JP2003162612A - 資格情報の管理方法及び管理装置 - Google Patents

資格情報の管理方法及び管理装置

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JP2003162612A
JP2003162612A JP2002073484A JP2002073484A JP2003162612A JP 2003162612 A JP2003162612 A JP 2003162612A JP 2002073484 A JP2002073484 A JP 2002073484A JP 2002073484 A JP2002073484 A JP 2002073484A JP 2003162612 A JP2003162612 A JP 2003162612A
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秀雄 松嶋
Kunikazu Kaneto
邦和 金戸
Toshiya Imura
敏也 井村
Tadakazu Oguri
忠和 小栗
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Hitachi Ltd
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    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の第1の目的は、企業における設備管理
者の変更を容易且つ速やかに実施できる資格情報の管理
方法及び管理装置を提供することにある。第2の目的
は、企業における設備管理者及び事業運営に必要な人材
を計画的に確保できる資格情報の管理方法及び管理装置
を提供することにある。 【解決手段】本発明の第1の方法は、予め登録された利
用者から、該利用者が属する企業の設備管理に関係する
資格関連情報の検索条件をネットワークを介して受け付
け、前記企業の設備管理に関係する法令情報及び資格情
報,前記企業の社員が有する資格情報、並びに前記企業
の設備管理者に関する情報のうち少なくとも一つから、
前記検索条件に対応する資格関連情報を求め、前記検索
条件に対応する資格関連情報を前記利用者の端末画面に
表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、企業が事業運営を
行う上で必須になる法令で定められた資格及び教育(以
下、資格等という)、企業が事業を運営するに当り独自
に定めた資格等、各種団体,協会,企業などが定めた資
格等、これらの資格等に関係する設備の管理、並びに事
業運営に必要な人材の育成管理に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、企業などにおける資格等の管理
(以下、単に資格管理という)は各個人に付随する情報
として管理されており、その根拠となる法令,設備など
と関連付けて管理されていなかった。一方、法令は日々
改正,制定,廃止(以下、改正等という)が行われてい
るが、数ヶ月を経ないと改正等が反映されたものが発行
されない。法令に関するこれらの情報を常に最新の状態
に維持するには、各企業が日々官報などを確認してメン
テナンスを行うしかなかった。
【0003】また、設備には、官公庁に選任者を届け出
て管理することが法令で義務付けられている設備と、法
令では届出の義務はないが企業が独自に管理者を決めて
管理している設備とがある。企業はこれら2種類の設備
を管理する必要がある。選任者としては、法令で定めら
れた資格保有者(有資格者)を選任する必要がある。企
業が決めている管理者としては、企業内の資格を有する
者を選ぶ必要がある。以下、本明細書では、法令で届出
が規定されている選任者と、企業が独自に決めている管
理者とを、あわせて設備管理者と呼ぶ。
【0004】しかし、従来は資格と設備が連携して管理
されていないため、設備管理者の変更が容易に行えなか
った。更に、従来の資格等の管理は現時点での個人毎の
管理に留まっており、資格保有者の年齢分布,資格保有
者数の推移予測などの分析機能はない。
【0005】また、従来例として、「はいたっく」20
01−2,7〜8頁(2001年2月1日,日立製作所
発行)に記載されているEcoAssist がある。EcoAssist
は、企業が、環境マネージメントシステムの国際規格で
あるISO14001の認証を取得して維持・運用する
ことをサポートするシステムである。上記文献には、Ec
oAssist が、関連する法規則の調査機能,環境マニュア
ルや内部監査文書などの各種文書の作成・更新を支援す
る文書管理機能,各部署で行われた教育の記録を管理す
る教育記録機能などを備えていることが記載されてい
る。
【0006】しかし、上記EcoAssist も、設備管理と資
格管理の連携機能,資格保有者の年齢分布,資格保有者
数の推移予測などの分析機能は備えていない。即ち、こ
れらの連携機能や分析機能も含めた企業の資格情報管理
としては、不十分である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第1の目的
は、企業における設備管理者の変更を容易且つ速やかに
実施できる資格情報の管理方法及び管理装置を提供する
ことにある。
【0008】本発明の第2の目的は、企業における設備
管理者又は事業運営上必要な(必須な)人材を計画的に
確保できる資格情報の管理方法及び管理装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1及び第2の目的
を達成するために、本発明の第1の方法は、予め登録さ
れた利用者から、該利用者が属する企業の設備管理に関
係する資格関連情報の検索条件をネットワークを介して
受け付け、前記企業の設備管理に関係する法令情報及び
資格情報,前記企業の社員が有する資格情報、並びに前
記企業の設備管理者に関する情報のうち少なくとも一つ
から、前記検索条件に対応する資格関連情報を求め、前
記検索条件に対応する資格関連情報を前記利用者の端末
画面に表示する。
【0010】上記第1の方法を実現するための本発明の
第1の装置は、管理契約を締結した企業のシステムとネ
ットワークを介して接続され、前記企業の設備管理に関
係する資格関連情報を管理するための装置であって、前
記企業の設備管理に関係する法令情報を管理する法令情
報管理部と、前記企業の利用者端末から入力されたユー
ザ情報をネットワークを介して入力し、該ユーザ情報に
対応する利用者のアクセス権限を管理するアクセス権限
管理部と、前記利用者端末から入力された前記資格関連
情報の検索条件をネットワークを介して入力し、該検索
条件に対応する法令情報を前記法令情報管理部から抽出
すると共に、該抽出した法令情報に対応する資格関連情
報を前記企業のシステムから抽出して前記利用者端末に
表示するためのプログラムを、前記企業のシステムに送
信するアプリケーションプログラム管理部とを備える。
【0011】上記第1の方法を実現するための本発明の
第2の装置は、管理契約を締結した企業のシステムとネ
ットワークを介して接続され、前記企業の設備管理に関
係する資格関連情報を管理するための装置であって、前
記企業の設備管理に関係する法令情報を管理する法令情
報管理部と、前記企業の設備情報を管理する設備情報管
理部と、前記企業の社員が有する資格情報を管理する個
人情報管理部と、前記企業の利用者端末から入力された
ユーザ情報をネットワークを介して入力し、該ユーザ情
報に対応する利用者のアクセス権限を管理するアクセス
権限管理部と、前記利用者端末から入力された前記資格
関連情報の検索条件をネットワークを介して入力し、該
検索条件に対応する資格関連情報を前記設備情報管理部
及び前記個人情報管理部から抽出して、該抽出した資格
関連情報をネットワークを介して前記利用者端末に送信
するアプリケーションプログラム管理部とを備える。
【0012】上記第1の方法,第1及び第2の装置によ
れば、利用者の端末画面に表示する(送信する)資格関
連情報として、少なくとも新しい設備管理者の候補者に
関する情報を用いることにより、利用者は、端末画面に
表示された情報に基づいて企業における設備管理者の変
更を容易且つ速やかに実施できる。また、利用者の端末
画面に表示する(送信する)資格関連情報として、企業
における資格保有者の年齢分布及び資格保有者数の時間
的な推移予測のうち少なくとも一方に関する情報を用い
ることにより、利用者は、端末画面に表示された情報に
基づいて企業における設備管理者の確保及び維持を計画
的に実施できる。
【0013】また、第1の目的を達成するために、本発
明の第2の方法は、予め登録された利用者から、該利用
者が属する企業の設備管理に関係する資格関連情報の検
索条件をネットワークを介して受け付け、前記企業の設
備管理に関係する法令情報及び資格情報,前記企業の社
員が有する資格情報、並びに前記企業の設備管理者に関
する情報のうち少なくとも一つから、前記検索条件に対
応する資格関連情報を抽出し、少なくとも新しい設備管
理者の候補者に関する情報を前記利用者の端末画面に表
示する。
【0014】上記第2の方法によれば、利用者は、端末
画面に表示された情報に基づいて企業における設備管理
者の変更を容易且つ速やかに実施できる。
【0015】また、第1の目的を達成するために、本発
明の第3の方法は、予め登録された利用者から、該利用
者が属する企業の設備管理に関係する資格関連情報の検
索条件をネットワークを介して受け付け、前記企業の設
備管理に関係する法令情報及び資格情報,前記企業の社
員が有する資格情報、並びに前記企業の設備管理者に関
する情報のうち少なくとも一つから、前記検索条件に対
応する資格関連情報を抽出し、前記企業における資格保
有者の年齢分布及び資格保有者数の時間的な推移予測の
うち少なくとも一方に関する情報を、前記利用者の端末
画面に表示する。
【0016】上記第3の方法によれば、利用者は、端末
画面に表示された情報に基づいて企業における設備管理
者の確保及び維持を計画的に実施できる。
【0017】また、第2の目的を達成するために、本発
明の第4の方法は、予め登録された利用者から、該利用
者が属する企業の事業運営に関係する資格関連情報の検
索条件をネットワークを介して受け付け、前記企業の事
業運営に関係する法令情報及び資格情報,前記企業の社
員が有する資格情報のうち少なくとも一つから、前記検
索条件に対応する資格関連情報を求め、前記検索条件に
対応する資格関連情報を前記利用者の端末画面に表示す
る。
【0018】上記第4の方法を実現するための本発明の
第3の装置は、管理契約を締結した企業のシステムとネ
ットワークを介して接続され、前記企業の事業運営に関
係する資格関連情報を管理するための資格情報の管理装
置であって、前記企業の事業運営に関係する法令情報を
管理する法令情報管理部と、前記企業の利用者端末から
入力されたユーザ情報をネットワークを介して入力し、
該ユーザ情報に対応する利用者のアクセス権限を管理す
るアクセス権限管理部と、前記利用者端末から入力され
た前記資格関連情報の検索条件をネットワークを介して
入力し、該検索条件に対応する法令情報を前記法令情報
管理部から抽出すると共に、該抽出した法令情報に対応
する資格関連情報を前記企業のシステムから抽出して前
記利用者端末に表示するためのプログラムを、前記企業
のシステムに送信するアプリケーションプログラム管理
部とを備える。
【0019】上記第4の方法を実現するための本発明の
第4の装置は、管理契約を締結した企業のシステムとネ
ットワークを介して接続され、前記企業の事業運営に関
係する資格関連情報を管理するための資格情報の管理装
置であって、前記企業の事業運営に関係する法令情報を
管理する法令情報管理部と、前記企業の社員が有する資
格情報を管理する個人情報管理部と、前記企業の利用者
端末から入力されたユーザ情報をネットワークを介して
入力し、該ユーザ情報に対応する利用者のアクセス権限
を管理するアクセス権限管理部と、前記利用者端末から
入力された前記資格関連情報の検索条件をネットワーク
を介して入力し、該検索条件に対応する資格関連情報を
前記個人情報管理部から抽出して、該抽出した資格関連
情報をネットワークを介して前記利用者端末に送信する
アプリケーションプログラム管理部とを備える。
【0020】上記第4の方法,第3及び第4の装置によ
れば、利用者の端末画面に表示する(送信する)資格関
連情報として、企業における資格保有者の年齢分布及び
資格保有者数の時間的な推移予測のうち少なくとも一方
に関する情報を用いることにより、利用者は、端末画面
に表示された情報に基づいて企業における事業運営上必
要な人材の確保及び維持を計画的に実施できる。
【0021】上記したように、本発明によれば、企業の
事業運営上必須となる資格情報と、これに関わる法令情
報及び設備情報とを連携させて、企業の資格情報管理を
十分にサポートできる。換言すれば、企業の資格情報管
理を十分にサポートできるASP(アプリケーションサ
ービスプロバイダ)事業を実現できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明を企業の資格情報の
管理サービスビジネスに適用した第1実施例を図面を用
いて説明する。図1は第1実施例のサービスビジネスに
関する概略情報ネットワーク図、図2は第1実施例のサ
ービスビジネスに関する概略ビジネスフロー図、図3は
図1における管理会社と企業の概略情報システム構成図
である。
【0023】図1のように、本サービスビジネスの関係
者は、管理会社1,企業2及び3,法令メンテナンス会
社(以下、法令メンテ会社という)4,保険会社5,フ
ァイナンス会社6,官公庁7及び8等である。これらの
関係者間では、ネットワーク9にそれぞれ接続された情
報伝送線(情報通信線)91,92,93,94,9
5,96,97及び98を介して、情報の送受信が実行
される。
【0024】管理会社1は、ASPとして本サービスビ
ジネスを実施する会社である。企業2及び3は、顧客と
して本サービスを利用する会社又は組織(以下、会社等
という)である。法令メンテ会社4は、法令,条例,官
報,試験,資格,教育(以下、法令等という)に関する
情報を収集して、これらの情報の変更点などを纏める会
社等である。
【0025】保険会社5は、事故などにより管理会社
1,企業2又は3,法令メンテ会社4等に生じた損害を
補償(保証)する会社等である。ファイナンス会社6
は、銀行,カード会社,貸金業などの金融業を営む会社
等である。官公庁7及び8は、国と地方公共団体であ
る。尚、本明細書では、官公庁が定めた指定試験機関,
団体,協会,企業なども官公庁の概念に含まれる。
【0026】図3のように、管理会社1の情報システム
は、監視部1a,AP(アプリケーションプログラム)
管理部1b,サービス実績管理部1c,法令情報管理部
1d,運用条件管理部1e,アクセス権限情報管理部1
fなどを備える。
【0027】監視部1aは、管理会社1の中で本システ
ムを監視する役目を担っており、監視者用端末(情報端
末)と、これに接続されたコンピュータ(図示せず)と
を有する。AP管理部1bは、アプリケーションプログ
ラム(AP)を管理する部分である。サービス実績管理
部1cは、本システムが行うサービスの実績を管理する
部分である。このサービス実績には、例えばサービスの
利用状況,通信記録などが含まれる。
【0028】法令情報管理部1dは、法令内容,法令解
釈などの法令に関する情報を管理する部分である。運用
条件管理部1eは、サービスを提供するための管理会社
1の運用条件などを管理する部分である。アクセス権限
情報管理部1fは、企業2及び3の利用者からのアクセ
ス権限及び利用権限に関する情報を管理する部分であ
る。管理会社1の情報システムの各管理部1b〜1fで
管理される情報は、同一のデータベースで管理されても
よい。
【0029】管理会社1の情報システムの各管理部1b
〜1fは、現実的に又は仮想的に、それぞれの機能を担
うコンピュータを有する。監視部1aの監視者用端末及
びコンピュータと、管理部1b〜1fのコンピュータと
が、情報伝送線91を介してネットワーク9に接続され
ている。このように構成されている情報システムが、管
理会社1の管理システム(管理装置)として機能する。
【0030】また、図3のように、企業2の情報システ
ムは、アドミニストレータ(事務局)用端末2a,管理職
制利用者用端末2b,一般利用者用端末2c,個人情報
管理部2d,設備情報管理部2e,運用条件管理部2f
などを備える。企業3も同様な情報システムを備える。
【0031】アドミニストレータ用端末2aは、企業に
おいて、資格情報管理業務を取り纏める権限及び責任を
持っている人又は組織(アドミニストレータ)がアクセ
ス可能な情報端末である。管理職制利用者用端末2b
は、企業において、管理する権限及び責任を持っている
人(管理職の人)がアクセス可能な情報端末である。一
般利用者用端末2cは、企業において、管理権限を持た
ない人がアクセス可能な情報端末である。これらの端末
2a〜2cは、コンピュータに依存せず、利用者のアク
セス権限情報管理部1f及び個人情報管理部2dで定め
られたアクセス権限により、その情報端末の機能が決ま
る。
【0032】個人情報管理部2dは、基礎的な個人情報
及び資格等に関する個人情報を管理する部分である。基
礎的な個人情報は、所属,職位,職種,生年月日,氏
名,氏名コードなどの情報である。氏名コードとは、企
業内の全従業員に付与され、各従業員を識別する(特定
する)ためのコードである。資格等に関する個人情報
は、保有資格,受講教育,取得日,交付番号,更新予定
日などの情報である。
【0033】設備情報管理部2eは、設備に関する情報
を管理する部分である。設備に関する情報は、設備の設
置場所,設備名称,設備区分,設備管理者などの情報で
ある。運用条件管理部2fは、管理会社1からの管理サ
ービスを受け入れるために、企業側の運用/管理条件を
管理する部分である。企業側の情報システムの各管理部
2d〜2fで管理される情報は、同一のデータベースで
管理されてもよい。
【0034】企業の情報システムの各管理部2d〜2f
は、現実的に又は仮想的に、それぞれの機能を担うコン
ピュータを有する。端末2a〜2cと、管理部2d〜2
fのコンピュータとが、情報伝送線92を介してネット
ワーク9に接続されている。このように構成されている
システムが、管理会社1からの管理サービスを受け入れ
るための企業側の情報システムとして機能する。
【0035】次に、本サービスビジネスの詳細を図2を
用いて説明する。企業内の利用者が本管理サービスを享
受するために、管理会社1は企業との間で管理契約を結
ぶ。管理契約は複数の企業と結ぶが、図2では企業2の
みを示している。
【0036】管理契約では、企業2における一般利用
者,管理職制利用者,アドミニストレータの人数に応じ
た課金条件(支払い条件),企業側情報システムの設備
数に応じた課金条件,アクセス回数による課金条件,デ
ータ登録件数による課金条件などが決められる。課金の
支払方法としては、定額制,従量制,定額制+従量制な
どがある。従量制とは、例えば所定期間内に実施した検
索などの量(数)に応じてサービス料金を決定する方法
である。
【0037】さらに、図4に示す本管理サービスの各項
目(各内容)に応じた課金条件も、管理契約で決められ
る。
【0038】図4は、本実施例の管理サービスの詳細内
容を示す図である。図4のように、管理会社1が提供す
る管理サービスは、コンサルテーション,サポート,サ
ービス,システムエンハンスの4つの区分に分かれる。
【0039】コンサルテーションでは、管理会社1は、
企業2内の問題点の抽出,サービスの対象業務(適用業
務)とその範囲の確認(定義),サービスに必要な機能
の選定などを、企業2と協力して実施する。また、管理
会社1は、システム稼動までの問合せ窓口に関する情報
(例えば、電話番号,FAX番号,メールアドレスな
ど)を企業2に提供する。
【0040】サポートでは、管理会社1は、環境設定,
初期データ登録,実態調査,運用ルール(運用条件)の
策定,説明会及びセミナの開催,ヘルプデスクの設定な
どを実施する。
【0041】環境設定は、企業側インフラ(インフラス
トラクチャ)の整備,企業側テーブルの定義,管理会社
側テーブルの定義の3項目に分かれる。企業側インフラ
の整備では、管理会社1は、企業側インフラの整備計画
の策定及び導入をサポートする。企業側テーブルの定義
では、管理会社1は、企業側テーブルを企業2の個人情
報管理部2d,設備情報管理部2e及び運用条件管理部
2f内に設定することの代行及びサポートを実施する。
企業側テーブルとは、企業2の情報システムが資格管理
用に必要なデータテーブルである。管理会社側テーブル
の定義では、管理会社1は、企業2の資格管理に必要と
なるデータテーブルを管理会社の運用条件管理部1e及
びアクセス権限情報管理部1f内に設定する。管理会社
側テーブルの内容は、企業側テーブルの内容に応じて設
定される。
【0042】初期データ登録では、企業2の個人情報が
個人情報管理部2dに、企業2の設備に関する情報が設
備情報管理部2eに、企業側の運用条件及び管理条件を
表す情報が運用条件管理部2fに、それぞれ登録され
る。管理会社1は、これらの情報の登録業務の代行及び
サポートを実施する。
【0043】実態調査では、管理会社1は、企業2にお
ける個人情報及び設備情報の調査の代行及びサポートを
実施する。運用ルール(運用条件)の策定では、管理会
社1は、企業2における資格管理に関する運用ルール
(運用条件)の策定の代行及びサポートを実施する。説
明会及びセミナの開催では、管理会社1は、企業2の一
般利用者,管理職制利用者及びアドミニストレータに対
して、資格管理に関する説明会及びセミナを実施する。
ヘルプデスクの設定では、管理会社1は、システム稼動
後の問合せ窓口を設定し、問合せ窓口に関する情報を企
業2に提供する。
【0044】サービスでは、管理会社1は、法令情報提
供,資格情報及び教育情報(以下、資格情報等という)
の提供,送受信データの暗号化,更新予定者の通知,資
格及び教育の取得対象者の通知,GUIカスタマイズ,
人材育成計画の策定,採用人材像の策定,設備管理者の
後任候補の選定,特別インフラの適用などを実施する。
【0045】尚、本実施例では企業2が自分で個人情報
及び設備情報を管理するため、管理会社1は、図4にお
けるサービスのうち、データ保管,設備情報管理,保管
データの暗号化の3つの項目は実施しない。
【0046】法令情報提供では、管理会社1は、後述す
るように法令等に関する情報(以下、法令情報という)
を法令メンテ会社から入手して企業2に提供する。資格
情報等の提供では、管理会社1は、後述するように企業
2の利用者からの要求に応じて、企業2における資格及
びこれに関係する教育に関する情報を提供する。
【0047】送受信データの暗号化では、管理会社1
は、企業2の社外秘扱いのデータなどを暗号化して、ネ
ットワーク9を介して送受信されるデータ(送受信デー
タ)のセキュリティーを確保する。但し、本実施例で
は、企業2の個人情報,設備情報などの社外秘扱いにし
たい企業情報が送受信データとなることはなく、コード
化された情報のみが送受信データとなる。このため、送
受信データの暗号化は、標準的なサービス内容には含ま
れず、オプションのサービス内容としている。
【0048】更新予定者の通知では、管理会社1は、運
用条件管理部1e及び2f並びに個人情報管理部2dに
保存(登録)されている情報に基づいて、資格の有効期
限切れの所定期間前に資格の更新予定者に関する情報を
企業2の管理職制利用者に通知する。資格及び教育の取
得対象者の通知では、管理会社1は、運用条件管理部1
e及び2f、並びに個人情報管理部2dに保存されてい
る情報に基づいて、取得すべき資格及び受講すべき教育
を職種毎及び職位毎に求め、個人毎のこれらの情報を企
業2の管理職制利用者に通知する。
【0049】GUIカスタマイズでは、管理会社1は、
企業2のニーズに応じたGUI(グラフィックユーザイ
ンタフェース)などのカスタマイズを実施する。人材育
成計画の策定では、管理会社1は、個人情報管理部2d
に保存されている情報に基づいて今後不足する人材(有
資格者など)を予測し、この不足する人材を補うための
人材育成計画を作成し、この人材育成計画に関する情報
を企業2に提供する。
【0050】採用人材像の策定では、管理会社1は、個
人情報管理部2dに保存されている情報から現在不足し
ている人材(有資格者など)を求め、必要な人材像に関
する情報を企業2に提供する。設備管理者の後任候補の
選定では、管理会社1は、設備情報管理部2e,運用条
件管理部1e及び2f、並びに個人情報管理部2dに保
存されている情報から設備管理者の後任候補を選定し、
この後任候補に関する情報を企業2に提供する。
【0051】特別インフラの適用では、管理会社1の管
理部1b〜1f及び情報伝送線91が、企業2の専用サ
ーバ及び専用回線として運用される。なお、特別インフ
ラの適用には、ネットワーク9及び情報伝送線92が企
業2の専用線として接続されるサービスも含まれる。
【0052】システムエンハンスでは、管理会社1は、
機能追加及び機能向上を実施する。機能追加は、従来に
ない管理機能を追加するもので、企業2の要求により実
施する場合と、管理会社1の提案(または要求)により
実施する場合とがある。機能向上は、従来からある管理
機能を向上するもので、企業2の要求により実施する場
合と、管理会社1の提案(または要求)により実施する
場合とがある。
【0053】なお、管理会社1が提供する標準的なサー
ビス内容は、図4の適用条件の欄に「標準」と表示して
いる。図4の適用条件の欄に○印で表示したものは、追
加料金を必要とするオプションのサービス内容である。
【0054】以下、図2を用いて、本実施例による資格
情報の具体的な管理方法を説明する。初めに、管理会社
1は、環境設定として企業側テーブル及び管理会社側テ
ーブルを定義し、企業2に対して各利用者のアクセス権
限(アドミニストレータ,管理職制利用者及び一般利用
者),ユーザID及びパスワードを通知する(ユーザ情
報の提供)。このユーザ情報(アクセス権限,ユーザI
D及びパスワード)は、初期データ登録時に、アクセス
権限情報管理部1fに登録される。
【0055】次に、企業2の利用者は、端末2a〜2c
を用いて管理会社1の管理システムにアクセスし、資格
関連情報を要求する。管理会社1の管理システムは、こ
の要求に応じて資格関連情報を提供する。
【0056】この資格関連情報の要求及び提供は、以下
の手順で実行される。 (a)管理会社1は、予めネットワーク上に本管理サー
ビスを提供するためのホームページ(以下、管理HPと
いう)を開設(公開)している。 (b)企業2の利用者は、端末2a〜2cを用いて管理
HPにアクセスし、自分のユーザID及びパスワードを
該当するフィールドに入力して、ユーザ認証及びアクセ
ス権限認証を要求する。
【0057】ユーザ認証及びアクセス権限認証の要求
(以下、アクセス認証要求という)を行うための画面の
一例を図5に示す。利用者は、図5のログイン画面にお
いて、ユーザID及びパスワードをそれぞれの入力フィ
ールド(入力領域)に入力して実行ボタンを押すことに
より、認証要求を実行する。この認証要求に関係してネ
ットワーク上を送受信される情報は、コード化された情
報である。 (c)管理システムのアクセス権限情報管理部1fは、
このユーザID及びパスワードの情報をネットワーク9
を介して入力し、登録された情報と比較してユーザ認証
(利用者として登録されていることの確認)及びアクセ
ス権限認証(利用可能な機能のアクセス権限の確認)を
行う。 (d)ユーザ認証ができた場合、管理システムは、アク
セス認証要求した利用者の端末2a〜2cに共通メニュ
ー画面(図6)を表示すると共に、サービス実績管理部
1cにアクセスログを記録する。 (e)利用者は、端末2a〜2cに表示された共通メニ
ュー画面から利用したい機能を選択する。共通メニュー
画面において機能が選択されると、該当機能の条件入力
画面(図9など)が端末2a〜2cに表示される。 (f)利用者は、条件入力画面の該当するフィールドに
条件を入力して、入手したい(所望の)資格関連情報
を、管理会社1に要求する。 (g)管理システムのAP管理部1bは、利用者が端末
2a〜2cに入力した条件(以下、要求条件という)を
ネットワーク9を介して入力し、必要な法令情報及び運
用条件等を抽出すると共に、利用ログをサービス実績管
理部1cに記録する。必要な法令情報は法令情報管理部
1dから抽出され、必要な運用条件等は運用条件管理部
1eから抽出される。即ち、要求条件は、これらの情報
を検索するための検索条件となる。
【0058】AP管理部1bは、この抽出した情報等と
該当するAP(アプリケーションプログラム)とを、サ
ービスを要求した利用者の端末2a〜2c,企業2の個
人情報管理部2d,設備情報管理部2e,運用条件管理
部2fの少なくとも1つに対して、ネットワーク9を介
して送信する(資格関連情報の提供)。 (h)送信されたAPは、企業2の個人情報管理部2
d,設備情報管理部2e及び運用条件管理部2fの情報
を用いて、要求条件に対応した資格情報等を求め(抽出
し)、サービスを要求した利用者の端末2a〜2cに求
めた資格情報等を表示する。APは、この資格情報等を
求める際に、(g)で抽出された法令情報及び運用条件
等を適用する。以下、(g)で抽出された法令情報及び
運用条件等をAPの付随情報という。
【0059】本実施例において、少なくとも新しい設備
管理者の候補者に関する情報を利用者の端末に表示する
ことにより、利用者は、端末に表示された情報に基づい
て企業2における設備管理者の変更を容易且つ速やかに
実施できる。また、企業2における資格保有者の年齢分
布及び資格保有者数の時間的な推移予測のうち少なくと
も一方に関する情報を、利用者の端末に表示することに
より、利用者は、端末に表示された情報に基づいて、企
業2における今後の設備管理者及び事業運営に必要な人
材の維持計画を容易に作成できる。この維持計画には、
設備管理者及び事業運営に必要な人材の採用計画,資格
更新計画,資格取得計画などが含まれる。このようにし
て、利用者は、企業2における設備管理者及び事業運営
に必要な人材の確保及び維持を計画的に実施できる。
【0060】上記実施例では、APがサービスを要求し
た企業2のコンピュータ上で稼動することになる。この
場合、管理システムは、サービスの要求を受ける度にA
Pとその付随情報を企業2のコンピュータに送信する。
これは、管理会社1と企業2の双方にとって効率的では
ない。
【0061】これを改善するには、例えば管理システム
から企業側に一度送信したAPとその付随情報が再利用
できる場合には、このAPとその付随情報を用いて要求
条件に対応した資格情報等を求め、この資格情報等を端
末2a〜2cに表示すれば良い。
【0062】この場合、管理システムのAP管理部1b
は、例えば送信データ情報(利用者に送信したAPとそ
の付随情報)を要求条件と対応させて、サービス実績管
理部1cに保存する。一方、AP管理部1bから送信さ
れたAPとその付随情報は、企業2の運用条件管理部2
f内に受信データ情報として要求条件と対応させて保存
される。AP管理部1bは、利用者からの要求条件を入
力した時に、入力した要求条件と、サービス実績管理部
1c内に保存されている要求条件とを比較して、これら
が一致する場合には、送信済みの送信データ情報が再利
用できると判断する。
【0063】再利用できる場合、AP管理部1bは、入
力した要求条件を運用条件管理部2fに送信する。運用
条件管理部2fは、AP管理部1bから受信した要求条
件に対応する受信データ情報を抽出し、この受信データ
情報を要求条件を指定した利用者の端末2a〜2cに送
信する。後は、前記(h)と同様の処理が実行される。
【0064】また、AP管理部1bは、所定期間毎また
は設定日(毎月の1日と20日など)毎に、要求条件に対
応させた更新情報を運用条件管理部2fに送信すること
により、運用条件管理部2f内の受信データ情報を更新
する。このようなサービス内容(条件)についても、管
理契約で決めておく。
【0065】上記したように、管理会社1は、企業2に
資格情報等を提供する度に、サービス実績情報(デー
タ)をサービス実績管理部1cに保存(記録)する。管
理会社1は、ネットワーク9を介して、サービス実績情
報をファイナンス会社6へ提供する(サービス実績報
告)。
【0066】管理会社1は、ファイナンス会社6との間
で、予め料金の回収及び支払いに関する代行契約(以
下、料金回収等代行契約という)を結んでおく。ファイ
ナンス会社6は、管理契約に基づいて、管理会社1から
提供されたサービス実績情報に応じた請求額を計算し、
所定期間の請求額を纏めてサービス料金として求める。
ファイナンス会社6は、料金回収等代行契約に従って、
管理会社1に代って、サービス実績情報を企業2に提供
すると共に、これに対応するサービス料金を企業2に請
求する。
【0067】企業2は、ファイナンス会社6から提供さ
れたサービス実績情報を確認して、特に問題がなけれ
ば、請求されたサービス料金をファイナンス会社6に支
払う。ファイナンス会社6は、料金回収等代行契約に従
って、企業2から徴収したサービス料金を管理会社1に
支払う。
【0068】管理会社1は、料金回収等代行契約に従っ
て、上記代行業務に対する代行手数料を所定期間纏めて
ファイナンス会社6に支払う。代行手数料の支払方法と
しては、定額制,従量制,定額制+従量制などがある。
従量制とは、例えば所定期間内に実施した代行業務の量
(数)に応じて代行手数料を決定する方法である。
【0069】また、管理会社1は、法令等に関する情報
を最新に保つために、法令メンテ会社4との間で法令情
報メンテナンス契約を結ぶ。法令メンテ会社4は、この
契約で定めたキーワード及び条件で官公庁が公開してい
る法令等に関する情報を収集する。対象となる官公庁は
複数あるが、図2では官公庁7のみを示している。この
情報収集の範囲は、ネットワーク上に公開された電子情
報に限らず、ネットワーク上にない情報(例えば、図
書,雑誌などの紙を媒体とした情報)に対しても適用す
る場合がある。
【0070】法令メンテ会社4は、このようにして収集
した新たな情報を更新情報として、ネットワーク9を介
して管理会社1に提供する。更新情報(法令情報)の提
供方法としては、法令メンテ会社4が更新情報を入手し
た時に随時提供する方法,法令メンテ会社4が所定期間
内に入手した更新情報を所定期間毎に纏めて提供する方
法、これら2つの方法を組み合わせた方法がある。どの
方法を選択するかは、法令情報メンテナンス契約におい
て予め決めておく。
【0071】提供する法令情報の内容としては、法例文
そのもの、法令を抜粋・要約したもの、これらを混在さ
せたものがある。法令を抜粋・要約したものの場合、法
令メンテ会社4は、必要に応じて官公庁7に内容の確認
をする場合もある。また、提供する法令情報の形態とし
ては、実体を伴う情報提供の場合、法令メンテ会社4が
法令情報を格納しているコンピュータ上のアドレス(U
RL)を提供し、法令情報を更新した旨を管理会社1に
連絡する場合などがある。提供する法令情報の内容及び
形態は、法令情報メンテナンス契約において予め決めて
おく。
【0072】管理システムの法令情報管理部1dは、法
令メンテ会社4から提供された更新情報を用いて、保存
されている法令情報を更新する。
【0073】法令メンテ会社4は、上記した情報収集業
務及び更新情報提供業務に関するメンテナンスログ情報
(以下、メンテログ情報という)を定期的にファイナン
ス会社6に提供する(メンテナンス実績報告)。ファイ
ナンス会社6は、法令情報メンテナンス契約に基づい
て、法令メンテ会社4から提供されたメンテログ情報に
応じたメンテナンス料金を計算し、管理会社1に代っ
て、このメンテナンス料金を法令メンテ会社4に支払
う。メンテナンス料金の支払方法としては、定額制,従
量制,定額制+従量制などがある。
【0074】管理会社1は、料金回収等代行契約に従っ
て、上記代行業務に対する代行手数料を所定期間纏めて
ファイナンス会社6に支払う。この代行手数料の支払い
は、前記した企業2に対する代行手数料の支払いと一緒
に実行される場合と、別に実行される場合とがある。
【0075】また、管理会社1は、情報漏洩等に関する
保険契約を保険会社5との間で締結する。保険契約は、
管理会社1の責務の範囲内において、情報漏洩,情報の
破損又は破壊,サービスの遅延又は停止など(以下、情
報漏洩等という)が発生し、企業2がその損害を受けた
場合に対応するためのものである。
【0076】保険契約の内容は管理契約にも記載され、
企業2は、情報漏洩等が発生した時の補償(保証)内容
などを、管理契約で確認することができる。管理会社1
は、企業2及び法令メンテ会社4が上記保険契約と同様
な契約を保険会社5との間で結ぶこと、を推奨する場合
もある。
【0077】ファイナンス会社6は、管理会社1に代っ
て、定期的に保険契約に伴う保険加入料を保険会社5に
支払う。管理会社1は、料金回収等代行契約に従って、
上記代行業務に対する代行手数料を所定期間纏めてファ
イナンス会社6に支払う。この代行手数料の支払いは、
前記した企業2及び法令メンテ会社4に対する代行手数
料の支払いと一緒に実行される場合と、別に実行される
場合とがある。
【0078】保険契約に抵触するような事態(情報の漏
洩,法令メンテナンス不備による資格失効,企業2など
の情報システムのトラブルによる管理会社1のサービス
遅延など)が発生した場合、管理会社1,企業2又は法
令メンテ会社4は、速やかに保険会社5に情報漏洩等が
発生したことを報告する(情報漏洩等の報告)。保険会
社5は、管理会社1,企業2または法令メンテ会社4か
ら情報漏洩等の報告を受けた場合、実態調査を実施し
て、その調査結果を管理会社1,企業2または法令メン
テ会社4に報告する。
【0079】実態調査によって保険契約に抵触すること
が明白になった場合(保険契約で定める補償条件が満た
されている場合)、保険会社5は、保険契約に従って、
企業2が受けた損害に応じた保険金(補償金)を企業2
に支払う。保険金の支払方法は、金銭によるものだけに
限らず、役務によって行っても良い。保険金を企業2に
支払った場合、保険会社5は、速やかに管理会社1に支
払い実績を報告する。
【0080】なお、保険会社5の実態調査により、企業
2又は法令メンテ会社4の責務の範囲内において管理会
社1が行うサービスに影響があったことが明白になった
場合には、管理会社1は、サービスに対する影響料(以
下、サービス影響料という)の請求依頼をファイナンス
会社6に対して行う。この依頼を受けたファイナンス会
社6は、管理契約に基づいて上記影響の程度に応じたサ
ービス影響料を求め、管理会社1に代って、サービス影
響料を企業2又は法令メンテ会社4に請求する。企業2
又は法令メンテ会社4は、請求されたサービス影響料を
ファイナンス会社6に支払う。
【0081】ファイナンス会社6は、料金回収等代行契
約に従って、企業2又は法令メンテ会社4から徴収した
サービス影響料を管理会社1に支払う。管理会社1は、
料金回収等代行契約に従って、上記代行業務に対する代
行手数料を所定期間纏めてファイナンス会社6に支払
う。この代行手数料の支払いは、前記した企業2,法令
メンテ会社4及び保険会社5に対する代行手数料の支払
いと一緒に実行される場合と、別に実行される場合とが
ある。
【0082】以下、企業2の利用者が管理会社1の管理
システムから資格関連情報を入手する手順を、具体的に
説明する。利用者は、初めに、図5のログイン画面にお
いてユーザID及びパスワードを入力して、図6の共通
メニュー画面を表示させる。共通メニュー画面には、一
般利用者用のメニューである一般利用者機能100,管
理職制利用者用のメニューである管理者機能110,ア
ドミニストレータ用のメニューである事務局機能120
が一緒に表示されている。また、図6の下端部には問合
せ先の情報も表示されており、これは図7及び図8も同
様である。
【0083】一般利用者は、一般利用者機能100のみ
を利用できる。管理職制利用者は、一般利用者機能10
0及び管理者機能110に限定して利用できる。アドミ
ニストレータは、一般利用者機能100,管理者機能1
10及び事務局機能120の全てを利用できる。また、
資格情報及び教育情報の閲覧範囲(検索範囲)は、一般
利用者は自分自身の情報のみ、管理職制利用者は自分自
身及び管理している部下全員の情報、アドミニストレー
タは企業2の社員全員の情報である。
【0084】一般利用者機能100は、情報参照,メン
テナンス(以下、単にメンテという)の2つのメニューを
有する。情報参照は、資格者取得方法/問合せ,資格と
根拠法令解説の2つの処理メニューを有する。メンテ
は、個人メンテ,個人実務経験歴メンテ,パスワード変
更の3つの処理メニューを有する。
【0085】共通メニュー画面において「資格者取得方
法/問合せ」が選択された場合、資格の内容,資格の取
得方法に関する情報が、利用者の端末画面に表示され
る。「資格と根拠法令解説」が選択された場合、設備区
分,設備管理の根拠法令,対応する資格名称などが利用
者の端末画面に表示される。
【0086】「個人メンテ」が選択された場合、個人が
取得した資格情報及びメンテナンスを実施するための画
面が、利用者の端末に表示される。「個人実務経験歴メ
ンテ」が選択された場合、業務上発生した個人の実務経
験歴及びメンテナンスを実施するための画面が、利用者
の端末に表示される。「パスワード変更」が選択された
場合、個人のパスワードを変更するための画面が利用者
の端末に表示される。
【0087】以上のメニューの選択は、例えば共通メニ
ュー画面において選択したいメニューの位置にカーソル
を移動してクリックすることにより実行する。図6以降
の画面におけるメニューの選択も同様である。尚、図6
以降の画面では、選択可能なメニューは下線を付けて表
示されている。
【0088】管理職制利用者及びアドミニストレータ
は、図6の共通メニュー画面で管理者機能110を選択
することにより、図7の管理用メニュー画面(検索画
面)を端末に表示させることができる。管理用メニュー
画面は、検索,分析,メンテ(メンテナンス),承認の
4つのメニューを有する。
【0089】検索は、資格保有者/特別教育受講者検
索,一般教育検索,選任者検索,個人情報検索,実務経
験歴検索,更新予定者検索,届出管理情報検索,TOE
IC履歴検索,届出フォーマット検索の9つの処理メニ
ューを有する。分析は、資格別年齢分布図,資格別シミ
ュレーションの2つの処理メニューを有する。メンテ
は、資格/特別教育メンテ,一般教育メンテ,個人単位
メンテ,設備メンテ,選任者メンテの5つの処理メニュ
ーを有する。承認は、承認処理の1つのメニューを有す
る。
【0090】管理用メニュー画面において「資格保有者
/特別教育受講者検索」が選択された場合、資格保有者
(有資格者)の一覧表が利用者の端末画面に表示され
る。「一般教育検索」が選択された場合、教育歴の一覧
表が利用者の端末画面に表示される。「選任者検索」が
選択された場合、設備別の選任者の一覧表が利用者の端
末画面に表示される。「個人情報検索」が選択された場
合、個人別の資格の一覧表が利用者の端末画面に表示さ
れる。
【0091】「実務経験歴検索」が選択された場合、業
務上発生した実務経験歴の検索を実施するための画面
が、利用者の端末に表示される。「更新予定者検索」が
選択された場合、指定した期間内の資格更新予定者が利
用者の端末画面に表示される。「届出管理情報検索」が
選択された場合、設備毎(設備別)の届出者情報が利用
者の端末画面に表示される。
【0092】「TOEIC履歴検索」が選択された場
合、個人別のTOEICの点数履歴が表示される。「届
出フォーマット検索」が選択された場合、設備単位に官
公庁に届出るフォーマット(様式)の一覧表が表示さ
れ、必要に応じて利用者の端末に取り込む(ダウンロー
ドする)ことができる。
【0093】「資格別年齢分布図」が選択された場合、
資格別(資格毎)の資格保有者の年齢分布図が利用者の
端末画面に表示される。「資格別シミュレーション」が
選択された場合、資格別の資格保有者の時間的な推移を
シミュレーションするための画面が、利用者の端末に表
示される。
【0094】「資格/特別教育メンテ」が選択された場
合、資格毎に資格保有者のメンテナンスを実施するため
の画面が、利用者の端末に表示される。「一般教育メン
テ」が選択された場合、一般教育毎の受講者のメンテナ
ンスを実施するための画面が、利用者の端末に表示され
る。「個人単位メンテ」が選択された場合、資格取得,
一般教育受講を個人単位にメンテナンスするための画面
が、利用者の端末に表示される。
【0095】「設備メンテ」が選択された場合、設備の
新規登録,設備名称に対する届出者情報の追加及び更新
を実施するための画面が、利用者の端末に表示される。
「選任者メンテ」が選択された場合、設備名称毎の選任
者情報の追加及び更新を実施するための画面が、利用者
の端末に表示される。「承認処理」が選択された場合、
各従業員がメンテした資格取得及び一般教育受講に関し
て承認処理を実行するための画面が、利用者の端末に表
示される。
【0096】アドミニストレータは、図6の共通メニュ
ー画面で事務局機能120を選択することにより、図8
の事務局用メニュー画面(検索画面)を端末に表示させ
ることができる。事務局用メニュー画面は、メンテ,法
令関係,情報提供,自動発行,承認,権限,システム管
理者の7つのメニューを有する。但し、「システム管理
者」は、アドミニストレータのうちシステム管理者のみ
が利用できるメニューである。
【0097】メンテは、TOEICメンテ,職名資格対
応メンテの2つの処理メニューを有する。法令関係は、
法令/届出官庁メンテ,法令情報メンテ,資格法令対応
メンテの3つの処理メニューを有する。情報提供は、取
得方法/問合せ先メンテ,機能別部課別利用回数確認の
2つの処理メニューを有する。自動発行は、課別取得該
当者リスト自動発行,部課別資格更新者リスト自動発
行,実務経験証明証発行の3つの処理メニューを有す
る。承認は、承認処理,設備関係承認処理の2つの処理
メニューを有する。権限は、資格/一般教育ステータス
メンテの1つの処理メニューを有する。システム管理者
は、特別権限者メンテ,承認無実務経験メンテ,資格/
教育名称メンテ,連絡更新,パスワードメンテ,承認無
資格メンテ,承認無一般教育メンテ,資格/教育情報無
承認条件削除,設備削除の9つの処理メニューを有す
る。
【0098】図8の事務局用メニュー画面において「T
OEICメンテ」が選択された場合、TOEICデータ
を一括または個人単位でメンテナンスするための画面
が、利用者の端末に表示される。「職名資格対応メン
テ」が選択された場合、職名と職名に対して必要な資格
との対応関係(職名資格対応関係)を更新するための画
面が、利用者の端末に表示される。
【0099】「法令/届出官庁メンテ」が選択された場
合、法令名称,届出官庁の新規登録及び更新を実施する
ための画面が、利用者の端末に表示される。「法令情報
メンテ」が選択された場合、資格とその関係法令解説用
のファイルを更新するための画面が、利用者の端末に表
示される。「資格法令対応メンテ」が選択された場合、
設備に対して必要な資格とその関係法令との対応関係を
更新するための画面が、利用者の端末に表示される。
【0100】「取得方法/問合せ先メンテ」が選択され
た場合、資格取得方法ファイルの更新、及びその資格に
対する企業内問合せ先の更新を実施するための画面が、
利用者の端末に表示される。「機能別部課別利用回数確
認」が選択された場合、機能別及び/又は部課別の利用
回数が利用者の端末にグラフ表示される。
【0101】「課別取得該当者リスト自動発行」が選択
された場合、管理システムは、職名に対して必要な資格
を職名資格対応関係に基づいて判定(抽出)し、管理職
制利用者に対して資格取得該当者である旨の通知を自動
的に送付(送信)する。「部課別資格更新者リスト自動
発行」が選択された場合、管理システムは、部課毎に所
定期間の更新対象者をリストアップし、管理職制利用者
に対して更新対象者リストを自動的に送付(送信)す
る。
【0102】「承認処理」が選択された場合、個人の資
格取得,一般教育受講及び実務経験歴のメンテナンスに
対して承認処理を実施するための画面が、利用者の端末
に表示される。「設備関係承認処理」が選択された場
合、届出情報及び選任情報のメンテナンスに対して承認
処理を実施するための画面が、利用者の端末に表示され
る。「資格/一般教育ステータスメンテ」が選択された
場合、資格別又は教育別に入力条件及び承認順序の割り
当てを行うための画面が、利用者の端末に表示される。
【0103】「特別権限者メンテ」が選択された場合、
職位に関係なく利用者(使用者)に特別な権限を付与す
るための画面が、利用者の端末に表示される。「連絡更
新」が選択された場合、図6に表示されている管理者か
らの連絡を更新するための画面が、利用者の端末に表示
される。「パスワードメンテ」が選択された場合、個人
のパスワードを確認する又は変更するための画面が、利
用者の端末に表示される。「承認無資格メンテ」が選択
された場合、資格/特別教育の取得について承認なしに
メンテを行える画面が、利用者の端末に表示される。
「承認無一般教育メンテ」が選択された場合、一般教育
の取得について承認なしにメンテを行える画面が、利用
者の端末に表示される。「資格/教育情報無条件削除」
が選択された場合、承認状態に関らず、登録したデータ
を削除できる画面が、利用者の端末に表示される。「設
備削除」が選択された場合、設備名称を削除できる画面
が、利用者の端末に表示される。
【0104】また、管理システムは、アクセスアラーム
処理及び利用回数出力処理をアドミニストレータに対し
て行う。アクセスアラーム処理では、管理システムは、
利用者毎(個人毎)に各機能のアクセス回数をモニター
し、このモニター値が過去の利用実績と著しく異なる場
合に、アドミニストレータに対してアラームを送信す
る。利用回数出力処理では、管理システムは、課金を行
うための基礎情報として、部課毎の利用回数を示す情報
を監視部1aに対して送信する。
【0105】以下、図6〜図8の幾つかの処理メニュー
について、利用者の端末画面の一例を具体的に説明す
る。
【0106】利用者が図6の共通メニュー画面で「資格
と根拠法令解説」を選択すると、図9の画面が表示され
る。図9の左上欄(条件入力部101)には、資格名
称,設備区分,法令名称の3つが検索条件として表示さ
れている。利用者は、これら3つの検索条件のうち少な
くとも1つを入力するか又は何も入力せずに、実行ボタ
ンを押す。
【0107】尚、図9の最下欄には問合せ先の情報が、
左下欄にはHELPがそれぞれ表示されている。HEL
Pをクリックすると、その画面の操作方法が表示され
る。これは図10〜図21も同様である。
【0108】図9において、例えば条件入力部101の
設備区分の欄のみに「クレーン」と入力して実行ボタン
を押すと、図10の画面が表示される。図10の右欄
(情報表示部102)では、入力した設備区分毎に、対
応する法令名称及び資格名称が表示されている。
【0109】図10において、例えば情報表示部102
に表示されている資格名称の1つである「クレーン運転
士」をクリックする(選択する)と、図11のような資
格に関する詳細情報が表示される。資格に関する詳細情
報には、資格内容,受験資格,試験科目,申込期間,試
験日などの情報が含まれている。また、図10におい
て、情報表示部102に表示されている法令名称の1つ
をクリックすると、その法令の内容(法令文または法令
要約)が表示される。情報表示部102に表示されてい
る設備区分の1つをクリックすると、企業2が保有する
設備が、その設備区分毎に一覧表示される。
【0110】以上のような情報を端末の画面でモニター
することにより、利用者は、資格の根拠となる法令が明
確になると共に、その資格及び法令内容を容易に理解で
きるので、企業内の自主的な資格取得環境を構築するこ
とができる。
【0111】また、利用者が図6の共通メニュー画面で
「個人メンテ」を選択すると、図12が表示される。例
えば、利用者が「鈴木一郎」である場合、図12のよう
に利用者自身の所属,氏名及び年齢と一緒に、保有資
格,受講した特別教育及び一般教育に関する情報が、個
人情報として表示される。
【0112】利用者は、図12の画面において資格新規
登録ボタン又は教育新規登録ボタンを押すことにより、
新しく取得した資格又は新しく受講した教育を、自分自
身で登録できる。また、図12の画面において修正ボタ
ンを押すことにより、画面表示されている資格又は教育
に関する情報を、自分自身で修正できる。また、TOE
ICという文字をクリックすると、TOEICの点数の
推移と共に、最高点,最低点,平均点が表示される。こ
のように、図12は、個人情報のメンテ画面であると同
時に、個人詳細情報画面でもある。
【0113】本管理システムでは、データの精度と鮮度
が非常に重要となる。データの鮮度を確保するために、
本管理システムでは、個人のデータは個人で登録及びメ
ンテナンスを行う運用を基本としている。これにより、
データの鮮度を確保することができる。但し、このよう
な運用を行うと、ゴミ情報(未取得の資格情報,未受講
の教育情報など)が誤って登録されてしまうことが懸念
される。
【0114】この対策として、本管理システムでは、資
格/教育種別毎にステータスを付けて管理を行う。資格
/教育種別のステータスは、個人,上位職制,アドミニ
ストレータからなり、承認順序により12種類ある。例
えば、法的に重要な資格及び教育種別については個人か
らの登録を許さず、アドミニストレータが一括して登録
する。このように資格/教育種別毎にステータスを分け
て管理することにより、ゴミ情報の侵入を防止してい
る。本管理システムは、承認状態の管理も合わせて行
う。承認状態の区分は、上長承認待ち,事務局承認待
ち,上長不許可,事務局不許可,全て承認の5種類があ
る。
【0115】このうち上長承認待ちは、管理職制利用者
の承認を待っている状態を表す。事務局承認待ちは、ア
ドミニストレータの承認を待っている状態を表す。上長
不許可は、管理職制利用者に却下された状態を表す。事
務局不許可は、アドミニストレータに却下された状態を
表す。全て承認は、全ての承認が得られた状態を表す。
【0116】これらの承認状態は、その状態に応じた異
なる文字と色により、画面に表示される。例えば、上長
承認待ち及び事務局承認待ちは黄緑色で表示され、上長
不許可及び事務局不許可はピンク色で表示され、全て承
認は白色で表示される。
【0117】利用者は、現在の承認状態(承認待ち,不
許可,承認済みなど)を個人情報が表示される全ての画
面で確認することもできる。
【0118】本管理システムでは、後述するように法令
に基づく設備等の選任者を選任する場合、その個人の資
格が全て承認された状態であることが必要となる。ま
た、定年退職者の情報は直ぐには削除しない運用として
いる。これは、再雇用制度が各所で検討されており、定
年退職者の資格は再雇用を行う際に重要な参考情報とし
て活用できるからである。尚、退職者と現役従業員(社
員)とを区別するために、退職者は例えばオレンジ色で
表示され、一定期間管理された後、削除される。
【0119】また、利用者が図7の管理用メニュー画面
で「選任者検索」を選択すると、図13のうち左欄が画
面に表示される。この左上欄(条件入力部101)に
は、資格名称,設備名称,氏名コード,氏名の4つが検
索条件として表示される。利用者は、これら4つの検索
条件のうち少なくとも1つを入力するか又は何も入力せ
ずに、実行ボタンを押す。
【0120】例えば、図13の条件入力部101の資格
名称の欄に「危険物」と入力して実行ボタンを押すと、
図13の画面全体が表示される。図13の右欄(情報表
示部102)には、設備名称毎に、選任者氏名コード,
選任者名,正副管理区分,選任日,根拠法令,資格名称
などが表示されている。
【0121】図13において、情報表示部102に表示
されている資格名称の1つをクリックすると、その資格
を持っている従業員の一覧が表示される。これにより、
現在の選任者の退職,異動などを検討する段階で、次の
選任者の候補を容易に把握することができる。また、図
13において情報表示部102に表示されている設備名
称の1つをクリックすると、その設備の届出者及び設備
の関係情報が表示される。
【0122】なお、届出者から設備への逆検索は、図7
の管理用メニュー画面で「届出管理情報検索」を選択す
ることにより実施できる。この機能を利用することによ
り、届出者が異動等で変更になった場合に、その影響範
囲を事前に把握することができる。更に、図7の管理用
メニュー画面で「設備メンテ」を選択することにより届
出者を一括して修正することもできる。
【0123】以上のような情報を端末でモニターするこ
とにより、利用者(管理職制利用者及びアドミニストレ
ータ)は、選任者及び届出者の変更を、容易且つ速やか
に、漏れなく行うことができ、法令の遵守に貢献するこ
とができる。
【0124】また、利用者が図7の管理用メニュー画面
で「実務経験歴検索」を選択すると、図14のうち左欄
が画面に表示される。この左上欄(条件入力部101)
には、プラント名称/発注者名称,実務経験年数,監督
者経験年数,氏名コード,氏名の5つが検索条件として
表示される。利用者は、これら5つの検索条件のうち少
なくとも1つを入力するか又は何も入力せずに実行ボタ
ンを押すことにより、建設業法に基づく実務経験を検索
することができる。
【0125】例えば、図14の条件入力部101におけ
るプラントまたは発注者名称の欄に「日立」と入力して
実行ボタンを押すと、図14の画面全体が表示される。
図14の右欄(情報表示部102)では、氏名コードに
対応する部名,課名,氏名,実務経験年数,監督者経験
年数,最近の発注者名称,プラント名称,実務開始年月
日,実務終了年月日などが表示される。図14では、経
験した直近の3プラントを表示している。図14におい
て、情報表示部102に表示されている氏名コードをク
リックすると、その個人の全ての実務経験の一覧が表示
される。このデータを用いて、国土交通省などに提出す
る資料を作成することもできる。
【0126】以上のような情報を端末でモニターするこ
とにより、利用者(管理職制利用者及びアドミニストレ
ータ)は、建設業法に基づく官公庁への提出資料を効率
的に作成できるとともに、新規プラントまたは既納品の
メンテナンス等の担当者を決定する場合の参考資料とし
て有効に活用できる。なお、この考え方を応用すれば、
建屋及び設備の経歴管理,建設業法以外の実務経験など
についても同様に管理することができる。
【0127】また、利用者が図7の管理用メニュー画面
で「更新予定者検索」を選択すると、図15のうち左欄
が画面に表示される。この左上欄(条件入力部101)
には、部名,課名,氏名コード,氏名,資格名称,検索
開始日,検索終了日の7つが検索条件として表示され
る。利用者は、検索開始日(検索実施日がデフォルト入
力されているが変更も可能)以外の6つの検索条件のう
ち少なくとも1つを入力するか又は何も入力せずに、実
行ボタンを押す。
【0128】例えば、図15の条件入力部101におけ
る資格名称の欄に「電気工事業監理技術者」と入力して
実行ボタンを押すと、図15の画面全体が表示される。
図15の右欄(情報表示部102)では、入力した資格
を有する有資格者の部名,課名,氏名コード,氏名,有
効年月日,交付番号などが表示される。利用者(管理職
制利用者及びアドミニストレータ)は、この画面から資
格毎の更新予定者を容易に把握することができる。更新
予定者検索機能を利用することにより、資格の失効を防
止することができるとともに、資格維持のための予算計
画作成などにも有効に活用することができる。
【0129】本機能に関連して、アドミニストレータ
は、図8の事務局用メニュー画面において「部課別資格
更新者リスト自動発行」を設定しておくことにより、定
期的に管理職制利用者に対して部下の更新予定情報を通
知することができる。これにより、さらに資格の失効防
止に寄与できる。
【0130】また、利用者が図7の管理用メニュー画面
で「資格別年齢分布図」を選択すると、図16のうち左
欄が画面に表示される。この左上欄(条件入力部10
1)には、資格名称,部名又は課名,職種の4つが検索
条件として表示される。利用者は、これら4つの検索条
件のうち、部名又は課名の少なくとも一方と、資格名称
とを入力して、実行ボタンを押す。
【0131】例えば、図16の条件入力部101におけ
る資格名称の欄に「玉掛技能講習」と入力し、部名選択
の欄で「生産技術部」を選択し、課名選択の欄で「工
具」「施設」「生開発」を選択して実行ボタンを押す
と、図16の画面全体が表示される。図16の右欄(情
報表示部102)では、選択した部内の課毎(所属別)
に、入力した資格を有する有資格者の年齢別人数分布を
示す棒グラフが表示される。図16において、情報表示
部102の「工具」を選択し、個人詳細情報ボタンが押
されると、棒グラフに属している個人名称などの情報が
表示される。
【0132】また、図16の情報表示部102におい
て、例えば「工具」を選択して、資格別シミュレーショ
ンボタンを押すと、図17に示す該当部署の有資格者数
の推移予測に関するシミュレーション結果が表示され
る。図17の左側領域には、シミュレーションのパラメ
ータとして、退職年齢及び該当資格の取得率と、該当資
格の有資格者及び無資格者の退職者数,有資格者及び無
資格者の補強人数(人員)の5年後までの時間的な推移
予測とが表示される。退職者数は、退職年齢と個人の生
年月日から算出した数値を自動的に表示している。
【0133】利用者は、左側領域において、これらのパ
ラメータを入力して実行ボタンを押すことにより、右側
領域に5年後までの有資格者数の推移予想を表示して、
目視確認することができる。図17の右側領域では、退
職年齢が60歳の条件下で、該当資格の取得率が100
%,50%,0%に対応する有資格者数の推移線L1,
L2,L3が初期状態(又は標準条件)として表示され
ている。
【0134】図17では退職年齢が60歳に設定されて
いるが、今後の再雇用制度の導入,経営環境のグローバ
ル化などに伴う急激な組織変更にも対応できるように、
利用者は、図17の左側領域において退職年齢を任意に
設定できる。また、利用者は、必要に応じて退職者数及
び補強人数を任意に変更することもできる。更に、利用
者は、図17の右側領域に表示された標準的なシミュレ
ーション結果を参考に、該当資格の取得率を任意に設定
することができる。
【0135】例えば、利用者が、図17の左側領域にお
ける取得率の欄に15%と入力して実行ボタンを押す
と、図18の画面が表示される。図18の右側領域の表
示は、図17の右側領域の表示に、該当資格の取得率が
15%に対応する有資格者数の推移線L4と、推移線L
4に対応する推移表とが追加されたものである。
【0136】このようにして、利用者(管理職制利用者
及びアドミニストレータ)は、資格別年齢分布及び資格
別シミュレーション結果を端末の画面上で目視確認でき
る。従って、計画的な人材育成計画の策定が可能とな
り、安定した人材の供給と、法令に基づく有資格者の維
持及び確保とが図れる。即ち、企業2における設備管理
者及び事業運営上必要な人材の確保及び維持を計画的に
実施できる。また、資格別シミュレーションを繰り返す
ことにより、多技能化によるコストを最小とする人員配
置が可能になると共に、全体の最適配置が可能となる。
【0137】また、利用者が図7の管理用メニュー画面
で「選任者メンテ」を選択すると、図19のうち左欄が
画面に表示される。この左上欄(条件入力部101)に
は、設備名称,法令名称,氏名コード,氏名の4つが検
索条件として表示される。利用者は、無条件または、こ
れら4つの検索条件のうち少なくとも一つを入力するか
又は何も入力せずに、実行ボタンを押す。
【0138】例えば、図19の条件入力部101におけ
る設備名称の欄に「タンク」と入力して実行ボタンを押
すと、図19の画面全体が表示される。図19の右欄
(情報表示部102)では、入力した設備名称毎に、選
任者氏名コード,選任者名,正副管理区分,選任日,根
拠法令,資格名称などの選任者情報が表示される。利用
者は、図19の情報表示部102において、メンテナン
スを実行したい設備のチェック欄にチェックして更新ボ
タンを押す。
【0139】図19の情報表示部102において、例え
ば屋外タンク貯蔵所のチェック欄にチェックして選任者
情報メンテボタンを押すと、図20に示すような設備の
選任者一覧表が表示される。利用者は、図20におい
て、新規登録ボタン又は削除ボタンを押すことにより、
選択した設備に対して選任者の新規登録を行うか、現在
の選任者を削除するかについて選択する。現在の選任者
を削除する場合、削除対象である選任者の他に1人以上
の選任者が登録されていなければならない。この条件が
満たされていれば、削除対象である選任者のチェック欄
にチェックして削除ボタンを押すことにより、選択した
選任者の情報は削除される。
【0140】新規に選任者を追加する場合、図20にお
いて新規登録ボタンを押すことにより図21が表示され
る。図21では、該当する設備に必要な資格名称と、こ
の資格を持った従業員(即ち選任者の候補者)の一覧表
とが表示される。利用者は、この一覧表の中から新しい
選任者を選択する。選任者を新規登録するには、選択し
た従業員のチェック欄にチェックし、選任日の入力及び
正副管理区分の選択をして更新ボタンを押すことによ
り、選択した従業員が新しい選任者となる。
【0141】以上説明したようにして、管理会社1は、
企業2の事業運営上必須となる資格情報、これに関わる
法令情報及び設備情報を連携させて管理する。このよう
な管理会社1のサービスを受けることにより、アドミニ
ストレータ及び管理職制利用者は、企業2における設備
管理者の変更を容易且つ速やかに実施できると共に、企
業における設備管理者及び事業運営に必要な人材の確保
及び維持を計画的に実施できる。
【0142】上記第1実施例では、企業2は、その個人
情報,設備情報などの社外秘扱いにしたい企業情報をネ
ットワーク9に流出させることなしに、サービスを享受
できる。従って、企業情報のセキュリティー管理上も好
ましく、特に大規模な企業において非常に有効である。
【0143】一方、中小規模の企業においてその個人情
報,設備情報などの企業情報を自分で管理することは、
コスト及び管理ノウハウの面で大きな負担となる。この
負担を解消(軽減)するための第2実施例を、以下説明
する。
【0144】本発明を企業の資格情報の管理サービスビ
ジネスに適用した第2実施例における管理会社と企業の
概略情報システム構成図を図22に示す。第1実施例で
は、企業2の情報システムが個人情報管理部2d,設備
情報管理部2e及び運用条件管理部2fを備えていた
が、第2実施例では、管理会社1の情報システム(管理
システム)がこれらの管理機能を備える。
【0145】即ち、図22のように、管理会社1の管理
システムは、監視部1a,AP管理部1b,サービス実
績管理部1c,法令情報管理部1d,運用条件管理部1
e,アクセス権限情報管理部1fの他に、個人情報管理
部1g及び設備情報管理部1hを備える。企業2の情報
システムは、アドミニストレータ用端末2a,管理職制
利用者用端末2b及び一般利用者用端末2cのみを備え
る。
【0146】本実施例におけるサービスビジネスの概略
情報ネットワーク図及び概略ビジネスフロー図は、図1
及び図2とほぼ同様である。本実施例が第1実施例と異
なる点は、管理システムが備える運用条件管理部1e,
個人情報管理部1g及び設備情報管理部1hである。そ
の他の構成は第1実施例と同様であるので、ここでは説
明を省略する。
【0147】図22の運用条件管理部1eは、サービス
を提供するための管理会社1及び企業2の運用条件及び
管理条件を管理する部分である。個人情報管理部1g
は、企業2の個人情報(基礎的な個人情報及び資格等に
関する個人情報)を管理する部分である。設備情報管理
部1hは、企業2の設備に関する情報を管理する部分で
ある。
【0148】本実施例における管理サービスの詳細内容
を、図23に示す。本実施例では、管理会社1の管理シ
ステムが企業2の個人情報,設備情報及び運用条件を管
理する機能を備えるため、図4では適用外になっていた
データ保管,設備情報管理,保管データの暗号化の3項
目が、標準的なサービス内容に含まれる。また、図4で
はオプションになっていた初期データ登録(サポートの
区分)及び送受信データの暗号化(サービスの区分)
も、標準的なサービス内容に含まれる。
【0149】初期データ登録では、管理会社1は、企業
2の個人情報,企業2の設備に関する情報,管理会社1
及び企業2の運用条件及び管理条件に関する情報を、初
期データとして、個人情報管理部1g,設備情報管理部
1h,運用条件管理部1eにそれぞれ登録する。
【0150】データ保管では、管理会社1は、企業2の
個人情報を個人情報管理部1gに、企業2の設備に関す
る情報を設備情報管理部1hに、管理会社1及び企業2
の運用条件及び管理条件に関する情報を運用条件管理部
1eに、それぞれ保管する。設備情報管理では、管理会
社1は、企業2の設備に関する情報を設備情報管理部1
hにより管理する。保管データの暗号化では、管理会社
1は、個人情報管理部1g,設備情報管理部1h及び運
用条件管理部1eに保管する企業情報(保管データ)を
暗号化する。
【0151】このように保管データを暗号化しておくこ
とにより、管理会社1は、ハッカー,クラッカー等(以
下、ハッカー等という)の悪意を持った利用者に対す
る、個人情報管理部1g,設備情報管理部1h及び運用
条件管理部1eに保管されている企業情報の漏洩を防ぐ
ことができる。
【0152】送受信データの暗号化では、管理会社1
は、管理会社1から企業2に提供される資格関連情報を
含む各種データ(ネットワーク9を介して送受信される
データ)を暗号化する。これにより、ハッカー等の悪意
を持った利用者がネットワーク9上を送信されるデータ
(情報)を不正に盗聴した場合でも、企業情報の漏洩を
防ぐことができる。
【0153】ただし、ネットワーク9がLAN(ローカ
ルエリアネットワーク),WAN(ワイドエリアネット
ワーク)などで、ハッカー等の悪意を持った利用者がア
クセスできない場合は、必ずしも暗号化をしない場合が
ある。
【0154】また、本実施例では、上記した管理システ
ムの構成の違いにより、管理会社1から企業2への情報
提供方法が第1実施例と異なる。以下、本実施例におけ
る資格関連情報の提供方法を説明する。本実施例でも、
基本的な手順は第1実施例で説明した(a)〜(h)と
ほぼ同様である。
【0155】本実施例の手順のうち第1実施例と異なる
手順は、(g)及び(h)である。その他の手順は第1
実施例と同じであるので、ここでは説明を省略する。第
1実施例では、サービスを要求した企業2の情報システ
ム上でAP(アプリケーションプログラム)が実行され
た。これに対して、第2実施例では、APは管理会社1
の情報システム上で実行され、その結果がネットワーク
9を介して、サービスを要求した利用者の端末に送信
(提供)される。
【0156】即ち、手順(g)において、管理システム
のAP管理部1bは、利用者が端末2a〜2cに入力し
た要求条件をネットワーク9を介して入力し、必要な法
令情報及び運用条件等を、法令情報管理部1d及び運用
条件管理部1eからそれぞれ抽出する。更に、AP管理
部1bは、APを用いて、抽出した法令情報及び運用条
件等に基づいて、個人情報管理部1g,設備情報管理部
1h及び運用条件管理部1eから要求条件に対応した資
格関連情報を抽出する。
【0157】次に、手順(h)において、AP管理部1
bは、抽出した資格関連情報を、ネットワーク9を介し
て、サービスを要求した利用者の端末2a〜2cに送信
する。こうして、利用者は、要求条件に対応した資格関
連情報を、端末2a〜2cの画面上で目視確認すること
ができる。
【0158】本実施例でも、第1実施例と同様に、アド
ミニストレータ及び管理職制利用者は、企業2における
設備管理者の変更を容易且つ速やかに実施できると共
に、企業における設備管理者及び事業運営に必要な人材
の確保及び維持を計画的に実施できる。
【0159】次に、本発明を企業の資格情報の管理サー
ビスビジネスに適用した第3実施例を説明する。第3実
施例における管理会社と企業の情報システム構成は、第
1実施例の図3と同じである。但し、本実施例では、第
2実施例と同じように、AP(アプリケーションプログ
ラム)の実行が管理会社の情報システム上で行われる点
が、第1実施例とは異なる。
【0160】本実施例の場合、管理システムのAP管理
部1bは、利用者が端末2a〜2cに入力した要求条件
をネットワーク9を介して入力し、必要な法令情報及び
運用条件等を法令情報管理部1d及び運用条件管理部1
eから抽出する。AP管理部1bは、管理会社1の情報
システム上でAPを実行し、抽出した情報等に基づい
て、企業2の個人情報管理部2d,設備情報管理部2e
及び運用条件管理部2fから要求条件に対応した資格情
報等を抽出し、サービスを要求した利用者の端末2a〜
2cに抽出した資格情報等を表示する。
【0161】本実施例でも、第2実施例と同じように、
社外秘扱いの情報がネットワーク9上を流れる。これに
対処するために、本実施例における管理サービスの詳細
内容は、図24のようになる。図24では、第1実施例
ではオプションとなっていた送受信データの暗号化が、
第2実施例と同様に標準となっている。その他の実施例
の構成及び情報処理手順は、それぞれ第1実施例及び第
2実施例と同様であるので、ここでは説明を省略する。
ただし、ネットワーク9が、LAN(ローカルエリアネ
ットワーク),WAN(ワイドエリアネットワーク)な
どで、ハッカー等の悪意を持った利用者がアクセスでき
ない場合は、必ずしも暗号化をしない場合がある。
【0162】本実施例でも、第1実施例及び第2実施例
と同様に、アドミニストレータ及び管理職制利用者は、
企業2における設備管理者の変更を容易且つ速やかに実
施できると共に、企業における設備管理者及び事業運営
に必要な人材の確保及び維持を計画的に実施できる。
【0163】次に、本発明を、事業運営上必須な条件と
なりつつある品質マネージメントシステムの国際規格で
あるISO9000シリーズの認証及び効率的な維持に
適用した場合について説明する。1994年度版ISO
9000シリーズの教育記録管理では、個人の教育歴管
理,教育目標管理等について規定されていた。これに比
べて、2000年度版では、従来の管理に加えて、業務
遂行上必須な力量(スキル)の管理についても規定され
ている。
【0164】以下、本発明を企業の資格情報の管理サー
ビスビジネスに適用した第4実施例を説明する。本実施
例は、品質マネージメントシステムのISO9000シ
リーズの認証及び維持のために必須な人材を計画的に育
成・確保することを目的としている。
【0165】図25は、本実施例の管理会社1と企業2
の概略情報システム構成図である。
【0166】本実施例が第1実施例と異なる点は、企業
2の従業員だけでなく、品質システムを維持するために
関わる全ての関係者に対して、資格・教育歴を管理する
ことである。即ち、企業2がISO9000シリーズの
認証を受けてこれを維持するためには、企業2は、品質
システムを維持するために関わる関連会社や協力会社
(以下、関連会社という)の従業員(以下、関連会社員
という)も管理する必要がある。この関連会社員の管理
は、企業2と関連会社との間の派遣契約で定める。例え
ば図1の企業3が、関連会社となる。
【0167】図25と図3との違いは、力量等管理部2
gが企業2に追加されていることと、個人情報管理部2
dに関連会社である企業3の従業員(関連会社員)が登
録されている点である。力量等管理部2gは、業務遂行
上必要な力量を管理する部分であり、他の管理部2d〜
2fと同様に、現実的に又は仮想的にそれぞれの機能を
担うコンピュータを有している。端末2a〜2c及び管
理部2d〜2gのコンピュータが、情報伝送線92を介
してネットワーク9に接続されている。企業2の情報シ
ステムの各管理部2d〜2gで管理される情報は、同一
のデータベースで管理されてもよい。
【0168】力量等管理部2g及び個人情報管理部2d
に関連会社員が登録されることにより、図4の管理サー
ビス内容で第1実施例と変更がある点について説明す
る。図4のサポートでは、管理会社1は、企業2の企業
側テーブルの個人情報管理部2d,設備情報管理部2
e,運用条件管理部2f内に環境を設定していた。本実
施例では、これに加えて力量等管理部2gも合わせて設
定する。
【0169】また、初期データ登録では、企業2の従業
員及び関連会社員の個人情報が個人情報管理部2dに、
企業2の設備に関する情報が設備情報管理部2eに、企
業側の運用条件及び管理条件を表す情報が運用条件管理
部2fに、それぞれ登録される。個人情報管理部2dに
は、第1実施例で登録した項目以外に、会社名,派遣元
部署,派遣元職位など派遣元(関連会社)の情報も登録
される。管理会社1は、これらの情報に関する登録業務
の代行及びサポートを実施する。また、本実施例では、
業務遂行上必要な力量を表す情報を、力量等管理部2g
にも合わせて登録する。
【0170】更に、サービスの採用人材像の策定では、
管理会社1は、個人情報管理部2dに保存されている情
報及び力量等管理部2gから、現在不足している人材
(有資格者など)を求め、必要な人材像に関する情報を
企業2に提供する。
【0171】本実施例でも、資格関連情報の要求及び提
供に関する基本的な手順は、第1実施例で説明した
(a)〜(h)とほぼ同様である。本実施例が第1実施
例と異なる手順は、(g)及び(h)である。これらの
手順を、以下に説明する。 (g)管理システムのAP管理部1bは、利用者が端末
2a〜2cに入力した要求条件をネットワーク9を介し
て入力し、必要な法令情報及び運用条件等を抽出する。
必要な法令情報は法令情報管理部1dから抽出され、必
要な運用条件等は運用条件管理部1eから抽出される。
要求条件は、これらの情報を検索するための検索条件と
なる。
【0172】AP管理部1bは、この抽出した情報等と
該当するAP(アプリケーションプログラム)とを、サ
ービスを要求した利用者の端末2a〜2c,個人情報管
理部2d,設備情報管理部2e,運用条件管理部2f及
び力量等管理部2gの少なくとも1つに対して、ネット
ワーク9を介して送信する。 (h)送信されたAPは、個人情報管理部2d,設備情
報管理部2e,運用条件管理部2f及び力量等管理部2
gの情報を用いて、要求条件に対応した資格情報等を求
め(抽出し)、サービスを要求した利用者の端末2a〜
2cに求めた資格情報等を表示する。APは、この資格
情報等を求める際に、(g)で抽出された法令情報及び
運用条件等を適用する。
【0173】以下、企業2の従業員及び関連会社員の利
用者が、管理会社1の管理システムから資格関連情報を
入手する手順を、具体的に説明する。尚、第1実施例と
同じ手順については説明を省略する。
【0174】利用者は、初めに、図5のログイン画面に
おいてユーザID及びパスワードを入力して、図27の
共通メニュー画面を表示させる。共通メニュー画面に
は、一般利用者用のメニューである一般利用者機能20
0,管理職制利用者用のメニューである管理者機能21
0,アドミニストレータ用のメニューである事務局機能
220が一緒に表示されている。また、図27の下端部
には問合せ先の情報も表示されており、これは図28及
び図29も同様である。
【0175】一般利用者は、一般利用者機能200のみ
を利用できる。管理職制利用者は、一般利用者機能20
0及び管理者機能210に限定して利用できる。アドミ
ニストレータは、一般利用者機能200,管理者機能2
10及び事務局機能220の全てを利用できる。
【0176】企業2の従業員による資格情報及び教育情
報の閲覧範囲(検索範囲)は、次のように設定される。
一般利用者の範囲は、自分自身の情報のみである。管理
職制利用者の範囲は、自分自身の情報と、企業2の従業
員及び関連会社員のうち管理している部下全員の情報で
ある。アドミニストレータの範囲は、企業2の従業員及
び関連会社員の全員の情報である。関連会社員による閲
覧範囲は、自分自身の情報のみである。なお、関連会社
員に管理職制利用者又は事務局の権限を与える場合は、
特別権限によりこれを付与する。
【0177】一般利用者機能200は、情報参照,メン
テの2つのメニューを有する。情報参照は、資格者取得
方法/問合せ,資格と根拠法令解説,部署別業務スキル
一覧表,個人別業務スキルトレースの4つの処理メニュ
ーを有する。
【0178】共通メニュー画面において「部署別業務ス
キル一覧表」が選択された場合、各部署で定義されてい
る業務遂行上必須な力量に関する内容が、一覧表形式で
利用者の端末画面に表示される。「個人別業務スキルト
レース」が選択された場合、利用者が、該当する業務に
対して必須な力量を裏付ける資格,教育,条件を満たし
ているか否かに関して比較した結果が、利用者の端末画
面に表示される。
【0179】「個人メンテ」が選択された場合、個人が
取得した資格情報,任意及び必須の取得目標としている
資格情報及びメンテナンスを実施するための画面が、利
用者の端末画面に表示される。図27の一般利用者機能
200におけるその他の処理名は、第1実施例と同じで
あるので、ここでは説明を省略する。
【0180】管理職制利用者及びアドミニストレータ
は、図27の共通メニュー画面で管理者機能210を選
択することにより、図28の管理用メニュー画面(検索
画面)を端末に表示させることができる。管理用メニュ
ー画面は、検索,分析,メンテ,承認の4つのメニュー
を有する。
【0181】検索及び承認の処理名は第1実施例と同じ
であるので、ここでは説明を省略する。分析は、第1実
施例の処理名に業務別適任者トレース,個人別業務スキ
ルトレース(管理者用)が追加されている。メンテは、第
1実施例の処理名に業務遂行上求められるスキルメンテ
が追加されている。
【0182】管理用メニュー画面において「資格保有者
/特別教育受講者検索」が選択された場合、資格保有者
(有資格者),任意及び必須の取得目標としている資格
情報の一覧表が利用者の端末画面に表示される。「一般
教育検索」が選択された場合、教育歴,任意及び必須の
受講目標としている教育情報の一覧表が利用者の端末画
面に表示される。「個人情報検索」が選択された場合、
個人別の資格の一覧表,任意及び必須の取得目標として
いる資格情報が利用者の端末画面に表示される。
【0183】「資格別年齢分布図」が選択された場合、
資格別(資格毎)の資格保有者,任意及び必須の取得目
標としている資格情報の年齢分布図が利用者の端末画面
に表示される。「業務別適任者トレース」が選択された
場合、該当業務遂行上必要な力量に適任な個人を検索し
表示するための画面が、利用者の端末に表示される。
「個人別業務スキルトレース(管理者用)」が選択され
た場合、あらかじめ定義されている業務遂行上必要な力
量を基に個人別に合致する業務を検索するための画面
が、利用者の端末に表示される。
【0184】「資格/特別教育メンテ」が選択された場
合、資格保有者,任意及び必須の取得目標としている資
格情報のメンテナンスを実施するための画面が、利用者
の端末に表示される。「一般教育メンテ」が選択された
場合、一般教育毎の受講者,任意及び必須の取得目標と
している受講情報のメンテナンスを実施するための画面
が、利用者の端末に表示される。「個人単位メンテ」が
選択された場合、資格取得,一般教育受講歴,任意及び
必須の取得目標としている資格情報/教育情報を個人単
位にメンテナンスするための画面が、利用者の端末に表
示される。管理者が設定した任意及び必須の取得目標と
している資格情報/教育情報は、一般利用者は変更する
ことが出来ない。
【0185】「承認処理」が選択された場合、各従業員
がメンテした資格取得及び一般教育受講,任意及び必須
の取得目標としている資格情報/教育情報に関して承認
処理を実行するための画面が、利用者の端末に表示され
る。図28の管理用メニュー画面におけるその他の処理
名は、第1実施例と同じであるので、ここでは説明を省
略する。
【0186】アドミニストレータは、図27の共通メニ
ュー画面で事務局機能220を選択することにより、図
29の事務局用メニュー画面(検索画面)を端末に表示
させることができる。事務局用メニュー画面は、メン
テ,法令関係,情報提供,自動発行,承認,権限,シス
テム管理者の7つのメニューを有する。「システム管理
者」は、アドミニストレータのうちシステム管理者のみ
が利用できるメニューである。
【0187】メンテは、「TOEICメンテ」,「職名
資格対応メンテ」及び「出向先所属更新」の3つの処理
メニューを有する。情報提供は、「資格取得方法/問合
せ先メンテ」,「機能別部課別利用回数確認」及び「個
人アクセスログ表示」の3つの処理メニューを有する。
自動発行は、「課別取得該当者リスト自動発行」,「部
課別資格更新者リスト自動発行」,「実務経験証明証発
行」及び「HIPLA更新データ作成」の4つの処理メ
ニューを有する。
【0188】システム管理者は、「特別権限者メン
テ」,「承認無実務経験メンテ」,「資格/教育名称メ
ンテ」,「連絡更新」,「パスワードメンテ」,「資格
/教育承認無メンテ」,「資格/教育情報無承認条件削
除」,「設備削除」,「個人情報データエクスポー
ト」,「個人情報データインポート」,「関連会社登
録」,「在籍所属更新」,「出向先所属更新」,「機能
名更新」,「自動メール管理者更新」の15の処理メニ
ュー(図示せず)を有する。法令関係,承認及び権限の
処理名は第1実施例と同じであるので、ここでは説明を
省略する。
【0189】事務局用メニュー画面において、「出向先
所属更新」が選択された場合、出向先の所属を更新する
ための画面が、利用者の端末に表示される。「個人アク
セスログ表示」が選択された場合、当月アクセス回数,
先月アクセス回数,累計,初回アクセス日及び最終アク
セス日が、利用者の端末に表示される。「HIPLA更
新データ作成」が選択された場合、更新情報をHIPL
A(人事管理システム)に提供するためのファイルを作成
するための画面が、利用者の端末に表示される。
【0190】「承認処理」が選択された場合、個人の資
格取得,一般教育受講,任意及び必須の取得目標として
いる資格情報/教育情報,実務経験歴のメンテナンスに
対して承認処理を実施するための画面が、利用者の端末
に表示される。
【0191】「資格/教育承認無メンテ」が選択された
場合、資格/特別教育及び一般教育の取得について承認
なしにメンテを行える画面が、利用者の端末に表示され
る。「個人情報データエクスポート」が選択された場
合、個人の資格,教育,実務経験歴情報をファイルに出
力するための画面が、利用者の端末に表示される。「個
人情報データインポート」が選択された場合、個人情報
エクスポートで出力したファイル及びそのフォーマット
に準じたファイルを読み込んでテーブルに登録するため
の画面が、利用者の端末に表示される。
【0192】「関連会社登録」が選択された場合、関連
会社を登録するための画面が、利用者の端末に表示され
る。「在籍所属更新」が選択された場合、在籍所属の登
録及び更新をするための画面が、利用者の端末に表示さ
れる。「出向先所属更新」が選択された場合、出向先の
所属を更新するための画面が、利用者の端末に表示され
る。「機能名更新」が選択された場合、機能を追加/更
新するための画面が、利用者の端末に表示される。「自
動メール管理者更新」が選択された場合、メール発行管
理者を更新するための画面が、利用者の端末に表示され
る。
【0193】図29の事務局用メニュー画面におけるそ
の他の処理名は、第1実施例と同じであるので、ここで
は説明を省略する。
【0194】以下、図27〜図29の幾つかの処理メニ
ューについて、利用者の端末画面の一例を具体的に説明
する。
【0195】利用者が図27の共通メニュー画面で「個
人メンテ」を選択すると、図30が表示される。例え
ば、利用者が「鈴木一郎」である場合、図30のように
利用者自身の所属,氏名,年齢と一緒に、保有資格,受
講した特別教育及び一般教育に関する情報,個人または
上長が設定した任意及び必須の取得目標としている資
格,特別教育及び一般教育に関する情報が、個人情報と
して表示される。
【0196】利用者は、図30の画面において資格新規
登録ボタン又は教育新規登録ボタンを押すことにより、
新しく取得した資格,新しく受講した教育,任意及び必
須の取得目標としている資格/教育を、自分自身で登録
できる。利用者は、図30の画面において修正ボタンを
押すことにより、画面表示されている資格又は教育に関
する情報及び個人で設定した目標を、自分自身で修正で
きる。このように、図30は、個人情報のメンテ画面で
あると同時に、個人詳細情報画面でもある。
【0197】また、利用者が図28の管理用メニュー画
面で「資格別年齢分布図」を選択すると、図31のうち
左欄が画面に表示される。この左上欄(条件入力部10
1)には、資格名称,出向者/従事者を含む,目標を含
む,部名または課名,職位の6つが検索条件として表示
される。利用者は、これら6つの検索条件のうち、部名
または課名の少なくとも一方と、資格名称とを入力し
て、実行ボタンを押す。
【0198】例えば、図31の条件入力部101におけ
る資格名称の欄に「玉掛技能講習」と入力し、部名選択
の欄で「生産技術部」を選択し、課名選択の欄で「工
具」,「施設」及び「生開発」を選択して実行ボタンを
押すと、図31の画面全体が表示される。図31の右欄
(情報表示部102)では、選択した部内の課毎(所属
別)に、入力した資格を有する有資格者の年齢別人数分
布を示す棒グラフが表示される。
【0199】図31の条件入力部101において、「出
向者/従事者を含む」,「目標を含む」にチェックして
おけば、該当する人数を含めた棒グラフが表示される。
図31において、情報表示部102の「工具」を選択
し、個人詳細情報ボタンを押すと、棒グラフに属してい
る個人名称などの情報が表示される。
【0200】また、利用者が図27の共通メニュー画面
で「個人別業務スキルトレース」を選択すると、図32
のうち左欄が画面に表示される。この左上欄(条件入力
部101)には、部名,課名,業務区分,業務内容の4
つが検索条件として表示される。利用者は、無条件また
はこれら4つの検索条件のうち少なくとも一つを入力
し、実行ボタンを押す。
【0201】例えば、図32の条件入力部101におけ
る部名の欄に「開発部」と、課名の欄に「管理課」と入
力して実行ボタンを押すと、図32の画面全体が表示さ
れる。図32の右欄(情報表示部102)では、指定し
た条件の範囲内の業務が表示される。表示項目として
は、事業所,部名,課名,氏名コード,氏名,チェック
欄,対象部名,対象課名,業務区分,業務内容が表示さ
れる。チェック欄にチェックをしてスキルチェックボタ
ンを押すと、図33が表示される。
【0202】図33は、指定した業務区分と利用者が既
に取得している資格/教育/条件についてのスキルチェ
ック結果であり、事業所,部名,課名,氏名コード,氏
名,業務区分,対象部名,対象課名,職位,要求される
力量,力量を裏付ける資格/教育/条件(任意及び必
須)が表示される。この場合、例えば、業務遂行上既に
取得している資格/教育/条件は黒文字で表示され、未
取得の資格等は赤文字で表示される。さらに、図33に
おいて氏名コードをクリックすると、図30の個人詳細
情報が表示される。
【0203】また、利用者が図28の管理者メニュー画
面で「業務別適任者トレース」を選択すると、図34の
うち左欄が画面に表示される。この左上欄(条件入力部1
01)には、部名,課名,業務区分,業務内容の4つが検
索条件として表示される。利用者は、無条件またはこれ
ら4つの検索条件のうち少なくとも一つを入力し、実行
ボタンを押す。
【0204】例えば、図34の条件入力部101におけ
る部名の欄に「開発部」と、課名の欄に「管理課」と入
力して実行ボタンを押すと、図34の画面全体が表示さ
れる。表示項目は、事業所,部名,課名,チェック欄,
業務区分である。図34の右欄(情報表示部102)で
は、指定した条件の範囲内の業務一覧が表示される。該
当する業務の適任者を確認したい場合には、対応するチ
ェック欄にチェックして実行ボタンを押す。例えば、図
34の情報表示部102において、「規格管理」のチェ
ック欄にチェックして実行ボタンを押すと、図35が表
示される。
【0205】図35は、選択した業務(規格管理)を遂
行する上で必要な力量を持った人の一覧表である。表示
項目は、事業所,対象部名,対象課名,業務区分,職
位,部名,課名,氏名コード,氏名である。図35で氏
名コードをクリックすると、図33が表示される。
【0206】また、利用者が図28の管理者メニュー画
面で「個人別業務スキルトレース(管理者用)」を選択
すると、図36のうち左欄が画面に表示される。この左
上欄(条件入力部101)には、部名,課名,職位,氏
名コード,氏名の5つが検索条件として表示される。利
用者は、無条件またはこれら5つの検索条件のうち少な
くとも一つを入力して実行ボタンを押す。
【0207】例えば、図36の条件入力部101におけ
る部名の欄に「開発部」と、課名の欄に「管理課」と入
力して実行ボタンを押すと、図36の画面全体が表示さ
れる。図36の右欄(情報表示部102)では、指定し
た条件の範囲内の業務遂行上必須な力量を持った個人の
一覧表が表示される。図36の表示項目は、事業所,対
象部名,対象課名,業務区分,職位,部名,課名,氏名
コード及び氏名である。
【0208】図36において、例えば氏名コード「12
3456」をクリックすると、図37が表示される。図
37は、業務遂行上必須な力量を持っている業務の一覧
表である。図37の表示項目は、事業所,部名,課名,
氏名コード,氏名,チェック欄,業務の対象部名及び対
象課名,業務区分である。図37でチェック欄にチェッ
クして実行ボタンを押すと、図33が表示される。
【0209】本実施例の場合、企業2の従業員と企業3
の関連会社員が混在するため、これに起因する混乱を防
ぐために、例えば関連会社員を水色で表示して、企業2
の従業員と区別する。
【0210】本実施例では、アドミニストレータ及び管
理職制利用者は、企業2における設備管理者の変更を容
易且つ速やかに実施できると共に、企業における設備管
理者及び事業運営に必要な人材の確保並びに維持を計画
的に実施できる。この結果、事業運営上必須な条件とな
りつつある品質マネージメントシステムのISO9000シ
リーズの認証及び効率的な維持を実現できる。
【0211】次に、本発明を企業の資格情報の管理サー
ビスビジネスに適用した第5実施例を説明する。第5実
施例における管理会社1と企業2の情報システム構成
は、第4実施例の図25と同じである。但し、本実施例
では、第3実施例と同じように、AP(アプリケーショ
ンプログラム)の実行が管理会社1の情報システム上で
行われる点が、第4実施例とは異なる。
【0212】本実施例の場合、管理システムのAP管理
部1bは、利用者が端末2a〜2cに入力した要求条件
をネットワーク9を介して入力し、必要な法令情報及び
運用条件等を法令情報管理部1d及び運用条件管理部1
eから抽出する。AP管理部1bは、管理会社1の情報
システム上でAPを実行し、抽出した情報等に基づい
て、企業2の個人情報管理部2d,設備情報管理部2
e,運用条件管理部2f及び力量等管理部2gから要求
条件に対応した資格情報等を抽出し、サービスを要求し
た利用者の端末2a〜2cに抽出した資格情報等を表示
する。
【0213】本実施例でも、アドミニストレータ及び管
理職制利用者は、企業2における設備管理者の変更を容
易且つ速やかに実施できると共に、企業における設備管
理者及び事業運営に必要な人材の確保並びに維持を計画
的に実施できる。この結果、事業運営上必須な条件とな
りつつある品質マネージメントシステムのISO9000シ
リーズの認証及び効率的な維持を実現できる。
【0214】第4実施例及び第5実施例では、企業2
が、派遣契約に基づいて企業3の関連会社員(従業員)
の情報を管理する。この場合、企業3は情報を提供する
だけであるため、企業3が関連会社員の情報を効果的に
管理することはできない。
【0215】企業3が、企業2に派遣している関連会社
員の情報とそれ以外の従業員の情報とを統合して管理す
るためには、第2実施例のように、個人情報の管理を管
理会社1に依頼し、個人情報管理部1gなどを企業2と
共有することで対応できる。この場合、企業2は企業3
から派遣されている関連会社員と企業2の従業員とを統
括して管理でき、企業3は企業2に派遣している関連会
社員と企業2に派遣していない従業員の両方に対して、
企業3の組織体系に合わせた管理が可能となる。また、
企業3は、企業2に派遣している関連会社員に関する派
遣元情報を個人情報管理部1gに登録することにより、
派遣している関連会社員の情報を企業2に提供すること
ができる。
【0216】上記情報管理を実現するために、本発明を
企業の資格情報の管理サービスビジネスに適用した第6
実施例を説明する。図26は、本実施例の管理会社1と
企業2の概略情報システム構成図である。本情報システ
ムの構成は、基本的には第2実施例の図22と同じであ
る。本実施例が第2実施例と異なる点は、管理会社1の
情報システム(管理システム)が業務遂行上必須な力量
を管理するための力量等管理部1iを備え、個人情報管
理部1gが企業2の従業員及び企業3の関連会社員の情
報(個人情報)を登録している点である。
【0217】本実施例でも、資格関連情報の要求及び提
供に関する基本的な手順は、第2実施例で説明した
(a)〜(h)とほぼ同様である。本実施例が第2実施
例と異なる手順は、(g)及び(h)である。これらの
手順を、以下に説明する。 (g)管理システムのAP管理部1bは、利用者が端末
2a〜2cに入力した要求条件をネットワーク9を介し
て入力し、必要な法令情報及び運用条件等を、法令情報
管理部1d及び運用条件管理部1eからそれぞれ抽出す
る。更に、AP管理部1bは、APを用いて、抽出した
法令情報及び運用条件等に基づいて、運用条件管理部1
e,個人情報管理部1g,設備情報管理部1h及び力量
等管理部1iから要求条件に対応した資格関連情報を抽
出する。 (h)AP管理部1bは、抽出した資格関連情報を、ネ
ットワーク9を介して、サービスを要求した利用者の端
末2a〜2cに送信する。こうして、利用者は、要求条
件に対応した資格関連情報を、端末2a〜2cの画面上
で目視確認することができる。
【0218】本実施例では、企業2と企業3が個人情報
管理部1gを共有するため、資格関連情報の検索範囲が
他の実施例とは異なる。一般利用者(企業2の従業員,
企業3の関連会社員)の範囲は、自分自身の情報のみで
ある。企業2の管理職制利用者の範囲は、自分自身の情
報と、企業2の従業員及び企業3の関連会社員のうち管
理している部下全員の情報である。この場合、企業2の
管理職制利用者は、企業2の組織体系で検索/閲覧でき
る。アドミニストレータの範囲は、企業2の従業員及び
企業3の関連会社員全員の情報である。
【0219】企業3の管理職制権限を有する従業員が企
業2に派遣されている場合、企業2では一般利用者権限
として扱われる。但し、特別な理由により企業2におい
ても管理職制権限を付与する場合は、企業2の管理職制
権限と同様に扱われる。
【0220】企業3の一般権限利用者の検索範囲は、自
分自身の情報のみである。企業3の管理職制利用者の検
索範囲は、企業2への派遣の有無に関係なく、自分自身
の情報及び企業3の部下全員の情報である。企業3のア
ドミニストレータの検索範囲は、企業2への派遣の有無
に関係なく、企業3の社員全員の情報である。この場
合、企業3の管理職制利用者及びアドミニストレータ
は、企業3の組織体系で検索/閲覧できる。
【0221】本実施例では、企業2及び企業3のアドミ
ニストレータ及び管理職制利用者は、それぞれの設備管
理者の変更を容易且つ速やかに実施できると共に、それ
ぞれの企業における設備管理者及び事業運営に必要な人
材の確保及び維持を計画的に実施できる。この結果、事
業運営上必須な条件となりつつある品質マネージメント
システムのISO9000シリーズの認証及び効率的な
維持を実現できる。
【0222】
【発明の効果】本発明によれば、企業における設備管理
者の変更を容易且つ速やかに実施でき、企業における設
備管理者及び事業運営に必要な人材の確保を計画的に実
施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のサービスビジネスに関する概略情
報ネットワーク図。
【図2】第1実施例のサービスビジネスに関する概略ビ
ジネスフロー図。
【図3】図1における管理会社と企業の概略情報システ
ム構成図。
【図4】第1実施例の管理サービスの詳細内容を示す
図。
【図5】管理システムへのログイン画面の一例を示す
図。
【図6】共通メニュー画面の一例を示す図。
【図7】管理用メニュー画面の一例を示す図。
【図8】事務局用メニュー画面の一例を示す図。
【図9】メニュー「資格と根拠法令解説」の画面の一例
を示す図。
【図10】メニュー「資格と根拠法令解説」の画面の一
例を示す図。
【図11】メニュー「資格と根拠法令解説」の画面の一
例を示す図。
【図12】メニュー「個人メンテ」の画面の一例を示す
図。
【図13】メニュー「選任者検索」の画面の一例を示す
図。
【図14】メニュー「実務経験歴検索」の画面の一例を
示す図。
【図15】メニュー「更新予定者検索」の画面の一例を
示す図。
【図16】メニュー「資格別年齢分布図」の画面の一例
を示す図。
【図17】資格別シミュレーションの表示画面の一例を
示す図。
【図18】資格別シミュレーションの表示画面の一例を
示す図。
【図19】メニュー「選任者メンテ」の画面の一例を示
す図。
【図20】メニュー「選任者メンテ」の画面の一例を示
す図。
【図21】メニュー「選任者メンテ」の画面の一例を示
す図。
【図22】第2実施例における管理会社と企業の概略情
報システム構成図。
【図23】第2実施例の管理サービスの詳細内容を示す
図。
【図24】第3実施例の管理サービスの詳細内容を示す
図。
【図25】第4実施例における管理会社と企業の概略情
報システム構成図。
【図26】第6実施例における管理会社と企業の概略情
報システム構成図。
【図27】共通メニュー画面の一例を示す図。
【図28】管理用メニュー画面の一例を示す図。
【図29】事務局用メニュー画面の一例を示す図。
【図30】メニュー「個人メンテ」の画面の一例を示す
図。
【図31】メニュー「資格別年齢分布図」の画面の一例
を示す図。
【図32】メニュー「個人別業務スキルトレース」の画
面の一例を示す図。
【図33】メニュー「個人別業務スキルトレース」の画
面の一例を示す図。
【図34】メニュー「業務別適任者トレース」の画面の
一例を示す図。
【図35】メニュー「業務別適任者トレース」の画面の
一例を示す図。
【図36】メニュー「個人別業務スキルトレース」の画
面の一例を示す図。
【図37】メニュー「個人別業務スキルトレース」の画
面の一例を示す図。
【符号の説明】
1…管理会社、1a…監視部、1b…アプリケーション
プログラム管理部、1c…サービス実績管理部、1d…
法令情報管理部、1e,2f…運用条件管理部、1f…
アクセス権限情報管理部、1g,2d…個人情報管理
部、1h,2e…設備情報管理部、1i,2g…力量等
管理部、2,3…企業、2a…アドミニストレータ用端
末、2b…管理職制利用者用端末、2c…一般利用者用
端末、4…法令メンテナンス会社、5…保険会社、6…
ファイナンス会社、7,8…官公庁、9…ネットワー
ク。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年9月20日(2002.9.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】請求項1乃至6の何れかにおいて、前記利
用者の端末画面に表示される情報は、暗号化されたデー
タとして、前記ネットワークを介して前記利用者の端末
に送信されることを特徴とする資格情報の管理方法。
【請求項】請求項1乃至の何れかにおいて、前記法
令情報は、改正が行われた後または所定期間毎に、最新
情報に更新されることを特徴とする資格情報の管理方
法。
【請求項】管理契約を締結した企業の利用者から、該
企業の設備管理に関係する資格関連情報の検索条件をネ
ットワークを介して受け付け、 前記企業の設備管理に関係する法令情報及び資格情報,
前記企業の社員が有する資格情報、並びに前記企業の設
備管理者に関する情報のうち少なくとも一つから、前記
検索条件に対応する資格関連情報を抽出し、 該検索条件に対応する資格関連情報を前記利用者の端末
画面に表示することを特徴とする資格情報の管理方法。
【請求項11】管理契約を締結した企業のシステムとネ
ットワークを介して接続され、前記企業の設備管理に関
係する資格関連情報を管理するための資格情報の管理装
置において、 前記企業の設備管理に関係する法令情報を管理する法令
情報管理部と、 前記企業の利用者端末から入力されたユーザ情報をネッ
トワークを介して入力し、該ユーザ情報に対応する利用
者のアクセス権限を管理するアクセス権限管理部と、 前記利用者端末から入力された前記資格関連情報の検索
条件をネットワークを介して入力し、該検索条件に対応
する法令情報を前記法令情報管理部から抽出すると共
に、該抽出した法令情報に対応する資格関連情報を前記
企業のシステムから抽出して前記利用者端末に表示する
ためのプログラムを、前記企業のシステムに送信するア
プリケーションプログラム管理部とを備えることを特徴
とする資格情報の管理装置。
【請求項12】管理契約を締結した企業のシステムとネ
ットワークを介して接続され、前記企業の設備管理に関
係する資格関連情報を管理するための資格情報の管理装
置において、 前記企業の設備管理に関係する法令情報を管理する法令
情報管理部と、 前記企業の設備情報を管理する設備情報管理部と、 前記企業の社員が有する資格情報を管理する個人情報管
理部と、 前記企業の利用者端末から入力されたユーザ情報をネッ
トワークを介して入力し、該ユーザ情報に対応する利用
者のアクセス権限を管理するアクセス権限管理部と、 前記利用者端末から入力された前記資格関連情報の検索
条件をネットワークを介して入力し、該検索条件に対応
する資格関連情報を前記設備情報管理部及び前記個人情
報管理部から抽出して、該抽出した資格関連情報をネッ
トワークを介して前記利用者端末に送信するアプリケー
ションプログラム管理部とを備えることを特徴とする資
格情報の管理装置。
【請求項13】請求項11又は12において、前記利用
者端末に表示又は送信する資格関連情報は、新しい設備
管理者の候補者に関する情報,前記企業における資格保
有者の年齢分布に関する情報,前記企業における資格保
有者数の時間的な推移予測に関する情報のうち少なくと
も一つであることを特徴とする資格情報の管理装置。
【請求項14】予め登録された利用者から、該利用者が
属する企業の事業運営に関係する資格関連情報の検索条
件をネットワークを介して受け付け、 前記企業の事業運営に関係する法令情報及び資格情報,
前記企業の社員が有する資格情報のうち少なくとも一つ
から、前記検索条件に対応する資格関連情報を求め、 前記検索条件に対応する資格関連情報を前記利用者の端
末画面に表示することを特徴とする資格情報の管理方
法。
【請求項15】予め登録された利用者から、該利用者が
属する企業の事業運営に関係する資格関連情報の検索条
件をネットワークを介して受け付け、 前記企業の事業運営に関係する法令情報及び資格情報,
前記企業の社員が有する資格情報のうち少なくとも一つ
から、前記検索条件に対応する資格関連情報を抽出し、 前記企業における資格保有者の年齢分布及び資格保有者
数の時間的な推移予測のうち少なくとも一方に関する情
報を、前記利用者の端末画面に表示することを特徴とす
る資格情報の管理方法。
【請求項16】管理契約を締結した企業のシステムとネ
ットワークを介して接続され、前記企業の事業運営に関
係する資格関連情報を管理するための資格情報の管理装
置において、 前記企業の事業運営に関係する法令情報を管理する法令
情報管理部と、 前記企業の利用者端末から入力されたユーザ情報をネッ
トワークを介して入力し、該ユーザ情報に対応する利用
者のアクセス権限を管理するアクセス権限管理部と、 前記利用者端末から入力された前記資格関連情報の検索
条件をネットワークを介して入力し、該検索条件に対応
する法令情報を前記法令情報管理部から抽出すると共
に、該抽出した法令情報に対応する資格関連情報を前記
企業のシステムから抽出して前記利用者端末に表示する
ためのプログラムを、前記企業のシステムに送信するア
プリケーションプログラム管理部とを備えることを特徴
とする資格情報の管理装置。
【請求項17】管理契約を締結した企業のシステムとネ
ットワークを介して接続され、前記企業の事業運営に関
係する資格関連情報を管理するための資格情報の管理装
置において、 前記企業の事業運営に関係する法令情報を管理する法令
情報管理部と、 前記企業の社員が有する資格情報を管理する個人情報管
理部と、 前記企業の利用者端末から入力されたユーザ情報をネッ
トワークを介して入力し、該ユーザ情報に対応する利用
者のアクセス権限を管理するアクセス権限管理部と、 前記利用者端末から入力された前記資格関連情報の検索
条件をネットワークを介して入力し、該検索条件に対応
する資格関連情報を前記個人情報管理部から抽出して、
該抽出した資格関連情報をネットワークを介して前記利
用者端末に送信するアプリケーションプログラム管理部
とを備えることを特徴とする資格情報の管理装置。
【請求項18】請求項16又は17において、前記利用
者端末に表示又は送信する資格関連情報は、前記企業に
おける資格保有者の年齢分布に関する情報,前記企業に
おける資格保有者数の時間的な推移予測に関する情報の
うち少なくとも一つであることを特徴とする資格情報の
管理装置。
【請求項19】請求項11乃至18の何れかにおいて、
前記資格関連情報は、業務遂行上必要な力量に関する情
報を含むことを特徴とする資格情報の管理装置。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年12月19日(2002.12.
19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井村 敏也 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立事業所内 (72)発明者 小栗 忠和 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立事業所内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め登録された利用者から、該利用者が属
    する企業の設備管理に関係する資格関連情報の検索条件
    をネットワークを介して受け付け、 前記企業の設備管理に関係する法令情報及び資格情報,
    前記企業の社員が有する資格情報、並びに前記企業の設
    備管理者に関する情報のうち少なくとも一つから、前記
    検索条件に対応する資格関連情報を求め、 前記検索条件に対応する資格関連情報を前記利用者の端
    末画面に表示することを特徴とする資格情報の管理方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記利用者の端末画面
    に表示される資格関連情報は、前記利用者に予め付与さ
    れた権限に応じて選択的に表示されることを特徴とする
    資格情報の管理方法。
  3. 【請求項3】予め登録された利用者から、該利用者が属
    する企業の設備管理に関係する資格関連情報の検索条件
    をネットワークを介して受け付け、 前記企業の設備管理に関係する法令情報及び資格情報,
    前記企業の社員が有する資格情報、並びに前記企業の設
    備管理者に関する情報のうち少なくとも一つから、前記
    検索条件に対応する資格関連情報を抽出し、 少なくとも新しい設備管理者の候補者に関する情報を前
    記利用者の端末画面に表示することを特徴とする資格情
    報の管理方法。
  4. 【請求項4】予め登録された利用者から、該利用者が属
    する企業の設備管理に関係する資格関連情報の検索条件
    をネットワークを介して受け付け、 前記企業の設備管理に関係する法令情報及び資格情報,
    前記企業の社員が有する資格情報、並びに前記企業の設
    備管理者に関する情報のうち少なくとも一つから、前記
    検索条件に対応する資格関連情報を抽出し、 前記企業における資格保有者の年齢分布及び資格保有者
    数の時間的な推移予測のうち少なくとも一方に関する情
    報を、前記利用者の端末画面に表示することを特徴とす
    る資格情報の管理方法。
  5. 【請求項5】請求項3又は4において、前記利用者は、
    予め管理権限を付与された前記企業の社員であることを
    特徴とする資格情報の管理方法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の何れかにおいて、前記企
    業の設備管理者に関する情報は、前記企業の設備情報
    と、前記企業の社員が有する資格情報とが関連付けて保
    存されていることを特徴とする資格情報の管理方法。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6の何れかにおいて、前記企
    業の社員が有する資格情報及び前記企業の設備管理者に
    関する情報は、前記企業側のシステムに保存されている
    ことを特徴とする資格情報の管理方法。
  8. 【請求項8】請求項1乃至6の何れかにおいて、前記利
    用者の端末画面に表示される情報は、暗号化されたデー
    タとして、前記ネットワークを介して前記利用者の端末
    に送信されることを特徴とする資格情報の管理方法。
  9. 【請求項9】請求項1乃至8の何れかにおいて、前記法
    令情報は、改正が行われた後または所定期間毎に、最新
    情報に更新されることを特徴とする資格情報の管理方
    法。
  10. 【請求項10】請求項9において、前記法令情報の更新
    を委託した会社に対して、更新実績に応じた手数料を支
    払うことを特徴とする資格情報の管理方法。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10の何れかにおいて、前
    記企業と締結した管理契約に従って、少なくとも前記資
    格関連情報を前記利用者の端末画面に表示するサービス
    の実績に応じたサービス料金を、前記企業から受け取る
    ことを特徴とする資格情報の管理方法。
  12. 【請求項12】請求項1乃至11の何れかにおいて、前
    記企業の社外秘扱いの情報が漏洩した場合、前記企業と
    締結した管理契約に従って、前記企業に対して補償金を
    支払うことを特徴とする資格情報の管理方法。
  13. 【請求項13】管理契約を締結した企業の利用者から、
    該企業の設備管理に関係する資格関連情報の検索条件を
    ネットワークを介して受け付け、 前記企業の設備管理に関係する法令情報及び資格情報,
    前記企業の社員が有する資格情報、並びに前記企業の設
    備管理者に関する情報のうち少なくとも一つから、前記
    検索条件に対応する資格関連情報を抽出し、 該検索条件に対応する資格関連情報を前記利用者の端末
    画面に表示することを特徴とする資格情報の管理方法。
  14. 【請求項14】管理契約を締結した企業のシステムとネ
    ットワークを介して接続され、前記企業の設備管理に関
    係する資格関連情報を管理するための資格情報の管理装
    置において、 前記企業の設備管理に関係する法令情報を管理する法令
    情報管理部と、 前記企業の利用者端末から入力されたユーザ情報をネッ
    トワークを介して入力し、該ユーザ情報に対応する利用
    者のアクセス権限を管理するアクセス権限管理部と、 前記利用者端末から入力された前記資格関連情報の検索
    条件をネットワークを介して入力し、該検索条件に対応
    する法令情報を前記法令情報管理部から抽出すると共
    に、該抽出した法令情報に対応する資格関連情報を前記
    企業のシステムから抽出して前記利用者端末に表示する
    ためのプログラムを、前記企業のシステムに送信するア
    プリケーションプログラム管理部とを備えることを特徴
    とする資格情報の管理装置。
  15. 【請求項15】管理契約を締結した企業のシステムとネ
    ットワークを介して接続され、前記企業の設備管理に関
    係する資格関連情報を管理するための資格情報の管理装
    置において、 前記企業の設備管理に関係する法令情報を管理する法令
    情報管理部と、 前記企業の設備情報を管理する設備情報管理部と、 前記企業の社員が有する資格情報を管理する個人情報管
    理部と、 前記企業の利用者端末から入力されたユーザ情報をネッ
    トワークを介して入力し、該ユーザ情報に対応する利用
    者のアクセス権限を管理するアクセス権限管理部と、 前記利用者端末から入力された前記資格関連情報の検索
    条件をネットワークを介して入力し、該検索条件に対応
    する資格関連情報を前記設備情報管理部及び前記個人情
    報管理部から抽出して、該抽出した資格関連情報をネッ
    トワークを介して前記利用者端末に送信するアプリケー
    ションプログラム管理部とを備えることを特徴とする資
    格情報の管理装置。
  16. 【請求項16】請求項14又は15において、前記利用
    者端末に表示又は送信する資格関連情報は、新しい設備
    管理者の候補者に関する情報,前記企業における資格保
    有者の年齢分布に関する情報,前記企業における資格保
    有者数の時間的な推移予測に関する情報のうち少なくと
    も一つであることを特徴とする資格情報の管理装置。
  17. 【請求項17】予め登録された利用者から、該利用者が
    属する企業の事業運営に関係する資格関連情報の検索条
    件をネットワークを介して受け付け、 前記企業の事業運営に関係する法令情報及び資格情報,
    前記企業の社員が有する資格情報のうち少なくとも一つ
    から、前記検索条件に対応する資格関連情報を求め、 前記検索条件に対応する資格関連情報を前記利用者の端
    末画面に表示することを特徴とする資格情報の管理方
    法。
  18. 【請求項18】予め登録された利用者から、該利用者が
    属する企業の事業運営に関係する資格関連情報の検索条
    件をネットワークを介して受け付け、 前記企業の事業運営に関係する法令情報及び資格情報,
    前記企業の社員が有する資格情報のうち少なくとも一つ
    から、前記検索条件に対応する資格関連情報を抽出し、 前記企業における資格保有者の年齢分布及び資格保有者
    数の時間的な推移予測のうち少なくとも一方に関する情
    報を、前記利用者の端末画面に表示することを特徴とす
    る資格情報の管理方法。
  19. 【請求項19】管理契約を締結した企業のシステムとネ
    ットワークを介して接続され、前記企業の事業運営に関
    係する資格関連情報を管理するための資格情報の管理装
    置において、 前記企業の事業運営に関係する法令情報を管理する法令
    情報管理部と、 前記企業の利用者端末から入力されたユーザ情報をネッ
    トワークを介して入力し、該ユーザ情報に対応する利用
    者のアクセス権限を管理するアクセス権限管理部と、 前記利用者端末から入力された前記資格関連情報の検索
    条件をネットワークを介して入力し、該検索条件に対応
    する法令情報を前記法令情報管理部から抽出すると共
    に、該抽出した法令情報に対応する資格関連情報を前記
    企業のシステムから抽出して前記利用者端末に表示する
    ためのプログラムを、前記企業のシステムに送信するア
    プリケーションプログラム管理部とを備えることを特徴
    とする資格情報の管理装置。
  20. 【請求項20】管理契約を締結した企業のシステムとネ
    ットワークを介して接続され、前記企業の事業運営に関
    係する資格関連情報を管理するための資格情報の管理装
    置において、 前記企業の事業運営に関係する法令情報を管理する法令
    情報管理部と、 前記企業の社員が有する資格情報を管理する個人情報管
    理部と、 前記企業の利用者端末から入力されたユーザ情報をネッ
    トワークを介して入力し、該ユーザ情報に対応する利用
    者のアクセス権限を管理するアクセス権限管理部と、 前記利用者端末から入力された前記資格関連情報の検索
    条件をネットワークを介して入力し、該検索条件に対応
    する資格関連情報を前記個人情報管理部から抽出して、
    該抽出した資格関連情報をネットワークを介して前記利
    用者端末に送信するアプリケーションプログラム管理部
    とを備えることを特徴とする資格情報の管理装置。
  21. 【請求項21】請求項19又は20において、前記利用
    者端末に表示又は送信する資格関連情報は、前記企業に
    おける資格保有者の年齢分布に関する情報,前記企業に
    おける資格保有者数の時間的な推移予測に関する情報の
    うち少なくとも一つであることを特徴とする資格情報の
    管理装置。
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