JP2003158679A - 電荷増倍型固体電子撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

電荷増倍型固体電子撮像装置およびその制御方法

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JP2003158679A
JP2003158679A JP2002236429A JP2002236429A JP2003158679A JP 2003158679 A JP2003158679 A JP 2003158679A JP 2002236429 A JP2002236429 A JP 2002236429A JP 2002236429 A JP2002236429 A JP 2002236429A JP 2003158679 A JP2003158679 A JP 2003158679A
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charge multiplication
signal
state electronic
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Application number
JP2002236429A
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English (en)
Inventor
Kazuo Hakamata
和男 袴田
Takashi Shiyouji
たか志 荘司
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電荷増倍型のCCDにおいて増倍率の変動を
抑える。 【構成】 CCD1において受光領域2のフォトダイオ
ード2Aに蓄積された信号電荷は,電荷増倍段8におい
て増倍され,FDA11またはFGA12に与えられる。F
DA11は小さな変換係数が設定されており,FGA12は
大きな変換係数が設定されている。蓄積される信号電荷
が少ない場合には,変換係数の大きなFGA12によって
映像信号に変換される。蓄積される信号電荷が多い場合
には,変換係数の小さなFDA11によって映像信号に変
換される。信号電荷量が少ない場合であっても,大きな
レベルの映像信号が得られる。電荷増倍段8に与える駆
動パルスを変える必要がないので,電荷増倍段8の増倍
率が変動することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,電荷増倍型固体電子撮像装置
およびその制御方法ならびにそのような電荷増倍型固体
電子撮像装置を用いた内視鏡装置に関する。
【0002】
【発明の背景】電荷増倍型固体電子撮像素子は,多くの
段数をもつ電荷増倍段を有しており,この電荷増倍段に
電荷増倍駆動パルスが与えられることによりよりフォト
ダイオードに蓄積された信号電荷を増倍して出力するも
のである。
【0003】電荷増倍段における全体の増倍率は,1段
あたりの電荷増倍率と全体の段数から決定される。した
がって,1段あたりの電荷増倍率の変動は,電荷増倍段
の全体の増倍率に大きな変動となって現れる。たとえ
ば,一段あたりの電荷増倍率を1.00854,電荷増倍段の
段数を400段とする。このような電荷増倍段において,
電荷増倍段全体の増倍率のばらつきを数%以下に抑える
ためには,電荷増倍段に与えられる電荷増倍駆動パルス
の変動により一段あたりの電荷増倍率の変動はわずか0.
1%程度に抑える必要がある。一段あたりの電荷増倍率
の変動を0.1%程度に抑えることは極めて困難である。
【0004】電荷増倍型固体電子撮像素子は,微弱な光
を検出できるという特徴から内視鏡装置に利用されるこ
とがある。内視鏡装置においては,内視鏡先端が病巣と
考えられる体内組織をとらえるまでは,通常観察モード
として白色光で体内組織を照明する。そして,病巣と考
えられる体内組織をとらえた時,蛍光観察モードに切り
替えて励起光を体内組織に照明する。蛍光観察モードで
は通常観察モードと比較し,微弱な蛍光像を撮像しなけ
ればならない。従って,微弱な光を検出可能な電荷増倍
型固体電子撮像素子が内視鏡に利用されることとなる。
【0005】内視鏡装置においては,このようなモード
切り替えに応じて電荷増倍駆動パルスのレベルを変え
る。すなわち蛍光観察モードでは少量の信号電荷しか蓄
積されず映像信号レベルが小さくなるため電荷増倍駆動
パルス・レベルを大きくして増倍率を上げる。しかしな
がら電荷増倍駆動パルス・レベルを変えるとその変えた
ときに電荷増倍駆動パルスに変動が生じてしまう。した
がって,電荷増倍段全体の増倍率のばらつきも無視でき
ないものとなる。
【0006】
【発明の開示】この発明は,モードを切り替えた場合に
電荷増倍段のばらつきが生じないようにすることを目的
とする。
【0007】第1の発明による電荷増倍型固体電子撮像
装置は,入射光量に応じて信号電荷を蓄積する多数の光
電変換素子,上記光電変換素子に蓄積された信号電荷を
読み出す読み出し手段,上記読み出し手段によって読み
出された信号電荷を増倍しながら転送する電荷増倍段,
および第1のモードが設定されたことに応じて,第1の
変換係数にしたがって上記電荷増倍段を転送された信号
電荷を映像信号に変換し,第2のモードが設定されたこ
とに応じて第1の変換係数とは異なる第2の変換係数に
したがって上記電荷増倍段を転送された信号電荷を映像
信号に変換する変換手段を備えていることを特徴とす
る。
【0008】第1の発明は,上記電荷増倍型固体電子撮
像装置に適した制御方法も提供している。すなわち,こ
の方法は,入射光量に応じて信号電荷を蓄積する多数の
光電変換素子,上記光電変換素子に蓄積された信号電荷
を読み出す読み出し手段,および上記読み出し手段によ
って読み出された信号電荷を増倍しながら転送する電荷
増倍段を備えた電荷増倍型固体電子撮像素子において,
第1のモードが設定されたことに応じて,第1の変換係
数にしたがって上記電荷増倍段を転送された信号電荷を
映像信号に変換し,第2のモードが設定されたことに応
じて第1の変換係数と異なる第2の変換係数を用いて上
記電荷増倍段を転送された信号電荷を映像信号に変換す
るものである。
【0009】第1の発明によると,第1のモードが設定
された場合には,第1の変換係数にしたがって電荷増倍
段を転送された信号電荷を映像信号に変換し,第2のモ
ードが設定された場合には,第1の変換係数と異なる第
2の変換係数を用いて電荷増倍段を転送された信号電荷
を映像信号に変換する。第1のモードと第2のモードと
の切替に応じて,電荷増倍段に与えられる電荷増倍駆動
パルスを変える必要がない。電荷増倍駆動パルスの変動
に伴う,電荷増倍段の増倍率の変動も発生しないように
なる。
【0010】上記変換手段は,たとえば,第1および第
2の変換係数にしたがって変換する2つのフローティン
グ・ゲート増幅回路または上記第1の変換係数をもつフ
ローティング・ゲート増幅回路および第2の変換係数を
もつフローティング・ディフュージョン増幅回路であ
る。
【0011】上記変換手段により変換された2つの映像
信号,上記第1の変換係数,上記第2の変換係数および
上記電荷増倍段の増倍段数にもとづいて上記光電変換素
子に蓄積した信号電荷量を算出する算出手段をさらに備
えてもよい。意図しない駆動パルスの変動に対し,非増
倍の検出電荷を算出するので,意図しない増倍率の変動
も除去可能である。
【0012】上記電荷増倍型固体電子撮像装置を構成す
る上記光電変換素子,読み出し手段(垂直転送路,水平
転送路など),電荷増倍段およびフローティング・ゲー
ト増幅回路を1枚の基板(ウエハ)上に形成してもよい
し,フローティング・ゲート増幅回路は,基板の外に設
けても良い。複数のフローティング・ゲート増幅回路が
ある場合には,一部を基板上に形成し,一部を基板の外
に設けても良い。また算出手段についても基板上に設け
ても良いし,基板の外に設けても良い。
【0013】上述した電荷増倍型固体電子撮像装置を内
視鏡に用いることもできる。すなわち,第2の発明は,
蛍光観察モードが設定されたことに応じて,蛍光を発す
る体内組織の励起波長領域内の波長の励起光を出射する
励起光源,通常観察モードが設定されたことに応じて,
白色光を出射する白色光源,体内組織に上記励起光が照
射されたことにより上記体内組織から発光する蛍光また
は上記体内組織に上記白色光により照射された上記体内
組織からの反射光を受光し,体内組織の像を表す映像信
号を出力する固体電子撮像素子を備えた内視鏡装置にお
いて,上記固体電子撮像素子に請求項1に記載の電荷増
倍型固体電子撮像素子を用い,上記蛍光観察モードが設
定されたことに応じて,第1および第2の変換係数のう
ち大きい方の変換係数となるように,上記通常観察モー
ドが設定されたことに応じて,上記第1および第2の変
換係数のうち小さい方の変換係数となるように,上記電
荷増倍型固体電子撮像素子の上記変換手段を制御する手
段を備える。
【0014】この場合でも,蛍光観察モードと通常観察
モードとの切替に応じて電荷増倍段に与える電荷増倍駆
動パルスを変える必要がないので,電荷増倍駆動パルス
の変動に伴う,増倍率の変動も発生しないようになる。
さらに,素子温度による電荷増倍率の変動にも影響され
ず,光電変換素子に蓄積した信号電荷の量の他に増倍段
一段あたりの電荷増倍率を算出することができる。算出
した電荷増倍率から素子温度を推定することもできる。
【0015】
【実施例の説明】図1は,この発明の実施例を示すもの
で,電荷増倍型固体電子撮像素子の構成を示している。
【0016】電荷増倍型固体電子撮像素子1には,詳し
くは後述するように信号電荷を映像信号に変換(電子電
圧変換)するFDA(フローティング・ディフュージョ
ン・アンプリファイア)11およびFGA(フローティン
グ・ゲート・アンプリファイア)12が含まれている。こ
れらのFDA11およびFGA12の変換係数は,異なって
いる。設定されるモードに応じて,2つのFDA11およ
びFGA12のうちいずれかの出力が選択される。大小い
ずれかの変換係数の増幅回路の出力が映像信号に変換さ
れる。
【0017】電荷増倍型固体電子撮像素子1は,受光領
域2とフレーム転送領域5とを備えている。受光領域2
には,水平方向および垂直方向に多数のフォトダイオー
ド2Aが配置されている。受光領域2のほぼ全部の領域
が入射する光を有効に受光する有効受光領域3となって
いる。受光領域2の左側の一部および下側の一部は遮光
するオプティカル・ブラック領域4となっている。フレ
ーム転送領域5は,遮光されており,受光領域2のフォ
トダイオード2Aに蓄積された信号電荷を垂直方向に転
送する(垂直転送路)。
【0018】フレーム転送領域5の下(出力側)には,
水平転送路6が設けられている。水平転送路6に水平転
送パルスが与えられることにより,フレーム転送領域5
から転送された信号電荷が水平方向に転送されていく。
また,水平転送路6と並行して,不要信号電荷を排出す
るための不要電荷掃き出しドレイン7が形成されてい
る。
【0019】水平転送路6の出力側には,多数の段をも
つ電荷増倍段8が接続されている。この電荷増倍段8に
は,電荷増倍駆動パルスが与えられる。電荷増倍段8に
入力した信号電荷は,電荷増倍駆動パルスにより増倍さ
れながら一段ずつ転送されていく。電荷増倍段8のほぼ
中間にはフローティング・ゲート電極9が形成されてい
る。フローティング・ゲート電極9から電荷増倍段8の
中間出力を表わす信号がFGA12に与えられる。電荷増
倍段8から出力した信号電荷はFDA11に与えられる。
FDA11およびFGA12の出力信号はセレクタ13に与え
られる。セレクタ13に選択制御信号が与えられることに
よりFDA11の出力信号またはFGA12の出力信号がセ
レクタ13から出力される。
【0020】図2は,FDA11およびFGA12の変換係
数を表すグラフである。
【0021】FDA11は,小さな変換係数をもつもので
あり,FGA12は,大きな変換係数をもつものである。
したがって,同じ値の信号電荷であれば,FDA11によ
り変換された映像信号のレベルよりもFGA12により変
換された映像信号のレベルの方が大きくなる。CCD1
に含まれる電荷増倍段8に与えられる電荷増倍駆動パル
スを変えなくともCCD1から出力される映像信号レベ
ルを調整することができる。
【0022】後述するように,CCD1が通常撮像モー
ドと蛍光撮像モードの設定が可能な内視鏡装置に利用さ
れる場合において通常撮像モードが設定されるときに
は,FDA11の出力が選択され,映像信号(通常映像信
号)に変換される。蛍光撮像モードの設定されるとき
に,FGA12がオンとされ,映像信号(蛍光映像信号)
に変換される。蛍光撮像モードにおいて得られる信号電
荷は,一般的に微弱(信号電荷量が少ない)であるが,
変換係数の大きいFGA12を用いて映像信号に変換され
るので,その後の信号処理が比較的容易となる。
【0023】図1にもどって,FDA11およびFGA12
には,インバータ9を介して切替制御信号が与えられ
る。この切替制御信号にもとづいて,FDA11またはF
GA12のいずれか一方がオンとなり,与えられる信号電
荷が映像信号に変換される。
【0024】上述したCCD1においては,受光領域
2,フレーム転送領域5,水平転送路6,不要電荷掃き
出しドレイン7,電荷増倍段8,FDA11およびFGA
12ならびにセレクタ9は,一枚の基板(ウエハ)上に形
成されている。もっとも,FDA11およびFGA12の少
なくとも一方を基板の外に設けることもできるのはいう
までもない。
【0025】図3は,他の実施例を示すもので,CCD
の構成を示している。この図において,図1に示すもの
と同一物には同一符号を付して説明を省略する。
【0026】上述した実施例においては,変換係数の異
なるFDAとFGAとセレクタが設けられていたが,図
3に示すものでは,補正回路が設けられているものであ
る。
【0027】CCD1Aは,一枚の基板(ウエハ)上に
受光領域2,フレーム転送領域5,水平転送路6,不要
電荷掃き出しドレイン7,電荷増倍段8,FDA11,F
GA12および補正回路14が形成されている。もっとも,
補正回路14はCCD1Aの外部に形成するようにしても
よい。
【0028】FDA11はk1の,FGA12はk2の電荷
電圧変換係数をそれぞれもつ。さらに各々のフローティ
ング電極の位置はn1,n2段目である。FDA11とF
GA12はこの電極下の電荷数を電圧に変換しV1とV2
として出力する。これらの2つの出力値を補正回路は,
増倍率:x,光電変換素子に発生した電荷数:noとす
ると V1=no×xn1×k1 V2=no×xn2×k2 上記2式から,
【数1】 で算出する。この補正回路の演算には増倍率:xが入ら
ない為,増倍率の変動があっても,補正回路からの出力
は光電変換素子に発生した電荷検出数を出力する事とな
る。補正回路はアナログ演算を行ってもよいし,補正回
路内にあるA/D変換回路でディジタル数値化しディジ
タル演算を行ってもよい。
【0029】この場合,電荷増倍段8での電荷増倍率の
変動があっても,光電変換素子で発生した電荷数を算出
可能となる。
【0030】図4は,図1に示すCCD1を用いた内視
鏡装置の電気的構成を示すブロック図である。
【0031】内視鏡装置は,二次回路21,患者回路(一
次回路)40および細長く自在に曲がる電子スコープ50か
ら構成されている。二次回路21および患者回路40は,テ
ーブルなどに置かれ,医者によって操作される。患者が
ベッドに横になると,たとえば,体内組織として胃壁を
撮像する場合には,医者は電子スコープ50を口から挿入
する。電子スコープ50は,食道を通り,電子スコープ50
の先端部が胃内部に到達する。電子スコープ50の先端部
には,上述したCCD1が設けられており,体内組織O
Bとしても胃壁が撮像される。
【0032】内視鏡装置は,通常観察モードと蛍光観察
モードとの2つの観察モードを設定可能である。通常観
察モードは,体内組織OBを白色光で照明して撮像する
ものである。蛍光観察モードは,体内組織OBを励起光
で照明して撮像するものである。
【0033】患者回路40に観察モード切替スイッチ41が
設けられている。観察モード切替スイッチ41は,内視鏡
装置を操作する医者によってオン,オフされる。観察モ
ード切替スイッチ41がオンされることにより蛍光観察モ
ードとされ,観察モード切替スイッチ41がオフされるこ
とにより通常観察モードとされる。
【0034】観察モード切替スイッチ41のオン,オフを
示す信号は,絶縁素子34を介して二次回路21のスイッチ
制御回路30に入力する。観察モード切替スイッチ41がオ
ンされたときには,二次回路21に含まれるスイッチ回路
26がオンするように,観察モード切替スイッチ41がオフ
されたときには,二次回路21に含まれるスイッチ回路22
がオンするように,スイッチ回路22および26がスイッチ
制御回路30により制御される。
【0035】スイッチ回路22がオンとされると,通常光
用の駆動回路23により通常光源(白色光源)24から白色
光が出射する。白色光は,集光レンズ25により患者回路
40および電子スコープ50内に配置されているライト・ガ
イド35の後端面(二次回路21側の面)に導かれる。
【0036】スイッチ回路26がオンとされると,励起光
用の駆動回路27により励起光源28から体内組織の励起波
長領域の波長特性をもつ励起光(近赤外光を出射するよ
うにしてもよい)が出射する。励起光は,集光レンズ29
によりライト・ガイド35の後端面に導かれる。
【0037】照明光(白色光または励起光)は,ライト
・ガイド35内を伝搬し,ライト・ガイド35の前端面から
出射される。ライト・ガイド31の前端面の前方には照明
レンズ(図示略)が配置されている。ライト・ガイド31
からの出射光が照明レンズによって体内組織OBを照明
することとなる。
【0038】体内組織OBの反射光(ライト・ガイド31
から励起光が出射する場合には,反射光として体内組織
OBから自家蛍光が生じる)は,対物レンズ(図示略)
によって集光される。これにより,体内組織OBを表す
画像が上述したCCD1の受光面上に結像する。CCD
1から体内組織OBの画像を表す映像信号が出力され
る。
【0039】上述したようにCCD1には変換係数の異
なるFDA11およびFGA12が含まれている。二次回路
21に含まれるスイッチ制御回路30から,設定されている
モードに応じて切替制御信号が出力されCCD1に与え
られる。通常観察モードが設定されているときには,変
換係数の小さなFDA11によって映像信号に変換され,
通常映像信号が得られる。蛍光観察モードが設定されて
いるときには,変換係数の大きなFGA12によって映像
信号に変換され,蛍光映像信号に変換され,蛍光映像信
号が得られることとなる。蛍光観察モードにおいて微弱
な信号電荷しか得られない場合であっても,レベルの高
い蛍光映像信号が得られることとなる。
【0040】CCD1から出力される映像信号は,患者
回路40の増幅回路42に入力する。増幅回路42において映
像信号が増幅され,アナログ/ディジタル変換回路43に
おいてディジタル画像データに変換される。ディジタル
画像データは,絶縁素子33を介して,二次回路21内の画
像処理回路32に入力する。
【0041】画像処理回路32において,白バランス調
整,ガンマ補正,ディジタル/アナログ変換などの所定
の画像処理が行われ,映像信号として出力される。画像
処理回路32から出力された映像信号が,表示装置(図示
略)に与えられることにより,体内組織OBを表す画像
が表示装置の表示画面に表示される。
【0042】図5は,内視鏡装置に設定された観察モー
ドに応じた処理手順を示すフローチャートである。
【0043】モード設定スイッチ41により通常観察モー
ドまたは蛍光観察モードのいずれかのモードが設定され
る(ステップ61)。通常観察モードが設定されると(ス
テップ62でYES),FDA11およびFGA12のうち大
きい変換係数をもつFDA11がオンされる(ステップ6
3)。
【0044】その後,CCD1を用いて体内組織OBが
撮像され,通常映像信号が得られる(ステップ65)。通
常光により照明された体内組織を撮像することによりフ
ォトダイオード2Aに蓄積される信号電荷の量は比較的
多いので,変換係数が小さいものであっても映像信号レ
ベルは比較的高くなる。
【0045】蛍光観察モードが設定されると(ステップ
62でNO),FDA11およびFGA12のうち小さい変換
係数をもつFGA12がオンされる(ステップ64)。
【0046】その後,CCD1を用いて体内組織OBが
撮像され,蛍光映像信号が得られる(ステップ65)。蛍
光により照明された体内組織を撮像することによりフォ
トダイオード2Aに蓄積される信号電荷の量は比較的少
ないが,変換係数が大きいFDA12により映像信号に変
換されるので,蛍光映像信号のレベルは比較的高くな
る。
【0047】このように,CCD1の電荷増倍段8の電
荷増倍駆動パルスを変えることなく,比較的レベルの高
い蛍光映像信号を得ることができる。電荷増倍駆動パル
スを変える必要がないので,電荷増倍駆動パルスの変動
による電荷増倍段8の増倍率のばらつきも未然に防止で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CCDの構成を示している。
【図2】FDAの変換係数を示すグラフである。
【図3】CCDの構成を示している。
【図4】内視鏡装置の電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図5】内視鏡装置のモードに応じた処理手順を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1,1A CCD 2A フォトダイオード 5 フレーム転送領域 6 水平転送路 8 電荷増倍段 11 FDA 12 FGA 21 二次回路 40 患者回路 50 電子スコープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M118 AA10 AB01 BA12 CA02 CA19 FA06 FC02 5C024 AX02 AX17 BX02 CX11 GX03 GY46 GZ37 GZ40 HX18

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光量に応じて信号電荷を蓄積する多
    数の光電変換素子,上記光電変換素子に蓄積された信号
    電荷を読み出す読み出し手段,上記読み出し手段によっ
    て読み出された信号電荷を増倍しながら転送する電荷増
    倍段,および第1のモードが設定されたことに応じて,
    第1の変換係数にしたがって上記電荷増倍段を転送され
    た信号電荷を映像信号に変換し,第2のモードが設定さ
    れたことに応じて第1の変換係数とは異なる第2の変換
    係数にしたがって上記電荷増倍段を転送された信号電荷
    を映像信号に変換する変換手段,を備えた電荷増倍型固
    体電子撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記変換手段が,第1および第2の変換
    係数にしたがって変換する2つのフローティング・ゲー
    ト増幅回路または上記第1の変換係数をもつフローティ
    ング・ゲート増幅回路および第2の変換係数をもつフロ
    ーティング・ディフュージョン増幅回路である,請求項
    1に記載の電荷増倍型固体電子撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記変換手段により変換された2つの映
    像信号,上記第1の変換係数,上記第2の変換係数およ
    び上記電荷増倍段の増倍段数にもとづいて上記光電変換
    素子に蓄積した信号電荷量を算出する算出手段をさらに
    備えた請求項2に記載の電荷増倍型固体電子撮像装置。
  4. 【請求項4】 蛍光観察モードが設定されたことに応じ
    て,蛍光を発する体内組織の励起波長領域内の波長の励
    起光を出射する励起光源,通常観察モードが設定された
    ことに応じて,白色光を出射する白色光源,体内組織に
    上記励起光が照射されたことにより上記体内組織から発
    光する蛍光または上記体内組織に上記白色光により照射
    された上記体内組織からの反射光を受光し,体内組織の
    像を表す映像信号を出力する固体電子撮像装置を備えた
    内視鏡装置において,上記固体電子撮像装置に請求項1
    に記載の電荷増倍型固体電子撮像装置を用い,上記蛍光
    観察モードが設定されたことに応じて,第1および第2
    の変換係数のうち大きい方の変換係数となるように,上
    記通常観察モードが設定されたことに応じて,上記第1
    および第2の変換係数のうち小さい方の変換係数となる
    ように,上記電荷増倍型固体電子撮像装置の出力を選択
    する手段,を備えた内視鏡装置。
  5. 【請求項5】 入射光量に応じて信号電荷を蓄積する多
    数の光電変換素子,上記光電変換素子に蓄積された信号
    電荷を読み出す読み出し手段,および上記読み出し手段
    によって読み出された信号電荷を増倍しながら転送する
    電荷増倍段を備えた電荷増倍型固体電子撮像装置におい
    て,第1のモードが設定されたことに応じて,第1の変
    換係数にしたがって上記電荷増倍段を転送された信号電
    荷を映像信号に変換し,第2のモードが設定されたこと
    に応じて第1の変換係数と異なる第2の変換係数を用い
    て上記電荷増倍段を転送された信号電荷を映像信号に変
    換する,電荷増倍型固体電子撮像装置の制御方法。
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