JP2003177289A - 光軸調整機構、光軸調整機構付き偏光ビームスプリッタ、及び光軸調整機構の調整方法 - Google Patents

光軸調整機構、光軸調整機構付き偏光ビームスプリッタ、及び光軸調整機構の調整方法

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JP2003177289A
JP2003177289A JP2001379024A JP2001379024A JP2003177289A JP 2003177289 A JP2003177289 A JP 2003177289A JP 2001379024 A JP2001379024 A JP 2001379024A JP 2001379024 A JP2001379024 A JP 2001379024A JP 2003177289 A JP2003177289 A JP 2003177289A
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moving holder
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Kozo Matsumoto
公三 松本
Hideki Kato
英樹 加藤
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Minebea Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ホログラム記録に用いる光軸調整機構、光軸調
整機構付き偏光ビームスプリッタ、及び光軸調整機構の
調整方法を提供する。 【解決手段】光軸調整機構は、第1移動ホルダ1と第2
移動ホルダ2を具備し、前記第1移動ホルダ1は、回転
支持軸挿入孔2aに挿入される回転支持軸1aと当該第
1移動ホルダ1をベース上で平行移動させる第1移動溝
1bが形成されている。前記第2移動ホルダ2は、回転
支持軸1aが挿入される挿入孔2aと当該第2移動ホル
ダ2を前記第1移動ホルダ1上で回転させる第2移動溝
2bが形成されている。前記第1移動ホルダ1の上部に
前記第2移動ホルダ2が回転可能に設けられ、更にその
上に偏光ビームスプリッタ3が設けられている。中心軸
からずれた位置に凸部を有する偏心ピンと、それが貫通
する調整貫通孔を有する調整冶具とを用いて光軸が調整
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホログラム記録に
用いる光軸調整機構、光軸調整機構付き偏光ビームスプ
リッタ、及び光軸調整機構の調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ホログラフィを利用して記録媒体に情報
を記録するホログラフィック記録は、一般的に、イメー
ジ情報を持った情報光と参照光とを記録媒体の内部で重
ね合わせ、そのときにできる干渉縞を記録媒体に書き込
むことによって行われる。記録された情報の再生時に
は、その記録媒体に参照光を照射することにより、干渉
縞による回折によりイメージ情報が再生される。
【0003】近年では、超高密度光記録のために、ボリ
ュームホログラフィ、特にデジタルボリュームホログラ
フィが実用域で開発され注目を集めている。ボリューム
ホログラフィとは、記録媒体の厚み方向も積極的に活用
して、3次元的に干渉縞を書き込む方式であり、記録媒
体の厚みを増すことで回折効率を高めることができ、そ
のために、記録容量の増大を図ることができるという特
徴がある。そして、デジタルボリュームホログラフィと
は、ボリュームホログラフィと同様の記録媒体と記録方
式を用いつつも、記録するイメージ情報は2値化したデ
ジタルパターンに限定した、コンピュータ指向のホログ
ラフィック記録方式である。このデジタルボリュームホ
ログラフィでは、例えばアナログ的な絵のような画像情
報も、一旦デジタイズして、2次元デジタルパターン情
報に展開し、これをイメージ情報として記録する。再生
時は、このデジタルパターン情報を読み出してデコード
することで、元の画像情報に戻して表示する。これによ
り、再生時にSN比(信号対雑音比)が多少悪くても、
微分検出を行ったり、2値化データをコード化しエラー
訂正を行ったりすることで、極めて忠実に元の情報を再
現することが可能になる。
【0004】係る従来のデジタルボリュームホログラフ
ィにおける記録再生系は、2次元デジタルパターン情報
に基づく情報光を発生させる空間光変調器と、この空間
光変調器からの情報光を集光して、ホログラム記録媒体
に対して照射するレンズと、ホログラム記録媒体に対し
て情報光と略直交する方向から参照光を照射する参照光
照射手段と、再生された2次元デジタルパターン情報を
検出するためのCCD(電荷結合素子)アレイと、ホロ
グラム記録媒体から出射される再生光を集光してCCD
アレイ上に照射するレンズとを備えている。なお、ホロ
グラム記録媒体には、LiNbO3 等の結晶が用いられ
る。
【0005】前記の構成では、同じホログラム記録媒体
に情報を多重記録することができるが、情報を超高密度
に記録するためには、ホログラム記録媒体に対する情報
光および参照光の位置決めが重要になる。しかしなが
ら、前記の構成では、ホログラム記録媒体自体に位置決
めのための情報がないため、ホログラム記録媒体に対す
る情報光および参照光の位置決めは機械的に行うしかな
く、精度の高い位置決めは困難である。そのため、リム
ーバビリティ(ホログラム記録媒体をある記録再生装置
から他の記録再生装置に移して同様の記録再生を行うこ
との容易性)が悪く、また、ランダムアクセスが困難で
あると共に高密度記録が困難であるという問題点があ
る。更に、情報光、参照光および再生光の各光軸が、空
間的に互いに異なる位置に配置されるため、記録または
再生のための光学系が大型化する上に情報光、参照光お
よび再生光の各光軸をあわせなくてはならず、それが難
しいという問題点がある。
【0006】図8は、前記問題点を解決する手段とし
て、例えば特開平11−311937号公報に開示され
ている「光情報記録装置および方法ならびに光情報再生
装置および方法」でのピックアップの構成を示す説明図
である。係る形態におけるピックアップ111は、コヒ
ーレントな直線偏光のレーザ光を出射する光源装置11
2と、この光源装置112より出射される光の進行方向
に、光源装置112側より順に配置されたコリメータレ
ンズ113、中間濃度フィルタ(neutral density filt
er;以下、NDフィルタと記す。)114、旋光用光学
素子115、偏光ビームスプリッタ(以下PBSと略記
する)116、位相空間光変調器117、ビームスプリ
ッタ(以下BSと略記する)118およびフォトディテク
タ119を備えている。光源装置112は、S偏光、又
はP偏光の直線偏光の光を出射するようになっている。
コリメータレンズ113は、光源装置112の出射光を
平行光束にして出射するようになっている。NDフィル
タ114は、コリメータレンズ113の出射光の強度分
布を均一化するような特性になっている。なお、S偏光
とは偏光方向が入射面に垂直な直線偏光であり、P偏光
とは偏光方向が入射面に平行な直線偏光であり、以下に
おいて同様の意味で使用する。
【0007】旋光用光学素子115は、NDフィルタ1
14の出射光を旋光して、S偏光成分とP偏光成分とを
含む光を出射するようになっている。旋光用光学素子1
15としては、例えば、1/2波長板または旋光板が用
いられる。PBS116は、旋光用光学素子115の出
射光のうち、S偏光成分を反射し、P偏光成分を透過さ
せるPBS面116aを有している。
【0008】BS118は、ビームスプリッタ面118
aを有している。このビームスプリッタ面118aは、
例えば、P偏光成分を20%透過させ、80%反射する
ようになっている。フォトディテクタ119は、参照光
の光量を監視して、参照光の自動光量調整を行うために
用いられるものである。
【0009】ピックアップ111は、更に、光源装置1
12からの光がBS118のビームスプリッタ面118
aで反射されて進行する方向に、BS118側より順に
配置されたPBS120、2分割旋光板121および立
ち上げミラー122を備えている。PBS120は、入
射光のうち、S偏光成分を反射し、P偏光成分を透過さ
せるPBS面120aを有している。
【0010】2分割旋光板121は、図8において光軸
の右側部分に配置された旋光板121Rと、光軸の左側
部分に配置された旋光板121Lとを有している。旋光
板121R,121Lは、旋光板121Rは偏光方向を
−45°回転させ、旋光板121Lは偏光方向を+45
°回転させる。立ち上げミラー122は、2分割旋光板
121からの光の光軸に対して45°に傾けられて、2
分割旋光板121からの光を、図8における紙面に直交
する方向に向けて反射する反射面を有している。
【0011】ピックアップ111は、更に、2分割旋光
板121からの光が立ち上げミラー122の反射面で反
射して進行する方向に配置されて、スピンドルに光情報
記録媒体が固定されたときに、光情報記録媒体の透明基
板2側に対向する対物レンズ123と、この対物レンズ
123を、光情報記録媒体の厚み方向およびトラック方
向に移動可能な図示していないアクチュエータとを備え
ている。
【0012】ピックアップ111は、更に、光源装置1
12からの光がPBS116のPBS面116aで反射
されて進行する方向に、PBS116側より順に配置さ
れた空間光変調器125、凸レンズ126、BS127
およびフォトディテクタ128を備えている。凸レンズ
126は、光情報記録媒体において、情報光を記録用参
照光より手前側で収束させて、記録用参照光と情報光の
干渉領域を形成する機能を有している。また、この凸レ
ンズ126の位置を調整することで、記録用参照光と情
報光の干渉領域の大きさを調整できるようになってい
る。BS127は、ビームスプリッタ面127aを有し
ている。
【0013】このビームスプリッタ面127aは、例え
ば、S偏光成分を20%透過させ、80%反射するよう
になっている。フォトディテクタ128は、情報光の光
量を監視して、情報光のAPC(光量制御)を行うため
に用いられるものである。このフォトディテクタ128
は、情報光の強度分布も調整できるように、受光部が複
数の領域に分割されていてもよい。凸レンズ126側か
らBS127に入射し、ビームスプリッタ面127aで
反射される光は、PBS120に入射するようになって
いる。
【0014】ピックアップ111は、更に、BS127
におけるPBS120とは反対側に、BS127側より
順に配置された凸レンズ129、シリンドリカルレンズ
130および4分割フォトディテクタ131を備えてい
る。シリンドリカルレンズ130は、その円筒面の中心
軸が4分割フォトディテクタ131の分割線に対して4
5°をなすように配置されている。そして、この4分割
フォトディテクタ131の出力に基づいて、フォーカス
エラー信号FE,トラッキングエラー信号TEおよび再
生信号RFが生成され、これらの信号に基づいて、フォ
ーカスサーボおよびトラッキングサーボが行われると共
に、基本クロックの再生およびアドレスの判別が行われ
る。
【0015】ピックアップ111は、更に、BS118
におけるPBS120とは反対側に、BS118側より
順に配置された結像レンズ132およびCCDアレイ1
33を備えている。
【0016】ピックアップ111は、更に、PBS11
6における空間光変調器125とは反対側に、PBS1
16側より順に配置されたコリメータレンズ134およ
び定着用光源装置135を備えている。定着用光源装置
135は、光情報記録媒体のホログラム層に記録される
情報を定着するための光、例えば波長266nmの紫外
光を出射するようになっている。このような定着用光源
装置135としては、レーザ光源や、レーザ光源の出射
光を、非線形光学媒質を通して波長変換して出射する光
源装置等が用いられる。コリメータレンズ134は、定
着用光源装置135の出射光を平行光束にするようにな
っていて、該定着用光源装置135は、S偏光の光を出
射するようになっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前記の発明において
は、PBS116、PBS120、BS118とBS1
27によって情報光と参照光とを分離又は同軸とするこ
とができ、これによって情報光、参照光および再生光の
各光軸が、空間的に互いに異なる位置に配置されるた
め、記録または再生の光学系の小型化に寄与する。
【0018】しかし、係る方法では、PBS116とP
BS120との2個のPBSを用いており、その基本光
軸を一致させる為に正確な光軸の調整が必要であり、そ
の調整における僅かな角度誤差でも大きな光軸のずれを
引き起こす。従来、係る光軸の調整は、PBSを爪楊枝
のような細い冶具を用いて、作業者が少しずつ前後左右
に移動して光軸を合わせ、接着材などで固定していた
が、PBSが小さく、調整後にそれを固定して所定の光
軸にあわせることが難しかった。
【0019】特に複数個のPBSを用いた場合、一方を
調整して接着材などで固定した後、他方を調整しても、
一方の調整の影響で他方の調整では所定の光軸が合わせ
られない場合も生じる。係る場合には、先に調整して接
着材などで固定した一方のPBSを取り外し、再調整す
る必要がある。しかし、接着剤などで固定されているた
めに、PBSの取り剥がしと接着面の清浄とが必要にな
り、その作業性はすこぶる悪い。
【0020】一方、前記2個のPBSを固定した時に光
軸がずれていると、ホログラム記録媒体の記録層で情報
光、参照光および再生光の各光を正確に干渉させ、ホロ
グラムパターンを記録、又は再生する時の致命的欠陥と
なるという問題点があった。
【0021】前記問題点を解決する為に、装置の外部か
ら光軸調整装置を用いて基本光軸を一致させる方法も考
えられるが、係る装置は構造が複雑であること、系統的
な合わせこみが困難であり、製造コストの増加をもたら
す。
【0022】本発明は、係る問題を解決して特別な外部
装置を用いなくとも基本光軸を一致させることのできる
光軸調整機構、光軸調整機構付き偏光ビームスプリッ
タ、及び光軸調整機構の調整方法を提供することを目的
としてなされたものである。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために請求項1記載の光軸調整機構では、光学部
品の光軸調整機構において、第1移動ホルダと第2移動
ホルダを具備し、前記第1移動ホルダには、前記第2移
動ホルダに設けられた回転支持軸挿入孔に挿入される回
転支持軸と、当該第1移動ホルダをベース上で平行移動
させる第1移動溝が形成されていると共に、前記第2移
動ホルダには、前記第1移動ホルダに設けられた回転支
持軸が挿入される挿入孔と、当該第2移動ホルダを前記
第1移動ホルダ上で回転させる第2移動溝が形成されて
おり、前記第1移動ホルダの上部に前記第2移動ホルダ
が回転可能に設けられていることを特徴とする。
【0024】請求項2記載の光軸調整機構では、前記第
1移動ホルダの第1移動溝と第2移動ホルダの第2移動
溝は、それぞれが直線状の溝であって、前記第1移動ホ
ルダの上部に第2移動ホルダを回転可能に設けたとき
に、前記第1移動溝と第2移動溝とが同一方向に同一線
上に配置されることを特徴とする。
【0025】請求項3記載の光軸調整機構では、前記第
1移動ホルダの底部には、当該第1移動ホルダの一方の
方向への移動を阻止する支持柱が挿入される溝が形成さ
れていることを特徴とする。
【0026】請求項4記載の光軸調整機構付き偏光ビー
ムスプリッタでは、第1移動ホルダと第2移動ホルダを
具備し、前記第1移動ホルダには、前記第2移動ホルダ
に設けられた回転支持軸挿入孔に挿入される回転支持軸
と、当該第1移動ホルダをベース上で平行移動させる第
1移動溝が形成されていると共に、前記第1移動ホルダ
の上部に回転可能に設けられる前記第2移動ホルダに
は、前記第1移動ホルダに設けられた回転支持軸が挿入
される挿入孔と、当該第2移動ホルダを前記第1移動ホ
ルダ上で回転させる第2移動溝が形成されており、前記
第2移動ホルダの上部には偏光ビームスプリッタが設け
られていることを特徴とする。
【0027】請求項5記載の光軸調整機構の光軸調整方
法では、第1移動ホルダと第2移動ホルダを具備し、前
記第1移動ホルダは、前記第2移動ホルダに設けられた
回転支持軸挿入孔に挿入される回転支持軸と当該第1移
動ホルダをベース上で平行移動させる第1移動溝が形成
されていて、前記第2移動ホルダは、前記第1移動ホル
ダに設けられた回転支持軸が挿入される挿入孔と当該第
2移動ホルダを前記第1移動ホルダ上で回転させる第2
移動溝が形成されていて、前記第1移動ホルダの上部に
前記第2移動ホルダが回転可能に設けられていて、中心
軸からずれた位置に凸部を有する偏心ピンが貫通する調
整貫通孔を有する調整冶具の前記調整貫通孔が前記第1
移動溝及び第2移動溝と同一方向になるようにして、前
記第1移動ホルダと第2移動ホルダに設けられた第1移
動溝と第2移動溝の上部から前記調整冶具を配置し、前
記偏心ピンを前記調整冶具の前記調整貫通孔に挿入して
前記第1移動ホルダに形成された前記第1移動溝に入
れ、前記偏心ピンを回転し、該偏心ピンの回転によって
偏心して回転する凸部により前記第1移動ホルダを平行
移動させる工程と、前記偏心ピンを前記調整冶具の前記
調整貫通孔に挿入して前記第2移動ホルダに形成された
前記第2移動溝に入れ、前記偏心ピンを回転し、該偏心
ピンの回転によって偏心して回転する凸部により前記第
2移動ホルダを回転させる工程とにより光軸を調整する
ことを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について説明す
る。以下の説明において、実施形態としては光学部品と
して偏光ビームスプリッタ(以下PBSと称す)を用い
た光軸調整機構つき偏光ビームスプリッタとして説明す
るが、光学部品はこれ以外に反射鏡、ビームスプリッ
タ、ダイクロイックミラーなど、光の方向と光路を変更
する光学部品であってもよい。
【0029】図1は、光軸調整機構つきPBSの斜視図
である。以下、図1により全体を説明した後に、図2に
より各構成部分について詳細を説明する。図1におい
て、光軸調整機構は第1移動ホルダ1と、第2移動ホル
ダ2とにより構成されている。図示していないベースに
第1移動ホルダ1がネジにより後述する方法で固定さ
れ、その上に第2移動ホルダ2が、やはり後述する方法
で第1移動ホルダ1に固定されていて、更に前記第2移
動ホルダ2にはPBS3が所定の方法、例えば接着材な
どで固定されている。
【0030】又、図1においては、前記光軸調整機構の
調整を行う時に用いる調整冶具4が第2移動ホルダ2の
上部に重ねられて図示されている。係る調整冶具4は、
後述する方法によってPBS3の光軸の調整が終了した
時には、ベースから外される。
【0031】前記調整冶具4は、調整貫通孔4aを有
し、該調整貫通孔4aの形成されている底部迄の高さ
は、前記第1移動ホルダ1の上部に第2移動ホルダ2を
回転可能に設けたときに、第2移動ホルダ2の上部まで
の高さH1よりその高さH2が僅かに高い。
【0032】調整冶具4には、調整貫通孔4aが貫通さ
れていて、第1移動ホルダ1と第2移動ホルダ2に形成
されている第1移動溝1bと第2移動溝2bの上に調整
貫通孔4aが重なるように配設して後述するようにして
調整を行う。
【0033】PBS3により、S偏光成分とP偏光成分
とを含む光を出射する図示していないレーザ光源を含む
光源装置から出射された光Lは、そのS偏光成分が反射
されて光L1として、P偏光成分が透過されて光L2と
して、それぞれ異なる方向に出射される。
【0034】前記第1移動ホルダ1がY方向に移動され
光軸が、又、第1移動ホルダ1に設けられた図示してい
ない回転支持軸の回りに第2移動ホルダ2が回転される
ことにより光の方向が調整される。即ち、出射光Lが反
射された光L1と透過された光L2の光軸と方向とが、
前記第1移動ホルダ1と第2移動ホルダ2によって、そ
れぞれ調整される。
【0035】図2は、前記光軸調整機構つきPBSの分
解図であって、図2(a)はPBS、図2(b)は第2
移動ホルダ2、図2(c)は第1移動ホルダ1の、それ
ぞれ斜視図である。PBS3は、S偏光成分を反射し、
P偏光成分を透過させるPBS面3aを有している。な
お、図2においては、図4で示す第2移動ホルダ2に形
成されたPBS3基準凸部15a、15bは図示を省略
してある。図3は、第1移動ホルダ1を示す詳細図であ
って、それぞれ図3(a)は上面図、(b)は正面図、
(c)は右側面図、(d)は下面図、(e)は、回転支
持軸1a部分の拡大図である。図4は、第2移動ホルダ
2を示す詳細図であって、それぞれ図4(a)は上面
図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。以下、
図2、図3、図4を用いて、第1移動ホルダ1と第2移
動ホルダ2について説明する。
【0036】第1移動ホルダ1は、略四角形であり、そ
の面2hの略中心に回転支持軸1aが設けられていて、
該回転支持軸1aは第2移動ホルダ2の略中心に設けら
れた回転支持軸挿入孔2aに挿入される。第1移動ホル
ダ1には、ベース(図示していない)に固定ネジ10
a、10bにより前記第1移動ホルダ1を固定するため
の孔1e、1fが前記第1移動ホルダ1の角に、それぞ
れ対角位置に形成されている。該孔1e、1fにはバネ
11a、11bが、それぞれ挿入され、当該バネ11
a、11bの内側に前記固定ネジ10a、10bが挿入
され、該固定ネジ10a、10bにより前記第1移動ホ
ルダ1がベースに固定される。
【0037】前記バネ11a、11bは、固定ネジ10
a、10bで前記第1移動ホルダ1をベースに緩く締め
た時に、前記バネ11a、11bの反力により前記第1
移動ホルダ1が図2(c)に示すY方向に移動可能なよ
うに作用する。
【0038】更に、前記第1移動ホルダ1には、後述す
る第2移動ホルダ2を固定するネジ孔1c、1dが、前
記孔1e、1fと同じように前記第1移動ホルダ1の角
に、それぞれ対角位置に形成されている。該孔1c、1
dは、前記ネジ溝が形成されていて後述するようにして
第2移動ホルダ2が固定される。
【0039】更に又、前記第1移動ホルダ1には、後述
する偏心ピンと、それが貫通する図1に示した調整貫通
孔4aを有する調整冶具4とを用いて当該第1移動ホル
ダ1をベース上で平行移動させ、PBS3の光軸を変更
するための第1移動溝1bが形成されている。該第1移
動溝1bは、図1に示したように、前記第2移動ホルダ
2により邪魔されない位置、例えば、前記第1移動ホル
ダ1の角に、それぞれ対角位置に形成された孔1e、1
f及び孔1c、1dと異なる角に形成されている。
【0040】前記第1移動溝1bは、直線状の溝であっ
て、前記第1移動ホルダ1の上部に第2移動ホルダ2を
回転可能に設けたときに、前記第1移動溝1bと後述す
る第2移動溝2bとが同一方向に同一線上に配置される
位置に形成されている。
【0041】前記第1移動ホルダ1は、図示していない
ベース上に設けられた支持柱6a、6b、6cの間に配
設され、当該支柱によって前記第1移動溝1bにより移
動される方向と直角方向(X方向)への移動が阻止され
る。即ち、第1移動ホルダ1の面1h側に支持柱6a
が、面1j側に支持柱6b、6cが第1移動ホルダ1を
挟むようにして、それぞれ設けられている。従って、第
1移動ホルダ1は、前記支持柱6aと支持柱6b、6c
とによってその移動方向が阻止され、面1hと面1jの
方向には移動できない。
【0042】第2移動ホルダ2は、該第2移動ホルダ2
を固定ネジ8a、8bにより前記第1移動ホルダ1に固
定するための孔2c、2dが前記第2移動ホルダ2の角
に、それぞれ対角位置に形成されている。該孔2c、2
dは、前記第2移動ホルダ2を第1移動ホルダ1に重ね
た時に、孔1c、1dと、それぞれ重なるようになって
いる。
【0043】前記孔2c、2dには、バネ9a、9b
が、それぞれ挿入され、当該バネ9a、9bの内側に前
記固定ネジ8a、8bが挿入され、該固定ネジ8a、8
bにより前記第2移動ホルダ2が第1移動ホルダ1に固
定される。
【0044】前記バネ9a、9bは、固定ネジ8a、8
bで前記第2移動ホルダ2を第1移動ホルダ1に固定し
た時に、後述する第2移動溝2bによる前記第2移動ホ
ルダ2の回転時に、前記バネ9a、9bの反力により前
記第2移動ホルダ2が回転可能なように作用する。
【0045】第2移動ホルダ2の略中心には、第1移動
ホルダ1の略中心に設けられた回転支持軸1aが挿入さ
れる回転支持軸挿入孔2aが形成されていて、第2移動
ホルダ2は前記回転支持軸1aを中心にして回転可能に
なっている。
【0046】第2移動ホルダ2の上面2lには、PBS
3を位置決めする基準凸部15a、15bが両端に形成
されていて(図4参照)、前記PBS3の面3b、3c
を前記基準凸部15a、15bに、それぞれ当接してP
BS3の位置を定める。
【0047】又、第2移動ホルダ2の角であって、前記
第1移動ホルダ1の角に、それぞれ対角位置に形成され
た孔1e、1fが重なる部分には、前記孔1e、1fに
挿入されるネジ10a、10bが覆い隠されないように
切り欠き部K1、K2が、それぞれ形成されている。
【0048】更に又、前記第2移動ホルダ2には、後述
する偏心ピンと、それが貫通する調整貫通孔を有する調
整冶具とを用いて当該第2移動ホルダ2を前記第1移動
ホルダ1上で回転させ、光の向きを変更するための第2
移動溝2bが形成されている。該第2移動溝2bは、図
1に示したように、前記PBS3により邪魔されない位
置、例えば、前記第2移動ホルダ2の角に、それぞれ対
角位置に形成された孔1e、1f及び孔1c、1dと異
なる角に形成されている。
【0049】前記第2移動溝2bは、直線状の溝であっ
て、前記第1移動ホルダ1の上部に第2移動ホルダ2を
回転可能に設けたときに、前記第1移動溝1bと後述す
る第2移動溝2bとが同一方向に同一線上に配置される
位置に形成されている。
【0050】又、第2移動ホルダ2は、図1に示したよ
うに、前記第1移動ホルダ1の上部に第2移動ホルダ2
を回転可能に設けたときに、前記第1移動溝1bが第2
移動ホルダ2によって覆い隠されない大きさである。
【0051】図5は、前記光軸調整機構の調整を行う時
に用いる調整冶具4の斜視図である。調整冶具4は、前
記光軸調整機構の近くに配設されていて、後述する方法
によって調整冶具4と図示していない偏心ピンとを用い
て前記光軸調整機構の調整をしてPBS3の光軸調整を
行うための冶具である。
【0052】調整冶具4には調整貫通孔4aが形成され
ていて、当該調整貫通孔4aを前記第1移動溝1bと前
記第2移動溝2bの上に重ねた時に、前記調整貫通孔4
aは前記第1移動溝1b及び第2移動溝2bと同一方向
になるように形成されていて、その長さL2は同一方向
に同一線上に前記第1移動溝1b及び第2移動溝2bを
配置した時に、前記第1移動溝1b及び第2移動溝2b
の長さを合計した時の長さL1とほぼ等しいか、それよ
りも長く形成されている。
【0053】前記調整冶具4には、ベースに固定する孔
4bが形成されていて、前記調整貫通孔4aと前記第1
移動溝1b及び第2移動溝2bとが、それぞれ同一方向
に重なるようにして配設して孔4bに図示していないネ
ジによりベースに固定される。
【0054】図6は偏心ピン5の図であって、図6
(a)は正面図、図6(b)は図6(a)をイ方向から
見た時の図である。係る偏心ピン5は、光軸調整機構の
光軸調整を行う時に用いるドライバのような道具であ
る。その先端は軸5bの中心からずれた位置に円柱状の
凸部5aが偏心して形成されていて、軸5bの前記凸部
5aが形成されている側と反対側には、前記凸部5aの
回転を容易にする円柱状の握り部5cが形成されてい
る。前記凸部5aの径は、前記第1移動溝1b及び第2
移動溝2bの溝幅より僅かに細い。又、凸部5aと握り
部5cとの間には、前記調整冶具4に形成された前記調
整貫通孔4aより僅かに細い径で、前記第1移動溝1b
及び第2移動溝2bの溝幅よりも太く形成された円柱状
の調整貫通孔支持部5bが形成されている。係る調整貫
通孔支持部5bは、前記第1移動溝1b及び第2移動溝
2bに凸部5aを挿入した時に、前記調整貫通孔4aに
当接する長さである。そして偏心ピン5を回転した時
に、当該偏心ピン5の回転が、ぶれないように作用し、
この結果、当該偏心ピン5の中心の周囲を前記凸部5a
が回転する。
【0055】前記、光軸調整機構の第1移動ホルダ1の
第1移動溝1bと第2移動ホルダ2の第2移動溝2bの
作用について、以下、図2を用いて説明する。まず、第
1移動溝1bの作用について説明する。
【0056】図2(c)に示すように、第1移動ホルダ
1の面1h側に支持柱6aが、面1j側に支持柱6b、
6cが第1移動ホルダ1を挟むようにして、それぞれ設
けられていて、第1移動ホルダ1は、前記支持柱6aと
支持柱6b、6cとの間に面1h、1jとを向けて設け
られている。従って、第1移動ホルダ1は、前記支持柱
6aと支持柱6b、6cとによってその移動方向が阻止
され、面1hと面1jの方向(X方向)には移動できな
い。
【0057】係る状態で、当該第1移動ホルダ1に対角
位置に形成されている孔1e、1fに、バネ11a、1
1bが、それぞれ挿入され、当該バネ11a、11bの
内側に前記固定ネジ10a、10bが挿入され、該固定
ネジ10a、10bにより前記第1移動ホルダ1が図示
していないベースに固定される。当該ネジ10a、10
bは、後述する第1移動ホルダ1を移動して光軸の調整
が完了するまでは、当該第1移動ホルダ1が移動可能な
ように緩く締められている。
【0058】前記Y方向への第1移動ホルダ1の移動
は、以下のようにしてなされる。即ち、図1に示すよう
に、前記光軸調整機構の調整を行う時に用いる調整冶具
4が第2移動ホルダ2の上部に重ねられている。そし
て、調整冶具4に形成されている調整貫通孔4aは第1
移動ホルダ1と第2移動ホルダ2に形成されている第1
移動溝1bと前記第2移動溝2bの上に重なるように配
設されている。
【0059】前記状態において、図6に示した偏心ピン
5をその先端に形成された凸部5aから調整貫通孔4a
に貫通挿入する。第1移動ホルダ1の第1移動溝1bに
その先端を挿入すると、偏心ピン5の調整貫通孔支持部
5bが調整貫通孔4aに当接する。そして、握り部5c
を回転すると凸部5aは、当該偏心ピン5の中心の周囲
を回転する。
【0060】この時、凸部5aが挿入された第1移動溝
1bは、偏心ピン5の回転により凸部5a同様に回転す
る力が加えられる。しかし、前記したように、第1移動
溝1bは直線状であり、また支持柱6aと支持柱6b、
6cとによって図2に示したX方向への移動が阻止さ
れ、図2に示したY方向にのみ移動される。
【0061】次に、第2移動溝2bの作用について説明
する。図2(b)に示したように、第2移動ホルダ2
は、第1移動ホルダ1に設けられた回転支持軸1aが第
2移動ホルダ2の略中心に設けられた回転支持軸挿入孔
2aに挿入されていて、前記第2移動ホルダ2は当該回
転支持軸1aを中心にして回転可能になっている。
【0062】更に、第2移動ホルダ2の前記孔2c、2
dには、バネ9a、9bが、それぞれ挿入され、当該バ
ネ9a、9bの内側に前記固定ネジ8a、8bが挿入さ
れ、該固定ネジ8a、8bにより前記第2移動ホルダ2
が第1移動ホルダ1に固定されている。当該ネジ8a、
8bは、第2移動ホルダ2を回転して光軸の調整が完了
するまでは、当該第2移動ホルダ2が回転支持軸1aを
中心にして回転可能なように緩く締められている。
【0063】前記第2移動ホルダ2の回転は、以下のよ
うにしてなされる。即ち、図1に示すように、前記光軸
調整機構の調整を行う時に用いる調整冶具4が第2移動
ホルダ2の上部に重ねられている。そして、調整冶具4
に形成されている調整貫通孔4aは第1移動ホルダ1と
第2移動ホルダ2に形成されている第1移動溝1bと前
記第2移動溝2bの上に重なるように配設されている。
【0064】前記状態において、図6に示した偏心ピン
5をその先端に形成された凸部5aから調整貫通孔4a
に貫通挿入する。第2移動ホルダ2の第2移動溝2bに
その先端を挿入すると、偏心ピン5の調整貫通孔支持部
5bが調整貫通孔4aに当接する。そして、握り部5c
を回転すると凸部5aは、当該偏心ピン5の中心の周囲
を回転する。
【0065】この時、凸部5aが挿入された第2移動溝
2bは、偏心ピン5の回転により凸部5a同様に回転す
る力が加えられる。しかし、前記したように、第2移動
溝2bは直線状なので凸部5aはこの溝に沿って移動す
る。従って、第2移動ホルダ2のみが回転支持軸1aに
より回転するようになっているので、当該第2移動ホル
ダ2は回転支持軸1aの回りを左または右に回転する。
【0066】次に、前記の光軸調整機構の調整方法につ
いて、図1に示した光軸調整機構付き偏光ビームスプリ
ッタを例にとり以下に説明する。ここで、光軸調整機構
付き偏光ビームスプリッタは、前記第1移動ホルダ1の
上部に前記第2移動ホルダ2が回転可能に設けられ、更
に当該第2移動ホルダ2の上部にPBSが前記したよう
にして設けられている。
【0067】更に、前記第1移動ホルダ1は図示してい
ないベースにネジ10a、10bで、第2移動ホルダ2
は前記第1移動ホルダ1にネジ8a、8bで、それぞれ
調整可能なように緩く締められている。
【0068】まず、中心軸からずれた位置に凸部5aを
有する偏心ピン5が貫通する調整冶具4の前記調整貫通
孔4aを、第1移動溝1b及び第2移動溝2bと同一方
向になるようにして、前記第1移動溝1b及び第2移動
溝2bに重なるようその上部から調整冶具4を配設す
る。図示していないベースに固定する孔4bにネジが貫
通されて調整冶具4がベースに固定される。
【0069】最初に前記偏心ピン5を前記調整冶具4の
前記調整貫通孔4aに挿入して前記第1移動ホルダ1に
形成された前記第1移動溝1bに入れ、前記偏心ピン5
を回転する。該偏心ピン5の回転によって偏心して回転
する凸部5aにより前記第1移動ホルダ1をY方向に平
行移動することにより光軸を所定の値に調整する。その
後にネジ10a、10bを締めて、前記第1移動ホルダ
1が図示していないベースに固定される。
【0070】前記第1移動ホルダ1の光軸を所定の値に
調整した後に、偏心ピン5を前記調整冶具4の調整貫通
孔4aに挿入して前記第2移動ホルダ2に形成された第
2移動溝2bに挿入し、前記偏心ピン5を回転する。該
偏心ピン5の回転によって偏心して回転する凸部5aに
より前記第2移動ホルダ2を回転支持軸1aの回りに左
または右に回転して光の方向を所定の方向に調整する。
その後にネジ8a、8bを締めて、前記第2移動ホルダ
2が第1移動ホルダ1に固定される。前記、第2移動ホ
ルダ2と第1移動ホルダ1とを固定した後に、調整冶具
4を図示していないベースから取り外して光軸調整機構
の調整が終了する。前記の方法により、所定の性能が得
られない場合には、前記の調整作業を繰り返して行う
が、PBS3はベースに固定されていないので、接着剤
の剥離、清掃などが不必要である。
【0071】図7は第1移動ホルダ1の他の実施形態を
示す図であって、図7(a)は第1移動ホルダ1の底面
から見た図、図7(b)は図7(a)でのA−A断面
図、図7(c)は図7(a)でのB−B断面図である。
図7において、図2(c)または、図3と異なる点は、
第1移動ホルダ1のX方向への移動を阻止する支持柱6
0a、60bが、当該第1移動ホルダ1の底部に設けら
れていることである。
【0072】即ち、第1移動ホルダ1の底部には、ベー
ス(図示していない)に設けられている支持柱60a、
60bが入る溝61a、61bが形成されている。当該
溝61a、61bは、第1移動溝1bに挿入される偏心
ピン5の回転力によって、第1移動ホルダ1の図2にお
けるX方向への移動を阻止し、Y方向への移動を行うよ
うに、その溝幅は前記支持柱60a、60bの径より僅
かに大きく、その溝が形成されている方向は前記Y方向
である。又、その深さは、第1移動ホルダ1の厚みより
浅い。
【0073】ベース(図示していない)に設けられた支
持柱60a、60bは、第1移動ホルダ1の底部に形成
された溝61a、61bに挿入可能な間隔だけ離れてい
て、当該支持柱60a、60bの上から前記第1移動ホ
ルダ1を被せて溝61a、61bに支持柱60a、60
bを挿入することにより、X方向への移動が阻止され、
Y方向への移動のみとなる。その他の作用は前記図2
(c)または、図3と同一であるので説明を省略する。
【0074】
【発明の効果】請求項1記載の光軸調整機構によれば、
調整時に光学部品が接着剤などで固定されず、従ってそ
の取り剥がしと接着面の清浄とが不必要になり、その作
業性が向上する。又、調整作業が容易であることにより
光軸のずれが軽減でき、ホログラム記録媒体の記録層で
情報光、参照光および再生光の各光を正確に干渉させら
れ、装置の性能向上に多大に寄与する。
【0075】請求項2記載の光軸調整機構によれば、第
1移動溝と第2移動溝とが同一方向に同一線上に配置さ
れることにより一つの調整冶具を一箇所に設けただけで
光軸及び方向を容易に調整できる。
【0076】請求項3記載の光軸調整機構によれば、前
記第1移動ホルダの底部には当該第1移動ホルダの一方
の方向への移動を阻止する支持柱が挿入される溝が形成
されていることにより、装置の小型化が図れる。
【0077】請求項4記載の光軸調整機構つき偏光ビー
ムスプリッタによれば、光軸調整機構が光軸と光の方向
を容易に調整できる機能を有するので、光軸調整の容易
な偏光ビームスプリッタが得られる。
【0078】請求項5記載の光軸調整機構の光軸調整方
法によれば、光軸と光の方向を容易に調整でき、光軸調
整機構の光軸調整作業が簡単になり、装置の性能向上と
コストの低減に多大な効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における 光軸調整機構つき
偏光ビームスプリッタの斜視図である。
【図2】前記光軸調整機構つき偏光ビームスプリッタの
分解図であって、図2(a)は偏光ビームスプリッタ、
図2(b)は第2移動ホルダ2、図2(c)は第1移動
ホルダ1の、それぞれ斜視図である。
【図3】第1移動ホルダ1を示す詳細図であって、それ
ぞれ図3(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は右
側面図、(d)は下面図、(e)は、回転支持軸1a部
分の拡大図である。
【図4】第2移動ホルダ2を示す詳細図であって、それ
ぞれ図4(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は右
側面図である。
【図5】光軸調整機構の調整を行う時に用いる調整冶具
の斜視図である。
【図6】偏心ピンの図であって、図6(a)は正面図、
図6(b)は図6(a)をイ方向から見た時の図であ
る。
【図7】第1移動ホルダの他の実施形態を示す図であっ
て、図7(a)は第1移動ホルダの底面から見た図、図
7(b)は図7(a)でのA−A断面図、図7(c)は
図7(a)でのB−B断面図である。
【図8】従来の光情報記録装置および方法ならびに光情
報再生装置および方法におけるピックアップの構成を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 第1移動ホルダ 1a 回転支持軸 1b 第1移動溝 2 第2移動ホルダ 2a 回転支持軸挿入孔 2b 第2移動溝 2c、2d 孔 3 偏光ビームスプリッタ 4 調整冶具 4a 調整貫通孔 5 偏心ピン 8a、8b、10a、10b ネジ 9a、9b、11a、11b バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H043 AB01 AB07 AB08 AB09 AB15 AB28 AB38 AE02 AE14 AE18 AE24 BA00

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光学部品の光軸調整機構において、第1移
    動ホルダと第2移動ホルダを具備し、前記第1移動ホル
    ダには、前記第2移動ホルダに設けられた回転支持軸挿
    入孔に挿入される回転支持軸と、当該第1移動ホルダを
    ベース上で平行移動させる第1移動溝が形成されている
    と共に、前記第2移動ホルダには、前記第1移動ホルダ
    に設けられた回転支持軸が挿入される挿入孔と、当該第
    2移動ホルダを前記第1移動ホルダ上で回転させる第2
    移動溝が形成されており、前記第1移動ホルダの上部に
    前記第2移動ホルダが回転可能に設けられていることを
    特徴とする光軸調整機構。
  2. 【請求項2】前記第1移動ホルダの第1移動溝と第2移
    動ホルダの第2移動溝は、それぞれが直線状の溝であっ
    て、前記第1移動ホルダの上部に第2移動ホルダを回転
    可能に設けたときに、前記第1移動溝と第2移動溝とが
    同一方向に同一線上に配置されることを特徴とする請求
    項1に記載の光軸調整機構。
  3. 【請求項3】前記第1移動ホルダの底部には、当該第1
    移動ホルダの一方の方向への移動を阻止する支持柱が挿
    入される溝が形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の光軸調整機構。
  4. 【請求項4】第1移動ホルダと第2移動ホルダを具備
    し、前記第1移動ホルダには、前記第2移動ホルダに設
    けられた回転支持軸挿入孔に挿入される回転支持軸と、
    当該第1移動ホルダをベース上で平行移動させる第1移
    動溝が形成されていると共に、前記第1移動ホルダの上
    部に回転可能に設けられる前記第2移動ホルダには、前
    記第1移動ホルダに設けられた回転支持軸が挿入される
    挿入孔と、当該第2移動ホルダを前記第1移動ホルダ上
    で回転させる第2移動溝が形成されており、前記第2移
    動ホルダの上部には偏光ビームスプリッタが設けられて
    いることを特徴とする光軸調整機構付き偏光ビームスプ
    リッタ。
  5. 【請求項5】光学部品の光軸調整機構において、第1移
    動ホルダと第2移動ホルダを具備し、前記第1移動ホル
    ダは、前記第2移動ホルダに設けられた回転支持軸挿入
    孔に挿入される回転支持軸と当該第1移動ホルダをベー
    ス上で平行移動させる第1移動溝が形成されていて、前
    記第2移動ホルダは、前記第1移動ホルダに設けられた
    回転支持軸が挿入される挿入孔と当該第2移動ホルダを
    前記第1移動ホルダ上で回転させる第2移動溝が形成さ
    れていて、前記第1移動ホルダの上部に前記第2移動ホ
    ルダが回転可能に設けられていて、中心軸からずれた位
    置に凸部を有する偏心ピンが貫通する調整貫通孔を有す
    る調整冶具の前記調整貫通孔が前記第1移動溝及び第2
    移動溝と同一方向になるようにして、前記第1移動ホル
    ダと第2移動ホルダに設けられた第1移動溝と第2移動
    溝の上部から前記調整冶具を配置し、前記偏心ピンを前
    記調整冶具の前記調整貫通孔に挿入して前記第1移動ホ
    ルダに形成された前記第1移動溝に入れ、前記偏心ピン
    を回転し、該偏心ピンの回転によって偏心して回転する
    凸部により前記第1移動ホルダを平行移動させる工程
    と、前記偏心ピンを前記調整冶具の前記調整貫通孔に挿
    入して前記第2移動ホルダに形成された前記第2移動溝
    に入れ、前記偏心ピンを回転し、該偏心ピンの回転によ
    って偏心して回転する凸部により前記第2移動ホルダを
    回転させる工程とにより光軸を調整することを特徴とす
    る光軸調整機構の光軸調整方法。
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