JP2003174034A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2003174034A
JP2003174034A JP2001374529A JP2001374529A JP2003174034A JP 2003174034 A JP2003174034 A JP 2003174034A JP 2001374529 A JP2001374529 A JP 2001374529A JP 2001374529 A JP2001374529 A JP 2001374529A JP 2003174034 A JP2003174034 A JP 2003174034A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のHBT(ヘテロバイポーラトランジス
タ)の製造方法では、ベース開口部からコレクタ層面に
対して垂直にSIC(Selectively Ion-Implanted Coll
ector)注入していたため、コレクタ層の充分な領域に
不純物が注入されず、カーク効果のために高周波特性が
低下する一方、コレクタ層全面にSIC注入するとベー
ス・コレクタ間で発生する寄生容量が増大するという問
題点があり、これを解消する。 【解決手段】 ベース開口部118からSIC注入する
際に斜めからSIC注入を行うことにより、コレクタ層
108全面にSIC注入することがないため、ベース・
コレクタ間で発生する寄生容量が低減でき、コレクタ層
108の下方ではコレクタ注入領域125が拡がるた
め、カーク効果を抑制することができる。これにより、
低電流領域における遮断周波数fTおよび最大発振周波
数fmaxなど高周波特性の向上が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、特にバイポーラトランジスタのデ
バイス構造およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、シリコンのバイポーラトランジス
タにヘテロ構造を導入することにより、高周波領域の動
作を実現させるヘテロバイポーラトランジスタ(以下、
『HBT』と称する。)の開発が進められ、実用化も始
まっている。これまでコストの高い化合物半導体でしか
実現できなかった周波数領域で動作する素子をシリコン
プロセスと親和性のよい材料で形成できるため、コスト
や集積化の面で大きなメリットがある。特に、MOSト
ランジスタと同時に形成して集積化することにより高性
能なBi−CMOS型LSIを実現できるため通信用デ
バイスとして有望である。これまでにさまざまな材料を
用いたHBTが提案されているが、なかでもSi/Si
1-xGex系(0<x<1)はSiとGeとの全率固溶の
性質のために安定した混晶が得られ、また、SiとGe
の格子定数の違いに起因する歪の効果を用いてバンドギ
ャップを連続的に変えることができるなど有利な点があ
り、実用化が進んでいる。
【0003】以前に、ベース抵抗を低減することにより
雑音や最大発振周波数などのデバイス特性を向上できる
構造が特開平5−102171号公報において提案され
ている。これは、内部ベースに対してエミッタをセルフ
アラインに形成するとともに外部ベースを再成長させて
形成することにより、エミッタと外部ベース間の距離を
極限にまで小さくしてベース抵抗を大幅に低減できる構
造を実現している。
【0004】以下、図13〜22および図23を用い
て、Si/Si1-xGex系を用いた場合の従来の半導体
装置およびその製造方法について説明する。
【0005】図13は従来の技術により形成したHBT
の断面構成図である。図13において、100はシリコ
ン(Si)基板、101はN+型埋め込み層、102は
+型コレクタ引き出し層、103はディープトレン
チ、104は分離用P+型拡散層、105は第1の絶縁
体、106は第2の絶縁体、107はシャロートレン
チ、108はN-型コレクタ層、109は第4の絶縁
層、110はシリコン/シリコン・ゲルマニウム(Si
/Si1-xGex)層、113は第1の絶縁層、114は
第1のサイドウォール、115は再成長P+型Si層、
116は第2の絶縁層、118はベース開口部、119
はエミッタ層、120は第2のサイドウォール、121
は層間絶縁膜、122は金属配線、123は(111)
ファセット、124は(311)ファセット、125は
コレクタ注入領域、128はエミッタ電極、W1はベー
ス開口幅寸法、W2は内部ベース幅寸法、W3は外部ベ
ース間寸法である。図14から22においてもこれらの
番号と同じものを使用する。
【0006】図13に示すように、HBTはNPNトラ
ンジスタであり、N型ドープされたポリシリコンからな
るエミッタ層119、Si/Si1-xGex層110から
なる内部ベース、再成長P+型Si層115からなる外
部ベース、Si基板100にN型不純物をドープして形
成したN+型埋め込み層101上にシリコン単結晶をエ
ピタキシャル成長させて形成したN-型コレクタ層10
8で構成されている。
【0007】N-型コレクタ層108の表面付近は、N
型不純物濃度が1×1017/cm3程度に調整されてお
り、またN+型埋め込み層101およびN+型コレクタ引
き出し層102を介して金属電極122に接続されてい
る。
【0008】内部ベースであるSi/Si1-xGex層1
10に対してエミッタ層119はセルフアラインに位置
がずれることなく正確に合わされており、内部ベースか
ら外部ベースまでの距離が第1のサイドウォール114
の厚さ(W3−W2)/2と等しくて短く設計されてい
るためにベース抵抗が小さい。なお、素子間の分離はシ
ャロートレンチ107およびディープトレンチ103に
より行われている。
【0009】また、カーク効果による高周波動作の低下
を抑制するために、N-型コレクタ層108にSIC(S
electively Ion-Implanted Collector)注入を行ってい
る。ここで、図23に示すように、ベース・コレクタ接
合部下の全面にわたってN型ドープすることによっても
カーク効果は抑制できるが、ベース・コレクタ間の寄生
容量が大きくなり、かえって電気特性を低下させてしま
うため、ベース開口部118に対してセルフアラインで
SIC注入を行っている。
【0010】上記のSIC注入は、内部ベース直下のコ
レクタ領域に選択的にN型不純物を注入してエピタキシ
ャル層よりも濃度の高いコレクタ注入領域を形成するこ
とである。
【0011】なお、図13で示した従来の構造では、ベ
ース開口部118に対してセルフアラインで開口部に垂
直に上からSIC注入を行っている。
【0012】次に、従来の半導体装置の製造方法を図1
4〜22を用いて説明する。
【0013】まず、図14に示すように、Si基板10
0にAs(ヒ素)注入を行うことによりN+型埋め込み
層101を形成した後に、Siをエピタキシャル成長さ
せることによりN-型コレクタ層108を形成する。そ
の後、第1の絶縁体105と第2の絶縁体106とから
なるディープトレンチ103と第1の絶縁体105から
なるシャロートレンチ107とを素子間分離のためにN
-型コレクタ層108およびN+型埋め込み層101を貫
いてSi基板100に到達するように埋め込む。ここ
で、第2の絶縁体106,第1の絶縁体105には、例
えばポリシリコンと酸化シリコンが用いられる。また、
リーク電流を抑えるためにディープトレンチ103の下
部には分離用P+型拡散層104を形成する。その後、
P(リン)注入によりN+型コレクタ引き出し層102
が形成される。次に、Si基板100上に第4の絶縁層
109を形成し、その後に、N-型コレクタ層108
(HBTが形成される部分)上の第4の絶縁層109の
み除去する。第4の絶縁層109には、例えば堆積シリ
コン酸化膜またはポリシリコン膜を用いるが、後の工程
でSi/Si1-xGex層110(図15)を成長させて
外部ベース115(図18)を形成するためには、Si
1-xGexまたはSiの堆積しやすいポリシリコン膜の方
が好ましい。以上がHBT形成前の工程である。
【0014】次に、図15に示すように、HBTの内部
ベースとなるSi/Si1-xGex層110をUHV(U
ltra High Vacuum)−CVD法によっ
て成長させる。成長前にはSi表面のコンタミネーショ
ンを除去するため、Si基板100の表面を前洗浄し、
さらに、成長直前にUHV−CVDチャンバ内で熱処理
してN-型コレクタ層108の表面に形成された自然酸
化膜を除去する。
【0015】また、Si/Si1-xGex層110はSi
1-xGexスペーサ層、Si1-xGexベース層、Siキャ
ップ層からなる。例えば、温度700℃でジシランとゲ
ルマンの混合ガスを供給してSi0.15Ge0.85スペーサ
層を成長させる。次に、ジシランとゲルマンの混合ガス
にジボランガスを添加して、ボロンを2×1018/cm
3含むSi0.15Ge0.85ベース層を成長させる。さら
に、ジシランだけでSiキャップ層を成長させる。な
お、Si0.15Ge0.85スペーサ層、Si0.15Ge0. 85
ース層、Siキャップ層の膜厚は、例えば40nm,4
0nm,30nmである。
【0016】次に、図16に示すように、第3の絶縁層
112、第1の絶縁層113をこの順にSi/Si1-x
Gex層110上に重ねて形成する。後で第1の絶縁層
113に異方性エッチングにより開口部を設け、第3の
絶縁層112をウェットエッチングするために、第3の
絶縁層112,第1の絶縁層113の材質は、ドライエ
ッチングおよびウェットエッチングに対する選択性を考
慮して選ばなければならない。そのような材質として
は、例えば第3の絶縁層112にはシリコン酸化膜が、
第1の絶縁層113にはシリコンナイトライド膜が適当
である。第3の絶縁層112と第1の絶縁層113とは
内部ベースとなる領域の幅(W2)に合わせてドライエ
ッチングによりパターニングされる。
【0017】次に、図17に示すように、絶縁層11
2,113を堆積した後、ドライエッチングによって第
3の絶縁層112、第1の絶縁層113から構成される
2重の絶縁層の側面にサイドウォール114を形成す
る。サイドウォール114の材質は、後に第3の絶縁層
112をウェットエッチングする際にエッチングされず
に残る材質であることが必要である。そのような材質は
例えばシリコンナイトライド膜がある。
【0018】次に、図18に示すように、サイドウォー
ル114を形成後、露出しているSi/Si1-xGex
110の表面を成長核として、UHV−CVD法によっ
てSiまたはSi1-xGexのエピタキシャル層115を
再成長させる。この際、第1の絶縁層113,サイドウ
ォール114の材質と再成長のUHV−CVDの成長条
件によって、Si/Si1-xGex層110上には膜が成
長して(111)ファセット123、(311)ファセ
ット124が形成される一方、第1の絶縁層113,サ
イドウォール114上には成長しない。再成長中にIn
−situにP型不純物をドーピングしても良いし、後
からイオン注入でドーピングしてもよい。エピタキシャ
ル膜115を500nm程度に厚く成長させればベース
抵抗が低減できる。なお、In−situとは、プロセ
スを実行中の“その場所において”、別の処理(代表的
なものは分析等)を行うことを意味する。
【0019】このように、再成長により外部ベースとな
るエピタキシャル層115を形成して第1のサイドウォ
ール114の外側で外部ベースと内部ベースを接続する
ため、マージンを設けることは必要ないのでベースの取
り出しに伴う寄生抵抗は非常に小さく抑えることができ
る。
【0020】次に、図19に示すように、第2の絶縁層
116を形成する。これはエミッタ電極128(図2
2)形成時にベース・エミッタ間を絶縁するためであ
る。第2の絶縁層116にはシリコン酸化膜等が用いら
れる。
【0021】次に、図20に示すように、ベースの開口
部118を形成する。ドライエッチングにより、前記第
2の絶縁層116、第1の絶縁層113をエッチングし
て第3の絶縁層112でエッチストップする。ベース開
口部118は、W2の間に開口されなければならないの
で、リソグラフィの合わせマージンを確保しておく必要
がある。例えば、W2を0.4μmとした場合、ベース
開口部118のW1を0.2μmとして左右に0.1μm
のマージンを確保する。またこのとき、第3の絶縁層1
12は他の第2の絶縁層116および第1の絶縁層11
3とエッチャントの組み合わせについて十分大きな選択
比が確保されている必要性がある。この後、ドライエッ
チングに用いたレジストマスク(図示せず)を用いて開
口部118の垂直上方からN型不純物をイオン注入し、
第3の絶縁層112およびSi/Si1-xGex層110
を貫通してN-型コレクタ層108にSIC注入を行う
ことによりコレクタ注入領域125を形成する。なお、
SIC注入はベース開口部118の垂直上方から行われ
ているため、開口部118の庇となった部分にはSIC
注入されない。
【0022】その後、図21に示すように、第3の絶縁
層112をウェットエッチングで除去してSi/Si
1-xGex層110を露出させる。この際、第1のサイド
ウォール114はエッチングされない材質である必要が
ある。エッチング液がフッ酸である場合には、例えばシ
リコンナイトライドが適当である。
【0023】次に、図22に示すように、開口部118
を通してN+型にドープされたポリSiを堆積すること
によりエミッタ電極128を形成した後、熱処理を施し
てN型不純物をSi/SiGe層110へ拡散すること
により、キャップSi層中にエミッタ層119を形成す
る。その後、配線工程に移り、エミッタ電極、ベース電
極およびコレクタ電極と接続される金属配線122を形
成する。なお、エミッタ電極128は、ポリSiに代え
てSi単結晶も適用可能である。このようにして、従来
の半導体装置が形成される。
【0024】なお、図23は、従来の半導体装置におい
て、N型不純物の注入をベース・コレクタ接合部下の全
体に行ってコレクタ注入領域125を形成した場合を示
している。コレクタ注入領域125以外の構成は図13
で説明したものと同じである。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのような従来
の技術においては、次のような問題点が存在する。
【0026】従来のHBTでは、高周波動作時のカーク
効果による特性の低下を抑制するためにN-型コレクタ
層108にSIC注入を行っている。SIC注入は余分
な寄生容量の発生を抑制することにより高周波特性の低
下を防ぐために、エミッタ直下のベース・コレクタ接合
付近のみに行うのが理想である。例えば、図23のよう
にベース・コレクタ接合面全面を覆うようにSIC注入
を行うと、ベース・コレクタ間で発生する寄生容量が増
加し、これによって高周波特性を低下させてしまう。こ
のため、SIC注入はベース開口部118に対してセル
フアラインで行われる。
【0027】このとき、図21に示すように、W2の幅
の内部ベース全面にSIC注入することが理想である
が、内部ベースの幅W2とベース開口部118の幅W1
との間に差を設けることにより合わせマージンを取った
ため庇ができ、この庇に対応するN-型コレクタ層10
8の部分にはSIC注入されず、ベース開口部118か
ら第1のサイドウォール114までの領域に対応するN
-型コレクタ層108の部分はコレクタの不純物濃度が
低い。したがって、SIC注入の行われない周辺部分
は、高周波動作時にカーク効果が起こりやすくなり、そ
の結果デバイスの遮断周波数が低下する。
【0028】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的とするところは、ベース・エ
ミッタがセルフアラインに形成され、内部ベースに対し
て合わせマージンを見込んで形成されたHBTにおい
て、ベース・コレクタ間の寄生容量を低減するとともに
カーク効果を抑制することにより高周波特性の低下を防
いで高周波特性の向上を図ることである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに請求項1記載の半導体装置は、半導体基板内に形成
されたコレクタ層と、コレクタ層上に形成されたベース
層と、ベース層上に形成されたエミッタ層と、コレクタ
層内に埋め込まれベース層の下に形成されたコレクタ注
入領域とを備えた半導体装置であって、コレクタ注入領
域は、ベース層とコレクタ層とが接合する領域では幅方
向の寸法がエミッタ層の幅方向の寸法以下であり、かつ
コレクタ層の深さ方向へ進行するにしたがって幅方向の
寸法が増加することを特徴とする。
【0030】請求項1記載の発明によれば、コレクタ注
入領域は、ベース層とコレクタ層とが接合する領域では
幅方向の寸法がエミッタ層の幅方向の寸法以下であり、
かつコレクタ層の深さ方向へ進行するにしたがって幅方
向の寸法が増加するため、ベース層とコレクタ層とが接
合する領域ではベース・コレクタ間の寄生容量が低減さ
れ、また、コレクタ層の下方へ行くにしたがってコレク
タ注入領域が拡がるのでカーク効果が抑制される。その
結果、低電流領域における遮断周波数fTおよび最大発
振周波数fmaxなどの高周波特性の低下を防止して高周
波特性の向上を図ることができる。
【0031】請求項2記載の半導体装置は、請求項1記
載の半導体装置において、エミッタ層上に形成された第
1の絶縁層と、第1の絶縁層を貫通する開口部と、第1
の絶縁層およびエミッタ層の側面を覆う状態にベース層
上に形成されたサイドウォールと、開口部を通じてエミ
ッタ層と接続されたエミッタ導体層と、ベース層からエ
ミッタ導体層よりも外側に引き出されたベース導体層
と、第1の絶縁層およびサイドウォール上に形成され、
エミッタ導体層とベース導体層とを絶縁分離する第2の
絶縁層とを備えている。
【0032】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果を発揮する。
【0033】請求項3記載の半導体装置は、請求項2記
載の半導体装置において、コレクタ層は、シリコン単結
晶層であり、ベース層は、シリコン・ゲルマニウムまた
はシリコン・ゲルマニウム・カーボンの混晶層であり、
エミッタ層は、シリコン単結晶層であり、ベース導体層
は、シリコン単結晶層またはシリコン・ゲルマニウムま
たはシリコン・ゲルマニウム・カーボンの混晶層であ
り、エミッタ導体層は、シリコン多結晶層またはシリコ
ン単結晶層である。
【0034】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様の効果を発揮する。
【0035】請求項4記載の半導体装置の製造方法は、
コレクタ層が形成された半導体基板を準備する工程と、
コレクタ層上にベース層を形成する工程と、ベース層上
に第3の絶縁層を形成する工程と、第3の絶縁層上に第
1の絶縁層を形成する工程と、第1の絶縁層を貫通する
開口部を形成する工程と、開口部からコレクタ層に不純
物を注入する工程と、第3の絶縁層を除去してエミッタ
層を形成する工程とを含む半導体装置の製造方法であっ
て、注入工程は、半導体基板の垂直方向より所定の角度
を持たせて注入することを特徴とする。
【0036】請求項4記載の発明によれば、不純物を所
定の角度を持たせて注入するため、ベース層直下では開
口寸法に略対応するコレクタ層の部分にのみ不純物を注
入することができるので、ベース・コレクタ間で発生す
る寄生容量を低減することができ、また、コレクタ層の
下方に行くにしたがって不純物の注入領域が幅方向に拡
がるので、開口寸法が絶縁層(エミッタ層)の幅方向の
寸法より小さく形成されていても開口寸法と絶縁層(エ
ミッタ層)の幅方向寸法との差により生じた庇部分に対
応するコレクタ層の部分に不純物を注入でき、カーク効
果が抑制される。したがって、低電流領域における遮断
周波数fTおよび最大発振周波数fmaxなどの高周波特性
の低下を防止して高周波特性の向上を図ることができ
る。
【0037】請求項5記載の半導体装置の製造方法は、
コレクタ層が形成された半導体基板を準備する工程と、
コレクタ層上にベース層を形成する工程と、ベース層上
に第3の絶縁層を形成する工程と、第3の絶縁層上に第
1の絶縁層を形成する工程と、ベース層上に第3の絶縁
層および第1の絶縁層の側面を覆うようにサイドウォー
ルを形成する工程と、ベース層上のうちサイドウォール
および第3の絶縁層の形成されていない領域上にベース
導体層を形成する工程と、ベース導体層上およびサイド
ウォール上および第1の絶縁層上に第2の絶縁層を形成
する工程と、第1の絶縁層および第2の絶縁層を貫通す
る開口部を形成する工程と、開口部からコレクタ層に不
純物を注入する工程と、第3の絶縁層を除去して開口部
を通じてベース層に接続するように第2の絶縁層上にエ
ミッタ導体層を形成する工程と、エミッタ導体層からベ
ース層に不純物を拡散してエミッタ層を形成する工程と
を含む半導体装置の製造方法であって、注入工程は、半
導体基板の垂直方向より所定の角度を持たせて注入する
ことを特徴とする。
【0038】請求項5記載の発明によれば、不純物を所
定の角度を持たせて注入するため、ベース層直下では開
口寸法に略対応するコレクタ層の部分にのみ不純物を注
入することができるので、ベース・コレクタ間で発生す
る寄生容量を低減することができ、また、コレクタ層の
下方に行くにしたがって不純物の注入領域が幅方向に拡
がるので、開口寸法が絶縁層(エミッタ層)の幅方向寸
法より小さく形成されていても開口寸法と絶縁層(エミ
ッタ層)の幅方向寸法との差により生じた庇部分に対応
するコレクタ層の部分に不純物を注入でき、カーク効果
が抑制される。したがって、低電流領域における遮断周
波数fTおよび最大発振周波数fmaxなどの高周波特性の
低下を防止して高周波特性の向上を図ることができる。
【0039】請求項6記載の半導体装置の製造方法は、
請求項4または5記載の半導体装置の製造方法におい
て、注入工程は、開口部を形成するのに用いたレジスト
マスクを除去する前であって、かつ第3の絶縁層を除去
する前に行う。
【0040】請求項6記載の発明によれば、請求項4ま
たは5記載の発明と同様の効果を発揮する。
【0041】請求項7記載の半導体装置の製造方法は、
請求項4または5記載の半導体装置の製造方法におい
て、注入工程は、開口部を形成するのに用いたレジスト
マスクを除去した後であって、かつ第3の絶縁層を除去
した後、エミッタ層を形成する前に行う。
【0042】請求項7記載の発明によれば、請求項4ま
たは5記載の発明と同様の効果を発揮する。
【0043】請求項8記載の半導体装置の製造方法は、
請求項4,5,6または7記載の半導体装置の製造方法
において、所定の角度は変更可能である。
【0044】請求項8記載の発明によれば、請求項4,
5,6または7記載の発明と同様の効果を発揮する。
【0045】請求項9記載の半導体装置の製造方法は、
請求項4,5,6,7または8記載の半導体装置の製造
方法において、コレクタ層には、シリコン単結晶層を用
い、ベース層には、シリコン・ゲルマニウムまたはシリ
コン・ゲルマニウム・カーボンの混晶層を用い、エミッ
タ層には、シリコン単結晶層を用い、ベース導体層に
は、シリコン単結晶層またはシリコン・ゲルマニウムま
たはシリコン・ゲルマニウム・カーボンの混晶層を用
い、エミッタ導体層には、シリコン多結晶層またはシリ
コン単結晶層を用い、第3の絶縁層は、シリコン酸化膜
を用い、第1の絶縁層には、シリコン窒化膜を用い、第
2の絶縁層には、シリコン酸化膜を用い、サイドウォー
ルには、シリコン窒化膜を用いる。
【0046】請求項9記載の発明によれば、請求項4,
5,6,7または8記載の発明と同様の効果を発揮す
る。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0048】(第1の実施の形態)図1は本発明の第1
の実施の形態における半導体装置を示す断面図である。
図1において、従来の技術と対応するものは同じ符号を
使用しており、100はSi基板、101はN+型埋め
込み層、102はN+型コレクタ引き出し層、103は
ディープトレンチ、104は分離用P+型拡散層、10
5は第1の絶縁体、106は第2の絶縁体、107はシ
ャロートレンチ、108はN-型コレクタ層、109は
第4の絶縁層、110はSi/Si1-xGex層、113
は第1の絶縁層、114は第1のサイドウォール、11
5は再成長P+型Si層、116は第2の絶縁層、11
8はベース開口部、119はエミッタ層、120は第2
のサイドウォール、121は層間絶縁膜、122は金属
配線、123は(111)ファセット、124は(31
1)ファセット、125はコレクタ注入領域、128は
エミッタ電極、W1はベース開口幅、W2は内部ベース
幅、W3は外部ベース間距離である。なお、これらの符
号は第2の実施の形態および第3の実施の形態において
も対応するものは同じ符号を使用する。図9において1
27はレジストマスクである。
【0049】図1では、基本的な構造はほぼ従来の技術
と同じであるが、従来の技術では、コレクタ注入領域1
25がSi基板100に対して垂直に分布しているのに
対して、本実施の形態ではN-型コレクタ層108表面
から下方に行くにしたがって拡がった形状(台形)をし
ている点が異なる。
【0050】特に重要なのは、従来の技術では内部ベー
ス直下のN-型コレクタ層108においてベース開口幅
寸法W1でコレクタ注入領域125が分布しているのに
対して、本実施の形態ではより広い内部ベース寸法W2
とほぼ同じ幅寸法でコレクタ注入領域125が分布して
いることである。このような不純物分布により、内部ベ
ース周辺部のN-型コレクタ層108でカーク効果の発
生を抑制することができる。
【0051】また、ベース・コレクタ接合部下の全体に
SIC注入された図23のような従来の技術の構造と比
較すると、本実施の形態では内部ベース・コレクタ接合
部付近においてコレクタ注入領域125の断面積が小さ
いために、ベース・コレクタ間の寄生容量を低減するこ
とができる。
【0052】したがって、低電流領域における遮断周波
数fTおよび最大発振周波数fmaxなど高周波特性の向上
が実現できる。
【0053】以下、このようなデバイス構造を形成する
本発明の半導体装置の製造方法について、図2〜12を
用いて説明する。
【0054】(第2の実施の形態)図2〜9は本発明の
第2の実施の形態における半導体装置の製造工程を示す
断面図である。なお、図2〜8までは従来の半導体装置
の製造工程と同一であるため、説明を省略する。
【0055】本実施の形態の特徴は、図9に示すよう
に、従来の技術の製造工程とは異なり、レジストマスク
127を用いてベース開口部118をドライエッチング
で形成した後、そのレジストマスク127を除去せず残
してなおかつ垂直上方からSIC注入を行わずに斜め上
方からSIC注入する点である。
【0056】通常レジストマスク127は1μm程度と
厚いために注入角度の上限値に与える影響が大きく、注
入角度の上限はベース開口部118の幅寸法W1とレジ
ストマスク127の膜厚等によって決まる。したがっ
て、例えば、第3の絶縁層112の膜厚を100nm、
第1の絶縁層113の膜厚を100nm、第2の絶縁層
116の膜厚を100nm、Si/Si1-xGex層11
0の膜厚を100nm、レジストマスク127の膜厚を
1μm、ベース開口部118の幅寸法W1を400nm
とすると、注入角度126のタンジェントが1.2μm
(レジストマスク127の膜厚1μm+第1の絶縁層1
13の膜厚0.1μm+第2の絶縁層116の膜厚0.
1μm)と0.4μmとの比0.4/1.2≒0.33とな
って、ベース開口部118端よりも最大0.2×0.33
≒0.07μm外側のN-型コレクタ層108にまでSI
C注入することができる。したがって、リソグラフィの
マージン0.1μmにほぼ相当する部分にSIC注入す
ることが可能である。
【0057】その後、開口部118を通してN+型にド
ープされたポリSiを堆積することによりエミッタ電極
128を形成した後、熱処理を施してN型不純物をSi
/SiGe層110へ拡散することにより、キャップS
i層中にエミッタ層119を形成する。その後、配線工
程に移り、エミッタ電極、ベース電極およびコレクタ電
極と接続される金属配線122を形成する工程を経て、
図12に示すHBTが形成される。なお、エミッタ電極
128は、ポリSiに代えてSi単結晶も適用可能であ
る。
【0058】本実施の形態では、以上のような工程を採
用することにより、Si/Si1-XGeX層110からな
る内部ベースとベース開口部118との合わせマージン
を取るために形成された第1の絶縁層113からなる庇
にほぼ対応するN-型コレクタ層108の領域にまでイ
オン注入を行うことができるため、ベース・コレクタ間
に発生する寄生容量を低減することができるとともにカ
ーク効果を抑制することのできる半導体装置を製造する
ことができる。したがって、遮断周波数fTおよび最大
発振周波数fmaxなど高周波特性の向上が実現できる半
導体装置を製造することができる。
【0059】(第3の実施の形態)図10,11は本発
明の第3の実施の形態における半導体装置の製造工程を
示す断面図である。なお、図10に示された製造工程の
前までの製造工程は、第2の実施の形態と同様に、従来
の半導体装置の製造工程と同一であり、図2〜8に示さ
れた製造工程によって行われる。第2の実施の形態と異
なる点は、レジストマスク127および第2の絶縁層1
12を除去した後にSIC注入が行われる点である。
【0060】第3の実施の形態では、図10に示すよう
に、ベース開口部118を形成した後、SIC注入を行
わずにレジストマスク127を除去し、次にウェットエ
ッチングを用いて第3の絶縁層112をも除去してSi
/Si1-xGex層110を露出させる。
【0061】その後、図11に示すように、注入角度1
26をもってSIC注入を斜め上方から行い、コレクタ
注入領域125を形成する。
【0062】レジストマスク127が除去されているた
め、第2の実施の形態に比べて注入角度を大きくするこ
とが可能である。絶縁層113,116の膜厚およびベ
ース開口部118幅寸法W1が第2の実施の形態と同じ
(W1=0.4μm)場合、ベース開口部118端から
最大0.4μm外側のN-型コレクタ層108に注入する
ことが可能である。ベース開口部118の幅寸法W1が
0.2μmであっても、最大0.2μm外側のN-型コレ
クタ層108に注入することが可能である。
【0063】その後、第2の実施の形態と同様にエミッ
タ電極128を埋め込み、エミッタ層119を形成する
工程とエミッタ・コレクタ・ベースの各電極と接続する
金属配線122を形成する工程を経て、図12に示すH
BTが形成される。
【0064】本実施の形態では、以上のような工程を採
用することにより、Si/Si1-XGeX層110からな
る内部ベースとベース開口部118との合わせマージン
を取るために形成された第1の絶縁層113からなる庇
にほぼ対応するN-型コレクタ層108の領域にまでイ
オン注入を行うことができる。特にベース開口部118
の幅寸法W1が第2の実施の形態より狭い場合でも庇に
ほぼ対応するN-型コレクタ層108の領域にまでイオ
ン注入を行うことができるため、ベース・コレクタの寄
生容量を低減することができるとともにカーク効果を抑
制することのできる半導体装置を製造することができ
る。したがって、遮断周波数fTおよび最大発振周波数
maxなど高周波特性の向上が実現できる半導体装置を
製造することができる。
【0065】なお、各実施の形態において、ヘテロ構造
を有するバイポーラトランジスタ(HBT)に対して実
施したが、通常のバイポーラトランジスタに対しても適
用可能である。
【0066】また、内部ベースにSiGe混晶層を用い
たHBTに対して実施したが、他のSiGeC混晶層を
用いたHBTに対しても適用可能である。
【0067】
【発明の効果】本発明は、エミッタ層上に形成された開
口部に対してセルフアラインでコレクタ層に不純物を注
入することによりコレクタ注入領域を形成する半導体装
置において、その開口部から不純物を注入する際に角度
を持たせて注入するため、コレクタ注入領域の形状が、
ベース・コレクタ接合部付近ではその断面積が開口寸法
に略対応し、コレクタ層の下方に行くにしたがって幅方
向に広がる形状、すなわち断面形状が台形状となってい
るので、内部ベースの周辺部にもコレクタ注入領域が形
成される。その結果、ベース・コレクタ間の寄生容量が
低減され、かつカーク効果が抑制されるため、低電流領
域における遮断周波数fTおよび最大発振周波数fmax
どの高周波特性の低下を防止して高周波特性の向上を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における半導体装置
を示す断面構成図
【図2】本発明の第2および第3の実施の形態における
半導体装置の製造工程を示す断面構成図
【図3】本発明の第2および第3の実施の形態における
半導体装置の製造工程を示す断面構成図
【図4】本発明の第2および第3の実施の形態における
半導体装置の製造工程を示す断面構成図
【図5】本発明の第2および第3の実施の形態における
半導体装置の製造工程を示す断面構成図
【図6】本発明の第2および第3の実施の形態における
半導体装置の製造工程を示す断面構成図
【図7】本発明の第2および第3の実施の形態における
半導体装置の製造工程を示す断面構成図
【図8】本発明の第2および第3の実施の形態における
半導体装置の製造工程を示す断面構成図
【図9】本発明の第2の実施の形態における半導体装置
の製造工程を示す断面構成図
【図10】本発明の第3の実施の形態における半導体装
置の製造工程を示す断面構成図
【図11】本発明の第3の実施の形態における半導体装
置の製造工程を示す断面構成図
【図12】本発明の第2および第3の実施の形態におけ
る半導体装置の製造工程を示す断面構成図
【図13】従来の半導体装置の断面構成図
【図14】従来の半導体装置の製造工程を示す断面構成
【図15】従来の半導体装置の製造工程を示す断面構成
【図16】従来の半導体装置の製造工程を示す断面構成
【図17】従来の半導体装置の製造工程を示す断面構成
【図18】従来の半導体装置の製造工程を示す断面構成
【図19】従来の半導体装置の製造工程を示す断面構成
【図20】従来の半導体装置の製造工程を示す断面構成
【図21】従来の半導体装置の製造工程を示す断面構成
【図22】従来の半導体装置の製造工程を示す断面構成
【図23】他の従来の半導体装置の断面構成図
【符号の説明】
100 Si基板 101 N+型埋め込み層 102 N+型コレクタ引き出し層 103 ディープトレンチ 104 分離用P+型拡散層 105 第1の絶縁体 106 第2の絶縁体 107 シャロートレンチ 108 N-型コレクタ層 109 第4の絶縁層 110 Si/Si1-xGex層 112 第3の絶縁層 113 第1の絶縁層 114 第1のサイドウォール 115 再成長P+型Si層 116 第2の絶縁層 118 ベース開口部 119 エミッタ層 120 第2のサイドウォール 121 層間絶縁膜 122 金属配線 123 (111)ファセット 124 (311)ファセット 125 コレクタ注入領域 126 注入角度 127 レジストマスク 128 エミッタ電極

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板内に形成されたコレクタ層
    と、前記コレクタ層上に形成されたベース層と、前記ベ
    ース層上に形成されたエミッタ層と、前記コレクタ層内
    に埋め込まれ前記ベース層の下に形成されたコレクタ注
    入領域とを備えた半導体装置であって、 前記コレクタ注入領域は、前記ベース層と前記コレクタ
    層とが接合する領域では幅方向の寸法が前記エミッタ層
    の幅方向の寸法以下であり、かつ前記コレクタ層の深さ
    方向へ進行するにしたがって幅方向の寸法が増加するこ
    とを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 エミッタ層上に形成された第1の絶縁層
    と、 前記第1の絶縁層を貫通する開口部と、 前記第1の絶縁層および前記エミッタ層の側面を覆う状
    態にベース層上に形成されたサイドウォールと、 前記開口部を通じて前記エミッタ層と接続されたエミッ
    タ導体層と、 前記ベース層から前記エミッタ導体層よりも外側に引き
    出されたベース導体層と、 前記第1の絶縁層および前記サイドウォール上に形成さ
    れ、前記エミッタ導体層と前記ベース導体層とを絶縁分
    離する第2の絶縁層とを備えた請求項1記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】 コレクタ層は、シリコン単結晶層であ
    り、 ベース層は、シリコン・ゲルマニウムまたはシリコン・
    ゲルマニウム・カーボンの混晶層であり、 エミッタ層は、シリコン単結晶層であり、 ベース導体層は、シリコン単結晶層またはシリコン・ゲ
    ルマニウムまたはシリコン・ゲルマニウム・カーボンの
    混晶層であり、 エミッタ導体層は、シリコン多結晶層またはシリコン単
    結晶層である請求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 コレクタ層が形成された半導体基板を準
    備する工程と、前記コレクタ層上にベース層を形成する
    工程と、前記ベース層上に第3の絶縁層を形成する工程
    と、前記第3の絶縁層上に第1の絶縁層を形成する工程
    と、前記第1の絶縁層を貫通する開口部を形成する工程
    と、前記開口部から前記コレクタ層に不純物を注入する
    工程と、前記第3の絶縁層を除去してエミッタ層を形成
    する工程とを含む半導体装置の製造方法であって、 前記注入工程は、前記半導体基板の垂直方向より所定の
    角度を持たせて注入することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 コレクタ層が形成された半導体基板を準
    備する工程と、前記コレクタ層上にベース層を形成する
    工程と、前記ベース層上に第3の絶縁層を形成する工程
    と、前記第3の絶縁層上に第1の絶縁層を形成する工程
    と、ベース層上に前記第3の絶縁層および前記第1の絶
    縁層の側面を覆うようにサイドウォールを形成する工程
    と、前記ベース層上のうち前記サイドウォールおよび前
    記第3の絶縁層の形成されていない領域上にベース導体
    層を形成する工程と、前記ベース導体層上および前記サ
    イドウォール上および前記第1の絶縁層上に第2の絶縁
    層を形成する工程と、前記第1の絶縁層および前記第2
    の絶縁層を貫通する開口部を形成する工程と、前記開口
    部から前記コレクタ層に不純物を注入する工程と、前記
    第3の絶縁層を除去して前記開口部を通じて前記ベース
    層に接続するように前記第2の絶縁層上にエミッタ導体
    層を形成する工程と、前記エミッタ導体層から前記ベー
    ス層に不純物を拡散してエミッタ層を形成する工程とを
    含む半導体装置の製造方法であって、 前記注入工程は、前記半導体基板の垂直方向より所定の
    角度を持たせて注入することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  6. 【請求項6】 注入工程は、開口部を形成するのに用い
    たレジストマスクを除去せず、かつ第3の絶縁層を除去
    する前に行う請求項4または5記載の半導体装置の製造
    方法。
  7. 【請求項7】 注入工程は、開口部を形成するのに用い
    たレジストマスクを除去した後であって、かつ第3の絶
    縁層を除去した後、エミッタ層を形成する前に行う請求
    項4または5記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 所定の角度は変更可能である請求項4,
    5,6または7記載の半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 コレクタ層には、シリコン単結晶層を用
    い、 ベース層には、シリコン・ゲルマニウムまたはシリコン
    ・ゲルマニウム・カーボンの混晶層を用い、 エミッタ層には、シリコン単結晶層を用い、 ベース導体層には、シリコン単結晶層またはシリコン・
    ゲルマニウムまたはシリコン・ゲルマニウム・カーボン
    の混晶層を用い、 エミッタ導体層には、シリコン多結晶層またはシリコン
    単結晶層を用い、 第3の絶縁層には、シリコン酸化膜を用い、 第1の絶縁層には、シリコン窒化膜を用い、 第2の絶縁層には、シリコン酸化膜を用い、 サイドウォールには、シリコン窒化膜を用いる請求項
    4,5,6,7または8記載の半導体装置の製造方法。
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US7371650B2 (en) * 2002-10-28 2008-05-13 Infineon Technologies Ag Method for producing a transistor structure

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