JP2003180054A - 電動工具の正逆切り換え装置 - Google Patents

電動工具の正逆切り換え装置

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JP2003180054A
JP2003180054A JP2001376058A JP2001376058A JP2003180054A JP 2003180054 A JP2003180054 A JP 2003180054A JP 2001376058 A JP2001376058 A JP 2001376058A JP 2001376058 A JP2001376058 A JP 2001376058A JP 2003180054 A JP2003180054 A JP 2003180054A
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switching
switching lever
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JP2001376058A
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Hiroaki Ichikawa
博明 市川
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Makita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動モータを内蔵した電動工具において、固
定子に対するカーボンブラシの接続状態を切り換えるこ
とにより電動モータの回転方向を切り換える正逆切り換
え装置であって、従来カーボンブラシを保持するブラシ
ベースを、固定子側のユニットベースに対して回転させ
るための切り換えレバーが正逆切り換え装置とは別の部
位に支持されていたので、組付け性が悪かった。本発明
では組付け性のよい切り換えレバーを備えた正逆切り換
え装置を提供する。 【解決手段】 カーボンブラシC1,C2を保持するブ
ラシベース11を回転させるための切り換えレバー12
をユニットベース10に回転可能に支持する構成とす
る。これにより、ユニットベース10、ブラシベース1
1および切り換えレバー12がアッセンブリ化されて一
つのユニットとして取り扱うことができるので、当該正
逆切り換え装置Uの組付け性をよくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電動モータを駆
動源とする電動工具において、電動モータの回転方向を
切り換えるための正逆切り換え装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動工具の本体ハウジングに内蔵された
電動モータには、円環形状を有するブラシベースに一対
のカーボンブラシを対向させて保持し、このブラシベー
スを整流子に摺接させた状態で本体ハウジング側(例え
ば固定子)に固定したユニットベースに回転可能に組み
付けてユニット化した正逆切り換え装置(いわゆるCB
ユニット)を備えたものが提供されている。この正逆切
り換え装置によれば、ブラシベースをユニットベースに
対して一定角度回転させることにより、カーボンブラシ
の固定子に対する電気的接続状態を切り換える(いわゆ
るブラシシフト)ことにより、電動モータの出力方向
(回転方向)を正転側または逆転側に切り換えることが
できる。従来、この正逆切り換え装置に関する技術とし
て、例えばドイツ特許DE19605202C1号公報に開示された
ものがあった。この正逆切り換え装置は、ブラシベース
にレバー部を径方向側方へ突き出して設け、このレバー
部の先端側を本体ハウジングの側部に突き出させ、この
突き出し部分を介して当該レバー部を傾動操作すること
によりブラシベースを回転させて正逆の切り換えを行う
構成となっていた。ところが、この正逆切り換え装置に
よれば、カーボンブラシの固定子に対する接続状態を切
り換えるために必要なブラシベースの回転角度を得るた
めにレバー部のストロークが長くなって、そのためのス
ペースを本体ハウジングに確保する必要がある等機構配
置の点で制約が大きいという問題があった。そこで、従
来例えば欧州特許第0924842A2号公報に開示されている
ようにブラシベースとは別体の切り換えレバーを、工具
本体部から側方へ突き出すように設けたハンドル部の基
部付近に横方向に回動操作可能に設け、この切り換えレ
バーの作動部をブラシベースに係合させて、この切り換
えレバーを横方向に回転操作することによりブラシベー
スを回転させて正転または逆転の切り換えを行う構成と
した正逆切り換え装置が提供されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記後
者の正逆切り換え装置によれば、切り換えレバーがユニ
ットベースまたはブラシベースに対してユニット化され
ていないために、本体ハウジングへの組付け作業に際し
て、ユニットベースおよびブラシベースを固定子に組み
付けた後に、切り換えレバーをブラシベースに係合させ
つつ本体ハウジングに回転可能に組み付ける必要があ
り、この点で当該正逆切り換え装置の組付け作業が面倒
である問題があった。本発明は、この問題に鑑みなされ
たもので、組付け性等の点で従来よりも優れた正逆切り
換え装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本願発明は、
前記各請求項に記載した構成の正逆切り換え装置とし
た。請求項1記載の正逆切り換え装置によれば、カーボ
ンブラシを保持するブラシベースを回転させるための切
り換えレバーがユニットベースおよび/またはブラシベ
ースに保持されてこれらがユニット化(アッセンブリ
化)された状態で組み付けられるので、当該正逆切り換
え装置ひいては電動工具の組付け性をよくすることがで
きる。請求項2記載の正逆切り換え装置によれば、本体
ハウジングへの組付け完了状態において切り換えレバー
の操作部を把持して当該切り換えレバーを切り換え操作
すると、その作動部とブラシベースとの係合状態により
ブラシベースがユニットベースに対して回転し、これに
より電動モータの固定子とカーボンブラシとの電気的接
続状態が切り換わって当該電動モータの回転方向が切り
換わる。一方、この正逆切り換え装置の本体ハウジング
への組付け段階では、切り換えレバーはその支持部のユ
ニットベースに対する支持状態を利用してユニットベー
スに保持されているので、当該正逆切り換え装置を一つ
のユニットとして取り扱うことができ、これによりその
取り扱い性および組付け性を良くすることができ、また
これを組み付ける電動工具の組付け性を良くすることが
できる。請求項3記載の正逆切り換え装置によれば、本
体ハウジングへの組付け完了状態において切り換えレバ
ーの操作部を把持して当該切り換えレバーを切り換え操
作すると、その作動部とブラシベースとの係合状態によ
りブラシベースがユニットベースに対して回転し、これ
により電動モータの固定子とカーボンブラシとの電気的
接続状態が切り換わって当該電動モータの回転方向が切
り換わる。一方、この正逆切り換え装置の本体ハウジン
グへの組付け段階では、切り換えレバーはその作動部の
ブラシベースに対する係合状態を利用してブラシベース
に保持されているので、当該正逆切り換え装置を一つの
ユニットとして取り扱うことができ、これによりその取
り扱い性および組付け性を良くすることができ、またこ
れを組み付ける電動工具の組付け性を良くすることがで
きる。
【0005】請求項4記載の正逆切り換え装置によれ
ば、請求項2または3記載の構成による作用効果に加え
て、ブラシベースを回転させるための切り換えレバーの
操作部が、当該電動工具のメインスイッチの近傍に配置
されているので、使用者は片手でハンドル部を把持した
状態のままメインスイッチをオンオフ操作できるととも
に切り換えレバーを切り換え操作して電動モータの出力
方向を切り換えることができ、この点で当該電動工具の
使い勝手を良くすることができる。請求項5記載の正逆
切り換え装置によれば、請求項2または3記載の構成に
よる作用効果に加えて、切り換えレバーを切り換え操作
したときに、作動部がブラシベースに対する係合状態を
経て受ける外力が本体ハウジングの受け部で受けられる
ので、当該切り換えレバーのたわみあるいは変形を抑制
することができ、これにより該切り換えレバーのスムー
ズな動きを確保することができる。請求項6記載の正逆
切り換え装置によれば、請求項2または3記載の構成に
よる作用効果に加えて、メインスイッチレバーをオン操
作して電動モータを起動させた状態における切り換えレ
バーの切り換え操作が禁止されるので、モータ起動中に
おける切り換えレバーの不用意な切り換え操作による当
該電動モータの損傷等を防止することができる。
【0006】
【発明の実施形態】次に、本発明の実施の形態を図1〜
図4に基づいて説明する。図1は、本実施形態の正逆切
り換え装置Uを備えた電動工具1を示している。図1
中、符号2は、電動工具1の本体部1aに内蔵した電動
モータを示している。この電動モータ2の回転子3は軸
受4により回転可能に支持されている。図1では後ろ側
(図において左側)の軸受4のみが示されている。回転
子3の周囲であって、本体部1aの本体ハウジング1b
の内側には固定子9が固定されている。この固定子9
は、2つの固定子コイルF1,F2を備えている。本体
部1aの後部からは、ハンドル部5が側方へ突き出すよ
うに設けられており、このハンドル部5の内部には、電
動モータ2をオンオフするためのメインスイッチ7が配
置されており、このメインスイッチ7はハンドル部5の
基部前面側(図において右側面側)に設けたメインスイ
ッチレバー6によりオンオフ操作される。図1中に点鎖
線で示すようにメインスイッチレバー6を押し込み側
(図示左方)に操作するとメインスイッチ7はオンして
電動モータ2が起動する。メインスイッチレバー6の押
し込み操作(オン操作)を解除すると、メインスイッチ
7はばねの復帰力によりオフし、これとともにメインス
イッチレバー6が図1中実線で示すようにオフ位置に戻
される。
【0007】次に、回転子3の後部であって整流子3a
の周囲に本実施形態の正逆切り換え装置Uが配置されて
いる。この正逆切り換え装置Uが図2に単独で示されて
いる。この正逆切り換え装置Uは、電動モータ2の整流
子3aにカーボンブラシC1,C2を摺接状態に保持す
る機能を有するもので、円環形状をなして内周側に上記
整流子3aを位置させた状態で固定子9の後端面に固定
したユニットベース10と、円環形状をなして内周側に
整流子3aを位置させた状態でユニットベース10に回
転可能に支持されたブラシベース11と、このブラシベ
ース11を回転させて当該電動モータ2の回転方向を切
り換えるための切り換えレバー12を備えている。ユニ
ットベース10は、図示省略した固定ねじ(またはツメ
片)を介して固定子9の後端面に固定されている。図3
および図4に示すようにこのユニットベース10には2
つの電気的接点t1,t2が設けられている。一方の接
点t1が前記固定子コイルF1の一方の端子F1aに接
続され、他方の接点t2がもう一方の固定子コイルF2
の一方の端子F2aに接続されている。固定子コイルF
1の他方の端子F1bおよび固定子コイルF2の他方の
端子F2bにはメインスイッチ7を経て電源P1,P2
が接続されている。この点は、従来構成と同様であり、
本実施形態において特に変更を要しない。
【0008】また、ブラシベース11の周方向対向する
2箇所には略角形筒体をなすホルダ部11b,11bが
設けられている。この両ホルダ部11b,11bの内周
側には同じく略角形筒体をなすブラシ金具H1.H2が
取り付けられており、このブラシ金具H1,H2の内周
側にそれぞれカーボンブラシC1,C2が挿入されてい
る。このようにブラシベース11に対向配置されたカー
ボンブラシC1,C2が整流子3aに摺接されている。
図示するように両ブラシ金具H1,H2には、それぞれ
接点h1,h2が設けられている。図3に示すように固
定子コイルF1の接点t1にカーボンブラシC1の接点
h1が接続され、固定子コイルF2の接点t2にカーボ
ンブラシC2の接点h2が接続されると、電動モータ2
は正転する(正転状態)。これに対して、ブラシベース
11を回転させることにより図4に示すように固定子コ
イルF1の接点t1にカーボンブラシC1の接点h1が
接続され、固定子コイルF2の接点t2にカーボンブラ
シC2の接点h2が接続されると、電動モータ2は逆転
する(逆転状態)。このようにカーボンブラシC1,C
2を取り付けたブラシベース11を、以下説明する切り
換えレバー12の回転操作により、固定子コイルF1,
F2が接続されたユニットベース10に対して回転させ
ることにより、固定子コイルF1,F2とカーボンブラ
シC1,C2との接続状態を切り換え、これにより電動
モータ2の回転方向を切り換えることができる。ブラシ
ベース11の回転角度は、上記のような接続状態を切り
換えることができる大きさに設定されている(通常、4
5゜程度)。ブラシベース11を、カーボンブラシC
1,C2と固定子コイルF1,F2の接続状態を図3に
示す状態と図4に示す状態の中間の状態、すなわちカー
ボンブラシC1,C2の接点h1,h2がいずれも固定
子コイルF1,F2の接点t1,t2に接続されていな
い状態とすると、電動モータ2はいずれの方向にも起動
しない(ニュートラル状態)。
【0009】次に、このユニットベース10の下端部外
周側には支持柱部10aが側方へ突き出す状態で一体に
設けられている。この支持柱部10aを介してユニット
ベース10の下端部に、上記切り換えレバー12が横方
向へ回動操作可能に支持されている。この切り換えレバ
ー12の長手方向ほぼ中央にはボス部12aが形成され
ており、このボス部12aの内周側に支持柱部10aを
挿入して当該切り換えレバー12が回動可能に支持され
ている。支持柱部10aは、その径方向に一定の範囲で
弾性変形可能に形成されている。支持柱部10aの弾性
変形能を利用してこの支持柱部10aが上記ボス部12
aの内周側に嵌め込まれており、これにより切り換えレ
バー12がユニットベース10に横方向へ回動可能に支
持されている。支持柱部10aの先端にはフランジ部1
0bが形成されており、このフランジ部10bにより当
該切り換えレバー12の支持柱部10aに対する軸方向
のがたつきおよび脱落が防止されている。このように、
切り換えレバー12がユニットベース10に対して脱落
しないように保持されるため、当該正逆切り換え装置U
の本体ハウジング1aへの組付けに際しては、これらを
一つのユニットとして取り扱うことができ、これにより
その組付け性をよくすることができる。切り換えレバー
12のボス部12aに対して図示右側の端部が操作部1
2bであり、図示左側の端部が作動部12cとなってい
る。この切り換えレバー12は、上記したようにユニッ
トベース10の下端部側に支持されることにより、ハン
ドル部5の基部付近であって、メインスイッチレバー6
の上部に沿って配置されている。このため、使用者はハ
ンドル部5を把持したまま指先でメインスイッチレバー
6および切り換えレバー12の双方を操作できるように
なっている。
【0010】切り換えレバー12の作動部12cはブラ
シベース11の後方に至っている。この作動部12cに
は、係合凹部12dが形成されている。この係合凹部1
2dは、上下に長い一定幅の溝形状に形成されている。
この係合凹部12dには、ブラシベース11の後面に設
けた係合柱部11aが挿入されている。この係合凹部1
2dに対する係合柱部11aの係合状態により、切り換
えレバー12を回転させるとブラシベース11が回転す
る。切り換えレバー12の長手方向を電動モータ2の回
転軸線(回転子3の軸線)に沿わせた位置に位置させる
と、ブラシベース11は前記ニュートラル状態を実現す
るためのニュートラル位置に位置する。切り換えレバー
12を、このニュートラル位置から一方へ回転操作する
とブラシベース11は前記正転状態(図3に示す状態)
を実現するための正転位置に回転し、他方へ回転操作す
るとブラシベース11は前記逆転状態(図4に示す状
態)を実現するための逆転位置に回転する。また、この
切り換えレバー12の作動部12cにはガイド部12e
が後方へ張り出すように設けられている。このガイド部
12eの下面側には、摺動性の高い(ガイド部12eに
対する摺動抵抗が小さい)材質の受け部材8が摺接され
ている。この受け部材8が特許請求の範囲に記載した受
け部の一実施形態に相当する。この受け部材8は、ハン
ドル部5の内部(本体ハウジング側)に固定されてい
る。
【0011】また、切り換えレバー12の作動部12c
にはロック部12fが下方へ張り出すように設けられて
いる。メインスイッチレバー6をオン操作していない状
態(電動モータ2の非起動時)に、切り換えレバー12
を回転操作するとこのロック部12fがメインスイッチ
レバー6の後方を円弧形状の経路に沿って移動する。す
なわち、切り換えレバー12をその長手方向が電動モー
タ2の軸線(回転子3の回転軸線)に沿った位置(ニュ
ートラル位置)に位置させた非操作状態では、ロック部
12fがメインスイッチレバー6の後方であってその移
動経路上に位置する。切り換えレバー12を正転側また
は逆転側に操作した状態では、ロック部12fは、メイ
ンスイッチレバー6の移動経路に対して左方または右方
に位置する。このため、当該切り換えレバー12の回転
操作は、メインスイッチレバー6をオン操作していない
状態においてのみ行うことができ、逆にメインスイッチ
レバー6をオン操作した状態では、ロック部12fがメ
インスイッチレバー6に干渉するため当該切り換えレバ
ー12を正転側から逆転側へ、あるいはその逆に回転操
作することができない(切り換えレバー12のロック機
能)。このようなロック機能を有するロック部12fに
より、電動モータ2の起動時における切り換えレバー1
2の回転操作が禁止され、これにより電動モータ2の損
傷等のトラブルを未然に防ぐことができる。また、切り
換えレバー12をニュートラル位置に位置させるとロッ
ク部12fがメインスイッチレバー6の移動経路上に位
置するため、この時のオン操作が禁止される。これによ
れば、カーボンブラシC1,C2と固定子コイルF1,
F2側とが電気的に接続されていない状態におけるメイ
ンスイッチレバー6の無駄なオン操作(押し込み操作)
を防止することができる(メインスイッチレバー6のロ
ック機能)。
【0012】以上のように構成した本実施形態の正逆切
り換え装置Uによれば、切り換えレバー12を前記ニュ
ートラル位置に位置させた非操作状態では、ロック部1
2fがメインスイッチレバー6の後ろ側に位置して、メ
インスイッチレバー6を押し込み操作(オン操作)でき
ない。従って、この状態では電動モータ2は起動せず、
これにより当該電動工具1の誤作動等を防止することが
できる。また、切り換えレバー12をニュートラル位置
に位置させた状態では、両カーボンブラシC1,C2が
固定子コイルF1,F2側の接点t1,t2に接触しな
い状態(図3に示す状態と図4に示す状態の中間の状
態)に維持され、この点でも電動モータ2の不用意な起
動を防止することができる。切り換えレバー12を一方
側に回転操作して図3に示す正転状態に切り換えると電
動モータ2は正転し、他方側に回転操作して図4に示す
逆転状態に切り換えると電動モータ2は逆転する。この
ように電動モータ2の回転方向を切り換えるための切り
換えレバー12が従来とは異なって当該正逆切り換え装
置Uを構成するユニットベース10に回転可能に支持さ
れているので、このユニットベース10、ブラシベース
11および切り換えレバー12を一つのユニット(アッ
センブリ)として取り扱うことができ、これにより当該
正逆切り換え装置Uの取り扱い性を向上させ、ひいては
電動工具1の組付け性をよくすることができる。
【0013】また、ユニットベース10、ブラシベース
11および切り換えレバー12がユニット化されている
ので、当該正逆切り換え装置Uを固定子9に組み付ける
前の段階あるいは本体ハウジング1bに組み付ける前の
段階でその動作確認を容易に行うことができ、この点で
も当該正逆切り換え装置Uの取り扱い性が向上する。さ
らに、本実施形態の切り換えレバー12がメインスイッ
チレバー6の上部に沿って配置されているので、使用者
は片手でハンドル部5を把持した状態のまま指先でメイ
ンスイッチレバー6および切り換えレバー12の双方を
操作することができ、この点で当該電動工具1の使い勝
手が向上する。また、切り換えレバー12の、ボス部1
2a(当該切り換えレバー12の回動中心)に対する作
動部12cとの間の寸法に対する、ボス部12aと操作
部12bとの間の寸法の比率を適切に設定することによ
り、操作部12bの必要な操作量(回転角度)を小さく
することができ、この点で切り換えレバー12の取り扱
い性を良くすることができる。
【0014】また、切り換えレバー12の作動部12c
にはガイド部12eが設けられ、このガイド部12eは
本体ハウジング1b側(ハンドル部5)に設けられた受
け部材8が設けられ、この受け部材8に上記ガイド部1
2eが上面側から摺接されている。このため、切り換え
レバー12の回転操作に伴うブラシベース11の回転に
より、当該切り換えレバー12の作動部12cにはブラ
シベース11の係合柱部11aを経て下方へ押される外
力(反力)すなわち当該切り換えレバー12を変形させ
る力が付加されるのであるが、この外力はガイド部12
eが受け部材8に上面側から摺接されていることにより
受け部材8に受けられる。このため、切り換えレバー1
2の変形を防止して、そのスムーズな回転操作状態を確
保することができる。さらに、切り換えレバー12が、
本体部1aの下面側であってメインスイッチレバー6の
上部との間に位置していることから、本体部1aの上面
側等に比して防塵性を高めることができ、これにより当
該正逆切り換え装置Uの耐久性を高めることができる。
【0015】以上説明した実施形態には種々変更を加え
ることができる。例えば、ユニットベース10およびブ
ラシベース11がそれぞれ円環形状を有する構成を例示
したが、C型等のその他の形状に変更することができ
る。また、切り換えレバー12をメインスイッチレバー
5の上部(本体部1aの下面)に沿って配置する構成を
例示したが、例えば本体部1aの側面あるいは上面に配
置してもよい。さらに、切り換えレバー12の支持剛性
を高めることによりガイド部12eを省略することがで
きる。この場合、受け部材8も省略することができる。
また、切り換えレバー12のロック部12fを省略する
こともできる。また、切り換えレバー12の作動部12
cに、ブラシベース11の係合柱部11aを直接係合さ
せる構成を例示したが、両者間に別のリンク部材を介装
して、切り換えレバー12とブラシベース11との間を
間接的に連繋する構成としてもよい。
【0016】さらに、切り換えレバーの支持構造につい
ては、例えば図5に示すように変更することができる。
この第2実施形態における切り換えレバー21の支持構
造は、支持部と作動部の位置が前記第1実施形態の切り
換えレバー12とは逆になっている。その他の構成につ
いては第1実施形態と同様であるので、同位の符号を用
いてその説明を省略する。この第2実施形態の切り換え
レバー21は、図5において左端側に支持部21aを有
し、右端側に操作部21bを有し、支持部21aと操作
部21bとの間に作動部21cを有している。この切り
換えレバー21は、支持部21aを介して本体ハウジン
グ1bに回動可能に支持されている。また、作動部21
cには当該切り換えレバー21の長手方向(図示左右方
向)に長い係合溝21dが形成されている。この係合溝
21d内には、ブラシベース22の周面に放射方向へ突
き出し状に設けた係合柱部22aが挿入されている。こ
の係合柱部22aは、第1実施形態における支持柱部1
0aと同様径方向に弾性変形可能に形成されており、か
つその先端にはフランジ部22bが形成されている。こ
のため、この第2実施形態では係合柱部22aに対する
係合溝21dの係合状態を利用して、切り換えレバー2
2がブラシベース22から脱落しないよう支持されてい
る。このため、当該正逆切り換え装置20を本体ハウジ
ング1bに組み付ける段階で、ユニットベース23とブ
ラシベース22と切り換えレバー21を一つのユニット
として取り扱うことができるので、その組付け性および
取り扱い性を良くすることができる。
【0017】また、切り換えレバーの支持構造について
は、例えば図6に示すような構成に変更することができ
る。図6に示す第3実施形態の正逆切り換え装置30
は、スライド形式の切り換えレバー31を備えている。
この切り換えレバー31は、両端に操作部31a,31
aと支持部31b,31bを有し、長手方向中央に作動
部31cを有している。この切り換えレバー31は、両
支持部31b,31bを介して本体ハウジング1bに対
して図示左右方向(本体部1aの幅方向)へ移動可能に
支持されている。作動部31cにはブラシベース32の
径方向(図示上下方向)に長い係合溝31dが形成され
ている。ブラシベース32の側面には、径方向に弾性変
形可能な係合柱部32aが形成され、その先端にはフラ
ンジ部32bが形成されている。この係合柱部32aが
上記作動部31cの係合溝31dに相対移動可能に挿入
されている。このため、この第3実施形態でも係合柱部
22aに対する係合溝21dの係合状態を利用して、切
り換えレバー31がブラシベース32から脱落しないよ
う支持されており、これにより当該正逆切り換え装置3
0を本体ハウジング1bに組み付ける段階で、ブラシベ
ース32、ユニットベース(図示されていない)および
切り換えレバー31を一つのユニットとして取り扱うこ
とができ、従って正逆切り換え装置30の組付け性を良
くすることができる。
【0018】以上説明した第2および第3実施形態にお
いても、切り換えレバー21,31の操作部21b,3
1aをメインスイッチレバー6の近傍に配置することに
より、使用者は片手でハンドル部5を把持したままメイ
ンスイッチレバー6をオンオフ操作できるとともに、切
り換えレバー21,31を切り換え操作して電動モータ
2の回転方向を切り換えることができるので当該電動工
具の操作性あるいは使い勝手を良くすることができる。
また、第2および第3実施形態において、作動部21
c,31cにガイド部を設け、このガイド部を本体ハウ
ジングに設けた受け部に摺接させて、切り換えレバー2
1,31の切り換え操作に伴い作動部21c,31cに
付加される外力を受ける構成とすることにより、作動部
21c,31cおよびその周辺のたわみ等の変形を抑制
することができ、これにより当該正逆切り換え装置2
0,30のスムーズな作動状態を維持することができ
る。さらに、第2および第3実施形態において、切り換
えレバー21,31にロック部を設け、メインスイッチ
レバー6をオン操作した状態ではこのロック部がメイン
スイッチレバー6に干渉して切り換えレバー21,31
を切り換え操作不能な状態となる構成とすることによ
り、電動モータ2の起動中における切り替えレバー2
1,31の不用意な切り換え操作が禁止されるので、電
動モータ2等の損傷を防止して当該電動工具の耐久性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す図であり、電動工具の
側面図である。本図では、正逆切り換え装置周辺の内部
構造が一部破断図により示されている。
【図2】例示した実施形態に係る正逆切り換え装置を単
体で示す側面図である。
【図3】正逆切り換え装置の回路図である。本図は、正
転状態を示している。
【図4】正逆切り換え装置の回路図である。本図は、逆
転状態を示している。
【図5】第2実施形態の正逆切り換え装置の側面図であ
って、切り換えレバーの支持構造を示す図である。本図
は、切り換えレバーを正転位置と逆転位置の間のニュー
トラル位置に位置させた状態を示している。
【図6】第3実施形態の正逆切り換え装置の側面図であ
って、切り換えレバーの支持構造を示す図である。本図
は、切り換えレバーを正転位置と逆転位置の間のニュー
トラル位置に位置させた状態を示している。
【符号の説明】 U…正逆切り換え装置(第1実施形態) C1,C2…カーボンブラシ 1…電動工具、1b…本体ハウジング 2…電動モータ 5…ハンドル部 6…メインスイッチレバー 8…受け部材 9…固定子(F1,F2…固定子コイル) 10…ユニットベース、10a…支持柱部 11…ブラシベース、11a…係合柱部、11b…ホル
ダ部 12…切り換えレバー 12a…ボス部、12b…操作部、12c…作動部、1
2d…係合凹部 12e…ガイド部、12f…ロック部 20…正逆切り換え装置(第2実施形態) 21…切り換えレバー 22a…係合柱部 30…正逆切り換え装置(第3実施形態) 31…切り換えレバー 32a…係合柱部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動工具に内蔵した電動モータの回転方
    向を切り換えるための装置であって、前記電動工具の本
    体ハウジングに固定された、前記電動モータの固定子に
    接続された電気接点を有するユニットベースと、前記電
    動モータのカーボンブラシを保持して前記ユニットベー
    スに対して回転可能に支持されたブラシベースと、該ブ
    ラシベースを前記ユニットベースに対して回転させて前
    記カーボンブラシの前記固定子に対する電気的接続状態
    を切り換えて前記電動モータの回転方向を切り換える切
    り換えレバーを備え、 前記切り換えレバーを、前記ユニットベースおよび/ま
    たはブラシベースに保持させた状態で前記本体ハウジン
    グに組み付ける構成とした正逆切り換え装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の正逆切り換え装置であっ
    て、切り換えレバーは、一端側の作動部と他端側の操作
    部と、該作動部と該操作部間の支持部を有し、前記作動
    部をブラシベースに係合させる一方、前記支持部を介し
    てユニットベースに支持して、前記操作部を介して切り
    換え操作すると前記作動部と前記ブラシベースとの係合
    状態を経て該ブラシベースを前記ユニットベースに対し
    て回転可能であり、前記支持部の前記ユニットベースに
    対する支持状態を利用して切り換えレバーを前記ユニッ
    トベースに保持させる構成とした正逆切り換え装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の正逆切り換え装置であっ
    て、切り換えレバーは、一端側の支持部と他端側の操作
    部と、該支持部と該操作部間の作動部を有し、前記支持
    部を介して本体ハウジングに支持する一方、前記作動部
    をブラシベースに係合させて、前記操作部を介して切り
    換え操作すると前記作動部と前記ブラシベースとの係合
    状態を経て該ブラシベースを前記ユニットベースに対し
    て回転可能であり、前記作動部の前記ブラシベースに対
    する係合状態を利用して切り換えレバーを前記ブラシベ
    ースに保持させる構成とした正逆切り換え装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3記載の正逆切り換え装
    置であって、切り換えレバーの操作部を、電動工具のハ
    ンドル部の基部に配置した当該電動工具のメインスイッ
    チレバーの近傍に位置させた正逆切り換え装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または3記載の正逆切り換え装
    置であって、切り換えレバーの作動部を本体ハウジング
    側に設けた受け部に摺接させて、切り換えレバーの切り
    換え操作に伴い前記作動部に付加される外力を前記受け
    部により受ける構成とした正逆切り換え装置。
  6. 【請求項6】 請求項2または3記載の正逆切り換え装
    置であって、切り換えレバーにロック部を設け、当該電
    動工具のメインスイッチレバーをオン操作した状態では
    該ロック部がメインスイッチレバーに干渉して切り換え
    レバーを切り換え操作不能な状態となる構成とした正逆
    切り換え装置。
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