JP2003154252A - 密閉式廃棄物焼却設備のミキサー混練度判定方法 - Google Patents

密閉式廃棄物焼却設備のミキサー混練度判定方法

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JP2003154252A JP2001359014A JP2001359014A JP2003154252A JP 2003154252 A JP2003154252 A JP 2003154252A JP 2001359014 A JP2001359014 A JP 2001359014A JP 2001359014 A JP2001359014 A JP 2001359014A JP 2003154252 A JP2003154252 A JP 2003154252A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ミキサーにて混練される高粘度廃棄物の粘度
を客観的に判定できるようにする。 【解決手段】 上流側より順にホッパ1、破砕機2、ミ
キサー3、圧送ポンプ4、輸送管5、焼却炉6を密閉で
きるよう連結して密閉式廃棄物焼却設備を構成する。ミ
キサー3の支持部に重量センサ19を設ける。ミキサー
駆動用油圧モータ11に接続した油送給ライン12に油
圧計20を設ける。ホッパ1に投入した各種廃棄物を破
砕機2にて破砕した後、ミキサー3により混練して高粘
度廃棄物10とするときに、重量センサ19によりミキ
サー内廃棄物重量Wmを計測し、油圧計20により油圧
モータ11の駆動油圧力Pmを計測した後、演算器21
にてミキサー内廃棄物単位重量当りに要するミキサー駆
動用油圧モータの駆動油圧力Pm/Wmの値を算出し、
該算出値が1.5〜2.5の範囲内であるか否かにより
高粘度廃棄物10の粘度が適正か否かの判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は上流側より順にホッ
パと破砕機とミキサーと圧送ポンプと焼却炉を密閉状態
を維持できるように連結して備えて、ホッパに投入した
産業廃棄物と都市ごみ等の一般廃棄物とを破砕機にて破
砕した後、ミキサーにより混練して高粘度廃棄物とし、
該高粘度廃棄物を、圧送ポンプにて焼却炉へ圧送して焼
却処理する密閉式廃棄物焼却設備の上記ミキサーにて形
成される高粘度廃棄物の粘度を客観的に判断するための
密閉式廃棄物焼却設備のミキサー混練度判定方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、産業廃棄物の処理は、深刻な社会
問題の1つとなっている。産業廃棄物の排出量は年々増
加しているが、その処理方法としては、有害物質の自然
界への投棄による公害や大気汚染等の問題、最終処分場
の問題等により、埋立処理に関する法規制が一層厳しく
なり、今日では焼却処理が主流になってきている。
【0003】このように産業廃棄物を焼却処理する場
合、産業廃棄物の中でも特にドラム缶等の容器に密閉状
態に詰めた状態で集積、運搬等の取り扱いを行う廃油
や、廃塗料、廃溶剤等の化学系廃棄物や重金属を含む可
燃性廃棄物、あるいは、医療系廃棄物の如き事業系産業
廃棄物は、その取り扱いが大変難しいため、これらの産
業廃棄物が大気に曝されたり、作業者がこれらの産業廃
棄物に接触する虞がない状態で処理できるようにするこ
とが望まれる。
【0004】そのため、これらドラム缶に収納した状態
で搬入された産業廃棄物を、殆ど人手を介さずに完全密
閉式の状態のままで焼却処理できるようにして、ドラム
缶の蓋を開けて中から取り出すときに作業者が産業廃棄
物に曝される虞を排除できると共に、産業廃棄物を取り
出したドラム缶の後処理工程を不要にでき、又、完全密
閉式であるため、防臭が可能であり衛生的である等の利
点を有する密閉式廃棄物焼却設備が開発されてきてい
る。
【0005】かかる密閉式廃棄物焼却設備は、図3にそ
の一例の概略を示す如く、上流から順にホッパ1、二軸
破砕機の如き破砕機2、ミキサー3、ピストンポンプの
如き圧送ポンプ4、輸送管5、ロータリーキルンの如き
焼却炉6、その他、必要な排ガス処理装置等(図示せ
ず)を密閉状態を維持できるように連結して備えた構成
としてあり、上記ホッパ1内に、ドラム缶7内に密閉状
態に詰められた産業廃棄物を、ドラム缶7の蓋を開ける
ことなくドラム缶7ごと投入し、破砕機2にてドラム缶
7を破砕することにより該ドラム缶7に詰められていた
産業廃棄物の取り出しを行うと同時に、ドラム缶7自体
を、後段のミキサー3による混練や圧送ポンプ4による
圧送時に支障の出ない細かいサイズにまで破砕させ、
又、この際、ホッパ1に、コンテナ8内に入れられてい
た雑芥等の一般廃棄物9を産業廃棄物の輸送補助媒体
(キャリア)として一緒に投入して破砕機2にて細かく
破砕させるようにし、次に、上記破砕機2にて破砕され
た破砕物を、ミキサー3にて混練(ミキシング)させる
ことによりポンプ圧送可能な性状の均質な高粘度廃棄物
10とし、しかる後、該高粘度廃棄物10を、圧送ポン
プ4により輸送管5を通して圧送して焼却炉6内に投入
させ、該焼却炉6にて焼却処理させるようにしてある。
【0006】11はミキサー駆動用の油圧モータ、12
は図示しない油圧回路より油圧モータ11へ圧油13を
導く油送給ライン、14は油圧モータ11の回転駆動に
供された圧油13を上記油圧回路へ戻す油戻しラインを
それぞれ示す。又、15はミキサー3の出口側ゲート部
に設けた覗き窓である。更に、16はホッパ1の入口側
の開閉ダンパ、17はドラム缶搬送コンベヤ、18はコ
ンテナリフトを示す。更に又、処理すべき産業廃棄物に
は溶剤等の可燃性のものが含まれることがあるため、設
備の多数個所に図示しない窒素注入管を配設して、内部
の酸素濃度が一定濃度以下(たとえば、4%以下)に保
持されるよう各窒素注入管から適宜窒素ガスを注入して
火災を未然に防止できるようにしてある。
【0007】ところで、上記密閉式廃棄物焼却設備にお
いて、ミキサー3にて形成される高粘度廃棄物10の粘
度は、後段の圧送ポンプ4による圧送作業に大きな影響
を及ぼし、たとえば、ミキサー3にて形成される高粘度
廃棄物10の粘度が高すぎる場合には、輸送管5内を焼
却炉6方向へ圧送される高粘度廃棄物10が、輸送管5
の途中位置で詰まりを生じて輸送管5を閉塞させる虞が
生じ、一方、粘度が低すぎる場合には、圧送ポンプ4に
よる圧送が適切に行われなくなる虞が生じるため、高粘
度廃棄物10を焼却炉6へ定量供給して該焼却炉6の安
定した連続操業を行うためには、上記ミキサー3にて混
練される高粘度廃棄物10の粘度を、常に適切な状態に
維持する必要がある。
【0008】一方、密閉式廃棄物焼却設備には種々雑多
な廃棄物が搬入されるため、この搬入されてホッパ1に
投入される廃棄物の性状が変化することにより、ミキサ
ー3にて形成される高粘度廃棄物10の粘度が変化する
ことがある。そのため従来は、ミキサー3より圧送ポン
プ4へ送られる高粘度廃棄物10の性状を、ミキサー3
の出口側ゲート部分に配された覗き窓15を通して作業
者が目視により観察し、その粘度が後続の圧送ポンプ4
による圧送に適切な粘度となっているか否かの判定を行
い、粘度が高すぎると判断した場合には、廃油や廃溶
剤、廃塗料等の液体成分の多い廃棄物のホッパ1への投
入量を増加させてミキサー3への供給量を増加させるよ
うにし、一方、粘度が低すぎると判断した場合には、固
体成分の多い産業廃棄物や雑芥等の一般廃棄物9のホッ
パ1への投入量を増加させるようにして、ミキサー3へ
供給する液体廃棄物と固体廃棄物の供給割合を調整し、
これにより形成される高粘度廃棄物10の粘度が、後続
の圧送ポンプ4による圧送に適した粘度となるようにミ
キサー3の混練度を調整するようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の如
く、作業者が目視によりミキサー3にて形成される高粘
度廃棄物10の粘度を判定する方法では、その判断が作
業者個人の主観的なものであることから混練度が適正で
あるか否かの判定に関して作業者毎に個人差が生じると
いう問題があり、又、高粘度廃棄物10の性状をミキサ
ー3の覗き窓15を通して常に現場で監視していなくて
はならないため、多大な労力を要すると共に、監視のし
忘れ等により、高粘度廃棄物10の性状変化を見落と
し、しばしば輸送管10の閉塞を引き起こすという問題
も生じていた。
【0010】そこで、本発明者等は、ミキサーにて形成
される高粘度廃棄物の粘度を客観的に判断できるように
するための工夫、研究を重ねた結果、適正な粘度の高粘
度廃棄物が得られるときには、ミキサー内に滞留して混
練されている廃棄物重量と、ミキサー駆動用油圧モータ
の駆動に要する油圧力との間によい相関性が現れ、この
ためミキサー内廃棄物単位重量当りのミキサー駆動用油
圧モータの作動油圧力の値によりミキサー混練度を客観
的に判定できることを見出し本発明をなした。
【0011】したがって、本発明の目的とするところ
は、ミキサーにて形成される高粘度廃棄物の混練度を客
観的に判断できるようにした密閉式廃棄物焼却設備のミ
キサー混練度判定方法を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、上流側より順にホッパ、破砕機、ミキサ
ー、圧送ポンプ、輸送管、焼却炉を密閉状態を維持でき
るように連結して備えて、ホッパに投入した各種廃棄物
を破砕機にて破砕した後、ミキサーによりミキシングし
て高粘度廃棄物とし、該高粘度廃棄物を、圧送ポンプに
て輸送管を通して焼却炉へ圧送して焼却処理するように
してある密閉式廃棄物焼却設備の上記ミキサー内に滞留
して混練される廃棄物重量を計測すると共に、ミキサー
駆動用油圧モータの駆動油圧力を計測して、上記ミキサ
ーにて形成される高粘度廃棄物が上記圧送ポンプによる
圧送に適した混練度合となるときのミキサー内廃棄物単
位重量当りに要するモーター駆動油圧力の値の範囲を予
め定め、上記密閉式廃棄物焼却設備運転時におけるミキ
サー内廃棄物重量の実測値と油圧モータ駆動油圧力の実
測値から算出されるミキサー内廃棄物単位重量当りに要
するモータ駆動油圧力の算出値が、上記定めた値の範囲
内であるか否かによりミキサーにおける混練度合を判定
する密閉式廃棄物焼却設備のミキサー混練度判定方法と
する。
【0013】ミキサーにて混練される廃棄物の粘度が後
段の圧送ポンプによる圧送に適した粘度範囲にある場
合、ミキサー内に滞留されて混練状態にある廃棄物の重
量と、ミキサー駆動用油圧モータの駆動油圧力との間に
はよい相関性が示されるため、両者よりミキサー内廃棄
物単位重量当りに要するモータ駆動油圧力を算出する
と、その算出値は狭い数値範囲内に限定される。したが
って、実際の運転時におけるミキサー内廃棄物重量と、
ミキサー駆動用油圧モータの駆動油圧力をそれぞれ測定
し、その測定結果を基に算出したミキサー内廃棄物単位
重量当りに要するモータ駆動油圧力の値を、上記数値範
囲と比較することにより、ミキサーにて形成される高粘
度廃棄物の粘度が圧送ポンプによる圧送に適した粘度と
なっているか否かを正しく判断することができる。
【0014】又、密閉式廃棄物焼却設備運転時における
ミキサー内廃棄物単位重量当りに要するモータ駆動油圧
力の算出値を、上記密閉式廃棄物焼却設備の中央操作盤
に表示させて、該中央操作盤に表示される上記算出値に
よりミキサーにおける混練度合を判定するようにするこ
とにより、中央操作盤の監視によりミキサーの混練度が
適正か否かを常時監視できるため、ミキサー混練度の監
視に要する労力を従来に比して大幅に軽減できると共
に、高粘度廃棄物の性状変化の見落としを防止でき、圧
送ポンプによる高粘度廃棄物の圧送時に、輸送管内に詰
まりが生じる等の障害が発生する虞を未然に防止するこ
とが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0016】図1は本発明の密閉式廃棄物焼却設備のミ
キサー混練度判定方法の実施の一形態に用いる装置の一
例を示すもので、図3に示したものと同様な構成におい
て、ミキサー3を支承する支持部に、空の状態のミキサ
ー3重量を基準として運転中のミキサー3の重量を検出
することにより該ミキサー3内に滞留されて混練される
廃棄物重量Wm(t)を測定、検出するための重量セン
サ19を設け、又、ミキサー駆動用油圧モータ11に図
示しない油圧回路から圧油13を導くための油送給ライ
ン12の途中位置に、上記油圧モータ11の駆動に要す
る駆動油圧力Pw(MPa)を計測するための油圧計2
0を設け、更に、上記重量センサ19より出力されるミ
キサー内廃棄物重量Wmと、上記油圧計20より出力さ
れる油圧モータ11の駆動油圧力Pmとを入力して、ミ
キサー内廃棄物単位重量当りに要するミキサー駆動用油
圧モータの駆動油圧力Pm/Wm(MPa/t)を算出
する演算器21を備えた構成とする。更に、該演算器2
1による上記ミキサー内廃棄物単位重量当りに要するミ
キサー駆動用油圧モータの駆動油圧力Pm/Wmの算出
結果を表示する表示部22を、たとえば、上記密閉式廃
棄物焼却設備の図示しない中央操作盤に設けるようにし
てある。
【0017】上記破砕機2とミキサー3との接続部は、
図示しない指示部に固定された破砕機2自体の重量や、
該破砕機2内の廃棄物の重量が、ミキサー3の支持部に
設けた重量センサ19にて測定されるミキサー内廃棄物
重量Wmに影響しないように、相対変位可能に接続して
ある。
【0018】その他の構成は図3に示したものと同様で
あり、同一のものには同一符号が付してある。
【0019】ドラム缶7に詰められた状態で搬入される
産業廃棄物や一般廃棄物9は、従来と同様に、ホッパ1
に投入され、破砕機2にて破砕された後ミキサー3にて
混練されて高粘度廃棄物10とされ、しかる後、圧送ポ
ンプ4により輸送管5を通して焼却炉6へ圧送されて、
該焼却炉6にて焼却処理される。
【0020】上記において、ミキサー3では、混練され
る高粘性廃棄物10の粘度が一定であれば、ミキサー3
の駆動に要する油圧モータ11の駆動力は、ミキサー3
内部に滞留して混練される廃棄物の量にほぼ比例するよ
うになる。このため、予め、後段の圧送ポンプ4による
圧送に適した粘度の高粘度廃棄物10が得られている状
態のミキサー3において、重量センサ19によりミキサ
ー3内に滞留して混練される廃棄物重量Wmを測定する
と同時に、油圧計20によりミキサー駆動用油圧モータ
11の駆動油圧力Pmを測定すると、両者の関係は図2
に点で示す如き結果となり、上記ミキサー駆動用油圧モ
ータ駆動油圧力Pmとミキサー内廃棄物重量Wmとの相
関性は、傾き1.5(線a)〜2.5(線b)の範囲内
にほぼ限定される。
【0021】上記密閉式廃棄物焼却設備の運転による廃
棄物焼却処理を実施するときに、重量センサ19により
ミキサー内廃棄物重量Wmを実測すると同時に、油圧計
20によりミキサー駆動用油圧モータ11の駆動油圧力
Pmを実測し、その値を基に演算器21にてミキサー内
廃棄物単位重量当りに要するミキサー駆動用モータの駆
動油圧力Pm/Wmを算出して表示部22に表示させる
と、ミキサー3にて形成される高粘度廃棄物10の粘度
が適正な場合は、その値は1.5〜2.5(MPa/
t)の数値範囲となる。
【0022】これに対し、ミキサー3にて形成される高
粘度廃棄物10の粘度が適正粘度よりも高くなると、ミ
キサー3内の廃棄物の混練に要するミキサー3の駆動力
が大とされ、油圧モータ11の駆動により大きな油圧力
が必要とされるため、ミキサー内廃棄物単位重量当りに
要するミキサー駆動用油圧モータ駆動油圧力Pm/Wm
の値が増大して表示部22には2.5を越える値が表示
される。一方、高粘度廃棄物10の粘度が適正範囲より
も低くなると、ミキサー3内の廃棄物の混練に要するミ
キサー3の駆動力が小さくなり、油圧モータ11の駆動
はより小さい油圧力により行われるため、ミキサー廃棄
物単位重量当りに要するミキサー駆動用油圧モータ駆動
油圧力Pm/Wmの値は減少して、表示部22には1.
5を下回る値が表示されるようになる。
【0023】このため、上記密閉式廃棄物焼却設備の運
転を行う場合、表示部22にて表示されるミキサー内廃
棄物単位重量当りに要するモータ駆動油圧力Pm/Wm
の値が2.5を越えて、ミキサー3にて混練される高粘
度廃棄物10の粘度が適性範囲よりも高くなるときに
は、廃油や廃溶剤、廃塗料等の液体成分の多い廃棄物の
ホッパ1への投入量を増加させてミキサー3への供給量
を増加させることにより、ミキサー3内にて混練される
高粘度廃棄物10の粘度の引き下げを図って、上記ミキ
サー内廃棄物単位重量当りに要するモータ駆動油圧力P
m/Wmの値を2.5以下に引き下げるようにする。一
方、表示部にて表示されるミキサー内廃棄物単位重量当
りに要するモータ駆動油圧力Pm/Wmの値が1.5を
下回り、ミキサー3にて混練される高粘度廃棄物10の
粘度が適正範囲よりも低いときには、固体成分の多い産
業廃棄物や雑芥等の一般廃棄物9のホッパ1への投入量
を増加させるようにして、ミキサー3内にて混練される
高粘度廃棄物10の粘度を高めて、ミキサー内廃棄物単
位重量当りに要するミキサー駆動用油圧モータの駆動油
圧力Pm/Wmの値を1.5以上に引き上げさせること
により、上記表示部22にて表示されるミキサー内廃棄
物単位重量当りに要するモーター駆動油圧力Pm/Wm
の値が1.5〜2.5の範囲内に保持されるように、上
記ミキサー3に供給される固体廃棄物と液体廃棄物との
供給割合を調整するようにする。
【0024】このように、密閉式廃棄物焼却設備の運転
を行う場合に、中央操作盤に配された表示部22にて表
示されるミキサー内廃棄物単位重量当りに要するモータ
駆動油圧力Pm/Wmの値を監視して、その値が1.5
〜2.5の範囲内であるか否かを判断することにより、
ミキサー3にて混練されて形成される高粘度廃棄物10
の混練度合が適正となっているか否かを客観的に判定で
き、このため、従来の如き高粘度廃棄物10の粘度の判
定に作業者ごとの個人差が生じる虞はない。又、表示部
22は中央操作盤に設けてあることから、中央操作盤の
監視時に、ミキサー内廃棄物単位重量当りに要するモー
タ駆動油圧力Pm/Wmの値を常時監視することが容易
にできて、監視に要する労力を従来の現場で行う高粘度
廃棄物10の監視の場合に比して大幅に軽減することが
できると共に、高粘度廃棄物10の性状変化の見落とし
を防止できて、圧送ポンプ4による高粘度廃棄物10の
圧送時に、輸送管5内に詰まりが生じる等の障害が発生
する虞を未然に防止することが可能となる。しかも、上
記表示部22では表示値が数値範囲内か否かを監視すれ
ばよいことから、その表示値が数値範囲の上限を越えた
り、下限を下回って、ミキサー3にて混練される高粘度
廃棄物10の粘度が適正範囲から外れた場合に、表示や
音でアラームを発するようにさせることも可能になる。
【0025】なお、本発明は上記実施の形態のみに限定
されるものではなく、ミキサー3にて混練される高粘度
廃棄物10の粘度の適正範囲の指標となるミキサー内廃
棄物単位重量当りに要するミキサー駆動用油圧モータの
駆動油圧力Pm/Wmの値は、ミキサー3の容量や撹拌
羽根等、使用するミキサー3の形式に応じて、自在に設
定してよいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範
囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0026】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明の密閉式廃棄物
焼却設備のミキサー混練度判定方法によれば、上流側よ
り順にホッパ、破砕機、ミキサー、圧送ポンプ、輸送
管、焼却炉を密閉状態を維持できるように連結して備え
て、ホッパに投入した各種廃棄物を破砕機にて破砕した
後、ミキサーによりミキシングして高粘度廃棄物とし、
該高粘度廃棄物を、圧送ポンプにて輸送管を通して焼却
炉へ圧送して焼却処理するようにしてある密閉式廃棄物
焼却設備の上記ミキサー内に滞留して混練される廃棄物
重量を計測すると共に、ミキサー駆動用油圧モータの駆
動油圧力を計測して、上記ミキサーにて形成される高粘
度廃棄物が上記圧送ポンプによる圧送に適した混練度合
となるときのミキサー内廃棄物単位重量当りに要するモ
ーター駆動油圧力の値の範囲を予め定め、上記密閉式廃
棄物焼却設備運転時におけるミキサー内廃棄物重量の実
測値と油圧モータ駆動油圧力の実測値から算出されるミ
キサー内廃棄物単位重量当りに要するモータ駆動油圧力
の算出値が、上記定めた値の範囲内であるか否かにより
ミキサーにおける混練度合を判定するので、上記密閉式
廃棄物焼却設備の運転を行う場合において、ミキサー内
廃棄物単位重量当りに要するミキサー駆動用油圧モータ
の駆動油圧力の値に基いて、ミキサーにて混練されて形
成される高粘度廃棄物の粘度が適正粘度となっているか
否かを客観的に判定でき、このため、従来の如き高粘度
廃棄物の粘度の判定に作業者ごとの個人差が生じる虞は
ないという優れた効果を発揮する。又、密閉式廃棄物焼
却設備運転時におけるミキサー内廃棄物単位重量当りに
要するモータ駆動油圧力の算出値を、上記密閉式廃棄物
焼却設備の中央操作盤に表示させて、該中央操作盤に表
示される上記算出値によりミキサーにおける混練度合を
判定することにより、中央操作盤の監視でミキサーの混
練度が適正か否かを常時監視できるため、ミキサー混練
度の監視に要する労力を従来に比して大幅に軽減できる
と共に、高粘度廃棄物の性状変化の見落としを防止で
き、圧送ポンプによる高粘度廃棄物の圧送時に、輸送管
内に詰まりが生じる等の障害が発生する虞を未然に防止
することが可能となるという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の密閉式廃棄物焼却設備のミキサー混練
度判定方法の実施の一形態を示す概要図である。
【図2】適正な粘度の高粘度廃棄物が得られるときのミ
キサー内廃棄物重量とミキサー駆動用油圧モータの駆動
油圧力との関係を示す図である。
【図3】密閉式廃棄物焼却設備の一例の概略を示す側面
図である。
【符号の説明】
Wm ミキサー内廃棄物重量 Pm 油圧モータの駆動油圧力 1 ホッパ 2 破砕機 3 ミキサー 4 圧送ポンプ 5 輸送管 6 焼却炉 7 ドラム缶(廃棄物) 9 一般廃棄物(廃棄物) 10 高粘度廃棄物 11 油圧モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/02 B09B 3/00 ZABZ 5/033 303H 303M (72)発明者 阿部 加奈子 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 松田 豊 東京都江東区豊洲三丁目2番16号 石川島 播磨重工業株式会社東京エンジニアリング センター内 (72)発明者 林 慶一郎 神奈川県鎌倉市浄明寺6−3−29 Fターム(参考) 3K065 AA02 AB01 AC01 AC06 AC07 BA01 CA02 CA04 4D004 AA46 AA50 CA04 CA15 CA28 CB13 CB28 CB42 DA01 DA07 DA11 DA17 4G035 AB46 AE02 AE13 4G036 AC70 4G037 BA05 BD05 BD10 EA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側より順にホッパ、破砕機、ミキサ
    ー、圧送ポンプ、輸送管、焼却炉を密閉状態を維持でき
    るように連結して備えて、ホッパに投入した各種廃棄物
    を破砕機にて破砕した後、ミキサーによりミキシングし
    て高粘度廃棄物とし、該高粘度廃棄物を、圧送ポンプに
    て輸送管を通して焼却炉へ圧送して焼却処理するように
    してある密閉式廃棄物焼却設備の上記ミキサー内に滞留
    して混練される廃棄物重量を計測すると共に、ミキサー
    駆動用油圧モータの駆動油圧力を計測して、上記ミキサ
    ーにて形成される高粘度廃棄物が上記圧送ポンプによる
    圧送に適した混練度合となるときのミキサー内廃棄物単
    位重量当りに要するモーター駆動油圧力の値の範囲を予
    め定め、上記密閉式廃棄物焼却設備運転時におけるミキ
    サー内廃棄物重量の実測値と油圧モータ駆動油圧力の実
    測値から算出されるミキサー内廃棄物単位重量当りに要
    するモータ駆動油圧力の算出値が、上記定めた値の範囲
    内であるか否かによりミキサーにおける混練度合を判定
    することを特徴とする密閉式廃棄物焼却設備のミキサー
    混練度判定方法。
  2. 【請求項2】 密閉式廃棄物焼却設備運転時におけるミ
    キサー内廃棄物単位重量当りに要するモータ駆動油圧力
    の算出値を、上記密閉式廃棄物焼却設備の中央操作盤に
    表示させて、該中央操作盤に表示される上記算出値によ
    りミキサーにおける混練度合を判定するようにする請求
    項1記載の密閉式廃棄物焼却設備のミキサー混練度判定
    方法。
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