JP2003153329A - 移動通信システムにおける待ち受け制御方法および移動機 - Google Patents

移動通信システムにおける待ち受け制御方法および移動機

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JP2003153329A JP2001352134A JP2001352134A JP2003153329A JP 2003153329 A JP2003153329 A JP 2003153329A JP 2001352134 A JP2001352134 A JP 2001352134A JP 2001352134 A JP2001352134 A JP 2001352134A JP 2003153329 A JP2003153329 A JP 2003153329A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、基地局により形成されるゾー
ンが理想的でなくても発呼成功率の低下を防ぐことがで
きる移動通信システムにおける待ち受け制御方法を提供
することである。 【解決手段】上記課題は、基地局により形成されるゾー
ン内に在圏する移動機が、該基地局から受信した制御チ
ャネルの受信品質が所定となるような制御チャネルを選
択して待ち受けを行う移動通信システムにおける待ち受
け制御方法において、移動機は、発呼の失敗の頻度に基
づいて発呼に用いられた制御チャネルが不良であるか否
かを判断し、上記判断で上記制御チャネルを不良と判断
した場合は、他の制御チャネルに移行して待ち受けを行
う移動通信システムにおける待ち受け制御方法にて解決
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動通信システム
における待ち受け制御方法に係り、詳しくは、移動通信
システムにおいて基地局で形成するゾーンが理想的でな
くても、移動機が本来待ち受けるべきゾーンで待ち受け
ることのできる待ち受け制御方法に関する。
【0002】また、本発明は、そのような待ち受け制御
方法に従って待ち受けることのできる移動機に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、例えば、PDC(Personal Digit
al Cellular)方式の移動通信システムにおいて移動機
は、待ち受け中、基地局から受信している制御チャネル
におけるフレーム同期外れ、受信レベルの劣化、ビット
誤り率(BER:Bit Error Rate)劣化を検出した場合
にその制御チャネルを不良チャネルとして認識し、他の
制御チャネルに移行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような他制御チ
ャネルへの移行制御が行われる場合、基地局で形成する
ゾーンが理想的に形成されていれば該移行制御は問題な
く行われるが、基地局のゾーンが理想的に形成されてい
ない場合は、移動機は見通しのよい遠くの基地局からの
電波を受信してしまうことがある。その場合、移動機は
本来待ち受けるべきでないゾーンで待ち受けてしまうこ
とになり通信を行うべき基地局との通信が行えなくなっ
てしまう。図7はこのような問題を示した概要図であ
る。同図に示すように、移動機100は基地局B220
からの制御チャネルの受信レベル、BERが基地局A2
10と比較して良好と判断すれば、たとえ遠方に位置す
る基地局であっても基地局B220を通信相手とみな
し、他ゾーンに移行することなく基地局B220への発
呼を繰り返し試みる。しかし、基地局B220のゾーン
は移動機100が本来いるべきゾーンでないため、移動
機100からの発呼は失敗し、その結果、呼の接続率
(=発呼成功率)が低下する。
【0005】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、その課題とするところは、基地局により
形成されるゾーンが理想的でなくても発呼成功率の低下
を防ぐことができる移動通信システムにおける待ち受け
制御方法を提供することである。
【0006】また、そのような待ち受け制御方法に従っ
て待ち受け制御が行える移動機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1に記載されるように、基地局に
より形成されるゾーン内に在圏する移動機が、該基地局
から受信した制御チャネルの受信品質が所定となるよう
な制御チャネルを選択して待ち受けを行う移動通信シス
テムにおける待ち受け制御方法において、移動機は、発
呼の失敗の頻度に基づいて発呼に用いられた制御チャネ
ルが不良であるか否かを判断し、上記判断で上記制御チ
ャネルを不良と判断した場合は、他の制御チャネルに移
行して待ち受けを行うように構成される。
【0008】このような待ち受け制御方法によれば、移
動機は発呼の失敗頻度の高い制御チャネルを不良チャネ
ルと認識することで、待ち受けるべきではないゾーンで
自機が待ち受けているために所望の基地局と通信できな
い状態にあることが判断できる。移動機は発呼した制御
チャネルを不良チャネルと認識すると、他の制御チャネ
ルに移行して待ち受けを行うので、従来のように理想的
にエリアが形成されていなくても通信すべき相手でない
基地局に対する無駄な発呼をできるだけ抑えることがで
きるので、発呼成功率の低下を防ぐことができる。
【0009】合理的に他制御チャネルへの移行が行える
という観点から、本発明は、請求項2に記載されるよう
に、上記待ち受け制御方法において、上記発呼の失敗の
頻度は、移動機がある制御チャネルを用いて発呼した際
の連続した発呼失敗回数を表すように構成される。
【0010】このような待ち受け制御方法によれば、連
続してある回数発呼に失敗した制御チャネルを不良チャ
ネルとして認識するので、合理的な他制御チャネルへの
移行が実現できる。
【0011】他制御チャネルへの移行タイミングを発呼
失敗原因ごとに制御できるという観点から、本発明は、
請求項3に記載されるように、上記待ち受け制御方法に
おいて、上記発呼失敗回数は発呼に失敗した原因毎に設
定されるように構成される。
【0012】不良チャネルの認識がより的確に行えると
いう観点から、本発明は、請求項4に記載されるよう
に、上記待ち受け制御方法において、上記発呼の失敗の
頻度の代わりに、発呼の失敗が起こったときの、次の発
呼の成功率を表す条件付き確率を用いるように構成され
る。
【0013】このような待ち受け制御方法では、発呼の
失敗の頻度の代わりに、発呼の失敗が起こったときの、
次の発呼の成功率を表す条件付き確率を用いるので、尤
もらしい発呼失敗原因を確率的に特定することが可能で
ある。その結果、不良チャネルの認識をより正確に行う
ことができる。
【0014】また、請求項3と同様な観点から、本発明
は、請求項5に記載されるように、上記待ち受け制御方
法において、上記条件付き確率を発呼失敗原因ごとに求
めるように構成することができる。
【0015】的確かつ合理的に他制御チャネルへの移行
が行えるという観点から、本発明は、請求項6に記載さ
れるように、上記待ち受け制御方法において、上記のよ
うにして求めた上記条件付き確率の値が所定の閾値を下
回った場合に他の制御チャネルに移行して待ち受けを行
うように構成される。
【0016】このような待ち受け制御方法によれば、発
呼失敗原因毎の条件付き確率に対してある閾値を設定す
るので、他の制御チャネルへの移行を的確かつ合理的に
行うことができる。
【0017】エリア品質の改善が可能になるという観点
から、本発明は、請求項7に記載されるように、上記待
ち受け制御方法において、上記のようにして求めた発呼
失敗原因ごとの条件付き確率の値をログとして保存し、
その保存したログデータを基地局を介して上位局のネッ
トワークに通知するように構成される。
【0018】このような待ち受け制御方法では、移動機
は発呼失敗原因ごとの条件付き確率の値をログとして収
集し、その収集したログデータを上位局のネットワーク
に通知する。通信事業者はそのネットワークに通知され
たログを利用することでエリア品質改善のための対策を
講じることができる。
【0019】移動機の発呼失敗時の位置情報を得ること
で、エリア品質の改善に役立てることができるという観
点から、本発明は、請求項8に記載されるように、上記
待ち受け制御方法において、上記移動機にGPS(グロ
ーバルポジショニングシステム)による位置情報取得機
能が備えられ、該移動機が発呼に失敗した際に、発呼失
敗時の位置情報をログとして保存し、その保存したログ
データを基地局を介して上位局のネットワークに通知す
るように構成される。
【0020】また、上記課題を解決するため、本発明
は、請求項9に記載されるように、基地局から受信した
制御チャネルの受信品質が所定となるような制御チャネ
ルを選択して待ち受けを行う移動機において、発呼の失
敗の頻度に基づいて発呼に用いられた制御チャネルが不
良であるか否かを判断する不良制御チャネル判断手段
と、上記判断で上記制御チャネルを不良と判断した場合
に他の制御チャネルに移行する制御チャネル移行手段と
を有するように構成される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0022】本発明の実施の一形態に係る待ち受け制御
方法が適用される移動通信システムは、例えば、図1に
示すように構成される。
【0023】図1において、この移動通信システムは、
例えば、PDC(Personal DigitalCellular)方式のシ
ステムであり、移動機100と、基地局200と、交換
機300と、公衆網400とから構成される。移動機
(例:携帯電話機)100は基地局200と無線通信を
行い、交換機300を介して公衆網400と接続して他
の端末(携帯電話機等)との音声通信や非通話通信が行
えるようになっている。
【0024】上記移動機100は、例えば、図2に示す
ように構成される。
【0025】図2において、この移動機は、無線部11
と、音声処理部12と、制御部13と、発信状態監視及
びログ保存部14と、表示操作/送受話部15とから構
成される。無線部11は基地局200からの無線信号を
周波数変換(ダウンコンバート)して復調処理を行った
り、音声処理部12からの送信信号の変調処理や周波数
変換(アップコンバート)したりする機能を備える。音
声処理部12は、表示操作/送受話部15から入力され
た音声信号を音声符号化して無線部11に送ると共に、
無線部11で復調された受信信号を復号化する。このよ
うにして音声処理部12で復号された受信信号は表示操
作/送受話部15で音声として聞くことができるように
なっている。制御部13は送信信号や受信信号の送受信
タイミングを無線部11に指示する機能を有する。発信
状態監視及びログ保存部14は、移動機100の発信状
態を監視し、例えば、基地局200への発呼が成功した
かどうか等が監視される。図3は、発呼の失敗回数に基
づいて制御チャネルを移行する処理手順を示したフロー
チャートである。
【0026】待ち受け状態(S1)の移動機100から
発呼がなされる(S2)とその発呼が成功したかどうか
が判定(S3)される。この判定(S3)で発呼が成功
したと判定されれば(S3で成功)再び待ち受け状態に
戻る。しかし、上記判定(S3)で発呼に失敗したとの
判定が下された場合(S3で失敗)、次の処理に移行し
て、発呼の失敗原因が解析(S4)される。この発呼失
敗原因には、例えば、上り信号不達やTCH(Traffic C
hannel)の同期引き込み失敗等によるTCH起動失敗等
がある。ここでは、(S4)で失敗原因を解析した結
果、「上り信号不達」により発呼が失敗したものとして
説明を進める。次の(S5)では、「上り信号不達」に
よる発呼の失敗が連続して規定回数以上であるかどうか
が判定され、該発呼失敗回数が規定回数を下回った判定
された(S5でNO)場合は、「上り信号不達」による
発呼失敗回数を+1インクリメント(=失敗回数カウン
ト処理)して記憶(S7)する。
【0027】一方、上記判定(S5)で該発呼失敗回数
が規定回数を上回った判定された(S5でYES)場合
は、発呼に用いられた制御チャネルを不良チャネルとし
て記憶(S8)した後、レベルの順に整列されているテ
ーブルを参照して次レベルの制御チャネルに移行(S
9)して待ち受け状態に戻る。
【0028】本実施例では、移動機は連続してある回数
(=連続失敗回数)発呼に失敗した場合に、その発呼に
用いられた制御チャネルを不良チャネルと認識して他の
制御チャネルに移行するので、通信すべき相手でない基
地局に対する発呼を抑えることができる。従って、移動
機は、理想的なゾーンが形成されていない場合であって
も待ち受けるべきゾーンでの待ち受けが可能になるので
発呼成功率の低下を防ぐことができる。また、上記連続
失敗回数を少なめに設定すれば、通信すべき相手でない
基地局に対する発呼の抑制を素早く行うことができる。
【0029】図4は、発呼の失敗確率に基づいて制御チ
ャネルを移行する処理手順を示したフローチャートであ
る。
【0030】前述の図3の場合と同様待ち受け状態(S
11)の移動機100から発呼がなされる(S12)と
その発呼が成功したかどうかが判定(S13)される。
本実施例の場合、この判定(S13)に基づく統計処理
が発信状態監視及びログ保存部14にて行われる。この
統計処理は、例えば、次のような手順にて行われる。以
下、図5を参照しながら説明する。
【0031】(S13)の判定において、移動機からの
1回目の発呼(制御チャネル11を利用して)が成功
(S13で成功)した場合、図5に示す統計処理テーブ
ル1の2行目の「成功・失敗」フィールドに発呼の成功
を示す「○」が書き込まれる(S14)。3行目の「通
信CH」フィールドは、制御チャネルによる呼処理が正
常になされた後に移行する通信チャネル(通信CH)で
ある。ここでは、1回目の発呼に対応する通信CHに
「21」が割り当てられている。
【0032】一方、移動機からの発呼が失敗(S13で
失敗)した場合(本例では、3回目の発呼で失敗)、2
行目の「成功・失敗」フィールドには発呼の失敗を示す
「×」が書き込まれ、発呼の失敗原因が次ステップ(S
15)で解析される。ここでは、発呼に失敗した原因を
「A」と略称する。(S15)にて失敗原因の解析が終
わると、次の(S16)では失敗原因A(=A)が起こ
ったという条件の下での次回の発呼成功率(=S)、す
なわち条件付き確率P(S|A)(単位:%)の算出
(S16)が行われる。具体的には、次のようにして失
敗原因Aの後の発呼に対する条件付き確率P(S|A)
がその都度算出(図5(b)参照)される。 1)失敗原因A後の1回目の発呼は成功、よってP(S
|A)は100% 2)失敗原因A後の2回目の発呼は成功、よってP(S
|A)は100% 3)失敗原因A後の3回目の発呼は成功、よってP(S
|A)は100% 4)失敗原因A後の4回目の発呼は失敗、よってP(S
|A)は75% 5)失敗原因A後の5回目の発呼は失敗、よってP(S
|A)は60% 上記のようにして算出された条件付き確率P(S|A)
は、算出される度に閾値(例:50%)と比較(S1
7)され、閾値以上であれば(S17でYES)、(S
15)で解析された失敗原因を図5(b)の「失敗原
因」フィールドに記憶(S20)して待ち受け状態に戻
る。しかし、上記判定(S17)で閾値以下であると判
定された(S17でNO)ときは、発呼した制御チャネ
ルを不良チャネルとして記憶(S18)し、レベルの順
に整列されているテーブルを参照して次レベルの制御チ
ャネルに移行(S19)して待ち受け状態に戻る。尚、
上記のようにして算出される条件付き確率は発呼失敗原
因(本例では、一例として発呼失敗原因Aを前提とした
条件付き確率を算出)ごとに求められる。
【0033】上述したように、本実施例では、移動機か
らの発呼が、ある原因によって失敗すると、その原因の
下での次回の発呼成功率(条件付き確率)が順次算出さ
れて閾値と比較される。そして、その閾値を下回った場
合のみ発呼に用いられた制御チャネルを不良チャネルと
認識して他の制御チャネルに移行する。本例の場合、上
記条件付き確率は、ある原因によって発呼に失敗したこ
とを前提としてその原因の確率を求めることと同意であ
り、言い換えれば、制御チャネルの不良原因を確率的に
特定することである。例えば、失敗原因Aで失敗した後
の次回の発呼成功率が低ければ、失敗原因Aの影響によ
るものとの予測できる。このように条件付き確率を求め
ることで、尤もらしい失敗原因の特定が可能となるの
で、発呼失敗原因毎に上記条件付き確率に対する閾値を
設定すれば、他制御チャネルへの移行を的確かつ合理的
に行うことができる。また、本実施例においても前述の
図3の場合と同様、通信すべき相手でない基地局に対す
る無駄な発呼を抑えることができるので、発呼成功率の
低下を防止することが可能である。
【0034】図6は、図3の処理と図4の処理を組み合
わせた場合の制御チャネルの移行手順を示したフローチ
ャートである。
【0035】図6において、(S21)〜(S26)の
処理は前述の図4の場合と同様な処理が行われる。本例
では、前述の条件付き確率P(S|A)を算出するに必
要なサンプル数(図5(b)のサンプル数n)が得られ
ているか否かが判定(S27)され、サンプル数が規定
値に満たないときは(S27でNO)、(S25)で解
析された失敗原因による発呼失敗の回数が連続して規定
回数以上失敗したかどうかが判定(S28)される。こ
の判定以降の処理は前述した図3の場合と同様な処理が
行われる(S29〜S31)。
【0036】一方、上記(S27)判定で、サンプル数
が規定値以上と判定された場合(S27でYES)は、
算出された条件付き確率が閾値と比較(S32)され
る。この(S32)以降の処理は前述の図4の場合と同
様な処理が行われる(S33〜S35)。
【0037】上述したように、本実施例における他の制
御チャネルへの移行処理は、サンプル数が少ない時は図
3に示した処理手順に従って処理を行い、サンプル数が
規定の値を超えた場合に図4に示した手順に従って処理
が行われる。このように適応的に図3、図4の処理を切
り換えることで他制御チャネルへ移行を柔軟に行うこと
ができる。また、本実施例においても前述の図3の場合
と同様、通信すべき相手でない基地局に対する無駄な発
呼を抑えることができるので、発呼成功率の低下を防止
することが可能である。
【0038】これまでは、移動機100が発呼失敗回数
や発呼失敗確率をもとに不良制御チャネルを認識して他
制御チャネルに切り換える実施形態について説明を行っ
てきたが、前述の図4で説明した発呼失敗原因別の条件
付き確率の算出結果を発信履歴ログ(例:図5(a)、
(b))として移動機100が保存し、その保存した情
報をネットワーク(例:交換機300等で構成される)
に通知することでエリア品質の改善に役立てることが可
能である。従来は、ネットワーク側で呼処理情報を収集
し、その収集した情報をエリア品質の改善に使用してい
たが、移動機100からの上り信号が届かない場合は基
地局200に上り信号が届かないためネットワーク側で
は呼処理情報を収集することができない。また、移動機
がどの場所にいて、どの基地局に対して発呼しているの
かについても分からないため、定期的にフィールドでエ
リア品質調査を実施して品質改善を図っているのが現状
であった。本発明では、上記発信履歴ログ、即ち、どの
チャネルが何の原因で不良であるかが含まれている発呼
失敗情報を定期的にネットワークに通通する。このと
き、移動機が位置測定手段であるGPS(global posit
ioning system)を搭載し、GPSによる位置情報を取
得できる場合は、発呼に失敗した時の位置情報も履歴と
して保存してネットワークに通知する。通信事業者は発
呼失敗情報や発呼に失敗した時の位置情報を取得するこ
とで、その取得した情報をエリア品質の改善(例:適切
なエリアが形成されるようアンテナの角度調整を行った
り、回線が不足ということであれば回線を増設したりす
ること)に役立てることが可能になる。
【0039】上記例において、移動機100の発信状態
監視及びログ保存部14の発信状態監視機能が第1の不
良制御チャネル判断手段、第2の不良制御チャネル判断
手段、第1制御チャネル移行手段、第2の制御チャネル
移行手段に対応し、同部14の統計処理機能が統計処理
手段、発呼失敗原因別条件付き確率算出手段、サンプル
収集手段に対応し、また同部14のログ機能がログ収集
手段、ログデータ通知手段に対応する。さらに、制御部
13の不良制御チャネル判断手段の手段選択機能が第1
の不良制御チャネル判断適用手段、第2の不良制御チャ
ネル判断適用手段に対応する。
【0040】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1乃至1
7記載の本願発明によれば、移動機は発呼失敗回数ある
いは発呼失敗確率(発呼失敗原因別条件付き確率)をも
とに不良制御チャネルを認識して他制御チャネルに移行
するので、理想的なゾーンが形成されていない場合であ
っても通信すべき相手ではない基地局に対する発呼の繰
り返しを抑えることができる。その結果、待ち受けるべ
きゾーンでの待ち受けがより確実に行えるようになるの
で、発呼成功率の低下を防ぐことができる。
【0041】また、上記発呼失敗確率をログとして保存
し、そのログをネットワークに通知することにより、通
信事業者はそのログの情報をエリア品質の改善に役立て
ることができる。
【0042】さらに、GPSの位置情報を取得できる移
動機の場合は、発呼に失敗した時の位置情報もログとし
て保存してネットワークに通知することで、よりエリア
品質の改善に役立てることが可能となる。
【0043】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る待ち受け制御方法
が適用される移動通信システムを示す図である。
【図2】移動機の構成図である。
【図3】発呼の失敗回数に基づいて制御チャネルを移行
する処理手順を示したフローチャートである。
【図4】発呼の失敗確率に基づいて制御チャネルを移行
する処理手順を示したフローチャートである。
【図5】発信履歴ログの一例を示す図である。
【図6】図3の処理と図4の処理を組み合わせた場合の
制御チャネルの移行手順を示したフローチャートであ
る。
【図7】従来の技術を説明するための図である。
【符号の説明】
11 無線部 12 音声処理部 13 制御部 14 発信状態監視及びログ保存部 15 表示操作/送受話部 100 移動機 200、210、220 基地局 300 交換機 400 公衆網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K033 CB01 DA19 EA02 EA04 EA05 EB06 5K067 AA21 BB04 DD19 DD20 DD34 DD36 EE02 EE10 EE53 FF03 JJ03 JJ13 JJ21 JJ39 JJ52 JJ56 JJ61 JJ71

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基地局により形成されるゾーン内に在圏す
    る移動機が、該基地局から受信した制御チャネルの受信
    品質が所定となるような制御チャネルを選択して待ち受
    けを行う待ち受け制御方法において、 移動機は、発呼の失敗の頻度に基づいて発呼に用いられ
    た制御チャネルが不良であるか否かを判断し、 上記判断で上記制御チャネルを不良と判断した場合は、
    他の制御チャネルに移行して待ち受けを行う待ち受け制
    御方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の待ち受け制御方法におい
    て、 上記発呼の失敗の頻度は、移動機がある制御チャネルを
    用いて発呼した際の連続した発呼失敗回数を表す待ち受
    け制御方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の待ち受け制御方法におい
    て、 上記発呼失敗回数は発呼に失敗した原因毎に設定される
    待ち受け制御方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の待ち受け制御方法におい
    て、 上記発呼の失敗の頻度の代わりに、発呼の失敗が起こっ
    たときの、次の発呼の成功率を表す条件付き確率を用い
    る待ち受け制御方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の待ち受け制御方法におい
    て、 上記条件付き確率を発呼失敗原因ごとに求める待ち受け
    制御方法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の待ち受け制御方法におい
    て、 上記のようにして求めた上記条件付き確率の値が所定の
    閾値を下回った場合に他の制御チャネルに移行して待ち
    受けを行う待ち受け制御方法。
  7. 【請求項7】請求項5記載の待ち受け制御方法におい
    て、 上記のようにして求めた発呼失敗原因ごとの条件付き確
    率の値をログとして保存し、 その保存したログデータを基地局を介して上位局のネッ
    トワークに通知するようにした待ち受け制御方法。
  8. 【請求項8】請求項7記載の待ち受け制御方法におい
    て、 上記移動機にGPS(グローバルポジショニングシステ
    ム)による位置情報取得機能が備えられ、 該移動機が発呼に失敗した際に、発呼失敗時の位置情報
    をログとして保存し、 その保存したログデータを基地局を介して上位局のネッ
    トワークに通知するようにした待ち受け制御方法。
  9. 【請求項9】基地局から受信した制御チャネルの受信品
    質が所定となるような制御チャネルを選択して待ち受け
    を行う移動機において、 発呼の失敗の頻度に基づいて発呼に用いられた制御チャ
    ネルが不良であるか否かを判断する第1の不良制御チャ
    ネル判断手段と、 上記判断で上記制御チャネルを不良と判断した場合に他
    の制御チャネルに移行する第1の制御チャネル移行手段
    とを有する移動機。
  10. 【請求項10】請求項9記載の移動機において、 上記第1の不良制御チャネル判断手段は、移動機がある
    制御チャネルを用いて発呼した際の連続した発呼失敗回
    数を表す移動機。
  11. 【請求項11】請求項10記載の移動機において、 上記第1の不良制御チャネル判断手段における上記発呼
    失敗回数は発呼に失敗した原因毎に設定される移動機。
  12. 【請求項12】請求項9記載の移動機において、 上記発呼の失敗の頻度の代わりに、発呼の失敗が起こっ
    たときの、次の発呼の成功率を表す条件付き確率を用い
    る統計処理手段を有する移動機。
  13. 【請求項13】請求項12記載の移動機において、 上記統計処理手段は、上記条件付き確率を発呼失敗原因
    ごとに求める発呼失敗原因別条件付き確率算出手段を有
    する移動機。
  14. 【請求項14】請求項12記載の移動機において、 上記のようにして求めた上記条件付き確率の値が所定の
    閾値を下回った場合に発呼に用いられた制御チャネルを
    不良と判断する第2の不良制御チャネル判断手段と、 該不良制御チャネル判断手段の判断結果に基づいて他の
    制御チャネルに移行する第2の制御チャネル移行手段と
    を有する移動機。
  15. 【請求項15】請求項13記載の移動機において、 上記のようにして求めた発呼失敗原因ごとの条件付き確
    率の値をログとして保存するログ収集手段と、 その保存したログデータを基地局を介して上位局のネッ
    トワークに通知するログデータ通知手段とを有する移動
    機。
  16. 【請求項16】請求項15記載の移動機において、 GPS(グローバルポジショニングシステム)による位
    置情報を取得する位置情報取得手段を備え、 発呼に失敗した際に、発呼失敗時の位置情報をログとし
    て保存する位置情報収集手段と、 その保存したログデータを基地局を介して上位局のネッ
    トワークに通知するようにした通知手段とを有する移動
    機。
  17. 【請求項17】請求項10又は13記載の移動機におい
    て、 発呼毎の成否を失敗原因毎にサンプルとして収集するサ
    ンプル収集手段と、 該サンプル収集手段にて集められた失敗原因毎のサンプ
    ル数が規定値以上の場合は、上記第2の不良制御チャネ
    ル判断手段にて発呼に用いられた制御チャネルが不良で
    あるか否かを判断する第1の不良制御チャネル判断適用
    手段と、 上記集められた失敗原因毎のサンプル数が規定値以下の
    場合は、上記第1の不良制御チャネル判断手段にて発呼
    に用いられた制御チャネルが不良であるか否かを判断す
    る第2の不良制御チャネル判断適用手段とを有する移動
    機。
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