JP2003157444A - 3次元情報合成装置、3次元情報表示装置及び3次元情報合成方法 - Google Patents

3次元情報合成装置、3次元情報表示装置及び3次元情報合成方法

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JP2003157444A JP2001356023A JP2001356023A JP2003157444A JP 2003157444 A JP2003157444 A JP 2003157444A JP 2001356023 A JP2001356023 A JP 2001356023A JP 2001356023 A JP2001356023 A JP 2001356023A JP 2003157444 A JP2003157444 A JP 2003157444A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一又は重複する3次元空間に関する2以上
の3次元情報をボリュームグラフィックス表示する際、
これらの3次元情報を同一の3次元空間で合成して表示
することを目的とする。 【解決手段】 ボクセルVXにより規定された3次元デ
ータV1,V2を記憶するデータ記憶手段31,32
と、上記ボクセルVXにより規定される合成3次元デー
タVmを、2以上の隣接するボクセルVXを合成処理単
位Uとし、当該合成処理単位Uを構成する各ボクセルV
Xを3次元データV1,V2のいずれかに対応づけ、各
ボクセルVXのパラメータを当該ボクセルVXが対応づ
けられた3次元データV1,V2に基づき決定すること
により生成するデータ合成手段4と、合成された3次元
データを記憶する合成データ記憶手段5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元情報合成装
置、3次元情報表示装置及び3次元情報合成方法に係
り、更に詳しくは、ボリュームグラフィックス表示する
ための2以上の3次元情報を3次元空間で重畳するため
のデータ合成装置及びその方法、並びに、合成した3次
元情報を表示する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図12は、従来の3次元情報表示装置の
構成を示したブロック図である。図中の1はソースデー
タ記憶手段、2はVG(Volume Graphic、以下も同様)
データ変換手段、3はVGデータ記憶手段、6はVG処
理手段、7は画像表示手段である。
【0003】ソースデータ記憶手段1は、ソースデータ
S1を記憶保持する記憶装置であり、ソースデータS1
は、図示しない測定機器で測定された3次元情報(ある
いはコンピュータなどにより生成された3次元情報)で
ある。ソースデータS1は、例えば、所定のパラメータ
(特徴量)の3次元空間における分布として測定機器な
どから与えられ、ソースデータ記憶手段1に記憶され
る。通常、測定機器などから入力される3次元情報は、
測定機器や測定対象などによってそのデータ形式が異な
るため、ソースデータS1は多様なデータ形式によりソ
ースデータ記憶手段1に記憶され保持されている。
【0004】VGデータ変換手段2は、3次元情報のデ
ータ形式を変換する変換処理部であり、ソースデータ記
憶手段1から読み出したソースデータS1に基づいて、
所定形式のVGデータV1を生成し、VGデータ記憶手
段3に格納する。VGデータV1は、ボクセル(Voxe
l)と呼ばれる多数の微小空間によってソースデータS
1の対象となっている3次元空間を分割し、3次元情報
をボクセルごとのパラメータ(通常はスカラ量)として
規定したものである。
【0005】VG処理手段6は、3次元情報としてのV
GデータV1を2次元面へ投射して得られる2次元画像
データに変換するボリュームグラフィックス(ボリュー
ムレンダリング)処理を行っている。このときパラメー
タに基づいて各ボクセルの色及び透明度を決定し、2次
元面への投影画像が生成される。VG処理手段6で生成
された画像データは、CRT等の画像表示手段7により
表示される。
【0006】従来の3次元情報表示方法の一つとしてポ
リゴングラフィックスと呼ばれる方法がある。このポリ
ゴングラフィックスでは、対象物をポリゴンと呼ばれる
微小多角形からなる多面体としてモデル化して表示して
いるのに対し、ボリュームグラフィックスは、対象空間
を多数のボクセル(Voxel)に分割して、各ボクセルご
とにパラメータを規定して対象空間をモデル化してい
る。このため、境界や形状が明確でない対象物、例え
ば、雲や霧などの気象現象について3次元情報表示する
のに適している。
【0007】計測可能な気象現象には、例えば、雲、
霧、湿度、温度、風の分布など様々な種類の情報があ
り、同一又は重複する3次元空間についてこれらの2以
上の気象現象が計測され、これらの異なる3次元情報を
比較したい場合がある。この場合、上記3次元情報表示
装置を用いるならば、各気象現象の3次元情報につい
て、ボリュームグラフィックス処理を行って画像データ
を表示させ、2以上の表示画像を比較する必要があり、
その際、画面上での位置合わせを行う必要があるなど、
ユーザが煩雑な作業を行う必要があった。
【0008】また、2以上の気象現象の3次元情報につ
いて、それぞれボリュームグラフィックス処理を行って
2以上の2次元画像データを生成し、更にこれらの画像
データを重ね合わせて1つの2次元画像データを生成
し、画像表示手段7に合成画像データとして表示させる
ことも考えられる。ところが、3次元データを2次元面
に投射して得られた2次元画像データは既に奥行きの情
報が失われているため、各画像データにおける被写体の
前後関係を考慮した重ね合わせを行うことができない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に鑑みてなされたものであり、3次元情報をボリューム
グラフィックス表示する際、2以上の3次元情報を3次
元空間上での位置関係を考慮して合成して1つの3次元
情報に変換する3次元情報合成装置、3次元情報表示装
置、および、3次元情報合成方法を提供することを目的
とする。
【0010】また、本発明は、1つの3次元情報をボリ
ュームグラフィックス表示するための従来のボリューム
グラフィックス処理装置を用いて、2以上の3次元情報
を重畳して表示するための3次元情報合成装置、3次元
情報表示装置及び3次元情報合成方法を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
による3次元情報合成装置は、3次元空間を画定するボ
クセルごとのパラメータにより規定された2以上の3次
元データを記憶するデータ記憶手段と、2以上の3次元
データを合成して、上記ボクセルごとのパラメータによ
り規定される合成3次元データを生成するデータ合成手
段と、合成された3次元データを記憶する合成データ記
憶手段とを備えて構成される。
【0012】また、このデータ合成手段は、2以上の隣
接するボクセルを合成処理単位とし、当該合成処理単位
を構成する各ボクセルを3次元データのいずれかに対応
づけ、各ボクセルのパラメータを当該ボクセルが対応づ
けられた3次元データに基づき決定して、合成3次元デ
ータを生成している。
【0013】この様な構成により、2以上の3次元デー
タに基づいて、これらを3次元空間において重ね合わせ
た3次元データが生成される。また、合成前の各3次元
データを規定しているボクセルと同じボクセルにより規
定される合成3次元データが生成される。
【0014】請求項2に記載の本発明による3次元情報
合成装置は、上記データ合成手段が、データ記憶手段に
記憶された3次元データのボクセルごとのパラメータを
合成処理単位ごとのパラメータに変換し、合成3次元デ
ータの各ボクセルごとのパラメータを当該ボクセルが属
する合成処理単位に相当する上記3次元データにおける
合成処理単位のパラメータに基づいて決定するように構
成される。
【0015】この様な構成により、合成前の各3次元デ
ータについて、ボクセルごとのパラメータを合成処理単
位ごとのパラメータに変換し、この変換後のパラメータ
を用いて合成3次元データのボクセルごとのパラメータ
を生成している。つまり、まず、合成3次元データに関
して、合成処理単位を構成する各ボクセルを合成前の3
次元データのいずれかに対応づける。そして、合成3次
元データの各ボクセルごとのパラメータは、当該ボクセ
ルが対応づけられた合成前の3次元データのパラメータ
であって、当該ボクセルが属する合成処理単位に相当す
る合成処理単位のパラメータに基づいて決定される。こ
のため、合成される各3次元データの各パラメータを反
映させた合成3次元データを生成することが可能とな
る。
【0016】請求項3に記載の本発明による3次元情報
合成装置は、上記データ合成手段が、データ記憶手段に
記憶された3次元データの各合成処理単位ごとに、合成
処理単位を構成する各ボクセルのパラメータの平均値を
求め、この平均値を当該合成処理単位のパラメータとす
るように構成される。
【0017】請求項4に記載の本発明による3次元情報
合成装置は、上記データ合成手段が、合成3次元データ
の各ボクセルごとのパラメータを当該ボクセルに相当す
る上記3次元データにおけるボクセルのパラメータに基
づいて決定するように構成される。
【0018】この様な構成により、合成3次元データの
ボクセルごとのパラメータを、当該ボクセルに相当する
合成前の各3次元データのボクセルのパラメータを用い
て生成している。つまり、まず、合成3次元データに関
して、合成処理単位を構成する各ボクセルを合成前の3
次元データのいずれかに対応づける。そして、合成3次
元データの各ボクセルごとのパラメータは、当該ボクセ
ルが対応づけられた合成前の3次元データのパラメータ
であって、当該ボクセルに相当するボクセルのパラメー
タに基づいて決定される。このため、合成前の3次元デ
ータを合成処理単位ごとのパラメータに変換することな
く合成することができる。
【0019】請求項5に記載の本発明による3次元情報
合成装置は、上記データ合成手段が、2以上の3次元デ
ータを合成する際、各3次元データに対応づけられたボ
クセルの数がそれぞれ等しくなるように、合成処理単位
を構成する各ボクセルを3次元データに対応づけるよう
に構成される。
【0020】請求項6に記載の本発明による3次元情報
合成装置は、上記データ合成手段が、第1及び第2の3
次元データを合成する際、直方体としての合成処理単位
の各面において、第1の3次元データに対応づけられた
ボクセルの面が占める割合と、第2の3次元データに対
応づけられたボクセルの面が占める割合とが等しくなる
ように、合成処理単位を構成する各ボクセルを第1又は
第2の3次元データに割り当てるように構成される。
【0021】請求項7に記載の本発明による3次元情報
合成装置は、上記ボクセルは直方体の3次元空間を画定
し、上記合成処理単位は、3つの直交軸ごとに2個ずつ
合計8個のボクセルで構成される直方体からなり、上記
データ合成手段が、2つの3次元データを合成する際、
合成処理単位の各面において対角線上にあるボクセルに
同一の3次元データを対応づけるように構成される。
【0022】請求項8に記載の本発明による3次元情報
合成装置は、上記ボクセルが直方体の3次元空間を画定
し、上記合成処理単位が、3つの直交軸ごとに2個ずつ
合計8個のボクセルで構成される直方体からなり、上記
データ合成手段が、4つの3次元データを合成する際、
合成処理単位の対向する頂点にあるボクセルに同一の3
次元データを対応づけるように構成される。
【0023】請求項9に記載の本発明による3次元情報
合成装置は、上記データ合成手段が、2以上の3次元デ
ータを合成する際、直方体の合成処理単位の表面におい
て、1つの3次元データに対応づけられたボクセルの面
が占める割合が、他の1つの3次元データに対応づけら
れたボクセルの面が占める割合よりも大きくなるよう
に、合成処理単位を構成する各ボクセルを3次元データ
に割り当てるように構成される。
【0024】請求項10に記載の本発明による3次元情
報合成装置は、上記ボクセルが直方体の3次元空間を画
定し、上記合成処理単位が、3つの直交軸ごとに2個ず
つ合計8個のボクセルで構成される直方体からなり、上
記データ合成手段が、2以上の3次元データを合成する
際、合成処理単位の対向する頂点にあるボクセルに同一
の3次元データを対応づけるように構成される。
【0025】請求項11に記載の本発明による3次元情
報表示装置は、3次元空間を画定するボクセルごとのパ
ラメータにより規定された2以上の3次元データを記憶
するデータ記憶手段と、上記ボクセルごとのパラメータ
により規定される合成3次元データを、2以上の隣接す
るボクセルを合成処理単位とし、当該合成処理単位を構
成する各ボクセルを上記3次元データのいずれかに対応
づけ、各ボクセルのパラメータを当該ボクセルが対応づ
けられた上記3次元データに基づき決定することにより
生成するデータ合成手段と、合成3次元データをボリュ
ームグラフィックス処理により2次元の画像データに変
換する表示処理手段と、この画像データを表示する画像
表示手段とを備えて構成される。
【0026】請求項12に記載の本発明による3次元情
報表示装置は、3次元空間におけるパラメータ分布が規
定されたソースデータを記憶するソースデータ記憶手段
と、上記ソースデータを、当該ソースデータが対象とす
る3次元空間よりも小さい3次元空間を画定するボクセ
ルごとのパラメータとして規定する3次元データに変換
し、上記データ記憶手段に格納するデータ変換手段とを
備えて構成される。
【0027】請求項13に記載の本発明による3次元情
報表示装置は、3次元空間における気象パラメータを計
測して気象データを生成するレーダ計測装置、ドップラ
計測装置又は音波計測装置を備え、計測された2以上の
気象データをそれぞれソースデータとして上記ソースデ
ータ記憶手段に格納するように構成される。
【0028】請求項14に記載の本発明による3次元情
報合成方法は、3次元空間を画定するボクセルごとのパ
ラメータにより規定された2以上の3次元データを合成
し、上記ボクセルごとのパラメータにより規定される合
成3次元データを生成する3次元情報合成方法であっ
て、2以上の隣接するボクセルを合成処理単位とし、当
該合成処理単位を構成する各ボクセルを3次元データの
いずれかに対応づけるステップと、各3次元データにつ
いて、ボクセルごとのパラメータを合成処理単位ごとの
パラメータに変換するステップと、合成3次元データの
各ボクセルごとのパラメータを、当該ボクセルが対応づ
けられた3次元データにおける、当該ボクセルが属する
合成処理単位に相当する合成処理単位のパラメータに基
づいて決定するステップからなる。
【0029】請求項15に記載の本発明による3次元情
報合成方法は、3次元空間を画定するボクセルごとのパ
ラメータにより規定された2以上の3次元データを合成
し、上記ボクセルごとのパラメータにより規定される合
成3次元データを生成する3次元情報合成方法であっ
て、2以上の隣接するボクセルを合成処理単位とし、当
該合成処理単位を構成する各ボクセルを3次元データの
いずれかに対応づけるステップと、合成3次元データの
各ボクセルごとのパラメータを、当該ボクセルが対応づ
けられた3次元データにおける、当該ボクセルに相当す
るボクセルのパラメータに基づいて決定するステップか
らなる。
【0030】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、本発明の
実施の形態1による3次元情報表示装置の一構成例を示
したブロック図であり、2つの3次元情報を重畳してボ
リュームグラフィックス表示するための装置である。図
中の11,12はソースデータ記憶手段、21,22は
VGデータ変換手段、31,32はVGデータ記憶手
段、4はVGデータ合成手段、5は合成VGデータ記憶
手段、6はVG処理手段、7は画像表示手段である。
【0031】ソースデータ記憶手段11,12には、異
なるソースデータS1,S2がそれぞれ記憶保持されて
いる。ソースデータS1,S2は、同一の3次元空間に
おいて異なる対象物を図示しない測定機器で測定して得
られた3次元情報、あるいはコンピュータなどにより生
成された3次元情報である。これらのソースデータS
1,S2は、例えば、所定のパラメータ(特徴量)の3
次元空間における分布として与えられ、通常、異なるデ
ータ形式の3次元情報として入力され記憶されている。
【0032】VGデータ変換手段21,22は、3次元
情報のデータ形式を変換する変換処理部であり、コンピ
ュータ上で実行される。VGデータ変換手段21は、ソ
ースデータ記憶手段11から読み出したソースデータS
1に基づいて所定形式のVGデータV1を生成し、VG
データ記憶手段31に格納する。同様にして、VGデー
タ変換手段22は、ソースデータ記憶手段12から読み
出したソースデータS2に基づいて所定形式のVGデー
タV2を生成し、VGデータ記憶手段32に格納する。
VGデータV1,V2は、同一形式のVGデータであ
り、同一の方法でボクセルによって対象となる3次元空
間が分割され、3次元情報をボクセルごとのパラメータ
(通常はスカラ量)として規定している。
【0033】VGデータ合成手段4は、VGデータ記憶
手段31,32から読み出したVGデータV1,V2を
3次元情報として重畳し、新たな合成VGデータVmを
生成し、合成VGデータ記憶手段5に格納するVGデー
タの合成手段であり、コンピュータ上で実行される。V
Gデータ合成手段4により生成される合成VGデータV
mは、2つの対象物を3次元空間上で重ね合わせた3次
元情報である。
【0034】VG処理手段6は、3次元情報としてのV
GデータVmを2次元面へ投射して得られる2次元画像
データに変換するボリュームグラフィックス処理を行っ
ている。VG処理手段6は、パラメータ等に基づいて各
ボクセルの色及び透明度を決定し、2次元面への投影画
像を生成する。VG処理手段6で生成された画像データ
は、CRT等の画像表示手段7により表示される。
【0035】図2は、図1のVGデータ変換手段21で
生成されるVGデータV1,V2の一構成例を示した説
明図である。ソースデータS1,S2の対象となる3次
元空間は4km四方の立方体であり、ボクセルVXは、
この3次元空間を64(=4×4×4)個のボクセルに
分割して得られる各立方体である。VGデータ変換手段
21,22により、ソースデータS1,S2は、ボクセ
ルVXごとのパラメータ、すなわち64個のパラメータ
に変換され、VGデータV1,V2は、これら64個の
パラメータによって規定される。
【0036】図3は、VGデータV1,V2の合成処理
の概略について説明するための説明図である。ここで
は、VGデータV1,V2は、それぞれ同一の3次元空
間において得られた3次元情報であるものとする。合成
VGデータVmの各パラメータは、VGデータV1,V
2のいずれか一方に基づいて決定され、対象空間全体と
して3次元情報の合成が行われる。
【0037】なお、合成VGデータVmは、VGデータ
V1,V2と同様の方法により規定されている。すなわ
ち、4km四方の3次元空間を対象とし、この空間を6
4(=4×4×4)個のボクセルVXで分割した場合の
各ボクセルVXごとのパラメータにより規定されてい
る。
【0038】図4は、図1のVGデータ合成手段4にお
ける合成処理の処理単位について説明するための説明図
である。VGデータ合成手段は、3つの直交軸ごとに2
個ずつ合計8(=2×2×2)個の隣接すボクセルVX
からなる立方体を合成処理単位Uとし、この合成処理単
位Uごとに、ボクセルVXをVGデータV1又はVGデ
ータV2に割り当てて合成処理を行っている。
【0039】図5は、図1のVGデータ合成手段4にお
ける合成処理の一例を示した図である。まず、VGデー
タV1,V2をそれぞれ合成処理単位Uごとのパラメー
タに変換する。すなわち、VGデータV1,V2それぞ
れについて、合成処理単位Uごとのパラメータを当該処
理単位Uを構成する8個のボクセルVXの各パラメータ
に基づいて求める。例えば、8個のボクセルVXの各パ
ラメータの平均値を求め、この平均値を当該ボクセルV
Xからなる合成処理単位Uのパラメータとすることがで
きる。
【0040】次に、合成VGデータVmを構成する各ボ
クセルVXが、VGデータV1,V2のいずれかに割り
当てられる。また、このボクセルVXの割り当ては、合
成処理単位Uごとに行われ、各合成処理単位Uで同じ割
り当てがなされている。合成VGデータVmの各ボクセ
ルVXのパラメータは、当該ボクセルが属する合成処理
単位Uに相当する(3次元空間が一致している)VGデ
ータV1,V2の合成処理単位Uのパラメータに基づい
て決定される。
【0041】つまり、VGデータV1に割り当てられた
合成VGデータVmのボクセルVXのパラメータには、
当該ボクセルVXが属する合成処理単位Uに相当するV
GデータV1のパラメータが採用される。同様にして、
VGデータV2に割り当てられた合成VGデータVmの
ボクセルVXのパラメータには、当該ボクセルVXが属
する合成処理単位Uに相当するVGデータV2のパラメ
ータが採用される。
【0042】図6は、表示処理単位Uを構成する各ボク
セルVXのVGデータV1,V2への割り当て方法の一
例を示した図である。図中の(a)、(b)は同一の合
成処理単位Uを異なる方向から見た図であり、(b)は
(a)を向かって左(矢印b)から見た図である。
【0043】合成処理単位Uは、8個のボクセルVX1
〜VX8からなり、VX1,VX3,VX6,VX8が
一方のVGデータ(例えばVGデータV1)に対応づけ
られ、残りのボクセルVX2,VX4,VX5,VX7
が他方のVGデータ(例えばVGデータV2)に対応づ
けられている。
【0044】8個のボクセルVXを合成処理単位Uと
し、2つのVGデータを合成処理単位ごとに合成する場
合、合成処理単位Uの各面において対角線上にあるボク
セルを同一のVGデータに対応づけることにより、合成
処理単位の各面においてVGデータV1,V2に対応づ
けられたボクセルVXの面の占める割合を等しくするこ
とができる。このため、どの角度から見ても同じ割合で
VGデータV1とVGデータV2が見えるように重畳さ
せる、すなわち2つの対象物を対等に重ね合わせること
ができる。
【0045】2つのVGデータV1,V2を対等に重ね
合わせる場合、図6に示した様に合成処理単位Uの各面
について、1つの面内でそれぞれのVGデータに対応づ
けられたボクセルの占める割合を同一にすることが望ま
しいが、同一合成処理単位U内で各VGデータに対応づ
けられるボクセル数を同一にすることによっても対等に
重ね合わせることができる。すなわち、合成処理単位U
の各面ごとには同一の割合でなくても、1つの合成処理
単位Uを構成する各ボクセルVXのうち、VGデータV
1,V2に対応づけられる数が等しく(VGデータが2
つの場合は半数ずつに)なっていれば、対等に重ね合わ
せることができる。
【0046】本実施の形態によれば、2つのVGデータ
V1,V2を3次元空間上で重ね合わせた合成3次元デ
ータVmを生成することができ、合成された3次元情報
を表示させることができる。また、合成VGデータVm
は、合成前の各VGデータV1,V2を規定しているボ
クセルと同じボクセルにより規定されるので、合成VG
データVmは、VGデータV1,V2をそれぞれ表示さ
せるための従来のハードウエア、すなわちVG処理手段
6及び画像表示手段7をそのまま用いて表示させること
ができる。
【0047】また、本実施の形態によれば、合成前のV
GデータV1,V2について、ボクセルVXごとのパラ
メータを合成処理単位Uごとのパラメータに変換し、こ
の変換後のパラメータを用いて合成VGデータVmのパ
ラメータを生成している。このため、合成される3次元
データの各パラメータを反映させた合成3次元データを
生成することができる。
【0048】また、本実施の形態によれば、8個(直交
軸方向にそれぞれ2個)のボクセルVXからなる立方体
の合成処理単位Uにおいて、各ボクセルVXを2つのV
GデータV1,V2のいずれかに対応づける際、合成処
理単位Uの各面において対角線上にあるボクセルVXに
同一の3次元データを対応づけている。このため、2つ
の対象物を対等に重ね合わせた合成VGデータを生成す
ることができる。
【0049】なお、本実施の形態では、ボクセルVX及
び合成処理単位Uが立方体の場合の例について説明した
が、ボクセルVX及び合成処理単位Uの一方又は両方が
直方体であってもよい。更に、ボクセルVX及び合成処
理単位Uを、直方体以外の形状とすることもできる。
【0050】また、ボクセルVX及び合成処理単位Uが
直方体である場合であっても、8個の隣接するボクセル
VXを合成処理単位Uとし、合成処理単位Uの各面の対
角線上にあるボクセルを同一のVGデータに対応づける
ことにより、合成処理単位Uの各面においてVGデータ
V1,V2を対応づけた面の占める割合を等しくし、2
つのVGデータを対等に合成することができる。
【0051】また、本実施の形態では、3つの各直交軸
に関して2×2×2となる8個のボクセルを1つの合成
処理単位とする場合の例について説明したが、合成処理
単位は必ずしもこの様な関係にあるボクセルの組み合わ
せでなくてもよい。
【0052】また、本実施の形態では、合成されるソー
スデータS1,S2が、同一の3次元空間を対象とする
3次元情報である場合の例について説明したが、ソース
データS1,S2が、一部重複する3次元空間を対象と
する3次元情報である場合についても、当該重複空間に
ついて同様にして合成することができる。更に、ソース
データS1,S2が、重複しない空間を対象とする3次
元情報であっても、ソースデータS1,S2を重ね合わ
せる位置関係が与えられれば、全く同様にして合成する
ことができる。
【0053】実施の形態2.実施の形態1では2つのV
Gデータを対等に合成する場合の例について説明した
が、本実施の形態では、4つのVGデータを対等に合成
する場合の例について説明する。
【0054】図7は、本発明の実施の形態2による3次
元情報表示装置の動作の一例を示した図であり、図1の
VGデータ合成手段4において4つのVGデータV1〜
V4を合成する際、合成処理単位Uを構成する各ボクセ
ルの各VGデータへの割り当て方法の一例が示されてい
る。図6の場合と同様、合成処理は合成処理単位Uごと
に行われ、各ボクセルがいずれかのVGデータV1〜V
4に割り当てられる。図中の(a)、(b)は同一の合
成処理単位Uを異なる方向から見た図であり、(b)は
(a)を向かって左(矢印b)から見た図である。
【0055】合成処理単位Uは、8個のボクセルVX1
〜VX8からなり、ボクセルVX1,VX7が第1のV
GデータV1に、ボクセルVX2,VX8が第2のVG
データV2に、ボクセルVX3,VX5が第3のVGデ
ータV3に、ボクセルVX4,VX6が第4のVGデー
タV4に対応づけられている。
【0056】合成処理単位Uが、立方体又は直方体から
なる8個(直交軸方向にそれぞれ2個)のボクセルVX
からなり、各ボクセルVXを4つのVGデータV1〜V
4を対応づける場合に、合成処理単位Uの対向する頂点
を含むボクセルを同一のVGデータに対応づけることに
より、合成処理単位の各面においてVGデータV1〜V
4を対応づけた面の占める割合を等しくすることができ
る。このため、どの角度から見ても同じ割合で4つのV
GデータV1〜V4が見えるように重畳させる、すなわ
ち4つの対象物を対等に重ね合わせることができる。
【0057】なお、実施の形態1では2つのVGデータ
を合成する場合について、本実施の形態では4つのVG
データを合成する場合について説明したが、全く同様に
して、3又は5以上のVGデータを重畳して1つの合成
VGデータを生成し表示させることもできる。
【0058】実施の形態3.実施の形態1及び2では、
VGデータ合成手段において2以上のVGデータを対等
に重ね合わせる場合の例について説明したが、本実施の
形態では、2以上のVGデータのうち、一方のVGデー
タを強調して表示させる場合の例について説明する。
【0059】図8は、本発明の実施の形態3による3次
元情報表示装置の動作の一例を示した図であり、図1の
VGデータ合成手段4において2つのVGデータV1,
V2を合成する際、合成処理単位Uを構成する各ボクセ
ルの各VGデータへの割り当て方法の一例が示されてい
る。図6の場合と同様、合成処理は合成処理単位Uごと
に行われ、各ボクセルがいずれかのVGデータV1,V
2に割り当てられる。図中の(a)、(b)は同一の合
成処理単位Uを異なる方向から見た図であり、(b)は
(a)を向かって左(矢印b)から見た図である。
【0060】合成処理単位Uは、8個のボクセルVX1
〜VX8からなり、ボクセルVX3,VX6,VX8が
第1のVGデータV1に、VX1,VX2,VX4,V
X5,VX7が第2のVGデータV2に対応づけられて
いる。
【0061】図6の場合と比較すれば、VGデータV1
に対応づけられていたボクセルVX1が、VGデータV
2に対応づけられている。このため、合成処理単位Uを
構成するボクセルVX1〜VX8の過半数がVGデータ
V2に対応づけられ、VGデータV1よりも多くのボク
セルが対応づけられたVGデータ2は、VGデータV1
よりも強調して表示されることになる。
【0062】本実施の形態によれば、1つの合成処理単
位U中に占める同一VGデータに対応づけられたボクセ
ル数の割合を異ならせる(すなわち、1つの合成表示単
位Uの表面に占める各VGデータに対応づけられたボク
セルの面の割合を異ならせる)ことによって、合成され
る一方のVGデータを合成VGデータにおいて強調させ
ることができる。
【0063】なお、本実施の形態では、2つのVGデー
タを合成する場合の例について説明したが、3以上のV
Gデータを合成する場合であっても同様にして一部のV
Gデータを強調させることができる。
【0064】実施の形態4.本実施の形態では、実施の
形態3と同様、一方のVGデータを強調するよう2以上
のVGデータを重ね合わせる場合に、どの角度から見て
も同じ割合で一方のVGデータが見えるように重畳させ
る場合について説明する。
【0065】図9は、表示処理単位Uを構成する各ボク
セルVXのVGデータV1,V2への割り当て方法の一
例を示した図である。図中の(a)、(b)は同一の合
成処理単位Uを異なる方向から見た図であり、(b)は
(a)を向かって左(矢印b)から見た図である。
【0066】合成処理単位Uは、8個のボクセルVX1
〜VX8からなり、VX3,VX5が一方のVGデータ
(例えばVGデータV1)に対応づけられ、残りのボク
セルVX1,VX2,VX4,VX6〜VX8が他方の
VGデータ(例えばVGデータV2)に対応づけられて
いる。つまり、合成処理単位Uの向かいあう頂点(ここ
では、合成処理単位Uの中心に関して対称な位置にある
最も遠い頂点)に位置するボクセルを同じVGデータ
(VGデータV1)に対応づけている。
【0067】この場合、合成処理単位Uを構成するボク
セルVX1〜VX8の過半数がVGデータV2に対応づ
けられ、VGデータV1よりも多くのボクセルが対応づ
けられたVGデータ2は、VGデータV1よりも強調し
て表示される点では、図8の場合と同様であるが、どの
角度から見ても一定の強調となるように2つの対象物を
重ね合わせている点で図8の場合とは異なる。
【0068】すなわち、8個のボクセルVXを合成処理
単位Uとし、2つのVGデータを合成処理単位ごとに合
成する場合に、合成処理単位Uの向かいあう頂点に位置
するボクセルを同じVGデータに対応づけることによ
り、合成処理単位の各面において、当該VGデータに対
応づけられた面の占める割合を等しくすることができ
る。このため、どの角度から見ても同じ割合で当該VG
データV1が見えるように重畳させる、つまり一定の強
調となるように2つの対象物を重ね合わせることができ
る。
【0069】本実施の形態によれば、1つの合成処理単
位Uの向かいあう頂点に位置するボクセルを同じVGデ
ータに対応づけることによって、どの角度から見ても一
定の強調となるように2つの対象物を合成することがで
きる。
【0070】なお、本実施の形態では、2つのVGデー
タを合成する場合の例について説明したが、3以上のV
Gデータを合成する場合であっても同様にして一部のV
Gデータを一定の強調となるように合成することができ
る。本実施の形態により4つのVGデータを合成すれ
ば、図7(実施の形態2)と同様になり、この場合に
は、強調表示ではなく対等な重ね合わせになる。
【0071】実施の形態5.実施の形態1から3では、
VGデータのパラメータを合成処理単位ごとのパラメー
タに変換し、合成VGデータの各パラメータとする場合
の例について説明したが、本実施の形態では、VGデー
タのボクセルごとのパラメータを合成VGデータのパラ
メータとする場合について説明する。
【0072】図10は、本発明の実施の形態5によるV
Gデータ合成手段4における合成処理の一例を示した図
である。図5(実施の形態1)の合成処理とは異なり、
VGデータV1,V2のボクセルVXごとのパラメータ
を合成処理単位Uごとのパラメータに変換する処理は行
われない。
【0073】合成処理単位Uは、8個のボクセルVXか
らなり、それぞれがVGデータV1,V2のいずれかに
割り当てられている。このボクセルVXの割り当ては、
合成処理単位Uごとに行われ、各合成処理単位Uで同じ
割り当てがなされている。この様な割り当て方法は図6
〜9の場合と全く同様であるが、合成VGデータVmの
各ボクセルVXのパラメータが、当該ボクセルVXに相
当する(3次元空間が一致している)VGデータV1,
V2のボクセルVXのパラメータに基づいて決定される
点で異なっている。
【0074】つまり、VGデータV1に割り当てられた
合成VGデータVmのボクセルVXのパラメータには、
当該ボクセルVXに相当するVGデータV1のボクセル
VXのパラメータが採用される。同様にして、VGデー
タV2に割り当てられた合成VGデータVmのボクセル
VXのパラメータには、当該ボクセルVXに相当するV
GデータV2のボクセルVXのパラメータが採用され
る。
【0075】本実施の形態によれば、ボクセルごとのパ
ラメータからなるVGデータを合成処理単位ごとのパラ
メータに変換することなく、2以上のVGデータを合成
して、合成VGデータを生成し、表示させることができ
る。このため、合成処理が簡単になりVGデータの合成
を高速に行うことができる。
【0076】実施の形態6.本実施の形態では、気象現
象に関する3次元情報を表示するための気象表示装置に
ついて説明する。図11は、本発明による実施の形態6
による3次元情報表示装置の一構成例を示したブロック
図であり、気象現象に関する2以上の3次元情報を重畳
してボリュームグラフィックス表示するための装置が示
されている。図中の1はソースデータ記憶手段、2はV
Gデータ変換手段、3はVGデータ記憶手段、4はVG
データ合成手段、5は合成VGデータ記憶手段、6はV
G処理手段、7は画像表示手段、81〜83は計測装置
である。
【0077】計測装置81は、レーダ信号を送出すると
ともにそのエコー信号を受信し、受信信号に基づいて空
中の水分量を計測するレーダ計測装置である。送信レー
ダ信号の周波数帯域を変化させることにより、測定対象
空間における湿度、霧、雲などの分布を計測することが
できる。計測装置81において測定された湿度、霧又は
雲の3次元分布情報は、ソースデータS1としてソース
データ記憶手段1に格納される。
【0078】計測装置82は、ドップラー計測装置であ
り、受信信号のドップラ成分を検出することによって、
測定対象空間における風の分布を計測することができ
る。計測装置83は、音波計測装置であり、音波を送受
信し、その伝搬速度に基づいて、測定対象空間における
温度分布を計測することができる。計測装置82、83
において計測された風及び温度の3次元分布情報は、そ
れぞれソースデータS2,S3としてソースデータ記憶
手段1に格納される。
【0079】VGデータ変換手段2は、ソースデータ記
憶手段1から読み出したソースデータをVGデータに変
換してVGデータとしてVGデータ記憶手段3に格納す
る。この操作を各ソースデータS1〜S3ごとに順次に
行う。
【0080】VGデータ合成手段4は、VGデータ記憶
手段3から3つのソースデータS1〜S3を読み出し
て、3次元空間上で合成し合成VGデータVmを生成
し、合成VGデータ記憶手段5に格納する。
【0081】この様にして生成された合成VGデータV
mは、VG処理手段6においてVG処理され、画像表示
手段7に表示される。計測装置81〜83により同一又
は一部重複する3次元空間における気象現象を測定した
場合には、これらの測定結果を合成して表示することが
できる。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、2以上の3次元データ
を3次元空間上での位置関係を考慮して重ね合わせた合
成3次元データを生成する3次元情報合成装置および3
次元情報合成方法を提供することができる。また、2以
上の3次元データを3次元空間上で重ね合わせて表示す
る3次元情報合成表示装置を提供することができる。
【0083】更に、合成3次元データが、合成前の3次
元データを規定するボクセルと同一ボクセルによって規
定されているため、合成前の各3次元データを表示する
ための従来の装置、例えば、ボリュームグラフィックス
処理手段や画像表示手段などを用いて、合成3次元デー
タをボリュームグラフィック表示させることができる。
【0084】また、本は発明によれば、2以上の3次元
データを重ね合わせる際、これらの3次元データを対等
に合成し、あるいは、一方の3次元データを強調して重
ね合わせることができる。
【0085】また、本発明によれば、2以上の3次元デ
ータを重畳した画像を表示させる場合であっても、重畳
前の3次元データをボリュームグラフィックス表示する
ための従来のハードウエア、つまり、ボリュームグラフ
ィックス処理手段や画像表示手段などを用いて行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による3次元情報表示
装置の一構成例を示したブロック図であり、2つの3次
元情報を重畳してボリュームグラフィックス表示するた
めの装置である。
【図2】 図1のVGデータ変換手段21で生成される
VGデータV1,V2の一構成例を示した説明図であ
る。
【図3】 VGデータV1,V2の合成処理の概略につ
いて説明するための説明図である。
【図4】 図1のVGデータ合成手段4における合成処
理の処理単位について説明するための説明図である。
【図5】 図1のVGデータ合成手段4における合成処
理の一例を示した図である。
【図6】 表示処理単位Uを構成する各ボクセルVXの
VGデータV1,V2への割り当て方法の一例を示した
図であり、合成処理単位Uを構成する各ボクセルの各V
Gデータへの割り当て方法の一例が示されている。
【図7】 本発明の実施の形態2による3次元情報表示
装置の動作の一例を示した図であり、合成処理単位Uを
構成する各ボクセルの各VGデータへの割り当て方法の
一例が示されている。
【図8】 本発明の実施の形態3による3次元情報表示
装置の動作の一例を示した図であり、合成処理単位Uを
構成する各ボクセルの各VGデータへの割り当て方法の
一例が示されている。
【図9】 本発明の実施の形態4による3次元情報表示
装置の動作の一例を示した図であり、合成処理単位Uを
構成する各ボクセルの各VGデータへの割り当て方法の
一例が示されている。
【図10】 本発明の実施の形態5によるVGデータ合
成手段4における合成処理の一例を示した図である。
【図11】 本発明による実施の形態6による3次元情
報表示装置の一構成例を示したブロック図であり、気象
現象に関する2以上の3次元情報を重畳してボリューム
グラフィックス表示するための装置が示されている。
【図12】 従来の3次元情報表示装置の構成を示した
ブロック図である。
【符号の説明】
1,11,12 ソースデータ記憶手段、2,21,2
2 VGデータ変換手段、3,31,32 VGデータ
記憶手段、4 VGデータ合成手段、5 合成データ記
憶手段、Vm 合成VGデータ、6VG処理手段、7
表示装置、81〜83 計測装置、S1〜S3 ソース
データ、U 合成処理単位、V1〜V3 VGデータ、
VX,VX1〜VX8 ボクセル

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元空間を画定するボクセルごとのパ
    ラメータにより規定された2以上の3次元データを記憶
    するデータ記憶手段と、上記ボクセルごとのパラメータ
    により規定される合成3次元データを、2以上の隣接す
    るボクセルを合成処理単位とし、当該合成処理単位を構
    成する各ボクセルを上記3次元データのいずれかに対応
    づけ、各ボクセルのパラメータを当該ボクセルが対応づ
    けられた上記3次元データに基づき決定することにより
    生成するデータ合成手段と、合成された3次元データを
    記憶する合成データ記憶手段とを備えたことを特徴とす
    る3次元情報合成装置。
  2. 【請求項2】 上記データ合成手段は、データ記憶手段
    に記憶された3次元データのボクセルごとのパラメータ
    を合成処理単位ごとのパラメータに変換し、合成3次元
    データの各ボクセルごとのパラメータを当該ボクセルが
    属する合成処理単位に相当する上記3次元データにおけ
    る合成処理単位のパラメータに基づいて決定することを
    特徴とする請求項1に記載の3次元情報合成装置。
  3. 【請求項3】 上記データ合成手段は、データ記憶手段
    に記憶された3次元データの各合成処理単位ごとに、合
    成処理単位を構成する各ボクセルのパラメータの平均値
    を求め、この平均値を当該合成処理単位のパラメータと
    することを特徴とする請求項2に記載の3次元情報合成
    装置。
  4. 【請求項4】 上記データ合成手段は、合成3次元デー
    タの各ボクセルごとのパラメータを当該ボクセルに相当
    する上記3次元データにおけるボクセルのパラメータに
    基づいて決定することを特徴とする請求項1に記載の3
    次元情報合成装置。
  5. 【請求項5】 上記データ合成手段が、2以上の3次元
    データを合成する際、各3次元データに対応づけられた
    ボクセルの数がそれぞれ等しくなるように、合成処理単
    位を構成する各ボクセルを3次元データに対応づけるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の3次元情報合成装置。
  6. 【請求項6】 上記データ合成手段が、第1及び第2の
    3次元データを合成する際、直方体としての合成処理単
    位の各面において、第1の3次元データに対応づけられ
    たボクセルの面が占める割合と、第2の3次元データに
    対応づけられたボクセルの面が占める割合とが等しくな
    るように、合成処理単位を構成する各ボクセルを第1又
    は第2の3次元データに割り当てることを特徴とする請
    求項5に記載の3次元情報合成装置。
  7. 【請求項7】 上記ボクセルは直方体の3次元空間を画
    定し、上記合成処理単位は、3つの直交軸ごとに2個ず
    つ合計8個のボクセルで構成される直方体からなり、上
    記データ合成手段が、2つの3次元データを合成する
    際、合成処理単位の各面において対角線上にあるボクセ
    ルに同一の3次元データを対応づけることを特徴とする
    請求項5に記載の3次元情報合成装置。
  8. 【請求項8】 上記ボクセルは直方体の3次元空間を画
    定し、上記合成処理単位は、3つの直交軸ごとに2個ず
    つ合計8個のボクセルで構成される直方体からなり、上
    記データ合成手段が、4つの3次元データを合成する
    際、合成処理単位の対向する頂点にあるボクセルに同一
    の3次元データを対応づけることを特徴とする請求項5
    に記載の3次元情報合成装置。
  9. 【請求項9】 上記データ合成手段が、2以上の3次元
    データを合成する際、直方体の合成処理単位の表面にお
    いて、1つの3次元データに対応づけられたボクセルの
    面が占める割合が、他の1つの3次元データに対応づけ
    られたボクセルの面が占める割合よりも大きくなるよう
    に、合成処理単位を構成する各ボクセルを3次元データ
    に割り当てることを特徴とする請求項1に記載の3次元
    情報合成装置。
  10. 【請求項10】 上記ボクセルは直方体の3次元空間を
    画定し、上記合成処理単位は、3つの直交軸ごとに2個
    ずつ合計8個のボクセルで構成される直方体からなり、
    上記データ合成手段が、2以上の3次元データを合成す
    る際、合成処理単位の対向する頂点にあるボクセルに同
    一の3次元データを対応づけることを特徴とする請求項
    1に記載の3次元情報合成装置。
  11. 【請求項11】 3次元空間を画定するボクセルごとの
    パラメータにより規定された2以上の3次元データを記
    憶するデータ記憶手段と、上記ボクセルごとのパラメー
    タにより規定される合成3次元データを、2以上の隣接
    するボクセルを合成処理単位とし、当該合成処理単位を
    構成する各ボクセルを上記3次元データのいずれかに対
    応づけ、各ボクセルのパラメータを当該ボクセルが対応
    づけられた上記3次元データに基づき決定することによ
    り生成するデータ合成手段と、合成3次元データをボリ
    ュームグラフィックス処理により2次元の画像データに
    変換する表示処理手段と、この画像データを表示する画
    像表示手段とを備えたことを特徴とする3次元情報表示
    装置。
  12. 【請求項12】 3次元空間におけるパラメータ分布が
    規定されたソースデータを記憶するソースデータ記憶手
    段と、上記ソースデータを、当該ソースデータが対象と
    する3次元空間よりも小さい3次元空間を画定するボク
    セルごとのパラメータとして規定する3次元データに変
    換し、上記データ記憶手段に格納するデータ変換手段と
    を備えたことを特徴とする請求項11に記載の3次元情
    報表示装置。
  13. 【請求項13】 3次元空間における気象パラメータを
    計測して気象データを生成するレーダ計測装置、ドップ
    ラ計測装置又は音波計測装置を備え、計測された2以上
    の気象データをそれぞれソースデータとして上記ソース
    データ記憶手段に格納することを特徴とする請求項12
    に記載の3次元情報表示装置。
  14. 【請求項14】 3次元空間を画定するボクセルごとの
    パラメータにより規定された2以上の3次元データを合
    成し、上記ボクセルごとのパラメータにより規定される
    合成3次元データを生成する3次元情報合成方法におい
    て、 2以上の隣接するボクセルを合成処理単位とし、当該合
    成処理単位を構成する各ボクセルを3次元データのいず
    れかに対応づけるステップと、 各3次元データについて、ボクセルごとのパラメータを
    合成処理単位ごとのパラメータに変換するステップと、 合成3次元データの各ボクセルごとのパラメータを、当
    該ボクセルが対応づけられた3次元データにおける、当
    該ボクセルが属する合成処理単位に相当する合成処理単
    位のパラメータに基づいて決定するステップからなるこ
    とを特徴とする3次元情報合成方法。
  15. 【請求項15】 3次元空間を画定するボクセルごとの
    パラメータにより規定された2以上の3次元データを合
    成し、上記ボクセルごとのパラメータにより規定される
    合成3次元データを生成する3次元情報合成方法におい
    て、 2以上の隣接するボクセルを合成処理単位とし、当該合
    成処理単位を構成する各ボクセルを3次元データのいず
    れかに対応づけるステップと、 合成3次元データの各ボクセルごとのパラメータを、当
    該ボクセルが対応づけられた3次元データにおける、当
    該ボクセルに相当するボクセルのパラメータに基づいて
    決定するステップからなることを特徴とする3次元情報
    合成方法。
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