JP2003156475A - チップ型電気泳動装置 - Google Patents

チップ型電気泳動装置

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JP2003156475A JP2001358419A JP2001358419A JP2003156475A JP 2003156475 A JP2003156475 A JP 2003156475A JP 2001358419 A JP2001358419 A JP 2001358419A JP 2001358419 A JP2001358419 A JP 2001358419A JP 2003156475 A JP2003156475 A JP 2003156475A
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Toru Kachi
徹 加地
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    • G01N27/26Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating electrochemical variables; by using electrolysis or electrophoresis
    • G01N27/416Systems
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少量のサンプルでも分析ができるようにす
る。 【解決手段】 電気泳動用チップ21は一対の透明板
状基材からなり、一方の基材の表面に互いに交差するサ
ンプル導入用流路13と分離用流路15が形成され、他
方の基材にはそれらの流路13,15の端に対応する位
置に貫通穴によりセパレーションバッファーウエイスト
17a、セパレーションバッファーリザーバー17c、
ローディングバッファーリザーバー17s'、ローディ
ングバッファーウエイスト17wが形成されている。さ
らに、サンプル導入用流路13上に貫通穴としてサンプ
ルを注入するサンプルリザーバー22がリザーバー17
s’とは異なる位置に形成されている。電極4,6,
2,8はリザーバー17c,17s’とウエイスト17
a,17wに配置され、サンプルリザーバー22には配
置されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、極微量のタンパク
や核酸、薬物などを含むサンプルを高速かつ高分解能に
分析するチップ型電気泳動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】極微量のタンパクや核酸などを分析する
場合には、従来から電気泳動が用いられており、その代
表的なものとしてキャピラリー電気泳動がある。キャピ
ラリー電気泳動は、内径が100μm(マイクロメート
ル)以下のガラスキャピラリー(以下、単にキャピラリ
ーともいう)内に分離用マトリックス(泳動媒体)を充
填し、一端側にサンプルを導入し、両端をバッファー液
に接液させ、バッファー液を介して両端間に高電圧を印
加して分析対象物をキャピラリー内で展開させるもので
ある。キャピラリーは容積に対して表面積が大きい、す
なわち冷却効率が高いことから、高電圧の印加が可能と
なり、DNA(デオキシリボ核酸)などの極微量サンプ
ルを高速かつ高分解能にて分析することができる。
【0003】キャピラリーはその外径が100〜500
μm程度と細く破損しやすいため、ユーザーが行なうべ
きキャピラリー交換時の取扱いが容易でないという問題
を有する。また、放熱が十分でない場合が生じ、分離状
態に悪影響を及ぼすという問題もあった。さらに、バッ
ファー液を介してキャピラリーの両端に電圧を印加する
ので、少なくともバッファー液との接液に必要な長さ寸
法が必要であり、ある長さ以下には設計できないという
問題もあった。
【0004】そこで、キャピラリーに代わって、分析の
高速化、装置の小型化が期待できる形態として、D. J.
Harrison et al./ Anal. Chem. 1993, 283, 361-366 に
示されているように、2枚の基材を接合して形成された
電気泳動用チップが提案されている。その電気泳動用チ
ップの例を図4に示す。
【0005】電気泳動用チップ11は、一対の透明板状
の無機材料からなる基材11a,11bからなり、一方
の基材11bの表面に互いに交差する泳動用キャピラリ
ー溝13,15が形成され、他方の基材11aにはその
溝13,15の端に対応する位置に貫通穴がセパレーシ
ョンバッファーウエイスト17a、セパレーションバッ
ファーリザーバー17c、サンプルリザーバー17s、
ローディングバッファーウエイスト17wとして形成さ
れている。電気泳動用チップ11は、両基材11a,1
1bを(C)に示すように重ねて接合されたものであ
る。
【0006】この電気泳動用チップ11を用いて電気泳
動を行なう場合には、いずれかのリザーバー又はウエイ
ストから溝13,15内及びリザーバー17c,17
s、ウエイスト17a,17w内に泳動媒体を充填す
る。次いで、リザーバー17c,17s及びウエイスト
17a,17w内に充填された泳動媒体を除去し、短い
方の溝(サンプル導入用流路)13の一方の端に対応す
るサンプルリザーバー17sにサンプルを注入し、他の
リザーバー17c及びウエイスト17a,17wにバッ
ファー液を注入する。
【0007】泳動媒体、サンプル及びバッファー液を注
入した電気泳動用チップ11は電気泳動装置に装着さ
れ、各リザーバー17c,17s及びウエイスト17
a,17wに所定の電圧が印加され、サンプルが溝13
中を泳動して両溝13,15の交差部19に導かれる。
各リザーバー17c,17s及びウエイスト17a,1
7wに印加する電圧が切り換えられ、長い方の溝(分離
用流路)15の両端のリザーバー17cとウエイスト1
7a間の電圧により、交差部19に存在するサンプルを
溝15内に注入される。その後、リザーバー17s内に
残っているサンプルがバッファー液で置換される。その
後、各リザーバー17c,17s及びウエイスト17
a,17wに電気泳動用の電圧が印加され、溝15内に
注入されたサンプルが溝15内で分離される。溝15の
適当な位置に検出器を配置しておくことにより、電気泳
動により分離されたサンプルを検出することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】リザーバー17c,1
7sやウエイスト17a,17wにはそれぞれ電極が設
けられている。それらの電極は棒状でそのつど挿入する
ものもあるし、予め蒸着などにより付着させられている
場合もある。サンプルリザーバー17sでは電極が十分
に浸かるだけのサンプル量が必要となるため、サンプル
の少量化が困難である。
【0009】サンプルを流路に導入する電圧を印加する
ために電極と接触させると、電気分解が起こり、サンプ
ル量が少ない場合には電気分解の影響が現れる。そのた
め電気分解の影響を緩和するためにも一定量以上のサン
プルリザーバー容量が必要となり、この点からもサンプ
ルの少量化が困難となる。
【0010】本発明が対象とするチップ型電気泳動装置
は、図4のように分離用流路に交差したサンプル導入用
流路を備えたものだけではなく、分離用流路のみを備
え、サンプルリザーバーがその分離用流路の一端に設け
られているものや、1つのチップに複数の分離用流路を
備えたものも含む。そこで、本発明はそれらのチップ型
電気泳動装置において少量のサンプルでも分析ができる
ようにすることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のチップ型電気泳
動装置でも分離用流路又はそれと合流するサンプル導入
用流路にサンプルを注入するサンプルリザーバーが設け
られるが、そのサンプルリザーバーは電極を備えず、そ
のサンプルリザーバー以外の部分に配置された電極によ
りサンプル導入用の電圧が印加されるようになっている
ことを特徴とするものである。
【0012】図4に示した電気泳動装置では、サンプル
リザーバーにサンプルを注入し、サンプルリザーバー内
でサンプルを電極と接触させて電圧を印加したが、本発
明ではサンプルリザーバーにはサンプルを注入するが、
電極と直接接触することはない。電極は別のリザーバー
に設けられているため、サンプルリザーバーではサンプ
ルを電極と確実に接触させ、かつ電気分解の影響を抑え
るために必要な量のサンプルを要求されることがなく、
したがって、サンプルの少量化が可能となる。
【0013】電極が設けられるリザーバーはサンプルが
注入されるサンプルリザーバーではなく、バッファーが
注入されるリザーバーであるので、その容量を大きくし
てバッファーを大量に注入し、電気分解の影響を緩和さ
せることができる。このように、サンプルの少量化と電
気分解の影響の緩和を両立させることができる。
【0014】本発明は電極が予め蒸着などにより付着さ
せられている場合も含むものであるが、電極がチップと
は別の部材として構成され、電気泳動装置側に設けられ
ている場合には、電極を挿入するリザーバーの位置が制
約を受け、分離用流路から遠い位置に設けなければなら
ない場合も生じる。しかし、本発明では、サンプルリザ
ーバーと電極配置の位置を別にしたことにより、電極が
チップとは別の部材として構成されている場合には電気
泳動装置の設計の自由度が増す。
【0015】チップ側においてもサンプルリザーバーの
位置についての自由度が増す。例えば、適用されるチッ
プが分離用流路に合流するサンプル導入用流路を備えた
ものである場合、サンプルリザーバーはサンプル導入用
流路においてサンプル導入方向の上流側で分離用流路と
サンプル導入用流路の交差部近傍に配置することができ
る。それにより、効率のよいサンプル導入が行えるよう
になる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は第1の実施例の平面図を概
略的に表わしたものである。電気泳動用チップ21は、
図4と同様に一対の透明板状の無機材料(例えばガラ
ス、石英、シリコンなど)又はプラスチックからなる基
材からなり、半導体フォトリソグラフィー技術及びエッ
チング技術、又はマイクロマシニング技術により、一方
の基材の表面に互いに交差する泳動用キャピラリー溝1
3,15が形成され、その基材又は他方の基材にはその
溝13,15の端に対応する位置に貫通穴によりセパレ
ーションバッファーウエイスト17a、セパレーション
バッファーリザーバー17c、ローディングバッファー
リザーバー17s'、ローディングバッファーウエイス
ト17wが形成されている。さらに、キャピラリー溝1
3上に貫通穴としてサンプルを注入するサンプルリザー
バー22がリザーバー17s’とは異なる位置に形成さ
れている。
【0017】貫通穴17a,17c,17s',17w
及び22は、溝13,15が形成されている基材に形成
してもよく、その基材に対向して接合される他方の基材
に形成してもよい。貫通穴17a,17c,17s',
17w,22と溝13,15を同じ基材に形成した場合
には、両基材を接合する際に貫通穴17a,17c,1
7s',17w,22と溝13,15との位置合わせが
不要になり、生産が容易になる利点がある。
【0018】この電気泳動用チップ21は、図4と同様
に両基材が重ねて接合され、キャピラリー溝13がサン
プル導入用流路となり、キャピラリー溝15が分離用流
路となる。
【0019】図4のチップ型電気泳動装置と比較する
と、サンプル導入用の流路が異なっている。図4ではサ
ンプルリザーバー17sにサンプルを注入するととも
に、電極も配置していた。それに対し、この実施例では
サンプル導入用流路13の両端のローディングバッファ
ーリザーバー17s'とローディングバッファーウエイ
スト17wにそれぞれ電極6と8が配置されるが、サン
プルはサンプルリザーバー22に注入されるようになっ
ており、サンプルリザーバー22はリザーバー17s’
とは異なる位置で、サンプル導入用流路13上に配置さ
れている。
【0020】サンプル導入用の電気泳動の方向はリザー
バー17s'からウエイスト17wに向かう方向であ
り、サンプルリザーバー22はサンプル導入用流路13
上で両流路13,15の交差部19の上流側(リザーバ
ー17s'側)に配置されている。サンプルリザーバー
22は交差部19に近い位置に配置するほどサンプル導
入の効率がよくなる。サンプルリザーバー22には電極
を配置しないため、電極がチップと別構成になっていて
電気泳動装置側にある場合でもチップ上でのサンプルリ
ザーバー22の設置場所についての自由度が高く、その
ため、交差部19に近い位置に設置することも容易であ
る。
【0021】この実施例の電気泳動用チップ21は、サ
ンプル導入のためのリザーバー22とローディングバッ
ファリザーバー17s'を除いて、他の構成は図4のも
のと同じである。
【0022】この電気泳動用チップ21を用いて電気泳
動を行なう場合には、分析に先立って、例えばシリンジ
を使った圧送により、リザーバー17c,17s'やウ
エイスト17a,17wから泳動媒体を充填する。例え
ばウエイスト17aから流路13,15内及びリザーバ
ー17c、ウエイスト17a,17w内に、またリザー
バー17s'からリザーバー17s'及び流路13に泳動
媒体を充填する。泳動媒体としてはLPA(リニアポリ
アクリルアミド)などを用いることができる。次いで、
リザーバー17c,17s'及びウエイスト17a,1
7w内に充填された泳動媒体をバッファー液で置換す
る。サンプルリザーバー22は泳動媒体が残っていると
サンプル導入効率が低下するため、サンプルリザーバー
22の泳動媒体を除去し、洗浄をした後、サンプルを注
入する。
【0023】泳動媒体、サンプル及びバッファー液を注
入した電気泳動用チップ21を電気泳動装置に装着す
る。または電気泳動用チップ21を電気泳動装置に装着
した状態で泳動媒体、サンプル及びバッファー液を注入
することもできる。
【0024】サンプルの導入は、各リザーバー17c,
17s'及びウエイスト17a,17wに所定の電圧を
印加し、サンプルを流路13中に泳動させて両流路1
3,15の交差部19に導く。
【0025】その後、各リザーバー17c,17s'及
びウエイスト17a,17wに印加する電圧を電気泳動
用に切り換えて、交差部19のサンプルを分離用流路1
5内で泳動させ分離させる。分離用流路15の適当な位
置に検出器を配置しておくことにより、電気泳動により
分離されたサンプルを検出する。検出は、吸光光度法や
蛍光光度法、電気化学的又は電気伝導度法などの手段に
より行なうことができる。
【0026】各リザーバー17c,17s'及びウエイ
スト17a,17wには泳動バッファーを入れるが、泳
動バッファーとしては例えばTTE(50mM Tris/50mM T
APS/2mM EDTA)やTBE(90mM Tris/64.6mM boric aci
d/2.5mM EDTA)などのバッファー液を用いることができ
る。これらのバッファー液としては、安価で調製の容易
なものを用いることができるため、これらのリザーバー
17c,17s'及びウエイスト17a,17wの容量
は大きくすることができ、電気分解の影響を減らして流
路13,15の導通に十分な液量を確保することができ
るようになる。
【0027】サンプルはサンプルリザーバー22に入れ
られる。サンプルリザーバー22は電極を配置したバッ
ファリザーバー17s'とは別になっていることによ
り、サンプルと電極との導通を確保する問題から開放さ
れ、サンプルは少量ですむようになる。
【0028】サンプルリザーバー22には電極を配置し
ないため、リザーバー22の上面を、例えば板状のシリ
コンゴムのような部材で封止することが容易になり、サ
ンプルの蒸発を防ぐのに好都合である。
【0029】図2は第2の実施例を表わしたものであ
る。(A)は概略平面図、(B)はそのX−X線位置で
の断面図である。この実施例では、電気泳動用チップ3
1に複数の分離用流路15−1〜15−Nが設けられて
いる。各分離用流路15−1〜15−Nにはそれぞれ交
差するサンプル導入用流路13−1〜13−Nが配置さ
れている。サンプル導入用流路13−1〜13Nの一端
は貫通穴24sを介して共通のローディングバッファリ
ザーバー27s'につながっており、他端は貫通穴24
wを介して共通のローディングバッファウエイスト27
wにつながっている。それぞれのサンプル導入用流路1
3−1〜13−Nには、サンプルリザーバー22−1〜
22−Nが配置されている。それらのサンプルリザーバ
ー22−1〜22−Nの位置は、それぞれのサンプル導
入用流路13−1〜13−Nと分離用流路15−1〜1
5−Nとの交差部19−1〜19−Nより上流側(ロー
ディングバッファリザーバー27s'側)で交差部19
−1〜19−Nの近くである。
【0030】それぞれの分離用流路15−1〜15−N
の一端は貫通穴24cを介して共通のセパレーションバ
ッファリザーバー27cにつながり、他端は貫通穴24
aを介して共通のセパレーションバッファウエイスト2
7aにつながっている。
【0031】各共通のバッファリザーバー27s',2
7c及びバッファーウエイスト27w,27aには電極
6,4,8,2が配置されている。電極2,4,6,8
はこのチップとは別に構成されて電気泳動装置に備えら
れてチップに着脱可能に挿入されるものであってもよ
く、蒸着などの方法により各チップに固着されたもので
あってもよい。
【0032】この実施例では、分離用流路15−1〜1
5−Nとサンプル導入用流路13−1〜13−Nのそれ
ぞれには分離媒体が注入され、バッファリザーバー27
s',27cとバッファーウエイスト27w,27aに
はバッファーが注入されて各電極6,4,8,2と接触
する。各サンプルリザーバー22−1〜22−Nにそれ
ぞれのサンプルを注入し、電極2,4,6,8により所
定の電圧を印加することにより、サンプルをそれぞれの
流路の交差部19−1〜19−Nに導入する。その後、
電圧の印加を切り換えることにより、分離用流路15−
1〜15−Nに沿って電気泳動させてサンプルを分離さ
せ、所定の位置で検出する。
【0033】図2の実施例によれば、分離用流路15−
1〜15−Nの数に関係なく、バッファリザーバー27
s',27cとバッファーウエイスト27w,27aを
共通にすることができるので、4本の電極2,4,6,
8で複数の分離用流路15−1〜15−Nでの電気泳動
が実現でき、泳動装置の簡便化が可能となる。
【0034】図3は第2の実施例を変更したものであ
る。(A)は概略平面図、(B)はそのX−X線位置で
の断面図である。この実施例では、各共通のバッファリ
ザーバー27s',27c及びバッファーウエイスト2
7w,27aに設けられた電極6a,4a,8a,2a
は複数ある各流路の貫通穴24s,24c,24w,2
4aに関して等距離になるような形状に形成されてい
る。その結果、電極から貫通穴までのバッファーによる
電圧降下条件が一定になり、各流路の印加電圧条件が等
しくなる。
【0035】
【発明の効果】本発明ではサンプルを注入するためのサ
ンプルリザーバーは電極を備えず、サンプルリザーバー
以外の部分に配置された電極によりサンプル導入用の電
圧が印加されるようにしたので、サンプルの少量化と電
気分解の影響の緩和を両立させることができる。本発明
を前記分離用流路に合流するサンプル導入用流路を備え
たチップ型電気泳動装置に適用した場合には、サンプル
リザーバーを分離用流路とサンプル導入用流路の交差部
近傍に配置するのが容易になり、効率のよいサンプル導
入が行えるようになる。1つのチップ型部材に複数の分
離用流路を形成し、それらの流路には電極が共通に接続
されているように構成した場合には、泳動装置の簡便化
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例のチップ型電気泳動装置の流路と電
極の配置を概略的に示す平面図である。
【図2】 (A)は他の実施例における流路と電極の配
置を概略的に示す平面図、(B)はそのX−X線位置で
の断面図である。
【図3】 (A)はさらに他の実施例における流路と電
極の配置を概略的に示す平面図、(B)はそのX−X線
位置での断面図である。
【図4】 従来の電気泳動用チップを表わす図であり、
(A)は一方の基材の上面図、(B)は他方の基材の上
面図、(C)は両基材を重ね合わせた状態での側面図で
ある。
【符号の説明】
2,4,6,8,2a,4a,6a,8a 電極 13,13−1〜13−N サンプル導入用流路 15,15−1〜15−N 分離用流路 17a,27a セパレーションバッファーウエイス
ト 17c,27c セパレーションバッファーリザーバ
ー 17s',27s' ローディングバッファーリザー
バー 17w,27w ローディングバッファーウエイスト 19 交差部 21,31 電気泳動用チップ 22 サンプルリザーバー22 24w,24a,24s,24c 貫通穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/26 331E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ型の部材に分離用流路が形成さ
    れ、その分離用流路の両端に泳動電圧が印加されサンプ
    ルが電気泳動分離されて検出されるチップ型電気泳動装
    置において、 前記分離用流路又はそれと合流するサンプル導入用流路
    に、サンプルを注入するサンプルリザーバーが設けら
    れ、そのサンプルリザーバーは電極を備えず、そのサン
    プルリザーバー以外の部分に配置された電極によりサン
    プル導入用の電圧が印加されるようになっていることを
    特徴とするチップ型電気泳動装置。
  2. 【請求項2】 このチップ型電気泳動装置は前記分離用
    流路に合流するサンプル導入用流路を備えたものであ
    り、前記サンプルリザーバーは前記サンプル導入用流路
    においてサンプル導入方向の上流側で分離用流路とサン
    プル導入用流路の交差部近傍に配置されている請求項1
    に記載のチップ型電気泳動装置。
  3. 【請求項3】 1つのチップ型部材に複数の分離用流路
    が形成されており、それらの流路には電極が共通に接続
    されている請求項1又は2に記載のチップ型電気泳動装
    置。
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