JP2003159614A - 超硬押しブローチ及びブローチ加工方法 - Google Patents

超硬押しブローチ及びブローチ加工方法

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JP2003159614A
JP2003159614A JP2001355703A JP2001355703A JP2003159614A JP 2003159614 A JP2003159614 A JP 2003159614A JP 2001355703 A JP2001355703 A JP 2001355703A JP 2001355703 A JP2001355703 A JP 2001355703A JP 2003159614 A JP2003159614 A JP 2003159614A
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spline
broaching
outer diameter
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JP2001355703A
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Yasushi Nogawa
恭史 野川
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Nachi Fujikoshi Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高価な専用ブローチ盤や、高価なブローチ工具
を使用することなく、安価にプライン穴の熱処理歪み取
りブローチ加工ができる超硬押しブローチ及びブローチ
加工方法を提供。 【解決手段】外径を徐々に大きくした一組の超硬押しブ
ローチ1であって、加工されるワーク4の前加工スプラ
イン穴7の数と同じ歯数の、先端に一枚刃8が形成され
たスプライン刃2と、その後方にシャンク3と、を有す
る、一組の超硬押しブローチ1を使用し、歯厚及び/又
は外径の小さい超硬押しブローチから、歯厚及び/又は
外径の大きい超硬押しブローチの順に取り替えて順次ブ
ローチ加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として歯車など動力伝
達要素の取付け穴に形成されるスプラインの熱処理歪み
取り用超硬押しブローチ及びブローチ加工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、高精度が必要な動力伝達要素の取
付け穴に形成されるスプライン穴の熱処理歪み取り加工
は硬度が高いため一般の高速度鋼製のブローチでは加工
できないので、電着ブローチや引き抜きタイプの超硬ブ
ローチを使用して加工していた。
【0003】最近では、実開平4-109828号公報に、溝加
工をマシニングセンタでブローチ工具を用いて加工する
ことが開示されている。マシニングセンタを使用すれ
ば、多数の異なる種類の工具を自動交換しワークを取り
外しすることなく加工できる従来のブローチ盤によるプ
ライン穴の熱処理歪み取り加工としては、電着ブローチ
や引き抜きタイプの超硬ブローチが使用され、高精度に
仕上がり、量産性の点からも有効ではあったが、電着ブ
ローチは寿命の問題があるため、引き抜きタイプの超硬
ブローチの方が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし超硬ブローチは
材料が高価で加工も困難なため、組立式や切れ刃部のみ
超硬チップを取付けていたが、小型のワーク加工用のブ
ローチは組立式に出来ないので、高価ではあってもソリ
ッドにせざるを得なかった。ブローチは通常軸方向に一
連の歯厚及び/又は外径歯高が漸増する多数の切れ刃を
持ち、これらのうちの一ケ所破損しても、ソリッドブロ
ーチの場合は、そこだけ取り替えることが出来ずに、ブ
ローチ全体の寿命となる。再研磨で仕上げ刃の大きさが
必要寸法公差以下になれば、やはりブローチ全体の寿命
となる。最近のように、多種少量生産が常態となると、
高価な工具を用いて、かつ使用頻度の少ないブローチ盤
によるプライン穴の熱処理歪み取り加工は、生産コスト
が高くなり、採算性が問われている。さらに、超硬押し
ブローチにおいて、ワークの前加工プライン穴位置と押
しブローチのプライン刃の軸方向の位置合わせが難しか
った。
【0005】本発明の課題は上述した課題を解決した、
高価な専用ブローチ盤や、高価なブローチ工具を使用す
ることなく、安価にプライン穴の熱処理歪み取りブロー
チ加工ができる超硬押しブローチ及びブローチ加工方法
を提供することにある。本発明の別の課題は超硬押しブ
ローチにおいて、ワークの前加工プライン穴位置と押し
ブローチのプライン刃の軸方向の位置合わせを容易にし
た超硬押しブローチを提供することにある。
【0006】
【課題を解決する手段】このため本発明は、歯厚及び/
又は外径を徐々に大きくした一組の超硬押しブローチで
あって、前記超硬押しブローチは加工されるワークのス
プライン穴の数と同じ歯数の、先端に一枚刃が形成され
たスプライン刃と、その後方にシャンクと、を有するこ
とを特徴とする超硬押しブローチを提供することによっ
て上述した本発明の課題を解決した。
【0007】
【発明の効果】かかる構成により、先端に一枚刃が形成
されたスプライン刃を有する、歯厚及び/又は外径を徐
々に大きくした一組の超硬押しブローチを使用するの
で、プライン穴の熱処理歪み取り加工は必要本数分セッ
トにして、小さい超硬押しブローチから順番にワーク加
工でき、例えば実開平4-109828号公報に開示するよう
に、マシニングセンタに、必要本数分の超硬押しブロー
チ工具を自動交換装置にセットし、ワークを取り外しす
ることなくブローチ加工できるので、高価な専用ブロー
チ盤や、高価なブローチ工具を使用することなく、安価
にプライン穴の熱処理歪み取りブローチ加工が可能とな
った。破損してもその一本だけ取り替えることができ、
小さくなれば、加工順番を前にして、再使用でき、ま
た、一体物であるため、組立式にできない小型のワーク
加工用のブローチとしても製作できる。
【0008】好ましくは、超硬押しブローチは、前記ス
プライン刃の前方に、前記スプライン刃と軸方向に整合
されかつワークの前加工スプライン穴の外径より僅かに
小さい外径のガイドスプラインを有することにより、ワ
ークの前加工プライン穴位置と押しブローチのプライン
刃の軸方向の位置合わせを容易にした超硬押しブローチ
を提供するものとなった。さらに、前記スプライン刃の
前方の前記ガイドスプライン先端にテーパ面を付ける
と、より容易に案内ができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1(a)は、本発明の第1の実
施の形態である超硬押しブローチ一本の立面側面図、
(b)は(a)超硬押しブローチの下面図で先端面を表
す。図1に示す超硬押しブローチ1は、歯厚及び/又は
外径を徐々に大きくした一組の超硬押しブローチ1のう
ちの一本であり、加工されるワーク4の前加工スプライ
ン穴7の数と同じ歯数の、先端に一枚刃8が形成された
スプライン刃2と、その後方にシャンク3と、を有す
る。図2は被加工ワークの平面図、図3は本発明の実施
の形態である超硬押しブローチ1で加工するときの、前
加工プライン歯形5と、ブローチのプライン歯形6とを
示す部分拡大図である。前加工プライン歯形5に対して
1本の超硬押しブローチ1のプライン歯形6との差だけ
プライン穴の熱処理歪み取りブローチ加工が行なわれ
る。本発明の実施の形態では、シャンクはテーパシャン
クとしたが、ストレートシャンクであってもよい。
【0010】図4は一本の超硬押しブローチ1がワーク
を加工する加工工程図を示し、(a)は加工開始位置、
(b)は加工終了位置、(c)は超硬押しブローチが後
退し、加工開始位置に戻って次の工程にワークが移行で
きる状態を、それぞれ示す。このようにして、本発明の
超硬押しブローチでプライン穴の熱処理歪み取り加工を
行ったところ、良好な結果を得た。
【0011】本発明では、先端に一枚刃が形成されたス
プライン刃7を有する、歯厚及び/又は外径を徐々に大
きくした一組の超硬押しブローチを使用するので、プラ
イン穴の熱処理歪み取り加工は必要本数分セットにし
て、1本づつ、歯厚及び/又は外径が小さい超硬押しブ
ローチから順番にワーク加工でき、例えば実開平4-1098
28号公報に開示するように、マシニングセンタや自動旋
盤に、必要本数分の超硬押しブローチ工具を自動交換装
置にセットし、ワークを取り外しすることなくブローチ
加工できるので、高価な専用ブローチ盤や、高価なブロ
ーチ工具を使用することなく、安価にプライン穴の熱処
理歪み取りブローチ加工が可能となった。破損してもそ
の一本だけ取り替えることができ、小さくなれば、加工
順番を前にして、再使用でき、また、一体物であるた
め、組立式にできない小型のワーク加工用のブローチと
しても製作できる。
【0012】図5(a)は、本発明の第2の実施の形態
である超硬押しブローチ一本の立面側面図、(b)は
(a)超硬押しブローチの下面図を示す。図5の超硬押
しブローチ11は、先端に一枚刃18が形成されたスプライ
ン刃12の前方に、スプライン刃12と軸方向に整合されか
つワーク4の前加工スプライン穴外径16より僅かに小さ
い外径のガイドスプライン10と、その後方にシャンク13
と、を有することにより、ワーク 4の前加工プライン穴
15位置と押しブローチのプライン刃の軸方向の位置合わ
せを容易にした超硬押しブローチを提供するものとなっ
た。スプライン刃12の前方のガイドスプライン10の先端
にテーパ面14を付けることにより、より容易に案内がで
きる。
【0013】図6は図5の超硬押しブローチ11が、ワー
ク4を加工する加工工程図を示し、(a)は加工開始前
位置でワーク4の前加工プライン穴15にガイドスプライ
ン10が案内された状態を示し、(b)は加工終了位置、
(c)は超硬押しブローチ11が後退位置に戻って次の工
程にワークが移行できる状態をそれぞれ示す。このよう
にして、本発明のスプライン刃12の前方にガイドスプラ
イン10を有する超硬押しブローチ11でプライン穴の熱処
理歪み取り加工を行ったところ、良好な結果を得た。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の第1の実施の形態である超
硬押しブローチ一本の立面側面図、(b)は(a)超硬
押しブローチの下面図で先端面を表す。
【図2】被加工ワークの平面図を示す。
【図3】本発明の実施の形態である超硬押しブローチ1
で加工するときの、前加工プライン歯形5と、ブローチ
のプライン歯形6とを示す部分拡大図である。
【図4】図1の一本の超硬押しブローチ1がワークを加
工する加工工程図を示し、(a)は加工開始位置、
(b)は加工終了位置、(c)は超硬押しブローチが後
退し、加工開始位置に戻って次の工程にワークが移行で
きる状態をそれぞれ示す。
【図5】(a)は、本発明の第2の実施の形態である超
硬押しブローチ一本の立面側面図、(b)は(a)の超
硬押しブローチの下面図を示す。
【図6】図5の超硬押しブローチ11がワークを加工する
加工工程図を示し、(a)は加工開始前位置でワーク4
の前加工プライン穴15にガイドスプライン10が案内され
た状態を示し、(b)は加工終了位置、(c)は超硬押
しブローチ11が後退位置に戻って次の工程にワークが移
行できる状態をそれぞれ示す。
【符号の説明】
1、11 ・・超硬押しブローチ 2、12 ・・スプラ
イン刃 3、13 ・・シャンクシャンク 4・・ワーク 5・・前加工プライン歯形 6・・ブローチの
プライン歯形 7、15 ・・前加工プライン穴 8、18 ・・一枚刃 10・・ガイドスプライン 14・・テーパ面 16・・前加工穴スプライン外径

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】歯厚及び/又は外径を徐々に大きくした一
    組の超硬押しブローチであって、前記超硬押しブローチ
    は加工されるワークのスプライン穴の数と同じ歯数の、
    先端に一枚刃が形成されたスプライン刃と、その後方に
    シャンクと、を有することを特徴とする超硬押しブロー
    チ。
  2. 【請求項2】前記超硬押しブローチは、前記スプライン
    刃の前方に、前記スプライン刃と軸方向に整合されかつ
    ワークの前加工スプライン穴の外径より僅かに小さい外
    径のガイドスプラインを有することを特徴とする請求項
    1記載の超硬押しブローチ。
  3. 【請求項3】前記ガイドスプライン先端にテーパ面を付
    けたことを特徴とする請求項2記載の超硬押しブロー
    チ。
  4. 【請求項4】前記歯厚及び/又は外径を徐々に大きくし
    た一組の超硬押しブローチを使用し、歯厚及び/又は外
    径の小さい超硬押しブローチから、歯厚及び/又は外径
    の大きい超硬押しブローチの順に取り替えて順次ブロー
    チ加工することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載
    のいずれかの1項に記載のブローチ加工方法。
JP2001355703A 2001-11-21 2001-11-21 超硬押しブローチ及びブローチ加工方法 Withdrawn JP2003159614A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006334705A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Nachi Fujikoshi Corp 押しブローチ
CN112676653A (zh) * 2020-11-16 2021-04-20 中国航发西安动力控制科技有限公司 盲孔缺齿三角内花键的加工刀具、加工装置及加工方法

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Effective date: 20050201