【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は医薬品、医薬部外品
や化粧品などの細胞賦活作用あり、特に皮膚免疫調整作
用のある皮膚外用剤に関するものである。さらに詳しく
は酵素処理法により生産されたジンセノサイドＲｈ２お
よび／またはジンセノサイドＲｇ３の抽出物を含む安全
で有効な皮膚外用剤に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】高麗人参、オタネ人参など（以下薬用人
参と略する）は古くより、生薬として利用されており、
化粧品等の皮膚外用剤にも配合されている。（特開昭５
０−９５４１６号、特開昭５５−１２７３１７号、特開
昭５８−１１３１１６号、特開昭５９−５５８０９号の
各公報）また、育毛剤としても広く利用されている。
（特開昭６０−３８３１４号、特開昭６０−１９９８１
０、特開昭６０−２２２４０９号、特開昭６０−２５５
７１５号の各公報）化粧品への利用は主として、細胞を
活性化する働きに注目し添加されている。また、最近の
研究で、薬用人参に免疫調整作用があり、癌に有用であ
ることもわかってきた。その中で、特に野生の薬用人参
に多く含まれるジンセノサイドＲｈ２、ジンセノサイド
Ｒｇ３がその効果が強いことも最近の研究成果の１つと
して判明してきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】化粧品をはじめとする
皮膚外用剤は長期間に渡って連用されることがあり、皮
膚という面積の多い臓器に適用されるため、安全性は最
重視される項目の１つでまた、皮膚外用剤にとって必要
な有効性は様々にあり、皮膚の老化防止、肌荒れ防止な
どの効果が求められている。また、日本人など有色人種
は肌が白いことは美しさに繋がり美白は皮膚外用剤に求
められる効果として大きい。さらに皮膚の持つ機能は乾
燥した大気中でも生活出来るように体内からの水分を失
わないように保つことや外的な物理的な防御的な機能は
勿論あるが、最近の研究によって、皮膚は免疫に関して
も重要な役割を果たしていることがわかりつつある。皮
膚は、表皮の角化細胞、ランゲルハンス細胞、真皮の樹
状細胞、血管内皮細胞、マクロファージ等から構成され
ているが、外部からの異物としての抗原の侵入に対し、
すみやかに接触して処理し、リンパ節へ移動してＴ細胞
にそれを提示し、以後の一連の免疫応答反応が始まると
考えられている。そして、紫外線を浴びることやストレ
スによってこの免疫機能が低下することもわかってお
り、発ガンに至らなくとも種々の皮膚疾患（疾患に至ら
ないものも含めて皮膚の異常）を発生させるおそれがあ
り皮膚免疫の正常化は充分考慮されるべき項目である。
そして、皮膚での免疫の働きは他の臓器とは大きく異な
り、他の免疫に関係することが、わかっていても、皮膚
での働きはまた異なることが多い。
【０００４】
【発明が解決するための手段】安全性と皮膚への有効性
を考え、鋭意検討した結果、人参などの植物に含まれる
有用成分であるジンセノサイドＲｈ２および／またはジ
ンセノサイドＲｇ３を用いた皮膚外用剤が本発明の目的
に最適なことか判明した。本発明では、酵素処理法を用
いて生産されたジンセノサイドＲｈ２および／またはジ
ンセノサイドＲｇ３を配合する事により皮膚免疫正常化
効果が強く、さらに細胞賦活効果など皮膚に有用な皮膚
外用剤を本発明者が検討、開発した。
【０００５】ジンセノサイドＲｈ２および／またはジン
セノサイドＲｇ３はジンセノサイド類を含有する植物の
全体又は一部分をそのまま用いて、或いは加工処理（例
えば、乾燥、切断、湯通し、蒸気加熱、若しくは粉末
化）したものより抽出することが可能である。しかし、
当然薬用人参にその含有量が高いので、これより抽出す
ることが多い。その種類を例示すれば、ウコギ科のオタ
ネニンジン（Ｐａｎａｘｇｉｎｓｅｎｇ Ｃ．Ａ．Ｍｅ
ｙｅｒ；Ｐａｎａｘ ｓｃｈｉｎｓｅｎｇ Ｎｅｅ
ｓ）、トチバニンジン（Ｐａｎａｘｊａｐｏｎｉｃｕｓ
Ｃ．Ａ．Ｍｅｙｅｒ；Ｐａｎａｘ ｓｃｈｉｎｓｅｎ
ｇＮｅｅｓ ｖａｒ．ｊａｐｏｎｉｃｕｍＭａｋｉｎ
ｏ；Ｐａｎａｘ ｐｓｅｕｄｏ−ｇｉｎｓｅｎｇ（Ｗｉ
ｌｌ．） ｓｕｂｓｐ．ｊａｐｏｎｉｃｕｓ Ｈａｒ
ａ）、サンシチニンジン（Ｐａｎａｘｎｏｔｏｇｉｎｓ
ｅｎｇ（Ｂｕｒｋｉｌｌ）Ｆ．Ｈ．Ｃｈｅｎ；Ｐａｎａ
ｘ ｓａｎｃｈｉ Ｈｏｏ；Ｐａｎａｘｐｓｅｕｄｏ−
ｇｉｎｓｅｎｇ Ｗａｌｌｉｃｈ ｖａｒ．ｎｏｔｏｇ
ｉｎｓｅｎｇ（Ｂｕｒｋｉｌｌ）Ｈｏｏ ｅｔ Ｔｓｅ
ｎｇ）、又はアメリカニンジン（Ｐａｎａｘ ｑｕｉｎ
ｑｕｅｆｏｌｉｕｍ Ｌ．）等を挙げることができる。
また、薬用人参から、ジンセノサイドＲｈ２および／ま
たはジンセノサイドＲｇ３が多く含有する細胞を選択し
て培養して大量に得ることも可能である。例えば、オタ
ネ人参の根か、成長点を培養し、そのなかで、収量の多
い細胞を選択すれば大量に得ることができる。また、特
開平８−２０８６８８号公報にあるようにテルペンから
も合成が可能である。本発明では、ジンセノサイドＲｈ
２および／またはジンセノサイドＲｇ３を多く含む植物
を酵素処理後抽出する事により大量のジンセノサイドＲ
ｈ２および／またはジンセノサイドＲｇ３を得た。Ｒｈ
２（１，４００〜１，５００ｍｇ）、Ｒｈ３（２８０〜
３００ｍｇ）含有の人参組成物を得るには以下の方法に
よる。定法の液体培地に小麦ふすま３％、人参粉末１％
を添加しＡｓｐｅｒｇｉｌｌｕｓ属の麹菌を接種したも
のを２０〜３０℃、６０〜８０時間好気的に培養する。
その後遠心分離にて菌体を除去し、培養液に５０〜８０
％のエタノール溶液を加えて酵素タンパクを沈殿、画取
する。次に得られた酵素タンパクを画取した量に応じて
０．０２Ｍ酢酸ナトリウム（ｐＨ５．０）に再溶解し遠
心分離法にて不純物を除去した後、上澄液として酵素処
理溶液を得る。酵素処理溶液に粗サポニンを適当量加え
１８〜２４時間反応させ、その後エタノールにて不純物
を沈澱処理後、上澄液を減圧濃縮する。濃縮液を５０〜
７０％酢酸水溶液にて２０倍に希釈しさらに４〜８時間
反応させた後、得られた反応液を凍結乾燥させ人参組成
物を得る。薬用人参（或いは組織培養物）からの抽出方
法は公知の方法を用いればよい。以下にその一例を挙げ
る。必要により有機溶媒例えば、ヘキサン、石油エーテ
ルを用いて脱脂したのち、水或いは低級脂肪族アルコー
ル（例えば、メタノール、エタノール）或いは水と低級
脂肪族アルコールを用いて抽出し、溶媒を除去したの
ち、ｎ−ブタノールを加えて溶解し、これに水を加えて
よく攪拌し、ｎ−ブタノール層を取り出したのち、蒸発
乾固する。残留物を低級脂肪族アルコールに溶かし、エ
ーテル中に攪拌注入し、得られた析出物をろ取する。こ
れをクロマトグラフィーを用いてジンセノサイドＲｈ２
とジンセノサイドＲｇ３を分取すればよい。さらには合
成することも可能であり一例を挙げれば、特開平３−２
０８６８８号公報のような製造方法で得ることもでき
る。いずれも場合も純度には限定はなく、コストや用途
などによって精製度を調整して用いればよい。
【０００６】ジンセノサイドＲｈ２および／またはジン
セノサイドＲｇ３を皮膚外用剤に配合するが、抽出方法
や配合目的などによって変化するが、配合量は固形分と
して０．０００１〜１０．０％が好ましい。また、他の
配合する原料は限定されることはないので、自由に選択
すればよいが、本発明の安全で有効性のある皮膚外用剤
という趣旨に反しない原料を選択することは当然のこと
である。このため、美白や抗酸化、細胞賦活（細胞老化
防止）、保湿、肌荒れ防止及びその改善等に効果のある
各種の薬剤と併用することは本発明の目的をさらに効果
的にする。また、用途等によって、クリーム、乳液、ロ
ーション、パック、スプレー、ジェル等任意の剤型より
選択することはなんら問題はない。
【０００７】以下に実際の抽出方法の例である製造例と
製造例を配合した実施例を記載するが当然これらに限定
されることはない。
【０００８】製造例−１
酵素処理後、１２０℃で２時間加熱処理した高麗人参を
２００ｇをエタノール５００ｍｌで抽出してエタノール
抽出物を得、エタノールを蒸発させて除去した後、残り
の残渣を水２００ｍｌで懸濁させ、エーテル２００ｍｌ
ずつ３回抽出した後、残りの水層を水で飽和されたブタ
ノールを２００ｍｌずつ３回抽出してサポニンが含有さ
れたブタノール抽出液を得た。このブタノール抽出液を
乾燥して酢酸エチル／メタノール／水（２０：１：１）
の混合溶媒を溶出剤として用いてシリカゲルカラムクロ
マトグラフィーさせて目的とするジンセノサイドＲｇ３
を６０％含有する分画２．７ｇを収得した。
【０００９】製造例−２
製造例−１と同一の方法でジンセノサイドＲｈ２を０．
１３ｇ得た。
【００１０】実施例は表１に示す処方で、Ａ、Ｂともに
８０℃で加温溶解し、ＢをＡに撹拌しながら徐々に加え
乳化する。撹拌しながら冷却し３５℃で撹拌を止め、放
置する方法でクリームを作成した。
【００１１】
【表１】【００１２】効果を確認するため、以下の実験を行っ
た。
試験１ 皮膚免疫機能回復試験
８週齢のＣ３Ｈ／ＨｅＮ雄マウスを４群に分け、第１群
〜第３群のマウスの剃毛した腹部に、１０ｍＪ／ｃｍ２
／日の紫外線を４日間連続照射した。１日目、２日目、
３日目、４日目の照射直後に、第１群〜第２群のマウス
の照射部位にそれそれ製造例１〜２の２％液（溶媒は５
０％エタノール）を５０μｌ／日塗布した。第３群のマ
ウスの照射部位には何も塗布しなかった。また第４群に
は紫外線を照射しなかった。照射終了１日後に、照射部
位（第４群のマウスにおいては、第１群〜第３群のマウ
スの照射部位と略同一の腹部）においてジニトロフルオ
ロベンゼン（ＤＮＦＢ）による接触アレルギー感作を行
った。さらに感作の５日後に両耳介にて惹起し、さらに
その１日後に両耳介の腫脹の値（惹起の１日後の耳介の
厚さから惹起前の耳介の厚さを引いた値）を測定し、接
触アレルギー反応の回復率（％）を次式により算出し
た。
【００１３】回復率＝（ａ−ｂ）×１００／（ｃ−ｂ）
【００１４】ただし、ａは第１群〜第２群の耳介腫脹の
値を、ｂは第３群の耳介腫脹の値を、ｃは第４群の耳介
腫脹の値を表す。結果を表２に示す。
【００１５】
【表２】
【００１６】試験２ 人での有用性評価試験
２１才から４６才の女性ボランティア４０名をランダム
に４群に分けた。右顔面に実施例、左顔面に比較例を１
日３回左右同量使用してもらった。（特に量の規定はし
なかった）３ヶ月後に肌の状態について以下の評価し
た。
自覚的評価
以下の基準で、肌の白さ、肌荒れ改善効果、肌のはり、
シワ改善効果、化粧ののりについて聞き取りした。結果
を表３に示す。（なお、試験期間中に皮膚の異常を訴え
た人はいなかった。また、表中の数字は平均値を表
す。）
使用前に比較して非常に改善した ３
使用前に比較して改善した ２
使用前に比較してややに改善した １
使用前と変化なし ０
使用前に比較して悪化した −１
使用前に比較して悪化した −２
使用前に比較して非常に悪化した −３
【００１７】
【表３】
【００１８】試験３ 安全性試験
以下の安全性試験を行った。
３−１ 皮膚一次刺激性試験
背部を除毛した白色雄性家兎（一群３匹）の皮膚に適用
した。判定は、適用後２４，４８，７２時間に一次刺激
性の評点法にて紅斑及び浮腫を指標として行った。検体
は製造例２と３の各０．５％水溶液を用いた。その結果
は、すべての動物において、紅斑及び浮腫を認めず陰性
と判定された。
【００１９】３−２ 皮膚累積刺激性試験
側腹部を除毛したハートレー系モルモット（雌性，一群
５匹）の皮膚に１日１回、週５回，０．５ｍｌ／匹を塗
布した。塗布は２週間行い、除毛は各週の最終塗布日に
行った。判定は、各塗布日及び最終塗布日の翌日に一次
刺激性の評点法にて紅斑及び浮腫を指標として行った。
検体は製造例２と３の各０．５％水溶液を用いた。その
結果は、すべての動物において、２週間に渡って何等、
紅斑及び浮腫を認めず陰性と判定された。
【００２０】３−３ 感作性試験
背部を除毛したハートレー系モルモット（雌性，一群５
匹）体重３３０〜４００ｇのハートレー系の雌モルモッ
ト１０匹の背部を剃毛し、製造例の０．５％水溶液２０
μｌを塗布してアジュバントパッチテストを行った。結
果は製造例２と３いずれも、すべての動物において、紅
斑及び浮腫を認めず陰性と判定された。
【００２１】３−４ ヒトパッチテスト
２３才から４６才の女性ボランティア３０名に、製造例
の０．５％水溶液２０μｌ常法に従ってパッチテストを
行った。（貼付時間２４時間）結果は製造例２と３いず
れも、３０人とも貼付部位には何らの刺激性も認められ
ず、ヒトの皮膚に対する刺激性は陰性と判断された。
【００２２】３−５ 急性毒性試験
４時間絶食させたｄｄｙ系マウス（雄性及び雌性，１群
５匹，５週齢）に製造例を２００ｍｇ／ｋｇ量経口投与
し、毒性症状の発現、程度などを経時的に観察した。そ
の結果、製造例２と３何れも、すべてのマウスにおいて
１４日間なんら異常を認めず、又、解剖の結果も異状が
なかった。
【００２３】
【発明の効果】本発明上記の試験より皮膚免疫の機能を
回復し、正常化する機能を有し、実際にジンセノサイド
Ｒｈ２および／またはジンセノサイドＲｇ３を用いた皮
膚外用剤は、肌荒れ改善効果、肌のはり、シワ改善効
果、化粧ののりが改善し、皮膚外用剤として有効性の高
いことがわかった。また、古くより食用とされており、
また各種の試験を行った結果からも安全性も全く問題な
いことは言うまでもない。Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to an external preparation for skin which has a cell activating effect on pharmaceuticals, quasi-drugs and cosmetics, and particularly has a skin immunity regulating effect. More specifically, the present invention relates to a safe and effective external skin preparation containing an extract of ginsenoside Rh 2 and / or ginsenoside Rg 3 produced by an enzyme treatment method. [0002] Ginseng, rapeseed ginseng and the like (hereinafter abbreviated as ginseng) have been used as crude drugs since ancient times.
It is also compounded in skin external preparations such as cosmetics. (Japanese Patent Laid-Open No. 5
Nos. 0-95416, JP-A-55-127317, JP-A-58-113116 and JP-A-59-55809), and are widely used as hair restorers.
(Japanese Unexamined Patent Publication No. 60-38314, Japanese Unexamined Patent Publication No.
0, JP-A-60-222409, JP-A-60-255
No. 715) The use in cosmetics is mainly focused on activating cells. Recent studies have also shown that ginseng has immunomodulatory effects and is useful for cancer. Among them, ginsenoside Rh 2 and ginsenoside Rg 3, which are particularly contained in a large amount of wild ginseng, have been found to have a strong effect as one of recent research results. [0003] Skin external preparations such as cosmetics are often used continuously for a long period of time, and are applied to organs having a large area such as skin. In addition, there is a variety of effects required for skin external preparations, and effects such as prevention of skin aging and rough skin are required. In the case of people of color, such as Japanese, whitening of the skin leads to beauty, and whitening is a great effect required for skin external preparations. In addition, the skin's functions include keeping the body from losing water from the body so that it can live even in dry air, and of course there are external physical and protective functions. Are also playing an important role. The skin is composed of keratinocytes of the epidermis, Langerhans cells, dendritic cells of the dermis, vascular endothelial cells, macrophages, and the like.
It is believed that it is processed immediately upon contact, migrates to the lymph nodes and presents it to T cells, and a series of subsequent immune response reactions begins. It is also known that exposure to ultraviolet light and stress can reduce this immune function, and may cause various skin diseases (skin abnormalities including those that do not lead to disease) even without carcinogenesis. Normalization of skin immunity is an item that should be fully considered.
In addition, the function of immunity on the skin is very different from that of other organs, and the function on the skin is often different even if it is known to be related to other immunity. Means for Solving the Problems As a result of intensive studies in consideration of safety and effectiveness on the skin, ginsenoside Rh 2 and / or ginsenoside Rg 3 which are useful components contained in plants such as carrots are used. It was found that the external preparation for skin used was optimal for the purpose of the present invention. In the present invention, a skin external preparation that is effective for the skin, such as a skin immunity normalizing effect and a cell activating effect, is formulated by blending ginsenoside Rh 2 and / or ginsenoside Rg 3 produced using an enzyme treatment method. Was studied and developed. [0005] Ginsenoside Rh 2 and / or ginsenoside Rg 3 can be obtained from whole or a part of a plant containing ginsenosides as it is, or from a processed (for example, dried, cut, blanched, steam-heated or powdered) plant. It is possible to extract. But,
Naturally, ginseng has a high content in ginseng, so it is often extracted from it. For example, Panaxginseng CA Me, a member of the family Aramiidae, is exemplified.
yer; Panax sinseng Nee
s), Panax japonicus
C. A. Meyer; Panax schinsen
gNees var. japonicumMakin
o; Panax pseudo-ginseng (Wi
ll. ) Subsp. japonicus Har
a), Panax notogins
eng (Burkill) F.R. H. Chen; Pana
x sanchi Hoo; Panaxpseudo-
ginseng Wallich var. notog
inseng (Burkill) Hoo et Tse
ng) or American carrot (Panax quin)
quefolium L. ) And the like.
Also, the ginseng, it is also possible to select the cells which are ginsenoside Rh 2, and / or ginsenoside Rg 3 contains a number obtained in large quantities by culturing. For example, a large amount can be obtained by culturing the roots or growing points of ginseng and selecting high-yield cells. Further, as described in JP-A-8-208688, synthesis can also be performed from a terpene. In the present invention, ginsenoside Rh
A large amount of ginsenoside R can be obtained by extracting a plant containing a large amount of ginsenoside Rg 3 after enzymatic treatment.
It was obtained h 2 and / or ginsenoside Rg 3. Rh
2 (1,400 to 1,500 mg), Rh 3 (280 to
The following method is used to obtain a ginseng composition containing 300 mg). 3% wheat bran and 1% carrot powder in a conventional liquid medium
And inoculated with Aspergillus koji mold, and cultured aerobically at 20 to 30 ° C. for 60 to 80 hours.
Thereafter, the cells were removed by centrifugation, and 50-80
% Ethanol solution is added to precipitate and fractionate the enzyme protein. Next, the obtained enzyme protein is redissolved in 0.02 M sodium acetate (pH 5.0) in accordance with the fractionated amount, and impurities are removed by centrifugation. Then, an enzyme-treated solution is obtained as a supernatant. An appropriate amount of crude saponin is added to the enzyme-treated solution and reacted for 18 to 24 hours. After that, impurities are precipitated with ethanol, and the supernatant is concentrated under reduced pressure. 50 ~ concentrate
After diluting 20 times with a 70% acetic acid aqueous solution and reacting for 4 to 8 hours, the obtained reaction solution is freeze-dried to obtain a ginseng composition. A known method may be used as an extraction method from ginseng (or tissue culture). An example is given below. If necessary, after defatting using an organic solvent such as hexane or petroleum ether, extracting with water or a lower aliphatic alcohol (for example, methanol or ethanol) or using water and a lower aliphatic alcohol, and removing the solvent, n -Add butanol to dissolve, add water to the mixture, stir well, take out the n-butanol layer, and evaporate to dryness. The residue is dissolved in a lower aliphatic alcohol, poured into ether with stirring, and the resulting precipitate is collected by filtration. This was purified by chromatography using ginsenoside Rh 2
And ginsenoside Rg 3 may be fractionated. Furthermore, it is also possible to synthesize them.
It can also be obtained by a manufacturing method as disclosed in JP 08688. In any case, the purity is not limited, and the purity may be adjusted depending on the cost, application, and the like. [0006] Ginsenoside Rh 2 and / or ginsenoside Rg 3 are blended in the external preparation for skin, and vary depending on the extraction method and blending purpose, but the blending amount is preferably 0.0001 to 10.0% as a solid content. In addition, since the other ingredients to be blended are not limited, they may be freely selected, but it is a matter of course that ingredients that do not contradict the purpose of the safe and effective skin external preparation of the present invention are selected. It is. For this reason, the use of various agents effective for whitening, antioxidation, cell activation (prevention of cell aging), moisturization, prevention of rough skin and improvement thereof makes the object of the present invention more effective. In addition, there is no problem in selecting an arbitrary dosage form such as a cream, an emulsion, a lotion, a pack, a spray, and a gel depending on the use and the like. [0007] Production examples, which are examples of actual extraction methods, and examples in which the production examples are blended are described below, but are not limited thereto. Preparation Example 1 After the enzyme treatment, 200 g of ginseng which had been heat-treated at 120 ° C. for 2 hours was extracted with 500 ml of ethanol to obtain an ethanol extract, and the ethanol was removed by evaporation. Suspended in 200 ml, ether 200 ml
After extracting three times each, the remaining aqueous layer was extracted three times with 200 ml of butanol saturated with water to obtain a butanol extract containing saponin. The butanol extract is dried and ethyl acetate / methanol / water (20: 1: 1)
Ginsenoside Rg 3 by silica gel column chromatography using a mixed solvent of
2.7 g of a fraction containing 60% was obtained. Production Example 2 Ginsenoside Rh 2 was added to 0.1 g of ginsenoside Rh 2 in the same manner as in Production Example 1.
13 g were obtained. In the examples, the formulations shown in Table 1 were dissolved by heating both A and B at 80 ° C., and B was gradually added to A while stirring to emulsify. The mixture was cooled with stirring, the stirring was stopped at 35 ° C., and a cream was prepared by leaving the mixture. [Table 1] The following experiment was conducted to confirm the effect. Test 1 Skin Immune Function Recovery Test Eight-week-old C3H / HeN male mice were divided into four groups, and 10 mJ / cm 2 was applied to the shaved abdomen of the mice of the first to third groups.
/ Day of UV irradiation for 4 consecutive days. Day 1, Day 2,
Immediately after the irradiation on the third day and the fourth day, the 2% liquids of Preparation Examples 1 and 2 (the solvent was 5
0% ethanol) was applied at 50 μl / day. Nothing was applied to the irradiated site of the mice in the third group. The fourth group was not irradiated with ultraviolet rays. One day after the end of the irradiation, contact allergy sensitization with dinitrofluorobenzene (DNFB) was performed at the irradiation site (in the mice of the fourth group, the abdomen substantially the same as the irradiation sites of the mice of the first to third groups). . Further, 5 days after the sensitization, it was induced in both ears, and one day later, the swelling value of the both ears (the thickness of the pinna before the induction was subtracted from the thickness of the pinna one day after the induction) Was measured, and the recovery rate (%) of the contact allergic reaction was calculated by the following equation. Recovery rate = (ab) × 100 / (c−b) where a is the value of pinna swelling in the first and second groups, and b is pinna swelling in the third group. And c represents the value of pinna swelling in the fourth group. Table 2 shows the results. [Table 2] Test for Evaluating Usefulness by Two Tests Forty female volunteers aged 21 to 46 were randomly divided into four groups. One example on the right face and one comparative example on the left face
The same amount was used three times a day. After 3 months (the amount was not specified), the following evaluation was performed on the condition of the skin. Subjective evaluation Based on the following criteria, skin whiteness, skin roughness improvement effect, skin stick,
We heard about wrinkle improvement effect and makeup paste. Table 3 shows the results. (No skin complained of any abnormal skin during the test period. The numbers in the table represent the average values.) Very improved compared to before use 3 Improved compared to before use 2 Slightly improved compared to before use 1 No change compared to before use 0 Degraded compared to before use -1 Degraded compared to before use -2 Very deteriorated compared to before use -3 [ [Table 3] Test 3 Safety Test The following safety test was performed. 3-1 Primary skin irritation test The test was applied to the skin of white male rabbits (three in a group) whose back was shaved. Judgment was made 24, 48, and 72 hours after application by primary irritation scoring using erythema and edema as indices. Samples used were the 0.5% aqueous solutions of Production Examples 2 and 3. As a result, in all animals, erythema and edema were not recognized and the result was judged to be negative. 3-2 Cumulative Skin Irritation Test 0.5 ml / animal was applied once a day, 5 times a week to the skin of a Hartley guinea pig (female, 5 animals per group) whose hair was removed from the abdomen. Application was performed for 2 weeks, and hair removal was performed on the last application day of each week. Judgment was made on the day following each application day and the day after the last application day by using the primary irritancy scoring method with erythema and edema as indices.
Samples used were the 0.5% aqueous solutions of Production Examples 2 and 3. The results show that in all animals,
No erythema and edema were observed, and the result was negative. 3-3 Sensitization test Hartley-type guinea pig with hair removed from the back (female, 5 per group)
The back of 10 female Hartley guinea pigs weighing 330 to 400 g was shaved, and the 0.5% aqueous solution 20 of the production example was used.
μl was applied and an adjuvant patch test was performed. As a result, in all of Production Examples 2 and 3, no erythema and edema were observed in all animals, and the animals were determined to be negative. 3-4 Human Patch Test A patch test was performed on 30 female volunteers aged 23 to 46 years old according to the conventional method of 20 μl of a 0.5% aqueous solution of the production example. (Applying time: 24 hours) As a result, in all of Production Examples 2 and 3, no irritation was observed at the application site in 30 persons, and the irritation to human skin was judged to be negative. 3-5 Acute Toxicity Test A 200 mg / kg dose of a production example was orally administered to ddy mice (male and female, 5 mice / group, 5 weeks old) which had been fasted for 4 hours. Was observed over time. As a result, none of Production Examples 2 and 3 showed any abnormality in all the mice for 14 days, and there was no abnormality in the dissection results. According to the present invention, the skin external preparation using ginsenoside Rh 2 and / or ginsenoside Rg 3 has a function of restoring and normalizing the function of skin immunity from the test described above. The improvement effect, skin swelling, wrinkle amelioration effect, and cosmetic sizing were improved, and it was found that the skin external preparation was highly effective. In addition, it has been considered edible since ancient times,
Needless to say, there is no problem in safety from the results of various tests.
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(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｃ０７Ｊ 9/00 Ｃ０７Ｊ 9/00
(72)発明者 ジュング サング ソー
ソウル市カンナム区マオグサムドング
776−12 ワイルビル５Ｆ
Ｆターム(参考） 4C083 AA122 AC022 AC072 AC122
AC242 AC352 AC422 AC442
AC482 AD152 AD491 AD492
AD572 CC02 DD27 EE12
EE13 FF01
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