JP2003180564A - 洋式便器 - Google Patents

洋式便器

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JP2003180564A JP2001383326A JP2001383326A JP2003180564A JP 2003180564 A JP2003180564 A JP 2003180564A JP 2001383326 A JP2001383326 A JP 2001383326A JP 2001383326 A JP2001383326 A JP 2001383326A JP 2003180564 A JP2003180564 A JP 2003180564A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 備え付けのトイレットペーパーや携帯用のテ
ィッシュペーパー等のトイレ用紙を簡易な便座カバーと
して利用することができ、また、便座が不衛生になるこ
ともなく、しかも、便器からの臭気を吸引して脱臭機能
をも発揮する洋式便器を提供する。 【解決手段】 便器とこの便器の開口部周縁に対して開
閉可能に取り付けられた便座とを有する洋式便器におい
て、上記便座の左右両側部にはその上方に向けて開口す
る開口中空部を形成し、この開口中空部には便座の一般
面に沿って着脱可能に閉塞すると共に複数の通気孔を有
する通気蓋を設け、上記開口中空部を吸気手段により吸
引することにより上記通気蓋上にトイレ用紙を吸着させ
て保持するようにした洋式便器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、洋式便器に係
り、特に限定するものではないが、不特定の多数の使用
者が利用する公園、高速道路のパーキング、デパート、
病院、映画館等の公衆トイレに設置するのに好適な洋式
便器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、トイレの便器についてその洋式化
が進み、一般の家庭やホテルのトイレではほとんどその
全てが洋式便器になっているほか、公衆トイレにおいて
も洋式便器が使用され始めている。しかしながら、この
洋式便器おいて、その便座は、使用者の露出した股付け
根裏側付近が直接に接触するため、特に公衆トイレにお
いては使用者に不快感を与え、また、不衛生にもなりか
ねない。
【0003】そこで、このような公衆トイレに設置され
た洋式便器においては、例えば、使用者が便座に着座す
る際にこの便座の上に載置し、使用者の露出した股付け
根裏側付近が便座に直接に接触しないようにするシート
ペーパー(便座カバー)をトイレッシペーパーとは別に
用意したり、また、洋式便器にこのようなシートペーパ
ーを便座の上に自動で供給するシートペーパー自動供給
装置を設置し、便座についてはその本体を中空状に形成
すると共にその上面の略全面に多数の小孔を開設し、シ
ートペーパー自動供給装置内に配設したブロワ装置によ
り上記小孔から空気を噴出し、又は、吸引し、これによ
って便座の上に繰り出されるシートペーパーを保持し、
又は、便座上に吸着するシートペーパー吸着構造を備え
たもの(特開平5-137,666号公報)が提案されている。
【0004】しかしながら、トイレットペーパーとは別
にシートペーパーを用意する方法においては、トイレッ
トペーパーに比べてシートペーパーそれ自体の単価が高
くて設置コストが高くつくほか、これを特に公衆トイレ
で採用した場合、例えばデパート、病院、映画館等のよ
うに、使用者の数に比べて比較的豊富な人手を擁する施
設の場合には対応可能ではあるが、公園、高速道路のパ
ーキング等のように使用者の数が多い施設の場合にはシ
ートペーパーが直ぐに品切れになり、結局は多くの使用
者がシートペーパーの使用をすることができなくなると
いう問題がある。
【0005】また、シートペーパー吸着構造を備えたも
のについては、中空状便座の上面略全面に多数の小孔が
開設されているためにこの便座の表面が汚れ易いほか、
便座を洗浄する際にこれら多数の小孔内に異物が入り込
んで詰まり易く、しかも、便座を便器から取り外して洗
浄することも簡単にはできないため、時にはこのシート
ペーパー吸着機構が機能しなくなることもあり、また、
シートペーパーが品切れになった際には使用者がかえっ
て不快な思いをする場合も生じる。
【0006】また、洋式便器の便座を清潔に使用するた
めにトイレットペーパーそれ自体を簡易なシートペーパ
ーとして使用することも行われており、例えば、特開平
7-241,257号公報には、下方に繰り出されたトイレット
ペーパーの表裏を挟んでこのトイレットペーパーに襞を
つける襞つけローラを備えた簡易便座カバーの成形装置
が提案されており、また、特開2000-287,887号公報に
は、便座に複数の押込み孔を形成し、切断したトイレッ
トペーパーの一部をこれらの押込み孔内に押し込み、こ
れによって切断したトイレットペーパーを簡易な便座カ
バーとして使用することが提案されている。
【0007】しかしながら、前者の簡易便座カバーの成
形装置においては、その襞つけローラによって成形され
る便座カバーの形状が常に一定であり、これに対して、
洋式便器の便座には輪郭形状の少しずつ異なる馬蹄形
型、楕円形型等の様々な形状があるほか、その大きさに
も幾つかの大きさがあり、画一的な形状にのみ成形され
る便座カバーではこれら多くの形状の便座に対応しきれ
ず、各便座の形状に合わせて成形装置を用意しなければ
ならなくなり、成形装置が費用がかかりすぎるという問
題がある。
【0008】また、後者の切断したトイレットペーパー
を簡易な便座カバーとして使用する方法においては、便
座にこの切断したトイレットペーパーの一部を押し込ん
で固定するための複数の押込み孔を形成しなければなら
ず、この押込み孔内には汚れや異物が詰まり易く、しか
も、便座を便器から取り外して洗浄することも簡単には
できないため、かえって不潔になり易いという問題があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、上述した従来の洋式便器における種々の問題点を解
決できる手段について鋭意検討した結果、便座の左右両
側部にその上方に向けて開口する開口中空部を形成し、
この開口中空部には便座の一般面に沿って着脱可能に閉
塞すると共に複数の通気孔を有する通気蓋を設け、上記
開口中空部を吸気手段により吸引することにより上記通
気蓋上に切断したトイレットペーパーやティッシュペー
パー等のトイレ用紙を吸着させて保持することにより、
備え付けのトイレットペーパーや携帯用のティッシュペ
ーパーを簡易な便座カバーとして利用することができ、
また、便座が不衛生になりがちであるという問題も解消
でき、しかも、便器からの臭気を吸引して除去できるこ
とを見出し、本発明を完成した。
【0010】従って、本発明の目的は、備え付けのトイ
レットペーパーや携帯用のティッシュペーパー等のトイ
レ用紙を簡易な便座カバーとして利用することができ、
また、便座が不衛生になることもなく、しかも、便器か
らの臭気を吸引して脱臭機能をも発揮する洋式便器を提
供することにある
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、便
器とこの便器の開口部周縁に対して開閉可能に取り付け
られた便座とを有する洋式便器において、上記便座の左
右両側部にはその上方に向けて開口する開口中空部を形
成し、この開口中空部には便座の一般面に沿って着脱可
能に閉塞すると共に複数の通気孔を有する通気蓋を設
け、上記開口中空部を吸気手段により吸引することによ
り上記通気蓋上にトイレ用紙を吸着させて保持するよう
にした洋式便器である。ここで、便座の一般面とは、立
体的な便座の自然な輪郭形状を形成する表面をいう。
【0012】本発明において、便座の左右両側部におい
てその上方に向けて開口する開口中空部が形成される部
分(言い換えれば、便座の左右両側部において開口部が
占める領域)は、その開口中空部を閉塞する通気蓋の通
気孔を通過する空気の吸引力により、便座の左右両側部
上面に載置した切断したトイレットペーパーやティッシ
ュペーパー等のトイレ用紙を保持できる位置であればよ
く、特に制限はないが、あまり広すぎると必然的に通気
蓋も大きくなり、この通気蓋を取り外して洗浄する通気
蓋の洗浄作業の際にそれだけ多くの手間がかかるように
なり、反対に、あまり狭すぎると必然的に通気蓋も小さ
くなり、便座の左右両側部上面の必要な領域にトイレ用
紙を確実に保持できなくなる虞があることから、好まし
くは、使用者が便座に着座した際に使用者の股付け根裏
側が接触する部分を中心に、その側部長さ方向の長さ寸
法が10〜40cm、より好ましくは20〜30cmである
のがよい。
【0013】また、便座の側部に設けられる各開口中空
部については、便座側部の少なくとも上方に向けて開口
していればよいが、便座側部の上方及び内側方に向けて
開口させてもよい。そして、この際に、通気蓋にはこの
通気蓋が上記開口中空部の内側方を閉塞する部分に内側
方に向かう内側方通気孔を開設することにより、この内
側方通気孔が使用時の臭気吸引口としての機能を発揮
し、より優れた脱臭機能を付与することができる。
【0014】更に、上記通気蓋に形成される複数の通気
孔については、これらの通気孔を介して吸引される空気
の流れにより通気蓋上に載置されたトイレ用紙を確実に
吸引保持できれば、例えばその長さ方向前後の位置に比
較的大きめの透孔を穿設して形成するなど、どのように
形成され、また、配置されていてもよいが、より確実に
トイレ用紙を保持させるために、好ましくは通気蓋の略
全面に亘って略均一に配置された多数の小孔で構成する
のがよい。
【0015】更にまた、この通気蓋を開口中空部の開口
縁部に着脱可能に取り付ける手段についても、通気蓋を
開口中空部の開口縁部に確実に固定でき、また、通気蓋
上に作用する使用者の荷重を確実に負荷することがで
き、更に、この通気蓋を開口中空部の開口縁部に容易に
着脱できれば特に制限はないが、例えば、開口中空部の
開口縁部には壁の外側又は内側の半分が高くて内側又は
外側の半分が低い段部を形成すると共に通気蓋の周縁部
には壁の外側又は内側半分が低くて内側又は外側半分が
高い段部を形成し、これら開口中空部の開口縁部側の段
部に通気蓋側の段部を嵌合させる嵌合方式や、この嵌合
方式において、部材の弾性を利用して互いに加圧下に嵌
合させる加圧嵌合方式や、通気蓋側及び/又は開口中空
部の底部側に支柱を立設し、この支柱により通気蓋上に
作用する使用者の荷重を負荷させる支柱方式や、この支
柱方式において、各支柱の先端部とこの支柱の先端部が
当接する部分との間に、部材の弾性を利用して互いに加
圧下に嵌合する凹凸部を形成する支柱嵌合方式や、通気
蓋側及び開口中空部の底部側にそれぞれ互いに吸着する
磁石を組み込み、この磁石の吸着力を利用する磁石方式
や、更にはこれらの各方式を適宜組み合わせて構成する
組合せ方式等を例示することができる。
【0016】本発明においては、上記便座の左右両側部
に形成した開口中空部を吸気手段により吸引することに
より上記通気蓋上にトイレ用紙を吸着させて保持せし
め、このトイレ用紙を簡易な便座カバーとして利用する
ものであり、便座の形式については、それが馬蹄形型で
あっても楕円形型であってもよく、また、中実に形成さ
れていても中空に形成されていてもよい。
【0017】ここで、便座の左右両側部に開口中空部を
形成する手段についても特に制限はなく、例えば、便座
が中実体で形成されている場合にはその左右両側部の必
要な領域に貫通穴を形成してその下面側に底板を設けて
底部を形成してもよく、また、始めから底部を有する開
口中空部を穿設してもよく、また、便座が中空体で形成
されている場合にはその左右両側部の上方又は上方及び
内側方に開口を形成して開口部を有する開口中空部とし
てもよい。
【0018】更に、本発明において、便座の左右両側部
に形成された開口中空部は、それぞれ独立して存在して
もよいが、好ましくは連通路により互いに接続され、吸
気手段によりこれら左右の開口中空部を同時に吸引でき
るようにするのがよい。この場合、便座自体を中空体で
形成し、その左右両側部に開口を形成して開口中空部を
構成すれば、便座の左右両側部に位置する開口中空部と
これら開口中空部を接続する連通路が同時に形成される
ことになる。
【0019】本発明において、開口中空部を吸引する吸
気手段としては、この開口中空部の空気を吸引できるも
のであれば特に制限はなく、例えば、ファンと吸排口と
を有する比較的小型のブロワ装置や、吸気口及び排気口
を有する比較的小型のファンと、一端がこのファンの吸
気口に接続され、他端が開口中空部に接続される接続ラ
インとを備えたブロワ装置や、更には、比較的大きな吸
気口及び排気口を有する比較的大型のファンと、一端が
上記ファンの吸気口に接続され、他端側に複数の分岐ラ
インを有して複数の洋式便器に形成された各開口中空部
に接続される吸気ラインとを備えた比較的大型の吸気設
備等を例示することができる。
【0020】そして、これらの吸気手段の取付け位置に
ついても、特に制限されるものではなく、例えば、比較
的小型のブロワ装置を便座内に直接組み込んだり、便器
に隣接させて配設したり、あるいは、屋外に配設した
り、また、複数の洋式便器に対応する場合には比較的大
型の吸気設備を屋外に配設してもよい。特に、比較的小
型のブロワ装置を便座内に直接組み込む場合には、便座
内に左右両側部の開口中空部を接続する連通路を形成
し、この連通路内に配設して左右両側部の開口中空部を
同時に吸引できるように構成するのが望ましい。
【0021】更に、本発明において、吸気手段を便座内
に直接組み込んだり、便器に隣接させて配設した場合に
は、便座の左右両側部に形成した開口中空部内におい
て、吸気手段で吸引した際に通気孔より風下となる位置
に、例えば、活性炭、ゼオライト、シリカゲル、その他
の臭気吸着性物質を担持させた通気性脱臭スポンジや、
これらの臭気吸着性物質を通気性袋体内に充填したもの
等の脱臭剤(脱臭手段)を交換可能に配設するのがよ
く、これによって臭気がトイレの個室内にこもるのを防
止することができる。
【0022】また、本発明において、上記吸気手段の駆
動・停止については、ブロワ装置の駆動スイッチを取り
付けてこの駆動スイッチにより、洋式便器の使用時に手
動で操作するようにしてもよく、また、好ましくはその
吸気手段に、洋式便器の使用者の動作を検知してこの吸
気手段を駆動し、また、停止するセンサ等からなる制御
手段を組み込んでもよく、これによって、使用者は自ら
吸気手段の駆動スイッチを操作する必要がなくなるほ
か、衛生上や脱臭の観点からも望ましいものである。
【0023】この制御手段については、特に制限はない
が、例えば、トイレ個室内に入室した使用者を検知する
入室センサと、使用者が便座から立ち上がって所定時
間、例えば5〜7秒程度経過したことを検知する便座セ
ンサとを設け、入室センサの使用者検知信号により駆動
し、また、便座センサの便座使用終了信号を検知して停
止する制御手段等を例示することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施例に基
づいて、本発明の好適な実施の形態を具体的に説明す
る。
【0025】図1及び図2において、本発明の実施例に
係る洋式便器が示されている。この洋式便器は、便器1
と、中空体で略々楕円形状に形成され、上記便器1の開
口部周縁に対して開閉可能に取り付けられた便座2と、
蓋体3とを備えており、上記便座2の左右両側部にはそ
の上部に開口を形成して上方に向けて開口する開口中空
部4が形成されており、この開口中空部4には便座2の
一般面に沿って着脱可能に閉塞すると共に略全面に亘っ
て略均一に配置された多数の小孔(通気孔)6を有する
通気蓋5が設けられており、更に、便座2の後方内部空
間には、ファン7aと、上記各開口中空部4の方向に向け
て開口する一対の吸気口7bと、便座2の外部に向けて開
口する排気口7cとを有して各開口中空部4内の空気を吸
引するブロワ装置(吸気手段)7が配設されている。
【0026】この実施例において、通気蓋5を開口中空
部4の開口縁部に着脱可能に取り付ける手段について
は、図3に示されているように、上記開口中空部4の開
口縁部にその壁の内側の半分が高くて外側の半分が低い
段部8aを形成すると共に通気蓋5の周縁部に壁の内側半
分が低くて外側半分が高い段部8bを形成し、これら開口
中空部4の開口縁部側の段部8aに通気蓋5側の段部8bを
部材の弾性を利用して加圧下に嵌合させ、また、通気蓋
5及び開口中空部4の底部における互いに相対向する位
置にそれぞれ支柱4a,5aを立設し、これら支柱4a,5aの先
端部には互いに嵌合する凹部5b及び凸部4bを形成し、通
気蓋5を開口中空部4の開口縁部に嵌合させた際にこれ
ら凹部5bと凸部4bとが嵌合し、これによって通気蓋5上
に作用する使用者の荷重を支柱4a,5aで負荷するように
なっている。
【0027】また、全体が中空体で形成された便座2の
左右両側部にそれぞれ開口を形成することにより形成さ
れた開口中空部4は、便座2の内部空間(連通路)で互
いに連通されており、この便座2の後方内部空間に配設
された上記ブロワ装置7が駆動した際には便座2の左右
両側部の開口中空部4は便座2の内部空間を介して同時
に吸引されるようになっている。
【0028】更に、この実施例においては、図2に示さ
れているように、上記各開口中空部4内には、ブロワ装
置7で吸引した際に小孔6より風下となる位置に、それ
ぞれ通気性脱臭スポンジからなる脱臭剤(脱臭手段)9
が交換可能に配設されており、これによって、ブロワ装
置7の駆動により通気蓋5の多数の小孔6から吸い込ま
れた空気中の臭気は、この脱臭剤9を通過する際に吸着
され、脱臭された空気がブロワ装置7の吸気口7b内に吸
引されてその排気口7cから外部に排気されるようになっ
ている。
【0029】更にまた、この実施例において、上記ブロ
ワ装置7には、トイレ個室内に入室した使用者を検知す
る入室センサと、使用者が便座2から立ち上がって所定
時間、例えば5〜7秒程度経過したことを検知する便座
センサとを設け、入室センサの使用者検知信号により駆
動し、また、便座センサの便座使用終了信号を検知して
停止させる図示外の制御手段が設けられている。
【0030】従って、この実施例に係る洋式便器は、使
用者がこの洋式便器を使用するためにトイレ個室内に入
ると、ブロワ装置7はその制御手段が作動して駆動を開
始し、これによって便座2にはその通気蓋5の多数の小
孔6から吸い込まれ、便座2の左右両側部の開口中空部
4を通過し、更に多数の小孔6の風下に設けられた脱臭
剤9を通過し、ブロワ装置7の吸気口7bから吸引されて
排気口7cから外部に排気される、空気の流れが形成され
る。
【0031】この状態で、使用者はトイレットペーパー
を所定の長さ、例えば便座2の左右両側部において使用
者の露出した股付け根裏側付近が接触する程度の長さに
切断し、この切断トイレットペーパー10を便座2の通気
蓋5上に載置すると、図4に示すように、この切断トイ
レットペーパー10は通気蓋5上に吸着されて固定され
る。
【0032】次に、このように使用者が切断トイレット
ペーパー10を便座シートとして使用し、用をたして立ち
上がると、ブロワ装置7はその数秒後に制御手段が作動
して停止し、使用者は便座シートとして用いた切断トイ
レットペーパー10を便器内に投入して流せばよい。この
際に、ブロワ装置7は使用者が立ち上がった後もその数
秒後まで駆動しているので、便座シートとして用いた切
断トイレットペーパー10が誤って外部に落下し、洋式便
器の周辺を汚すこともない。
【0033】しかも、この実施例の洋式便器において
は、便座2の左右両側部周辺から通気蓋5の多数の小孔
6を通過し、便座2の左右両側部の開口中空部4を経て
脱臭剤9を通過し、ブロワ装置7の吸気口7bから吸引さ
れて排気口7cから外部に排気される空気の流れが形成さ
れるので、使用中あるいは使用直後に発生した臭気は、
切断トイレットペーパー10により完全には閉塞されてい
ない通気蓋5の多数の小孔6により吸い込まれ、空気の
流れに乗って通気蓋5の多数の小孔6から吸い込まれ、
脱臭剤9を通過する際に脱臭されるので、臭気がトイレ
個室内に充満するようなことがない。
【0034】次に、図5においては、上記実施例に係る
洋式便器の変形例を示す。この変形例に係る洋式便器
は、上記実施例の場合とは異なり、通気蓋5には、略々
楕円形状に形成された便座2の内周縁側に位置して内側
方に向けて開口し、便座シートとして用いられた切断ト
イレットペーパー10が被覆することのない複数の脱臭用
の小孔6aが設けられており、この使用中あるいは使用直
後における便器1内からの臭気11をこの複数の脱臭用の
小孔6aから確実に吸い込み、脱臭できるように構成され
ている。
【0035】
【発明の効果】本発明の洋式便器は、備え付けのトイレ
ットペーパーや携帯用のティッシュペーパー等のトイレ
用紙を簡易な便座カバーとして利用することができ、ま
た、便座が汚れた際には通気蓋のみを取り外して容易に
洗浄することができるので、便座が不衛生になることも
なく、しかも、便器からの臭気を吸引して脱臭機能をも
発揮するものであり、特に公衆トイレの洋式便器として
好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施例に係る洋式便器を示
す斜視説明図である。
【図2】 図2は、図1の便座の分解・組立の状態を示
す斜視説明図である。
【図3】 図3は、図2のIII-III線断面説明図であ
る。
【図4】 図4は、図1の便座の使用状態を示す平面説
明図である。
【図5】 図5は、本発明の洋式便器の変形例に係る図
3と同様の断面説明図である。
【符号の説明】 1…便器、2…便座、3…蓋体、4…開口中空部、5…
通気蓋、4a,5a…支柱、4b…凸部、5b…凹部、6…多数
の小孔(通気孔)、6a…複数の脱臭用の小孔、7…ブロ
ワ装置(吸気手段)、7a…ファン、7b…吸気口、7c…排
気口、8a,8b…段部、9…脱臭剤(脱臭手段)、10…切
断トイレットペーパー(便座シート)、11…臭気。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器とこの便器の開口部周縁に対して開
    閉可能に取り付けられた便座とを有する洋式便器におい
    て、上記便座の左右両側部にはその上方に向けて開口す
    る開口中空部を形成し、この開口中空部には便座の一般
    面に沿って着脱可能に閉塞すると共に複数の通気孔を有
    する通気蓋を設け、上記開口中空部を吸気手段により吸
    引することにより上記通気蓋上にトイレ用紙を吸着させ
    て保持するようにしたことを特徴とする洋式便器。
  2. 【請求項2】 開口中空部は、便座の左右両側部の上方
    及び内側方に向けて開口する請求項1に記載の洋式便
    器。
  3. 【請求項3】 複数の通気孔は、通気蓋の略全面に亘っ
    て略均一に配置された多数の小孔で構成されている請求
    項1又は2に記載の洋式便器。
  4. 【請求項4】 通気蓋は、その周縁部が開口中空部の開
    口縁部に着脱可能に支持されると共に、通気蓋側及び/
    又は開口中空部の底部側に設けられた1つ又は2つ以上
    の支柱により支持される請求項1〜3のいずれかに記載
    の洋式便器。
  5. 【請求項5】 便座の左右両側部に形成された開口中空
    部は、連通路により互いに接続されている請求項1〜4
    のいずれかに記載の洋式便器。
  6. 【請求項6】 便座はその略全体が中空体で形成されて
    おり、その左右両側部に開口を形成することにより開口
    中空部とこれら開口中空部間を接続する連通路とが形成
    されている請求項5に記載の洋式便器。
  7. 【請求項7】 吸気手段は、連通路に配設されて便座の
    左右両側部に形成された開口中空部を同時に吸引する請
    求項6に記載の洋式便器。
  8. 【請求項8】 吸気手段は、ファンと吸排口とを有する
    ブロワ装置である請求項1〜7のいずれかに記載の洋式
    便器。
  9. 【請求項9】 開口中空部内には、吸気手段で吸引した
    際に通気孔より風下となる位置に、脱臭手段が交換可能
    に配設されている請求項1〜8のいずれかに記載の洋式
    便器。
  10. 【請求項10】 吸気手段には、使用者が便座に接近し
    たことを検知して始動し、使用者が便座から立ち上がっ
    て所定時間経過したことを検知して停止する制御手段が
    組み込まれている請求項1〜9のいずれかに記載の洋式
    便器。
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