JP2003184921A - 乾式クラッチフェーシング及びその製造方法 - Google Patents
乾式クラッチフェーシング及びその製造方法Info
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
- F16D69/00—Friction linings; Attachment thereof; Selection of coacting friction substances or surfaces
- F16D69/02—Composition of linings ; Methods of manufacturing
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16D—COUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
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- F16D13/58—Details
- F16D13/60—Clutching elements
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16D2250/0038—Surface treatment
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- Braking Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 乾式クラッチフェーシングにおいて、効率良
く硫黄を除去することができて臭気を防止でき、反りが
発生しないこと。 【解決手段】 硫黄ガスの臭気レベルの測定は、官能評
価によっている。即ち、硫黄除去処理を行ったサンプル
(乾式クラッチフェーシング2)を300℃の熱板に押
し付けて、発せられる硫黄ガスのにおいの強さを未処理
サンプルの場合を10として官能評価によって0から1
0まで11段階にランク付けしている。硫黄除去方法と
得られる臭気レベルについては、レーザ照射方法と従来
の技術である熱板加熱方法とについて、それぞれ幾つか
条件を変えて得られる臭気レベルを比較した結果、レー
ザ照射方法の場合には臭気レベル3〜4、熱板加熱方法
の場合には臭気レベル4〜5という値が得られ、レーザ
照射方法の方がやや優れていた。レーザ照射方法は表面
層のみを加熱し、内部は高温にならないので反りは発生
しない。
く硫黄を除去することができて臭気を防止でき、反りが
発生しないこと。 【解決手段】 硫黄ガスの臭気レベルの測定は、官能評
価によっている。即ち、硫黄除去処理を行ったサンプル
(乾式クラッチフェーシング2)を300℃の熱板に押
し付けて、発せられる硫黄ガスのにおいの強さを未処理
サンプルの場合を10として官能評価によって0から1
0まで11段階にランク付けしている。硫黄除去方法と
得られる臭気レベルについては、レーザ照射方法と従来
の技術である熱板加熱方法とについて、それぞれ幾つか
条件を変えて得られる臭気レベルを比較した結果、レー
ザ照射方法の場合には臭気レベル3〜4、熱板加熱方法
の場合には臭気レベル4〜5という値が得られ、レーザ
照射方法の方がやや優れていた。レーザ照射方法は表面
層のみを加熱し、内部は高温にならないので反りは発生
しない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の自動クラ
ッチあるいは無段変速機等に用いられる乾式クラッチフ
ェーシングに関するものである。
ッチあるいは無段変速機等に用いられる乾式クラッチフ
ェーシングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動変速機の省燃費を目的に手動変速機
のクラッチを自動制御化した自動クラッチ、あるいは発
進クラッチに乾式クラッチフェーシングを用いた無段変
速機の実用化が進んでいる。これらに使用される乾式ク
ラッチフェーシングは、発進時、変速時のフィーリング
向上のため、半クラッチが多用され、非常に高温とな
る。また、登坂時のバックを防止するためクリープ制御
する場合は連続スリップとなり、さらに高温となる。こ
のため、乾式クラッチフェーシングからはゴム架橋用に
配合された硫黄がガス(主にSO2 と推定される)化し
て臭気を発し、この臭気が車室内に入り込んで問題とな
る場合もある。
のクラッチを自動制御化した自動クラッチ、あるいは発
進クラッチに乾式クラッチフェーシングを用いた無段変
速機の実用化が進んでいる。これらに使用される乾式ク
ラッチフェーシングは、発進時、変速時のフィーリング
向上のため、半クラッチが多用され、非常に高温とな
る。また、登坂時のバックを防止するためクリープ制御
する場合は連続スリップとなり、さらに高温となる。こ
のため、乾式クラッチフェーシングからはゴム架橋用に
配合された硫黄がガス(主にSO2 と推定される)化し
て臭気を発し、この臭気が車室内に入り込んで問題とな
る場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、乾式クラッチフ
ェーシングは、ガラス繊維、樹脂、配合ゴムで構成され
ているが、配合ゴムの架橋にはコスト、耐摩耗性の点か
ら硫黄が最適であり、硫黄の使用の廃止、減量は非常に
困難である。そこで、対策としては一度臭気を発生した
乾式クラッチフェーシングは、その後同一の熱負荷を与
えても臭気が発生しないという経験則に基づいて、予め
表面に熱板で熱を加える方法を検討したが、全面が加熱
されるため高温となり、冷却時に徐冷しても反りが発生
し、また設備も大きく複雑になることが予想される。
ェーシングは、ガラス繊維、樹脂、配合ゴムで構成され
ているが、配合ゴムの架橋にはコスト、耐摩耗性の点か
ら硫黄が最適であり、硫黄の使用の廃止、減量は非常に
困難である。そこで、対策としては一度臭気を発生した
乾式クラッチフェーシングは、その後同一の熱負荷を与
えても臭気が発生しないという経験則に基づいて、予め
表面に熱板で熱を加える方法を検討したが、全面が加熱
されるため高温となり、冷却時に徐冷しても反りが発生
し、また設備も大きく複雑になることが予想される。
【0004】そこで、本発明は、効率良く硫黄を除去す
ることができて臭気を防止でき、反りが発生しない乾式
クラッチフェーシングとその製造方法の提供を課題とす
るものである。
ることができて臭気を防止でき、反りが発生しない乾式
クラッチフェーシングとその製造方法の提供を課題とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
乾式クラッチフェーシングは、表層部に存在する硫黄に
レーザ光を照射することによって前記硫黄を燃焼させて
除去したものである。
乾式クラッチフェーシングは、表層部に存在する硫黄に
レーザ光を照射することによって前記硫黄を燃焼させて
除去したものである。
【0006】これによって、乾式クラッチフェーシング
の表層部の硫黄はレーザ光の熱によって燃焼して除去さ
れるので、半クラッチや連続スリップによって乾式クラ
ッチフェーシングが非常に高温となっても硫黄ガスは発
生せず、臭気が防止される。また、レーザ光は乾式クラ
ッチフェーシングの表層部のみを非常に高温に加熱する
ことができ、内部が高温にならないことから反りも発生
しない。
の表層部の硫黄はレーザ光の熱によって燃焼して除去さ
れるので、半クラッチや連続スリップによって乾式クラ
ッチフェーシングが非常に高温となっても硫黄ガスは発
生せず、臭気が防止される。また、レーザ光は乾式クラ
ッチフェーシングの表層部のみを非常に高温に加熱する
ことができ、内部が高温にならないことから反りも発生
しない。
【0007】このようにして、効率良く硫黄を除去する
ことができて臭気を防止でき、反りが発生しない乾式ク
ラッチフェーシングとなる。
ことができて臭気を防止でき、反りが発生しない乾式ク
ラッチフェーシングとなる。
【0008】請求項2の発明にかかる乾式クラッチフェ
ーシングは、請求項1の構成において、前記レーザ光の
照射によって表層部に生じた炭化層の厚さは20〜80
μmであるものである。
ーシングは、請求項1の構成において、前記レーザ光の
照射によって表層部に生じた炭化層の厚さは20〜80
μmであるものである。
【0009】乾式クラッチフェーシングはガラス繊維、
樹脂、配合ゴムで構成されているため、レーザ光照射に
よる表面層の硫黄の除去とともに、表面層が高温になる
ことによって樹脂、配合ゴムが炭化する。この炭化層の
厚さが20μm以上になると表面層の硫黄はほぼ除去さ
れており、臭気の発生も防止される。一方、この炭化層
の厚さが80μmを超えると摩擦による摩耗が顕著にな
っていくため、炭化層の厚さは80μm以下に抑えなけ
ればならない。
樹脂、配合ゴムで構成されているため、レーザ光照射に
よる表面層の硫黄の除去とともに、表面層が高温になる
ことによって樹脂、配合ゴムが炭化する。この炭化層の
厚さが20μm以上になると表面層の硫黄はほぼ除去さ
れており、臭気の発生も防止される。一方、この炭化層
の厚さが80μmを超えると摩擦による摩耗が顕著にな
っていくため、炭化層の厚さは80μm以下に抑えなけ
ればならない。
【0010】このようにして、効率良く硫黄が除去され
て臭気を防止でき、摩擦表面の摩耗が発生しにくい乾式
クラッチフェーシングとなる。
て臭気を防止でき、摩擦表面の摩耗が発生しにくい乾式
クラッチフェーシングとなる。
【0011】請求項3の発明にかかる乾式クラッチフェ
ーシングの製造方法は、乾式クラッチフェーシングの表
層部に存在する硫黄にレーザ光を照射することによって
前記硫黄を燃焼させて除去するものである。
ーシングの製造方法は、乾式クラッチフェーシングの表
層部に存在する硫黄にレーザ光を照射することによって
前記硫黄を燃焼させて除去するものである。
【0012】これによって、乾式クラッチフェーシング
の表層部の硫黄はレーザ光の熱によって燃焼して除去さ
れるので、半クラッチや連続スリップによって乾式クラ
ッチフェーシングが非常に高温となっても硫黄ガスは発
生せず、臭気が防止される。また、レーザ光は乾式クラ
ッチフェーシングの表層部のみを非常に高温に加熱する
ことができ、内部が高温にならないことから反りも発生
しない。
の表層部の硫黄はレーザ光の熱によって燃焼して除去さ
れるので、半クラッチや連続スリップによって乾式クラ
ッチフェーシングが非常に高温となっても硫黄ガスは発
生せず、臭気が防止される。また、レーザ光は乾式クラ
ッチフェーシングの表層部のみを非常に高温に加熱する
ことができ、内部が高温にならないことから反りも発生
しない。
【0013】このようにして、効率良く硫黄を除去する
ことができて臭気を防止でき、反りが発生しない乾式ク
ラッチフェーシングの製造方法となる。
ことができて臭気を防止でき、反りが発生しない乾式ク
ラッチフェーシングの製造方法となる。
【0014】請求項4の発明にかかる乾式クラッチフェ
ーシングの製造方法は、請求項3の構成において、前記
レーザ光の照射によって前記乾式クラッチフェーシング
の表層部に生ずる炭化層の厚さは20〜80μmである
ものである。
ーシングの製造方法は、請求項3の構成において、前記
レーザ光の照射によって前記乾式クラッチフェーシング
の表層部に生ずる炭化層の厚さは20〜80μmである
ものである。
【0015】乾式クラッチフェーシングはガラス繊維、
樹脂、配合ゴムで構成されているため、レーザ光照射に
よる表面層の硫黄の除去とともに、表面層が高温になる
ことによって樹脂、配合ゴムが炭化する。この炭化層の
厚さが20μm以上になると表面層の硫黄はほぼ除去さ
れており、臭気の発生も防止される。一方、この炭化層
の厚さが80μmを超えると摩擦による摩耗が顕著にな
っていくため、炭化層の厚さは80μm以下に抑えなけ
ればならない。
樹脂、配合ゴムで構成されているため、レーザ光照射に
よる表面層の硫黄の除去とともに、表面層が高温になる
ことによって樹脂、配合ゴムが炭化する。この炭化層の
厚さが20μm以上になると表面層の硫黄はほぼ除去さ
れており、臭気の発生も防止される。一方、この炭化層
の厚さが80μmを超えると摩擦による摩耗が顕著にな
っていくため、炭化層の厚さは80μm以下に抑えなけ
ればならない。
【0016】このようにして、効率良く硫黄が除去され
て臭気を防止でき、摩擦表面の摩耗が発生しにくい乾式
クラッチフェーシングの製造方法となる。
て臭気を防止でき、摩擦表面の摩耗が発生しにくい乾式
クラッチフェーシングの製造方法となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1乃至図5を参照して説明する。図1は、レーザ光
による硫黄除去設備の概略図である。図2はレーザ光照
射後の臭気レベルを比較して示す図である。図3は硫黄
除去方法と乾式クラッチフェーシングの反り量との関係
を示す図である。図4は炭化層厚さと臭気レベルの関係
を示した図である。図5は炭化層厚さと摩耗率の関係を
示した図である。
て図1乃至図5を参照して説明する。図1は、レーザ光
による硫黄除去設備の概略図である。図2はレーザ光照
射後の臭気レベルを比較して示す図である。図3は硫黄
除去方法と乾式クラッチフェーシングの反り量との関係
を示す図である。図4は炭化層厚さと臭気レベルの関係
を示した図である。図5は炭化層厚さと摩耗率の関係を
示した図である。
【0018】本実施の形態の乾式クラッチフェーシング
は、ガラス繊維、樹脂、配合ゴムで構成されているた
め、配合ゴムを架橋するために硫黄が使用されている。
前述の如く、乾式クラッチフェーシングが高温になると
この硫黄がガス化して車室内に臭気が入り込むため、乾
式クラッチフェーシングの表層部にレーザ光を照射して
硫黄を除去する。
は、ガラス繊維、樹脂、配合ゴムで構成されているた
め、配合ゴムを架橋するために硫黄が使用されている。
前述の如く、乾式クラッチフェーシングが高温になると
この硫黄がガス化して車室内に臭気が入り込むため、乾
式クラッチフェーシングの表層部にレーザ光を照射して
硫黄を除去する。
【0019】まず、レーザ光による硫黄除去の方法につ
いて図1を参照して説明する。本実施の形態のレーザ光
による硫黄除去設備1は、図1に示されるように構成さ
れている。乾式クラッチフェーシング2はリング状の平
板であって、同様の大きさのリング状突出部を外周に有
するターンテーブル3の上に載置されている。ターンテ
ーブル3は図示しない電動機によって、回転数変化可能
に回転する。このターンテーブル3のリング状突出部の
1箇所に、レーザ発振装置5から発せられたレーザ光L
が凸レンズ6等の光学系によって集光される。これによ
って、ターンテーブル3の上に載置された乾式クラッチ
フェーシング2の表面層が集光されたレーザ光によって
加熱され、表面層の硫黄が燃焼して除去されていく。そ
れと同時に、表面層の樹脂、配合ゴムがレーザ光の熱に
よって炭化されて次第に炭化層に変化していく。
いて図1を参照して説明する。本実施の形態のレーザ光
による硫黄除去設備1は、図1に示されるように構成さ
れている。乾式クラッチフェーシング2はリング状の平
板であって、同様の大きさのリング状突出部を外周に有
するターンテーブル3の上に載置されている。ターンテ
ーブル3は図示しない電動機によって、回転数変化可能
に回転する。このターンテーブル3のリング状突出部の
1箇所に、レーザ発振装置5から発せられたレーザ光L
が凸レンズ6等の光学系によって集光される。これによ
って、ターンテーブル3の上に載置された乾式クラッチ
フェーシング2の表面層が集光されたレーザ光によって
加熱され、表面層の硫黄が燃焼して除去されていく。そ
れと同時に、表面層の樹脂、配合ゴムがレーザ光の熱に
よって炭化されて次第に炭化層に変化していく。
【0020】硫黄の除去の度合いと形成される炭化層の
厚さは、レーザ光照射条件によって変化するが、本実施
の形態においては、炭酸ガス(CO2 )レーザ発振装置
5を用いて、照射出力11W、照射時間20分、ターン
テーブル回転数100rpmにおいて行った。その結
果、臭気レベルは3、形成された炭化層の厚さは40μ
mであった。
厚さは、レーザ光照射条件によって変化するが、本実施
の形態においては、炭酸ガス(CO2 )レーザ発振装置
5を用いて、照射出力11W、照射時間20分、ターン
テーブル回転数100rpmにおいて行った。その結
果、臭気レベルは3、形成された炭化層の厚さは40μ
mであった。
【0021】ここで、硫黄ガスの臭気レベルの測定は、
官能評価によっている。即ち、硫黄除去処理を行ったサ
ンプル(乾式クラッチフェーシング2)を300℃の熱
板に押し付けて、発せられる硫黄ガスのにおいの強さを
未処理サンプルの場合を10として官能評価によって0
から10まで11段階にランク付けしている。
官能評価によっている。即ち、硫黄除去処理を行ったサ
ンプル(乾式クラッチフェーシング2)を300℃の熱
板に押し付けて、発せられる硫黄ガスのにおいの強さを
未処理サンプルの場合を10として官能評価によって0
から10まで11段階にランク付けしている。
【0022】次に、硫黄除去方法と得られる臭気レベル
について、図2を参照して説明する。ここでは、本実施
の形態のレーザ照射方法と従来の技術である熱板加熱方
法とについて、それぞれ幾つか条件を変えて得られる臭
気レベルを比較している。図2に示されるように、未処
理サンプルの場合を10として官能評価によって比較し
た結果、レーザ照射方法の場合には臭気レベル3〜4、
熱板加熱方法の場合には臭気レベル4〜5という値が得
られ、レーザ照射方法の方がやや優れていることが分か
った。
について、図2を参照して説明する。ここでは、本実施
の形態のレーザ照射方法と従来の技術である熱板加熱方
法とについて、それぞれ幾つか条件を変えて得られる臭
気レベルを比較している。図2に示されるように、未処
理サンプルの場合を10として官能評価によって比較し
た結果、レーザ照射方法の場合には臭気レベル3〜4、
熱板加熱方法の場合には臭気レベル4〜5という値が得
られ、レーザ照射方法の方がやや優れていることが分か
った。
【0023】次に、硫黄除去方法と得られる乾式クラッ
チフェーシング2の反り量について、図3を参照して説
明する。本実施の形態のレーザ照射方法と従来の技術で
ある熱板加熱方法とについて、それぞれ幾つか条件を変
えて得られる反り量の大きさを比較している。その結
果、図3に示されるように、熱板加熱方法の場合には約
0.9〜2.2mmの反りが生じているのに対して、レ
ーザ照射方法の場合には0.2〜0.8mmの反り量で
あり、未処理の乾式クラッチフェーシング2と殆ど変わ
らないことが分かった。
チフェーシング2の反り量について、図3を参照して説
明する。本実施の形態のレーザ照射方法と従来の技術で
ある熱板加熱方法とについて、それぞれ幾つか条件を変
えて得られる反り量の大きさを比較している。その結
果、図3に示されるように、熱板加熱方法の場合には約
0.9〜2.2mmの反りが生じているのに対して、レ
ーザ照射方法の場合には0.2〜0.8mmの反り量で
あり、未処理の乾式クラッチフェーシング2と殆ど変わ
らないことが分かった。
【0024】このように、本実施の形態のレーザ照射方
法によって得られる乾式クラッチフェーシング2は、表
面層の硫黄がほぼ除去されて臭気レベルが低く、また表
面層のみを加熱することができ内部が高温にならないた
め反りも殆ど発生せず、優れた乾式クラッチフェーシン
グであり、本実施の形態のレーザ照射方法はその製造方
法である。
法によって得られる乾式クラッチフェーシング2は、表
面層の硫黄がほぼ除去されて臭気レベルが低く、また表
面層のみを加熱することができ内部が高温にならないた
め反りも殆ど発生せず、優れた乾式クラッチフェーシン
グであり、本実施の形態のレーザ照射方法はその製造方
法である。
【0025】次に、レーザ照射による硫黄の除去に伴っ
て乾式クラッチフェーシング2の表面層に形成される炭
化層4の厚さと臭気レベルとの関係について、図4を参
照して説明する。臭気レベルの測定は、前述したのと同
様の条件で官能評価によって行っている。図4に示され
るように、炭化層4の厚さが増すにしたがって臭気レベ
ルは次第に減少するが、炭化層4の厚さが20μm以上
においては臭気レベルは3〜4でほぼ安定している。し
たがって、炭化層4の厚さが20μm以上になるように
レーザ照射条件を決めれば、臭気の発生の極めて少ない
乾式クラッチフェーシング2が得られる。
て乾式クラッチフェーシング2の表面層に形成される炭
化層4の厚さと臭気レベルとの関係について、図4を参
照して説明する。臭気レベルの測定は、前述したのと同
様の条件で官能評価によって行っている。図4に示され
るように、炭化層4の厚さが増すにしたがって臭気レベ
ルは次第に減少するが、炭化層4の厚さが20μm以上
においては臭気レベルは3〜4でほぼ安定している。し
たがって、炭化層4の厚さが20μm以上になるように
レーザ照射条件を決めれば、臭気の発生の極めて少ない
乾式クラッチフェーシング2が得られる。
【0026】次に、炭化層4の厚さと摩耗率との関係に
ついて、図5を参照して説明する。図5は炭化層4の厚
さと摩耗率との相関性を示す図である。図5に示される
ような条件で実験を行い、実験結果をプロットして最小
自乗法を適用すると、図の中に書き込まれた二次式、 y=0.0001x2 +0.0173x+0.7547 との相関性が得られ、その相関度は相関係数Rの自乗=
0.964と極めて高い。したがって、炭化層4の厚さ
を余り厚くすると摩耗が顕著になって、乾式クラッチフ
ェーシング2として好ましくない。この実験結果から、
炭化層4の厚さは80μmが限界である。
ついて、図5を参照して説明する。図5は炭化層4の厚
さと摩耗率との相関性を示す図である。図5に示される
ような条件で実験を行い、実験結果をプロットして最小
自乗法を適用すると、図の中に書き込まれた二次式、 y=0.0001x2 +0.0173x+0.7547 との相関性が得られ、その相関度は相関係数Rの自乗=
0.964と極めて高い。したがって、炭化層4の厚さ
を余り厚くすると摩耗が顕著になって、乾式クラッチフ
ェーシング2として好ましくない。この実験結果から、
炭化層4の厚さは80μmが限界である。
【0027】これによって、図4の結果と合わせて炭化
層4の厚さが20μm以上〜80μm以下になるように
レーザ照射条件を決めれば、臭気の発生が極めて少な
く、かつ摩耗の少ない優れた特性の乾式クラッチフェー
シング2が得られる。
層4の厚さが20μm以上〜80μm以下になるように
レーザ照射条件を決めれば、臭気の発生が極めて少な
く、かつ摩耗の少ない優れた特性の乾式クラッチフェー
シング2が得られる。
【0028】本実施の形態においては、レーザ発振装置
5として炭酸ガス(CO2 )レーザを用いた場合につい
て説明したが、YAGレーザ等他のレーザ発振装置を用
いることもできる。
5として炭酸ガス(CO2 )レーザを用いた場合につい
て説明したが、YAGレーザ等他のレーザ発振装置を用
いることもできる。
【0029】乾式クラッチフェーシングのその他の部分
の構成、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等、及び
乾式クラッチフェーシングの製造方法のその他の工程に
ついても、本実施の形態に限定されるものではない。
の構成、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等、及び
乾式クラッチフェーシングの製造方法のその他の工程に
ついても、本実施の形態に限定されるものではない。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
かかる乾式クラッチフェーシングは、表層部に存在する
硫黄にレーザ光を照射することによって前記硫黄を燃焼
させて除去したものである。
かかる乾式クラッチフェーシングは、表層部に存在する
硫黄にレーザ光を照射することによって前記硫黄を燃焼
させて除去したものである。
【0031】これによって、乾式クラッチフェーシング
の表層部の硫黄はレーザ光の熱によって燃焼して除去さ
れるので、半クラッチや連続スリップによって乾式クラ
ッチフェーシングが非常に高温となっても硫黄ガスは発
生せず、臭気が防止される。また、レーザ光は乾式クラ
ッチフェーシングの表層部のみを非常に高温に加熱する
ことができ、内部が高温にならないことから反りも発生
しない。
の表層部の硫黄はレーザ光の熱によって燃焼して除去さ
れるので、半クラッチや連続スリップによって乾式クラ
ッチフェーシングが非常に高温となっても硫黄ガスは発
生せず、臭気が防止される。また、レーザ光は乾式クラ
ッチフェーシングの表層部のみを非常に高温に加熱する
ことができ、内部が高温にならないことから反りも発生
しない。
【0032】このようにして、効率良く硫黄を除去する
ことができて臭気を防止でき、反りが発生しない乾式ク
ラッチフェーシングとなる。
ことができて臭気を防止でき、反りが発生しない乾式ク
ラッチフェーシングとなる。
【0033】請求項2の発明にかかる乾式クラッチフェ
ーシングは、請求項1の構成において、前記レーザ光の
照射によって表層部に生じた炭化層の厚さは20〜80
μmであるものである。
ーシングは、請求項1の構成において、前記レーザ光の
照射によって表層部に生じた炭化層の厚さは20〜80
μmであるものである。
【0034】請求項1に記載の効果に加えて、乾式クラ
ッチフェーシングはガラス繊維、樹脂、配合ゴムで構成
されているため、レーザ光照射による表面層の硫黄の除
去とともに、表面層が高温になることによって樹脂、配
合ゴムが炭化する。この炭化層の厚さが20μm以上に
なると表面層の硫黄はほぼ除去されており、臭気の発生
も防止される。一方、この炭化層の厚さが80μmを超
えると摩擦による摩耗が顕著になっていくため、炭化層
の厚さは80μm以下に抑えなければならない。
ッチフェーシングはガラス繊維、樹脂、配合ゴムで構成
されているため、レーザ光照射による表面層の硫黄の除
去とともに、表面層が高温になることによって樹脂、配
合ゴムが炭化する。この炭化層の厚さが20μm以上に
なると表面層の硫黄はほぼ除去されており、臭気の発生
も防止される。一方、この炭化層の厚さが80μmを超
えると摩擦による摩耗が顕著になっていくため、炭化層
の厚さは80μm以下に抑えなければならない。
【0035】このようにして、効率良く硫黄が除去され
て臭気を防止でき、摩擦表面の摩耗が発生しにくい乾式
クラッチフェーシングとなる。
て臭気を防止でき、摩擦表面の摩耗が発生しにくい乾式
クラッチフェーシングとなる。
【0036】請求項3の発明にかかる乾式クラッチフェ
ーシングの製造方法は、乾式クラッチフェーシングの表
層部に存在する硫黄にレーザ光を照射することによって
前記硫黄を燃焼させて除去するものである。
ーシングの製造方法は、乾式クラッチフェーシングの表
層部に存在する硫黄にレーザ光を照射することによって
前記硫黄を燃焼させて除去するものである。
【0037】これによって、乾式クラッチフェーシング
の表層部の硫黄はレーザ光の熱によって燃焼して除去さ
れるので、半クラッチや連続スリップによって乾式クラ
ッチフェーシングが非常に高温となっても硫黄ガスは発
生せず、臭気が防止される。また、レーザ光は乾式クラ
ッチフェーシングの表層部のみを非常に高温に加熱する
ことができ、内部が高温にならないことから反りも発生
しない。
の表層部の硫黄はレーザ光の熱によって燃焼して除去さ
れるので、半クラッチや連続スリップによって乾式クラ
ッチフェーシングが非常に高温となっても硫黄ガスは発
生せず、臭気が防止される。また、レーザ光は乾式クラ
ッチフェーシングの表層部のみを非常に高温に加熱する
ことができ、内部が高温にならないことから反りも発生
しない。
【0038】このようにして、効率良く硫黄を除去する
ことができて臭気を防止でき、反りが発生しない乾式ク
ラッチフェーシングの製造方法となる。
ことができて臭気を防止でき、反りが発生しない乾式ク
ラッチフェーシングの製造方法となる。
【0039】請求項4の発明にかかる乾式クラッチフェ
ーシングの製造方法は、請求項3の構成において、前記
レーザ光の照射によって前記乾式クラッチフェーシング
の表層部に生ずる炭化層の厚さは20〜80μmである
ものである。
ーシングの製造方法は、請求項3の構成において、前記
レーザ光の照射によって前記乾式クラッチフェーシング
の表層部に生ずる炭化層の厚さは20〜80μmである
ものである。
【0040】請求項3に記載の効果に加えて、乾式クラ
ッチフェーシングはガラス繊維、樹脂、配合ゴムで構成
されているため、レーザ光照射による表面層の硫黄の除
去とともに、表面層が高温になることによって樹脂、配
合ゴムが炭化する。この炭化層の厚さが20μm以上に
なると表面層の硫黄はほぼ除去されており、臭気の発生
も防止される。一方、この炭化層の厚さが80μmを超
えると摩擦による摩耗が顕著になっていくため、炭化層
の厚さは80μm以下に抑えなければならない。
ッチフェーシングはガラス繊維、樹脂、配合ゴムで構成
されているため、レーザ光照射による表面層の硫黄の除
去とともに、表面層が高温になることによって樹脂、配
合ゴムが炭化する。この炭化層の厚さが20μm以上に
なると表面層の硫黄はほぼ除去されており、臭気の発生
も防止される。一方、この炭化層の厚さが80μmを超
えると摩擦による摩耗が顕著になっていくため、炭化層
の厚さは80μm以下に抑えなければならない。
【0041】このようにして、効率良く硫黄が除去され
て臭気を防止でき、摩擦表面の摩耗が発生しにくい乾式
クラッチフェーシングの製造方法となる。
て臭気を防止でき、摩擦表面の摩耗が発生しにくい乾式
クラッチフェーシングの製造方法となる。
【図1】 図1は、レーザ光による硫黄除去設備の概略
図である。
図である。
【図2】 図2はレーザ光照射後の臭気レベルを比較し
て示す図である。
て示す図である。
【図3】 図3は硫黄除去方法と乾式クラッチフェーシ
ングの反り量との関係を示す図である。
ングの反り量との関係を示す図である。
【図4】 図4は炭化層厚さと臭気レベルの関係を示し
た図である。
た図である。
【図5】 図5は炭化層厚さと摩耗率の関係を示した図
である。
である。
2 乾式クラッチフェーシング
4 炭化層
L レーザ光
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 3J056 AA58 AA62 BA02 BE30 CA04
CA05 EA16 EA18 EA21 EA30
FA09 GA02 GA12
3J058 AA48 AA53 AA58 BA78 FA01
FA28 GA12 GA68 GA93
Claims (4)
- 【請求項1】 表層部に存在する硫黄にレーザ光を照射
することによって、前記硫黄を燃焼させて除去したこと
を特徴とする乾式クラッチフェーシング。 - 【請求項2】 前記レーザ光の照射によって表層部に生
じた炭化層の厚さは、20〜80μmであることを特徴
とする請求項1に記載の乾式クラッチフェーシング。 - 【請求項3】 乾式クラッチフェーシングの表層部に存
在する硫黄に、レーザ光を照射することによって、前記
硫黄を燃焼させて除去することを特徴とする乾式クラッ
チフェーシングの製造方法。 - 【請求項4】 前記レーザ光の照射によって、前記乾式
クラッチフェーシングの表層部に生ずる炭化層の厚さ
は、20〜80μmであることを特徴とする請求項3に
記載の乾式クラッチフェーシングの製造方法。
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DE2002604936 DE60204936T2 (de) | 2001-12-12 | 2002-12-11 | Trockenkupplungsreibebelag und Verfahren zu seiner Herstellung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001378857A JP2003184921A (ja) | 2001-12-12 | 2001-12-12 | 乾式クラッチフェーシング及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=19186457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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EP (1) | EP1319860B1 (ja) |
JP (1) | JP2003184921A (ja) |
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FR3019767B1 (fr) * | 2014-04-11 | 2016-12-23 | Valeo Materiaux De Friction | Procede de traitement perfectionne d'une surface d'un element de friction |
DE102015223893A1 (de) * | 2015-12-01 | 2017-06-01 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Nasslauf-Reibbelag |
DE102015225638A1 (de) * | 2015-12-17 | 2017-06-22 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Verfahren zum Vorbehandeln eines Reibbelags |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CA2242554A1 (en) * | 1995-10-18 | 1997-04-24 | Nicholas John Nehez | Lignin-based friction material |
DE19614268C1 (de) * | 1996-04-11 | 1997-08-14 | Ferodo Beral Gmbh | Reibbelag |
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- 2001-12-12 JP JP2001378857A patent/JP2003184921A/ja active Pending
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2002
- 2002-12-11 DE DE2002604936 patent/DE60204936T2/de not_active Expired - Fee Related
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EP1319860B1 (en) | 2005-07-06 |
EP1319860A1 (en) | 2003-06-18 |
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