JP2003166284A - 下水道本管との接続部位を含む取付管の補修方法 - Google Patents

下水道本管との接続部位を含む取付管の補修方法

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JP2003166284A JP2001365665A JP2001365665A JP2003166284A JP 2003166284 A JP2003166284 A JP 2003166284A JP 2001365665 A JP2001365665 A JP 2001365665A JP 2001365665 A JP2001365665 A JP 2001365665A JP 2003166284 A JP2003166284 A JP 2003166284A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】下水道本管と取付管との接合部位に生じた空洞
部を確実に塞ぐことができるほか、その補修後にあって
も下水道本管内に好ましくない段差が生ずることのない
下水道本管との接続部位を含む取付管の補修方法を提供
する。 【解決手段】第1の発明は、取付管21に対するライニ
ング工程と、ライニング材31の一部に対する切除工程
と、下水道本管11の内周面13に対する型枠設置工程
と、ライニング後における取付管21の開口部22に対
する閉止工程と、型枠側からの樹脂材注入工程と、樹脂
材注入後の研磨工程とを少なくとも経ることにより行わ
れる。第2の発明は、取付管21突出管端部25の切除
工程と、下水道本管11の内周面13に対する型枠の設
置工程と、切除後の取付管21の開口部22に対する閉
止工程と、型枠側からの樹脂材注入工程と、樹脂材注入
後の研磨工程とを少なくとも経ることにより行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下水道本管との接
続部位を含む取付管の補修方法に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】下水道本管に対し汚水を流下させるため
に各家屋から汚水溜桝を介して引き出されている取付管
は、下水道本管との接合部位の側に種々の損傷が生じて
いる例が多い。しかも、このような損傷は、下水道本管
内への水や土砂などの流入を招きやすく、実際にその流
入を招いてしまった場合には管渠機能が大きく損なわれ
てしまうことになる。
【0003】また、下水道本管と取付管との接合部位に
は、損傷が発生して接合不良となり、これに起因して隙
間や破損等も発生し、その程度の如何によっては重大な
道路陥没事故をも引き起こすことになる。
【0004】このため、下水道本管との接合部位を含む
取付管側に種々の損傷が生じている場合には、従来より
下水道本管と取付管との接合部位に位置する開口部周縁
を下水道本管の側から鍔部で覆った上で、該鍔材と一体
的となったライニング材を下水道本管側から取付管内へ
と送り込んで前記接合部位と取付管内とを覆って補修す
るライニング工法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
からあるライニング工法による場合、下水道本管と取付
管との接合部位の土中に予測を越えた空洞化が進んでい
るときには、前記鍔材によっては確実、かつ、十分には
塞ぐことができず、下水道本管内への水や土砂などの流
入を効果的に阻止することできない不都合があった。
【0006】また、前記鍔材で下水道本管側からその接
合部を覆う場合には、下水道本管内に好ましくない段差
を生じさせて下水の流れを阻害したり、管径を細径化す
る不具合もあった。
【0007】本発明は、従来手法にみられた上記課題に
鑑み、下水道本管と取付管との接合部位の土中に予測を
越えた空洞化が進んでいてもこれを確実に塞ぐことがで
きるほか、その補修後にあっても下水道本管内に好まし
くない段差が生ずることのない下水道本管との接続部位
を含む取付管の補修方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成すべくなされたものであり、そのうちの第1の発明
は、下水道本管に接続されている取付管に対し、先端部
が袋状に閉止されているライニング材を家屋の汚水溜桝
の側から流体圧により下水道本管方向に向けて反転挿入
するライニング工程と、反転挿入されて下水道本管側に
位置する取付管の開口部からライニング材の前記先端部
を突出させた後、その突出部位を切除して先端開口部を
形成する切除工程と、該先端開口部から挿入した袋体に
気体を供給して膨出させることにより前記先端開口部を
仮閉止する閉止工程と、取付管の開口部近傍に位置する
下水道本管の内周面に透明な型枠を周回配置する型枠設
置工程と、該型枠が備える通孔を介して補修用樹脂材を
下水道本管の内周面側に注入する樹脂材注入工程と、補
修用樹脂材の注入を終えて前記型枠と気体放出後の前記
袋体とを取り除いた後に取付管の前記開口部を含む下水
道本管の内周面の所要部位を研磨仕上げする研磨工程と
を少なくとも含むことに構成上の特徴がある。
【0009】また、第2の発明は、取付管における下水
道本管内への突出管端部を切除する切除工程と、該突出
管端部を切除した後に形成される取付管の開口部から挿
入した袋体に気体を供給して膨出させることにより前記
開口部を仮閉止する閉止工程と、取付管の前記開口部近
傍に位置する下水道本管の内周面に透明な型枠を周回配
置する型枠設置工程と、該型枠が備える通孔を介して補
修用樹脂材を下水道本管の内周面側に注入する樹脂材注
入工程と、補修用樹脂材の注入を終えて前記型枠と気体
放出後の前記袋体とを取り除いた後に取付管の前記開口
部を含む下水道本管の内周面の所要部位を研磨仕上げす
る研磨工程とを少なくとも含むことに構成上の特徴があ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】まず、第1の発明の一例を図1〜
図3の工程説明図に基づいて説明すれば、綿密な現場調
査のほか、これに基づく必要な事前の準備作業や予備作
業を行った後、取付管21に対するライニング工程と、
ライニング材31の一部に対する切除工程と、下水道本
管11の内周面13に対する型枠設置工程と、ライニン
グ後における取付管21の開口部22に対する閉止工程
と、型枠39側からの樹脂材注入工程と、樹脂材注入後
の研磨工程とを少なくとも経ることにより行われる。
【0011】このうち、ライニング工程は、図1に示さ
れているように、下水道本管11に接続されている取付
管21に対し、先端部32が袋状に閉止されているライ
ニング材31を個々の家屋(家庭)の汚水溜桝の側から
圧縮空気を送り込むなどして得られる流体圧のもとで下
水道本管11方向に向けて反転挿入することにより行わ
れる。
【0012】この場合、ライニング材31は、シームレ
スホースのように筒状に形成されている樹脂吸着材にエ
ポキシ樹脂などの適宜の熱硬化性樹脂を含浸させること
により形成されており、反転誘導ロープ37による誘導
制御のもとでその先端部32が下水道本管11側に位置
する取付管21の開口部22から突出するに至るまで反
転挿入されることになる。
【0013】また、このようにして反転挿入された後の
ライニング材31は、内部空間33を介して配設されて
いる温水循環ホース38から供給される温水により熱硬
化性樹脂が硬化され、取付管21の内周面23にその長
さ方向に沿わせて密着させたライニング層34が形成さ
れることになる。
【0014】ライニング材31の一部に対する切除工程
は、反転挿入されて下水道本管11の接続口12側に位
置する取付管21の開口部22から突出させたライニン
グ材31の先端部32を切除して先端開口部35を形成
するために行われる。
【0015】この場合に行われるライニング材31の先
端部32の切除は、図1に示されているようにあらかじ
め下水道本管11内に配置されている切断ロボット1が
備えている照明灯2のもとで図示しない搭載テレビカメ
ラから得られる現場状況を外部で作業者がモニタリング
しながら遠隔操作することにより、これに付設されてい
る切断刃3を回転制御しながら先端部32に当接させる
ことにより行われる。切断刃3によりライニング材31
の先端部32が切除された後は、取付管21の開口部2
2と略同一位置にライニング材31の先端開口部35が
形成されることになる。
【0016】このようにして形成された先端開口部35
に対して行われる閉止工程は、取付管21の開口部22
と一体化されている先端開口部35内にゴムなどの伸縮
性に富む部材からなる袋体36を挿入し、該袋体36内
に空気などの気体を圧入してその路長方向に沿わせて膨
出させることにより、取付管21の開口部22が先端開
口部35ともども仮閉止されることになる。
【0017】この場合、先端開口部35内への袋体36
の挿入と空気の圧入作業とは、図2に示すように下水道
本管11内に配置された樹脂注入ロボット5が備えてい
る照明灯6のもとで図示しない搭載テレビカメラにより
得られる現場状況を外部で作業者がモニタリングしなが
ら、該樹脂注入ロボット5を遠隔操作することにより自
動的に行われることになる。
【0018】下水道本管11の内周面13に対する型枠
設置工程は、取付管21の開口部22と接続されている
下水道本管11の接続口12の近傍に位置する内周面1
3に図2に示すように型枠39を周回配置することによ
り行われる。
【0019】この場合の型枠39の設置は、樹脂注入ロ
ボット5を介して自動的に行われるものであるが、この
際に用いられる型枠39は、該型枠39が備えるバンド
材40を樹脂注入ロボット5が自動操作することにより
拡径が自在となった円筒形状を呈する透明樹脂材により
形成されており、その適宜の位置には、樹脂材を注入す
るための通孔41と、膨出した袋体36の一部を型枠3
9内に導くための導入口42とが形成されている。な
お、先端開口部35に対して行われる閉止工閉止工程と
上記型枠設置工程とについては、まず型枠39を設置し
てから先端開口部35を閉止する工程を経るのが望まし
いが、必要によってはその逆の工程を経て行うものであ
ってもよい。
【0020】型枠39側からの樹脂材注入工程は、図2
に示されているように下水道本管11の内周面13に周
回配置されて位置固定された型枠39が備える通孔41
から樹脂注入ロボット5が備える樹脂タンク7からノズ
ル8を介して適宜成分の樹脂モルタルなどからなる補修
用樹脂材45を下水道本管11の内周面13側に向けて
注入することにより行われる。
【0021】この場合における補修用樹脂材45の注入
作業は、透明な型枠39を通して樹脂注入ロボット5か
ら画像として得られ注入状況を作業者がモニタリングす
ることにより常に的確に掌握することができる。
【0022】取付管21の開口部22と接続されている
下水道本管11の接続口12近傍に位置する内周面13
に対する型枠39を介しての補修用樹脂材45の必要な
注入を終え他のとは、必要な養生時間を経て研磨工程へ
と移行する。
【0023】研磨工程においては、まず、型枠39と気
体放出後の袋体39とが樹脂注入ロボット5を介して取
り除かれ、しかる後に取付管21の開口部22を含む下
水道本管11の内周面13の所要部位を研磨仕上げする
ことにより行われる。
【0024】この際に行われる研磨仕上げは、図3に示
すように切断ロボット1が備えている照明灯2のもとで
図示しない搭載テレビカメラから得られる現場状況を外
部で作業者がモニタリングしながら遠隔操作することに
より、これに付設されている切断刃3を回転制御しなが
ら下水道本管11の内周面13に付着して硬化している
余分な補修用樹脂材45を取り除いたり、無用な凹凸部
を平坦化することにより行われる。
【0025】このため、第1の発明によれば、図1に示
すように汚水溜桝から下水道本管11へと至る取付管2
1にひび割れなどの欠損部24があってもその内周面2
3のすべてをライニング層34で覆うことにより、土を
掘り返す開削作業を経てから補修を行うといった二度手
間をかけることなく確実に補修することができる。
【0026】また、下水道本管11の接続口12に対し
取付管21の開口部22が確実に接続されず、図1に示
すような空隙部14があったり、下水道本管11の接続
口12の近傍にひび割れなどの欠損部15があっても、
周回配置された型枠39を介して補修用樹脂材45を注
入して空隙部14を塞いだり欠損部15を充填すること
により、確実に補修することができる。
【0027】さらに、下水道本管11と取付管21との
接合部位の土中17に予測を越えた空洞化が進んでしま
って大きな空洞部18が形成され、従来から行われてい
るライニング工法が採用する遮蔽材としての鰐部では対
処できなかった状況においても、これを確実に塞ぐこと
ができるので、その補修後に下水道本管11内への水や
土砂などの流入を効果的に阻止することできる。
【0028】次に、第2の発明の一例を図4〜図7の工
程説明図に基づいて説明すれば、綿密な現場調査のほ
か、これに基づく必要な事前の準備作業や予備作業を行
った後、取付管突出部切除工程と、下水道本管11の内
周面13に対する型枠設置工程と、切除後の取付管21
の開口部22に対する閉止工程と、型枠39側からの樹
脂材注入工程と、樹脂材注入後の研磨工程とを少なくと
も経ることにより行われる。
【0029】このうち、取付管突出部切除工程は、図4
に示されているように下水道本管1125内へと突き出
ている取付管21の突出管端部25に対し行われるもの
であり、該突出管端部25を切除することにより行われ
る。
【0030】この場合、図4に示されているようにあら
かじめ下水道本管11内に配置された切断ロボット1が
備えている照明灯2のもとで図示しない搭載テレビカメ
ラから得られる現場状況を外部で作業者がモニタリング
しながら遠隔操作することにより、これに付設されてい
る切断刃3を回転制御しながら突出管端部25に当接さ
せることにより行われる。このため、突出管端部25が
切除された後の取付管21の管端には、下水道本管11
の側の破損部16をも含めて面高が整えられた開口部2
2が形成されることになる。
【0031】切除後の取付管21の開口部22に対する
閉止工程は、突出管端部25を切除した後の取付管21
の開口部22内にゴムなどの伸縮性に富む部材からなる
袋体36を挿入し、該袋体36内に空気などの気体を圧
入してその路長方向に沿わせて膨出させて取付管21の
開口部22を仮閉止することにより行われる。
【0032】この場合、開口部22内への袋体36の挿
入と空気の圧入作業とは、図5に示すように下水道本管
11内に配置された樹脂注入ロボット5が備えている照
明灯6のもとで図示しない搭載テレビカメラにより得ら
れる現場状況を外部で作業者がモニタリングしながら、
該樹脂注入ロボット5を遠隔操作することにより自動的
に行われることになる。
【0033】下水道本管11の内周面13に対する型枠
配置工程は、取付管21の開口部22と接続されている
下水道本管11の接続口12の近傍の内周面13に型枠
39を周回配置したり、図5に示されているように必要
に応じその流路方向での適宜長さにまで位置する内周面
13に複数個の型枠39を連続させて周回配置するなど
して行われる。
【0034】この場合に行われる1個以上の型枠39の
設置は、樹脂注入ロボット5を介して自動的に行われる
ものであるが、この際に用いられる型枠39は、該型枠
39が備える操作バンド材40を樹脂注入ロボット5が
自動操作することにより拡径が自在となった円筒形状を
呈する透明樹脂材により形成されており、その適宜の位
置には、樹脂材を注入するための通孔41と、膨出した
袋体36の一部を型枠39内に導くための導入口42と
が形成されている。なお、開口部22に対して行われる
閉止工程と上記型枠設置工程とについては、まず型枠3
9を設置してから開口部22を閉止する工程を経るのが
望ましいが、必要によってはその逆の工程を経て行うも
のであってもよい。
【0035】型枠39側からの樹脂材注入工程は、下水
道本管11の内周面13に周回配置されて位置固定され
た型枠39が備える通孔41から樹脂注入ロボット5が
備える樹脂タンク7からノズル8を介して適宜成分の樹
脂モルタルなどからなる補修用樹脂材45を下水道本管
11の内周面13側に向けて注入することにより行われ
る。
【0036】この場合における補修用樹脂材45の注入
作業は、透明な型枠39を通して樹脂注入ロボット5か
ら得られる注入状況を作業者がモニタリングすることに
より常に的確に掌握することができる。
【0037】取付管21の開口部22と接続されている
下水道本管11の接続口12近傍に位置する内周面13
に対する型枠39を介しての補修用樹脂材45の必要な
注入を終えた後は、必要な養生時間を経てた後に研磨工
程へと移行する。
【0038】研磨工程においては、まず、図6に示され
ているように型枠39と気体放出後の袋体39とが樹脂
注入ロボット5を介して取り除かれ、しかる後に取付管
21の開口部22を含む下水道本管11の内周面13の
所要部位を研磨仕上げすることにより行われる。
【0039】この際に行われる研磨仕上げは、図7に示
すように切断ロボット1が備えている照明灯2のもとで
図示しない搭載テレビカメラから画像として得られる現
場状況を外部で作業者がモニタリングしながら遠隔操作
することにより、これに付設されている切断刃3を回転
制御しながら下水道本管11の内周面13に付着して硬
化している余分な補修用樹脂材45を取り除いたり、無
用な凹凸部を平坦化することにより行われる。
【0040】なお、第2の発明においては、その切除工
程に先立ち第1の発明のライニング工程をあらかじめ経
ておき、上記切除工程において下水道本管11内へと突
き出ている取付管21の突出管端部25ともどもその内
部に位置しているライニング材31の先端部32を同時
に切除するものであってもよい。
【0041】このため、第2の発明によれば、下水道本
管1125の接続口12からその内方に向かって取付管
21の先端側が突き出ることにより突出管端部25が形
成され、これによりその周囲に空隙部14や欠損部15
が形成されていても、従来のように土を掘り返す開削作
業を経てから補修を行うといった二度手間をかけること
なく迅速容易に、かつ、確実に補修することができる。
【0042】しかも、下水道本管11と取付管21との
接合部位の土中17に予測を越えた空洞化が進むことに
より大きな空洞部18が形成されていても、これを確実
に塞ぐことができるので、補修後の下水道本管11内へ
の水や土砂などの流入を効果的に阻止して道路の陥没事
故などを未然に防止することができる。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように本発明のうち、第1の
発明によれば、汚水溜桝から下水道本管へと至る取付管
にひび割れなどの欠損部があっても、開削作業を経るこ
となくその内周面のすべてをライニング層で覆うことに
より、確実に補修することができる。
【0044】また、下水道本管の接続口と取付管の開口
部との間に空隙部が形成されていたり、下水道本管の接
続口の近傍にひび割れなどの欠損部があっても、周回配
置された型枠を介して補修用樹脂材を注入して空隙部を
塞いだり欠損部を充填することにより、確実に補修する
ことができる。
【0045】さらに、下水道本管と取付管との接合部位
の土中の空洞化が進み大きな空洞部が形成されていて
も、型枠を用いて確実に塞ぐことができるので、その補
修後に下水道本管内への水や土砂などの流入を効果的に
阻止することできる。
【0046】一方、第2の発明によれば、下水道本管内
に取付管の先端側が突き出て突出管端部を形成し、これ
によりその周囲に空隙部や欠損部が生じていても、開削
作業を経ることなく迅速容易に、かつ、確実に補修する
ことができる。
【0047】しかも、下水道本管と取付管との接合部位
の土中に大きな空洞部が形成されていても、これを確実
に塞ぐことができるので、補修後の下水道本管内への水
や土砂などの流入を効果的に阻止して道路の陥没事故な
どを未然に防止することができる。
【0048】なお、上記発明は、そのいずれもが最終仕
上げとしての研磨工程を経ているので、補修後の下水道
本管内に好ましくない段差を生じさせて下水の流れを阻
害したり、管径を細径化するなど、従来手法にみられた
不具合を一掃することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一例において、ライニング工程を
経た後のライニング材の一部の切除する状態を示す説明
図。
【図2】第1の発明の一例において、ライニング後の取
付管の先端開口部を閉止し、下水道本管の内周面に配置
した型枠から樹脂材を注入した状態を示す説明図。
【図3】第1の発明の一例において、樹脂材を注入して
その研削を終えた状態を示す説明図。
【図4】第2の発明の一例において、下水道本管内への
取付管の突出状態を示す説明図。
【図5】第2の発明の一例において、取付管の突出部を
切除して取付管の先端開口部を閉止した後、下水道本管
の内周面に配置した型枠から樹脂材を注入した状態を示
す説明図。
【図6】第2の発明の一例において、樹脂材の注入を終
えて型枠を取り外した状態を示す説明図。
【図7】第2の発明の一例において、取付管の先端開口
部を開通させ、注入樹脂材の研削を終えた状態を示す説
明図。
【符号の説明】
1 切断ロボット 2 照明灯 3 切断刃 5 樹脂注入ロボット 6 照明灯 7 樹脂タンク 8 ノズル 11 下水道本管 12 接続口 13 内周面 14 空隙部 15 欠損部 16 破損部 17 土中 18 空洞部 21 取付管 22 開口部 23 内周面 24 欠損部 25 突出管端部 31 ライニング材 32 先端部 33 内部空間 34 ライニング層 35 先端開口部 36 袋体 37 反転誘導ロープ 38 温水循環ホース 39 型枠 40 バンド材 41 通孔 42 導入口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D063 EA08 EA09 3H025 EA03 EB13 EB23 EC17 ED02 ED03 EE01 EE03 EE04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下水道本管に接続されている取付管に対
    し、先端部が袋状に閉止されているライニング材を家屋
    の汚水溜桝の側から流体圧により下水道本管方向に向け
    て反転挿入するライニング工程と、 反転挿入されて下水道本管側に位置する取付管の開口部
    からライニング材の前記先端部を突出させた後、その突
    出部位を切除して先端開口部を形成する切除工程と、 該先端開口部から挿入した袋体に気体を供給して膨出さ
    せることにより前記先端開口部を仮閉止する閉止工程
    と、 取付管の開口部近傍に位置する下水道本管の内周面に透
    明な型枠を周回配置する型枠設置工程と、 該型枠が備える通孔を介して補修用樹脂材を下水道本管
    の内周面側に注入する樹脂材注入工程と、 補修用樹脂材の注入を終えて前記型枠と気体放出後の前
    記袋体とを取り除いた後に取付管の前記開口部を含む下
    水道本管の内周面の所要部位を研磨仕上げする研磨工程
    と、を少なくとも含むことを特徴とする下水道本管との
    接続部位を含む取付管の補修方法。
  2. 【請求項2】取付管における下水道本管内への突出管端
    部を切除する切除工程と、 該突出管端部を切除した後に形成される取付管の開口部
    から挿入した袋体に気体を供給して膨出させることによ
    り前記開口部を仮閉止する閉止工程と、 取付管の前記開口部近傍に位置する下水道本管の内周面
    に透明な型枠を周回配置する型枠設置工程と、 該型枠が備える通孔を介して補修用樹脂材を下水道本管
    の内周面側に注入する樹脂材注入工程と、 補修用樹脂材の注入を終えて前記型枠と気体放出後の前
    記袋体とを取り除いた後に取付管の前記開口部を含む下
    水道本管の内周面の所要部位を研磨仕上げする研磨工程
    と、を少なくとも含むことを特徴とすると下水道本管と
    の接続部位を含む取付管の補修方法。
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