JP2003176856A - 電動減速機 - Google Patents

電動減速機

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JP2003176856A
JP2003176856A JP2001378209A JP2001378209A JP2003176856A JP 2003176856 A JP2003176856 A JP 2003176856A JP 2001378209 A JP2001378209 A JP 2001378209A JP 2001378209 A JP2001378209 A JP 2001378209A JP 2003176856 A JP2003176856 A JP 2003176856A
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JP
Japan
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gear
brake device
reduction mechanism
planetary
prime mover
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Application number
JP2001378209A
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English (en)
Inventor
Yuji Nonaka
祐二 野中
Shinji Takushima
慎二 宅島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Miike Machinery Co Ltd
Mitsui Miike Engineering Corp
Original Assignee
Mitsui Miike Machinery Co Ltd
Mitsui Miike Engineering Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で自身がトルクリミッタ機能を有してい
るとともに駆動力の伝達が円滑で防爆な雰囲気でも使用
することができることは勿論のこと、使用するクラッチ
機構が簡単な構成で且つ点検並びに保守等がきわめて容
易な電動減速機を提供する。 【解決手段】 原動機2の回転を内歯車32が回転可能
な遊星減速機構3を介して出力軸33に伝達する電動減
速機1において、遊星減速機構3の内歯車32に乾式デ
ィスクブレーキ装置4を備えた。また、前記乾式ディス
クブレーキ装置4を遊星減速機構3と一体化し、遊星減
速機構3の内歯車32に連結したドーナツ円板型のディ
スク41を原動機2と遊星歯車機構3との間に配置し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原動機と減速機と
を有し、原動機の回転を減速して出力させるために用い
られる電動減速機に関するものであり、特に、内歯車が
回転可能な遊星減速機構およびクラッチ機構を介して適
正な回転出力で出力軸を回転させることができる電動減
速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、シールド方式のトンネル
掘削機のように前面に掘削用のカッタを備えた円筒シー
ルドを前進させて前記回転するカッタにより連続的にト
ンネルを掘削する場合に、カッタを適正な回転出力で駆
動させる必要があり、従来から、電動機、遊星減速機
構、クラッチを軸方向に連結した電動減速機が用いられ
ていた。
【0003】ところが、従来の電動減速機械は電動機、
遊星減速機構、クラッチが軸線方向に連結されることか
ら軸線方向に長くなるという問題点があった。
【0004】更に、従来の電動減速機に用いられていた
クラッチとしては、パウダクラッチ、湿式クラッチ、電
磁クラッチなどがあるが、パウダクラッチは出力軸に負
荷が掛かると、クラッチに滑りが生じ、この滑り速度が
一定値を超えるとクラッチ間の摩擦係数が著しく減少す
ることから出力軸に生じるトルクが減少してカッタを回
転させることができなくなる、という問題があり、ま
た、振動が大きく、カーボンブラシの交換が必要である
などの欠点もある。
【0005】また、湿式クラッチは、電動機の出力が円
滑に遊星減速機構に伝達するので連結・離脱機能だけで
それ自体がトルクリミッタとしての機能を有していな
い。
【0006】更に、電磁クラッチの場合には、防爆型で
ないので防爆が要求される雰囲気での使用ができないば
かりか、ギヤ油とは別に潤滑油が必要である他、潤滑油
に攪拌による熱が生じたり、連結時の衝撃が大きい等の
欠点がある。
【0007】そこで、前記の欠点を解消する電動減速機
として湿式油圧クラッチを用いたものが特開平11−0
81874号公報に提示されている。この公報に提示さ
れている電動減速機は、油圧で摺動されるピストンによ
って圧接自在な多数枚のクラッチ板を有する湿式油圧ク
ラッチを遊星減速機構と一体に形成したものであり、湿
式油圧クラッチのクラッチ板間のスベリ速度と摩擦係数
の関係を、一定のスベリ速度以上で摩擦係数が一定また
は僅かに上昇するように構成することにより、湿式油圧
クラッチのクラッチ板間のスベリ速度が高速となって
も、摩擦係数の減少をきたさないことで過負荷により各
クラッチ板がスベリ始めても、遊星減速機構から出力さ
れる伝達トルクを減少させない、というものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記公報に
提示されている従来の電動減速機は、使用する湿式の油
圧クラッチ自身の構造が複雑で部品点数も多く容易に製
造することができないばかりか製造コストも高く、更
に、高圧の油を用いることから密封構造が必要で保守や
修理にも密封状態を解除して油を抜くことが必要できわ
めて面倒である。また、油圧クラッチはケースに収装さ
れていることからクラッチ板の摩耗や故障の予測などの
判断が困難で不意に故障をするなどの問題もある。
【0009】本発明はこのような欠点を解消するために
なされたものであり、小型で自身がトルクリミッタ機能
を有しているとともに駆動力の伝達が円滑で防爆な雰囲
気でも使用することができることは勿論のこと、使用す
るクラッチ機構が簡単な構成で且つ点検並びに保守等が
きわめて容易な電動減速機を提供することを課題とする
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は、原動機の回転を内歯車が回転可能な遊星
減速機構を介して出力軸に伝達する電動減速機におい
て、前記遊星減速機構の内歯車に乾式ディスクブレーキ
装置を備えたことを特徴とする。
【0011】クラッチ機構として乾式ディスクブレーキ
装置を採用することにより、簡単な構成で且つ点検並び
に保守等がきわめて容易であるばかりか、乾式ディスク
ブレーキ装置は油圧シリンダにより駆動するので円滑な
連結が期待できるとともに油圧シリンダの油圧力を設定
することにより自身がトルクリミッタ機構を有する。
【0012】また、本発明において、前記乾式ディスク
ブレーキ装置を遊星減速機構と一体化し、遊星歯車機構
の内歯車に連結したドーナツ円板型のディスクを原動機
と遊星歯車機構との間に配置することにより、軸の長さ
を短くして小型化を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して詳細に説明する。
【0014】図1は本発明の好ましい実施の形態を示す
ものであり、電動減速機1は主として電動機からなる原
動機2、例えば多段式の遊星減速機構3および前記遊星
減速機構3と一体的に形成される乾式ディスクブレーキ
装置4とから構成される。
【0015】そして、原動機2は、遊星減速機構3と乾
式ディスクブレーキ装置4とを納装した筒状ケース5の
基端51に複数のボルト52により装着されている。
【0016】また、前記ケース5内の先端側に収装され
た遊星減速機構3は、軸心に位置する太陽歯車31と、
外周に配置された内歯車32と、前記太陽歯車31と同
軸の出力軸33を有するキャリア(腕)34に軸着させ
た前記太陽歯車31と内歯車32とに噛み合う複数個の
遊星歯車35とからなり、太陽歯車31の基端側がカッ
プリング部材6を介して原動機2の出力軸21に連結さ
れている。
【0017】更に、内歯車32の基端面36には、基端
面71に前記乾式ディスクブレーキ装置4を構成するド
ーナツ円板状のディスク41を固着した筒状の連結部材
7が固着されており、この一体化した連結部材7と内歯
車32とがケース5との間に介装した軸受72,73に
よって軸心を中心として回転自在に配置されている。
【0018】更にまた、前記ケース5にはディスク41
を挟持して乾式ディスクブレーキ装置4を構成する油圧
シリンダ42,ディスクパッド43,43、キャリパ4
4からなるディスクブレーキ装置本体45がボルト46
により取り外し可能に装着されている。
【0019】尚、図面中、符号8はオイルシール、符号
47はディスクブレーキ装置4の油圧シリンダ42に嵌
挿されたピストンである。
【0020】以上のような構成を有する本発明の実施の
形態は、使用していない時には乾式ディスクブレーキ装
置4をOFF状態にしておく場合が望ましい。そして、
使用に際して、原動機2を駆動させると、出力軸21が
回転してその回転がカップリング部材6を介して遊星歯
車装置3の中心にある太陽歯車31に伝達する。この状
態で、乾式ディスクブレーキ装置4の油圧シリンダ42
に所定圧の油圧を注入してピストン47を移動させてデ
ィスクパッド43,43でディスク41を挟持すること
により乾式ディスクブレーキ装置4をON状態とする
と、つまり、ディスク41に連結されている筒状ケース
5を介してケース2に対する内歯車32の回転が阻止さ
れて太陽歯車31、キャリヤ34および各遊星歯車35
がそれぞれ回転するので前記回転力が所定の出力に減速
されて所定の駆動力で太陽歯車31を回転させるので、
例えばキャリア34の中心位置に固着した出力軸33に
固設した掘削用のカッタ(図示せず)によりトンネルを
掘削するなどの作業を行う。
【0021】尚、作業に際しての出力軸33から伝達さ
れる出力は、ディスクパッド43,43を押圧するため
に前記乾式ディスクブレーキ装置4に加えられる油圧力
に依存するので、この油圧力を制御することで自身がト
ルクリミッタとしての機能を発揮することができる。
【0022】つまり、作業中に、出力軸33に設定して
ある作業出力よりも大きな過負荷が作用した場合には、
出力軸33の回転の停止により遊星歯車35およびキャ
リア34がロックされ、この状態で原動機2の回転が継
続すると、各遊星歯車35は内歯車32に沿って回動す
ることなしに太陽歯車31を中心として回転することに
より所定の油圧力により設定された乾式ディスクブレー
キ装置4の摩擦力に抗して内歯車32を回転させること
により、トルクリミッタ効果を発揮する。
【0023】そして、出力軸33に設定してある作業出
力が乾式ディスクブレーキ装置4の摩擦力よりも小さく
なると、内歯車32の回転が停止して各遊星歯車35は
内歯車32に沿って回動を始め、各遊星歯車35を介し
てキャリア34が回転して出力軸33が回転するので再
び作業を続けることができる。
【0024】また、本実施の形態では乾式ディスクブレ
ーキ装置4を遊星減速機構3と一体化し、遊星歯車機構
3の内歯車32に連結したドーナツ円板型のディスク4
を原動機2と遊星歯車機構3との間に配置することによ
り、軸の長さを短くして小型化を図ることができるばか
りか、前記ディスク4の外周に設置する油圧シリンダ4
2などのディスクブレーキ装置本体45をケース5に形
成した開口部52に着脱自在に差し込み固定させること
ができることから組み立てはもちろんのこと保守や修理
もきわめて容易に行うことができる。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明は、クラッチ機構と
して乾式ディスクブレーキ装置を用いたことから、構成
が複雑でなく、且つ点検並びに保守等がきわめて容易で
あるばかりか、駆動力の伝達が円滑で自身がトルクリミ
ッタ機能を有している。
【0026】また、乾式ディスクブレーキ装置と遊星歯
車機構を一体化してケースに収装することにより、防爆
な雰囲気でも使用することができ、遊星歯車機構の内歯
車に連結したドーナツ円板型のディスクを原動機と遊星
歯車機構との間に配置することにより、軸の長さを短く
して更に小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施の形態を示す部分断面
図。
【符号の説明】
1 電動減速機、2 原動機、3 遊星歯車機構、4
乾式ディスクブレーキ装置、32 内歯車、33 出力
軸、41 ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J027 FA36 FB10 GA01 GB03 GC13 GC22 GD04 GD08 GD12 GE29 3J058 AA48 AA53 AA63 AA77 AA87 BA62 BA70 CB14 CC03 CD24 FA50

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機の回転を内歯車が回転可能な遊星
    減速機構を介して出力軸に伝達する電動減速機におい
    て、前記遊星減速機構の内歯車に乾式ディスクブレーキ
    装置を備えたことを特徴とする電動減速機。
  2. 【請求項2】 前記乾式ディスクブレーキ装置を遊星減
    速機構と一体化し、遊星減速機構の内歯車に連結したド
    ーナツ円板型のディスクを原動機と遊星歯車機構との間
    に配置した請求項1記載の電動減速機。
JP2001378209A 2001-12-12 2001-12-12 電動減速機 Pending JP2003176856A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005195070A (ja) * 2004-01-06 2005-07-21 Kanzaki Kokyukoki Mfg Co Ltd 減速ギヤ装置
GB2415755A (en) * 2004-06-30 2006-01-04 Arthur Mckenzie A clutch made up of a planetary gear train and a disc, pad and calliper arrangement.
JP2013002549A (ja) * 2011-06-16 2013-01-07 Yokohama Elevator Kk 防爆構造を備えたエレベータ用巻き上げ機
KR20170124117A (ko) * 2016-04-29 2017-11-10 이엠코리아주식회사 토르크 리미트 기능을 가진 터널 보링 머신 카터 헤드 구동용 유성 감속기

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Effective date: 20040819

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