JP2003181210A

JP2003181210A - 阻集器

Info

Publication number: JP2003181210A
Application number: JP2001380849A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Tabuchi; 寛田渕; Takaaki Itani; 崇明猪谷; Shuji Fukushima; 修司福島; Mamoru Fujiyama; 守藤山; Kazuo Yamazaki; 和生山崎
Original assignee: Tokyo Metropolitan Sewerage Service Corp; Hitachi Metals Ltd; Nishihara Engineering Co Ltd; Shimoda Ecotech Co Ltd
Current assignee: Tokyo Metropolitan Sewerage Service Corp; Nishihara Engineering Co Ltd; Shimoda Ecotech Co Ltd; Proterial Ltd
Priority date: 2001-12-14
Filing date: 2001-12-14
Publication date: 2003-07-02

Abstract

(57)【要約】【課題】グリース阻集器内の厨芥等を容易に取り出せ
るようにしたグリース阻集器を提供する。【解決手段】内部にバスケット１５を設け、内部に流
体を流入させて流体から固形ゴミを捕集する阻集器にお
いて、阻集器内に上昇装置２１を設置し、阻集器内のバ
スケット１５を阻集器の上部へ上昇するようにしたこと
を特徴とする阻集器である。なお、上昇装置の駆動によ
って阻集器の上部蓋を開閉するように設けることがで
き、また上昇装置２１でバスケット１５を上昇させるこ
とによりバスケット１５が阻集器の上部蓋１１に当接し
て上部蓋が開かれるようにもうけることができる。また
上昇装置は、油圧、水圧、または空圧を供給して作動す
るようにもうけることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、厨房などに用いる
グリース阻集器の厨芥等を捕集するバスケット設置部分
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】グリース阻集器はホテル、食堂、飲食店
等の厨房などから排出される排水液中に含まれる油脂分
を阻集器内で浮上分離させて阻集し、排水管中へ油脂分
が流入することによる排水管の詰まりを防止し、併せて
河川他環境への悪影響を低減するものであり、厨房室の
床面に埋込んで設置される。通常この阻集器の構造は、
阻集器内に流入する排水を排水中の厨芥と液分とに分離
して回収するバスケットを設置したバスケット室と、排
水液中の油脂分を液面上部に浮遊させて油脂を含まない
下部水とに分離させる油脂分離室とからなる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記グリース阻集器の
油脂分離室に浮遊し分離した油脂分は、ある程度固まっ
た状態になり、通常1週間に一回程度金網等ですくいあ
げて取り除かれる。一方バスケット室内のバスケット内
に溜まった厨芥等は、毎日１回以上取除いて阻集器の性
能維持を図る必要がある。このためにはグリース阻集器
上部、つまり厨房床面の上蓋を開け、バスケットを引き
上げて、厨房床面に置き、その後バスケット内の厨芥等
を取り除く。これら阻集器の清掃は料理人などの食品関
係に従事している方が取り扱うため、上記の清掃作業が
煩雑であったり、重たいバスケットの引き上げが困難で
あったりすると、清掃周期が滞りがちになる。この結果
バスケット室が厨芥等で満杯になり、排水液がバスケッ
ト室上部から油脂分離室に流入し、グリース阻集器が設
置してあるにもかかわらず、油脂分が排水中に流れて、
グリース阻集器の阻集効率が低下してしまう、また厨芥
に付着した油脂が腐敗し異臭が発生するなどの問題があ
った。本発明は上記の課題を解消して、毎日１回以上の
バスケットの掃除メンテナンスを簡単容易に作業が行え
るようにした阻集器を提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、内部にバスケットを設け、内部に流体を
流入させて流体から固形ゴミを捕集する阻集器におい
て、該阻集器内に上昇装置を設置し前記阻集器内のバス
ケットを阻集器の上部へ上昇するようにしたことを特徴
とする阻集器である。上記において、上昇装置の駆動に
よって阻集器の上部蓋を開閉するようにしたことを特徴
とする阻集器である。上記において、上昇装置でバスケ
ットを上昇させることにより、バスケットが阻集器の上
部蓋に当接して上部蓋が開かれることを特徴とする阻集
器である。また上記において、上昇装置は、油圧、水
圧、または空圧を供給して作動する阻集器である。また
上昇装置は、電気供給により駆動する、また、手動によ
るジャッキあるいは回転機などの人力動力で駆動する阻
集器である。また上昇装置は、少なくともバスケットの
上端が前記上部蓋の下端位置まで上昇する直前に停止可
能に設けた阻集器である。また上昇装置は、阻集器内の
バスケット室又はバスケット室の側部に設けた阻集器で
ある。また上昇装置は、阻集器本体の外側部に設けた阻
集器である。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明の
実施例を詳細に説明する。図１〜図３は本発明の一実施
例を示す阻集器である。図１は食堂の厨房室等の床面に
設置して使用中の状態を示し、図２はリンク機構を用い
た上昇装置たとえばリフター２１で、バスケット１５を
阻集器の上部まで上昇させ排水液１６上で水切りしてい
る状態を示し、図３はバスケット１５を厨房床上まで上
昇させた状態を示す。

【０００６】本実施例において、バスケット室1０内に
は金属製網状板で作ったバスケット１５を設置してあ
る。バスケット１５の下部にリンク機構を用いたリフタ
ー２１を設置し、空圧ホースを介して上部の空気圧ポン
プで圧縮空気をリフター２１の空圧シリンダー２２に作
動させ、リンク機構を伸ばして上部のバスケット１５を
上昇させるようになっている。バスケット室１０の上部
には、２分割になった阻集器の上部蓋１１を有し、上部
蓋１１、１１は両側の蝶番部１２、１２を支点に開閉す
る。通常、厨房等からの排水は、このバスケット１５内
に入る様になっており、排水中の比較的大きな厨芥等が
バスケット１５内に溜まり、排水液１６から分離され
る。

【０００７】図２は、バスケット１５が阻集器内の上部
まで上昇した状態を示し、バスケット１５がバスケット
室１０の排水液１６より上にある様に設けて、バスケッ
ト１５内の液は排水液１６に排出され、バスケットの水
切りが行えるようにしてある。バスケット１５内の厨芥
等を水切り後、リフター２１を作動してバスケット１５
を更に上昇させると、バスケット１５の上部が阻集器の
上部蓋１１の下面に当り、更にバスケット１５の上昇に
より上部蓋１１が開けられる。なお、図４は、リフター
２１の受台２４に上部蓋１１の下面に当たる作用板２５
を設置し、作用板２５の上昇によって上部蓋１１を押上
げて開けるようにしたものである。

【０００８】図３は、バスケット１５を厨房の床面１８
より上に上昇させた状態を示し、厨芥等を排出する際
の，バスケット１５の移動やバスケット１５内の厨芥等
を取り出す作業を容易にした。台車等にバスケット１５
を載せて所定の位置まで運び、厨芥等を取り出し、廃棄
するメンテナンス作業が容易に行える。バスケット１５
の掃除が終了すると、リフター２１を下降させることに
より、バスケット１５がバスケット室１０内の所定位置
まで下がる。またこれに合わせて上部蓋１１も自動的に
閉じるようにすることが可能である。尚、図１〜図３の
金属製バスケット１５内に繊維質ネットを設けておく
と、このネットを内部の厨芥と共に捨てることができ、
更に厨芥の取出し作業が容易に行える。

【０００９】バスケット１５を上昇させる動力は種々の
ものを用いることができ、空圧シリンダー２２の代わり
油圧、水圧、あるいはスクリュー回転式シリンダーで行
うなどの方法がある。また人力で操作するジャッキ、シ
リンダー等でもよい。さらに空圧、油圧、水圧を加える
装置は、電力あるいは人力で作動させることが可能であ
る。阻集器の上部蓋１１の開閉は作業者が取手などを掴
んで行う方法でもよいし、レバーなどで上部蓋１１の蝶
番部１２を回転させる方法でもよく、上部蓋１１開閉用
の動力装置を設けても良い。

【００１０】

【発明の効果】以上詳しく説明した様に、本発明による
阻集器は、頻繁に行う必要があるバスケット内からの厨
芥等の取り出しを、上昇装置のリフターによりバスケッ
トを床面まで押し上げ、容易に厨芥等の取出し作業が行
えるものである。このため本発明による阻集器を使用したグリース阻集器
の性能が良好に維持され、悪臭の発生が軽減でき、排水
管等に油脂分が流れるのを防止し、また河川等の環境保
全面でも大きな効果を発揮する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施例を示す阻集器で、通常使
用状態を示す断面図である。

【図２】本発明の第１実施例を示すバスケット水切り
時の状態を示す断面図である。

【図３】本発明の第１実施例を示すバスケット上昇時
の断面図である。

【図４】本発明の第２実施例を示す阻集器で、バスケ
ット水切り時の状態を示す断面図である。

【符号の説明】

１０バスケット室１１マンホール蓋１２蝶番部１５バスケット１６排水液１８床面２１リフター２２空圧シリンダー２３空圧ホース２４受板２５作用板

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者田渕寛東京都台東区柳橋一丁目１番11号下田エコテック株式会社内 (72)発明者猪谷崇明三重県桑名市大福２番地日立金属株式会社桑名工場内 (72)発明者福島修司東京都港区芝浦一丁目２番１号日立金属株式会社配管機器カンパニー内 (72)発明者藤山守東京都千代田区大手町二丁目６番２号東京都下水道サービス株式会社内 (72)発明者山崎和生東京都港区芝浦三丁目６番18号株式会社西原衛生工業所内Ｆターム(参考） 2D061 DA05 DE15 2D063 DB02 DB08 4D041 AA16 AB03 AB21 AC00 4D051 AA02 AB02 AB03 CA23 CA24

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】内部にバスケットを設け、内部に流体
を流入させて流体から固形ゴミを捕集する阻集器におい
て、該阻集器内に上昇装置を設置し前記阻集器内のバス
ケットを阻集器の上部へ上昇するようにしたことを特徴
とする阻集器。
【請求項２】前記上昇装置の駆動によって前記阻集
器の上部蓋を開閉するようにしたことを特徴とする請求
項１記載の阻集器。
【請求項３】前記上昇装置でバスケットを上昇させ
ることにより、該バスケットが前記阻集器の上部蓋に当
接して該上部蓋が開かれることを特徴とする請求項１記
載の阻集器。
【請求項４】前記上昇装置は、油圧、水圧、または
空圧を供給して作動することを特徴とする請求項１乃至
３記載の阻集器。
【請求項５】前記上昇装置は、電気供給により駆動
することを特徴とする請求項１乃至３記載の阻集器。
【請求項６】前記上昇装置は、手動によるジャッキ
あるいは回転機などの人力動力で駆動することを特徴と
する請求項１乃至３記載の阻集器。
【請求項７】前記上昇装置は、少なくともバスケッ
トの上端が前記上部蓋の下端位置まで上昇する前に停止
可能に設けたことを特徴とする請求項１乃至６記載の阻
集器。
【請求項８】前記上昇装置は、阻集器内のバスケッ
ト室又はバスケット室の側部に設けたことを特徴とする
請求項１乃至７記載の阻集器。
【請求項９】前記上昇装置は、阻集器の外側部に設
けたことを特徴とする請求項１乃至７記載の阻集器。