JP2003177857A - 圧電素子を用いた触感スイッチ - Google Patents

圧電素子を用いた触感スイッチ

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JP2003177857A
JP2003177857A JP2001376698A JP2001376698A JP2003177857A JP 2003177857 A JP2003177857 A JP 2003177857A JP 2001376698 A JP2001376698 A JP 2001376698A JP 2001376698 A JP2001376698 A JP 2001376698A JP 2003177857 A JP2003177857 A JP 2003177857A
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Yasuyuki Katsube
恭行 勝部
Kazutaka Honma
一隆 本間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な駆動回路を設けないシンプルな構成を
採り、スイッチ操作に対して触覚的な応答を得ることが
でき、確実で安定なスイッチ動作を行い得る圧電素子を
用いた触感スイッチを提供すること 【解決手段】 バイモルフ素子1をキートップ2下方に
配置して歪み変形させる。これにはバイモルフ素子の裏
面中央部を支持体3で支持し、キートップ底面を凹形状
に形成する。キートップを押すことでバイモルフ素子が
凹形状に沿う状態で歪み変形し、裏面の電極膜が保持片
5,5に接触して接地側が導通となる。次に中間電極層
10がメーク接点6に接触して電荷の検知を行う回路が
閉じる。バイモルフ素子の歪み変形が制限されるので発
生電荷量が一定となり、この電荷が閉回路を流れて検知
にかかりオン状態を得る。バイモルフは電荷の放出によ
り歪み変形を戻す反力を発現し、キートップ2に衝撃的
に伝わるので触感を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子を用いた
触感スイッチに関するもので、より具体的には、押し操
作等のスイッチ操作によりバイモルフ素子を歪ませて発
生電荷の検知を行うようにした触感スイッチの基本構成
の改良に関する。
【0002】
【発明の背景】良く知られているように、圧電素子は外
力により歪んで電荷を発生する圧電気効果を示すことか
ら、これをスイッチ素子に利用することが行われてい
る。例えば押し操作を行うキースイッチ等に適用してお
り、押し操作力で圧電素子を歪ませて発生電荷(電圧)
の検知からオン状態を得るスイッチ動作になっている。
【0003】また、圧電素子を用いたスイッチには、例
えば特開平10−307661号公報などに示されたも
のがある。同公報のものは、キーパッドを押し操作する
ことで当該キーパッド下方のバイモルフ素子に歪み変形
を与えるように構成してある。そして、触覚的な応答の
ために、発生電荷の検知信号の出力から所定時間遅延し
た駆動信号を生成し、この駆動信号のタイミングでバイ
モルフ素子に高電圧を加えるフィードバック回路を備え
た構成を採っている。
【0004】このため、キーパッドを押し操作すると、
バイモルフ素子の歪み変形による発生電荷を検知してオ
ン状態を得るとともに、フィードバック回路の動作によ
りバイモルフ素子がその歪みを戻す反力を発現し、いわ
ゆる逆圧電気効果を示すのでその反力(応答)を操作者
が触覚的に知覚することになり触感を得る。
【0005】しかしながら、上記公報に示されたスイッ
チでは、触覚的な応答を得るためにフィードバック回路
が必要であり、しかも高電圧の駆動回路となるため構成
要素が増して大がかりになることは避けられず、コスト
が高くなる。また、最近は電子装置について小型化の要
求が高いという背景があるため、上記のように付設回路
が大がかりになるのでは小型,軽量化には適さない。
【0006】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、特別な駆動回路を設けないシンプルな構成を採り、
スイッチ操作に対して触覚的な応答を得ることができ、
確実で安定なスイッチ動作を行い得る圧電素子を用いた
触感スイッチを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係る圧電素子を用いた触感スイッチ
は、押し操作等のスイッチ操作に対して触覚的な応答が
ある触感スイッチである。そして、外力により歪んで電
荷を発生する圧電素子を備えたバイモルフ素子と、前記
スイッチ操作における作用力を前記圧電素子に伝えて所
定に歪ませる外力作用手段と、前記外力作用手段により
所定に歪んだ圧電素子と電気的に接続するメーク接点と
を備え、当該メーク接点から前記圧電素子の他端に連な
り巡る回路を形成して前記圧電素子に蓄えられた電荷を
放電可能に構成した。
【0008】また、前記外力作用手段は前記圧電素子の
裏面中央部を支持する支持体と、凹形状の底面を持ち前
記圧電素子の上部に配置するキートップとを備えて、当
該キートップを押すスイッチ操作により前記圧電素子に
接触して当該底面の凹形状に歪ませる構成にする。
【0009】また、前記キートップを、下層側が変形し
ない剛体層であり上層側は柔軟性を持つ弾性体層である
上下2層の材質構造としたり、あるいはまた、下部が変
形しない剛体部であり上部はバネ等の弾性部材を介して
連なる上下2段の機能構造とする。
【0010】また、前記圧電素子は分極方向が上下層共
に同一方向であり上面電極と下面電極とを電気的に接続
して共通電極とし、中間電極層との間から電荷を取り出
す構成にする。あるいはまた、前記圧電素子は分極方向
が上下層で逆方向であり上面電極と下面電極との間から
電荷を取り出す構成でもよい。
【0011】また、前記回路には、LED等の発光素子
を設け、前記電荷の放電に伴い前記発光素子を点灯可能
に構成するとよい。さらに前記回路には、前記圧電素子
における電荷の蓄積を所定極性にそろえるためのダイオ
ード等の整流蓄電手段を備えるとよい。
【0012】また、前記圧電素子に定常位置で電気的に
接続する定常接点と、当該定常接点から前記圧電素子の
他端に連なり巡る回路を形成して電荷の放電を行う電荷
放電手段とを備える。
【0013】したがって本発明では、キートップを押す
ことでバイモルフ素子が凹形状に沿う状態で歪み変形
し、やがてメーク接点に接触して電荷の検知を行う回路
が閉じる。ここで、バイモルフ素子の歪み変形はキート
ップ底面の凹形状に制限されるので、発生する電荷量が
所定値となる。この電荷がメーク接点の接続により閉回
路を流れてLED等の発光素子の発光から検知でき、オ
ン状態が得られる。このとき、バイモルフ素子は発生電
荷を放出することによって歪み変形を戻す向きに反力を
発現するので、この戻り反力がキートップに衝撃的に伝
わり、スイッチ操作した操作者が触感することになる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態を示している。本実施の形態において、触感スイッチ
は、外力により歪んで電荷を発生するバイモルフ素子1
を備えて、キートップ2を押し操作することで当該キー
トップ2下方のバイモルフ素子1に歪み変形を与える構
成を採っている。そして、発生電荷の検知(放電)から
オン状態を得るスイッチ動作になっていて、そのオン状
態を得る際に生じる急速放電によりバイモルフ素子1に
歪みを戻す反力を発現させて触覚的な応答を得る。
【0015】バイモルフ素子1は、中間電極層10を挟
むようにセラミック材料等による圧電素子からなる圧電
層11,12を設けるとともに、それぞれの圧電層1
1,12の表面に電極膜を形成した多層構造になってい
る。本実施の形態では、図2に示すように、バイモルフ
素子1は分極方向が上下層共に同一方向であり上面電極
と下面電極とをリード線13により接続して共通電極と
し、中間電極層10との間から電荷を取り出すようにし
ている。
【0016】キートップ2は、その底面を凹形状に成形
してあり、上下2層の材質構造つまり下層側が変形しな
い剛体層20で、上層側が柔軟性を持つ弾性体層21に
なっている。これは、キートップ2を押すスイッチ操作
のストローク量を大きくするためである。つまり、バイ
モルフ素子1を弾性限界の範囲内で歪み変形させること
には、操作ストローク量はさほど大きくすることはでき
ないが、操作者に確かな操作感覚を感じさせるにはある
程度大きな操作ストローク量を設定することが好まし
い。そこで、剛体層20の底面の凹形状を圧電材料の弾
性限界の範囲内で適切に設定することにより、その凹形
状よりも大きく変形してしまうことを抑止し、さらに、
弾性体層21を設けることにより、スイッチ操作に伴う
押下時に係る弾性体層21が弾性変形することによって
操作ストローク量を確保するようにした。
【0017】なお、キートップ2としては、底面のみが
形状を保持できればよいので、本実施の形態に示す上下
2層の材質構造に限定されるものではない。例えば、下
部を変形しない剛体部とし、上部はバネ等の弾性部材を
介して連なる上下2段の機能構造としてもよい。もちろ
ん3層以上にしても良い。
【0018】そして、この触感スイッチでは、略方形状
の支持体3をベース板4上に設けていて、バイモルフ素
子1は支持体3上に固着してその裏面中央部を支持する
構成を採り、キートップ2を押すスイッチ操作によりバ
イモルフ素子1に接触して当該底面の凹形状に沿う状態
で歪ませる。また、支持体3の両側には保持片5,5を
設けていて、キートップ2の底面形状に歪み変形したバ
イモルフ素子1が接触し、これを支持する。
【0019】支持体3及び保持片5,5は、弾性部材か
ら形成していて、キートップ2の弾性体層21よりも硬
めの設定とする。さらに、保持片5,5は、導電性部材
を混合していて、後述する接点に連なる閉回路の接地側
接点になっている。
【0020】図1には図示を省略したが、ベース板4に
はメーク接点6を設けていて、このメーク接点6は所定
に歪み変形したバイモルフ素子1と電気的に接続するよ
うに設定している。本実施の形態では、図5(b)に示
すように、中間電極層10の張り出し部と接触する。ま
た、メーク接点6の上方には定常接点7を配設してい
て、その定常接点7はバイモルフ素子1に定常位置で電
気的に接続する設定としてあり、本実施の形態では図3
(b)に示すように、中間電極層10の張り出し部と接
触する。
【0021】メーク接点6には、図2に示すように、電
流制限のための抵抗60,LED61の直列ラインと、
整流蓄電ダイオード62のラインとを並列に接続してあ
り、これらのラインは当該メーク接点6からバイモルフ
素子1の他端に接続された回路を形成している。この整
流蓄電ダイオード62は、LED61とは逆向きに接続
している。したがって、バイモルフ素子1が歪み変形に
より発生した電荷は、LED61側には順方向電流とし
て放出するので発光し、電荷の検知を行える。そしてそ
のとき、整流蓄電ダイオード62の方向制限により、バ
イモルフ素子1には電荷の蓄積が逆向きに起こることに
なり、これは定常接点7に連なる放電回路で放電させ
る。
【0022】つまり、定常接点7には図2に示すよう
に、電荷放電のための抵抗70を接続してあって、これ
は当該定常接点7からバイモルフ素子1の他端に連なり
巡る回路を形成している。したがって、バイモルフ素子
1が定常位置にある場合、これに蓄積された電荷は抵抗
70に対して放出する。
【0023】なお、ベース板4の裏面には回路パターン
を形成してあり、その回路パターンに、上記した抵抗6
0,LED61,整流蓄電ダイオード62,抵抗70等
の回路素子を実装している。
【0024】キートップ2底面の凹形状に沿う状態で歪
み変形したバイモルフ素子1では、上側の圧電層11が
延び変形となり下側の圧電層12が縮み変形となる。そ
して発生電荷の極性は、延び変形側は分極方向にそろう
向きになり、縮み変形側は分極方向と逆向きになる。こ
こでは上下層共に分極方向が同一なので、図2に示すよ
うに、中間電極層10に対して電荷の極性がそろうこと
になり、圧電層11と圧電層12とをパラレルに接続し
た状態になる。ここに、本発明に係る触感スイッチは以
下のように動作する。
【0025】(1)触感スイッチが定常状態にあるとき
は、図3に示すように、メーク接点6及び接地側接点の
保持片5,5は非接触になっている。
【0026】(2)ここでキートップ2を押すと、中央
を支持されたバイモルフ素子1がキートップ2底面の凹
形状に沿う状態で歪み変形して、図4に示すように、バ
イモルフ素子1の裏面(電極膜)が保持片5,5に接触
してまず接地側が導通状態となり、弾性を有する保持片
5,5及び支持体3を圧縮しはじめる。このバイモルフ
素子1の歪み変形量は、キートップ2底面の凹形状によ
って決まり、その凹形状は圧電材料の弾性限界の範囲内
で適切に設定するので、バイモルフ素子1が破損してし
まうことはない。
【0027】(3)さらにキートップ2を押し込むこと
で、図5(b)に示すように、中間電極層10の張り出
し部がメーク接点6に接触して導通状態になり電荷の検
知を行う閉回路ができる。
【0028】したがって、バイモルフ素子1の発生電荷
が放出し、LED61が発光する。このとき、バイモル
フ素子1は発生電荷を急激に放出することによって歪み
変形を戻す向きに反力を発現するので、この戻り反力が
キートップ2に衝撃的に伝わり、スイッチ操作した操作
者が触感することになる。
【0029】(4)操作者がキートップ2を離して押し
操作を止めた際には、バイモルフ素子1の歪み形状が戻
って図3に示す定常状態に戻るが、このときバイモルフ
素子1には整流蓄電ダイオード62による電荷の蓄積が
逆向きに起こっている。この蓄積電荷は次回のスイッチ
動作による発生電荷と相殺するので放電する必要があ
り、本発明では中間電極層10が定常接点7に接触して
導通状態となり抵抗70を巡る閉回路で電荷を放出させ
る。
【0030】このように本発明では、キートップ2を押
すことでバイモルフ素子1が凹形状に沿う状態で歪み変
形し、やがてメーク接点6に接触して電荷の検知を行う
回路に接続して閉じる。ここで、バイモルフ素子1の歪
み変形はキートップ2底面の凹形状に制限されるので、
発生する電荷量が所定値となり、この電荷が閉回路を流
れてLED61の発光から検知でき、オン状態が得られ
る。そして、バイモルフ素子1は発生電荷を放出するこ
とによって歪み変形を戻す向きに反力を発現するので、
この戻り反力がキートップ2に衝撃的に伝わり、スイッ
チ操作に対して触覚的な応答を得ることができる。
【0031】この場合、触覚的な応答を得ることに従来
のようにフィードバック回路は必要なく、特別な駆動回
路を設けないシンプルな構成となる。このため、コスト
面で有利性があり、小型,軽量化が図れる。
【0032】また、バイモルフ素子1の歪み変形が所定
量なので、これによる発生電荷量が一定となり、このた
めオン状態を安定的に得ることができ、確実で安定なス
イッチ動作を行うことができる。
【0033】図6から図9は、本発明の第2の実施の形
態を示している。この第2の実施の形態では、バイモル
フ素子1の分極方向を変更している。つまり、バイモル
フ素子1は、中間電極層10を挟む上下をセラミック材
料等による圧電層11,12とし、それぞれ圧電層1
1,12の表面に電極膜を形成して多層構造にすること
は第1の実施の形態のものと同様であるが、本実施の形
態では、圧電層11上には張り出し部を有する上面電極
層14を設け、中間電極層10には張り出し部を形成し
ない。そして、このバイモルフ素子1は分極方向が上下
層で逆方向であり上面電極層14と下面電極との間から
電荷を取り出すように構成している。
【0034】また、保持片5,5には導電性部材を混合
しないで、支持体3に導電性部材を混合する構成を採
り、バイモルフ素子1の下面電極は支持体3に導電性接
着剤により固着するので電荷の検知を行う回路の接地側
に接続することになる。他の構成各部は第1形態と同様
であり、それら同様各部の説明は省略する。
【0035】なお、キートップ2底面の凹形状に沿う状
態で歪み変形したバイモルフ素子1では、上側の圧電層
11が延び変形となり下側の圧電層12が縮み変形とな
る。そして発生電荷の極性は、延び変形側は分極方向に
そろう向きになり、縮み変形側は分極方向と逆向きにな
る。ここでは上下層で分極方向が逆方向なので、図6に
示すように、中間電極層10に対して電荷の極性が逆に
なり、圧電層11と圧電層12とをシリーズに接続した
状態になる。したがって、本形態の触感スイッチは以下
のように動作する。
【0036】(1)触感スイッチが定常状態にあるとき
は、図7(b)に示すように、メーク接点6は非接触に
なっている。
【0037】(2)ここでキートップ2を押すと、中央
を支持されたバイモルフ素子1がキートップ2底面の凹
形状に沿う状態で歪み変形し、図8に示すように、バイ
モルフ素子1の裏面(電極膜)が保持片5,5に接触し
て、保持片5,5及び支持体3を圧縮しはじめる。
【0038】(3)さらにキートップ2を押し込むこと
で、図9(b)に示すように、上面電極層14の張り出
し部がメーク接点6に接触して導通状態になり電荷の検
知を行う閉回路ができる。
【0039】したがって、バイモルフ素子1の発生電荷
が放出し、LED61が発光する。このとき、バイモル
フ素子1は発生電荷を放出することによって歪み変形を
戻す向きに反力を発現するので、この戻り反力がキート
ップ2に衝撃的に伝わり、スイッチ操作した操作者が触
感することになる。
【0040】(4)操作者がキートップ2を離して押し
操作を止めた際には、バイモルフ素子1の歪み形状が戻
って図7に示す定常状態に戻るが、このときバイモルフ
素子1には整流蓄電ダイオード62による電荷の蓄積が
逆向きに起こっている。この蓄積電荷は次回のスイッチ
動作による発生電荷と相殺するので放電する必要があ
り、本形態では上面電極層14が定常接点7に接触して
導通状態となり抵抗70を巡る閉回路で電荷を放出させ
る。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る圧電素子を
用いた触感スイッチでは、キートップを押すことでバイ
モルフ素子が凹形状に沿う状態で歪み変形し、やがてメ
ーク接点に接触して電荷の検知を行う回路が閉じる。こ
こで、バイモルフ素子の歪み変形はキートップ底面の凹
形状に制限されるので、発生する電荷量が所定値とな
り、この電荷が閉回路を流れてLED等の発光素子の発
光から検知でき、オン状態が得られる。そして、バイモ
ルフ素子は発生電荷を放出することによって歪み変形を
戻す向きに反力を発現するので、この戻り反力がキート
ップに衝撃的に伝わり、スイッチ操作に対して触覚的な
応答を得ることができる。
【0042】この場合、触覚的な応答を得ることに従来
のようにフィードバック回路は必要なく、特別な駆動回
路を設けないシンプルな構成となる。このため、コスト
面で有利性があり、小型,軽量化が図れる。
【0043】また、バイモルフ素子の歪み変形が所定量
なので、これによる発生電荷量が一定となり、このため
オン状態を安定的に得ることができ、確実で安定なスイ
ッチ動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す触感スイッチ
の斜視図である。
【図2】本発明に係る触感スイッチの構成図である。
【図3】(a)は、触感スイッチの正面図である。
(b)は、その側面図である。
【図4】(a)は、触感スイッチの正面図である。
(b)は、その側面図である。
【図5】(a)は、触感スイッチの正面図である。
(b)は、その側面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す触感スイッチ
の構成図である。
【図7】(a)は、触感スイッチの正面図である。
(b)は、その側面図である。
【図8】(a)は、触感スイッチの正面図である。
(b)は、その側面図である。
【図9】(a)は、触感スイッチの正面図である。
(b)は、その側面図である。
【符号の説明】
1 バイモルフ素子 2 キートップ 3 支持体 4 ベース板 5 保持片 6 メーク接点 7 定常接点 10 中間電極層 11,12 圧電層 13 リード線 14 上面電極層 20 剛体層 21 弾性体層 60,70 抵抗 61 LED 62 整流蓄電ダイオード

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押し操作等のスイッチ操作に対して触覚
    的な応答がある触感スイッチであって、 外力により歪んで電荷を発生する圧電素子を備えたバイ
    モルフ素子と、 前記スイッチ操作における作用力を前記圧電素子に伝え
    て所定に歪ませる外力作用手段と、 前記外力作用手段により所定に歪んだ圧電素子と電気的
    に接続するメーク接点とを備え、 当該メーク接点から前記圧電素子の他端に連なり巡る回
    路を形成して前記圧電素子に蓄えられた電荷を放電可能
    としたことを特徴とする圧電素子を用いた触感スイッ
    チ。
  2. 【請求項2】 前記外力作用手段は、前記圧電素子の裏
    面中央部を支持する支持体と、凹形状の底面を持ち前記
    圧電素子の上部に配置するキートップとを備え、 当該キートップを押すスイッチ操作により前記圧電素子
    に接触して当該底面の凹形状に沿って歪ませることを特
    徴とする請求項1に記載の圧電素子を用いた触感スイッ
    チ。
  3. 【請求項3】 前記キートップを、下層側が変形しない
    剛体層であり上層側は柔軟性を持つ弾性体層である複数
    層の材質構造としたことを特徴とする請求項2に記載の
    圧電素子を用いた触感スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記キートップを、下部が変形しない剛
    体部であり上部はバネ等の弾性部材を介して連なる上下
    2段の機能構造としたことを特徴とする請求項2に記載
    の圧電素子を用いた触感スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記圧電素子は分極方向が上下層共に同
    一方向であり上面電極と下面電極とを電気的に接続して
    共通電極とし、中間電極層との間から電荷を取り出すこ
    とを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の圧
    電素子を用いた触感スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記圧電素子は分極方向が上下層で逆方
    向であり上面電極と下面電極との間から電荷を取り出す
    ことを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の
    圧電素子を用いた触感スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記回路には、LED等の発光素子を設
    け、前記電荷の放電に伴い前記発光素子を点灯可能とし
    たことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載
    の圧電素子を用いた触感スイッチ。
  8. 【請求項8】 前記回路には、前記圧電素子における電
    荷の蓄積を所定極性にそろえるためのダイオード等の整
    流蓄電手段を備えたことを特徴とする請求項1から7の
    何れか1項に記載の圧電素子を用いた触感スイッチ。
  9. 【請求項9】 前記圧電素子に定常位置で電気的に接続
    する定常接点と、当該定常接点から前記圧電素子の他端
    に連なり巡る回路を形成して電荷の放電を行う電荷放電
    手段とを備えたことを特徴とする請求項1から8の何れ
    か1項に記載の圧電素子を用いた触感スイッチ。
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