JP2003172242A - 水 車 - Google Patents

水 車

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JP2003172242A
JP2003172242A JP2001402460A JP2001402460A JP2003172242A JP 2003172242 A JP2003172242 A JP 2003172242A JP 2001402460 A JP2001402460 A JP 2001402460A JP 2001402460 A JP2001402460 A JP 2001402460A JP 2003172242 A JP2003172242 A JP 2003172242A
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Japan
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water
turbine
wire rope
chain
hull
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JP2001402460A
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English (en)
Inventor
Masanori Fujisaki
正典 藤崎
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Original Assignee
Individual
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/20Hydro energy

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  • Hydraulic Turbines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】河川本流筋に使用する大型水車2、2、2
の開発により自然と共生のクリーンエネルギーを生産し
て、環境負荷の少ない水車2、2、2出力を電気分
解に使い水素を量産するとともに、燃料電池又は水素内
燃機関の燃料として供給し二酸化炭素の排出削減を実現
する。 【構成】河川水流に逆らって浮体5又は船体5、双胴
船体5を上流固定物、基礎1等に係留して静止状態の
まま、増減水の河川水面に対応して浮上させ水車軸1
2、12を水流と直角に軸支するとともに、水車軸1
2、12中央又は左右端に水車2、2をつけて回転
させる浮体5又は船体5、及び水流と直列の水車軸1
を双胴船体5下面の水中に沈め、螺旋状水車又は
軸流翼の水車2に水流を受けて回転させ出力を得るよ
うにした浮体5又は船体5、双胴船体5構造の水
車。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は河川の増減水に対応した
大型水車に関するもので、河川流域の急流、緩流それぞ
れの形態に基づいた水流駆動型、即ち流れる河川の水圧
によって水車下部に水流を受けて回転する水車に係るも
のである。
【0002】
【従来の技術】脱穀粉末の生産などに見られる水車は、
a用水路に導いて水車上部より回転方向に水の比重をか
けて回転させるものと、
【0003】b水車下部に水流を受けて回転させる水車
が既存する、いずれも河川の増水時には取水口を狭めて
水量調整したり、水がそれ以上に入らないようにしたも
の、又は水車の運転を止めて通常水位に戻った際に再開
するなど、簡易な装置に留まっていて小型発電、潅漑、
観光用など用途にも限りがあり小型のものがほとんどで
ある、
【0004】しかし水車は自然の河川を利用することか
らも運転に経費がかからず、しかも無公害エネルギー利
用の動力源であり地球環境保全に向けて循環資源として
極めて重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】自然気候の変動に伴う
降雨、降雪利用技術の一環として河川の増水利用があ
る、自然エネルギー活用の気運にも河川本流筋の水車開
発は未利用のままであり、かつ増水時の水流は利用価値
が高いにもかかわらず開発は進んでいない、
【0006】開発を阻む理由として短期の増減水による
出力の不安定及び装置破損の危険性などある、
【0007】前記出力の不安定に対して、元来生産工
場、電子機器等への電流の安定化に基づいた良質の電力
供給が不可欠である、
【0008】しかし水素の電気分解に対して電流の変動
は生産の変動となり出力の不安定は必ずしも不能なもの
でなく、洪水、渇水の両面性は生産に支障とならず水車
利用のエネルギー生産が望まれる、
【0009】もとよりエネルギー資源として利用価値の
高い河川本流筋の水流活用は、化石燃料の代替エネルギ
ーとして開発の余地があるほか、昼間のみ稼働の太陽
光、又は夜間には弱くなることの多い風力に対して、水
車は24時間連続して稼働する利点がある、
【0010】近年発電は一極集中型から分散型に移行の
傾向にあり、本発明の大型水車開発には河川の増減水と
増水時の漂流物、堤防等河川敷への影響、減水時の対策
等を考慮し更に生物移動、遊覧船、船艇競技等河川通行
を考慮した、上中下流域の急流、緩流とそれぞれの水車
形態の必要性に鑑み、
【0011】河川を堰止めることなく山頂より海に至る
持続可能な開発に向けて、自然と共生のエネルギー生産
を目指すもので、
【0012】例えばダムの場合には大型河川でも数ケ所
の建設に限られるのに対して、水車の場合には数百倍の
建設が可能で、民有地をあまり使用せずすむこともあり
見逃されていた増水パワーの水車開発は積極的に推進し
なければならず、
【0013】自然エネルギーを発電又は流体圧力に変換
して大量に生産する必要がある、
【0014】前記の電気分解による水素の生産は、燃料
電池必須の水素が既に実用化している水素エンジンの燃
料として共にクリーンエネルギー社会の実現に向けて量
産が求められている、その需要に応えるには環境負荷の
少ない循環型利用技術開発がかかせず、大型水車開発は
社会の要請に基づくものとなる。
【0015】尚、記述中の電気又は流体圧力への変換は
使用上の便利性を考慮したものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】a 河川両岸の基礎1又
は上流支柱1’に浮体5の支持鉄構3又は鎖、ワイヤロ
ープを架け、連繋する係留アーム4又は鎖、ワイヤロー
プ先端に浮体5の係留金具9を可動に連結し、水流に抗
して静止する浮体5下面の筏6を一体にし、浮体5表面
の甲板7上に水車支脚11、を固定形成して水車支脚1
1上部軸受13に水車軸12を水流と直角に挿通して水
車2を浮体5の水車回転スペース5’開口底面下の水流
を受け回転させるとともに、舳先8水面下に漂流物ガー
ド10を先細り状に取り付け水車2を保護し、水車2出
力を浮体5表面、甲板7又は水車支脚11に発電機18
又はオイルポンプを設置駆動し上記係留アーム4又は
鎖、ワイヤロープ、支柱1’、支持鉄構3又は鎖、ワイ
ヤロープ伝いに陸上に送るようにして成る。
【0017】b 河川両岸の基礎1又は上流支柱1’に
船体5の支持鉄構3又は鎖、ワイヤロープを架け、連
繋する係留アーム4又は鎖、ワイヤロープ先端に船体5
の係留金具9を可動に連結し、水流に抗して、静止す
る船体5の甲板7に水車支脚11を固定形成して
水車支脚11、上部軸受13に水車軸12を水流
と直角に挿通して船体5左右側面に伸びる水車軸12
に水車2を取り付け船体側面下の水流を受け回転さ
せるとともに、水車軸12左右端に船体5同士を連
結する頭部接続金具15、後部接続金具16、水車軸端
接続金具17を脱着可能にし、それぞれの水車軸12
は1体に回転可能にするとともに、舳先8水面下に漂
流物ガード10を先細りの湾曲状に取り付け水車2
を保護し、水車2出力は船体5、甲板7又は水車
支脚11又は専用船艇に設置する発電機18又はオイ
ルポンプを駆動し上記係留アーム4又は鎖、ワイヤロー
プ、支柱1’、支持鉄構3又は鎖、ワイヤロープ伝いに
陸上に送るようにして成る。
【0018】C 河川両岸の基礎1又は上流支柱1’に
双胴船体5の支持鉄構3又は鎖、ワイヤロープを架
け、連繋する係留アーム4又は鎖、ワイヤロープ先端に
双胴船体5の係留金具9を可動に連結し、水流に抗し
て静止する双胴船体5側面又は中心部に水車2、固
定鋼板2”を設け水中に伸びた先端に円筒状水車ケーシ
ング2’を装着し水車軸受13に水流と直列になる水
車軸12を挿通して螺旋状水車翼又は軸流多翼の水車
に水流を受け回転させ、ケーシング2’内部水流圧
力減少の補足流勢取り入れ口25の受水板22をケーシ
ング2’外周に設けて、上流方向の開口部より流入させ
水車軸12の回転を補助するとともに、舳先8に漂
流物ガード10を先細り状に取り付け、かつ内部ガー
ド10を水車ケーシング2’上流に付け水車2を保
護し、出力を水車軸12のそれぞれのギヤを同一軸1
にまとめ噛合わさせ甲板7に設置する発電機18
又はオイルポンプを駆動し、上記係留アーム4又は鎖、
ワイヤロープ、支柱1’、支持鉄構3又は鎖、ワイヤロ
ープ伝いに陸上に送るように成る。
【0019】
【作用】河川の平常水位をゼロとした増水時点の水嵩は
10メートル程度が最大で(国内)世界有数の大型河川
においても同じ程度の増水にとどまっている、
【0020】この増減水に対応した水車下部に水流を受
けて回転させる水車は受水面を常に水面近くに昇降させ
る必要があって、水車を機械的に吊り上げたり降ろした
りすることは可能であるが、大がかりの装置と設備、管
理或は電気、油圧等の動力経費と安全性に課題が残る、
【0021】このような不合理をなくすには該発明の浮
体5又は船体5、双胴船体5を増減水に対応して、
水流に流されることなく常時水面に浮上した状態のまま
停止させることが必要となる、次に該水車の作用状況を
説明すると次のようになる、
【0022】イ 河川上中流域の急流に使用する水車
は、両岸の基礎1間を渡す浮体5係留用の支持鉄構3又
は鎖、ワイヤロープ、更に河川上流の支柱1’に水車連
繋アーム4又は鎖、ワイヤロープを可動に取り付け、他
端取り付け部は、浮体の上流寄りの中心又は左右均等に
連結して、筏6表面に鋼板又は硬板を張り付けて浮体5
が形成される、
【0023】浮体5は底面の筏6に水圧を受け浮上し水
車回転のスペース5’を開口して、アーム4又は鎖、ワ
イヤロープと共に基礎1間を渡している支持鉄構3又は
鎖、ワイヤロープに曳かれた状態の浮体5は、舳先8の
喫水面より水中にかけて、漂流物を避ける先細りのガー
ド10をつけ水車を保護し水面に浮いている、
【0024】他方浮体5表面7の水車支脚11の上部軸
受13に水車軸12を回転するように取り付け水車2は
浮体5の開口スペース5’下面の水流を受けるようにな
っていて、浮上している浮体5は機器類を搭載する能力
と面積を有している、
【0025】従って河川の増減水に対応して水面に沿い
浮上して水車2の回転を円滑に行うことができる、この
出力は水車軸12のギヤと水車支脚11上部に設置した
発電機18又はオイルポンプの駆動ギヤ23を噛合させ
て電気又は流体圧力を得るようになっている。
【0026】ロ 河川中下流域の緩流に使用する水車は
両岸の基礎1間を渡す船体5係留用の支持鉄構3又は
鎖、ワイヤロープ、更に河川上流の支柱1’に水車2
連繋アーム4又は鎖、ワイヤロープを可動に取り付け、
【0027】他端取り付け部は船体5の上流寄りの中
心又は左右均等に連結して船体5はアーム4又は鎖、
ワイヤロープに曳かれたまま同じ位置の水面に係留浮上
していて、
【0028】舳先8の喫水部分には漂流物を避ける上流
へ湾曲状のガード10をつけ水車2を保護してい
て、漂流物の激突の少ない緩流河川には幅のある水車2
の使用が可能となって、船体5の左右側面に水車2
をつけて大量の水流を受けるようになる、
【0029】又、川幅水量に余裕の場合には船体5
士を接続して水車軸12aを1本にして1ケ所で出力を
得るようになる、
【0030】そのほか船体5aの船倉部分と甲板部分を
密閉して水の侵入を防ぐようにして転覆又は沈没をなく
し、甲板7には水車支脚11を固定し水車軸2
端の水車2の出力は水車軸12のギヤと水車支脚1
、甲板7に設置した発電機18又はオイルポンプ
の駆動ギヤ23を噛合させて電気又は流体圧力を得るよ
うになっている。
【0031】ハ 河川全域の急流、緩流に適応する水車
は両岸の基礎1間を渡す双胴船体5係留用の支持
鉄構3又は鎖、ワイヤロープ、又は河川上流支柱1’に
水車2連繋アーム4又は鎖、ワイヤロープを可動に取
り付け、他端取り付け部は双胴船体5上流寄りの中心
又は左右均等に連結して、
【0032】双胴船体5はアーム4又は鎖、ワイヤロ
ープに曳かれたまま同じ位置の水面に係留浮上してい
て、舳先8の喫水部分には漂流物を避ける上流へ尖っ
た形状のガード10をつけ水車2を保護し、かつ激
流に対応する第二のガード10をケーシング2’上流
につけて水車2の破損を防ぐようになっている。
【0033】他方、双胴船体5下面水中の水車2
ケーシング2’は双胴船体5に固定する固定鋼板2”
により堅固に取り付けて、上流に向かって間口を広く沈
んで水流を通しケーシング内部の軸受13に支持され
た螺旋状水車翼又は軸流多翼の水車2に水流圧力を受
けて水車軸12を回転させている、
【0034】しかし水流に沿った円筒状のケーシング
2’内部の水勢は、螺旋状水車翼又は軸流多翼の水車2
にうばわれて、ケーシング2’後方にかけて減退して
しまうので、ケーシング2’外周に水流取り入れ口25
の受水板22を上流に広く開放して流入させ、水流圧力
の低下を防ぐとともに水車軸12の出力は水流抵抗の
少ないマタイギヤ又はウォームギヤを噛合させ、一本の
駆動軸12に集めて甲板7の発電機18又はオイル
ポンプのギヤ23を駆動して電気又は流体圧力を得るよ
うになっている。
【0035】尚、イ、ロ、ハともに河川状況、周辺環境
によって発電機、オイルポンプ双方の機能性と設置場所
の選択が必要となる、例えば川幅の広い流れの速い場所
では幅のある水車2に発電機18の組合わせでよく、
本人の実公平7−044761を稼働させるにはオイル
ポンプを使用して一旦蓄えたものを電気に変換して使用
する大型の施設になる。
【0036】
【実施例】河川の氾濫、急激な変化など本流筋の水車開
発は洪水等による装置破壊などが危惧されて未開の領域
にあった、
【0037】しかし燃料電池の出現により水素を燃料と
した理想の動力源が実用化されて開発は進展をみせ、水
素供給に目処のたたない情勢の中で、ガソリン等の改質
水素とともに消費することになっている、
【0038】しかし改質の水素が有限の化石燃料に対し
て、水車2、2、2利用の水素は無限の自然エネル
ギーで、しかも無公害の燃料供給となり、増加傾向にあ
る地球温暖化ガスの排出抑制が可能になる。
【0039】次に本発明の実施例を詳述すると次のよう
になる、図1 河川の水位変化に対応してアーム4又は
鎖、ワイヤロープに曳かれて、下がった状態の浮体5又
は船体5、双胴船体5は流されることなく、この水
位で増減水の河川水面を上下動して常に喫水面下の水流
を適宜受け、良好な回転を得るようになっている。
【0040】河川水流の場合、上流の水車2、2にか
かった損失は数メートル下流では既に回復しているの
で、河川両岸の基礎1、支柱1’、支持鉄構3又は鎖、
ワイヤロープ、係留アーム4又は鎖、ワイヤロープの強
度を上げれば、前記横列ばかりでなく直列に繋ぐことも
可能である。
【0041】従って幅のある大型河川又は増水時対応と
して、浮体5又は船体5の後部に係引するようにし
て、後続又は斜め後方への連結が可能となる。(図示省
略)
【0042】図2 浮体5表面の甲板7中央には水車2
回転のスペース5’を開口して、更には水車支脚11を
組み立てていて水車軸12を水車支脚11上部の軸受1
3に挿通して(図3参照)浮体5下部の水流を受けるよ
うにして浮体5は係留アーム4又は鎖、ワイヤロープに
曳かれ水流に逆らうように同じ位置にとどまっている、
【0043】従って浮体5中心部の水車2は水流を受け
て、増水時には水流も加速して強力な出力になる、増水
の有効利用として複数の浮体5を横に並べるようにすれ
ばより強力なものになる、
【0044】他方減水時の出力低下は人工的な水路を設
けてもよいが川床の状況によって自然のまま利用できる
設置場所の選定が望ましい、
【0045】図3 上流に向いた浮体5下面に筏6が連
なり上部に船底状の鋼板又は樹脂等の硬板を張り付けた
状態になっている、舳先8上流部には倒木等の漂流物の
直撃を水車2から護る上流に広い鋼板のガード10を浮
体5の中心を上流として尖った状態に取り付けて、
【0046】甲板7上に設置している水車支脚11間を
渡す水車軸12に取り付けた水車2及び発電機18又は
オイルポンプの稼働状況を示している。
【0047】図4 河川敷には充分注意をはらい、両岸
に基礎1を建造して基礎1間を渡している支持鉄構3又
は鎖、ワイヤロープは上流に補助の鎖3’又はワイヤロ
ープをかけて流失のないようにしていて、浮体5の係留
は最大水嵩より高い位置に取り付けるようになってい
て、
【0048】前記支持鉄構3又は鎖、ワイヤロープの固
定物に繋がった状態で河川の増減水に関係なく水面に浮
いている、又川床状況によっては上記両岸の基礎1では
なく上流河川内部に支柱1’だけの建設工事を行って繋
ぐようにしてもよく(図1参照)、工事の難易性、係留
強度を考慮して選択すればよい。
【0049】図5 支持鉄構3又は鎖、ワイヤロープに
連結したアーム4又は鎖、ワイヤロープに係留された浮
体5、水車2の作動状況及び水車支脚11、の状態で、
アーム4又は鎖、ワイヤロープに曳かれて流勢に押され
て後退することのないようになっていて水車2は水流を
受けて良好な回転を得ることができる、
【0050】ここで河川の増減水が生じてもそのまま水
面に沿い上下動して常時水面に対応して出力を得ること
ができるのである、尚、筏6材質として木材のほかに軽
量硬質の空気封入の薄いステンレスパイプ又は浮き易い
樹脂パイプなどでよい。
【0051】図6 上流に向かって尖った筏6個体の連
結状態を水中からみたもので、水車2の回転スペース
5’の開口の状況と漂流物ガード10の取り付け状態を
示すもので渇水時には漂流物の除去だけでなく、川床近
くまで減水した際は漁、遊泳などの事故を防ぐとともに
魚類など生物の通路を確保するものである。
【0052】そのほかには筏6状の浮体に代わるものと
して双胴船体(双胴船体5は別)の中心部に水車2、
スペース5’を開口し水車軸12を設けて水車2を取り
付けて上記同船体を係留すれば同じ結果が得られる。
【0053】図7 中下流域の緩流河川に使用する水車
は幅のあるものを船体5側面に取り付けて対応し
ている、即ち激流に見舞われる危険性の少ない中流域よ
り下流の特徴として川幅が広く水量が豊富なうえ増水時
には流速が速く水車出力が高まるほか、漂流物の激突が
少なく受水面の広い大型の水車2の稼働が可能とな
る。
【0054】図8 水流豊富な河川では川幅に合った大
型化が可能になるほか、船体同士を横並びに連結した水
流の有効利用ができる、例えば頭部接続金具15、後部
接続金具16及び水車軸12、軸端接続金具17を結
合して、水車軸12は公知のユニバーサルジョイント
で接続して、水車軸12を一本化し複数船体5の稼
働が可能となっている、又この場合出力を1艘の発電機
18又はオイルポンプを駆動する専用船体を左右端の何
れかに係留すればよい。(図示省略)
【0055】図9 船体5の喫水面より水中にかけて
水車2は沈んで河川水流を適宜受けて、舳先8の漂流
物ガード10に護られる水車2は円滑に回転するよ
うになっている、
【0056】係留アーム4又は鎖、ワイヤロープに曳か
れた船体5は僅かな左右の揺れのほか、上下流方向に
は静止状態であり水車支脚11上の水車2は24時
間水流とともに稼働するのである。
【0057】図10 円筒状の水車ケーシング2’に内
蔵する水車2は漂流物の直撃を防御するガード10
を二重に取り付けることのできる利点がある、即ち入口
上流部にもう一つのガード10の取り付けが可能にな
って、苛酷な条件の中に適応する。
【0058】図11 双胴船体5水面下に円筒状のケ
ーシング2’を並列に3基並べて流入口は上流方向に拡
大して水流の通りぬけをよくしている、また軸受桟14
の中心に頭部水車軸受13、後部水車軸受13を設
けて水車軸12を挿通していて、水車ケーシング2’
は固定鋼板2”に固定され双胴船体5に連動するよう
になっている、そのほかには水流の有効利用として前記
並列3基に限らず段違いに水流を受けるようにして数基
並べることも可能で、河川規模によっては出力が大きく
なる。
【0059】図12 軸流多翼型、水車2の側部断面
を示すもので、軸受桟14中心の頭部軸受13、後部
軸受13を水流と直列に挿通する水車軸12及び水
車2は水流を受けて回転する、しかし円筒型ケーシン
グ2’内部の水流通過の抵抗となっている螺旋状水車又
は軸流多翼の水車2は上流部の入り口付近では通常の
水流圧力を受けていても、ケーシング2’に外部流勢を
隔離されているので下流になるほど減退して、本来の水
車2出力を発揮できなくなってしまう、
【0060】水流圧力の減退を補足するにはケーシング
2’外周を開口25して、新たに水流を入れる必要があ
って円筒状ケーシング2’の途中に上流に広い受水板2
2を外周に開き流入させて、ケーシング2’内部の流勢
を落とすことなく水車軸12の回転を円滑にして水車
軸12、12、12それぞれのマタイギヤ又はウ
ォームギヤの出力は同一の軸12より甲板7に設置
する発電機18又はオイルポンプを駆動し、上記係留ア
ーム4又は鎖、ワイヤロープ、支柱1’、支持鉄構3又
は鎖、ワイヤロープ伝いに陸上に送るようになってい
る。
【0061】
【発明の効果】自然環境保全に向けたCO排出の削減
が実現するほか、化石燃料の代替エネルギーとなる水素
の製造を河川の水流に求めた結果、自然と共生したエネ
ルギー、即ち水車発電により分解する水素の量産に目処
がつき、発電の分散型及び燃料電池、水素燃料内燃機関
等の普及発展に寄与するとともに、既存の化石燃料の削
減効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】河川支柱の係留状況を示す側面図
【図2】浮体平面を示す図
【図3】浮体正面を示す図
【図4】基礎及び支持鉄構、アームの係留状況を示す図
【図5】浮体側面を示す図
【図6】浮体斜視図
【図7】船体正面を示す図
【図8】船体平面を示す図
【図9】船体側面を示す図
【図10】双胴船体平面を示す図
【図11】双胴船体正面を示す図
【図12】双胴船体側面を示す図
【符号の説明】
1・・・・基礎 1’・・・支柱 2・・・・水車 2・・・水車 2・・・水車 2’・・・水車ケ
ーシング 2”・・・固定鋼板 3・・・・支持鉄
構 3’・・・補助鎖 4・・・・係留ア
ーム 5・・・・浮体 5・・・船体 5・・・双胴船体 5’・・・水車回
転スペース 6・・・・筏 7・・・・浮体甲
板 7・・・船体甲板 7・・・双胴船
体甲板 8・・・・舳先 9・・・・係留金
具 10・・・・漂流物ガード 10・・・漂流
物ガード 10・・・漂流物ガード 10・・・漂流
物ガード 10・・・ガード支持金具 11・・・・水車
支脚 11・・・水車支脚 11・・・水車
支脚 12・・・・浮体水車支軸 12・・・船体
水車支軸 12・・・軸流多翼軸 13・・・・水車
軸受 13・・・水車軸受 13・・・水車
軸受 14・・・・軸受桟 15・・・・頭部
接続金具 16・・・・後部接続金具 17・・・・水車
軸端接続金具 18・・・・発電機又はオイルポンプ19・・・・漂流
物ガード支持金具 20・・・・水車ブレード 21・・・・軸支
金具 22・・・・受水板 23・・・・伝達
ギヤ 24・・・・受水板支持金具 25・・・・水流
取り入れ口
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年2月1日(2002.2.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】水流圧力の減退を補足するにはケーシング
2’外周を開口25して、新たに水流を入れる必要があ
って円筒状ケーシング2’の途中に上流に広い受水板2
2を外周に開き流入させて、ケーシング2’内部の流勢
を落とすことなく水車軸12の回転を円滑にして水車
軸12、12、12それぞれのマタイギヤ又はウ
ォームギヤの出力は同一の軸12より甲板7に設置
する発電機18又はオイルポンプを駆動し、上記係留ア
ーム4又は鎖、ワイヤロープ、支柱1’、支持鉄構3又
は鎖、ワイヤロープ伝いに陸上に送るようになってい
る。尚、前記浮体5、船体5、双胴船体5は渇水時
に川床の構造物、例えば水車回転スペースの水路を確保
した堰堤等に船底を着座させて、水流で回転する水車
2、2下端、又は水車ケーシング2’の川床、又は堰
堤への接触を防ぐようになっている。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】河川両岸の基礎1又は上流支柱1’に浮体
    5の支持鉄構3又は鎖、ワイヤロープを架け、連繋する
    係留アーム4又は鎖、ワイヤロープ先端に浮体5の係留
    金具9を可動に連結し、水流に抗して静止する浮体5下
    面の筏6を一体にし、浮体5表面の甲板7上に水車支脚
    11を固定形成して水車支脚11上部軸受13に水車軸
    12を水流と直角に挿通して水車2を浮体5の水車回転
    スペース5’開口底面下の水流を受け回転させるととも
    に、舳先8水面下に漂流物ガード10を先細り状に取り
    付け水車2を保護し、水車2出力を浮体5表面、甲板7
    又は水車支脚11に発電機18又はオイルポンプを設置
    駆動し上記係留アーム4又は鎖、ワイヤロープ、支柱
    1’、支持鉄構3又は鎖、ワイヤロープ伝いに陸上に送
    るようにした水車。
  2. 【請求項2】河川両岸の基礎1又は上流支柱1’に船体
    の支持鉄構3又は鎖、ワイヤロープを架け、連繋す
    る係留アーム4又は鎖、ワイヤロープ先端に船体5
    係留金具9を可動に連結し、水流に抗して、静止する船
    体5の甲板7に水車支脚11を固定形成して水車
    支脚11上部軸受13に水車軸12を水流と直角
    に挿通して船体5左右側面に伸びる水車軸12に水
    車2を取り付け船体側面下の水流を受け回転させると
    ともに、水車軸12左右端に船体5同士を連結する
    頭部接続金具15、後部接続金具16、水車軸端接続金
    具17を脱着可能にし、それぞれの水車軸12は1体
    に回転可能にするとともに、舳先8水面下に漂流物ガ
    ード10を先細りの湾曲状に取り付け水車2を保護
    し、水車2出力は船体5、甲板7又は水車支脚1
    又は専用船艇に設置する発電機18又はオイルポン
    プを駆動し上記係留アーム4又は鎖、ワイヤロープ、支
    柱1’、支持鉄構3又は鎖、ワイヤロープ伝いに陸上に
    送るようにした水車。
  3. 【請求項3】河川両岸の基礎1又は上流支柱1’に双胴
    船体5の支持鉄構3又は鎖、ワイヤロープを架け、連
    繋する係留アーム4又は鎖、ワイヤロープ先端に双胴船
    体5の係留金具9を可動に連結し、水流に抗して静止
    する双胴船体5側面又は中心部に水車2、固定鋼板
    2”を設け水中に伸びた先端に円筒状水車ケーシング
    2’を装着し水車軸受13に水流と直列になる水車軸
    12を挿通して螺旋状水車翼又は軸流多翼の水車2
    に水流を受け回転させ、ケーシング2’内部水流圧力減
    少の補足流勢取り入れ口25の受水板22をケーシング
    2’外周に設けて、上流方向の開口部より流入させ水車
    軸12の回転を補助するとともに、舳先8に漂流物
    ガード10を先細り状に取り付け、かつ内部ガード1
    を水車ケーシング2’上流に付け水車2を保護
    し、出力を水車軸12のそれぞれのギヤを同一軸12
    にまとめ噛合させ甲板7に設置する発電機18又は
    オイルポンプを駆動し、上記係留アーム4又は鎖、ワイ
    ヤロープ、支柱1’、支持鉄構3又は鎖、ワイヤロープ
    伝いに陸上に送るようにした水車。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009114974A (ja) * 2007-11-06 2009-05-28 Onwave Corp 流水利用における水車ブレードの取付方法
JP2009544878A (ja) * 2006-07-21 2009-12-17 ゴジ,ジョゼフ エンジン
JP2013185581A (ja) * 2012-03-07 2013-09-19 Tomotake Shigemori 流水浮遊式水力発電装置
JP2019152202A (ja) * 2018-03-01 2019-09-12 舜輝 和田 水力発電機

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