JP2003161142A - 排気ガス浄化装置及びその浄化剤 - Google Patents

排気ガス浄化装置及びその浄化剤

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JP2003161142A JP2001363244A JP2001363244A JP2003161142A JP 2003161142 A JP2003161142 A JP 2003161142A JP 2001363244 A JP2001363244 A JP 2001363244A JP 2001363244 A JP2001363244 A JP 2001363244A JP 2003161142 A JP2003161142 A JP 2003161142A
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pipe
exhaust pipe
exhaust gas
guide pipe
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Yasuo Fukutani
泰雄 福谷
Yukio Wada
幸男 和田
Shunji Suzuki
俊二 鈴木
Masami Kojima
正巳 小嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気管を殆ど改変することなく取り付けられ
る排気ガス浄化装置を提供する。 【解決手段】 レシプロエンジンである乗用車の原動機
1の排気ポート2に、排気マニホールド2aを介して、
排気管3の導入口3aを接続する。本発明に係る排気ガ
ス浄化装置は、排気管3に案内管5を差し込んで設け、
原動機1の燃焼ガス中の有害物質を浄化する浄化剤を、
霧化して案内管5を経て排気管3内へ噴霧するものであ
る。案内管5を排気ポート2に接近させて配置すること
で、排気管3内へ噴霧された浄化剤を加熱し、燃焼ガス
中の有害物質を浄化する化学反応を促進することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大気中に放出され
る原動機の排気ガスを浄化する浄化装置及びその浄化剤
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】熱交換器やエンジン等
の原動機において、主に内燃機関は、熱回収又は熱エネ
ルギー変換が終わった排気ガスを大気中に放出する。近
年、この排気ガスに含まれる物質(排気エミッション)
の環境に及ぼす影響が問題視されるに至った。そこで、
排気ガス中の有害物質を浄化する浄化剤を排気ガスに噴
霧した上で、この浄化された排気ガスを大気に放出する
ことが試みられた。
【0003】上記の浄化剤としては、ケイ酸のアルカリ
塩から選択される1種又は2種以上の塩、フッ化物イオ
ン、炭酸水素イオン及び水可溶のアルコール類又はその
誘導体を含むものが適用された。例えば、ケイ酸ナトリ
ウム、フッ化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム及びエチ
レングリコールを、蒸留水で溶解・希釈して調整される
液剤である(平成11年特許願第166506号)。
【0004】しかしながら、内燃機関では、排気管の構
造がエンジンの特性及び性能を大きく左右し、特に、乗
用車や貨物自動車のように公道走行する車両では、排気
ガスの流れによる圧力損失が少なく、排気管内を流動す
る排気ガスの慣性効果や脈動効果を積極的に利用するこ
とが設計上重視される。
【0005】このため、上記のように浄化剤を噴霧する
技術は、排気ガスを浄化する点で所望の効果を達成でき
るのであるが、これを、実際に量産される車両に搭載す
るとなれば、排気管の形状を大幅に変更しなければなら
ないといった技術的制約を避けられなかった。更には、
排気管の部品点数が増えて構造が複雑になり、製造コス
トが高騰するという問題も伴った。
【0006】そこで、本発明の目的は、排気管を殆ど改
変することなく取り付けられる排気ガス浄化装置及びそ
の浄化剤を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の排気ガス浄化装
置は、原動機の排気ポートに接続する排気管に、案内管
を差し込んで設け、原動機の排気ガス中の有害物質を浄
化する浄化剤を、排気管の外部に設けた霧化機により霧
化して、案内管を経て排気管内へ噴霧するものである。
【0008】更に、本発明の排気ガス浄化装置は、案内
管が、排気管の下流側へ向けて浄化剤を噴霧するもので
ある。
【0009】更に、本発明の排気ガス浄化装置は、案内
管を、排気管における排気ポートの近傍に配置したもの
である。
【0010】更に、本発明の排気ガス浄化装置は、案内
管を、排気管の屈曲部に配置したものである。
【0011】更に、本発明の排気ガス浄化装置は、案内
管を、その噴霧口が排気管の径方向の途中に位置する姿
勢で、排気管に溶接したものである。
【0012】更に、本発明の排気ガス浄化装置は、噴霧
口が排気管の径方向に間隔を開けて複数形成されたもの
である。
【0013】更に、本発明の浄化剤は、ケイ酸のアルカ
リ金属塩から選択される1種又は2種以上の塩と、炭酸
水素イオンとを含むものである。
【0014】更に、本発明の浄化剤は、ケイ酸のアルカ
リ金属塩から選択される1種又は2種以上の塩が、ケイ
酸ナトリウム、ケイ酸カリウム又はケイ酸カルシウムの
郡から選択される1種又は2種以上を含むものである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態に係る排気
ガス浄化装置を、図面に基づいて以下に説明する。図1
は、レシプロエンジンである乗用車の原動機1と、その
排気ポート2に排気マニホールド2aを介して導入口3
aを接続した排気管3の断面図である。図2は、排気管
3、触媒コンバータ3b、後部排気管3c、消音器3d
及びテールパイプ3eを、パッキン材3fを介して順次
連結してなる排気装置6の分解図であ。
【0016】本実施の形態に係る排気ガス浄化装置4
(図9)は、排気管3に案内管5を差し込んで設け、原
動機1の排気ガス中の有害物質を浄化する浄化剤を、排
気管3の外部に設けた後述の霧化機7(図7)により霧
化して、案内管5を経て排気管3内へ噴霧するものであ
る。
【0017】排気ガス浄化装置4により霧化される浄化
剤は、ケイ酸のアルカリ金属塩から選択される1種又は
2種以上の塩と、炭酸水素イオンとを含むものである。
ケイ酸のアルカリ金属塩とは、ケイ酸のナトリウム塩、
カリウム塩、リチウム塩等である。このケイ酸のアルカ
リ塩から選択される1種又は2種以上の塩には、ケイ酸
ナトリウム、ケイ酸カリウム又はケイ酸カルシウムの郡
から選択される1種又は2種以上のものが含まれる。更
に、このような浄化剤に、水可溶のアルコール類又はそ
の誘導体を混合してもよい。
【0018】浄化剤を実際に調整するには、例えば、ケ
イ酸ナトリウムと炭酸水素ナトリウムとを蒸留水、水道
水又は鉱泉水で溶解・希釈して行う。或いは、ケイ酸ナ
トリウムとケイ酸カルシウムと炭酸水素ナトリウムとを
蒸留水等で溶解・希釈して行う。具体的な調整例とし
て、ケイ酸ナトリウム(荒川科学工業株式会社製)33
90gと炭酸水素ナトリウム(和光純薬社製)883g
とを、400リットルの蒸留水に加えて攪拌することが
挙げられる。更に、ここに安定剤として、エチレングリ
コール(荒川科学工業株式会社製;比重1.1155)
18リットルを添加してもよい。
【0019】ここに例示したケイ酸のアルカリ金属塩の
濃度は、特に限定されるものではないが、上述した範囲
の濃度の各成分を有する浄化剤を、排気ガス100m3
に対して約100ml〜40000ml、より好ましく
は、1000ml〜10000mlの範囲である。
【0020】図3に詳細を示すように、案内管5は、そ
の両端が開口した直径2乃至18mm程度の真っ直ぐな
管材であり、排気管3に対して約45°で交差する姿勢
をとる。詳しくは、案内管5の先端の噴霧口8が排気管
3の下流側を向き、且つ、噴霧口8が排気管3の径方向
の途中、好ましくは排気管3の内径中心に位置する姿勢
で、排気管3の外面に隅肉溶接されている。案内管5の
後端は、排気管3の外部に突出し、ここに継手部9が形
成されている。
【0021】図4は、上記の案内管5を側面視略J形に
湾曲したものである。この場合、排気管3の外部に突出
した案内管5の後端に継手部9が形成される点は、上述
同様であるが、排気管3とこの外面に隅肉溶接される案
内管5の部位との交差角度は約90°である。側面視略
J形に湾曲した案内管5は、その噴霧口8が排気管3の
下流側を向き、且つ、噴霧口8が排気管3の径方向の途
中、好ましくは排気管3の内径中心に位置する姿勢をと
る。尚、噴霧口8の口径を絞るなどして、案内管5の形
状をノズルのようにしてもよい。
【0022】図3,図4に示したように、案内管5を排
気管3に溶接したことにより、これら2つのパーツであ
る案内管5と排気管3とをユニット化できるので、流通
過程における部品管理や取り扱いが簡素化される。しか
も、例えば自動車の製造工程においては、排気マニホー
ルド2aに排気管3を連結するといった既成の一作業工
程の中で、案内管5と排気管3の2つのパーツを同時に
原動機1に組み付けられる。
【0023】従って、案内管5を付加して排気管3の仕
様が少し変わるのであるが、これの製造単価を最小限に
抑えられる。しかも、上記例示の製造工程がオートメー
ションによる一連の流れ作業であっても、その各作業工
程における作業手順を全く変更することなく、排気管3
の仕様変更に対応できるという利点が有る。
【0024】図5(a)は、排気管3に取り付けた変形
例の案内管50を示す。案内管50は、その側面に複数
の小孔(図中5箇所)からなる噴霧口80を、排気管3
の径方向に間隔を開けて1列に形成したものであり、大
型船舶に適用されるような大径(50乃至100mm又
はそれ以上)の排気管3内に噴霧した浄化剤を排気管3
内の各所に均一濃度で分布させることができる。案内管
50の後端は排気管3の外部に突出し、ここに継手部9
が形成されている。
【0025】各噴霧口80は、排気管3の径方向の途中
に位置し、排気管3の下流側を向いて開放している。噴
霧口80の個数と配置は、特に限定されないが、排気管
3の内径や排気ガスの流量等に基づいて適宜に選択可能
である。例えば、上記5箇所の噴霧口80を2列にして
10箇所に増やしてもよい。噴霧口80の口径は6mm
程度が適当である。
【0026】案内管50を排気管3に取り付けるには、
上述のように溶接により行ってもよいが、分解清掃や案
内管50の交換の便宜を考慮して、着脱自在なアタッチ
メント構造を適用する。例えば、図5(b)に示すよう
に、案内管50の後端内方に螺子切り部10を形成し、
更にこの内方に一対の爪11を突出して設ける。一方、
排気管3に、案内管50を挿入させる挿入孔12を開口
すると共に、この挿入孔12の周縁の一部を切除する等
して拡径部12aを形成する。
【0027】案内管50を排気管3内に挿入させるに
は、図5(b)に示すように、案内管50を、一対の爪
11が拡径部12aを通過可能な姿勢にした上で、挿入
孔12内へ押し込む。この状態で、案内管50をその軸
まわりに約90°回動させると、一対の爪11が挿入孔
12の周縁に排気管3の内側から掛止する。そして、螺
子切り部10にロックナット13を締結すれば、案内管
50を排気管3に固定できる。
【0028】尚、排気管3の外面とロックナット13の
間に、パッキン座やスプリングワッシャ等を咬ませても
よい。また、排気管3内に案内管50を挿入した後で噴
霧口80の向きが排気管3の外部から目視で確認できる
ように、排気管3と案内管50とに、相互に合致するポ
イントマーク14(排気管3の方のみ図示)を各々付し
てもよい。以上に述べたアタッチメント構造は、案内管
50に限らず、案内管5を排気管3に取り付ける構造と
して適用してもよい。
【0029】継手部9は、霧化機7により霧化された浄
化材を案内管5(50)に誘導するための浄化剤供給管
15を容易に接続できればよい。例えば、図4又は図5
(a)に示すように、案内管5(50)の後端の外周面
に、ユニオン継手16を螺合し締結するための雄螺子を
形成してもよい。この場合、ユニオン継手16を介して
浄化剤供給管15を案内管5(50)に着脱自在に接続
できる。
【0030】或いは、図6に示すように、案内管5(5
0)の後端の外周面に、浄化剤供給管15を外嵌させた
際の滑り止めとなる凹凸9aを形成し、更に案内管5
(50)に外嵌した状態の浄化剤供給管15を螺子締め
式クランプ17を用いて締め付けもよい。
【0031】以上に述べた案内管5(50)の断面形状
は円形に限らず、半円形、矩形、楕円形又は多角形でも
よい。案内管5(50)の材質として、鉄、銅、真鍮、
アルミニウム、ステンレス、チタン、ガラス、セラミッ
ク又は陶磁器などの耐熱性材料が挙げられる。要は、案
内管5(50)は、その内部を霧化された浄化剤が殆ど
抵抗なく流動できるものであればよい。また、案内管5
(50)の排気管3内に没入した部分の長さは、排気ガ
スと霧化された浄化剤との間で熱交換を起こさせるのに
十分な距離が確保できればよい。また、浄化剤供給管1
5としては、ゴム管、ビニル管、その他の合成樹脂管、
銅管又は鋼管が適用できる。
【0032】図7に示すように霧化機7は、タンク20
に貯留した液状の浄化剤を、送風手段21の送風ダクト
21a内へ注入手段22により継続して少量づつ注入
し、送風ダクト21a内を流れる空気中に拡散すること
によって霧化するものである。送風手段21は、圧縮空
気を噴出するコンプレッサ等でもよいが、比較的軽量で
小型化し易い電動式の送風機であることが好ましく、そ
のファン21bとしては軸流ファンでもよいが、送風量
を大きく設定できる遠心ファンであることが更に好まし
い。
【0033】図8は、送風手段21の具体的な構造を示
す。即ち、送風ダクト21aの導入側21dを、これを
搭載する車両の前方(進行方向)に向け、送風ダクト2
1a内に、ファン21bを回転駆動する回転機41を空
気が通風可能な間隔40を開けて収納し、送風ダクト2
1aの導入側21dに導入口枠42を着脱自在に取り付
ける。この取付構造は、図示を省略するが、例えば手回
し可能なビス等を用いて、送風ダクト21aに導入口枠
42を簡単に螺着する構造としてもよい。
【0034】導入口枠42は、上記車両の前方へ下降傾
斜する複数枚のブレード43からなるグリルを形成する
ことにより、雨水等が送風ダクト21a内へ浸入するの
を防止している。ブレード43の内側にはフィルタ44
が嵌め込まれている。フィルタ44は、比較的粘性の高
いケイ酸のアルカリ金属塩を含有する浄化剤に粉塵等が
特に結合し易いことを考慮して、送風ダクト21a内へ
導入される空気から粉塵等を除去するために設けられ
る。フィルタ44が粉塵等を吸着して汚れた場合、送風
ダクト21aに着脱自在に取り付けた導入口枠42を外
せば、導入口枠42内に嵌め込んだフィルタ44を新し
いものに容易に交換できる。
【0035】回転機41を起動してファン21aを回転
させると、上記車両の前方の空気は、複数枚のブレード
43の隙間とフィルタ44の目を経て送風ダクト21a
内へ導入される。更に、この空気は、送風ダクト21a
内を通過しつつ回転機41を冷却し、送風ダクト21a
の下流端21cに至る。上記車両の走行時には、送風ダ
クト21a内に空気が吹き込むので、これが、送風手段
21による送風を助成することになる。
【0036】タンク20は、その上面にキャップ付き補
給口20aを設け、底面を液剤供給管20bを経て注入
手段22の吸引口22aに連通している。送風ダクト2
1aは、その下流端21cを浄化剤供給管15(図5)
を介して案内管5(50)に連通している。案内管5
(50)は排気ガスで加熱されるため、一旦霧化された
浄化剤が案内管5(50)内で凝結することはない。1
本の排気管3に案内管5(50)を複数設ける場合、或
いは、複数本の排気管3毎に案内管5(50)を設ける
場合には、送風ダクト21aの下流端21cを複数に分
岐することで、複数の案内管5(50)へ霧化した浄化
剤を供給できる。
【0037】注入手段22としては、送風ダクト21a
内に開放した吐出口22bをピンホールとしたソレノイ
ド制御のプランジャポンプが好ましい。タンク20を送
風ダクト21aより高所に配置する場合は、このプラン
ジャポンプを省略し、タンク20から液剤供給管20b
を経て流下する浄化剤を、送風ダクト21a内に直接滴
下させてもよい。この場合、送風ダクト21a内に滴下
する浄化剤の量は、吐出口22bに出没自在なニードル
弁(図示せず)によって調節できる。
【0038】また、送風手段21を省略し、案内管5
(50)の継手部9に噴霧ノズル(図示せず)を接続し
てもよい。そして、この噴霧ノズルに注入手段22(プ
ランジャポンプ)を用いて液状の浄化剤を直接圧送し、
更に、この噴霧ノズルによって霧化された浄化剤を案内
管5(50)を経て排気管3内へ放出させてもよい。
【0039】要は、浄化剤を、排気管3の外部、即ち排
気管3から熱的にある程度隔絶できる場所で予め霧化し
ておき、案内管5(50)を経て排気管3内へ導入でき
ればよい。これにより、霧状の浄化剤が案内管5(5
0)を通過する過程で熱交換が起こり、浄化剤の蒸発が
促されるので、浄化剤の体積が急速に膨張して排気管3
内に拡散する。このため、浄化剤が排気ガスとよく混ざ
り、排気ガスの浄化作用が増進する。しかも、浄化剤の
成分や水垢が案内管5(50)の内部に沈殿又は固化し
て堆積するのを防止できる。従って、排気ガス浄化装置
4を長年使用し続けても、案内管5(50)の清掃等を
頻繁に実施する必要はなく、所望の性能を長年維持でき
る。
【0040】タンク20に貯留する浄化剤は、既述した
通りの成分からなり、排気ガスに含まれるダイオキシン
類、ダスト、硫黄酸化物、窒素酸化物又は塩化水素など
の有害物質を、吸着したり分解して無害化する作用を奏
するものである。このような化学反応を促進するには、
案内管5(50)から噴出される浄化剤を、ある程度の
高温に晒す必要がある。このため、案内管5(50)
を、排気管3における排気ポート2の近傍に配置するこ
とが望ましい。
【0041】例えば、排気ガス浄化装置4を乗用車に搭
載する場合、これをボンネット内に収納するようにし、
案内管5(50)は、図1、図2に示したように、排気
マニホールド2aに接近させる。これにより、案内管5
(50)から噴出された浄化剤を、排気直後の高温の排
気ガスに接触させられる。また、排気ガス浄化装置4
を、図9に示すような貨物車30に搭載する場合、キャ
ビン31とその真下のエンジンルーム32との間のスペ
ースに余裕がないため、キャビン31の直後の車台フレ
ーム33の内側に霧化機7を取り付けるようにする。
【0042】上記のような排気管3における案内管5
(50)の配置は、図2、図9によく表れているよう
に、案内管5(50)から排気装置6の終端35までの
距離を比較的長く設定できるため、上記の化学反応に必
要な時間を十分に確保できる。更に、案内管5(50)
を、排気管3の屈曲部36又はこの付近に配置すれば、
屈曲部36を通過する排気ガスの攪流によって排気ガス
中に噴霧された浄化剤が排気ガスとよく混合し、上記の
化学反応を一層促進できる。
【0043】以上に詳述した排気ガス浄化装置4によれ
ば、表1に示す通り、原動機1から排出される排気ガス
を浄化することができた。即ち、排気ガス浄化装置4を
原動機1の排気装置6に装着し、この排気装置6の終端
35において、表1上欄の項目について測定した結果
が、同表の実施例の欄に記載のデータである。ここで用
いた浄化剤の成分は上記調整例に示した通りである。一
方、排気ガス浄化装置4を装着していない排気装置6に
ついて同様の測定を行った結果が、同表の比較例の欄に
記載のデータである。これらのデータを比較すれば、排
気ガスに含まれる有害物質が著しく減少していることが
明白である。
【0044】
【表1】
【0045】表1において、ダスト濃度及び酸素換算値
の単位は、g/m3 であり、硫黄酸化物濃度は、ppm
(K値は単位無し)であり、窒素酸化物濃度及び酸素換
算値は、ppmであり、排出ガス量は、排気装置6の終
端35から排気される排気ガスの量であり、m3/h
ある。表1に示したような浄化作用は、ガソリンエンジ
ンでは勿論のこと、ディーゼルエンジンにおいて顕著に
認められる。
【0046】
【発明の効果】本発明の排気ガス浄化装置及びその浄化
剤によれば、排気ガスを浄化する点で所望の効果を達成
し、しかも、量産される車両に搭載する場合に、排気管
の形状を大幅に変更する必要がなく、また、排気管の部
品点数が増えることも殆どないので、製造コストを低く
抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る排気ガス浄化装置の案内管を装着
した乗用車の原動機の断面図。
【図2】本発明に係る排気ガス浄化装置の案内管を装着
した乗用車の排気装置の分解図。
【図3】本発明に係る排気ガス浄化装置の案内管を溶接
した排気管の断面図。
【図4】本発明に係る排気ガス浄化装置の一変形例の案
内管を溶接した排気管の断面図。
【図5】(a)は本発明に係る排気ガス浄化装置の他の
変形例の案内管をロックナットで締結した排気管の断面
図、(b)はその工程を説明する矢印A−Aにおける断
面図。
【図6】本発明に係る排気ガス浄化装置の案内管の継手
部の変形例を示す側面図。
【図7】本発明に係る排気ガス浄化装置の霧化機の概略
図。
【図8】本発明に係る排気ガス浄化装置の送風手段の概
略図。
【図9】本発明に係る排気ガス浄化装置を搭載した貨物
車の概略図。
【符号の説明】
1:原動機 2:排気ポート 3:排気管 4:排気ガス浄化装置 5,50:案内管 6:排気装置 7:霧化機 8,80:噴霧口
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 27/236 (72)発明者 小嶋 正巳 滋賀県八日市市妙法寺町829−1 Fターム(参考) 3G091 AA02 AB15 BA13 BA14 GB02W 4D002 AA02 AA12 AC10 BA04 CA01 DA01 DA02 DA03 DA05 DA16 DA46 DA70 4D048 AA02 AA06 AA14 AB03 BA02Y BA06X BA14X BA42X BA45X BB20 CC31 CC61 DA01 DA12 EA04 4G069 AA02 BA15A BA15B BB16A BB16B BC02A BC02B CA02 CA03 CA10 CA12 CA13 CA18 DA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原動機の排気ポートに接続する排気管
    に、案内管を差し込んで設け、前記原動機の排気ガス中
    の有害物質を浄化する浄化剤を、前記排気管の外部に設
    けた霧化機により霧化して、前記案内管を経て前記排気
    管内へ噴霧する排気ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記案内管が、前記排気管の下流側へ向
    けて前記浄化剤を噴霧する請求項1記載の排気ガス浄化
    装置。
  3. 【請求項3】 前記案内管を、前記排気管における前記
    排気ポートの近傍に配置した請求項1又は2記載の排気
    ガス浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記案内管を、前記排気管の屈曲部に配
    置した請求項1乃至3記載の排気ガス浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記案内管を、その噴霧口が前記排気管
    の径方向の途中に位置する姿勢で、前記排気管に溶接し
    た請求項1乃至4記載の排気ガス浄化装置。
  6. 【請求項6】 前記噴霧口が前記排気管の径方向に間隔
    を開けて複数形成された請求項1乃至5記載の排気ガス
    浄化装置。
  7. 【請求項7】 ケイ酸のアルカリ金属塩から選択される
    1種又は2種以上の塩と、炭酸水素イオンとを含むこと
    を特徴とする浄化剤。
  8. 【請求項8】 前記ケイ酸のアルカリ金属塩から選択さ
    れる1種又は2種以上の塩が、ケイ酸ナトリウム、ケイ
    酸カリウム又はケイ酸カルシウムの郡から選択される1
    種又は2種以上を含む請求項7記載の浄化剤。
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