JP2003154387A - 排水処理装置 - Google Patents

排水処理装置

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JP2003154387A
JP2003154387A JP2001359297A JP2001359297A JP2003154387A JP 2003154387 A JP2003154387 A JP 2003154387A JP 2001359297 A JP2001359297 A JP 2001359297A JP 2001359297 A JP2001359297 A JP 2001359297A JP 2003154387 A JP2003154387 A JP 2003154387A
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treatment
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Kyotaro Iyasu
安 巨太郎 居
Seiichi Murayama
山 清 一 村
Norimitsu Abe
部 法 光 阿
Setsuo Suzuki
木 節 雄 鈴
Kie Kubo
保 貴 恵 久
Kenji Taguchi
口 健 二 田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エネルギー効率の良い排水処理装置を提供す
る。 【解決手段】 排水処理装置20は、被処理水に対して
嫌気処理を行う嫌気槽1と、嫌気槽1で嫌気処理された
被処理水に対して好気処理を行う好気槽5と、好気槽5
で好気処理された被処理水に対して促進酸化処理を行う
促進酸化槽6とを備えている。嫌気槽1には、嫌気槽1
内で発生した気体の脱硫を行う脱硫装置2が接続され、
脱硫装置2には、脱硫装置2で脱硫された気体から有害
成分の除去を行う前処理装置3が接続されている。前処
理装置3には、有害成分を除去した気体を用いて発電を
行うコージェネレーション装置4が接続されている。コ
ージェネレーション装置4は生成した電力を促進酸化槽
6へ供給するとともに、発生した熱を嫌気槽1へ供給し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、余剰電力を有効に
利用する排水処理装置に係り、とりわけ有機物を十分に
分解し、トリハロメタンの発生を抑制することができる
排水処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に家畜の糞尿、し尿または食品加工
排水等の被処理水(高濃度有機排水)に対して嫌気処理
および好気処理が行われ、嫌気処理で発生したメタン発
酵ガスは電気および熱等に変換して利用されている。し
かしながら、被処理水は高濃度有機排水であることか
ら、嫌気処理および好気処理だけでは被処理水中の有機
物を十分に分解できず、年々厳しくなる排水基準値(水
質汚濁防止法)を満足させるのが困難になっている。ま
た、嫌気処理および好気処理を施した後の被処理水に塩
素を加えることにより殺菌を行っているが、殺菌後の被
処理水を河川および湖沼等に放流すると、発癌性のある
トリハロメタンを生成することがある。
【0003】図7において、従来の排水処理装置20に
ついて説明する。図7に示すように排水処理装置20
は、被処理水に対して嫌気処理を行う嫌気槽1と、嫌気
槽1で嫌気処理された被処理水に対して好気処理を行う
好気槽5と、嫌気処理により嫌気槽1内で発生した気体
の脱硫を行う脱硫装置2とを備えている。また脱硫装置
2には、脱硫装置2で脱硫された気体から有害成分の除
去を行う前処理装置3が接続され、前処理装置3には、
前処理装置3で有害成分を除去した気体を用いて発電を
行うコージェネレーション装置4が接続されている。
【0004】このうち嫌気槽1内では、被処理水(高濃
度有機性排水)21中の有機物を30〜60℃に加温
し、嫌気性菌の働きにより、メタンガスと炭酸ガスに分
解する嫌気処理が行われている。また嫌気槽1内では、
嫌気処理によりメタンガスと炭酸ガスを主成分とするメ
タン発酵ガスが発生し、このメタン発酵ガスは脱硫装置
2に送られる。脱硫装置2では、送られたメタン発酵ガ
ス中の有害な硫化水素が酸化鉄等の酸化剤により除去さ
れ、前処理装置3に送られる。前処理装置3では、活性
炭等の吸着剤によってメタン発酵ガスから、後段のコー
ジェネレーション装置4に悪影響を与える微量有害成分
が除去され、除去されたメタン発酵ガスはコージェネレ
ーション装置4に送られる。コージェネレーション装置
4では、メタン発酵ガスを用いて発電が行われ、この発
電により得られた温水は、嫌気槽1内の加温に用いられ
る。コージェネレーション装置4により生成された電力
は、排水処理装置20の電力に用いられ、余った電力
は、系統連携によって外部に供給されている。
【0005】一方、嫌気槽1において嫌気処理された被
処理水は、多量の有機物を含んでおり、このように有機
物を多量に含んだ状態で河川または湖沼等に放流するこ
とができない。そこで、被処理水に対して、嫌気槽1に
おいて嫌気処理が行われ、その後、好気処理が行われ
る。被処理水中の有機物は好気性微生物の働きにより炭
酸ガスと水に分解される。被処理水は、好気処理が行わ
れた後、固形塩素剤等により塩素殺菌され、河川または
湖沼等に放流される。しかし、高濃度有機排水21は初
期の有機濃度が高いため、排水基準値まで処理するため
に適正な排水処理の維持管理が必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の処理後の排水の
放流先である河川または湖沼を良好な水質に維持するた
め、排水に対する上乗せ基準等により年々規制項目が増
加し、また排水基準値が厳しくなる傾向にある。
【0007】これにより、(1)被処理水をこの排水基
準値まで処理するのが困難となっている。さらに被処理
水中に残留している未処理の有機物と被処理水の殺菌の
ために用いられた塩素により(2)多量の発癌性のトリ
ハロメタンが生成され、処理水中に残留するという問題
が生じている。
【0008】本発明は、このような点を考慮してなされ
たものであり、被処理水を排水基準値まで処理すること
ができ、かつ処理過程において発癌性のトリハロメタン
の生成を抑制し、エネルギー効率を向上させることがで
きる排水処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、被処理水に対
して嫌気処理を行う嫌気槽と、嫌気槽で嫌気処理された
被処理水に対して好気処理を行う好気槽と、好気槽で好
気処理された被処理水に対して促進酸化処理を行う促進
酸化槽と、嫌気処理により嫌気槽内で発生した気体の脱
硫を行う脱硫装置と、脱硫装置で脱硫された気体から有
害成分の除去を行う前処理装置と、前処理装置で有害成
分を除去した気体を用いて発電を行うコージェネレーシ
ョン装置と、を備え、コージェネレーション装置は生成
した電力を促進酸化槽へ供給するとともに、発生した熱
を嫌気槽へ供給することを特徴とする排水処理装置であ
る。
【0010】本発明は、促進酸化槽は、オゾンと過酸化
水素との組合わせ、オゾンと紫外線との組合わせ、また
はオゾンと過酸化水素と紫外線との組合わせのうち、い
ずれかの組合わせを用いて促進酸化処理を行うことを特
徴とする排水処理装置である。
【0011】本発明は、促進酸化槽出側と好気槽入側と
の間に、促進酸化槽からの被処理水を好気槽に戻す循環
配管を接続したことを特徴とする排水処理装置である。
【0012】本発明は、促進酸化槽と嫌気槽入側または
好気槽入側との間に、促進酸化槽内で発生したオゾンガ
スを嫌気槽または好気槽に戻すオゾン配管を接続したこ
とを特徴とする排水処理装置である。
【0013】本発明は、促進酸化槽の出側に設けられ、
促進酸化処理された被処理水を滞留させる滞留槽を更に
備えることを特徴とする排水処理装置である。
【0014】本発明は、促進酸化槽の出側に設けられ、
促進酸化処理された被処理水に対して生物処理を行う生
物処理槽を更に備えることを特徴とする排水処理装置で
ある。
【0015】本発明によれば、被処理水を排水基準値ま
で処理し、処理過程において発癌性のトリハロメタンの
生成を抑制することができ、排水処理装置のエネルギー
効率を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、図1および図2を参照して本発明による排水処理
装置の第1の実施の形態について説明する。
【0017】図1および図2は、本発明による排水処理
装置の第1の実施の形態を示す図である。
【0018】図1に示すように、本発明による排水処理
装置20は、被処理水に対して嫌気処理を行う嫌気槽1
と、嫌気槽1で嫌気処理された被処理水に対して好気処
理を行う好気槽5と、好気槽5で好気処理された被処理
水に対して促進酸化処理を行う促進酸化槽6とを備えて
いる。
【0019】また嫌気槽1の出側には、配管1aを介し
て好気槽5が接続され、好気槽5の出側には、配管5a
を介して促進酸化槽6が接続されている。また嫌気槽1
には、嫌気処理により嫌気槽1内で発生した気体の脱硫
を行う脱硫装置2が配管1aを介して接続され、脱硫装
置2には、脱硫装置2で脱硫された気体から有害成分の
除去を行う前処理装置3が配管2aを介して接続されて
いる。また前処理装置3には、前処理装置3で有害成分
を除去した気体を用いて発電を行うコージェネレーショ
ン装置4が配管3aを介して接続されている。
【0020】またコージェネレーション装置4と嫌気槽
1との間には、コージェネレーション装置4で生成され
た温水を嫌気槽1に送るための配管4a(排水配管)が
設けられている。
【0021】また、コージェネレーション装置4と促進
酸化槽6の間には、コージェネレーション装置4が生成
した電力を促進酸化槽6に供給するための配線4b(電
気配線)が設けられている。
【0022】なお嫌気槽1の入側には、被処理水が一時
滞留され、均質化が行われる受水槽9が配置され、嫌気
槽1と受水槽9とは、配管9aを介して接続されてい
る。
【0023】嫌気槽1内の嫌気処理は、加温のための消
費エネルギーが少なく、安定的に処理が行える中温発酵
方式(被処理水を37℃で加温する)が用いられている
が、低温発酵方式または高温発酵方式(被処理水を30
〜60℃で加温する)のいずれを用いてもよい。嫌気槽
1内の被処理水は撹拌混合され、嫌気槽1内の嫌気性菌
の働きにより約37℃で約20日間、嫌気処理が行われ
る。
【0024】この嫌気槽1内の嫌気処理により被処理水
中の有機物の約50%がメタンガスと炭酸ガスに分解さ
れるが、嫌気処理により発生するメタン発酵ガス組成
は、メタンガスが約65%、炭酸ガスが約30%となっ
ている。
【0025】また脱硫装置2は、メタン発酵ガス中の有
害な硫化水素を除去するための除去層を有し、この除去
層には、酸化鉄が充填されている。
【0026】さらに前処理装置3は、吸着剤により脱硫
装置2で脱硫された気体から有害成分の除去を行う吸着
剤と除去された有害成分を貯留するガスホールダとを有
している。このうち吸着剤として、活性炭が用いられて
いる。
【0027】コージェネレーション装置4は、燃料電池
を有し、この燃料電池により発電が行われる。ただし、
ディーゼルエンジンと、ガスエンジンと、発電機とを有
するコージェネレーション装置を設け、これらディーゼ
ルエンジン、ガスエンジンおよび発電機により発電を行
ってもよい。
【0028】コージェネレーション装置4の燃料電池
は、前処理装置3から送られるメタン酵素ガス中のメタ
ンガスを水素に改質し、空気中の酸素と反応させること
により発電を行うものである。一般にメタン発酵ガス
は、有機物乾燥重量1kg当たり200〜400L発生
する。またコージェネレーション装置4の燃料電池は、
メタン発酵ガス10mで約1kWの発電を行うように
なっている。
【0029】コージェネレーション装置4は、上述の発
電により例えば200kWの電力を生成することがで
き、このうち150kWの電力が排水処理装置20に用
いられ、50kWの電力(余剰電力)は系統連携して外
部に供給される。さらに、排水処理装置20に用いられ
る150kWの電力のうち、30kWの電力が、コージ
ェネレーション装置4から促進酸化槽6に配線4bを介
して送られるようになっている。
【0030】さらにコージェネレーション装置4は、上
述の発電により約60℃の温水を生成し、生成した温水
を配管4aを介して嫌気槽1に送るようになっている。
【0031】好気槽5内の被処理水は、好気処理中にお
いて、好気性微生物の働きにより炭酸ガスと水に分解さ
れる。この場合、好気槽5では、好気処理を行うため、
酸素溶解効率が高く電力消費量の少ない回分式活性汚泥
処理方式が用いることができるが、これに限らず、好気
槽5に汚泥を導入し、散気管から空気を吹き込む散気方
式、撹拌して空気と接触させる機械曝気方式または連続
活性汚泥処理方式により好気処理を行ってもよい。
【0032】ここで好気槽5内で行われる回分式活性汚
泥処理方式とは、1槽の好気槽5内で被処理水の投入工
程、曝気処理工程、沈殿工程および上澄み分離工程を行
う方式であり、BOD容積負荷を約0.15kg/m
・日として被処理水を処理するものである。
【0033】促進酸化槽6内での促進酸化処理におい
て、促進酸化の処理に最も影響し、オゾンより酸化力の
強いヒドロキシラジカルを効率的に生成できるオゾンと
過酸化水素の組合わせが用いられているが、オゾンと放
射線、オゾンと金属触媒、オゾンと光酸化触媒、オゾン
と超音波、オゾンと紫外線またはオゾン、過酸化水素お
よび紫外線の組合わせを用いてもよい。
【0034】促進酸化槽6は、コージェネレーション装
置4から配線4bを介して供給される電力を用いてオゾ
ンを発生させ、発生したオゾンを促進酸化槽6内に注入
するオゾン発生器15と過酸化水素を促進酸化槽6内に
注入するポンプ16とを有している。
【0035】促進酸化槽6のオゾン発生器15は、オゾ
ン注入率を60〜80mg/Lで促進酸化槽6内へオゾ
ンを注入しているが、オゾン注入率を30〜150mg
/Lで促進酸化槽6内へオゾンを注入してもよい。
【0036】また促進酸化槽6のポンプ16は、過酸化
水素の注入率を30〜40mg/Lで促進酸化槽6内へ
過酸化水素の注入をしているが、過酸化水素の注入率を
10〜100mg/Lで促進酸化槽6内へ過酸化水素の
注入をしてもよい。
【0037】次にこのような構成からなる実施の形態の
作用について説明する。
【0038】まず食品加工排水等の被処理水が、受水槽
9に流入し、被処理水は受水槽9内で一時滞留し均質化
される。受水槽9内で均質化された被処理水は、配管9
aを通じて嫌気槽1に送られ、嫌気槽1内で被処理水に
対して嫌気処理が行われる。被処理水は嫌気処理されて
メタン発酵ガスを発生し、発生したメタン発酵ガスは、
配管1aを通じて脱硫装置2に送られる。
【0039】脱硫装置2において、メタン発酵ガスは脱
硫装置2の除去槽により脱硫され、脱硫したメタン発酵
ガスは配管2aを介して前処理装置3に送られる。前処
理装置3において、脱硫装置2からの脱硫されたメタン
発酵ガス中の有害成分が除去され、有害成分を除去した
メタン発酵ガスは配管3aを通じてコージェネレーショ
ン装置4に送られる。またメタン発酵ガスから除去され
た有害成分は、前処理装置3のガスホールに貯留され
る。
【0040】コージェネレーション装置4の燃料電池
は、送られたメタン発酵ガスを用いて発電を行い、発電
された電力を配線4bを介して促進酸化槽6のオゾン発
生器15に供給する。またコージェネレーション装置4
は、発電により生じた熱を用いて温水を生成し、生成し
た温水を配管4aを通じて嫌気槽1に送る。嫌気槽1
は、この温水を用いて嫌気槽1内の被処理水を約37℃
に保持する。
【0041】一方、嫌気槽1において上述のように嫌気
処理された被処理水は、配管1aを介して好気槽5に送
られ、好気槽5において被処理水に対して好気処理が施
される。好気槽5内で好気処理された被処理水は配管5
aを介して促進酸化槽6に送られ、促進酸化槽6におい
て、好気処理された被処理水は促進酸化処理が施され
る。促進酸化槽6の行う促進酸化処理において、まず過
酸化水素が促進酸化槽6のポンプ16により、促進酸化
槽6内に注入される。また上述したコージェネレーショ
ン装置4により供給された電力を用いて、促進酸化槽6
のオゾン発生器15により、オゾンが生成され、生成さ
れたオゾンは促進酸化槽6内に注入される。促進酸化槽
6において、注入された過酸化水素と促進酸化槽6内の
被処理水は均一に混合され、混合された過酸化水素と被
処理水に対して注入されたオゾンが反応することにより
促進酸化処理が行われる。
【0042】次に促進酸化槽6における促進酸化処理の
被処理水の水質の変化について説明する。
【0043】図2は、促進酸化槽6内における促進酸化
処理中の被処理水の水質の変化を示している。
【0044】なお図2において、促進酸化処理前の水質
とは、好気処理後の被処理水の水質をいう。
【0045】図2に示すように、促進酸化処理前のP
H、SS(懸濁物質)およびBOD(生物的酸素要求
量)値は、排水基準値以下に処理されているが、促進酸
化処理前のCODMn(化学的酸素要求量)値(250
mg/L)は、排水基準値(160mg/L)を越えて
いる。この促進酸化処理前のCODMn値が排水基準値
を超える原因は、嫌気処理および好気処理において除去
できない難分解性の有機物が被処理水中に残留している
からである。
【0046】これに対して促進酸化槽6内における促進
酸化処理後のCODMn値(100mg/L)は、排水
基準値(160mg/L)以下に抑えられている。この
ように促進酸化処理後のCODMn値を排水基準値以下
とすることができた理由は、促進酸化処理において、オ
ゾンと過酸化水素の組合わせを用いることにより、オゾ
ンよりも強い酸化力のOHラジカルの作用により、上述
の被処理水中に残留している難分解性の物質を分解でき
たことによる。
【0047】また、図2に示すように促進酸化槽6内に
おける促進酸化処理の前後において、THMFP(トリ
ハロメタン前駆物質)値が5.2mg/Lから0.8m
g/Lに減少しており、促進酸化処理により、被処理水
中のTHMFPが除去されている。
【0048】さらに、促進酸化槽6内における促進酸化
処理の前後において、大腸菌群数の値が、300個/m
lから0個/mlに減少していることから、促進酸化処
理により被処理水の殺菌が行われている。また促進酸化
槽6内における促進酸化処理の前後において、色度の値
が400から40に減少していることから促進酸化処理
により被処理水の脱色が行われていることがわかる。
【0049】すなわち促進酸化処理後の被処理水は、わ
ずかに着色が感じられる程度で、河川または湖沼等に放
流しても問題ない。
【0050】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、促進酸化槽6において促進酸化処理を行うことによ
り、被処理水に対して、完全に殺菌を行うことができ、
被処理水に対して更に塩素による殺菌を行う必要がな
い。また被処理水に対して、塩素を入れる必要がある場
合でも、促進酸化槽6において促進酸化処理を行うこと
により、被処理水に対して十分な酸化が行うことができ
るので、塩素添加量を少量とすることができる。さら
に、促進酸化槽6において促進酸化処理を行うことによ
り、THMFP(トリハロメタン前駆物質)を除去する
ことができるので、トリハロメタンの生成を抑制するこ
とができる。
【0051】次に本発明の変形例について説明する。
【0052】促進酸化槽6の促進酸化処理において、オ
ゾンと過酸化水素を用いる代わりにオゾンと紫外線を用
いてもよい。この場合は、ポンプ16の代わりに紫外光
ランプ(図示せず)が用いられる。このようにポンプ1
6の代わりに紫外光ランプを用いることにより、オゾン
発生器15および紫外光ランプともにコージェネレーシ
ョン装置4からの電力を用いて、促進酸化槽6内におい
て促進酸化処理を行うことができるため、排水処理装置
20の管理が容易である。
【0053】また促進酸化槽6の促進酸化処理におい
て、オゾンと過酸化水素を用いる代わりに、オゾン、紫
外線および過酸化水素を用いてもよい。この場合は、オ
ゾン発生器15による促進酸化槽6内へのオゾン注入率
を30〜150mg/L、紫外線ランプによる紫外線照
射量を3〜10W/mとし、より多くの種類の高濃度
有機排水を処理することができる。
【0054】第2の実施の形態 次に図3により本発明の第2の実施の形態について説明
する。
【0055】図3は、本発明による排水処理装置の第2
の実施の形態を示している。
【0056】図3において、促進酸化槽6出側と好気槽
5入側との間に、促進酸化槽6からの被処理水を好気槽
5に戻す循環配管7が接続されている。
【0057】図3に示す第2の実施の形態おいて、他の
構成は図1に示す第1の実施の形態と略同一である。図
3において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分に
は同一の符号を符して詳細な説明は省略する。
【0058】図3に示すように、促進酸化槽6において
被処理水に対して促進酸化処理が施され、促進酸化処理
された被処理水の一部は循環配管7を介して好気槽5入
側に戻される。
【0059】ここで、促進酸化槽6から循環配管7を介
して好気槽5入側に戻される被処理水の量は、嫌気槽1
から好気槽5へ送られる被処理水の量と略同一となって
いる。ただし、促進酸化槽6から循環配管7を介して好
気槽5入側に戻される被処理水の量は、嫌気槽1から好
気槽5へ送られる被処理水の量より多くなっていてもよ
い。
【0060】促進酸化槽6出側から好気槽5入側に循環
配管7を介して戻される被処理水の量が嫌気槽1から好
気槽5へ送られる被処理水の量より多い場合、それだけ
促進酸化槽6内において促進酸化処理により処理される
被処理水の水質が向上する。しかしながら、この場合は
促進酸化槽6の容積を大きくする必要が生じ、また好気
槽5内の好気処理に使用される曝気の消費電力が大きく
なる。以上を考慮して、促進酸化槽6から循環配管7を
介して好気槽5入側に戻される被処理水の量は、嫌気槽
1から好気槽5へ送られる被処理水の量と略同一として
いる。
【0061】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、被処理水を促進酸化槽6出側から循環配管7により
好気槽5入側に戻すことにより、被処理水中の有機酸を
好気性微生物によって確実に酸化分解することができ
る。これにより、被処理水中の低分子化された有機酸を
完全に酸化することができ、被処理水の水質を向上する
ことができる。
【0062】第3の実施の形態 次に図4により本発明の第3の実施の形態について説明
する。
【0063】図4は、本発明による排水処理装置の第3
の実施の形態を示している。
【0064】図4において、促進酸化槽6と嫌気槽1入
側との間に、促進酸化槽6内で発生したオゾンを嫌気槽
1に戻すオゾン配管8が接続されている。さらに促進酸
化槽6と好気槽5の入側との間に、促進酸化槽6内で発
生したオゾンを好気槽5に戻すオゾン配管8aを接続し
てもよい。
【0065】またオゾン配管8には、オゾンを加圧して
嫌気槽1へ戻すための加圧装置17が設けられている。
【0066】図4に示す第3の実施の形態おいて、他の
構成は図1に示す第1の実施の形態と略同一である。図
4において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分に
は同一の符号を符して詳細な説明は省略する。
【0067】図4に示すように、促進酸化槽6のオゾン
発生器15により促進酸化槽6内にオゾンが注入され、
促進酸化槽6のポンプ16により、過酸化水素が促進酸
化槽6内へ注入される。促進酸化槽6内において、注入
された過酸化水素と被処理水とが混合され、混合された
過酸化水素と被処理水にオゾンを反応させることによ
り、促進酸化処理が行われる。促進酸化槽6内で促進酸
化処理が行われると、反応に使用されない過剰のオゾン
(排オゾンガス)が発生し、促進酸化槽6内の過剰のオ
ゾンは、オゾン配管8を介して嫌気槽1入側に戻され
る。過剰のオゾンは、嫌気槽1入側に戻される途中で、
オゾン配管8に設けられた加圧装置17により加圧さ
れ、嫌気槽1入側に戻される。次に嫌気槽1入側に戻さ
れたオゾンは、被処理水と反応し、被処理水中に吸収さ
れる。
【0068】一般には、促進酸化槽6のオゾン発生器1
5により注入されたオゾンを促進酸化槽6内で促進酸化
処理により全て反応させることができない場合がある。
このため、過剰な排オゾンガスをそのまま排出した場
合、排オゾンガスを除去するための活性炭あるいは熱分
解による新たな処理装置を設置する必要が生じる。
【0069】これに対し本発明によれば、嫌気槽1入側
の嫌気処理前の被処理水(高濃度有機排水)または嫌気
槽1出側の嫌気処理後の被処理水は、還元性となってお
りオゾンと反応し易い物質が多量に含んでいる。この場
合、嫌気槽1入側にオゾン配管8から排オゾンガスを加
圧装置17により注入することにより被処理水と排オゾ
ンガスを接触させることができ、排オゾンガスを被処理
水中に吸収させることによって容易に排オゾンガスを除
去することができる。さらに排オゾンガスは、高濃度有
機排水の有機物を低分子化し、また嫌気処理後の還元性
の硫黄化合物を酸化することができる。
【0070】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、促進酸化槽6で発生した排オゾンガスをオゾン配管
8および8aを介して、嫌気槽1入側および好気槽5の
入側に戻し、排オゾンガスを被処理水中に吸収させるこ
とにより、排オゾンガスを効果的に除去することができ
る。
【0071】次に本発明の変形例について説明する。
【0072】受水槽9と嫌気槽1との間の配管9aに、
被処理水とオゾンを接触させるための充填物を充填した
反応塔(図示せず)を設け、反応塔の下方に、促進酸化
槽6からオゾンを導くオゾン配管8が接続されていても
よい。被処理水は、反応塔の上方から反応塔の下方に流
れ、促進酸化槽6から送られ加圧装置17により加圧さ
れたオゾンが反応塔の下方から加圧注入される。反応塔
の下方に加圧注入されたオゾンは、被処理水中に吸収さ
れる。
【0073】第4の実施の形態 次に図5により本発明の第4の実施の形態について説明
する。
【0074】図5は、本発明による排水処理装置の第4
の実施の形態を示している。
【0075】図5において、排ガス処理装置11に、嫌
気槽1内および好気槽5内で発生する余剰汚泥を配管1
a、5aを介して受け取り、コンポスト処理するコンポ
スト処理装置10が接続されている。また受水槽9、コ
ンポスト装置10および促進酸化槽6には、受水槽9、
コンポスト装置10および促進酸化槽6で発生するガス
を処理する排ガス処理装置11が接続されている。
【0076】図5に示す第4の実施の形態おいて、他の
構成は図1に示す第1の実施の形態と略同一である。図
5において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分に
は同一の符号を符して詳細な説明は省略する。
【0077】受水槽9には、例えば豚舎から排出された
糞尿および洗浄水等が貯留され、これら貯留された物質
は、硫化水素およびメチルメルカプタン等の悪臭成分で
ある気体を生成する。
【0078】コンポスト処理装置10は、嫌気槽1内お
よび好気槽5内で発生する余剰汚泥を濃縮および脱水
後、コンポスト処理を行うものである。コンポスト装置
10内におけるコンポスト処理において、濃縮および脱
水後の余剰汚泥は、好気性の中温または高温の微生物の
働きにより分解され、作物にとって適度な栄養分を保持
したコンポストに生成される。このコンポスト処理の過
程で、悪臭成分であるアンモニア、メチルメルカプタ
ン、硫化水素、プロピオン酸およびイソ吉草酸等が発生
する。
【0079】受水槽9内で発生した上述の悪臭成分の気
体は配管9aを介して、排ガス処理装置11に送られ、
また嫌気槽1および好気槽5内で発生した余剰汚泥は、
各々対応する配管1a、5a介してコンポスト処理装置
10に送られ、コンポスト処理装置10内では、送られ
た余剰汚泥に対してコンポスト処理が施される。
【0080】コンポスト処理装置10内においてコンポ
スト処理により発生した上述の悪臭成分となる気体は配
管10aを介して排ガス処理装置11に送られ、また促
進酸化槽6において、余剰に生じたオゾンも配管6aを
介して排ガス処理装置11に送られる。
【0081】排ガス処理装置11において、受水槽9お
よびコンポスト処理装置10から送られた悪臭成分の気
体は、促進酸化槽6から送られるオゾンと反応する。こ
のようにして、悪臭成分の気体は分解され、脱臭(オゾ
ンのマスキング効果)されると同時にオゾンを消去す
る。
【0082】排ガス処理装置11内では、このように悪
臭成分の気体の分解および脱臭が行われ、オゾンが消去
される。
【0083】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、受水槽9およびコンポスト処理装置10からの悪臭
成分の気体を促進酸化槽6からのオゾンにより、分解お
よび脱臭することができ、排ガス処理装置11の吸着剤
および酸、アルカリの使用量を削減することができる。
それにより、コストの低減を図ることが出来る。
【0084】次に本発明の変形例について説明する。
【0085】排ガス処理装置11は、悪臭成分の気体を
オゾンにより、分解および脱臭を行っているが、活性
炭、シリカゲルまたは活性白土等を用いた吸着法、また
は酸またはアルカリ溶液を用いた薬洗処理法により、悪
臭成分の気体を分解および脱臭してもよい。
【0086】第5の実施の形態 次に図6により本発明の第5の実施の形態について説明
する。
【0087】図6は、本発明による排水処理装置の第5
の実施の形態を示している。
【0088】図6において、促進酸化槽6の出側に、促
進酸化処理された被処理水を滞留させる滞留槽12が接
続されている。
【0089】図6に示す第5の実施の形態おいて、他の
構成は図1に示す第1の実施の形態と略同一である。図
6において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分に
は同一の符号を符して詳細な説明は省略する。
【0090】図6に示すように、促進酸化槽6におい
て、促進酸化処理された被処理水は、配管6aを介して
滞留槽12に送られる。滞留槽12では被処理水が約3
0分〜2時間滞留する。
【0091】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、滞留槽12内において被処理水中に残留する溶存オ
ゾンと比較的反応の遅い残留有機物を十分反応させるこ
とができ、これにより溶存オゾンおよび有機物を除去
し、被処理水の水質改善を図ることができる。また、滞
留槽12内で被処理水中の溶存オゾンが消費されること
から、処理水からのオゾンの揮散を防止し、排水処理装
置20の腐食等を防止することができ、排水処理装置2
0の信頼性を向上させることができる。さらに被処理水
の水質の均質化を図ることができる。
【0092】第6の実施の形態 次に図7により本発明の第6の実施の形態について説明
する。
【0093】図7は、本発明による排水処理装置の第6
の実施の形態を示している。
【0094】図7において、促進酸化槽6の出側に、促
進酸化処理された被処理水に対して生物処理を行う生物
処理槽13が接続されている。
【0095】図7に示す第6の実施の形態おいて、他の
構成は図1に示す第1の実施の形態と略同一である。図
7において、図1に示す第1の実施の形態と同一部分に
は同一の符号を符して詳細な説明は省略する。
【0096】図7に示すように、生物処理槽13は、好
気性微生物層を担持した担持体を有している。生物処理
槽13の担持体としては、ハニカム状のものが用いられ
ているが、直径数mmの球形体のものを用いてもよい。
【0097】促進酸化槽6内で促進酸化処理された被処
理水は、配管6aを介して生物処理槽13に送られ、生
物処理槽13では、担持体の好気性微生物により、被処
理水に対して生物処理が行われる。
【0098】促進酸化槽6内の促進酸化処理により、被
処理水の大部分の有機物が水と炭酸ガスに分解され、被
処理水の一部の有機物については、分解されずに高分子
から低分子化された物質または新たな副生成物となる。
【0099】以上説明したように本実施の形態によれ
ば、促進酸化槽6内において、上述の低分子化された物
質または新たな副生成物を生物処理槽13の担持体の好
気性微生物により生物処理することにより、分解または
無害化することができる。それにより、被処理水の水質
の向上を図ることができる。
【0100】
【発明の効果】本発明によれば、被処理水を排水基準値
まで処理し、処理過程において発癌性のトリハロメタン
の生成を抑制することができる。また排水処理装置のエ
ネルギー効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による排水処理装置の第1の実施の形態
を示す全体構成図。
【図2】促進酸化処理による被処理水の水質の変化を示
す図。
【図3】本発明による排水処理装置の第2の実施の形態
を示す全体構成図。
【図4】本発明による排水処理装置の第3の実施の形態
を示す全体構成図。
【図5】本発明による排水処理装置の第4の実施の形態
を示す全体構成図。
【図6】本発明による排水処理装置の第5の実施の形態
を示す全体構成図。
【図7】本発明による排水処理装置の第6の実施の形態
を示す全体構成図。
【図8】従来の排水処理装置を示す図。
【符号の説明】 1 嫌気槽 2 脱硫装置 3 前処理装置 4 コージェネレーション装置 5 好気槽 6 促進酸化槽 7 循環配管 8 オゾン配管 9 受水槽 10 コンポスト処理装置 11 排ガス処理装置 12 滞留槽 13 生物処理槽 20 排水処理装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10L 3/10 H01M 8/06 R // H01M 8/06 C10L 3/00 B (72)発明者 阿 部 法 光 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 鈴 木 節 雄 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 久 保 貴 恵 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 田 口 健 二 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 4D037 AA11 AB01 BA18 CA07 CA11 CA12 4D040 AA42 AA46 AA48 BB51 4D050 AA12 AA17 AB07 BB02 BB09 BC09 BD03 BD06 CA17 5H027 BA00 BA01 BA16 DD05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理水に対して嫌気処理を行う嫌気槽
    と、 嫌気槽で嫌気処理された被処理水に対して好気処理を行
    う好気槽と、 好気槽で好気処理された被処理水に対して促進酸化処理
    を行う促進酸化槽と、 嫌気処理により嫌気槽内で発生した気体の脱硫を行う脱
    硫装置と、 脱硫装置で脱硫された気体から有害成分の除去を行う前
    処理装置と、 前処理装置で有害成分を除去した気体を用いて発電を行
    うコージェネレーション装置と、を備え、 コージェネレーション装置は生成した電力を促進酸化槽
    へ供給するとともに、発生した熱を嫌気槽へ供給するこ
    とを特徴とする排水処理装置。
  2. 【請求項2】促進酸化槽は、オゾンと過酸化水素との組
    合わせ、オゾンと紫外線との組合わせ、またはオゾンと
    過酸化水素と紫外線との組合わせのうち、いずれかの組
    合わせを用いて促進酸化処理を行うことを特徴とする請
    求項1記載の排水処理装置。
  3. 【請求項3】促進酸化槽出側と好気槽入側との間に、促
    進酸化槽からの被処理水を好気槽に戻す循環配管を接続
    したことを特徴とする請求項1記載の排水処理装置。
  4. 【請求項4】促進酸化槽と嫌気槽入側または好気槽入側
    との間に、促進酸化槽内で発生したオゾンガスを嫌気槽
    または好気槽に戻すオゾン配管を接続したことを特徴と
    する請求項1記載の排水処理装置。
  5. 【請求項5】促進酸化槽の出側に設けられ、促進酸化処
    理された被処理水を滞留させる滞留槽を更に備えること
    を特徴とする請求項1記載の排水処理装置。
  6. 【請求項6】促進酸化槽の出側に設けられ、促進酸化処
    理された被処理水に対して生物処理を行う生物処理槽を
    更に備えることを特徴とする請求項1記載の排水処理装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004192824A (ja) * 2002-12-06 2004-07-08 Chubu Electric Power Co Inc 燃料電池・メタン発酵サイクルシステム
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WO2014088138A1 (ko) 2012-12-06 2014-06-12 한국건설기술연구원 하수처리시설과 연계된 폐기물 처리시스템

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