JP2003159278A - 吸収性物品 - Google Patents
吸収性物品Info
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Abstract
上がる防漏壁の形状が不規則に変化したり不規則に倒れ
るのを防止できるようにして、防漏壁による横漏れ効果
を高くできるようにする。 【解決手段】 生理用ナプキンの本体部1の表面に縦方
向に延びる一対の不透液部材11,12を設けている。
前記不透液部材11,12の防漏壁形成部11A,12
Aは、固定部13,14を起点として自由縁が前記本体
部の表面から離間可能であるとともに、前記中間領域に
は前記不透液部材の縦方向の寸法を縮める弾性収縮力が
作用している。前記不透液部材の前方端部領域に設けら
れたフラップ11B,12Bを裏面シート側に折り曲げ
て固定させる。これにより、本体部1の表面が不規則に
変形しても、防漏壁形成部11A,12Aの立ち上がり
形状を維持できるようになる。
Description
尿取りパッド、おむつの吸収補助パッドなどとして用い
られる吸収性物品に関し、さらに詳しくは防漏壁の形状
を安定させて体排出液の横漏れ防止効果を高めた吸収性
物品に関する。
方向に延びる両縁部の内側に防漏壁が設けられた吸収性
物品が有る。前記防漏壁は、その縦方向の両端部領域が
前記吸収性物品の表面に離れることができないように固
定されており、前記両端部領域で挟まれた中間領域にお
いて、前記防漏壁は、その一側縁部が吸収性物品の表面
に固定され自由縁部が前記吸収性物品の表面から離間可
能とされており、前記中間領域において、前記防漏壁に
弾性収縮力を発揮する弾性部材が取付けられている。
面に固定されているため、前記弾性部材の弾性収縮力に
よって吸収性物品に縦方向に向かう湾曲力が作用して吸
収性物品が湾曲形状となる。そして前記中間領域におい
て、前記防漏壁の前記自由縁部が吸収性物品の表面から
離れる方向へ立ち上がる。このように立ち上がった状態
の前記防漏壁が着用者の肌に当たることにより、吸収性
物品の横方向へ流れようとする体排出液が堰き止めら
れ、体排出液の横漏れ防止効果を高めている。
物品では、前記防漏壁の両端部領域が吸収性物品の表面
にのみ固定されている。そのため、着用中に前記吸収性
物品の前記表面が変形すると、前記表面の変形が前記防
漏壁に直接に影響し、前記表面の形状の変化に追従して
防漏壁が不規則に変形しやすい。
用ナプキンを下着のクロッチ部に装着し、下着を着用す
る際に前記クロッチ部を身体の股間部に向けて強く引き
上げることが多く、前記クロッチ部に固定された吸収性
物品は中央部分が股間部に向かう状態の凸形状に変形し
やすい。このとき、従来の構造の生理用ナプキンでは、
その表面にのみ固定されている前記防漏壁が前記凸形状
の変形に追従して変形し、自由縁部が不規則に倒れやす
い。
が全長にわたって吸収性物品と一体化されている。その
ため、着用中の吸収性物品が、例えば幅が縮まるように
変形すると、この吸収性物品と一体の防漏壁が吸収性物
品の全体の変形に追従して変形し、下着のクロッチ部と
前記防漏壁との相対位置が変化しやすくなる。
防漏壁が不規則に変形すると、防漏壁と着用者の肌との
密着性が低下し、防漏壁を越えて側方へ体排出液が流れ
出しやすくなるなどの問題が生じる。
あり、不透液部材で形成される防漏壁に不規則な変形が
生じにくいようにして、防漏壁による横漏れ効果を有効
に発揮できるようにした吸収性物品を提供することを目
的としている。
面シートと、裏面シートと、前記表面シートと前記裏面
シートとの間に挟まれた吸収層を有する本体部と、前記
本体部の横方向に間隔を空けて縦方向に延びる一対の不
透液部材と、が設けられている吸収性物品において、各
不透液部材は、縦方向に対向する前方および後方に位置
する端部領域と、両端部領域の間に位置する中間領域を
有しており、各不透液部材の前記中間領域は、本体部の
表面に固定された縦方向に延びる固定部と、前記縦方向
の寸法を縮める弾性収縮力が作用して防漏壁を形成する
非固定部とを有しており、各不透液部材の前方と後方の
端部領域の少なくとも一方はフラップを有し、このフラ
ップが前記本体部の横方向に対向する縁部を経て前記裏
面シート側に折り返すことが可能とされていることを特
徴とするものである。
記裏面シート側に折り曲げられて、前記フラップと前記
裏面シートとが固定されているものである。
状態において、前記端部領域に形成されたフラップが本
体部の側縁部を越えて裏面側に巻き込むように折りたた
まれて、前記フラップと前記裏面シートとが予め分離不
能な状態に固定されているものである。
記裏面シートの少なくとも一方に、前記フラップが前記
裏面シート側に折り曲げられた状態で前記フラップと前
記裏面シートとを固定する着脱自在な固定手段が設けら
れているものである。
た時点において、前記フラップは本体部の表面側に位置
し、好ましくはその自由縁部が本体部の中心側に向いた
状態で、不透液部材が本体部の表面に重ねられている。
そして着用時に、前記不透液部材を本体部の左右両外側
へ向けて倒すように変形させ、前記フラップを本体部の
裏面側へ巻き込ませるように変形させて、フラップを裏
面シートに感圧接着剤層などの固定手段を介して固定さ
せる。
着用した状態で、不透液部材の少なくとも一方の端部領
域が本体部の側縁部に拘束されている。よって股間部に
挟まれるなどして幅方向が縮まるように変形しても、不
透液部材で形成される防漏壁が、本体部の表面の変形形
状に直接の影響を受けることがなく、防漏壁が不規則な
向きに倒れにくい。
の内面に設置された状態で、前記フラップは前記下着の
外面に向けて折り曲げ可能であり、前記フラップには、
前記下着の外面に固定するための着脱自在な固定手段が
設けられているものである。
とも一方の端部領域が下着に固定して使用できるものと
しているため、着用状態で、下着の内側に設けられた本
体部に変形力が作用しても、不透液部材が下着に支持さ
れているため下着のクロッチ部と前記不透液部材との位
置関係が変化しにくく、不透液部材を身体の排泄部の両
側部の好ましい位置に常に当接させることができる。ま
た、不透液部材の不規則な変形を防止できるようにな
る。
の状態で、不透液部材が本体部に倒されて吸収性物品が
平坦な形状であるため、折り畳んで携帯するのに適した
大きさで個別に包装することが可能である。
に前記フラップが形成され、他方の端部領域に前記本体
部の表面から離間しないように固定する固定部が設けら
れている。
を形成して、このフラップを本体部の裏面側へ巻き込ま
せるようにすると、不透液部材で形成される防漏壁が外
側へ倒れにくくなり、前記防漏壁が本体部の表面から立
ち上がった状態を維持しやすい。
それぞれに、前記フラップが設けられているものであっ
てもよい。
ップが設けられていると、吸収性物品の変形に対して不
透液部材が影響を受けにくい。特にそれぞれのフラップ
が下着に固定されていると、下着と不透液部材との相対
位置が変化しにくくなる。
部の表面に固定されておらず、前記フラップ全体が前記
本体部の表面から離間可能であるものとすることができ
る。
ると、フラップを下着の側縁部から外面にかけて曲げや
すくなる。
ている端部領域が、前記本体部の前後方向の縁部よりも
外側へ突出しているものであってもよい。
おくと、フラップを裏面シートや下着の外面に固定した
ときに、不透液部材で形成される防漏壁の形状が安定し
やすい。
るときの立ち上がり起点が、前記吸収層の上に位置して
いることが好ましい。
領域よりも剛性が高くなっているため、その上を起点と
して不透液部材を立ち上がらせることにより、防漏壁が
さらに変形しにくくなる。
の実施の形態の生理用ナプキンを着用時の状態で示す斜
視図、図2は本体部と不透液部材との初期の接合状態を
示す平面図、図3は前記不透液部材を左右外側へ開いた
状態を示す平面図、図4は図1のIV−IV線の断面図
である。
は、図1の状態で、生理中の女性が下着のクロッチ部の
内面に装着して着用するものである。
体部1の平面形状は、ほぼ円弧形状の前縁部1aおよび
同じく円弧形状の後縁部1bおよび、右側縁部1cと左
側縁部1dを有し、右側縁部1cと左側縁部1dとの距
離すなわち本体部1の幅寸法は、前方部分よりも後方部
分がやや大きい。
過性の表面シート2と、液不透過性の裏面シート3と、
前記表面シート2と前記裏面シート3の間に設けられた
液を吸収する能力と吸収した液を保持する能力を有する
吸収層4とが重ねられた構造である。
前記裏面シート3とが同じ大きさであり、前記表面シー
ト2および裏面シート3の前縁部と後縁部および右側縁
部と左側縁部が、前記本体部1の前縁部1a、後縁部1
bおよび右側縁部1cと左側面部1dと一致している。
図1および図2において破線で示しているように、前縁
部4a、後縁部4b、右側縁部4cおよび左側縁部4d
を有する形状である。前記吸収層4の前記前縁部4aと
後縁部4bは、本体部1の前記前縁部1aおよび後縁部
1bと相似形状であり、吸収層4の右側縁部4cと左側
縁部4dも、本体部1の前記右側縁部1cおよび左側縁
部1dと相似形状である。
右側縁部4cおよび左側縁部4dは、本体部1の前記前
縁部1a、後縁部1b、右側縁部1cおよび左側縁部1
dよりも3〜10mmの幅を空けて内側に位置してい
る。そして、吸収層4の前記前縁部4a、後縁部4b、
右側縁部4cおよび左側縁部4dよりも外側の領域で、
前記表面シート2と前記裏面シート3とがホットメルト
接着剤などで接着されている。
延びる中心線をO−Oとしたときに、前記中心線O−O
を挟んで左右両側に所定間隔を開けた位置に不透液部材
11と12が設けられている。両不透液部材11と12
は、幅方向(X方向)に間隔を空けて、前記本体部1の
縦方向(Y方向)に向けて互いに平行に延びるように設
けられている。
と12を縦方向に三等分した領域を設定し、三等分した
中央の領域を中間領域、前縁部1a側の1/3の長さの
領域を前方端部領域、後縁部1b側の1/3の長さの領
域を後方端部領域と定義する。
が設けられているが、このフラップとは、中心線O−O
から互いに離れる方向へ向けられたときに、本体部1の
右側縁部1cおよび左側縁部1dよりも外側へ突出させ
ることができるとともに前記右側縁部1cと左側縁部1
dを越えて裏面シート3の外面に対面させる位置へ向け
て曲げ変形が可能なものであり、さらに裏面シート3に
固定することができるように裏面シート3に対面できる
大きさを有するものと定義する。
の前方端部領域と、後方端部領域の少なくとも一方に設
けられているが、このフラップは、前方端部領域または
後方端部領域の持つ縦方向の長さのうちの一部の長さの
範囲で形成されているものであってもよいし、前記前方
端部領域または後方端部領域の縦方向の長さと同じ長さ
の範囲で形成されていてもよい。さらには、前記フラッ
プが、前記前方端部領域または後方端部領域から中間領
域の一部まではみ出しているものを排除するものではな
い。
域、およびフラップの定義は、以下の全ての実施の形態
において同じである。
ン10を図1に示す使用状態とするための態様として以
下の2つの例がありえる。
状態、すなわち着用者が個別の包装を開封して前記生理
用ナプキン10を取り出した使用直前の状態で、前記不
透液部材11と12は、既に図1に示す構造となってい
る。第2の例では、生理用ナプキン10が完成した状
態、すなわち前記の使用直前の状態で、前記不透液部材
11と12が、図2のように本体部1の表面に倒された
状態である。そして着用者自らが、不透液部材11と1
2を図2の状態から左右両側へ倒して図3の状態とし、
さらにその一部を本体部1の裏面側へ折り曲げ、図1と
同じ状態にしてから着用する。
用ナプキンの完成時の形態が相違しているが、前記本体
部1の構造および以下で説明する不透液部材11と12
の形状などは実質的に同じである。そのため、図1ない
し図4では、第1の実施の形態の生理用ナプキン10を
前記第1の例と第2の例に適用できるものとして同時に
説明する。
方向の長さがL1である防漏壁形成部11Aと、前方端
部領域に位置して、前縁部11aを含む長さがL2であ
るフラップ11Bと、後方端部領域に位置して後縁部1
1bを含む長さがL3である後方端部11Cとを有して
いる。同様に、前記不透液部材12は、中間領域を含む
縦方向の長さがL1である防漏液形成部12Aと、前方
領域に位置して、前縁部12aを含む長さがL2である
フラップ12Bと、後方端部領域において後縁部12b
を含む長さがL3である後方端部12Cとを有してい
る。
は、細長い帯状の不透液シート20をその長手方向に延
びる折り線を介して2枚重ね状態に折り畳んで形成され
ている。不透液部材11は、フラップ11Bにおいて、
前記折り線の部分が自由縁部11eとなっている。また
防漏壁形成部11Aでは、2枚重ねの前記不透液シート
20が切断された縁部が自由縁部11dとなっている。
では、2枚重ねとされた前記不透液シート20の一部
が、幅寸法がW1で縦方向に延びる固定部13となって
おり、この固定部13が、前記本体部1の表面に接着剤
や熱シール手段を用いて固定されている。そして記不透
液部材11は前記固定部13以外の部分が本体部1の表
面から離れることが可能な自由部分(非固定部)となっ
ている。
部11Aの自由縁部11dと連続する縁部11fが右側
縁部1cに向けられるように、前記不透液シート20が
折り畳まれており、前記後方端部11Cでは、前記不透
液部材11の全体が、前記本体部1の表面から離れない
ように固定されて折畳み固定部16が形成されている。
この折畳み固定部16では、不透液シート20が、接着
剤または熱シールなどで固定されている。
1と左右対称の形状であり、フラップ12Bの自由縁部
を12eで示し、防漏壁形成部12Aの自由縁部を12
dで示している。また前記フラップ12Bと防漏壁形成
部12Aでは、前記不透液部材12の一部が幅寸法がW
1の固定部14となっており、この固定部14が本体部
1の表面に縦方向に沿って固定されている。また不透液
部材12は前記固定部14以外の部分が本体部1から離
れることのできる自由部分(非固定部)である。さらに
後方端部12Cでは、前記防漏壁形成部12Aの自由縁
部12dと連続する縁部12fが本体部1の左側縁部1
dに向けられた状態となるように、前記不透液シート2
0が折りたたまれており、折りたたまれた前記不透液部
材12の全体が本体部1の表面から離れないように固定
されて折畳み固定部17が形成されている。この折畳み
固定部17では、不透液シート20が接着または熱シー
ルなどで固定されている。
13と14は、防漏壁形成部11Aと12Aおよびフラ
ップ11B,12Bの全長に渡って設けられている。前
記防漏壁形成部11A,12Aおよびフラップ11B,
12Bでは、前記固定部13または14と、前記非固定
部との境界線が縦方向に延びる起点縁部13a,14a
となっている。そして不透液部材11の前記起点縁部1
3aと前記各自由縁部11dおよび11eとで囲まれた
前記非固定部を、本体部1の表面から離間して右側縁部
1cの方向へ倒すことが可能となっている。同様に、前
記不透液部材12の前記起点縁部14aと前記各自由縁
部12および12eとで囲まれた非固定部を、本体部1
の表面から離間して左側縁部1dの方向へ倒すことが可
能となっている。
収層4の右側縁部4cと左側縁部4dの内側で、且つ前
記吸収層4の上に位置している。
壁形成部11Aと12Aの全長にわたって、2枚重ねの
不透液シート20の間に弾性部材15,15が挟まれて
固定されている。前記弾性部材15,15は縦方向に伸
ばされた状態で前記不透液シート20に接合されてい
る。その結果、前記防漏壁形成部11Aと12Aでは、
非固定部を形成している前記不透液部材11と12に、
縦方向の寸法を縮めようとする弾性収縮力が作用してい
る。
A,12Aの、前記起点縁部13a,14aから自由縁
部11d,12dまでの非固定部の幅寸法をW2とし、
前記フラップ11B,12Bでの起点縁部13a,14
aから自由縁部11e,12eまでの非固定部の幅寸法
をW3としたときに、前記幅寸法W3は前記幅寸法W2
よりも十分に広く形成されている。
部13aと起点縁部14aとで挟まれた領域で、且つ吸
収層4を覆う表面シート2が現れている領域が受液領域
21である。また本体部1の裏面では、裏面シート3の
外面に本体部固定手段として感圧接着剤層22,22が
設けられている。この感圧接着剤層22,22はホット
メルト型であり、前記裏面シート3の外面において縦方
向に延びる帯状に塗工されている。
液部材11と12の非固定部が、前記起点縁部13a,
14aを起点として図3に示すように左右両外側へ折り
曲げられ、さらにフラップ11Bと12Bを、本体部1
の右側縁部1cと左側縁部1dを経て図1に示すように
本体部1の裏面側に折り曲げることができるようになっ
ている。
11B,12Bが、本体部1の裏面シート3の外面に固
定されている。このときの固定手段は、容易に離脱でき
ないものであり、例えばホットメルト型接着剤による固
定、熱シールによる固定、あるいは縫合などである。
ラップ11B,12Bが裏面シート3の外面に固定され
た状態が、生理用ナプキンの完成状態であり、この状態
で折りたたまれるなどして包装シートで個別に包装され
る。
に、裏面シート3の外面に、着脱自在な固定手段として
感圧接着剤層23,23が形成されている。あるいは、
フラップ11B,12Bの図2の状態で手前に現れてい
る外面に前記感圧接着剤層が設けられていてもよい。あ
るいは、フラップ11B,12Bの前記外面と、前記裏
面シート3の外面の一方に、面ファスナーの雄シートが
他方に雌シートが設けられて、前記フラップ11B,1
2Bと、裏面シート3とが着脱自在とされていてもよ
い。
に示すように不透液部材11と12が、本体部1の前面
において受液領域21を覆うように倒されており、この
とき防漏壁形成部11A,12Aの自由縁部11d,1
2dと、フラップ11B,12Bの自由縁部11e,1
2eは、前記固定部13および14ならびに起点縁部1
3a,14aよりも中心線O−O側に位置している。ま
たこの状態で、フラップ11Bとフラップ12Bとが互
いに重なり合っていてもよい。そして図2の状態の生理
用ナプキン10がさらに折り畳まれ、包装シートにより
個別に包装されている。
に示す状態に展開する。そして着用者自らが、不透液部
材11と12を、前記起点縁部13a,14aを起点と
して図3に示すように左右両外側へ折り曲げ、さらにフ
ラップ11Bと12Bを、本体部1の右側縁部1cと左
側縁部1dを経て本体部1の裏面側に折り曲げる。そし
て、前記感圧接着剤層23,23などの着脱自在な固定
手段を用いて、前記フラップ11B,12Bを本体部1
の裏面シート3の外面に固定し、図1の状態とする。第
2の例では、着用者自らが図1の状態としてから生理用
ナプキン10を着用することになる。
は、前記のように予め図1の状態となっており、あるい
は着用自らが図1の状態にして使用するが、この使用状
態において、前記防漏壁形成部11A,12Aに、弾性
部材15,15により縦方向の弾性収縮力が作用してい
る。この弾性収縮力によって、本体部1が図1に示す状
態に湾曲変形し、その結果、防漏壁形成部11A,12
Aの自由縁部11d,12dが本体部1の表面から立ち
上がる。
両側へ曲げられる前の状態では、図2に示すように自由
縁部11d,11eおよび12d,12eが中心線O−
O側に向けられた状態で、固定部13と14が本体部1
の表面に固定されている構造である。したがって、前記
防漏壁形成部11A,12Aでは、自由縁部11dと1
2dが中心線O−Oに向く状態で斜めに立ち上がろうと
する。しかし、フラップ11B,12Bが、右側縁部1
cと左側縁部1dを越えて裏面側に折り曲げられている
ため、前記防漏壁形成部11A,12Aのうちの、フラ
ップ11B,12Bに近い部分では、自由縁部11d,
12dが外側((i)方向)へ向けられ、後方端部11
C,12Cに近い部分では、自由縁部11d,12dが
内側((ii方向)へ向けられた状態となる。
は、図1に示す状態で、裏面シート3に設けられた感圧
接着剤層22,22を介して下着のクロッチ部の内面に
固着させ、下着とともに身体に着用し、本体部1の受液
領域21を身体の股間部に当てる。
プ11B,12Bが、本体部1の右側縁部1cと左側縁
部1dに巻きつけられてこの右側縁部1cと左側縁部1
dに拘束された状態であるため、着用中に本体部1の表
面が変形しても、この表面の変形が防漏壁の形状に直接
に影響を与えにくくなり、防漏壁形成部11A,12A
は、図1に示すように前方部分が外側へ斜めに向けら
れ、後方部分が内側へ斜めに向けられた状態を維持しや
すい。
と、下着のクロッチ部に固定された生理用ナプキンの本
体部1は、その幅寸法が縮まるように変形しようとし、
本体部1の表面が波状に変形しやすい。このように本体
部1の表面が波状に変形しても、フラップ11B,12
Bが右側縁部1cと左側縁部1dとで拘束されているた
めに、不透液部材11,12の形状が変化しにくく、股
間部に装着された状態で、防漏壁は図1に示す立ち上が
り状態を維持し、防漏壁が不規則に倒れたり変形しにく
い。したがって、本体部1の受液領域21から両側方へ
流れ出ようとする体排泄液は前記防漏壁形成部11A,
12Aにより堰き止められやすくなる。
は、図1に示すように、後方部分において自由縁部11
d,12dが中心線O−Oに向くように内側に斜めに傾
斜しているため、この部分では、前記防漏壁形成部11
A,12Aと本体部1の表面との間にポケット部25,
25が形成され、しかもこのポケット部25,25は不
規則に変化せずにその形状を維持しやすい。よって、前
記ポケット部25,25において体排泄液を堰き止める
ことができ、体排泄液の横漏れを防止しやすい。また、
後方部分に前記ポケット部25,25が形成されている
ため、身体の臀部の方向へ移動しようとする体排泄液の
横方向への漏れを防止しやすい。
11A,12Aの立ち上がり起点が吸収層4の上に位置
しているが、この吸収層4が設けられている部分は比較
的剛性が高いため、本体部1が変形されたときに、防漏
壁に与えられる変形力をさらに低減できる。
での前記起点縁部13a,14aから自由縁部11d,
12dまでの幅寸法W2は、3mm以上であることが好
ましい。前記未満では、この防漏壁形成部11A,12
Aによる液の堰止め効果が低下する。また、前記幅寸法
W2の上限は20mmであることが好ましい。前記範囲
を越えると、幅寸法W2が大きくなりすぎて防漏壁形成
部11A,12Aが体圧を受けたときに折れたり縒れた
りしやすくなる。
幅寸法W3は15〜40mmの範囲が好ましい。前記範
囲内であれば、本体部1の裏面に向けて折りやすい。
形態の一例として生理用ナプキン100を表面側から示
す平面図、図6は不透液部材を前記生理用ナプキン10
0の両側縁部側へ折り曲げた状態を示す平面図、図7は
生理用ナプキン100を下着に固着させた状態にいて生
理用ナプキン100を図6のVII−VII線で切断し
た状態を下着の断面と共に示す断面図である。
の本体部1の平面形状およびその構造は、図1ないし図
4に示した第1の実施の形態と同じであるため、図1な
いし図4と同じ部分に同じ符号を付してその説明を省略
する。
を幅方向に二分して縦方向に延びる中心線をO−Oとし
たときに、前記中心線O−Oを挟んで左右両側に所定間
隔を開けた位置に不透液部材111と112が設けられ
ている。両不透液部材111と112は、幅方向(X方
向)に間隔を空けて、前記本体部1の縦方向(Y方向)
に延びるように設けられている。
縦方向の長さがL11の防漏壁形成部111Aと、前方
端部領域に位置して前縁部111aを含む長さがL12
である前方のフラップ111Bと、後方端部領域に位置
して後縁部111bを含む長さがL13である後方のフ
ラップ111Cとを有している。同様に、前記不透液部
材112は、中間領域を含む縦方向の長さがL11の防
漏壁形成部112Aと、前方端部領域に位置して、前縁
部112aを含む長さがL12の前方のフラップ112
Bと、後方端部領域に位置して後縁部112bを含む長
さがL13の後方のフラップ112Cとを有している。
材111と112は、細長い帯状の不透液シート20を
2枚重ね状態に折り畳んだものである。前記フラップ1
11Bおよびフラップ111Cでは、前記折り線の部分
が自由縁部111eおよび自由縁部111fとなってい
る。また防漏壁形成部111Aでは、2枚重ねの前記不
透液シート20が切断された縁部が自由縁部111dと
なっている。不透液部材111の基部には、幅寸法がW
1で縦方向に延びる固定部113が形成されており、前
記本体部1の表面に接着剤や熱シール手段を用いて固定
されている。
111と左右対称の形状であり、フラップ112Bとフ
ラップ112Cの自由縁部を112e,112fで示
し、防漏壁形成部112Aの自由縁部を112dで示し
ている。また幅がW1の固定部を114で示している。
部111Aと112Aの全長に渡って設けられ、さらに
フラップ111C,112Cの後縁部まで延びている。
前記防漏壁形成部111A,112Aおよびフラップ1
11C,112Cでは、前記固定部113と114の境
界部が縦方向に延びる起点縁部113a,114aとな
って、前記起点縁部113a,114aと前記各自由縁
部111d,111fおよび112d,112fとで囲
まれた自由部分(非固定部)が、本体部1の表面から離
間可能となっている。そして、この実施の形態では、前
記起点縁部113a,114aが吸収層4の右側縁部4
cと左側縁部4dの内側で前記吸収層4の上に位置して
いる。
フラップ111Bと112Bは、その全体が、本体部1
の表面に固定されることなく自由状態となっている。
2Aの全長にわたって、2枚重ねの不透液シート20の
間に弾性部材15,15が挟まれて固定されている。前
記弾性部材15,15は縦方向に伸ばされた状態で前記
不透液シート20に接合されている。その結果、前記防
漏壁形成部111Aと112Aでは、非固定部に縦方向
の寸法を縮めようとする弾性収縮力が作用している。
1A,112Aの、前記起点縁部113a,114aか
ら自由縁部111d,112dまでの非固定部の幅寸法
をW2とする。また、前記フラップ111B,112B
およびフラップ111C,112Cでの起点縁部113
a,114aから自由縁部111e,111fおよび1
12e,112fまでの非固定部の幅寸法をW3とす
る。このとき、前記幅寸法W3は前記幅寸法W2よりも
十分に広く形成されている。
111Cは、図5の状態のときに表面に現れる面に、着
脱自在な固定手段となる感圧接着剤層23,23が設け
られている。同様に、フラップ112Bとフラップ11
2Cにも、図5の状態のときに表面に現れる面に前記感
圧接着剤層23,23が設けられている。なお前記各感
圧接着剤層23の代わりとなる固定手段として、下着の
外面に機械的に掛止される細かな多数のフックを有する
面ファスナーを用いることができる。
透液部材111の起点縁部113aと不透液部材112
の起点縁部114aとで挟まれる領域で、且つ前記吸収
層4を覆う表面シート2が現れている領域が受液領域2
1である。
いて説明する。図5に示すように、生理用ナプキンを着
用する直前の状態では、不透液部材111と112は、
本体部1の受液領域21の表面に重ねられており、この
とき前記自由縁部111d,111e,111fおよび
前記自由縁部112d,112e,112fは、前記起
点縁部113aおよび114aよりも中心線O−Oに近
づく位置にある。また、本体部1の表面において、フラ
ップ111Bと112Bとが互いに重なり合ったり、さ
らに、あるいはまた、フラップ111Cと112Cが互
いに重なり合っていてもよい。
00は、下着30のクロッチ部30aの内面に装着して
使用する。このとき、前記本体部1をクロッチ部30a
の中央部分に設置して、本体部1の裏面側に設けられた
感圧接着剤層22,22を前記クロッチ部30aの内面
に接着させて本体部1をクロッチ部30aに固定する。
3aを起点として側縁部1c側へ倒し、不透液部材11
2を起点縁部114aを起点として側縁部1d側に倒
す。そして、フラップ111B,112Bを、前記クロ
ッチ部30aの両側縁部を経て下着30の外面に巻き付
けるように折り曲げて、前記フラップ111B,112
Bを、感圧接着剤層23,23により下着30の外面に
固定する。ここで、前記フラップ111B,112B
は、その全体が本体部1に固定されていない自由状態で
あるため、フラップ111B,112Bを、クロッチ部
30aの外面に向けて折り曲げやすくなっており、よっ
てフラップ111B,112Bを下着30の外面に固着
させる装着操作が容易である。
Cをクロッチ部30aの側縁部を経て下着30の外面に
重なるように折って、前記フラップ111C,112C
を前記感圧接着剤層23,23により前記外面に固定す
る。
下着30を着用すると、この下着30のクロッチ部30
aが着用者の股間部の形状に応じて凹形状に湾曲する。
その結果、防漏壁形成部111A,112Aは、弾性部
材15,15の弾性収縮力によりその縦方向の寸法が縮
むように収縮し、自由縁部111d,112dが本体部
1の表面から離れるように立ち上がる。そして、前記自
由縁部111d,112dおよびその近傍の部分が着用
者の股間部において主に会陰部に当接する。
Bおよび後方のフラップ111C,112Cが共に下着
30のクロッチ部30aに固定されているため、防漏壁
形成部111A,112Aと、前記クロッチ部30aの
両側縁部との相対位置が変化しにくい。
と、クロッチ部30aに設けられた生理用ナプキンの本
体部1は、中央線O−Oの部分が身体の方向へ持ち上が
るように凸状に変形しようとし、その結果、本体部1の
幅寸法が縮まるように変形しようとする。このとき、不
透液部材111と112はその前後に設けられたフラッ
プがクロッチ部30aの側縁部に固定されているため、
不透液部材111と112が互いに接近する方向へ変形
しにくく、防漏壁形成部111A,112Aが、液排泄
部の両側の会陰部付近から位置ずれしにくくなる。その
ため体排出液すなわち経血は不透液部材111と112
との間の受液領域21で確実に受け止められるようにな
り、不透液部材111と112を越えて側方へ流れ出に
くくなる。
ロッチ部30aの両側縁部により拘束されているため、
その防漏壁形成部111A,112Aが体圧によって不
規則に変形しにくくなり、前記防漏壁形成部111A,
112Aは、自由縁部111dと112dがやや横方向
外方へ向けられた傾斜姿勢を維持し、この姿勢のまま身
体に当接する。そのため、前記防漏壁形成部111A,
112Aと身体の股間部との間に隙間が形成されにく
い。
部に当てられると、本体部1の中央部分が臀部の溝に入
り込むように変形しやすくなるが、このときも防漏壁形
成部111A,112Aは不規則に変形しにくくなり、
前記防漏壁形成部111A,112Aは、会陰部付近に
当たった状態を維持しやすい。
は、不透液部材111と112の立ち上がりの起点とな
る前記起点縁部113a,114aが吸収層4の上に位
置している。生理用ナプキンの幅寸法を短くするような
変形力が作用しても、前記不透液部材111と112は
ある程度高い剛性の吸収層4の上に位置しているため、
防漏壁形成部111A,112Aが不規則に変形しにく
い。
2Aは、自由縁部111d,112dが幅方向の外側へ
向けられた状態に安定しやすいため、前記防漏壁形成部
111A,112Aが中心線O−Oに向けて倒れること
がなく、よって受液領域21に不透液部材111,11
2が重なることがなく、受液面積を低減させることがな
い。
法W1,W2,W3の好ましい範囲は、前記第1の実施
の形態と同じである。
12Bと、後方側のフラップ111C,112Cの少な
くとも一方の側での前記幅寸法をW3を10〜25mm
程度として、前記フラップ111B,112Bとフラッ
プ111C,112Cの少なくとも一方を下着30のク
ロッチ部30aの内面に固定させて使用することもでき
る。
施の形態の生理用ナプキン100Aを示す平面図であ
る。
形状が図1ないし図7に示した本体部1と相違してい
る。図8に示す本体部1Aでは、右側縁部1cと左側縁
部1dの一部分が、本体部1Aを縦方向に二分する中心
よりも前方の領域において幅方向の両側に突出し、この
突出した部分によりウイング部31,32が形成されて
いる。そして、前記ウイング部31と32の裏側では、
裏面シート3の外面に着脱自在な固定手段となる感圧接
着剤層33と34が設けられている。
ート3と前記表面シート2とがホットメルト接着剤で接
合されて構成されていてもよいし、または前記不透液部
材111と112を形成する不透液シート20の基端部
が前記ウイング部31,32まで延びて、前記ウイング
部31と32において、裏面シート3と前記不透液シー
ト20とがホットメルト接着剤により接合されていても
よい。
部材111の固定部113が、吸収層4の右側縁部4c
と本体部1Aの右側縁部1cとの間に位置している。ま
た不透液部材112の固定部114も、吸収層4の左側
縁部4dと本体部1Aの左側縁部1dとの間に位置して
いる。
部材の形状および構造、また前記不透液部材111と不
透液部材112の固定部113,114が設けられてい
る場所の違い以外は、図5ないし図7に示した実施の形
態と同じであるため、図8ではこれら各図と同じ符号を
付してその説明を省略する。
0のクロッチ部30aの内面に装着するときには、受液
領域21の裏面側に設けられた感圧接着剤層22,22
をクロッチ部30aの内面に固着させるとともに、前記
ウイング部31と32を、クロッチ部30aの両側縁部
を巻き込ませるように変形させ、前記ウイング部31と
32を前記感圧接着剤層33と34を介して下着30の
外面に固着させる。
と後方のフラップ111C,112Cは、図7に示した
のと同様にクロッチ部30aの両側縁部を巻き込むよう
に変形させて下着30の外面に固着させる。
ッチ部30aの内面において確実に固定されるために、
着用時に本体部1Aの両側縁部1cと1dが互いに接近
する方向へさらに変形しにくくなり、防漏壁形成部11
1A,112Aが中心側に寄るような変形がさらに生じ
にくくなる。
理用ナプキン100Bの平面図である。この実施の形態
では、本体部1の形状および構造は図1ないし図7に示
した各実施の形態と同じである。また、前記不透液部材
111と112の形状および構造も、図5ないし図7に
示すものと実質的に同じである。
は、防漏壁形成部111A,112Aの縦方向の寸法L
14が長く、また前方端部領域に形成されている長さL
15のフラップ111B,112Bが本体部1の前縁部
1aを越えて前方へ延びており、後方端部領域に形成さ
れている長さL16のフラップ111C,112Cも、
本体部1の後縁部1bを越えて後方へ長く延びている。
そして、フラップ111B,112Bとフラップ111
C,112Cは、そのほぼ全体が本体部1に接合されて
いない自由状態となっている。
A,112Aの前方の途中からフラップ111B,11
2Bにかけた部分と、フラップ111C,112Cにお
いて、不透液部材111と112が本体部1に接合され
ていないため、フラップ111B,112Bとフラップ
111C,112Cを両側方へ倒したときに右側縁部1
cと左側縁部1dを越えて側方へ長く延ばすことができ
る。よってフラップ111B,112Bおよびフラップ
111C,112Cを下着30のクロッチ部30aの外
面に折り返しやすくなる。
部113、および不透液部材112の固定部114が、
吸収層4の右側縁部4cと左側縁部4dよりも外側で、
本体部1の右側縁部1cと左側縁部1dよりも内側に位
置している。その他の部分の形状と構造は図5ないし図
7に示したものと同じであり、同じ部分には同じ符号を
付してその説明を省略する。
不透液部材111と112の前方端部領域と後方端部領
域の両領域に、フラップ111B,112Bおよびフラ
ップ111C,112Cが形成された各実施の形態の生
理用ナプキン100、100A、100Bの構造を利用
して、図1に示した前記第1の実施の形態の第1の例と
第2の例に類似した生理用ナプキンを構成することも可
能である。
よびフラップ111C,112Cのそれぞれを、予め本
体部1または本体部1Aの裏面シート3に向けて折り返
しておき、それぞれのフラップを、ホットメルト型接着
剤やヒートシールなどにより、前記裏面シート3の外面
に容易に離脱できないように強固に固定しておき、この
ようにフラップが固定されたものが最終的な製品として
用いられるものであってもよい。
よびフラップ111C,112Cのそれぞれを、使用前
に着用者自らにより本体部1または本体部1Aの裏面シ
ート3に向けて折り返し、感圧接着剤層23などの着脱
自在な固定手段を用いて、それぞれのフラップと裏面シ
ート3とを固定し、その状態で下着30のクロッチ部3
0aの内側に設置しても使用してもよい。
およびフラップ111C,112Cを、本体の裏面シー
ト3の外面に固定して使用することにより、本体の表面
に波うち状態などの変形が生じたときに、不透液部材1
11,112で形成される防漏壁がその変形を受け難い
という第1の実施の形態と同様の効果を奏することがで
きる。
の形態の生理用ナプキン10を、図7に示すようにして
使用することも可能である。
プキン10を下着30のクロッチ部30aの内面に設置
したときに、不透液部材11と12を左右の両外側に折
り返し、フラップ11Bと12Bを、クロッチ部30a
の両縁部を巻き込むように変形させ、前記フラップに設
けられた感圧接着剤層などの着脱自在な固定手段を用い
てフラップを下着30の外面に固定して使用してもよ
い。このような使用態様では、生理用ナプキン10がそ
の幅寸法が縮まるように変形しても、不透液部材11,
12で形成される防漏壁が下着30に拘束されて変形し
にくくなるという前記第2ないし第4の実施の形態と同
様の効果を奏することができる。
たフラップを下着30の外面に固定して使用する生理用
ナプキンとしてのさらに好ましい第5の実施の形態を図
10により説明する。
は、本体部1の形状および構造が図1ないし図4に示し
た実施の形態と同じである。また不透液部材11と12
も図2ないし図4に示す実施の形態と類似しているた
め、同じ構造部分には同じ符号を付してその詳しい説明
を省略する。
L17の防漏壁形成部11A,12Aから縦方向の長さ
がL19の後方端部11C,12Cにかかる範囲に、本
体部1に固定する固定部13,14が形成されている。
また、後方端部11C,12Cでは不透液部材11,1
2の全体が中心線O−O´に向けて倒された状態で本体
部1の表面に固定されている。そして縦方向の長さがL
8のフラップ11B,12Bにおいて、不透液部材1
1,12は本体部1に固定されることのない自由状態と
なっており、このフラップに着脱自在な固定手段として
感圧接着剤層23,23が設けられている。
装着する際には、本体部1の裏面に設けられた感圧接着
剤層22,22を下着30のクロッチ部30aの内面に
固着させ、フラップ11B,12Bを左右両外側へ倒
し、このフラップを下着30のクロッチ部30aの両側
縁部で折り返し、下着30の外面に固着する。
が本体部1に固定されていない自由状態であるため、こ
のフラップを下着30の外面に向けて折り返しやすくな
る。またフラップ11B,12Bの縦方向の長さ寸法L
18をさらに長くして、フラップ11B,12Bが本体
部1の前縁部1aよりもさらに前方へ長く延びるように
してもよい。このように構成すると、さらにフラップを
下着30の外面に折り返しやすくなる。
とが可能であり、各実施の形態において、不透液部材1
1,12または111,112を形成する不透液シート
20,20が、本体部1の右側縁部1cと左側縁部1d
まで延びている構造であってもよい。
キンに限られず、下着または使い捨てオムツの内側に取
り付けられて使用される尿とりパッド、尿や便を捕捉す
る補助パッドなどとして使用可能である。
説明する。前記表面シート2は親水処理されたPP繊
維、PE繊維、PET繊維、またはこれらの複合繊維な
どで形成された不織布であり、サーマルボンド不織布、
スパンボンド不織布、スパンレース不織布などである。
また、親水処理されていない前記合成繊維あるいは親水
処理された前記合成繊維に、アセテートレーヨン、ビス
コースレーヨン、コットン、パルプ繊維などのような、
親水性の天然繊維または再生繊維が5〜30質量%含ま
れたものであっても良い。あるいは開孔処理が施された
樹脂シートであっても良い。
ィルムや撥水処理されたスパンボンド不織布またはスパ
ンレース不織布などである。
パルプと高吸水性ポリマーの混合物などにより形成さ
れ、粉砕パルプあるいは粉砕パルプと高吸水性ポリマー
との混合物がティッシュなどの吸収性シートで包まれた
ものである。
ポリウレタン、スチレン−ブタジエン共重合体などから
形成でき、その形態としては、糸状、フィラメント状、
フィルム状、帯状(ベルト状)などの形態を取り得る。
その他、エラスチックスパンボンド不織布やエラスチッ
クメルトブロン不織布などの伸縮性不織布から切断した
ものなども使用可能である。
2を形成する不透液シート20は、撥水処理されたスパ
ンボンド不織布またはスパンレース不織布などである。
物品は、不透液部材の少なくとも一方の端部領域に、本
体部の側縁部を巻き込むフラップが形成されている。よ
って、本体部が不規則に変形しても、前記不透液部材に
より形成される防漏壁がこれに追従して不規則に倒れた
り変形することが起きにくくなり、防漏壁の起立状態が
安定しやすい。よって防漏壁による横漏れ防止効果を十
分に発揮できるものとなる。
用ナプキンを示す斜視図、
が本体部表面に倒されている状態を示す平面図、
が本体部の左右両側へ倒された状態を示す平面図、
面図、
返した状態を示す平面図、
に装着された状態を示すものであり、図6のVII−V
II線の断面を下着の断面とともに示す断面図、
示す平面図、
示す平面図、
を示す平面図、
プキン 1,1A 生理用ナプキンの本体部 1a 本体部の前縁部 1b 本体部の後縁部 1c 本体部の右側縁部 1d 本体部の左側縁部 2 表面シート 3 裏面シート 4 吸収層 11,12,111,112 不透液部材 11d,12d,111d,112d 自由縁部 11e,12e 自由縁部 11A,12A,111A,112A フラップ 11B,12B,111B,112B 防漏壁形成部 11C,12C 後方端部 111C,112C フラップ 13,14,113,114 固定部 13a,14a,113a,114a 起点縁部 15 弾性部材 20 不透液シート 21 受液領域 23 感圧接着剤層
Claims (9)
- 【請求項1】 液透過性の表面シートと、裏面シート
と、前記表面シートと前記裏面シートとの間に挟まれた
吸収層を有する本体部と、前記本体部の横方向に間隔を
空けて縦方向に延びる一対の不透液部材と、が設けられ
ている吸収性物品において、 各不透液部材は、縦方向に対向する前方および後方に位
置する端部領域と、両端部領域の間に位置する中間領域
を有しており、 各不透液部材の前記中間領域は、本体部の表面に固定さ
れた縦方向に延びる固定部と、前記縦方向の寸法を縮め
る弾性収縮力が作用して防漏壁を形成する非固定部とを
有しており、 各不透液部材の前方と後方の端部領域の少なくとも一方
はフラップを有し、このフラップが前記本体部の横方向
に対向する縁部を経て前記裏面シート側に折り返すこと
が可能とされていることを特徴とする吸収性物品。 - 【請求項2】 前記フラップが前記裏面シート側に折り
曲げられて、前記フラップと前記裏面シートとが固定さ
れている請求項1記載の吸収性物品。 - 【請求項3】 前記フラップと前記裏面シートの少なく
とも一方に、前記フラップが前記裏面シート側に折り曲
げられた状態で前記フラップと前記裏面シートとを固定
する着脱自在な固定手段が設けられている請求項1記載
の吸収性物品。 - 【請求項4】 吸収性物品が下着の内面に設置された状
態で、前記フラップは前記下着の外面に向けて折り曲げ
可能であり、前記フラップには、前記下着の外面に固定
するための着脱自在な固定手段が設けられている請求項
1記載の吸収性物品。 - 【請求項5】 前記不透液部材の一方の端部領域に前記
フラップが形成され、他方の端部領域には前記本体部の
表面から離間しないように固定する固定部が設けられて
いる請求項1ないし4のいずれかに記載の吸収性物品。 - 【請求項6】 前記不透液部材の両端部領域のそれぞれ
に、前記フラップが設けられている請求項1ないし4の
いずれかに記載の吸収性物品。 - 【請求項7】 前記フラップは、前記本体部の表面に固
定されておらず、前記フラップ全体が前記本体部の表面
から離間可能である請求項1ないし6のいずれかに記載
の吸収性物品。 - 【請求項8】 前記フラップを形成している前記端部領
域は、前記本体部の前後方向の縁部よりも外側へ突出し
ている請求項1ないし7のいずれかに記載の吸収性物
品。 - 【請求項9】 前記不透液部材が本体部から離間すると
きの立ち上がり起点が、前記吸収層の上に位置している
請求項1ないし8のいずれかに記載の吸収性物品。
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