JP2003162193A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2003162193A
JP2003162193A JP2001358932A JP2001358932A JP2003162193A JP 2003162193 A JP2003162193 A JP 2003162193A JP 2001358932 A JP2001358932 A JP 2001358932A JP 2001358932 A JP2001358932 A JP 2001358932A JP 2003162193 A JP2003162193 A JP 2003162193A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image forming
cleaning
image
blade
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001358932A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3803055B2 (ja
Inventor
Nobuhito Yokogawa
信人 横川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2001358932A priority Critical patent/JP3803055B2/ja
Publication of JP2003162193A publication Critical patent/JP2003162193A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3803055B2 publication Critical patent/JP3803055B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クリーニング手段に用いられるブレード状部
材や像担持体の長寿命化を図るとともに、そのブレード
状部材の捲れを抑制することである。 【解決手段】 転写ベルト60に対向した状態で表面移
動するクリーニングローラ71と、そのクリーニングロ
ーラの表面に付着したトナーをそのローラ表面に当接し
て除去する除去ブレード72とを設け、非画像形成動作
期間中にクリーニングローラの軸方向における除去ブレ
ードの当接幅にわたるトナー入力用画像を作像手段1Y
により転写ベルト上に作成する。これにより、通常の画
像形成動作を妨げずに、除去ブレードの当接幅全域にわ
たってトナーを入力でき、ブレード捲れを抑制すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、詳しくは、
画像形成動作期間中にトナーが付着し得るトナー付着部
材に対向した状態で表面移動し、そのトナー付着部材上
に付着したトナーを表面に付着させて除去するクリーニ
ング部材と、クリーニング部材の表面に付着したトナー
をクリーニング部材表面に当接して除去する除去ブレー
ドとを有するクリーニング手段を備えた画像形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、感光体ドラム等の像担持体(トナ
ー付着部材)上に付着した残留トナーをクリーニングす
る手段としては、一般に、クリーニングブレードを像担
持体の表面移動方向に対してカウンタ方向に当接させ、
その像担持体表面上の残留トナーを取り去るものが用い
られている。このようなクリーニング手段においては、
クリーニングブレードが像担持体表面と摩擦摺動するこ
とにより、クリーニングブレードの捲れ(以下、「ブレ
ード捲れ」という。)が発生することがある。そのた
め、従来からブレード捲れを防止するための対策が種々
提案されている。例えば、特開2001−42724号
公報では、クリーニングブレードにて取り去ったトナー
を、そのクリーニングブレードのエッジ部分に堆積させ
つづけ、そのトナーによりクリーニングブレードと像担
持体表面との間の摩擦を低減し、ブレード捲れを防止す
る画像形成装置が提案されている。また、例えば、特開
平10−177330号公報では、クリーニングブレー
ドと像担持体表面との間の摩擦を低減するために像担持
体表面に潤滑剤を供給する画像形成装置が提案されてい
る。これらの公報では、感光体ドラムに対するクリーニ
ングについて説明されているが、転写ベルトなどに対す
るクリーニングについても同様に利用することができ
る。
【0003】しかし、このように像担持体上のトナーを
クリーニングブレードによって直接掻き取る場合、その
クリーニングブレードのエッジ部分を比較的高い圧力で
像担持体表面に押し当てるため、そのエッジ部分及び像
担持体表面の磨耗量が大きい。そのため、クリーニング
ブレード及びそのクリーニング対象である像担持体の寿
命が比較的短くなるという不具合があった。このような
不具合を解消する方法としては、像担持体に対して金属
ローラ等のクリーニングローラを対向させ、そのクリー
ニングローラにバイアスを印加して静電力等により像担
持体上のトナーを除去するものがある。この方法におい
ては、そのクリーニングローラ表面に付着したトナーを
除去するために、そのローラ表面に除去ブレードを当接
させる構成を採用することが多い。このような構成にお
いては、クリーニングローラと像担持体との間の摩擦が
少ないため、クリーニングブレードを用いる場合より
も、クリーニング対象である像担持体の寿命を延ばすこ
とができる。しかも、クリーニングローラと像担持体と
の対向領域を1回だけ通過する間に像担持体上からクリ
ーニングローラによって回収できるトナーの量は、クリ
ーニングブレードを用いた場合に比べて少ないので、そ
のクリーニングローラ表面と除去ブレードとの当接圧
を、クリーニングブレードと像担持体との当接圧よりも
小さく設定しても、クリーニングローラ表面から十分に
トナーを除去することができる。したがって、除去ブレ
ードの寿命も、クリーニングブレードより長くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、除去ブレー
ドを備えたクリーニングローラを用いる場合、上述した
クリーニングブレードと同様に、その除去ブレードのブ
レード捲れが発生する。しかも、クリーニングローラ表
面に当接する除去ブレードのブレード捲れは、像担持体
表面に当接するクリーニングブレードよりも発生しやす
いという問題があった。以下、その理由について説明す
る。
【0005】一般に、正常な画像形成動作時であって
も、正規に帯電しないまま像担持体上に残留するトナー
や転写残トナーなどが像担持体表面に僅かながら付着す
る。このように付着したトナーは、像担持体の表面移動
に伴ってクリーニングブレードやクリーニングローラの
対向部まで搬送され、像担持体表面から除去されること
になる。したがって、画像形成動作時において、クリー
ニングブレードやクリーニングローラには、ある程度ト
ナーが供給されることになる。ここで、本発明者による
実験の結果、ブレードが当接する像担持体上の当接部を
通過するトナーの量が多く、ブレードのエッジ部分に入
力されるトナー量が多くなるほど、その後にブレード捲
れが生じるまでの時間が長くなることが確認されてい
る。
【0006】クリーニングブレードを用いた場合には、
画像形成動作により像担持体上に付着したほとんど全て
トナーが、像担持体上の当接部を通過するときにクリー
ニングブレードにより回収されるため、そのエッジ部分
に入力されるトナー量は多く、画像形成を行うほどクリ
ーニングブレードのエッジ部分に溜まるトナーが多くな
る。その結果、クリーニングブレードを用いた場合に
は、画像形成動作時又は画像形成動作以外の時のブレー
ド捲れは比較的生じにくいものと考えられる。これに対
して、除去ブレードを備えたクリーニングローラを用い
る場合、画像形成動作により像担持体上に付着したトナ
ーは、クリーニングローラを介して除去ブレードのエッ
ジ部分に入力されるが、そのエッジ部分に入力されるト
ナー量はクリーニングブレードの場合に比べて少ない。
このため、クリーニングブレードを用いた場合よりも、
画像形成動作時又は画像形成動作以外の時のブレード捲
れが生じやすくなる。
【0007】尚、上述した問題は、感光体ドラムや中間
転写体等の像担持体上のトナーを除去する場合に限ら
ず、画像形成動作期間中にトナーが付着し得る紙搬送ベ
ルト等のトナー付着部材に対してクリーニングを行う場
合でも同様である。
【0008】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、像担持体やクリーニン
グ手段に用いられるブレード状部材の長寿命化を図ると
ともに、そのブレード状部材の捲れを抑制することが可
能な画像形成装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、画像形成動作期間中にトナーが
付着し得るトナー付着部材に対向した状態で表面移動
し、該トナー付着部材上に付着したトナーを表面に付着
させて除去するクリーニング部材と、該クリーニング部
材の表面に付着したトナーを該クリーニング部材表面に
当接して除去する除去ブレードとを有するクリーニング
手段を備えた画像形成装置において、非画像形成動作期
間中に、上記クリーニング部材の表面移動方向に直交す
る方向における上記除去ブレードの当接幅にわたって、
該クリーニング部材表面における該除去ブレードが当接
する当接部にトナーを付与するトナー付与手段を有する
ことを特徴とするものである。この画像形成装置におい
ては、画像形成動作期間中にトナーが付着し得るトナー
付着部材に対向した状態で表面移動し、そのトナー付着
部材上に付着したトナーを表面に付着させて除去するク
リーニング部材と、そのクリーニング部材の表面に付着
したトナーをクリーニング部材表面に当接して除去する
除去ブレードとを有するクリーニング手段を備えてい
る。このようなクリーニング手段としては、感光体ドラ
ムや中間転写体等の像担持体をクリーニングするもの
や、最終的に画像が形成される記録材を搬送するための
搬送ベルト等をクリーニングするものなどがある。ここ
で、本請求項の画像形成装置では、通常、当接部にトナ
ーが供給されない非画像形成動作期間中に、トナー付与
手段により、クリーニング部材表面における除去ブレー
ドが当接する当接部にトナーを付与する。よって、その
トナーにより非画像形成動作期間中における除去ブレー
ドとクリーニング部材表面との摩擦を低減し、除去ブレ
ードのブレード捲れを抑制することができる。更に、除
去ブレードの当接部の一部、特に当接部の両端部分にト
ナーが不足すると、その部分でブレード捲れが生じるこ
ともあるが、本請求項の画像形成装置では、クリーニン
グ部材の表面移動方向に直交する方向における除去ブレ
ードの当接幅にわたってトナーを付与するので、除去ブ
レードの当接部の一部で生じるブレード捲れをも抑制す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、画像形成装置で
ある電子写真方式のカラーレーザプリンタ(以下、「レ
ーザプリンタ」という。)に適用した実施形態について
説明する。図2は、本実施形態に係るレーザプリンタの
概略構成図である。このレーザプリンタは、マゼンタ
(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、黒(K)の各
色の画像を形成するための4組の作像手段1M,1C,
1Y,1K(以下、各符号の添字M、C、Y、Kは、そ
れぞれマゼンタ、シアン、イエロー、黒用の部材である
ことを示す。)が、転写材としての転写紙の移動方向
(図中の矢印A方向)における上流側から順に配置され
ている。この作像手段1M,1C,1Y,1Kはそれぞ
れ、像担持体としての感光体ドラム11M,11C,1
1Y,11Kを有する感光体ユニットと、現像ユニット
とを備えている。また、各作像手段1M,1C,1Y,
1Kの配置は、各感光体ユニット内の感光体ドラムの回
転軸が平行になるように且つ転写紙移動方向に所定のピ
ッチで配列するように、設定されている。
【0011】また、本レーザプリンタは、上記作像手段
1M,1C,1Y,1Kのほか、光書込ユニット2、給
紙カセット3,4、各感光体ドラム11に対向する転写
部に向けて転写紙を搬送する転写搬送ベルトからなる転
写ベルト60を有する転写ユニット6、その転写ベルト
60に転写紙を供給する一対のローラからなるレジスト
ローラ5、ベルト定着方式の定着ユニット7、排紙トレ
イ8等を備えている。また、本レーザプリンタは、図示
していない手差しトレイ、トナー補給容器、廃トナーボ
トル、両面・反転ユニット、電源ユニットなども備えて
いる。
【0012】上記光書込ユニット2は、光源、ポリゴン
ミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を備え、画像デー
タに基づいて各感光体ドラム11M,11C,11Y,
11Kの表面にレーザ光を走査しながら照射する。
【0013】また、図2中の一点鎖線は、転写紙の搬送
経路を示している。給紙カセット3,4から給送された
転写紙は、図示しない搬送ガイドによってガイドされな
がら搬送ローラで搬送され、レジストローラ5が設けら
れている一時停止位置に送られる。転写紙は、レジスト
ローラ5により所定のタイミングで転写ベルト60に供
給され、各感光体ドラム11に対向する各転写部を通過
するように搬送される。これにより、各作像手段1M,
1C,1Y,1Kによって形成された各感光体ドラム1
1上のトナー像が、転写紙上に順次重ね合わされて転写
され、転写紙上にカラー画像が形成される。このカラー
画像が形成された転写紙は、定着ユニット7でトナー像
が定着された後、排紙トレイ8上に排出される。
【0014】図3は、上記作像手段1M,1C,1Y,
1Kのうち、イエローの作像手段1Yの概略構成を示す
拡大図である。他の作像手段1M,1C,1Kについて
もそれぞれ同じ構成となっているので、それらの説明は
省略する。図3において、作像手段1Yは、上述したよ
うに、感光体ユニット10Y及び現像ユニット20Yを
備えている。感光体ユニット10Yは、感光体ドラム1
1Yのほか、その感光体ドラム表面をクリーニングする
揺動可能な感光体クリーニング手段としてのクリーニン
グブレード13Y、その感光体ドラム表面を一様帯電す
る非接触型の帯電ローラ15Y等を備えている。また、
感光体ドラム表面に潤滑剤を塗布するとともに、感光体
ドラム表面を除電する機能を有する潤滑剤塗布兼除電ブ
ラシローラ12Yも備えている。この潤滑剤塗布兼除電
ブラシローラ12Yは、ブラシ部が導電性繊維で構成さ
れ、その芯金部には除電バイアスを印加するための図示
しない除電用電源が接続されている。
【0015】上記構成の感光体ユニット10Yにおい
て、感光体ドラム11Yの表面は、電圧が印加された帯
電ローラ15Yにより一様帯電される。この感光体ドラ
ム11Yの表面に、上記光書込ユニット2で変調及び偏
向されたレーザ光が走査されながら照射されると、感光
体ドラム11Yの表面に静電潜像が形成される。この感
光体ドラム11Y上の静電潜像は、後述の現像ユニット
20Yで現像されてイエローのトナー像となる。転写ベ
ルト60上の転写紙100が通過する転写部Ptでは、
感光体ドラム11Y上のトナー像が転写紙100に転写
される。トナー像が転写された後の感光体ドラム11Y
の表面は、潤滑剤塗布兼除電ブラシローラ12Yで所定
量の潤滑剤が塗布されるとともに除電された後、クリー
ニングブレード13Yでクリーニングされ、次の静電潜
像の形成に備えられる。
【0016】上記現像ユニット20Yは、上記静電潜像
を現像するための現像剤として、磁性キャリア及び負帯
電のトナーを含む二成分現像剤を使用している。また、
この現像ユニット20Yは、現像ケース21Yの感光体
ドラム側の開口から一部露出するように配設された現像
剤担持体としての現像ローラ22Yや、搬送スクリュウ
23Y,24Y、現像ドクタ25Y、トナー濃度センサ
(Tセンサ)26Y、粉体ポンプ27Y等を備えてい
る。
【0017】図3において、現像ケース21Y内に収容
された現像剤は、搬送スクリュウ23Y,24Yで撹拌
搬送されることにより摩擦帯電される。そして、該現像
剤の一部が現像ローラ22Yの表面に担持され、現像ド
クタ25Yで層厚が規制された後、感光体ドラム11Y
と対向する現像位置に搬送される。現像位置では、現像
ローラ22Y上の現像剤中の帯電トナーにより、感光体
ドラム11Y上の静電潜像が現像される。現像ケース2
1Y内の現像剤のトナー濃度は、上記トナー濃度センサ
26Yで検知され、必要に応じて粉体ポンプ27Yによ
りトナーが補給される。
【0018】図4は、上記転写ユニット6の概略構成図
である。この転写ユニット6の転写ベルト60の材質と
しては、例えばPVDF(ポリフッ化ビニリデン)を用
いることができる。この転写ベルト60は、4つの接地
された支持ローラ61、62、63、64により回転自
在に張架されている。転写紙移動方向下流側の出口ロー
ラ62は、転写ベルト60を摩擦駆動する駆動ローラで
あり、図示しない駆動源に接続されている。この出口ロ
ーラ62により転写ベルト60が矢印方向に回転するこ
とによって、各作像手段の感光体ドラム11M,11
C,11Y,11Kに対向する各転写部に向けて、転写
紙100が担持搬送される。
【0019】また、各転写部において転写電界を形成す
る転写電界形成手段として、転写バイアス印加部材67
M,67C,67Y,67Kが設けられている。これら
の転写バイアス印加部材67M,67C,67Y,67
Kは、転写ベルト60の裏面に接触するように各感光体
ドラム11M,11C,11Y,11Kに対向して、各
色のトナー像を転写するための転写ニップを形成してい
る。本実施形態で用いている転写バイアス印加部材67
M,67C,67Y,67Kは、マイラ製の固定ブラシ
からなり、各転写バイアス電源9M,9C,9Y,9K
から、転写バイアスとして上記トナーの帯電極性とは逆
極性の正電圧が印加されるように構成されている。この
転写バイアス印加部材67M,67C,67Y,67K
を介して印加された転写バイアスにより、転写ベルト6
0に転写電荷が付与され、各転写部において感光体ドラ
ム11M,11C,11Y,11Kの表面と転写ベルト
60との間に所定強度の転写電界が形成される。
【0020】また、上記転写ユニット6には、転写ベル
ト60を各感光体ドラム11M,11C,11Y,11
Kに押圧するバックアップローラ68M,68C,68
Y,68Kが設けられており、各転写部の転写紙移動方
向上流側で転写ベルト60を感光体ドラム11Yの周面
の一部に巻き付けている。これにより、上記転写ニップ
における転写紙100と各感光体ドラムとの接触圧が高
められて、各転写部における各トナー像の転写効率が高
められる。
【0021】また、上記転写ユニット6の支持ローラ6
1との対向部には、転写材吸着用電極部材として、転写
ベルト60に接触対向するように、静電吸着ローラ65
が設けられている。この静電吸着ローラ65は、芯金上
に導電性発泡弾性体層が形成されたものである。この弾
性体層の材料としては、例えば、固有抵抗率105Ωc
mのクロロプレインゴムを用いることができる。この静
電吸着ローラ65には、バイアス印加手段として、転写
紙吸着用の電源65a及び逆極性用の電源65bから選
択的に電圧が印加されるようになっている。転写紙吸着
用の電源65aは、定電流制御方式の電源であり、トナ
ーの正規極性とは逆のプラス極性の電荷を転写紙に付与
する。本実施形態では、支持ローラ61に流れる電流
が、例えば、プラス15μAになるように制御される。
この転写紙吸着用の電源65aから電源が供給されてい
る状態の静電吸着65と支持ローラ61との間を通過し
た転写紙は、転写ベルト60上に静電吸着される。ま
た、逆極性用の電源65bは、定電圧制御方式の電源で
あり、転写ベルト60上の正規極性であるマイナスに帯
電しているトナーの電荷を増加させたり、プラス帯電し
ている逆極性トナーをマイナス極性に反転させたり、静
電吸着ローラ65の表面に付着しているマイナス帯電ト
ナーを転写ベルト60の表面に転移させ、静電吸着ロー
ラ65をクリーニングしたりするためのものである。本
実施形態では、吸着ローラ65に対して、例えば、マイ
ナス2kVの定電圧を印加する。なお、静電吸着ローラ
65へ印加する電圧の切り替えは図示を省略した本体制
御部により行われる。
【0022】また、上記転写ユニット6において、転写
ベルト60の2つの支持ローラ63,64により張架さ
れている部位には、転写ベルト60の表面に付着した付
着トナーを除去するバイアスクリーニング方式のクリー
ニング手段としてのバイアスクリーナー70が配設され
ている。このバイアスクリーナー70は、転写ベルト6
0の表面に対向配置された導電性のクリーニングローラ
71と、クリーニングローラ71と転写ベルト60との
間に負極性の帯電トナーをクリーニングローラ71側に
移動させるためのバイアスをクリーニングローラ71に
印加してクリーニング電界を形成するためのクリーニン
グバイアス印加手段としてのクリーニングバイアス電源
75が設けられている。また、クリーニングローラ71
に付着したトナーをそのローラ表面から除去するための
除去ブレード72も設けられている。この除去ブレード
72は、クリーニングローラ71の軸方向における画像
領域幅よりも僅かに広い当接幅で、クリーニングローラ
71の表面に当接するように配置されている。また、転
写ベルト60を介してクリーニングローラ71に対向す
る位置には、ばね74により付勢された対向ローラ73
が設けられている。
【0023】次に、本発明の特徴部分である上記レーザ
プリンタにおける転写ベルト60のクリーニング動作に
ついて説明する。本実施形態に係るレーザプリンタは、
バイアスクリーナー70により転写ベルト60上に付着
したトナーを除去するクリーニングモードと、バイアス
クリーナー70に設けられる除去ブレード72に強制的
にトナーを入力して除去ブレード72の捲れを予防する
ためのトナー入力モードとを有している。
【0024】上記クリーニングモードでは、クリーニン
グローラ71に、クリーニングバイアス電源75からク
リーニングバイアスとして、例えば、15μAに定電流
制御された正電圧が印加される。これにより、転写ベル
ト60の表面とクリーニングローラ71との間に、負帯
電トナーをクリーニングローラ71側に移動させるクリ
ーニング電界が形成される。そして、画像形成動作時に
転写ベルト60の表面に付着した負帯電トナーは、その
クリーニング電界から静電力を受けてクリーニングロー
ラ71に転移し、転写ベルト60の表面がクリーニング
される。このようにしてクリーニングローラ71に転移
したトナーは、そのクリーニングローラ71の表面に当
接する除去ブレード72によって掻き取られ、クリーニ
ングローラ71表面から除去される。
【0025】このように転写ベルト60上に付着したト
ナーをクリーニングローラ71に転移させてクリーニン
グする構成の場合、例えば、紙詰まり等が発生して転写
ベルト60上にトナー像が転写されてしまうようなこと
が起きると、1回のクリーニングローラ71によるトナ
ー除去では転写ベルト60上のトナーをすべて取り去る
ことは非常に困難である。そのため、このように転写ベ
ルト60上に大量のトナーが付着した場合、転写ベルト
60を適当回数回転させて全てのトナーを除去する。こ
れは、プロセスコントロール用に作像したパターンや色
合わせ用に作成したパターンを転写ベルト60上に作成
する場合も同様である。但し、通常の画像形成動作によ
り転写ベルト60上に付着したトナーは、1回のクリー
ニングローラ71によるトナー除去により十分にクリー
ニングすることが可能である。
【0026】ここで、クリーニングローラ71と転写ベ
ルト60とが対向するクリーニング領域を転写ベルト6
0上のトナーが通過することで、クリーニングローラ7
1に当接する除去ブレード72のエッジ部分に入力され
るトナー量が最も多いのは、紙詰まり等が発生して転写
ベルト60上にトナー像が転写されてしまったときであ
る。しかし、このようにして転写ベルト60上に大量に
付着したトナーは、クリーニングブレードを用いた場合
にはクリーニング領域を1回通過するだけで除去できる
が、クリーニングローラ71では複数回クリーニング領
域を通過させて除去することになる。そのため、除去ブ
レード72が除去しなければならないトナーの量は、転
写ベルト60から直接トナーを除去するクリーニングブ
レードの場合よりも非常に少ないものとなる。その結
果、クリーニングローラを用いた場合には、除去ブレー
ド72の当接圧をクリーニングブレードの場合よりも低
く設定でき、これによりブレードエッジの磨耗を抑える
ことができるため、その寿命も長く設定することができ
る。
【0027】ところが、画像形成動作が連続して行われ
たとき、除去ブレード72のエッジ部分には、ほとんど
トナーが入力されない状態が続くことになる。そのた
め、連続した画像形成動作が続くと、ブレードのエッジ
部分に滞留するトナーが次第になくなっていき、最終的
にはブレード捲れが生じる事態に陥ることになる。そこ
で、本実施形態では、このようなブレード捲れを抑制す
るため、非画像形成動作期間中に、除去ブレード72に
強制的にトナーを入力するトナー入力モードを実行す
る。
【0028】このトナー入力モードでは、トナー付与手
段として、4組の作像手段1M,1C,1Y,1Kのう
ちの1つを使用する。尚、本実施形態では、トナー付与
手段として、通常の画像形成を行う作像手段を利用する
が、クリーニングローラ71の軸方向における除去ブレ
ード72の当接幅にわたってトナーを付与できるもので
あれば、トナー入力モード専用のトナー付与装置を設け
てもよい。また、このトナー入力モードではどの色の作
像手段を用いても良いが、本実施形態では、4組の作像
手段1M,1C,1Y,1Kのうち、イエローのトナー
像を作成するための作像手段1Yを使用する。これは、
トナー入力モードにおいて転写ベルト60に作像したト
ナーがクリーニングローラ71で除去しきれず、その残
留トナーが次の画像形成動作に係る転写紙の裏面に付着
しても目立たないようにするためである。
【0029】また、安定してブレード捲れを防止するた
めには、トナー入力モードは、例えば、所定枚数の画像
形成動作が行われた後、所定時間が経過した後のよう
に、定期的に実行するのが望ましい。また、トナー入力
モードのタイミングは、通常の画像形成動作を妨げない
範囲で、非画像形成動作時であればいつでもよいが、ト
ナー入力モードを完了するにはある程度の時間を要する
ため、比較的長い時間画像形成動作が行われない期間に
設定することが望ましい。具体的には、電源投入直後の
期間、定着ユニット7等の装置各部のウォームアップ期
間、プロセスコントロールのための期間などに含めて又
はこれらの期間の前後に連続させて、トナー入力モード
を実行するようにする。尚、プロセスコントロールと
は、一般的に画像形成装置においては画像形成条件を常
に適正に設定するための制御を意味し、具体的には、ト
ナー付着量や感光体ドラム11の表面電位の検知結果に
対して、光書込ユニット2の発光量、感光体ドラム11
の帯電電位、現像バイアスおよびトナー補給量等を設定
する制御のほか、本明細書では、各感光体ドラム11
M,11C,11Y,11Kから転写紙へ転写される各
色トナー像の位置合わせ(色合わせ)する制御も含まれ
る。
【0030】図1は、トナー入力モードを、プロセスコ
ントロール又は色合わせのための期間中に実行する場合
のタイミングチャートであり、図5は、転写ベルト60
上のパターン画像又は色合わせ画像とトナー入力用画像
との位置関係を示す説明図である。プロセスコントロー
ル又は色合わせのための期間では、図1(a)に示すよ
うに、まず、各作像手段1M,1C,1Y,1Kを用い
て転写ベルト60上にパターン画像又は色合わせ画像を
作成し、その後、パターンの濃度検出又は位置検出等を
行い、最適な現像バイアスや転写バイアスの設定又は作
像タイミングの設定を行う。プロセスコントロール又は
色合わせのための期間においてパターンの濃度検出や位
置検出等を行った後は、図1(c)に示すように、転写
ベルト60上に作成されたパターン画像又は色合わせ画
像をクリーニングローラ71により除去する。これによ
り、除去ブレード72にはトナーが入力されることにな
るが、通常、パターン画像又は色合わせ画像は、トナー
消費量を必要最小限に抑えるため、転写ベルト60の表
面移動方向に直交する方向の画像領域幅いっぱいに作成
されることはない。そのため、プロセスコントロール又
は色合わせにより、除去ブレード72の当接幅の一部に
はトナーが入力されるが、トナーが入力されない部分で
はいずれブレード捲れが生じることになる。
【0031】そこで、本実施形態では、図1(b)に示
すように、プロセスコントロール又は色合わせのための
期間中において、パターン画像又は色合わせ画像を転写
ベルト60上に作成した直後に、作像手段1Yにより、
トナー入力用画像を作成する。このようにして転写ベル
ト60上に作成されたトナー入力用画像は、プロセスコ
ントロール又は色合わせのための期間中のクリーニング
ローラ71によるトナー除去により、パターン画像又は
色合わせ画像ととも転写ベルト60から除去される。こ
のようなタイミングでトナー入力モードを実行すれば、
トナー入力モードだけのために、転写ベルト60上にト
ナー入力用画像を作成したり、これをクリーニングした
りする期間を設ける必要がなくなり、効率的にブレード
捲れを抑制することができる。
【0032】図6は、トナー入力用画像の幅を説明する
ために、通常の画像形成動作により画像が形成される画
像領域、除去ブレードの当接幅及びトナー入力用画像の
幅を、転写ベルト60上に仮想的に示した説明図であ
る。本実施形態では、図示のように、画像領域幅全域よ
りも僅かに広い幅をもつトナー入力用画像を形成する。
このトナー入力用画像の幅は、クリーニングローラ71
に当接する除去ブレード72の当接幅と同じか、それ以
上とする。これにより、トナー入力用画像を構成するト
ナーは、クリーニングローラ71により除去されること
で、最終的に除去ブレード72の当接幅全域わたって入
力されることになる。
【0033】尚、本実施形態では、パターン画像又は色
合わせ画像を転写ベルト60上に作成した直後にトナー
入力用画像を作成する場合について説明したが、転写ベ
ルト60の表面移動方向に直交する方向の画像領域幅全
域にわたるパターン画像又は色合わせ画像を作成すれ
ば、そのパターン画像又は色合わせ画像をトナー入力用
画像として兼用することもできる。
【0034】また、トナー入力用画像を構成するトナー
の中には、感光体ドラム11Yから転写ベルト60上に
転写されるときの転写バイアス等により極性反転を起こ
し、正極性に帯電されているものが存在することもあ
る。この場合、バイアス印加されたクリーニングローラ
71によりクリーニング電界では、その極性反転を起こ
した正帯電トナーをクリーニングローラ71側に転移さ
せることができない。よって、その極性反転を起こした
転写ベルト60上のトナーは、クリーニングローラ71
によりクリーニングされずに転写ベルト60上に残留す
ることになってしまう。そこで、本実施形態では、作像
手段1Yによりトナー入力用画像が転写ベルト60上に
作成された後、そのトナー入力用画像を構成するトナー
がすべて正常な極性である負極性となるように電荷を付
与する電荷付与手段を設けている。
【0035】この電荷付与手段は、トナー入力用画像を
転写ベルト60上に作成するトナー付与手段よりも、転
写ベルト60の表面移動方向下流側に、その転写ベルト
60に対向するように配置される。本実施形態では、ト
ナー付与手段としての作像手段1Yよりも転写ベルト6
0の表面移動方向下流側に位置する作像手段1Kと、こ
れに対応する転写ユニット6の転写バイアス印加部材6
7Kとにより、電荷付与手段が構成されている。すなわ
ち、作像手段1Yによりトナー入力用画像が転写ベルト
60上に作成された後、そのトナー入力用画像が作像手
段1Kの転写部を通過するときに、転写バイアス印加部
材67Kに逆極性用の電源65bによりバイアスを印加
する。これにより、作像手段1Kの転写部を通過したト
ナー入力用画像を構成するトナーは、すべて負極性に帯
電した状態となり、クリーニングローラ71にすべて転
移させることができ、クリーニング残りを防ぐことがで
きる。尚、トナー入力用画像を構成するトナーの極性を
揃えるための電荷を付与する電荷付与手段を、別個独立
に設けてもよい。
【0036】また、本発明者は、実験の結果、除去ブレ
ード72を備えたクリーニングローラ71を用いる場
合、低温低湿の条件下であれば、トナー入力モードを実
行しなくてもブレード捲れが発生しないことを確認し
た。よって、本実施形態のレーザプリンタでは、温度及
び湿度を検出する温湿度検出手段としての温湿度センサ
を設けている。そして、この温湿度センサの検出の結
果、ブレード捲れが発生しない環境すなわち低温低湿の
環境にあると判断した場合には、トナー入力モードを実
行しない。これにより、無駄なトナー消費を抑えること
ができる。
【0037】また、本実施形態では、トナー入力モード
で作成するトナー入力用画像は、感光体ドラム11Y上
にトナー入力用画像に対応する静電潜像を形成した後、
これを現像して転写ベルト60上に転写する構成として
いるが、静電潜像を形成せずに単なるバイアス現像にて
感光体ドラム上にトナーを付着させ、これを転写ベルト
60上に転写する構成としてもよい。また、転写ベルト
60の表面移動方向におけるトナー入力用画像の長さ
は、トナー入力モードの実行間隔に応じて適切な長さに
決める。具体的には、所定枚数の画像形成動作により除
去ブレード72のエッジ部分に入力されるトナー総量か
ら、除去ブレード72のブレード捲れが発生するまでの
期間を実験的に求め、トナー入力モードの実行間隔とと
もにトナー入力用画像の長さを決定する。この場合、ト
ナー入力モードの実行間隔が長いほどトナー入力用画像
の長さも長くなり、トナー入力モードの実行間隔が短い
ほどトナー入力用画像の長さは短くて済む。
【0038】以上、本実施形態によれば、画像形成動作
期間中にトナーが付着し得るトナー付着部材としての転
写ベルト60に対向した状態で表面移動し、その転写ベ
ルト60上に付着したトナーを表面に付着させて除去す
るクリーニング部材としてのクリーニングローラ71
と、そのクリーニングローラ71の表面に付着したトナ
ーをそのローラ表面に当接して除去する除去ブレード7
2とを有するクリーニング手段としてのバイアスクリー
ナー70を備えた画像形成装置としてのレーザプリンタ
に、非画像形成動作期間中にクリーニングローラ71の
表面移動方向に直交する方向(軸方向)における除去ブ
レード72の当接幅にわたって、そのローラ表面におけ
る除去ブレード72が当接する当接部にトナーを付与す
るトナー付与手段としての作像手段1Y及び転写ユニッ
ト6の転写バイアス印加部材67Yを設けたので、通常
の画像形成動作を妨げずに、除去ブレード72の当接幅
全域にわたってブレード捲れを抑制することができる。
また、転写ベルト60上にトナーを付着させ、その転写
ベルト60上に付着したトナーをクリーニングローラ7
1の表面に付着させて除去することで、除去ブレード7
2の当接部にトナーを付与するトナー付与手段として、
作像手段1Yを用い、その作像手段1Yにより転写ベル
ト60上に付着させたトナーの付着量又は付着位置に基
づいてプロセスコントロールを行うプロセスコントロー
ル手段としての図示しない制御部を設ければ、上述した
ように、プロセスコントロール用のパターン画像又は色
合わせ画像を、除去ブレード72のブレード捲れ防止用
のトナー入力用画像として兼用でき、無駄なトナー消費
を抑えつつ、時間的な効率を高めることができる。ま
た、非画像形成動作期間中に転写ベルト60上に付着さ
せたトナーの付着量又は付着位置に基づいて、プロセス
コントロールを行うプロセスコントロール手段としての
図示しない制御部を設け、上記実施形態のように、その
制御部によりプロセスコントロールが行われる間に、作
像手段1Yにより除去ブレード72の当接部にトナーを
付与すれば、時間的な効率を高めることができる。ま
た、上記実施形態のように、像担持体としての転写紙上
に複数色のトナー像をそれぞれ形成する複数のトナー像
形成手段としての作像手段1M,1C,1Y,1Kを有
し、上記トナー付与手段として、上記複数の作像手段1
M,1C,1Y,1Kのうちの1つを兼用してトナー入
力用画像を形成すれば、2以上の作像手段1M,1C,
1Y,1Kを用いてトナー入力用画像を形成する場合に
比べて、無駄なトナー消費を抑えることができる。特
に、上記トナー付与手段として、イエローのトナー像を
形成する作像手段1Yを兼用すれば、そのトナーがクリ
ーニングローラ71で除去しきれず、次の画像形成動作
により作成される画像や転写紙の裏面などに付着して
も、他色に比べて目立たず、クリーニングローラ71で
除去しきれずに残留したトナーによる影響を少なくする
ことができる。また、上記実施形態のように、転写ベル
ト60上にトナーを付着させ、その転写ベルト60上に
付着したトナーをクリーニングローラ71の表面に付着
させて除去することで、除去ブレード72の当接部にト
ナーを付与するトナー付与手段として、作像手段1Yを
用い、その作像手段1Yにより転写ベルト60上に付着
したトナーをクリーニングローラ71側に移動させるた
めのクリーニング電界を形成する電界形成手段としての
クリーニングローラ71、対向ローラ73及びクリーニ
ングバイアス電源75と、作像手段1Yにより転写ベル
ト60上にトナーを付着させた後、そのトナーが上記ク
リーニング電界を受けることでクリーニングローラ71
側に移動するような電荷(負極性電荷)を、そのトナー
に付与する電荷付与手段としての作像手段1K及び転写
ユニット6の転写バイアス印加部材67Kを設けること
で、作像手段1Yにより不均一に帯電したトナーが転写
ベルト60上に作成された場合であっても、クリーニン
グローラ71により確実に転写ベルト60から除去する
ことができる。よって、除去ブレード72に確実に所望
量のトナーを入力させることができる。また、上記実施
形態ののように、温度を検出する温度検出手段及び湿度
を検出する湿度検出手段としての温湿度センサを設け、
その温湿度センサによる検出の結果、温度、湿度ともに
所定値以下である低温低湿環境下であるとき、トナー入
力モードを実行せず、作像手段1Yによるトナー入力用
画像の形成を行わないことで、ブレード捲れが生じない
低温低湿環境下における無駄なトナー消費を抑えること
ができる。
【0039】尚、本実施形態においては、感光体ドラム
11M,11C,11Y,11K上に形成したトナー像
を転写紙上に直接形成する構成について説明したが、例
えば、感光体ドラム11M,11C,11Y,11K上
に形成したトナー像を、一旦中間転写体上に転写した
後、その中間転写体上のトナー像を転写紙上に転写する
構成の画像形成装置でも同様である。また、本実施形態
では、4つの感光体ドラム11M,11C,11Y,1
1Kを用いたいわゆるタンデム方式の画像形成装置につ
いて説明したが、単一の感光体ドラムを有するモノクロ
又はカラーの画像形成装置でも同様である。また、本実
施形態では、本発明を転写ベルト60に対するクリーニ
ング手段に適用した場合について説明したが、感光体ド
ラム11M,11C,11Y,11Kや中間転写体等の
像担持体に対するクリーニング手段に適用することも可
能である。
【0040】
【発明の効果】請求項1乃至7の発明によれば、クリー
ニングブレードではなく表面移動するクリーニング部材
を用い、通常の画像形成動作を妨げずにそのクリーニン
グ部材表面に当接する除去ブレードの当接幅全域にわた
ってブレード捲れを抑制することができるので、像担持
体やクリーニング手段に用いられるブレード状部材(除
去ブレード)の長張寿命化を図るとともに、そのブレー
ド状部材の捲れを抑制することができるという優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係るレーザプリンタにおけるトナー
入力モードを、プロセスコントロール又は色合わせのた
めの期間中に実行する場合のタイミングチャート。
【図2】同レーザプリンタの概略構成図。
【図3】同レーザプリンタの作像手段の概略構成を示す
拡大図。
【図4】同レーザプリンタの転写ユニットの概略構成
図。
【図5】同レーザプリンタにおける転写ベルト上のパタ
ーン画像又は色合わせ画像とトナー入力用画像との位置
関係を示す説明図。
【図6】通常の画像形成動作により画像が形成される画
像領域、除去ブレードの当接幅及びトナー入力用画像の
幅を、転写ベルト上に仮想的に示した説明図。
【符号の説明】
1 作像手段 6 転写ユニット 11 感光体ドラム 20 現像ユニット 60 転写ベルト 70 バイアスクリーナー 71 クリーニングローラ 72 除去ブレード 75 クリーニングバイアス電源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/14 G03G 21/00 318 372 Fターム(参考) 2H027 DA13 DE07 ED27 EF09 2H030 AA05 AB02 AD03 AD17 BB44 BB46 BB53 BB63 2H134 GA01 GA10 GB02 HA11 HA16 HD00 HD17 KB13 KC10 KD08 KF03 KG07 KH15 LA01 2H200 FA01 FA02 GA23 GA47 GB13 HA02 HB12 JA02 JB06 JB42 LB02 LB03 LB15 LB17 LB39 PA05 PB27 PB28

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成動作期間中にトナーが付着し得る
    トナー付着部材に対向した状態で表面移動し、該トナー
    付着部材上に付着したトナーを表面に付着させて除去す
    るクリーニング部材と、該クリーニング部材の表面に付
    着したトナーを該クリーニング部材表面に当接して除去
    する除去ブレードとを有するクリーニング手段を備えた
    画像形成装置において、非画像形成動作期間中に、上記
    クリーニング部材の表面移動方向に直交する方向におけ
    る上記除去ブレードの当接幅にわたって、該クリーニン
    グ部材表面における該除去ブレードが当接する当接部に
    トナーを付与するトナー付与手段を有することを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、上記ト
    ナー付与手段は、上記トナー付着部材上にトナーを付着
    させ、該トナー付着部材上に付着したトナーを上記クリ
    ーニング部材表面に付着させて除去することで、上記当
    接部にトナーを付与するものであり、上記トナー付与手
    段により上記トナー付着部材上に付着させたトナーの付
    着量又は付着位置に基づいて、プロセスコントロールを
    行うプロセスコントロール手段を有することを特徴とす
    る画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1の画像形成装置において、非画像
    形成動作期間中に、上記トナー付着部材上に付着させた
    トナーの付着量又は付着位置に基づいて、プロセスコン
    トロールを行うプロセスコントロール手段を有し、上記
    トナー付与手段は、上記プロセスコントロール手段によ
    りプロセスコントロールが行われる間に、上記当接部に
    トナーを付与することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3の画像形成装置におい
    て、像担持体上に複数色のトナー像をそれぞれ形成する
    複数のトナー像形成手段を有し、上記トナー付与手段と
    して、上記複数のトナー像形成手段のうちの1つを兼用
    することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4の画像形成装置において、上記ト
    ナー付与手段として兼用するトナー像形成手段は、イエ
    ローのトナー像を形成するものであることを特徴とする
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1、2、3、4又は5の画像形成装
    置において、上記トナー付与手段は、上記トナー付着部
    材上にトナーを付着させ、該トナー付着部材上に付着し
    たトナーを上記クリーニング部材表面に付着させて除去
    することで、上記当接部にトナーを付与するものであ
    り、上記トナー付与手段によりトナー付着部材上に付着
    したトナーをクリーニング部材側に移動させるためのク
    リーニング電界を形成する電界形成手段と、上記トナー
    付与手段によりトナー付着部材上にトナーを付着させた
    後、該トナー付与手段によりトナー付着部材上に付着し
    たトナーが上記クリーニング電界を受けることでクリー
    ニング部材側に移動するような電荷を該トナーに付与す
    る電荷付与手段とを有することを特徴とする画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1、2、3、4、5又は6の画像形
    成装置において、温度を検出する温度検出手段と、湿度
    を検出する湿度検出手段とを有し、上記温度検出手段の
    検出結果が所定値以下であり、かつ、上記湿度検出手段
    の検出結果が所定値以下であるとき、上記トナー付与手
    段によるトナー付与を行わないことを特徴とする画像形
    成装置。
JP2001358932A 2001-11-26 2001-11-26 画像形成装置 Expired - Fee Related JP3803055B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001358932A JP3803055B2 (ja) 2001-11-26 2001-11-26 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001358932A JP3803055B2 (ja) 2001-11-26 2001-11-26 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003162193A true JP2003162193A (ja) 2003-06-06
JP3803055B2 JP3803055B2 (ja) 2006-08-02

Family

ID=19170024

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001358932A Expired - Fee Related JP3803055B2 (ja) 2001-11-26 2001-11-26 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3803055B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007140185A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007155750A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Ricoh Co Ltd 補正用パターン形成方法及びカラー画像形成装置
US7796911B2 (en) 2005-06-20 2010-09-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device having a belt cleaning unit
JP2012058403A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Canon Inc 画像形成装置
JP2014077834A (ja) * 2012-10-09 2014-05-01 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7796911B2 (en) 2005-06-20 2010-09-14 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming device having a belt cleaning unit
US8078081B2 (en) 2005-06-20 2011-12-13 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image-forming device having a belt cleaning unit
JP2007140185A (ja) * 2005-11-18 2007-06-07 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2007155750A (ja) * 2005-11-30 2007-06-21 Ricoh Co Ltd 補正用パターン形成方法及びカラー画像形成装置
JP2012058403A (ja) * 2010-09-07 2012-03-22 Canon Inc 画像形成装置
JP2014077834A (ja) * 2012-10-09 2014-05-01 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3803055B2 (ja) 2006-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110244531B (zh) 图像形成装置
US10248043B2 (en) Image forming apparatus that prevents toner charged with polarity opposite normal charging polarity from being collected
US20140010568A1 (en) Image forming apparatus
US9395647B2 (en) Image forming apparatus and method of controlling the same
US20080056745A1 (en) Image forming method and apparatus for effectively charging an image carrier
JP5958274B2 (ja) 画像形成装置
US6735402B2 (en) Image forming apparatus with current-controlled transfer voltage feature
JP4956240B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム及び記録媒体
JP3803055B2 (ja) 画像形成装置
JP3803537B2 (ja) クリーニング装置、ベルト装置、及び画像形成装置
JP2008083608A (ja) 画像形成装置
JP2003091159A (ja) 画像形成装置
JP4054519B2 (ja) 画像形成装置
JP3868201B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、及び転写装置
US11747753B2 (en) Image forming apparatus configured to control the voltage applied to the transfer member to suppress image defects
JP3877272B2 (ja) 画像形成装置
JP2002323818A (ja) 画像形成装置
JP4294714B2 (ja) 画像形成装置
US11829087B2 (en) Image forming apparatus with image bearing members having different surface layer thicknesses
JP2008070637A (ja) 帯電装置及び画像形成装置
JP2011215549A (ja) 画像形成装置
JP2008070810A (ja) 帯電装置、プロセスユニット及び画像形成装置
CN106556991B (zh) 图像形成装置
JP3573447B2 (ja) 画像形成装置
JP2002040897A (ja) クリーニング装置、画像形成装置、及びベルト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050902

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050909

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051202

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060131

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060501

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140512

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees