により、選択的に除去することが可能となる。
【0059】空孔内にガス、固体、液体等を固定化する
第3の工程の方法もいくつかあり、例えばガス、液体な
らそのまま、固体なら溶融させるか溶媒に溶解させるな
どして、多孔体に接すればよい。一例として、密閉可能
な容器に多孔質体を入れ、減圧にして多孔質の孔中の吸
着された水分や空気などを十分放出させ、減圧状態のま
ま前記のガス、固体液、液体を加えることで常圧に戻す
ことで、孔中に含浸、吸着させることが可能である。溶
媒で溶解した固体の場合、この後ろ過、乾燥させて溶媒
を除去することにより、目的の多孔質体を作成すること
ができる。
【0060】また必要に応じて、多孔質体を核として、
その周囲にコーティング材によりコーティングする工程
を行なっても良い。この場合の方法としては、公知の方
法を用いてよい。一例としては、スプレーコーティング
法、in situ重合法、スパッタ法、めっき法等が
挙げられ、用いる材料に最適な方法が選択される。
【0061】さらに必要に応じて、得られた電気泳動粒
子の粒径分布を調節するために、分級操作を行なう。
【0062】図2に本発明の電気泳動粒子を用いた電気
泳動装置の一例を示す。電気泳動装置は公知のものであ
れば良く、特に限定しない。少なくとも本発明の電気泳
動粒子21と、該電気泳動粒子が分散された分散媒22
と、電極23または24が形成された基板を有していれ
ばよい。
【0063】また、多色化に対応した表示装置を作成し
たい場合、本発明に係る同一の製造方法で作成した複数
の電気泳動粒子を、それぞれ異なる色に着色することで
実現可能となる。この場合、着色剤の種類によって粒子
の比重が変わるが、各色の分散媒の比重を調整すること
で対応可能である。
【0064】電気泳動粒子に関する提案はいくつか存在
する。たとえば、特開平2−141730号公報に、電
気泳動粒子として、金属酸化物コロイド粒子を用いる方
法が開示されている。
【0065】しかし、この場合、分散媒との比重差を十
分に小さくすることは困難である。
【0066】また、多孔質材料を用いることで、電気泳
動粒子の比重を小さくするという提案がなされており、
特開平2−24633号公報に、多孔質有機材料に無機
酸化物をコーティングする電気泳動粒子が開示されてい
る。しかし、多孔質の孔が不均一なためその強度や吸着
量等に問題がある。
【0067】また、特開2000−227612号公報
には、表面に顔料成分を有し、内部に空隙を有する微粒
子において、顔料成分が多孔質で形成されているものが
開示されている。
【0068】しかし、この場合、着色できる材料に選択
性が無い。
【0069】本発明の多孔質を用いた電気泳動粒子は、
多孔質の孔が均一なためその機械的強度等が粒子内で均
一である。また、着色できる材料に選択性を持たせるこ
とが可能であり、従来にあった、顔料コート層の厚さに
より、着色力(隠ぺい力)と粒子全体の比重の関係が相
反するといった問題を解消できる。従って、比重が小さ
く、かつ着色力が高いという2つの要素を備え持つ電気
泳動粒子を提供することが可能となった。
【0070】
【実施例】以下に実施例をもって本発明を詳細に説明す
るが、本発明の適用範囲はそれらに限定されるものでは
ない。
【0071】(実施例1)界面活性剤であるポリエチレ
ンオキシド−ポリプロピレンオキシド共重合体(Plu
ronic P123、BASF社製)3gを30gの
エタノール(キシダ化学(株)製)に溶解させ攪拌させ
ているところに、塩化チタン(IV)(キシダ化学
(株)製)5.7gを加えた。そして得られたゾル溶液
を大気中40℃で7日放置した。
【0072】こうして得られた粉末を空気中、室温から
400℃まで、昇温速度2℃/minで、400℃で1
0時間焼成させることにより、孔中の界面活性剤を加熱
分解除去した。これら焼成前後の粉末を、CuKα、管
電圧40kV、管電圧30mA、0.02°ステップ、
1°/minの条件でX線回折により分析を行ったとこ
ろ、回折パターンが得られ、(100)面の面間隔は焼
成前が12.3nm、焼成後が10.1nmであり、焼
成後もピークを維持していること、透過型電子顕微鏡に
よる観察結果からヘキサゴナル構造に特徴的な構造をも
つ多孔質体が得られたことがわかった。また、回折ピー
ク最大値の時の面間隔値は、回折ピークの半値幅のおけ
る面間隔の値と6%の違いしかなく、非常に均一な構造
を有していることがわかった。
【0073】また細孔分布測定装置で測定して、BJH
細孔分布解析法を用いて孔径を見積もったところ、6.
5nmを中心に半値幅が±1nmで、比表面積は120
5m /gあった。
【0074】こうして得られた多孔質体の中から大きさ
2μm〜3μmを分級した。
【0075】次に、分級した多孔質体をかく拌しなが
ら、加熱溶解しているポリエチレン(Aldrich社
製)をスプレーコートし、ポリエチレンにより被覆され
た電気泳動粒子を作成した。
【0076】この電気泳動粒子の比重を確認するため、
比重0.8から0.9の溶液を調整し、電気泳動粒子を
加えて十分分散させて1週間放置したところ、沈殿も無
く、良好な結果を示した。
【0077】電気泳動特性を評価するために、図2に示
すような電気泳動装置を用いて評価を行なった。絶縁性
液体22にはイソパラフィン(商品名:アイソパー,エ
クソン社製)を使用した。イソパラフィンには、荷電制
御剤としてコハク酸イミド(商品名:OLOA120
0、シェブロン社製)を含有させた。その結果、表示劣
化等は全く見られず、各々の電気泳動粒子は、電気泳動
粒子が電極23に移動させた状態では、速やかに移動
し、同様に電極24に移動させた状態でも、速やかに移
動した。
【0078】(実施例2)界面活性剤をPluroni
c P123からエチレンオキシド−ブチレンオキシド
共重合体(Dow Chemical 社製、以下EO
75BO45と略す)に代えた以外は、実施例1と同じ
方法により、多孔質体を作成した。
【0079】これをX線回折測定により測定したとこ
ろ、焼成前が、面間隔10nmの(100)面、同じく
7.0nmの(200)面、5.8nmの(211)面
に同定されるピークが、また焼成後も面間隔7.6nm
の(200)面、同じく5.3nmの(211)面に同
定されるピークが確認された。また、回折ピーク最大値
の時の面間隔値は、回折ピークの半値幅のおける面間隔
の値と13%の違いしかなく、非常に均一な構造を有し
ていることがわかった。
【0080】また透過型電子顕微鏡による観察結果か
ら、この多孔質は、キュービック構造を有することが確
認された。
【0081】また細孔分布測定装置で測定して、BJH
細孔分布解析法を用いて孔径を見積もったところ、6.
8nmを中心に半値幅が±2nmであった。
【0082】こうして得られた多孔質体の中から大きさ
2μm〜3μmを分級した。
【0083】次に、分級した多孔質体をかく拌しなが
ら、加熱溶解しているポリエチレン(Aldrich社
製)をスプレーコートし、ポリエチレンにより被覆され
た電気泳動粒子を作成した。
【0084】この電気泳動粒子の比重を確認するため、
実施例1と同様に比重0.8から0.9の溶液を調整
し、電気泳動粒子を加えて十分分散させて1週間放置し
たところ、沈殿も無く、良好な結果を示した。
【0085】電気泳動特性を評価するために、実施例1
と同様に電気泳動装置を用いて評価を行なった。その結
果、表示劣化等は全く見られず、各々の電気泳動粒子
は、電気泳動粒子が電極23に移動させた状態では、速
やかに移動し、同様に電極24に移動させた状態でも、
速やかに移動した。
【0086】(実施例3)界面活性剤であるセチルトリ
メチルアンモニウムブロミド(キシダ化学(株)製)
2.1gと、テトラメトキシシラン(東京化成(株)
製、以下TMOSと略す)4.0gを、水71gに溶解
させ、1500rpmでよく攪拌した。この溶液に、ア
ンモニア水(キシダ化学(株)製)2gを水15gに溶
解した水溶液を加え、そのまま攪拌をした。
【0087】加えると透明な溶液がすぐ白濁し、TMO
Sが加水分解し、シリカ粒子が形成されていることがわ
かった。そのまま一晩攪拌し、ろ過をして洗浄した。
【0088】この粒子を空気中、室温から400℃ま
で、昇温速度2℃/min、400℃で10時間焼成さ
せることにより、孔中の界面活性剤を加熱分解除去し
た。これら焼成前後の粒子を、CuKα、管電圧40k
V、管電圧30mA、0.02°ステップ、1°/mi
nの条件でX線回折により分析を行ったところ、回折パ
ターンが得られ、(100)面の面間隔は焼成前が3.
8nm、焼成後が3.7nmであり、焼成後もピークを
維持していることからヘキサゴナル構造に特徴的な構造
をもつ多孔質体が得られたことがわかった。また、回折
ピーク最大値の時の面間隔値は、回折ピークの半値幅の
おける面間隔の値と4%の違いしかなく、非常に均一な
構造を有していることがわかった。
【0089】この多孔質体の中から大きさ2μm〜3μ
mを分級した。
【0090】次に、分級した多孔質体をかく拌しなが
ら、加熱溶解しているポリエチレン(Aldrich社
製)をスプレーコートし、ポリエチレンにより被覆され
た電気泳動粒子を作成した。
【0091】この電気泳動粒子の比重を確認するため、
実施例1と同様に比重0.8から0.9の溶液を調整
し、電気泳動粒子を加えて十分分散させて1週間放置し
たところ、沈殿も無く、良好な結果を示した。
【0092】電気泳動特性を評価するために、実施例1
と同様に電気泳動装置を用いて評価を行なった。その結
果、表示劣化等は全く見られず、各々の電気泳動粒子
は、電気泳動粒子が電極23に移動させた状態では、速
やかに移動し、同様に電極24に移動させた状態でも、
速やかに移動した。
【0093】(実施例4)15wt%水溶液になるよう
に調節された粒径0.24μmのラテックスビーズ(D
uke Scientific社製)40mlを、大気
に開放できる容器に入れ、室温で10時間かけて乾燥さ
せた。この後、40vol%のチタンテトラブトキシド
(東京化成(株)製)のエタノール溶液をゆっくりと滴
下し、乾燥したラテックスビーズに含浸させた。十分エ
タノール溶液が浸漬したのを確認した後乾燥し、160
℃で5時間、続いて450℃で5時間焼成することで、
多孔質体を作成した。
【0094】これの走査型電子顕微鏡、透過型電子顕微
鏡により観察したところ、孔径は95nmであり、そこ
から見積もった孔径の不均一性は±10nmであった。
【0095】得られた多孔質体は粉砕し、大きさ2μm
〜3μmのものを分級した。
【0096】次に、分級した多孔質体をかく拌しなが
ら、加熱溶解しているポリエチレン(Aldrich社
製)をスプレーコートし、ポリエチレンにより被覆され
た電気泳動粒子を作成した。
【0097】この電気泳動粒子の比重を確認するため、
実施例1と同様に比重0.8から0.9の溶液を調整
し、電気泳動粒子を加えて十分分散させて1週間放置し
たところ、沈殿も無く、良好な結果を示した。
【0098】電気泳動特性を評価するために、実施例1
と同様に電気泳動装置を用いて評価を行なった。その結
果、表示劣化等は全く見られず、各々の電気泳動粒子
は、電気泳動粒子が電極23に移動させた状態では、速
やかに移動し、同様に電極24に移動させた状態でも、
速やかに移動した。
【0099】(実施例5)実施例1と同じ操作で、多孔
質体を作成し、2μm〜3μmに分級した。この多孔質
を密閉可能な容器に入れ、3mmHg、100℃で2時
間かく拌した。その後、ヘリウムガスを注入して常圧、
常温に戻した。その状態のまま、加熱溶解しているポリ
エチレン(Aldrich社製)をスプレーコートし、
ポリエチレンにより被覆された電気泳動粒子を作成し
た。
【0100】この電気泳動粒子の比重を確認するため、
実施例1と同様に比重0.8から0.9の溶液を調整
し、電気泳動粒子を加えて十分分散させて1週間放置し
たところ、沈殿も無く、良好な結果を示した。
【0101】電気泳動特性を評価するために、実施例1
と同様に電気泳動装置を用いて評価を行なった。その結
果、表示劣化等は全く見られず、各々の電気泳動粒子
は、電気泳動粒子が電極23に移動させた状態では、速
やかに移動し、同様に電極24に移動させた状態でも、
速やかに移動した。
【0102】(実施例6)実施例1と同じ操作で、多孔
質体を作成し、2μm〜3μmに分級した。この多孔質
を密閉可能な容器に入れ、3mmHg、100℃で2時
間放置した。その後、Disperse Red 1
(Aldrich社製)の1wt%エタノール溶液を注
入して常圧、常温に戻し、一晩放置した。その後ろ過
し、純水で洗浄後、乾燥した該粒子に、加熱溶解してい
るポリエチレン(Aldrich社製)をスプレーコー
トし、ポリエチレンにより被覆され赤色の電気泳動粒子
を作成した。
【0103】この電気泳動粒子の比重を確認するため、
実施例1と同様に比重0.8から0.9の溶液を調整
し、電気泳動粒子を加えて十分分散させて1週間放置し
たところ、沈殿も無く、良好な結果を示した。
【0104】電気泳動特性を評価するために、実施例1
と同様に電気泳動装置を用いて評価を行なった。その結
果、表示劣化等は全く見られず、各々の電気泳動粒子
は、電気泳動粒子が電極23に移動させた状態では、速
やかに移動し、同様に電極24に移動させた状態でも、
速やかに移動した。
【0105】(比較例1)シリカメソ多孔質体粒子をシ
リカゲル粒子(Aldrich社製、比表面積675m
/g)に代えた以外は、全て実施例6と同じ操作で、
電気泳動粒子を作成した。実施例6のシリカメソ多孔体
と同質量のシリカゲル粒子を用い、実施例6と同量のD
isperse Red 1(Aldrich社製)の
1wt%エタノール溶液を含浸させ、吸着後のろ液の光
透過率を測定した。実施例6のろ液の方が比較例の1.
78倍の光透過率となり、実施例6の粒子が高い着色力
を有していることがわかった。
【0106】さらに、実施例6と同じ操作で比重を評価
したものの、3日で沈殿し、本発明の多孔質によって、
比重が低下していることが確認できた。
【0107】本発明のシリカメソ多孔質体を用いた電気
泳動粒子は、比表面積の大きな多孔質体として存在する
ことができ、染料や顔料等の着色剤を孔がランダムな多
孔質体よりも多くの量を孔内に担持することができる。
【0108】すなわち、高い機械的強度を保持したま
ま、電気分散媒と電気泳動粒子との比重差を解消し、か
つ高い着色力を有する電気泳動粒子を提供することがで
きる。
【0109】さらに、一般的に用いられている分散媒の
比重より十分小さい粒子を形成することができるので、
比重の重い染料や顔料等を高濃度に担持させても、比重
を調整することが可能になる。これにより、様々な着色
を施した電気泳動粒子が作成可能であり、多色化に対応
した電気泳動表示装置を提供することができる。
【0110】
【発明の効果】本発明により、分散粒子と分散媒との比
重差の問題を解消できる電気泳動粒子を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における電気泳動粒子の一実施態様を示
す概略図である。
【図2】本発明の実施例中における電気泳動表示装置の
構成の一実施態様を示す概略図である。
【図3】従来の電気泳動表示装置の構成及びその動作原
理の一実施態様を示す概略図である。
【符号の説明】
11 孔 12 多孔質を形成する材料 13 多孔質体 14 多孔質体の周囲を被覆する物質 21 電気泳動粒子 22 電気泳動用分散媒 23、24 電極 25 隔壁 31 電気泳動粒子 32 電気泳動用分散媒 33、34 電極 35 隔壁 36 基板

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 均一かつ規則的に配列する空孔を備えた
    多孔質体を含み構成されることを特徴とした電気泳動粒
    子。
  2. 【請求項2】 均一かつ規則的に配列する空孔が粒子、
    分子を鋳型として用いて形成された空孔からなることを
    特徴とした請求項1に記載の電気泳動粒子。
  3. 【請求項3】 孔径の均一性が±60%以内であること
    を特徴とする請求項1に記載の電気泳動粒子。
  4. 【請求項4】 該電気泳動粒子の少なくとも内部、表
    面、その周囲、または該多孔質体の孔中に、比重を調整
    するための物質を有することを特徴とした請求項1に記
    載の電気泳動粒子。
  5. 【請求項5】 該多孔質体を核として、無機化合物また
    は有機化合物がコーティングされていることを特徴とし
    た請求項1に記載の電気泳動粒子。
  6. 【請求項6】 該多孔質体中に、顔料または染料が含浸
    されていることを特徴とした請求項1に記載の電気泳動
    粒子。
  7. 【請求項7】 該多孔質体がメソ孔またはマクロ孔を有
    していることを特徴とした請求項1から6に記載の電気
    泳動粒子。
  8. 【請求項8】 該多孔質体が無機化合物からなることを
    特徴とした請求項1から6に記載の電気泳動粒子。
  9. 【請求項9】 空孔の鋳型となる物質と、少なくとも1
    種類以上の多孔質前駆体から多孔質体を作成する工程を
    含むことを特徴とする電気泳動粒子の製造方法。
  10. 【請求項10】 該多孔質体から鋳型となる物質を除去
    して中空の構造とする工程を含むことを特徴とする電気
    泳動粒子の製造方法。
  11. 【請求項11】 該多孔質体の空孔内へ、比重を調整す
    るための物質、顔料および染料の中から選ばれる少なく
    とも1つ以上のものを含ませ、固定化する工程を含むこ
    とを特徴とする電気泳動粒子の製造方法。
  12. 【請求項12】 多孔質体を核として、その周囲にコー
    ティング材によりコーティングする工程を含むことを特
    徴とする電気泳動粒子の製造方法。
  13. 【請求項13】 少なくとも該電気泳動粒子と、該電気
    泳動粒子が分散された分散媒と、電極が形成された基板
    を有する電気泳動装置において、該電気泳動粒子が実質
    的に均一かつ規則的に配列する空孔を有する多孔質体か
    らなることを特徴とした電気泳動装置。
  14. 【請求項14】 多孔質を含み構成される電気泳動粒子
    であって、該多孔質体が空孔の鋳型となる材料を内部に
    有する多孔質前駆体から該材料を除去して形成されてい
    ることを特徴とする電気泳動粒子。
  15. 【請求項15】 複数の領域にそれぞれ電気泳動粒子と
    該電気泳動粒子が分散された分散媒を有する電気泳動表
    示装置であって、該電気泳動粒子は均一かつ規則的な空
    孔を有する多孔質体を含み構成され、且つ該電気泳動粒
    子の比重と同一の比重の分散媒中にそれぞれ分散されて
    いることを特徴とする電気泳動表示装置。
JP2001387444A 2001-12-20 2001-12-20 多孔質体を用いた電気泳動粒子、その製造方法、及びそれを用いた電気泳動装置 Withdrawn JP2003186057A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001387444A JP2003186057A (ja) 2001-12-20 2001-12-20 多孔質体を用いた電気泳動粒子、その製造方法、及びそれを用いた電気泳動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001387444A JP2003186057A (ja) 2001-12-20 2001-12-20 多孔質体を用いた電気泳動粒子、その製造方法、及びそれを用いた電気泳動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003186057A true JP2003186057A (ja) 2003-07-03
JP2003186057A5 JP2003186057A5 (ja) 2005-07-21

Family

ID=27596271

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001387444A Withdrawn JP2003186057A (ja) 2001-12-20 2001-12-20 多孔質体を用いた電気泳動粒子、その製造方法、及びそれを用いた電気泳動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003186057A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014777A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像表示媒体とそれを用いた画像表示方法
JP2012042959A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Taida Electronic Ind Co Ltd メソ多孔性粒子を用いた切替可能な画像装置
US20130250398A1 (en) * 2010-06-14 2013-09-26 Sony Corporation Fine particles for image display, method for producing the same, electrophoretic dispersion liquid, and image display device

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014777A (ja) * 2008-07-01 2010-01-21 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像表示媒体とそれを用いた画像表示方法
US20130250398A1 (en) * 2010-06-14 2013-09-26 Sony Corporation Fine particles for image display, method for producing the same, electrophoretic dispersion liquid, and image display device
US9632386B2 (en) * 2010-06-14 2017-04-25 Sony Corporation Fine particles for image display, method for producing the same, electrophoretic dispersion liquid, and image display device
JP2012042959A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Taida Electronic Ind Co Ltd メソ多孔性粒子を用いた切替可能な画像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20220002554A1 (en) Structurally colored materials with spectrally selective absorbing components and methods for making the same
US20220250935A1 (en) Formation of high quality titania, alumina and other metal oxide templated materials through coassembly
JPWO2003099941A1 (ja) 色材および色材の製造方法
Perro et al. Design and synthesis of Janus micro-and nanoparticles
Sertchook et al. Submicron silica/polystyrene composite particles prepared by a one-step sol− gel process
Sanchez et al. Design of functional nano-structured materials through the use of controlled hybrid organic–inorganic interfaces
Sun et al. Synthesis, functionalization, and applications of morphology-controllable silica-based nanostructures: A review
Sen et al. Synthesis and characterization of hierarchically ordered porous silica materials
US10933654B2 (en) Process for isotropic structural colour printing and an apparatus for detecting a target substance in the gaseous phase
Anderson et al. Surfactant-templated silica mesophases formed in water: cosolvent mixtures
JP5542283B2 (ja) カプセルの調製
EP1393122B1 (en) Electrophoretic particles
CN105700265B (zh) 具有电场响应光子晶体特性的彩色电泳显示器及其制备方法和显示方法
KR100929952B1 (ko) 전기영동입자, 그 제조방법 및 이를 구비한 전기영동디스플레이
JP2004522180A (ja) ナノパーティクルを用いる電気泳動ディスプレイ
JP5659371B2 (ja) 薄片状酸化チタンを配合した有機溶媒分散体及びその製造方法並びにそれを用いた酸化チタン膜及びその製造方法
JP2003186057A (ja) 多孔質体を用いた電気泳動粒子、その製造方法、及びそれを用いた電気泳動装置
Yu et al. Tailored preparation of porous aromatic frameworks in a confined environment
JP2006083345A (ja) 色材とその製造方法、並びにその色材を用いたインク、電気泳動粒子、電気泳動型表示装置及びカラーフィルタ
JP2013212973A (ja) メソ構造体、メソ構造体の製造方法、メソポーラス膜の製造方法、機能性シリカメソ構造体膜の製造方法、シリカメソ構造体膜、メソポーラスシリカ膜
CN112156730B (zh) 一种高纯度单分散多孔氧化硅球的制备方法
JP2003344882A (ja) 着色粒子、電気泳動粒子、それを用いた電気泳動型表示装置及び着色粒子の製造方法
JP7382715B2 (ja) 着色剤を充填した球形粒子
Han et al. Monodispersed, Micron-Sized Supermicroporous Silica Particles by Cetyltrimethylammonium Bromide-Mediated Preparation
JP2004354890A (ja) 着色粒子、電気泳動粒子、それを用いた電気泳動型表示装置、及び着色粒子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041206

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041206

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20061031