JP2003162331A - 整圧装置 - Google Patents

整圧装置

Info

Publication number
JP2003162331A
JP2003162331A JP2001360077A JP2001360077A JP2003162331A JP 2003162331 A JP2003162331 A JP 2003162331A JP 2001360077 A JP2001360077 A JP 2001360077A JP 2001360077 A JP2001360077 A JP 2001360077A JP 2003162331 A JP2003162331 A JP 2003162331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
valve
gas
flow path
pipeline
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001360077A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kawahigashi
孝至 川東
Kazuya Fujisawa
和也 藤澤
Masakatsu Mitome
正勝 三留
Hajime Terada
肇 寺田
Motonori Shinagawa
元則 品川
Seigo Iwamoto
誠吾 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Itoh Kouki Corp
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Itoh Kouki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd, Itoh Kouki Corp filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP2001360077A priority Critical patent/JP2003162331A/ja
Publication of JP2003162331A publication Critical patent/JP2003162331A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Fluid Pressure (AREA)
  • Safety Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度上昇等による微細な昇圧や小さな圧力変
動等により誤作動が起こらなくなり、しかも真の異常を
見逃さず作動することが可能となると共に、これによっ
て遮断弁部の復帰の手間を省くことができる整圧装置を
提供する。 【解決手段】 下流側管路12のガスの圧力が、安定状
態での圧力P1 よりも大きな設定圧力値P2 以上となる
と、ガバナ13において、調整弁部31に替わり遮断弁
部32によって上流側管路11からのガスが遮断され
る。設定圧力値P2より小さくなると、遮断弁部32が
自動に復帰され、調整弁部31に替わる。下流側管路1
2のガスの圧力が設定圧力値P2 より大きな設定圧力値
3 以上となると、ガバナ13より上流側に設けられた
ガバナ14がガバナ13と独立に作動して、遮断弁部7
0によって、上流側管路11からのガスが遮断される。
なお、遮断弁部70の復帰は手動で行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、互いに隔てられた上流
側管路から下流側管路へのガスの送出圧力を調整する整
圧装置に係り、特に複数のガバナを有する整圧装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】整圧装置は、上流側管路のガスの圧力変
動や負荷流量に関係なく、下流側管路内のガスの圧力を
所定の圧力値となるように調整するものである。
【0003】従来の整圧装置は、2つのガバナを備えて
おり、下流側から順に、下流側管路へ送出するガスの圧
力を調整する調整弁部を有するガバナ、および、下流側
管路の異常昇圧を防止する手動復帰型の遮断弁部を有す
るガバナが設けられている。この整圧装置は、通常時、
下流側のガバナが作動して下流側管路へ送出するガスの
圧力が所定の圧力値となるように調整され、下流側管路
で異常昇圧等の異常が発生した場合には、上流側のガバ
ナが作動して上流側管路からのガスを遮断する。なお、
下流側のガバナでガスが遮断された場合、遮断した状態
から遮断していない状態への復帰は安全確認等をしてか
ら手動で行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな整圧装置では上流側のガバナの遮断弁部が作動する
ための圧力値を低く設定すると、温度上昇等による微細
な昇圧や小さな圧力変動等の真の異常でなくても作動す
るといったような誤作動が起こる。しかも、遮断した状
態から遮断していない状態へは手動で復帰しなければな
らず、安全確認等で手間がかかるという問題があった。
他方、遮断弁部が作動するための圧力値を高く設定して
しまうと、真の異常や故障を見逃してしまう危険性が高
くなるという問題があった。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、温度上昇等による微細な昇圧や小さ
な圧力変動等による誤作動が起こらなくなり、しかも真
の異常を見逃さず作動することが可能となると共に、こ
れによって遮断弁部の復帰の手間を省くことができる整
圧装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の整圧装置
は、互いに隔てられた上流側管路と下流側管路との境界
に設けられるものであって、出口側が前記下流側管路に
接続されると共に狭管部を有する第1の流路と、一端が
前記流路の狭管部より下流側に接続された第1の管路
と、前記第1の管路の他端が接続されると共に、前記第
1の管路を通じて下流側管路の圧力変動を感知する第1
の圧力感知部と、前記第1の圧力感知部によって感知さ
れた圧力を基に下流側管路に送出するガスの圧力を第1
の設定圧力値に保つ調整弁部と、前記第1の圧力感知部
が前記第1の設定圧力値より大きな第2の設定圧力値以
上の圧力を感知すると、前記調整弁部に替わり作動して
上流側管路からのガスを遮断し、前記第1の圧力感知部
が第2の設定圧力値より低い圧力を感知すると、遮断し
た状態から遮断していない状態への復帰を自動的に行う
第1の遮断弁部とを有する第1の弁手段と、入口側が前
記上流側管路に接続され、出口側が前記第1の流路の入
口側に接続された第2の流路と、一端が前記第1の流路
の狭管部より下流側に接続された第2の管路と、前記第
2の管路の他端が接続されると共に、前記第2の管路を
通じて下流側管路の圧力変動を感知する第2の圧力感知
部と、前記第2の圧力感知部が前記第2の設定圧力値よ
り大きな第3の設定圧力値以上の圧力を感知すると、前
記第1の弁手段と独立に作動して上流側管路からのガス
を遮断すると共に、遮断した状態から遮断していない状
態への手動復帰が可能になる第2の遮断弁部とを有する
第2の弁手段とを備えたものである。
【0007】この整圧装置では、第1の弁手段におい
て、第1の圧力感知部によって、第1の管路を通じて下
流側管路の圧力変動が感知され、調整弁部によって、こ
の感知された圧力を基に下流側管路に送出するガスの圧
力が第1の設定圧力値に保たれる。第1の圧力感知部が
第1の設定圧力値より大きな第2の設定圧力値以上の圧
力を感知した場合には、第1の遮断弁部が調整弁部に替
わり作動して、上流側管路からのガスを遮断する。そし
て、第1の圧力感知部が第2の設定圧力値より低い圧力
を感知すると、遮断状態から遮断していない状態への復
帰が自動的に行われる。一方、第2の弁手段において
は、第2の圧力感知部によって、第2の管路を通じて下
流側管路の圧力変動が感知される。そして、第2の圧力
感知部が第2の設定圧力値より大きな第3の設定圧力値
以上の圧力を感知すると、第2の遮断弁部が、第1の弁
手段とは独立に作動して上流側管路からのガスを遮断す
る。なお、第2の遮断弁部では、遮断状態から遮断して
いない状態への復帰は手動により可能となる。
【0008】請求項2記載の整圧装置は、第1の管路が
第1の流路に対して第2の管路よりも上流側に接続され
る構成としたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施の形態に係る整圧
装置10の概略断面構成を表すものである。この整圧装
置10は、互いに隔てられた上流側管路11と下流側管
路12との境界に設けられるもので、2つのガバナ1
3,14により構成されている。下流側のガバナ13
は、下流側管路12の異常昇圧を防止するための自動復
帰型の遮断弁部を備えている。一方、上流側のガバナ1
4は、下流側管路12の異常昇圧を防止するための手動
復帰型の遮断弁部を備えている。なお、ガバナ13は本
発明の「第1の弁手段」、ガバナ14は本発明の「第2
の弁手段」の一具体例にそれぞれ対応している。
【0011】下流側のガバナ13は、本体部21の中に
ガスの流路22(第1の流路)を有している。この流路
22は、入口22aがフランジ22A,62B同士が連
結されることによりガバナ14の出口62bに接続さ
れ、出口22bがフランジ部22B,12A同士が連結
されることにより下流側管路12に接続されると共に、
出口22b側に狭管部22Cを有している。流路22に
は、入口22a側と出口22b側との間に仕切部23
A,23Bが設けられている。この仕切部23A,23
Bの間には、空洞を有する筒体部24が配設されてい
る。筒体部24の内部には弁部30が設けられている。
この弁部30は、下流側管路12へ送出されるガスの圧
力を設定圧力値P1 (第1の設定圧力値)となるように
調整し、下流側管路12のガスの圧力がP1 より大きな
設定圧力値P2 (第2の設定圧力値)以上になると上流
側管路11からのガスを遮断する機能を有するものであ
る。弁部30の上方には、この弁部30を駆動するため
の駆動部40と、この駆動部40を制御するための圧力
感知部50とが設けられている。
【0012】弁部30は、調整弁部31および遮断弁部
32により構成されている。調整弁部31は、筒体部2
4で仕切部23A,23Bより下方に設けられる弁座3
1Aと、駆動部40に連動され、弁座31Aと所定の間
隔をおいて上方に設けられる弁体31Bとにより構成さ
れている。この調整弁部31は、駆動部40によって弁
体31Bが上下に駆動され、弁体31Bと弁座31Aと
の間隔が調整されて下流側管路12へのガスの圧力が設
定圧力値P1 となるように調整するものである。一方、
遮断弁部32は、筒体部24で仕切部23A,23Bよ
り上方に設けられる弁座32Aと、駆動部40に連動さ
れ、弁座32Aと所定の間隔をおいて上方に設けられ、
調整弁部31の上方に調整ばね33を介して接続される
弁体32Bとにより構成されている。この遮断弁部32
は、下流側管路12のガスの圧力が設定圧力値P2 以上
になると、駆動部40によって、調整ばね33が圧縮さ
れることにより、弁体32Bが弁座32Aに押し付けら
れて、下流側管路12へのガスの送出を停止するもので
ある。
【0013】なお、図示しないが、筒体部24の側面に
は金網等からなる筒状ストレーナの一端が接続され、そ
の他端は本体部21の底部と接続されている。また、弁
体31Bの下方には、弁体31Bに接続される弁棒、お
よび、この弁棒に連動する連動子を介してバランスダイ
ヤフラムが設けられている。バランスダイヤフラムは、
流路22の入口22a側の圧力変動を感知することによ
り、この圧力変動により弁部30が作動するために設定
した零点がずれないように調整するものである。
【0014】駆動部40は、一端が弁部30と接続さ
れ、弁部30を駆動する弁棒41と、弁棒41の他端と
固定支軸42を介して連設され、固定支軸42を中心に
して回動するレバー43と、レバー43の一端に接続さ
れる連動子44とにより構成されており、連動子44に
接続されたレバー43が固定支軸42を中心として時計
回りあるいは反時計回りに回動し、レバー43に連設さ
れた弁棒41が上方あるいは下方に動くことにより弁部
30を駆動するようになっている。
【0015】圧力感知部50には、連動子44の他端が
固定され、連動子44に感知した圧力を伝達するダイヤ
フラム51が設けられている。圧力感知部50は、この
ダイヤフラム51によって2つの部屋、すなわち、駆動
部40側において下流側管路12の圧力を制御する圧力
制御室52と、通気口(図示せず)を介して大気に連通
された大気連通室53とに分けられている。
【0016】圧力制御室52と流路22の狭管部22C
の下流側との間には管路57(第1の管路)が設けられ
ており、圧力制御室52に狭管部22Cにおけるガスの
圧力が伝達されるようになっている。ダイヤフラム51
の大気連通室53側には、開口部54Aを有する受圧板
54が設けられ、また、大気連通室53のキャップ部5
3Aには調整ねじ56が組み込まれている。この調整ね
じ56には調整ばね55の一端が固定され、この調整ば
ね55の他端側が受圧板54の開口部54Aを介してダ
イヤフラム51に固定されており、ダイヤフラム51を
圧力制御室52方向に付勢している。なお、調整ばね5
5の付勢力は、調整ねじ56をキャップ部53Aにねじ
込むことにより調整できるようになっている。
【0017】他方、上流側のガバナ14は、本体部61
の中にガスの流路62(第2の流路)を備えている。こ
の流路62は、入口62aがフランジ62A,11B同
士が連結されることにより上流側管路11に接続され、
出口62bが前述のようにフランジ部62B,22A同
士が連結されることによりガバナ13の入口22aに接
続されている。流路62には、入口62a側と出口62
b側との間に仕切部63A,63Bが設けられている。
仕切部63A,63Bの間には空洞を有する筒体部64
が配設されている。筒体部64の内部には遮断弁部70
が設けられている。この遮断弁部70は、下流側管路1
2のガスの圧力がP2 より大きな設定圧力値P3 (第3
の圧力設定値)以上になると上流側管路11からのガス
を遮断するものである。遮断弁部70の上方には、遮断
弁部70を駆動する駆動部80と、駆動部80を制御す
る圧力感知部90とが設けられている。
【0018】遮断弁部70は、筒体部64で仕切部63
A,63Bより上方に設けられる弁座70Aと、弁座7
0Aと所定の間隔をおいて上方に設けられる弁体70B
とにより構成されており、ガスの圧力が所定の設定値P
3 以上になると、駆動部80によって弁体70Bが弁座
70Aに押し付けられて、下流側管路12へのガスの送
出を停止するものである。
【0019】駆動部80は、一端が遮断弁部70と接続
され、遮断弁部70を駆動する弁棒81と、弁棒81の
他端に接続される連動子82とにより構成されており、
連動子82に接続される弁棒81が上方あるいは下方に
動くことにより遮断弁部70を駆動するようになってい
る。
【0020】圧力感知部90には、連動子82の他端が
固定され、連動子82に感知した圧力を伝達するための
ダイヤフラム91が設けられている。圧力感知部90は
このダイヤフラム91によって、駆動部80側において
下流側管路12の圧力を制御する圧力制御室92と、通
気口(図示せず)を介して大気に連通された大気連通室
93とに分けられている。圧力感知部90には更に、弁
棒81に連動し、遮断弁部70を手動で復帰する際に用
いる把持部97が設けられている。
【0021】圧力制御室92と流路22の狭管部22C
の下流側との間には管路98(第2の管路)が設けられ
ており、圧力制御室92に狭管部22Cにおけるガスの
圧力が伝達されるようになっている。ダイヤフラム91
の大気連通室93側には、開口部94Aを有する受圧板
94が設けられ、また、大気連通室93のキャップ部9
3Aには調整ねじ96が組み込まれている。この調整ね
じ96には調整ばね95の一端が固定され、この調整ば
ね95の他端側が受圧板94の開口部94Aを介してダ
イヤフラム91に固定されており、ダイヤフラム91を
圧力制御室92方向に付勢している。
【0022】次に、図2〜図4および図1を参照してこ
のように構成された整圧装置10の動作について説明す
る。なお、図2〜図4 の各図において、図(A)はガ
バナ13の弁部30付近を拡大したもの、図(B)はガ
バナ14の遮断弁部70付近を拡大したものをそれぞれ
表している。整圧装置10の動作は、下流側管路12に
おけるガスの圧力によって、(1)下流側管路12での
ガスの圧力がガバナ13の遮断弁部32の設定圧力値P
2 より小さいとき、(2)下流側管路12でのガスの圧
力がガバナ13の遮断弁部32の設定圧力値P2 より大
きくて、かつ、ガバナ14の遮断弁部70の設定圧力値
3 より小さいとき、(3)下流側管路12でのガスの
圧力がガバナ14の遮断弁部70の設定圧力値P3 より
大きいときに分けられる。
【0023】まず、(1)下流側管路12におけるガス
の圧力がガバナ13の遮断弁部32の設定圧力値P2
り小さいときの整圧装置10の動作について説明する。
このとき、図2に示したように、ガバナ13において、
管路57を通じて圧力感知部50で感知された下流側管
路12の圧力を基に、駆動部40により駆動された調整
弁部31によって下流側管路12のガスの圧力が設定圧
力値P1 となるように調整する。例えば、下流側管路1
2の圧力が上昇したとき、管路57を通じて下流側管路
12のガスの圧力が伝えられ、圧力制御室52の圧力が
上昇する。この圧力制御室52の圧力が、調整ばね55
の付勢力と大気圧による大気連通室53側の圧力より大
きくなると、ダイヤフラム51が大気連通室53側に変
位する。この大気連通室53側に変位したダイヤフラム
51に固定された連動子44を介して、レバー43が固
定支軸42を中心として反時計回りに回動し、レバー4
3に連設された弁棒41が下方に動く。この下方に動い
た弁棒41によって、調整弁部31の開度、すなわち弁
体31Bと弁座31Aとの間の間隔が小さくなって、下
流側管路12の圧力が設定圧力値P1 となるように調整
される。なお、このとき、ガバナ13の遮断弁部32お
よびガバナ14は作動していない。
【0024】次に、(2)下流側管路12でのガスの圧
力がガバナ13の遮断弁部32の設定圧力値P2 より大
きくて、かつ、ガバナ14の遮断弁部71の設定圧力値
3より小さいときについて説明する。図3に示したよ
うに、例えば調整弁部31の弁座31Aと弁体31Bと
の間に異物が噛み込まれる等して閉止されず、下流側管
路12のガスの圧力が遮断弁部32で設定された圧力値
である設定圧力値P2以上になると、管路57を通じて
圧力感知部50で感知された下流側管路12の圧力を基
に、駆動部40により駆動された遮断弁部32によって
上流側管路11から下流側管路12へのガスの流れが遮
断される。
【0025】すなわち、下流側管路12のガスの圧力が
設定圧力値P2 以上になると、管路57を通じて下流側
管路12のガスの圧力が伝えられ、圧力制御室52の圧
力が上昇し、ダイヤフラム51が大気連通室53側に更
に変位し、このダイヤフラム51に固定された連動子4
4を介して、レバー43が固定支軸42を中心として反
時計回りに回動し、レバー43に連設された弁棒41が
更に下方に動く。この下方に動いた弁棒41によって、
調整ばね33が圧縮され、遮断弁部32における弁体3
2Bが弁座32Aに押し付けられて、下流側管路12へ
のガスの送出が停止される。なお、下流側管路12のガ
スの圧力が設定圧力値P2 より低下すると、遮断弁部3
2が遮断した状態から遮断していない状態への復帰が自
動的に行われ、調整弁部31に切り替わり、前述したよ
うに調整弁部31によって下流側管路12のガスの圧力
が調整される。
【0026】次に、(3)下流側管路12でのガスの圧
力がガバナ14の遮断弁部70の設定圧力値P3 より大
きいときの整圧装置10の動作について説明する。図4
に示したように、下流側管路12の圧力がガバナ14の
遮断弁部70で設定された圧力値である設定圧力値P3
以上になると、遮断弁部70によりガスの送出が停止さ
れる。すなわち、下流側管路12のガスの圧力が圧力値
3 以上になると、管路57を通じて下流側管路12の
ガスの圧力が伝えられ、圧力制御室92の圧力が上昇す
る。この圧力制御室92の圧力が、調整ばね95の付勢
力と大気圧による大気連通室93側の圧力より大きくな
ると、ダイヤフラム91が大気連通室93側に変位す
る。この大気連通室93側に変位したダイヤフラム91
に固定された連動子82に連設された弁棒81が下方に
動き、遮断弁部71における弁体71Bが弁座71Aに
押し付けられ、下流側管路12へのガスの送出が停止さ
れる。なお、このとき、遮断した状態にある遮断弁部7
0は、手動で把持部97を持ち上げることにより、遮断
していない状態への復帰が可能となる。
【0027】このように本実施の形態では、下流側管路
12のガスの圧力が安定状態での圧力P1 よりも大きな
設定圧力値P2 以上となると、下流側のガバナ13にお
いて、調整弁部31に替わり、遮断弁部32によって、
上流側管路11からのガスが遮断されると共に、下流側
管路12のガスの圧力が設定圧力値P2 より低くなる
と、遮断した状態から遮断していない状態への復帰が自
動的に行われる。下流側管路12のガスの圧力が設定圧
力値P2 より大きい設定圧力値P3 以上となると、上流
側のガバナ14が下流側のガバナ13と独立に作動し、
遮断弁部70によって、上流側管路11からのガスが遮
断されると共に、遮断した状態から遮断していない状態
への復帰が手動により可能となる。これにより、温度上
昇等による微細な昇圧や小さな圧力変動等により誤作動
が起こらなくなり、しかも真の異常を見逃さず作動する
ことが可能となると共に、これによって遮断弁部70の
復帰の手間を省くことができる。よって、高信頼性およ
び高安全性を図ることができると共に、取扱いの簡単化
が可能となる。
【0028】以上、実施の形態を挙げて本発明を説明し
たが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態の
整圧装置の構成要素やその配置は図1に示したものに限
られない。また、ダイヤフラム51,91は直動式また
はパイロット式を問わず利用可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明の整圧装置に
よれば、下流側管路のガスの圧力が安定状態での圧力よ
りも大きな第2の設定圧力値以上となると、下流側のガ
バナにおいて、調整弁部に替わり、遮断弁部によって、
上流側管路からのガスが遮断されると共に、第2の設定
圧力値より低くなると遮断した状態から遮断していない
状態への復帰が自動的に行われる。下流側管路のガスの
圧力が第2の設定圧力値より大きな第3の設定圧力値以
上となると、上流側のガバナが下流側のガバナと独立に
作動し、遮断弁部によって、上流側管路からのガスが遮
断されると共に、遮断した状態から遮断していない状態
への復帰が手動により可能となる。これにより、温度上
昇等による微細な昇圧や小さな圧力変動等により誤作動
が起こらなくなり、しかも真の異常を見逃さず作動する
ことが可能となると共に、これによって遮断弁部の復帰
の手間を省くことができる。よって、高信頼性および高
安全性を図ることができると共に、取扱いの簡単化が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る整圧装置の概略構
成を表す断面図である。
【図2】図1に示した整圧装置の動作を説明するために
各々のガバナの要部を拡大した図である。
【図3】図1に示した整圧装置の動作を説明するために
各々のガバナの要部を拡大した図である。
【図4】図1に示した整圧装置の動作を説明するために
各々のガバナの要部を拡大した図である。
【符号の説明】
10・・・ 整圧装置、11・・・ 上流側管路、11B,12
A,22A,22B,62A,62B・・・ フランジ、1
2・・・ 下流側管路、13・・・ ガバナ、14・・・ガバナ、
21,61・・・ 本体部、22,62・・・ 流路、22a,
62a・・・ 入口、22b,62b・・・ 出口、23A,2
3B,63A,63B・・・ 仕切部、24,64・・・ 筒体
部、30・・・ 弁部、31・・・ 調整弁部、31A,32
A,70A・・・ 弁座、31B,32B,70B・・・ 弁
体、32,70・・・ 遮断弁部、33,55,95・・・ 調
整ばね、40,80・・・ 駆動部、41,81・・・ 弁棒、
42・・・ 固定支軸、43・・・ レバー、44,82・・・ 連
動子、50,90・・・ 圧力感知部、51,91・・・ ダイ
ヤフラム、52,92・・・ 圧力制御室、54,94・・・
受圧板、54A、 94A・・・ 開口部、53,93・・・ 大
気連通室、56,96・・・ 調整ねじ、57,98・・・ 管
路、97・・・ 把持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤澤 和也 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 三留 正勝 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 寺田 肇 東京都港区海岸一丁目5番20号 東京瓦斯 株式会社内 (72)発明者 品川 元則 大阪府東大阪市箱殿町10番4号 伊藤工機 株式会社内 (72)発明者 岩本 誠吾 大阪府東大阪市箱殿町10番4号 伊藤工機 株式会社内 Fターム(参考) 3H061 AA10 BB04 CC03 CC12 CC23 EA22 EC13 ED01 GG05 GG12 GG15 5H316 AA01 BB01 CC04 CC08 DD08 DD17 EE02 EE04 EE10 EE12 EE18 EE20 EE30 ES06 FF02 FF06 FF14 GG01 GG11 GG15 HH04 JJ01 JJ09 JJ14 KK01 KK04 KK08 LL05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに隔てられた上流側管路と下流側管
    路との境界に設けられる整圧装置であって、 出口側が前記下流側管路に接続されると共に狭管部を有
    する第1の流路と、一端が前記第1の流路の狭管部より
    下流側に接続された第1の管路と、前記第1の管路の他
    端が接続されると共に、前記第1の管路を通じて下流側
    管路の圧力変動を感知する第1の圧力感知部と、前記第
    1の圧力感知部によって感知された圧力を基に下流側管
    路に送出するガスの圧力を第1の設定圧力値に保つ調整
    弁部と、前記第1の圧力感知部が前記第1の設定圧力値
    より大きな第2の設定圧力値以上の圧力を感知すると、
    前記調整弁部に替わり作動して上流側管路からのガスを
    遮断し、前記第1の圧力感知部が第2の設定圧力値より
    低い圧力を感知すると、遮断した状態から遮断していな
    い状態への復帰を自動的に行う第1の遮断弁部とを有す
    る第1の弁手段と、 入口側が前記上流側管路に接続され、出口側が前記第1
    の流路の入口側に接続された第2の流路と、一端が前記
    第1の流路の狭管部より下流側に接続された第2の管路
    と、前記第2の管路の他端が接続されると共に、前記第
    2の管路を通じて下流側管路の圧力変動を感知する第2
    の圧力感知部と、前記第2の圧力感知部が前記第2の設
    定圧力値より大きな第3の設定圧力値以上の圧力を感知
    すると、前記第1の弁手段と独立に作動して上流側管路
    からのガスを遮断すると共に、遮断した状態から遮断し
    ていない状態への手動復帰が可能になる第2の遮断弁部
    とを有する第2の弁手段とを備えたことを特徴とする整
    圧装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の管路が第1の流路に対して前
    記第2の管路よりも上流側に接続されていることを特徴
    とする請求項1記載の整圧装置。
JP2001360077A 2001-11-26 2001-11-26 整圧装置 Pending JP2003162331A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001360077A JP2003162331A (ja) 2001-11-26 2001-11-26 整圧装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001360077A JP2003162331A (ja) 2001-11-26 2001-11-26 整圧装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003162331A true JP2003162331A (ja) 2003-06-06

Family

ID=19170964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001360077A Pending JP2003162331A (ja) 2001-11-26 2001-11-26 整圧装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003162331A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017054181A (ja) * 2015-09-07 2017-03-16 アズビル金門株式会社 レギュレータ
CN110206920A (zh) * 2019-04-26 2019-09-06 林德工程(杭州)有限公司 带有超压安全切断功能的自力式减压阀

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017054181A (ja) * 2015-09-07 2017-03-16 アズビル金門株式会社 レギュレータ
CN110206920A (zh) * 2019-04-26 2019-09-06 林德工程(杭州)有限公司 带有超压安全切断功能的自力式减压阀
CN110206920B (zh) * 2019-04-26 2023-09-15 林德工程(杭州)有限公司 带有超压安全切断功能的自力式减压阀

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4902942B2 (ja) 流量測定モジュール、流量測定方法、プロセス制御システムおよびプロセス制御システムの製造方法
US5279129A (en) Gas supply apparatus
EP2140326B1 (en) Gas regulator flow boost cartridge
EP2469369B1 (en) Pressure averaging sense tube for gas regulator.
US20160018830A1 (en) Pilot operated fluid regulators having a reset apparatus and related methods
JP4702385B2 (ja) ファン制御装置
EP0037786B1 (en) Fuel control apparatus
US4368618A (en) Manually operated metering valve for a fuel control
JP2003162331A (ja) 整圧装置
JPH05324094A (ja) 流体圧力制御装置
JPH08101718A (ja) 流体減圧システム
JP3602822B2 (ja) 整圧装置
US8038091B2 (en) Fan control apparatus
JP3724717B2 (ja) 整圧装置の作動確認方法
JP3818459B2 (ja) ボイラ制御装置
JP3691012B2 (ja) 整圧装置
US20040038642A1 (en) Gas flow control systems
JP5194969B2 (ja) 流体払出装置
EP0131235A1 (en) Heating System
EP3819740A1 (en) Air spring pressure regulating valve
JP2787369B2 (ja) 自動圧力制御弁
WO2010019759A2 (en) System and method for monitoring control status of an exhaust apparatus pressure control system
JP2004094657A (ja) 多系列ガバナシステム
JP2004145849A (ja) 多系列ガバナシステムの安全弁制御方法
JP2004240840A (ja) 整圧器制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040810

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060911

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20061005

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070219