JP2003185914A - 焦点検出装置およびこれを備えた光学装置および焦点検出方法 - Google Patents

焦点検出装置およびこれを備えた光学装置および焦点検出方法

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JP2003185914A
JP2003185914A JP2001389217A JP2001389217A JP2003185914A JP 2003185914 A JP2003185914 A JP 2003185914A JP 2001389217 A JP2001389217 A JP 2001389217A JP 2001389217 A JP2001389217 A JP 2001389217A JP 2003185914 A JP2003185914 A JP 2003185914A
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Aiichi Ishikawa
愛一 石川
Shinjiro Kawashima
伸次郎 川島
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、焦点検出装置およびこれを備えた
光学装置および焦点検出方法に関し、観察したい部分に
的確に焦点を合わすことができるようにすることを目的
とする。 【解決手段】 被検物体を照射する照明装置と、被検物
体の反射光の光路に配置される対物レンズと、被検物体
からの反射光または透過光を受光し電気信号に変換する
光電変換素子とを有する焦点検出装置において、反射光
または透過光の光路に配置され所定の波長の反射光また
は透過光のみを通過させるフィルタ手段を有することを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焦点検出装置およ
びこれを備えた光学装置および焦点検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばオートフォーカス付き顕微
鏡等の焦点検出装置では、被測光用の光の波長として紫
外域から赤外域までの幅広い光が用いられ、異なる波長
の光が混在した状態で使用されていた。そして、この光
より得られた画像を基に焦点検出を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
焦点検出装置では、観察したい一部分を所定の色に染色
した細胞を観察する場合、得られた画像を基にオートフ
ォーカスをかけても、細胞全体の中で光強度の強い部分
に焦点が合ってしまう。従って、染色した部分からの光
強度が弱い場合、観察対象ではない部分に合焦してしま
い観察したい部分に的確に焦点を合わせることが困難に
なるという問題があった。
【0004】本発明は、かかる従来の問題を解決するた
めになされたもので、観察したい部分に的確に焦点を合
わすことができる焦点検出装置およびこれを備えた光学
装置および焦点検出方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の焦点検出装置
は、被検物体を照射する照明装置と、前記被検物体の反
射光の光路に配置される対物レンズと、前記被検物体か
らの前記反射光または透過光を受光し電気信号に変換す
る光電変換素子とを有する焦点検出装置において、前記
反射光または前記透過光の光路に配置され所定の波長の
前記反射光または前記透過光のみを通過させるフィルタ
手段を有することを特徴とする。
【0006】請求項2の焦点検出装置は、請求項1記載
の焦点検出装置において、前記フィルタ手段は、複数の
フィルタを有し、前記複数のフィルタは、相互に異なる
波長の光を透過させることを特徴とする。請求項3の焦
点検出装置は、被検物体を照射する照明装置と、前記被
検物体の反射光の光路に配置される対物レンズと、前記
被検物体からの前記反射光または透過光を受光し電気信
号に変換する光電変換素子とを有する焦点検出装置にお
いて、前記光電変換素子はカラー撮像素子であり、前記
光電変換素子から出力される複数の波長の色信号から任
意の色信号を選択する色信号選択手段を有することを特
徴とする。
【0007】請求項4の焦点検出装置は、被検物体を照
射する照明装置と、前記被検物体の反射光の光路に配置
される対物レンズと、前記被検物体からの前記反射光ま
たは透過光を受光し電気信号に変換する光電変換素子と
を有する焦点検出装置において、前記光電変換素子はカ
ラー撮像素子であり、前記光電変換素子から出力される
複数の波長の色信号を加算する加算手段を有することを
特徴とする。
【0008】請求項5の焦点検出装置は、請求項1ない
し請求項4のいずれか1項に記載の焦点検出装置におい
て、前記電気信号に基づいて、前記被検物体が載置され
たステージを移動させて前記被検物体と前記対物レンズ
との間隔を変更させる制御手段を備えることを特徴とす
る。請求項6の焦点検出方法は、被検物体からの反射光
を光電変換素子で受光し電気信号に変換し、前記電気信
号に基づいて、前記被検物体と対物レンズとの間隔を変
更する焦点検出方法において、前記被検物体からの特定
波長の反射光の光強度または透過光のコントラストを基
に焦点検出を行うことを特徴とする。
【0009】請求項7の焦点検出装置を備えた光学装置
は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の焦
点検出装置を備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて詳細
に説明する。
【0011】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態を示している(請求項1、請求項2、請求項
5ないし請求項7に対応する)。この第1の実施形態で
は、オートフォーカス付き顕微鏡を例にとり説明する。
この第1の実施形態のオートフォーカス付き顕微鏡は、
被検物体1を搭載して上下方向に移動可能な移動ステー
ジ3と、この移動ステージ3上の被検物体1を照射する
照明装置5と、この照射された被検物体1を観察する観
察光学系7とを有している。
【0012】また、この第1の実施形態のオートフォー
カス付き顕微鏡は、被検物体1の上下方向の位置ずれを
検出するオートフォーカス系9と、このオートフォーカ
ス系9の後述する電気信号11Sに基づいて、被検物体
1が載置された移動ステージ3を移動させて被検物体1
と第1対物レンズ15との間隔を変更させる制御手段で
ある制御回路13および不図示のモータとを有してい
る。
【0013】観察光学系7は、被検物体1の近傍かつ被
検物体1の反射光の光路に配置される第1対物レンズ1
5と、第1対物レンズ15と対向配置される第2対物レ
ンズ17とを有している。また、観察光学系7は、この
第1対物レンズ15と第2対物レンズ17との間の平行
光路に対して45度の角度で配置されるビームスプリッ
タ23,25を有している。さらに、観察光学系7は、
俯視プリズム19と、接眼レンズ21とを有している。
【0014】照明装置5は、可視光を出射する照明光源
27と、コリメート用の集光レンズ29とを有し、照明
装置5から出射された照明光束は、ビームスプリッタ2
5によって反射され、第1対物レンズ15に導かれる。
オートフォーカス系9は、ビームスプリッタ23で反射
された被検物体1からの光から所定の波長のみを透過さ
せるフィルタ28を複数有するフィルタ手段であるター
レット式フィルタ30を有している。このフィルタ28
には、例えば、誘電体多層膜フィルタ、マッハツェンダ
干渉型フィルタ、ファブリペロ共振器型フィルタが用い
られる(特開平5−249426号公報参照)。
【0015】図2は、ターレット式フィルタ30の詳細
を示すもので、円盤状部材26に複数の貫通穴26aが
設けられ、この複数の貫通穴26aに、相互に異なる波
長の光を透過させる複数のフィルタ28a〜28eが設
けられている。そして、円盤状部材26を一定角度回動
させることで、被検物体1の反射光の光路に配置される
フィルタ28a〜28eの種類が変更される。
【0016】また、このオートフォーカス系9は、フィ
ルタ28を透過した光を集光する集光レンズ32と、こ
の集光レンズ32を透過した光を光路差Lを有する2つ
の光束に分岐し、2つの光束の一方を第1結像位置xに
結像させ、他方を一方の光束に対し光軸方向にずれた第
2結像位置yに結像させるハーフプリズム34と、第1
結像位置xと第2結像位置yとの間に配置され、光路差
Lを有する2つの光束を受光し電気信号に変換する光電
変換素子であるCCDエリアセンサ31とを有してい
る。
【0017】なお、前記被検物体1の物体面1aが合焦
位置にあるとき、X−Y=0(X:第1結像位置xと光
電変換素子31の受光面との間の距離、Y:第2結像位
置yと光電変換素子31の受光面との間の距離)となる
ようにCCDエリアセンサ31の位置が予め調整されて
いる。図3は、ハーフプリズム34で分枝した2つの光
束がCCDエリアセンサ31を照射しているときの状態
を示している。同図に示す符号31aは仮想の中心線3
3で分割されたCCDエリアセンサ31の上半分の受光
範囲を、符号31bはCCDエリアセンサ31の下半分
の受光範囲をそれぞれ示している。すなわち、このCC
Dエリアセンサ31は、2つの光学像の一方が上半分の
受光範囲31a内に、他方が下半分の受光範囲31b内
にそれぞれ受光されるように配置されている。
【0018】この第1の実施形態では、CCDエリア3
1を用いているため、図3の実線で示すようにCCDエ
リアセンサ31が傾いて設置されていても、2つの像を
CCDエリアセンサ31の受光範囲内で受光することが
できる。このCCDエリアセンサ31は、図4に示すよ
うに、n個(例えば10個)の素子(不図示)が1列に
並んだ20本の走査ラインL1〜L20を有している。
そして、各走査ラインL1〜L20の各素子から光電変
換された電気信号が時系列的に順次出力されるように構
成されている。
【0019】図5は、制御回路13を示すブロック図で
ある。この制御回路13は、CCDエリアセンサ31に
よって二次元的に走査する2つの走査領域(上半分の受
光範囲31a内での走査領域と、下半分の受光範囲31
b内での走査領域)を任意に設定可能な走査領域設定部
35を備えている。この走査領域設定部35は、例え
ば、上半分の受光範囲31a内では走査ラインL2から
走査ラインL9までの走査領域を設定するとともに、下
半分の受光範囲31b内では走査ラインL12から走査
ラインL19までの走査領域を設定することができる。
また、走査領域設定部35は、後述するタイミングコン
トロール回路37で制御されるタイミングで、走査ライ
ン毎に、図6のA1〜C1に例示するような光電変換さ
れた電気信号11Sまたは11S’を出力する。
【0020】この図6のA1〜C1において、電気信号
11Sは、図4に示す一方の走査領域内における1つの
走査ライン(例えば走査ラインL3)の各素子から時系
列的に出力される信号(光情報)であり、電気信号11
S’は、他方の走査領域内における1つの走査ライン
(例えば走査ラインL3と対応する走査ラインL13)
の各素子から時系列的に出力される信号(光情報)であ
る。ここで、図6のB1は、物体面1aが合焦位置にあ
るときの状態を、図6のA1およびC1は、物体面1a
が合焦位置からずれたときの状態をそれぞれ示してい
る。そして、A1とC1との差異は、合焦位置のずれの
方向の差異を示している。
【0021】また、制御回路13は、走査領域設定部3
5の出力信号からDC成分を取り除くDCオフセット除
去回路41と、このDCオフセット除去回路41の出力
信号を増幅する増幅器43とを有している。また、制御
回路13は、この増幅器43の出力信号から高周波成分
を取り出し、図6のA2〜C2でそれぞれ示す電気信号
45Sまたは45S’を出力するバンドパスフィルタ4
7を備えている。図6のA2〜C2は、それぞれA1〜
C1に対応している。
【0022】さらに、この制御回路13は、バンドパス
フィルタ47の出力信号の絶対値を検出する絶対値回路
49と、この絶対値回路49の出力信号を積分する積分
器51と、2つのサンプルホールド回路53,55と、
タイミングコントロール回路37とを有している。タイ
ミングコントロール回路37は、走査領域設定部35、
積分器51、および2つのサンプルホールド回路53,
55の動作タイミングを制御している。
【0023】また、タイミングコントロール回路37
は、走査領域設定部35により走査ラインL2から走査
ラインL9までの走査領域と、走査ラインL12から走
査ラインL19までの走査領域とを設定した場合、走査
ラインL2、走査ラインL12,走査ラインL3、走査
ラインL13という順に各走査ラインから電気信号11
Sまたは11S’が出力されるように、走査領域設定部
35の動作タイミングを制御するように構成されてい
る。
【0024】さらに、タイミングコントロール回路37
は、走査ラインL2〜L9から電気信号11Sがそれぞ
れ出力されるときに積分器51を作動させ、このときの
積分値を表す信号(図6のA3〜C3に示す電気信号5
7S)を一方のサンプルホールド回路53で保持させる
とともに、走査ラインL12〜L19から電気信号11
S’がそれぞれ出力されるときに積分器51を作動さ
せ、このときの積分を表す電気信号(図6のA3〜C3
に示す電気信号57S’)を他方のサンプルホールド回
路55で保持させるように構成されている。
【0025】そして、この制御回路13は、サンプルホ
ールド回路53,55の出力信号(積分値を表す信号)
を比較し、その差を表す信号(被検物体1の合焦位置か
らのずれ量を表し、設定された2つの設定領域内の対応
する1対の走査ライン、例えば走査ラインL3,L13
からの電気信号11S,11S’を信号処理して得られ
る図7に示す合焦ずれ信号59)を出力する差動増幅器
61と、この差動増幅器61からの合焦ずれ信号59を
各走査領域内のすべての走査ラインL1〜L20につい
て積算して合焦ずれ信号60(図7参照)を出力する積
算回路63と、被検物体1と第1対物レンズ15との光
軸方向における相対位置を制御する焦準用モータ65
と、積算回路63からの出力信号により焦準用モータ6
5を制御するモータ制御回路64とを有している。
【0026】つぎに、このオートフォーカス付き顕微鏡
の動作の一例を説明する。照明光源27からの光は、集
光レンズ29を透過し、ビームスプリッタ25で反射さ
れ、対物レンズ15により集光され被検物体1に照射さ
れる。被検物体1からの反射光は、対物レンズ15を透
過し、ビームスプリッタ25に至る。そして、このビー
ムスプリッタ25で反射光の一部が反射され、照明光源
27へ戻り、残りは透過し、ビームスプリッタ23へ至
る。このビームスプリッタ23で反射された光は、フィ
ルタ28、集光レンズ32を経た後、ハーフプリズム3
4によって光路差Lを有する2つの光束に分割される。
【0027】被検物体1は、予め観察部位が任意の色に
染色されている。そして、フィルタ28は、染色された
色のみを透過可能なものが光路に設置される。フィルタ
28の切り替えは、ターレット式フィルタ30を手動で
回転しても良いし、モータにより駆動させても良い。フ
ィルタ28を透過した特定の色のみの2つの光束の一方
は第1結像位置xに結像され、他方は第1結像位置xに
対し光軸方向にずれた第2結像位置yに結像される。こ
れによって、光路差Lを有する2つの光束(図3に示す
2つの光学像67A、67B)の一方および他方がCC
Dエリアセンサ31の上半分の受光範囲31aおよび下
半分の受光範囲31b内でそれぞれ受光される。
【0028】いま、CCDエリアセンサ31によって二
次元的に走査する任意の2つの走査領域が走査領域設定
部35によって設定されている(例えば、左右の受光範
囲31a、31bの全面を走査するように設定されてい
る)ものとする。このとき、走査領域設定部35は、最
初に一方の走査領域内31a内にある走査ラインL1で
得られる電気信号11S(図6のA1〜C1参照)を出
力し、ついで他方の走査領域31b内にある走査ライン
L1と対応する走査ラインL11で得られる電気信号1
1S’を出力し、ついで他方の走査領域31a内にある
走査ラインL2で得られる電気信号11Sを出力し、つ
いで走査領域31b内にある走査ラインL2と対応する
走査ラインL12で得られる電気信号11S’を出力す
る。以下同様に、2つの走査領域31a,31b内の対
応する1対の走査ラインで得られる電気信号11S,1
1S’を交互に出力させ、最後に走査ラインL20で得
られる電気信号11S’を出力する。
【0029】このようにして電気信号11S,11S’
が走査領域設定部35から交互に出力されると、DCオ
フセット除去回路41は電気信号11S、11S’から
DC成分を取り除き、この信号を増幅器43が増幅した
後、バンドパスフィルタ47が高周波成分を取り出す。
すると、図6のA2〜C2でそれぞれ示す電気信号45
S,45S’が得られる。ここで、A2の信号45S,
45S’がA1の電気信号11S,11S’に、B2の
信号45S,45S’がB1の電気信号11S,11
S’に、C2の信号45S,45S’がC1の信号11
S,11S’にそれぞれ対応する。
【0030】つぎに、バンドパスフィルタ47の出力信
号の絶対値が絶対値回路49により検出され、絶対値回
路49の出力信号が積分器51により積分される。する
と、図6のA3〜C3でそれぞれ示す積分値を表す電気
信号57S,57S’が得られる。ここで、A3の電気
信号57S,57S’がA2の電気信号45S,45
S’に、B3の電気信号57S,57S’がB2の電気
信号45S,45S’に、C3の電気信号57S,57
S’がC2の電気信号45S,45S’にそれぞれ対応
する。
【0031】また、A3〜C3の電気信号57S,57
S’は、図3に示した2つの光学像67A,67Bにそ
れぞれ対応しており、電気信号57Sはサンプルホール
ド回路53により保持され、電気信号57S’はサンプ
ルホールド回路55により保持される。サンプルホール
ド回路53,55の出力信号を差動増幅器61が比較し
て図7に示す合焦ずれ信号59が出力される。この合焦
ずれ信号59は、設定された2つの走査領域内の対応す
る1対の走査ライン(例えば、対応する走査ラインL3
とL13)毎に得られる信号である。
【0032】積算回路63は、差動増幅器61からの合
焦ずれ信号59を走査領域内の全ての走査ラインについ
て積算して図7に示す合焦ずれ信号60を出力する。モ
ータ制御回路64は、積算回路63からの合焦ずれ信号
60により焦準用モータ65を制御する。すなわち、モ
ータ制御回路64は、合焦ずれ信号60がゼロになるよ
うに、焦準用モータ65を制御して結像光学系の光軸方
向における物体面1aと第1対物レンズ15との相対距
離を制御する。
【0033】この第1の実施形態のオートフォーカス付
き顕微鏡では、反射光の光路に所定の波長の反射光のみ
を通過させるターレット式フィルタ30を設けたので、
染色された観察したい部分のみから発する特定波長の光
のみを用い、焦点合わせを行うので、観察対象となって
いない部位からの反射光は、CCDエリアセンサ31に
入射することがなく、観察したい部分に的確に焦点を合
わせることができる。
【0034】また、この第1の実施形態のオートフォー
カス付き顕微鏡では、CCDエリアセンサ31は二次元
的に走査可能であり、走査領域設定部35により設定さ
れたCCDエリアセンサ31の2つの走査領域で光路差
Lを有する2つの光束(2つの光学像67A,67B)
を受光する。この第1の実施形態では、被検物体1の中
の特定の色に染色された部位からの反射光を受光するの
で、被検物体1全体からの反射光を受光する場合よりも
小さな領域の反射光を受光することになる。従って、受
光領域が小さい場合でもCCDエリアセンサ31を用い
ることにより、2つの光学像67A,67Bに含まれる
被検物体1の像をCCDエリアセンサ31の2つの走査
領域31a,31bで確実に受光することができる。
【0035】さらに、この第1の実施形態のオートフォ
ーカス付き顕微鏡では、積算回路63が、差動増幅器6
1からの合焦ずれ信号59をCCDエリアセンサ31の
2つの走査領域31a,31b内の全ての走査ラインに
ついて積算して図7に示す合焦ずれ信号60を出力する
ように構成してあるので、合焦ずれの検出範囲を広くす
ることができる。
【0036】なお、この第1の実施形態のオートフォー
カス付き顕微鏡では、走査領域設定部35による走査領
域の設定によって、CCDエリアセンサ31の所定間隔
だけ離れた2つの走査領域を二次元的に走査すれば、C
CDエリアセンサ31の受光範囲全体を二次元的に走査
する場合よりも、走査時間および信号処理時間が短縮さ
れ、高速に合焦状態を検出することができる。
【0037】また、この第1の実施形態のオートフォー
カス付き顕微鏡では、予め基準となる被検物体1を図3
に示した2つの光学像67A,67Bと同様にCCDエ
リアセンサ31の受光面上に結像させ、2つの光学像6
7A,67Bの間隔Lを不図示のメモリ部に記憶させて
おき、実際に合焦検出を行う際に、記憶した間隔Lだけ
離れた対応する2つの走査ライン31c,31dで2つ
の光学像67A,67Bの高周波成分を検出するよう
に、走査領域設定部35を構成することにより、走査時
間および信号処理時間がさらに短縮され、より高速に合
焦状態を検出することができる。
【0038】(第2の実施形態)図8は、本発明の第2
の実施形態を示している(請求項3ないし請求項7に対
応する)。この第2の実施形態では、オートフォーカス
付き顕微鏡を例にとり説明する。なお、この第2の実施
形態において、第1の実施形態と同一の部材には同一の
符号を付し、詳細な説明を省略する。
【0039】この第2の実施形態では、赤色、緑色、青
色の波長の光を透過させる3種類のフィルタが多数規則
的に配置されたカラーフィルタアレイ69a(特開平1
1−215514号公報参照)が用いられている。ま
た、この第2の実施形態では、カラーフィルタアレイ6
9aが設けられた光電変換素子であるカラー撮像素子6
9からの電気信号に基づき信号処理を行う制御回路77
が設けられ、移動ステージ3用の不図示のモータが制御
されている。
【0040】図9は、このときの信号処理の概略を示し
ている。図9に示すように、カラー撮像素子69で光電
変換された電気信号(R信号、G信号、B信号)は、そ
れぞれ所定の増幅率を有した増幅器71R,71G,7
1Bで増幅された後、複数の波長の色信号を加算する加
算手段である加算器79で加算され、制御回路73の信
号処理回路75で信号処理される。すなわち、光の3原
色であるR信号、G信号、B信号が加算され、任意の光
の色の強度が測定可能にされている。つまり、加算処理
により赤色、緑色、青色以外の中間色に染色されたもの
からの反射光にも対応することができる。
【0041】この第2の実施形態のオートフォーカス付
き顕微鏡およびオートフォーカス方法においても、第1
の実施形態と同様の効果(但し、フィルタ28とフィル
タ69aとの相違による効果を除く)を得ることができ
る。そして、この第2の実施形態のオートフォーカス付
き顕微鏡では、カラー撮像素子69に赤色、緑色、青色
の波長の光を透過させるカラーフィルタアレイ69a
と、カラー撮像素子69から出力される赤色、緑色、青
色の信号を加算する加算器79とを設けたので、被検物
体1の所定の物体色を観察でき、観察したい部分に的確
に焦点を合わせることができる。
【0042】なお、上述した第1の実施形態では、図2
に示したようなターレット式フィルタ30を使用した例
について説明したが、図10に示すような、スライド式
フィルタ77であっても良い。また、上述した第2の実
施形態では、図9に示したように、加算器79を使用し
た形態について説明したが、より簡易な構成にするため
に、図11に示すように、色信号選択手段であるセレク
トスイッチ81で所定の色信号を測定できるようにして
も良い。そして、このような構成にすれば、波長の選択
は限定されるが、加算器79よりも簡単な構成となる。
【0043】さらに、上述した第1および第2の実施形
態では、可視域の光の観察について説明したが、可視域
の光に限らず、赤外域や紫外域の光のみを透過させるフ
ィルタを設け、赤外域や紫外域の光を光電変換素子で受
光しオートフォーカスを行っても良い。そして、上述し
た第1および第2の実施形態では、オートフォーカス系
9の電気信号11Sに基づいて、被検物体1が載置され
た移動ステージ3を移動させて被検物体1に焦点を合わ
せたが、この合焦位置の情報を基にユーザーが手動で焦
点を合わせても良い。
【0044】また、上述した第1および第2の実施形態
では、CCDエリアセンサ31が用いられたが、CCD
ラインセンサを用いても良い。さらに、上述した第1お
よび第2の実施形態では、移動ステージ3とオートフォ
ーカス系9と制御回路13とが用いられたが、この移動
ステージ3とオートフォーカス系9と制御回路13と
は、顕微鏡以外の光学装置にも適用することができる。
【0045】そして、上述した第1および第2の実施形
態では、被検物体1からの反射光を検出し焦点検出が行
われたが、被検物体1を透過した透過光を基に画像のコ
ントラストを処理する方法でも良い。
【0046】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の焦点検出装
置およびこれを備えた光学装置および焦点検出方法で
は、観察したい部分に的確に焦点を合わせることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオートフォーカス付き顕微鏡の第1の
実施形態を示す概略図である。
【図2】図1のターレット式フィルタの外観を示す斜視
図である。
【図3】図1のCCDエリアセンサを示す説明図であ
る。
【図4】図1のCCDエリアセンサを示す説明図であ
る。
【図5】図1の制御回路を示すブロック図である。
【図6】図5の制御回路内の電気信号を示す説明図であ
る。
【図7】図5の制御回路内の電気信号を示す説明図であ
る。
【図8】本発明のオートフォーカス付き顕微鏡の第2の
実施形態を示す概略図である。
【図9】図9の制御回路を示す概略図である。
【図10】本発明のフィルタ手段の変形例を示す概略図
である。
【図11】本発明の制御回路の変形例を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
1 被検物体 3 移動ステージ 5 照明装置 11S,11S’,45S,45S’,57S,57
S’ 電気信号 13,73 制御回路 15 第1対物レンズ 28a〜28f フィルタ 30 ターレット式フィルタ 31 CCDエリアセンサ 32 集光レンズ 69 カラー撮像素子 69a カラーフィルタアレイ 79 加算器
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 3/00 A Fターム(参考) 2H011 BA31 BB01 2H048 AA12 AA24 AA26 2H051 AA11 BA45 CB13 CC02 2H052 AD09 AD19 AD34

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検物体を照射する照明装置と、 前記被検物体の反射光の光路に配置される対物レンズ
    と、 前記被検物体からの前記反射光または透過光を受光し電
    気信号に変換する光電変換素子と、 を有する焦点検出装置において、 前記反射光または前記透過光の光路に配置され所定の波
    長の前記反射光または前記透過光のみを通過させるフィ
    ルタ手段を有することを特徴とする焦点検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の焦点検出装置において、 前記フィルタ手段は、複数のフィルタを有し、 前記複数のフィルタは、相互に異なる波長の光を透過さ
    せることを特徴とする焦点検出装置。
  3. 【請求項3】 被検物体を照射する照明装置と、 前記被検物体の反射光の光路に配置される対物レンズ
    と、 前記被検物体からの前記反射光または透過光を受光し電
    気信号に変換する光電変換素子と、 を有する焦点検出装置において、 前記光電変換素子はカラー撮像素子であり、前記光電変
    換素子から出力される複数の波長の色信号から任意の色
    信号を選択する色信号選択手段を有することを特徴とす
    る焦点検出装置。
  4. 【請求項4】 被検物体を照射する照明装置と、 前記被検物体の反射光の光路に配置される対物レンズ
    と、 前記被検物体からの前記反射光または透過光を受光し電
    気信号に変換する光電変換素子と、 を有する焦点検出装置において、 前記光電変換素子はカラー撮像素子であり、前記光電変
    換素子から出力される複数の波長の色信号を加算する加
    算手段を有することを特徴とする焦点検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか1項
    に記載の焦点検出装置において、 前記電気信号に基づいて、前記被検物体が載置されたス
    テージを移動させて前記被検物体と前記対物レンズとの
    間隔を変更させる制御手段を備えることを特徴とする焦
    点検出装置。
  6. 【請求項6】 被検物体からの反射光を光電変換素子で
    受光し電気信号に変換し、前記電気信号に基づいて、前
    記被検物体と対物レンズとの間隔を変更する焦点検出方
    法において、 前記被検物体からの特定波長の反射光の光強度または透
    過光のコントラストを基に焦点検出を行うことを特徴と
    する焦点検出方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項5のいずれか1項
    に記載の焦点検出装置を備えた光学装置。
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