JP2003176518A - 走行体取付用の運搬バケット並びに除雪機 - Google Patents

走行体取付用の運搬バケット並びに除雪機

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JP2003176518A
JP2003176518A JP2001377119A JP2001377119A JP2003176518A JP 2003176518 A JP2003176518 A JP 2003176518A JP 2001377119 A JP2001377119 A JP 2001377119A JP 2001377119 A JP2001377119 A JP 2001377119A JP 2003176518 A JP2003176518 A JP 2003176518A
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bucket
snow
bucket body
traveling body
mounting
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Application number
JP2001377119A
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English (en)
Inventor
Toshio Kumagai
敏雄 熊谷
Hideki Kumagai
英希 熊谷
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KUMAGAI NOKI KK
Kumagai Noki KK
Original Assignee
KUMAGAI NOKI KK
Kumagai Noki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運搬バケットを傾けた際、案内導入した雪が
スムーズに滑走排出し、また、特に背板が湾曲した収納
効率の良い湾曲タイプのバケット体を採用して左右側板
部に雪が強く圧接してもスムーズに滑走排出され、ま
た、重ね収納保管・輸送も可能となるなど極めて画期的
な走行体取付用の運搬バケット並びに除雪機を提供する
こと。 【解決手段】 走行体1に取り付けられ、雪を運搬する
ことができる運搬バケットであって、走行体1の移動に
よって移動するバケット体2の先端側からバケット体2
内に導入される雪を左右から支承するバケット体2の左
右側板部3を、平面より見て平行で前後方向において対
向間隔が一定となるように形成せずに、対向間隔が先端
側程広くなるように形成した走行体取付用の運搬バケッ
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラクターなどの
走行体に取り付けて、雪を運搬し、所定場所に排出する
走行体取付用の運搬バケット、並びにこの運搬バケット
を走行体に取り付けた除雪機に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】底板の
左右と背部に支承板(左右側板と背板)を立直した(先
端並びに上部が開口した)箱形の運搬バケットを、例え
ばトラクターの前部或いは後部の取付部(一般的にはト
ラクターの後部の連結部)に取り付け、このトラクター
を移動させてバケット内に雪や土を押し入れて運搬する
トラクター取付用の運搬バケットが農家等で多用されて
いる。
【0003】この運搬バケットは、冬においてはトラク
ターに取り付けて大形除雪具として用いられている。
【0004】例えば、この箱形の運搬バケットを回動自
在にして昇降駆動できる取付部に取り付け、この取付部
を下降してバケットを接地若しくは地面に近接した位置
に下げてトラクターを前進あるいは後退させ、積雪に対
して進行させると、このバケットの先端側から基端側へ
と一般のスコップなどに比べればかなりの雪が一挙に導
入される。そして、取付部を上昇してこのバケットを持
ち上げ、トラクターを後退あるいは前進し所望位置へ走
行する。
【0005】例えば、雪を捨てる側溝などへ運搬し、水
平保持していた回動ロック機構を解除操作するとバケッ
トは先端側が下方へ自動的に回動し、運搬してきた雪は
先端部から下方の側溝内へと滑走落下することとなる。
【0006】このように、既存のトラクターなどの走行
体を利用して、労力を要せず多量の雪を除雪できること
となる。
【0007】しかし、前述のように背板が単に立直した
箱形であると、トラクターの走行によって先端側から導
入される雪がこの背板に突き当ると、それ以上の雪が導
入されにくい。
【0008】そのため、背板を後方に湾曲した形状とす
ることで、収容容量を大きくすると共に、導入される雪
が背板に沿って案内上昇するように構成し、導入される
雪が背板に突き当ってせき止められず、そのまま背板の
湾曲に沿って案内上昇し外へこぼれることなくバケット
内に上方から案内導入されることとなり、積雪にトラク
ターを進行させて行くだけで、上方からしめかためられ
ながらもっと多量の雪を効率良く一挙に案内収納できる
背板湾曲タイプのものも採用されている。
【0009】しかしながら、トラクターの進行により積
雪に先端部を押し込むと、案内導入される積雪は左右の
側板によって支承されることとなり、特に背部が湾曲し
たタイプのものの場合、前述のように背板の上方への案
内による上方からの積雪によってしめかためられること
から、案内導入された雪は、左右の側板間にどんどん強
く圧接した状態となって行く。
【0010】そのため、導入したバケットを傾けること
で排出しようとしても、この左右側板への圧接のために
スムーズに落下排出(滑走排出)されない場合がある。
【0011】即ち、多量の雪を導入した場合に、バケッ
トを傾けても滑走排出しない場合があり、特に後方に湾
曲した形状の背板を立設したタイプ(背板部が後方に湾
曲しながら立ち上がるように設けた後部R形タイプ)の
バケットにおいては、多量の雪を効率良く導入収納でき
る利点があるが、多量の雪を案内収納すると排出時に傾
けても滑走排出しないおそれがある。
【0012】そのために、バケットは、雪に対して滑り
が良いように、鉄などの材質を用いずに、滑りの良い高
価なステンレスを採用する場合もある。
【0013】本発明は、従来の走行体取付用の運搬バケ
ットにこのような問題点があることを見い出し、これを
解決したもので、運搬バケットを傾けた際、案内導入し
た雪がスムーズに滑走排出し、(たとえ滑りの良いステ
ンレス等の材質を採用せずとも、特別な表面処理を施さ
なくてもスムーズに滑走排出し、)また、特に背板が湾
曲した収納効率の良い湾曲タイプのバケット体を採用し
て左右側板部に雪が強く圧接してもスムーズに滑走排出
され、また、重ね収納保管・輸送も可能となるなど極め
て画期的な走行体取付用の運搬バケット並びに除雪機を
提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0015】走行体1に取り付けられ、雪を運搬するこ
とができる運搬バケットであって、走行体1の移動によ
って移動するバケット体2の先端側からバケット体2内
に導入される雪を左右から支承するバケット体2の左右
側板部3を、平面より見て平行で前後方向において対向
間隔が一定となるように形成せずに、対向間隔が先端側
程広くなるように形成したことを特徴とする走行体取付
用の運搬バケットに係るものである。
【0016】また、前記バケット体2の左右側板部3
を、夫々平面より見て長さ方向が外側方へ傾斜状態とな
るように形成して、バケット体2の左右側板部3を平面
より見て平行とせずに、ハ字状となるように形成し、左
右側板部3の対向間隔が先端側程徐々に広くなるように
形成したことを特徴とする請求項1記載の走行体取付用
の運搬バケットに係るものである。
【0017】また、底板部4の基端部に背板部5を立設
し、底板部4の左右端部に前記左右側板部3を立設し
て、先端側の導入部から底板部4上に導入される雪を背
板部5と左右側板部3で支承するように前記バケット体
2を構成し、少なくとも前記背板部5は、底板部4に対
して直角に立設せず、後方に湾曲しながら立ち上がるよ
うに立設して、導入される雪が底板部4に湾曲連設した
背板部5に沿って案内上昇されるように構成したことを
特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の走行体
取付用の運搬バケットに係るものである。
【0018】また、前記バケット体2を昇降自在にして
回動自在に走行体1の取付部6に取りつけ、走行体1の
移動によりバケット体2に雪を導入し、走行体1を移動
することで運搬すると共に、バケット体2を回動させる
ことで先端側の導入部から底板部4上の雪を滑走排出し
得るように構成したことを特徴とする請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の走行体取付用の運搬バケットに係る
ものである。
【0019】また、前記バケット体2の厚み又はバケッ
ト体2の接地部7の厚み若しくは形状の設定により、前
記バケット体2を接地した際、前記バケット体2の底板
部4の先端部と地面との高低差を小さく設定して、この
底板部4の先端部に設ける所定突出長の導入傾斜案内板
8の案内傾斜が緩やかとなるように構成したことを特徴
とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の走行体取付
用の運搬バケットに係るものである。
【0020】また、前記請求項1〜5のいずれか1項に
記載の走行体取付用の運搬バケットを、トラクター等の
走行体1の取付部6に取り付けて、前記バケット体2を
昇降自在にして回動自在に構成したことを特徴とする除
雪機に係るものである。
【0021】また、前記バケット体2を昇降駆動される
前記取付部6に取り付けると共に、解除操作によって先
端側下方へバケット体2が自動回動するように構成し
て、このバケット体2を前記走行体1に昇降自在にして
回動自在に設けたことを特徴とする請求項6記載の除雪
機に係るものである。
【0022】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0023】雪をバケット体2内へ案内導入した後、バ
ケット体2を傾けて導入した側の先端部から雪を滑走排
出する際、案内導入した雪を左右から支承している左右
側板部3は、平面より見て平行ではなく、対向間隔が先
端側程広くなるように形成しているため、即ち、例えば
左右側板部3の双方が夫々平面より見て長さ方向が外側
方へ傾斜状態となるように形成して、バケット体2の左
右側板部3を平面より見て平行とせずに、ハ字状となる
ように形成し、左右側板部3の対向間隔が先端側程徐々
に広くなるように形成したため、バケット体2を傾ける
と、たとえ左右側板部3間に強く圧接状態で支承されて
いても、少し雪が滑走して先端側にズレると、もはや、
左右側板部3への圧接は解除され、一挙にスムーズに滑
走排出されることとなる。
【0024】即ち、たとえ積雪に対して走行体1を走行
してバケット体2を雪に差し入れて案内導入し、左右側
板部3に雪が圧接しても、傾ければこの圧接によって排
出されないことはなくスムーズに雪は滑走排出されるこ
ととなる。
【0025】また、左右側板部3は平行でなく、対向間
隔が先端側程広くなるように形成しているため、バケッ
ト体2を前後方向から互いに左右側板部3が沿うように
して重ね収納でき、多数のバケット体2をスペースをと
ることなく保管でき、また多数のバケット体2を輸送す
る場合にも、その管理や取り扱いが容易となる。
【0026】また、底板部4の基端部に背板部5を立設
し、底板部4の左右端部に前記左右側板部3を立設し
て、先端側の導入部から底板部4上に導入される雪を背
板部5と左右側板部3で支承するように前記バケット体
2を構成し、少なくとも前記背板部5は、底板部4に対
して直角に立設せず、後方に湾曲しながら立ち上がるよ
うに立設すれば、導入される雪が底板部4に湾曲連設し
た背板部5に沿って案内上昇することとなる。即ち、背
板部5が底板部4に対して直角に立設(立直)した場合
に比して案内導入される容量が大きくなるように設計す
ることもできる上、案内導入される雪が背板部5に突き
当ってそれ以上雪が導入されにくくなることがなく、案
内導入される雪は少なくとも下部が後方へ湾曲した背板
部5に沿って案内上昇して行き、次々と上方からバケッ
ト体2内へ導入されることとなるため、単に走行体1を
走行することで効率良く自動的に多量の雪を案内収納で
きることとなる。
【0027】しかし、この場合には一層上方から折り返
し落下導入されて多量に案内収納されて行く雪によって
しめかためられて行くことになり、単に積雪に切り込む
だけの案内導入の場合に比して一層左右側板部3への圧
接は強くなるが、本発明は前述のように対向間隔が先端
側程広くなるように形成したため、バケット体2を傾け
れば、自重により雪が少しでも先端側へずれることで直
ちにこの圧接は解除され、スムーズに滑走排出されるこ
ととなる。
【0028】即ち、たとえ多量の雪を収納して、たとえ
雪が重みによりしめ固められたとしても、バケット体2
を傾けるだけでスムーズに滑走排出されることとなり、
たとえ滑りの良い材質を採用しなくても、特別な表面処
理をしなくてもスムーズに滑走落下排出する走行体取付
用の運搬バケット並びに除雪機を提供できることとな
る。
【0029】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
【0030】本実施例は、底板部4の基端部に背板部5
を立設し、底板部4の左右端部に前記左右側板部3を立
設して、先端側の導入部から底板部4上に導入される雪
を背板部5と左右側板部3で支承するようにバケット体
2を構成し、前記背板部5は、底板部4に対して直角に
立設せず、下部は後方に湾曲した状態で後方に傾設状態
となるように立ち上がり上部は底板部4に対してほぼ直
角となるようにに立設している。即ち、本実施例では、
底板部4と直角に立設する背板部5の下部連設部を直角
とせずR状として後方に湾曲した状態となる形状とし、
この後方に湾曲しつつ斜設されている分導入容量が大き
くなると共に、導入される雪が、背板部5が滑らかに湾
曲しつつ立ち上がっていることからこの背板部5に沿っ
て案内上昇されるように構成している。
【0031】従って、背板部5が底板部4に対して直角
に立設(立直)した場合に比して案内導入される容量が
大きくなる上、案内導入される雪が背板部5に突き当っ
てそれ以上雪が導入されにくくなることがなく、案内導
入される雪は少なくとも下部の底板部4との連結部が湾
曲した背板部5に沿って案内上昇して行き、次々と上方
からバケット体2内へ導入されることとなるため、単に
走行体1を走行することで効率良く自動的に多量の雪を
案内収納できるように構成している。
【0032】即ち、バケット体5の後部では、上方から
折り返し落下導入されて多量に案内収納されて行く雪に
よってしめかためられて行くことになり、単に積雪に切
り込むだけの案内導入の場合に比して一層左右側板部3
への圧接は強くなるが、自動的に多量の雪が収納できる
構成としている。
【0033】また、本実施例では、左右側板部3は、夫
々やや外方へ傾斜した状態に立設されているが、このバ
ケット体2の左右側板部3を、平面より見て平行で前後
方向において対向間隔が一定となるように形成せずに、
対向間隔が先端側程広くなるように構成している。
【0034】即ち、本実施例では、左右側板部3の一方
のみを平面より見て先端側程外方を傾斜させるのではな
く、夫々平面より見て長さ方向が外側方へ傾斜状態とな
るように形成して、バケット体2の左右側板部3を平面
より見て平行とせずに、ハ字状となるように形成し、左
右側板部3の対向間隔が先端側程徐々に広くなるように
形成している。
【0035】従って、バケット体2を傾ければ、自重に
より雪が少しでも先端側へずれることで直ちにこの圧接
は解除され、スムーズに滑走排出されることとなる。
【0036】即ち、たとえ多量の雪を収納して、たとえ
雪が重みによりしめ固められ左右側板部3に強く圧接し
ていても、バケット体2を傾けるだけでスムーズに滑走
排出されることとなり、たとえ滑りの良い材質を採用し
なくても、特別な表面処理をしなくてもスムーズに滑走
落下排出するように構成している。
【0037】また、本実施例では、前記バケット体2を
昇降自在にして回動自在に走行体1の取付部6に取りつ
け、走行体1の移動によりバケット体2に雪を導入し、
走行体1を移動することで運搬すると共に、バケット体
2を回動させることで先端側の導入部から底板部4上の
雪を滑走排出し得るように構成している。
【0038】具体的には、前記バケット体2を昇降駆動
されるトラクター1の前記取付部6に取り付けると共
に、解除操作によって先端側を下方へバケット体2が自
動回動するように構成して、このバケット体2を前記走
行体1に昇降自在にして回動自在に設けている。
【0039】即ち、トラクター1の後部のアタッチメン
ト連結部を取付部6として取り付ける。この取付部6は
昇降駆動されるように設けられているもので、この取付
部6に回動自在にバケット体2を取り付ける。また、こ
のバケット体2は回動ロック機構9により水平保持さ
れ、この回動ロック機構9の解除操作部10を操作するこ
とで、バケット体2が先端側を下方へ自重により自動的
に回動するように構成している。
【0040】更に説明すると、バケット体2の後部を、
昇降駆動される三点取付部6の下方二点6A・6B間に
回動自在に軸13止めし、この軸止め支点がバケット体2
の重心より後方にあるため、これを支点として前方(先
端側)が下方へ自重により自動的に回動するように構成
し、またこのバケット体2がほぼ水平に保持されるよう
にバケット体2の上部を三点取付部6の上部一点6Cに
着脱自在に係止し、例えばこの係止を外す解除操作によ
って前述のように自動的に回動するように回動ロック機
構9並びに解除操作部10を構成している。また、必要以
上バケット体2が過回動しないように、取付部6側とバ
ケット体2側とをチェーン11やワイヤーなどで連結し、
例えばこのチェーン11の取付基端部は、チェーン11が張
り回動阻止されたときの衝撃を吸収し騒音を防止するた
めゴムなどによる衝撃吸収材12を用いて連結固定するよ
うに構成している。
【0041】従って、トラクター1の運転席の操作によ
って取付部6を下降してバケット体2を下げトラクター
1を運行させてバケット体2を積雪に差し入れることで
バケット体2内に雪を案内導入し、取付部6を上昇駆動
させることでバケット体2を持ち上げ、トラクター1を
運転して運搬し、所望の位置例えば雪を捨てる側溝など
へ運搬し、持ち上げられている状態で回動ロック機構9
の解除操作部10の操作でロック解除すると、一挙に自動
的にバケット体2が回動して先端側が下方へ向き傾斜状
態となってバケット体2内の雪は滑走排出されるように
構成している。
【0042】また、バケット体2の厚み又はバケット体
2の接地部7の厚み若しくは形状の設定により、前記バ
ケット体2を接地あるいはバケット体2の底板部4を地
面に近接するように取付部6を下降させた際、前記バケ
ット体2の底板部4の先端部と地面との高低差を小さく
設定して、この底板部4の先端部左右方向に設ける所定
突出長の導入傾斜案内板8の案内傾斜が緩やかとなるよ
うに構成している。
【0043】具体的には、本実施例では、バケット体2
を補強する板状の補強リブ7Aをバケット体2裏面に複
数前後方向に突設しており、この補強リブ7Aが接地部
7となるように構成している。この接地部7となる補強
リブ7Aの厚み(板厚ではなく上下方向の高さ決定する
厚み)を先端側程小さくなるように形成して、バケット
体2の底板部4の先端部と地面との高低差を小さく設定
している。
【0044】そのため、バケット体2の底板部4の先端
部には、所定突出長の導入傾斜案内板8を設けるが、こ
の導入傾斜案内板8の上面となる誘い込み用の案内傾斜
の度合いが緩やかに形成でき、それ程導入傾斜案内板8
の突出長を長くしなくても傾斜度を緩くできるから、従
来通りの短い突出長の導入傾斜案内板8を付設しても、
従来の傾斜の強いものに比べてスムーズに積雪に差し入
れたり、地面ぎりぎりの積雪もバケット体2内にスムー
ズに案内収納できることとなる。
【0045】尚、本発明は、本実施例に限られるもので
はなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るもの
である。
【0046】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、運
搬バケットを傾けた際、案内導入した雪がスムーズに滑
走排出し、特に背板が湾曲した収納効率の良い湾曲タイ
プのバケット体を採用して左右側板部に雪が強く圧接し
てもスムーズに滑走排出され、また、重ね収納保管・輸
送も可能となるなど極めて画期的な走行体取付用の運搬
バケット並びに除雪機となる。
【0047】また、請求項2記載の発明においては、左
右側板部の双方とも外方へ傾斜し平面より見てハ字状と
なるように形成し、左右側板部の対向間隔が先端側程徐
々に広くなるように形成したため、一層左右側板部に雪
が強く圧接してもスムーズに滑走排出され、また、重ね
収納保管・輸送も一層良好となるなど極めて画期的な運
搬バケット機となる。
【0048】また、請求項3記載の発明においては、上
方から折り返し落下導入されて多量に案内収納されて行
く雪によってしめかためられて行くことになり、単に積
雪に切り込むだけの案内導入の場合に比して多量の雪を
案内収納できる上、多量の雪を収納した際、一層左右側
板部への圧接が強くなっても、バケット体を傾ければ、
自重により雪が少しでも先端側へずれることで直ちにこ
の圧接は解除され、スムーズに滑走排出されることとな
る。
【0049】即ち、たとえ多量の雪を収納して、たとえ
雪が重みによりしめ固められたとしても、バケット体を
傾けるだけでスムーズに滑走排出されることとなり、た
とえ滑りの良い材質を採用しなくても、特別な表面処理
をしなくてもスムーズに滑走落下排出する極めて画期的
な走行体取付用の運搬バケットとなる。
【0050】また、請求項4記載の発明においては、前
記作用・効果が容易に発揮できる一層実用性に秀れた走
行体取付用の運搬バケットとなる。
【0051】また、請求項5記載の発明においては、案
内導入のための導入傾斜案内板の案内傾斜を簡易な手法
で緩やかにでき、一層スムーズにバケット体内へ案内導
入できる秀れた走行体取付用の運搬バケットとなる。
【0052】また、請求項6,7記載の発明において
は、前記作用・効果を発揮する除雪機となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の斜視図である。
【図2】本実施例の後方より見た斜視図である。
【図3】本実施例の左右側板部が平面より見てハ字状で
あることを示す説明平面図である。
【図4】本実施例の使用状態を示す説明側面図である。
【図5】本実施例のバケット体2を持ち上げた状態並び
に下方回動することを示す説明側面図である。
【図6】本実施例のバケット体2と走行体1との取付部
分を示す説明斜視図である。
【図7】本実施例の案内導入される雪が背板部に沿って
案内上昇され、上方より積雪収納することを示す説明側
面図である。
【図8】本実施例のバケット体2を重ね収納保管できる
ことを示す説明平面図である。
【符号の説明】
1 走行体 2 バケット体 3 左右側板部 4 底板部 5 背板部 6 取付部 7 接地部 8 導入傾斜案内板

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行体に取り付けられ、雪を運搬するこ
    とができる運搬バケットであって、走行体の移動によっ
    て移動するバケット体の先端側からバケット体内に導入
    される雪を左右から支承するバケット体の左右側板部
    を、平面より見て平行で前後方向において対向間隔が一
    定となるように形成せずに、対向間隔が先端側程広くな
    るように形成したことを特徴とする走行体取付用の運搬
    バケット。
  2. 【請求項2】 前記バケット体の左右側板部を、夫々平
    面より見て長さ方向が外側方へ傾斜状態となるように形
    成して、バケット体の左右側板部を平面より見て平行と
    せずに、ハ字状となるように形成し、左右側板部の対向
    間隔が先端側程徐々に広くなるように形成したことを特
    徴とする請求項1記載の走行体取付用の運搬バケット。
  3. 【請求項3】 底板部の基端部に背板部を立設し、底板
    部の左右端部に前記左右側板部を立設して、先端側の導
    入部から底板部上に導入される雪を背板部と左右側板部
    で支承するように前記バケット体を構成し、少なくとも
    前記背板部は、底板部に対して直角に立設せず、後方に
    湾曲しながら立ち上がるように立設して、導入される雪
    が底板部に湾曲連設した背板部に沿って案内上昇される
    ように構成したことを特徴とする請求項1,2のいずれ
    か1項に記載の走行体取付用の運搬バケット。
  4. 【請求項4】 前記バケット体を昇降自在にして回動自
    在に走行体の取付部に取りつけ、走行体の移動によりバ
    ケット体に雪を導入し、走行体を移動することで運搬す
    ると共に、バケット体を回動させることで先端側の導入
    部から底板部上の雪を滑走排出し得るように構成したこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の走
    行体取付用の運搬バケット。
  5. 【請求項5】 前記バケット体の厚み又はバケット体の
    接地部の厚み若しくは形状の設定により、前記バケット
    体を接地した際、前記バケット体の底板部の先端部と地
    面との高低差を小さく設定して、この底板部の先端部に
    設ける所定突出長の導入傾斜案内板の案内傾斜が緩やか
    となるように構成したことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の走行体取付用の運搬バケット。
  6. 【請求項6】 前記請求項1〜5のいずれか1項に記載
    の走行体取付用の運搬バケットを、トラクター等の走行
    体の取付部に取り付けて、前記バケット体を昇降自在に
    して回動自在に構成したことを特徴とする除雪機。
  7. 【請求項7】 前記バケット体を昇降駆動される前記取
    付部に取り付けると共に、解除操作によって先端側下方
    へバケット体が自動回動するように構成して、このバケ
    ット体を前記走行体に昇降自在にして回動自在に設けた
    ことを特徴とする請求項6記載の除雪機。
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