JP2003169407A - 木製配電板 - Google Patents
木製配電板Info
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- JP2003169407A JP2003169407A JP2001366336A JP2001366336A JP2003169407A JP 2003169407 A JP2003169407 A JP 2003169407A JP 2001366336 A JP2001366336 A JP 2001366336A JP 2001366336 A JP2001366336 A JP 2001366336A JP 2003169407 A JP2003169407 A JP 2003169407A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 木板の木口面等に桟木を蟻溝接ぎの手法によ
り嵌め合わす木製配電板において、蟻ほぞの幅と蟻溝の
幅との差を小さくして、桟木の木口面に対する接合作用
を確実なものとすることができ、かつ、桟木を木口面に
嵌め込む作業が、大きな摩擦抵抗を受けることなく、楽
に行えるような木製配電板を提供する。 【解決手段】 木板11の木目方向と直交する木口面1
2あるいは板面に、桟木13を蟻溝接ぎによって接合す
る木板の反り止め構造として、木口面12あるいは板面
と桟木13とに設けられる蟻ほぞ15の幅及び蟻溝16
の幅を、いずれも長さ方向に沿った一端の幅B1,C1
が大きく、他端の幅B2,C2が漸次小さくなるような
テーパー形とする。
り嵌め合わす木製配電板において、蟻ほぞの幅と蟻溝の
幅との差を小さくして、桟木の木口面に対する接合作用
を確実なものとすることができ、かつ、桟木を木口面に
嵌め込む作業が、大きな摩擦抵抗を受けることなく、楽
に行えるような木製配電板を提供する。 【解決手段】 木板11の木目方向と直交する木口面1
2あるいは板面に、桟木13を蟻溝接ぎによって接合す
る木板の反り止め構造として、木口面12あるいは板面
と桟木13とに設けられる蟻ほぞ15の幅及び蟻溝16
の幅を、いずれも長さ方向に沿った一端の幅B1,C1
が大きく、他端の幅B2,C2が漸次小さくなるような
テーパー形とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家屋の外壁面ある
いは内壁面等に電気メーター、スイッチ、ヒューズ等の
各種配線器具を取付けるために使用される木製配電板の
改良に関するものである。
いは内壁面等に電気メーター、スイッチ、ヒューズ等の
各種配線器具を取付けるために使用される木製配電板の
改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、家屋の壁面に電気メーター、
スイッチ、等の各種配線器具を設ける場合には、まず、
ベースとなる木板を家屋外壁面に固定してから、この配
電板に配線器具が取付けられるようになっている。
スイッチ、等の各種配線器具を設ける場合には、まず、
ベースとなる木板を家屋外壁面に固定してから、この配
電板に配線器具が取付けられるようになっている。
【0003】この木製配電板は、屋外に取付けられる場
合、厳しい温度、湿度の変化のもとに晒されるため、反
り返りが生じて、各種配線器具の取付け固定に支障を与
えるという問題がある。そのため、従来より、この種の
木製配電板には、実開昭61−185206号に示され
るように、木目方向と直交する木口面に、反り変形を防
止するための桟木を蟻溝接ぎによって接合するという木
板の反り止め構造が採用されている。
合、厳しい温度、湿度の変化のもとに晒されるため、反
り返りが生じて、各種配線器具の取付け固定に支障を与
えるという問題がある。そのため、従来より、この種の
木製配電板には、実開昭61−185206号に示され
るように、木目方向と直交する木口面に、反り変形を防
止するための桟木を蟻溝接ぎによって接合するという木
板の反り止め構造が採用されている。
【0004】もとより、上記のような、反りを防止する
手段としては、従来より、前記の木製配電板だけでな
く、家屋内における棚板などのように、板の木口面を隠
すための手段として、木口面に桟木を蟻溝接ぎによって
接合する端嵌め接ぎ(はしばめつぎ)構造の技術が、古
くから建築の分野において広く知られている。
手段としては、従来より、前記の木製配電板だけでな
く、家屋内における棚板などのように、板の木口面を隠
すための手段として、木口面に桟木を蟻溝接ぎによって
接合する端嵌め接ぎ(はしばめつぎ)構造の技術が、古
くから建築の分野において広く知られている。
【0005】
【発明が解決すべき課題】ところで、従来における木製
配電板は、図9に示すように、木板1の木目方向と直交
する木口面2に、この木口面2の長さ方向に沿った蟻ほ
ぞ3を設けると共に,棒材の長さ方向に沿った一面に蟻
溝5を設けた接合桟4を、前記木口面2の蟻ほぞ3が前
記接合桟4の蟻溝5に嵌合されるようにして接合する
が、これらの蟻ほぞ3及び蟻溝5は、いずれも一端の幅
A1と他端の幅A2とが平行な同じ幅であるため、嵌込
み作業が楽に行えるようにするためには、蟻溝5の幅と
蟻ほぞ3の幅との関係を、蟻溝5の幅を蟻ほぞ3の幅よ
り若干大きくしておくか、あるいは、蟻ほぞ3の幅を蟻
溝5の幅よりも若干小さくしておくことが必要となる。
配電板は、図9に示すように、木板1の木目方向と直交
する木口面2に、この木口面2の長さ方向に沿った蟻ほ
ぞ3を設けると共に,棒材の長さ方向に沿った一面に蟻
溝5を設けた接合桟4を、前記木口面2の蟻ほぞ3が前
記接合桟4の蟻溝5に嵌合されるようにして接合する
が、これらの蟻ほぞ3及び蟻溝5は、いずれも一端の幅
A1と他端の幅A2とが平行な同じ幅であるため、嵌込
み作業が楽に行えるようにするためには、蟻溝5の幅と
蟻ほぞ3の幅との関係を、蟻溝5の幅を蟻ほぞ3の幅よ
り若干大きくしておくか、あるいは、蟻ほぞ3の幅を蟻
溝5の幅よりも若干小さくしておくことが必要となる。
【0006】接合桟4を木口面2に接合する際は、接合
桟4の蟻溝5の一端を木口面2における蟻ほぞ3の一端
に嵌め合わせて、接合桟4を木口面2の長さ方向に沿っ
て押し込むようにして接合する。この接合桟4の嵌め込
みの際に、蟻ほぞの幅と蟻溝の幅との差を小さくした場
合には、接合桟4を最終的に木口面2に対してしっかり
と接合することができるが、接合桟4を木口面2に嵌め
込む際に生ずる摩擦抵抗力が大きくなるので、嵌込み作
業が楽に行えないという問題がある。
桟4の蟻溝5の一端を木口面2における蟻ほぞ3の一端
に嵌め合わせて、接合桟4を木口面2の長さ方向に沿っ
て押し込むようにして接合する。この接合桟4の嵌め込
みの際に、蟻ほぞの幅と蟻溝の幅との差を小さくした場
合には、接合桟4を最終的に木口面2に対してしっかり
と接合することができるが、接合桟4を木口面2に嵌め
込む際に生ずる摩擦抵抗力が大きくなるので、嵌込み作
業が楽に行えないという問題がある。
【0007】一方、蟻ほぞの幅と蟻溝の幅との差を大き
くした場合には、接合桟4を木口面2に嵌め込むときの
摩擦抵抗力はあまり大きくないので、嵌込み作業を楽に
行えるという利点を有するが、時間の経過に伴う乾燥収
縮により、蟻溝と蟻ほぞとの摩擦力が減少し、蟻ほぞが
蟻溝から抜け出て、接合桟4が木口面から外れてしまう
という問題があり、そのため蟻ほぞの幅と蟻溝の幅との
差はかなり正確な条件が必要とされる。
くした場合には、接合桟4を木口面2に嵌め込むときの
摩擦抵抗力はあまり大きくないので、嵌込み作業を楽に
行えるという利点を有するが、時間の経過に伴う乾燥収
縮により、蟻溝と蟻ほぞとの摩擦力が減少し、蟻ほぞが
蟻溝から抜け出て、接合桟4が木口面から外れてしまう
という問題があり、そのため蟻ほぞの幅と蟻溝の幅との
差はかなり正確な条件が必要とされる。
【0008】本発明は、上記のような従来における木製
配電板の問題点に鑑み、蟻ほぞの幅と蟻溝の幅との差を
小さくして、接合桟の木口面に対する接合作用を確実な
ものとすることができるとともに、接合桟を木口面に嵌
め込む際の作業が、大きな摩擦抵抗を受けることなく、
楽に行えるようにした木製配電板の提供を目的としたも
のである。
配電板の問題点に鑑み、蟻ほぞの幅と蟻溝の幅との差を
小さくして、接合桟の木口面に対する接合作用を確実な
ものとすることができるとともに、接合桟を木口面に嵌
め込む際の作業が、大きな摩擦抵抗を受けることなく、
楽に行えるようにした木製配電板の提供を目的としたも
のである。
【0009】本発明に係る木製配電板は、そのための具
体的手段として、木板の木目方向と直交する木口面ある
いは板面に、桟木を蟻溝接ぎによって嵌め込む反り止め
構造を備えた木製配電板において、木口面あるいは板面
と桟木とに設けられる蟻ほぞの幅及び蟻溝の幅を、いず
れも長さ方向に沿った一端の幅が大きく、他端の幅が漸
次小さくなるようなテーパー形としたことを特徴とす
る。
体的手段として、木板の木目方向と直交する木口面ある
いは板面に、桟木を蟻溝接ぎによって嵌め込む反り止め
構造を備えた木製配電板において、木口面あるいは板面
と桟木とに設けられる蟻ほぞの幅及び蟻溝の幅を、いず
れも長さ方向に沿った一端の幅が大きく、他端の幅が漸
次小さくなるようなテーパー形としたことを特徴とす
る。
【0010】木板の木口面に取付けられる桟木として
は、棒材の一面に蟻ほぞもしくは蟻溝を設けた接合桟の
場合と、それ自体が蟻ほぞ形に形成された埋込み桟の場
合とがあるが、接合桟を使用する場合には、木板の木口
面に、この木口面の長さ方向に沿った蟻ほぞを設けると
共に、接合桟の一面には前記蟻ほぞと接合される蟻溝を
設けて、この蟻ほぞの幅及び蟻溝の幅を、一端の幅が大
きく、他端の幅が漸次小さくなるようなテーパー形とす
ることが好ましい。
は、棒材の一面に蟻ほぞもしくは蟻溝を設けた接合桟の
場合と、それ自体が蟻ほぞ形に形成された埋込み桟の場
合とがあるが、接合桟を使用する場合には、木板の木口
面に、この木口面の長さ方向に沿った蟻ほぞを設けると
共に、接合桟の一面には前記蟻ほぞと接合される蟻溝を
設けて、この蟻ほぞの幅及び蟻溝の幅を、一端の幅が大
きく、他端の幅が漸次小さくなるようなテーパー形とす
ることが好ましい。
【0011】また、接合桟を使用する場合には、木板の
木口面に、この木口面の長さ方向に沿った蟻溝を設ける
と共に、接合桟の一面には前記蟻溝と接合される蟻ほぞ
を設けて、この蟻溝の幅及び蟻ほぞの幅を、一端の幅が
大きく、他端の幅が漸次小さくなるようなテーパー形と
してもよい。
木口面に、この木口面の長さ方向に沿った蟻溝を設ける
と共に、接合桟の一面には前記蟻溝と接合される蟻ほぞ
を設けて、この蟻溝の幅及び蟻ほぞの幅を、一端の幅が
大きく、他端の幅が漸次小さくなるようなテーパー形と
してもよい。
【0012】一方、木板の木口面に取付けられる桟木と
して、接合桟ではなく、それ自体が蟻ほぞ形に形成され
た埋込み桟を使用する場合には、木板の木口面に、この
木口面の長さ方向に沿った蟻溝を設けて、この蟻溝内に
埋込み桟を接合するが、この蟻溝の幅及び埋込み桟の幅
を、一端の幅が大きく、他端の幅が漸次小さくなるよう
なテーパー形とする。
して、接合桟ではなく、それ自体が蟻ほぞ形に形成され
た埋込み桟を使用する場合には、木板の木口面に、この
木口面の長さ方向に沿った蟻溝を設けて、この蟻溝内に
埋込み桟を接合するが、この蟻溝の幅及び埋込み桟の幅
を、一端の幅が大きく、他端の幅が漸次小さくなるよう
なテーパー形とする。
【0013】さらに、桟木として、埋込み桟を使用する
場合には、木板の板面に木目方向と直交する向きの蟻溝
を設けて、この蟻溝内に埋込み桟を接合するが、この蟻
溝の幅及び埋込み桟の幅を、一端の幅が大きく、他端の
幅が漸次小さくなるようなテーパー形とする。
場合には、木板の板面に木目方向と直交する向きの蟻溝
を設けて、この蟻溝内に埋込み桟を接合するが、この蟻
溝の幅及び埋込み桟の幅を、一端の幅が大きく、他端の
幅が漸次小さくなるようなテーパー形とする。
【0014】
【作用】この発明の木製配電板では、木板の木口面もし
くは板面と桟木とに設けられる蟻ほぞ及び蟻溝の幅を、
一端の幅が大きく、他端の幅が漸次小さくなるようなテ
ーパー形としたため、蟻溝における大きい幅の一端へ、
蟻ほぞにおける小さい幅の一端を嵌め込むようにして、
蟻溝内に蟻ほぞを押し込むと、最初は蟻ほぞをなんの抵
抗もなく蟻溝内に嵌め込むことができ、嵌め込みの最終
段階、つまり、蟻ほぞの全長と蟻溝の全長とが同じ位置
で重なり合う箇所で、嵌め合わせのための抵抗力が生ず
るだけなので、蟻ほぞと蟻溝との嵌め込み作業を行い易
くすることができる。
くは板面と桟木とに設けられる蟻ほぞ及び蟻溝の幅を、
一端の幅が大きく、他端の幅が漸次小さくなるようなテ
ーパー形としたため、蟻溝における大きい幅の一端へ、
蟻ほぞにおける小さい幅の一端を嵌め込むようにして、
蟻溝内に蟻ほぞを押し込むと、最初は蟻ほぞをなんの抵
抗もなく蟻溝内に嵌め込むことができ、嵌め込みの最終
段階、つまり、蟻ほぞの全長と蟻溝の全長とが同じ位置
で重なり合う箇所で、嵌め合わせのための抵抗力が生ず
るだけなので、蟻ほぞと蟻溝との嵌め込み作業を行い易
くすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る木製配電板の
構成を図面に示す実施例により説明すると、図1及び図
2は本発明の基本となる実施例を示しており、この実施
例では、木板11の木目方向と直交する木口面12に、
桟木13が蟻溝接ぎの手法によって嵌め込まれている。
構成を図面に示す実施例により説明すると、図1及び図
2は本発明の基本となる実施例を示しており、この実施
例では、木板11の木目方向と直交する木口面12に、
桟木13が蟻溝接ぎの手法によって嵌め込まれている。
【0016】上記の木口面12には、この木口面12の
長さ方向に沿って蟻ほぞ15が設けられており、この蟻
ほぞ15を介して木口面12に取付けられる桟木13
は、棒材の一面に長さ方向に沿った蟻溝16を設けた接
合桟14からなっている。
長さ方向に沿って蟻ほぞ15が設けられており、この蟻
ほぞ15を介して木口面12に取付けられる桟木13
は、棒材の一面に長さ方向に沿った蟻溝16を設けた接
合桟14からなっている。
【0017】蟻ほぞ15の幅Bと、蟻溝17の幅Cとの
関係は、蟻ほぞ15の溝Bを蟻溝16の幅Cよりも若干
小さくして、最終的に蟻ほぞ15が蟻溝16内に嵌め合
わされるようになっているが、蟻ほぞ15の幅B及び蟻
溝の幅Cは、いずれも長さ方向に沿った一端の幅B1,
C1が大きく、他端の幅B2,C2が漸次小さくなるよ
うなテーパー状に形成されている。
関係は、蟻ほぞ15の溝Bを蟻溝16の幅Cよりも若干
小さくして、最終的に蟻ほぞ15が蟻溝16内に嵌め合
わされるようになっているが、蟻ほぞ15の幅B及び蟻
溝の幅Cは、いずれも長さ方向に沿った一端の幅B1,
C1が大きく、他端の幅B2,C2が漸次小さくなるよ
うなテーパー状に形成されている。
【0018】なお、蟻ほぞ15と蟻溝16は、一端の幅
B1,C1と他端の幅B2,C2がが相違するだけであ
って、図2に示すように、蟻ほぞ15の高さ及び蟻溝1
6の深さHは、いずれも両端において相違することはな
い。また、蟻ほぞ15と蟻溝16の側面の傾斜角度αも
両端において相違しない。
B1,C1と他端の幅B2,C2がが相違するだけであ
って、図2に示すように、蟻ほぞ15の高さ及び蟻溝1
6の深さHは、いずれも両端において相違することはな
い。また、蟻ほぞ15と蟻溝16の側面の傾斜角度αも
両端において相違しない。
【0019】図3は、別の実施例であり、この場合は、
木板11の木口面12に、この木口面12の長さ方向に
沿って蟻溝16が設けられており、この蟻溝16を介し
て木口面12に取付けられる桟木13は、棒材の一面に
蟻ほぞ15を設けた接合桟14からなっている。
木板11の木口面12に、この木口面12の長さ方向に
沿って蟻溝16が設けられており、この蟻溝16を介し
て木口面12に取付けられる桟木13は、棒材の一面に
蟻ほぞ15を設けた接合桟14からなっている。
【0020】この実施例の場合も、蟻溝16の幅C及び
蟻ほぞ15の幅Bは、いずれも長さ方向に沿った一端の
幅B1,C1が大きく、他端の幅B2,C2が漸次小さ
くなるようなテーパー状に形成されている。
蟻ほぞ15の幅Bは、いずれも長さ方向に沿った一端の
幅B1,C1が大きく、他端の幅B2,C2が漸次小さ
くなるようなテーパー状に形成されている。
【0021】図5は、さらに別の実施例であり、この場
合は、木板11の木口面12に、この木口面12の長さ
方向に沿って蟻溝16が設けられており、この蟻溝16
を介して木口面12に取付けられる桟木13は、それ自
体が蟻ほぞ15として形成された埋込み桟18からなっ
ている。
合は、木板11の木口面12に、この木口面12の長さ
方向に沿って蟻溝16が設けられており、この蟻溝16
を介して木口面12に取付けられる桟木13は、それ自
体が蟻ほぞ15として形成された埋込み桟18からなっ
ている。
【0022】この実施例の場合も、蟻溝16の幅C及び
蟻ほぞ15の幅Bは、いずれも長さ方向に沿った一端の
幅B1,C1が大きく、他端の幅B2,C2が漸次小さ
くなるようなテーパー状に形成されている。
蟻ほぞ15の幅Bは、いずれも長さ方向に沿った一端の
幅B1,C1が大きく、他端の幅B2,C2が漸次小さ
くなるようなテーパー状に形成されている。
【0023】図7は、桟木13として、図5の実施例で
示した埋込み桟18を使用するものであるが、この場合
は、蟻溝16が木板11の木目方向と直交する向きの板
面に設けられていて、この蟻溝16内にそれ自体が蟻ほ
ぞ15として形成された埋込み桟18が取付けられるよ
うになっている。
示した埋込み桟18を使用するものであるが、この場合
は、蟻溝16が木板11の木目方向と直交する向きの板
面に設けられていて、この蟻溝16内にそれ自体が蟻ほ
ぞ15として形成された埋込み桟18が取付けられるよ
うになっている。
【0024】そして、この実施例の場合も、蟻溝16の
幅C及び蟻ほぞ15の幅Bは、いずれも長さ方向に沿っ
た一端の幅B1,C1が大きく、他端の幅B2,C2が
漸次小さくなるようなテーパー状に形成されている。
幅C及び蟻ほぞ15の幅Bは、いずれも長さ方向に沿っ
た一端の幅B1,C1が大きく、他端の幅B2,C2が
漸次小さくなるようなテーパー状に形成されている。
【0025】なお、図2に示した、蟻ほぞ15の高さ及
び蟻溝16の深さH及び側面傾斜角度αが、蟻ほぞ15
及び蟻溝16の両端において相違しないという条件は、
図3、図5、図7に示す実施例の場合も同様である。
び蟻溝16の深さH及び側面傾斜角度αが、蟻ほぞ15
及び蟻溝16の両端において相違しないという条件は、
図3、図5、図7に示す実施例の場合も同様である。
【0026】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の木製配電
板は、木板の木口面もしくは板面と桟木とに設けられる
蟻ほぞ及び蟻溝の幅を、一端の幅が大きく、他端の幅が
漸次小さくなるようなテーパー形としたため、蟻ほぞと
蟻溝の嵌込み作業に際しては、蟻溝における大きい幅の
一端C1へ、蟻ほぞにおける小さい幅の一端B2を嵌め
込むようにして、蟻ほぞを押し込むと、蟻ほぞをなんの
抵抗もなく蟻溝内に嵌め込むことができ、蟻ほぞの全長
と蟻溝の全長とが同じ位置で重なり合う嵌め込みの最終
的な段階で、嵌め合わせのための抵抗力が生ずるだけな
ので、蟻ほぞと蟻溝との嵌め込み作業をきわめて楽に行
うことができ、作業の能率化に寄与することができる。
板は、木板の木口面もしくは板面と桟木とに設けられる
蟻ほぞ及び蟻溝の幅を、一端の幅が大きく、他端の幅が
漸次小さくなるようなテーパー形としたため、蟻ほぞと
蟻溝の嵌込み作業に際しては、蟻溝における大きい幅の
一端C1へ、蟻ほぞにおける小さい幅の一端B2を嵌め
込むようにして、蟻ほぞを押し込むと、蟻ほぞをなんの
抵抗もなく蟻溝内に嵌め込むことができ、蟻ほぞの全長
と蟻溝の全長とが同じ位置で重なり合う嵌め込みの最終
的な段階で、嵌め合わせのための抵抗力が生ずるだけな
ので、蟻ほぞと蟻溝との嵌め込み作業をきわめて楽に行
うことができ、作業の能率化に寄与することができる。
【0027】また、蟻ほぞと蟻溝とができるだけ正確に
密着嵌合されるように、蟻ほぞの幅と蟻溝の幅との差を
できるだけ小さくしても、蟻ほぞと蟻溝の嵌込み作業を
抵抗なく楽に行えるので、従来のこの種の構造に比較し
て寸法公差を厳格なものとして、良質な製品を提供でき
るという利点を有する。
密着嵌合されるように、蟻ほぞの幅と蟻溝の幅との差を
できるだけ小さくしても、蟻ほぞと蟻溝の嵌込み作業を
抵抗なく楽に行えるので、従来のこの種の構造に比較し
て寸法公差を厳格なものとして、良質な製品を提供でき
るという利点を有する。
【図1】第1実施例の一部の桟木を嵌込む前の構造を示
す斜視図。
す斜視図。
【図2】図1の木板の上部一端と上部他端の形状を示す
部分側面図。
部分側面図。
【図3】第2実施例の一部の桟木を嵌込む前の構造を示
す斜視図。
す斜視図。
【図4】図3の木板の上部一端と上部他端の形状を示す
部分側面図。
部分側面図。
【図5】第3実施例の一部の桟木を嵌込む前の構造を示
す斜視図。
す斜視図。
【図6】図5の木板の上部一端と上部他端の形状を示す
部分側面図。
部分側面図。
【図7】第4実施例の一部の桟木を嵌込む前の構造を示
す斜視図。
す斜視図。
【図8】図7の木板の上部一端と上部他端の形状を示す
部分側面図。
部分側面図。
【図9】従来におけるこの種の製品の構造を示す斜視
図。
図。
11:木板
12:木口面
13:桟木
14:接合桟
15:蟻ほぞ
16:蟻溝
17:埋込み桟
Claims (5)
- 【請求項1】 木板の木目方向と直交する木口面あるい
は板面に、桟木を蟻溝接ぎによって接合する反り止め構
造を備えた木製配電板において、木口面あるいは板面と
桟木とに設けられる蟻ほぞの幅及び蟻溝の幅を、いずれ
も長さ方向に沿った一端の幅が大きく、他端の幅が漸次
小さくなるようなテーパー形としたことを特徴とする木
製配電板。 - 【請求項2】 桟木が接合桟からなっていて、木板の木
口面に該木口面の長さ方向に沿った蟻ほぞを有し、前記
木口面に接合される接合桟の一面には前記蟻ほぞと接合
する蟻溝を備えていて、この蟻ほぞの幅及び蟻溝の幅
が、一端の幅が大きく、他端の幅が漸次小さくなるよう
なテーパー形である請求項1の木製配電板。 - 【請求項3】 桟木が接合桟からなっており、木板の木
口面に該木口面の長さ方向に沿った蟻溝を有し、前記木
口面に接合される接合桟の一面には前記蟻溝と接合する
蟻ほぞを備えていて、この蟻溝の幅及び蟻ほぞの幅が、
一端の幅が大きく、他端の幅が漸次小さくなるようなテ
ーパー形である請求項1の木製配電板。 - 【請求項4】 桟木が蟻ほぞ形の埋込み桟からなってい
て、木板の木口面に、該木口面の長さ方向に沿った蟻溝
を有し、この蟻溝内に埋込み桟が接合されていて、この
蟻溝の幅及び埋込み桟の幅が、一端の幅が大きく、他端
の幅が漸次小さくなるようなテーパー形である請求項1
の木製配電板。 - 【請求項5】 桟木が蟻ほぞ形の埋込み桟からなってい
て、木板の板面に木目方向と直交する向きの蟻溝を有
し、この蟻溝内に埋込み桟が接合されていて、この蟻溝
の幅及び埋込み桟の幅が、一端の幅が大きく、他端の幅
が漸次小さくなるようなテーパー形である請求項1の木
製配電板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001366336A JP2003169407A (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 木製配電板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001366336A JP2003169407A (ja) | 2001-11-30 | 2001-11-30 | 木製配電板 |
Publications (1)
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---|---|
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Family
ID=19176248
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country | Link |
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JP (1) | JP2003169407A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010255764A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Kawai Products Co Ltd | 被連結部材、同被連結部材の連結方法、同被連結部材を含む構造物、同構造物の製造方法および同被連結部材のための連結具 |
CN110965665A (zh) * | 2019-11-13 | 2020-04-07 | 金点石(北京)建筑设计咨询服务有限责任公司 | 墙体及建筑体 |
JP7173854B2 (ja) | 2018-12-14 | 2022-11-16 | 株式会社Subaru | 継手構造 |
-
2001
- 2001-11-30 JP JP2001366336A patent/JP2003169407A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010255764A (ja) * | 2009-04-27 | 2010-11-11 | Kawai Products Co Ltd | 被連結部材、同被連結部材の連結方法、同被連結部材を含む構造物、同構造物の製造方法および同被連結部材のための連結具 |
JP7173854B2 (ja) | 2018-12-14 | 2022-11-16 | 株式会社Subaru | 継手構造 |
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