JP2003185935A - プレパラート標本用マウント - Google Patents

プレパラート標本用マウント

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JP2003185935A JP2001385084A JP2001385084A JP2003185935A JP 2003185935 A JP2003185935 A JP 2003185935A JP 2001385084 A JP2001385084 A JP 2001385084A JP 2001385084 A JP2001385084 A JP 2001385084A JP 2003185935 A JP2003185935 A JP 2003185935A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 35mmカメラフィルム用のフィルムスキャ
ナやスライドプロジェクター等といった汎用型の映像再
現機器に直接使用することを実現可能とする新規な構造
からなるプレパラート標本用マウントを提供する。 【解決手段】 左右幅寸法を35mmカメラフィルム用
マウントの全幅に略一致させたマウント基盤部2の縦方
向一端側寄りに、プレパラート標本用画像窓21を開口
すると共に、左右幅縁部にプレパラート標本5の厚み寸
法を越える補助枠部3,3を形成した上、マウント基盤
部2または左右補助枠部3,3の何れかに、プレパラー
ト標本5を着脱可能に添着する添着部4を設けたプレパ
ラート標本用マウント1である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、プレパラート標本を安全且
つ容易に取扱いおよび保管可能とする保持枠具に関する
ものであって、特に、35mmカメラフィルム用のフィ
ルムスキャナやスライドプロジェクター等といった汎用
型の画像再現機器に直接使用することを実現可能とする
新規な構造からなるプレパラート標本用マウントを提供
しようとするものである。
【0002】
【従来の技術】我が国における医療の現場では、業務管
理情報や健康保険の患者個人情報等の管理に、近年著し
い進歩を遂げているコンピュータ技術を導入して事務処
理作業の大幅な効率化が進められているが、その反面、
医学的な画像情報や診療記録情報等は、その情報量の大
きさや個人情報の保持等の技術的な課題が残されている
ため、X線画像、超音波診断画像、内視鏡診断画像、血
液検査資料、X線コンピュータ断層撮影画像(CT画
像)、核磁気共鳴断層撮影画像(MRI画像)、病理画
像等多岐に渡る医療画像の蓄積、保存が個別の医療機器
毎に管理され、X線フィルムや写真といった形でファイ
ル化されたり、あるいは病理画像としてではなくパラフ
ィンブロック標本やプレパラート標本をそのままの形で
蓄積、保管しているのが現状である。
【0003】一般的に一患者一回の病理組織検査を実施
する際に、30枚程度のプレパラート標本を作製し、こ
れら一つ一つの標本を丁寧に観察して慎重に病理診断さ
れることとなるが、このようにして多数の患者から採取
された病理組織から発生するプレパラート標本は、年間
を通じて膨大な枚数に及ぶものとなり、蓄積、保管に多
大な労力と保管スペースとを要することから、医療用の
スキャナを用いてプレパラート標本から病理画像を読み
取り、ディジタル情報として蓄積、管理する試みが多く
の医療機関によって盛んに行われている。
【0004】こうしてディジタル情報化された病理画像
は、将来的にはプレパラート標本の蓄積、保管を不要と
することも考えられるばかりでなく、グローバル化され
た通信ネットワーク上で容易に送受信可能となり、コン
ピュータ端末等を通じた遠隔医療を行う際の病理診断の
ための重要な資料となり得るものであり、また、他の医
療機器データと統合することによって総合的な診断を一
台のコンピュータ端末上で行うことができるようになる
等、今後の医療技術の進歩に欠くことのできないものに
なることが予想されている。
【0005】しかしながら、医療画像のデータベース化
は、現状のところシステム面での開発途上にあるため、
スキャナによって画像を読み取られたプレパラート標本
であっても、後に顕微鏡による確認が行えるよう、プレ
パラート標本のまま蓄積、管理せざるを得ないのが現状
となっており、しかも、プレパラート標本のスライドガ
ラスやカバーガラスが破損しやすいため、スキャナによ
る読取り作業や蓄積、管理作業中に、不用意な取り扱い
によって貴重な病理組織が失われてしまう虞れもあるの
で細心の注意が求められ、医療用スキャナを用いてプレ
パラート標本から病理画像を読み取る作業が、病理検査
に携わる人々の新たな労働負担となってきている。
【0006】また、現在使用されている医療用のスキャ
ナは、普及型のフィルムスキャナ等に比べて装置本体価
格が高価である上、プレパラート標本専用の特別なアダ
プターを必要とするため、学術的な研究をする際等にお
いて経済的負担が大きく、しかも、専用アダプター自体
も、一般的なフィルムアダプター等に比較して高価であ
ることから、スキャナによる読取り作業の際には、多数
のプレパラート標本を限られた数の専用アダプターに装
着して読取り作業を行った後に、取り外して再度別のプ
レパラート標本に付け替えるといった繁雑な作業を繰り
返さなければならず、学術的研究を効率的に行うことが
できなかった。
【0007】この発明は、病理画像のディジタル情報化
を進める中、上記のような理由によって今後とも暫くは
プレパラート標本の蓄積、管理が必要であると予想さ
れ、実際に病理検査や学術研究に関わるものの一人とし
て、その際の労働負担や経済的負担を少しでも軽減化す
ることはできないものかとの判断から、一般的な35m
mフィルム用スキャナでプレパラート標本の画像を読み
取り可能とする比較的廉価なマウントの必要性を痛感
し、逸速くその開発、研究に着手し、長期に渡る試行錯
誤と幾多の試作、実験とを繰り返してきた結果、今回、
遂に新規な構造のプレパラート標本用マウントを実現化
することに成功したものであり、以下では、図面に示す
この発明を代表する実施例と共に、その構成を詳述する
こととする。
【0008】
【発明の構成】図面に示す代表的な実施例からも明確に
理解されるように、この発明のプレパラート標本用マウ
ントは、基本的に次のような構成から成り立っている。
即ち、プレパラート標本の略全長に添って接合可能な縦
寸法、および35mmカメラフィルム用マウントの全幅
に略一致する左右幅寸法に設定されたマウント基盤部を
設け、該マウント基盤部中央の縦方向一端側寄りに、3
5mmカメラフィルム用マウントの透過用画像窓と略同
一寸法、左右幅縁および縦方向一端側縁からの距離が略
同一配置となるよう設定されたプレパラート標本用画像
窓を開口すると共に、同マウント基盤部プレパラート標
本装着面の左右幅縁部の少なくともプレパラート標本用
画像窓に対応する範囲には、夫々装着するプレパラート
標本の厚み寸法を僅かに越える補助枠部を一体に形成し
た上、マウント基盤部または左右補助枠部の何れか適所
に、プレパラート標本を着脱可能に添着する添着部を設
けてなる構成を要旨とするプレパラート標本用マウント
である。
【0009】この基本的な構成からなるプレパラート標
本用マウントは、より具体的には、プレパラート標本の
略全長に添って接合可能な縦寸法、および35mmカメ
ラフィルム用マウントの全幅に略一致する左右幅寸法に
設定されたマウント基盤部を設け、該マウント基盤部中
央の縦方向一端側寄りに、縦方向約35mm前後、左右
幅寸法約25mm前後の開口寸法であって、35mmカ
メラフィルム用マウントの透過用画像窓と略同一寸法、
左右幅縁および縦方向一端側縁からの距離が略同一配置
となるよう設定されたプレパラート標本用画像窓を開口
すると共に、同マウント基盤部プレパラート標本装着面
の左右幅縁部の少なくともプレパラート標本用画像窓に
対応する範囲には、夫々装着するプレパラート標本の厚
み寸法を僅かに越える補助枠部を一体に形成した上、マ
ウント基盤部または左右補助枠部の何れか適所に、プレ
パラート標本を着脱可能に添着する添着部を設けてなる
プレパラート標本用マウントということができる。
【0010】さらに、表現を変えて示すならば、この発
明に包含されるプレパラート標本用マウントは、プレパ
ラート標本の略全長に添って接合可能な縦寸法、および
35mmカメラフィルム用マウントの全幅に略一致する
左右幅寸法に設定されたマウント基盤部を設け、該マウ
ント基盤部中央の縦方向一端側寄りに、縦方向約35m
m前後、左右幅寸法約25mm前後の開口寸法であっ
て、35mmカメラフィルム用マウントの透過用画像窓
と略同一寸法、左右幅縁および縦方向一端側縁からの距
離が略同一配置となるよう設定されたプレパラート標本
用画像窓を開口すると共に、同マウント基盤部プレパラ
ート標本装着面の左右幅縁部の少なくともプレパラート
標本用画像窓に対応する範囲には、夫々装着するプレパ
ラート標本の厚み寸法を僅かに越える突出厚さ寸法に設
定され、且つプレパラート標本用画像窓を挟んで対峙す
る縁部を、プレパラート標本縁を係止可能な係止側縁面
に形成した補助枠部を一体に形成した上、マウント基盤
部または左右補助枠部の何れか適所に、プレパラート標
本を着脱可能に添着する添着部を設けてなるプレパラー
ト標本用マウントとなる。
【0011】また、この発明のプレパラート標本用マウ
ントには、プレパラート標本の略全長に添って接合可能
な縦寸法、および35mmカメラフィルム用マウントの
全幅に略一致する左右幅寸法に設定されたマウント基盤
部を設け、該マウント基盤部中央の縦方向一端側寄り
に、縦方向約35mm前後、左右幅寸法約25mm前後
の開口寸法であって、35mmカメラフィルム用マウン
トの透過用画像窓と略同一寸法、左右幅縁および縦方向
一端側縁からの距離が略同一配置となるよう設定された
プレパラート標本用画像窓を開口すると共に、同マウン
ト基盤部プレパラート標本装着面の左右幅縁部の少なく
ともプレパラート標本用画像窓に対応する範囲には、夫
々装着するプレパラート標本の厚み寸法を僅かに越える
突出厚さ寸法に設定され、且つプレパラート標本用画像
窓を挟んで対峙する縁部を、プレパラート標本の左右幅
よりも大きく離反、配置させ、しかもプレパラート標本
縁が係止可能な係止側縁面に形成した補助枠部を一体に
形成した上、マウント基盤部または左右補助枠部の何れ
か適所に、プレパラート標本を着脱可能に添着する添着
部を設けてなるプレパラート標本用マウントも包含され
ている。
【0012】マウント基盤部は、プレパラート標本の取
扱いを容易にすると共に、他の物品との直接的な接触か
ら保護するものとなり、しかもマウントされた35mm
カメラフィルムを使用可能な汎用型のフィルムスキャナ
やスライドプロジェクー等に対して、35mmカメラフ
ィルム用マウントと同様に装着、使用可能とする形状寸
法を維持、形成する機能を果たすものであって、35m
mカメラフィルム用マウントの透過用画像窓と略同一寸
法であり、左右幅縁および縦方向一端側縁からの距離が
略同一配置となるよう設定されたプレパラート標本用画
像窓を開口したものとしなければならない。
【0013】そして、装着されるプレパラート標本の厚
み寸法との合計厚み寸法が、一般的な35mmカメラフ
ィルム用マウントの厚み寸法に略一致する程度となるよ
うに厚み寸法を設定されたものとすべきであるが、一般
に市販されている35mmカメラフィルム用のフィルム
スキャナやスライドプロジェクターのフィルム装着部に
装着可能な厚み寸法に設定されていればよい。また、プ
レパラート標本用画像窓を開口した縦方向一端側とは反
対側であって、装着されるプレパラート標本に対峙する
縦方向他端縁部の適所に、手指を挿入可能としてプレパ
ラート標本の位置決めや、装着および離脱を容易にする
寸法ならびに形状に設定された操作用切欠き溝を形成し
たものとすることができる。
【0014】プレパラート標本用画像窓は、マウント基
盤部プレパラート標本装着面に重ね合わせ状に装着され
たプレパラート標本の標本部分を含む範囲に光の透過を
可能とし、イメージセンサーによる標本の読み取りや、
拡大映写を可能とする機能を果たすものであり、市販の
35mmカメラフィルム用マウントの透過用画像窓と略
同一寸法に設定され、しかもマウント基盤部中央の縦方
向一端側寄りであって、左右幅縁および縦方向一端側縁
からの距離も、35mmカメラフィルム用マウントと略
同一配置となるよう開口されたものとしなければなら
ず、その開口縁部は、プレパラート標本側に不要な光を
反射させぬよう傾斜面に仕上げたり、艶消し処理や黒色
塗装等を施すのが望ましい。
【0015】補助枠部は、マウント基盤部プレパラート
標本装着面に装着されたプレパラート標本の厚み寸法を
僅かに越える高さを、プレパラート標本装着面の幅方向
の左右側縁部付近で確保して、市販の35mmカメラフ
ィルム用マウントと略同様の寸法、形状を確保する機能
を果たすものであり、プレパラート標本の標本装着部
が、プレパラート標本用画像窓に配置されるように、プ
レパラート標本を幅方向の左右側から保持可能とするよ
うに形成したものとすることができる外、プレパラート
標本用画像窓を挟んで対峙する縁部を、プレパラート標
本の左右幅よりも大きく離反、配置させ、プレパラート
標本をプレパラート標本用画像窓に対してスライド移動
させて最適な位置に調節できるように形成することもで
きる。
【0016】添着部は、マウント基盤部プレパラート標
本装着面の適所にプレパラート標本を重ね合わせ状に仮
り固定および取外し可能とする機能を果たすものであ
り、マウント基盤部または左右補助枠部の何れか適所に
設けられたものとすべきであり、左右補助枠部のプレパ
ラート標本用画像窓を挟んで対峙する縁部の夫々に粘着
剤部を設け、左右補助枠部間に挟み込まれたプレパラー
ト標本を、粘着状に仮固定できるものに形成することが
可能である外、左右補助枠部のプレパラート標本用画像
窓の少なくとも四隅に相当する部分の夫々に、プレパラ
ート標本縁部を係止可能な係止爪状部を設け、係止爪状
部間にプレパラート標本を挟み込むように仮固定できる
構造とすることができる。
【0017】また、左右補助枠部の対峙縁部の中の何れ
か一方の縁部適所にプレパラート標本縁部を係止可能な
係止爪状部を設け、これに対峙する他方の縁部適所にプ
レパラート標本を該係止爪状部側に向けて押圧可能な弾
性付勢部を配置してなり、係止爪状部と弾性付勢部との
間にプレパラート標本を挟み込むように仮固定して脱着
可能に添着できるものに形成したり、あるいは、マウン
ト基盤部プレパラート標本装着面であって、プレパラー
ト標本用画像窓の縦方向開口縁部付近の夫々に、プレパ
ラート標本の装着面を粘着、固定可能な粘着剤部を設
け、左右補助枠部間に装着したプレパラート標本を粘着
状に仮固定し、脱着可能に添着できるものに形成するこ
とができる外、マウント基盤部プレパラート標本装着面
であって、プレパラート標本用画像窓の縦方向開口縁部
付近の夫々に、プレパラート標本の接合面を吸着、固定
可能な吸盤部を設け、左右補助枠部間に装着したプレパ
ラート標本を吸着状に仮固定し、脱着可能に添着できる
ものに形成することができる。
【0018】吸盤部による仮固定構造を、より具体的に
示せば、マウント基盤部のプレパラート標本用画像窓の
縦方向開口縁部付近の夫々に、プレパラート標本装着面
から反対側面に貫通する連通孔を穿設すると共に、プレ
パラート標本装着面側の各連通孔開口縁部には、夫々プ
レパラート標本の接合面を吸着、固定可能な吸盤弁部を
設け、同マウント基盤部の反対側面の各連通孔開口部に
は、夫々手指等による押圧操作によって連通孔内の空気
を押し出して吸引力を発生可能とする弾性密閉膜部を形
成し、左右補助枠部間に装着したプレパラート標本を、
各弾性密閉膜部を押圧操作することにより、吸着状に仮
固定し、脱着可能に添着するものに形成されたものであ
るということができる。
【0019】プレパラート標本は、観察の対象となる標
本を、顕微鏡による観察が可能な状態に封入して安定的
に保持すると共に、マウント基盤部プレパラート標本装
着面に装着可能とする機能を果たすものであり、封入さ
れた標本は、解剖組織学、細胞診断学、臨床病理学等の
医学的資料である人体組織や実験、研究用生物の固体ま
たはその一部組織の外、動物学、植物学等の生物学的な
固体またはその一部組織や、地質学、鉱物学、地震学等
の地学的な鉱物資料、あるいは土壌動物等といったあら
ゆるものを対象としており、概略的な構成としては顕微
鏡用スライドガラス上の適所に観察の対象となる標本を
乗せてカバーガラスを被せて固定するようにしたもので
あり、適宜封入剤を用いて永久保存可能な標本として長
期保管できるものとすることができる。以下では、図面
に示すこの発明を代表する実施例と共に、その構造につ
いて詳述することとする。
【0020】
【実施例1】図1の分解状態にあるプレパラート標本用
マウントの斜視図、図2にプレパラート標本を装着する
プレパラート標本用マウントの斜視図、およびプレパラ
ート標本を装着したプレパラート標本用マウントの斜視
図に示される事例は、マウント基盤部2に開口されたプ
レパラート標本用画像窓21の幅方向の左右側に装着さ
れた左右補助枠部3,3の対峙縁部の中の何れか一方の
縁部適所にプレパラート標本5縁部を係止可能な係止爪
状部41を設ける一方、これに対峙する他方の縁部適所
にプレパラート標本5を該係止爪状部41側に向けて押
圧可能な弾性付勢部42を配置してなり、係止爪状部4
1と弾性付勢部42とからなる添着部4によってプレパ
ラート標本5を挟み込むように仮固定して脱着可能に添
着できるものに形成したこの発明の基本的構成からなる
プレパラート標本用マウント1における代表的な実施例
を示している。
【0021】当該プレパラート標本用マウント1は、そ
の本体が、アルミニウム、ステンレス、真鍮等の金属
板、あるいは合成樹脂成型品からなる0.5mm程度の
肉厚寸法の平板状であって、縦寸法をプレパラート標本
5の全長寸法に略等しい75mm前後とし、左右横幅寸
法が一般的な35mmカメラフィルム用マウントの幅寸
法に略一致する50mm前後に設定され、左右幅縁から
中央側に夫々約12mm前後、縦方向一端側縁から中央
側へ約6mm前後の距離に配置されることにより、35
mmカメラフィルム用マウントの透過用画像窓と略同一
寸法となる縦38mm前後、幅26mm前後の矩形状の
プレパラート標本用画像窓21を肉厚方向に貫通、開口
させたマウント基盤部2からなり、縦方向一端側とは反
対側の他端縁部の装着されるプレパラート標本5に対峙
する位置には、手指を挿入可能なU型状の操作用切欠き
溝22を形成したものとなっている。
【0022】マウント基盤部2のプレパラート標本装着
面23におけるプレパラート標本用画像窓21の左右幅
縁部のプレパラート標本用画像窓21に対応する範囲を
含む縦方向の約60mm前後の距離に渡り、スライドガ
ラス0.8〜1.2mm程度、カバーガラス0.17m
m程度、標本の厚さ0.01mm以下(一般に0.00
4mm)程度からなるプレパラート標本5の合計厚み寸
法を僅かに越える1.5mm程度の突出厚さ寸法に設定
された補助枠部3,3を接着剤によって固着したものと
してある。
【0023】そして、これら左右補助枠部3,3のプレ
パラート標本用画像窓21を挟んで対峙する側面を係止
側縁面31,31とし、互いの離反距離がプレパラート
標本5の幅寸法22mm前後を越える凡そ26mm前後
に設定され、その中の一方の係止側縁面31を、プレパ
ラート標本用画像窓21縁部から突出厚みの上端側に向
かうに従って中央寄りに傾斜された壁面に形成して係止
爪状部41とし、また、これに対峙する他方の係止側縁
面31側には、弾性を得るよう冷間加工を施したばね鋼
やその他の合金からなる金属板、あるいは弾性を有する
合成樹脂成型品であって、マウント基盤部2と補助枠部
3との間に一体に挟み込まれて固着される固着面部43
と、該固着面部43から延伸されてプレパラート標本5
の縁角部に当接し、プレパラート標本5をプレパラート
標本装着面23側に押圧すると共に、対峙する補助枠部
3の係止爪状部41へ向けて押圧する付勢力を発揮可能
にする二つの押圧片部44,44とを形成することによ
り、プレパラート標本装着面23の適所にプレパラート
標本5を仮固定可能とする添着部4を形成し、さらに、
押圧片部44は、プレパラート標本5を装着する際のス
ライド移動方向の両端部分を、プレパラート標本5の円
滑な脱着を可能とするよう傾斜面状に折曲した上、接触
面の略全体を平滑面状に仕上げたものとしている。
【0024】
【実施例2】図4のプレパラート標本用マウントの斜視
図に示される実施例は、プレパラート標本用画像窓21
の左右幅寸法、ならびにプレパラート標本装着面23左
右に突設された補助枠部3,3のプレパラート標本用画
像窓21を挟んで対峙する係止側縁面31,31間の距
離の夫々を、プレパラート標本5の幅寸法に略一致する
22mm前後に設定すると共に、補助枠部3,3の各係
止側縁面31,31には、粘着剤を塗布するか、あるい
は両面粘着テープからなり、装着されたプレパラート標
本5の左右幅縁側面を粘着、固定できるようにした粘着
剤部45,45を形成してなるものであって、プレパラ
ート標本5が未装着の使用前の状態において、剥離紙を
装着して粘着剤が密閉状に被覆されてなるものの事例と
している。
【0025】当該左右の補助枠部3,3は、金属板の場
合にはプレス成型やダイカストにより、合成樹脂の場合
には同時成型することによってマウント基盤部2に一体
に成型されたものとすることができ、また、係止側縁面
31,31と粘着剤部45,45との間に発泡ウレタン
やスポンジ等の軟質素材からなる図示しない弾性材層部
を形成する等して、プレパラート標本5の或る程度の幅
寸法の違いに対応可能な構造とすることも可能である。
【0026】
【実施例3】図5のプレパラート標本用マウントの斜視
図に示す実施例は、マウント基盤部2プレパラート標本
装着面23のプレパラート標本用画像窓21の四隅に対
応する補助枠部3,3係止側縁面31,31の四箇所
に、略Z型状に折曲した金属片の基端部をマウント基盤
部2と補助枠部3,3との間に挟み込み状に固着し、係
止爪状部41,41,……を形成したものである。
【0027】また、図6のプレパラート標本用マウント
の斜視図に示す実施例は、プレパラート標本用画像窓2
1を挟んで対峙する補助枠部3,3の夫々の係止側縁面
31,31を、プレパラート標本用画像窓21から突出
方向に離れるに従って、中央寄りに傾斜された壁面形と
して係止爪状部41,41を形成したものであり、プレ
パラート標本5の左右縁部を、傾斜された係止爪状部4
1,41とプレパラート標本装着面23との間に挟み込
み、仮固定できるように形成したものとしたプレパラー
ト標本用マウント1である。
【0028】
【実施例4】図7のプレパラート標本用マウントの斜視
図に示す実施例は、マウント基盤部2の左右に突設され
た補助枠部3の係止側縁面31,31間の距離Dを、プ
レパラート標本5の幅寸法Wよりも幅広く設定し、プレ
パラート標本装着面23に対するプレパラート標本5の
装着位置に自由度をもたせたものであり、当該係止側縁
面31,31間の距離Dを、プレパラート標本5の幅寸
法W約22mmよりも幅広い約40mm程度に設定する
と共に、プレパラート標本装着面23中央寄りのプレパ
ラート標本用画像窓21の縦方向開口縁部付近の夫々に
は、両面粘着テープからなる粘着剤部45,45の一面
を粘着、固定させ、反対面は剥離紙によって被覆された
ままの状態としておき、プレパラート標本5を装着する
際に、各剥離紙を剥がして粘着、固定することが可能な
添着部4を形成してなるものとした事例である。
【0029】なお、この添着部4は、図8のプレパラー
ト標本用マウントの斜視図、および図9のプレパラート
標本用マウントの断面図に示すように、マウント基盤部
2の肉厚方向に貫通された連通孔46,46と、プレパ
ラート標本装着面23側の連通孔46,46開口縁部に
取着された天然ゴム製あるいは軟質合成樹脂製であり、
円形縁取り状の吸盤弁部47,47と、天然ゴムあるい
は軟質合成樹脂からなり、マウント基盤部2の裏面側の
各連通孔46,46開口部を密閉状に閉鎖して、連通孔
46内に向けて押圧されると、その弾性素材の復元力に
よって吸盤弁部47側に吸引力を発生させることができ
る弾性密閉膜部48,48とを設けたものとすることが
可能である。
【0030】
【作用】以上のとおりの構成からなるこの発明のプレパ
ラート標本用マウント1は、図2ないし図9の何れかに
示した状態に、プレパラート標本用マウント1に装着さ
れたプレパラート標本5を、35mmカメラフィルム用
マウントと同様に、汎用型の35mmカメラフィルム用
のフィルムスキャナやスライドプロジェクター等に装着
し、標本画像の読み取りあるいは映写に使用することが
可能となる。
【0031】図1ないし3に示した構造のものでは、プ
レパラート標本5を図2中の矢印方向に円滑に装着およ
び離脱させることが可能となり、図3に示すように、装
着されたプレパラート標本5は、弾性付勢部42,42
の押圧力によって係止爪状部41と弾性付勢部42,4
2との間に確りと挟み込まれるように係止され、一体的
に取扱い可能な程度に充分な強度で仮り固定されるもの
となり、プレパラート標本5を取り外すときには、操作
用切欠き溝22に手指を合わせて、プレパラート標本5
の端部を引き出すようにして離脱させることが可能であ
る。
【0032】図4に示す実施例のプレパラート標本用マ
ウント1は、補助枠部3,3の係止側縁面31,31に
取着された図示しない剥離紙を剥がし取り、露出状とな
った粘着剤部45,45間にプレパラート標本5を挿し
込んで、その幅方向左右縁部を粘着剤部45,45に粘
着、固定させて仮固定し、スキャナを用いた画像の読み
取りや、スライドプロジェクターによる映写を行った後
に取り外すようにする場合には、プレパラート標本5を
粘着剤部45,45の粘着力に抗して剥がし取り、離脱
させることとなる。
【0033】図5または図6のプレパラート標本用マウ
ント1によるものでは、図中矢印に示されるように、プ
レパラート標本5をスライド移動するようにして装着す
れば、補助枠部3,3係止側縁面31.31に添設ある
いは一体形成された係止爪状部41,41,……によっ
てプレパラート標本装着面23に重ね合わせ状態となる
よう係止され、仮り固定されるものとなり、係止爪状部
41,41,……に弾性をもたせ、プレパラート標本5
をプレパラート標本装着面23との間に挟み込むように
保持させたり、あるいはプレパラート標本5を装着した
後に係止爪状部41,41,……を塑性変形させてプレ
パラート標本5を仮り固定することも可能である。
【0034】図7に示した事例によるプレパラート標本
用マウント1では、剥離紙を剥がし取って粘着剤部4
5,45を露出させると共に、プレパラート標本5の標
本部位をプレパラート標本用画像窓21の最適な位置に
配置するよう、補助枠部3,3間距離Dの範囲内で移動
調節した上、プレパラート標本5を粘着剤部45,45
に重ね合わせるように押し当てて装着、仮固定したもの
とし、取り外すときには、粘着剤部45,45の粘着力
に抗してプレパラート標本5を剥がし取ることとなる。
【0035】また、図8のプレパラート標本用マウント
1による場合には、プレパラート標本5の装着位置を、
補助枠部3,3間距離Dの範囲内で移動、調節すると共
に、プレパラート標本装着面23にプレパラート標本5
を重ね合わせ状に装着して、各吸盤弁部47,47がプ
レパラート標本5に密着状となっていることを確認した
後、マウント基盤部2裏面側の弾性密閉膜部48,48
の夫々を、手指によって連通孔46,46内に向けて押
圧すれば、吸盤弁部47,47とプレパラート標本5と
の間を通じて連通孔46,46内の空気が外部に押し出
され、手指による押圧を止めると、弾性密閉膜部48,
48が復元力を発揮して吸盤弁部47,47が密着する
プレパラート標本5を吸着し、仮り固定するものとな
る。そして、プレパラート標本5を取り外すときには、
弾性密閉膜部48,48を手指で押圧し、連通孔46,
46内の負圧を解消してやれば、吸引力を失った吸盤弁
部47,47がプレパラート標本5を開放して取り外し
可能となる。
【0036】
【効果】以上のとおり、この発明のプレパラート標本用
マウントによれば、何よりも先ず、比較的廉価に市販さ
れている汎用型の35mmカメラフィルム用のフィルム
スキャナを使用してプレパラート標本を読み取ることが
可能となるので、これまで必須とされてきた比較的高価
な医療用スキャナを使用せずにディジタル画像データを
取得することができ、しかもプレパラート標本用マウン
ト自体も比較的廉価に提供可能となり、病理診断や学術
研究、実験の現場等で使用される多数のプレパラート標
本の個々に装着し、そのまま蓄積、管理することができ
るようになる上、装着されたプレパラート標本は、外部
衝撃から保護されるものとなり、直接手指で触れずに保
持、運搬可能となって破損や汚染の危険性を低減させる
ことができることから、高度な専門的知識と高い熟練技
術とを必要としていて常に人手不足に悩まされている病
理組織検査部門や各種学術研究機関、およびプレパラー
ト標本の蓄積、保管に携わるの人々の労働負担や経済的
負担を低減し、プレパラート標本をディジタル情報化す
る作業を格段に効率化することができるという秀れた特
徴が得られるものである。
【0037】特に、実施例に説明したプレパラート標本
用マウント1は、上記した特徴に加え、図2および図3
中に示したように、マウント基盤部2の左右幅縁側に形
成された補助枠部3,3係止側縁面31,31の係止爪
上部41と、これに対峙する弾性付勢部42、42との
間に、プレパラート標本5をスライドさせるように装着
すれば仮り固定状となり、該弾性付勢部42、42の付
勢力に抗して引き抜けば、比較的容易に離脱させること
が可能なので、プレパラート標本5の着脱作業を迅速に
行うことができるものとなり、また、図4のプレパラー
ト標本用マウント1のように、補助枠部3,3の対峙す
る係止側縁面31,31の夫々に、粘着剤部45,45
を設けたものでは、比較的廉価な構造でありながら、プ
レパラート標本5の左右幅縁部が粘着、固定されて衝撃
的な外力が加わったとしても、プレパラート標本5がプ
レパラート標本用マウント1から不用意に脱落してしま
う弊害を確実に解消できるものとなり、プレパラート標
本5を装着したままの状態で長期保存、管理する上で大
いに威力を発揮し得るものとなる。
【0038】さらにまた、このような粘着剤を使用せず
に、図5や図6に示したプレパラート標本用マウント1
のように、補助枠部3,3の係止側縁面31,31の夫
々に係止爪状部41,41,……を形成したものでは、
離脱後のプレパラート標本5に粘着剤が付着してしまう
こともなく、プレパラート標本5の脱着作業も簡単に行
うことができるものとなり、図7や図8に示すように、
補助枠部3,3の係止側縁面31,31の離反間隔D
を、プレパラート標本5の幅寸法Wよりも幅広く設定し
たプレパラート標本用マウント1は、プレパラート標本
5の固定位置の決定範囲を広くでき、一枚のプレパラー
ト標本5上に複数の組織標本を点在させたときや、プレ
パラート標本5上に在る多数の微生物標本の最も好まし
い範囲を撮影したいとき等に好適であり、従前までであ
ればディジタル画像を読み取った後に拡大、編集等の作
業が必要であったが、こうした作業を不要としてスキャ
ナによるディジタル画像の読み取り作業や、プレパラー
ト標本5のスライドプロジェクターへの直接的使用を可
能とすることができるという利点が得られるものとな
る。
【0039】さらに、図8および図9に取り上げたプレ
パラート標本用マウント1のように、吸盤弁部47,4
7によってプレパラート標本5を離脱可能に吸着、固定
できるようにしたものでは、プレパラート標本5を粘着
剤で汚すこともなければ、無理にこじったり、剥がし取
ったりすることもなく、弾性密閉膜部48,48を押圧
操作するだけで、脱着操作が可能となり、より一段と作
業効率をアップさせることができるという効果が期待で
きるものとなる。
【0040】叙述の如く、この発明のプレパラート標本
用マウントは、その新規な構成によって所期の目的を遍
く達成可能とするものであり、しかも、比較的構造が簡
素なことから、製造も容易で、従前まで必ず使用されて
いたかなり高額な医療用のスキャナーや専用のアダプタ
ー等を使用せずに、比較的廉価に市販されている汎用型
の35mmフィルムスキャナーによって簡便にディジタ
ル画像情報を取得することが可能となるので、遥かに経
済的なものとすることができる上、使用する全てのプレ
パラート標本に比較的廉価にて装着、使用してそのまま
蓄積、管理することが可能となり、その作業効率自体も
大幅に高めることができることから、費用の削減と労働
負担の軽減とを確実に達成可能にするものであり、病理
画像の効率的なディジタル情報化を目指す医療機関や、
経済的負担の解消を望む各種研究機関といった学術的な
分野に携わる人々において高い評価が得られ、広範に渡
って利用、普及していくものになると予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明のプレパラート標本用マウントの技術
的思想を具現化した幾つかの実施例を示すものである。
【図1】プレパラート標本用マウントの組み立て構造を
示す斜視図である。
【図2】プレパラート標本を装着する状態を示す斜視図
である。
【図3】プレパラート標本の装着状態を示す斜視図であ
る。
【図4】プレパラート標本用マウントの粘着固定構造を
示す斜視図である。
【図5】プレパラート標本用マウントの係止固定構造を
示す斜視図である。
【図6】プレパラート標本用マウントの他の係止固定構
造を示す斜視図である。
【図7】プレパラート標本用マウントの取着位置調節構
造を示す斜視図である。
【図8】プレパラート標本用マウントの他の位置調節構
造を示す斜視図である。
【図9】図8のプレパラート標本用マウントを示す断面
図である。
【符号の説明】
1 プレパラート標本用マウント 2 マウント基盤部 21 同 プレパラート標本用画像窓 22 同 操作用切欠き溝 23 同 プレパラート標本装着面 3 補助枠部 31 同 係止側縁面、 4 添着部 41 同 係止爪状部 42 同 弾性付勢部 43 同 固着面部 44 同 押圧片部 45 同 粘着剤部 46 同 連通孔 47 同 吸盤弁部 48 同 弾性密閉膜部 5 プレパラート標本

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレパラート標本の略全長に添って接合
    可能な縦寸法、および35mmカメラフィルム用マウン
    トの全幅に略一致する左右幅寸法に設定されたマウント
    基盤部を設け、該マウント基盤部中央の縦方向一端側寄
    りに、35mmカメラフィルム用マウントの透過用画像
    窓と略同一寸法、左右幅縁および縦方向一端側縁からの
    距離が略同一配置となるよう設定されたプレパラート標
    本用画像窓を開口すると共に、同マウント基盤部プレパ
    ラート標本装着面の左右幅縁部の少なくともプレパラー
    ト標本用画像窓に対応する範囲には、夫々装着するプレ
    パラート標本の厚み寸法を僅かに越える補助枠部を一体
    に形成した上、マウント基盤部または左右補助枠部の何
    れか適所に、プレパラート標本を着脱可能に添着する添
    着部を設けてなるものとしたことを特徴とするプレパラ
    ート標本用マウント。
  2. 【請求項2】 プレパラート標本の略全長に添って接合
    可能な縦寸法、および35mmカメラフィルム用マウン
    トの全幅に略一致する左右幅寸法に設定されたマウント
    基盤部を設け、該マウント基盤部中央の縦方向一端側寄
    りに、縦方向約35mm前後、左右幅寸法約25mm前
    後の開口寸法であって、35mmカメラフィルム用マウ
    ントの透過用画像窓と略同一寸法、左右幅縁および縦方
    向一端側縁からの距離が略同一配置となるよう設定され
    たプレパラート標本用画像窓を開口すると共に、同マウ
    ント基盤部プレパラート標本装着面の左右幅縁部の少な
    くともプレパラート標本用画像窓に対応する範囲には、
    夫々装着するプレパラート標本の厚み寸法を僅かに越え
    る補助枠部を一体に形成した上、マウント基盤部または
    左右補助枠部の何れか適所に、プレパラート標本を着脱
    可能に添着する添着部を設けてなるものとしたことを特
    徴とするプレパラート標本用マウント。
  3. 【請求項3】 プレパラート標本の略全長に添って接合
    可能な縦寸法、および35mmカメラフィルム用マウン
    トの全幅に略一致する左右幅寸法に設定されたマウント
    基盤部を設け、該マウント基盤部中央の縦方向一端側寄
    りに、縦方向約35mm前後、左右幅寸法約25mm前
    後の開口寸法であって、35mmカメラフィルム用マウ
    ントの透過用画像窓と略同一寸法、左右幅縁および縦方
    向一端側縁からの距離が略同一配置となるよう設定され
    たプレパラート標本用画像窓を開口すると共に、同マウ
    ント基盤部プレパラート標本装着面の左右幅縁部の少な
    くともプレパラート標本用画像窓に対応する範囲には、
    夫々装着するプレパラート標本の厚み寸法を僅かに越え
    る突出厚さ寸法に設定され、且つプレパラート標本用画
    像窓を挟んで対峙する縁部を、プレパラート標本縁を係
    止可能な係止側縁面に形成した補助枠部を一体に形成し
    た上、マウント基盤部または左右補助枠部の何れか適所
    に、プレパラート標本を着脱可能に添着する添着部を設
    けてなるものとしたことを特徴とするプレパラート標本
    用マウント。
  4. 【請求項4】 プレパラート標本の略全長に添って接合
    可能な縦寸法、および35mmカメラフィルム用マウン
    トの全幅に略一致する左右幅寸法に設定されたマウント
    基盤部を設け、該マウント基盤部中央の縦方向一端側寄
    りに、縦方向約35mm前後、左右幅寸法約25mm前
    後の開口寸法であって、35mmカメラフィルム用マウ
    ントの透過用画像窓と略同一寸法、左右幅縁および縦方
    向一端側縁からの距離が略同一配置となるよう設定され
    たプレパラート標本用画像窓を開口すると共に、同マウ
    ント基盤部プレパラート標本装着面の左右幅縁部の少な
    くともプレパラート標本用画像窓に対応する範囲には、
    夫々装着するプレパラート標本の厚み寸法を僅かに越え
    る突出厚さ寸法に設定され、且つプレパラート標本用画
    像窓を挟んで対峙する縁部を、プレパラート標本の左右
    幅よりも大きく離反、配置させ、しかもプレパラート標
    本縁が係止可能な係止側縁面に形成した補助枠部を一体
    に形成した上、マウント基盤部または左右補助枠部の何
    れか適所に、プレパラート標本を着脱可能に添着する添
    着部を設けてなるものとしたことを特徴とするプレパラ
    ート標本用マウント。
  5. 【請求項5】 添着部が、左右補助枠部のプレパラート
    標本用画像窓を挟んで対峙する縁部の夫々に、装着され
    て対峙するプレパラート標本縁部を粘着、固定可能な粘
    着剤部を設け、左右補助枠部間にプレパラート標本を挟
    み込み、粘着状に仮固定して脱着可能に添着できるもの
    に形成された、請求項1ないし3何れか記載のプレパラ
    ート標本用マウント。
  6. 【請求項6】 添着部が、左右補助枠部のプレパラート
    標本用画像窓の少なくとも四隅に相当する部分の夫々
    に、プレパラート標本縁部を係止可能な係止爪状部を設
    け、係止爪状部間にプレパラート標本を挟み込むように
    仮固定して脱着可能に添着できるものに形成された、請
    求項1ないし3何れか記載のプレパラート標本用マウン
    ト。
  7. 【請求項7】 添着部が、左右補助枠部の対峙縁部の中
    の何れか一方の縁部適所にプレパラート標本縁部を係止
    可能な係止爪状部を設け、これに対峙する他方の縁部適
    所にプレパラート標本を該係止爪状部側に向けて押圧可
    能な弾性付勢部を配置してなり、係止爪状部と弾性付勢
    部との間にプレパラート標本を挟み込むように仮固定し
    て脱着可能に添着できるものに形成された、請求項1な
    いし3何れか記載のプレパラート標本用マウント。
  8. 【請求項8】 添着部が、マウント基盤部プレパラート
    標本装着面であって、プレパラート標本用画像窓の縦方
    向開口縁部付近の夫々に、プレパラート標本の装着面を
    粘着、固定可能な粘着剤部を設け、左右補助枠部間に装
    着したプレパラート標本を、粘着状に仮固定し、脱着可
    能に添着できるものに形成された、請求項1ないし4何
    れか記載のプレパラート標本用マウント。
  9. 【請求項9】 添着部が、マウント基盤部プレパラート
    標本装着面であって、プレパラート標本用画像窓の縦方
    向開口縁部付近の夫々に、プレパラート標本の接合面を
    吸着、固定可能な吸盤部を設け、左右補助枠部間に装着
    したプレパラート標本を、吸着状に仮固定し、脱着可能
    に添着できるものに形成された、請求項1ないし4何れ
    か記載のプレパラート標本用マウント。
  10. 【請求項10】 添着部が、マウント基盤部のプレパラ
    ート標本用画像窓の縦方向開口縁部付近の夫々に、プレ
    パラート標本装着面から反対側面に貫通する連通孔を穿
    設すると共に、プレパラート標本装着面側の各連通孔開
    口縁部には、夫々プレパラート標本の接合面を吸着、固
    定可能な吸盤弁部を設け、同マウント基盤部の反対側面
    の各連通孔開口部には、夫々手指等による押圧操作によ
    って連通孔内の空気を押し出して、吸引力を発生可能と
    する弾性密閉膜部を形成し、左右補助枠部間に装着した
    プレパラート標本を、各弾性密閉膜部を押圧操作するこ
    とによって吸着状に仮固定し、脱着可能に添着できるも
    のに形成された、請求項1ないし4何れか記載のプレパ
    ラート標本用マウント。
  11. 【請求項11】 マウント基盤部は、プレパラート標本
    用画像窓を開口した縦方向一端側とは反対側であって、
    装着されるプレパラート標本に対峙する縦方向他端縁部
    の適所に、プレパラート標本の位置決め、装着および離
    脱を容易にする寸法ならびに形状に設定された操作用切
    欠き溝を形成してなるものとした、請求項1ないし4何
    れか記載のプレパラート標本用マウント。
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