JP2003156585A - 原子炉冷却装置 - Google Patents

原子炉冷却装置

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JP2003156585A
JP2003156585A JP2001359145A JP2001359145A JP2003156585A JP 2003156585 A JP2003156585 A JP 2003156585A JP 2001359145 A JP2001359145 A JP 2001359145A JP 2001359145 A JP2001359145 A JP 2001359145A JP 2003156585 A JP2003156585 A JP 2003156585A
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shroud
pressure vessel
reactor pressure
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JP2001359145A
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Toshimitsu Usui
利光 臼井
Koji Ando
浩二 安藤
Masayoshi Matsuura
正義 松浦
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】保守点検が容易なる原子炉冷却装置を提供する
こと。 【解決手段】本発明は、原子炉圧力容器の底部側が収ま
る空間である原子炉格納容器の下部に設けた下部ドライ
ウェルと、前記原子炉圧力容器の底部側に備えられ、か
つモータ側が前記下部ドライウェル内に突出するように
設けられる原子炉再循環ポンプと、前記下部ドライウェ
ルに配置され、かつ前記原子炉再循環ポンプで循環させ
る冷却水が流通される熱交換器とを有し、前記原子炉再
循環ポンプは4台または6台とし、かつほぼ等間隔に配
置したことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原子炉圧力容器の
冷却水を循環させる内蔵型の再循環ポンプ(インターナ
ルポンプ、以下、RIPと略す)を有する原子炉冷却装
置に関わる。
【0002】
【従来の技術】従来の改良式沸騰水型原子炉(以下AB
WR)におけるRIPシステムを図9、図10および図
11を用いて説明する。
【0003】図9は従来のRIPシステムの配置を示す
平面図、図10は従来のRIPシステムの配置を示す。
図示は1/4の範囲である。図9、10は、原子炉格納
容器の下部ドライウェルにおけるRIPシステムの配置
を示している。図11は従来のRIP電源系のシステム
構成を示している。
【0004】従来のABWRでは、図9のように、10
台のRIPシステムが原子炉圧力容器の下部の周方向に
ほぼ等間隔に配置されている。上部格子板17、上部シ
ュラウド16には、RIP1を引き抜いて保守点検を行
う際に干渉しないよう、外周部2箇所に円弧状の通し切
欠19,20を設けている。通し切欠19、20をRI
P台数分の10箇所設けないのは、炉心注水系ヘッダ配
管18が約四分の一円弧の2つあり、それと干渉するた
め最小限の2箇所としている。
【0005】RIP保守時に、再循環ポンプ1の所定の
据付位置から原子炉圧力容器5と炉心シュラウド間のダ
ウンカマ領域を周方向に回転し、2箇所の切り欠き部1
9,20から上方に引き抜く手順となっている。図2に
示すように、各RIPシステムは、もっとも近い距離に
あるRIP1一台と熱交換器4一台とが、接続管9およ
び10で接続されることにより構成されている。RIP
一台につき熱交換器一台としているのは、例えば熱交換
器一台につきRIP二台(RIP(A),(B))を接
続した場合、通常運転中RIP(A)が停止してもRI
P(B)は運転を継続し、停止したRIP(A)に冷却
水の一部がバイパスし、運転中RIP(A)の冷却が充
分に行われなくなる。これを回避するためには、ループ
内に逆止弁を設ける必要がある。しかし逆止弁を設ける
とループ内圧損が増加し、冷却水を減少させる要因とも
なる。したがって機器の健全性の保障、また単一故障の
影響を無くすことにおいて、従来はRIP一台につき熱
交換器一台としている。
【0006】次に、図11を用いて、従来のRIP電源
構成について説明する。従来のABWRでは、圧力容器
5に内臓されるRIP1の回転速度を制御することによ
り、炉心流量を変更し原子炉出力を変更している。この
10台のRIP(1a〜1j)のポンプ回転速度は、各
ポンプ毎に設けた静止型可変周波数電源装置RIP−A
SD(2a〜2j)により行う。このRIP−ASD
(2a〜2j)は、発電所内にある母線3aに対し静止
型可変周波数電源装置RIP−ASD(2a,2b)、
母線3bに対し静止型可変周波数電源装置RIP−AS
D(2c〜2e)、母線3cに対し静止型可変周波数電
源装置RIP−ASD(2f,2g)、母線3dに対し
静止型可変周波数電源装置RIP−ASD(2h〜2
j)がそれぞれ接続している。
【0007】タービン発電機で発電された電気は、遮断
器8b、送電線8aを介して発電所の外に送られる。発
電された電気の一部は、母線3、分岐の母線3a、3b
を介して発電所内に配られる。再循環ポンプ1の駆動電
源は、母線3からの通常電源、ジーゼル発電機7a、ジ
ーゼル発電機7bの3系統である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の原子炉は大型が
主であったが、これに加え、中、小型の原子炉の改良検
討も見直されている。中、小型の原子炉にあっては、原
子炉格納容器の下部ドライウェルが小さくなってくるの
で、下部ドライウェルに備えるRIPや熱交換器の保守
点検が難しくなる傾向にある。
【0009】またRIPのポンプのランナーは、原子炉
圧力容器内から抜き出して保守点検するので、出来るだ
け簡単に抜き易いことが望まれる。
【0010】本発明は、上記の問題に対処し、保守点検
がし易い原子炉冷却装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、原子炉圧力容
器の底部側が収まる空間である原子炉格納容器の下部に
設けた下部ドライウェルと、前記原子炉圧力容器の底部
側に備えられ、かつモータ側が前記下部ドライウェル内
に突出するように設けられる原子炉再循環ポンプと、前
記下部ドライウェルに配置され、かつ前記原子炉再循環
ポンプで循環させる冷却水が流通される熱交換器とを有
し、前記原子炉再循環ポンプは4台または6台とし、か
つほぼ等間隔に配置したことを特徴とする。
【0012】また、本発明は、原子炉圧力容器の底部側
が収まる空間である原子炉格納容器の下部に設けた下部
ドライウェルと、前記原子炉圧力容器の底部側に備えら
れ、かつモータ部側が前記下部ドライウェル内に突出す
るように設けられる原子炉再循環ポンプと、前記原子炉
圧力容器内に配置され、かつ燃料棒を内置する下部シュ
ラウドと、該下部シュラウドの上に載置され、かつ下部
シュラウドよりも外径が大きい上部シュラウドとを有
し、前記モータ部で駆動される原子炉再循環ポンプのラ
ンナーを前記原子炉圧力容器の内底部に備えるとともに
原子炉圧力容器の内周と前記下部シュラウドの外周との
間に配置し、前記上部シュラウドの外周側には、前記ラ
ンナーの真上に位置するところにランナーを通すことが
できる通し切欠を個々のランナーに対応して夫々設けた
ことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係る実
施例について図1から図8を引用して説明する。従来例
と共通するところは、共通の符号を付して重複説明は、
出来るだけ省略する。
【0014】図1、図4および図5に示すように、RI
P(原子炉再循環ポンプ)1は、原子炉圧力容器(RP
V)5の下鏡部(底部側)に、周方向において90度間
隔で4台配置される。6台配置してもよいが、4台また
は6台の偶数台で、外周寄りに配置される。
【0015】原子炉再循環ポンプ1は、モータ部70と
ポンプ部71を有し、ポンプ部71に備わるランナー7
2がモータ部70から延在する駆動軸73に取り外し自
在に支持されている。原子炉再循環ポンプ1のモータ部
70は、原子炉圧力容器(RPV)5の外側底部より後
述する下部ドライウェル内に突出するように取り付けら
れ、ポンプ部71は原子炉圧力容器(RPV)5の内部
に位置するように置かれる。
【0016】原子炉再循環ポンプ1(RIP1)は、原
子炉圧力容器(RPV)の内部で原子炉の冷却材(冷却
水等の液体)を強制循環させて炉心における熱除去と蒸
気発生を促進させるとともに、炉心流量を増減させて炉
出力を制御する役割を果たす。
【0017】従来のABWRのRIP(RIP1台にR
IP用熱交換器1台を接続)を中・小型炉に適用する場
合、幾何学的配置のみを考えると、周方向に120度間
隔で3台配置という構成が原子炉運転に最低限必要な配
置・台数と考えられる。RIP3台構成の場合、設備の
統一性・運用性の観点からRIP用熱交換器も3台設置
するのが現実的である。
【0018】本発明ではRIP4台の構成にしたので、
最低限必要と考えられるRIP台数よりも1台増えた物
量増となるが、1台のRIP用熱交換器4を2台のRI
Pで共用化することで設備簡素化を図ることができる。
【0019】なお、このRIP用熱交換器の共用化はR
IPの部分運転を行わないことが前提である。後で詳し
く述べる。
【0020】下部ドライウェル81は、原子炉格納容器
80の中央に設けられている。この下部ドライウェルの
空間に原子炉圧力容器(RPV)の底部側が収まるよう
に原子炉圧力容器(RPV)は置かれる。下部ドライウ
ェル81は、原子炉格納容器80の外周よりも十二分に
大きく、かつ原子炉圧力容器(RPV)の底部よりも深
く形成されているので、原子炉再循環ポンプ1、熱交換
器4、二次冷却水入口配管13、二次冷却水出口配管1
4を収納できる。
【0021】下部ドライウェル81の中央底には径の小
さい空間82が備わる。この空間82は燃焼制御棒83
が置かれる部屋である。空間82と下部ドライウェル8
1は、網目状の底板84で仕切られている。下部ドライ
ウェル81の床は、底板84で形成されているのであ
る。
【0022】下部ドライウェル81には、原子炉再循環
ポンプ1、熱交換器4、接続管9,10、二次冷却水入
口配管13、二次冷却水出口配管14が図8に示すよう
に置かれる。従来の大型の原子炉では、図8の(a)に
示すように込み入っているが、本発明の中、小型の原子
炉では互いに十分離れた配置になる。これらのものが置
かれた下部ドライウェル81内は狭くなっているが、本
発明のものにあっては従来のものに比べ、込み入りが少
なく、余分なスペースがあるので、下部ドライウェル8
1内で行う原子炉再循環ポンプ1、熱交換器4、二次冷
却水入口配管13、二次冷却水出口配管14の保守点検
がし易いのである。下部ドライウェル81内は、原子炉
圧力容器(RPV)から漏れる放射線が存在するので、
保守点検の作業をし易くして作業時間の短縮化すること
は極めて大事なことである。
【0023】熱交換器4は、個々の原子炉再循環ポンプ
1に一台づつ設けても良いが、原子炉再循環ポンプ1が
2台に対し、熱交換器4が一台の関係で設けることによ
り、下部ドライウェル81内のスペースに余裕が増し、
点検がよりし易くなるのである。
【0024】また図8の(a)、(b)の図示からも分
かるように原子炉再循環ポンプの台数が少なく、接続管
9,10、二次冷却水入口配管13、二次冷却水出口配
管14の本数も少なく、熱交換器4に至っては2台しか
ないので、原子力発電設備の大幅なる簡素化が計れるの
である。
【0025】図4に本発明の実施例にかかるRIP制御
装置の電源系統を示す。
【0026】4台の原子炉再循環ポンプ1(RIP1a
〜1d)のポンプ回転速度は、静止型可変周波数電源装
置(RIP−ASD)により制御される。原子炉再循環
ポンプ1(RIP)の部分運転は行わず、通常運転中に
RIP4台のうち1台でも停止した場合は速やかに全部
のRIPを停止とする。このため、RIPの駆動電源は
分ける必要がなく、RIPが4台とも発電所内にある母
線3の一つの電源より供給されるようになっているの
で、設備の簡素化を図られる。
【0027】ただし、この供給電源一系列化は、電源喪
失等の事象(RIP4台トリップ)においてRIP回転
数がポンプの機械慣性により一定時間以上確保され、炉
心流量急変を緩和することにより燃料への熱的影響を十
分緩和するRIPシステムの場合に可能と考える。RI
P4台トリップの際に燃料への熱的影響を緩和できない
場合は、電源二系列化およびMGセット(ジーゼル発電
機)等の設備が必要である。
【0028】また本実施例では各ポンプ毎にRIP−A
SD2a〜2dを設けているが、部分運転を行わないた
め、可能な限りRIP−ASDは削減して設備簡素化を
図ることができる。
【0029】次に原子炉再循環ポンプ1に備わるランナ
ー72の保守点検について、図5、図6および図7を引
用して述べる。
【0030】このランナー72は、原子炉圧力容器(R
PV)5の内部に位置するので、原子炉圧力容器(RP
V)5の内部構造を含めて説明する。
【0031】原子炉圧力容器(RPV)5は、上下方向
に長い筒部と、球面状の底部と、上蓋部を有する。
【0032】原子炉圧力容器(RPV)5内に置かれる
下部シュラウド23は、円筒状の胴体部を有し、この胴
体部が原子炉圧力容器と同心的になるように配置され
る。下部シュラウド23は下端側が原子炉圧力容器(R
PV)5の内底部に支持される。前記ポンプ部71およ
び前記ランナー72は、下部シュラウド23の外周と原
子炉圧力容器(RPV)5の内周との間で、かつ原子炉
圧力容器(RPV)5の内底部近傍に置かれる。このポ
ンプ部71およびランナー72が置かれるところは、上
下に延在する狭い巾の環状溝になっている。
【0033】下部シュラウド23の中段には炉心支持板
25が設けられ、上部には上部格子板17が支持され
る。炉心支持板25と上部格子板17で占められるとこ
ろが概ね炉心にあたる。ここに置かれる燃料棒15が炉
心支持板25および上部格子板17に支持されるのであ
る。上部格子板17は格子取り付けボルト29で下部シ
ュラウド23に締め付け固定される。
【0034】上部シュラウド16は、円筒状の胴体部を
有する。上部シュラウド16の胴体部の下端側に前記上
部格子板17が、上端側に上部シュラウドつば部32が
設ける。上部格子板17、上部シュラウドつば部32は
溶接等で固定される。
【0035】上部シュラウドの外周は、下部シュラウド
の外周より大径に形成されている。すなわち、上部シュ
ラウドの胴体部は、下部シュラウドの胴体部よりも大径
に設けられている。そして、この上部シュラウドの外周
側には、前記ランナー72の真上に位置するところにラ
ンナー72を通すことができる通し切欠19、20、2
1、22を個々の原子炉再循環ポンプ1に対応するよう
に設けられている。原子炉再循環ポンプ1が90度間隔
で配置されているので、通し切欠19、20、21、2
2も90度間隔で配置される。この通し切欠19、2
0、21、22は、上部シュラウドの丈に亘り、上部格
子板17から上部シュラウドつば部32まで通して形成
されている。通し切欠19、20、21、22は、ラン
ナー72の形状に合わせて円弧形状にしてあるが、ラン
ナー72を通すことができれば、他の形状でも良い。こ
の通し切欠19、20、21、22は、外周側から切欠
くように形成されているが、上部シュラウド16の胴体
部は、胴体部の該当位置を内側に凹めるようにして形成
するのである。
【0036】上部シュラウドの上側にシュラウドヘッド
24が置かれる。シュラウドヘッド24の上にはスタン
ドパイプ26を介し気水分離器27が備わる。シュラウ
ドヘッド24の外周側にはリム胴33が設けられ、リム
胴33の下端にはリム胴つば部31が設けられる。シュ
ラウドヘッド24は、リム胴つば部31を上部シュラウ
ドつば部32に重ねることで、上部シュラウドに載置さ
れる。リム胴つば部31と上部シュラウドつば部32を
長いシュラウドヘッドボルト30で締め付けることで、
シュラウドヘッド24は、上部シュラウドに固定され
る。気水分離器27の上側に蒸気乾燥機28が備わる。
【0037】さて、原子炉再循環ポンプ1のランナー7
2の保守点検は、まず、原子炉圧力容器(RPV)5の
上蓋部を外す。次に蒸気乾燥機28を取り出してから気
水分離器27を外す。原子炉圧力容器(RPV)5内に
燃料棒を支持している上部シュラウドと下部シュラウド
の炉心部は外さないで残す。
【0038】そして、ランナーを外す工具を原子炉圧力
容器(RPV)5の上から降ろし、下部シュラウド23
の外周と原子炉圧力容器(RPV)5の内周とに挟まれ
る狭い環状溝の底部に存在するポンプ部71からランナ
ーを工具により外し、ランナーを工具に保持したまま、
通し切欠から外部に取り出し、保守点検を行う。
【0039】この保守点検に伴うランナーの取り出しに
係る一連の作業は、狭くて深い環状溝の底部からの取り
出しになるので難しいものであるが、通し切欠から工具
を真下に下ろし、ランナーを外したら真上に引き上げる
ことでランナーを原子炉圧力容器(RPV)5の外に取
り出すことができる。
【0040】従来は、通し切欠から工具を下ろした後に
所定のランナーのところまで工具を環状溝に沿って横に
移動させる。そして、その工具でランナーを外した後
に、ランナーを保持したまま工具を再び通し切欠のとこ
ろまで横移動で戻してから、通し切欠からランナーを引
き出す。
【0041】本発明にあっては、通し切欠から工具を真
下に下ろし、ランナーを外したら真上に引き上げること
でランナーを取り出すことができるので、従来のような
環状溝に沿って横移動させるようなことが不要で、作業
性が従来に比べすこぶる良いものである。
【0042】炉心注水系ヘッダ配管18は、図2に示す
ように90度よりも幾分狭い範囲に制限している。90
度以下にしたのは、炉心注水系ヘッダ配管18の端部
と、上部シュラウド16の胴体部に設けた通し切欠とが
突き当たる干渉を避けるためである。炉心注水系ヘッダ
配管18は、上部シュラウドの胴体部の内周面近傍に沿
わせて設けられる。上部シュラウドの胴体部に設けられ
る通し切欠は、内周側に凹めるようにして形成するた
め、通し切欠の内周側が炉心注水系ヘッダ配管18に突
き当たる恐れがあるからである。
【0043】炉心注水系ヘッダ配管18は2箇所に設け
られているが、4箇所にしても良い。また炉心注水系ヘ
ッダ配管18を90度以上にした場合は、4台の原子炉
再循環ポンプ1が、等間隔に配置できなくなる。原子炉
圧力容器(RPV)5の冷却を均一化する上では、等間
隔配置が望ましい。
【0044】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、保守
点検が容易な原子炉冷却装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る実施例を示すもので、
原子炉格納容器の縦断面図。
【図2】本発明の実施形態に係る実施例を示すもので、
原子炉圧力容器の中央を横に断面した断面図。
【図3】本発明の実施形態に係る実施例を示すもので、
原子炉格納容器の原子炉再循環ポンプおよび熱交換器の
配置を示す図。
【図4】本発明の実施形態に係る実施例を示すもので、
原子炉再循環ポンプの電源系統図。
【図5】本発明の実施形態に係る実施例を示すもので、
原子炉圧力容器の縦断面図。
【図6】本発明の実施形態に係る実施例を示すもので、
図5の(イ)部拡大図。
【図7】本発明の実施形態に係る実施例を示すもので、
通し切欠が設けられるところを示す上部シュラウドおよ
び下部シュラウドの断面図。
【図8】本発明の実施形態に係る実施例を示すもので、
原子炉再循環ポンプ、熱交換器、二次冷却水入口配管、
二次冷却水出口配管の配置構成を本発明と従来で比較し
て示す比較図。
【図9】従来例を示すもので、図2に対応する図であ
る。
【図10】従来例を示すもので、図3に対応する図であ
る。
【図11】従来例を示すもので、図4に対応する図であ
る。
【符号の説明】
1…原子炉再循環ポンプ(RIP)、2…静止型可変周
波数電源装置(RIP−ASD)、3…母線、4…熱交
換器、5…原子炉圧力容器(RPV)、6…送電線、7
…MGセット、8…遮断器、9,10,11,12…接
続管、13…二次冷却水入口配管、14…二次冷却水出
口配管、15…炉心、16…上部シュラウド、17…上
部格子板、18…炉心注水系ヘッダ配管、19,20,
21,22…切り欠き部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 正義 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式会 社日立製作所原子力事業部内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉心に配置される燃料棒を支持する炉心支
    持部材を含む炉内機材が備わる原子炉圧力容器と、該原
    子炉圧力容器を内置する原子炉格納容器と、前記原子炉
    圧力容器の底部側が収まる空間である前記原子炉格納容
    器の下部に設けた下部ドライウェルと、前記原子炉圧力
    容器の底部側に備えられ、かつモータ側が前記下部ドラ
    イウェル内に突出するように設けられる前記原子炉圧力
    容器内の冷却水を循環させる原子炉再循環ポンプと、前
    記下部ドライウェルに配置され、かつ前記原子炉再循環
    ポンプで循環させる冷却水が流通される熱交換器とを有
    し、 前記原子炉再循環ポンプは4台または6台とし、かつほ
    ぼ等間隔に配置したことを特徴とする原子炉冷却装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載されているものにおいて、 前記熱交換器は、前記原子炉再循環ポンプが二台分に対
    し一台の割合で備えることを特徴とする原子炉冷却装
    置。
  3. 【請求項3】原子炉圧力容器を内置する原子炉格納容器
    と、前記原子炉圧力容器の底部側が収まる空間である前
    記原子炉格納容器の下部に設けた下部ドライウェルと、
    前記原子炉圧力容器の底部側に備えられ、かつモータ部
    側が前記下部ドライウェル内に突出するように設けられ
    る前記原子炉圧力容器内の冷却水を循環させる原子炉再
    循環ポンプと、前記原子炉圧力容器内に配置され、かつ
    燃料棒を内置する下部シュラウドと、該下部シュラウド
    の上に載置され、かつ下部シュラウドよりも外径が大き
    い上部シュラウドとを有し、 前記モータ部で駆動される原子炉再循環ポンプのランナ
    ーを前記原子炉圧力容器の内底部に備えるとと原子炉圧
    力容器の内周と前記下部シュラウドの外周との間に配置
    し、 前記上部シュラウドの外周側には、前記ランナーの真上
    に位置するところにランナーを通すことができる通し切
    欠を個々のランナーに対応して夫々設けたことを特徴と
    する原子炉冷却装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載されたものにおいて、 下部シュラウドは、円筒状の胴体部を有し、 上部シュラウドは、円筒状の胴体部を有し、 上部シュラウドの胴体部を下部シュラウドの胴体部より
    径大に形成し、前記通し切欠を上部シュラウドの胴体部
    の周囲に設けたことを特徴とする原子炉冷却装置。
  5. 【請求項5】請求項3に記載されたものにおいて、 下部シュラウドは、円筒状の胴体部を有し、 上部シュラウドは、円筒状の胴体部を有し、 上部シュラウドの胴体部を下部シュラウドの胴体部より
    径大に形成し、 上部シュラウドの胴体部の下側部には格子板を、上側部
    には上部シュラウドつば部を設け、上部シュラウドの胴
    体部、格子板および上部シュラウドつば部の周囲に前記
    通し切欠を設けたことを特徴とする原子炉冷却装置。
  6. 【請求項6】請求項3から5のいずれか一つに記載され
    ているものにおいて、 前記下部ドライウェルに配置され、かつ前記原子炉再循
    環ポンプで循環させる冷却水が流通される熱交換器を備
    え、 前記原子炉再循環ポンプは偶数台備え、かつほぼ等間隔
    に配置し、 前記熱交換器は、前記原子炉再循環ポンプが二台分に対
    し一台の割合で備えることを特徴とする原子炉冷却装
    置。
  7. 【請求項7】請求項1から6のいずれか一つに記載され
    ているものにおいて、 前記原子炉再循環ポンプの駆動用電源は、一系統から供
    給することを特徴とする原子炉冷却装置。
  8. 【請求項8】請求項1から7のいずれか一つに記載され
    ているものにおいて、 前記原子炉再循環ポンプが通常運転中に一台でも停止し
    たら残りの全部を停止させることを特徴とする原子炉冷
    却装置。
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