JP2003172608A - 物体長算出方法および物体長算出装置 - Google Patents
物体長算出方法および物体長算出装置Info
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Abstract
物体長算出方法および物体長算出装置に関し、船などの
物体の全長を算出する際に、船の対視軸角度をより正確
に算出して物体の全長を正確に求めることを目的とす
る。 【解決手段】 撮影点から上記物体を撮影したときの当
該物体の水平平面上の進行方向の第1の対視軸角度を算
出するステップと、撮影点からレーダによる物体の追尾
データをもとに物体の水平平面上の進行方向の第2の対
視軸角度を算出するステップと、算出した第1の対視軸
角度および第2の対視軸角度の角度誤差分布をそれぞれ
算出するステップと、算出したそれぞれの角度誤差分布
を統合した分布を生成するステップと、統合した角度誤
差分布から最大値を求めるステップと、求めた最大値の
対視軸角度をもとに、物体の物体長を算出するステップ
とを有する物体長算出方法である。
Description
体長を算出する物体長算出方法および物体算出装置に関
するものである。
物体を撮影し、当該撮影した画像中の船の全長を求める
ことが行われている。画像中の船の全長を求める場合に
は、画像中の船首と船尾の間の長さ、撮影装置の撮影時
点での瞬時視野角、撮影装置から船までの距離r、撮影
装置の高度hなどを計算パラメータとして、船の全長を
算出する。船の全長の算出方法は、中心投影による計算
方法や、瞬時視野角による計算方法などがある。
の全長を瞬時視野角を用いて算出する場合、様々な計算
パラメータの誤差により、正しい全長に対する誤差が発
生する。計算パラメータの中で、船の対視軸角度の誤差
が、船の全長の算出誤差に最も影響がある場合が多い。
その理由は、船の対視軸角度を求める計算方法では、撮
影装置から船までの距離が近い場合は、比較的正しく船
の対視軸角度を算出できるが、撮影装置から船までの距
離が遠くなると画像中の船の傾きが小さくなり、画像上
の船の角度の精度が悪くなって船の対視軸角度の誤差が
大きくなるという問題がある。
ーダの追尾データをもとに計算する場合には、当該追尾
データの誤差および撮影装置の視軸方向の誤差などがあ
るため、船の対視軸角度にも誤差が発生するという問題
がある。
めには、船の対視軸角度をより正確に求めることが望ま
れている。
船などの物体の全長を算出する際に、船の対視軸角度を
より正確に算出して物体の全長を正確に求めることを目
的としている。
決するための手段を説明する。
ある例えば船の全長を算出するものであって、ここで
は、誤差分布マトリックス5、誤差分布作成手段6,
7、誤差分布統合手段9、および全長算出手段10など
から構成されるものである。
影点から物体までの距離および対視軸角度に対応づけて
平均および標準偏差を予め計算して登録したものであ
る。
もとに当該物体の対視野軸角度の誤差分布を作成するも
のである。
度の分布を統合するものである。全長算出手段10は、
統合した後の対視野軸角度の誤差分布をもとに物体の全
長を算出するものである。
6が撮影点から物体である船を撮影したときの当該物体
の水平平面上の進行方向の対視軸角度を算出してその角
度誤差分布を作成し、誤差分布作成手段7が撮影点から
レーダによる物体の追尾データをもとに当該物体の水平
平面上の進行方向の対視軸角度を算出してその角度誤差
分布を作成し、誤差分布統合手段9がこれら作成した2
つの角度誤差分布を統合し、全長算出手段10が統合し
た角度誤差分布から最大値を求め、求めた最大値の対視
軸角度をもとに、物体の物体長を算出するようにしてい
る。
要な平均と標準偏差について、少なくとも撮影点から物
体までの距離および対視軸角度に対応づけて計算して予
め登録した誤差分布マトリックス5を作成しておき、当
該誤差分布マトリックス5を参照して角度誤差分布を算
出するようにしている。
ら物体までの距離、撮影点の高さ、画像上から抽出した
物体の先頭と末尾の座標の誤差を考慮して算出するよう
にしている。
に、船の対視軸角度をより正確に算出して物体の全長を
正確に求めることが可能となる。
明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
図1において、全長算出装置1は、物体である例えば船
の全長を算出するものであって、プログラムに従い物体
の全長を算出するものであり、ここでは、2から10な
どから構成されるものである。
装置21で物体31である例えば船を撮影した画像を格
納したり、撮影装置21による各種撮影条件(高さh,
物体31までの距離rなど、図3から図8を用いて後
述)を格納するものである。
測定しようとする物体31である船の特徴(例えば船
首、船尾の特徴あるいは位置)を指定するものである。
よって指定された、あるいは指定された特徴をもとに入
力画像中で自動抽出または手動抽出された、全長測定対
象の物体31である船の船首、船尾の座標であって、図
示外の作業メモリに格納されるものである。
体までの距離および対視軸角度に対応づけて平均および
標準偏差を予め計算して登録したものである(図8参
照)。
は、入力画像をもとに、船の対視軸角度の誤差分布を算
出するものである(図2から図8を用いて後述する)。
は、レーダ追尾データをもとに、船の対視軸角度の誤差
分布を算出するものである(詳細は後述する)。
手段6,7が船の対視軸角度の誤差分布を算出するとき
に中間結果などを格納するメモリである。
6,7によってそれぞれ作成された誤差分布を統合する
ものである(詳細は後述する)。
軸角度の誤差分布をもとに物体31の全長を算出するも
のである。
表示するものである。位置入力装置13は、画像上で物
体31の特徴を指定したり、物体31である船の船首や
船尾の位置を指定したなどするものである。
する装置であって、例えば飛行機に搭載したビデオカメ
ラなどである。
けてレーダ波を放射してその反射波を検出し、船の位置
をリアルタイムに検出して当該船の位置の時刻に従い変
化する位置をレーダ追尾データとして保存するためのも
のである。レーダ装置22からあるいは当該レーダ装置
22に接続された処理装置から船の航行方向の角度を取
り出すことが可能となっている。
レーダ装置22を搭載した機器(ここでは、飛行機)の
高度を正確に測定するものである。
る物体(例えば飛行機、船、車両など)であって、ここ
では、船を例に以下説明する。
い、図1の構成の動作を詳細に説明する。
を示す。図2において、S1は、画像/撮影条件の取得
を行う。これは、図1の全長算出装置1が全長測定対象
の物体31である船の画像およびそのときの撮影条件
(距離r,高度hなど)を取得する。
取得した船を撮影した画像を表示装置12の画面上に表
示する。
2で画面上に表示した画像中から船の船首および船尾の
特徴点を抽出し、当該船首および船尾の座標をそれぞれ
検出する。
これは、後述する図4および図5で説明するように、撮
影した画像上で検出した船の船首および船尾の位置座
標、撮影点の高度h,船までの距離rなどをもとに船の
対視軸角度αrを算出する。
れは、S4で算出した船の対視軸角度1に誤差として影
響する条件をもとに当該対視軸角度1の誤差分布(例え
ば後述する図7の参照)を作成する。
これは、レーダ装置22で船のリアルタイムの追尾デー
タなどをもとに当該船の対視軸角度2を算出する。
れは、S7でレーダ装置22の追尾データなどをもとに
算出した船の対視軸角度2に誤差として影響する条件を
もとに当該対視軸角度2の誤差分布(後述する図7の
参照)を作成する。
れは、S5で作成した角度1の誤差分布およびS7で作
成した角度2の誤差分布を統合した誤差分布(例えば後
述する図7の参照)を作成する。
S8で統合した後の船の対視軸角度の誤差分布上で、最
大となる点の船の対視軸角度を求め、当該求めた誤差の
最も小さい可能性の高い船の対視軸角度をもとに船の全
長を算出する。
首、船尾の位置、高さh,船までの距離rなどをもとに
算出した第1の船の対視軸角度αrについて誤差分布を
求めると共に、レーダ装置22で側長した追尾データな
どをもとに算出した第2の船の対視軸角度について誤差
分布を求め、これら2つの誤差分布を統合した後の誤差
分布から最大となる点の船の対視軸角度を求めて船の全
長をより正確に算出することが可能となる。以下順次詳
細に説明する。
分布を作成する方法の1つめの説明用のフローチャート
である。
の座標を抽出する。これは、図1で撮影装置21により
撮影した物体31である船の画像上で、船の船尾と船首
の位置の座標を抽出する。抽出は、オペレータから指定
され船の特徴をもとに船首および船尾を検出してその座
標をそれぞれ抽出したり、あるいはオペレータが画像上
で船の船首およ船尾を位置入力装置13から指定してそ
の位置座標をそれぞれ抽出したりする。
度αiを算出する。これは、後述する図5の(d)の
(式4)に、S11で抽出した船の船首および船尾の座
標をそれぞれ代入し、画像上の船の角度αi(図4の
(d)参照)を算出する。
rおよび撮影装置21の高度hの観測値を取得する。こ
れは、後述する図4の(b)に示す撮影装置21から物
体31である船までの距離rおよび撮影装置21の高度
hを取得する。
取得する。これは、距離r,高さhの性能値として、例
えば1mが1σ、あるいは1%が1σというように、撮
影装置21のある位置(飛行機の現在の位置)における
船までの距離r,高さhを測定するときに使用する装置
の誤差の度合いの値を取得する。
差分布に応じた頻度でデータを発生する。これは、S1
4で取得した装置の船のまでの距離r,高さhの誤差分
布に応じた頻度でデータを取得する。即ち、発生させる
データを(観測値+誤差量)とすると、誤差量を”0”
付近を多くして”1σ”付近を少なくし、”2σ”付近
をさらに少なくするように誤差量を発生させる(発生デ
ータが観測値を平均とすると正規分布になるように発生
させる)。
1に関する仰角βを算出する。これは、後述する図5の
(c)の(式3)に、S15で取得した距離r,高さh
を代入し、後述する図4の(b)の仰角βを算出する。
る。これは、後述する図5の(b)の(式2)に、S1
2で算出した船の角度αi,S16で算出した船の仰角
βを代入して船の対視軸角度αrを算出する。
別する。YESの場合には、S19に進む。NOの場合
には、S15に戻り繰り返す。
いて平均と標準偏差σを算出する。S20は、船の対視
軸角度αrの誤差分布の作成を行う。当該誤差分布は平
均が図2のS4で算出した船の対視軸角度1とS19で
算出した平均を加算した値で、標準偏差はS19で算出
した標準偏差となる。これにより、後述する図7の画像
上の船の角度αiから算出した船の対視軸角度αrの誤
差分布が作成されたこととなる。
21から海面上を航行する船を撮影し、撮影した画像上
で船の船首、船尾の位置の座標を抽出、撮影時の高度
h,船までの距離rをもとに、当該距離r,高度hなど
の性能値に応じた、後述する図7のの船の対視軸角度
の誤差分布を作成することが可能となる。
(a)は、飛行機に搭載した撮影装置21と、海上の船
とのxy平面上の関係を示す。図示のように、左側に飛
行機に搭載した撮影装置21があり、右方向の海上に船
がある。そして、撮影装置21の視軸方向は、北(N)
から船までの角度として表す。
置21と、海上の船とのyz平面上の関係を示す。図示
のように、左側に飛行機に搭載した撮影装置21が高さ
hの位置にあり、右方向の海上に船がある。そして、撮
影装置21の仰角βは図示の角度として表す。
装置21と船の関係を示す。ここでは、撮影装置21が
北(N)から図示の視軸角度の方向で船を撮影し、船の
船尾から船首の方向を図示船の角度αrで表す。
を示す。図示のように、船首の座標(Ustern,V
stern)、船首の座標(Ubow,Ubow)で表
す。ここで、画像上の船の角度をαiで表す。
置21と、海上の船との関係を表し、後述する図5の各
式に該当するデータを代入することにより、船の全長L
ship、船の対視軸角度αrなどを算出することが可
能となる。
示す。これは、既述した船の対視軸角度αr、船の全長
Lshipなどを求める式である。
出する(式1)を示す。船の全長LshiPは、図示の
式で表現される。
角は正しい値を把握できるが、画像撮影時の撮影装置2
1から船までの距離r、船の対視軸角度αrおよび船の
船首と船尾間の水平方向の画素数は、誤差を含んでい
る。撮影装置21から船までの距離rは、レーダ装置2
2などの船までの距離rを測定するか、あるいは画像中
に水平線が撮影されている場合は、地球の半径、撮影装
置21の高度hおよび水平線と船との間の角度により計
算することが可能である。船の船首と船尾間の水平方向
の画素数は、画像からオペレータが指定した座標、また
は船首と船尾の固有の特徴から画像処理により抽出した
座標における、船首と船尾の座標間の水平方向の画素数
である。船の対視軸角度αrは、2つの方法により求め
ることができる。
法 このうち、前者の画像上の船の角度から計算する方法に
ついて以下詳細に説明する。
(式2)は、図示のように表され、(式2)中のαiは
画像上の船の角度であり、αrは船の対視軸角度であ
り、βは船から撮影装置21への仰角である。
(式3)は、図示のように表され、(式3)中のβは船
から撮影装置への仰角であり、hは撮影装置21高度で
あり、rは撮影装置21から船までの距離である。
(式4)は、図示のように表され、(式4)中のαiは
画像上の船の角度を表し、(Ubow,Vbow)は船首の座標
であり、(Ustern,Vstern)は船尾の座標である。
ら計算する方法は、レーダ装置22による船の追尾デー
タから把握できる船の航行方向と、撮影装置21の視軸
方向から、船の対視軸角度を計算する方法で算出でき
る。
示す。図示の式は、図2のS5における角度1の誤差分
布を作成する方法の2つめで使用されるものである。以
下順次詳細に説明する。
で、撮影空間の座標系(x,y,z)と画像空間の座標系(u,v)
との関係は、図示の(式5)によって表現される。(式
5)中の(x,y,z)は撮影空間の座標系であり、(u,v)は画
像空間の座標系であり、ωはx軸回りの回転角 (cosω=
h/r)であり、rは撮影装置21から船までの距離(視軸
方向に船が存在する場合)であり、hは撮影装置21の
高度であり、fは撮影装置21の焦点距離係数(1/IFO
V)である。
離、船の対視軸角度、船の全長および撮影装置21の高
度を設定し、さらに撮影空間上に船首の位置(Xbow,Yb
ow,Zbow)と船尾の位置(Xstern,Ystern,Zstern)を、
全長(船首から船尾の長さ)が上記長さでかつ船の対視
軸角度が上記角度になるように設定する。(式5)に上
記設定した撮影空間における船首/船尾の座標、撮影装
置の高度、撮影装置から船までの距離および瞬時視野角
を入力すると、画像空間の船首の座標(Ubow,Vbow)、
船尾の座標(Ustern,Vstern)が計算できる。
(式4)により画像上の船の角度を算出する。この誤差
は、撮影画像における船首/船尾の指定誤差に対応し、
正しい座標に対する入力誤差の範囲で誤差を発生させ
る。
の距離、撮影装置の高度に誤差を発生させて船から撮影
装置への仰角を算出する。上記画像上の船の角度と上記
船から撮影装置21への仰角から(式2)により船の対
視軸角度を算出する。
算パラメータに対して想定される誤差を考慮して数値を
変動させて船の対視軸角度を繰り返し計算し、算出した
船の対視軸角度と正しい船の対視軸角度との差異を標本
データとして、母集団を設定する。母集団における平均
(これ以降、標本平均と表現)と標準偏差を求める。こ
こで、上記計算パラメータの数値の変動を正しい値に対
して正規分布になるように誤差を発生させると、母集団
の度数分布は、ほぼ正規分布になる。
法で算出した船の対視軸角度(算出値)についての誤差
分布は、平均(算出値+標本平均)と標準偏差で表現さ
れる正規分布(図6の(f)の(式6))で表現でき
る。
平均であり、σは標準偏差である。ここで、誤差分布の
パラメータである標本平均と標準偏差は、瞬時視野角、
撮影装置から船までの距離、視軸に対する船の対視軸角
度および船の全長について各間隔毎に算出し、これらの
項目および間隔の数値をキーとしたマトリックス等の形
式で予め用意する(図8参照)。
ら対応する標本平均と標準偏差を取出し、使用する。マ
トリックス等から標本平均と標準偏差を取出す際、キー
となる項目の対応する間隔の数値が通常2つになる(例
えば、撮影装置から船までの距離が1NM間隔で用意され
ていれば、取出したい撮影装置から船までの距離”12.4
NM”に対応する数値は、12NMと13NM)ので、対応する標
本平均と標準偏差は、2つの標本平均と標準偏差を線形
補間して算出して求める。
図8の(a)は、マトリックスの例を示す。このマトリ
ックスは、撮影装置21から船まので距離(例えば1N
M間隔)と船の対視軸角度(例えば5度の間隔)の組に
ついて船の対視軸角度の誤差分布を決める上で必要な平
均および標準偏差を予め計算して登録したものである。
誤差分布の図示の下記の3つの例を模式的に表示したも
のである。
図6の説明で既述したように、該当する撮影装置から船
までの距離と算出した対視軸角度とに対応する平均(上
段)および標準偏差(下段)の値を取り出すことによ
り、迅速に船の対視軸角度の誤差分布を決める上で必要
な平均と標準偏差を得ることができ、既述した図7の
の誤差分布を生成することが可能となる。
る、レーダによる追尾データから計算する方法で算出し
た船の対視軸角度に定常的な誤差があると推定される場
合、算出した船の対視軸角度についての誤差分布の平均
と標準偏差は、平均は算出値(船の対視軸角度)、標準
偏差は、適用システムの性能により異なるが、例えばj
αが1度とすれば、標準偏差は、1となる。これによ
り、図7のの船の対視軸角度の誤差分布を作成するこ
が可能となる。
を積算して統合した分布(図6の(g)の(式7))を
作成する。ここで、(式7)中のμ1は対視軸角度1の
誤差分布の平均1であり、σ1は対視軸角度1の誤差分布
の標準偏差1であり、μ2は対視軸角度2の誤差分布の平
均2であり、σ2は対視軸角度2の誤差分布の標準偏差2
である。そして、統合した分布の最大値を船の対視軸角
度と決定する。
において、は、画像上の船の角度から計算した船の対
視軸角度の誤差分布の例を示す。この誤差分布は、画
像上の船の位置から計算した船の対視軸角度+標本平均
が、図示の最大の点に対応する船の対視軸角度の誤差分
布となる。
どから計算した船の対視軸角度の誤差分布の例を示す。
この誤差分布は、レーダ装置22による追尾データな
どから計算した船の対視軸角度が、図示の最大の点に対
応する船の対視軸角度の誤差分布となる。
差分布を示す。この誤差分布は、画像上の船の角度か
ら計算した船の対視軸角度と、レーダ装置22による追
尾データから計算した船の対視軸角度との両者の誤差分
布を統合してより正確な船の対視軸角度を算出するよう
にしたものである。
分布から最大の点に対応する船の対視軸角度を算出する
ことにより、より正確な船の対視軸角度の可能性の高い
値を算出して船の正確な全長を算出することが可能とな
る。
る物体長算出方法において、撮影点から上記物体を撮影
したときの当該物体の水平平面上の進行方向の第1の対
視軸角度を算出するステップと、上記撮影点からレーダ
による上記物体の追尾データなどをもとに上記物体の水
平平面上の進行方向の第2の対視軸角度を算出するステ
ップと、上記算出した第1の対視軸角度および第2の対
視軸角度の角度誤差分布をそれぞれ算出するステップ
と、上記算出したそれぞれの角度誤差分布を統合した分
布を生成するステップと、上記統合した角度誤差分布か
ら最大値を求めるステップと、上記求めた最大値の対視
軸角度をもとに、物体の物体長を算出するステップとを
有する物体長算出方法。
めに必要な平均と標準偏差について、少なくとも撮影点
から物体までの距離および対視軸角度に対応づけて計算
して予め登録したマトリックスを作成しておき、当該マ
トリックスを参照して上記角度誤差分布を算出したこと
を特徴とする付記1記載の物体長算出方法。
撮影点から物体までの距離、撮影点の高さ、画像上から
抽出した物体の先頭と末尾の座標の誤差を考慮して算出
することを特徴とする付記1あるいは付記2記載の物体
長算出方法。
る物体長算出装置において、撮影点から上記物体を撮影
したときの当該物体の水平平面上の進行方向の第1の対
視軸角度を算出する手段と、上記撮影点からレーダによ
る上記物体の追尾データなどをもとに上記物体の水平平
面上の進行方向の第2の対視軸角度を算出する手段と、
上記算出した第1の対視軸角度および第2の対視軸角度
の角度誤差分布をそれぞれ算出する手段と、上記算出し
たそれぞれの角度誤差分布を統合した分布を生成する手
段と、上記統合した角度誤差分布から最大値を求める手
段と、上記求めた最大値の対視軸角度をもとに、物体の
物体長を算出する手段とを備えたことを特徴とする物体
長算出装置。
る物体長算出プログラムにおいて、撮影点から上記物体
を撮影したときの当該物体の水平平面上の進行方向の第
1の対視軸角度を算出する手段と、上記撮影点からレー
ダによる上記物体の追尾データなどをもとに上記物体の
水平平面上の進行方向の第2の対視軸角度を算出する手
段と、上記算出した第1の対視軸角度および第2の対視
軸角度の角度誤差分布をそれぞれ算出する手段と、上記
算出したそれぞれの角度誤差分布を統合した分布を生成
する手段と、上記統合した角度誤差分布から最大値を求
める手段と、上記求めた最大値の対視軸角度をもとに、
物体の物体長を算出する手段としてコンピュータに機能
させるための物体長算出プログラム。
船などの物体の全長を算出する際に、船の対視軸角度を
より正確に算出して物体の全長を正確に求めることが可
能となる。
タ(船の対視軸角度)を、画像上の船の角度から計算す
る方法とレーダ探知の航跡などから計算する方法の2つ
の方法で求めた算出値からより正確である可能性の高い
値を算出し、この値を使用して全長計算を行うことによ
り、個別に計算した全長よりも正確な全長を算出するこ
とができ、有効な方法である。
における誤差分布のパラメータを予め図8のマトリック
スとして用意しておくことにより運用時における処理時
間の短縮ができる。
における誤差分布のパラメータを運用時に計算する場
合、撮影時点の撮影装置から船までの距離および撮影装
置の高度、抽出した船首/船尾の座標に対して想定され
る誤差をオペレータ等により運用状況を考慮して適宜変
更して誤差分布のパラメータを求めることにより、より
状況に適合した分布を算出することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】移動する物体の物体長を算出する物体長算
出方法において、 撮影点から上記物体を撮影したときの当該物体の水平平
面上の進行方向の第1の対視軸角度を算出するステップ
と、 上記撮影点からレーダによる上記物体の追尾データをも
とに上記物体の水平平面上の進行方向の第2の対視軸角
度を算出するステップと、 上記算出した第1の対視軸角度および第2の対視軸角度
の角度誤差分布をそれぞれ算出するステップと、 上記算出したそれぞれの角度誤差分布を統合した分布を
生成するステップと、 上記統合した角度誤差分布から最大値を求めるステップ
と、 上記求めた最大値の対視軸角度をもとに、物体の物体長
を算出するステップとを有する物体長算出方法。 - 【請求項2】上記角度誤差分布を算出するために必要な
平均と標準偏差について、少なくとも撮影点から物体ま
での距離および対視軸角度に対応づけて計算して予め登
録したマトリックスを作成しておき、当該マトリックス
を参照して上記角度誤差分布を算出したことを特徴とす
る請求項1記載の物体長算出方法。 - 【請求項3】進行する物体の物体長を算出する物体長算
出装置において、 撮影点から上記物体を撮影したときの当該物体の水平平
面上の進行方向の第1の対視軸角度を算出する手段と、 上記撮影点からレーダによる上記物体の追尾データをも
とに上記物体の水平平面上の進行方向の第2の対視軸角
度を算出する手段と、 上記算出した第1の対視軸角度および第2の対視軸角度
の角度誤差分布をそれぞれ算出する手段と、 上記算出したそれぞれの角度誤差分布を統合した分布を
生成する手段と、 上記統合した角度誤差分布から最大値を求める手段と、 上記求めた最大値の対視軸角度をもとに、物体の物体長
を算出する手段とを備えたことを特徴とする物体長算出
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001373660A JP3761458B2 (ja) | 2001-12-07 | 2001-12-07 | 物体長算出方法および物体長算出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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