JP2003174173A - 半導体装置およびその作製方法 - Google Patents
半導体装置およびその作製方法Info
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Abstract
電力を実現した半導体装置の構造およびその作製方法を
提供する。 【解決手段】 本発明は、画素部のゲート電極をWを主
成分とする材料膜と、Alを主成分とする材料膜と、T
iを主成分とする材料膜との3層構造として配線の低抵
抗化を図るものである。ICPエッチング装置を用いて
配線をエッチングする。また、ゲート電極はテーパー形
状を有し、テーパー形状となっている部分を1μm以上
とする。
Description
(以下、TFTという)で構成された回路を有する半導
体装置およびその作製方法に関する。例えば、液晶表示
装置(液晶モジュールを搭載)に代表される装置および
その様な装置を部品として搭載した電子機器に関する。
は、半導体特性を利用することで機能しうる装置全般を
指し、電気光学装置、発光装置、半導体回路および電子
機器は全て半導体装置である。
れた半導体薄膜(厚さ数〜数百nm程度)を用いて薄膜
トランジスタ(TFT)を構成する技術が注目されてい
る。薄膜トランジスタはICや電気光学装置のような電
子デバイスに広く応用され、特に画像表示装置のスイッ
チング素子として開発が急がれている。
置が知られている。パッシブ型の液晶表示装置に比べ高
精細な画像が得られることからアクティブマトリクス型
の液晶表示装置が多く用いられるようになっている。ア
クティブマトリクス型の液晶表示装置においては、マト
リクス状に配置された画素電極を駆動することによっ
て、画面上に表示パターンが形成される。詳しくは選択
された画素電極と該画素電極に対応する対向電極との間
に電圧が印加されることによって、画素電極と対向電極
との間に配置された液晶層の光学変調が行われ、この光
学変調が表示パターンとして観察者に認識される。
表示装置の用途は広がっており、画面サイズの大面積化
とともに高精細化や高開口率化や高信頼性の要求が高ま
っている。また、同時に生産性の向上や低コスト化の要
求も高まっている。
ート配線材料としてアルミニウムを用いてTFTを作製
した場合、熱処理によってヒロックやウィスカー等の突
起物の形成や、アルミニウム原子のチャネル形成領域へ
の拡散により、TFTの動作不良やTFT特性の低下を
引き起こしていた。そこで、熱処理に耐え得る金属材
料、代表的には高い融点を有している金属元素を用いた
場合、画面サイズが大面積化すると配線抵抗が高くなる
等の問題が発生し、消費電力の増大等を引き起こしてい
た。
電力を実現した半導体装置の構造およびその作製方法を
提供することを課題としている。
造を、第1層として、チャネル形成領域への拡散を防ぐ
ためにTaNまたはWを主成分とする材料膜を用い、第
2層としてAl、Cu、Ag、またはAuを主成分とす
る低抵抗な材料膜を用い、第3層としてTiまたはTi
Nを主成分とする材料膜を用いた積層構造とすることに
よって、配線の低抵抗化を図るものである。
面上に形成された半導体層と、該半導体層上に形成され
た絶縁膜と、該絶縁膜上に形成されたゲート電極とを含
むTFTを備えた半導体装置であって、前記ゲート電極
と同じ材料からなるソース配線を有する第1のnチャネ
ル型TFTを備えた画素部と、第2のnチャネル型TF
Tと第3のnチャネル型TFTからなる回路とを備えた
駆動回路と、前記ゲート電極と同じ材料からなる端子部
と、を有することを特徴とする半導体装置である。
aNを主成分とする材料膜(第1層)と、Alを主成分
とする材料膜(第2層)と、Tiを主成分とする材料膜
(第3層)との積層構造を有していることを特徴として
いる。
極は、Wを主成分とする材料膜(第1層)と、Alを主
成分とする材料膜(第2層)と、Tiを主成分とする材
料膜(第3層)との積層構造を有していることを特徴と
している。
極は、Wを主成分とする材料膜(第1層)と、Alを主
成分とする材料膜(第2層)と、TiNを主成分とする
材料膜(第3層)との積層構造を有していることを特徴
としている。
ICP(Inductively Coupled Plasma:誘導結合型プラ
ズマ)エッチング法を用いた場合、ゲート電極の端部を
テーパー形状とすることができる。
水平面と材料層の側面とがなす角を指している。また、
本明細書中では便宜上、テーパー角を有している側面を
テーパー形状と呼び、テーパー形状を有している部分を
テーパー部と呼ぶ。
ャネル型TFT及び前記第3のnチャネル型TFTでE
EMOS回路またはEDMOS回路が形成されたことを
特徴としている。また、本発明の駆動回路は、全てnチ
ャネル型TFTからなるNMOS回路で形成し、画素部
のTFTもnチャネル型TFTで形成することによって
プロセスの簡略化を図るものである。一般的な駆動回路
はnチャネル型の半導体素子とpチャネル型の半導体素
子とを相補的に組み合わせたCMOS回路を基本に設計
されるが、本発明ではnチャネル型のTFTのみを組み
合わせて駆動回路を形成する。
成は、絶縁表面上に駆動回路と画素部と端子部を備えた
半導体装置の作製方法であって、絶縁表面上に半導体層
を形成する工程と、前記半導体層に第1絶縁膜を形成す
る工程と、前記第1絶縁膜上にゲート電極と、画素部の
ソース配線と、端子部の電極を形成する工程と、前記ゲ
ート電極をマスクとして前記半導体層にn型を付与する
不純物元素を添加してn型の不純物領域を形成する工程
と、前記ゲート電極をエッチングしてテーパ−部を形成
する工程と、前記画素部のソース配線及び前記端子部を
覆う第2絶縁膜を形成する工程と、前記第2絶縁膜上に
ゲート配線、及び駆動回路のソース配線を形成する工程
と、を有する半導体装置の作製方法である。
素部のソース配線と、端子部の電極を形成する工程は、
TaNを主成分とする材料膜を形成し、Alを主成分と
する材料膜を形成し、Tiを主成分とする材料膜を形成
して積層した後、マスクによりエッチングして形成する
ことを特徴としている。また、上記構成において、前記
ゲート電極と、画素部のソース配線と、端子部の電極を
形成する工程は、Wを主成分とする材料膜を形成し、A
lを主成分とする材料膜を形成し、Tiを主成分とする
材料膜を形成して積層した後、マスクによりエッチング
して形成することを特徴としている。
素部及び駆動回路を有する液晶表示装置、或いは上記構
成に示した画素部及び駆動回路を有するOLEDを有す
る発光装置を作製することができる。
Tの製造工程が削減されるため、液晶表示装置、または
発光装置の製造工程が簡略化され、トータルの製造コス
トを削減することができる。
に説明する。
第1のフォトリソグラフィ工程によって所望の形状の半
導体層を形成する。
縁膜を含む)を形成する。絶縁膜上に第1の導電膜と第
2の導電膜と第3の導電膜とを積層形成する。これらの
積層膜を第2のフォトリソグラフィ工程により第1のエ
ッチング処理を行い、第1の導電層及び第2の導電層か
らなるゲート電極と、画素部のソース配線と、端子部の
電極とを形成する。なお、本発明においては、先にゲー
ト電極を形成した後、層間絶縁膜上にゲート配線を形成
する。
形成したレジストマスクをそのままの状態としたまま、
半導体にn型を付与する不純物元素(リン等)を添加し
て自己整合的にn型の不純物領域(高濃度)を形成す
る。
形成したレジストマスクをそのままの状態としたまま、
エッチング条件を変えて第2のエッチング処理を行い、
テーパー部を有する第1の導電層(第1の幅)と第2の
導電層(第2の幅)と第3の導電層(第3の幅)を形成
する。なお、第1の幅は第2の幅より大きく、第2の幅
は第3の幅より大きい。ここでの第1の導電層と第2の
導電層と第3の導電層とからなる電極がnチャネル型T
FTのゲート電極(第1のゲート電極)となる。
ャネル形成領域への拡散を防ぐためにTaNまたはWを
主成分とする材料膜を用いればよい。また、第2の導電
層としては、Al、Cu、Ag、またはAuを主成分と
する低抵抗な材料膜を用いればよい。また、第3の導電
層としては、コンタクト抵抗の低いTiを主成分とする
材料膜を用いればよい。
気抵抗値の低い材料であるWを用い、第2の導電層とし
て、耐熱性の高い2wt%のSiを含むアルミニウム
(Al−Si)を用い、第3の導電層としてTiを用い
て、さらに第2の導電層の耐熱性を高めることが好まし
い。ただし、第3の導電層としてTiを用いる場合、後
の工程(熱活性化処理など)で350℃以上の熱処理を
行うと、Ti/Al−Si界面で合金化してしまい、高
抵抗となってしまうため、後の工程で350℃以上の熱
処理を行う場合には、第3の導電層としてTiNを用い
ることが好ましい。また、後の工程でレーザー光を照射
する場合(レーザー活性化処理など)、窒化物はレーザ
ー光を吸収しやすく、照射面にダメージを与えてしまう
恐れがあるため、第3の導電層としてTiNを用い、さ
らに第4の導電層としてTiを用いることによってレー
ザー光によるダメージを保護することができる。
記第1のゲート電極をマスクとし、前記絶縁膜を通過さ
せて半導体層にn型を付与する不純物元素を添加する。
りレジストマスクを形成し、画素部のTFTのオフ電流
を低減するために選択的にn型を付与する不純物元素を
添加する。
電膜の形成を行う。次いで、透明導電膜を第4のフォト
リソグラフィ法によりパターニングを行い、画素電極を
形成する。次いで、第5のフォトリソグラフィ工程によ
りコンタクトホールを形成する。ここでは不純物領域に
達するコンタクトホールと、ゲート電極に達するコンタ
クトホールと、ソース配線に達するコンタクトホールと
を形成する。
を形成し、第6のフォトリソグラフィ工程によりゲート
配線、ソース配線と不純物領域とを接続する電極、及び
画素電極と不純物領域とを接続する電極を形成する。本
発明において、ゲート配線は層間絶縁膜に設けられたコ
ンタクトホールを通じて第1のゲート電極または第2の
ゲート電極と電気的に接続されている。また、ソース配
線は、層間絶縁膜に設けられたコンタクトホールを通じ
て不純物領域(ソース領域)と電気的に接続されてい
る。また、画素電極に接続する電極は、層間絶縁膜に設
けられたコンタクトホールを通じて不純物領域(ドレイ
ン領域)と電気的に接続されている。
工程、即ち、6枚のマスク数で画素TFT(nチャネル
型TFT)を有する画素部と、図7(A)に示すような
EEMOS回路(nチャネル型TFT)を有する駆動回
路とを備えた素子基板を形成することができる。なお、
ここでは透過型の表示装置を作製する例を示したが画素
電極に反射性の高い材料を用い、反射型の表示装置を作
製することも可能である。反射型の表示装置を作製する
場合は、ゲート配線と同時に形成することができるた
め、5枚のマスク数で素子基板を形成することができ
る。
Device)を有するアクティブマトリクス型の発光装置
を作製することもできる。発光装置においても、駆動回
路は全てnチャネル型TFTで形成し、画素部も複数の
nチャネル型TFTで形成することになる。OLEDを
用いた発光装置は、少なくとも、スイッチング素子とし
て機能するTFTと、OLEDに電流を供給するTFT
とが、各画素に設けられることになる。画素の回路構
成、及び駆動方法によらず、OLEDと電気的に接続さ
れ、且つ、OLEDに電流を供給するTFTをnチャネ
ル型TFTとする。
ルミネッセンス(Electroluminescence)が得られる有
機化合物(有機発光材料)を含む層(以下、有機発光層
と記す)と、陽極と、陰極とを有している。有機化合物
におけるルミネッセンスには、一重項励起状態から基底
状態に戻る際の発光(蛍光)と三重項励起状態から基底
状態に戻る際の発光(リン光)とがあるが、本発明の発
光装置は、上述した発光のうちの、いずれか一方の発光
を用いていても良いし、または両方の発光を用いていて
も良い。
極の間に形成された全ての層を有機発光層と定義する。
有機発光層には具体的に、発光層、正孔注入層、電子注
入層、正孔輸送層、電子輸送層等が含まれる。基本的に
OLEDは、陽極/発光層/陰極が順に積層された構造
を有しており、この構造に加えて、陽極/正孔注入層/
発光層/陰極や、陽極/正孔注入層/発光層/電子輸送
層/陰極等の順に積層した構造を有していることもあ
る。
ン型とを組み合わせて図7(B)に示すようなEDMO
S回路を形成する場合、導電膜を形成する前に予めマス
クを形成して、チャネル形成領域となる半導体に周期表
の15族に属する元素(好ましくはリン)もしくは周期
表の13族に属する元素(好ましくはボロン)を選択的
に添加すればよい。この場合には、7枚のマスク数で素
子基板を形成することができる。
て説明したが、n型不純物元素に代えてp型不純物元素
を用いることによってpチャネル型TFTを形成するこ
とができることは言うまでもない。その場合、駆動回路
は全てpチャネル型TFTで形成し、画素部もpチャネ
ル型TFTで形成することになる。
示す実施例でもってさらに詳細な説明を行うこととす
る。
する。ここでは、同一基板上に画素部と、画素部の周辺
に設ける駆動回路のTFT(nチャネル型TFTのみ)
を同時に作製する方法について詳細に説明する。
基板、石英基板、セラミック基板などを用いることがで
きる。また、シリコン基板、金属基板またはステンレス
基板の表面に絶縁膜を形成したものを用いても良い。ま
た、本実施例の処理温度に耐えうる耐熱性を有するプラ
スチック基板を用いてもよい。
0上に酸化シリコン膜、窒化シリコン膜または酸化窒化
シリコン膜(SiOxNy)等の絶縁膜から成る下地絶縁
膜101を形成する。代表的な一例は下地絶縁膜101
として2層構造から成り、SiH4、NH3、及びN2O
を反応ガスとして成膜される第1酸化窒化シリコン膜1
01aを50〜100nm、SiH4、及びN2Oを反応
ガスとして成膜される第2酸化窒化シリコン膜101b
を100〜150nmの厚さに積層形成する構造が採用
される。また、下地絶縁膜101として膜厚10nm以
下の窒化シリコン膜を用いてもよい。窒化シリコン膜を
用いた場合、ブロッキング層としての効果に加え、後に
行われるゲッタリング工程でゲッタリング効率を向上さ
せる効果も有する。ゲッタリングの際、ニッケルは酸素
濃度の高い領域に移動しやすい傾向があるため、半導体
膜と接する下地絶縁膜を窒化シリコン膜とすることは極
めて有効である。また、第1酸化窒化シリコン膜、第2
酸化窒化シリコン膜、窒化シリコン膜とを順次積層した
3層構造を用いてもよい。
に形成した非晶質半導体膜を結晶化して得る。非晶質半
導体膜は30〜60nmの厚さで形成し、その後、非晶
質半導体膜の表面に、結晶化を促進する触媒作用のある
金属元素(本実施例では、ニッケル)を重量換算で1〜
100ppmのニッケルを含む酢酸ニッケル塩溶液をスピ
ナーで塗布して触媒含有層を形成する。
した状態を保持したまま結晶化のための加熱処理を行
う。本実施例では、RTA法で加熱処理を行う。加熱用
のランプ光源を1〜60秒、好ましくは30〜60秒点
灯させ、それを1〜10回、好ましくは2〜6回繰り返
す。ランプ光源の発光強度は任意なものとするが、半導
体膜が瞬間的には600〜1000℃、好ましくは65
0〜750℃程度にまで加熱されるようにする。このよ
うな高温になったとしても、半導体膜が瞬間的に加熱さ
れるのみであり、基板100はそれ自身が歪んで変形す
ることはない。こうして、非晶質半導体膜を結晶化さ
せ、結晶質半導体膜を得ることができる。
成分の割合)を高め、結晶粒内に残される欠陥を補修す
るためには結晶質半導体膜に対してレーザ光を照射す
る。レーザには波長400nm以下のエキシマレーザ光
や、YAGレーザの第2高調波、第3高調波を用いるこ
とも可能である。いずれにしても、繰り返し周波数10
〜1000Hz程度のパルスレーザー光を用い、当該レー
ザ光を光学系にて100〜400mJ/cm2に集光し、90
〜95%のオーバーラップ率をもって結晶質半導体膜1
04に対するレーザ処理を行っても良い。
を示したが、連続発振のレーザーを用いてもよく、非晶
質半導体膜の結晶化に際し、大粒径に結晶を得るために
は、連続発振が可能な固体レーザを用い、基本波の第2
高調波〜第4高調波を適用するのが好ましい。代表的に
は、Nd:YVO4レーザー(基本波1064nm)の第2
高調波(532nm)や第3高調波(355nm)を適用
すればよい。連続発振のレーザーを用いる場合には、出
力10Wの連続発振のYVO4レーザから射出されたレ
ーザ光を非線形光学素子により高調波に変換する。ま
た、共振器の中にYVO4結晶と非線形光学素子を入れ
て、高調波を射出する方法もある。そして、好ましくは
光学系により照射面にて矩形状または楕円形状のレーザ
光に成形して、被処理体に照射する。このときのエネル
ギー密度は0.01〜100MW/cm2程度(好まし
くは0.1〜10MW/cm2)が必要である。そし
て、10〜2000cm/s程度の速度でレーザ光に対
して相対的に半導体膜を移動させて照射すればよい。
る金属元素としてニッケルを用いた熱結晶化を行った後
にレーザー光を照射する技術を用いたが、ニッケルを添
加することなく、パルス発振のエキシマレーザー、或い
は連続発振のレーザー(YVO 4レーザーの第2高調
波)でアモルファスシリコン膜を結晶化させてもよい。
元素を除去するために以下に示すゲッタリング処理を行
う。結晶質半導体膜上にバリア層を形成する。バリア層
としては、熱処理を行うと、触媒元素(ニッケル)をゲ
ッタリングサイトに移動させることができ、さらにゲッ
タリングサイトの除去工程において用いるエッチング液
がしみこまない多孔質膜を形成する。例えば、オゾン水
で処理することにより形成されるケミカルオキサイド
膜、酸化シリコン膜(SiOx)を用いればよい。本明
細書中では、このような性質を有する膜を特に多孔質膜
という。
元素を含む半導体膜を形成する。本実施例では、プラズ
マCVD法やスパッタ法などで成膜した段階、あるいは
成膜後にイオンドーピング法またはイオン注入法によっ
て添加した段階で、希ガス元素を1×1019〜1×10
22/cm3、好ましくは1×1020〜1×1021/cm3の濃度
で含む半導体膜を形成する。
を用いた熱処理などの加熱処理を行い、触媒元素をゲッ
タリングサイトに縦方向に移動させる。この加熱処理は
アニールを兼ねている。加熱条件としては、加熱用のラ
ンプ光源を1〜60秒、好ましくは30〜60秒点灯さ
せ、それを1〜10回、好ましくは2〜6回繰り返す。
ランプ光源の発光強度は任意なものとするが、半導体膜
が瞬間的には600〜1000℃、好ましくは700〜
750℃程度にまで加熱されるようにする。
らなるゲッタリングサイトを選択的にエッチングして除
去する。エッチングの方法としては、ClF3によるプ
ラズマを用いないドライエッチング、或いはヒドラジン
や、テトラエチルアンモニウムハイドロオキサイド(化
学式 (CH3)4NOH)を含む水溶液などアルカリ溶
液によるウエットエッチングで行うことができる。この
時バリア層106はエッチングストッパーとして機能す
る。また、バリア層106はその後フッ酸により除去す
れば良い。結晶化を改善するために、結晶化工程後、レ
ーザ光を照射してもよい。
形状にエッチング処理して島状に分離された半導体層1
02〜106を形成する。
後、nチャネル型TFTのしきい値(Vth)を制御す
るためにp型を付与する不純物元素を添加してもよい。
半導体に対してp型を付与する不純物元素には、ボロン
(B)、アルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)など
周期律第13族元素が知られている。
〜106を覆うゲート絶縁膜107を形成する。ゲート
絶縁膜107は、プラズマCVD法やスパッタ法で形成
し、その厚さを40〜150nmとしてシリコンを含む
絶縁膜で形成する。勿論、このゲート絶縁膜は、シリコ
ンを含む絶縁膜を単層或いは積層構造として用いること
ができる。
マCVD法でTEOS(TetraethylOrtho Silicate)と
O2を混合し、反応圧力40Pa、基板温度300〜4
00℃とし、高周波(13.56MHz)電力密度0.
5〜0.8W/cm2で放電させて形成することができ
る。このようにして作製される酸化シリコン膜は、形成
後400〜500℃の熱アニールによりゲート絶縁膜と
して良好な特性を得ることができる。
0nmの第1の導電膜としてタングステン(W)を主成
分とする膜108aと、膜厚100〜500nmの第2
の導電膜としてアルミニウム(Al)を主成分とする膜
108bと、膜厚20〜100nmの第3の導電膜とし
てチタン(Ti)を主成分とする膜108cとを積層形
成する。これらの導電膜からなる積層のトータル膜厚
は、後の工程を考えると段差の面で600nm未満とす
ることが好ましい。ここでは、ゲート絶縁膜107上に
膜厚50nmのタングステン膜、膜厚500nmのアル
ミニウムとチタンの合金(Al−Ti)膜、膜厚30n
mのチタン膜を順次積層する。
ングによりゲート電極となる第1の導電膜、第2の導電
膜、または第3の導電膜の導電性材料として、Ta、
W、Ti、Mo、Al、Cuから選ばれた元素、または
前記元素を主成分とする合金材料もしくは化合物材料を
適宜用いることができる。また、第1の導電膜としてリ
ン等の不純物元素をドーピングした多結晶シリコン膜に
代表される半導体膜を用いてもよい。例えば、第1の導
電膜をタングステン(W)膜で形成し、第2の導電膜を
アルミニウムとシリコンの合金(Al−Si)膜、第3
の導電膜を窒化チタン(TiN)膜とする組み合わせ、
或いは第1の導電膜をタングステン(W)膜で形成し、
第2の導電膜をCu膜、第3の導電膜をチタン(Ti)
膜とする組み合わせ、或いは第1の導電膜をタンタル
(TaN)膜で形成し、第2の導電膜をアルミニウム
(Al−Ti)膜、第3の導電膜をチタン(Ti)膜と
する組み合わせ、或いは、第1の導電膜を窒化タンタル
(TaN)膜で形成し、第2の導電膜をアルミニウム
(Al−Ti)膜、第3の導電膜を窒化チタン(Ti
N)膜とする組み合わせ、或いは第1の導電膜を窒化タ
ンタル(TaN)膜で形成し、第2の導電膜をCu膜、
第3の導電膜をチタン(Ti)とする組み合わせとして
もよい。
によりレジストからなるマスク110〜115を形成
し、ゲート電極及び配線を形成するための第1のエッチ
ング処理を行う。第1のエッチング処理では第1及び第
2のエッチング条件で行う。エッチングにはICP(In
ductively Coupled Plasma:誘導結合型プラズマ)エッ
チング法を用いると良い。ICPエッチング法を用い、
エッチング条件(コイル型の電極に印加される電力量、
基板側の電極に印加される電力量、基板側の電極温度
等)を適宜調節することによって所望のテーパー形状に
膜をエッチングすることができる。なお、エッチング用
ガスとしては、Cl2、BCl3、SiCl4、CCl4な
どを代表とする塩素系ガスまたはCF4、SF6、NF3
などを代表とするフッ素系ガス、またはO2を適宜用い
ることができる。
ここではBCl3とCl2とO2とを用いることが適して
いる。それぞれのガス流量比を65/10/5(scc
m)とし、1.2Paの圧力でコイル型の電極に450
WのRF(13.56MHz)電力を投入してプラズマ
を生成して117秒のエッチングを行う。基板側(試料
ステージ)にも300WのRF(13.56MHz)電
力を投入し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加す
る。なお、基板側の電極面積サイズは、12.5cm×
12.5cmであり、コイル型の電極面積サイズ(ここ
ではコイルの設けられた石英円板)は、直径25cmの
円板である。この第1のエッチング条件によりAl−T
i膜及びチタン膜をエッチングして第2の導電膜および
第3の導電膜の端部をテーパー形状とする。なお、第1
のエッチング条件でのAl−Ti膜とチタン膜のエッチ
ングレートはほぼ同一である。
ッチング用ガスにCF4とCl2とO 2とを用い、それぞ
れのガス流量比を25/25/10(sccm)とし、
1Paの圧力でコイル型の電極に500WのRF(1
3.56MHz)電力を投入してプラズマを生成して約
30秒程度のエッチングを行う。基板側(試料ステー
ジ)にも20WのRF(13.56MHz)電力を投入
し、実質的に負の自己バイアス電圧を印加する。CF4
とCl2を混合した第2のエッチング条件ではW膜、A
l−Ti膜、及びチタン膜とも同程度にエッチングされ
る。なお、ゲート絶縁膜上に残渣を残すことなくエッチ
ングするためには、10〜20%程度の割合でエッチン
グ時間を増加させると良い。
からなるマスクの形状を適したものとすることにより、
基板側に印加するバイアス電圧の効果により第1の導電
層、第2の導電層、及び第3の導電層の端部がテーパー
形状となる。このテーパー部の角度は15〜45°とな
る。こうして、第1のエッチング処理により第1の導電
層と第2の導電層と第3の導電層から成る第1の形状の
導電層117〜122(第1の導電層1117a〜11
22aと第2の導電層117b〜122bと第3の導電
層117c〜122c)を形成する。116はゲート絶
縁膜であり、第1の形状の導電層117〜122で覆わ
れない領域は20〜50nm程度エッチングされ薄くな
った領域が形成される。
験を行った。試料としては、石英基板上に本実施例と同
様に膜厚50nmのタングステン膜、膜厚500nmの
アルミニウムとチタンの合金(Al−Ti)膜、膜厚3
0nmのチタン膜を順次積層したものを用い、上記第1
のエッチング処理と同一の条件でエッチングを行った直
後にSEMで観察した写真図が図13である。従って、
図13に示した導電層の形状が第1の形状の導電層と見
なすことができる。
15を除去せずに図1(C)に示すように第2のエッチ
ング処理を行う。エッチング用ガスにBCl3とCl2を
用い、それぞれのガス流量比を20/60(sccm)と
し、1.2Paの圧力でコイル型の電極に600WのR
F(13.56MHz)電力を投入してプラズマを生成
してエッチングを行う。基板側(試料ステージ)には1
00WのRF(13.56MHz)電力を投入する。こ
の第2のエッチング処理に行う第3のエッチング条件に
より第2の導電層および第3の導電層をエッチングす
る。こうして、上記第3のエッチング条件によりチタン
を微量に含むアルミニウム膜及びチタン膜を異方性エッ
チングして第2の形状の導電層124〜129(第1の
導電層124a〜129aと第2の導電層124b〜1
29bと第3の導電層124c〜129c)を形成す
る。123はゲート絶縁膜であり、第2の形状の導電層
117〜122で覆われない領域は若干エッチングされ
薄くなった領域が形成される。また、図1(B)および
図1(C)では、第1の導電層のテーパー部の長さは同
一として図示しているが、実際は、配線幅の依存性があ
るため、配線幅によって第1の導電層のテーパー部の長
さが変化する。
条件の実験を行った。試料としては、石英基板上に本実
施例と同様に膜厚50nmのタングステン膜、膜厚50
0nmのアルミニウムとチタンの合金(Al−Ti)
膜、膜厚30nmのチタン膜を順次積層したものを用
い、上記第1のエッチング処理と同一の条件でエッチン
グを行い、さらに第2のエッチング処理した直後にSE
Mで観察した写真図が図14である。従って、図14に
示した導電層の形状が第2の形状の導電層と見なすこと
ができる。
(第1のエッチング条件、第2のエッチング条件)と、
第2のエッチング処理(第3のエッチング条件)とを大
気に触れることなく連続的に行った例を示したが、特に
限定されず、エッチング後にチャンバーから取出し、反
応ガスなどを排気した後、再度チャンバーに配置して異
なる条件でエッチングを順次行ってもよい。
ずに第1のドーピング処理を行い、半導体層にn型を付
与する不純物元素を添加する。なお、第1のドーピング
処理の前にレジストからなるマスクを除去しても構わな
い。ドーピング処理はイオンドープ法、レーザードープ
法、もしくはイオン注入法で行えば良い。イオンドープ
法の条件はドーズ量を1.5×1014atoms/cm2とし、
加速電圧を60〜100keVとして行う。n型を付与
する不純物元素として15族に属する元素、典型的には
リン(P)または砒素(As)を用いる。この場合、第
2形状の導電層124〜128がn型を付与する不純物
元素に対するマスクとなり、自己整合的に第1の不純物
領域123〜127が形成される。第1の不純物領域1
30〜134には1×1016〜1×1017/cm3の濃度範
囲でn型を付与する不純物元素を添加する。
からなるマスク135、136を形成し第2のドーピン
グ処理を行う。マスク135は駆動回路のnチャネル型
TFTの一つを形成する半導体層のチャネル形成領域及
びその周辺の領域を保護するマスクであり、マスク13
6は画素部のTFTを形成する半導体層のチャネル形成
領域及びその周辺の領域を保護するマスクである。ま
た、図2(A)では、便宜上、第1の導電層のテーパー
部の長さは同一として図示しているが、実際は、配線幅
によって第1の導電層のテーパー部の長さが変化してい
る。従って、同一基板上に配線幅の異なる配線が複数設
けられている場合、ドーピングされる領域の幅もそれぞ
れ異なる。
プ法の条件はドーズ量を1.5×1015atoms/cm2と
し、加速電圧を60〜100keVとしてリン(P)を
ドーピングする。ここでは、第2形状の導電層124〜
128及びゲート絶縁膜123の膜厚の差を利用して各
半導体層に不純物領域を行う。勿論、マスク135、1
36で覆われた領域にはリン(P)は添加されない。こ
うして、第2の不純物領域180〜182と第3の不純
物領域137〜141が形成される。第3の不純物領域
137〜141には1×1020〜1×1021/cm3の濃度
範囲でn型を付与する不純物元素を添加されている。ま
た、第2の不純物領域はゲート絶縁膜の膜厚差により第
3の不純物領域よりも低濃度に形成され、1×1018〜
1×1019/cm3の濃度範囲でn型を付与する不純物元素
を添加されることになる。
型の導電型を有する不純物領域が形成される。第2の形
状の導電層124〜127はゲート電極となる。また、
第2の形状の導電層128は画素部において保持容量を
形成する一方の電極となる。さらに、第2の形状の導電
層129は画素部においてソース配線を形成する。
151を形成する。この第1の層間絶縁膜151は、プ
ラズマCVD法またはスパッタ法を用い、厚さを100
〜200nmとしてシリコンと水素を含む絶縁膜で形成
する。その好適な一例は、プラズマCVD法により形成
される膜厚150nmの酸化窒化シリコン膜である。勿
論、第1の層間絶縁膜151は酸化窒化シリコン膜に限
定されるものでなく、他のシリコンを含む絶縁膜を単層
または積層構造として用いても良い。
不純物元素を活性化処理する工程を行う。この活性化は
ファーネスアニール炉またはクリーンオーブンを用いて
加熱処理を行うことで実現する。加熱処理の温度は窒素
雰囲気中で400〜700℃、代表的には410〜50
0℃で行う。なお、このような熱活性化を行う場合に
は、耐熱性を向上させるため導電層の3層目の材料であ
るチタンに代えて、窒化チタンを用いることが好まし
い。なお、この他に、レーザーアニール法、またはラピ
ッドサーマルアニール法(RTA法)を適用することも
できる。
媒として使用したニッケルが高濃度のリンを含む第3の
不純物領域137〜141ゲッタリングされ、主にチャ
ネル形成領域となる半導体層中のニッケル濃度が低減さ
れる。その結果、チャネル形成領域を有するTFTはオ
フ電流値が下がり、結晶性が良いことから高い電界効果
移動度が得られ、良好な特性を達成することができる。
縁膜151上に有機絶縁物材料から成る第2の層間絶縁
膜152を形成する。次いで、ソース配線127に達す
るコンタクトホールと各不純物領域に達するコンタクト
ホールを形成する。
て配線及び画素電極を形成する。例えば、膜厚50〜2
50nmのTi膜と、膜厚300〜500nmの合金膜
(AlとTiとの合金膜)との積層膜を用いる。こうし
て、ソースまたはドレイン配線153〜158、ゲート
配線160、接続配線159、画素電極161、容量配
線162が形成される。
1、nチャネル型TFT402、nチャネル型TFT4
03を有する駆動回路406と、nチャネル型TFT4
04、保持容量405とを有する画素部407を同一基
板上に形成することができる。本明細書中ではこのよう
な基板を便宜上アクティブマトリクス基板と呼ぶ。尚、
nチャネル型TFT401とnチャネル型TFT403
は同一構造である。
条件によっては不純物元素がゲート電極の下方への廻り
込んで、ゲート電極と重なり、且つ濃度勾配を有する不
純物領域が0.1μm程度生じる場合もあったが、本実
施例は、0.5μm以上、好ましくは1μm以上として
おり、従来のTFT構造とは異なる。
成領域165、ゲート電極を形成する第2の形状の導電
層125と一部が重ならない第2不純物領域166とソ
ース領域またはドレイン領域として機能する第3の不純
物領域167を有している。
成領域168、ゲート電極を形成する第2の形状の導電
層126と一部が重なる第2の不純物領域169とソー
ス領域またはドレイン領域として機能する第3の不純物
領域170を有している。
レジスタ回路、バッファ回路、レベルシフタ回路、ラッ
チ回路などを形成する。特に、駆動電圧が高いバッファ
回路には、ホットキャリア効果による劣化を防ぐ目的か
ら、nチャネル型TFT401または403の構造が適
している。
ネル形成領域171、ゲート電極を形成する第2の形状
の導電層128の外側に形成される第1の不純物領域1
72とソース領域またはドレイン領域として機能する第
3の不純物領域173を有している。また、保持容量4
05の一方の電極として機能する半導体層には第3の不
純物領域176、第2の不純物領域177が形成されて
いる。保持容量405は、絶縁膜(ゲート絶縁膜と同一
膜)を誘電体として、容量配線162と、半導体層10
6とで形成されている。
示す。図4ではほぼ一画素分の上面図を示し、付与する
符号は図3と共通なものとしている。また、A−A'及
びB−B'線の断面構造が図3に対応している。図4の
画素構造において、ゲート配線とゲート電極とを異なる
層上に形成することにより、ゲート配線と半導体層を重
畳させることが可能となり、ゲート配線に遮光膜として
の機能が付加されている。また、画素電極間の隙間が遮
光されるように、画素電極の端部をソース配線と重なる
ように配置され、遮光膜(ブラックマトリクス)の形成
を省略できる構造としている。その結果、従来に比べ開
口率を向上させることが可能となっている。
られたアクティブマトリクス基板から、液晶モジュール
を作製する工程を以下に説明する。
膜を形成しラビング処理を行う。なお、本実施例では配
向膜を形成する前に、アクリル樹脂膜等の有機樹脂膜を
パターニングすることによって基板間隔を保持するため
の柱状のスペーサを所望の位置に形成した。また、柱状
のスペーサに代えて、球状のスペーサを基板全面に散布
してもよい。
板には、着色層、遮光層が各画素に対応して配置された
カラーフィルタが設けられている。また、駆動回路の部
分にも遮光層を設けた。このカラーフィルタと遮光層と
を覆う平坦化膜を設けた。次いで、平坦化膜上に透明導
電膜からなる対向電極を画素部に形成し、対向基板の全
面に配向膜を形成し、ラビング処理を施した。
クティブマトリクス基板と対向基板とをシール材で貼り
合わせる。シール材にはフィラーが混入されていて、こ
のフィラーと柱状スペーサによって均一な間隔を持って
2枚の基板が貼り合わせられる。その後、両基板の間に
液晶材料を注入し、封止剤によって完全に封止する。液
晶材料には公知の液晶材料を用いれば良い。このように
して液晶モジュールが完成する。そして、必要があれ
ば、アクティブマトリクス基板または対向基板を所望の
形状に分断する。さらに、公知の技術を用いて偏光板等
を適宜設けた。そして、公知の技術を用いてFPCを貼
りつけた。
図5の上面図を用いて説明する。
FPC(フレキシブルプリント配線板:Flexible Print
ed Circuit)211を貼り付ける外部入力端子209、
外部入力端子と各回路の入力部までを接続する配線21
0などが形成されたアクティブマトリクス基板と、カラ
ーフィルタなどが設けられた対向基板200とがシール
材207を介して貼り合わされている。
うに対向基板側に遮光層203aが設けられ、ソース配
線側駆動回路201bと重なるように対向基板側に遮光
層803bが形成されている。また、画素部205上の
対向基板側に設けられたカラーフィルタ202は遮光層
と、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の各色の着色
層とが各画素に対応して設けられている。実際に表示す
る際には、赤色(R)の着色層、緑色(G)の着色層、
青色(B)の着色層の3色でカラー表示を形成するが、
これら各色の着色層の配列は任意なものとする。
ィルタ202を対向基板に設けているが特に限定され
ず、アクティブマトリクス基板を作製する際、アクティ
ブマトリクス基板にカラーフィルタを形成してもよい。
素の間には遮光層が設けられており、表示領域以外の箇
所を遮光している。また、ここでは、駆動回路を覆う領
域にも遮光層203a、203bを設けているが、駆動
回路を覆う領域は、後に液晶表示装置を電子機器の表示
部として組み込む際、カバーで覆うため、特に遮光層を
設けない構成としてもよい。また、アクティブマトリク
ス基板を作製する際、アクティブマトリクス基板に遮光
層を形成してもよい。
対向電極の間に、カラーフィルタを構成する着色層を複
数層重ねた積層で遮光するように適宜配置し、表示領域
以外の箇所(各画素電極の間隙)や、駆動回路を遮光し
てもよい。
配線から成るFPC211が異方性導電性樹脂で貼り合
わされている。さらに補強板で機械的強度を高めてい
る。
ルは各種電子機器の表示部として用いることができる。
性を有する金属材料で形成された反射型の表示装置の例
を示したが、本実施例では画素電極を透光性を有する導
電膜で形成した透過型の表示装置の例を図6に示す。画
素電極を透明導電膜で形成すると、フォトマスクは1枚
増えるものの、透過型の表示装置を形成することができ
る。
後、透光性を有する導電膜からなる画素電極を形成す
る。透光性を有する導電膜としては、ITO(酸化イン
ジウム酸化スズ合金)、酸化インジウム酸化亜鉛合金
(In2O3―ZnO)、酸化亜鉛(ZnO)等を用いれ
ばよい。
形成する。次いで、画素電極と重なる接続電極を形成す
る。この接続電極は、コンタクトホールを通じてドレイ
ン領域と接続されている。また、この接続電極と同時に
他のTFTのソース電極またはドレイン電極も形成す
る。
形成した例を示したが、駆動回路の一部に数個のICを
用いてもよい。
板が形成される。このアクティブマトリクス基板を用
い、実施例2に従って液晶モジュールを作製し、バック
ライト310、導光板311を設け、カバー312で覆
えば、図6に示すアクティブマトリクス型液晶表示装置
が完成する。なお、カバー312と液晶モジュールは接
着剤や有機樹脂を用いて貼り合わせる。また、基板と対
向基板を貼り合わせる際、枠で囲んで有機樹脂を枠と基
板との間に充填して接着してもよい。また、透過型であ
るので偏光板309は、アクティブマトリクス基板と対
向基板の両方に貼り付ける。
TFTは、チャネル形成領域となる半導体に周期表の1
5族に属する元素(好ましくはリン)もしくは周期表の
13族に属する元素(好ましくはボロン)を添加するこ
とによりエンハンスメント型とデプレッション型とを作
り分けることができる。
NMOS回路を形成する場合、エンハンスメント型TF
T同士で形成する場合(以下、EEMOS回路という)
と、エンハンスメント型とデプレッション型とを組み合
わせて形成する場合(以下、EDMOS回路という)が
ある。
に、EDMOS回路の例を図7(B)に示す。図7
(A)において、31、32はどちらもエンハンスメン
ト型のnチャネル型TFT(以下、E型NTFTとい
う)である。また、図7(B)において、33はE型N
TFT、34はデプレッション型のnチャネル型TFT
(以下、D型NTFTという)である。
は正の電圧が印加される電源線(正電源線)であり、V
DLは負の電圧が印加される電源線(負電源線)である。
負電源線は接地電位の電源線(接地電源線)としても良
い。
路もしくは図7(B)に示したEDMOS回路を用いて
シフトレジスタを作製した例を図8に示す。図8におい
て、40、41はフリップフロップ回路である。また、
42、43はE型NTFTであり、E型NTFT42の
ゲートにはクロック信号(CL)が入力され、E型NT
FT43のゲートには極性の反転したクロック信号(C
Lバー)が入力される。また、44で示される記号はイ
ンバータ回路であり、図8(B)に示すように、図7
(A)に示したEEMOS回路もしくは図7(B)に示
したEDMOS回路が用いられる。従って、表示装置の
駆動回路を全てnチャネル型TFTで構成することも可
能である。
か一と自由に組み合わせることができる。
異なる画素構造(IPS方式)を図9に示し、断面構造
を図10に示す。それぞれ、A−A’断面図、H−H’
断面図を示した。
g)方式(横電界方式とも言う)のアクティブマトリク
ス型の液晶表示装置の一例を示す。IPS方式は画素電
極と共通配線(以下、コモン配線と呼ぶ)との両方を一
方の基板に形成し、横方向に電界を印加することに特徴
があり、液晶分子の長軸が基板面にほぼ平行な方向に配
向制御されている。このIPS方式とすることで視野角
を広げることができる。
層、1102、1103は第2の半導体層、1104は
第1の電極、1105は第2の電極、1106はソース
配線、1107はゲート配線、1108、1109はコ
モン配線、1110は接続電極、1111は画素電極で
ある。なお、画素電極とコモン配線は、基板面と平行な
電界が生じるように配置されている。また、コモン配線
はソース配線と重なるように配置されており画素部の開
口率を向上させている。
04、第2の電極1105、及びソース配線1106
は、第1の半導体層及び第2の半導体層を覆う絶縁膜上
に同時に形成されている。また、画素電極1111、接
続電極1110、ゲート配線1107、及びコモン配線
1109は、ソース配線を覆う層間絶縁膜上に同時に形
成されている。
接続されており、第1の半導体層と重なる第1の電極は
ゲート電極として機能する。
を示したが、画素電極及びコモン電極の形状をくの字の
電極構造として、さらに視野角を広げてもよい。
2の半導体層を覆う絶縁膜と、第2の電極とで形成され
る。この第2の電極は隣り合う画素のゲート配線と電気
的に接続されている。また、第2の半導体層にはn型を
付与する不純物元素が添加されている。
ーンを変更すれば実施例1と同じ工程で得られる画素構
成である。
態を得た後、実施例2に示した方法により液晶表示装置
を得る。画素間の隙間は実施例2と同様に対向基板に設
けたカラーフィルタを用いて遮光する。ただし、IPS
方式とするため、配向処理などを変更する必要がある。
られる駆動回路のTFT(チャネル長:L/チャネル
幅:W=10μm/8μm)において、ゲート電極と重
なる不純物領域(Lov領域とも呼ぶ)のチャネル長方向
における長さと信頼性との関係を示す。
る場合におけるTFTの移動度の最大値(μFE(ma
x))が10%変動するまでの時間をそのTFTの寿命
と仮定し、ドレイン電圧の逆数を片対数グラフにプロッ
トして、得られる直線的な関係から寿命が10年となる
ドレイン電圧の値を10年保証電圧として導出する。
における長さ(Lov長とも呼ぶ)を0.5μm、0.7
8μ、1μm、1.5μm、1.7μmとした場合のそ
れぞれについて、TFTのオン電流値が10%変動する
までの時間をそのTFTの寿命と仮定し、ドレイン電圧
の逆数を片対数グラフにプロットして、得られる直線的
な関係から寿命が10年となるドレイン電圧の値を10
年保証電圧として導出して得られた結果を図15に示
す。
Tのオン電流値が10%変動するまでの時間が20時間
となるドレイン電圧の値を20時間保証電圧として得ら
れた結果も図15中に示した。
いられることを想定し、20%のマージンを考えた時、
19.2V(16×1.2)以上となるnチャネル型T
FTのLov領域の長さは、20時間保証電圧においては
1μm以上であり、10年保証電圧となると1.5μm
以上であることが望ましい。
(OLED:Organic Light Emitting Device)を備え
た発光表示装置を作製する例を図16に示す。
ール、いわゆるELモジュールの上面図、図16(B)
は図16(A)をA−A’で切断した断面図である。絶
縁表面を有する基板900(例えば、ガラス基板、結晶
化ガラス基板、もしくはプラスチック基板等)に、画素
部902、ソース側駆動回路901、及びゲート側駆動
回路903を形成する。これらの画素部や駆動回路は、
上記実施例1に従えば得ることができる。
化アルミニウムや窒化アルミニウムやDLC膜からなる
保護膜であり、画素部および駆動回路部はシール材91
8で覆われ、そのシール材は保護膜919で覆われてい
る。さらに、接着材を用いてカバー材920で封止され
ている。カバー材920としては、プラスチック、ガラ
ス、金属、セラミックス等、いかなる組成の基材でもよ
い。また、カバー材920の形状および支持体の形状も
特に限定されず、平面を有するもの、曲面を有するも
の、可曲性を有するもの、フィルム状のものであっても
よい。熱や外力などによる変形に耐えるためカバー材9
20は基板900と同じ材質のもの、例えばガラス基板
を用いることが望ましく、本実施例では、サンドブラス
ト法などにより図16に示す凹部形状(深さ3〜10μ
m)に加工する。さらに加工して乾燥剤921が設置で
きる凹部(深さ50〜200μm)を形成することが望
ましい。また、多面取りでELモジュールを製造する場
合、基板とカバー材とを貼り合わせた後、CO2レーザ
ー等を用いて端面が一致するように分断してもよい。
層(ここでは陰極など)の反射により背景が映り込むこ
とを防ぐために、位相差板(λ/4板)や偏光板からな
る円偏光板と呼ばれる円偏光手段を基板900上に設け
てもよい。
びゲート側駆動回路903に入力される信号を伝送する
ための配線であり、外部入力端子となるFPC(フレキ
シブルプリントサーキット)909からビデオ信号やク
ロック信号を受け取る。また、本実施例の発光装置は、
デジタル駆動であってもよく、アナログ駆動であっても
よく、ビデオ信号はデジタル信号であってもよいし、ア
ナログ信号であってもよい。なお、ここではFPCしか
図示されていないが、このFPCにはプリント配線基盤
(PWB)が取り付けられていても良い。本明細書にお
ける発光装置には、発光装置本体だけでなく、それにF
PCもしくはPWBが取り付けられた状態をも含むもの
とする。また、これらの画素部や駆動回路と同一基板上
に複雑な集積回路(メモリ、CPU、コントローラ、D
/Aコンバータ等)を形成することも可能であるが、少
ないマスク数での作製は困難である。従って、メモリ、
CPU、コントローラ、D/Aコンバータ等を備えたI
Cチップを、COG(chipon glass)方式やTAB(ta
pe automated bonding)方式やワイヤボンディング方法
で実装することが好ましい。
いて説明する。基板900上に絶縁膜910が設けら
れ、絶縁膜910の上方には画素部902、ゲート側駆
動回路903が形成されており、画素部902は電流制
御用TFT911とそのドレインに電気的に接続された
画素電極912を含む複数の画素により形成される。実
際には一つの画素内に複数のTFTが作り込まれるが、
ここでは簡略化のため、電流制御用TFT911のみを
図示した。また、ゲート側駆動回路903はnチャネル
型TFT913、914とで形成される。
を含む)は、上記実施例1のnチャネル型TFTに従っ
て作製すればよい。
は、OLEDに一定の電圧を印加して電流を供給するよ
うに回路設計を行った駆動方法や、OLEDに一定の電
流が供給されるようにOLEDに印加する電圧を調節す
るように回路設計を行った駆動方法や、OLEDに一定
の電流が供給されるように回路設計を行った駆動方法な
どがあるが、駆動方法によらず、OLEDと電気的に接
続され、且つ、OLEDに電流を供給するTFT(本明
細書中、このTFTを電流制御用TFTと呼び、図16
においては、電流制御用TFT911に相当する)のオ
ン電流(Ion)で画素の輝度が決定される。
802にnチャネル型TFTを用い、電流制御用TFT
911にnチャネル型TFTを用いたが、本発明はこの
構成に限定されず、一つの画素に設けるTFTを3個、
4個、5個、6個もしくはそれ以上であってもよい。ス
イッチングTFTと電流制御用TFTをpチャネル型T
FTで形成しても良い。ただし、OLEDの陰極を画素
電極として用いる場合、電流制御用TFTはnチャネル
型TFTであることが望ましく、OLEDの陽極を画素
電極として用いる場合、電流制御用TFTはpチャネル
型TFTであることが望ましい。
設ける絶縁膜808は、平坦性の高く、透光性の高い絶
縁膜を用いることが望ましい。具体的には塗布法での有
機樹脂膜と、スパッタ法での窒化珪素膜とを積層すれば
よい。もしくは、絶縁膜の成膜後に平坦化処理を行うこ
とが好ましい。平坦化処理としては、平坦性を向上させ
る公知の技術、例えば化学的機械研磨(Chemical-Mecha
nical Polishing:以下、CMPと記す)と呼ばれる研
磨工程を用いればよい。CMPを用いる場合、絶縁膜に
対するCMPの研磨剤(スラリー)には、例えば、塩化
シリコンガスを熱分解して得られるフュームドシリカ粒
子をKOH添加水溶液に分散したものを用いると良い。
CMPにより絶縁膜を0.1〜0.5μm程度除去し
て、表面を平坦化する。OLEDは、有機化合物層の膜
厚が不均一であると発光にバラツキが生じるため可能な
限り均一な膜厚とすることが望ましい。
設ける絶縁膜807、808としては、アルカリ金属イ
オンやアルカリ土金属イオン等の不純物イオンの拡散を
ブロックするだけでなく、積極的にアルカリ金属イオン
やアルカリ土金属イオン等の不純物イオンを吸着する材
料が好ましく、更には後のプロセス温度に耐えうる材料
が適している。これらの条件に合う材料は、一例として
フッ素を多く含んだ窒化シリコン膜が挙げられる。窒化
シリコン膜の膜中に含まれるフッ素濃度は、1×1019
/cm3以上、好ましくは窒化シリコン膜中でのフッ素
の組成比を1〜5%とすればよい。窒化シリコン膜中の
フッ素がアルカリ金属イオンやアルカリ土金属イオン等
と結合し、膜中に吸着される。また、他の例としてアル
カリ金属イオンやアルカリ土金属イオン等を吸着するア
ンチモン(Sb)化合物、スズ(Sn)化合物、または
インジウム(In)化合物からなる微粒子を含む有機樹
脂膜、例えば、五酸化アンチモン微粒子(Sb2O5・n
H2O)を含む有機樹脂膜も挙げられる。なお、この有
機樹脂膜は、平均粒径10〜20nmの微粒子が含まれ
ており、光透過性も非常に高い。この五酸化アンチモン
微粒子で代表されるアンチモン化合物は、アルカリ金属
イオン等の不純物イオンやアルカリ土金属イオンを吸着
しやすい。
設ける絶縁膜807、808の他の材料としては、Al
NXOYで示される層を用いてもよい。スパッタ法を用
い、例えば、窒化アルミニウム(AlN)ターゲットを
用い、アルゴンガスと窒素ガスと酸素ガスを混合した雰
囲気下にて成膜して得られるアルミニウムを含む窒化酸
化物層(AlNXOYで示される層)は、窒素を2.5at
m%〜47.5atm%含む膜であり、水分や酸素をブロッ
キングすることができる効果に加え、熱伝導性が高く放
熱効果を有し、さらには透光性が非常に高いという特徴
を有している。加えて、アルカリ金属やアルカリ土類金
属などの不純物がTFTの活性層に入り込むのを防ぐこ
とができる。
域806と電気的に接続している電極809に電気的に
接続された画素電極912はOLEDの陽極として機能
する。陽極は、仕事関数の大きい導電膜、代表的には酸
化物導電膜が用いられる。酸化物導電膜としては、酸化
インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛もしくはそれらの化合
物を用いれば良い。また、画素電極912の両端には無
機絶縁物または有機絶縁物からなるバンク915が形成
され、画素電極912上にはEL層916およびOLE
Dの陰極917が形成される。
層または電荷注入層を自由に組み合わせてEL層(発光
及びそのためのキャリアの移動を行わせるための層)を
形成すれば良い。例えば、低分子系有機EL材料や高分
子系有機EL材料を用いればよい。また、EL層として
一重項励起により発光(蛍光)する発光材料(シングレ
ット化合物)からなる薄膜、または三重項励起により発
光(リン光)する発光材料(トリプレット化合物)から
なる薄膜を用いることができる。また、電荷輸送層や電
荷注入層として炭化珪素等の無機材料を用いることも可
能である。これらの有機EL材料や無機材料は公知の材
料を用いることができる。
機能し、接続配線908を経由してFPC909に電気
的に接続されている。陰極917に用いる材料としては
仕事関数の小さい金属(代表的には周期表の1族もしく
は2族に属する金属元素)や、これらを含む合金を用い
ることが好ましいとされている。仕事関数が小さければ
小さいほど発光効率が向上するため、中でも、陰極に用
いる材料としては、アルカリ金属の一つであるLi(リ
チウム)を含む合金材料が望ましい。さらに、画素部9
02及びゲート側駆動回路903に含まれる素子は全て
陰極917、シール材918、及び保護膜919で覆わ
れている。
け可視光に対して透明もしくは半透明な材料を用いるの
が好ましい。また、シール材918はできるだけ水分や
酸素を透過しない材料であることが望ましい。
完全に覆った後、すくなくとも図16に示すようにAl
ON膜、AlN膜、Al2O3膜、またはDLC膜から選
ばれた単層または積層からなる保護膜919をシール材
918の表面(露呈面)に設けることが好ましい。ま
た、基板の裏面を含む全面に保護膜を設けてもよい。こ
こで、外部入力端子(FPC)が設けられる部分に保護
膜が成膜されないように注意することが必要である。マ
スクを用いて保護膜が成膜されないようにしてもよい
し、CVD装置で使用するマスキングテープ等のテープ
で外部入力端子部分を覆うことで保護膜が成膜されない
ようにしてもよい。
18及び保護膜で封入することにより、OLEDを外部
から完全に遮断することができ、外部から水分や酸素等
のEL層の酸化による劣化を促す物質が侵入することを
防ぐことができる。加えて、保護膜として熱伝導性を有
する膜(AlON膜、AlN膜など)を用いれば駆動さ
せたときに生じる発熱を発散することができる。従っ
て、信頼性の高い発光装置を得ることができる。
を積層して図16とは逆方向に発光する構成としてもよ
い。図17にその一例を示す。なお、上面図は同一であ
るので省略する。
明する。基板1000としては、ガラス基板や石英基板
の他にも、半導体基板または金属基板も使用することが
できる。基板1000上に絶縁膜1010が設けられ、
絶縁膜1010の上方には画素部1002、ゲート側駆
動回路1003が形成されており、画素部1002は電
流制御用TFT1011とそのドレインに電気的に接続
された画素電極1012を含む複数の画素により形成さ
れる。また、ゲート側駆動回路1003はnチャネル型
TFT1013とnチャネル型TFT1014とを組み
合わせて形成される。
機能する。また、画素電極1012の両端にはバンク1
015が形成され、画素電極1012上にはEL層10
16およびOLEDの陽極1017が形成される。
も機能し、接続配線1008を経由してFPC1009
に電気的に接続されている。さらに、画素部1002及
びゲート側駆動回路1003に含まれる素子は全て陽極
1017、シール材1018、及び保護膜1019で覆
われている。また、カバー材1021と基板1000と
を接着剤で貼り合わせた。また、カバー材には凹部を設
け、乾燥剤1021を設置する。
だけ可視光に対して透明もしくは半透明な材料を用いる
のが好ましい。また、シール材1018はできるだけ水
分や酸素を透過しない材料であることが望ましい。
EL層と陽極を積層したため、発光方向は図17に示す
矢印の方向となっている。
層(ここでは陰極となる画素電極など)の反射により背
景が映り込むことを防ぐために、位相差板(λ/4板)
や偏光板からなる円偏光板と呼ばれる円偏光手段をカバ
ー材1020上に設けてもよい。
実施例6のいずれとも自由に組み合わせることができ
る。
駆動回路を構成することも可能であるが、シフトレジス
タに代えてnチャネル型TFTのみを用いたデコーダを
用い、ソース駆動回路およびゲート駆動回路を全てE型
TFTで形成した場合について図18〜図20を用いて
以下に説明する。
18において、400がゲート側駆動回路のデコーダ、
401がゲート側駆動回路のバッファ部である。なお、
バッファ部とは複数のバッファ(緩衝増幅器)が集積化
された部分を指す。また、バッファとは後段の影響を前
段に与えずに駆動を行う回路を指す。
まず402はデコーダ400の入力信号線(以下、選択
線という)であり、ここではA1、A1バー(A1の極
性が反転した信号)、A2、A2バー(A2の極性が反
転した信号)、…An、Anバー(Anの極性が反転し
た信号)を示している。即ち、2n本の選択線が並んで
いると考えれば良い。
されるゲート配線が何列あるかによってその数が決ま
る。例えばVGA表示の画素部をもつ場合はゲート配線
が480本となるため、9bit分(n=9に相当する)
で合計18本の選択線が必要となる。選択線402は図
19のタイミングチャートに示す信号を伝送する。図1
9に示すように、A1の周波数を1とすると、A2の周
波数は2-1倍、A3の周波数は2-2倍、Anの周波数は
2-(n-1)倍となる。
(NANDセルともいう)、403bは第2段のNAN
D回路、403cは第n段のNANDである。NAND
回路はゲート配線の本数分が必要であり、ここではn個
が必要となる。即ち、本実施例ではデコーダ400が複
数のNAND回路からなる。
nチャネル型TFT404〜409が組み合わされてN
AND回路を形成している。なお、実際には2n個のT
FTがNAND回路403に用いられている。また、n
チャネル型TFT404〜409の各々のゲートは選択
線402(A1、A1バー、A2、A2バー…An、A
nバー)のいずれかに接続されている。
て、A1、A2…An(これらを正の選択線と呼ぶ)の
いずれかに接続されたゲートを有するnチャネル型TF
T404〜406は、互いに並列に接続されており、共
通のソースとして負電源線(V DL)410に接続され、
共通のドレインとして出力線411に接続されている。
また、A1バー、A2バー…Anバー(これらを負の選
択線と呼ぶ)のいずれかに接続されたゲートを有するn
チャネル型TFT407〜409は、互いに直列に接続
されており、回路端に位置するnチャネル型TFT40
9のソースが正電源線(VDH)412に接続され、もう
一方の回路端に位置するnチャネル型TFT407のド
レインが出力線411に接続されている。
回路は直列に接続されたn個のnチャネル型TFTおよ
び並列に接続されたn個のnチャネル型TFTを含む。
但し、n個のNAND回路403a〜403cにおいて、
nチャネル型TFTと選択線との組み合わせはすべて異
なる。即ち、出力線411は必ず1本しか選択されない
ようになっており、選択線402には出力線411が端
から順番に選択されていくような信号が入力される。
03a〜403cの各々に対応して複数のバッファ413
a〜413cにより形成されている。但しバッファ413
a〜413cはいずれも同一構造で良い。
ネル型TFT414〜416を用いて形成される。デコ
ーダからの出力線411はnチャネル型TFT414
(第1のnチャネル型TFT)のゲートとして入力され
る。nチャネル型TFT414は正電源線(VDH)41
7をソースとし、画素部に続くゲート配線418をドレ
インとする。また、nチャネル型TFT415(第2の
nチャネル型TFT)は正電源線(VDH)417をゲー
トとし、負電源線(VDL)419をソースとし、ゲート
配線418をドレインとして常時オン状態となってい
る。
a〜413cは第1のnチャネル型TFT(nチャネル型
TFT414)および第1のnチャネル型TFTに直列
に接続され、且つ、第1のnチャネル型TFTのドレイ
ンをゲートとする第2のnチャネル型TFT(nチャネ
ル型TFT415)を含む。
nチャネル型TFT)はリセット信号線(Reset)をゲ
ートとし、負電源線(VDL)419をソースとし、ゲー
ト配線418をドレインとする。なお、負電源線
(VDL)419は接地電源線(GND)としても構わな
い。
ャネル幅(W1とする)とnチャネル型TFT414の
チャネル幅(W2とする)との間にはW1<W2の関係
がある。なお、チャネル幅とはチャネル長に垂直な方向
におけるチャネル形成領域の長さである。
る。まず出力線411に負電圧が加えられているとき、
nチャネル型TFT414はオフ状態(チャネルが形成
されていない状態)となる。一方でnチャネル型TFT
415は常にオン状態(チャネルが形成されている状
態)であるため、ゲート配線418には負電源線419
の電圧が加えられる。
れた場合、nチャネル型TFT414がオン状態とな
る。このとき、nチャネル型TFT414のチャネル幅
がnチャネル型TFT415のチャネル幅よりも大きい
ため、ゲート配線418の電位はnチャネル型TFT4
14側の出力に引っ張られ、結果的に正電源線417の
電圧がゲート配線418に加えられる。
1に正電圧が加えられるときは正電圧(画素のスイッチ
ング素子として用いるnチャネル型TFTがオン状態に
なるような電圧)を出力し、出力線411に負電圧が加
えられているときは常に負電圧(画素のスイッチング素
子として用いるnチャネル型TFTがオフ状態になるよ
うな電圧)を出力する。
が加えられたゲート配線418を強制的に負電圧に引き
下げるリセットスイッチとして用いられる。即ち、ゲー
ト配線418の選択期間が終了したら。リセット信号を
入力してゲート配線418に負電圧を加える。但しnチ
ャネル型TFT416は省略することもできる。
りゲート配線が順番に選択されることになる。次に、ソ
ース側駆動回路の構成を図20に示す。図20に示すソ
ース側駆動回路はデコーダ421、ラッチ422および
バッファ部423を含む。なお、デコーダ421および
バッファ部423の構成はゲート側駆動回路と同様であ
るので、ここでの説明は省略する。
ッチ422は第1段目のラッチ424および第2段目の
ラッチ425からなる。また、第1段目のラッチ424
および第2段目のラッチ425は、各々m個のnチャネ
ル型TFT426a〜426cで形成される複数の単位ユ
ニット427を有する。デコーダ421からの出力線4
28は単位ユニット427を形成するm個のnチャネル
型TFT426a〜426cのゲートに入力される。な
お、mは任意の整数である。
本数は640本である。m=1の場合はNAND回路も
640個必要となり、選択線は20本(10bit分に相
当する)必要となる。しかし、m=8とすると必要なN
AND回路は80個となり、必要な選択線は14本(7
bit分に相当する)となる。即ち、ソース配線の本数を
M本とすると、必要なNAND回路は(M/m)個とな
る。
26cのソースは各々ビデオ信号線(V1、V2…V
k)429に接続される。即ち、出力線428に正電圧
が加えられると一斉にnチャネル型TFT426a〜4
26cがオン状態となり、各々に対応するビデオ信号が
取り込まれる。また、こうして取り込まれたビデオ信号
は、nチャネル型TFT426a〜426cの各々に接続
されたコンデンサ430a〜430cに保持される。
位ユニット427bを有し、単位ユニット427bはm個
のnチャネル型TFT431a〜431cで形成される。
nチャネル型TFT431a〜431cのゲートはすべて
ラッチ信号線432に接続され、ラッチ信号線432に
負電圧が加えられると一斉にnチャネル型TFT431
a〜431cがオン状態となる。
保持されていた信号が、nチャネル型TFT431a〜
431cの各々に接続されたコンデンサ433a〜433
cに保持されると同時にバッファ423へと出力され
る。そして、図19で説明したようにバッファを介して
ソース配線434に出力される。以上のような動作のソ
ース側駆動回路によりソース配線が順番に選択されるこ
とになる。
ゲート側駆動回路およびソース側駆動回路を形成するこ
とにより画素部および駆動回路をすべてnチャネル型T
FTで形成することが可能となる。なお、本実施例はソ
ース側駆動回路もしくはゲート側駆動回路のいずれか片
方を外付けのICチップとする場合にも適用できる。
か一と自由に組みあわせることができる。
った例を示したが、ここではレーザー光を用いて活性化
させる場合に、導電層を3層構造ではなく4層構造とす
る例を示す。
膜を形成する工程まで行う。次いで、第1の導電膜とし
て、W膜をスパッタ法で形成する。成膜条件は、Wター
ゲットを用い、圧力を0.2Pa、スパッタ電力1k
W、基板温度を200℃、Ar流量を20sccm、基
板とターゲットの距離を60mmとして30〜50nm
の成膜を行う。
膜をスパッタ法で形成する。成膜条件は、Alターゲッ
ト(Si:2wt%含有)を用い、圧力を0.4Pa、
スパッタ電力4kW、基板温度を室温、Ar流量を50
sccm、基板とターゲットの距離を60mmとして3
00〜500nmの成膜を行う。
スパッタ法で形成する。成膜条件は、Tiターゲットを
用い、圧力を0.2Pa、スパッタ電力12kW、基板
温度を室温、N2流量を50sccm、基板とターゲッ
トの距離を400mmとして20〜100nmの成膜を
行う。
パッタ法で形成する。成膜条件は、Tiターゲットを用
い、圧力を0.1Pa、スパッタ電力12kW、基板温
度を室温、Ar流量を20sccm、基板とターゲット
の距離を400mmとして20〜100nmの成膜を行
う。この第4の導電膜は、後に行われるレーザー光によ
る活性化の際に、レーザー光を反射させてゲート電極を
保護するために設けるものである。
ってゲート電極となる導電層を形成すればよい。本実施
例では第4の導電膜を形成しているが、第3の導電膜と
ほぼ同一のエッチングレートである。
だし、本実施例では、実施例1に示した熱活性化に代え
て、パルス発振または連続発振のYAGレーザの第2高
調波、第3高調波を用いた活性化を行う。
最上層の材料がTiNであると、TiN膜がレーザーエ
ネルギーを吸収してダメージを受けやすい。
ングステン膜を形成し、その上に第2の導電膜として5
00nmのAl−Si膜を形成し、さらに第3の導電膜
として50nmの窒化チタン膜をそれぞれ上記スパッタ
条件で形成した後、YAGレーザー光を照射した。レーザ
ー光の条件は、それぞれレーザーエネルギー密度を12
0.6mJ/cm2、95.8mJ/cm2とした。
察した写真図が図21(A)、図21(B)である。図
21(A)がレーザーエネルギー密度120.6mJ/
cm 2のレーザー光を照射したものであり、図21
(B)が95.8mJ/cm2である。いずれもレーザ
ー光の照射が原因と思われる縞またはひび割れが観察さ
れた。この結果から、レーザー光によりTiN膜はダメ
ージを受けやすいことが読み取れる。
グステン膜を形成し、その上に第2の導電膜として50
0nmのAl−Si膜を形成し、さらに第3の導電膜と
して20nmの窒化チタン膜を形成し、さらに第4の導
電膜として30nmのチタン膜を形成した後、YAGレー
ザー光を照射した。レーザー光の条件は、それぞれレー
ザーエネルギー密度を120.6mJ/cm2とした。
上記レーザー光を照射した後、顕微鏡で観察した写真図
が図21(C)である。レーザー光を照射しても特に変
化は見られず、第4の導電膜によって保護されたことが
読み取れる。
て、レーザー光による活性化を可能とすることができ
る。特に基板がプラスチック基板のような耐熱性が低い
材料である場合、レーザー光による活性化を行うため、
4層構造とすることは有用である。
したが、3層構造とした場合でも、第3の導電膜を50
nmのタングステン膜、または50nmのチタン膜とし
てもどちらも第3の導電膜の照射表面には変化が見られ
なかった。
か一と自由に組みあわせることができる。
駆動回路や画素部は様々なモジュール(アクティブマト
リクス型液晶モジュール、アクティブマトリクス型EL
モジュール、アクティブマトリクス型ECモジュール)
を完成させることができる。即ち、本発明を実施するこ
とによって、それらを組み込んだ全ての電子機器が完成
される。
ラ、デジタルカメラ、ヘッドマウントディスプレイ(ゴ
ーグル型ディスプレイ)、カーナビゲーション、プロジ
ェクタ、カーステレオ、パーソナルコンピュータ、携帯
情報端末(モバイルコンピュータ、携帯電話または電子
書籍等)などが挙げられる。それらの一例を図11、図
12に示す。
あり、本体2001、画像入力部2002、表示部20
03、キーボード2004等を含む。
ービルコンピュータ)であり、本体2201、カメラ部
2202、受像部2203、操作スイッチ2204、表
示部2205等を含む。
媒体(以下、記録媒体と呼ぶ)を用いるプレーヤーであ
り、本体2401、表示部2402、スピーカ部240
3、記録媒体2404、操作スイッチ2405等を含
む。なお、このプレーヤーは記録媒体としてDVD(D
igtial Versatile Disc)、CD
等を用い、音楽鑑賞や映画鑑賞やゲームやインターネッ
トを行うことができる。
り、本体3001、表示部3002、3003、記憶媒
体3004、操作スイッチ3005、アンテナ3006
等を含む。
3101、支持台3102、表示部3103等を含む。
本発明は対角が10〜50インチのディスプレイを完成
させることができる。
く、あらゆる分野の電子機器の作製方法に適用すること
が可能である。また、本実施例の電子機器は実施例1〜
8のどのような組み合わせからなる構成を用いても実現
することができる。
液晶表示装置やアクティブマトリクス型のOLEDを有
する発光装置に代表される半導体装置において、画素部
の面積が大きくなり大画面化しても良好な表示を実現す
ることができる。画素部のソース配線の抵抗を大幅に低
下させたため、例えば、対角40インチや対角50イン
チの大画面にも本発明は対応しうる。
間保証電圧、10年保証電圧)とLov長との関係を示す
図である。
図。
示す図。
示す図。
Claims (10)
- 【請求項1】絶縁表面上に形成された半導体層と、該半
導体層上に形成された絶縁膜と、該絶縁膜上に形成され
たゲート電極とを含むTFTを備えた半導体装置であっ
て、 前記ゲート電極と同じ材料からなるソース配線を有する
第1のnチャネル型TFTを備えた画素部と、 第2のnチャネル型TFTと第3のnチャネル型TFT
からなる回路とを備えた駆動回路と、 前記ゲート電極と同じ材料からなる端子部と、を有する
ことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】請求項1において、前記前記ゲート電極
は、Wを主成分とする材料膜と、Alを主成分とする材
料膜と、TiNを主成分とする材料膜との積層構造を有
していることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】請求項1において、前記前記ゲート電極
は、Wを主成分とする材料膜と、Alを主成分とする材
料膜と、Tiを主成分とする材料膜との積層構造を有し
ていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか一において、前
記第2のnチャネル型TFT及び前記第3のnチャネル
型TFTでEEMOS回路またはEDMOS回路が形成
されたことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか一に記載された
半導体装置とは、透過型または反射型の液晶モジュール
であることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項6】請求項1乃至4のいずれか一に記載された
半導体装置とは、OLEDを有する発光装置であること
を特徴とする半導体装置。 - 【請求項7】請求項1乃至6のいずれか一に記載された
半導体装置とは、ビデオカメラ、デジタルカメラ、カー
ナビゲーション、パーソナルコンピュータ、携帯型情報
端末、または電子遊技機器であることを特徴とする半導
体装置。 - 【請求項8】絶縁表面上に駆動回路と画素部と端子部を
備えた半導体装置の作製方法であって、 絶縁表面上に半導体層を形成する工程と、 前記半導体層に第1絶縁膜を形成する工程と、 前記第1絶縁膜上にゲート電極と、画素部のソース配線
と、端子部の電極を形成する工程と、 前記ゲート電極をマスクとして前記半導体層にn型を付
与する不純物元素を添加してn型の不純物領域を形成す
る工程と、 前記ゲート電極をエッチングしてテーパ−部を形成する
工程と、 前記画素部のソース配線及び前記端子部を覆う第2絶縁
膜を形成する工程と、 前記第2絶縁膜上にゲート配線、及び駆動回路のソース
配線を形成する工程と、 を有する半導体装置の作製方法。 - 【請求項9】請求項8において、前記ゲート電極と、画
素部のソース配線と、端子部の電極を形成する工程は、
Wを主成分とする材料膜を形成し、Alを主成分とする
材料膜を形成し、TiNを主成分とする材料膜を形成し
て積層した後、マスクによりエッチングして形成するこ
とを特徴とする半導体装置の作製方法。 - 【請求項10】請求項8において、前記ゲート電極と、
画素部のソース配線と、端子部の電極を形成する工程
は、Wを主成分とする材料膜を形成し、Alを主成分と
する材料膜を形成し、Tiを主成分とする材料膜を形成
して積層した後、マスクによりエッチングして形成する
ことを特徴とする半導体装置の作製方法。
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JP2001056063 | 2001-02-28 | ||
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